(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】勤怠管理システム、勤怠管理システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240514BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240514BHJP
H04M 3/42 20060101ALI20240514BHJP
G07C 1/00 20060101ALI20240514BHJP
G01S 5/02 20100101ALI20240514BHJP
G01S 5/14 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
G06Q10/109
H04M11/00 301
H04M3/42 U
G07C1/00 L
G01S5/02 Z
G01S5/14
(21)【出願番号】P 2019150812
(22)【出願日】2019-08-21
【審査請求日】2022-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-205893(JP,A)
【文献】特開2019-077085(JP,A)
【文献】特開2017-167112(JP,A)
【文献】特開2017-156260(JP,A)
【文献】特開2011-166640(JP,A)
【文献】特開2019-086869(JP,A)
【文献】特開2018-120278(JP,A)
【文献】漆谷正義,ドップラー・センサを使ったスピード・ガンの製作,RFワールド,第5号,日本,CQ出版株式会社,2009年03月01日,126~132
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04M 11/00
H04M 3/42
G07C 1/00
G01S 5/02
G01S 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備えた勤怠管理システムであって、
前記ビーコンが、前記所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置され、
前記ユーザー携帯移動端末が、複数のビーコンから電波を受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて
、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、入室方向の移動であると判定し、
他方、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、退室方向の移動であると判定し、
前記サーバが、前記入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する構成であることを特徴とする勤怠管理システム。
【請求項2】
所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備えた勤怠管理システムのプログラムであって、
前記ユーザー携帯移動端末が、前記所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置されたビーコンから電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップと、
前記受信しているとき、前記ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて
、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、入室方向の移動であると判定し、
他方、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、退室方向の移動であると判定する移動方向判定ステップと、
前記サーバが、前記入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する記録ステップとを具備していることを特徴とする勤怠管理システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な端末とを備えた勤怠管理システム、勤怠管理システムのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業者端末と、管理装置と、中継機器と、管理者端末とを備える作業管理システムが知られている(例えば、特許文献1)。
作業者端末は、この作業者端末の周囲の環境に関する作業環境情報を取得する環境センサーと、当該作業者端末を携帯する作業者の作業状態に関する作業情報を取得する作業情報取得手段と、環境センサーによって取得された作業環境情報と作業情報取得手段によって取得された作業情報とを通知する通知手段とを備えていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-36985号公報(特に、段落0011、0037参 照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の作業管理システムは、作業者であるユーザーが作業者端末を携帯し、作業情報が通知手段によって通知され、また、何かあったときに通知手段を用いて通知する限りの構成であったため、ユーザーの操作なしで、または操作を軽減して出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザーの操作なしで、または操作を軽減して出社・退社の勤怠管理を簡単に行う勤怠管理システム、および、勤怠管理システムのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備えた勤怠管理システムであって、前記ビーコンが、前記所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置され、前記ユーザー携帯移動端末が、複数のビーコンから電波を受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、入室方向の移動であると判定し、他方、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、退室方向の移動であると判定し、前記サーバが、前記入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備えた勤怠管理システムのプログラムであって、前記ユーザー携帯移動端末が、前記所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置されたビーコンから電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップと、前記受信しているとき、前記ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、入室方向の移動であると判定し、他方、前記出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままの状況から、前記出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方である外寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わることに伴って、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口から遠い方である内寄りのビーコンからの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままの状況に複数のビーコンからの受信電波の状況が切り替わった場合、退室方向の移動であると判定する移動方向判定ステップと、前記サーバが、前記入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する記録ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の勤怠管理システムは、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な位置表示用端末とを備えていることにより、ユーザー携帯移動端末がビーコンからの電波を受信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0009】
