(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】車載システム及び車両
(51)【国際特許分類】
B60T 17/22 20060101AFI20240514BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240514BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
B60T17/22
B60R16/02 645D
H02J7/00 302C
(21)【出願番号】P 2022027769
(22)【出願日】2022-02-25
【審査請求日】2023-11-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩田 憲一
【審査官】久慈 純平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-122123(JP,A)
【文献】特開平9-107639(JP,A)
【文献】特開2019-123384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60T 17/22
B60R 16/02
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載される車載システムであって、
メインバッテリーと、
サブバッテリーと、
前記メインバッテリーと電力供給可能に接続され、かつ、1つの半導体リレーを介して前記サブバッテリーと電力供給可能に接続されるブレーキシステムと、
前記ブレーキシステムの異常の有無を診断する診断部と、
前記サブバッテリーの充放電を制御する制御部と、を備え、
前記診断部は、前記ブレーキシステムの診断を開始する場合、前記制御部に診断開始を通知し、
前記制御部は、前記診断部から通知される前記診断開始に基づいて、前記サブバッテリーの放電制御を実施し、前記サブバッテリーが接続される前記半導体リレーの第1端子の電圧を前記ブレーキシステムが接続される前記半導体リレーの第2端子の電圧よりも高くする、
車載システム。
【請求項2】
前記診断部は、前記ブレーキシステムの診断を終了する場合、前記制御部に診断終了を通知し、
前記制御部は、前記診断部から通知される前記診断終了に基づいて、前記サブバッテリーの前記放電制御を終了する、
請求項1に記載の車載システム。
【請求項3】
前記診断部は、前記車両のイグニッションがオンされた後に、前記制御部に前記診断終了を通知する、
請求項2に記載の車載システム。
【請求項4】
前記半導体リレーは、前記第2端子から前記第1端子に向けて整流する寄生ダイオードを有している、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車載システムを搭載した、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される車載システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、メインバッテリーと、サブバッテリーと、メインバッテリー及びサブバッテリーの少なくとも一方から電力供給される負荷と、を含んだ電源システムが開示されている。この電源システムでは、サブバッテリーから負荷への安定した電力の供給を実現させるために、サブバッテリーと負荷との間に2つの半導体リレーを寄生ダイオードの整流方向を互いに逆にして直列に挿入させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電源システムのコスト削減のため、サブバッテリーと負荷との間に挿入する半導体リレーを1つにする構成が考えられる。しかしながら、半導体リレーを1つにした構成の場合は、半導体リレーを遮断状態に制御しても寄生ダイオードによって電流が流れる経路が生じてしまう。
【0005】
このため、例えば、半導体リレーを遮断させた状態で異常の有無を自己診断するブレーキシステムのような負荷がサブバッテリーに接続される場合には、ブレーキシステムの自己診断中に寄生ダイオードを介して電流が逃げてしまい、正確な診断結果が得られないおそれがあった。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、サブバッテリーとブレーキシステムとの間に1つの半導体リレーを挿入する構成において、ブレーキシステムの正確な自己診断の結果を得ることができる、車載システムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示技術の一態様は、車両に搭載される車載システムであって、メインバッテリーと、サブバッテリーと、メインバッテリーと電力供給可能に接続され、かつ、1つの半導体リレーを介してサブバッテリーと電力供給可能に接続されるブレーキシステムと、ブレーキシステムの異常の有無を診断する診断部と、サブバッテリーの充放電を制御する制御部と、を備え、診断部は、ブレーキシステムの診断を開始する場合、制御部に診断開始を通知し、制御部は、診断部から通知される診断開始に基づいて、サブバッテリーの放電制御を実施し、サブバッテリーが接続される半導体リレーの第1端子の電圧をブレーキシステムが接続される半導体リレーの第2端子の電圧よりも高くする、車載システムである。
