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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】経腸栄養用オスコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/10 20060101AFI20240514BHJP
【FI】
A61M39/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020072364
(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公開番号】P2021106860
(43)【公開日】2021-07-29
【審査請求日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】P 2019238906
(32)【優先日】2019-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川邉 美浪
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-229646(JP,A)
【文献】米国特許第05620427(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/02
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部の開口を塞ぐキャップと、を備え
前記キャップは、前記オスルアー部と係合するキャップ本体と、第1の端部が前記キャップ本体に接続され、第2の端部が前記カプラーに接続されたキャップ接続部と、前記第2の位置において前記カプラーの移動を制限できる移動制限部とを有する、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項2】
前記カプラーは、少なくとも前記第2の位置において移動を制限できる、請求項1に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項3】
前記移動制限部は、前記チューブと接続可能なキャップ係合部であり
前記キャップ係合部を前記チューブと係合することにより、前記カプラーの移動を制限できる、請求項1又は2に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項4】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部の開口を塞ぐキャップと、を備え、
前記キャップは、キャップ本体と、第1の端部が前記キャップ本体と接続され、第2の端部が前記オスコネクタ本体又は前記チューブに組み付けられたキャップ接続部を有し、
前記キャップ接続部は、前記カプラーが前記第2の位置にある場合に、少なくとも一部が前記カプラーの内腔内に位置し、前記第1の端部が前記カプラーの下流側に位置し、前記第2の端部が前記カプラーの上流側に位置する、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項5】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部の開口を塞ぐキャップと、を備え、
前記キャップは、キャップ本体と、第1の端部が前記キャップ本体と接続され、第2の端部が前記オスコネクタ本体又は前記チューブに組み付けられたキャップ接続部と、前記カプラーの移動を制限する移動制限部とを有している、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項6】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部の開口を塞ぐキャップと、を備え、
前記キャップは、前記カプラーが前記第1の位置に位置する場合には前記オスルアー部の開口を塞ぐことができない、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項7】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部と係合するキャップと、を備え、
前記キャップは、前記オスルアー部との係合を解除するために把持する把持部を有し、
前記キャップが前記オスルアー部と係合し、前記カプラーが前記第1の位置にある場合に、前記把持部は前記カプラー内に収容され、
前記カプラーを前記第2の位置に移動させることにより、前記把持部が露出する、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項8】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、
メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、を備え、
前記カプラーは、前記チューブを矜持可能な側面スリットを有する、経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項9】
前記カプラーは、上流側の端部から下流側の端部に達する側面スリットを有している、
請求項1~のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項10】
前記カプラーは、下流側延長部を有し、
前記下流側延長部を含む前記カプラーの軸方向寸法は、前記オスコネクタ本体の軸方向寸法の75%以上である、請求項1~のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項11】
前記カプラーは、上流側延長部を有し、
前記上流側延長部は、前記カプラーと前記メスコネクタとが螺合した状態において、前記カプラーが前記メスコネクタの軸方向寸法の70%以上を覆うように上流側に向かって軸方向に延びている、請求項1~10のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項12】
使用者がオスコネクタ本体とメスコネクタとを嵌合又は解除する前にカプラーを第2の位置に移動させることを示す表示部をさらに備えている、請求項1~11のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項13】
前記オスコネクタ本体は、前記オスルアー部よりも下流側に設けられた本体把持部を有し、
前記本体把持部は、軸方向断面の形状が前記オスルアー部と異なっている、請求項1~12のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項14】
前記オスコネクタ本体は、前記オスルアー部よりも下流側に設けられた本体把持部を有し、
前記本体把持部は、前記カプラーが第1の位置にある場合には前記カプラー内に隠れており、前記カプラーを第2の位置に移動させることにより露出する、請求項1~12のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項15】
前記経腸栄養用オスコネクタは、前記カプラーが前記オスルアー部が露出する前記第2の位置に配置された状態で包装体内に収容されている、請求項1~14のいずれか1項に記載の経腸栄養用オスコネクタ。
【請求項16】
上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、体腔内に挿入されるカテーテルを接続可能な接続部を下流側に有するオスコネクタ本体と、
