(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】データ表示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240513BHJP
G06Q 10/04 20230101ALI20240513BHJP
【FI】
G06Q10/087
G06Q10/04
(21)【出願番号】P 2022569461
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2021091783
(87)【国際公開番号】W WO2022041828
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2022-11-15
(31)【優先権主張番号】202010857293.0
(32)【優先日】2020-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522441596
【氏名又は名称】北京沃▲東▼天▲駿▼信息技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING WODONG TIANJUN INFORMATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room A402, 4/F, No.2 Building, No.18 Kechuang 11th Street Economic and Technological Development Zone Beijing 100176, China
(73)【特許権者】
【識別番号】517241916
【氏名又は名称】北京京東世紀貿易有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING JINGDONG CENTURY TRADING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 201, 2/F, Block C, No.18, Kechuang 11th Street, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100167689
【氏名又は名称】松本 征二
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼▲シュン▼
(72)【発明者】
【氏名】殷▲夢▼▲陽▼
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109949095(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111062756(CN,A)
【文献】特開2021-163485(JP,A)
【文献】特開2007-200185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ
及び既存数量が含まれるオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに前記第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップと、
前記オブジェクトパラメータ及び前記ビジネス予測量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、
前記利用可能な数量及び前記第1の補充量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ前記第2の補充量を表示するステップと、を含み、
前記オブジェクトパラメータ及び前記ビジネス予測量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップは、
前記ビジネス期間、前記補充頻度、前記ビジネス予測量及び前記表示パラメータに基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定するステップと、
前記ビジネス予測量、前記ビジネス期間、前記補充頻度及び前記ビジネス日数に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定するステップと、
前記安全貯蔵量、前記予備貯蔵量及び前記既存数量に基づいて、前記第1の補充量を決定するステップと、を含み、
前記利用可能な数量及び前記第1の補充量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定するステップは、
前記利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、前記第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るステップと、
前記利用可能な数量が前記プリセット閾値より小さい場合、前記第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ表示方法。
【請求項2】
前記オブジェクトパラメータはさらに、前記第1のオブジェクトの最小処理量、最小処理額
、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記安全貯蔵量、前記予備貯蔵量及び前記既存数量に基づいて、前記第1の補充量を決定するステップは、
前記安全貯蔵量及び前記予備貯蔵量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定するステップと、
前記既存数量が前記安全貯蔵量以下である場合、前記目標貯蔵量及び前記既存数量に基づいて、前記第1の補充量を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標貯蔵量は前記安全貯蔵量及び前記予備貯蔵量の合計であり、
前記第1の補充量は前記目標貯蔵量と前記既存数量との差である、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおける前記第1のオブジェクトの第2の補充量を得る前に、さらに、
第2のビジネスユニットにおける前記第1のオブジェクトの第3の補充量を取得するステップと、
第1の補充量と前記第3の補充量との合計が前記利用可能な数量より小さい場合、前記第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の補充量と前記第3の補充量との合計が前記利用可能な数量以上である場合、前記第1の補充量を前記第2の補充量として決定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記オブジェクトパラメータはさらに、前記第1のオブジェクトのオブジェクト仕様を含み、
前記第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るステップは、
前記利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける前記第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量、並びに第2のビジネスユニットにおける前記第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定するステップと、
第1のプリセットモデルにより、前記オブジェクト調整量及び前記オブジェクト仕様を処理し、前記第2の補充量を得るステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記オブジェクトパラメータはさらに、前記第1のオブジェクトの最小処理量、最小処理額、第2の予測量及びオブジェクト仕様を含み、
前記第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るステップは、
前記第1の補充量に対応する第1の補充額を取得するステップと、
第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たす場合、第1の補充量、前記既存数量及び前記第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定するステップと、
前記オブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、前記第2の予測量、前記既存数量、前記最小処理量、前記最小処理額及び前記オブジェクト仕様に基づいて、前記第2の補充量を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の補充量に対応する第1の補充額を取得するステップは、
前記第1のオブジェクトのオブジェクト価値を取得するステップと、
前記オブジェクト価値と前記第1の補充量との積を前記第1の補充額として決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の補充量、前記既存数量及び前記第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定するステップは、
前記第1の補充量と前記既存数量との積を前記第2の予測量で割った商値を前記オブジェクトターンアラウンド日数として決定するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記オブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、前記第2の予測量、前記既存数量、前記最小処理量、前記最小処理額及び前記オブジェクト仕様に基づいて、前記第2の補充量を決定するステップは、
前記オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加えるステップと、
