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特許7487289共有デジタル体験に基づきユーザを推薦するシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】共有デジタル体験に基づきユーザを推薦するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240513BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20240513BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
G06F3/0482
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022506739
(86)(22)【出願日】2020-07-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-06
(86)【国際出願番号】 US2020042840
(87)【国際公開番号】W WO2021025855
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】16/529,932
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522044124
【氏名又は名称】マッチ グループ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,カイル
(72)【発明者】
【氏名】セクイノ,ローレンス エー.
(72)【発明者】
【氏名】ガフニ,ジョシュア ディー.
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-532943(JP,A)
【文献】特開2001-338051(JP,A)
【文献】特開2015-194849(JP,A)
【文献】特開2003-331044(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0072468(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00~99/00
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのハードウェアプロセッサにより実行される方法であって、
記憶要素により、
第1のユーザのプロフィール及び第2のユーザのプロフィールを含むプロフィールのセットと、
第1の重み及び第2の重みを含む重みのセットであり、前記第1の重みは第1の選択肢に割り当てられ、前記第2の重みは第2の選択肢に割り当てられる、重みのセットと、
を記憶するステップと、
通信要素により、第1のメディアファイルを前記第1のユーザのデバイスに送信するステップであり、前記第1のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の前記第1の選択肢を提示するように構成される、ステップと、
前記通信要素により、前記第1のユーザから前記第1の選択肢に応答して第1の選択を受信するステップと、
前記第1のユーザから前記第1の選択を受信することに応答して、
前記通信要素により、第2のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信するステップであり、前記第2のメディアファイルは、前記第1の選択に関連づけられ、少なくとも2つのオプション間の前記第2の選択肢を提示するように構成される、ステップと、
前記通信要素により、前記第1のユーザから前記第2の選択肢に応答して第2の選択を受信するステップと、
処理要素により、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第1の重み、前記第2の重み、前記第1のユーザの前記プロフィール、及び前記第2のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別するステップと、
前記通信要素により、前記第1のユーザに前記第2のユーザの前記プロフィールを送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記プロフィールのセットは、第3のユーザのプロフィールをさらに含み、
当該方法は、
前記第1のメディアファイルを第3のユーザのデバイスに送信するステップと、
前記第3のユーザから前記第1の選択肢に応答して第3の選択を受信するステップであり、前記第3の選択は前記第1の選択と異なる、ステップと、
前記第3のユーザから前記第3の選択を受信することに応答して、
第3のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信するステップであり、前記第3のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の第3の選択肢を提示するように構成される、ステップと、
前記第3のユーザから前記第3の選択肢に応答して第4の選択を受信するステップと、
前記第3の選択、前記第4の選択、及び前記第3のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第のユーザを識別するステップと、
前記第のユーザに前記第のユーザの前記プロフィールを送信するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のユーザから前記第2の選択を受信することに応答して、第4のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信するステップと、
前記第3のユーザから前記第4の選択を受信し、前記第4の選択は前記第2の選択と異なることに応答して、前記第4のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信するステップと、
をさらに含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のメディアファイルを前記第2のユーザのデバイスに送信するステップと、
前記第2のユーザから前記第1の選択肢に応答して第5の選択を受信するステップであり、前記第5の選択は前記第1の選択と同じである、ステップと、
前記第2のユーザから前記第5の選択を受信することに応答して、
前記第2のメディアファイルを前記第2のユーザの前記デバイスに送信するステップと、
前記第2のユーザから前記第2の選択肢に応答して第6の選択を受信するステップであり、前記第6の選択は前記第2の選択と異なる、ステップと、
をさらに含み、
前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別することは、
前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第5の選択、及び前記第6の選択に基づく第1のスコアを決定することと、
前記第1のユーザと前記第3のユーザとの間の、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第3の選択、及び前記第4の選択に基づく第2のスコアを決定することと、
前記第1のスコアが前記第2のスコアより大きいと決定することと、
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の選択は、特定の時間内に前記第1のユーザから受信されなければならない、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の選択及び前記第2の選択を受信することに応答して、前記第1のユーザの前記プロフィールに情報を追加するステップであり、前記情報は前記第1の選択及び前記第2の選択に部分的に基づく、ステップ、をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
装置であって、
第1のユーザのプロフィール及び第2のユーザのプロフィールを含むプロフィールのセットと、
第1の重み及び第2の重みを含む重みのセットであり、前記第1の重みは第1の選択肢に割り当てられ、前記第2の重みは第2の選択肢に割り当てられる、重みのセットと、
を記憶するように構成されたメモリと、
ネットワークを介してデータを送信及び受信するように構成されたインターフェースと、
ハードウェアプロセッサと、を含み、前記ハードウェアプロセッサは、
前記インターフェースを使用して、第1のメディアファイルを前記第1のユーザのデバイスに送信し、前記第1のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の前記第1の選択肢を提示するように構成され、
前記第1のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第1の選択肢に応答して第1の選択を受信し、
前記第1のユーザから前記第1の選択を受信することに応答して、
前記インターフェースを使用して、第2のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信し、前記第2のメディアファイルは、前記第1の選択に関連づけられ、少なくとも2つのオプション間の前記第2の選択肢を提示するように構成され、
前記第1のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第2の選択肢に応答して第2の選択を受信し、
前記第1の選択、前記第2の選択、前記第1の重み、前記第2の重み、前記第1のユーザの前記プロフィール、及び前記第2のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別し、
前記第1のユーザに、前記インターフェースを使用して、前記第2のユーザの前記プロフィールを送信する
ように構成される、装置。
【請求項8】
前記プロフィールのセットは、第3のユーザのプロフィールをさらに含み、
前記プロセッサはさらに、
前記インターフェースを使用して、前記第1のメディアファイルを第3のユーザのデバイスに送信し、
前記第3のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第1の選択肢に応答して第3の選択を受信し、前記第3の選択は前記第1の選択と異なり、
前記第3のユーザから前記第3の選択を受信することに応答して、
前記インターフェースを使用して、第3のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信し、前記第3のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の第3の選択肢を提示するように構成され、
前記第3のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第3の選択肢に応答して第4の選択を受信し、
前記第3の選択、前記第4の選択、及び前記第3のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第のユーザを識別し、
前記第のユーザに、前記インターフェースを使用して、前記第のユーザの前記プロフィールを送信する
ように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサはさらに、
前記第1のユーザから前記第2の選択を受信することに応答して、前記インターフェースを使用して、第4のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信し、
前記第3のユーザから前記第4の選択を受信し、前記第4の選択は前記第2の選択と異なることに応答して、前記インターフェースを使用して、前記第4のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信する
ように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサはさらに、
前記インターフェースを使用して、前記第1のメディアファイルを前記第2のユーザのデバイスに送信し、
前記第2のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第1の選択肢に応答して第5の選択を受信し、前記第5の選択は前記第1の選択と同じであり、
前記第2のユーザから前記第5の選択を受信することに応答して、
前記インターフェースを使用して、前記第2のメディアファイルを前記第2のユーザの前記デバイスに送信し、
前記第2のユーザから、前記インターフェースを使用して、前記第2の選択肢に応答して第6の選択を受信し、前記第6の選択は前記第2の選択と異なる
ように構成され、
前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別することは、
前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第5の選択、及び前記第6の選択に基づく第1のスコアを決定することと、
前記第1のユーザと前記第3のユーザとの間の、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第3の選択、及び前記第4の選択に基づく第2のスコアを決定することと、
前記第1のスコアが前記第2のスコアより大きいと決定することと、
を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の選択は、特定の時間内に前記第1のユーザから受信されなければならない、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の選択及び前記第2の選択を受信することに応答して、前記プロセッサはさらに、前記第1のユーザの前記プロフィールに情報を追加し、前記情報は前記第1の選択及び前記第2の選択に部分的に基づくように構成される、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
システムであって、
ネットワークを介してデータを送信及び受信するように動作可能な通信要素と、
記憶要素であり、
第1のメディアファイル及び第2のメディアファイルを含むメディアファイルのセットであり、前記第1のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の第1の選択肢を提示するように構成され、前記第2のメディアファイルは少なくとも2つのオプション間の第2の選択肢を提示するように構成される、メディアファイルのセットと、
第1のユーザのプロフィール及び第2のユーザのプロフィールを含むプロフィールのセットと、
第1の重み及び第2の重みを含む重みのセットであり、前記第1の重みは前記第1の選択肢に割り当てられ、前記第2の重みは前記第2の選択肢に割り当てられる、重みのセットと、
を記憶するように動作可能な記憶要素と、
プロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
前記通信要素を使用して、前記第1のメディアファイルを前記第1のユーザのデバイスに送信し、
前記第1のユーザから閾値時間内に、前記通信要素を使用して、前記第1の選択肢に応答して第1の選択を受信し、
前記第1のユーザから前記第1の選択を受信することに応答して、
前記通信要素を使用して、前記第2のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信し、前記第2のメディアファイルは、前記第1の選択に関連づけられ、少なくとも2つのオプション間の前記第2の選択肢を提示するように構成され、
前記第1のユーザから前記閾値時間内に、前記通信要素を使用して、前記第2の選択肢に応答して第2の選択を受信し、
前記第1の選択、前記第2の選択、前記第1の重み、前記第2の重み、前記第1のユーザの前記プロフィール、及び前記第2のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別し、
前記第1のユーザに、前記通信要素を使用して、前記第2のユーザの前記プロフィールを送信し、
前記第1のユーザの前記プロフィールに情報を追加し、前記情報は前記第1の選択及び前記第2の選択に部分的に基づく
ように動作可能である、システム。
【請求項14】
前記メディアファイルのセットは、少なくとも2つのオプション間の第3の選択肢を提示するように構成された第3のメディアファイルをさらに含み、
前記プロフィールのセットは、第3のユーザのプロフィールをさらに含み、
前記プロセッサはさらに、
前記通信要素を使用して、前記第1のメディアファイルを第3のユーザのデバイスに送信し、
前記第3のユーザから、前記通信要素を使用して、前記第1の選択肢に応答して第3の選択を受信し、前記第3の選択は前記第1の選択と異なり、
前記第3のユーザから前記第3の選択を受信することに応答して、
前記通信要素を使用して、前記第3のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信し、
前記第3のユーザから、前記通信要素を使用して、前記第3の選択肢に応答して第4の選択を受信し、
前記第3の選択、前記第4の選択、及び前記第3のユーザの前記プロフィールに基づいて、前記第のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第のユーザを識別し、
前記第のユーザに、前記通信要素を使用して、前記第のユーザの前記プロフィールを送信する
ように動作可能である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記メディアファイルのセットは、第4のメディアファイルをさらに含み、
前記プロセッサはさらに、
前記第1のユーザから前記第2の選択を受信することに応答して、前記通信要素を使用して、前記第4のメディアファイルを前記第1のユーザの前記デバイスに送信し、
前記第3のユーザから前記第4の選択を受信し、前記第4の選択は前記第2の選択と異なることに応答して、前記通信要素を使用して、前記第4のメディアファイルを前記第3のユーザの前記デバイスに送信する
ように動作可能である、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサはさらに、
前記通信要素を使用して、前記第1のメディアファイルを前記第2のユーザのデバイスに送信し、
前記第2のユーザから、前記通信要素を使用して、前記第1の選択肢に応答して第5の選択を受信し、前記第5の選択は前記第1の選択と同じであり、
前記第2のユーザから前記第5の選択を受信することに応答して、
前記通信要素を使用して、前記第2のメディアファイルを前記第2のユーザの前記デバイスに送信し、
前記第2のユーザから、前記通信要素を使用して、前記第2の選択肢に応答して第6の選択を受信し、前記第6の選択は前記第2の選択と異なる
ように動作可能であり、
前記第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして前記第2のユーザを識別することは、
前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間の第1のスコアを、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第5の選択、前記第6の選択、前記第1のユーザの前記プロフィール、及び前記第2のユーザの前記プロフィールに基づいて決定することと、
前記第1のユーザと前記第3のユーザとの間の第2のスコアを、前記第1の選択、前記第2の選択、前記第3の選択、前記第4の選択、前記第1のユーザの前記プロフィール、及び前記第3のユーザの前記プロフィールに基づいて決定することと、
前記第1のスコアが前記第2のスコアより大きいと決定することと、
を含む、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して通信分野に関し、より詳細には、共有デジタル体験に基づいてユーザを推薦するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信環境で開発されるネットワーキングアーキテクチャは、近年、ますます複雑に発展している。様々なネットワーキングニーズを有するエンドユーザの多様なグループを収容するために、多数のプロトコル及び構成が開発されている。これらのアーキテクチャの多くは、自動化、利便性、管理、及び向上した消費者選択の利点を提供できるため、有意な評判を得ている。ネットワーキングアーキテクチャと共に計算プラットフォームを使用することにより、通信、コラボレーション、及び/又は対話の増大が可能となっている。例えば、特定のネットワークプロトコルを使用して、エンドユーザが特定の検索要件を満たす他のユーザとオンラインでつながることを可能にすることがある。これらのプロトコルは、仕事検索、個人発見サービス、不動産検索、又はオンラインデートに関連し得る。
