(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】複数の画像装置の管理
(51)【国際特許分類】
G06F 13/14 20060101AFI20240513BHJP
G06F 13/10 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
G06F13/14 330A
G06F13/10 320A
G06F13/10 330C
(21)【出願番号】P 2022526790
(86)(22)【出願日】2020-12-10
(86)【国際出願番号】 US2020064315
(87)【国際公開番号】W WO2021119314
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-05-10
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596102126
【氏名又は名称】ソニー ピクチャーズ エンターテインメント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】アンダーバーグ トビアス
(72)【発明者】
【氏名】メッツガー スコット
【審査官】田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-217357(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0309084(US,A1)
【文献】特開2015-143998(JP,A)
【文献】特開2001-218194(JP,A)
【文献】特開2008-053773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00-13/14
H04N5/222- 5/257
H04L12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置によって、複数の装置に関する装置設定を管理するための方法であって、
2又は3以上の装置を含む装置の第1のグループを作成するステップであって、前記第1のグループの各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有する、ステップと、
2又は3以上の装置を含む装置の第2のグループを作成するステップであって、前記第2のグループの各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2のグループの各装置は、前記第1のグループに含まれない、ステップと、
前記装置の第1のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するステップであって、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定は、速度を向上させ前記第1のグループの装置の構成のミスマッチをなくすよう
タスクキューの第1のグループを使用して並列に送信されるステップと、
前記装置の第2のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するステップであって、するステップであって、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定は、速度を向上させ前記第2のグループの装置の構成のミスマッチをなくすよう
タスクキューの第2のグループを使用して並列に送信されるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1のグループの各装置は、前記第1のグループの他の装置の各々と共通の少なくとも1つの特性を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のグループの前記装置は赤外線カメラであり、前記第2のグループの前記装置はカラーカメラであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記装置の第1のグループ及び
前記装置の第2のグループをホストに接続するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ホストと
前記装置の第1のグループ及び
前記装置の第2のグループとの間にネットワーク通信層を生成するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク通信層は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ビデオシステムであって、
ホスト装置と、
前記ホスト装置に結合される第1の複数の装置であって、前記第1の複数の装置の各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有し、また、
前記ホスト装置は、前記第1の複数の装置の各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1の複数の装置の各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする第1の複数の装置であって、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定は、速度を向上させ前記第1の
複数の装置の構成のミスマッチをなくすよう
タスクキューの第1のグループを使用して並列に送信される第1の複数の装置と、
前記ホスト装置に結合される第2の複数の装置であって、前記第2の複数の装置の各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2の複数の装置の各装置は、前記第1の複数の装置に含まれず、また、
前記ホスト装置は、前記第2の複数の装置の各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2の複数の装置の各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする、第2の複数の装置であって、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定は、速度を向上させ前記第2の
