(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】情報処理装置、表示システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20240514BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240514BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
G06Q30/0251
G06Q30/06
G07G1/00 331B
(21)【出願番号】P 2021508898
(86)(22)【出願日】2020-03-03
(86)【国際出願番号】 JP2020008975
(87)【国際公開番号】W WO2020195614
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2019055882
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】田辺 正道
(72)【発明者】
【氏名】萱野 雄介
(72)【発明者】
【氏名】内村 淳
(72)【発明者】
【氏名】中島 俊一
(72)【発明者】
【氏名】西村 知之
【審査官】渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-195017(JP,A)
【文献】特開2012-22589(JP,A)
【文献】特開2008-15577(JP,A)
【文献】国際公開第2018/020658(WO,A1)
【文献】特開2013-171407(JP,A)
【文献】米国特許第9665900(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段とを備え、
前記出力手段は、前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たすパラメータを、前記パラメータ候補から特定し、当該特定したパラメータに関する前記順位情報を出力する
情報処理装置。
【請求項2】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段とを備え、
前記出力手段は、
前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記パラメータ候補から、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たす
パラメータを特定し、複数のパラメータを特定した場合、前記複数のパラメータに関連付けられた販売実績に関するそれぞれの順位情報のうち、他より高い順位情報を出力する
情報処理装置。
【請求項3】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段と
を備え、
前記出力手段は、
前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記パラメータ候補から、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たすパラメータを特定し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たす前記パラメータを特定できない場合、前記第1の基準を変更する
情報処理装置。
【請求項4】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段と
を備え、
前記第1の基準として、順位が予め定められており、
前記出力手段は、
前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、
当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記パラメータ候補から、前記注目商品の販売実績に関する順位が、前記予め定められた順位以上となる前記パラメータを特定し、前記特定したパラメータに関し、前記第1の基準として予め定められた順位以上の、前
記複数の販売商品の販売実績に関するそれぞれの順位を出力し、
前記注目商品の販売実績に関する順位が、前記予め定められた順位以上となる前記パラメータを特定できない場合、前記第1の基準に定められた順位を変更し、
前記変更した順位に基づいて、前記順位を出力する販売商品の販売実績の数を変更する
情報処理装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記顧客の属性と一致する属性が前記パラメータとして関連付けられた販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たすとき、当該順位情報を出力する
請求項1ないし4のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力手段は、前記注目商品の販売状況と一致する販売状況が前記パラメータとして関連付けられた販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たすとき、当該順位情報を出力する
請求項1ないし5のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力手段は、前記店舗に設置された表示装置に、前記順位情報を出力する
請求項1ないし6のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項8】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する取得手段と、前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段と、を備えた情報処理装置と、
前記店舗に設置され、前記出力手段により出力された前記順位情報を表示する表示装置と
を備え、
前記出力手段は、前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たすパラメータを、前記パラメータ候補から特定し、当該特定したパラメータに関する前記順位情報を出力する
表示システム。
【請求項9】
コンピュータが、
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得し、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力し、
前記出力では、前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たすパラメータを、前記パラメータ候補から特定し、当該特定したパラメータに関する前記順位情報を出力する
処理を実行する情報処理方法。
【請求項10】
店舗に設置された撮像装置によって撮像された撮像データから、前記店舗に来店した顧客が
手に取った商品を注目商品
として認識し、認識した前記注目商品を示す情報を取得する処理と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する処理とを、コンピュータに実行させ、
前記出力する処理では、前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たすパラメータを、前記パラメータ候補から特定し、当該特定したパラメータに関する前記順位情報を出力する