【発明の概要】
【0003】
通信環境で開発されるネットワーキングアーキテクチャは、近年、ますます複雑に発展している。様々なネットワーキングニーズを有するエンドユーザの多様なグループを収容するために、多数のプロトコル及び構成が開発されている。これらのアーキテクチャの多くは、自動化、利便性、管理、及び向上した消費者選択の利点を提供できるため、有意な評判を得ている。ネットワーキングアーキテクチャと共に計算プラットフォームを使用することにより、通信、コラボレーション、及び/又は対話の増大が可能となっている。例えば、特定のネットワークプロトコルを使用して、エンドユーザが特定の検索要件を満たす他のユーザとオンラインでつながることを可能にすることがある。これらのプロトコルは、仕事検索、個人発見サービス、不動産検索、又はオンラインデートに関連し得る。
【0004】
典型的なオンラインマッチング/推薦システムでは、システムにおける参加者に関連する特定の属性セットを含むプロフィールを使用して、マッチングを容易にすることができる。例えば、オンラインデートの文脈において、プロフィールは年齢、教育、及び興味などの属性を含んでもよい。典型的なオンラインマッチング/推薦システムは、各参加者のプロフィールからの様々な属性を比較することにより、参加者のペア間の相性スコアのアルゴリズム的な推定を提供することができる。しかしながら、このようなシステムは、典型的には詳細な個人情報に依存し、これは、多くの予期される参加者がシステムに提供するのを渋る可能性がある。したがって、少なくとも一部の予期される参加者は、偽のプロフィール情報を提供することを選ぶ可能性があると同時に、他の参加者は、単にオンラインマッチング/推薦システムに参加しないことを選ぶ可能性がある。いずれの場合にも、予期される参加者は、(偽のプロフィール情報に少なくとも部分的に基づいて)不十分な相性結果を受け取るか、あるいは(参加できなかったことに基づいて)結果を全く受け取ることができないかのいずれかとなる可能性がある。さらに、多くのユーザは、正確な表現から程遠い、自身の理想化されたバージョンを表すプロフィール情報をシステムに提供する可能性がある。したがって、このようなユーザとマッチングされた参加者は、実生活でこれらのユーザと対話するとき失望に直面する可能性がある。
【0005】
オンラインマッチング/推薦界における別の潜在的な問題は、それぞれのオンラインコミュニティにおけるエンドユーザによる不活発である。エンドユーザが、送られた情報をレビューするのに活発でない場合、エンドユーザは、自身のオンライン体験を抑制する可能性がある。参加は、オンライン上の顧客満足に対して有意な一因である。したがって、エンドユーザ自身の貢献により促進される、これらのエンドユーザに所与のサービスに関わるように奨励する能力は、ウェブサイト/アプリケーションオペレータ、コンポーネント製造者、サービスプロバイダ、及びシステム設計者に同様に有意な課題を提供する。
【0006】
本開示は、上記の問題の1つ以上に対処するデジタル体験ベースの推薦ツールを意図している。デジタル体験ベースの推薦ツールは、デジタルイベントに参加している間に選ばれるユーザの選択肢を考慮して、ユーザに、彼/彼女と相性の良い可能性がある他のユーザのより良い推薦を提供する。イベントの間、ユーザは、自分のデバイスに送信される非線形分岐ストーリー内を移動する。非線形分岐ストーリーの各分岐は、ユーザにオプションのセットを提示する表示(例えば、ビデオ)から構成されてもよい。オプションは、ユーザの性格の特定の側面を調査するように設計されてもよい。例えば、スカイダイビングに行くか散歩するかのオプションをユーザに提示するビデオは、ユーザの冒険性を証明するものであり得る。特定の実施形態において、ツールは、ユーザに短い時間ウィンドウ内でオプションを選択するように促し、ユーザに自身の本能に基づいて行動することを奨励し、潜在的に、ユーザの選択肢が自身の性格を正確に反映する可能性を高める。ツールは、ユーザにより選択された選択肢を記録し、この選択肢に基づいてユーザにさらなるメディアを送信する。このプロセスは、ユーザがストーリー内を移動するとき繰り返す。ツールは、イベントの間にユーザにより選ばれた選択肢を使用して、イベント全体を通じてユーザにより選ばれた共有の選択肢に基づいて、ユーザに彼/彼女と相性の良い可能性がある他のユーザの推薦を提供する。このようにして、ツールの特定の実施形態は、イベントに参加した類似の性格特性を有するユーザを互いにつなぐことができ、これにおいて、ユーザ間の相性は、部分的にイベントの間の彼らの共有の体験に基づいて決定される。デジタル体験ベースの推薦ツールの特定の実施形態について以下に記載する。
【0007】
一実施形態によれば、方法は、第1のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信するステップを含む。第1のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第1の選択肢を提示する。当該方法は、第1のユーザから第1の選択肢に応答して第1の選択を受信するステップをさらに含む。第1のユーザから第1の選択を受信することに応答して、当該方法は、第2のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信するステップを含む。第2のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第2の選択肢を提示する。当該方法は、第1のユーザから第2の選択肢に応答して第2の選択を受信するステップをさらに含む。当該方法は、第1の選択及び第2の選択に部分的に基づいて、第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザを識別するステップをさらに含む。当該方法は、第2のユーザのプロフィールを第1のユーザに送信するステップをさらに含む。
【0008】
別の実施形態によれば、装置は、インターフェース及びハードウェアプロセッサを含む。インターフェースは、ネットワークを介してデータを送信及び受信する。ハードウェアプロセッサは、インターフェースを使用して、第1のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信する。第1のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第1の選択肢を提示する。プロセッサはさらに、インターフェースを使用して、第1のユーザから第1の選択肢に応答して第1の選択を受信する。第1のユーザから第1の選択を受信することに応答して、プロセッサは、インターフェースを使用して、第2のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信する。第2のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第2の選択肢を提示する。プロセッサはさらに、インターフェースを使用して、第1のユーザから第2の選択肢に応答して第2の選択を受信する。プロセッサはさらに、第1の選択及び第2の選択に部分的に基づいて、第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザを識別する。プロセッサはさらに、インターフェースを使用して、第2のユーザのプロフィールを第1のユーザに送信する。
【0009】
さらなる実施形態によれば、システムは、通信要素、記憶要素、及び処理要素を含む。通信要素は、ネットワークを介してデータを送信及び受信するように動作可能である。記憶要素は、メディアファイルのセット、プロフィールのセット、及び重みのセットを記憶するように動作可能である。メディアファイルのセットは、第1のメディアファイル及び第2のメディアファイルを含む。第1のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第1の選択肢を提示するように構成される。第2のメディアファイルは、少なくとも2つのオプション間の第2の選択肢を提示するように構成される。プロフィールのセットは、第1のユーザのプロフィール及び第2のユーザのプロフィールを含む。重みのセットは、第1の重み及び第2の重みを含む。第1の重みは第1の選択肢に割り当てられ、第2の重みは第2の選択肢に割り当てられる。処理要素は、通信要素を使用して、第1のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信するように動作可能である。処理要素はさらに、通信要素を使用して、第1のユーザから閾値時間内に、第1の選択肢に応答して第1の選択を受信するように動作可能である。第1のユーザから第1の選択を受信することに応答して、処理要素は、通信要素を使用して、第2のメディアファイルを第1のユーザのデバイスに送信するように動作可能である。処理要素はさらに、第1のユーザから閾値時間内に、第2の選択肢に応答して第2の選択を受信するように動作可能である。処理要素はさらに、第1の選択、第2の選択、第1の重み、第2の重み、第1のユーザのプロフィール、及び第2のユーザのプロフィールに部分的に基づいて、第1のユーザと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザを識別するように動作可能である。処理要素はさらに、通信要素を使用して、第2のユーザのプロフィールを第1のユーザに送信するように動作可能である。処理要素はさらに、第1のユーザのプロフィールに情報を追加するように動作可能であり、この情報は第1の選択及び第2の選択に部分的に基づく。
【0010】
特定の実施形態は、1つ以上の技術的利点を提供する。例えば、一実施形態は、共有デジタル体験を通して明らかにされたユーザ性格特性に基づいて向上した推薦を提供する。別の例として、一実施形態は、類似する性格特性を有する地理的に分離された個人をつなぐ。さらなる例として、一実施形態は、ユーザが物理的な場所に行くことなく、共有の体験に参加することを可能にする。別の例として、一実施形態は、ユーザがプロフィール情報を手動で入力することに依存するよりもむしろ、イベントの間にユーザにより選ばれた選択肢に基づいて、ユーザのためのプロフィール情報を生成する。別の例として、一実施形態は、互いに潜在的に相性の良いユーザの推薦を提示することができ、これにおいて、潜在的な相性は、ユーザによりユーザプロフィールに入力される個人情報に基づくよりもむしろ、デジタルイベントに参加する間にユーザにより選ばれる選択肢に基づいて評価される。さらなる例として、一実施形態は、イベントの間にネットワーク上でアクティブであるユーザをつなぎ、互いに推薦されるこうしたユーザ間のコンタクトの可能性を高める。特定の実施形態は、上記の技術的利点のいずれも含まないことがあり、一部を含むことがあり、あるいは全てを含むことがある。1つ以上の他の技術的利点は、本出願に含まれる図面、明細書、及び特許請求の範囲から当業者には容易に明らかとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示のより完全な理解のために、次に、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
図1】一例示的なシステムを示す。
図2図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールにより生成されたストーリーの非線形分岐性を示す、一例示的な決定木を示す。
図3図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールの推薦エンジンを示す。
図4図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールにより送信されるビデオの例示的なスチールを示す。
図5図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールがメディアをユーザに送信し、ユーザから応答を受信し、応答を使用して、ユーザに対してユーザと潜在的に相性の良い他のユーザの推薦を生成するプロセスを示すフローチャートである。
図6-1】図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールにより送信されるストーリーの分岐性を示すフローチャートを提示する。
図6-2】図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールにより送信されるストーリーの分岐性を示すフローチャートを提示する。
図7】ユーザが閾値時間内に応答を提出しなければならない実施形態における、図1のシステムのデジタル体験ベースの推薦ツールの挙動を示すフローチャートを提示する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の実施形態及びその利点は、図面の図1図7を参照することにより理解され得、同様の及び対応する部分について、同様の番号が使用されている。
【0013】
図1は、一例示的なシステム100を示す。図1に示すように、システム100は、デジタル体験ベースの推薦ツール(digital experience-based recommendation tool)105、1つ以上のデバイス115、ネットワーク120、及びデータベース125を含む。一般に、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、メディアファイル130をデバイス115に送信し、デバイス115から応答170Aを受信し、応答170に基づいて推薦175を生成する。本開示は、メディアファイル130が任意のタイプのメディアを含み得ることを意図している。例えば、メディアファイル130は、予め記録されたビデオ、ライブストリーミングされたビデオ、画像、テキスト、オーディオ、仮想若しくは拡張現実シミュレーション、又は他の適切な形式のメディアを含むことができる。ツール105が所与のデバイス115に送信するメディアファイル130は、ツール105がデバイス115から受信する応答170に依存する。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のメディアファイル130Aを、第1のユーザ110Aに属する第1のデバイス115Aと第2のユーザ110Bに属する第2のデバイス115Bの双方に送信することができる。第1のメディアファイル130Aは、第1のユーザ110A及び第2のユーザ110Bに2つ以上のオプションを提示することができる。例えば、第1のメディアファイル130Aは、コンサートに出席することなどの第1のオプションと、ハウスパーティに出席することなどの第2のオプションとの間で選ぶようユーザに要求することができる。ユーザ110A及び110Bは各々、それらのデバイス115A及び115Bを使用してオプションを選択し、これらの選択されたオプションを応答170としてデジタル体験ベースの推薦ツール105に送り返す。例えば、第1のユーザ110Aは、第1のオプション(例えば、コンサート)を選択してもよく、第2のユーザ110Bは、第2のオプション(例えば、ハウスパーティ)を選択してもよい。第1のユーザ110Aから第1のオプションを受信することに応答して、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のメディアファイル130Bを第1のデバイス115Aに送信することができ、一方、第2のユーザ110Bから第2のオプションを受信することに応答して、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第3のメディアファイル130Cを第2のデバイス115Bに送信することができ、第3のメディアファイル130Cは、第2のメディアファイル130Bとは異なる。例えば、第1のオプションがコンサートに出席することに対応する場合、第2のメディアファイル130Bは、コンサート会場に入場する出席者のビデオを表示し、第1のラインに出席するか第2のラインに出席するかの選択肢を第1のユーザ110Aを提示することができる。同様に、第2のオプションがハウスパーティに出席することに対応する場合、第3のメディアファイル130Cは、ユーザが家の玄関ドアに近づくビデオを表示し、ドアベルを鳴らすかドアを開けてすぐに中に進むかの選択肢を第2のユーザ110Bを提示することができる。このようにして、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110A~110Cが非線形分岐ストーリー(non-linear branching story)内を移動する(navigate through)ことを可能にし、所与のユーザ110がストーリーを通して取るパスは、ユーザ110がツールに提供する、メディアファイル165により提示されるオプションに対する応答170に依存する。
【0014】
デジタル体験ベースの推薦ツール105は、各参加ユーザ110A~110Cから一連の応答170を受信する。ストーリーの間に1回以上、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、これらの応答170のセットを比較して、ユーザ間の潜在的な相性(compatibility)を決定することができる。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110Aにより提供された応答170Aを第2のユーザ110Bにより提供された応答170B及び第3のユーザ110Cにより提供された応答170Cと比較して、第2のユーザ110Bが、第3のユーザ110Cよりも第1のユーザ110Aとより相性の良い(compatible)可能性があり、したがって、第3のユーザ110Cでなく第1のユーザ110Aとの潜在的マッチであり得ると決定することができる。第2のユーザ110Bが第1のユーザ110Aとの潜在的マッチであり得ると決定することに応答して、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、推薦175として、第2のユーザ110Bに割り当てられたプロフィール135Bを第1のユーザ110Aに送信することができる。
【0015】
本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ストーリーの間にいつでも、各ユーザにより提供された応答170のセットを比較することができることを意図している。例えば、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aがストーリーの終わりに達した後、ユーザ110Aにより提供される応答170のセットを、他のユーザ110により提供される応答170のセットと比較することができる。
【0016】
