(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】表示制御システム、表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20240513BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20240513BHJP
G06Q 20/10 20120101ALI20240513BHJP
G06Q 20/24 20120101ALI20240513BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06Q20/32 300
G06Q20/10
G06Q20/24
(21)【出願番号】P 2023093772
(22)【出願日】2023-06-07
(62)【分割の表示】P 2021136367の分割
【原出願日】2021-08-24
【審査請求日】2023-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 伶奈
【審査官】井上 香緒梨
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0227925(US,A1)
【文献】特開2020-027500(JP,A)
【文献】特開2021-077052(JP,A)
【文献】特表2018-528500(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0133727(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
G06F3/048-3/04895
G06Q20/00-20/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別情報に関連付けられた、複数のクレジットカードの各々に関するクレジットカード情報を取得する取得手段と、
前記複数のクレジットカードのうちの何れかである表示対象カードの前記クレジットカード情報に基づいて、当該表示対象カードに関するカード画面を表示させる手段であって、前記複数のクレジットカードのうちの第1のクレジットカードが表示対象カードである場合に、前記カード画面の所定の位置に、前記第1のクレジットカードに対応する第1画像を表示させ、前記第1画像の横に、前記複数のクレジットカードのうちの第2のクレジットカードに対応する第2画像の一部を表示させる表示制御手段と、
前記カード画面が表示された場合に、水平方向を指示するための方向指示操作を受け付ける受付手段と、
を含み、
前記カード画面は、前記方向指示操作が受け付けられた場合に、前記表示対象カードが切り替わり、
前記表示制御手段は、
前記水平方向の前記方向指示操作が受け付けられて、前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードになった場合に、前記所定の位置に、前記第2画像を表示させ、
前記所定の位置に対して前記第2画像の一部が表示されていた方向とは反対側に、前記第1画像の一部を表示さ
せ、
前記第1のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第1のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させ、
前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第2のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させる、
表示制御システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記第1のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記第1画像の下側に、前記第1のクレジットカードの利用可能額を表示させ、
前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記第2画像の下側に、前記第2のクレジットカードの利用可能額を表示させる、
請求項
1に記載の表示制御システム。
【請求項3】
ユーザ識別情報に関連付けられた、複数のクレジットカードの各々に関するクレジットカード情報を取得する取得ステップと、
前記複数のクレジットカードのうちの何れかである表示対象カードの前記クレジットカード情報に基づいて、当該表示対象カードに関するカード画面を表示させるステップであって、前記複数のクレジットカードのうちの第1のクレジットカードが表示対象カードである場合に、前記カード画面の所定の位置に、前記第1のクレジットカードに対応する第1画像を表示させ、前記第1画像の横に、前記複数のクレジットカードのうちの第2のクレジットカードに対応する第2画像の一部を表示させる表示制御ステップと、
前記カード画面が表示された場合に、水平方向を指示するための方向指示操作を受け付ける受付ステップと、
を含み、
前記表示対象カードは、前記方向指示操作が受け付けられた場合に切り替わり、
前記表示制御ステップは、
前記水平方向の前記方向指示操作が受け付けられて、前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードになった場合に、前記所定の位置に、前記第2画像を表示させ、
前記所定の位置に対して前記第2画像の一部が表示されていた方向とは反対側に、前記第1画像の一部を表示さ
せ、
前記第1のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第1のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させ、
前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第2のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させる、
表示制御方法。
【請求項4】
ユーザ識別情報に関連付けられた、複数のクレジットカードの各々に関するクレジットカード情報を取得する取得手段、
前記複数のクレジットカードのうちの何れかである表示対象カードの前記クレジットカード情報に基づいて、当該表示対象カードに関するカード画面を表示させる手段であって、前記複数のクレジットカードのうちの第1のクレジットカードが表示対象カードである場合に、前記カード画面の所定の位置に、前記第1のクレジットカードに対応する第1画像を表示させ、前記第1画像の横に、前記複数のクレジットカードのうちの第2のクレジットカードに対応する第2画像の一部を表示させる表示制御手段、
前記カード画面が表示された場合に、水平方向を指示するための方向指示操作を受け付ける受付手段、
としてコンピュータを機能させ、
前記表示対象カードは、前記方向指示操作が受け付けられた場合に切り替わり、
前記表示制御手段は、
前記水平方向の前記方向指示操作が受け付けられて、前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードになった場合に、前記所定の位置に、前記第2画像を表示させ、
前記所定の位置に対して前記第2画像の一部が表示されていた方向とは反対側に、前記第1画像の一部を表示さ
せ、
前記第1のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第1のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させ、
前記第2のクレジットカードが前記表示対象カードである場合に、前記カード画面に、前記第2のクレジットカードの利用可能額の上限を増やすための画像を表示させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示制御システム、表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザのカードに関するカード画面を表示させる技術が知られている。特許文献1には、ユーザが保有する複数の会員カードの中からカード画面に表示させる会員カードを切り替える技術が記載されている。特許文献2には、複数のカードの中から選択されたカードに対応するワークアウトの履歴情報をカード画面に表示させる技術が記載されている。特許文献3には、複数の単語カードの中から選択された単語カードをカード画面に表示させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-126128号公報
