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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】車両用フードのシール構造
(51)【国際特許分類】
   B60J 10/84 20160101AFI20240514BHJP
   B60J 10/15 20160101ALI20240514BHJP
   B60J 10/30 20160101ALI20240514BHJP
【FI】
B60J10/84
B60J10/15
B60J10/30
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021153272
(22)【出願日】2021-09-21
(65)【公開番号】P2023045078
(43)【公開日】2023-04-03
【審査請求日】2023-10-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】野瀬 康仁
(72)【発明者】
【氏名】柏倉 宏亮
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-118638(JP,A)
【文献】特開2011-098646(JP,A)
【文献】特開2016-215755(JP,A)
【文献】特開2014-184764(JP,A)
【文献】実開平1-58376(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 10/00-10/90
B60R 13/06
B62D 25/08
25/10-25/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前後方向を前後方向とし、前記車両が水平面上に位置するときの前記車両の上下方向を上下方向とし、車幅方向において前記車両の中央に近づく側を内側とし、車幅方向において前記車両の中央から離れる側を外側とするとき、
前記車両の前部に設けられた収容部の上部開口を開閉するフード部と、
前記上部開口の後側に設けられたカウルルーバと、
前記上部開口の外側に設けられたフェンダパネルと、
前記フェンダパネルに取り付けられるとともに前後方向に延びる第1シール部材と、
前記カウルルーバに取り付けられるとともに車幅方向に延びる第2シール部材と、を備え、
前記第1シール部材及び前記第2シール部材によって、前記上部開口と前記フード部との間をシールする車両用フードのシール構造であって、
前記第1シール部材は、前後方向に延びる第1本体部を有しており、
前記第2シール部材は、車幅方向に延びる第2本体部と、前記第2本体部の外側の端に連なるとともに外側に向かうほど下方に位置するように傾斜して延びる傾斜部と、を有しており、
前記フード部と前記傾斜部とは、上下方向において隙間をあけて設けられており、
前記隙間に対して前後方向に隣り合うシール部を備え、
前記シール部は、前記第1シール部材及び前記第2シール部材のいずれか一方に対して連結された第3シール部材を含む、
車両用フードのシール構造。
【請求項2】
前記第1シール部材は、前記第1本体部の後端から屈曲して内側に延びる屈曲部を有しており、
前記第3シール部材は、前記屈曲部に取り付けられており、
前記シール部は、前記屈曲部及び前記第3シール部材により構成されている、
請求項1に記載の車両用フードのシール構造。
【請求項3】
前記フェンダパネルは、前記車両の意匠面を構成するパネル本体と、前記パネル本体の内側に設けられる硬質樹脂製の取付部材と、を備えており、
前記第3シール部材は、シール本体と、前記シール本体を保持する硬質樹脂製のシール保持部と、を有しており、
前記取付部材は、前記第1本体部が固定される固定部と、前記シール保持部を着脱可能に支持する支持部と、を有している、
請求項2に記載の車両用フードのシール構造。
【請求項4】
前記シール保持部及び前記支持部のいずれか一方には、他方から突出する支持突部を上下方向にスライド可能に支持する支持溝が設けられている、
請求項3に記載の車両用フードのシール構造。
【請求項5】
前記支持突部及び前記支持溝は、前記支持突部及び前記支持溝のうちの一方が、他方に対して上下方向に相対移動することを互いに係合することで規制する規制部を有している、
請求項4に記載の車両用フードのシール構造。
【請求項6】
前記支持突部は、突部本体と、上下方向における前記突部本体の他の部分よりも車幅方向の長さが大きくされた拡幅部と、を有しており、
前記支持溝は、底壁と、前記底壁の車幅方向の両端から立ち上がる一対の側壁と、を有しており、
前記一対の側壁には、車幅方向における前記一対の側壁同士の間の長さを前記拡幅部の車幅方向における長さよりも小さくする規制突起が設けられており、
前記拡幅部と前記規制突起とによって前記規制部が構成されている、
請求項5に記載の車両用フードのシール構造。
【請求項7】
前記カウルルーバは、前記第2シール部材が取り付けられるルーバ本体と、前記シール保持部の下方に位置するとともに、前記車両のボディに対して前記ルーバ本体を締結する締結部と、を備えており、