本開示は、推薦175が、ユーザ110A~110Cにより提供される応答170のみに基づき得ることを意図している。あるいは、本開示はさらに、応答170が、より大きい推薦アルゴリズムにおいて考慮されるファクタのセットのうちのファクタとして使用され得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110A~110Cは、自身に関する情報と、ツール105を用いてマッチングされるよう求めている他のユーザの好ましい特徴を提出することができる。そのような情報には、性別、潜在的マッチの好ましい性別、身長、体重、年齢、場所、民族性、出生地、食習慣、活動、及び目標を含むことができる。さらに、ユーザ110A~110Cは、マッチを探すときに特定のファクタがどれほど重要であるかを示す情報をツール105に提供することができる。例えば、ユーザ110A~110Cは、潜在的マッチにおけるどの特徴が必要であるかを示すことができる。別の例として、ツール105は、ユーザ110に、「あなたのマッチが喫煙しないことはどれほど重要か?」を示すように要求することができる。ツール105は、さらに、ユーザ110が、特定の特徴が重要な検索基準でないことを示すことを可能にしてもよい。例えば、ユーザ110Aは、潜在的マッチの体重及び/又は身長が重要でないことをツール105に示すことができる。特定の実施形態において、ツール105は、ユーザ110A~110Cにツールに情報を提供するよう促すことができる。例えば、ツール105は、ユーザが推薦システムに参加することを可能にする前に、ユーザ110に、複数の質問に答えるか又は複数の説明を提供するように要求することができる。ツール105は、ユーザ110A~110Cにより提出された情報を受信し、その情報に基づいてユーザ110A~110Cのためのプロフィール135A~135Cを作成するように構成することができる。プロフィール135Aを作成するためにユーザ110Aにより提供される情報を使用することに加えて、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザのプロフィールにさらなる情報を追加するために、応答170を使用することもできる。例えば、ツール105は、応答170を使用して、ユーザ110Aが、冒険的オプションと慎重/非冒険的オプションとの間の選択肢を提示されたときに冒険的オプションを選ぶ可能性がより高いと決定することができる。したがって、ツール105は、ユーザのプロフィールに冒険的属性を追加することができる。本開示は、そのような属性が二値(binary)でもよく(すなわち、ユーザが属性を有することを単に示す)、あるいはユーザの性格にその属性が存在し得る程度を示すスコアに関連づけられてもよいことを意図している。例えば、ユーザ110Aは、かなり冒険的、適度に冒険的、又はやや冒険的であり得る。本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツールが、デジタルイベントに参加している間にユーザ110Aにより提供された応答170に基づいて、ユーザのプロフィール135Aに任意の数の属性を追加することができることを意図している。
【0017】
特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、推薦175を決定するために、プロフィール135(応答170から得られた属性を含む)に含まれる情報を検索するように構成することができる。ユーザに関連する推薦を決定する手法には、あるユーザの好みが別のユーザの特徴/属性とどれほど密接にマッチングするかを決定することを含んでもよく、逆もまた同様である。いくつかの実施形態において、ツール105は、ユーザ110A及びシステムの他のユーザの様々な特徴/属性及び好みに従って、ユーザ110Aのための推薦175のプールを生成するように構成されてもよい。ツール105は、ユーザ110Aの好み及び/又は活動に基づいて、ユーザ110Aのための推薦のプールにスコアを割り当てることができる。ツール105は、さらに、プロフィールの状態、エンティティに関する場所情報、又はユーザ110Aに関する場所情報に基づいて、エンティティが推薦のプールに含まれることを制限することができる。このようにして、ツール105の特定の実施形態は、プロフィール135A及び135Bをセットアップするときユーザ110A及び110Bにより提供される情報と、デジタルイベントに参加している間のユーザ110A及び110Bの共有の体験の双方に基づいて、ユーザ110Aにユーザ110Bの推薦175を提供することができる。
【0018】
デバイス115は、ユーザ110により、デジタル体験ベースの推薦ツール105からのメディアファイル130を受信及び表示し、応答170をデジタル体験ベースの推薦ツール105に送り返すために使用される。特定の実施形態において、デバイス115は、ウェブインターフェースを介してネットワーク120を通じてデジタル体験ベースの推薦ツール105と通信することができる。
【0019】
デバイス115には、ネットワーク120を介してシステム100のコンポーネントと通信するための任意の適切なデバイスが含まれる。例えば、デバイス115は、電話、携帯電話、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、サーバ、自動化アシスタント、及び/又は仮想現実若しくは拡張現実ヘッドセット若しくはセンサ、又は他の装置でもよく、あるいはこれらを伴ってもよい。本開示は、デバイス115がネットワーク120を介して通信を送信及び受信するための任意の適切なデバイスであることを意図している。限定でなく一例として、デバイス115は、コンピュータ、ラップトップ、ワイヤレス又はセルラー電話、電子ノートブック、パーソナルデジタルアシスタント、タブレット、又はシステム100の他のコンポーネントとの間で情報を受信、処理、記憶、及び/又は通信することができる他の任意の装置でもよい。デバイス115は、さらに、ディスプレイ、マイクロフォン、キーパッド、又はユーザ110により使用可能な他の適切な端末機器などのユーザインターフェースを含んでもよい。いくつかの実施形態において、デバイス115により実行されるアプリケーションは、本明細書に記載される機能を実行することができる。
【0020】
ネットワーク120は、システム100の様々なコンポーネント間の通信を容易にする。本開示は、ネットワーク120がシステム100のコンポーネント間の通信を容易にするように動作可能な任意の適切なネットワークであることを意図している。ネットワーク120は、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、又は前述のものの任意の組み合わせを送信することができる任意の相互接続システムを含むことができる。ネットワーク120は、公衆交換電話網(PSTN)、パブリック又はプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドネットワーク(WAN)、ローカル、地域、若しくはグローバルの通信若しくコンピュータネットワーク、例えば、インターネット、有線若しく無線ネットワーク、企業イントラネット、又はこれらの組み合わせを含む、コンポーネント間の通信を容易にするように動作可能な任意の他の適切な通信リンクなどの全て又は一部を含んでもよい。
【0021】
データベース125は、メディア130及びユーザプロフィールのセット135を記憶する。メディア130は、デジタル体験ベースの推薦ツール105によりユーザ110に送信される非線形分岐ストーリーを含むメディアを含む。メディア130のセットの各メディアファイル130A~130Nは、非線形分岐ストーリーの異なる分岐に対応する。ユーザ110は、メディアファイル130A~130Nにより提示される様々なオプション間で選ぶことによりストーリー内を移動する。本開示は、メディアファイル130が任意のタイプのメディアを含み得ることを意図している。例えば、メディアファイル130は、予め記録されたビデオ、ライブストリーミングされたビデオ、画像、テキスト、オーディオ、仮想若しくは拡張現実シミュレーション、又は他の適切な形式のメディアを含むことができる。
【0022】
本開示は、メディアファイル130A~130Nが、任意の適切な方法でユーザ110にオプションを提示し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザデバイス115の画面上にテキストを表示することにより、ユーザ110にオプションを提示することができる。いくつかの実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザデバイス115のスピーカシステムを通じてオーディオを再生することにより、ユーザ110にオプションを提示することができる。特定の実施形態において、メディアファイル130は、ユーザにオーディオ及び/又はビデオを提示し、次いで、ユーザにオプションを提示する表示が続くことができる。
【0023】
本開示は、ユーザ110が、所与のオプションの自身の選択をデジタル体験ベースの推薦ツール105に送り返すのに適した任意の方法で、メディア130のセットの1つ以上のメディアファイルと対話し得ることを意図している。一例として、ユーザ110は、自身のデバイス115の画面上で特定の方向にジェスチャすることにより、複数のオプションのうちの1つを選択することができる。例えば、ユーザ110は、自身のデバイス115の画面上で画面の右側から画面の左側に向かってドラッグジェスチャを行うことにより第1のオプションを選択することができ、あるいは、ユーザ110は、自身のデバイス115の画面上で画面の左側から画面の右側に向かってドラッグジェスチャを行うことにより、第2のオプションを選択することができる。別の例として、特定の実施形態において、ユーザ110は、デバイス115のキーパッド又はデバイス115の画面上に表示されるキーパッドを使用して値を入力することにより、オプションを選択することができる。例えば、ユーザ110は、A、B、C、又はDのうちの1つをキーパッドに入力することにより、A、B、C、及びDとラベル付けされた4つのオプション間で選択することができる。さらなる例として、特定の実施形態において、ユーザ110は、デバイス115の画面をタップすることによりオプションを選択することができる。例えば、ユーザ110は、デバイス115の画面を所与の回数タップすることにより、第1の場所から第2の場所に仮想的に進む速度を選択することができ、各タップは現在の速度を増加させる。
【0024】
本開示は、データベース125に記憶されたメディア130が、任意の適切なフォーマットでユーザ110に非線形分岐ストーリーを提示し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、メディア130は、ユーザ110に一人称視点の動作ビデオを提供することができる。特定の実施形態において、メディア130は、デバイス115の外向きカメラにアクセスし、ユーザ110の現実世界の周囲にコンピュータ生成グラフィックスを表示することにより、ユーザ110に拡張現実体験を提供することができる。さらなる実施形態において、メディア130は、ユーザ110が仮想現実ヘッドセット及び/又はセンサ115などの特定のハードウェアを使用することにより対話する、コンピュータ生成の3Dシミュレーションに対応することができる。
【0025】
特定の実施形態において、データベース125は、カスタマイズ可能なメディア130を記憶することができ、デジタル体験ベースの推薦ツール105はこれを所与のユーザ110のために、ユーザ110にメディアを送信する前にカスタマイズすることができる。一例として、特定のこのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aに割り当てられたプロフィール135Aに記憶されたユーザ110Aのプロフィール写真を使用してユーザの顔をメディアファイル130Aに配置することにより、ユーザ110Aのためにメディアファイル130Aをカスタマイズすることができる。例えば、メディアファイル130Aは、ユーザ110Aが鏡を見るシーケンスを含む一人称視点のビデオでもよい。したがって、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aのプロフィール写真を使用して、鏡に表示するユーザ110Aの画像を生成することができる。別の例として、特定のこのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザのプロフィール135Aからの情報をメディアファイル130Aにより提示されるオプションに配置することにより、ユーザ110Aのために所与のメディアファイル130Aをカスタマイズすることができる。例えば、メディアファイル130Aは、ユーザ110Aが自身のプロフィール135Aに含めている教育情報に基づいて、自身の母校でのスポーツイベントに出席するかライバル校でのスポーツイベントに出席するかの選択肢をユーザ110Aに提示することができる。同様に、メディアファイル130Aは、いくつかの曲のうちの1つを聴く選択肢をユーザ110Aに提示することができ、提示される曲選択肢は、ユーザ110Aが自身のプロフィール135Aにリンクしている及び/又は含めている曲である。別の例として、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ツールが前に決定したユーザ110Aの性格属性に基づいて、メディアファイル130によりユーザ110Aに提示されるオプションをカスタマイズすることができる。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aにより提供された前の応答170Aに基づいて、ユーザ110Aが外向的であると決定することができる。したがって、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、内向的性格タイプよりもむしろ外向的性格タイプに関連づけられた、より大きいパーセンテージのオプションを含むように、メディア130をカスタマイズすることができる。例えば、ユーザの内向/外向性格特性を調査するとき、等しい数の外向的選択肢及び内向的選択肢をユーザ110Aに提示するよりもむしろ、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、主に外向的選択肢(例えば、80%の外向的選択肢と20%の内向的選択肢の混合物)をユーザ110Aに提示することができる。これは、ユーザ110Aがデジタルイベントに興味を持ち続けるため、及び/又はユーザの外向性スコアを微調整するために望ましい場合がある。さらなる例として、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、特定のオプションをユーザ110の一部のみに提示するように、メディア130をカスタマイズすることができる。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、非線形分岐ストーリー内の排他的(exclusive)分岐に関連づけられたメディア130にオプションを追加することができる。これらの排他的オプションは、少なくとも閾値数の前のデジタルイベントに参加したユーザ110、及び/又は、排他的メディアへのアクセスに対して、又は排他的ユーザプロフィールを閲覧及び排他的ユーザプロフィールとマッチングする機会に対して支払いしたユーザに利用可能でもよい。
【0026】
特定の実施形態において、データベース125は、非線形分岐ストーリーに参加するユーザ110A~110Cの各々がデジタルイベントの始めに同じ第1のメディアファイル130Aを受信するように、単一の第1のメディアファイル130Aを記憶することができる。特定の実施形態において、データベース125は、ユーザ110A~110Cがデジタルイベントの始めに異なる第1のメディアファイル130Aを各々受信し得るように、複数の第1のメディアファイル130Aを記憶することができる。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110が受信する第1のメディアファイル130Aは、ユーザ110が参加した前のストーリー又はイベントでユーザ110が受信した最後のメディアファイル130Nに依存してもよい。これは、異なるストーリー/イベント間の連続性を提供するために望ましい場合があり、それは、ユーザ110が将来のイベントに参加することを奨励するのを助ける可能性がある。
【0027】
本開示は、データベース125が、一連のN個の二分決定を含む所与のストーリーについて、データベース125が2個未満の最終メディアファイル130を記憶するように、非線形である分岐ストーリーに関連づけられたメディア130を記憶することを意図している。例えば、特定の実施形態において、データベース125は、10個未満の最終メディアファイル130を記憶することができる。これは、多数のユーザ110が分岐ストーリーに対して同じエンディングを体験することを保証するのを助け、ユーザ110間の推薦を生成することが、ユーザ110が体験するエンディングに部分的に基づくことができるようにするために、望ましい場合がある。例えば、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、互いに同じエンディングを体験するユーザのみを推薦することができ、一方、いくつかの実施形態において、ユーザ110が体験するエンディングは、デジタル体験ベースの推薦ツール105の推薦アルゴリズムにより考慮されるファクタでもよい。分岐ストーリーの非線形性は、図2の議論において、以下にさらに詳細に説明される。
【0028】
上述のように、データベース125は、さらに、ユーザプロフィール135のセットを記憶する。ユーザプロフィール135は、ユーザ110の特性を定義し、あるいは表す。プロフィール135は、一般大衆に、オンラインデートシステムのメンバであるものに、及び/又はオンラインデートシステムの特定のカテゴリのメンバに利用可能でもよい。プロフィール135は、ユーザ110が自身のオンラインデートアカウントをセットアップしたときにユーザ110から求められた情報、又はその他の方法でそのようなユーザにより自身のプロフィールに入力された情報を含むことができる。プロフィール135は、年齢、身長、性別、及び職業などの一般的な情報、並びにユーザの興味、好き/嫌い、個人的感情、及び/又は世界観を含み得る詳細な情報を含むことができる。
【0029】
特定の実施形態において、プロフィール135は、ユーザ110により提供される情報と、ユーザ110によりツール105に提供された応答170に基づいてデジタル体験ベースの推薦ツール105により自動的に生成される情報を含んでもよい。例えば、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、メディアファイル130により提示されるオプションの各々を性格カテゴリのセットにグループ化し、性格カテゴリ内のオプションの各々にスコアを割り当て、応答170を使用して、性格カテゴリの各々においてユーザ110にスコアを割り当てることができる。次いで、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、これらのスコアをプロフィール135に表示することができる。一例として、特定のこのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、メディア130により提示されるオプションを、外向性、冒険性、リスク耐性、及び自発性を含む性格カテゴリにグループ化することができる。例えば、家にとどまるよりもむしろパーティに出席する選択肢を含む応答170は、ユーザの外向性スコアを増加させることができ、コンサートに出席するよりもむしろタトゥーを入れる判断を含む応答170は、ユーザのリスク耐性及び自発性スコアを増加させることができる。本開示は、デジタルイベントに参加している間にユーザにより行われる複数の決定が、同じ性格カテゴリに寄与し得ることを意図している。例えば、パーティに出席するか家にとどまるかの選択肢に加えて、バックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うかコンサートの一般観客の中にとどまるかの判断も、ユーザの外向性スコアに影響を及ぼしてもよい。さらに、本開示は、所与の性格カテゴリに寄与する決定が同じデジタルイベントにおいて発生する必要がないことを意図している。例えば、第1のデジタルイベントの間、ユーザは、家にとどまるよりもむしろパーティに出席することを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアを増加させる。このユーザは、第2のデジタルイベントの間、コンサートの一般観客の中にとどまるよりもむしろ、バックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うことを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアを増加させる。応答170に基づいて性格特性スコアを決定し、これらのスコアをユーザのプロフィール135の一部として表示することは、望ましい場合があり、なぜならば、ユーザがデジタル体験の間に行う決定に基づいてユーザの性格特性を決定することは、ユーザの自身の入力に依存するよりもより正確な、ユーザの性格の表現をもたらし得るためである。これは、ユーザ110が、プロフィール情報を自分自身で記入するように要求された場合にさもなければ偽の又は理想化された情報を提供し得る状況で、特に当てはまる可能性がある。さらに、ユーザ110は、質問に回答すること及び/又はフィールドに記入することよりも、デジタルイベントに参加することにより、プロフィール情報をより進んで提供する可能性がある。
【0030】
