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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】アップリンク伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240514BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240514BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240514BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240514BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/232
H04W72/1268
H04W16/14
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022548570
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2020075395
(87)【国際公開番号】W WO2021159513
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-24
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】下村 剛史
(72)【発明者】
【氏名】ジア・メイイ
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,Channel access procedure for NR-U [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #99 R1-1912389,2019年11月09日,[検索日2023.7.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912389.zip>
【文献】LG Electronics,Channel access procedure for NR-U [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #98bis R1-1910819,2019年10月08日,[検索日2023.7.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98b/Docs/R1-1910819.zip>
【文献】Qualcomm Incorporated,Summary of RRC parameters for NR-U up to RAN1 [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #99 R1-1913566,2019年11月25日,[検索日2023.7.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913566.zip
【文献】Ericsson,Channel access procedures [online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #99 R1-1912709,2019年11月09日,[検索日2023.7.12],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912709.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アップリンク伝送装置であって、
アップリンク伝送の1番目のシンボルの前のC1又はC2又はC3個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張の期間を計算する処理部と、
前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信する送信部と、を含
C2について、
【数1】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、或いは、
C3について、
【数2】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、或いは、
C1について、
【数3】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、
ここで、l は、前記アップリンク伝送の前記1番目のシンボルのインデックスを表す、装置。
【請求項2】
前記C1又は前記C2又は前記C3は、前記アップリンク伝送の1番目のシンボルの前のシンボルの数を表し、前記サイクリックプレフィックス拡張の期間を計算するために使用される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する受信部、をさらに含み、
前記指示情報は、ランダムアクセス応答又はダウンリンク制御情報を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記アップリンク伝送の1番目のシンボルは、前記指示情報における時間領域リソース割り当て指示フィールドにより示されるリソースにおける1番目のシンボルである、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記C1又は前記C2又は前記C3は、帯域幅部分について構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記C1又は前記C2又は前記C3は、異なるサブキャリア間隔についてそれぞれ構成されている、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記アップリンク伝送は、物理アップリンク共有チャネル又は物理アップリンク制御チャネルである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記処理部は、前記サイクリックプレフィックス拡張の時間領域連続信号を生成する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記C1の値は、事前定義され、前記C2又は前記C3の値は、上位層シグナリングにより構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記指示情報は、チャネルアクセスタイプ及びサイクリックプレフィックス拡張を示すための指示フィールドを含む、請求項3に記載の装置。
【請求項11】
アップリンク伝送装置であって、
端末装置により送信されたサイクリックプレフィックス拡張及びアップリンク伝送を受信する受信部、を含み、
前記サイクリックプレフィックス拡張の期間は、前記アップリンク伝送の1番目のシンボルの前のC1又はC2又はC3個のシンボルの長さに基づいて前記端末装置により計算され、
C2について、
【数4】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、或いは、
C3について、
【数5】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、或いは、
C1について、
【数6】
に従って前記サイクリックプレフィックス拡張の前記期間T ext を計算し、
ここで、l は、前記アップリンク伝送の前記1番目のシンボルのインデックスを表す、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンス周波数帯域又は共有スペクトル(shared spectrum)は、スペクトルリソースの重要な構成部分である。現在、多くのシステムは、WiFi、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)のライセンスアシストアクセス(LAA:License Assisted Access)などのアンライセンス周波数帯域でのデータ伝送をサポートしている。しかし、現在、新しい無線(NR:New Radio)システムは、アンライセンス周波数帯域をサポートしていない。
【0003】
一方、アンライセンス周波数帯域で展開されたシステムは、所在の地域の対応する周波数帯域の規制要件を満たす必要がある。例えば、異なるシステム又は装置間でスペクトルリソースを公平かつ効率的に利用するために、装置がデータの送信を開始する前にリソースの利用可能性を確認した上でデータを送信する必要がある。また、例えば、ある装置がシステム内の他の装置の占有するチャネルを共有する場合、2つの伝送間の間隔を十分に小さくする必要がある。
【0004】
