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特許7487735情報を表示する方法、プログラム、および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】情報を表示する方法、プログラム、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/04 20060101AFI20240514BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20240514BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240514BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B21/02
G06F3/0481
【請求項の数】 34
(21)【出願番号】P 2021513557
(86)(22)【出願日】2020-03-25
(86)【国際出願番号】 JP2020013286
(87)【国際公開番号】W WO2020209066
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】P 2019075285
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤田 誠二
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-151540(JP,A)
【文献】特開2004-358218(JP,A)
【文献】特開2016-059704(JP,A)
【文献】特開2010-284245(JP,A)
【文献】特開2014-158637(JP,A)
【文献】特開2008-293301(JP,A)
【文献】登録実用新案第3202674(JP,U)
【文献】特開2015-191526(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/01
3/048-3/04895
G08B19/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が認識されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、を備え、
前記第2の領域は前記第1の領域の少なくとも一部と重なるように表示され、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第1の領域の前記少なくとも一部に対応する見守り対象の状態の変化が認識されるように、前記ディスプレイの表示を更新する、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記ディスプレイに、前記複数の見守り対象の中の状態が変化した見守り対象の情報を表す第3の領域を表示することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3の領域は、前記第1の領域および前記第2の領域の外に位置する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第3の領域は、前記第2の領域内に位置する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記変化に対応して変更された前記第1の領域の部分に重ならないように前記第2の領域を移動させることを含む、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第2の領域の表示前に状態が変化していた見守り対象に対応する前記第1の領域の部分にも重ならないように前記第2の領域を移動させることを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第1の領域を縮小することを含む、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の領域を表示するステップは、前記第1の領域の少なくとも一部と前記第2の領域とが重なるように前記第2の領域を表示することを含み、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第1の領域において前記第2の領域の表示前および前記第2の領域の表示後に状態が変化した見守り対象に対応する部分以外の部分に前記第2の領域を表示できない場合に前記第1の領域を縮小することを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の領域を表示するステップは、前記第2の領域を前記第1の領域の外に表示すること含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップをさらに備える、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の領域に対するコメントの入力を受け付けるステップをさらに備え、
前記第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップは、前記コメントを前記携帯端末に送信することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記追加情報の送信先として携帯端末を指定する情報の入力を受け付けるステップをさらに備える、請求項10または請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ディスプレイから前記第2の領域の表示を消去するステップをさらに備え、
前記第2の領域の表示を消去するステップは、前記第1の領域を拡大することを伴う、
請求項1~請求項12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ディスプレイから前記第2の領域の表示を消去するステップは、前記第2の領域内の追加情報の少なくとも一部が携帯端末に送信されたこと、および、前記第2の領域の表示が開始されてから所与の時間が経過したことの少なくとも一方を条件として実施される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の領域は、前記第1の領域よりも、見守り対象について詳細な情報を表示する、請求項1~請求項14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記追加情報は、前記見守り対象についてのカメラ画像を含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記状態の変化は、起床または離床への変化を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の領域には、前記複数の見守り対象のそれぞれの情報として、それぞれの見守り対象の生体情報に基づく情報が表示される、請求項1~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の領域には、複数のマス目がマトリクス状に配置され、前記複数のマス目の各々に前記見守り対象のそれぞれの情報が表示される、請求項1~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の領域において、前記見守り対象の状態の変化に応じて、前記見守り対象に対応した領域の色が変化する、請求項1~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記第2の領域はポップアップウィンドウであり、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記ポップアップウィンドウとは別のポップアップウィンドウを表示することを含む、請求項1~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記別のポップアップウィンドウには、前記状態が変化した見守り対象についての情報が含まれる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記別のポップアップウィンドウには、前記状態が変化した見守り対象が撮影された画像が含まれる、請求項21または請求項22に記載の方法。