図1に見られるように、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、プロセッサ140、メモリ145、及びインターフェース150を含む。本開示は、プロセッサ140、メモリ145、及びインターフェース150が本明細書に記載されるデジタル体験ベースの推薦ツール105の機能のうち任意のものを実行するように構成されることを意図している。一般に、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、応答アナライザ(response analyzer)155及び推薦エンジン(recommendation engine)160を実現する。
【0031】
応答アナライザ155は、ユーザ110から応答170Aを受信し、応答170Aを各ユーザ110についての応答170のセットとしてメモリ145に記憶し、応答170Aを使用して、メディア130のどのメディアファイルをユーザ110に送るべきかを決定する。デジタルイベントの始めに、応答アナライザ155は、プロセッサ140を通じて、第1のメディアファイル130Aをユーザ110に送信するようにインターフェース150に指示することができる。特定の実施形態において、第1のメディアファイル130Aは、各ユーザ110について同じである。いくつかの実施形態において、メディア130は、複数の第1のメディアファイル130Aを含むことができ、それにより、応答アナライザ155は、デジタルイベントの始めに、異なる第1のメディアファイル130Aをユーザ110A~110Cの各々に送信するようにインターフェース150に指示することができる。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110Aが受信する第1のメディアファイル130Aは、前のデジタルイベントの間にユーザ110Aが受信した最後のメディアファイル130Nに依存してもよい。前のイベントの間にユーザ110が受信した最後のメディアファイル130Nに依存する第1のメディアファイル130Aを送信することは、異なるデジタルストーリー/イベント間の連続性を提供するために望ましい場合があり、これは、ユーザ110が将来のイベントに参加することを奨励するのを助ける可能性がある。
【0032】
特定の実施形態において、所与のメディアファイル又はメディア130のセットをユーザ110に送信するようにインターフェース150に指示する前に、応答アナライザ155は、最初に、現在の時間がデジタルイベントに対して指定された時間間隔内であるかどうかを決定することができる。例えば、特定の実施形態において、デジタルイベントは、指定された継続時間のライブイベントであり、それにより、ユーザ110は、その指定された時間の間のみデジタルイベントに参加することができる。いくつかの実施形態において、ユーザ110は、デジタルイベントにオンデマンドで参加することができ、それにより、応答アナライザ155は、いつでも、メディア130のセットの所与のメディアファイルをユーザ110に送信するようにインターフェース150に指示することができる。いくつかの実施形態において、ユーザ110は、オンデマンドで、ただし限られた、予め識別された回数でのみ、デジタルイベントに参加することができる。例えば、元々ライブストリーミングされたデジタルイベントの記録されたバージョンが、イベントの元のライブストリーミングされたバージョンの人気に起因して、指定された時間又は回数提供されてもよい。
【0033】
メディア130のセットの各メディアファイルは、ユーザ110がデジタルイベントを含む非線形分岐ストーリー内を移動することを可能にするために、ユーザ110にオプションのセットを提示するように構成することができる。したがって、第1のメディアファイル130Aをユーザ110Aに送信するようにインターフェース150に指示した後、応答アナライザ155は、第1のメディアファイル130Aによりユーザ110Aに提示されたオプションのセットのうちのオプションの1つのユーザ110Aにより選ばれた選択肢を含む応答170Aを受信することができる。応答170Aを受信することに応答して、応答アナライザ155は、応答170Aをメモリ145に記憶された応答170のセットに保存し、応答170Aに基づいて、ユーザ110Aに送信すべき第2のメディアファイル130Bを決定する。ユーザ110Aに送信すべき第2のメディアファイル130Bを決定するために、応答アナライザ155は、メモリ145、データベース125、又は任意の他の適切な場所に記憶された決定木を参照する。メディア130のセットの所与のメディアファイル130Aについて、決定木は、メディアファイル130Aにより提示されるオプションのセットの各オプションを、メディア130のセットのさらなるメディアファイルに関連づける。例えば、メディアファイル130Aが、ユーザ110にオプションAとオプションBを提示する場合、決定木は、オプションAを第2のメディア130Bに、オプションBを第3のメディアファイル130Cに関連づけることができる。この例は、オプションAとオプションBというオプションのペアを検討したが、本開示は、各メディアファイルが、「スキップ」、「選択肢なし」、又はユーザ110が好まないことを示す任意の他のオプションなどのオプションを含む、任意の数のオプションをユーザ110に提示し得ることを意図している。ユーザ110Aから応答170Aを受信することに応答して、応答アナライザは、最初、応答170Aを分析して、ユーザ110Aにより選ばれたオプションを決定し、次いで、決定木を使用して、このオプションに関連づけられたメディアファイル130Bを決定する。次いで、応答アナライザ155は、メディアファイル130Bをユーザ110Aに送信するようインターフェース150に指示するように、プロセッサ140に命令する。このプロセスは、応答アナライザ155が、デジタルイベントの終わりに関連づけられた最終メディアファイル130Nをユーザ110Aに送信するようインターフェース150に指示するように、プロセッサ140に命令するまで繰り返す。一例示的な決定木を、応答アナライザ155による決定木の使用についての詳細な議論と共に、図2の議論において以下に提示する。
【0034】
特定の実施形態において、応答アナライザ155は、応答170Aが閾値時間内にインターフェース150に送信される場合のみ、ユーザ110から応答170Aを受信することができる。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110は、メディアファイル130により自身に提示されたオプションのセットのうちのオプションを選択するために、設定された時間間隔のみを有することができる。例えば、特定のこのような実施形態において、ユーザ110は、メディアファイル130により自身に提示されたオプションのセットのうちのオプションを選択するために、7秒を有することができる。特定の実施形態において、ユーザ110Aが、閾値時間内に、メディアファイル130により自身に提示されたオプションのセットのうちのオプションを選択しない場合、応答アナライザ155は、これらのオプションのうちの1つを選択し、プロセッサ140を通じて、選択されたオプションに関連づけられたメディアファイル130をユーザ110Aに送信するようにインターフェース150に指示することができる。いくつかの実施形態において、オプションのセットが、「スキップ」、「選択肢なし」、又は任意の他の好みなしオプションを含み、ユーザが、「スキップ」、「選択肢なし」、又はユーザが好まないことを示す他のオプションのうちの1つを選択するとき、応答アナライザ155は、「スキップ」、「選択肢なし」、又は任意の他の好みなしオプション以外の、可能なオプションのセットのうちのオプションを選択することもできる。特定の実施形態において、応答アナライザ155は、選択されたオプションをゼロの重みと共にメモリ145に記憶することができ、この選択されたオプションはユーザ110Aを他のユーザ110にマッチングする際に考慮されるべきでないことを推薦エンジン160に示す。本開示は、応答アナライザ155が任意の適切な方法でオプションの1つを選択し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、応答アナライザ155は、1)可能なオプションのセットからオプションのうちの1つをランダムに選択する、2)予め決定されたオプションを選択する、3)可能なオプションのセットのうちの第1のオプションを選択する、4)他のユーザにより提供された応答170から決定される、可能なオプションのセットのうちの最も人気のあるオプションを選択する、5)ユーザの決定又は供給された性格特性に基づいて、可能なオプションのセットのうちのオプションを選択する、例えば、ユーザ110Aが冒険的であるというユーザ110Aにより供給された前の応答170からの決定に基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから冒険的オプションを、又は、ユーザ110Aにより自身のプロフィール135Aを生成するために供給された情報(応答170以外)においてユーザ110Aが自身が外向的であると示すことに基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから外向的オプションを選択する、あるいは、6)任意の他のファクタを使用して利用可能なオプションの中で選択する、ように構成されてもよい。ユーザ110Aに短い時間間隔内でオプションを選択するように奨励することは、ユーザが様々なオプションを考えすぎるよりもむしろ自身の本能に基づいて行動することを促進するために望ましい場合があり、潜在的に、ユーザの選択肢が自身の性格特性を正確に反映する可能性を高める。
【0035】
特定の実施形態において、応答アナライザ155は、ユーザ110Aから受信した応答170Aだけでなく、他のユーザ110B~110Cから受信した応答170B~170Cにも基づいて、どのメディアファイル130をユーザ110Aに送信すべきかを決定することができる。例えば、特定の実施形態において、デジタルイベントは、ライブストリーミングイベントでもよく、これは、ユーザが自身のお気に入りに投票することができるオプションのセットをユーザに提示する。一例として、デジタルイベントは、ユーザ110が自身のお気に入りの出場者に投票することができるライブ歌唱コンテストでもよい。そのような実施形態において、応答アナライザ155は、応答170から最も人気のある選択肢を決定し、最も人気のある選択肢に基づいて、全ての参加ユーザ110に送信すべき単一のメディアファイル130を決定することができる。例えば、第1のメディアファイル130Aは、ユーザ110に3人の出場者からお気に入りを選ぶように要求する歌唱コンテストの第1のラウンドで構成されてもよい。ユーザ110Aが第2の出場者を自身のお気に入りとして選択したとしても、それにもかかわらず、ユーザ110Aは、応答170から決定されたとおり、第2の出場者が最少の投票を受け取ることに基づいて、第2の出場者が削除された歌唱コンテストの第2のラウンドで構成された第2のメディアファイル130Bを受け取ることができる。それにもかかわらず、ユーザ110Aが受信するメディアファイル130に影響を及ぼさないが、ユーザ110Aの選択肢は、ユーザ110Aに対して潜在的に相性の良いユーザの推薦を生成するために、デジタル体験ベースの推薦により使用することができる。例えば、ユーザ110Aは、第2の出場者を自身のお気に入りとして同様に選んだ他のユーザの推薦175を受信することができる。
【0036】
応答アナライザ155は、メモリ145に記憶され、プロセッサ140により実行されるソフトウェアモジュールでもよい。応答アナライザ155の一例示的なアルゴリズムは、以下のとおりである。現在のメディアファイルを第1のメディアファイル130Aに設定する。現在のメディアファイルが最終メディアファイル130Nでない間、{現在のメディアファイルをユーザ110Aに送信するようにインターフェース150に指示する;インターフェース150を通じてユーザ110Aから、現在のメディアファイルにより提示された選択肢のセットのうちの選択肢を含む応答170Aを受信する;選択肢をメモリ145に記憶された応答170のセットに保存する;決定木における選択肢の位置を決定する;選択肢に割り当てられたメディアファイル130Bを決定する;現在のメディアファイルをメディアファイル130Bに設定する}。最終メディアファイル130Nをユーザ110Aに送信するようにインターフェース150に指示する。
【0037】
上述のように、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、推薦エンジン160をさらに含む。推薦エンジン160は、デジタルイベントに参加するユーザ110間の推薦175を生成する。所与のユーザ110Aについて、推薦175は、推薦エンジン160により、ユーザ110Aと相性の良い可能性があると決定されたユーザ110を含むことができる。本開示は、推薦エンジン160が、ユーザ110がデジタルイベントの間に提示された非線形分岐ストーリー内を移動するときにユーザ110により選ばれた(及び、応答アナライザ155において応答170のセットに記憶された)選択肢に少なくとも部分的に基づいてユーザ110間の相性を決定し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、第1のユーザ110A及び第2のユーザ110Bの双方が、デジタルイベントの間に自身らを同じ最終メディアファイル130Nに導いた選択肢を選んだという事実に基づいて、第1のユーザ110Aが第2のユーザ110Bと相性が良いと決定する。このような実施形態において、推薦エンジン160は、第1のユーザ110Aと同じ最終メディアファイル130Nを受信した全てのユーザを、推薦175としてユーザ110Aに提示することができる。
【0038】
特定の実施形態において、各対象ユーザ110A~110Cについて、推薦エンジン160は、対象ユーザと潜在的に相性の良い他のユーザ110のランク付けされたリストを決定することができ、これにおいて、推薦エンジン160は、イベントの間に対象ユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった、ユーザ110が選んだ選択肢の数に従って、ユーザ110を提示する。例えば、推薦エンジン160は、第2のユーザ110Bが、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を3つ選んだ一方で、第3のユーザ110Cが、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を1つだけ選んだという事実に基づいて、第3のユーザ110Cより高くランク付けされた第2のユーザ110Bを含む、第1のユーザ110Aのためのランク付けされたリストを決定することができる。特定のこのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、特定の選択肢が他の選択肢より重く重み付けされるように、ユーザ110に提示されるオプションの各セットに重みを割り当てることができる。例えば、第2のユーザ110Bは、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を3つ選んでいた場合があり、このような選択肢には、(1)右側のドアよりもむしろ左側のドアを開くこと、(2)プールゲームよりもむしろダーツゲームをプレイすること、及び(3)西を旅行するよりもむしろ東を旅行することが含まれていた。これらの選択肢が、ユーザの性格特性をかなり証明するものではない可能性があるとき、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、これらに、他の選択肢より小さい重みを割り当てることができる。一方、第3のユーザ110Cは、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を1つ選んでいた場合があり、これにおいて、その選択肢は、映画を見るよりもむしろスカイダイビングに行くことの決定で構成される。この決定が、ユーザの冒険性をかなり証明する可能性があるとき、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、それに大きい重みを割り当てることができる。したがって、推薦エンジン160は、第3のユーザ110Cと第1のユーザ110Aが共通でこの1つの決定のみ有していた一方で、第2のユーザ110Bと第1のユーザ110Aが共通で3つの決定を有していたという事実にもかかわらず、第1のユーザ110Aと第3のユーザ110Cとの間の共通の1つの決定に大きい重みが割り当てられることに基づいて、第3のユーザ110Cを第2のユーザ110Bより相性の良い可能性があるものとしてランク付けすることができる。
【0039】
特定の実施形態において、所与のユーザ110Aが他のユーザ110B及び110Cと共通で有する選択肢の数を決定するよりもむしろ、推薦エンジン155は、各ユーザ110に、ユーザがデジタルイベントの間に行った決定に基づいてスコアのセットを割り当てることができる。次いで、推薦エンジン155は、ユーザのスコアの類似度に基づいて、ユーザを互いに推薦することができる。スコアのセットには、異なる性格カテゴリの範囲をカバーするスコアを含むことができる。例えば、スコアのセットは、外向性スコア、冒険性スコア、リスク耐性スコア、及び自発性スコアを含んでもよい。このような実施形態において、推薦エンジン160は、メディアファイル130により提示されるオプションの各セットを1つ以上の性格カテゴリにグループ化し、所与のカテゴリ内の各オプションにスコアを割り当てることができる。例えば、家にとどまるかパーティに出席するかの選択肢を含むオプションのセットが、外向性カテゴリに割り当てられてもよく、家にとどまる決定に-50のスコアが割り当てられ、パーティに出席する決定に+50のスコアが割り当てられる。本開示は、デジタルイベントに参加している間にユーザにより行われる複数の決定が同じ性格カテゴリに寄与し得ることを意図している。例えば、パーティに出席するか家にとどまるかの選択肢に加えて、バックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うかコンサートの一般観客の中にとどまるかの決定も、ユーザの外向性スコアに影響を及ぼしてもよい。ここで、バックステージに行く決定は、+20のスコアを割り当てられてもよく、一般観客の中にとどまる決定は、-10のスコアを割り当てられてもよい。さらに、本開示は、所与の性格カテゴリに寄与する決定が同じデジタルイベントで発生する必要がないことを意図している。例えば、第1のデジタルイベントの間、ユーザは、家にとどまるよりもむしろパーティに出席することを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアを増加させる。さらに、このユーザは、第2のデジタルイベントの間、コンサートの一般観客の中にとどまるよりもむしろバックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うことを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアをさらに増加させる。
【0040】
推薦エンジン160は、ユーザ110Aにより選ばれたオプションの各々に割り当てられるスコアを決定し、各性格カテゴリ内のスコアを合計することにより、ユーザ110Aのスコアのセットを決定することができる。例えば、推薦エンジン160は、ユーザ110A~110Cについて以下のスコアのセットを決定することができ、これにおいて、正のスコアは所与の性格特性の存在を示し、負のスコアは反対の性格特性の存在を示す。
【表1】
これらのスコアは、内向的であり、臆病であり、リスク回避性がある確率がより高い第2のユーザ110Bと対照的に、ユーザ110A及び110Cが外向的であり、かなり冒険的であり、リスク耐性がある確率がより高いことを示している。したがって、これらのスコアセットの直接的な比較に基づいて、推薦エンジン160は、第3のユーザ110Cが第2のユーザ110Bよりも第1のユーザ110Aとより相性の良い可能性があると決定することができる。特定の実施形態において、ユーザ110A~110Cにわたって性格特性スコアを直接比較するよりもむしろ、推薦エンジン160は、ユーザの性格特性スコアを含み得る属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用することができる。
【0041】