本請求項1に係る発明の勤怠管理システムによれば、複数のビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かが判定されてユーザー名情報および日時情報とともの記録されて煩わしいタイムカード操作が不要となるため、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0010】
本請求項2に係る発明の勤怠管理システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、複数のビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かが判定されてユーザー名情報および日時情報とともの記録されて煩わしいタイムカード操作が不要となるため、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施例である位置確認システムの概念を示す図。
【
図2】本発明の第1実施例である位置確認システムの動作例を示すチャート図。
【
図3】本発明の第1実施例である位置確認システムの位置情報表示画面のユーザー別表示の一例を示す図。
【
図4】本発明の第1実施例である位置確認システムの位置情報表示画面のフロア別表示の一例を示す図。
【
図5】(A)(B)は本発明の第1実施例である位置確認システムの通知設定画面およびメールブラウザを示す図。
【
図6】本発明の第2実施例である勤怠管理システムの概念を示す図。
【
図7】本発明の第2実施例である勤怠管理システムの動作例を示すチャート図。
【
図8】本発明の第2実施例である勤怠管理システムの勤怠表示画面の一例を示す図。
【
図9】本発明の第3実施例である勤怠管理システムの概念を示す図。
【
図10】本発明の第3実施例である勤怠管理システムの動作例を示すチャート図。
【
図11】本発明の第3実施例である勤怠管理システムの勤怠メニュー画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の位置確認システムは、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な位置表示用端末とを備え、ユーザー携帯移動端末が、ビーコンから電波を受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、そのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザー携帯移動端末の現在の位置を推定し、位置表示用端末のブラウザが、サーバと通信してユーザー携帯移動端末のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザー携帯移動端末の位置情報を表示する構成であることにより、管理者は所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができ、管理者はユーザー携帯移動端末からサーバへの受信ログを取ることによってユーザーの出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の位置確認システムのプログラムは、ユーザー携帯移動端末が、ビーコンから電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップと、受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、そのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザー携帯移動端末の現在の位置を推定する位置推定ステップと、位置表示用端末のブラウザが、サーバと通信してユーザー携帯移動端末のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザー携帯移動端末の位置情報を表示する表示ステップとを具備していることにより、管理者は所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができ、管理者はユーザー携帯移動端末からサーバへの受信ログを取ることによってユーザーの出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
さらに、本発明の勤怠管理システムは、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備え、ビーコンが、所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置され、ユーザー携帯移動端末が、複数のビーコンから電波を受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定し、サーバが、入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する構成であることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の勤怠管理システムのプログラムは、ユーザー携帯移動端末が、所定屋内の出入り口における所定エリアに複数それぞれ離れて設置されたビーコンから電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップと、受信しているとき、ユーザー携帯移動端末またはサーバが、それらのビーコンからのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定する移動方向判定ステップと、サーバが、入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する記録ステップとを具備していることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