前記シール本体は、
前記シール保持部の内部に保持される内側シール本体と、
前記シール保持部の下面に保持されるとともに、上下方向における前記シール保持部と前記締結部との間をシールする下側シール本体と、を含む、
請求項3~請求項6のいずれか一項に記載の車両用フードのシール構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用フードのシール構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両用フードのシール構造が開示されている。このシール構造は、車両のフェンダパネルに取り付けられる第1シール部材と、樹脂製のカウルグリル(以下、カウルルーバ)に取り付けられる第2シール部材とを有している。
【0003】
第1シール部材は、車両の前後方向に延びている。
第2シール部材は、車両の幅方向に延びる本体部と、本体部と第1シール部材とを接続する型成形部とを有している。
【0004】
こうしたシール構造によれば、車両のエンジンルームをフードにより閉鎖した際に、第1シール部材及び第2シール部材がフードに圧接して弾性変形する。これにより、エンジンルームとフードとの間がシールされる。
【0005】
また、特許文献2には、第1シール部材と第2シール部材とがエンジンルームの周方向において隙間をあけて取り付けられるシール部材の取付構造が開示されている。
こうした取付構造によれば、カウルルーバの下部に設けられたバッテリー等の機器を点検すべくカウルルーバを取り外す際に、第2シール部材を第1シール部材から取り外すといった作業を省略することができる。
【0006】
また、従来、こうした取付構造では、エンジンルームのシール性が低下することを抑制するために、第1シール部材及び第2シール部材の上記周方向における隙間が小さくされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2007-118638号公報
【文献】特開2011-98646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、既存の車両を基に開発される新規の車両においては、カウルルーバ等の大型の部品を既存の車両と共通化することが望まれている。しかしながら、例えばカウルルーバを共通化する場合、以下のような問題が生じる。すなわち、カウルルーバについては、既存の車両と共通化される一方で、フード及びフェンダパネルについては、新規の車両の意匠に合わせて設計される。そのため、新規の車両においては、カウルルーバに対するフード及びフェンダパネルの相対的な位置が、既存の車両における位置からずれる場合がある。この場合、エンジンルームの周方向における第1シール部材と第2シール部材との間の隙間が拡がるとともに、第2シール部材においてフード部と圧接しない部分が生じる。その結果、エンジンルームのシール性が低下するおそれがある。
【0009】
なお、こうした課題は、エンジンが収容されるエンジンルームを備える車両の前部に限定されず、モータ等の車両の駆動装置が収容される収容部を備える車両の前部においても同様に生じるものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための車両用フードのシール構造は、車両の前後方向を前後方向とし、前記車両が水平面上に位置するときの前記車両の上下方向を上下方向とし、車幅方向において前記車両の中央に近づく側を内側とし、車幅方向において前記車両の中央から離れる側を外側とするとき、前記車両の前部に設けられた収容部の上部開口を開閉するフード部と、前記上部開口の後側に設けられたカウルルーバと、前記上部開口の外側に設けられたフェンダパネルと、前記フェンダパネルに取り付けられるとともに前後方向に延びる第1シール部材と、前記カウルルーバに取り付けられるとともに車幅方向に延びる第2シール部材と、を備え、前記第1シール部材及び前記第2シール部材によって、前記上部開口と前記フード部との間をシールする車両用フードのシール構造であって、前記第1シール部材は、前後方向に延びる第1本体部を有しており、前記第2シール部材は、車幅方向に延びる第2本体部と、前記第2本体部の外側の端に連なるとともに外側に向かうほど下方に位置するように傾斜して延びる傾斜部と、を有しており、前記フード部と前記傾斜部とは、上下方向において隙間をあけて設けられており、前記隙間に対して前後方向に隣り合うシール部を備え、前記シール部は、前記第1シール部材及び前記第2シール部材のいずれか一方に対して連結された第3シール部材を含む。
【0011】
同構成によれば、シール部が、上下方向におけるフード部と傾斜部との隙間に対して前後方向において隣り合っている。これにより、走行風が隙間を前後方向に通り抜けることが第3シール部材により抑制される。したがって、収容部のシール性の向上を図ることができる。
【0012】
また、上記構成によれば、シール部は、第1シール部材及び第2シール部材のいずれか一方に対して連結された第3シール部材を含んでいる。このため、第1シール部材または第2シール部材を車両に取り付けるのに伴って、第3シール部材が車両に取り付けられる。したがって、第3シール部材を単独で車両に取り付ける場合に比べて、第3シール部材を取り付ける際の作業性の向上を図ることができる。