更新されたオブジェクトターンアラウンド日数が前記プリセットターンアラウンド日数より大きい場合、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、前記第2の予測量及び前記既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける前記第1のオブジェクトの補充推奨量を決定するステップと、
前記補充推奨量、前記補充推奨量に対応する推奨補充額、前記最小処理量、前記最小処理額及び前記オブジェクト仕様に基づいて、前記第2の補充量を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記補充推奨量、前記補充推奨量に対応する推奨補充額、前記最小処理量、前記最小処理額及び前記オブジェクト仕様に基づいて、前記第2の補充量を決定するステップは、
前記補充推奨量が前記最小処理量以上で、前記推奨補充額が最小処理額以上である場合、第2のプリセットモデルにより、前記補充推奨量及び前記オブジェクト仕様を処理し、前記第2の補充量を得るステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
データ表示装置であって、取得モジュールと、決定モジュールと、表示モジュールとを含み、
前記取得モジュールは、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ
及び既存数量が含まれるオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに前記第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するために用いられ、
前記決定モジュールは、前記オブジェクトパラメータ及び前記ビジネス予測量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するために用いられ、
前記決定モジュールはさらに、前記利用可能な数量及び前記第1の補充量に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定するために用いられ、
前記表示モジュールは、前記第2の補充量を表示するために用いられ、
前記決定モジュールは具体的に、
前記ビジネス期間、前記補充頻度、前記ビジネス予測量及び前記表示パラメータに基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定し、
前記ビジネス予測量、前記ビジネス期間、前記補充頻度及び前記ビジネス日数に基づいて、前記第1のビジネスユニットにおいて前記第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定し、
前記安全貯蔵量、前記予備貯蔵量及び前記既存数量に基づいて、前記第1の補充量を決定するために用いられ、
さらに、前記決定モジュールは具体的に、
前記利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、前記第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、前記第2の補充量を得て、
前記利用可能な数量が前記プリセット閾値より小さい場合、前記第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、前記第2の補充量を得るために用いられる、
ことを特徴とするデータ表示装置。
【請求項14】
データ表示装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
前記メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~12のいずれか一項に記載のデータ表示方法を実行させるために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されるコンピュータ実行命令を実行する、
ことを特徴とするデータ表示装置。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、請求項1~12のいずれか一項に記載のデータ表示方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記請求項1~12のいずれか一項に記載のデータ表示方法が実行される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、コンピュータ技術分野に関し、特に、データ表示方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ショップで商品を販売する際、ショップ内のある商品の既存在庫が不足している場合、当該商品の入荷量を取得し、入荷量に基づいて当該商品を補充する必要があるのが一般的である。
【0003】
関連技術では、商品の入荷量を取得する方法は、従業員が、履歴期間における当該商品の履歴販売量に基づいて、所定期間における履歴平均販売量を算出し、さらに、履歴平均販売量及び在庫ターンオーバーの積と既存在庫との差値を入荷量として決定し、且つ入荷量に基づいて当該商品を補充することを含む。
【0004】
上記商品入荷量の方法では、人手に頼って商品の入荷量を取得するため、在庫補充効率が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する効率を向上させるために用いられるデータ表示方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本発明の実施例により提供されるデータ表示方法は、
第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップと、
オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、
利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示するステップとを含む。
【0007】
1つの可能な設計では、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
1つの可能な設計では、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップは、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定するステップと、ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定するステップと、安全貯蔵量、予備貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定するステップとを含む。
【0009】
1つの可能な設計では、安全貯蔵量、予備貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定するステップは、安全貯蔵量及び予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定するステップと、既存数量が安全貯蔵量以下である場合、目標貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定するステップとを含む。
【0010】
1つの可能な設計では、目標貯蔵量は安全貯蔵量と予備貯蔵量との合計であり、第1の補充量は目標貯蔵量と既存数量との差である。
【0011】
1つの可能な設計では、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定するステップは、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得るステップと、利用可能な数量がプリセット閾値より小さい場合、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第2の補充量を得るステップとを含む。
【0012】
1つの可能な設計では、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第2の補充量を得る前に、さらに、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得するステップと、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さい場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得るステップとを含む。
【0013】
1つの可能な設計では、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量以上である場合、第1の補充量を第2の補充量として決定する。
【0014】
1つの可能な設計では、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得るステップは、利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量、並びに第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定するステップと、第1のプリセットモデルにより、オブジェクト調整量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得るステップとを含む。
【0015】