さらに、本発明の勤怠管理システムは、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコンと、ビーコンと通信自在なユーザー携帯移動端末と、ユーザー携帯移動端末と通信自在なサーバと、サーバと通信自在な管理者端末とを備え、ユーザー携帯移動端末が、ビーコンから電波を受信しているとき、ユーザー携帯移動端末が、サーバにアクセスして所定の勤怠メニュー画面を表示部に表示し、勤怠メニュー画面におけるユーザーの操作があったとき、ユーザー携帯移動端末が、勤怠メニュー画面における操作に基づいた勤怠情報をサーバに送信し、サーバが、ユーザー携帯移動端末から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する構成であることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明の勤怠管理システムのプログラムは、ユーザー携帯移動端末が、ビーコンから電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップと、受信しているとき、ユーザー携帯移動端末が、サーバにアクセスして所定の勤怠メニュー画面を表示部に表示する勤怠メニュー表示ステップと、ユーザー携帯移動端末が、勤怠メニュー画面におけるユーザーの操作の有無を判定する操作有無判定ステップと、勤怠メニュー画面におけるユーザーの操作があったとき、ユーザー携帯移動端末が、勤怠メニュー画面における操作に基づいた勤怠情報をサーバに送信する送信ステップと、サーバが、ユーザー携帯移動端末から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベースに記録する記録ステップとを具備していることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者端末を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0013】
例えば、ユーザー携帯移動端末は、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末など情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
さらに、位置表示用端末および管理者端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末など表示部と操作部とを有して情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、1つのサーバやクラウド上の複数のサーバでもよい。
【実施例1】
【0014】
以下に、本発明の第1実施例である位置確認システム100について、
図1乃至
図5(B)に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の第1実施例である位置確認システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の第1実施例である位置確認システム100の動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の第1実施例である位置確認システム100の位置情報表示画面142のユーザー別表示の一例を示す図であり、
図4は、本発明の第1実施例である位置確認システム100の位置情報表示画面142のフロア別表示の一例を示す図であり、
図5(A)は、本発明の第1実施例である位置確認システム100の通知設定画面144の一例を示す図であり、
図5(B)は、メールブラウザ145による通知例を示す図である。
【0015】
本発明の第1実施例である位置確認システム100は、
図1に示すように、ビーコン110と、ユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末120と、サーバ130と、位置表示用端末の一例であるコンピュータ端末140とを備えている。
このうち、ビーコン110は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するように設けられている。
【0016】
例えば、ビーコン110は、所定の建物BDの内部である所定屋内のフロアFLに3つそれぞれ離れて設置されている。
また、スマートフォン端末120は、近距離無線通信手段によりビーコン110と通信自在に設けられている。
さらに、サーバ130は、ユーザーのスマートフォン端末120と通信自在に設けられている。
また、コンピュータ端末140は、サーバ130と通信自在に設けられている。
【0017】
そして、本実施例では、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から電波を受信しているとき、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況をサーバ130に送信する。
すると、サーバ130が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置を推定する。
そして、そのユーザーのスマートフォン端末120の推定された現在の位置情報が、サーバ130のデータベース131に登録される。
ここで、ビーコン110の電波は、ビーコン110毎に異なり、それぞれ固有の電波を発するように構成されている。
固有の電波は、波長、周波数や振幅の違いでもよいし、所定秒毎に固有の信号を含む構成でもよい。
【0018】
また、各ビーコン110の設置場所の情報は、位置確認システム100のサーバ130に登録されているものとする。
従って、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から電波を受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末120の位置を推定することができる。
例えば、1つのビーコン110の電波を受信している場合、ユーザーのスマートフォン端末120の位置が、そのビーコン110の周辺であることを推定することができる。
そのビーコン110からの距離は、受信電波の強度(受信強度を発信強度で割る)によって推定する構成でもよいし、電波の位相差によって特定する構成でもよい。
さらに、そのビーコン110の位置を、予め登録(設定)して置くことにより、そのビーコン110の位置に対するユーザーのスマートフォン端末120の相対座標である相対的位置を推定することができる。
また、2つのビーコン110の電波を受信している場合、ユーザーのスマートフォン端末120の位置は、受信電波の強度、または、電波の位相差から2つのビーコン110からの距離によって特定される2つ位置のいずれかの位置となる。
【0019】
さらに、3つ以上のビーコン110の電波を受信している場合、ユーザーのスマートフォン端末120の位置は、受信電波の強度、または、電波の位相差から3つ以上のビーコン110からの距離によって特定される位置となる。
ユーザーのスマートフォン端末120の位置の推定または特定については、ユーザーのスマートフォン端末120が位置を推定または特定して位置情報をサーバ130に送信する構成でもよいし、ユーザーのスマートフォン端末120からサーバ130へ電波受信状況を送信してサーバ130が推定または特定する構成のいずれでもよい。
【0020】
さらに、コンピュータ端末140のブラウザ141が、サーバ130と通信してユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報を表示するように構成されている。
これにより、ユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報がサーバ130に集められてコンピュータ端末140のブラウザ141に表示される。
その結果、管理者は所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができる。