複数の装置の構成のミスマッチをなくすよう
タスクキューの第2のグループを使用して並列に送信される第2複数の装置と、
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項8】
前記第1の複数の装置の各装置は、前記第1の複数の装置の他の装置の各々と共通の少なくとも1つの特性を有することを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の複数の装置は赤外線カメラを含み、前記第2の複数の装置はカラーカメラを含むことを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
モノクロカメラを含む第3の複数の装置、
を更に含むことを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用して、前記ホスト装置と前記第1の複数の装置及び前記第2の複数の装置との間に構成されるネットワーク通信層、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記ホスト装置に結合されるリモートノード、
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の複数の装置及び前記第2の複数の装置のうちの少なくとも1つの装置は、前記リモートノードを通じて前記ホスト装置に結合されることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
複数の装置に関する装置設定を管理するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、
2又は3以上の装置を含む装置の第1のグループを生成することであって、前記第1のグループの各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有する、ことと、
2又は3以上の装置を含む装置の第2のグループを生成することであって、前記第2のグループの各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2のグループの各装置は、前記第1のグループに含まれない、ことと、
前記装置の第1のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにすることであって、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定は、速度を向上させ前記第1のグループの装置の構成のミスマッチをなくすよう第1のグループのタスクキューを使用して並列に送信される、ことと
前記装置の第2のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにすることと、
を行わせることであって、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定は、速度を向上させ前記第2のグループの装置の構成のミスマッチをなくすよう第2のグループのタスクキューを使用して並列に送信される、
ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記装置の第1のグループ及び
前記装置の第2のグループをホストに接続すること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用して、前記ホストと
前記装置の第1のグループ及び
前記装置の第2のグループとの間にネットワーク通信層を生成すること、
を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む、
ことを特徴とする、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、画像装置の管理に関し、具体的には、画像装置をタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を並列に管理することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ウェブカメラ、監視カメラ、マシンビジョンカメラ、及び他の同様の画像装置などの複数の画像ストリーミング装置と共に作動する時の従来のワークフローは、各装置を別個にかつ順次に構成することである。このプロセスを管理するのに必要な時間は、追加される装置が増加するにつれて、直線的に比例する。単一の装置を構成するのに5秒かかる場合、30個の装置を構成するには2.5分かかる。この順次処理は、装置のワークフロー及び管理にとって非常に不利益であることが分かり、また、1又は2以上の装置に対して間違った設定を設定又はダイヤルインしやすいので、非常にエラーが起きやすいことも分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003] 本開示は、画像装置をタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を並列に管理することを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 1つの実装では、複数の装置に関する装置設定を管理するための方法を開示する。前記方法は、2又は3以上の装置を含む第1の装置のグループを作成するステップであって、前記第1のグループの各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有する、ステップと、2又は3以上の装置を含む第2の装置のグループを作成するステップであって、前記第2のグループの各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2のグループの各装置は、前記第1のグループに含まれない、ステップと、前記第1の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにするステップと、前記第2の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにするステップと、を含む。
【0005】