前記メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、前記第1の位置よりもカテーテル側で且つ前記オスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーと、
前記オスルアー部の開口を塞ぐキャップと、を備え
前記キャップは、前記オスルアー部と係合するキャップ本体と、第1の端部が前記キャップ本体に接続され、第2の端部が前記カプラーに接続されたキャップ接続部と、前記第2の位置において前記カプラーの移動を制限できる移動制限部とを有する、経腸栄養用オスコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は経腸栄養用のオスコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
医療機器においては、種々の接続部が存在する。近年、医療機器の増加により、医療機器の誤接続が大きな問題となっている。このため、医療機器の誤接続を防止するために、新しいコネクタの規格が定められつつある。具体的には、医療機器を6つのカテゴリーに分け、異なるカテゴリーの医療機器を互いに接続できないコネクタとすることが求められている。例えば、栄養に関する分野においては、患者側上流端にオスルアーを有するオスコネクタを設け、供給側下流端にオスルアーを受け入れるメスコネクタを設ける規格となっている。当該規格により、従来、患者側上流端に設けられるコネクタはメスコネクタであったが、オスコネクタに変更される。
【0003】
患者側上流端に設けられるオスコネクタは、長期に使用される場合もあり、清浄に維持することは非常に重要である。しかし、カプラーを有するオスコネクタの場合、オスルアーの先端から漏れ出した栄養剤が、オスルアーとカプラーとの隙間に浸入しやすい。このような問題に対してカプラー内を清掃する種々の器具が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-188522号公報
【文献】特開2017-099738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、オスルアーとカプラーとの間に洗浄液を注入して洗浄する方法は、汚れの除去という点では優れているが、器具の取り付けや洗浄操作が煩雑であるという問題がある。
【0006】
オスルアーとカプラーとの間に拭き取り用のチップを挿入して汚れを拭き取る方法は、操作は簡便であるが、狭い隙間を十分に清掃できないという問題がある。
【0007】
そこで、発明者らは従来の経腸栄養液が付着したカプラーを後から清掃するという既存の発想ではなく、カプラーへの経腸栄養液の付着自体を未然に防止するという新たな方向性で検討を行った。本開示の課題は、経腸栄養液が付着する事態を未然に防止可能な経腸栄養用オスコネクタを実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様は、上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、下流側にチューブが接続されるオスコネクタ本体と、メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーとを備えている。
【0009】
通常、オスコネクタとメスコネクタとの接続は、カプラーを螺合させることでオスルアーとメスルアーとを嵌合させる。この場合、接続時にはオスルアーをメスルアー内部に挿入する際にメスルアーから経腸栄養液があふれ出し、カプラー内に浸入してしまう。また、接続解除時には解除時の振動、衝撃等によって内部の液が飛散し、カプラー内に浸入してしまう。しかし、本態様においては、カプラーを下流側に移動可能であり、カプラーを第2の位置に移動させることで、カプラーをオスルアー部から遠ざけることができる。このため、使用者が事前にカプラーを第2の位置に移動させた後にオスルアーとメスルアーとの嵌合を行うことで、経腸栄養液が流出したとしても、経腸栄養液がカプラー内に浸入する事態を防止できる。
【0010】
また、本態様であれば、オスルアー部とカプラーとが相対回転する形態における洗浄問題が生じない。即ち、オスルアー部とカプラーが相対回転する形態においてはオスルアー部とカプラーとの間の必然的に小さな隙間が形成される。当該隙間へ栄養液が付着した場合、栄養剤が取り切れないおそれがあるため、オスルアー部とカプラーとが相対回転できない固定ロックを採用せざるを得なかった。しかし、本態様であれば、使用者が事前にカプラーを第2の位置に移動させた後にオスルアーとメスルアーとの嵌合を行うことで、オスルアーとメスルアーとの嵌合時にカプラーがオスルアーから遠ざけることができ、経腸栄養液がカプラー内に浸入する事態を防止できる。
【0011】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、カプラーは、少なくとも第2の位置において移動を制限できることが好ましい。このような構成とすれば、カプラーが第2の位置から意図せずに第1の位置側へ移動して、経腸栄養液により汚染される事態を生じにくくすることができる。
【0012】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、オスルアー部の開口を塞ぐキャップをさらに備え、キャップは、キャップ本体と、第1の端部がキャップ本体に接続され、第2の端部がカプラーに接続されたキャップ接続部と、第2の位置においてカプラーの移動を制限する移動制限部とを有するようにできる。
【0013】
この場合において、移動制限部はチューブと係合可能なキャップ係合部であり、キャップ係合部をチューブと係合することにより、カプラーの移動を制限できるようにしてもよい。このような構成とすれば、カプラーの意図しない移動を制限できると共に、使用していない状態においてキャップが邪魔になりにくい。なお、チューブの中途部にキャップ被係合部を外装させて、キャップ係合部をャップ被係合部に係合させることで、カプラーの移動を制限してもよい。また、チューブは様々な外径が存在するため、キャップ係合部を各外径ごとに製造してもよいが、キャップ係合部が主流の外径のみに係合するよう統一化させてもよい。また、キャップ係合部はキャップに連結されるキャップとは別の部材であってもよい。
【0014】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、オスルアー部の開口を塞ぐキャップをさらに備え、キャップは、キャップ本体と、第1の端部がキャップ本体と接続されたキャップ接続部とを有し、キャップ接続部は、第2の端部がオスコネクタ本体又はチューブに組み付けられ、カプラーが第2の位置にある場合に、少なくとも一部がカプラーの内腔内に位置し、第1の端部はカプラーより下流側に位置し、第2の端部はカプラーより上流側に位置するようにできる。
【0015】
また、オスルアー部の開口を塞ぐキャップをさらに備え、キャップは、キャップ本体と、第1の端部がキャップ本体と接続され、第2の端部がオスコネクタ本体又はチューブに組み付けられたキャップ接続部と、カプラーの移動を制限する移動制限部とを有していてもよい。
【0016】
これらの構成とすることにより、カプラーの意図しない移動及びカプラーの移動範囲を制限できると共に、使用していない状態においてキャップが邪魔になりにくい。なお、キャップ接続部の第2の端部は例えばリングであってよく、オスコネクタ本体に対して嵌合させてもよく、回転可能に係合させてもよい。また、オスコネクタ本体に凸を設けることで、キャップ接続部の第2の端部が所定の範囲を超えて下流側に移動しないように規制するようにしてもよく、この場合、キャップ接続部の第2の端部が所定の範囲においては軸方向に動くようにしてもよい。