さらに、ユーザーが所定屋内に入った場合にユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報がコンピュータ端末140のブラウザ141に表示される。
その結果、管理者はユーザーのスマートフォン端末120からサーバ130への受信ログを取ることによってユーザーの出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0021】
続いて、位置確認システム100の動作について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、受信判定ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から電波を受信しているか否かを判定する。
受信していると判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだ受信していないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0022】
ステップS2では、送信ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末120が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況をサーバ130に送信する。
そして、位置推定ステップとして、サーバ130が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置を推定する。
なお、前述したように、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から受信した電波に基づいて現在の位置を推定または特定して位置情報をサーバ130に送信する構成でもよいし、ユーザーのスマートフォン端末120からサーバ130へビーコン電波受信状況を送信してサーバ130が推定または特定する構成のいずれでもよい。
つまり、送信ステップS2の直前または直後のいずれかに、位置推定ステップS2として、ユーザーのスマートフォン端末120またはサーバ130が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置を推定する。
【0023】
ステップS3では、表示ステップとして、コンピュータ端末140のブラウザ141が、サーバ130と通信してユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報を表示する。
一例として、
図3に示すように、コンピュータ端末140のブラウザ141が、位置情報表示画面142を表示する。
【0024】
例えば、ユーザーの上司、同僚や部下などが、コンピュータ端末140を用いて位置確認システム100にログインする。
すると、コンピュータ端末140のブラウザ141が、位置情報表示画面142を表示するように構成されている。
位置情報表示画面142には、部署を選択自在な部署の項目、選択された部署のメンバーを表示自在な氏名の項目、フロアを表示する位置表示の項目が設けられている。
【0025】
そして、コンピュータ端末140の操作者が、例えば、部署の項目において「開発1課」を選択すると、氏名の項目には、「開発1課」のメンバーの氏名が表示される。
さらに、例えば、氏名の項目において「田中次郎」を選択すると、位置表示の項目には、一例としてサーバ130のデータベース131に登録された田中次郎さんのスマートフォン端末120の位置情報に基づいて、本社5階フロアが表示されるとともに、本社5階フロアにおける田中次郎さんのスマートフォン端末120の現在の位置情報がピン143で表示されるように構成されている。
【0026】
さらに、本実施例では、ビーコン110が、複数あり、所定屋内の異なるフロアFL、または、複数の所定屋内のフロアFLにそれぞれ設置されている構成である。
これにより、ユーザーのスマートフォン端末120がどのビーコン110からの電波を受信しているかによって複数の所定屋内のフロアFLのうちのどのフロアFLにユーザーのスマートフォン端末120があるかが特定される。
その結果、管理者は、複数のフロアFLの広い範囲であっても所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができる。
【0027】
また、本実施例では、ビーコン110が、所定屋内における1つのフロアFLに3つ以上それぞれ離れて設置されている構成である。
これにより、ユーザーのスマートフォン端末120についての3つ以上ビーコン110からの受信電波の強度、または、受信電波の位相差に基づいて3つ以上のビーコン110との位置関係が特定される。
その結果、1つのフロアFLが広い場合であってもそのフロアFLにおける現在のユーザーの居場所を管理者は簡単に把握することができる。
【0028】
さらに、本実施例において、位置情報表示画面142には、フロア選択ボタンが設けられている。
操作者が、フロア選択ボタンをクリックすると、プルダウンメニュー形式でビーコン110が設置されている各施設の各フロアが項目として表示されるように構成されている。
そして、操作者が、一例として「本社5階フロア」を選択すると、本社5階フロアにおいてビーコン110の電波を受信している全てのユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置情報がユーザー名情報とともに表示されるように構成されている。
これにより、操作者は、選択したフロアに誰がいるのかを簡単に確認することができる。
さらに、誰と誰とが一緒にいるのかを簡単に確認することができる。
【0029】
また、本実施例では、
図5(A)に示すように、位置表示用端末の一例であるコンピュータ端末140のブラウザ141に表示された通知設定画面144において、所定のユーザーのスマートフォン端末120、所定のビーコン110の設置場所であるフロア、および、指定入力があったコンピュータ端末140または通知先のユーザーの端末が指定自在に設けられている。
つまり、「○○さんが、△△エリアに来たら、××さんへ通知する」三者が指定自在に設けられている。
例えば、「中村ローザ」さんが「本社5階フロア」に来たら「田中次郎」さんへ通知する旨を指定したとする。
【0030】
そして、「中村ローザ」さんのスマートフォン端末120が「本社5階フロア」に設置されたビーコン110の電波を受信した場合、スマートフォン端末120が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況をサーバ130に送信する。
すると、サーバ130が、コンピュータ端末140から指定された所定のユーザーである「中村ローザ」さんのスマートフォン端末120および所定のビーコン110である「本社5階フロア」のビーコン110についての情報を受信する。
【0031】
そして、指定された「本社5階フロア」のビーコン110からのビーコン電波受信状況を指定された所定のユーザーである「中村ローザ」さんのスマートフォン端末120から受信したか否かをサーバ130が判定する。
受信したとき、サーバ130が、所定のビーコン110が設置されたエリアである「本社5階フロア」に所定のユーザーである「中村ローザ」さんのスマートフォン端末120のユーザーである「中村ローザ」さんがいる旨を、指定入力があった位置表示用端末の一例であるコンピュータ端末140、または、指定された「田中次郎」さんのコンピュータ端末140へ通知するように構成されている。