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、表示システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品の売上げを向上させるために、顧客の購買意欲を高めることが必要であり、その一手法として販促情報を顧客に見せる手法がある。販促情報とは、一般的に、顧客の購買意欲を高めるためのいわゆる宣伝広告である。
【0003】
特許文献1には、販促情報を顧客に提供する際、異なる販促情報を提供することで、多種多様な嗜好を有する多くの顧客の購買意欲を高める情報提供方法が開示されている。
【0004】
上述の情報提供方法では、カメラにて取得された画像を解析し、画像に撮影されている顧客の性別や年齢などの特徴を推定し、推定された特徴を用いて、提示する販促情報を特定している。また、商品の人気の度合いや、売上ランキングを販促情報として表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、特許文献1では、販促情報として、人気の度合いや、売上ランキングを表示しているが、顧客が注目した商品が、必ずしも人気が高い商品であったり、ランキングの上位にくる商品であったりするとは限らない。よって、顧客が注目した商品が、どのようなランキングとなっているか把握することができない場合があるという課題がある。
【0007】
本開示の目的の一つは、上述の課題を解決し、顧客が注目した商品に関して、容易にランキングを把握することを可能とする情報処理装置、表示システム、情報処理方法およびプログラムが記録された記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様における情報処理装置は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する取得手段と、前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段とを備える。
【0009】
本開示の一態様における表示システムは、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する取得手段と、前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段とを備えた情報処理装置と、前記店舗に設置され、前記出力手段により出力された前記順位情報を表示する表示装置とを備える。
【0010】
本開示の一態様における情報処理方法は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する。
【0011】
本開示の一態様における記録媒体は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する処理と、前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する処理とを、コンピュータに実行させるプログラムを記録する。
【発明の効果】
【0012】
本開示の効果の一つは、顧客が注目した商品に関して、容易にランキングを把握することを可能とすることができることである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】第1の実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】第1の実施形態に係る情報処理システムの使用形態の一例を示す図である。
【
図3A】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】特定部の機能構成部の一例を示すブロック図である。
【
図8】抽出されたパラメータ候補の例を示す図である。
【
図9】販売実績をソートした結果の一例を示す図である。
【
図10】特定パラメータ情報の一例を示す図である。
【
図11】第1の実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【
図12】第1の実施形態に係る情報処理システムの画像解析装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図13】デジタルサイネージに出力された画面の一例を示す図である。
【
図14】第2の実施形態に係る情報処理システムの画像解析装置の構成を示すブロック図である。
【
図15】第2の実施形態に係る情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
【
図16】デジタルサイネージに出力された画面の他の例を示す図である。
【
図17】各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
【0015】
第1の実施形態
第1の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置110、撮像装置120、デジタルサイネージ130および画像解析装置140を備える。撮像装置120およびデジタルサイネージ130は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど、小売業における店舗に設置されている。
【0017】
情報処理装置110は、例えばコンピュータであり、撮像装置120、デジタルサイネージ130、画像解析装置140などの各装置の制御、各装置からの情報の取得、取得した情報の解析等の処理を行う。
【0018】
情報処理システム100はまた、管理サーバ200に通信可能に接続されている。管理サーバ200は、例えばコンピュータであり、当該店舗における商品管理や販売管理等を行う。管理サーバ200は、当該店舗の商品管理や販売管理に限定されず、他の店舗の商品管理や販売管理を行ってもよい。管理サーバ200は、店舗に設置されてもよいし、店舗とは異なる場所に配置され、通信ネットワークを介して情報処理システム100と接続されてもよい。つまり、管理サーバ200は、クラウドコンピューティングシステムによって実現されてもよい。
【0019】
撮像装置120は、例えば店舗の天井、壁面、商品棚等、様々な場所に設置されたカメラ又はビデオカメラである。撮像装置120はまた、例えばデジタルサイネージ130に内蔵または外付けされていてもよい。撮像装置120は、生成した撮像データを、画像解析装置140に通知する。画像解析装置140に通知された、動画または静止画である撮像データは、図示しない記憶部に記憶されてもよい。
【0020】
デジタルサイネージ130は、ディスプレイやプロジェクタなどによって映像や文字などの広告コンテンツを表示する装置である。デジタルサイネージ130は、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイなどの表示装置を備える。デジタルサイネージ130に表示する広告コンテンツは、動画でもよいし、静止画でもよい。デジタルサイネージ130は、情報処理装置110からの指示に基づいて、情報処理装置110から広告コンテンツをディスプレイ等に出力する。本実施形態では、広告コンテンツは、後述する順位情報を含む。デジタルサイネージ130は、少なくとも出力装置、入力装置および情報処理装置110と通信可能な機能を備えた装置であればよく、デジタルサイネージに限定されない。また、デジタルサイネージ130は、情報処理装置110と一体に構成されてもよい。