【請求項24】
1以上のプロセッサーによって実行されることにより、当該1以上のプロセッサーに請求項1~請求項23のいずれか1項に記載の方法を実施させる、プログラム。
【請求項25】
請求項24に記載のプログラムを格納したメモリーと、
前記メモリーに格納されたプログラムを実行する1以上のプロセッサーとを備える、情報処理装置。
【請求項26】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が視認されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、を備え、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記ディスプレイに、前記複数の見守り対象の中の状態が変化した見守り対象の情報を表す第3の領域を表示することを含み、
前記第3の領域は、前記第2の領域内に位置する、方法。
【請求項27】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が視認されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、を備え、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記変化に対応して変更された前記第1の領域の部分に重ならないように前記第2の領域を移動させることを含む、方法。
【請求項28】
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第2の領域の表示前に状態が変化していた見守り対象に対応する前記第1の領域の部分にも重ならないように前記第2の領域を移動させることを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が視認されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、を備え、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第1の領域を縮小することを含む、方法。
【請求項30】
前記第2の領域を表示するステップは、前記第1の領域の少なくとも一部と前記第2の領域とが重なるように前記第2の領域を表示することを含み、
前記ディスプレイの表示を更新するステップは、前記第1の領域において前記第2の領域の表示前および前記第2の領域の表示後に状態が変化した見守り対象に対応する部分以外の部分に前記第2の領域を表示できない場合に前記第1の領域を縮小することを含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が視認されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、を備え、
前記第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップをさらに備える、方法。
【請求項32】
前記第2の領域に対するコメントの入力を受け付けるステップをさらに備え、
前記第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップは、前記コメントを前記携帯端末に送信することを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記追加情報の送信先として携帯端末を指定する情報の入力を受け付けるステップをさらに備える、請求項31または請求項32に記載の方法。
【請求項34】
複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、
ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、
前記第1の領域に対する操作に応じて、前記ディスプレイに、前記第1の領域とともに、前記操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、
前記複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、前記第2の領域の表示に拘わらず、前記変化に対応した前記第1の領域の変更が視認されるように前記ディスプレイの表示を更新するステップと、
前記ディスプレイから前記第2の領域の表示を消去するステップと、を備え、
前記第2の領域の表示を消去するステップは、前記第1の領域を拡大することを伴う、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、見守り対象の情報の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、見守り対象の情報を表示するシステムについて、種々の技術が提案されている。たとえば、特開2017-202058号公報(特許文献1)は、その図6等において、複数の見守り対象の情報を表示するための「ステータスウィンドウ」と、当該ステータスウィンドウの上に状態の変化を検知された見守り対象の情報を表示するポップアップウィンドウとを表示する、情報処理装置を開示している。ポップアップウィンドウは、ステータスウィンドウにおいて表示されている状態アイコンと重ならない位置か、状態アイコンが視認可能な程度に状態アイコンに対して一部が重なる位置に、表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-202058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ポップアップウィンドウが表示された後、新たに状態が変化した見守り対象の状態アイコンの表示については検討されていない。ポップアップウィンドウが表示された後である見守り対象の状態が変化した場合、当該見守り対象の状態アイコンが既に表示されているポップアップウィンドウによって視認できない可能性があり得る。この意味において、従来の技術では、状態が変化した対象の詳細な情報を表示した場合、複数の見守り対象の状態の変化を確実に表示できるとは言えない。
【0005】
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、複数の見守り対象の状態の変化を確実に表示しながら、一部の見守り対象について詳細な情報を表示するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、複数の見守り対象の情報を表示するための方法であって、ディスプレイに、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域を表示するステップと、第1の領域に対する操作に応じて、ディスプレイに、第1の領域とともに、操作に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域を表示するステップと、複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、第2の領域の表示に拘わらず、変化に対応した第1の領域の変更が視認されるようにディスプレイの表示を更新するステップと、を備える方法が提供される。
【0007】