【0013】
上記車両用フードのシール構造において、前記第1シール部材は、前記第1本体部の後端から屈曲して内側に延びる屈曲部を有しており、前記第3シール部材は、前記屈曲部に取り付けられており、前記シール部は、前記屈曲部及び前記第3シール部材により構成されていることが好ましい。
【0014】
同構成によれば、屈曲部及び第3シール部材によりシール部が構成されているため、第3シール部材のみによってシール部を構成する場合に比べて、第3シール部材の体格を小さくできる。また、屈曲部については、第1シール部材の本体部の後端に延設することによって容易に具現化することができる。
【0015】
上記車両用フードのシール構造において、前記フェンダパネルは、前記車両の意匠面を構成するパネル本体と、前記パネル本体の内側に設けられる硬質樹脂製の取付部材と、を備えており、前記第3シール部材は、シール本体と、前記シール本体を保持する硬質樹脂製のシール保持部と、を有しており、前記取付部材は、前記第1本体部が固定される固定部と、前記シール保持部を着脱可能に支持する支持部と、を有していることが好ましい。
【0016】
同構成によれば、取付部材の固定部に第1シール部材の第1本体部が固定されるとともに、取付部材の支持部に第3シール部材のシール保持部が着脱可能に支持される。このため、第1シール部材の屈曲部に対して第3シール部材を安定した姿勢で取り付けることができる。
【0017】
上記車両用フードのシール構造において、前記シール保持部及び前記支持部のいずれか一方には、他方から突出する支持突部を上下方向にスライド可能に支持する支持溝が設けられていることが好ましい。
【0018】
同構成によれば、支持部に対して第3シール部材を容易に着脱することができる。
上記車両用フードのシール構造において、前記支持突部及び前記支持溝は、前記支持突部及び前記支持溝のうちの一方が、他方に対して上下方向に相対移動することを互いに係合することで規制する規制部を有していることが好ましい。
【0019】
同構成によれば、第3シール部材が支持部に取り付けられている状態において、シール保持部が上方に移動することが規制部により規制される。したがって、取付部材からの第3シール部材の脱離を抑制できる。
【0020】
上記車両用フードのシール構造において、前記支持突部は、突部本体と、上下方向における前記突部本体の他の部分よりも車幅方向の長さが大きくされた拡幅部と、を有しており、前記支持溝は、底壁と、前記底壁の車幅方向の両端から立ち上がる一対の側壁と、を有しており、前記一対の側壁には、車幅方向における前記一対の側壁同士の間の長さを前記拡幅部の車幅方向における長さよりも小さくする規制突起が設けられており、前記拡幅部と前記規制突起とによって前記規制部が構成されていることが好ましい。
【0021】
同構成によれば、シール保持部が取付部材に取り付けられている状態において、第3シール部材が上方に移動する際に、支持突部の拡幅部が支持溝の規制突起に干渉する。これにより、取付部材からの第3シール部材の脱離が抑制されるようになる。したがって、簡単な構成により規制部を具体化することができる。
【0022】
上記車両用フードのシール構造において、前記カウルルーバは、前記第2シール部材が取り付けられるルーバ本体と、前記シール保持部の下方に位置するとともに、前記車両のボディに対して前記ルーバ本体を締結する締結部と、を備えており、前記シール本体は、前記シール保持部の内部に保持される内側シール本体と、前記シール保持部の下面に保持されるとともに、上下方向における前記シール保持部と前記締結部との間をシールする下側シール本体と、を含むことが好ましい。
【0023】
上下方向においてシール保持部とカウルルーバの締結部との間に隙間が生じやすい。そのため、走行風が上記隙間を前後方向に通り抜けるおそれがある。
この点、上記構成によれば、上記隙間が、シール保持部の下面に保持される下側シール本体によってシールされるようになる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、収容部のシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、車両用フードのシール構造の一実施形態について、車両の前部を示す平面図である。
図2図2は、図1のシール構造におけるシール部を中心に拡大して示す斜視図である。
図3図3は、図1のシール構造について、第3シール部材が取付部材に取り付けられた状態を示す斜視図である。
図4図4は、図1のシール構造について、第3シール部材が取付部材から取り外された状態を示す斜視図である。
図5図5は、図3の支持部及び第3シール部材を示す平面図である。
図6図6は、図5の6-6線に沿った断面図である。
図7図7は、図1の7-7線に沿った断面図である。