【0017】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、オスルアー部の開口を塞ぐキャップをさらに備え、キャップは、カプラーが第1の位置に位置する場合にはオスルアー部の開口を塞ぐことができないようにしてもよい。このような構成とすることにより、カプラーを第2の位置に移動して、オスルアー部の抜き差しをするように使用者を誘導することができる。
【0018】
本開示の経腸栄養用オスコネクタセットの第1の態様において、オスルアー部と係合するキャップをさらに備え、キャップは、オスルアー部との係合を解除するために把持する把持部を有し、キャップがオスルアー部と係合し、カプラーが第1の位置にある場合に、把持部はカプラー内に収容され、カプラーを第2の位置に移動させることにより、把持部が露出するようにしてもよい。このような構成とすることにより、キャップを取り外す際にカプラーを第2の位置に移動させるため、オスルアー部をメスコネクタに挿入する際に、カプラーを第2の位置とするように使用者を誘導することができる。
【0019】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、カプラーは、チューブを挟持可能な側面スリットを有する。このような構成とすることにより、カプラーを一時的にオスルアーから遠ざけた位置に固定することができる。
【0020】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、カプラーは、上流側の端部から下流側の端部に達する側面スリットを有する。このような構成とすることにより、カプラーをオスルアーから遠ざけることができる。
【0021】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、カプラーは下流側延長部を有しており、カプラーの軸方向寸法はオスコネクタ本体の軸方向寸法の75%以上の長さとすることができる。このような構成とすることにより、使用者がメスコネクタとの接続解除時にオスコネクタ本体ではなくカプラーを把持するように誘導することができ、使用者がカプラーを第2の位置に移動させる前にメスコネクタ本体とオスコネクタ本体とを相対回転させてしまう事態を低減することができる。
【0022】
経腸栄養用オスコネクタの第1の態様において、カプラーは、上流側延長部を有し、上流側延長部は、カプラーとメスコネクタとが螺合した状態において、カプラーがメスコネクタの軸方向寸法の70%以上を覆うように上流側に向かって軸方向に延びていてもよい。このような構成とすることにより、使用者がメスコネクタとの接続解除時にカプラーを第2の位置に移動させる前にメスコネクタとオスコネクタ本体とを相対回転させてしまう事態を低減することができる。
【0023】
本開示の経腸栄養用オスコネクタセットの第1の態様において、使用者がオスコネクタ本体とメスコネクタとを嵌合又は解除する前にカプラーを第2の位置に移動させることを示す表示部を有していてもよい。このような構成とすることにより、カプラー内に栄養液が浸入する事態を抑制できる。
【0024】
経腸栄養用オスコネクタセットの第1の態様において、オスコネクタ本体は、オスルアー部よりも下流側に設けられた本体把持部を有し、本体把持部は、軸方向断面の形状が、オスルアー部と異なるようにできる。このような構成とすることにより、操作性が向上する。
【0025】
経腸栄養用オスコネクタセットの第1の態様において、オスコネクタ本体は、オスルアー部よりも下流側に設けられた本体把持部を有し、本体把持部は、カプラーが第1の位置にある場合にはカプラー内に隠れており、カプラーを第2の位置に移動させることにより露出するようにできる。このような構成とすることにより、オスルアー部を挿抜する際に、カプラーを第2の位置に移動させて把持しやすい本体把持部を露出させるように使用者を誘導できる。
【0026】
本開示の経腸栄養用オスコネクタの各態様において、経腸栄養用オスコネクタは、カプラーがオスルアー部が露出する第2の位置に固定された状態で包装体に収容されていてもよい。このような構成とすることにより、カプラーがオスルアーから遠ざかった位置でオスルアーとメスルアーを係合させるように使用者を誘導することができる。
【0027】
経腸栄養用オスコネクタの第2の態様は、上流側に設けられた経腸栄養用のメスコネクタに挿入可能なオスルアー部を上流側に有し、体腔内に挿入されるカテーテルを接続可能な接続部を下流側に有するオスコネクタ本体と、メスコネクタと螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりもカテーテル側で且つオスルアー部が露出する第2の位置との間を移動可能なカプラーとを備えている。
【0028】
カテーテルは下流側が患者の体腔内に挿入されると共に上流側の一部が体腔外から露出している。上流側端部にはオスコネクタが設けられており、上流側端部が外部に露出した状態で数日から長い場合で一年間留置される。このため、オスコネクタは恒常的に清潔さを保つことが求められる。本態様であれば、オスコネクタを恒常的に清潔に保つことが可能である。
【発明の効果】
【0029】
本開示の経腸栄養用オスコネクタによれば、カプラーとオスルアー部の隙間に経腸栄養液が付着する事態を未然に防止することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】第1の実施形態に係る経腸栄養用オスコネクタを示す断面図である。
図2】第1の実施形態に係る経腸栄養用オスコネクタのカプラーが第2の位置にある状態を示す側面図である。
図3】第1の実施形態に係る経腸栄養用オスコネクタのカプラーが第1の位置においてメスコネクタに接続された状態を示す側面図である。
図4】(a)~(d)はそれぞれキャップの一例を示す平面図である。
図5】第1の実施形態に係る経腸栄養用オスコネクタを有する経腸栄養用オスコネクタ梱包体を示す平面図である。
図6】第1の実施形態の第1変形例に係る経腸栄養用オスコネクタを示す断面図である。
図7】第1の実施形態の第1変形例に係る経腸栄養用オスコネクタのカプラーが第2の位置にある状態を示す側面図である。
図8】キャップの変形例において、カプラーが第1の位置にある状態を示す斜視図である。
図9】キャップの変形例において、カプラーが第2の位置にある状態を示す斜視図である。
図10】キャップの第2変形例において、カプラーが第2の位置にある状態を示す側面図である。
図11】キャップの第3変形例を示す断面図である。
図12】下流側延長部を有するカプラーを示す断面図である。
図13】下流側延長部の変形例を示す側面図である。
図14】上流側延長部を有するカプラーを示す断面図である。
図15】第1の実施形態の第2変形例に係る経腸栄養用オスコネクタを示す側面図である。
図16】第2変形例の経腸栄養用オスコネクタのカプラーを示す側面図である。
図17】第1の実施形態の第3変形例に係る経腸栄養用オスコネクタを示す断面図である。
図18】第1の実施形態の第3変形例に係る経腸栄養用オスコネクタのカプラーが第2の位置にある状態を示す側面図である。
図19】第1の実施形態の第3変形例に係る経腸栄養用オスコネクタのキャップを取り外した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