ディスプレイの表示を更新するステップは、ディスプレイに、複数の見守り対象の中の状態が変化した見守り対象の情報を表す第3の領域を表示することを含んでいてもよい。
【0008】
第3の領域は、第1の領域および第2の領域の外に位置していてもよい。
第3の領域は、第2の領域内に位置していてもよい。
【0009】
ディスプレイの表示を更新するステップは、第2の領域の表示前に状態が変化していた見守り対象に対応する第1の領域の部分にも重ならないように第2の領域を移動させることを含んでいてもよい。
【0010】
ディスプレイの表示を更新するステップは、第1の領域において第2の領域の表示前に状態が変化していた見守り対象に対応する部分にも重ならないように第2の領域を移動させることを含んでいてもよい。
【0011】
ディスプレイの表示を更新するステップは、第1の領域を縮小することを含んでいてもよい。
【0012】
第2の領域を表示するステップは、第1の領域の少なくとも一部と第2の領域とが重なるように第2の領域を表示することを含んでいてもよい。ディスプレイの表示を更新するステップは、第1の領域において第2の領域の表示前および第2の領域の表示後に状態が変化した見守り対象に対応する部分以外の部分に第2の領域を表示できない場合に第1の領域を縮小することを含んでいてもよい。
【0013】
第2の領域を表示するステップは、第2の領域を第1の領域の外に表示すること含んでいてもよい。
【0014】
方法は、第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップをさらに備えていてもよい。
【0015】
方法は、第2の領域に対するコメントの入力を受け付けるステップをさらに備えていてもよい。第2の領域内の追加情報の少なくとも一部を携帯端末に送信するステップは、コメントを携帯端末に送信することを含んでいてもよい。
【0016】
方法は、追加情報の送信先として携帯端末を指定する情報の入力を受け付けるステップをさらに備えていてもよい。
【0017】
方法は、ディスプレイから第2の領域の表示を消去するステップをさらに備えていてもよい。第2の領域の表示を消去するステップは、第1の領域を拡大することを伴っていてもよい。
【0018】
ディスプレイから第2の領域の表示を消去するステップは、第2の領域内の追加情報の少なくとも一部が携帯端末に送信されたこと、および、第2の領域の表示が開始されてから所与の時間が経過したことの少なくとも一方を条件として実施されてもよい。
【0019】
第2の領域は、第1の領域よりも、見守り対象について詳細な情報を表示してもよい。
本開示の他の局面に従うと、1以上のプロセッサーによって実行されることにより、当該1以上のプロセッサーに上記方法を実施させる、プログラムが提供される。
【0020】
本開示のさらに他の局面に従うと、上記プログラムを格納したメモリーと、当該メモリーに格納されたプログラムを実行する1以上のプロセッサーとを備える、情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0021】
本開示によれば、ディスプレイに、複数の見守り対象の中の少なくとも一部において状態が変化したことに応じて、第2の領域の表示に拘わらず第1の領域において変化した部分が視認されるように、ディスプレイの表示が更新される。複数の見守り対象の状態の変化が確実に表示されつつ、第2の領域において一部の見守り対象の詳細な情報が表示される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】見守りシステムの構成の一例を模式的に示す図である。
図2】居室におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。
図3】各居室10の設備のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】クライアント端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6】管理サーバー400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7】入居者の情報を表示するための処理の一例のフローチャートである。
図8】複数の入居者20の情報の一覧表示の一例を示す図である。
図9】ポップアップウィンドウの表示態様の一例を示す図である。
図10】一覧表示の更新の一例を説明するための図である。
図11】ステップS60における更新後の画面の一例を示す図である。
図12図11の画面に対する更新後の画面の一例を示す図である。
図13図9に示された状態から一覧表示に変化が生じた場合の表示態様の一例を示す図である。
図14図13の画面に対する更新後の画面の一例を示す図である。
図15】一覧表示の画面の一例を示す図である。
図16図15に示された状態から更新された画面の一例を示す図である。
図17図9に示された状態から一覧表示に変化が生じた場合の表示態様の一例を示す図である。
図18図17の表示の更新後の状態の一例を示す図である。
図19図15に示された状態から更新後の画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、図面を参照しつつ、見守りシステムの一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
【0024】
[1.見守りシステムの構成]
図1は、見守りシステムの構成の一例を模式的に示す図である。見守りシステムは、病院、老人福祉施設等の施設において、2以上の患者または入居者のそれぞれの情報を管理する。本明細書では、一例として、老人福祉施設における複数の入居者(見守り対象)の情報を管理するためのシステムとして見守りシステムを説明する。なお、見守りシステムが適用される施設は、病院など他の種類の施設であってもよい。見守り対象は、病院の患者などに変更されても良い。
【0025】
見守りシステムは、各入居者の居室に設置されるセンサーボックス100A,100B…を含む。見守りシステムは、センサーボックス100A,100B…のそれぞれからの出力を管理する管理サーバー400を含む。管理サーバー400は、2以上のクライアント端末(クライアント端末200A,200B…)に、センサーボックス100A,100B…からの出力を転送する。2以上のクライアント端末200A,200B…のそれぞれは、転送された出力を表示する。一例では、表示は、2以上のクライアント端末200A,200B…のそれぞれにインストールされたWebブラウザーを用いて制御される。ディレクター820A,820B…のそれぞれは、クライアント端末200A,200B…のそれぞれにおける表示を見て、各居室へのスタッフの駆け付け要否を決定する。ディレクターは、どの居室にどのスタッフを割り当てるかを決定してもよい。
【0026】
見守りシステムは、スタッフ850A,850B…のそれぞれが携帯する携帯端末300A,300B…を含む。ディレクターから居室へのスタッフの駆け付けが必要であることを表す情報が入力されると、クライアント端末200A,200B…のそれぞれは、携帯端末300A,300B…の少なくとも1つに通知を送信する。
【0027】
携帯端末300A,300B…のそれぞれは、通知を受信すると、当該通知に含まれる情報を表示する。スタッフ850A,850B…のそれぞれは、各自が携帯する携帯端末の表示に従って、居室等に駆け付け、必要とされる対応を実施する。
【0028】
本明細書では、センサーボックス100A,100B…、クライアント端末200A,200B…、携帯端末300A,300B…、スタッフ850A,850B…、ディレクター820A,820B…のそれぞれについて、それぞれの中で共通する性質について言及する場合、「センサーボックス100」「クライアント端末200」「携帯端末300」「スタッフ850」および「ディレクター820」との用語を使用する。
【0029】
[2.見守り対象の情報の取得]