【0021】
デジタルサイネージ130の設置場所は特に限定されない。例えば、デジタルサイネージ130は、店舗内の商品棚、商品棚の扉、商品棚の近傍に設置されてよい。
【0022】
図2は、本第1の実施形態に係る情報処理システム100の使用形態の一例を示す図である。
図2に示すように、例えば、撮像装置120は、店舗内の商品棚10上方の天井に設置される。デジタルサイネージ130は、例えば、商品棚10に設置される。撮像装置120は、少なくともデジタルサイネージ130が設置された商品棚10近傍の顧客を撮像できるように設置される。撮像装置120は、店舗内に複数設置され、それぞれが情報処理装置110および画像解析装置140と通信可能に接続されていてもよい。また、デジタルサイネージ130は、店舗内に複数設置され、それぞれが情報処理装置110と通信可能に接続されていてもよい。デジタルサイネージ130と情報処理装置110は、表示システムを構成してもよい。
【0023】
なお、情報処理システム100は、通常の店舗のほか、省人型店舗や無人型店舗でも使用可能である。省人型店舗や無人型店舗は、業務効率化や小規模商圏への展開を目的に、コンピュータシステムにより、購入商品の登録、精算をはじめ、接客支援、店内監視、在庫管理、設備管理等に関する店員の作業を低減し、常駐する店員の数を通常店舗より削減、或いは、ゼロにした、小型店舗である。
【0024】
また、情報処理システム100は、省人型店舗や無人型店舗を管理する母店舗、省人型店舗や無人型店舗(子店舗)でも使用可能である。例えば、子店舗に撮像装置120およびデジタルサイネージ130が設置され、通信ネットワークを介して、母店舗に設置された情報処理装置110と接続されてもよい。また、情報処理装置110の機能構成部の一部が子店舗に設置されてもよい。情報処理システム100の配置はこれらに限定されない。
【0025】
<情報処理装置110の機能構成>
情報処理装置110の各機能構成部について説明する。
【0026】
図3Aは、
図1に示した情報処理装置110の構成を示すブロック図である。
図3Aに示すように、情報処理装置110は、取得部111および出力部112を備える。
【0027】
取得部111は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する。顧客が注目している商品とは、顧客が興味を示した商品であり、例えば顧客が手に取ったことが検出された商品であるがこれに限定されない。店舗に来店した顧客が注目している商品を「注目商品」とも称する。注目商品を示す情報を「注目商品情報」とも称する。注目商品情報は、商品の品名であってよい。なお、注目商品は、顧客が注目している商品に関連する商品を含んでもよい。取得部111は、上記注目商品情報を、例えば画像解析装置140から取得する。取得部111は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する取得手段に相当する。
【0028】
出力部112は、注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する順位情報を出力する。出力部112は、注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する順位情報を出力する出力手段に相当する。
【0029】
図3Bは、出力部112の構成を示すブロック図である。出力部112は、特定部113を備える。特定部113は、注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売実績に関するパラメータに関連付けられた販売実績データに基づいて、注目商品の販売実績に関する順位情報が、第1の基準を満たすパラメータを特定する。出力部112は、特定部113により特定されたパラメータに関する順位情報を出力する。
【0030】
順位情報は、注目商品を含む複数の販売商品それぞれの販売実績データに基づいて算出される。
【0031】
<販売実績データ211>
情報処理装置110は、管理サーバ200に通信可能に接続されている。販売実績データ211は、管理サーバ200の記憶部210に記憶されている。
【0032】
図4は、販売実績データ211の一例を示す図である。販売実績データ211は、商品情報と販売情報とが関連付けられたデータである。商品情報は、販売商品に関する情報であり、例えば、品名、カテゴリ、棚ID(IDentification)および基本情報を含む。基本情報は、例えば、商品の発売日および価格を含む。品名は、例えば商品の銘柄であってよい。
【0033】
販売情報は、関連付けられた商品の販売に関する情報である。
図4では、品名(銘柄)が「弁当A」の商品情報に、例えば「No.1」「No.2」の販売情報が関連付けられていることを示す。販売情報は、例えば、販売状況と顧客の属性とを含む。販売状況は、例えば、商品が販売された時間、天気、気温、同時購入商品を含む。顧客の属性は、例えば、性別、年齢層、服装、推定職業を含む。顧客の属性には、会員情報、来店手段等が含まれてもよい。販売状況および顧客の属性の各項目は、上記に限定されない。ここで、これら商品の販売実績に関する情報の各項目を、「パラメータ」と称する。パラメータは、予め設定されてよい。
【0034】
パラメータは、予めPOS(Point Of Sale)システムに設定されていればよい。例えばPOSシステムは、商品登録にあたり各パラメータの値(例えば時間、天気の値である「11:45」、「曇」等)を取得し、取得した値を含む販売実績データを生成し、記憶する。パラメータの値は、実際に取得された値だけでなく、POSシステムによって推定された値であってもよい。店舗においてPOSシステムにより生成された販売実績データは、生成されるごとに管理サーバ200に送信されてもよいし、所定のタイミングでまとめて管理サーバ200に送信されてもよい。
【0035】
図4では、「弁当A」の販売実績データを示すが、当該店舗のすべての販売商品の販売実績データが生成され、管理サーバ200に記憶されてよい。販売実績データはまた、当該店舗の一部の販売商品の販売実績データでもよい。販売実績データはまた、過去全ての販売実績を示すデータであってもよいし、過去の所定期間(例えば、過去1ヶ月間、過去1年間など)での販売実績を示すデータであってもよい。
【0036】
販売実績データはまた、店舗がチェーン展開される場合、すべてのチェーン店の販売実績データでもよいし、所定の店舗エリアに含まれるチェーン店の販売実績データであってもよい。販売実績データはまた、チェーン店の販売実績データに限定されず、各種店舗、ネットショップ等での販売実績データが含まれてもよい。
【0037】
なお、販売実績データ211は、管理サーバ200に記憶されることに限定されず、情報処理装置110に記憶されてもよいし、情報処理システム100における情報処理装置110以外に記憶されてもよい。
【0038】
<特定部113の動作例>
本第1の実施形態に係る情報処理システム100は、店舗内で顧客が手に取るなど、興味を示した商品に関し、複数の販売商品のうちのその商品の販売実績の順位に関する情報(順位情報)を近傍に設置されたデジタルサイネージ130に表示する。これにより、顧客の購買意欲を高めるものである。
【0039】
ここで、順位情報とは、ある商品の、当該商品を含む複数の販売商品のうちの、販売実績の相対的な順位を含む情報である。順位情報は、当該商品とその順位を示す情報であってもよいし、所定順位以上の商品とそれらの順位を含む情報(ランキング)であってもよい。