図8図8は、図1の8-8線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1図8を参照して、車両用フードのシール構造の一実施形態について説明する。以降では、車両の前後方向及び車幅方向を単に前後方向X及び車幅方向Yとして説明する。また、車幅方向Yにおいて車両の中央に近づく側を内側とし、車幅方向Yにおいて車両の中央から離れる側を外側として説明する。また、車両が水平面上に位置するときの車両の上下方向を単に上下方向Zとし、上下方向Zにおける上方及び下方を単に上方及び下方として説明する。
【0027】
なお、本実施形態では、車両の前部10、特に前部10のうち前後方向Xにおける後側から前側を見たときの車幅方向Yの右側の部分に適用される車両用フードのシール構造として本発明を具体化している。そのため、以降では、前部10の右側のみについて説明し、前部10の左側については説明を省略する。
【0028】
<車両の前部10の基本構成>
図1に示すように、車両の前部10には、エンジン(図示略)及びバッテリ12が収容されるエンジンルーム11と、エンジンルーム11の上部開口11aを開閉するフード部13と、ヘッドランプ14とが設けられている。図1では、フード部13を二点鎖線にて示している。なお、エンジンルーム11が本発明に係る収容部に相当する。
【0029】
また、前部10には、ラジエータサポートカバー15、カウルルーバ20、及びフェンダパネル30と、上部開口11aとフード部13との間をシールする第1シール部材40及び第2シール部材50と、第3シール部材60とが設けられている。
【0030】
ラジエータサポートカバー15は、上部開口11aの前側に設けられている。ラジエータサポートカバー15は、上部開口11aの前側の端縁に沿って延在している。ラジエータサポートカバー15は、ラジエータ(図示略)を含む上部開口11aの前端を上方から覆っている。
【0031】
カウルルーバ20は、上部開口11aの後側に設けられている。カウルルーバ20は、上部開口11aの後側の端縁に沿って延在している。カウルルーバ20は、上部開口11aの後端を上方から覆っている。
【0032】
フェンダパネル30は、上部開口11aの外側に設けられている。フェンダパネル30は、前後方向Xに延びるとともに上部開口11aの車幅方向Yの端縁を構成している。
以下、各構成について詳細に説明する。
【0033】
<カウルルーバ20>
図1に示すように、カウルルーバ20は、硬質樹脂製であり、メインルーバ21と、メインルーバ21の外側の端に取り付けられるサイドルーバ22とから構成されている。
【0034】
サイドルーバ22は、本体部22aと、締結部22bとを有している(図2参照)。
本体部22aは、同本体部22aの上面がメインルーバ21の上面に連なるようにメインルーバ21に対して連結されている。本体部22aは、バッテリ12の後端を上方から覆っている。なお、メインルーバ21と本体部22aとによって、本発明に係るルーバ本体20Aが構成されている。
【0035】
図2図7、及び図8に示すように、締結部22bは、車両のボディ(図示略)に対してルーバ本体20Aを締結するものであり、サイドルーバ22の最も外側に位置している(図2及び図7参照)。締結部22bは、本体部22aから前側に向かって突出している(図8参照)。
【0036】
<フェンダパネル30>
図1及び図2に示すように、フェンダパネル30は、車両の意匠面を構成するパネル本体31と、パネル本体31の内側に設けられる硬質樹脂製の取付部材32とを備えている。パネル本体31の上側端縁が、上部開口11aの車幅方向Yの端縁を構成している。
【0037】
取付部材32は、前後方向Xに延びるとともに、前端の上面がラジエータサポートカバー15の外側の端の上面に連なるように設けられている(図1参照)。
図3図5及び図6に示すように、取付部材32は、前後方向X及び車幅方向Yの双方に延びる頂壁32aと、頂壁32aの車幅方向Yの両端から下方に延びる一対の側壁32bとを有している。また、取付部材32は、頂壁32a及び一対の側壁32bの後端を連結する連結壁32cを有している。
【0038】
図4に示すように、取付部材32は、第1シール部材40が固定される固定部33と、第3シール部材60を着脱可能に支持する支持部34とを有している。支持部34は、固定部33の後側の端に連なって設けられている。
【0039】
支持部34には、支持溝35が設けられている。
図4図6及び図8に示すように、支持溝35は、連結壁32cの内面から前側に突出する底壁35aと、底壁35aの車幅方向Yの両端から立ち上がる一対の第1側壁35bと、底壁35aの前後方向Xの両端から立ち上がる一対の第2側壁35cとを有している。なお、一対の第2側壁35cのうち後側に位置する第2側壁35cは、連結壁32cにより構成されている。
【0040】
図5及び図6に示すように、一対の第1側壁35b及び一対の第2側壁35cの各々の上側の端は、頂壁32aまで延びて支持溝35の開口部35dを構成している。
図6に示すように、一対の第1側壁35bの各々には、規制突起36が設けられている。一対の規制突起36同士は、車幅方向Yにおいて互いに対向している。
【0041】
図5及び図8に示すように、一対の第2側壁35cのうち後側に位置する第2側壁35cには、同第2側壁35cの上端から下方に延びる切欠部37が形成されている。
<第1シール部材40>