【0032】
これにより、
図5(B)に示すように、「田中次郎」さんのコンピュータ端末140においてメールブラウザ145がサーバ130からのメッセージを受信し、「中村ローザ」さんが「本社5階フロア」にやってきた、または、戻ってきたときにその旨が通知される。
その結果、「田中次郎」さんは、「中村ローザ」さんが「本社5階フロア」にやってきた、または、戻ってきたことを簡単に知ることができる。
なお、通知方法については、一例として電子メールとしたが、チャットアプリを用いたチャットのテキスト形式の通知でもよいし、電話による音声形式のメッセージの通知でもよい。
【0033】
このようにして得られた本発明の第1実施例である位置確認システム100は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコン110と、ビーコン110と通信自在なユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末120と、ユーザーのスマートフォン端末120と通信自在なサーバ130と、サーバ130と通信自在な位置表示用端末の一例であるコンピュータ端末140とを備え、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から電波を受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末120またはサーバ130が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置を推定し、コンピュータ端末140のブラウザ141が、サーバ130と通信してユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報を表示する構成であることにより、管理者は所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができ、管理者はユーザーのスマートフォン端末120からサーバ130への受信ログを取ることによってユーザーの出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0034】
さらに、ビーコン110が、複数あり、所定屋内の異なるフロアFL、または、複数の所定屋内のフロアFLにそれぞれ設置されている構成であることにより、管理者は、複数のフロアFLの広い範囲であっても所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができる。
【0035】
また、ビーコン110が、所定屋内における1つのフロアFLに3つ以上それぞれ離れて設置されている構成であることにより、1つのフロアFLが広い場合であってもそのフロアFLにおける現在のユーザーの居場所を管理者は簡単に把握することができる。
【0036】
さらに、コンピュータ端末140において所定のユーザーのスマートフォン端末120および所定のビーコン110が指定された場合、サーバ130が、コンピュータ端末140から指定された所定のユーザーのスマートフォン端末120および所定のビーコン110についての情報を受信し、指定された所定のビーコン110から受信している旨を指定された所定のユーザーのスマートフォン端末120から受信したとき、所定のビーコン110が設置されたエリアに所定のユーザーのスマートフォン端末120のユーザーがいる旨を、指定入力があったコンピュータ端末140または指定された端末(140)へ通知する構成であることにより、管理者や他のユーザーは会いたいユーザーがそのエリアにやってきた、または、戻ってきたことを簡単に知ることができる。
【0037】
また、本発明の第1実施例である位置確認システム100のプログラムは、ユーザーのスマートフォン端末120が、ビーコン110から電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップS1と、受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末120またはサーバ130が、そのビーコン110からのビーコン電波受信状況に基づいて所定屋内におけるユーザーのスマートフォン端末120の現在の位置を推定する位置推定ステップS2と、コンピュータ端末140のブラウザ141が、サーバ130と通信してユーザーのスマートフォン端末120のビーコン電波受信状況に基づいて推定されたユーザーのスマートフォン端末120の位置情報を表示する表示ステップS3とを具備していることにより、管理者は所定屋内における現在のユーザーの居場所を簡単に把握することができ、管理者はユーザーのスマートフォン端末120からサーバ130への受信ログを取ることによってユーザーの出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0038】
続いて、本発明の第2実施例である勤怠管理システム200について、
図6乃至
図8に基づいて説明する。
ここで、
図6は、本発明の第2実施例である勤怠管理システム200の概念を示す図であり、
図7は、本発明の第2実施例である勤怠管理システム200の動作例を示すチャート図であり、
図8は、本発明の第2実施例である勤怠管理システム200の勤怠表示画面242の一例を示す図である。
第2実施例の勤怠管理システム200は、第1実施例の位置確認システム100の位置情報の推定に代えて移動方向を判定して勤怠管理するものであり、多くの要素について第1実施例の位置確認システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
【0039】
本発明の第2実施例である勤怠管理システム200は、
図6に示すように、ビーコン210と、ユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末220と、サーバ230と、管理者端末の一例であるコンピュータ端末240とを備えている。
このうち、ビーコン210は、所定屋内の出入り口における所定エリアARに複数の一例として2つそれぞれ離れて設置されている。
なお、2つのビーコン210の設置位置は、所定エリアARの内部で、少なくともユーザーが出入り口を通過する方向において離れていればよい。入室方向の移動のときと、退室方向の移動のときとで受信電波を区別できるからである。
【0040】
そして、ユーザーのスマートフォン端末220が、2つのビーコン210から電波を受信しているとき、それらのビーコン210からのビーコン電波受信状況(受信電波の強度、受信電波の位相差、受信電波の強度の変化や見かけの周波数の変化)に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定し、入室の旨または退室の旨の情報をサーバ230に送信する。
さらに、サーバ230が、ユーザーのスマートフォン端末220から受信した入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース231に記録するように構成されている。
なお、ユーザーのスマートフォン端末220の移動方向の判定については、ユーザーのスマートフォン端末220が判定して移動方向の情報をサーバ230に送信する構成でもよいし、ユーザーのスマートフォン端末220からサーバ230へビーコン電波受信状況を送信してサーバ230が受信したビーコン電波受信状況に基づいて判定する構成のいずれでもよい。