【0040】
本実施形態では、上述したように管理サーバ200に記憶された販売実績データ211に基づいて、順位情報が生成される。
【0041】
ここで、ある商品の販売実績の相対的な順位は、商品の販売状況や顧客の属性によって異なることがある。つまり、ある商品の販売実績の相対的な順位には、上述したパラメータが関与する。そこで、基準を満たす順位情報を出力するためのパラメータを特定する処理について説明する。
【0042】
パラメータを特定する処理は、
図3Bに示した特定部113により行われる。
【0043】
図5は、特定部113の機能構成部の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、特定部113は、集計部150、パラメータ候補抽出部151およびパラメータ特定部152を備える。
【0044】
集計部150は、管理サーバ200に記憶されている販売実績データ211を集計する。パラメータ候補抽出部151は、集計された販売実績データ211に基づいて、後述する対象商品に関し、販売実績が所定の基準(以降、「販売実績基準」とも称する)を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出する。販売実績基準は、第2の基準に相当する。
【0045】
パラメータ特定部152は、抽出されたパラメータ候補に関連付けられた、対象商品の販売実績を、当該対象商品を含む複数の販売商品の販売実績間で比較し、対象商品の順位が所定の基準(以降、「順位基準」とも称する)を満たすパラメータを特定する。順位基準は、第1の基準に相当する。パラメータ特定部152は、特定したパラメータを、図示しない記憶手段に記憶する。
【0046】
図6は、特定部113の動作を示すフローチャートである。
図6を参照して、特定部113の動作について説明する。
【0047】
(ステップS121)
集計部150は、管理サーバ200に記憶されている販売実績データ211を集計する。集計部150は、例えば商品の銘柄ごとに集計する。
【0048】
図7は、販売実績データ211を集計したデータである集計データ212の一例を示す図である。
図7では、弁当Aの集計データを示す。
【0049】
集計部150は、パラメータに関連付けて販売実績データ211を集計する。例えば、集計部150は、販売実績データ211に関連付けられたパラメータおよび、パラメータの値から生成されたカテゴリごとに集計してもよい。
図7では、パラメータ「時間帯」、「天気」、「気温」、「同時購入商品」、「発売日からの期間」および、「顧客の属性」である「性別」、「年齢層」、「推定職業」に関し、それらを構成するカテゴリごとに、集計されたことを示す。
【0050】
例えば、集計部150は、パラメータ「時間帯」に関し、所定の時間ごとに定められた「朝」、「昼」、「夜」および「深夜」というカテゴリごとに販売実績を集計してもよい。集計部150は、販売実績として、例えば販売個数を集計してもよい。
【0051】
集計部150は、「同時購入商品」について、同時購入された商品の銘柄ごとに、その個数を集計してもよい。「発売日からの期間」について、集計部150は、例えば、発売日から「1ヶ月」、「3ヶ月」、「6ヶ月」および「1年」の、それぞれの期間における販売個数を集計してもよい。「顧客の属性」のうち「年齢層」について、集計部150は、「20代」、「30代」、「40代」および「50代」の、それぞれの年代の顧客に対する販売個数を集計してもよい。なお、各パラメータの具体的な値(例えば男性、女性)や、パラメータの値から生成されたカテゴリ(例えば「朝」、「昼」、「夜」および「深夜」)についても、パラメータと称する。カテゴリは、パラメータの設定と共に予め設定されてよい。
【0052】
集計部150は、販売実績データ211に含まれる他の商品についても、銘柄ごとに、上記のように集計を行う。集計部150は、販売実績データ211に含まれるすべての商品について集計を行ってもよいし、一部の商品について集計を行ってもよい。例えば、対象商品ごとに販売実績データ211の集計を行う。また、集計は、1つのパラメータごとに行われることに限定されず、複数のパラメータ(パラメータセット)ごとに行われてもよい。例えば、「男性」、「20代」というパラメータセットごとに、販売実績が集計されてもよい。
【0053】
集計部150は、上述のように販売実績データ211を集計し、生成した集計データを、管理サーバ200に記憶してもよい。集計データは、情報処理装置110に記憶されてもよいし、情報処理システム100における情報処理装置110以外に記憶されてもよい。
【0054】
(ステップS122)
続いて、パラメータ候補抽出部151は、集計部150により生成された集計データ212に基づいて、対象商品について、販売実績が販売実績基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出する。
【0055】
ここで、対象商品とは、顧客に対して順位情報を提示する対象の商品(銘柄)である。対象商品は、例えば、店舗においてデジタルサイネージ130が近傍に設置される商品棚に陳列される商品である。対象商品は、予め設定されていればよい。
【0056】
販売実績が販売実績基準を満たすパラメータとは、販売実績が相対的に良好であるパラメータである。販売実績基準には、任意の基準が設定されてよい。例えば、販売個数に関し、販売個数が所定数以上、販売個数が多い順から所定数、販売個数が他より所定の割合以上多い、販売個数の伸び率が他より高い期間、などが設定されてよい。あるいは、属性に関し、他の属性よりも人数が多い、などが設定されてよい。販売実績基準には、複数の基準が設定されていてもよい。
【0057】
例えば「弁当A」が対象商品に設定されている場合、パラメータ候補抽出部151は、弁当Aの販売実績が販売実績基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出する。なお、販売実績基準を満たすパラメータ候補が所定数抽出できない場合、パラメータ候補抽出部151は、販売実績基準を変更して、所定数のパラメータ候補を抽出してもよい。
【0058】
パラメータ候補抽出部151は、ステップS122の処理を、対象商品ごとに行う。
【0059】
図8は、抽出されたパラメータ候補の例を示す図である。
図8では、例えば「弁当A」について、販売実績が販売実績基準を満たした、「時間帯:昼」、「気温:20-30℃」、「性別:男性」、「年齢層:20代」、「推定職業:会社員」の各パラメータが、パラメータ候補として抽出されたことを示す。パラメータ候補抽出部151は、対象商品ごとに、パラメータ候補の抽出を行う。なお、抽出するパラメータ候補は、パラメータごとに抽出されることに限定されず、複数のパラメータ(パラメータセット)ごとに抽出されてもよい。例えば、「男性」、「20代」というパラメータセットがパラメータ候補として抽出されてもよい。
【0060】
(ステップS123)
続いて、パラメータ特定部152は、商品ごとに、抽出されたパラメータ候補に関連付けられた販売実績を比較し、対象商品の順位が順位基準を満たすパラメータを、パラメータ候補から特定する。順位基準は、予め設定されてよく、例えば所定の順位である。
【0061】