図1及び図2に示すように、フェンダパネル30には、フェンダパネル30とフード部13との間をシールする第1シール部材40が取り付けられている。
【0042】
図6に示すように、第1シール部材40は、フェンダパネル30の頂壁32aに固定されるベース部40aと、ベース部40aの上方に連なって設けられる筒部40bとから構成されている。ベース部40a及び筒部40bは、例えばゴムなどの弾性材料により一体に形成されている。
【0043】
また、図1及び図2に示すように、第1シール部材40は、前後方向Xに延びる第1本体部41と、第1本体部41の後端から延びる屈曲部42とを有している。
第1本体部41のベース部40aが、固定部33の頂壁32aに対してクリップ(図示略)により取り付けられている。
【0044】
屈曲部42は、取付部材32の連結壁32cよりも後側で屈曲して内側に延びている。
図7及び図8に示すように、第1シール部材40は、上部開口11aをフード部13により閉鎖した際に、第1本体部41及び屈曲部42の双方の筒部40bがフード部13に圧接するように構成されている。
【0045】
<第2シール部材50>
図1及び図2に示すように、カウルルーバ20には、カウルルーバ20とフード部13との間をシールする第2シール部材50が取り付けられている。
【0046】
第2シール部材50は、ルーバ本体20Aの前端20aに対してクリップ(図示略)により固定されるベース部50a(図7参照)と、ベース部50aの上方に連なって設けられる筒部50bとから構成されている。ベース部50a及び筒部50bは、例えばゴムなどの弾性材料により一体に形成されている。
【0047】
図2及び図7に示すように、第2シール部材50は、車幅方向Yに沿って延びる第2本体部51と、第2本体部51の外側の端に連なる傾斜部52とを有している。
第2本体部51は、上部開口11aをフード部13により閉鎖した際に、筒部50bがフード部13に圧接するように構成されている(図7参照)。
【0048】
傾斜部52は、外側に向かうほど下方に位置するように傾斜して延びている。傾斜部52の外側の端面は、取付部材32の側壁32bと車幅方向Yに対向している。
傾斜部52及びフード部13とは、上下方向Zにおいて隙間S1をあけて設けられている(図7参照)。隙間S1と屈曲部42とは、前後方向X(図7の紙面直交方向)に隣り合っている。詳しくは、隙間S1の後側(図7の紙面直交方向における奥側)に、第1シール部材40の屈曲部42が位置している。
【0049】
<第3シール部材60>
図2に示すように、第1シール部材40の屈曲部42には、第3シール部材60が取り付けられている。
【0050】
第3シール部材60は、シール本体61と、シール本体61を保持する硬質樹脂製のシール保持部70とを有している。
図3図5及び図8に示すように、シール保持部70は、頂壁71、頂壁71の端縁から下方に延びる3つの側壁72,73,74、及び頂壁71と上下方向Zに対向する底壁75を有している。
【0051】
頂壁71は、屈曲部42のベース部40aに対して接着されている(図3参照)。頂壁71は、前後方向Xにおける中央部から後側に向かうほど下方に位置するように傾斜して延びている(図8参照)。
【0052】
第1側壁72は、頂壁71の前端から下方に延びている。第1側壁72は、取付部材32の連結壁32cと前後方向Xにおいて互いに対向している。
図4図6に示すように、第1側壁72には、支持溝35に対して上下方向Zにスライド可能に支持される支持突部76が設けられている。
【0053】
支持突部76は、第1側壁72から突出する軸部76aと、軸部76aの前端から車幅方向Yの両側に延びる平板部76bとを有している。また、支持突部76は、上下方向Zにおける軸部76aの他の部分よりも車幅方向Yの長さが大きくされた複数(本実施形態では、3つ)の拡幅部76cを有している。
【0054】
軸部76aは、上下方向Zに延びている。軸部76aの車幅方向Yの長さは、切欠部37の車幅方向Yの長さよりもわずかに小さい(図5参照)。なお、軸部76aが、本発明に係る突部本体に相当する。軸部76aは、支持突部76を支持溝35に対して挿入する際に、切欠部37により逃がされる。
【0055】
平板部76bは、上下方向Zに長い長方形板状である。平板部76bは、一対の第2側壁35cのうち前側の第2側壁35cと前後方向Xに対向している。平板部76bの車幅方向Yの長さは、車幅方向Yにおける一対の第1側壁35b同士の間の長さよりもわずかに小さい(図5参照)。
【0056】
3つの拡幅部76cは、上下方向Zにおいて互いに間隔をあけて並んでいる(図6参照)。拡幅部76cは、軸部76aの内側及び外側の双方に延びている。拡幅部76cの前端は、平板部76bに連結されて平板部76bを補強している(図5参照)。拡幅部76cは、一対の第2側壁35cのうち後側の第2側壁35cと前後方向Xに対向している。
【0057】
3つの拡幅部76cのうち上下方向Zにおいて最も下方に位置する拡幅部76cは、上下方向Zにおいて支持溝35の一対の規制突起36よりも下方に位置している(図6参照)。
【0058】
前後方向Xにおける平板部76bの前端から拡幅部76cの後端までの長さは、前後方向Xにおける一対の第2側壁35c同士の間の長さよりもわずかに小さい(図5参照)。