【文献】特開2018-84888号公報
【文献】特開2016-115336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなカードの一例として、クレジットカードが存在する。ユーザ識別情報に複数のクレジットカード情報が関連付けられている場合、ユーザが管理すべきクレジットカード情報が多くなるので、クレジットカード情報の管理を簡易化することが求められている。しかしながら、特許文献1-3の技術は、クレジットカード以外の他のカードのカード画面を表示させることを前提とした技術であり、クレジットカード情報の管理を簡易化することはできない。
【0005】
本開示の目的の1つは、クレジットカード情報の管理を簡易化することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る表示制御システムは、ユーザ識別情報に関連付けられた、複数のクレジットカードの各々に関するクレジットカード情報を取得する取得手段と、前記複数のクレジットカードのうちの何れかである表示対象カードの前記クレジットカード情報に基づいて、当該表示対象カードに関するカード画面を表示させる表示制御手段と、前記カード画面が表示された場合に、所定の方向を指示するための方向指示操作を受け付ける受付手段と、を含み、前記カード画面は、前記方向指示操作が受け付けられた場合に、前記表示対象カードが切り替わる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、クレジットカード情報の管理を簡易化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】表示制御システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【
図3】表示制御システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】表示制御システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
【
図6】オプションサービスの利用状況がホーム画面に表示される様子の一例を示す図である。
【
図7】ホーム画面の半モーダルにおけるオプションサービスの表示順の一例を示す図である。
【
図8】ホーム画面にアラートが表示される様子の一例を示す図である。
【
図9】個々のクレジットカードに関連付けられたアラートの一例を示す図である。
【
図10】スワイプ操作により最後の表示領域が表示される様子の一例を示す図である。
【
図11】ホーム画面における表示対象カードの表示月を切り替える様子の一例を示す図である。
【
図12】ホーム画面上で表示月を切り替える場合の設定の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.表示制御システムの全体構成]
本開示に係る表示制御システムの実施形態の一例を説明する。
図1は、表示制御システムの全体構成の一例を示す図である。表示制御システムSは、サーバ10及びユーザ端末20を含む。ネットワークNは、インターネット又はLAN等の任意のネットワークである。表示制御システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、
図1の例に限られない。
【0010】
サーバ10は、サーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、ハードディスク等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0011】
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又はパーソナルコンピュータである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部24は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0012】
なお、記憶部12,22の各々に記憶されるプログラム又はデータは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラム又はデータが、情報記憶媒体を読み取るための読取部(例えば、光ディスクドライブ又はメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0013】
[2.表示制御システムの概要]
本実施形態では、あるカード会社が発行した複数のクレジットカードを保有するユーザが、このカード会社のオンラインサービスを利用する場合を例に挙げる。例えば、オンラインサービスでは、個々のクレジットカードの利用状況の確認、支払方法の変更、利用可能枠の変更、登録情報の変更、又はキャッシングといった任意のサービスが提供される。ユーザは、カード会社が管理するサーバ10にユーザ端末20でアクセスし、オンラインサービスを利用する。
【0014】
図2は、ユーザ端末20の表示部25に表示される画面の一例を示す図である。本実施形態では、カード会社が提供するアプリケーション(以降、カードアプリ)上で各画面が表示される場合を説明するが、ブラウザ上で各画面が表示されてもよい。例えば、ユーザ端末20が起動すると、ユーザ端末20のメニュー画面G1が表示部25に表示される。ユーザがカードアプリのアイコンi10を選択すると、ユーザ端末20にインストールされたカードアプリが起動する。
【0015】
本実施形態では、ユーザは、オンラインサービスの利用登録を済ませており、ユーザID及びパスワードを発行済みであるものとする。カードアプリが起動した場合、ユーザID及びパスワードの入力が要求される。ユーザが過去にログイン済みであれば、所定の認証情報をユーザ端末20に記録し、この認証情報を利用してユーザID及びパスワードの入力が省略されてもよい。ログイン自体は、種々の方法を利用可能であり、例えば、生体認証が利用されてもよい。
【0016】
オンラインサービスへのログインが成功すると、カードアプリのホーム画面G2Aが表示部25に表示される。
図2では、ホーム画面G2A,G2B,G2Cといったように、符号の末尾にアルファベットを付与して区別する。これらを区別しない時は、単にホーム画面G2と記載し、符号の末尾のアルファベットを省略する。これらの点は、後述の変形例も同様である。ホーム画面G2は、カードアプリが起動して最初に表示される画面(いわゆるファーストビュー)である。例えば、ホーム画面G2Aは、表示対象カードに関する情報を表示させるための情報表示エリアa20を含む。
【0017】
表示対象カードは、ホーム画面G2に何らかの情報を表示させるクレジットカードである。例えば、表示対象カードは、ユーザが保有する複数のクレジットカードのうちの何れかである。ホーム画面G2Aのように、カードアプリが起動したばかりの時点では、1枚目(デフォルト)のクレジットカードが表示対象カードとして設定される。1枚目のクレジットカードは、何れかのクレジットカードであればよく、例えば、カードアプリを前回起動していた時に表示されていたクレジットカード、ユーザが指定したクレジットカード、登録日時が最も早いクレジットカード、又は、利用額が最も多いクレジットカードである。
【0018】
情報表示エリアa20には、表示対象カードに関する任意の情報を表示可能である。
図2の例では、今月における表示対象カードの利用状況が情報表示エリアa20に表示される。ここでの今月とは、ホーム画面G2を表示させた月であり、
図2の例では2021年8月である。例えば、情報表示エリアa20には、支払日、券面の画像、カードの名前、ブランドの名前、カード番号の一部、今月の支払の確定有無、今月の利用額、今月の支払の確定日、及び今月の支払方法を変更可能な期限といった情報が表示される。
【0019】