第1の実施形態に係る経腸栄養用オスコネクタ100Aは、図1図3に示すように、オスコネクタ本体101と、カプラー103とを備えている。オスコネクタ本体101は、上流側のメスコネクタ300に挿入されるオスルアー部111と、患者(下流側)の体腔内に挿入される柔軟なカテーテル200が接続可能な接続部112とを有している。カテーテル200の上流側端部は接続部112に固着されており、体腔外に露出している。カテーテル200の下流側は患者の体腔内に挿入され、下流側端部に形成された開口部である側孔から栄養液が胃や腸に流出可能とされている。カプラー103は、メスコネクタ300の外表面に設けられた雄ネジ311と螺合可能な雌ネジ135を有する筒状であり、メスコネクタ300の雄ねじ311と螺合可能な第1の位置と、第1の位置よりも下流側でオスルアー部111が露出する第2の位置との間を移動可能である。カプラーはオスルアー部と患者(例えば、患者の腹部)との間の外部に露出しているカテーテル上を移動可能である。なお、経腸栄養用オスコネクタはカテーテル200に直接固定されている形態に限らない。カテーテル200に組み付けたコネクタに経腸栄養用オスコネクタをさらに組み付けられるようにすることもできる。また、体腔内に留置される胃瘻ボタンと容器とをつなぐ延長チューブに経腸栄養用オスコネクタを設けることもできる。
【0032】
本実施形態の経腸栄養用オスコネクタ100Aは、カプラー103が第1の位置とオスルアー部111が露出する第2の位置とを移動可能である。このため、図2に示すように、カプラー103を第2の位置に移動させてオスルアー部111を露出させた状態で、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿入することができる。挿入の際に経腸栄養液があふれ出したとしても、下流側に離れたカプラー103内に経腸栄養液が付着することはほとんどない。また、オスルアー部111が露出しているため、オスルアー部111がメスコネクタ300に挿入された状態であっても、あふれ出した経腸栄養液を容易に拭き取ることができる。経腸栄養液を拭き取った後で、カプラー103を第1の位置に移動させれば、カプラー103の内側に経腸栄養液が付着することなくカプラー103をメスコネクタ300と係合させてロックさせることができる。
【0033】
コネクタを分離する際には、まずカプラー103とメスコネクタ300との係合を解除して、カプラー103を第2の位置に移動させる。次に、オスルアー部111をメスコネクタ300から引き抜く。このようにすれば、オスルアー部111をメスコネクタから引き抜く際に経腸栄養液があふれ出したとしても、オスルアー部111が露出しているため容易に拭き取ることができる。また、カプラー103がオスルアー部111の上流側端部から離れているため、カプラー103の内側にあふれ出した経腸栄養液が入り込むことはほとんどない。
【0034】
第2の位置は、オスルアー部111が露出して拭き取ることができる位置であればよいが、さらに下流側のオスコネクタ本体101が完全に露出する位置とすることができる。この場合、第2の位置においてカテーテル200を少し曲げることにより、オスコネクタ本体101の軸方向と、カプラー103の軸方向とをずらすことが容易にできる。オスコネクタ本体101の軸方向と、カプラー103の軸方向とをずらして、オスルアー部111の抜き差しをすれば、あふれ出した経腸栄養液がカプラー103の中へさらに入りにくくすることができる。
【0035】
本実施形態の経腸栄養用オスコネクタ100Aは、オスルアー部111の開口を塞ぐキャップ105を有している。キャップ105は、図4(a)に示すように、キャップ本体151と、キャップ本体151とカプラー103とを接続するキャップ接続部152とを有している。キャップ本体151の外縁には、カテーテル200と係合可能なキャップ係合部155が設けられている。キャップ係合部155は、キャップ本体151から突出した突片であり、カテーテル200と係合する切欠156を有する。
【0036】
キャップ係合部155は、カテーテルと比して、柔軟な材料により形成されている。このため、切欠156にカテーテル200を挟んで固定した際に、カテーテルを閉塞しにくくすることができる。キャップ係合部155は、キャップ本体151をカテーテル200に対して取り外し可能に固定する、移動制限部として機能する。キャップ本体151がカテーテル200と係合することで、キャップ接続部152によりキャップ本体151と接続されたカプラー103のカテーテル200に対する相対移動も制限される。カプラー103を第2の位置に移動させた状態で、キャップ係合部155をカテーテル200に固定すれば、カプラー103は実質的に第2の位置に固定される。
【0037】
カプラー103を第2の位置に固定できることにより、オスルアー部111を抜き差しする際に、カプラー103が意図せず上流側に移動して、カプラー103内へ経腸栄養液が浸入するような事態を生じにくくできる。
【0038】
キャップ係合部155は、図4(b)~(d)に示すようにすることもできる。図4(b)に示すように、位置を変えて大きさが異なる複数の切欠156を設ければ、径が異なる種々のカテーテル200に対応することができる。また、図4(c)に示すように、1カ所の切欠156に複数の径が異なる部分を設けてもよい。また、図4(d)に示すように円形の部分を設けるのではなく、複数の凹凸を設けることもできる。切欠156の幅は、カテーテル200に外れないように係合でき且つカテーテル200を閉塞しないように調整することができる。
【0039】
キャップ係合部155は、キャップ105の位置を固定できればよく例えばキャップ接続部152に設けることもできる。また、キャップ係合部155は、キャップ本体151に対して取り外し自在な別部材としてもよい。なお、キャップ本体151に設けられた突片状のキャップ係合部155は、キャップ本体151と一体の部材であることにより、キャップ本体151をカプラーから取り外す際に指で引っ張るプルタブとして用いることもできる。
【0040】
本実施形態において、移動制限部をカテーテル200と係合するキャップ係合部155としたが、移動制限部はこのような構成に限らない。例えば、カテーテル200の軸と直交する方向に延びる中実の棒状体を有するリング状の部材をカテーテル200の所定の位置に外嵌させ、棒状体とキャップ係合部の切欠156とを連結させることもできる。
【0041】
本実施形態において、キャップ本体151は、外縁の凸部がカプラー103の上流側開口に外嵌すると共に、中央部の凸部がオスルアー部111に外嵌する。このようにすれば、キャップ本体151がしっかりとオスルアー部111の開口を塞ぐと共に不用意に外れるような事態を生じにくくすることができる。
【0042】
本実施形態において、キャップ本体151とカプラー103とを接続するキャップ接続部152は、第1の端部がキャップ本体151と接続されて、キャップ本体151と一体に形成されている。キャップ接続部152の第2の端部はリング状部154となっており、カプラー103の下流側端部に設けられた環状溝133にリング状部154をはめ込むことにより、カプラー103と接続することができる。
【0043】
本実施形態において、キャップ105を構成するキャップ本体151、キャップ接続部152及びキャップ係合部155は、可撓性の材料により一体に形成されている。但し、複数の成形品を組み合わせてキャップ105を構成することもできる。また、キャップ接続部152とカプラー103との接続は、リング状部154を用いる方法に限らず、種々の方法を用いることができる。
【0044】