図2は、居室におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室10の天井CLに設置される。
【0030】
図2において、範囲ARは、センサーボックス100内のセンサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサーである場合、当該ドップラーセンサーは、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラは、範囲AR内の画像を撮影する。
【0031】
図2の例では、居室10内にベッド30が設置され、センサーボックス100内のセンサーは入居者20の挙動に応じた出力を生成する。入居者20はケアコール子機500を操作し得る。各居室10のケアコール子機500への操作内容が、センサーボックス100に送信されてもよい。
【0032】
[3.ハードウェア構成(居室内の設備)]
図3は、各居室10の設備のハードウェア構成の一例を示す図である。各居室には、センサーボックス100と、ケアコール子機500と、ドアセンサー510と、トイレセンサー520と、臭いセンサー530と、バイタルセンサー540とが設置される。
【0033】
センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
【0034】
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
【0035】
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器の一例は管理サーバー400である。
【0036】
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室10の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサーやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。カメラ105は、センサーボックス100の筐体と一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
【0037】
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室10内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室10内の入居者20の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室10のベッド30に向けて放射し、入居者20で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者20の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者20の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
【0038】
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501が操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
【0039】
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者20の行動情報を含んでいてもよい。
【0040】
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー400など)に格納されていてもよい。
【0041】
[4.入居者の行動情報]
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者20が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者20が起きたことを表わす「起床」、入居者20が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者20が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者20が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
【0042】
一実施の形態では、制御装置101が、各居室10に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室10に関連付けられた入居者20の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者20の頭部を検出し、この検出した入居者20の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者20の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
【0043】
まず、記憶装置120に、居室10におけるベッド30の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド30の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド30の所在領域を除く居室10内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド30の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
【0044】
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者20の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者20の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検知する。
【0045】
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
【0046】
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内からベッド30の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
【0047】
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域内からベッド30の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
【0048】
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド30の所在領域を除く居室10内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
【0049】
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者20の行動情報を生成する。なお、見守りシステムでは、居室10内の画像を用いて、他の要素が入居者20の行動情報を生成してもよい。
【0050】
[5.ハードウェア構成(クライアント端末)]
図4は、クライアント端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント端末200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
【0051】
制御装置201は、クライアント端末200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
【0052】