【0041】
これにより、複数のビーコン210からのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かが判定されてユーザー名情報および日時情報とともの記録されて煩わしいタイムカード操作が不要となる。
その結果、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末240を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0042】
続いて、勤怠管理システム200の動作について、より詳しく説明する。
図7に示すように、ステップS11では、受信判定ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末220が、所定屋内の出入り口における所定エリアARに2つそれぞれ離れて設置されたビーコン210から電波を受信しているか否かを判定する。
受信していると判定した場合はステップS12へ進み、他方、まだ受信していないと判定した場合はステップS11を繰り返す。
【0043】
ステップS12では、移動方向判定ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末220が、2つのビーコン210からのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定する。
例えば、ユーザーが入室する際、2つのビーコン210のうちの一方である出入り口に近い方(外寄り)および出入り口から遠い方(内寄り)の両者に対して接近移動する。
そして、ユーザーが入室方向へ移動すると、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210の位置を通過し、ユーザーのスマートフォン端末220が、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210の位置を通過した瞬間から、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210に対して離間移動になる。
つまり、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210に対しては、離間移動であり、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210に対しては、接近移動のままである。
この際、その出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わる。
また、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままである。
【0044】
さらに、ユーザーが入室方向へ移動すると、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の位置を通過し、ユーザーのスマートフォン端末220が、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の位置を通過した瞬間から、遠い方(内寄り)のビーコン210に対して離間移動になる。
つまり、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210および出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の両者に対して離間移動となる。
この際、その出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わる。
また、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままである。
このように、2つのビーコン210からの受信電波の状況が切り替わり、ユーザーのスマートフォン端末220の移動方向は、入室方向であると判定される。
【0045】
他方、ユーザーが退室する際、2つのビーコン210のうちの一方である出入り口に近い方(外寄り)および出入り口から遠い方(内寄り)の両者に対して接近移動する。
そして、ユーザーが退室方向へ移動すると、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の位置を通過し、ユーザーのスマートフォン端末220が、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の位置を通過した瞬間から、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210に対して離間移動になる。
つまり、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210に対しては、離間移動であり、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210に対しては、接近移動のままである。
この際、その出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わる。
また、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態のままで、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向のままである。
【0046】
さらに、ユーザーが退室方向へ移動すると、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210の位置を通過し、ユーザーのスマートフォン端末220が、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210の位置を通過した瞬間から、近い方(外寄り)のビーコン210に対して離間移動になる。
つまり、出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210および出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210の両者に対して離間移動となる。
この際、その出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が増加した状態から減少した状態に切り替わるとともにその出入り口に近い方(外寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に強くなる傾向から徐々に弱くなる傾向に切り替わる。
また、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波についての見かけの周波数が減少した状態のままで、出入り口から遠い方(内寄り)のビーコン210からの受信電波の強度が徐々に弱くなる傾向のままである。
このように、2つのビーコン210からの受信電波の状況が切り替わり、ユーザーのスマートフォン端末220の移動方向は、退室方向であると判定される。
【0047】
ステップS13では、送信ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末220が、入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をサーバ230に送信する。