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、本発明の発明者の発見により、現在、3GPP(登録商標)は、NR-U(NR-U:NR radio access operation in unlicensed/shared spectrum)をサポートする方法を検討している。既存の方法により、端末装置は、アップリンク伝送を送信する前に、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefixing)拡張(extension)を送信する必要がある可能性がある。しかし、現在のソリューションでは、端末装置はCP extensionの長さを正しく計算できない可能性があるため、アップリンク伝送を正しく送受信できない可能性がある。
【0006】
上記の問題の少なくとも1つを鑑み、本発明の実施例は、端末装置が適切なCP extensionを計算することをサポートすることができるため、アップリンク伝送を正しく送受信することができる、アップリンク伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例の1つの態様では、アップリンク伝送方法であって、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算するステップと、前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信するステップと、を含む、方法を提供する。
【0008】
本発明の実施例のもう1つの態様では、アップリンク伝送装置であって、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算する処理部と、前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信する送信部と、を含む、装置を提供する。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの態様では、アップリンク伝送方法であって、端末装置がコンテンションベースランダムアクセス又はコンテンションフリーランダムアクセスを行うようにランダムアクセスプリアンブルを送信するステップと、ネットワーク装置により送信された、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するステップと、を含み、前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示せず、前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される、方法を提供する。
【0010】
本発明の実施例のもう1つの態様では、アップリンク伝送装置であって、コンテンションベースランダムアクセス又はコンテンションフリーランダムアクセスを行うようにランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、ネットワーク装置により送信された、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する受信部と、を含み、前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示せず、前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される、装置を提供する。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの態様では、アップリンク伝送方法であって、端末装置が、前記端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示し、前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される、ステップと、前記所定値が構成されておらず、或いは構成された前記所定値が適用できない場合、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算して前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信し、或いは、前記アップリンク伝送を送信しないステップと、を含む、方法を提供する。
【0012】
本発明の実施例のもう1つの態様では、アップリンク伝送装置であって、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する受信部であって、前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示し、前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される、受信部と、前記所定値が構成されておらず、或いは構成された前記所定値が適用できない場合、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算して前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信し、或いは、前記アップリンク伝送を送信しない処理部と、を含む、装置を提供する。
【0013】
本発明の実施例の有利な効果の1つは以下の通りである。端末装置が適切なCP extensionを決定又は計算することをサポートすることができるため、アップリンク伝送を正しく送受信することができる。
【0014】
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
【0015】
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
【0016】
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
図1】本発明の実施例の通信システムの1つの概略図である。
図2】アップリンク伝送におけるCP extensionの1つの概略図である。
図3】本発明の実施例のアップリンク伝送方法の1つの概略図である。
図4】本発明の実施例の引き起こされるアップリンク伝送の衝突(collision)の1つの概略図である。
図5】本発明の実施例のアップリンク伝送の送信要件を満たさないことの1つの概略図である。
図6】本発明の実施例のアップリンク伝送の間隔要件を満たさないことの1つの概略図である。
図7】本発明の実施例のアップリンク伝送方法のもう1つの概略図である。
図8】本発明の実施例のアップリンク伝送方法のもう1つの概略図である。
図9】本発明の実施例のアップリンク伝送装置の1つの概略図である。
図10】本発明の実施例のネットワーク装置の1つの概略図である。
図11】本発明の実施例の端末装置の1つの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
【0019】
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
【0020】
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
【0022】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び5G、新しい無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0024】
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
【0025】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment又はTerminal Device)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。端末装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
【0026】
そのうち、端末装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0027】
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0028】
さらに、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」は、ネットワークの側を意味し、基地局であってもよいし、上記の1つ又は複数のネットワーク装置を含んでもよい。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」は、ユーザ又は端末の側を意味し、UEであってもよいし、上記の1つ又は複数の端末装置を含んでもよい。
【0029】
以下は、一例を参照しながら本発明の実施例のシナリオを説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0030】