各拡幅部76cの車幅方向Yの長さは、車幅方向Yにおける一対の第1側壁35b同士の間の長さよりもわずかに小さく、車幅方向Yにおける一対の規制突起36同士の間の長さよりもわずかに大きい(図6参照)。
【0059】
拡幅部76c及び規制突起36は、支持突部76が支持溝35に対して上方に相対移動することを互いに係合することにより規制するように構成されている。すなわち、拡幅部76cと規制突起36とによって、本発明に係る規制部が構成されている。
【0060】
図8に示すように、第2側壁73は、頂壁71の後端から下方に延びている。
図5に示すように、第3側壁74は、頂壁71の外側の端から下方に延びている。
図3及び図8に示すように、底壁75は、側壁72,73,74の下端に連結されている。底壁75は、第1側壁72の下端から後側に延びる第1底壁75aと、第1底壁75aの後端から立ち上がる立壁75bと、立壁75bの上端から後側に延びるとともに第2側壁73の下端に連結される第2底壁75cとを有している。
【0061】
図8に示すように、底壁75の下方には、カウルルーバ20の締結部22bが位置している。シール保持部70の底壁75と締結部22bとは、上下方向Zにおいて隙間S2をあけて設けられている。
【0062】
図3及び図8に示すように、シール本体61は、例えばゴムなどの弾性材料により直方体状に形成されている。
シール本体61は、シール保持部70の内部に保持される内側シール本体62と、シール保持部70の下面に保持される2つの下側シール本体63,64とを有している。
【0063】
内側シール本体62は、第1底壁75aの内面に接着されている。
図7に示すように、内側シール本体62は、傾斜部52とフード部13との隙間S1に対して前後方向Xに隣り合うように設けられている。詳しくは、隙間S1の後側(図7の紙面直交方向における奥側)に、内側シール本体62が位置している。なお、屈曲部42及び内側シール本体62が、本発明に係るシール部に相当する。
【0064】
図3及び図8に示すように、下側シール本体63は、第1底壁75a及び立壁75bの外面に接着されている。下側シール本体63は、隙間S2のうち、第1底壁75a及び立壁75bに対応する部分の一部を埋めるように構成されている。
【0065】
下側シール本体64は、第2底壁75cの外面に接着されている。下側シール本体64は、締結部22bに当接している。すなわち、下側シール本体64は、シール保持部70の第2底壁75cと締結部22bとの間をシールしている。
【0066】
<第3シール部材60の着脱方法>
次に、図2図3及び図4を参照して、第3シール部材60の着脱方法について説明する。なお、本実施形態では、バッテリ12を点検すべくカウルルーバ20のサイドルーバ22を取り外す際の第3シール部材60の着脱方法について説明する。
【0067】
図2に示すように、まず、作業者は、締結部22bの上方に位置する第3シール部材60を取付部材32から取り外すべく、シール保持部70の支持突部76を支持部34の支持溝35に対してスライドさせながら上方に相対移動させる。
【0068】
ここで、シール保持部70の頂壁71は、第1シール部材40の屈曲部42に対して連結されている。
そのため、図4に示すように、第3シール部材60が取付部材32から取り外された場合であっても、第3シール部材60は第1シール部材40に連結されたままの状態となる。
【0069】
続いて、第1シール部材40の第1本体部41を前後方向Xと交差する方向に曲げる。これにより、第3シール部材60がカウルルーバ20の締結部22bの上方から移動される。なお、図4には、カウルルーバ20の締結部22bの図示を省略している。
【0070】
こうして、作業者が締結部22bを操作することが可能となる。
また、第3シール部材60を取付部材32に取り付ける際には、第1本体部41の曲げを元に戻す。このとき、第3シール部材60は屈曲部42に連結されているため、第1本体部41を操作するのに伴って第3シール部材60が取付部材32への取付位置まで移動される。
【0071】
そして、シール保持部70の支持突部76を開口部35dから支持溝35内に挿入する。これにより、図3に示すように、第3シール部材60が取付部材32に取り付けられた状態となる。
【0072】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7に示すように、第1シール部材40の屈曲部42及び第3シール部材60の内側シール本体62が、上下方向Zにおけるフード部13と傾斜部52との隙間S1に対して前後方向Xにおいて隣り合っている。これにより、エンジンルーム11を流れる走行風が隙間S1を前後方向Xに通り抜けることが屈曲部42及び内側シール本体62により抑制される。
【0073】