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示しない)などが接続される。クライアント端末200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100を含む。
【0053】
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
【0054】
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209は、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
【0055】
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納あされていてもよい。
【0056】
[6.ハードウェア構成(携帯端末)]
図5は、携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内蔵メモリー320とを含む。
【0057】
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
【0058】
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイントAP(図1)を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、クライアント端末200などを含む。
【0059】
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
【0060】
内蔵メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)などの記憶媒体である。一例として、内蔵メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内蔵メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
【0061】
[7.ハードウェア構成(管理サーバー)]
図6は、管理サーバー400のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバー400は、制御装置401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、記憶装置420とを含む。
【0062】
制御装置401は、管理サーバー400を制御する。制御装置401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
【0063】
通信インターフェイス404には、アンテナ(図示しない)などが接続される。管理サーバー400は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、クライアント端末200を含む。
【0064】
記憶装置420は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置420は、制御装置401によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置401がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。
【0065】
[8.処理の流れ]
図7は、入居者の情報を表示するための処理の一例のフローチャートである。一実施の形態では、図7の処理に従って、各入居者20の情報の表示が制御される。表示される情報は、各入居者20の生体情報および/またはケアコールに基づく。生体情報は、バイタル情報、行動情報、および、排泄情報のうち少なくとも1つを含む。図7の処理は、たとえば、制御装置201のCPUが所与のプログラムを実行することによって実現される。プログラムは、記録装置220に格納されていてもよいし、制御装置201のCPUがアクセス可能な外部の記憶装置に格納されていてもよい。
【0066】
図7を参照して、ステップS10にて、制御装置201は、複数の入居者20のそれぞれの情報を一覧表示する。図8は、複数の入居者20の情報の一覧表示の一例を示す図である。
【0067】
図8では、ディスプレイ206は、一覧表示画面800を表示する。一覧表示画面800は、マトリクス810を含む。マトリクス810の各マス目は、各入居者20の状態を色で表す。図8では、マトリクス810は縦10列および横10段に並ぶ合計100個のマス目を含む。一例では、各マス目は、各入居者20に関連付けられる。制御装置201は、関連付けられた入居者20の状態に応じた色で、各マス目を表示する。
【0068】
一例では、入居者20の状態は、「正常」「起床」「離床」「転倒」「転落」「バイタル異常」および「ケアコール有り」を含む。「起床」「離床」「転倒」および「転落」は、行動情報として生成される。「バイタル異常」は、バイタルセンサー540の検出出力が異常値を示したことを表す。「ケアコール有り」は、ケアコール子機500が操作されたことを表す。他に、表示されることが想定される入居者20の状態として、「排泄有り」が挙げられる。「排泄有り」は、たとえば、臭いセンサー530によって検出された値が排泄に対応する異常値を示したことを表す。
【0069】
「正常」は、上記行動情報または異常値が検出されていない状態であることを表す。状態が「正常」の場合、マス目は白色で表示され、状態が「正常」以外の場合、マス目は白以外の色で着色されて表示される。2以上の状態のそれぞれに対して優先順位が割り当てられてもよい。表示対象となる状態の種類や、各状態に対する優先順位は、予め定められていてもよいし、ディレクター等によって適宜設定されてもよい。
【0070】
図7に戻って、ステップS20にて、制御装置201は、一覧表示の対象となる入居者20のいずれかにおいて状態が変化したか否かを判断する。制御装置201は、いずれの入居者20の状態も変化していないと判断すると(ステップS20にてNO)、ステップS60へ制御を進め、少なくとも一人の入居者20の状態が変化したと判断すると(ステップS20にてYES)、ステップS30へ制御を進める。
【0071】
ステップS60にて、制御装置201は、マトリクス810内のマス目に対する操作があったか否かを判断する。「マス目に対する操作」は、たとえば、ディスプレイ206上のマス目に対するクリック操作またはタッチ操作である。制御装置201は、マス目に対する操作があったと判断すると(ステップS60にてYES)、ステップS70へ制御を進め、そうでなければ(ステップS60にてNO)、ステップS80へ制御を進める。
【0072】
ステップS70にて、制御装置201は、ステップS60における操作対象のマス目に対応するポップアップウィンドウを表示する。図9は、ポップアップウィンドウの表示態様の一例を示す図である。
【0073】
図9の一覧表示画面900では、マトリクス810の上にポップアップウィンドウ910が表示されている。ポップアップウィンドウ910は、マトリクス810の100個のマス目のうち、操作対象のマス目に関連付けられた入居者20の詳細な情報を表示する。
【0074】
ポップアップウィンドウ910は、欄911および欄912を含む。欄911は、居室10の番号および入居者20の名前を表す。欄912は、居室10に設置されたカメラ105の映像を表す。
【0075】
ポップアップウィンドウ910は、ボタン914、コメント欄915、ボタン916,917、および欄919を含む。ボタン914は、センサーボックス100からの情報に従った表示の変化を一定時間停止するために操作される。制御装置201は、センサーボックス100から入力される、各入居者の行動情報もしくはバイタル異常または各入居者からのケアコールに従って、各入居者に対応するマス目の色を変更する。ボタン914が操作されることにより、制御装置201は、ボタン914を含むポップアップウィンドウ910に対応する入居者を特定し、当該入居者に対応するセンサーボックス100からの入力を一定時間ディスプレイ206の表示の変更に利用することを停止する。上記一定期間において、センサーボックス100から管理サーバー400およびクライアント端末200への情報の出力は、継続されてもよいし、停止されてもよい。