[0005] 1つの実装では、前記第1のグループの各装置は、前記第1のグループの他の装置の各々と共通の少なくとも1つの特性を有する。1つの実装では、前記第1のグループの前記装置は赤外線カメラであり、前記第2のグループの前記装置はカラーカメラである。1つの実装では、タスクキューを使用して、前記第1の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信する。1つの実装では、タスクキューを使用して、前記第2の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信する。1つの実装では、前記方法は、前記第1の装置のグループ及び前記第2の装置のグループをホストに接続するステップ、を更に含む。1つの実装では、前記方法は、前記ホストと前記第1の装置のグループ及び前記第2の装置のグループとの間にネットワーク通信層を生成するステップ、を更に含む。1つの実装では、前記ネットワーク通信層は、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用する。
【0006】
[0006] 別の実装では、ビデオシステムを開示する。前記システムは、ホスト装置と、前記ホスト装置に結合される第1の複数の装置であって、前記第1の複数の装置の各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有し、また、前記ホスト装置は、前記第1の複数の装置の各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1の複数の装置の各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする、第1の複数の装置と、前記ホスト装置に結合される第2の複数の装置であって、前記第2の複数の装置の各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2の複数の装置の各装置は、前記第1の複数の装置に含まれず、また、前記ホスト装置は、前記第2の複数の装置の各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2の複数の装置の各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする、第2の複数の装置と、を含む。
【0007】
[0007] 1つの実装では、前記第1の複数の装置の各装置は、前記第1の複数の装置の他の装置の各々と共通の少なくとも1つの特性を有する。1つの実装では、前記第1の複数の装置は赤外線カメラを含み、前記第2の複数の装置はカラーカメラを含む。1つの実装では、前記システムは、モノクロカメラを含む第3の複数の装置、を更に含む。1つの実装では、前記システムは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用して、前記ホスト装置と前記第1の複数の装置及び前記第2の複数の装置との間に構成されるネットワーク通信層、を更に含む。1つの実装では、前記システムは、前記ホスト装置に結合されるリモートノード、を更に含む。1つの実装では、前記第1の複数の装置及び前記第2の複数の装置のうちの少なくとも1つの装置は、前記リモートノードを通じて前記ホスト装置に結合される。
【0008】
[0008] 別の実装では、複数の装置に関する装置設定を管理するためのコンピュータプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を開示する。前記コンピュータプログラムは実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、コンピュータに、2又は3以上の装置を含む第1の装置のグループを生成することであって、前記第1のグループの各装置は、少なくとも1つの第1の装置設定を有する、ことと、2又は3以上の装置を含む第2の装置のグループを生成することであって、前記第2のグループの各装置は、少なくとも1つの第2の装置設定を有し、前記第2のグループの各装置は、前記第1のグループに含まれない、ことと、前記第1の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信して、前記第1のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第1の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにすることと、前記第2の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信して、前記第2のグループの各装置が、受け取った前記少なくとも1つの第2の装置設定に従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにすることと、を行わせる。
【0009】
[0009] 1つの実装では、前記少なくとも1つの第1の装置設定を送信することを前記コンピュータに行わせる前記実行可能命令は、タスクキューを使用して、前記第1の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第1の装置設定を並列に送信すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を含む。1つの実装では、前記少なくとも1つの第2の装置設定を送信することを前記コンピュータに行わせる前記実行可能命令は、タスクキューを使用して、前記第2の装置のグループの各装置に、前記少なくとも1つの第2の装置設定を並列に送信すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を含む。1つの実装では、前記コンピュータプログラムは、前記第1の装置のグループ及び前記第2の装置のグループをホストに接続すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。1つの実装では、前記コンピュータプログラムは、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)を使用して、前記ホストと前記第1の装置のグループ及び前記第2の装置のグループとの間にネットワーク通信層を生成すること、を前記コンピュータに行わせる実行可能命令を更に含む。