本実施形態の経腸栄養用オスコネクタ100Aが接続されたカテーテル200は、出荷する際に、即ち、包装体250により梱包された梱包体において、図5に示すようにキャップ係合部155がカテーテル200と係合している状態とすることができる。このような特異な状態で梱包することで、カプラー103が第2の位置にある状態でオスルアー部111をメスコネクタに挿入するように使用者を誘導することができる。
【0045】
本実施形態において、オスコネクタ本体101は、オスルアー部111よりも下流側に鍔状部115を有し、カプラー103は、鍔状部115よりも内径が大きい大径部131と、大径部131より下流側に設けられ鍔状部115よりも内径が小さい小径部132を有している。小径部132の上流側の端部は、第1の位置において鍔状部115と当接しカプラー103が第1の位置を超えて上流側に移動しないようになっている。カプラー103が第1の位置よりも上流側に移動しないようにする機構はどのようなものであってもよく、鍔状部115を設ける以外の方法により実現してもよい。
【0046】
カプラー103がメスコネクタに螺合した状態において、カプラー103が緩むことを防ぐ弱嵌合機構を設けることもできる。弱嵌合機構は、例えばオスコネクタ本体101の外面をテーパーにしたり、カプラー103の内面の寸法を調整したりすることで実現できるが、他の方法により実現してもよい。なお、第1の位置においても、カプラー103は、オスコネクタ本体101の周りを自由に回転することができる。
【0047】
図6及び図7は、第1変形例に係る経腸栄養用オスコネクタ100Bを示している。変形例の経腸栄養用オスコネクタ100Bは、キャップ接続部152の第2の端部158がカプラー103ではなくオスコネクタ本体101に接続されており、第2の端部158が、オスコネクタ本体101に組み付けられている。このため、カプラー103を第2の位置に移動させると、キャップ接続部152は、カプラー103の内腔を通って第1の端部157がカプラー103の下流側に位置し、第2の端部158がカプラー103の上流側に位置する。キャップ本体151は、カプラー103を通過できないため、カプラー103は、キャップ接続部152の長さを越えて下流側に移動することが制限される。また、キャップ接続部152のカプラー103の内腔を通過する部分はカプラー103が第2の位置から上流側へ移動する際の抵抗となる。従って、キャップ105Bのキャップ本体151及びキャップ接続部152は第2の位置においてカプラー103の移動を制限する移動制限部として機能する。
【0048】
本変形例においても、キャップ接続部152の第2の端部158にはリング状部154が設けられており、リング状部154がオスコネクタ本体101の下流側に設けられた環状溝113にはめ込まれる。キャップ接続部152の第2の端部158は、オスコネクタ本体101に組み付けられている。力が加えられていない状態においては、キャップ接続部152は、オスコネクタ本体101の軸方向と交差する方向に延びる。また、キャップ接続部152は、可撓性の樹脂により形成されているため、オスコネクタ本体101の軸に沿って下流側に曲げると弾発力を生じる。
【0049】
カプラー103の小径部132の内径は、カテーテル200の外径と、キャップ接続部152の厚さとの和よりも少し大きいが、キャップ接続部152が下流側に曲げられたことによる弾発力により、キャップ接続部152がカプラー103を押圧する。このため、カプラー103には手で動かすことはできるが重力によっては動かない程度の抵抗が生じ、第2の位置から意図せずに第1の位置側へ移動しないようにできる。
【0050】
図7に示すように、カプラー103をオスコネクタ本体101が完全に露出する位置に移動させた際に、カプラー103よりも上流側においてキャップ接続部152が弓なりに反っていることが好ましい。具体的には、軸直方向において、オスコネクタ本体101の中心軸からキャップ接続部152のオスコネクタ本体101から最も離れた位置までの距離が、オスコネクタ本体101の中心軸からカプラー103の上流側端部における外縁までの距離よりも大きくなっていることが好ましい。このような構成とすることにより、カプラー103が上流側に移動することを防止することができる。
【0051】
本変形例において、中心軸からキャップ接続部152までの長さが中心軸からカプラーまでの長さに比べて長くすることで、カプラーの上流側への移動を抑制したが、これに限らない。例えば、キャップ接続部に凸を設けたり、キャップ接続部やカプラーの材質を調整して摩擦増大部を設けたり、寸法を調整したりして、カプラーが第1の位置に移動しにくいようにしてもよい。キャップ接続部152の第2の端部158は、リング状部154によりオスコネクタ本体101の環状溝113に組み付けられているが、第2の端部158はどのような方法によりオスコネクタ本体101に組み付けてもよい。また、第2の端部158は、オスコネクタ本体101ではなくカテーテルに組み付けられていてもよい。例えば、リング状部154がカテーテル200と摩擦係合するようにできる。また、カテーテル200に硬質の接続部材を外嵌させ、この接続部材にリング状部154を外嵌させてもよい。なお、第2の端部158は、オスコネクタ本体101に対して軸方向位置が全く変化しないように固定されている必要はなく、軸方向位置が多少変化するような固定とすることができる。
【0052】
図8及び図9には、カプラー103の第2の位置から第1の位置への意図しない移動を制限する戻止部159をキャップ接続部152に設けた第1変形例のキャップ105Cを示す。戻止部159はキャップ接続部152の中間部に設けられたリング状の部分である。戻止部159は、キャップ接続部152の他の部分と比べて幅広で且つ弾性変形が可能であり、非変形状態ではカプラー103の小径部132より幅広で小径部132を通過できず、圧縮して変形させることにより小径部132が通過可能となる。戻止部159の非変形時の外径は、カプラー103内に収容された際に大径部131の内壁の2カ所に当接して軽く押圧して引っかかるように設定されている。これにより、戻止部159はカプラー103の移動を制限する移動制限部として機能し、カプラー103の意図しない移動をより生じにくくできる。
【0053】
戻止部159の外径を、角がない円形状や楕円形状等とすることにより、変形及び復元が容易になるという効果が得られる。しかし、四角形状や六角形状等の角部を有する形状とすることもできる。角部を有することにより雌ねじ135を有する大径部131の内面に引っかかりやすくなり、カプラー103の意図しない移動をより生じにくくするという効果が得られる。なお、凸部を更に設けて、大径部131の内面にひっかかりやすいように角がない部分と角がある部分を有するようにすることもできる。
【0054】
戻止部159を内側が中空のリング状とすることにより、圧縮した際に大きく変形するようにできるので、変形状態での小径部132の通過が容易になり、非変形状態での小径部132の通過阻止も容易になる。しかし、内側の中空部分を設けず、板状に形成して、板状の部分を曲がるように変形させて、小径部を通過させるようにしてもよい。
【0055】
また、戻止部159をキャップ接続部152に弾性変形可能な厚い部分とすることができる。例えば、キャップ接続部152の中間部に球状の変形可能な部材を設け、小径部132と係合するようにすることもできる。また、キャップ接続部152から厚さ方向又は幅方向に突出する弾性変形可能なひげ状又は棒状の部材を戻止部とすることもできる。この場合、戻止部をカプラーの内側に位置させることでカプラーを軸方向に相対移動させにくくしたり、カプラー103より上流側に位置させることでカプラー103の上流側端部と当接して、カプラー103の上流側への移動を規制することもできる。