本開示は、推薦エンジン160が、ユーザ110間のマッチ175を決定し、これらのマッチをランク付けするために、ユーザ110から受信した応答170に加えて任意の数のファクタを考慮し得ることを意図している。一例として、推薦エンジン160が、ユーザの性格特性スコアを含む属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用する実施形態において、機械学習アルゴリズムは、例えば、米国特許第9,733,811号に記載されているシステムに類似した方法でプロフィール135から得られたさらなる属性に対して動作してもよく、その開示全体は、定義、免責事項、否認、及び矛盾を除いて、参照により本明細書に組み込まれる。そのような実施形態において、ツール105により決定された性格特性スコアは、ユーザのプロフィール135に配置されてもよく、それにより、プロフィール135から得られる属性を抽出し該属性に対して動作するように構成された機械学習アルゴリズムは、プロフィール135に配置された性格特性スコアに関連づけられたさらなる属性を容易に組み込むことができる。別の例として、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、プロフィール135に含まれる情報に基づいて推薦を決定し、次いで、デジタルイベントの間にユーザにより選ばれた選択肢の類似度に基づいて、これらの推薦をランク付けする(及び/又は、これらの推薦のサブセットを選択する)ことができる。別の例として、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、推薦175を決定する際に、ユーザ110の年齢、性別、及び場所を考慮することができる。例えば、推薦エンジン160は、ユーザ110Aに、ユーザ110Aにより指定された年齢、性別、及び/又は場所の範囲内に入るユーザ110に対応する推薦175を提供することができる。別の例として、ユーザ110Aのために生成される推薦175が、潜在的に相性の良いユーザのランク付けされたリストで構成される特定の実施形態において、推薦エンジン160は、ユーザ135Aに属するプロフィール135Aを前に閲覧したことがあるユーザ110Bを、ユーザ110Aのランク付けされたリスト内でユーザ110Bのランク付けを高めることにより、優先させることができる。これは、前のプロフィール閲覧が、ユーザ110Bがユーザ110Aに興味を有し、したがってユーザ110Aの推薦を提示されたときにユーザ110Aとマッチングする可能性があり得ることを示し得るため、望ましい場合がある。さらなる例として、ユーザ110Aのために生成される推薦175が、潜在的に相性の良いユーザのランク付けされたリストで構成される特定の実施形態において、推薦エンジン160は、ユーザ110Bが参加したことがある前のデジタルイベントの数に基づいて、ランク付けされたリスト内でユーザ110Bを優先させることができる。例えば、推薦エンジン160は、自身最初のデジタルイベントに参加しているユーザ110Bのランク付けを高めることができる。これは、デジタルイベントに頻繁に参加するユーザ110が、同じユーザセットの推薦を継続的に受信するよりもむしろ新しいユーザとマッチングする機会を有することを保証するのを助けるために、望ましい場合がある。
【0042】
特定の実施形態において、推薦エンジン160によりユーザ110Aのために生成される推薦175は、デジタルイベントの継続時間を通じてユーザ110Aに利用可能でもよいが、デジタルイベントが終了した後は利用不可能でもよい。例えば、特定の実施形態において、デジタルイベントは、深夜まで継続することがあり、その後、ユーザ110Aは、イベントの間にユーザ110Aと同じデジタル体験を共有した他のユーザとマッチングすることはもはやできない。これは、ユーザ110Aの推薦を提供されたユーザ110が推薦の時間又はその前後にシステム上でアクティブであることを保証するのを助けるために、望ましい場合があり、こうしたユーザとユーザ110Aとの間のコミュニケーションを容易にするのを助ける。さらに、いくつかの実施形態において、ユーザ110Aに提示される推薦の数は、デジタルイベントの継続時間にわたって増加し続けることができる。例えば、デジタルイベントが、指定された日付の午後6時から午後12時まで継続することがある。ユーザ110Aは、午後7:00にデジタルイベントを完了することができ、午後7:00又はその前にデジタルイベントを同様に完了した他のユーザ110で構成される推薦175を受信する。夜が進むにつれ、ユーザ110Aは、午後12時のデジタルイベントの終わりまで、より多くのユーザ110がデジタルイベントを完了するため、さらなる推薦175を受け取ることができる。例えば、ユーザ110Aがデジタルイベントを完了した時間に、応答175は、潜在的に相性の良いユーザの20人の推薦のみ含む可能性があるが、デジタルイベントの終わりまでに、応答175は、潜在的に相性の良いユーザの300人の推薦を含む可能性がある。特定の実施形態において、推薦エンジン160によりユーザ110Aのために生成される推薦175は、デジタルイベントが終了した後でも、ユーザ110Aに継続的に利用可能でもよい。
【0043】
特定の実施形態において、推薦エンジン160により生成される推薦175は、ユーザプロフィール135を含んでもよい。いくつかの実施形態において、推薦175は、プロフィール画像などのユーザプロフィール135の部分を含んでもよく、ユーザプロフィールの純粋なテキスト表現でもよく、あるいは画像、すなわち、ユーザプロフィールのグラフィカル表現を含んでもよい。さらなる実施形態おいて、推薦175は、ユーザプロフィール135内の写真よりもむしろ、ユーザ110により生成されたアバターを含んでもよい。そのような実施形態において、ユーザ110Aは、ユーザ110Aとユーザ110Bの双方が互いにマッチングすることを選ぶ場合のみ、ユーザの(アバターではなく)ユーザプロフィール135B内の写真を見ることができてもよい。アバターの使用は、匿名性を維持したいユーザ110Aにとって望ましい場合がある。さらに、アバターの使用は、ユーザ110が、個人の外見よりもむしろ性格特性に基づいてマッチ175を選択することを奨励するのを助ける可能性があり、潜在的により有意義なマッチをもたらすため、望ましい場合がある。いくつかの実施形態において、ユーザ110は、自身のプロフィール及び/又はアバターに対して特定のカスタマイズを選択することができる。例えば、ユーザ110は、特定のスキン、バッジ、アバター、アクセサリ、又はデジタル体験内で示される任意の他のカスタマイズを選択することができる。いくつかの実施形態において、ユーザ110は、これらのカスタマイズに対して支払いを提供することができる。
【0044】
特定の実施形態において、推薦エンジン160によりユーザ110Aのために生成される推薦175は、ユーザ110Aがデジタルイベントの間に提示された非線形分岐ストーリーを完了した後にのみ、ユーザ110Aに利用可能でもよい。いくつかの実施形態において、特定の推薦175は、非線形分岐ストーリーを通してユーザ110Aに提示され得る。一例として、特定の実施形態において、非線形分岐ストーリーの特定の分岐は、複数のユーザによる参加を提供することができ、それにより、非線形分岐ストーリー内でユーザ110Aと同じパスに沿って移動したユーザ110が、ユーザ110Aに提示され得る。例えば、ドアを開くことを選んだ後、メディアファイル130は、ユーザ110Aに、自身が今ユーザ110B及び110Cと共に部屋の中にいて、ユーザ110B及び110Cと協力して部屋から出る方法を決定しなければならないことを知らせることができる。そのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110A~110Cがストーリー内で互いに対話する間、ユーザ間での音声及び/又はテキスト通信を可能にしてもよい。
【0045】
別の例として、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、非線形分岐ストーリーに一緒に参加すべきユーザ110A及び110Bのペア及び/又はユーザのグループを選択することができる。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ストーリーに一緒に参加するのに互いに相性の良い可能性があるとツールにより前に決定されたユーザ110A及び110Bのペアを選択することができる。デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110A及び110Bを、前のデジタルイベントの間にこれらのユーザが選んだ共有の選択肢に基づいて、又はユーザ110A及び110Bに属するプロフィール135A及び135Bから生成された性格属性に基づいて、相性の良い可能性がある決定していてもよい。ユーザ110A及び110Bに一緒にデジタルイベントに参加することを奨励することにより、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110A及び110Bが直接会う前にさえ、互いの相性を評価することを可能にすることができる。これは、互いにデジタル体験を共有することが、2人のユーザ間でやりとりされるメッセージを通して得られ得る情報より有意義な相性情報をユーザのペアに提供すし得るため、望ましい場合がある。
【0046】
デジタル体験ベースの推薦ツール105が、デジタルイベントの始め又はデジタルイベントの間のある時点のいずれかにおいてユーザ110Bをユーザ110Aに紹介する実施形態において、推薦エンジン160は、イベントの終わりに(又は、イベントの間のある時点に)ユーザ110A及び110Bの各々に他方のユーザの推薦を提示することができ、それにより、これらのユーザは、互いにマッチングすることを選ぶことができる。ユーザ110Aとユーザ110Bの双方が互いにマッチングすることを選ぶ場合、推薦エンジン160は、ユーザ110Aとユーザ110Bがデジタルイベントの外部で互いにやりとりすることを可能にしてもよい。しかしながら、ユーザ110A又はユーザ110Bのいずれかが他方のユーザとマッチングしないことを選ぶ場合、推薦エンジン160は、ユーザ110Bの推薦175からプロフィール135Aを破棄し、ユーザ110Aの推薦175からプロフィール135Bを破棄してもよい。
【0047】
特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、一緒にデジタルイベントに参加すべきユーザ110を選択することに加えて、2人以上のユーザ110のグループが、一緒にデジタルイベントに参加することを選ぶことができる。一例として、プロフィール135に含まれる情報に基づいて互いに推薦されたユーザ110Aとユーザ110Bのペアは、互いの相性についての洞察を得るためにデジタルイベントに参加することを選ぶことができる。別の例として、特定の実施形態において、互いに知っているユーザ110A~110Cのグループは、一緒にデジタルイベントに参加することを選ぶことができる。本開示は、ユーザのグループが一緒に参加し得るデジタルイベントが、ユーザの各グループがチームに割り当てられる、競合するチームで構成されるゲーム、及び、ユーザが協力して参加することができるゲームを含むことを意図している。デジタルイベントに一緒に参加するユーザのグループで構成される特定の実施形態において、推薦エンジン160により生成される推薦175は、イベントの間にユーザ110A~110Cのグループと類似の選択肢を選んだ他のユーザグループで構成されてもよい。個人よりもむしろグループの推薦を生成することは、友人のグループがしばしば互いに相性の良い個人で構成されることを仮定すると、潜在的にマッチングすべきより多数の個人を提供し得るため、望ましい場合がある。さらに、友人のグループが互いに参加できるようにすることは、イベントのユーザの楽しみを増やす可能性があり、将来的にさらなるデジタルイベントに参加することを奨励する。
【0048】
特定の実施形態において、ユーザ110間の推薦を生成することに加えて、推薦エンジン160は、各ユーザ110についてメモリ145に記憶された応答170のセットを使用して、ユーザのためのプロフィール情報を生成することができる。例えば、推薦エンジン160が応答170に基づいて各ユーザ110の性格特性スコアを決定する実施形態において、推薦エンジン160は、これらの性格特性スコアをユーザ110に割り当てられたプロフィール135に記憶及び/又は表示してもよい。これは、デジタル体験の間にユーザが行う決定に基づいてユーザの性格特性を決定することが、ユーザの自身の入力に依存するよりもより正確な、ユーザの性格の表現をもたらし得るため、望ましい場合がある。さらに、ユーザ110は、質問に回答すること及び/又はフィールドに記入することよりも、デジタルイベントに参加することにより、プロフィール情報をより進んで提供する可能性がある。
【0049】
推薦エンジン160は、メモリ145に記憶され、プロセッサ140により実行されるソフトウェアモジュールでもよい。第1のユーザ110Aに対する推薦175を決定するために使用される、推薦エンジン160の一例示的なアルゴリズムは、以下のとおりである。推薦変数を0に等しく設定する。推薦カウンタを0に等しく設定する。各ユーザ110i!=ユーザ110Aについて、{ユーザ110iから受信した応答170iを、ユーザ110Aから受信した応答170Aと比較する;応答110Aと同じである応答110iの数を決定する;応答110Aと同じである応答110iの数が推薦カウンタ値より大きい場合、{推薦カウンタ値を、応答110Aと同じである応答110iの数に等しく設定する;推薦変数をユーザ110iに等しく設定する}}。推薦変数に記憶されたユーザを推薦175として記憶する。上記のアルゴリズムは、ユーザ110Aのためのさらなる推薦175を決定するために、残りのユーザに対して繰り返すことができる。
【0050】
プロセッサ140は、メモリ145及びインターフェース150に通信上結合され、デジタル体験ベースの推薦ツール105の動作を制御する任意の電子回路でもよく、これらに限られないが、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、及び/又は状態マシンが含まれる。プロセッサ140は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、又は他の任意の適切なアーキテクチャのものでもよい。プロセッサ140は、算術演算及び論理演算を実行する算術論理ユニット(ALU)、ALUにオペランドを供給し、ALU演算の結果を記憶するプロセッサレジスタ、並びにALU、レジスタ、及び他のコンポーネントの協調動作を指示することによりメモリから命令を取り出し、それらを実行する制御ユニットを含んでもよい。プロセッサ140は、情報を制御及び処理するように動作する他のハードウェア及びソフトウェアを含んでもよい。プロセッサ140は、メモリに記憶されたソフトウェアを実行して、本明細書に記載される機能のうち任意のものを実行する。プロセッサ140は、ネットワーク120、デバイス115、インターフェース150、及びメモリ145から受信した情報を処理することにより、デジタル体験ベースの推薦ツール105の動作及び管理を制御する。プロセッサ140は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、任意の適切な処理装置、又は前述のものの任意の適切な組み合わせでもよい。プロセッサ140は、単一の処理デバイスに限定されず、複数の処理デバイスを含んでもよい。
【0051】
メモリ145は、データ、動作ソフトウェア、又はプロセッサ140のための他の情報を永続的又は一時的に記憶することができる。メモリ145は、情報を記憶するのに適した揮発性又は不揮発性の、ローカル又はリモートのデバイスのいずれか1つ又は組み合わせを含んでもよい。例えば、メモリ145は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス、又は任意の他の適切な情報記憶装置、又はこれらのデバイスの組み合わせを含んでもよい。ソフトウェアは、コンピュータ読取可能記憶媒体に具現化された命令、論理、又はコードの任意の適切なセットを表す。例えば、ソフトウェアは、メモリ145、ディスク、CD、又はフラッシュドライブに具現化されてもよい。特定の実施形態において、ソフトウェアは、本明細書に記載される機能の1つ以上を実行するためにプロセッサ140により実行可能なアプリケーションを含んでもよい。
【0052】
インターフェース150は、ネットワーク120から情報を受信し、ネットワーク120を通じて情報を送信し、情報の適切な処理を実行し、他のデバイスに通信し、あるいは前述のことの任意の組み合わせを行うように動作可能な任意の適切なデバイスを表す。例えば、インターフェース150は、メディアファイル130のセットのうちのメディアファイルをデバイス115に送信する。別の例として、インターフェース150は、デバイス115から応答170を受信する。インターフェース150は、デジタル体験ベースの推薦ツール105がネットワーク120を介してデバイス115及び/又はシステム100の他のコンポーネントと情報をやりとりすることを可能にするLAN、WAN、又は他の通信システムを通じて通信するための、プロトコル変換及びデータ処理能力を含む、任意の適切なハードウェア及び/又はソフトウェアを含む、実又は仮想の任意のポート又は接続を表す。
【0053】
特定の実施形態において、インターフェース150は、ユーザ110にメディア130を送信する前に、それをカスタマイズすることができる。例えば、特定の実施形態において、インターフェース150は、ユーザ110Aのプロフィール写真を使用してユーザの顔をメディアファイル130Aに追加することにより、メディアファイル130Aをカスタマイズすることができる。例えば、メディアファイル130Aは、ユーザ110Aが鏡を見るシーケンスを含む一人称視点のビデオでもよい。インターフェース150は、ユーザ110Aに割り当てられたプロフィール135Aに記憶されたユーザ110Aのプロフィール写真を使用して、鏡に表示すべきユーザ110Aの画像を生成することによりメディアファイル130Aをカスタマイズすることができる。別の例として、特定のこのような実施形態において、インターフェース150は、ユーザのプロフィール135Aからの情報をメディアファイル130Aにより提示されるオプションに配置することにより、ユーザ110Aのためにメディアファイル130Aをカスタマイズすることができる。例えば、メディアファイル130Aは、ユーザ110Aが自身のプロフィール135Aに含めている教育情報に基づいて、自身の母校でのスポーツイベントに出席するかライバル校でのスポーツイベントに出席するかの選択肢をユーザ110Aに提示することができる。同様に、メディアファイル130Aは、ユーザ110Aに、複数の曲のうちの1つを聴く選択肢を提示することができ、提示される曲は、ユーザ110Aが自身のプロフィール135Aにリンクしている曲である。別の例として、特定の実施形態において、インターフェース150は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が前に評価したユーザ110Aの性格属性に基づいて、メディア130によりユーザ110Aに提示されるオプションをカスタマイズすることができる。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aにより提供された前の応答170Aに基づいて、ユーザ110Aが外向的であると決定することができる。したがって、インターフェース150は、内向的性格タイプよりもむしろ外向的性格タイプに関連づけられた、より大きいパーセンテージのオプションを含むように、メディア130をカスタマイズすることができる。例えば、ユーザの内向性/外向性を調査するとき、等しい数の外向的選択肢及び内向的選択肢をユーザ110Aに提示するよりもむしろ、インターフェース150は、主に外向的選択肢(例えば、80%外向的選択肢と20%内向的選択肢の混合物)をユーザ110Aに提示することができる。これは、ユーザ110Aがデジタルイベントに興味を持ち続けるため、及びユーザの外向性スコアを微調整するために望ましい場合がある。さらなる例として、特定の実施形態において、インターフェース150は、特定のオプションをユーザ110の一部のみに提示するように、メディア130をカスタマイズすることができる。例えば、インターフェース150は、非線形分岐ストーリー内の排他的分岐に関連づけられたメディア130にオプションを追加することができる。これらの排他的オプションは、少なくとも閾値数の前のデジタルイベントに参加したユーザ110、及び/又は、排他的メディアへのアクセスに対して、又は排他的ユーザプロフィールを閲覧及び排他的ユーザプロフィールとマッチングする機会に対して支払いしたユーザに利用可能でもよい。例えば、ユーザ110A及び110Bは、支払いを提供することにより排他的コンサートに出席するオプションを提示されてもよく、一方、ユーザ110Cは、このオプションを提示されなくてもよく、かつ/あるいは支払いを通じてのみそれをオプションとして示すことができる。この例では、ユーザ110A及び110Bは、互いとの、及び仮想の排他的コンサートに出席するために支払う他のユーザとの排他的マッチへのアクセスを提供され、一方、ユーザ110Cは、そのようなアクセスを提供されない。