【発明の効果】
【0008】
上記本開示の車載システムによれば、サブバッテリーとブレーキシステムとの間に1つの半導体リレーを挿入する構成において、ブレーキシステムの正確な自己診断の結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態に係る車載システムの概略構成図
【
図2】車載システムによって実行される制御の処理フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の車載システムは、サブバッテリーとブレーキシステムとの間に1つの半導体リレーを挿入する構成である。この構成において、ブレーキシステムが、自己の診断を実施する場合には、サブバッテリーを制御する冗長電源システムに診断処理の開始を通知し、この通知を受けた冗長電源システムは、半導体リレーのサブバッテリー側の電圧がブレーキシステム側の電圧よりも高くなるように、サブバッテリーの放電を実施する。この制御によって、半導体リレーの両端の電圧が、ブレーキシステム側よりもサブバッテリー側が高くなるので、半導体リレーが有する寄生ダイオードを介してブレーキシステムから冗長電源システムに電流が流れてしまうことを防止することができる。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
<実施形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る車載システム1の概略構成図である。
図1に例示した車載システム1は、メインバッテリー(メインBATT)10と、冗長電源システム20と、ブレーキシステム30と、を備えている。
【0012】
本実施形態に係る車載システム1は、冗長的な電源構成を必要とする負荷(システム、アクチュエーターなど)を装備する車両などに搭載することが可能である。以下、負荷として冗長的な電源構成を必要とするブレーキシステム30を搭載した車両の場合を一例に、本実施形態を説明する。
【0013】
(1)メインバッテリー
メインバッテリー10は、例えば充放電可能に構成されたリチウムイオン電池などの二次電池である。メインバッテリー10は、冗長電源システム20及びブレーキシステム30など、車両に搭載される負荷に電力を供給することができる。
【0014】
(2)冗長電源システム
冗長電源システム20は、電源失陥などによってメインバッテリー10からブレーキシステム30への電力供給に異常が生じたときに、ブレーキシステム30に電力をバックアップ供給するためのシステムである。この冗長電源システム20には、DCDCコンバーター(DDC)21、サブバッテリー(サブBATT)22、半導体リレー23、及び制御部24などが、含まれる。
【0015】
DCDCコンバーター21は、メインバッテリー10から入力する電力を所定の電圧の電力に変換して出力するための電力変換器である。このDCDCコンバーター21は、制御部24の指示(電圧指令値など)に基づいて、メインバッテリー10から供給される電力をサブバッテリー22に充電することができる。また、DCDCコンバーター21は、制御部24の指示に基づいて、サブバッテリー22に蓄えた電力(バックアップ電力)を、半導体リレー23を介してブレーキシステム30に供給することができる。
【0016】
サブバッテリー22は、例えば、充放電可能に構成されたリチウムイオン電池などの二次電池や、キャパシタなどの蓄電素子である。このサブバッテリー22は、メインバッテリー10の電力を充電可能に、かつ、自らが蓄えた電力をブレーキシステム30へ放電可能に、DCDCコンバーター21と接続されている。
【0017】
半導体リレー23は、例えば、電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いたリレーである。この半導体リレー23は、寄生ダイオード(ボディダイオード)がブレーキシステム30からDCDCコンバーター21へ整流する向きで、DCDCコンバーター21とブレーキシステム30との間に挿入されて設けられる。すなわち、寄生ダイオードのカソード側である半導体リレー23の第1端子がDCDCコンバーター21に接続され、寄生ダイオードのアノード側である半導体リレー23の第2端子がブレーキシステム30に接続される。半導体リレー23は、制御部24(又は図示しない他の制御部)の指示に基づいて、電気的な導通/遮断の状態を切り替える。
【0018】
制御部24は、DCDCコンバーター21に対して動作を指示することによってサブバッテリー22の充放電を制御して、DCDCコンバーター21の出力電圧Vpwbを制御することができる。この制御は、ブレーキシステム30から通知されるWakeup信号(後述する)などに基づいて行われる。また、制御部24は、半導体リレー23の導通状態及び遮断状態の切り替えを制御することができる。この制御部24は、例えばプロセッサ、メモリ、及び入出力インターフェイスなどを含んだマイコンで構成され、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって所定の機能を実現する。なお、制御部24は、冗長電源システム20に含まれる構成としたが、冗長電源システム20以外に構成されていてもよい。
【0019】
(3)ブレーキシステム