1つの可能な設計では、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第2の補充量を得るステップは、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得するステップと、第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たす場合、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定するステップと、オブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、第2の予測量、既存数量、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定するステップとを含む。
【0016】
1つの可能な設計では、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得するステップは、第1のオブジェクトのオブジェクト価値を取得するステップと、オブジェクト価値と第1の補充量との積を第1の補充額として決定するステップとを含む。
【0017】
1つの可能な設計では、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定するステップは、第1の補充量と既存数量との積を第2の予測量で割った商値をオブジェクトターンアラウンド日数として決定するステップを含む。
【0018】
1つの可能な設計では、オブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、第2の予測量、既存数量、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定するステップは、オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加えるステップと、更新されたオブジェクトターンアラウンド日数がプリセットターンアラウンド日数より大きい場合、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、第2の予測量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの補充推奨量を決定するステップと、補充推奨量、補充推奨量に対応する推奨補充額、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定するステップとを含む。
【0019】
1つの可能な設計では、補充推奨量、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定するステップは、補充推奨量が最小処理量以上で、推奨補充額が最小処理額以上である場合、第2のプリセットモデルにより、補充推奨量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得るステップを含む。
【0020】
第2の態様では、本発明の実施例により提供されるデータ表示装置は、取得モジュールと、決定モジュールと、表示モジュールとを含み、ここで、
取得モジュールは、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するために用いられ、
決定モジュールは、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するために用いられ、
決定モジュールはさらに、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定するために用いられ、
表示モジュールは、第2の補充量を表示するために用いられる。
【0021】
1つの可能な設計では、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
1つの可能な設計では、決定モジュールは具体的には、
ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定すること、
ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定すること、及び
安全貯蔵量、予備貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定することに用いられる。
【0023】
1つの可能な設計では、決定モジュールは具体的には、
安全貯蔵量及び予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定すること、及び
既存数量が安全貯蔵量以下である場合、目標貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定することに用いられる。
【0024】
1つの可能な設計では、目標貯蔵量は安全貯蔵量と予備貯蔵量との合計であり、
第1の補充量は目標貯蔵量と既存数量との差である。
【0025】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得ること、及び利用可能な数量がプリセット閾値より小さい場合、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0026】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第2の補充量を得る前に、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得すること、及び第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さい場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0027】
1つの可能な設計では、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量以上である場合、第1の補充量を第2の補充量として決定する。
【0028】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量、並びに第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定すること、及び第1のプリセットモデルにより、オブジェクト調整量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0029】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得すること、第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たす場合、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定すること、及びオブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、第2の予測量、既存数量、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定することに用いられる。
【0030】
1つの可能な設計では、決定モジュールは具体的には、第1のオブジェクトのオブジェクト価値を取得すること、及びオブジェクト価値と第1の補充量との積を第1の補充額として決定することに用いられる。
【0031】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、第1の補充量と既存数量との積を第2の予測量で割った商値をオブジェクトターンアラウンド日数として決定することに用いられる。
【0032】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加えること、更新されたオブジェクトターンアラウンド日数がプリセットターンアラウンド日数より大きい場合、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、第2の予測量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの補充推奨量を決定すること、及び補充推奨量、補充推奨量に対応する推奨補充額、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定することに用いられる。
【0033】
1つの可能な設計では、決定モジュールはさらに具体的には、補充推奨量が最小処理量以上で、推奨補充額が最小処理額以上である場合、第2のプリセットモデルにより、補充推奨量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0034】
第3の態様では、本発明の実施例は、データ表示装置を提供し、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含み、
メモリはコンピュータ実行命令を記憶し、
少なくとも1つのプロセッサに上記第1の態様のいずれか一項に示されるデータ表示方法を実行させるために、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されるコンピュータ実行命令を実行する。
【0035】
第4の態様では、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行するとき、上記第1の態様のいずれか一項に示されるデータ表示方法が実現される。
【0036】
第5の態様では、本発明の実施例は、プログラム製品を提供し、コンピュータプログラムを含み、前記プログラム製品は、コンピュータで実行されるとき、前記コンピュータに上記データ表示方法を実行させる。
【0037】
第6の態様では、本発明の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記データ表示方法が実行される。
【発明の効果】
【0038】