【0054】
特定の実施形態において、ユーザ110は、自身のデジタル体験を向上させ、一時的な恩恵又は付加的な能力を追加するために、他の排他的なオプションに対して支払うことができる。例えば、ユーザ110は、自身の決定のうちの1つ以上を強化して、自身のプロフィール上でそれらをより目立たせ(例えば、ユーザ110Aがデジタルイベントにおいて家にとどまるよりもスカイダイビングを選んだことを強調する)、及び/又は、同じ決定を行った他のユーザを見る能力を受け取ることができる。別の例として、ユーザ110は、異なるオプションを選択するために、前の決定を再生し又は取り消す(undoing)ことにより、前の決定を改訂することができる。特定の実施形態において、ユーザ100は、デジタルイベントの間、該イベントの間又は終わりに別のユーザに提示され得るデジタルギフトを提供することができる。例えば、ユーザ110Aは、デジタルイベントの間に仮想のバラを購入するオプションを選択することができ、終わりにそのバラをユーザ110Bに提示することを選ぶことができる。これは、ユーザ110が異なる方法で対話するため、及びデジタルイベントからのマッチの可能性を高める(例えば、ユーザ110Aは、ユーザ110Bにその愛情を知らせることができる)ための方法として、望ましい場合がある。さらなる例として、ユーザ110が障害物又はパズル(例えば、脱出ゲーム)に直面する体験において、ユーザ110は、問題を解決するのを支援するためのショートカット又は手がかりに対して支払うことができる。
【0055】
特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、デジタルイベントに参加するユーザ110に、イベントの間の共有デジタル体験に基づいてユーザ110を互いに推薦することにより、向上した推薦を提供する。イベントに参加するユーザは、ツールによりメディア130を通じて自身のデバイス115に送信される非線形分岐ストーリー内を、メディアにより提示される様々なオプションの中で選択することによって移動する。これらのオプションのいくつかは、ユーザの性格の様々な側面を調査するように設計されてもよく、それにより、同じ選択肢を選択するユーザは互いに類似の性格を有する可能性があり、したがってデートの文脈で相性の良い可能性がある。したがって、イベントの終わりに、ツールは、ユーザのための推薦を、ユーザがイベントを通して選んだ選択肢に少なくとも部分的には基づいて生成する。このようにして、ツールの特定の実施形態は、地理的に離れた相性の良いユーザが互いにつながることを可能にする。
【0056】
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載されるシステムに修正、追加、又は省略がなされ得る。例えば、システム100は、任意の数のユーザ110、デバイス115、ネットワーク120、及びデータベース125を含んでもよい。コンポーネントは、統合されてもよく、あるいは分離されてもよい。メディアファイル130をユーザに順次送信するよりもむしろ、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、一部又は全部のメディアファイル130A~130Nをイベントの最初又はイベントの前にユーザに送信してもよく、それにより、デジタルイベントを作成するために必要な動作が、ユーザのデバイス115により完了されてもよい。さらに、動作は、より多くの、より少ない、又は他のコンポーネントにより実行されてもよい。さらに、動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は他の論理を含む任意の適切な論理を使用して実行されてもよい。本文献で用いられるとき、「各々の」は、セットの各メンバ、又はセットのサブセットの各メンバを指す。
【0057】
図2は、デジタル体験ベースの推薦ツール105によりユーザ110に提示される非線形分岐ストーリーの一例を示す。本開示は、ユーザ110に提示されるストーリーが任意のタイプのメディアから構成され得ることを意図している。例えば、メディアは、予め記録されたビデオ、ライブストリーミングされたビデオ、画像、テキスト、オーディオ、仮想若しくは拡張現実シミュレーション、又は他の適切な形式のメディアを含むことができる。図2は、デジタル体験ベースの推薦ツール105の一実施形態からの一例示的なストーリーを示しており、これにおいて、各ユーザ110は、ストーリーの始めに同じメディアファイル130Aを提示される。しかしながら、本開示は、異なるユーザ110が各々、デジタルイベントの始めに異なる第1のメディアファイル130Aを受信し得ることも意図している。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110Aが受信する第1のメディアファイル130Aは、ユーザ110Aが前のデジタルイベントで受信した最後のメディアファイル130Nに依存してもよい。これは、異なるストーリー間の連続性を提供するために望ましい場合があり、それは、ユーザ110が将来のデジタルイベントに参加することを奨励するのを助ける可能性がある。さらに、図2は、各メディアファイル130A~130Kが2つのオプション間の選択肢を提供するデジタル体験ベースの推薦ツール105の一実施形態を示しているが、本開示は、メディアファイル130がユーザ110に任意の数の異なるオプションの選択肢を提供し得ることを意図している。さらに、これらのオプションは、「スキップ」、「選択肢なし」、又はユーザ110が提示されたオプションのいずれも好まないことを示す任意の他のオプションなどのオプションを含んでもよい。
【0058】
図2に見られるように、第1のメディアファイル130Aは、ユーザ110に、第1のオプション205Aと第2のオプション205Bとの間の選択肢を提供する。第1のオプション205Aは第2のメディアファイル130Bに関連づけられ、第2のオプション205Bは第3のメディアファイル130Cに関連づけられ、それにより、ユーザ110が第1のオプション205Aを選択する場合、デジタル体験ベースの推薦ツール105は第2のメディアファイル130Bをユーザに送信し、ユーザ110が第2のオプション205Bを選択する場合、デジタル体験ベースの推薦ツール105は第3のメディアファイル130Cをユーザに送信する。第2のメディアファイル130B及び第3のメディアファイル130Cの各々は、その独自のオプションを提示するように構成され、図2では、第2のメディアファイル130Bについて第3のオプション205C及び第4のオプション205Dとして、第3のメディアファイル130Cについて第5のオプション205E及び第6のオプション205Fとして示されている。
【0059】
本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105により提示される分岐ストーリーが非線形分岐ストーリーであることを意図している。図2は、そのような非線形性の2つの例を示す。第1に、第5のメディアファイル130Eにより示されるように、異なるメディアファイル130により提示されるオプションを選択すること - ここでは、第4のオプション205D及び第5のオプション205E - が双方とも、デジタル体験ベースの推薦ツール105に、これらの選択を行うユーザ110に対して同じメディアファイル130Eを送信させることができる。したがって、第1のユーザ110A及び第2のユーザ110Bが、第1のメディアファイル130Aにより提示された異なるオプションを選択していた可能性があるとしても - 例えば、第1のユーザ110Aは第1のオプション205Aを選択していた可能性があり、第2のユーザ110Bは第2のオプション205Bを選択していた可能性があるとしても - 、ユーザらはそれにもかかわらず、第1のユーザ110Aが第2のメディアファイル130Bに応答して第4のオプション205Dを選択し、第2のユーザ110Bが第3のメディアファイル130Cに応答して第5のオプション205Eを選択する場合、同じエンディングメディアファイル - 第8のメディアファイル130H又は第9のメディアファイル130I - を提示され得る。
【0060】
第4のメディアファイル130Dは、図2により示される分岐ストーリーにおける非線形性の別の例を提示する。第4のメディアファイル130Dは、2つのオプション(第7のオプション205G及び第8のオプション205H)を提示しているが、これらのオプションの双方が、同じメディアファイル - 第7のメディアファイル130Gをもたらす。例えば、第7のオプション205G及び第8のオプション205Hは、右側のドアを開くか左側のドアを開くかの選択肢に対応することができる。いずれの選択肢も特にユーザの性格特性を証明し得ないため、双方の選択肢が単に同じ結果をもたらしてもよい。
【0061】
分岐ストーリーの非線形性に起因して、本開示は、ストーリーが2個より少ない最終メディアファイルを含み得ることを意図しており、Nは、ユーザ110がストーリー内を移動する間に行うよう求められる決定の数に対応する。図2に見られるように、8つの最終メディアファイルを含むのでなく、図2に提示されるストーリーは、5つ - 第7のメディアファイル130G、第8のメディアファイル130H、第9のメディアファイル130I、第10のメディアファイル130J、及び第11のメディアファイル130Kのみを含む。これは、多数のユーザ110が分岐ストーリーに対して同じエンディングを体験することを保証するのを助け、それにより、ユーザ110間の推薦175が、ユーザ110が体験するエンディングに部分的に基づいて生成され得るために、望ましい場合がある。
【0062】
図3は、デジタル体験ベースの推薦ツール105の推薦エンジン160を示す。図3に見られるように、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、ユーザ130A~130Nに対する推薦175A~175Nを、ユーザにより提出された応答170A~170N、及びユーザに属するプロフィール135A~135Nに基づいて決定する。しかしながら、本開示はさらに、特定の実施形態において、推薦175A~175Nが、応答170A~170Nのみから決定されてもよく、いくつかの実施形態において、推薦175A~175Nが、これらに限られないがプロフィール135A~135Nを含む任意の数の異なるファクタに加えて、応答170A~170Nから決定されてもよいことを意図している。
【0063】
所与のユーザ110Aについて、推薦175Aは、推薦エンジン160により、ユーザ110Aと相性の良い可能性があると決定されたユーザ110B~110Nを含むことができる。本開示は、推薦エンジン160が、ユーザ110がデジタルイベントの間に提示された非線形分岐ストーリー内を移動するときにユーザ110により選ばれた選択肢(応答170A~170Nとして示される)に少なくとも部分的に基づいて、ユーザ110間の相性を決定することを意図している。例えば、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、第1のユーザ110A及び第2のユーザ110Bの双方が、デジタルイベントの間に自身らを同じ最終メディアファイル130Nに導いた選択肢を選んだという事実に基づいて、第1のユーザ110Aが第2のユーザ110Bと相性の良い可能性があると決定する。
【0064】
特定の実施形態において、各対象ユーザ110A~110Nについて、推薦エンジン160は、対象ユーザと潜在的に相性の良い他のユーザ110のランク付けされたリストを決定し、これにおいて、推薦エンジン160は、イベントの間に対象ユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった、ユーザ110が選んだ選択肢の数に部分的に従って、各リスト内のこうしたユーザ110をランク付けする。例えば、推薦エンジン160は、第2のユーザ110Bが、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を3つ選んだ一方で、第3のユーザ110Cが、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を1つだけ選んだという事実に基づいて、第3のユーザ110Cより高くランク付けされた第2のユーザ110Bを含む、第1のユーザ110Aのためのランク付けされたリストを決定することができる。特定のこのような実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110に提示されるオプションの各セットに重み305を割り当てることができ、それにより、特定の選択肢が、他の選択肢より重く重み付けされる。例えば、第2のユーザ110Bは、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を3つ選んでいた場合があり、このような選択肢には、(1)右側のドアよりもむしろ左側のドアを開くこと、(2)プールゲームよりもむしろダーツゲームをプレイすること、及び(3)西を旅行するよりもむしろ東を旅行することが含まれていた。これらの選択肢が、ユーザの性格特性をかなり証明するものではない可能性があるとき、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、これらに小さい重み350を割り当てることができる。一方、第3のユーザ110Cは、第1のユーザ110Aにより選ばれた選択肢と同じであった選択肢を1つ選んでいた場合があり、これにおいて、その選択肢は、映画を見るよりもむしろスカイダイビングに行くことの決定で構成される。この決定が、ユーザの冒険性をかなり証明する可能性があるとき、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、それに大きい重み305を割り当てることができる。したがって、推薦エンジン160は、第3のユーザ110Cと第1のユーザ110Aが共通でこの1つの決定のみ有していた一方で、第2のユーザ110Bと第1のユーザ110Aが共通で3つの決定を有していたという事実にもかかわらず、第1のユーザ110Aと第3のユーザ110Cとの間の共通の1つの決定に大きい重みが割り当てられることに基づいて、第3のユーザ110Cを第2のユーザ110Bより相性の良い可能性があるものとしてランク付けすることができる。
【0065】
特定の実施形態において、推薦エンジン155は、各ユーザ110A~110Nに、ユーザがデジタルイベントの間に行った決定に基づいてスコアのセットを割り当て、スコアの類似度に基づいてユーザ間の推薦を生成することができる。スコアのセットには、異なる性格カテゴリの範囲をカバーするスコアを含むことができる。例えば、スコアのセットは、外向性スコア、冒険性スコア、リスク耐性スコア、及び自発性スコアを含んでもよい。このような実施形態において、推薦エンジン160は、メディアファイル130A~130Nにより提示されるオプションの各セットを1つ以上の性格カテゴリにグループ化し、所与のカテゴリ内の各オプションにスコアを割り当てることができる。例えば、家にとどまるかパーティに出席するかの選択肢を含むオプションのセットが、外向性カテゴリに割り当てられてもよく、家にとどまる決定に-50のスコアが割り当てられ、パーティに出席する決定に+50のスコアが割り当てられる。本開示は、デジタルイベントに参加している間にユーザにより行われる複数の決定が同じ性格カテゴリに寄与し得ることを意図している。例えば、パーティに出席するか家にとどまるかの選択肢に加えて、バックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うかコンサートの一般観客の中にとどまるかの決定も、ユーザの外向性スコアに影響を及ぼしてもよい。ここで、バックステージに行く決定は、+20のスコアを割り当てられてもよく、一般観客の中にとどまる決定は、-10のスコアを割り当てられてもよい。さらに、本開示は、所与の性格カテゴリに寄与する決定が同じデジタルイベントで発生する必要がないことを意図している。例えば、第1のデジタルイベントの間、ユーザは、家にとどまるよりもむしろパーティに出席することを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアを増加させる。さらに、このユーザは、第2のデジタルイベントの間、コンサートの一般観客の中にとどまるよりもむしろバックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うことを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアをさらに増加させる。
【0066】
推薦エンジン160は、ユーザ110Aにより選ばれたオプションの各々に割り当てられるスコアを決定し、各性格カテゴリに割り当てられたスコアを合計することにより、ユーザ110Aのスコアのセットを決定することができる。例えば、推薦エンジン160は、ユーザ110A~110Cについて以下のスコアのセットを決定することができ、これにおいて、正のスコアは所与の性格特性の存在を示し、負のスコアは反対の性格特性の存在を示す。
【表2】
これらのスコアは、内向的であり、臆病であり、リスク回避性がある確率がより高い第2のユーザ110Bと対照的に、ユーザ110A及び110Cが外向的であり、かなり冒険的であり、リスク耐性がある確率がより高いことを示している。したがって、これらのスコアセットの直接的な比較に基づいて、推薦エンジン160は、第3のユーザ110Cが第2のユーザ110Bよりも第1のユーザ110Aとより相性の良い可能性があると決定することができる。特定の実施形態において、ユーザ110A~110Nにわたって性格特性スコアを直接比較するよりもむしろ、推薦エンジン160は、ユーザの性格特性スコアを含む属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用することができる。
【0067】
本開示は、推薦エンジン160が、推薦175A~175N及びユーザ110A~110N間のランク付けを決定するために、ユーザ110から受信した応答170に加えて任意の数のファクタを考慮し得ることを意図している。一例として、推薦エンジン160が、ユーザの性格特性スコアを含む属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用する実施形態において、機械学習アルゴリズムは、プロフィール135A~135Nから得られたさらなる属性に対して動作してもよい。そのような実施形態において、ツール105により決定された性格特性スコアは、ユーザのプロフィール135に配置されてもよく、それにより、プロフィール135から得られる属性を抽出し該属性に対して動作するように構成された機械学習アルゴリズムは、プロフィール135に配置された性格特性スコアに関連づけられたさらなる属性を容易に組み込むことができる。別の例として、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、プロフィール135A~135Nに含まれる情報に基づいて推薦を決定し、次いで、デジタルイベントの間にユーザにより選ばれた選択肢170A~170Nの類似度に基づいて、これらの推薦をランク付けし、あるいはこれらの推薦のサブセットを選択することができる。別の例として、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、推薦175A~175Nを決定する際に、ユーザ110の年齢、性別、及び場所を考慮することができる。例えば、推薦エンジン160は、ユーザ110Aに、ユーザ110Aにより指定された年齢、性別、及び/又は場所の範囲内に入るユーザ110B~110Nに対応する推薦175を提供することができる。別の例として、ユーザ110Aのために生成される推薦175Aが、潜在的に相性の良いユーザのランク付けされたリストで構成される特定の実施形態において、推薦エンジン160は、ユーザ135Aに属するプロフィール135Aを前に閲覧したことがあるユーザ110Bを、ユーザ110Bのランク付けを高めることにより、優先させることができる。これは、前のプロフィール閲覧が、ユーザ110Bがユーザ110Aに興味を有し、したがってユーザ110Aの推薦を提示されたときにユーザ110Aとマッチングする可能性があり得ることを示し得るため、望ましい場合がある。さらなる例として、ユーザ110Aのために生成される推薦175Aが、相性の良いユーザのランク付けされたリストで構成される特定の実施形態において、推薦エンジン160は、ユーザ110Bが参加したことがある前のデジタルイベントの数に基づいて、ユーザ110Bを優先させることができる。例えば、推薦エンジン160は、ユーザ110Bが自身最初のデジタルイベントに参加している場合、ユーザ110Bのランク付けを高めることができる。これは、デジタルイベントに頻繁に参加するユーザ110が、同じユーザセットの推薦を継続的に受信するよりもむしろ新しいユーザとマッチングする機会を有することを保証するのを助けるために、望ましい場合がある。