ユーザがボタンb200を選択すると、表示対象カードの利用明細の詳細が表示部25に表示される。利用明細の詳細では、今月の利用明細だけでなく、過去の任意の月の利用明細を表示可能である。情報表示エリアa20の下には、表示対象カードの利用可能額と、表示対象カードの利用可能枠に対する利用額の割合を示すゲージg21と、が表示される。利用可能枠は、表示対象カードで利用可能な合計額の上限である。ユーザがボタンb22を選択すると、情報表示エリアa20の利用額と、その下の利用可能額及びゲージg21と、の表示/非表示が切り替わる。ホーム画面G2には、表示対象カードの利用可能枠を増やすためのボタン等の他の情報も表示される。
【0020】
本実施形態では、ユーザは、情報表示エリアa20上で水平方向(横方向)にスワイプ操作をすることによって、表示対象カードを切り替えることができる。表示対象カードを切り替えるためのスワイプ操作を受け付けるエリアは、ホーム画面G2の全部又は一部であればよく、情報表示エリアa20上に限られない。例えば、情報表示エリアa20の上下左右も含めたエリア上でスワイプ操作が受け付けられてもよいし、ホーム画面G2全体でスワイプ操作が受け付けられてもよい。
【0021】
例えば、1枚目のクレジットカードが情報表示エリアa20に表示されている状態で、ユーザが左方向にスワイプ操作をすると、2枚目のクレジットカードの情報がローディングされる。ホーム画面G2Bのように、ローディング中は、ローディングアニメーションが流れて画面全体がぼやけた状態になる。ホーム画面G2Cのように、ローディングが完了すると、2枚目のクレジットカードに関する情報が情報表示エリアa20に表示される。ゲージg21等の表示も、2枚目のクレジットカードの情報に更新される。ホーム画面G2Cの状態で、ユーザが右方向にスワイプ操作をすると、ホーム画面G2Aの状態に戻る。
【0022】
以上のように、本実施形態の表示制御システムSでは、ユーザが情報表示エリアa20上で水平方向にスワイプ操作をすると、表示対象カードが切り替わるように、ホーム画面G2の表示が更新される。これにより、ユーザが複数のクレジットカードを保有する場合に、クレジットカード情報の管理を簡易化できる。以降、本実施形態の表示制御システムSの詳細を説明する。
【0023】
[3.表示制御システムで実現される機能]
図3は、表示制御システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0024】
[3-1.サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。他の各機能は、制御部11を主として実現される。
【0025】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、オンラインサービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDBを記憶する。
【0026】
図4は、ユーザデータベースDBの一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザデータベースDBは、ユーザに関する情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDBには、ユーザID、パスワード、ユーザの氏名、クレジットカードの枚数を示す番号(
図4ではNo)、及びクレジットカード情報が格納される。例えば、あるユーザがオンラインサービスの利用登録をすると、ユーザデータベースDBに新たなレコードが作成され、このユーザのユーザID等の情報が格納される。
【0027】
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報の一例である。このため、ユーザIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、ユーザIDに限られず、ユーザアカウント等の他の名前で呼ばれる情報であってもよい。メールアドレス、電話番号、又はカード番号といった他の情報が、ユーザ識別情報として利用されてもよい。本実施形態では、ユーザID及びパスワードは、オンラインサービスへのログインで利用される。
【0028】
クレジットカード情報は、クレジットカードに関する情報である。クレジットカード情報は、クレジットカードごとに存在する。例えば、あるユーザIDにn(nは自然数)枚のクレジットカードが関連付けられていたとすると、このユーザIDには、n個のクレジットカード情報が存在する。本実施形態では、
図4のクレジットカード情報のうち、カード番号、有効期限、利用可能枠、及び利用明細情報について説明する。利用状況情報、ステータス情報、種類情報、アラート情報、及び引き落とし口座情報は、後述の変形例で説明する。
【0029】
カード番号、有効期限、利用可能枠、及び利用明細情報は、ホーム画面G2を表示させるために利用される。利用明細情報は、クレジットカードの利用明細に関する情報である。例えば、利用明細情報は、個々の決済ごとに、クレジットカードの利用日時、利用場所(例えば、利用店舗)、及び利用額を含む。利用明細情報は、未確定の利用明細と、確定済みの利用明細と、を含む。あるクレジットカードが利用されると、このクレジットカードの利用明細情報が更新される。
【0030】
なお、クレジットカード情報には、券面の画像、名義人、3Dセキュア用のパスワード、又はセキュリティコードといった他の情報が含まれてもよい。券面の画像には、ユーザが実際に保有するクレジットカードの券面の画像(デザイン)が含まれてもよく、その場合、ユーザは表示対象のクレジットカードを直感的に把握することが可能となる。ただし、ユーザが実際に保有するクレジットカード券面のうち、カード番号のように第三者に知られたくない情報は、券面の画像に含まれないようにしてもよい。
【0031】
[取得部]
取得部101は、ユーザIDに関連付けられた、複数のクレジットカードの各々に関するクレジットカード情報を取得する。ユーザIDに関連付けられたクレジットカード情報とは、ユーザデータベースDBにおいて、ユーザIDと同じレコードに格納されたクレジットカード情報である。即ち、ユーザIDをクエリとして検索可能なクレジットカード情報は、ユーザIDに関連付けられたクレジットカード情報に相当する。取得部101は、オンラインサービスにログインしたユーザのユーザIDに関連付けられた複数のクレジットカード情報の各々を取得する。
【0032】
本実施形態では、あるユーザのユーザIDには、このユーザが保有するクレジットカードのクレジットカード情報が関連付けられている場合を説明するが、他人のクレジットカード情報が関連付けられていてもよい。例えば、あるユーザのユーザIDに、このユーザの家族が保有するクレジットカードのクレジットカード情報が関連付けられてもよい。他にも例えば、あるユーザのユーザIDに、このユーザ又は家族が使用しなくなったクレジットカードのクレジットカード情報が関連付けられてもよい。
【0033】
他にも例えば、あるユーザのユーザIDに、このユーザがプライベートで使用するクレジットカードのクレジットカード情報と、このユーザが勤務する会社のクレジットカードのクレジットカード情報と、が関連付けられていてもよい。あるユーザIDに1つのクレジットカード情報だけが関連付けられていることもあるので、この場合には、取得部101は、このユーザIDに関連付けられた1つのクレジットカード情報だけを取得する。
【0034】
[表示制御部]
表示制御部102は、種々の画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部102は、複数のクレジットカードのうちの何れかである表示対象カードのクレジットカード情報に基づいて、ホーム画面G2を表示させる。表示制御部102は、ホーム画面G2の表示データを生成してユーザ端末20に送信することによって、表示部25にホーム画面G2を表示させる。表示データは、任意の形式であってよく、例えば、カードアプリに定義された画面フレームにはめ込む画像や文字等のデータであってもよいし、カードアプリのウェブビュー又はブラウザを利用するのであればHTMLデータであってもよい。
【0035】
ホーム画面G2は、表示対象カードに関するカード画面の一例である。このため、ホーム画面G2と記載した箇所は、カード画面と読み替えることができる。カード画面は、表示対象カードのクレジットカード情報に基づいて表示される画面である。カード画面は、任意の画面であってよく、ホーム画面G2に限られない。カード画面は、クレジットカード情報の少なくとも一部を含む画面であればよい。
【0036】