本願は、データ表示方法及び装置を提供し、当該方法は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップと、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示するステップとを含む。上記方法では、第2の補充量の決定は、人手に頼る必要がないため、第1のオブジェクトの補充効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
本発明の実施例又は従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法の応用シーンの概略図である。
【
図2】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート1である。
【
図3】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート2である。
【
図4】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート3である。
【
図5】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート4である。
【
図6】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示装置の構造概略図である。
【
図7】本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示装置のハードウェア構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段、及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における図面を参照し、本発明の実施例における技術的解決手段を明確で完全に説明し、明らかに、説明された実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の実施例の一部に過ぎない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提として得られたすべての他の実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0041】
本発明の明細書及び特許請求の範囲並びに上記の図面における用語「第1」、「第2」、「第3」及び「第4」など(もしあれば)は、類似の対象を区別するために用いられ、必ずしも特定の順序又は前後順序を説明するために用いられるわけではない。このように使用される用語は、本明細書で説明される本発明の実施例が、例えば、本明細書で図示又は説明されるもの以外の順序で実施されることを可能にするために、適切な状況下で交換できることが理解されるべきである。さらに、用語「含む」及び「有する」並びにそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されており、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明示的にリストされたステップ又はユニットに限定される必要はなく、明示的にリストされていない、又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0042】
図1は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法の応用シーンの概略図である。
図1を参照すると、プロバイダ101、少なくとも1つのショップ102を含む。
【0043】
ここで、プロバイダ101は各ショップ102に商品を供給することができ、各ショップ102はプロバイダ101により供給される商品を販売することができる。選択可能には、少なくとも1つのショップ102の間はデータ通信を行うことができ、ここで、少なくとも1つのショップ102は相互に関連されるスーパーマーケット(例えば、スーパーマーケットチェーン)であってもよく、相互に独立したスーパーマーケットであってもよい。
【0044】
実際の適用では、各ショップ102内にデータ表示装置が設けられ、1つのショップ102に対して、当該ショップ102内のデータ表示装置は各商品のオブジェクトパラメータ及び商品予測販売量、並びにプロバイダ101の供給可能量を取得することができ、さらにオブジェクトパラメータ、商品予測販売量及び供給可能量に基づいて、ショップ102内に当該商品を補充する必要がある補充量を決定し、さらに商品の補充効率を向上させる。
【0045】
以下、第1のオブジェクトが商品で、第1のビジネスユニットがショップであることを例として、本願により提供されるデータ表示方法について説明する。なお、以下のいくつかの具体的な実施例は、相互に組み合わせることができ、同一又は類似の内容については異なる実施例においては重複した説明を省略する。
【0046】
図2は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート1である。
図2に示すように、データ表示方法は、ステップS201~S203を含む。
【0047】
S201において、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得する。
【0048】
選択可能には、本願の実施例の実行本体は第1のビジネスユニットに設けられるコンピュータ機器であり、コンピュータ機器に設けられるデータ表示装置であってもよく、当該データ表示装置はソフトウェア及び/又はハードウェアを組み合わせることにより実現されてもよい。
【0049】
選択可能には、第1の機器は、第1のビジネスユニットに設けられ、且つ在庫補充中央制御構成システムが設けられる機器である。例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、オブジェクトパラメータは第1の機器における商品情報であり、ビジネス予測量は、将来のプリセット日数内に毎日の予測販売量であり、ここで、プリセット日数は90日などであってもよい。
【0050】
第1のオブジェクトの利用可能な数量は、当該商品に対応するプロバイダの供給可能量であってもよい。
【0051】
1つの可能な設計では、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0052】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、ビジネス期間は着荷期間であってもよく、補充頻度は在庫補充頻度であってもよく、ビジネス日数は仕入れ日数であってもよく、表示パラメータは陳列量及び最小陳列量を含んでもよく、最小処理量は最小注文量であり、最小処理額は最小注文金額であり、既存数量はストアの利用可能な在庫であってもよく、第1の予測量はストアの7(又は14、21など)日の平均予測販売量であってもよく、第2の予測量はストアの28(又は31、38など)日の平均予測販売量であってもよく、オブジェクト仕様はボックスサイズであってもよい。
【0053】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、当該ビジネス予測量は、ショップ内の当該商品の履歴販売量、及び将来のプリセット日数内にセールされているか否か、休日であるか否か、気象条件などに従って決定されてもよい。
【0054】
選択可能には、第1のビジネスユニットにおけるコンピュータ機器に販売予測システムを設けてもよく、当該販売予測システムは、ショップ内の当該商品の履歴販売量及び将来のプリセット日数内にセールされているか否か、休日であるか否か、気象条件などに従ってビジネス予測量を決定するために用いられてもよい。
【0055】
S202において、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定する。
【0056】
1つの可能な設計では、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定し、
ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定し、
安全貯蔵量、予備貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定する。
【0057】
選択可能には、次の実現可能な数1によって安全貯蔵量を決定してもよく、
【数1】
【0058】
選択可能には、次の実現可能な数2によって予備貯蔵量を決定してもよく、
【数2】
【0059】
【0060】
さらに、安全貯蔵量、予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定し、さらに既存数量、安全貯蔵量、及び目標貯蔵量に基づいて第1の補充量を得る。具体的には、
図3の実施例における第1の補充量を決定する方法を参照されたい。
【0061】
S203において、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示する。
【0062】
具体的には、利用可能な数量に基づいて第1の補充量を調整して第2の補充量を得るようにしてもよい。
【0063】
例えば、利用可能な数量が第1の補充量より小さい場合、第1の補充量を調整して第2の補充量を得る。利用可能な数量が第1の補充量以上である場合、第1の補充量を第2の補充量として決定してもよい。
【0064】
なお、利用可能な数量が第1の補充量以上である場合、プロバイダがショップ(即ち第1のビジネスユニット)に補充する供給可能数量(即ち、利用可能な数量)は十分であることを意味し、利用可能な数量が第1の補充量より小さい場合、プロバイダがショップに補充する供給可能数量は不十分であることを意味する。
【0065】