【0056】
図9において、オスコネクタ本体101Aは、鍔状部115とリング状部154を接続する環状溝113との間に、本体把持部116が設けられている。オスコネクタ本体101Aにおける本体把持部116が形成された部分の軸直方向断面はオスルアー部の軸直方向断面とは異なる形状を有する。図9において本体把持部116は軸方向断面が略方形状であり、径方向内側に凹んだ曲面である把持面117が相対する位置に2面設けられており、指で把持することが容易にできる。また、本体把持部116は、カプラー103が第1の位置にある場合には、カプラー103内に隠れており、カプラー103を第2の位置に移動させることにより露出する。このため、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿抜する際に、カプラー103を第2の位置へ移動させて把持部116を露出させるように使用者を誘導することができる。
【0057】
(0156)
本体把持部116は、オスルアー部116よりも下流側で、カプラー103が第1の位置にある場合には隠れ、第2の位置に移動させた際に露出する位置に設けることが好ましいが、オスルアー部111よりも下流側であればどこに設けてもよい。また、本体把持部116は、把持しやすい形状であればどのような形状であってもよく、軸直方向断面において非真円形状としてもよい。例えば、楕円や矩形にしてもよい。また、把持面117は曲面ではなく、平面でもよい。
【0058】
図10に示す第2変形例のキャップ105Dは、キャップ本体151と、第1の端部がキャップ本体151と接続され、第2の端部がリング状部154Aによりチューブ200に組み付けられたキャップ接続部152とを有している。キャップ本体151には、チューブ200と係合するキャップ係合部155が設けられており、キャップ係合部155は、カプラー103が第2の位置に移動している状態で、第2の端部の組み付け位置に対してカプラー103を挟んで上流側の位置に係合させることができる。このため、キャップ105Dのキャップ接続部152及びキャップ係合部155は、カプラー103の移動範囲をキャップ接続部152の第2の端部と第1の端部との間に制限する移動制限部として機能することができる。
【0059】
本変形例において、キャップ係合部155がキャップ本体151に設けられている例を示したが、キャップ係合部155はキャップ接続部152に設けることもできる。なお、キャップ係合部155は、チューブ200ではなくコネクタ本体部101と係合するようにすることができる。また、キャップ係合部155がカプラー103と係合するようにしてもよい。本変形例において、リング状部154Aは、チューブ200とを摩擦係合している。しかし、リング状部154Aは、チューブ200と接着したり、熱融着したりすることもできる。また、キャップ接続部152の第2の端部を、リング状部154Aを用いることなくチューブ200に直接固定する構成としてもよい。なお、オスコネクタ本体部101の長さによっては、キャップ接続部152の第2の端部をオスコネクタ本体部101に固定することもできる。
【0060】
第1の位置においては、キャップ本体151がオスルアー部111に取り付けられないようにすることで、コネクタの接続方法について、カプラー103が第2の位置にある状態で、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿入したり、抜き取ったりするように使用者を誘導することができる。例えば、図11に示すように、キャップ本体151がカプラー103に外嵌する釣り鐘状の外縁部162と、外縁部162から突出してオスルアー部111に外嵌する中央凸部161とを有する第3変形例のキャップ106を用いることができる。
【0061】
中央凸部161は、オスルアー部と係合する形状とされているが、外縁部162の内腔の少なくとも一部がカプラー外面より小さい寸法とされているため、カプラー103が第1の位置にある状態において、中央凸部161をオスルアー部111と係合させようとしても、外縁部162の内腔とカプラー103とが衝突してしまい、中央凸部161とオスルアー部111とが係合する位置まで移動させることができない。このように、オスルアー部111がカプラー103に覆われていない状態でなければオスルアー部111に外嵌させることができないので、キャップ106が取り付けられた状態では、カプラー103は必ずオスルアー部111を露出させる位置にある。
【0062】
また、キャップ接続部152は長さが調節されており、カプラー103が第1の位置にある場合はオスコネクタ端部を内挿できず、カプラー103が第2の位置にある場合はオスコネクタ端部を内挿可能とされている。即ち、キャップの第1の端部から第2の端部までの長さは、キャップの第2の端部からオスルアー部111の先端までの長さに比して小さく、カプラー103が第1の位置にある場合はオスコネクタ端部の最大外径はカプラーとなるため、キャップをオスコネクタ端部に被せることができなくされている。従って、使用者がキャップ106を取り外した時は、自ずとカプラー103はオスルアー部111が露出する第2の位置にあり、キャップでオスルアー部の開口を閉鎖する時は、カプラーが第2の位置にないと閉鎖できないため、カプラーを第2の位置まで移動させた後にキャップ閉鎖するように使用者を誘導することができる。
【0063】
なお、本実施形態においては、カプラーが第1の位置にある場合にキャップがオスルアー部に係合できない機構として、外縁部に対するカプラー外面の寸法による機構とキャップ接続部の長さによる機構の二つの機構を有しているが、いずれか一つの機構のみを採用してもよい。また、キャップとオスルアー部との係合は、キャップ内面とオスルアー外面との係合に限らず、キャップとオスルアー部内面との係合であってもよい。例えば、キャップの底部にオスルアー部内面と係合する突出部を設け、キャップとオスルアー部内面とを係合させるようにしてもよい。
【0064】
カプラー103の下流側に下流側延長部141を設けて、オスルアー部111の挿抜の際に、カプラー103が第2の位置となるように誘導することもできる。図12において、下流側延長部141は、カプラー103が第1の位置にある場合に、オスコネクタ本体101に力を加えることができないようにオスコネクタ本体を覆う。このため、カプラー103を第2の位置に移動させない状態でオスルアー部111をメスコネクタ300に挿入したり引き抜いたりすることが困難になる。下流側延長部141は、カプラー103が第1の位置にある場合に、オスコネクタ本体101の下流側の端部まで完全に覆うようにすることが好ましいが、指でつまんで操作できないような状態であれば、オスコネクタ本体101の下流側の端部がわずかに露出していてもよい。具体的には、下流側延長部141を含むカプラー103の軸方向寸法は、オスコネクタ本体101の軸方向寸法の75%以上とすることが好ましい。なお、下流側延長部はオスコネクタ本体を把持しにくくすればよく、オスコネクタ本体全周を覆うものに限らない。例えば、下流側延長部にスリットや穴が形成されてもよい。また、筒状に限らず、突片状としたりしてもよい。カプラーはオスコネクタ本体の表面積の70%以上を覆うのが好ましい。
【0065】