ここで、販売実績を比較する商品は、販売実績データ211に含まれるすべての商品であってよいがこれに限定されない。例えば、対象商品と同じカテゴリの商品であってもよいし、対象商品と同じ棚に陳列される商品であってもよい。また上述のように、同じ店舗において販売されている商品でもよいし、他の店舗(例えば所定のエリアの店舗)で販売されている商品でもよい。販売実績を比較する商品は、予め定められていてもよい。本実施形態では、販売実績データ211に含まれる全商品と比較することを例として説明する。
【0062】
パラメータ特定部152は、まず、商品ごとに、抽出されたパラメータ候補を条件(キー)として、全商品の販売実績をソートする。
図9は、「弁当A」に関するパラメータ候補を条件として、全商品の販売実績をソートした結果の一例を示す図である。
図9では、パラメータ候補ごとに、販売実績の多い順に1位から商品を並べた例を示す。例えば、「時間帯」が「昼」のときの販売実績は、「弁当A」が1位、「おにぎりA」が2位、「サンドイッチA」が3位であることを示す。
【0063】
パラメータ特定部152は、ソートの結果から、対象商品が順位基準を満たすパラメータを特定する。例えば、順位基準に「3位」が設定されている場合、パラメータ特定部152は、「弁当A」に関して「3位」以内に入っているパラメータを特定する。
図9の例では、「時間帯:昼」、「性別:男性」、「年齢層:20代」のパラメータに関し、「弁当A」の販売実績が3位以内である(
図9において下線を付与)。したがって、パラメータ特定部152は、「時間帯:昼」、「性別:男性」、「年齢層:20代」を、パラメータとして特定する。特定されたパラメータを、「特定パラメータ」とも称する。
【0064】
パラメータ特定部152は、パラメータ候補が抽出されている対象商品ごとに、上述のようにパラメータの特定を行う。パラメータ特定部152は、対象商品ごとに、販売実績をソートした結果と、特定したパラメータとを、関連付けて記憶する。販売実績をソートした結果と、特定したパラメータとを、関連付けた情報を「特定パラメータ情報」とも称する。
図10は、特定パラメータ情報の一例を示す図である。
図10に示すように、特定パラメータ情報は、対象商品ごとに、特定されたパラメータと、そのパラメータに関する販売実績のソートの結果を含む。販売実績のソートの結果は、所定の順位までの商品の情報を含んでいればよい。例えば、少なくとも順位基準により示される順位までの商品の情報を含んでいればよい。
【0065】
なお、順位基準は変更可能であってよい。パラメータ特定部152は、対象商品が、予め設定された順位基準を満たすパラメータがない場合、順位基準を変更してもよい。例えば、パラメータ特定部152は、順位基準が例えば「3位」に設定されており、「3位」以内に対象商品が入るパラメータがない場合、順位基準を「10位」に変更し、10位以内に対象商品が入るパラメータを再度検索してもよい。
【0066】
パラメータ特定部152は、特定パラメータ情報を、情報処理装置110に記憶してもよいし、情報処理システム100における情報処理装置110以外に記憶してもよいし、管理サーバ200に記憶してもよい。
【0067】
パラメータの特定処理は、注目商品の順位情報の出力に先立って、任意のタイミングで実行されてよい。
【0068】
<情報処理装置110の動作例>
図11は、本第1の実施形態に係る情報処理装置110の動作を示すフローチャートである。
図11を参照して、情報処理装置110の動作について説明する。なお、特定部113により上述したパラメータの特定処理が行われ、情報処理装置110における図示しない記憶手段に、対象商品ごとの特定パラメータ情報が記憶されているとする。ここでは、例として、
図10に示した特定パラメータ情報が記憶されているとする。
【0069】
ここで、
図2に示したように、撮像装置120は、商品棚10の商品配置領域と商品棚10の前で顧客が商品を見たり、手に取ったりする領域を撮像していると仮定する。以下の処理は、店舗に顧客が来店したタイミングで実行される。
【0070】
(ステップS210)
取得部111は、店舗に来店した顧客が注目している商品を示す情報(注目商品情報)を取得する。取得部111は、注目商品情報を、例えば画像解析装置140から取得する。ここで、画像解析装置140について説明する。
【0071】
図12は、画像解析装置140の構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、画像解析装置140は、撮像データ取得部141、注目商品検出部142、情報出力部143および記憶部144を備える。
【0072】
撮像データ取得部141は、撮像装置120から撮像データを取得する。注目商品検出部142は、取得した撮像データに基づいて、顧客を検出するとともに、その顧客が注目している商品がある場合、その商品を検出する。なお、本実施形態では顧客が手に取った商品を顧客が注目している商品として検出するが、これに限定されない。
【0073】
情報出力部143は、注目商品検出部142が検出した商品の情報を情報処理装置110に出力する。
【0074】
記憶部144は、店舗において取り扱われている商品に関する商品情報、例えば商品のID、品名、特徴量を記憶する。特徴量は、予め商品の画像から抽出されている。なお、記憶部144に記憶される商品情報は、店舗に陳列されている商品の商品情報であってもよい。また、商品情報は画像解析装置140に記憶されることに限定されず、情報処理システム100における画像解析装置140以外に記憶されてもよい。また、画像解析装置140は、管理サーバ200に記憶される販売実績データ211に含まれる商品情報を利用してもよい。このとき、販売実績データ211に含まれる商品情報は、商品毎の特徴量を含む。
【0075】
注目商品検出部142は、撮像データ取得部141により取得された撮像データに基づいて、注目商品を検出する。具体的には、注目商品検出部142は、撮像データに基づいて顧客をトラッキング(追跡)し、その動作を認識する。例えば、注目商品検出部142は、顧客の手元の画像などから、顧客が商品を手に取ったことを認識する。
【0076】
注目商品検出部142は、顧客が商品を手に取ったことを認識した場合、その商品の特徴量を抽出する。注目商品検出部142は、抽出した特徴量を、記憶部144に記憶される商品情報に含まれる特徴量と照合することにより、当該商品を識別する。注目商品検出部142は、識別した商品の品名を読み出す。撮像データに基づく人物の検出、トラッキングおよび人物が手に取った商品の検出には、既存の技術が用いられてよい。
【0077】
情報出力部143は、注目商品検出部142によって検出された注目商品の品名を、注目商品情報として情報処理装置110に出力する。
【0078】
取得部111は、画像解析装置140から注目商品情報を取得する。
【0079】
(ステップS211)
出力部112は、取得部111が取得した注目商品の品名に関連付けられた特定パラメータ情報を、記憶手段から取得する。
【0080】
(ステップS212)
出力部112は、取得した特定パラメータ情報に基づいて、順位情報をデジタルサイネージ130に出力する。
【0081】
ここで、出力部112は、記憶手段に記憶される特定パラメータ情報のうち、注目商品の品名に関連付けられた順位に関する情報を、順位情報としてすべて出力してもよいし、一部を出力してもよい。例えば、注目商品に対して、複数のパラメータが特定されている場合、注目商品の順位が最も高いパラメータに関する順位情報を出力してもよい。
【0082】
例えば、注目商品が「お菓子A」であるとする。