例えば、あるユーザによるオンラインサービスへのログインが成功した場合、取得部101は、このユーザに関連付けられた、1枚目のクレジットカードのクレジットカード情報を取得する。表示制御部102は、このクレジットカード情報に基づいて、情報表示エリアa20及びゲージg21を含む表示内容を決定する。表示制御部102は、当該決定された表示内容に基づいて、ホーム画面G2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する。
【0037】
[受付部]
受付部103は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。例えば、受付部103は、ホーム画面G2が表示された場合に、情報表示エリアa20上でスワイプ操作を受け付ける。受付部103は、情報表示エリアa20上でスワイプ操作が受け付けられた場合にユーザ端末20が送信する通知を受信することによって、スワイプ操作を受け付ける。この通知は、任意の形式であればよく、表示対象カードの切り替えを要求するための通知ということができる。
【0038】
情報表示エリアa20上のスワイプ操作は、方向指示操作の一例である。このため、このスワイプ操作について説明している箇所は、方向指示操作と読み替えることができる。方向指示操作は、表示対象カードを切り替えるための操作である。本実施形態では、方向指示操作が所定の方向を指示するための操作である場合を説明するが、表示対象カードを切り替えるための操作は、方向指示操作以外の操作であってもよい。例えば、タップ操作、ダブルタップ操作、長押し操作、又は操作部24のボタンを押下する操作が表示対象カードを切り替えるための操作に相当してもよい。
【0039】
方向指示操作によって指示される所定の方向は、任意の方向であってよく、水平方向に限られない。所定の方向は、垂直方向(縦方向)又は斜め方向といった他の方向であってもよい。所定の方向が他の方向である場合には、表示制御部102は、方向指示操作が受け付けられた場合に、所定の方向に表示対象カードが切り替わるように、ホーム画面G2を表示させればよい。方向指示操作は、任意の操作であってよく、スワイプ操作に限られない。例えば、矢印等のアイコンを選択する操作、フリック操作、ドラッグアンドドロップ操作、又は画面の縁をタップする操作であってもよい。方向指示操作は、操作部24に対する操作ではなく、音声又はユーザ端末20を振る操作等を利用して方向を指示する操作であってもよい。
【0040】
受付部103によりスワイプ操作が受け付けられると、表示対象カードが切り替わる。ユーザがn枚のクレジットカードを保有しており、現在の表示対象カードがk(kはn以下の任意の整数)枚目のクレジットカードだったとする。左方向へのスワイプ操作が受け付けられた場合には、表示対象カードは、k+1枚目のクレジットカードになる。k+1枚目のクレジットカードが存在しない場合、表示対象カードは切り替わらない。右方向へのスワイプ操作が受け付けられた場合、表示対象カードは、k-1枚目のクレジットカードになる。k-1枚目のクレジットカードが存在しない場合、表示対象カードは切り替わらない。
【0041】
取得部101は、表示対象カードが切り替わった場合、切り替え後の表示対象カードのクレジットカード情報を取得する。表示制御部102は、このクレジットカード情報に基づいて、情報表示エリアa20及びゲージg21の表示内容を決定する。表示制御部102は、この表示内容に基づいて、ホーム画面G2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20の表示制御部201は、当該表示データに基づいて、ホーム画面G2を更新する。このホーム画面G2は、スワイプ操作が受け付けられた場合に、表示対象カードが切り替わるようになる。
【0042】
なお、本実施形態では、ユーザがスワイプ操作をするたびに、サーバ10及びユーザ端末20の間で通信が発生する場合を説明するが、表示制御部102は、切り替え後のホーム画面G2も含めた表示データを一度にまとめてユーザ端末20に送信してもよい。この場合、ユーザ端末20の表示制御部201は、ユーザ端末20の受付部202がスワイプ操作を受け付けるたびに、サーバ10と通信することなく、ホーム画面G2の表示を更新すればよい。サーバ10及びユーザ端末20の間の通信は、何らかのローディングが必要になった場合に行われるようにすればよい。
【0043】
[3-2.ユーザ端末で実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。他の各機能は、制御部21を主として実現される。
【0044】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、オンラインサービスの提供に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、カードアプリを記憶する。
【0045】
[表示制御部]
表示制御部201は、種々の画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部201は、
図2で説明した各画面を表示部25に表示させる。表示制御部201は、サーバ10の表示制御部102が送信した表示データに基づいて、各画面を表示部25に表示させる。
【0046】
[受付部]
受付部202は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。例えば、受付部202は、
図2で説明した各画面が表示された場合に、ユーザの操作を受け付ける。ユーザ端末20は、サーバ10に、受付部202が受け付けた操作に応じた通知を送信する。
【0047】
[4.表示制御システムで実行される処理]
図5は、表示制御システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。
図5に示す処理は、制御部11,21の各々が記憶部12,22の各々に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
【0048】
図5に示すように、ユーザがユーザ端末20を起動させると、ユーザ端末20は、メニュー画面G1を表示部25に表示させる(S1)。ユーザがアイコンi10を選択すると、サーバ10及びユーザ端末20の間で、所定のログイン処理が実行される(S2)。サーバ10は、ユーザによるオンラインサービスへのログインが成功すると、ユーザデータベースDBを参照し、ログインが成功したユーザのユーザIDに関連付けられた、クレジットカードのクレジットカード情報を取得する(S3)。S3では、ユーザIDに関連付けられた全てのクレジットカードのクレジットカード情報が取得されるものとする。
【0049】
サーバ10は、S3で取得したクレジットカード情報に基づいて、ホーム画面G2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S4)。この表示データには、ユーザIDに関連付けられた全てのクレジットカードのクレジットカード情報が含まれるものとする。このクレジットカード情報は、記憶部22に一定時間保持された後に破棄される。この時間は、任意の長さであってよく、例えば、5分程度であってもよいし、それ以上又はそれ以下であってもよい。記憶部22にクレジットカード情報が保持されている間は、サーバ10が呼び出されることなく、ホーム画面G2に表示させるクレジットカードの切り替えが可能になる。
【0050】
ユーザ端末20は、ホーム画面G2の表示データを受信すると、ホーム画面G2を表示部25に表示させる(S5)。ユーザ端末20は、操作部24から行われたユーザの操作を特定する(S6)。ここでは、情報表示エリアa20上のスワイプ操作、又は、他の操作が行われる場合を説明する。ユーザが他の操作をした場合(S6;他の操作)、サーバ10及びユーザ端末20の間で、当該他の操作に応じた処理が実行され(S7)、本処理は終了する。
【0051】
S6において、ユーザが情報表示エリアa20上でスワイプ操作をした場合(S6;スワイプ操作)、ユーザ端末20は、クレジットカード情報が記憶部22にあるか否かを判定する(S8)。本実施形態では、一定時間が経過するとクレジットカード情報が破棄される場合を説明するが、一定時間が経過してもクレジットカード情報が破棄されなくてもよい。この場合、クレジットカード情報が記憶部22に保持されてから計時処理を実行し、一定期間が経過するまでは、ユーザがスワイプ操作をしてもサーバ10の呼び出しが行われないようにすればよい。
【0052】