さらに、第2の補充量を決定した後、プロバイダに対応するコンピュータ機器に第2の補充量を送信し、それにより、プロバイダは第2の補充量に基づいて第1のビジネスユニットに第1のオブジェクトを補充する。
【0066】
従来技術とは異なり、従来技術では、人手に頼って商品の入荷量を取得し、通常はショップに利用可能在庫である第1のオブジェクトがない場合にのみ入荷量を決定するため、商品の補充が間に合わない。しかし、本願では、データ表示方法は、まだ利用可能在庫である他のオブジェクト(例えば第2のオブジェクト、第3のオブジェクトなど)の第2の補充量を決定するのに適用されてもよく、オブジェクトを補充する適時性を向上させる。
【0067】
本願の実施例により提供されるデータ表示方法は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップと、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示するステップとを含む。上記方法では、第2の補充量の決定は、人手に頼る必要がないため、第1のオブジェクトの補充効率を向上させる。
【0068】
上記実施例を基にして、
図3を組み合わせて本願により提供されるデータ表示方法について以下にさらに説明する。
【0069】
図3は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート2である。
図3に示すように、データ表示方法は、ステップS301~S310を含む。
【0070】
S301において、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得する。
【0071】
具体的には、S301の実行方法はS201の実行方法と同じであり、ここでは、S301の実行プロセスについては繰り返さない。
【0072】
S302において、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定する。
【0073】
S303において、ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定する。
【0074】
具体的には、S302~S303の実行方法はS202を参照することができ、ここでは、S302~S303の実行プロセスについては繰り返さない。
【0075】
S304において、安全貯蔵量及び予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定する。
【0076】
選択可能には、次の実現可能な数3によって目標貯蔵量を決定してもよく、
【数3】
【0077】
S305において、既存数量が安全貯蔵量以下であるか否かを判断する。
そうでない場合、S306を実行する。
そうである場合、S307~S310を実行する。
【0078】
S306において、第1のオブジェクトが補充点に到達しないため、第1のオブジェクトを補充しないことを記録する。
【0079】
S307において、目標貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定する。
【0080】
選択可能には、次の実現可能な数4によって第1の補充量を決定してもよく、
【数4】
【0081】
S308において、利用可能な数量がプリセット閾値以上であるか否かを判断する。
そうである場合、S309を実行する。
そうでない場合、S310を実行する。
【0082】
選択可能には、プリセット閾値は0、1、2などであってもよく、具体的には、本願はこれについて限定しない。
【0083】
S309において、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示する。
【0084】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、第1の補充調整は供給量の調整である。具体的には、
図4の実施例におけるS403~S407の実行方法を参照されたい。
【0085】
S310において、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示する。
【0086】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、第2の補充調整は最小注文量の調整である。具体的には、
図5の実施例を参照されたい。
【0087】
本願の実施例により提供されるデータ表示方法は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップと、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定するステップと、ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定するステップと、安全貯蔵量及び予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定するステップと、既存数量が安全貯蔵量以下であるか否かを判断するステップと、そうでない場合、第1のオブジェクトが補充点に到達しないため、第1のオブジェクトを補充しないことを記録するステップと、そうである場合、目標貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、利用可能な数量がプリセット閾値以上であるか否かを判断するステップと、そうである場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示するステップと、そうでない場合、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定し、且つ第2の補充量を表示するステップとを含む。上記方法では、第2の補充量の決定は、人手に頼る必要がないため、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する効率を向上させる。
【0088】
さらに、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を決定し、利用可能な数量がプリセット閾値より小さい場合、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第2の補充量を決定する。
【0089】
上記実施例を基にして、
図4を組み合わせて本願により提供されるデータ表示方法について以下にさらに説明する。
【0090】
図4は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート3である。
図4に示すように、データ表示方法は、ステップS401~S407を含む。
【0091】
S401において、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得し、ここで、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0092】
S402において、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定する。
【0093】
具体的には、S402の実行方法はS302~S307の実行方法を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0094】
S403において、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得する。
【0095】
なお、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第1のオブジェクトに対して第1の補充調整を行い、ここで、S403~S407の実行方法はいずれも第1の補充調整のプロセスである。
【0096】
具体的には、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得する方法は、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量を取得する方法と同じであり、ここでは、第3の補充量を取得するプロセスについて繰り返さない。
【0097】
本願では、第2のビジネスユニット内のコンピュータ機器が第3の補充量を決定した後、第1のビジネスユニット内のコンピュータ機器に第3の補充量を送信することができる。
【0098】
ここで、第2のビジネスユニットと第1のビジネスユニットとは相互に関連付けられたスーパーマーケットチェーンであってもよい。選択可能には、相互に関連付けられたスーパーマーケットチェーンはさらに、第3のビジネスユニット、第4のビジネスユニットなどを含んでもよい。
【0099】
例えば、相互に関連付けられたスーパーマーケットチェーンは、第1のビジネスユニット、第2のビジネスユニット、第3のビジネスユニットを含む場合、さらに第3のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第4の補充量を取得する必要がある。
【0100】
S404において、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さいか否かを判断する。
そうでない場合、S405を実行する。
そうである場合、S406を実行する。
【0101】
例えば、相互に関連付けられたスーパーマーケットチェーンは、第1のビジネスユニット及び第2のビジネスユニットのみを含む場合、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さいか否かを判断し、相互に関連付けられたスーパーマーケットチェーンは、第1のビジネスユニット、第2のビジネスユニット及び第3のビジネスユニットのみを含む場合、第1の補充量と第3の補充量と第4の補充量との合計が利用可能な数量より小さいか否かを判断する。
【0102】