図10に示すように、「お菓子A」には、「発売日からの期間:1ヶ月」と「同時購入商品:飲料A」という2つのパラメータが特定されている。このとき、出力部112は、「お菓子A」の順位が最も高い、「発売日からの期間:1ヶ月」に関する順位情報をデジタルサイネージ130に出力してもよい。
【0083】
図13は、デジタルサイネージ130に出力された画面の一例を示す図である。
図13では、「お菓子A」の「発売日からの期間:1ヶ月」の販売実績が1位であることが示される。また、出力部112は、特定パラメータ情報に含まれる商品の品名だけでなく、関連情報も出力してもよい。例えば、
図13に示すように、それぞれの商品の発売日を、販売実績データ211に含まれる商品情報から読み出して出力してもよい。
【0084】
また、出力部112は、特定パラメータ情報から、上位3位など、所定順位までの商品を出力してもよい。出力部112はまた、注目商品の順位に応じて出力する商品数を変更してもよい。例えば、注目商品に関して最も高い順位が例えば3位である場合は上位3位までの商品を出力し、最も高い順位が例えば8位である場合は上位10位までの商品を出力してもよい。
【0085】
また、パラメータ特定部152により順位基準が変更された場合、出力部112は、当該変更に伴って、デジタルサイネージ130に順位を表示する商品の数を変更してよい。例えば、出力部112は、順位基準が「3位」であるときにトップ3の商品を3個表示し、順位基準が「10位」に変更されると、トップ10の商品を10個表示するようにしてもよい。
【0086】
以上のように、本第1の実施形態によれば、情報処理装置110は、複数の販売商品の販売実績に関するパラメータに関連付けられた販売実績データに基づいて、商品の販売実績に関する順位が、基準を満たすパラメータを特定し、記憶しておく。そして、店舗に来店した顧客が注目している注目商品に関し、基準を満たすパラメータに関する順位情報をデジタルサイネージ130に出力する。
【0087】
この構成を採用することにより、本第1の実施形態によれば、顧客が注目した商品に関して、顧客が容易にランキングを把握できるようにする効果が得られる。例えば、顧客が注目した商品が所定の順位以上であるランキングをデジタルサイネージ130に生じさせることで、顧客の購買意欲を高めることが可能となる。
【0088】
なお、画像解析装置140は、撮像データに基づいて顧客を特定する機能を備えてもよい。この場合、情報処理装置110は、POSシステムと連携し、その顧客が注目商品を購入したか否かを示す情報を販売実績データに記憶してもよい。具体的には、画像解析装置140は、例えば顔認証処理により、顧客を特定してもよい。すなわち、画像解析装置140は、撮像データと、予め顧客の外観の特徴量を登録したデータベースとを利用して顧客を特定してもよい。画像解析装置140は、撮像データをトラッキングすることにより顧客が注目商品を購入したことを検出してもよい。情報処理装置110は、画像解析装置140により、顧客が注目商品を購入したことが検出されると、POSシステムに対して、顧客の識別情報と、当該顧客が注目商品を購入したことを、通知してもよい。POSシステムは、注目商品の販売実績データに、購入した顧客の識別情報と、当該顧客が注目した商品であることを関連付けて記憶してもよい。あるいは、情報処理装置110は、顧客の識別情報と、当該顧客が注目商品を購入したことを示す情報とを、関連付けて記憶してもよい。
【0089】
<第1の実施形態の基本的な構成>
次に、第1の実施形態の基本的な構成を説明する。
【0090】
図3Aに示すように、情報処理装置110は、取得部111および出力部112を備える。取得部111は、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する。出力部112は、注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する順位情報を出力する。
【0091】
第1の実施形態の基本的な構成によれば、顧客が注目した商品に関して、顧客が容易にランキングを把握できる。その理由は、情報処理装置110が、店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得し、注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する順位情報を出力するためである。
【0092】
第2の実施形態
第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。なお、第1の実施形態の図面において付与した符号と共通する符号は同一の機能構成部を示し、その機能構成部について重複する説明は省略する。
【0093】
本第2の実施形態では、第1の実施形態における情報処理システム100が、画像解析装置140に代えて画像解析装置140Aを備える構成について説明する。第2の実施形態にかかる情報処理装置110は、画像解析装置140Aから取得した情報に基づいて、デジタルサイネージ130に出力する順位情報を選択する機能を備える。
【0094】
図14は、画像解析装置140Aの構成を示すブロック図である。
図14に示すように、画像解析装置140Aは、画像解析装置140の構成に加えて、属性推定部145を備える。
図14において、
図12における符号と共通する符号は同一の機能構成部を示し、その機能構成部について重複する説明は省略する。
【0095】
属性推定部145は、撮像データ取得部141が取得した撮像データに基づいて、商品を手に取った顧客を検出するとともに、その顧客の属性を推定する。推定される顧客の属性は、販売実績データ211にパラメータとして含まれる顧客の属性であってよい。ここで、顧客の撮像データから年齢及び性別を推定する方法の一例を説明する。まず、顧客の顔の特徴量と、年齢および性別を対応付けた学習データを予め作成しておき、図示しない記憶装置にデータベースとして記憶させる。属性推定部145は、撮像装置120から取得した撮像データから顔を抽出し、抽出した顔の特徴量を算出する。属性推定部145は、算出した特徴量とデータベースの特徴量とを比較することで、顧客の年齢および性別を推定する。顧客の服装も同様に推定できる。また、顧客の服装から職業も同様に推定できる。なお、顧客の属性の推定方法は、上述の方法に限定されず、各種既存の技術を用いることができる。
【0096】
情報出力部143は、注目商品検出部142によって検出された注目商品の品名と、属性推定部145によって推定された顧客の属性を、情報処理装置110に出力する。
【0097】
図15は、画像解析装置140Aを備えた本第2の実施形態に係る情報処理システム100の動作を示すフローチャートである。
【0098】
(ステップS310)
取得部111は、
図11のステップS210と同様に、店舗に来店した顧客が注目している商品を示す情報である注目商品情報を取得する。取得部111はまた、属性推定部145から、推定された顧客の属性を取得する。取得部111は、画像解析装置140Aから注目商品情報と顧客の属性を取得すると、出力部112に通知する。
【0099】
(ステップS311)
出力部112は、取得した注目商品情報により示される商品に関連付けられた特定パラメータ情報を、記憶手段から取得する。そして、出力部112は、特定パラメータ情報に、取得した属性と一致する特定パラメータが含まれるか否か、判断する。
【0100】
(ステップS312)
特定パラメータ情報に、取得した属性と一致する特定パラメータが含まれる場合、出力部112は、その特定パラメータに関する順位情報をデジタルサイネージ130に出力する。