クレジットカード情報が記憶部22にあると判定されない場合(S8;N)、サーバ10に、クレジットカード情報を要求し(S9)、ホーム画面G2をローディングの状態にする(S10)。サーバ10は、要求を受信すると、ユーザデータベースDBを参照し、クレジットカード情報を取得する(S11)。サーバ10は、S11で取得したクレジットカード情報をユーザ端末20に送信する(S12)。ユーザ端末20は、クレジットカード情報を受信すると、ホーム画面G2を表示部25に表示させ(S13)、S6の処理に戻る。S13では、S5と同様に、クレジットカード情報が記憶部22に保持される。S13では、S6で受け付けたスワイプ操作によって切り替えられたクレジットカードがホーム画面G2に表示される。
【0053】
S8において、クレジットカード情報が記憶部22にあると判定された場合(S8;Y)、S9,S11,S12の処理(即ち、サーバ10の呼び出し)が行われずに、S10の処理が実行されてローディングの状態になった後に、S13の処理が実行されてホーム画面G1が表示部25に表示される。この場合、記憶部22に保持されたクレジットカード情報がローディングされて、S6で受け付けたスワイプ操作によって切り替えられたクレジットカードがホーム画面G2に表示される。サーバ10の呼び出しが行われないので、サーバ10の処理負荷を軽減できる。また、記憶部22に保持されたクレジットカード情報を参照すればホーム画面G2を表示できるので、スワイプ操作によりカードの切り替えを迅速に行うことができる。
【0054】
なお、本実施形態では、サーバ10が呼び出されるタイミングは、カードアプリの起動時、ホーム画面G1において所定のリロード操作が行われた場合、記憶部22に保持されたクレジットカード情報が破棄された場合(前回のサーバ10の呼び出しから一定の時間が経過した場合)、及び所定の操作が行われた後にホーム画面G1が表示された場合であるものとする。この所定の操作は、後述のセキュリティサービス又はオプションサービスのモーダルが表示された後に、サービスの登録状況を変更するための操作であってもよいし、他の操作であってもよい。
【0055】
本実施形態の表示制御システムSによれば、ホーム画面G2は、情報表示エリアa20上でスワイプ操作が行われた場合に、表示対象カードが切り替わる。これにより、ユーザIDに複数のクレジットカード情報が関連付けられていたとしても、表示対象カードが切り替わってクレジットカード情報を確認できるので、クレジットカード情報の管理を簡易化できる。例えば、ホーム画面G2からクレジットカードの一覧を表示させて、その中からクレジットカードを選択するといったように、表示対象カードを切り替えるためにユーザに何回も操作をさせるのではなく、スワイプ操作によって表示対象カードが切り替わるので、ユーザの操作負担を軽減できる。
【0056】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0057】
[5-1.変形例1]
例えば、
図4のように、複数のクレジットカードの各々のクレジットカード情報は、複数のサービスの各々の利用状況に関する利用状況情報を含んでもよい。複数のサービスは、オンラインサービスから申し込み又は解除が可能なサービスである。個々のサービスは、クレジットカードに関する何らかのサービスであればよく、例えば、クレジットカードのセキュリティに関するセキュリティサービス、又は、任意に加入できるオプションサービスである。
【0058】
変形例1では、オプションサービスの利用状況情報を例に挙げる。例えば、利用状況情報は、複数のオプションサービスの各々の登録の有無を示す。ここでの登録とは、サービスの申し込みを意味する。登録済みのサービスは、申し込み済みのサービスである。即ち、登録済みのサービスは、利用中のサービスである。未登録のサービスは、申し込んでいないサービスである。即ち、未登録のサービスは、利用していないサービスである。利用状況情報は、オプションサービスごとに、当該オプションサービスに登録済みであるか否かが示されている。ユーザは、ホーム画面G2からオプションサービスに登録できる。ユーザは、登録済みのオプションサービスを解除することもできる。
【0059】
図6は、オプションサービスの利用状況がホーム画面G2に表示される様子の一例を示す図である。ホーム画面G2Dは、
図2のホーム画面G2Aの状態で下方向のスクロールが行われた状態を示す。ホーム画面G2Dは、オプションサービスの利用状況を表示させるためのオプションサービスエリアa23を含む。ユーザがオプションサービスエリアa23を選択すると、ホーム画面G2Eのように、オプションサービスの利用状況を示す半モーダルm24が表示される。
【0060】
半モーダルm24は、個々のオプションサービスの詳細を示す詳細表示エリアa240を含む。詳細表示エリアa240は、オプションサービスの利用状況を示すアイコンi241と、オプションサービスの登録/解除をするためのボタンb242と、を含む。ユーザは、未登録のオプションサービスのボタンb242を選択することによって、このオプションサービスに登録できる。ユーザは、登録済みのオプションサービスのボタンb242を選択することによって、このオプションサービスの登録を解除できる。
【0061】
ユーザは、詳細表示エリアa240上で左方向にスワイプ操作をすると、詳細表示エリアa240を切り替えることができる。
図6のホーム画面G2E~G2Gのように、ユーザが左方向のスワイプ操作を繰り返すと、「自動リボ払い」、「キャッシングサービス」、「ETCカード」といったように、表示対象サービスが次々と進むように切り替わる。ユーザが右方向のスワイプ操作を繰り返すと、表示対象サービスが次々と戻るように切り替わる。
【0062】
変形例1の表示制御部102は、表示対象カードの利用状況情報に基づいて、オプションサービスの表示順を決定し、当該決定された表示順でオプションサービスが並ぶように、ホーム画面G2を表示させる。例えば、表示制御部102は、複数のオプションサービスのうち、未登録のオプションサービスが登録済みのオプションサービスよりも先になるように、表示順を決定する。即ち、表示制御部102は、複数のオプションサービスが利用状況に応じてソートされるように、表示順を決定する。
【0063】
図7は、ホーム画面G2の半モーダルm24におけるオプションサービスの表示順の一例を示す図である。
図7の例では、ユーザが2枚のクレジットカードを保有しており、個々のクレジットカードのオプションサービスの利用状況が互いに異なるものとする。「未」の文字は、未登録であることを示す。「済」の文字は、登録済みであることを示す。
図7の例では、「自動リボ払い」等の9個のオプションサービスが存在する。
【0064】
例えば、表示制御部102は、表示対象カードが1枚目のクレジットカードである場合に、1枚目のクレジットカードの利用状況情報を参照し、未登録のオプションサービスを特定する。表示制御部102は、未登録のオプションサービスが複数存在する場合には、未登録のオプションサービスの中で予め定められた表示順となるように、未登録のオプションサービスの表示順を決定する。表示制御部102は、登録済みのオプションサービスが未登録のオプションサービスよりも後になるように、登録済みのオプションサービスの表示順を決定する。表示制御部102は、登録済みのオプションサービスが複数存在する場合には、登録済みのオプションサービスの中で予め定められた表示順となるように、登録済みのオプションサービスの表示順を決定する。
【0065】
表示対象カードが2枚目のクレジットカードに切り替わると、表示制御部102は、表示制御部102は、2枚目のクレジットカードの利用状況情報を参照し、未登録のオプションサービスを特定する。表示制御部102は、1枚目のクレジットカードと同様にして、未登録のオプションサービスが登録済みのオプションサービスよりも前になるように、オプションサービスの表示順を決定する。
【0066】
なお、
図7の例では、「自動リボ払い」は、利用状況に関係なく、表示順が1番目で固定されているものとする。このように、特定のオプションサービスの表示順が固定されていてもよい。
図7の例とは逆に、表示順が最後になるオプションサービスが定められていてもよい。
図7のような表示順の固定は行われなくてもよい。
【0067】
変形例1によれば、表示対象カードの利用状況情報に基づいて、オプションサービスの表示順を決定し、当該決定された表示順でオプションサービスが並ぶように、ホーム画面G2を表示させる。これにより、オプションサービスの利用状況をユーザに把握させやすくなる。