なお、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さい場合、プロバイダが第1のビジネスユニットに第1のオブジェクトを補充できる数量は第1の補充量であり、第2のビジネスユニットに第1のオブジェクトを補充できる数量第3の補充量である。
【0103】
S405において、第1の補充量を第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第2の補充量として決定する。
【0104】
S406において、利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量、既存数量、及び第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量、既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定する。
【0105】
選択可能には、次の実現可能な数5によって第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクト調整量を決定してもよく、
【数5】
【0106】
【0107】
本願では、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さいことを判断した後、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に応じて、前記オブジェクト調整量を決定し、プロバイダの利用可能な数量を満たすという条件の限定の下で、第1のオブジェクトが第1のビジネスユニットと第2のビジネスユニットとの間でターンアラウンドのバランスを取るようにすることができる。
【0108】
選択可能には、プロバイダが複数のサプライヤ倉庫を有し、各サプライヤ倉庫がそれぞれ対応する優先度を有し、プロバイダが複数のサプライヤ倉庫を介して第1のビジネスユニットに第1のオブジェクトを補充する際に、優先度順に従って第1の補充量を調整して前記オブジェクト調整量を得るようにしてもよい。
【0109】
S407において、第1のプリセットモデルにより、オブジェクト調整量及びオブジェクト仕様を処理し、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を得る。
【0110】
選択可能には、次の実現可能な数6によって第2の補充量を決定してもよく、
【数6】
【0111】
本願では、第1のプリセットモデルによりオブジェクト調整量及びオブジェクト仕様に対して処理することにより、第2の補充量がオブジェクト仕様の整数倍であることを保証し、それにより、第2の補充量がオブジェクト仕様の整数倍を満たさないため、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充できないという問題を回避する。
【0112】
本願の実施例により提供されるデータ表示方法は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップであって、ここで、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含むステップと、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得するステップと、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さいか否かを判断するステップと、そうでない場合、第1の補充量を第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第2の補充量として決定するステップと、そうである場合、利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量、既存数量、及び第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定するステップと、及び第1のプリセットモデルにより、オブジェクト調整量及びオブジェクト仕様を処理し、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を得るステップとを含む。上記方法では、第2の補充量の決定は、人手に頼る必要がないため、第1のオブジェクトの補充効率を向上させる。
【0113】
上記実施例を基にして、
図5を組み合わせて本願により提供されるデータ表示方法について以下にさらに説明する。
【0114】
図5は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示方法のフローチャート4である。
図5に示すように、データ表示方法は、ステップS501~S512を含む。
【0115】
S501において、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得し、オブジェクトパラメータは、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量及びオブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
S502において、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定する。
【0117】
具体的には、S502の実行方法はS402の実行方法と同じであり、ここでは繰り返さない。
【0118】
S503において、利用可能な数量がプリセット閾値以下である場合、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得する。
【0119】
1つの可能な設計では、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得する方法は、
第1のオブジェクトのオブジェクト価値を取得するステップと、
オブジェクト価値と第1の補充量との積を第1の補充額として決定するステップとを含む。
【0120】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、第1のオブジェクトのオブジェクト価値は購買金額である。
【0121】
S504において、第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たすか否かを判断する。
そうでない場合、S505を実行する。
そうである場合、S506~S512を実行する。
ここで、プリセット条件は、第1の補充量が最小処理量とプリセット係数との積より大きいこと、第1の補充額が最小処理額とプリセット係数との積より大きいこと、第1の補充量が最小処理量より小さいこと、第1の補充額が最小処理額より小さいことである。
【0122】
例えば、第1のオブジェクトが商品である場合、最小処理量は最小注文量であり、最小処理額は最小注文金額であり、プリセット係数は最小注文係数である。
【0123】
S505において、第1のオブジェクトを補充せず、且つ第1のオブジェクトを在庫補充しない理由を「最小注文量に達しないため在庫補充しない」として記録する。
【0124】
選択可能には、この第1のオブジェクトに対応するプロバイダのすべてのオブジェクトの第1の補充量を0に設定してもよい。
【0125】
S506において、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定する。
【0126】
1つの可能な設計では、第1の補充量と既存数量との積を第2の予測量で割った商値をオブジェクトターンアラウンド日数として決定する。即ち、次の実現可能な数7によってオブジェクトターンアラウンド日数を決定してもよく、
【数7】
【0127】
S507において、オブジェクトターンアラウンド日数を更新し、オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加える。
【0128】
選択可能には、次の実現可能な数8によってオブジェクトターンアラウンド日数を更新し、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数
を得ることができる。
【数8】
【0129】
S508において、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数がプリセットターンアラウンド日数より大きいか否かを判断する。
そうである場合、S509を実行する。
そうでない場合、S510~S512を実行する。
【0130】
S509において、第1の補充量を第2の補充量として決定し、第2の補充量を表示し、且つ第1のオブジェクトを「調整不能ターンアラウンド日数」にマークする。
【0131】
S510において、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、第2の予測量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの補充推奨量を決定する。
【0132】
選択可能には、次の実現可能な数9によって補充推奨量を決定してもよく、
【数9】
【0133】
S511において、補充推奨量が最小処理量以上であるか否か、補充推奨量に対応する補充推奨額が最小処理額以上であるか否かを判断する。
そうでない場合、S507を実行する。
そうである場合、S512を実行する。
ここで、補充推奨量に対応する補充推奨額が補充推奨量とオブジェクト価値との積に等しい。
【0134】