また、図8に示すように、第3シール部材60の下側シール本体63が、上下方向Zにおけるシール保持部70の底壁75と締結部22bとの隙間S2のうち、第1底壁75a及び立壁75bに対応する部分の一部を埋めている。これにより、エンジンルーム11を流れる走行風は、隙間S2を前後方向Xに通り抜ける際に、下側シール本体63に衝突するようになる。そのため、隙間S2を前後方向Xに通り抜ける走行風の量が低減される。さらに、下側シール本体63よりも後側において、第3シール部材60の下側シール本体64が、シール保持部70の第2底壁75cと締結部22bとの間をシールしている。これにより、エンジンルーム11を流れる走行風が隙間S2を前後方向Xに通り抜けることが抑制される。
【0074】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)第1シール部材40は、前後方向Xに延びる第1本体部41を有している。第2シール部材50は、車幅方向Yに延びる第2本体部51と、第2本体部51の外側の端に連なるとともに外側に向かうほど下方に位置するように傾斜して延びる傾斜部52とを有している。フード部13と傾斜部52とは、上下方向Zにおいて隙間S1をあけて設けられている。車両用フードのシール構造は、隙間S1に対して前後方向Xに隣り合うシール部としての第3シール部材60を備えている。第3シール部材60は、第1シール部材40に対して連結されている。
【0075】
こうした構成によれば、上述した作用を奏する。したがって、エンジンルーム11のシール性の向上を図ることができる。ひいては、エンジンルーム11の内部から外部に走行風が通り抜けることに起因して発生する風切り音を抑制できる。
【0076】
また、上記構成によれば、第3シール部材60は、第1シール部材40に対して連結されている。このため、第1シール部材40を車両に取り付けるのに伴って、第3シール部材60が車両に取り付けられる。したがって、第3シール部材60を単独で車両に取り付ける場合に比べて、第3シール部材60を取り付ける際の作業性の向上を図ることができる。
【0077】
(2)第1シール部材40は、第1本体部41の後端から屈曲して内側に延びる屈曲部42を有している。第3シール部材60は、屈曲部42に取り付けられている。シール部は、屈曲部42及び第3シール部材60により構成されている。
【0078】
こうした構成によれば、屈曲部42及び第3シール部材60によりシール部が構成されているため、第3シール部材60のみによってシール部を構成する場合に比べて、第3シール部材60の体格を小さくできる。また、屈曲部42については、第1シール部材40の第1本体部41の後端に延設することによって容易に具現化することができる。
【0079】
(3)フェンダパネル30は、車両の意匠面を構成するパネル本体31と、パネル本体31の内側に設けられる硬質樹脂製の取付部材32とを備えている。第3シール部材60は、シール本体61と、シール本体61を保持する硬質樹脂製のシール保持部70とを有している。取付部材32は、第1本体部41が固定される固定部33と、シール保持部70を着脱可能に支持する支持部34とを有している。
【0080】
こうした構成によれば、取付部材32の固定部33に第1シール部材40の第1本体部41が固定されるとともに、取付部材32の支持部34に第3シール部材60のシール保持部70が着脱可能に支持される。このため、第1シール部材40の屈曲部42に対して第3シール部材60を安定した姿勢で取り付けることができる。
【0081】
(4)支持部34には、シール保持部70から突出する支持突部76を上下方向Zにスライド可能に支持する支持溝35が設けられている。
こうした構成によれば、支持部34に対して第3シール部材60を容易に着脱することができる。
【0082】
(5)支持突部76及び支持溝35は、支持突部76が支持溝35に対して上下方向Zに相対移動することを互いに係合することで規制する規制部としての拡幅部76c及び規制突起36を有している。
【0083】
こうした構成によれば、第3シール部材60が支持部34に取り付けられている状態において、シール保持部70が上方に移動することが規制部としての拡幅部76c及び規制突起36により規制される。したがって、取付部材32からの第3シール部材60の脱離を抑制できる。
【0084】
(6)支持突部76は、軸部76aと、上下方向Zにおける軸部76aの他の部分よりも車幅方向Yの長さが大きくされた拡幅部76cとを有している。支持溝35は、底壁35aと、底壁35aの車幅方向Yの両端から立ち上がる一対の第1側壁35bとを有している。一対の第1側壁35bには、車幅方向Yにおける一対の第1側壁35b同士の間の長さを拡幅部76cの車幅方向Yにおける長さよりも小さくする規制突起36が設けられている。拡幅部76cと規制突起36とによって規制部が構成されている。
【0085】
こうした構成によれば、シール保持部70が取付部材32に取り付けられている状態において、第3シール部材60が上方に移動する際に、支持突部76の拡幅部76cが支持溝35の規制突起36に干渉する。これにより、取付部材32からの第3シール部材60の脱離が抑制されるようになる。したがって、簡単な構成により規制部を具体化することができる。
【0086】
(7)カウルルーバ20は、第2シール部材50が取り付けられるルーバ本体20Aと、シール保持部70の下方に位置するとともに、車両のボディに対してルーバ本体20Aを締結する締結部22bとを備えている。シール本体61は、シール保持部70の内部に保持される内側シール本体62と、シール保持部70の下面に保持されるとともに、上下方向Zにおけるシール保持部70と締結部22bとの間をシールする下側シール本体63,64とを有している。