【0068】
また、複数のサービスのうち、未登録のオプションサービスが登録済みのオプションサービスよりも先になるように、表示順を決定する。これにより、未登録のオプションサービスをユーザに把握させやすくなる。また、未登録のオプションサービスへの登録を促進できる。
【0069】
[5-2.変形例2]
例えば、
図4のように、複数のクレジットカードの各々のクレジットカード情報は、当該クレジットカードのステータスに関するステータス情報と、当該クレジットカードの種類に関する種類情報と、の少なくとも一方を含んでもよい。
図4の例では、ステータス情報及び種類情報の両方がクレジットカード情報に含まれている場合を説明するが、クレジットカード情報は、ステータス情報又は種類情報の何れか一方のみを含んでもよい。
【0070】
クレジットカードのステータスとは、クレジットカードの有効性である。例えば、ステータス情報は、クレジットカードが期限切れであるか否かを示す。他にも例えば、ステータス情報は、クレジットカードが使用停止中であるか否かを示す。ステータス情報は、カード会社の管理者により更新される。
【0071】
クレジットカードの種類とは、クレジットカードの券種である。例えば、ゴールドカード、プレミアムカード、法人カード、又は家族カードは、クレジットカードの種類に相当する。例えば、クレジットカードの種類は、クレジットカードの機能を示してもよい。例えば、電子マネー機能付きクレジットカード、又は、ポイントカード機能付きクレジットカードは、クレジットカードの種類に相当する。例えば、クレジットカードの種類は、券面のデザイン又は提携先の企業を示してもよい。
【0072】
表示制御部102は、表示対象カードのステータス情報及び種類情報の少なくとも一方に基づいて、複数のオプションサービスのうちの少なくとも一部のオプションサービスを選択し、当該選択された少なくとも一部のオプションサービスに基づいて、ホーム画面G2を表示させる。ステータス情報及び種類情報の少なくとも一方と、表示対象サービスと、の関係はデータ記憶部100に予め定められているものとする。表示制御部102は、表示対象カードのステータス情報及び種類情報の少なくとも一方に関連付けられたオプションサービスが表示されるように決定する。
【0073】
表示制御部102は、ステータス情報に基づいて、表示対象カードで利用できないオプションサービスが存在するか否かを判定する。表示制御部102は、利用できないオプションサービスが表示されず、利用可能なオプションサービスのみが表示されるように、ホーム画面G2を表示させる。例えば、表示制御部102は、ステータス情報が有効ではない(期限切れ又は使用停止中)ことを示すクレジットカードが表示対象カードの場合、自動リボ払いが表示されないようにする。
【0074】
表示制御部102は、種類情報に基づいて、表示対象カードで対応していないオプションサービスが存在するか否かを判定する。表示制御部102は、対応していないオプションサービスが表示されず、対応しているオプションサービスのみが表示されるように、ホーム画面G2を表示させる。例えば、表示制御部102は、種類情報が電子マネー機能に対応していないことを示すクレジットカードが表示対象カードの場合、電子マネー機能が表示されないようにする。表示制御部102は、ステータス情報及び種類情報の少なくとも一方に基づいて、オプションサービスの表示を制御すればよく、表示制御の方法は、これらの例に限られない。
【0075】
変形例2によれば、表示対象カードのステータス情報及び種類情報の少なくとも一方に基づいて、複数のオプションサービスの中からホーム画面G2に表示させるオプションサービスを決定し、当該決定されたオプションサービスに基づいて、ホーム画面G2を表示させる。これにより、表示対象カードのステータスや種類に応じた有益な情報をユーザに提供できる。
【0076】
[5-3.変形例3]
例えば、
図4のように、複数のクレジットカードの各々のクレジットカード情報は、当該クレジットカードのアラートに関するアラート情報を含んでもよい。アラートは、クレジットカードに関する何らかの通知である。アラートは、支払に関する内容に限られず、任意の内容であってよい。例えば、アラートは、所定の操作を促す通知、キャンペーンの通知、問い合わせに対する回答の通知、又はシステムメンテナンスの通知といった種々の内容であってよい。アラート情報には、クレジットカードの識別情報(例えば、カード番号)ごとに、このクレジットカードに関するアラートの内容が含まれる。
【0077】
変形例3では、クレジットカードごとにアラートが存在する場合を説明するが、複数のクレジットカードに共通のアラートが存在してもよい。サーバ10は、アラートの生成条件が満たされた場合に、アラート情報を生成してユーザデータベースDBに格納する。アラートの生成条件は、任意の条件であってよく、例えば、クレジットカードの有効期限又は利用明細情報に基づいて判定可能な条件であってもよい。アラート情報は、カード会社の管理者により手動で登録されてもよい。
【0078】
図8は、ホーム画面G2にアラートが表示される様子の一例を示す図である。例えば、カードアプリの通知設定をオンにしていると、メニュー画面G1のアイコンi10には、アラートの数を示すバッジが表示される。ユーザがアイコンi10を選択してカードアプリが起動すると、ホーム画面G2Hのように、後述のアラート画面G3を表示させるためのアイコンi25と、表示対象カードのアラートa26と、が表示される。表示制御部102は、表示対象カードのアラート情報に基づいて、当該表示対象カードのアラートのうち、重要度が相対的に高いアラートa26aのみを、ホーム画面G2に表示させる。
【0079】
重要度とは、アラートの優先度である。変形例3では、4段階の重要度を例に挙げるが、重要度の段階数は、任意の数であってよい。例えば、2段階、3段階、又は5段階以上の重要度が存在してもよい。重要度が相対的に高いアラートとは、他のアラートよりも重要度が高いアラートである。変形例3では、表示対象カードのアラートのうち、最も重要度が高いアラートが、重要度が相対的に高いアラートに相当する場合を説明するが、2番目又は3番目以降に重要度が高いアラートが含まれてもよい。重要度が相対的に高いアラートは、重要度が低い他のアラートが1つでも存在するアラートであればよい。
【0080】
図9は、個々のクレジットカードに関連付けられたアラートの一例を示す図である。
図9の例では、ユーザIDに関連付けられたクレジットカード情報が2つである場合を示している。例えば、1枚目のクレジットカードには、重要度が最も高いアラートa26a、重要度が2番目に高いアラートa26b,a26c、及び重要度が最も低いアラートa26d,a26e,a26fが関連付けられている。1枚目のクレジットカードには、3番目に高いアラートは関連付けられていない。
【0081】
図8のホーム画面G2Hのように、表示制御部102は、1枚目のクレジットカードに関連付けられたアラートa26a~a26fの中で、最も重要度が高いアラートa26aのみを表示させる。1枚目のクレジットカードに関連付けられた他のアラートa26b~a26fは、ホーム画面G2Hには表示されない。他のアラートa26b~a26fは、後述のアラート画面G3に表示される。アラートa26aがユーザにより選択されて閲覧された場合には、その次に重要度の高いアラートa26b,a26cが表示される。
【0082】
例えば、2枚目のクレジットカードには、重要度が2番目に高いアラートa26g,a26h,a26iと、重要度が最も低いアラートa26jと、が関連付けられている。2枚目のクレジットカードには、重要度が最も高いアラートと、2番目に高いアラートと、は関連付けられていない。以降、アラートa26a~a26fを区別しない場合には、単にアラートa26と記載する。
【0083】
図8のホーム画面G2Iのように、ユーザがスワイプ操作をして表示対象カードが2枚目のクレジットカードに切り替わると、2枚目のクレジットカードに関連付けられたアラートa26g~a26jの中で、最も重要度が高いアラートa26gのみを表示させる。アラートa26gと同じ重要度のアラートa26h,a26iも存在するが、
図8の例では、アラートa26gのみが表示されるものとする。この場合、同じ重要度のアラートa26の中で更に優先度が定められているものとする。2枚目のクレジットカードに関連付けられた他のアラートa26h,a26i,a26jは、後述のアラート画面G3に表示される。