【0076】
行動情報のコメント欄915は、コメントの入力を受け付ける。ボタン916は、ポップアップウィンドウ910内の情報を携帯端末300へ通知するために操作される。ボタン917は、ポップアップウィンドウ910に対応する入居者20への対応が不要と判断されたときに操作される。欄919は、入居者について生成されている行動情報および/または入居者からのケアコールを表すアイコンを表示する。欄919内に表示されているアイコンの種類を確認することにより、ディレクターは、入居者についてマス目が着色された理由を容易に理解し得る。
【0077】
欄918は、入居者20について予め管理サーバー400等に格納された入居者情報を表す。入居者情報は、たとえば、介護の必要性に関する情報(自分で歩行できる、歩行の補助が必要、等)、介護の優先度に関する情報、または、服薬に関する情報(朝食後に高血圧の薬の服薬、毎食後に風邪薬を服薬、等)を含む。ディレクターは、スタッフへの通知の要否判断および/または入力するコメントの内容決定のために、入居者情報を参照することができる。
【0078】
図7に戻って、ステップS80にて、制御装置201は、ポップアップウィンドウ910に対して操作がなされたか否かを判断する。より具体的には、制御装置201は、ステップS70でポップアップウィンドウ910を表示した後、ステップS20へ制御を戻し、その後、ステップS80にて、ステップS70で表示させたポップアップウィンドウ910に対して操作がなされたか否かを判断する。
【0079】
制御装置201は、ポップアップウィンドウ910に対する操作がなされたと判断すると(ステップS80にてYES)、ステップS90へ制御を進め、そうでなければ(ステップS80にてNO)、ステップS20へ制御を戻す。
【0080】
ステップS90にて、制御装置201は、ポップアップウィンドウ910のコメント欄915に対するコメントの入力を受け付ける。コメントの内容の一例は、スタッフへの指示である。他の例は、通知の対象である入居者20に関する情報の連絡である。
【0081】
ステップS100にて、制御装置201は、通知先の携帯端末300の指定を受け付ける。たとえば、入居者20への対応が可能なスタッフ850は、当該スタッフ850が携帯する携帯端末300を用いて、クライアント端末200に対して、対応可能であることを表す情報を登録する。制御装置201は、登録されている2以上の携帯端末300のIDを、たとえばプルダウンメニューとして、ポップアップウィンドウ910に表示してもよい。ディレクターは、プルダウンメニューから、1以上の携帯端末300を、ポップアップウィンドウ910内の情報の通知先として指定する。
【0082】
ステップS110にて、制御装置201は、ポップアップウィンドウ910内の情報(の少なくとも一部)を携帯端末300に通知する。制御装置201は、ボタン916に対する操作を受け付けたことを条件としてステップS110の制御を実施してもよい。一実現例では、当該通知は、ポップアップウィンドウに示されていた、居室を指定する情報を含む。当該通知は、ステップS90にて受け付けられたコメントを含んでいても良い。
【0083】
ステップS110において、通知は、ステップS100において指定された携帯端末300に送信される。ステップS100における携帯端末300の指定は省略されてもよい。この場合、当該通知は、予め定められた携帯端末300へ送信される。
【0084】
ステップS120にて、制御装置201は、ステップS80における操作対象のポップアップウィンドウ910の表示をディスプレイ206から消去する。その後、ステップS20へ制御が戻される。一例では、制御装置201は、図8のマス目811に対するクリック操作を受け付けると、ポップアップウィンドウ910(図9)を表示し、ボタン916に対する操作を受け付けると、ポップアップウィンドウ910の表示をディスプレイ206から消去する。ポップアップウィンドウ910の表示が消去されるのと同時に、マス目811(図8)における着色が解消されてもよい。
【0085】
なお、制御装置201は、ボタン917が操作されたことに応じて、ディスプレイ206からポップアップウィンドウ910の表示を消去してもよい。すなわち、ボタン917が操作された場合、ステップS90~ステップS110の制御が省略され、ステップS120で当該ポップアップウィンドウ910が消去される場合があり得る。
【0086】
また、制御装置201は、ポップアップウィンドウ910の表示を開始してから所与の時間経過後に、ディスプレイ206から、ポップアップウィンドウ910の表示を消去しても良い。すなわち、ポップアップウィンドウ910の表示開始から所与の時間が経過した場合、ステップS90~ステップS110の制御が省略され、ステップS120で当該ポップアップウィンドウ910が消去される場合があり得る。
【0087】
ステップS30にて、制御装置201は、一覧表示(マトリクス810)を更新する。一例では、ある入居者20の状態が「正常」から「起床」へ変更すると、当該入居者20に対応するマス目が着色されるようにマトリクス810が更新される。
【0088】
図10は、一覧表示の更新の一例を説明するための図である。図10の一覧表示画面1000では、マトリクス810において、マス目811に加えて、マス目812~814が着色されている。各マス目の色は、各マス目が対応する入居者の状態に従って決定される。マス目813,814に示されるように、着色されたマス目は、各マス目に付された色に対応する状態を表すアイコンを含んでいても良い。たとえば、状態「点灯」に対応するマス目は、状態「点灯」を表すアイコンを含んでいても良い。
【0089】
図7に戻って、制御装置201は、ステップS40にて、更新されたマス目の上にポップアップウィンドウが表示されているか否かを判断する。制御装置201は、更新されたマス目の上にポップアップウィンドウが表示されていると判断すると(ステップS40にてYES)、ステップS50へ制御を進め、そうでなければ(ステップS40にてNO)、ステップS60へ制御を進める。
【0090】
一覧表示が図8から図10へ変化した場合、更新されたマス目(マス目812~814)の上にはポップアップウィンドウは表示されていない。
【0091】
一方、図9に示された状態からマス目812~814が更新された場合、更新されたマス目(マス目812~814)はポップアップウィンドウ910に覆われている。すなわち、更新されたマス目の上にはポップアップウィンドウ910が表示されている。
【0092】
ステップS50にて、制御装置201は、更新されたマス目を表示されるべき情報がディスプレイ206に表示されるように、画面を更新する。その後、制御はステップS20へ戻される。
【0093】
図11は、ステップS60における更新後の画面の一例を示す図である。図11の一覧表示画面1100は、図9に示された状態からマス目812~814が更新された場合の、更新後の画面を表す。一覧表示画面1100は、欄1110を含む。欄1110は、文字列「残り3件:Room_102_山田さん_転倒/Room_202_山本さん_起床_転倒/Room_217_山中さん_起床」を表す。「残り3件」は、ポップアップウィンドウ910に覆われた領域において更新されたマス目(マス目812~814)の数を表す。「Room_102_山田さん_転倒」「Room_202_山本さん_起床_転倒」および「Room_217_山中さん_起床」のそれぞれは、マス目812~814のそれぞれが対応する入居者の情報を表す。
【0094】