図13(a)及び(b)に示すように、着脱時にカプラー103を第2の位置に移動させることを促す表示を下流側延長部141に設けた経腸栄養用オスコネクタセットとすることもできる。表示部として、図13(a)においては、コネクタ着脱時にカプラーをスライドさせる旨が文字で表示されている。また、図13(b)においては、作業順序を示す番号と作業を示す矢印が表示されている。このようであれば、例えば、弱嵌合機構等を介して、カプラーが第1の位置に固定された状態で梱包されている場合であっても、使用者は表示からまず行うべき作業を認識することができ、カプラーを第2の位置に移動させた後にコネクタの接続を行うように誘導することができる。なお、カプラー103に下流側延長部141が設けられていない場合にも、第2の位置への移動を促す表示を設けてもよい。移動を促す表示は、カプラー103に設けることができるが、カテーテル200に設けることもできる。このようにすることで、カプラーを第2の位置に移動させた後にオスルアーとメスルアーとの嵌合又は解除するという通常とは異なる操作方法を行うことを使用者に明示することができ、本発明における正確な操作方法が行われるように使用者を誘導することができる。なお、カプラーを第2の位置に移動させた後にオスルアーとメスルアーとの嵌合又は解除を行うことを使用者に示す表示部は図13に示すような経腸栄養用オスコネクタと一体になっているものに限らず、例えば、包装材に同封する操作説明資料であったり、添付文書であってもよい。
【0066】
図14に示すように、カプラー103の上流側に上流側延長部142を設けることもできる。コネクタ解除時において、上流側延長部142は、カプラー103とメスコネクタとの螺合が解除された状態において、メスコネクタ300の上流側を覆う。上流側延長部142により、使用者はメスコネクタを把持しにくいため、自然とカプラー103の位置を移動させようとするため、カプラー103を第2の位置に移動させるように誘導することができる。また、コネクタ接続時において、上流側延長部142によりメスコネクタ300が把持しにくくされて、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿入することも困難である。このため、カプラー103を第2の位置に移動させた状態でオスルアー部111をメスコネクタ300に挿抜するように使用者を誘導することができる。なお、カプラー103とメスコネクタ300との係合の解除は、オスコネクタ本体101の下流側の端部やカテーテルを持ってカプラー103を回転させることで行われる。
【0067】
上流側延長部142を含むカプラー103は、メスコネクタ300と螺合した場合にメスコネクタ300の軸方向寸法L2の70%以上を覆うことが好ましく、上流側延長部142を含むカプラー103のメスコネクタを収容する部分の長さL1をL2以上にしてメスコネクタ300が軸方向に完全に覆われるようにすることもできる。なお、上流側延長部はメスコネクタ300を把持しにくくすればよく、メスコネクタ300全周を覆うものに限らない。例えば、上流側延長部にスリットや穴が形成されてもよい。また、筒状に限らず、突片状といった形状を採用してもよい。カプラー103はメスコネクタの表面積の50%以上を覆うのが好ましい。
【0068】
図15及び図16に示すような、スリット143が設けられたカプラー103を用いることもできる。経腸栄養用オスコネクタ100Cにおいて、スリットはカテーテルを挟持することができ、スリットを介してカプラーを第2の位置に固定することができる。また、スリットは上流端から下流端に達しており、カテーテル200を通過させることができる。故に、オスコネクタ本体101よりも下流側にカプラー103を移動させた際に、カプラー103をカテーテル200から取り外すことができる。このような構成とすれば、コネクタ接続時にカプラーをオスルアー部から遠ざけることができる。また、カプラー103の内側が万一汚れてしまった場合に、カプラー103を取り外して洗浄したり、新しいカプラー103に交換したりすることができる。なお、カテーテル200を挟んで固定できるようにスリット143の幅を調整すれば、第2の位置においてカプラー103の移動を制限することもできる。
【0069】
スリットは上流端から下流端に達していなくともよく、また、スリット形状は図4に示したキャップ係合部の切欠と同様に様々な形状が採用されうる。また、上流端から下流端に達するスリットは軸方向に真っ直ぐ延びるのではなく、軸方向に傾斜する方向に延びていてもよい。さらに、スリットの延びる方向を階段状や上流側と下流側とで延びる方向を異ならせたりなどして、カプラーがカテーテルから意図せず外れにくく、且つ、カプラーを取り外せるようにすることもできる。
【0070】
着脱時にカプラー103を第2の位置に移動させることを促す方法として、図17図19に示すようなキャップ170を設けることもできる。第3変形例に係る経腸栄養用オスコネクタ100Dに用いるキャップ170は、オスルアー部111の上流端開口を塞ぐ天面部171と、オスルアー部111に外嵌する筒状部172とを有している。筒状部172の基端部には、カプラー103に設けられた雌ネジ135と螺合する雄ネジ173が設けられている。天面部171は、筒状部172の上流端に設けられ、筒状部172よりも軸方向長さが短く、筒状部172よりも把持しにくい形状とされ、更に凹凸や段差のないなめらかな外面を有する。
【0071】
本変形例の経腸栄養オスコネクタ100Dは、メスコネクタ300と接続されていない非使用時にはオスルアー部111を塞ぐように、キャップ170が取り付けられる。図17に示すように、筒状部172をオスルアー部111に係合させた状態で、カプラー103を第1の位置に配置すると、筒状部172はカプラー103内に収容され、天面部171のみがカプラー103の上流側に露出する。
【0072】
本変形例の経腸栄養用オスコネクタ100Dは、天面部171が把持しにくい形状となっており、把持しやすい筒状部172はカプラー103内に収容される。このため、本変形例の経腸栄養用オスコネクタ100Dを上流側に設けられたメスコネクタ300と接続する際に、以下のような操作をするように使用者は誘導される。
【0073】
まず、図18に示すように、カプラー103を第1の位置よりも下流側の第2の位置に移動させて、筒状部172を露出させる。次に、露出した接続部112と筒状部172とを別々の手で把持して引っ張り、図19に示すようにキャップ170を取り外す。続いて、接続部112を把持したまま、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿入する。この後、カプラー103を第1の位置に移動させて、雄ネジ311と螺合させる。このように、操作すれば、オスルアー部111を挿入する際に経腸栄養液があふれ出したとしても、下流側に離れたカプラー103内に経腸栄養液が付着することはほとんどない。また、オスルアー部111が露出しているため、オスルアー部111がメスコネクタ300に挿入された状態であっても、あふれ出した経腸栄養液を容易に拭き取ることができる。
【0074】
天面部171は、把持しづらい形状であればよい。本実施形態においては、天面部171は軸方向長さが短く、その外面には、把持しやすくする突起や段差は設けられていない。このため、天面部171を把持することは困難であり、筒状部172が露出していない状態でキャップ170を取り外そうと試みるよりも、カプラー103を第2の位置に移動させて筒状部172を露出させるように使用者を誘導できる。
【0075】