【0084】
なお、変形例3では、1つのアラートa26のみがホーム画面G2に表示される場合を説明するが、最も重要度が高いアラートa26が複数存在する場合には、これら複数のアラートa26がホーム画面G2に表示されてもよい。例えば、ホーム画面G2Iに、2枚目のクレジットカードに関連付けられたアラートa26g~a26jの中で、最も重要度が高いアラートa26g,a26h,a26iが表示されてもよい。アラートa26g~a26jの全てがユーザにより選択されて閲覧された場合には、次に重要度の高いアラートa26jが表示される。
【0085】
図8のように、表示制御部102は、ユーザがアイコンi25を選択すると、全てのクレジットカードのアラートa26を含むアラート画面G3を表示させる。
図8の例では、全てのクレジットカードのアラートa26が重要度順に表示される場合を示しているが、アラート画面G3には、クレジットカードごとに、当該クレジットカードの全てのアラートa26が表示されてもよい。ユーザがアラート画面G3をスクロールすると、全てのアラートa26を表示できる。なお、クレジットカードごとに、当該クレジットカードの全てのアラートa26が表示されてもよいし、例えば、ホーム画面G2にのみ、又は、アラート画面G3にのみ表示されるアラートa26があってもよい。
【0086】
例えば、表示制御部102は、表示対象カードのアラート情報に基づいて、当該表示対象カードのアラートa26を、当該アラートa26の重要度に応じた態様で、ホーム画面G2に表示させる。態様とは、画像としての見た目である。例えば、色、模様、内部の文字列、内部のアイコン、明るさ、サイズ、エフェクト、形状、又はこれらの組み合わせは、態様に相当する。
図8及び
図9の例では、表示制御部102は、表示対象カードのアラートa26を、当該アラートa26の重要度に応じた色で表示させる。重要度と、アラートa26の態様と、の関係は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。表示制御部102は、表示させるアラートa26の重要度に関連付けられた態様に基づいて、当該アラートa26を表示させるようにすればよい。なお、各アラートa26の重要度の高さ(優先度)は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。また、ある重要度の中でアラートa26の優先度が別途定められている場合にも、この優先度は、データ記憶部100に予め記憶されているものとする。
【0087】
表示制御部102は、表示対象カードのアラート情報に基づいて、当該表示対象カードのアラートa26をホーム画面G2に表示させる。受付部103は、ホーム画面G2が表示された場合に、表示対象カード以外のクレジットカードのアラートa26も表示可能なアラート画面G3を表示させるための表示操作を受け付ける。変形例3では、アイコンi25を選択する操作が表示操作に相当する。表示操作は、任意の操作であってよく、アイコンi25を選択する操作に限られない。例えば、表示操作は、ボタンやテキスト等を選択する操作であってもよい。表示制御部102は、表示操作が受け付けられた場合に、アラート画面G3を表示させる。アラート画面G3には、ホーム画面G2には表示されなかったアラートa26も表示される。即ち、アラート画面G3には、重要度が相対的に低いアラートa26も表示される。
【0088】
変形例3によれば、表示対象カードのアラートa26のうち、重要度が相対的に高いアラートa26のみが表示されるように、ホーム画面G2を表示させる。これにより、重要度が相対的に高いアラートa26にユーザが気付きやすくなる。
【0089】
また、表示対象カードのアラートa26を、当該アラートa26の重要度に応じた態様で、ホーム画面G2に表示させる。これにより、アラートa26の重要度を視覚的に把握しやすくなる。
【0090】
また、アイコンi25が選択された場合に、アラート画面G3を表示させる。これにより、ホーム画面G2に表示されなかったアラートa26をユーザが確認できるようになる。一部のアラートa26のみをホーム画面G2に表示させることによって、ホーム画面G2の見た目が乱雑になることを防止できる。
【0091】
[5-4.変形例4]
例えば、
図4のように、複数のクレジットカードの各々のクレジットカード情報は、当該クレジットカードの引き落とし口座に関する引き落とし口座情報を含んでもよい。引き落とし口座情報は、引き落とし口座の金融機関コード、支店名(支店番号)、及び口座番号を含む。引き落とし口座情報は、口座の名義人といった他の情報を含んでもよい。引き落とし口座が設定されないクレジットカードが存在してもよい。
【0092】
表示制御部102は、表示対象カードの引き落とし口座情報に基づいて、表示対象カードの引き落とし口座として、特定の金融機関の口座が指定されているか否かを判定する。特定の金融機関は、予め定められた金融機関であればよい。例えば、カード会社と提携する金融機関が特定の金融機関であってもよい。表示制御部102は、引き落とし口座情報に含まれる金融機関コードが特定の金融機関のものであるか否かを判定する。
【0093】
表示制御部102は、特定の金融機関の口座が指定されていないと判定された場合に、表示対象カードの引き落とし口座として、特定の金融機関を指定することを促すように、ホーム画面G2を表示させる。
図2の例では、「EEE銀行の設定でポイント増!」といった枠により特定の金融機関を指定が促される場合を示しているが、特定の金融機関を指定は、任意の画像によって促されてよい。例えば、アラートa26を利用して特定の金融機関を指定することが促されてもよい。他にも例えば、電子メールを利用して特定の金融機関を指定することが促されてもよい。表示制御部102は、特定の金融機関の口座が指定されていると判定された場合に、利用して特定の金融機関を指定することは促さずに、上記枠に他の情報を表示させてもよい。
【0094】
変形例4によれば、特定の金融機関の口座が指定されていないと判定された場合に、表示対象カードの引き落とし口座として、特定の金融機関を指定することを促すように、ホーム画面G2を表示させる。これにより、特定の金融機関を引き落とし口座として指定するようにユーザを誘導できる。
【0095】
[5-5.変形例5]
例えば、ホーム画面G2は、表示順が最後のクレジットカードが表示対象カードの状態で、左方向のスワイプ操作が受け付けられた場合に、複数のクレジットカードに応じた情報に切り替わってもよい。この情報は、複数のクレジットカードの各々のクレジットカード情報に基づいて定まる情報であり、クレジットカード情報以外の情報である。例えば、この情報は、広告であってもよい。
【0096】
なお、表示順が最初のクレジットカードが表示対象カードの状態で、右方向のスワイプ操作が受け付けられた場合にも、何らかの情報が表示されてもよい。例えば、ユーザIDに関連付けられたクレジットカードが1枚だったとしても、この1枚のクレジットカードに応じた情報が表示されるようにしてもよい。また、2枚目のクレジットカードを保有可能なユーザに対し、2枚目のクレジットカードを申し込む旨の情報が表示されてもよい。2枚目のクレジットカードを保有可能ではないユーザには、発行済みのクレジットカード又は関連サービスの使い方を案内するリンクが表示されてもよい。
【0097】
図10は、スワイプ操作により最後の表示領域が表示される様子の一例を示す図である。
図10では、2枚のクレジットカードを保有するユーザを例に挙げる。ホーム画面G2Kのように、2枚目のクレジットカードが表示対象カードである状態で、ユーザが左方向にスワイプ操作をしたとする。この場合、表示制御部102は、ユーザが保有するクレジットカードに応じた情報を表示させる。例えば、ホーム画面G2Lのように、ユーザが通常のクレジットカードを保有している場合には、ゴールドカードの作成を促すメッセージが表示領域a27に表示させる。表示制御部102は、ユーザがゴールドカードを保有している場合には、プレミアムカードの作成を促すメッセージが表示領域a27に表示させる。
【0098】
変形例5によれば、所定の方向における最後の表示領域に、複数のクレジットカードに応じた情報を表示させる。これにより、ユーザが保有するクレジットカードに応じた有用な情報を提供できる。
【0099】
[5-6.変形例6]