【0068】
図4は、ユーザ110が、メディアファイル130により提示されるオプションから応答170を選択すべき閾値時間を有する特定の実施形態における、デジタル体験ベースの推薦ツール105によりユーザデバイス115に送信され、デバイス115の画面上に表示されるメディアファイル130の例示的なスチール(stills)を示す。第1のスチール405Aは、時間tに表示されるビデオから構成されるメディアファイル130に対応し、第2のスチール405Bは、時間t+Δtに表示されるビデオから構成されるメディアファイル130に対応し、Δtは、閾値時間より小さい。図4は、ビデオの形式のメディア130を示しているが、本開示は、デジタルイベントの間に提示されるストーリーが任意のタイプのメディアから構成され得ることを意図している。例えば、メディアは、予め記録されたビデオ、ライブストリーミングされたビデオ、画像、テキスト、オーディオ、仮想若しくは拡張現実シミュレーション、又は他の適切な形式のメディアを含むことができる。
【0069】
この例において、メディアファイル130は、ユーザ110が自身の電話機をサラウンドサウンドシステムにプラグ接続することを表示しており、ユーザ110にサウンドシステム上で再生する曲のペア間の選択肢 - 曲Aで構成される第1の選択肢425と曲Bで構成される第2の選択肢415を提示している。上述したように、特定の実施形態において、メディアファイル130は、曲A及び曲Bがユーザ110に属するプロフィール135から選択されるように、カスタマイズ可能でもよい。これは、デジタルイベントへのユーザの興味を維持するために望ましい場合がある。デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ユーザ110の音楽の好みについてのいかなる情報にもアクセスを有し得ない特定の実施形態において、曲A及び曲Bは、ユーザの音楽の好みについての洞察を得るために、異なる音楽ジャンルから選ばれてもよい。
【0070】
図4は、ユーザにオプションのペアを提示するメディアファイル130を示しているが、本開示は、メディアファイル130が任意の数の異なるオプションの選択肢をユーザ110に提示し得ることを意図している。さらに、これらのオプションは、「スキップ」、「選択肢無し」、又はユーザが提示されたオプションのいずれも好まないことを示すためにユーザにより選択され得る任意の他のオプションなどのオプションを含んでもよい。
【0071】
図4に示されるデバイス115の画面に示されるように、ユーザ110は、自身のデバイス115の画面上で左から右にジェスチャすることにより第1のオプション425(曲A)を選択し、あるいは自身のデバイス115の画面上で右から左にジェスチャすることにより第2のオプション415(曲B)を選択することができる。ユーザ110が、閾値時間内に第1のオプション425と第2のオプション415との間で選ぶのに失敗する場合、デジタル体験ベースの推薦ツール105の応答アナライザ155は、第1のオプション425と第2のオプション415との間で選択し、選択されたオプションを使用して、非線形分岐ストーリー内をストーリーの新しい分岐へ移動し、この新しい分岐に関連づけられたメディアファイル130をデバイス115に送信することができる。本開示は、応答アナライザ155が任意の適切な方法でオプションの1つを選択し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、応答アナライザ155は、1)可能なオプションのセットからオプションのうちの1つをランダムに選択する、2)予め決定されたオプションを選択する、3)可能なオプションのセットのうちの第1のオプションを選択する、4)他のユーザにより提供された応答170から決定される、可能なオプションのセットのうちの最も人気のあるオプションを選択する、5)ユーザの決定又は供給された性格特性に基づいて、可能なオプションのセットのうちのオプションを選択する、例えば、ユーザ110Aが冒険的であるというユーザ110Aにより供給された前の応答170からの決定に基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから冒険的オプションを、又は、ユーザ110Aにより自身のプロフィール135Aを生成するために供給された情報(応答170以外)においてユーザ110Aが自身が外向的であると示すことに基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから外向的オプションを選択する、あるいは、6)任意の他のファクタを使用して利用可能なオプションの中で選択する、ように構成されてもよい。
【0072】
特定のこのような実施形態において、応答アナライザ155は、選択されたオプションをゼロの重みと共にメモリ145に記憶することができ、この選択されたオプションはユーザ110を他のユーザ110にマッチングする際に考慮されるべきでないことを推薦エンジン160に示す。これは、選択されたオプションがユーザの性格特性に関して限られた情報を提供するか又は全く情報を提供しない可能性があるとき、望ましい場合がある。
【0073】
特定の実施形態において(及び、図4に示されるように)、ユーザ110が第1のオプション425と第2のオプション415との間で選択できる時間間隔は、第1のオプション425と第2のオプション415との間にデバイス115の画面上に位置づけられた斜線バー420の長さにより示されてもよい。ここで、斜線バー420Aは斜線バー420Bより長く、これは、ユーザ110が第1のオプション425と第2のオプション415との間で選択するのに、ユーザが第1のスチール405Aにおいて有していたよりもより少ない時間を第2のスチール405Bにおいて有することを示す。ユーザ110Aに短い時間間隔内でオプションを選択するように奨励することは、ユーザが様々なオプションを考えすぎるよりもむしろ自身の本能に基づいて行動することを促進するために望ましい場合があり、潜在的に、ユーザの選択肢が自身の性格特性を正確に反映する可能性を高める。
【0074】
さらに、メディアファイル130は、デジタルイベントに参加するユーザの数の指標410を提供することもできる。特定の実施形態において、指標410は、デジタルイベントに参加するユーザの総数に対応することができる。いくつかの実施形態において、指標410は、非線形分岐ストーリー内でユーザ110と同じパスに沿って移動するユーザの数、及び/又はユーザ110と同じメディアファイル130を現在視聴/受信しているユーザの数に対応することができる。特定の実施形態において、指標410は、非線形分岐ストーリー内でユーザ110と同じパスに沿って移動したユーザの累積数、及び/又はユーザがデジタルイベントに参加することができた時間全体にわたってユーザ110と同じメディアファイル130を視聴/受信したユーザの数に対応することができる。ユーザ110と同じパスに沿って移動しているか又は移動したユーザの数、及び/又はユーザ110と同じメディアファイル130を現在視聴/受信しているか又は同じメディアファイル130を前に視聴/受信したユーザの数を表示することは、ユーザ110に自身の選択肢の人気の指標を提供し得るため、望ましい場合がある。例えば、第1のオプション425を選択した後、他のユーザ410の数がその前の値の1/5に低下する場合、この情報は、第1のオプション425がデジタルイベントの参加者の間で人気のあるオプションではないことをユーザ110に示すことができる。
【0075】
本開示は、スチール405A及び405Bで表示されるメディアファイル130が任意の数のさらなる特徴を含んでもよいことを意図している。例えば、特定の実施形態において、ユーザ110は、デジタル体験ベースの推薦ツール105により提供される複数のバッジ及び/又はスキンから選ぶことにより、自身に提示されるメディアファイル130をカスタマイズすることができる。
【0076】
図5図7は、デジタル体験ベースの推薦ツールの運用の詳細を示すフローチャートを提示する。
【0077】
図5は、デジタル体験ベースの推薦ツール105がメディアファイル130をユーザ110に送信し、ユーザ110から応答170を受信し、応答170を使用してユーザ110をマッチングする方法500を示すフローチャートを提示する。図5は、イベントを通してユーザ110に提示されるオプションの各セットがオプションのペアから構成されるデジタルイベントを意図している。しかしながら、本開示は、オプションの各セットがユーザ110に提示された任意の数の異なるオプションから構成され得ることを意図している。
【0078】
ステップ505において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して、ユーザ110Aに属するデバイス115Aに第1のメディアファイル130Aを送信する。本開示は、メディア130のセットの各メディアファイルが任意の適切なフォーマットでユーザ110Aに非線形分岐ストーリーの分岐を提示し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザ110Aにストーリーの一人称視点のビデオを提供することができる。いくつかの実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、デバイス115Aの外向きカメラにアクセスし、ユーザ110Aの現実世界の周囲の上にコンピュータ生成グラフィックスを表示することにより、ユーザ110Aにストーリーの拡張現実体験を提供することができる。特定の実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、オーディオファイル及び/又はテキストファイルから構成されてもよい。さらなる実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザ110Aが仮想現実ヘッドセット及び/又はセンサなどの特定のハードウェアを使用することにより対話することができる、コンピュータ生成の3Dシミュレーションに対応することができる。
【0079】
ステップ510において、第1のメディアファイル130Aは、オプションのペア - 第1のオプション及び第2のオプション - をユーザ110Aに提示する。本開示は、メディアファイル130A~130Nが任意の適切な方法でユーザ110Aにオプションを提示し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザのデバイス115Aの画面上にテキストを表示することにより、ユーザ110Aにオプションを提示することができる。いくつかの実施形態において、メディアファイル130A~130Nは、ユーザのデバイス115Aのスピーカシステムを通じてオーディオを再生することにより、ユーザ110Aにオプションを提示することができる。
【0080】
ステップ515において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、応答170Aとしてユーザ110Aから第1の選択を受信する。第1の選択は、第1のオプションと第2のオプションとの間でユーザ110Aにより選ばれた選択肢に対応する。本開示は、ユーザ110Aが、所与のオプションの自身の選択を応答170Aとしてデジタル体験ベースの推薦ツール105に送信するために、任意の適切な方法でメディアファイル130A~130Nの各々と対話し得ることを意図している。一例として、特定の実施形態において、ユーザ110Aは、自身のデバイス115Aの画面上で指定された方向にジェスチャすることにより、2つのオプションのうちの1つを選択することができる。例えば、ユーザ110Aは、自身のデバイス115Aの画面上で画面の右側から画面の左側にジェスチャすることにより第1のオプションを選択することができ、あるいは、ユーザ110Aは、自身のデバイス115Aの画面上で画面の左側から画面の右側にジェスチャすることにより第2のオプションを選択することができる。別の例として、特定の実施形態において、ユーザ110Aは、デバイス115Aのキーパッド、又はデバイス115Aの画面に表示されるキーパッドを使用して値を入力することにより、第1のオプションと第2のオプションとの間で選択することができる。例えば、ユーザ110Aは、キーパッドに「1」を入力することにより第1のオプションを選択することができ、キーパッドに「2」を入力することにより第2のオプションを選択することができる。さらなる例として、特定の実施形態において、ユーザ110Aは、デバイス115Aの画面をタップすることにより、第1のオプションと第2のオプションとの間で選択することができる。
【0081】
ステップ520において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aが第1のオプションを選択したか第2のオプションを選択したかを決定する。この例において、第1のオプションは第2のメディアファイル130Bに割り当てられ、第2のオプションは第3のメディアファイル130Cに割り当てられる。したがって、ステップ520において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ユーザ110Aが第1のオプションを選択したと決定する場合、ステップ525において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して第2のメディアファイル130Bをユーザ110Aに送信する。ステップ530において、第2のメディアファイル130Bは、次いで、その独自のオプションのペアをユーザ110Aに提示する。
【0082】
ステップ520において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ユーザ110Aが第2のオプションを選択したと決定する場合、ステップ535において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して第3のメディアファイル130Cをユーザ110Aに送信する。ステップ540において、第3のメディアファイル130Cは、そのオプションのペアをユーザ110Aに提示する。
【0083】
ユーザ110Aが第1のオプションを選択し、第2のメディアファイル130Bを提示されたか、又は第2のオプションを選択し、第3のメディアファイル130Cを提示されたかにかかわらず、ステップ545において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aから第2の選択を受信する。この第2の選択は、第2のメディアファイル130Bにより提示されたオプションのセットから選ばれたオプション、又は第3のメディアファイル130Cにより提示されたオプションのセットから選ばれたオプションのいずれかから構成される。
【0084】
ステップ550において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aから受信した第1の選択及び第2の選択を使用して、ユーザ110Aと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザ110Bを識別する。例えば、特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aから受信した第1の選択及び第2の選択を、第2のユーザ110Bにより受信された選択と直接比較することにより、ユーザ110Aと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザ110Bを識別する。特定の実施形態において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、最初、第2のユーザ110Bにより受信された選択と共に、ユーザ110Aから受信した第1の選択及び第2の選択に重みを割り当て、重み付けされた選択を比較することにより、ユーザ110Aと潜在的に相性の良いものとして第2のユーザ110Bを識別する。これは、特定の決定が他の決定よりもユーザの性格特性をより証明し得るとき、望ましい場合がある。例えば、映画を観るよりもむしろスカイダイビングに行く決定は、右のドアよりもむしろ左のドアを開く決定よりもユーザの性格特性をより証明する可能性がある。
【0085】
特定の実施形態において、第1の選択及び第2の選択を第2のユーザ110Bによりなされた選択と比較することにより、ユーザ110Bがユーザ110Aと潜在的に相性が良いと決定するよりもむしろ、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1の選択、第2の選択、及び第2のユーザ110Bによりなされた選択にスコアを割り当て、それらのスコアの類似度に基づいてユーザ110Aと第2のユーザ110Bとの間の相性を決定することができる。例えば、スコアのセットは、外向性スコア、冒険性スコア、リスク耐性スコア、及び自発性スコアを含んでもよい。このような実施形態において、推薦エンジン160は、メディアファイル130により提示されるオプションの各セットを1つ以上の性格カテゴリにグループ化し、所与のカテゴリ内の各オプションにスコアを割り当てることができる。例えば、家にとどまるかパーティに出席するかの選択肢を含むオプションのセットが、外向性カテゴリに割り当てられてもよく、家にとどまる決定に-50のスコアが割り当てられ、パーティに出席する決定に+50のスコアが割り当てられる。本開示は、デジタルイベントに参加している間にユーザにより行われる複数の決定が同じ性格カテゴリに寄与し得ることを意図している。例えば、パーティに出席するか家にとどまるかの選択肢に加えて、バックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うかコンサートの一般観客の中にとどまるかの決定も、ユーザの外向性スコアに影響を及ぼしてもよい。ここで、バックステージに行く決定は、+20のスコアを割り当てられてもよく、一般観客の中にとどまる決定は、-10のスコアを割り当てられてもよい。さらに、本開示は、所与の性格カテゴリに寄与する決定が同じデジタルイベントで発生する必要がないことを意図している。例えば、第1のデジタルイベントの間、ユーザは、家にとどまるよりもむしろパーティに出席することを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアを増加させる。さらに、このユーザは、第2のデジタルイベントの間、コンサートの一般観客の中にとどまるよりもむしろバックステージに行ってバンドのリードシンガーに会うことを選ぶことができ、それにより、ユーザの外向性スコアをさらに増加させる。
【0086】
推薦エンジン160は、ユーザ110Aによりなされた選択の各々に割り当てられるスコアを決定し、各性格カテゴリに割り当てられたスコアを合計することにより、ユーザ110Aのスコアのセットを決定することができる。同様に、推薦エンジン160は、第2のユーザ110Bによりなされた選択の各々に割り当てられるスコアを決定し、各性格カテゴリに割り当てられたスコアを合計することにより、第2のユーザ110Bのスコアのセットを決定することができる。特定の実施形態において、推薦エンジン160は、次いで、ユーザ110Aと第2のユーザ110Bとの間の相性の度合いを、それらのスコアの類似度に基づいて決定することができる。特定の実施形態において、ユーザ110A及び第2のユーザ110Bの性格特性スコアを直接比較するよりもむしろ、推薦エンジン160は、ユーザの性格特性スコアを含む属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用してもよい。
【0087】