【0087】
上下方向Zにおいてシール保持部70とカウルルーバ20の締結部22bとの間に隙間S2が生じやすい。そのため、走行風が隙間S2を前後方向Xに通り抜けるおそれがある。
【0088】
この点、上記構成によれば、隙間S2が、シール保持部70の下面に保持される下側シール本体63,64によってシールされるようになる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0089】
・シール本体61は、本実施形態で例示したように下側シール本体63,64を有するものに限定されない。例えば、下側シール本体63,64を一体に設けるようにしてもよいし、下側シール本体63,64のうちいずれか一方を省略してもよい。
【0090】
・カウルルーバ20の形状は、本実施形態で例示したものに限定されない。例えば、締結部22bは、シール保持部70の下方に位置するものに限定されず、車両への搭載要件に合わせてその配置を適宜変更してもよい。この場合、下側シール本体63,64を省略することができる。また、カウルルーバ20は、メインルーバ21と、サイドルーバ22とが一体に形成されるものであってもよい。
【0091】
・拡幅部76cの配置及び数は、本実施形態で例示したものに限定されず、適宜変更することができる。例えば、拡幅部76cの数を1つまたは2つにしてもよいし、4つ以上にしてもよい。この場合、規制突起36の配置及び数も、本実施形態で例示したものに限定されず、少なくとも1つの拡幅部76cに対応する位置に設けられるものであればよい。
【0092】
・規制部は、拡幅部76cと規制突起36とによって構成されるものに限定されない。例えば、支持突部76に規制突起36が嵌合する凹部を設けるようにしてもよい。この場合、拡幅部76cを省略するとともに、前後方向Xの板厚を大きくした平板部76bに対して凹部を設けるようにすればよい。
【0093】
・規制部を省略してもよい。すなわち、拡幅部76c及び規制突起36を省略してもよい。
・本実施形態では、支持部34に設けられた支持溝35を例示したが、例えば、支持溝35をシール保持部70に設けるようにしてもよい。この場合、支持溝35を上下方向Zにスライド可能に支持する支持突部76を支持部34に設けるようにすればよい。
【0094】
・支持突部76の形状は、本実施形態で例示したものに限定されず、例えば、平板部76b及び拡幅部76cを省略することができる。この場合、支持突部76をシール保持部70及び支持部34のいずれか一方に設けるとともに、他方に対して支持突部76の軸部76aが嵌合する凹部を設けるようにすればよい。こうした構成によれば、支持溝35を省略できるとともに、簡単な構成により第3シール部材60を取付部材32に対して取り付けることが可能となる。
【0095】
・支持突部76を省略してもよい。すなわち、取付部材32から支持部34を省略してもよい。
・第1シール部材40から屈曲部42を省略してもよい。この場合、第3シール部材60の形状及び配置は、本実施形態で例示したものに限定されない。例えば、第3シール部材60を第1本体部41または第2シール部材50の傾斜部52に接着するようにしてもよいし、それに伴って、第3シール部材60の体格を屈曲部42の分だけ大きくしてもよい。
【0096】
・収容部は、本実施形態で例示したようなエンジンルーム11に限定されず、例えばモータ等の車両を駆動する駆動装置が収容される収容部や荷物等が収容される収容部であってもよい。
【0097】
・本発明に係る車両用シールのシール構造は、車両の前部10の右側に適用されるものに限定されず、前部10の左側や、前部10の左右両側に適用することもできる。
【符号の説明】
【0098】
S1,S2…隙間
X…前後方向
Y…車幅方向
Z…上下方向
10…前部
11…エンジンルーム
11a…上部開口
12…バッテリ
13…フード部
14…ヘッドランプ
15…ラジエータサポートカバー
20…カウルルーバ
20A…ルーバ本体
20a…前端部
21…メインルーバ
22…サイドルーバ
22a…本体部
22b…締結部
30…フェンダパネル
31…パネル本体
32…取付部材
32a…頂壁
32b…側壁
32c…連結壁
33…固定部
34…支持部
35…支持溝
35a…底壁
35b…第1側壁
35c…第2側壁
35d…開口部
36…規制突起
37…切欠部
40…第1シール部材
40a…ベース部
40b…筒部
41…第1本体部
42…屈曲部
50…第2シール部材
50a…ベース部
50b…筒部
51…第2本体部
52…傾斜部
60…第3シール部材
61…シール本体
62…内側シール本体
63,64…下側シール本体
70…シール保持部
71…頂壁
72…第1側壁
73…第2側壁
74…第3側壁
75…底壁
75a…第1底壁
75b…立壁
75c…第2底壁
76…支持突部
76a…軸部
76b…平板部
76c…拡幅部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8