ブレーキシステム30は、メインバッテリー10又はサブバッテリー22の電力で動作し、図示しないブレーキ機構によって車両のブレーキアクチュエーター(BRK_ACT)を介して車両に制動力を発生させることが可能な制御システムである。このブレーキシステム30には、電圧モニタ31及び診断部32などが含まれる。
【0020】
電圧モニタ31は、ブレーキシステム30が冗長電源システム20から電力をバックアップ供給される入力端子に現れる電圧Vin、つまり冗長電源システム20の出力電圧Voutを監視するための構成である。この電圧モニタ31には、電圧センサなどの検出素子が含まれてもよい。
【0021】
診断部32は、ブレーキシステム30の状態を診断する診断処理を実施するための構成である。この診断部32は、例えばブレーキアクチュエーターが動作するかなど、ブレーキシステム30が正常に動作するか否かを診断する。より具体的には、診断部32は、ブレーキシステム30が正常に動作していれば入力端子に現れる電圧Vinの値(
図1の例では、メインバッテリー10の電圧からダイオードD31による降下電圧及び抵抗R30による降下電圧を減じた電圧値)が、電圧モニタ31で検出されているか否かをチェックする。ブレーキシステム30の診断処理は、一例として、車両のイグニッションがオン状態(IG-ON)にされたり、車両のドアが開扉されたり、ブレーキペダルが踏み込まれたりすると、開始される。
【0022】
本実施形態の診断部32は、ブレーキシステム30の診断処理を実施するにあたり、ブレーキシステム30の診断を開始する旨を冗長電源システム20に通知する。診断を開始する旨の通知としては、冗長電源システム20に起動を促すためのWakeup信号の送信を例示できる。このWakeup信号は、例えばCANなどの車載ネットワークではなく、専用線(ジカ線)を介して、ブレーキシステム30から冗長電源システム20に送信されることが好ましい。
【0023】
なお、このブレーキシステム30の一部又は全部の構成は、典型的にはプロセッサ、メモリ、及び入出力インターフェイスなどを含んだ電子制御装置(例えば、BRK_ECU)として構成され得る。この電子制御装置は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが読み出して実行することによって、上述した機能を実現する。なお、診断部32は、ブレーキシステム30に含まれる構成としたが、ブレーキシステム30以外に構成されていてもよい。
【0024】
[制御]
次に、
図2をさらに参照して、本実施形態に係る車載システム1が実行する制御を説明する。
図2は、車載システム1が実行するブレーキシステム30の診断処理の手順を説明するフローチャートである。
【0025】
図2に示すブレーキシステム30の診断処理は、車両のドアが開扉されるか、ブレーキペダルが踏み込まれると、開始される。
【0026】
(ステップS201)
車載システム1は、ブレーキシステム30を起動させる。この起動は、メインバッテリー10がブレーキシステム30の電源ラインに接続される(メインバッテリー10の電圧が電源ラインに印加される)ことによって行われる。ブレーキシステム30が起動すると、ステップS202に処理が進む。
【0027】
(ステップS202)
ブレーキシステム30の診断部32は、ブレーキシステム30の診断処理を開始することを冗長電源システム20に通知する(診断開始通知)。本実施形態の診断部32は、冗長電源システム20を起動させるWakeup信号(Wakeup信号:ON)を、冗長電源システム20に送信することによって、診断開始を通知する。そして、診断部32は、診断開始の通知と共に、ブレーキシステム30の診断処理を実施する。Wakeup信号を専用線(ジカ線)で冗長電源システム20に送信することで、ブレーキシステム30と冗長電源システム20とを、ほぼ同時に起動させることができる。ブレーキシステム30の診断処理の開始が冗長電源システム20に通知されると、ステップS203に処理が進む。
【0028】
(ステップS203)
車載システム1は、冗長電源システム20を起動させる。この起動は、冗長電源システム20のDCDCコンバーター21の動作を開始させる(出力電圧Vpwbを出力する)ことによって行われる。冗長電源システム20の起動後、冗長電源システム20の制御部24は、DCDCコンバーター21の出力電圧Vpwbが、ブレーキシステム30の入力端子の電圧Vinよりも高くなるように、DCDCコンバーター21を制御する。この制御としては、半導体リレー23が遮断状態でサブバッテリー22の電力(又はメインバッテリー10の電力)を抵抗R20及びコンデンサC20側に放電し、出力電圧Vpwbを上昇させる制御(放電制御)を例示できる。この電圧制御によって、半導体リレー23が有する寄生ダイオードを介してブレーキシステム30から冗長電源システム20に電流が流れてしまうことを防止することができる。冗長電源システム20が起動し、かつ、DCDCコンバーター21の出力電圧Vpwbが制御されると、ステップS204に処理が進む。
【0029】
(ステップS204)