図11の例では、欄1110内の文字列は、マトリクス810およびポップアップウィンドウ910とは重ならない位置に表示される。マトリクス810は、複数の見守り対象のそれぞれの情報を表す第1の領域の一例である。ポップアップウィンドウ910は、マトリクス810において操作されたマス目に対応する見守り対象の追加情報を表す第2の領域の一例である。欄1110は、ポップアップウィンドウ910が表示された後で状態が変化した見守り対象の情報を表す第3の領域の一例である。
【0095】
一実現例では、第2の領域は、入居者について、第1の領域よりも詳細な情報を出力する。図11の例では、マトリクス810の各マス目は、その色によって各入居者の状態のみを表す。マトリクス810において、各入居者の状態は、色ではなく、または、色と組み合わされて、各マス目の表示パターン(点灯、点滅、消灯、等)によって表現されてもよい。一方、ポップアップウィンドウ910は、入居者の詳細な情報として、欄912に、カメラ105の撮像画像を表示する。入居者の詳細な情報として、欄918に、入居者のバイタル情報(バイタルセンサー540によって検出された体温、ドップラーセンサー106によって検出された心拍数、等)が表示されてもよい。
【0096】
欄1110は、マトリクス810およびポップアップウィンドウ910の外に表示されることにより、ポップアップウィンドウ910の表示に拘わらず、ポップアップウィンドウ910の表示後に状態が変化した入居者についてマトリクス810に表示されるべき情報を表示することができる。すなわち、入居者の状態の変化のためにマトリクス810において変更を加えられるべき部分がポップアップウィンドウ910の表示によって視認できない場合に、当該変更が、欄1110において表示される。
【0097】
ディレクターは、欄1110内の入居者(たとえば、Room_102の山田さん)の追加的な情報を見るために、ポップアップウィンドウ910を移動させてマトリクス810に当該入居者に対応するマス目を表示させ、当該マス目をクリックする。これにより、当該入居者のポップアップウィンドウが新たに表示される。新たに表示されたポップアップウィンドウに対して携帯端末300への通知の指示を受け付けると、制御装置201は、携帯端末300に当該入居者(たとえば、Room_102の山田さん)についての通知を送信し、その後、新たに表示されたポップアップウィンドウを消去する。これにより、ディスプレイ206の表示は図12に示されるように更新される。
【0098】
図12は、図11の画面に対する更新後の画面の一例を示す図である。図11と比較して、図12の一覧表示画面1200は、欄1110の表示を更新されている。図12の欄1110には、文字列「残り2件:Room_202_山本さん_起床_転倒/Room_217_山中さん_起床」が表示される。すなわち、図12では、図11と比較して、残り件数が1件少なく、また、Room_102の山田さんの情報を含まない。これは、上述のように、Room_102の山田さんについて携帯端末300に通知が送信されたことに基づく。制御装置201は、第3の領域の表示を、携帯端末300への通知の送信に応じて更新することができる。なお、第3の領域の表示は、ポップアップウィンドウに対する「対応不要」ボタン(図9のボタン917)に応じて更新されてもよい。すなわち、状態が変化した入居者のポップアップウィンドウで「対応不要」ボタンが送信されれば、第3の領域は、当該入居者の情報が消去されるように更新され得る。
【0099】
[9.変形例(1)]
図13および図14を参照して、ポップアップウィンドウの表示後の一覧表示の変化への対応についての1つ目の変形例を説明する。図13は、図9に示された状態から一覧表示に変化が生じた場合の表示態様の一例を示す図である。
【0100】
この変形例では、第3の領域がポップアップウィンドウ内に表示される。より具体的には、制御装置201は、ディスプレイ206が図9に示されたようにポップアップウィンドウ910を表示している場合、ステップS40にて、ポップアップウィンドウ910に覆われたマス目812~814の表示色が変更されると、ステップS50にて図13の一覧表示画面1300を表示する。
【0101】
一覧表示画面1300は、図11の一覧表示画面1100と比較して、ポップアップウィンドウ1310を含む。ポップアップウィンドウ1310は、ボタン916,917の下に欄1311を含む。図13の例では、制御装置201は、図11の例において欄1110に表示されていた情報を欄1311に表示する。すなわち、欄1311には、マトリクス810において、ポップアップウィンドウ1310に覆われた部分に位置するマス目に対応する入居者の状態が変化した場合に、当該入居者の状態の変化を欄1311に表示する。
【0102】
図13の例では、欄1311が第3の領域の一例である。欄1311は、ポップアップウィンドウ1310内に位置する。ポップアップウィンドウ1310はディレクターの操作に従って表示されるため、ディレクターはポップアップウィンドウ1310に注目している可能性が高い。欄1311が、ディレクターが注目している可能性の高い領域(ポップアップウィンドウ1310)内に表示されることにより、図13の例は、より確実にポップアップウィンドウ1310に覆われた部分に位置するマス目の変化をディレクターに認識させることができる。
【0103】
図14は、図13の画面に対する更新後の画面の一例を示す図である。制御装置201は、図13の画面を表示した後、入居者(たとえば、Room_102の山田さん)の状態について携帯端末300に通知が送信されると、図14の画面を表示する。
【0104】
図11および図12を参照して説明されたように、入居者(Room_102の山田さん)の状態について携帯端末300に通知が送信されると、制御装置201は、欄1311から当該入居者についての情報を消去する。同様に、図14の欄1311では、図13の欄1311に対して、入居者(Room_102の山田さん)が消去されている。
【0105】
[10.変形例(2)]
図15および図16を参照して、ポップアップウィンドウの表示後の一覧表示の変化への対応についての2つ目の変形例を説明する。図15は、一覧表示の画面の一例を示す図である。図15の一覧表示画面1500は、ポップアップウィンドウ1510を含む。
【0106】
この変形例では、既に表示されているポップアップウィンドウが、状態が変化した入居者に対応する一覧表示中のマス目と重ならないように移動する。より具体的には、制御装置201は、図15の一覧表示画面1500を表示しているときに、ステップS40にて、ポップアップウィンドウ1510に覆われたマス目の表示色が変更されると、ステップS50にて、図16に示されるようにディスプレイ206の表示を更新する。
【0107】
図16は、図15に示された状態から更新された画面の一例を示す図である。図16の一覧表示画面1600は、ポップアップウィンドウ1510を含む。図16において、破線の枠1601は、図15におけるポップアップウィンドウ1510の位置を表す。矢印1602は、ポップアップウィンドウの移動方向を表す。
【0108】
図16のマトリクス810は、図15と比較して、マス目815,816をさらに着色して表示している。マス目816は、移動前(図15)では、ポップアップウィンドウ1510(図15)に覆われていた。ポップアップウィンドウ1510が矢印1602に従って移動したことにより、図16の一覧表示画面1600ではマス目816が視認可能である。
【0109】
ポップアップウィンドウ1510は、マス目816だけでなく、ポップアップウィンドウ1510の表示前から表示されていたマス目811~814にも重ならない場所に位置する。これにより、一覧表示画面においてある入居者のポップアップウィンドウの表示が他の入居者の状態の表示を阻害することがより確実に回避される。
【0110】
[11.変形例(3)]