【0010】
[0010] 本開示の態様を一例として示す本明細書からは、他の特徴及び利点も明らかになるはずである。
【0011】
[0011] 同じ部分を同じ参照数字によって示す添付図面を検討することにより、本開示の詳細をその構造及び動作の両方に関して部分的に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の1つの実装による、複数の装置に関する装置設定を管理するための方法のフロー図である。
【
図2A】本開示の1つの実装による、複数のタイプの画像装置を含むビデオシステムのブロック図である。
【
図2B】本開示の別の実装による、複数のタイプの画像装置を含むビデオシステムのブロック図である。
【
図3A】本開示の実装による、コンピュータシステム及びユーザの図である。
【
図3B】本開示の実装による、ビデオアプリケーションをホストするコンピュータシステムを示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0017] 上記のように、複数の画像ストリーミング装置と共に作動する時の従来のワークフローソリューションは、各装置を別個にかつ順次に構成することである。この処理は、装置のワークフロー及び管理にとって非常に不利益であることが分かり、また、1又は2以上の装置に対して間違った設定を設定又はダイヤルインしやすいので、非常にエラーが起きやすいことも分かる。
【0014】
[0018] 本開示の特定の実装は、個々の装置上で順次に動作するのではなく、画像装置をタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を並列に管理するための技術を実装するためのビデオシステムを提供する。1つの実装では、タスクキューを使用して、装置設定を並列に管理する。この並列動作は、生産性及びワークフロー速度を向上させるとともに、装置の構成のミスマッチをなくすことができる。1つの実装では、画像装置は、ウェブカメラ、監視カメラ、マシンビジョンカメラ、又は他の同様のイメージング装置を含む。
【0015】
[0019] 以下の説明を読んだ後には、様々な実装及び用途における本開示の実施方法が明らかになるであろう。本明細書では本開示の様々な実装について説明するが、これらの実装は、限定ではなく一例として提示するものにすぎないと理解されたい。したがって、様々な実装についての詳細な説明は、本開示の範囲又は外延を限定するものとして解釈すべきではない。
【0016】
[0020] 1つの実装では、ビデオシステムは、複数のタイプの画像装置を含む。したがって、システムは、関連する画像装置を、タイプ(例えば、モノクロ、赤外線(IR)、及びカラー)毎にグループ化して、様々な装置設定を管理する。上記のように、システムは、個々の装置上で順次に動作するのではなく、複数の装置上で並列に動作する。したがって、この実装で提供する特徴は、以下の項目、すなわち、(1)関連する装置のセットをグループ(例えば、モノクロ、IR、カラーなど)に編成すること、(2)グループ毎の装置設定の集合を可能にすること、(3)タスクキュー又は関連するワークディスパッチャを使用して、全ての装置に対して並列作業をディスパッチすること、(4)リモート接続されたノード及び装置のために最適化されたネットワーク通信層を提供すること、及び(5)最適なデータ転送のためにリモート画像ストリームを動的にリサイズすること、のうちの1又は2以上を含むことができるが、これらに限定されない。
【0017】
[0021]
図1は、本開示の1つの実装による、複数の装置に関する装置設定を管理するための方法100のフロー図である。
図1に示す実装では、ステップ110において、2又は3以上の装置を含む第1の装置のグループを作成する。第1のグループの各装置は、少なくとも1つの装置設定を有する。ステップ120において、2又は3以上の装置を含む第2の装置のグループを作成する。第2のグループにおいて、各装置は、少なくとも1つの装置設定を有し、第2のグループの各装置は、第1のグループに含まれない。1つの実装では、装置のグループの作成は、例えば最適化されたユーザデータグラムプロトコル(UDP)を利用して、ホストとノード又は装置との間にネットワーク通信層を生成するステップを含む。
【0018】
[0022] ステップ130において、タスクキューを使用して、第1の装置のグループの各装置に、第1の装置設定データを並列に送信して、第1のグループの装置の各々が、受け取った第1の装置設定データに従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする。次に、ステップ140において、タスクキューを使用して、第2の装置のグループの各装置に、第2の装置設定データを並列に送信して、第2のグループの装置の各々が、受け取った第2の装置設定データに従って、少なくとも1つの装置設定を変更するようにする。
【0019】
[0023]
図2Aは、本開示の1つの実装による、複数のタイプ(例えばタイプ1及びタイプ2)の画像装置を含むビデオシステム200のブロック図である。
図2Aに示す実装では、システム200は、関連する画像装置を、モノクロ、IR、及びカラーなどのタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を管理する。上記のように、システムは、個々の装置上で順次に動作するのではなく、複数の装置上で並列に動作する。
【0020】
[0024] 1つの実装では、ビデオシステム200は、タイプ1の装置220、222、224、226とタイプ2の装置230、232、234、236との組み合わせを含む。例えば、タイプ1の装置はIRカメラを含み、タイプ2の装置はカラーカメラを含む。したがって、
図2Aにおいて、カメラは、それらのそれぞれのタイプ毎に2つのグループにグループ化される。他の実装では、カメラは、2よりも多いタイプを含むことができる。各グループは、設定のセットを有する。1つの実装では、グループに対する設定は同じである。別の実装では、1つのグループが、他のグループに存在しない設定を有することができる。
【0021】