ブレーキシステム30の診断部32は、ブレーキシステム30の診断処理が完了したか否かを判断する。この診断処理では、ブレーキシステム30が正常であるとの診断結果又は異常であるとの診断結果が、少なくとも得られる。この診断は、上述したように電圧モニタ31の検出電圧値に基づいて行われる。ブレーキシステム30の診断処理が完了した場合は(ステップS204、はい)、ステップS205に処理が進む。一方、ブレーキシステム30の診断処理が完了していない場合は(ステップS204、いいえ)、ステップS204による診断処理の完了を再度判断する。
【0030】
(ステップS205)
車載システム1は、車両のイグニッションがオン(IG-ON)されたか否かを判断する。イグニッションがオンされた(IG-ON)場合は(ステップS205、はい)、ステップS206に処理が進む。一方、イグニッションがオンされていない(IG-OFF)場合は(ステップS205、いいえ)、ステップS208に処理が進む。
【0031】
(ステップS206)
ブレーキシステム30の診断部32は、ブレーキシステム30の診断処理を終了することを冗長電源システム20に通知する(診断終了通知)。本実施形態の診断部32は、冗長電源システム20を休止(スリープ)させるWakeup信号(Wakeup信号:OFF)を、冗長電源システム20に送信することによって、診断終了を通知する。ブレーキシステム30の診断処理の終了が冗長電源システム20に通知されると、ステップS207に処理が進む。
【0032】
(ステップS207)
車載システム1は、ブレーキシステム30の診断部32による診断結果に基づく動作を行う。例えば、ブレーキシステム30が正常であるとの診断結果であった場合、車載システム1は、車両の各システムを起動させて正常に動作させる。一方、ブレーキシステム30が異常であるとの診断結果であった場合は、車載システム1は、車両の特定のシステムのみを起動させてブレーキシステム30に異常が発生していることを警告する動作(警告表示、音声など)を行う。診断結果に基づく動作が行われると、本ブレーキシステム30の診断処理が終了する。
【0033】
(ステップS208)
車載システム1は、ブレーキシステム30を起動させてから第1時間が経過したか否かを判定する。この判定は、ブレーキシステム30及び冗長電源システム20を必要以上に起動させ続けて消費電力が多くなってしまうことを回避するために行われる。よって、この第1時間は、システム消費電力が少なくて済む所定の時間に設定することができる。ブレーキシステム30の起動後、第1時間が経過したと判定された場合は(ステップS208、はい)、ステップS209に処理が進む。一方、ブレーキシステム30の起動後、第1時間が経過していないと判定された場合は(ステップS208、いいえ)、ステップS205に処理が進む。
【0034】
(ステップS209)
車載システム1は、ブレーキシステム30を停止させる。この停止は、メインバッテリー10をブレーキシステム30の電源ラインから切り離される(メインバッテリー10の電圧を電源ラインに印加させない)ことによって行われる。ブレーキシステム30が停止すると、ステップS210に処理が進む。
【0035】
(ステップS210)
車載システム1は、冗長電源システム20を停止させる。この停止は、冗長電源システム20のDCDCコンバーター21の動作を停止させる(出力電圧Vpwbを出力させない)ことによって行われる。冗長電源システム20が停止すると、本ブレーキシステム30の診断処理が終了する。
【0036】
<作用・効果>
以上のように、本開示の一実施形態に係る車載システム1によれば、サブバッテリー22とブレーキシステム30との間に1つの半導体リレー23を挿入する構成において、ブレーキシステム30が、自己の診断を実施する場合には、サブバッテリー22を制御する冗長電源システム20に診断処理の開始を通知する。そして、診断処理の開始の通知を受けた冗長電源システム20は、半導体リレー23のサブバッテリー22(DCDCコンバーター21)側の第1端子の電圧Vpwbがブレーキシステム30側の第2端子の電圧Voutよりも高くなるように、DCDCコンバーター21を制御してサブバッテリー22の放電を実施する。
【0037】
この制御によって、半導体リレー23の両端の電圧が、ブレーキシステム30側よりもサブバッテリー22(DCDCコンバーター21)側が高くなるので、半導体リレー23が有する寄生ダイオードを介してブレーキシステム30から冗長電源システム20に電流が流れてしまうことを防止することができる。よって、ブレーキシステム30の正確な自己診断の結果を得ることができる。
【0038】
以上、本開示技術の一実施形態を説明したが、本開示は、車載システム、プロセッサとメモリとを備えた車載システムが実行する制御方法、制御方法を実行するための制御プログラム、制御プログラムを記憶したコンピューター読み取り可能な非一時的記憶媒体、及び車載システムを搭載した車両として捉えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本開示の車載システムは、冗長的な電源構成を必要とする負荷を装備する車両などに利用可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 車載システム
10 メインバッテリー(メインBATT)
20 冗長電源システム
21 DCDCコンバーター(DDC)
22 サブバッテリー(サブBATT)
23 半導体リレー
24 制御部
30 ブレーキシステム
31 電圧モニタ
32 診断部