図17および図18を参照して、ポップアップウィンドウの表示後の一覧表示の変化への対応についての3つ目の変形例を説明する。図17は、図9に示された状態から一覧表示に変化が生じた場合の表示態様の一例を示す図である。
【0111】
この変形例では、図17に示されるように、一覧表示画面1700内のマトリクス810が縮小されることによってポップアップ表示欄1720が出現する。ポップアップウィンドウ1721が、ポップアップ表示欄1720内に表示される。より具体的には、制御装置201は、ディスプレイ206が図9に示されたようにポップアップウィンドウ910を表示している場合、ステップS40にて、ポップアップウィンドウ910に覆われたマス目(マス目812~814)の表示色が変更されると、ステップS50にて、図17に示されるようにディスプレイ206の表示を更新する。
【0112】
ポップアップ表示欄1720には複数のポップアップウィンドウが表示され得る。図18は、図17の表示の更新後の状態の一例を示す図である。
【0113】
図17のマス目811~817のいずれかに対して操作されると、制御装置201は、図18に示されるように、操作されたマス目に対応するポップアップウィンドウ1821をポップアップ表示欄1720に表示する。これにより、ディレクターは、複数のポップアップウィンドウを同時に視認し、これにより、複数の入居者についての詳細な状態を同時に視認しながら、どのスタッフにどの入居者を担当させるかを決定できる。
【0114】
この変形例では、ポップアップウィンドウがマトリクス810の外に表示される。これにより、ディレクターは、各ポップアップウィンドウに表示された入居者の情報を他の入居者の情報と混同すること無く、集中して確認できる。
【0115】
[12.変形例(4)]
図15図17、および図19を参照して、ポップアップウィンドウの表示後の一覧表示の変化への対応についての4つ目の変形例を説明する。この変形例では、一覧表示画面において着色されたマス目に重ならないように表示され得る間は、ポップアップウィンドウは一覧表示画面内に表示される。その後、一覧表示画面において着色されたマス目に重ならないように表示され得なくなったときに、一覧表示画面内のマトリクスが縮小されて、ポップアップ表示欄にポップアップウィンドウが表示される。
【0116】
より具体的には、制御装置201は、一覧表示画面においてマス目811~814が着色されている場合、ステップS50にて、図15に示されるようにポップアップウィンドウ1510を表示する。このとき、ポップアップウィンドウ1510の少なくとも一部は、マトリクス810と重なるように、一覧表示画面1500内に表示される。この状態では、ポップアップウィンドウ1510は、着色されたすべてのマス目811~814に重ならない。したがって、制御は、ステップS40から、ステップS50へ進むこと無く、ステップS20へと戻される。
【0117】
その後、さらに一覧表示画面において着色されたマス目が増えると、制御装置201は、ステップS50にて、図17に示されるように一覧表示画面のマトリクス810を縮小させ、ポップアップ表示欄1720にポップアップウィンドウ1721を表示させる。
【0118】
一覧表示画面において着色されたマス目が増えなくても、制御装置201は、表示されるポップアップウィンドウの数が増えたときに、ポップアップ表示欄を設定してもよい。図19は、図15に示された状態から更新後の画面の一例を示す図である。図19では、一覧表示画面1710ではマス目811~814が着色され、ポップアップ表示欄1720に2つのポップアップウィンドウ1721,1821が表示されている。
【0119】
制御装置201は、図15の状態においていずれかのマス目に対して操作されると、ディスプレイ206の表示を図19に示されたように更新する。より具体的には、制御装置201は、ステップS50において、図15の一覧表示画面1500に対して、マス目811~814のいずれにも重ならないようにポップアップウィンドウを追加できないと判断した場合に、図19に示すように、ポップアップ表示欄に2つのポップアップウィンドウを表示する。
【0120】
この変形例では、マトリクス810の縮小が極力回避され得る。一方、必要な場合には、マトリクス810を縮小させて、マトリクス810内の着色されたマス目と重ならないように1以上のポップアップウィンドウが表示される。
【0121】
ポップアップウィンドウ表示欄1720の表示が不要になった場合に、制御装置201は、ディスプレイ206からポップアップウィンドウ表示欄1720の表示を消去してもよい。たとえば、ポップアップウィンドウの消去(ステップS120)に伴ってポップアップウィンドウ表示欄1720に表示されるポップアップウィンドウが無くなった場合、ポップアップウィンドウ表示欄1720の表示は不要になる。
【0122】
制御装置201は、ポップアップウィンドウ表示欄1720の消去に伴って、マトリクス810の表示を拡大しても良い。たとえば、ディスプレイ206において、ポップアップウィンドウの数が増えると、図17等に示されたようにマトリクス810が縮小され、ポップアップウィンドウの数が減ると、図8等に示されたようにマトリクス810が拡大されてもよい。すなわち、制御装置201は、ポップアップウィンドウの消去に伴って、マトリクス810を拡大してもよい。
【0123】
[13.見守りシステムのその他の特徴]
図1に示された見守りシステムの構成は限定的なものではなく、適宜変更が加えられることが想定される。たとえば、センサーボックス100A,100B…のそれぞれは、管理サーバー400を介することなく、クライアント端末200A,200B…のそれぞれに直接データを出力してもよい。クライアント端末の台数は1台であってもよい。
【0124】
見守りシステムにおいて、各種の「プログラム」は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供される場合があり得る。各種の「プログラム」は、任意の複数のプログラムが協働することによって実現され得る。一例では、センサーボックス100の制御装置101が第1のプログラムを実行することによって本明細書において説明される機能を実現する際に、当該第1のプログラムは、第2のプログラムの一部のモジュールを利用していてもよい。第1のプログラムは、当該機能の実現のための一部のモジュールを含まない場合であっても、当該機能の実現に主に貢献する場合、当該機能を実現するためのプログラムとしての趣旨から逸脱するものではない。また、本明細書において説明される機能は、その一部または全部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、本明細書において説明される機能を提供する装置は、その機能の一部または全部を外部装置から所謂クラウドサービスとして提供される場合もあり得る。
【0125】
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
【符号の説明】
【0126】
10 居室、20 入居者、30 ベッド、100,100A,100B センサーボックス、101,201,301,401 制御装置、200,200A,200B クライアント端末、300,300A,300B 携帯端末、400 管理サーバー、500 ケアコール子機、501 ケアコールボタン、800,900,1000,1100,1200,1300,1500,1600,1710 一覧表示画面、810 マトリクス、811,812,814,815,816,817 マス目、820,820A,820B ディレクター、850,850A,850B スタッフ、910,1310,1510,1721,1821 ポップアップウィンドウ、911,912,918,919,1110,1311 欄、914,916,917 ボタン、915 コメント欄、1601 枠、1602 矢印、1720 ポップアップ表示欄。
図1
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