また、カプラー103がオスコネクタにおける上流端側に位置している時に、天面部171の外縁は、カプラー103から径方向外側に突出しておらず、天面部171の下流側端面175とカプラー103の先端部とが当接して、天面部171とカプラー103の間に隙間も生じていない。このため、天面部171の下流側端面175は、カプラー103に覆われており、露出していない。このような形状とすることにより、カプラー103を下流側に移動させないと、天面部171とカプラー103との間に指や爪を引っかけて引っ張ることも困難となる。これにより、筒状部172を露出させるように使用者を誘導する効果をより高くできる。即ち、キャップを外してメスコネクタと接続する場合に、カプラー103をオスコネクタにおける下流端側に移動させるように使用者を誘導して、カプラー103が下流側に離れた状態でメスコネクタとの接続が行われやすくすることができる。
【0076】
本変形例においては、筒状部172は、天面部171と比べて軸方向長さが長くなっている。このため筒状部172は天面部171と比べて把持が容易である。また、天面部171の下流側端面175は径方向外側に起立する段差部となっており、筒状部172を把持すると下流側端面175に指がかかり、力を加えることが容易にできる。このため、カプラー103を第2の位置に移動させて、把持しやすい筒状部172及び天面部171の下流側端面175を露出させるように、使用者をより強く誘導することができる。筒状部172の軸方向長さは、把持を容易にする観点からは長い方がよく、オスルアー部111の上流端から鍔状部115までの長さの好ましくは1/5以上、より好ましくは1/2以上であり、オスルアー部111の上流端から鍔状部115までの全体を筒状部172が覆うようにすることもできる。具体的な数値としては、筒状部172の軸方向長さは、好ましくは3mm~15mm程度、より好ましくは7mm~15mm程度である。
【0077】
筒状部172及び天面部171の下流側端面175を露出させることにより、露出させていない状態よりもキャップ170の取り外しが容易になるようにする観点から、天面部171の露出部分の軸方向長さは短い方が好ましい。例えば、筒状部172よりも短くすることにより、より長く把持しやすい筒状部172を露出させるように誘導できる。また、把持しづらい印象を強くし、筒状部172及び下流端面175を露出させるように強く誘導する観点からは、カプラー103の大径部131の軸方向長さの好ましくは1/2以下、より好ましくは1/4以下とすることができる。天面部171の露出部分の軸方向長さは、好ましくは筒状部172の軸方向長さの1/2以下、より好ましくは1/4以下である。具体的な数値としては、天面部171の露出部分の軸方向長さは、好ましくは3mm以下、より好ましくは1mm以下である。但し、天面部171の外面を半球状等の一定の曲率のなめらかな曲面とすれば、天面部171の軸方向長さが長くても把持しづらくなり、筒状部172及び下流側端面175を露出させるように誘導できる。
【0078】
本変形例においては、筒状部172の外面に雄ネジ173が設けられており、第1の位置においてカプラー103の雌ネジ135と雄ネジ173とが螺合している。このため、カプラー103が第1の位置にある状態でキャップ170を取り外そうとすると、天面部171を把持して回転させると共に上流側に引っ張らなければならない。このような動作は、単純に引っ張る動作よりも困難であり、カプラー103とキャップ170との係合を先に解除して、カプラー103を第2の位置に移動させるように、使用者を強く誘導することができる。
【0079】
雌ネジ135と雄ネジ173との螺合力は、筒状部172とオスルアー部111との摩擦係合力よりも弱くなるように設定されている。このため、カプラー103をキャップ170に対して相対回転させて螺合を解除することは、天面部171を把持して引っ張ることよりもはるかに容易であり、使用者はカプラー103を第2の位置へ移動させるように誘導される。
【0080】
但し、キャップ170は、雄ネジ173以外の方法によりカプラー103と係合させることができる。例えば、筒状部172の外面に、カプラー103の内面と当接して摩擦係合する凸部を設けることができる。また、天面部171がカプラー103に軽く内嵌するような構成とすることもできる。なお、キャップ170とカプラー103との係合力は、キャップ170とオスルアー部111との係合力よりも小さくし、キャップ170とオスルアー部111とが係合した状態で、カプラー103を第2の位置へ移動できるようにする。
【0081】
なお、第1の位置においてカプラー103と本体部101とが係合して、カプラー103の移動を規制するような構成を有している場合には、キャップ170とカプラー103との係合が生じない構成とすることもできる。
【0082】
第2の位置にカプラー103を移動させた際に、カプラー103を第2の位置に保持するような機構を設けることもできる。このようにすれば、オスルアー部111をメスコネクタ300に挿入する際に、意図せずにカプラー103が第2の位置から上流側へ移動してしまう事態を生じにくくすることができる。
【0083】
また、筒状部172とオスルアー部111とが係合していない場合に、キャップ172を紛失しないように、天面部171と、本体部101、カプラー103又はチューブ200とを接続するバンドを設けることができる。
【0084】
本変形例において、筒状部172及び天面部171の下流側端面175が、キャップ170をオスルアー部111から取り外す際に把持する把持部として機能する例を示した。しかし、筒状部172の長さを十分に長くしたり、表面に把持しやすくするための凹凸を設けたりすれば、筒状部172と天面部171との間に段差部が生じない構成とすることもできる。また、筒状部172を短くして段差部に指をかけて引っ張る構成とすることもできる。
【0085】
各実施形態及び変形例において示した、種々のオスコネクタ本体、カップラ及びキャップは、相互に入れ替えたり、適宜組み合わせたりすることができる。
【0086】
各実施形態及び変形例において、経腸栄養用オスコネクタが患者の体内に導入されるカテーテルの上流端に接続されたものである例を示したが、上流側に設けられたメスコネクタと接続される経腸栄養用コネクタとして広く使用することができ、カテーテル以外の経腸栄養に用いるチューブが接続されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本開示の経腸栄養用オスコネクタは、ISO80369-3に準拠した経腸栄養の分野において特に有用である。
【符号の説明】
【0088】
100A 経腸栄養用オスコネクタ
100B 経腸栄養用オスコネクタ
100C 経腸栄養用オスコネクタ
100D 経腸栄養用オスコネクタ
101 オスコネクタ本体
101A オスコネクタ本体
103 カプラー
105 キャップ
105B キャップ
105C キャップ
105D キャップ
106 キャップ
111 オスルアー部
112 接続部
113 環状溝
115 鍔状部
116 本体把持部
117 把持面
121 カプラーストッパ
122 ストッパ側係合部
125 延長部
126 本体側係合部
131 大径部
132 小径部
133 環状溝
135 雌ネジ
141 下流側延長部
142 上流側延長部
143 スリット
145 カプラー側係合部
151 キャップ本体
152 キャップ接続部
154 リング状部
154A リング状部
155 キャップ係合部
156 切欠
157 第1の端部
158 第2の端部
159 戻止部
161 中央凸部
162 外縁部
170 キャップ
171 天面部
172 筒状部
173 雄ネジ
175 下流側端面
200 カテーテル
250 包装体
300 メスコネクタ
311 雄ネジ
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