【0101】
(ステップS212)
一方で、特定パラメータ情報に、取得した属性と一致する特定パラメータが含まれない場合、特定パラメータ情報に含まれている特定パラメータに関する順位情報を、デジタルサイネージ130に出力する。
【0102】
例えば、
図10に示す特定パラメータ情報が記憶手段に記憶されており、注目商品が「弁当A」、推定された顧客の属性が「男性」、「50代」である例について説明する。
【0103】
図10に示す特定パラメータ情報には、「弁当A」について、推定された顧客の属性のうちパラメータ「男性」が含まれる。したがって、出力部112は、顧客の属性と一致する、「性別:男性」に関する順位情報、すなわち、「性別:男性」に対して「弁当A」が販売実績「1位」であることを示す順位情報を、デジタルサイネージ130に出力する。
【0104】
また、出力部112は、順位情報を出力するときの販売状況と一致する特定パラメータが特定パラメータ情報に含まれている場合、その特定パラメータに関する順位情報を出力してもよい。例えば、順位情報を出力するときの「時間帯」が「昼」に属する場合、出力部112は、特定パラメータ「時間帯:昼」に関する順位情報を、デジタルサイネージ130に出力してよい。
【0105】
出力部112はまた、特定パラメータ情報に、顧客の属性および販売状況が一致する特定パラメータが複数含まれる場合、それらすべての特定パラメータに関する順位情報をデジタルサイネージ130に出力してもよいし、一部を出力してもよい。
【0106】
図16は、デジタルサイネージ130に出力された画面の他の例を示す図である。
図16では、顧客の属性および販売状況が一致する特定パラメータに関する順位情報が出力されている。すなわち、「弁当A」が、「昼」に、「男性」に、販売実績(人気)「1位」であることを示す情報が出力されている。
【0107】
以上のように、本第2の実施形態によれば、情報処理装置110は、推定された顧客の属性または販売状況と一致する特定パラメータが記憶手段に記憶されている場合、それらに基づく順位情報を優先的にデジタルサイネージ130に出力する。この構成を採用することにより、本第2の実施形態によれば、顧客が注目した商品に関し、より訴求効果の高い順位情報を出力することができるので、顧客の購買意欲をより高めることができるという効果が得られる。
【0108】
なお、優先的に順位情報を出力するパラメータが予め設定されており、順位基準を満たすパラメータが複数あるとき、優先的に出力するように設定されたパラメータに関する順位情報が出力されてもよい。
【0109】
<その他変形例>
その他、本実施形態は、様々な変形例が考えられる。
【0110】
例えば、注目商品は、撮像データに基づいて顧客が手に取ったことが検出された商品に限定されない。例えば、顧客が手に取ったことが検出された商品と、その商品と同じカテゴリの商品を含めて、注目商品としてもよい。
【0111】
すなわち、取得部111は、注目商品情報が画像解析装置140(140A)から取得されると、その商品が属するカテゴリを商品情報から読み出し、そのカテゴリに属する商品を、注目商品としてもよい。この場合、例えば、「弁当A」が注目商品として検出されたとき、弁当Aが属するカテゴリ(例えば「弁当」)と同じカテゴリの商品の販売実績の合計と、他のカテゴリの商品の販売実績の合計とを比較して、当該カテゴリ(ここでは「弁当」)に関する順位情報を出力してもよい。
【0112】
あるいは、顧客が手に取ったことが検出された商品と、その商品が陳列されている商品棚の商品を含めて、注目商品としてもよい。その他、各種状況に応じて注目商品を定めてよい。
【0113】
また、顧客が手に取った商品を注目商品として特定することに限定されない。例えば、撮像データから顧客の表情(喜び、驚きなど)を検出し、注目商品を特定してもよい。また、撮像装置120にマイクを備えておき、音声認識部により、マイクに入力された顧客の音声を認識することにより注目商品を特定してもよい。あるいは、商品棚に重量センサを設置し、重量が減った商品棚に陳列されている商品を注目商品として特定してもよい。あるいは、顧客の視線を検出し、どのエリアを見ているかを認識することにより、注目商品を特定してもよい。この場合、例えば視線センサを、商品棚10に取り付け、視線センサの検出結果に基づいて、顧客の視線の向きを検出してもよい。顧客の視線の方向にある商品またはその商品のカテゴリ、または商品棚の商品を含めて、注目商品としてもよい。
【0114】
また、特定部113によるパラメータの特定処理は、注目商品情報の検出より前に予め行われることに限定されない。例えば、注目商品情報が検出されたタイミングで、その注目商品情報に関して上記パラメータの特定処理が行われ、特定されたパラメータに関する順位情報を出力してもよい。あるいは、注目商品情報の検出より前に予めパラメータの特定処理が行われ、注目商品情報が検出されたタイミングで、そのパラメータに関連付けられた販売実績の比較、注目商品の順位の算出および出力がされてもよい。
【0115】
また、各実施形態における処理は、上述した処理部において実行されることに限定されない。例えば、注目商品の検出は画像解析装置140により実行されることに限定されず、例えば取得部111により実行されてもよい。この場合、取得部111は、撮像装置120から撮像データを取得して注目商品を検出し、検出した注目商品の情報を出力部112に通知する。
【0116】
また、パラメータの特定処理は、情報処理装置110の特定部113において実行されることに限定されない。例えば、
図5に示した特定部113の機能を備えた第2の情報処理装置が情報処理システム100に設けられ、この第2の情報処理装置においてパラメータの特定処理が実行されてもよい。この場合、第2の情報処理装置の集計部は、管理サーバ200から販売実績データ211を読み出し、パラメータ特定部152は特定したパラメータを情報処理装置110に出力する。また、特定部113は、
図3Bに含まれることに限定されず、情報処理装置110における出力部112以外に含まれてもよい。
【0117】
<ハードウェア構成>
上述した各実施形態において、各装置(情報処理装置110、画像解析装置140等)の機能構成部の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0118】
図17は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示す図である。
図17を参照すると、コンピュータ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、出力装置510、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
【0119】
プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、情報処理装置110のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、取得部111、出力部112、特定部113、集計部150、パラメータ候補抽出部151、パラメータ特定部152の機能を実現する。また、RAM503は、各装置の各機能において処理されるデータを記憶してもよい。例えば、情報処理装置110のRAM503が、順位情報等を記憶してもよい。
【0120】
ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、管理者等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、管理者等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してCPU501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、CPU501に供給されてもよい。
【0121】
なお、
図17に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0122】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0123】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、プロセッサ等を含む汎用または専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0124】
また、各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0125】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない範囲で、互いに組み合わせることが可能である。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない範囲で、当業者が理解し得る様々な変形が可能である。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加した実施形態、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換した実施形態も本開示を適用し得る実施形態である。
【0126】
さらに、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0127】
また、上述の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0128】
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
【0129】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段と
を備えた情報処理装置。
(付記2)
前記出力手段は、前記注目商品を含む複数の販売商品の、それぞれの販売に関するパラメータに関連付けられた販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、第1の基準を満たす前記パラメータを特定し、当該特定したパラメータに関する前記順位情報を出力する
付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記出力手段は、前記販売実績に基づいて、前記注目商品の販売実績が第2の基準を満たすパラメータを、パラメータ候補として抽出し、当該抽出したパラメータ候補に関連付けられた、前記複数の販売商品のそれぞれの販売実績を比較し、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たすパラメータを、前記パラメータ候補から特定する
付記2記載の情報処理装置。
(付記4)
前記出力手段は、前記顧客の属性と一致する属性が前記パラメータとして関連付けられた販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たすとき、当該順位情報を出力する
付記1ないし3のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記5)
前記出力手段は、前記注目商品の販売状況と一致する販売状況が前記パラメータとして関連付けられた販売実績に関する順位情報が前記第1の基準を満たすとき、当該順位情報を出力する
付記1ないし4のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記6)
前記出力手段は、前記第1の基準を満たす複数のパラメータに関連付けられた販売実績に関するそれぞれの順位情報のうち、他より高い順位情報を出力する
付記1ないし5のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記7)
前記出力手段は、前記注目商品の販売実績に関する順位情報が、前記第1の基準を満たす前記パラメータを特定できない場合、前記第1の基準を変更する
付記1ないし6のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記8)
前記第1の基準として、順位が予め定められており、
前記出力手段は、前記注目商品の販売実績に関する順位が、前記予め定められた順位以上となる前記パラメータを特定する
付記1ないし7のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記9)
前記出力手段は、前記特定したパラメータに関し、前記第1の基準として予め定められた順位以上の、前記注目商品を含む複数の販売商品の販売実績に関するそれぞれの順位を出力する
付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記第1の基準として、順位が予め定められており、
前記出力手段は、前記注目商品の販売実績に関する順位が、前記予め定められた順位以上となる前記パラメータを特定できない場合、前記第1の基準に定められた順位を変更し、
前記変更した順位に基づいて、前記順位を出力する販売商品の販売実績の数を変更する
付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記出力手段は、前記店舗に設置された表示装置に、前記順位情報を出力する
付記1ないし10のいずれか1項記載の情報処理装置。
(付記12)
店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する取得手段と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する出力手段とを備えた情報処理装置と、
前記店舗に設置され、前記出力手段により出力された前記順位情報を表示する表示装置と
を備えた表示システム。
(付記13)
店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得し、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する
を備えた情報処理方法。
(付記14)
店舗に来店した顧客が注目している商品を含む注目商品を示す情報を取得する処理と、
前記注目商品の販売実績に関する順位情報であって、第1の基準を満たすパラメータに関する前記順位情報を出力する処理と
を、コンピュータに実行させるプログラム。
【0130】
この出願は、2019年3月25日に出願された日本出願特願2019-055882を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0131】
100 情報処理システム
110 情報処理装置
111 取得部
112 出力部
113 特定部
120 撮像装置
130 デジタルサイネージ
140 画像解析装置
200 管理サーバ