例えば、実施形態では、ユーザがボタンb200を選択した場合に、表示対象カードの利用明細の詳細を示す画面が表示される場合を説明した。この画面では、月ごとの利用明細の詳細が表示されてもよい。また、実施形態の情報表示エリアa20では、今月の情報のみが表示される場合を説明したが、情報表示エリアa20における表示月をホーム画面G2から切り替えられるようにしてもよい。表示月は、情報表示エリアa20に利用額を表示させる月である。
【0100】
図11は、ホーム画面G2における表示対象カードの表示月を切り替える様子の一例を示す図である。表示制御部102は、複数の月のうちの何れかである表示月における表示対象カードの利用額を、ホーム画面G2に表示させる。表示月が2021年8月の状態で、ユーザがホーム画面G2のボタンb28を選択すると、表示月が1月前の2021年7月になる。表示月が2021年7月の状態で、ユーザがホーム画面G2のボタンb28を選択すると、表示月が更に1月前の2021年6月になる。表示月が2021年7月の状態で、ユーザがボタンb29を選択すると、表示月が2021年8月の状態に戻る。ユーザは、ボタンb28を選択することによって表示月を次々と戻し、ボタンb29を選択することによって表示月を次々進めることができる。
【0101】
変形例6の受付部103は、スワイプ操作で指示される所定の方向とは異なる他の方向を指示するための他方向指示操作を受け付ける。ボタンb28,b29を選択する操作は、他方向指示操作の一例である。他方向指示操作は、方向を指示可能な任意の操作であってよく、例えば、スワイプ操作、フリック操作、ドラッグアンドドロップ操作、又は画面の縁をタップする操作であってもよい。他方向指示操作は、操作部24に対する操作ではなく、音声又はユーザ端末20を振る操作等を利用して方向を指示する操作であってもよい。
【0102】
実施形態で説明した方向指示操作がホーム画面G2における第1の方向を指示する操作だったとすると、他方向指定操作は、第1の方向とは異なる第2の方向を指示する操作である。第2の方向は、第1の方向と直交する方向であってもよいし、特に直交しなくてもよい。変形例6では、第1の方向が水平方向であり、第2の方向が垂直方向である。ホーム画面G2は、方向指示操作により第1の方向が指示された場合に、第1の方向に表示対象カードが切り替わる。ホーム画面G2は、他方向指示操作が受け付けられた場合に、表示対象カードの表示月が切り替わる。切り替え後の表示月における情報表示領域a20に表示される情報は、クレジットカード情報に含まれる。例えば、利用明細情報のうち、利用日時が表示月に含まれる利用額の合計額等の情報が情報表示領域a20に表示される。
【0103】
なお、ホーム画面G2は、方向指示操作が受け付けられた場合に、表示月を維持するか否かに関する設定に基づいて、表示対象カードが切り替わるようにしてもよい。表示月を維持するとは、表示対象カードが切り替わる前の表示月と、表示対象カードが切り替わった後の表示月と、が同じことである。表示月を維持しないとは、表示対象カードが切り替わる前の表示月と、表示対象カードが切り替わった後の表示月と、が異なることを許容することである。表示月を維持しない場合、表示対象カードが切り替わった後の表示月は、予め定められた月(例えば、今月)になる。表示月を維持するか否かの設定は、全ユーザで共通であってもよいし、ユーザごとに定められていてもよい。ユーザごとにこの設定が定められる場合には、この設定がユーザデータベースDBに格納されているものとする。
【0104】
図12は、ホーム画面G2上で表示月を切り替える場合の設定の一例を示す図である。
図12のように、ホーム画面G2は、表示月を維持する設定の場合には、水平方向のスワイプ操作が行われても表示月が維持される。例えば、表示対象カードが1枚目のクレジットカードであり、表示月が2021年8月だったとする。ユーザがボタンb28を選択すると(他方向指示操作が受け付けられると)、1枚目のクレジットカードの2021年7月の利用額等が表示される。この状態で、ユーザが左方向にスワイプ操作をすると、2枚目のクレジットカードの2021年7月の利用額等が表示される。このように、表示月を維持する設定の場合、水平方向にスワイプ操作が行われた場合に、その直前の表示月が切り替え後のクレジットカードの表示でも引き継がれる。
【0105】
一方、表示月を維持しない設定の場合、1枚目のクレジットカードの2021年7月の利用額等が表示された状態で、ユーザが左方向にスワイプ操作をすると、2枚目のクレジットカードの今月(2021年8月)の利用額等が表示される。このように、表示月を維持しない設定の場合、水平方向にスワイプ操作が行われた場合に、その直前の表示月に関係なく、切り替え後のクレジットカードの今月の利用額が表示される。
【0106】
変形例6によれば、他方向指示操作が受け付けられた場合に、表示対象カードの表示月が切り替わるように、ホーム画面G2を表示させる。これにより、ホーム画面G2上で過去の月の利用額も確認できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0107】
また、ホーム画面G2は、方向指示操作が受け付けられた場合に、表示月を維持するか否かに関する設定に基づいて、表示対象カードが切り替わるように、ホーム画面G2を表示させる。これにより、ホーム画面G2条でユーザの好みに応じた表示月の切り替えが可能になるので、ユーザの利便性が高まる。
【0108】
[5-7.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
【0109】
例えば、変形例1-6で説明した構成は、実施形態で説明した構成(ユーザがスワイプ操作で表示対象カードを切り替える構成)を前提としなくてもよい。表示制御システムSは、実施形態で説明した目的(クレジットカード情報の管理の簡易化)以外の他の目的を達成可能である。例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例1のように、複数のサービスの表示順を決定してもよい。例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例2のように、ステータス情報及び種類情報の少なくとも一方に基づいて、表示対象のオプションサービスを決定してもよい。
【0110】
例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例3のように、重要度に応じたアラートa26の表示をしたり、アラート画面G3を表示したりしてもよい。例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例4のように、特定の金融機関を指定することを促すようなホーム画面G2を表示してもよい。例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例5のように、クレジットカードに応じた情報を表示させてもよい。例えば、表示制御システムSは、実施形態で説明した構成を有することなく、変形例6のように、表示月の切り替えを可能としてもよい。
【0111】
例えば、主な機能がサーバ10で実現される場合を説明したが、各機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、ユーザ端末20で実現されてもよい。この場合、ホーム画面G2の表示制御に関する主な処理がカードアプリにより実行される。表示対象カードが切り替えられても、サーバ10及びユーザ端末20の通信が発生しないようにしてもよい。また、サーバ10に記憶されるものとして説明したデータは、データベースサーバ等の他のコンピュータに記憶されてもよい。
【符号の説明】
【0112】
S 表示制御システム、N ネットワーク、10 サーバ、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、20 ユーザ端末、24 操作部、25 表示部、DB ユーザデータベース、G1 メニュー画面、G2 ホーム画面、G3 アラート画面、100 データ記憶部、101 取得部、102 表示制御部、103 受付部、200 データ記憶部、201 表示制御部、202 受付部、i10 アイコン、a20 情報表示エリア、g21 ゲージ、a23 オプションサービスエリア、m24 半モーダル、i25 アイコン、a26 アラート、a27 表示領域、b22,b28,b29 ボタン、b200,b242 ボタン、i241 アイコン、a240 詳細表示エリア。