本開示は、推薦エンジン160が、第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性が良いと決定するために、ユーザ110から受信した選択に加えて任意の数のファクタを考慮し得ることを意図している。一例として、推薦エンジン160が、ユーザの性格特性スコアを含む属性に基づいて相性の良いユーザ110のランク付けされたリストを生成するように訓練された機械学習アルゴリズムを利用する実施形態において、機械学習アルゴリズムは、ユーザ110Aに属するプロフィール135A及び第2のユーザ110Bに属するプロフィール135Bから得られるさらなる属性に対して動作してもよい。そのような実施形態において、ユーザ110Aについてツール105により決定された性格特性スコアは、プロフィール135Aに配置されてもよく、ユーザ110Bについてツール105により決定された性格特性スコアは、プロフィール135Bに配置されてもよく、それにより、プロフィール135から得られる属性を抽出し該属性に対して動作するように構成された機械学習アルゴリズムは、プロフィール135に配置された性格特性スコアに関連づけられたさらなる属性を容易に組み込むことができる。別の例として、特定の実施形態において、推薦エンジン160は、第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性が良いと決定する際に、ユーザ110の年齢、性別、及び位置を考慮することができる。例えば、推薦エンジン160は、第2のユーザ110Bがユーザ110Aにより指定された年齢、性別、及び/又は場所の範囲内に入るという事実に部分的に基づいて、第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性が良いと決定することができる。
【0088】
本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、任意の時点において、第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性の良い可能性があると決定し得ることを意図している。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性が良いことを、(1)ユーザ110Aがデジタルイベントを終了した後であるが、ユーザ110Bがデジタルイベントを終了する前、(2)ユーザ110Aがデジタルイベントを終了した後であり、ユーザ110Bがデジタルイベントを終了した後であり、ユーザ110Bがユーザ110Aより後の時間にデジタルイベントに参加した場合、(3)ユーザ110Aがデジタルイベントに参加している間であり、ユーザ110Bがデジタルイベントを終了した後、又は(4)任意の他の時間に、決定することができる。
【0089】
第2のユーザ110Bがユーザ110Aと相性が良いと決定した後、ステップ555において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のユーザ110Bに割り当てられたプロフィール135Bをユーザ110Aに送信する。特定の実施形態において、ユーザ110Bのプロフィール画像を含むプロフィール135Bを送信するよりもむしろ、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Bにより自身を表すために生成されたアバターを送信することができる。そのような実施形態において、ユーザ110Aは、ユーザ110Aとユーザ110Bの双方が互いにマッチングすることを選ぶ場合のみ、ユーザ110Bのプロフィール画像(アバターではなく)を見ることができてもよい。アバターの使用は、デジタルイベントに参加しながら匿名性を維持したいユーザ110にとって望ましい場合がある。さらに、アバターの使用は、ユーザ110に、個人の外見よりもむしろ潜在的に相性の良いユーザの性格特性に基づいて潜在的に相性の良いユーザとコンタクトすることを奨励するのを助けるために望ましい場合があり、潜在的に、実生活においてより有意義な体験をもたらす。
【0090】
図5に示す方法500に修正、追加、又は省略がなされ得る。方法500は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含んでもよい。例えば、ステップは、並列で又は任意の適切な順序で実行されてもよい。デジタル体験ベースの推薦ツール105(又は、そのコンポーネント)がステップを実行するものとして論じられているが、システム100の任意の適切なコンポーネント、例えばデバイス115などが、この方法の1つ以上のステップを実行してもよい。
【0091】
図6は、デジタル体験ベースの推薦ツール105がユーザ110をマッチングする方法600を、ツールにより送信されるストーリーの分岐性に焦点を合わせてさらに示すフローチャートである。
【0092】
ステップ605において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して、第1のメディアファイル130Aを第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cに送信する。ステップ610において、第1のメディアファイル130Aは、オプションのペア - 第1のオプション及び第2のオプション - を、第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cの各々に提示する。ステップ615において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cの各々から、オプションのペアのオプションのうちの1つの選択を受信する。
【0093】
本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、メディアファイル130をユーザ110A~110Cの各々に同時に、又は異なる時間に送信し得ることを意図している。例えば、デジタルイベントは、午後6:00~午後12:00にスケジュールされてもよく、ユーザ110は、午後6:00~午後12:00の間の任意の時点でイベントに参加し始めることを選ぶことができる。したがって、第1のユーザ110Aは、午後6:00にイベントに参加し始めることを選ぶことができ、それにより、ツール105は、第1のメディアファイル130Aを午後6:00に第1のユーザ110Aに送信し、第2のユーザ110Bは、午後6:45にイベントに参加し始めることを選ぶことができ、それにより、ツール105は、第1のメディアファイル130Aを午後6:45に第2のユーザ110Bに送信し、第3のユーザ110Cは、午後8:00にイベントに参加し始めることを選ぶことができ、それにより、ツール105は、第1のメディアファイル130Aを午後8:00に第3のユーザ110Cに送信する。同様に、本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cの各々から同時に、又は異なる時間に、オプションのうちの1つの選択を受信し得ることを意図している。
【0094】
ステップ620において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110Aが第1のオプションを選択したかどうかを決定する。同様に、ステップ625において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のユーザ110Bが第1のオプションを選択したかどうかを決定し、ステップ630において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第3のユーザ110Cが第1のオプションを選択したかどうを決定する。第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cのいずれかが第1のオプションを選択した場合、ステップ635において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して、第1のオプションを選択したユーザに第2のメディアファイル130Bを送信する。ステップ640において、第2のメディアファイル130Bは、第1のオプションを選択したユーザに、別のオプションのペア - 第3のオプション及び第4のオプション - を提示する。
【0095】
第1のユーザ110A、第2のユーザ110B、及び第3のユーザ110Cのいずれかが第2のオプションを選択した場合、ステップ645において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、インターフェース150を使用して、第2のオプションを選択したユーザに第3のメディアファイル130Cを送信する。ステップ650において、第3のメディアファイル130Cは、その独自のオプションのペア - 第5のオプション及び第6のオプション - を、第2のオプションを選択したユーザに提示する。
【0096】
ユーザ110A、110B、及び110Cのいずれが第1のオプション又は第2のオプションを選択したかにかかわらず、ステップ655において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110Aからの第4の選択、ユーザ110Bからの第5の選択、及びユーザ110Cからの第6の選択を受信する。再びになるが、本開示は、第4、第5、及び第6の選択が同時に、又は異なる時間に受信され得ることを意図している。第4、第5、及び第6の選択は各々、第2のメディアファイル130Bにより提示されたオプションのセットから選ばれたオプション、又は第3のメディアファイル130Cにより提示されたオプションのセットから選ばれたオプションのいずれかから構成される。
【0097】
ステップ660において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110Aと第2のユーザ110Bとの間の、第1のユーザ110A及び第2のユーザ110Bによりなされた選択 - すなわち、第1の選択、第4の選択、第2の選択、及び第5の選択 - に基づく、第1のスコアを決定する。同様に、ステップ665において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のユーザ110Aと第3のユーザ110Cとの間の、第1のユーザ110A及び第3のユーザ110Bによりなされた選択 - すなわち、第1の選択、第4の選択、第3の選択、及び第6の選択 - に基づく、第2のスコアを決定する。ステップ670において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のスコアと第2のスコアを比較する。ステップ670において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、第1のスコアが第2のスコアより大きいと決定する場合、これは、第2のユーザ110Bが第1のユーザ110Aとより相性の良い可能性があることを示す。したがって、ステップ675において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のユーザ110Bに属するプロフィール135Bを第1のユーザ110Aに送信する。一方、ステップ670において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、第2のスコアが第1のスコアより大きく、第3のユーザ110Cが第1のユーザ110Aとより相性の良いことを示すと決定する場合、ステップ680において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第3のユーザ110Cに属するプロフィール135Cを第1のユーザ110Aに送信する。
【0098】
本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105が任意の時点に、第2のユーザ110B又は第3のユーザ110Cがユーザ110Aと相性の良い可能性があると決定することを意図している。例えば、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2のユーザ110B又は第3のユーザ110Cがユーザ110Aと相性が良いことを、(1)ユーザ110Aがデジタルイベントを終了した後であるが、ユーザ110B及び110Cがデジタルイベントを終了する前、(2)ユーザ110Aがデジタルイベントを終了した後であり、ユーザ110B及び110Cがデジタルイベントを終了した後であり、ユーザ110B及び110Cのうち一方又は双方がユーザ110Aより後の時間にデジタルイベントに参加した場合、(3)ユーザ110Aがデジタルイベントに参加している間であり、ユーザ110B及び110Cがデジタルイベントを終了した後、又は(4)任意の他の時間に、決定することができる。
【0099】
図6に示される方法600に修正、追加、又は省略がなされ得る。方法600は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含んでもよい。例えば、ステップは、並列で又は任意の適切な順序で実行されてもよい。デジタル体験ベースの推薦ツール105(又は、そのコンポーネント)がステップを実行するものとして論じられているが、システム100の任意の適切なコンポーネント、例えばデバイス115などが、この方法の1つ以上のステップを実行してもよい。
【0100】
図7は、ユーザ110がデジタル体験ベースの推薦ツール105に応答170を閾値時間内にのみ提出することができる実施形態におけるデジタル体験ベースの推薦ツール105の挙動を示すフローチャートを提示する。
【0101】
ステップ705において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1のメディアファイル130Aをユーザ110Aに送信する。ステップ710において、第1のメディアファイル130Aは、第1のオプション及び第2のオプションをユーザ110Aに提示する。ステップ715において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aが閾値時間内に第1のオプション又は第2のオプションの選択を提出したかどうかを決定する。デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ユーザ110Aが閾値時間内に選択を提出したと決定する場合、ステップ720において、ツールは、この選択をユーザ110Aからの第1の選択として受信する。デジタル体験ベースの推薦ツール105が、ユーザ110Aが閾値時間内に選択を提出しなかったと決定する場合、ステップ725において、ツールは、第1のオプション及び第2のオプションからユーザ110Aのための第1の選択を選択し、この第1の選択に0の重みを割り当て、この選択されたオプションがユーザ110Aを他のユーザにマッチングする際に考慮されるべきでないことを示す。本開示は、応答アナライザ155が任意の適切な方法でオプションの1つを選択し得ることを意図している。例えば、特定の実施形態において、応答アナライザ155は、1)可能なオプションのセットからオプションのうちの1つをランダムに選択する、2)予め決定されたオプションを選択する、3)可能なオプションのセットのうちの第1のオプションを選択する、4)他のユーザにより提供された応答170から決定される、可能なオプションのセットのうちの最も人気のあるオプションを選択する、4)ユーザの決定又は供給された性格特性に基づいて、可能なオプションのセットのうちのオプションを選択する、例えば、ユーザ110Aが冒険的であるというユーザ110Aにより供給された前の応答170からの決定に基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから冒険的オプションを、又は、ユーザ110Aにより自身のプロフィール135Aを生成するために供給された情報(応答170以外)においてユーザ110Aが自身が外向的であると示すことに基づいて、ユーザ110Aのための可能なオプションのセットから外向的オプションを選択する、あるいは、6)任意の他のファクタを使用して利用可能なオプションの中で選択する、ように構成されてもよい。ユーザ110Aが閾値時間内に選択を提出しない場合にユーザのためのオプションを選択することは、ユーザ110Aに様々なオプションを考え過ぎるよりもむしろ自身の本能に基づいて行動することを奨励し得るため、望ましい場合があり、潜在的に、ユーザの選択肢が自身の性格特性を正確に反映する可能性を高める。
【0102】
ステップ730において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1の選択が第1のオプションであるかどうかを決定する。デジタル体験ベースの推薦ツール105が、第1の選択が第1のオプションであると決定する場合、ステップ735において、ツールは、第2のメディアファイル130Bをユーザ110Aに送信する。次いで、ステップ740において、第2のメディアファイル130Bは、別のオプションのペア - 第3のオプション及び第4のオプション - をユーザ110Aに提示する。一方、ステップ730において、デジタル体験ベースの推薦ツール105が、第1の選択が第1のオプションでないと決定する場合、ステップ745において、ツールは、第3のメディアファイル130Cをユーザ110Aに送信する。次いで、ステップ750において、第3のメディアファイル130Cは、その独自のオプションセット - 第5のオプション及び第6のオプション - をユーザ110に提示する。
【0103】
ステップ730において第1の選択が第1のオプションあると決定されたか第2のオプションであると決定されたかにかかわらず、ステップ755において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aから第2の選択を受信する。ステップ760において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ゼロの重みが第1の選択に割り当てられているかどうかを決定する。ゼロの重みが第1の選択に割り当てられている場合、ステップ765において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第2の選択を使用して、第1のユーザ110Aと相性の良い可能性があるものとして第3のユーザ110Cを識別する(すなわち、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、ユーザ110Aとの他のユーザの相性の度合いを決定する際にその選択を考慮しない)。相性決定において、ユーザ110Aによってではなくツール105によって選択された任意のオプションを無視することは、選択されたオプションがユーザの性格特性に関して限られた情報を提供し得るか又は全く情報を提供し得ないため、望ましい場合がある。
【0104】
一方、ゼロの重みが第1の選択に割り当てられていない場合、ステップ770において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、第1の選択及び第2の選択を使用して、第1のユーザ110Aと相性の良い可能性があるものとして第2のユーザ110Bを識別する。最後、ステップ775において、デジタル体験ベースの推薦ツール105は、相性の良いユーザ(第2のユーザ110B又は第3のユーザ110Cのいずれか)のプロフィール135をユーザ110Aに送信する。本開示は、デジタル体験ベースの推薦ツール105がデジタルイベントの間及び/又は後の任意の時間にプロフィール135をユーザ110Aに送信し得ることを意図している。
【0105】
図7に示される方法700に修正、追加、又は省略がなされ得る。方法700は、より多くの、より少ない、又は他のステップを含んでもよい。例えば、ステップは、並列で又は任意の適切な順序で実行されてもよい。デジタル体験ベースの推薦ツール105(又は、そのコンポーネント)がステップを実行するものとして論じられているが、システム100の任意の適切なコンポーネント、例えばデバイス115などが、この方法の1つ以上のステップを実行してもよい。
【0106】
本開示はいくつかの実施形態を含むが、多数の変更、変形、改変、変換、及び修正が当業者に示唆され得、本開示は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るようにそのような変更、変形、改変、変換、及び修正を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6-1】
図6-2】
図7