なお、前述したように、ユーザーのスマートフォン端末220の移動方向の判定については、ユーザーのスマートフォン端末220が判定して移動方向の情報をサーバ230に送信する構成でもよいし、ユーザーのスマートフォン端末220からサーバ230へビーコン電波受信状況を送信してサーバ230が受信したビーコン電波受信状況に基づいて判定する構成のいずれでもよい。
つまり、ステップS12と、ステップS13とが逆の構成でもよい。
ステップS14では、記録ステップとして、サーバ230が、ユーザーのスマートフォン端末220から受信した入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース231に記録する。
【0048】
これにより、前述したように、複数のビーコン210からのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かが判定されてユーザー名情報および日時情報とともの記録されて煩わしいタイムカード操作が不要となる。
その結果、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末240を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
例えば、
図8に示すように、管理者がコンピュータ端末240を用いて勤怠管理システム200にログインすると、管理者のコンピュータ端末240のブラウザ241が、勤怠表示画面242を表示する。
勤怠表示画面242には、一例として、部署を選択自在な部署の項目、選択された部署のメンバーを表示自在な氏名の項目、表示対象を表すユーザー別表示の項目、日付の項目、出社時刻の項目、退社時刻の項目、外出時刻の項目、外出からの戻り時刻の項目が設けられている。
【0049】
そして、管理者が、例えば、部署の項目において「開発1課」を選択すると、氏名の項目には、「開発1課」のメンバーの氏名が表示される。
さらに、例えば、氏名の項目において「田中次郎」を選択すると、表示対象を表すユーザー別表示の項目には、「田中次郎」の名前が表示され、日付の項目、出社時刻の項目、退社時刻の項目、外出時刻の項目、および、外出からの戻り時刻の項目には、一例としてサーバ230のデータベース231に登録された田中次郎さんのスマートフォン端末220の移動方向である入室・退室の情報および日時情報に基づいて、「田中次郎」さんの勤怠情報が表示されるように構成されている。
【0050】
なお、勤怠表示画面242には、表示切り替えボタンが設けられ、ユーザー別表示と、週・月別表示とを切り替え自在に構成されている。
ユーザー別表示は、ユーザー毎に勤怠情報を表示するように設けられている。
週・月別表示は、指定した週や月毎に勤怠情報を表示するように設けられている。
【0051】
このようにして得られた本発明の第2実施例である勤怠管理システム200は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコン210と、ビーコン210と通信自在なユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末220と、ユーザーのスマートフォン端末220と通信自在なサーバ230と、サーバ230と通信自在な管理者端末の一例であるコンピュータ端末240とを備え、ビーコン210が、所定屋内の出入り口における所定エリアARに複数それぞれ離れて設置され、ユーザーのスマートフォン端末220が、複数のビーコン210から電波を受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末220またはサーバ230が、それらのビーコン210からのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定し、サーバ230が、入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース231に記録する構成であることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末240を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0052】
また、本発明の第2実施例である勤怠管理システム200のプログラムは、ユーザーのスマートフォン端末220が、所定屋内の出入り口における所定エリアARに複数それぞれ離れて設置されたビーコン210から電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップS11と、受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末220またはサーバ230が、それらのビーコン210からのビーコン電波受信状況に基づいて入室方向の移動か退室方向の移動かを判定する移動方向判定ステップS12と、サーバ230が、入室方向の移動または退室方向の移動の旨の情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース231に記録する記録ステップS14とを具備していることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末240を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるなど、その効果は甚大である。
【実施例3】
【0053】
続いて、本発明の第3実施例である勤怠管理システム300について、
図9乃至
図11に基づいて説明する。
ここで、
図9は、本発明の第3実施例である勤怠管理システム300の概念を示す図であり、
図10は、本発明の第3実施例である勤怠管理システム300の動作例を示すチャート図であり、
図11は、本発明の第3実施例である勤怠管理システム300のスマートフォン端末320が表示する勤怠メニュー画面321の一例を示す図である。
第3実施例の勤怠管理システム300は、第2実施例の勤怠管理システム200の移動方向の判定に代えて勤怠メニュー画面321の入力操作により勤怠情報を記録して勤怠管理するものであり、多くの要素について第1実施例の位置確認システム100や第2実施例の勤怠管理システム200と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する300番台の符号を付すのみとする。
【0054】
本発明の第3実施例である勤怠管理システム300は、
図9に示すように、ビーコン310と、ユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末320と、サーバ330と、管理者端末の一例であるコンピュータ端末340とを備えている。
このうち、ビーコン310は、所定屋内の出入り口における所定エリアARに1つ設置されている。
【0055】
本実施例では、ユーザーのスマートフォン端末320が、ビーコン310から電波を受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、サーバ330にアクセスして所定の勤怠メニュー画面321を表示部に表示する。
そして、勤怠メニュー画面321におけるユーザーの操作があったとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321における操作に基づいた勤怠情報をサーバ330に送信する。
すると、サーバ330が、ユーザーのスマートフォン端末320から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース331に記録するように構成されている。