[0025] 1つの実装では、グループ内で設定(例えば「露出」)を変更することによって、そのグループに関連する全てのカメラについて、その設定を同時に更新する。多くのタスクを並列に実行することができるタスクキューを有することによって、全てのカメラを同時に更新する。これにより、全てのカメラのリアルタイムの視覚フィードバックも可能にして、全てのカメラに関する設定の結果が直ちに分かるようにする。
【0022】
[0026] 1つの実装では、ビデオシステム200は、ローカル環境202内のローカルホスト210に接続されるローカル装置220、222、224、230、232、234を含む。別の実装では、ビデオシステム200は、ローカルホスト210に接続されるローカル装置220、222、224、230、232、234と、リモート環境204内のリモートノード240に接続されるリモート装置226、236との組み合わせを含む。リモートノード240を使用する時のビデオシステム200の利益は、ローカルホスト210からリモートノード240への単一のインターフェイスで、全てのリモート装置226、236を制御できることである。複数のリモート装置に別個にアクセス又はログインして、それらの別個の装置上で、各装置又は各装置のグループに対して設定を構成する必要がない。ローカルホスト210から、全ての設定管理を行うことができる。
【0023】
[0027] 1つの実装では、ローカルホスト210とリモートノード(例えばリモートノード240)との間に最適化されたネットワーク通信層を有し、例えば最適化されたユーザデータグラムプロトコル(UDP)を利用することによって、設定管理の集中化を達成する。更に、画像フィードの動的リサイジングによって、データ転送を低減するか又は最小限にして、ローカルホスト上の単一のインターフェイスにおいて全てのリモート装置のリアルタイムビューを可能にする。このタイプのセットアップは、リモートノード及び装置の数が増加するにつれて、利益を提供する。例えば、10個のリモートノード及び数百個の装置のシステムがより管理しやすくなり、単一のホスト及びインターフェイスから容易に制御することができる。
【0024】
[0028] このタイプのマルチデバイスワークフロー管理は、広範囲のストリーミング画像装置に適用可能である。例えば、異なるタイプの複数のカメラが存在する環境において(例えば、赤外線カメラとカラーカメラとの混合を含むボリュメトリックキャプチャシステムにおいて)特に役に立つ。
【0025】
[0029]
図2Bは、本開示の別の実装による、複数のタイプ(例えばタイプ1及びタイプ2)の画像装置を含むビデオシステム250のブロック図である。
図2Bに示す実装では、システム250は、関連する画像装置を、モノクロ、IR、及びカラーなどのタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を管理する。上記のように、システムは、個々の装置上で順次に動作するのではなく、複数の装置上で並列に動作する。
【0026】
[0030] 1つの実装では、ビデオシステム250は、タイプ1の装置270、272、274、276とタイプ2の装置280、282、284、286との組み合わせを含む。例えば、タイプ1の装置はIRカメラを含み、タイプ2の装置はカラーカメラを含む。したがって、
図2Bにおいて、カメラは、それらのそれぞれのタイプ毎に2つのグループにグループ化される。各グループは、設定のセットを有する。1つの実装では、グループに対する設定は同じである。別の実装では、1つのグループが、他のグループに存在しない設定を有することができる。
【0027】
[0031]
図2Bの実装では、ビデオシステム250は、ローカル環境252内に位置するローカル装置270、272、274、280、282、284と、リモート環境254内に位置するリモート装置276、286との組み合わせを含み、全ての装置は、単一のホスト260に接続される。したがって、
図2Aのビデオシステム200に対して、
図2Bのビデオシステム250は、ローカルホスト260が、リモート装置276、286を含む全ての装置270、272、274、276、280、282、284、286、288を制御できるようにする。すなわち、ビデオシステム250では、ローカルホスト260と全ての装置270、272、274、276、280、282、284、286、288との間に最適化されたネットワーク通信層を有し、例えば最適化されたユーザデータグラムプロトコル(UDP)を利用することによって、設定管理の集中化を達成する。更に、画像フィードの動的リサイジングによって、データ転送を低減するか又は最小限にして、ローカルホスト上の単一のインターフェイスにおいて全ての装置のリアルタイムビューを可能にする。
【0028】
[0001]
図3Aは、本開示の実装による、コンピュータシステム300及びユーザ302の図である。ユーザ302は、コンピュータシステム300を使用して、
図1、
図2A及び
図2Bの方法100及びシステム200、250に関して図示及び説明されるような、画像装置をタイプ毎にグループ化して、様々な装置設定を並列に管理するための技術を実装するためのビデオアプリケーション390を実装する。
【0029】
[0002] コンピュータシステム300は、
図3Bのビデオアプリケーション390を記憶して実行する。更に、コンピュータシステム300は、ソフトウェアプログラム304と通信することができる。ソフトウェアプログラム304は、ビデオアプリケーション390のためのソフトウェアコードを含むことができる。ソフトウェアプログラム304は、以下で更に説明するように、CD、DVD又はストレージドライブなどの外部媒体にロードすることができる。
【0030】
[0003] 更に、コンピュータシステム300は、ネットワーク380に接続することができる。ネットワーク380は、様々な異なるアーキテクチャ、例えば、クライアント-サーバアーキテクチャ、ピアツーピアネットワークアーキテクチャ、又は他のタイプのアーキテクチャにおいて接続することができる。例えば、ネットワーク380は、ビデオアプリケーション390内で使用されるエンジン及びデータを協調させるサーバ385と通信することができる。また、ネットワークは、異なるタイプのネットワークとすることができる。例えば、ネットワーク380は、インターネット、ローカルエリアネットワーク又はローカルエリアネットワークの任意の変形、ワイドエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、イントラネット又はエクストラネット、又は無線ネットワークとすることができる。