従来技術とは異なり、従来技術では、人手に頼って商品の入荷量を取得する方法としては、通常、プロバイダの供給可能量が不足であるため、ショップの注文が失敗になり、商品の入荷量が最小処理量より小さく、入荷額が最小処理額より小さいため、プロバイダは商品を配送しないなどの問題がある。しかし、本願では、利用可能な数量(即ち供給可能量)がプリセット閾値以下である場合、第2の補充量を取得し、プロバイダの供給可能量が不足であるため、第1のビジネスユニットの注文が失敗になるという問題を回避することができ、さらに、補充推奨量が最小処理量以上で、補充推奨額が最小処理額以上である場合、第2の補充量を取得し、入荷量が最小処理量より小さく、入荷額が最小処理額より小さいため、プロバイダが商品を配送しないなどの問題を回避することができる。
【0135】
S512において、第2のプリセットモデルにより、補充推奨量及びオブジェクト仕様を処理し、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第2の補充量を得、且つ第2の補充量を表示する。
【0136】
選択可能には、次の実現可能な数10によって第2の補充量を決定してもよく、
【数10】
【0137】
本願では、第2のプリセットモデルによりオブジェクト調整量及びオブジェクト仕様に対して処理することにより、第2の補充量がオブジェクト仕様の整数倍であることを保証し、それにより、第2の補充量がオブジェクト仕様の整数倍を満たさないため、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充できないという問題を回避することができる。
【0138】
本願の実施例により提供されるデータ表示方法は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するステップであって、オブジェクトパラメータは、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量及びオブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含むステップと、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するステップと、利用可能な数量がプリセット閾値以下である場合、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得するステップと、第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たすか否かを判断するステップと、そうでない場合、第1のオブジェクトを補充せず、且つ第1のオブジェクトを在庫補充しない理由を「最小注文量に達しないため在庫補充しない」として記録するステップと、そうである場合、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定するステップと、オブジェクトターンアラウンド日数を更新し、オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加えるステップと、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数がプリセットターンアラウンド日数より大きいか否かを判断するステップと、そうである場合、第1の補充量を第2の補充量として決定し、第2の補充量を表示し、且つ第1のオブジェクトを「調整不能ターンアラウンド日数」にマークするステップと、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、第2の予測量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの補充推奨量を決定するステップと、補充推奨量が最小処理量以上であるか否か、補充推奨量に対応する補充推奨額が最小処理額以上であるか否かを判断するステップと、そうである場合、第2のプリセットモデルにより、補充推奨量及びオブジェクト仕様を処理し、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第2の補充量を得、且つ第2の補充量を表示するステップとを含む。上記方法では、第2の補充量の決定は人手に頼らず自動的に完成することができるため、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する効率を向上させる。
【0139】
図6は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示装置の構造概略図である。
図6に示すように、データ表示装置30は、取得モジュール31と、決定モジュール32と、表示モジュール33とを含み、ここで、
取得モジュール31は、第1の機器から第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトのオブジェクトパラメータ及びビジネス予測量、並びに第1のオブジェクトの利用可能な数量を取得するために用いられ、
決定モジュール32は、オブジェクトパラメータ及びビジネス予測量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する第1の補充量を決定するために用いられ、
決定モジュール32はさらに、利用可能な数量及び第1の補充量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを補充する必要がある第2の補充量を決定するために用いられ、
表示モジュール33は、第2の補充量を表示するために用いられる。
【0140】
本発明の実施例により提供されるデータ表示装置30は上記方法の実施例に示す技術的解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果は類似し、ここでは繰り返さない。
【0141】
1つの可能な設計では、オブジェクトパラメータは、第1のオブジェクトのビジネス期間、補充頻度、ビジネス日数、表示パラメータ、最小処理量、最小処理額、既存数量、第1の予測量、第2の予測量、オブジェクト仕様のうちの少なくとも1つを含む。
【0142】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、ビジネス期間、補充頻度、ビジネス予測量及び表示パラメータに基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する安全貯蔵量を決定すること、ビジネス予測量、ビジネス期間、補充頻度及びビジネス日数に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する予備貯蔵量を決定すること、及び安全貯蔵量、予備貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定することに用いられる。
【0143】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、安全貯蔵量及び予備貯蔵量に基づいて、第1のビジネスユニットにおいて第1のオブジェクトを貯蔵する目標貯蔵量を決定すること、及び
既存数量が安全貯蔵量以下である場合、目標貯蔵量及び既存数量に基づいて、第1の補充量を決定することに用いられる。
【0144】
1つの可能な設計では、目標貯蔵量は安全貯蔵量と予備貯蔵量との合計であり、第1の補充量は目標貯蔵量と既存数量との差である。
【0145】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、利用可能な数量がプリセット閾値以上である場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得ること、及び利用可能な数量がプリセット閾値より小さい場合、第1の補充量に対して第2の補充調整を行い、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0146】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第2の補充量を得る前に、第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第3の補充量を取得すること、及び第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量より小さい場合、第1の補充量に対して第1の補充調整を行い、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0147】
1つの可能な設計では、第1の補充量と第3の補充量との合計が利用可能な数量以上である場合、第1の補充量を第2の補充量として決定する。
【0148】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、利用可能な数量、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量、並びに第2のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの第1の補充量、第1の予測量及び既存数量に基づいて、オブジェクト調整量を決定すること、及び第1のプリセットモデルにより、オブジェクト調整量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0149】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、第1の補充量に対応する第1の補充額を取得すること、第1の補充量及び第1の補充額がプリセット条件を満たす場合、第1の補充量、既存数量及び第2の予測量に基づいて、オブジェクトターンアラウンド日数を決定すること、及びオブジェクトターンアラウンド日数、プリセットターンアラウンド日数、第2の予測量、既存数量、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定することに用いられる。