【0056】
これにより、ビーコン310からの電波受信に基づいて勤怠メニュー画面321が表示されてユーザーが勤怠の出社・退社のボタン操作をするだけで、勤怠情報、ユーザー名情報および日時情報がデータベース331に記録される。
その結果、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末340を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
例えば、タイムカード打刻機の順番待ちの列にならぶ必要がなく、また、ICカードタイプのカードリーダー機器の順番待ちの列にならぶ必要がなく、例えば、建物BDの出入り口近くの所定エリアARで出社・退社・外出・戻り等のボタン操作だけでよく、ユーザーの利便性を高めることができる。
【0057】
続いて、勤怠管理システム300の動作について、より詳しく説明する。
図10に示すように、ステップS21では、受信判定ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末320が、所定屋内の出入り口における所定エリアARに設置されたビーコン310から電波を受信しているか否かを判定する。
受信していると判定した場合はステップS22へ進み、他方、まだ受信していないと判定した場合はステップS21を繰り返す。
【0058】
ステップS22では、
図11に示すように、勤怠メニュー表示ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末320が、予め設定されたURL情報に基づいてサーバ330にアクセスして所定の勤怠メニュー画面321を表示部に表示する。
勤怠メニュー画面321には、一例として、「出社」ボタン、「退社」ボタン、「外出」ボタン、「帰社」ボタン、「休憩時間」ボタン、および、コメント入力欄が設けられている。
ステップS23では、操作有無判定ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321におけるユーザーの操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS24へ進み、他方、まだ操作なしと判定した場合はステップS23を繰り返す。
【0059】
ステップS24では、送信ステップとして、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321における操作に基づいた勤怠情報をサーバ330に送信する。
例えば、ユーザーが、勤怠メニュー画面321において「出社」ボタンをタップ操作した場合、スマートフォン端末320が、「出社」の旨の勤怠情報をサーバ330に送信する。
ステップS25では、記録ステップとして、サーバ330が、ユーザーのスマートフォン端末320から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース331に記録する。
【0060】
例えば、「出社」の旨の勤怠情報を受信した場合、送信元のユーザーのスマートフォン端末320の登録情報やMACアドレス情報(Media Access Control address)などの特定可能な情報からユーザー名情報を特定し、日時情報とともにデータベース331に記録する。
これにより、前述したように、ビーコン310からの電波受信に基づいて勤怠メニュー画面321が表示されてユーザーが勤怠の出社・退社のボタン操作をするだけで、勤怠情報、ユーザー名情報および日時情報がデータベース331に記録される。
その結果、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末340を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0061】
このようにして得られた本発明の第3実施例である勤怠管理システム300は、所定屋内に設置されて所定の電波を発するビーコン310と、ビーコン310と通信自在なユーザー携帯移動端末の一例であるスマートフォン端末320と、ユーザーのスマートフォン端末320と通信自在なサーバ330と、サーバ330と通信自在な管理者端末の一例であるコンピュータ端末340とを備え、ユーザーのスマートフォン端末320が、ビーコン310から電波を受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、サーバ330にアクセスして所定の勤怠メニュー画面321を表示部に表示し、勤怠メニュー画面321におけるユーザーの操作があったとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321における操作に基づいた勤怠情報をサーバ330に送信し、サーバ330が、ユーザーのスマートフォン端末320から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース331に記録する構成であることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末340を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができる。
【0062】
また、本発明の第3実施例である勤怠管理システム300のプログラムは、ユーザーのスマートフォン端末320が、ビーコン310から電波を受信しているか否かを判定する受信判定ステップS21と、受信しているとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、サーバ330にアクセスして所定の勤怠メニュー画面321を表示部に表示する勤怠メニュー表示ステップS22と、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321におけるユーザーの操作の有無を判定する操作有無判定ステップS23と、勤怠メニュー画面321におけるユーザーの操作があったとき、ユーザーのスマートフォン端末320が、勤怠メニュー画面321における操作に基づいた勤怠情報をサーバ330に送信する送信ステップS24と、サーバ330が、ユーザーのスマートフォン端末320から受信した勤怠情報をユーザー名情報および日時情報とともにデータベース331に記録する記録ステップS25とを具備していることにより、ユーザーの利便性を高めるととともに管理者は管理者のコンピュータ端末340を用いてユーザー毎の出社・退社の勤怠管理を簡単に行うことができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0063】
100 ・・・ 位置確認システム
200、300 ・・・ 勤怠管理システム
110、210、310 ・・・ ビーコン
120、220、320 ・・・ スマートフォン端末(ユーザー携帯移動端末)
321 ・・・ 勤怠メニュー画面
130、230、330 ・・・ サーバ
131、231、331 ・・・ データベース
140 ・・・ コンピュータ端末(位置表示用端末)
240、340 ・・・ コンピュータ端末(管理者端末)
141、241 ・・・ ブラウザ
142 ・・・ 位置情報表示画面
242 ・・・ 勤怠表示画面
143 ・・・ ピン
144 ・・・ 通知設定画面
145 ・・・ メールブラウザ
BD ・・・ 建物
FL ・・・ 所定屋内のフロア
AR ・・・ (出入り口における)所定エリア