【0031】
[0004]
図3Bは、本開示の実装による、ビデオアプリケーション390をホストするコンピュータシステム300を示す機能ブロック図である。コントローラ310はプログラマブルプロセッサであり、コンピュータシステム300及びそのコンポーネントの動作を制御する。コントローラ310は、メモリ320又は内蔵コントローラメモリ(図示せず)から(例えば、コンピュータプログラムの形で)命令をロードして、これらの命令を実行してシステムを制御する。その実行において、コントローラ310は、ビデオアプリケーション390にソフトウェアシステムを提供して、例えば、装置のグループを作成して、タスクキューを使用して装置設定データを並列に送信することを可能にする。代替的に、このサービスは、コントローラ310又はコンピュータシステム300において別個のハードウェアコンポーネントとして実装することができる。
【0032】
[0005] メモリ320は、コンピュータシステム300の他のコンポーネントによって使用するためにデータを一時的に記憶する。1つの実装では、メモリ320はRAMとして実装される。1つの実装では、メモリ320は、また、フラッシュメモリ及び/又はROMなどの長期又は永久メモリを含む。
【0033】
[0006] ストレージ330は、コンピュータシステム300の他のコンポーネントによって使用するために、データを一時的に又は長期間にわたって記憶する。例えば、ストレージ330は、ビデオアプリケーション390によって使用されるデータを記憶する。1つの実装では、ストレージ330は、ハードディスクドライブである。
【0034】
[0007] メディアデバイス340は、リムーバブルメディアを受け入れて、挿入されたメディアに対してデータの読み出し及び/又は書き込みを行う。1つの実装では、例えば、メディアデバイス340は、光ディスクドライブである。
【0035】
[0008] ユーザインターフェイス350は、コンピュータシステム300のユーザからユーザ入力を受け取ってユーザ302に情報を提示するためのコンポーネントを含む。1つの実装では、ユーザインターフェイス350は、キーボード、マウス、オーディオスピーカ、及びディスプレイを含む。コントローラ310は、ユーザ302からの入力を使用して、コンピュータシステム300の動作を調整する。
【0036】
[0009] I/Oインターフェイス360は、1又は2以上のI/Oポートを含み、外部記憶又は補足装置(例えば、プリンタ又はPDA)などの対応するI/Oデバイスに接続する。1つの実装では、I/Oインターフェイス360のポートは、USBポート、PCMCIAポート、シリアルポート、及び/又はパラレルポートなどのポートを含む。別の実装では、I/Oインターフェイス360は、外部装置と無線で通信するための無線インターフェイスを含む。
【0037】
[0010] ネットワークインターフェイス370は、イーサネット接続をサポートするRJ-45又は「Wi-Fi」インターフェイス(802.11を含むが、これに限定されるわけではない)などの有線及び/又は無線ネットワーク接続を含む。
【0038】
[0032] コンピュータシステム300は、コンピュータシステムに典型的な追加のハードウェア及びソフトウェア(例えば、電力、冷却、オペレーティングシステム)を含むが、これらのコンポーネントは、簡略化のために、
図3Bに具体的に示されていない。他の実装では、コンピュータシステムの異なる構成を使用することができる(例えば、異なるバス又はストレージ構成又はマルチプロセッサ構成)。
【0039】
[0033] 開示した実装についての本明細書の説明は、当業者が本開示を実施又は利用できるように行ったものである。当業者には、これらの実装の多数の修正が容易に明らかになると思われ、また本明細書で定義した原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の実装にも適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示す実装に限定されることを意図するものではなく、本明細書で開示した原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0040】
[0034] 上記の各実施例の全ての特徴が、本開示の特定の実装において必ずしも必要というわけではない。更に、本明細書で提示した説明及び図面は、本開示が広く意図する主題を表すものであると理解されたい。更に、本開示の範囲は、当業者にとって明らかになり得る他の実装を完全に含み、したがって、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲以外のものによって限定されるものではないと理解されたい。
【符号の説明】
【0041】
100 複数の装置に関する装置設定を管理するための方法
110 第1の装置のグループを作成し、各装置は少なくとも1つの設定を含む
120 第2の装置のグループを作成し、各装置は少なくとも1つの設定を含み、第2のグループの各装置は第1のグループに含まれない
130 タスクキューを使用して、第1のグループの各装置に第1の装置設定データを並列に送信
140 タスクキューを使用して、第2のグループの各装置に第2の装置設定データを並列に送信
200 ビデオシステム
202 ローカル環境
204 リモート環境
210 ローカルホスト
220,222,224,226 タイプ1の装置
230,232,234,236 タイプ2の装置
240 リモートノード
250 ビデオシステム
252 ローカル環境
254 リモート環境
260 ローカルホスト
270,272,274,276 タイプ1の装置
280,282,284,286 タイプ2の装置
300 コンピュータシステム
302 ユーザ
304 ソフトウェアプログラム
310 コントローラ
320 メモリ
330 ストレージ
340 メディアデバイス
350 ユーザインターフェイス
360 I/Oインターフェイス
370 ネットワークインターフェイス
380 ネットワーク
385 サーバ
390 ビデオアプリケーション