【0150】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、第1のオブジェクトのオブジェクト価値を取得すること、及びオブジェクト価値と第1の補充量との積を第1の補充額として決定することに用いられる。
【0151】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、第1の補充量と既存数量との積を第2の予測量で割った商値をオブジェクトターンアラウンド日数として決定することに用いられる。
【0152】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、オブジェクトターンアラウンド日数にプリセット値を加えること、更新されたオブジェクトターンアラウンド日数がプリセットターンアラウンド日数より大きい場合、更新後のオブジェクトターンアラウンド日数、第2の予測量及び既存数量に基づいて、第1のビジネスユニットにおける第1のオブジェクトの補充推奨量を決定すること、及び補充推奨量、補充推奨量に対応する推奨補充額、最小処理量、最小処理額及びオブジェクト仕様に基づいて、第2の補充量を決定することに用いられる。
【0153】
1つの可能な設計では、決定モジュール32は具体的には、補充推奨量が最小処理量以上で、推奨補充額が最小処理額以上である場合、第2のプリセットモデルにより、補充推奨量及びオブジェクト仕様を処理し、第2の補充量を得ることに用いられる。
【0154】
本発明の実施例により提供されるデータ表示装置30は上記方法の実施例に示す技術的解決手段を実行することができ、その実現原理及び有益な効果は類似し、ここでは繰り返さない。
【0155】
図7は、本願の1つ又は複数の実施例により提供されるデータ表示装置のハードウェア構造の概略図である。
図7に示すように、データ表示装置40は、少なくとも1つのプロセッサ41と、メモリ42とを含む。ここで、プロセッサ41とメモリ42とはバス43を介して接続される。
【0156】
具体的な実現プロセスでは、少なくとも1つのプロセッサ41に上記データ表示方法を実行させるために、少なくとも1つのプロセッサ41は、メモリ42に記憶されるコンピュータ実行命令を実行する。
【0157】
プロセッサ41の具体的な実現プロセスは上記方法の実施例を参照することができ、その実現原理及び技術的効果は類似であり、本実施例はここで繰り返さない。
【0158】
上記の
図7に示す実施例において、プロセッサは、中央処理ユニット(英語:Central Processing Unit、略称:CPU)であってもよいし、他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(英語:Digital Signal Processor、略称:DSP)、特定用途向け集積回路(英語:Application Specific Integrated Circuit、略称:ASIC)などであってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明が開示した方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行されるように、又はプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されるように、直接具現化することができる。
【0159】
メモリは、高速ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)メモリを含んでもよく、また、少なくとも1つのディスクメモリなどの不揮発性ストレージNVMを含んでもよい。
【0160】
バスは、業界標準アーキテクチャ(Industry Standard Architecture、ISA)バス、外部機器相互接続(Peripheral Component、PCI)バス、又は拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バスなどであってもよい。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分割されることができる。なお、本願の図面におけるバスは、図示の便宜上、1本のみのバス又は1種類のバスに限定されるものではない。
【0161】
本願はさらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶され、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行するとき、上記データ表示方法が実現される。
【0162】
上記コンピュータ可読記憶媒体は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどの任意の種類の揮発性又は不揮発性記憶機器又はそれらの組み合わせによって実現することができる。可読記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0163】
例示的な可読記憶媒体は、プロセッサが当該可読記憶媒体から情報を読み取り、当該可読記憶媒体に情報を書き込むことを可能にするようにプロセッサに結合される。もちろん、可読記憶媒体はプロセッサの一部であってもよい。プロセッサ及び可読記憶媒体は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、略称:ASIC)内にあってもよい。当然ながら、プロセッサ及び可読記憶媒体は、別個の構成要素として機器内に存在してもよい。
【0164】
なお、ユニットの分割は1つの論理的な機能分割に過ぎず、実際の実現では、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに結合又は集積し、一部の特徴を無視又は実行しないなど、他の分割方法が存在する場合がある。他方で、示された又は検討された相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態のインタフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよい。
【0165】
分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されていても、そうでなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであっても、そうでなくてもよく、即ち、一箇所に位置していても、複数のネットワークユニットに分布していてもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0166】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが物理的に別々に存在していてもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。
【0167】
機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、且つスタンドアロン製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段の本質的又は先行技術に貢献する部分又は当該技術的解決手段の一部はソフトウェア製品の形態で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1つのコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に、本発明の各実施例の方法のステップの全部又は一部を実行させるための複数の命令を含む。また、前述した記憶媒体としては、U-ディスク、ポータブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる種々の媒体が含まれる。
【0168】
上記の各方法の実施例を実現するステップの全部又は一部が、プログラム命令に関連するハードウェアによって実現されてもよいことは、当業者には理解されるであろう。前述したプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムは、実行されると、上記各方法の実施例を含むステップを実行し、なお、前述した記憶媒体としては、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる種々の媒体が含まれる。
【0169】
本願の実施例はさらにプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムを含み、前記プログラム製品は、コンピュータで実行されるとき、前記コンピュータに上記データ表示方法を実行させる。
【0170】
本願の実施例はさらにコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記データ表示方法が実行される。
【0171】
最後に説明すべきこととして、上記の実施例は、本発明の技術的解決手段を説明するためにのみ使用され、これらを限定するものではなく、前述した各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、依然として前述した各実施例に記載の技術的解決手段を変更することができ、又は、技術的特徴の一部又はすべてを同等に置き換えることができ、これらの変更又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本発明の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させるものではない。
【0172】
本願は、2020年08月24日に中国特許庁に提出された、出願番号が202010857293.0で、出願の名称が「データ表示方法及び装置」である中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は、参照により本願に組み込まれる。