図1は、本発明の実施例の通信システムの概略図であり、ユーザ装置及びネットワーク装置の例を概略的に示している。図1に示すように、通信システム100は、ネットワーク装置101及び端末装置102、103を含んでもよい。説明の便宜上、図1は、2つの端末装置及び1つのネットワーク装置を一例にして説明するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0031】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102、103との間では、既存のサービス又は将来に実装可能なサービスを行うことができる。例えば、これらのサービスは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine Type Communication)及び高信頼性低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限定されない。
【0032】
NR_Uは、例えばタイプ1、タイプ2A、タイプ2B、タイプ2Cなどの3つ以上のチャネルアクセス方式をサポートする場合がある。例えば、ネットワーク装置は、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を介して端末装置のためにCP extensionを指示してもよい。
【0033】
表1に示すように、DCI format 0_0及びDCI format 1_0を一例として、ネットワーク装置がindex 0を使用してアクセスタイプ2Cを示す場合、CP extensionは、C2*symbol length-16μs-TAに従って計算される。ネットワーク装置がindex 1を使用してアクセスタイプ2Aを示す場合、CP extensionは、C3*symbol length-25μs-TAに従って計算される。ここで、TAは、タイミングアドバンス(time advance)を意味する。
【表1】
【0034】
端末装置は、CP extensionに基づいてアップリンク伝送を行う。図2は、アップリンク伝送におけるCP extensionの1つの概略図である。図2に示すように、ネットワーク装置及び端末装置がアップリンク伝送を正しく送受信するために、端末装置は、CP extensionを正しく取得する必要がある。
【0035】
以下の説明では、混同が生じない限り、用語「アップリンク制御信号」と「アップリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)」又は「物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)」とは互いに置き換えられてもよく、用語「アップリンクデータ信号」と「アップリンクデータ情報」又は「物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)」とは互いに置き換えられてもよい。
【0036】
用語「ダウンリンク制御信号」と「ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)」又は「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel」とは互いに置き換えられてもよく、用語「ダウンリンクデータ信号」と「ダウンリンクデータ情報」又は「物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)」とは互いに置き換えられてもよい。
【0037】
また、PUSCHを送信又は受信することは、PUSCHにより搬送されるアップリンクデータを送信又は受信することとして理解されてもよく、PUCCHを送信又は受信することは、PUCCHにより搬送されるアップリンク情報を送信又は受信することとして理解されてもよい。アップリンク信号は、アップリンクデータ信号及び/又はアップリンク制御信号などを含んでもよく、アップリンク伝送(UL transmission)、アップリンク情報又はアップリンクチャネルと称されてもよい。アップリンクリソースでアップリンク伝送を送信することは、該アップリンクリソースを使用して該アップリンク伝送を送信することとして理解されてもよい。
【0038】
本発明の実施例では、上位層シグナリングは、例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングであってもよい。例えば、RRCメッセージ(RRC message)と称され、例えば、MIB、システム情報(system information)、及び専用RRCメッセージを含む。或いは、RRC IE(RRC information element)と称される。上位層シグナリングは、例えば、MAC(Medium Access Control)シグナリングであってもよい。或いは、MAC IE(MAC information element)と称されてもよい。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0039】
<実施例1>
サブキャリア間隔μについて、1つのサブフレーム(subframe)において、1つのシンボル
(外1)
の時間長は、例えば次のように表される。
【数1】
【0040】
例えば、次の式によるものである。
【数2】
【0041】
ここで、NCP(normal cyclic prefix)について、異なる時間位置でのシンボル(symbol)のCPの時間長(
(外2)
)が異なるため、異なる時間位置でのシンボルの時間長も異なる。具体的には、上記の式によれば、インデックスl=0及びl=7・2μのシンボルの時間長は、インデックスl≠0及びl≠7・2μのシンボルの時間長とは異なる。上記の式における各記号の具体的な意味について、関連技術を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
【0042】
例えば、表1に示す方法によれば、CP extensionの時間長は「Cx*symbol length」に従って計算される。しかし、上述したように、異なる時間位置でのシンボルの時間長は異なる。従って、該方法を採用した場合、端末装置側では、symbol lengthを一意に決定できないため、端末装置はCP extensionを一意に決定できず、アップリンク伝送を正しく送信することができない。一方、ネットワーク装置側では、チャネルアクセス方式2A、2B又は2Cを採用するように端末装置に指示できるか否かは、隣接する伝送間の間隔により制限される可能性がある。しかし、上記の原因により、ネットワーク装置は、隣接する伝送間の間隔を一意に決定できず、該アップリンク伝送が対応するチャネルアクセスタイプを使用できるか否かを決定することもできないため、アップリンク伝送のスケジューリングに影響を与えてしまう。
【0043】
上記の問題の少なくとも1つについて、本発明の実施例は、アップリンク伝送方法を提供し、端末装置側から説明する。
【0044】
図3は、本発明の実施例のアップリンク伝送方法の1つの概略図である。図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0045】
ステップ301:端末装置は、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張(CP extension)の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算する。
【0046】
ステップ302:該端末装置は、該CP extension及び該アップリンク伝送を送信する。
【0047】
なお、上記の図3は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図3の記載に限定されない。
【0048】
幾つかの実施例では、該所定値は、事前定義され、或いは上位層シグナリングにより示され、或いは計算により取得される。該所定値は、C1及び/又はC2及び/又はC3である。C1、C2、C3の具体的な定義について、関連技術を参照してもよい。
【0049】
例えば、C1の値は事前定義されている。別の例では、C2及びC3の値は、端末装置専用のRRCシグナリングを介して構成(指示)され、例えばパラメータCP-ExtensionC2-r16及び/又はCP-ExtensionC3-r16を使用する。例えば、15kHz、30kHzのSCSについて、C2/C3の値の範囲は1、2、…、28である。60kHzのSCSについて、C2/C3の値の範囲は2、3、…、28である。
【0050】
幾つかの実施例では、該所定値の値は、計算により取得される。例えば、該端末装置は、タイミングアドバンス(TA)に基づいて該所定値の値を計算する。所定値(C1及び/又はC2及び/又はC3)の値を計算する方法について、以下の実施例を参照してもよい。
【0051】
幾つかの実施例では、端末装置は、指示情報におけるTDRA指示フィールドにより示されるリソースの先頭の所定値個のシンボルの長さに基づいて、該アップリンク伝送のためのサイクリックプレフィックス拡張を計算することができる。
【0052】
例えば、該端末装置がindex 0を含むDCI format 0_0を受信した場合、端末装置は、該DCI format 0_0におけるTDRA指示フィールドによって示されるリソースの1番目のシンボルの前のC2個のシンボルを使用して、該前のC2個のシンボルの長さに基づいてCP extensionを計算してもよい。
【0053】
別の例として、該端末装置がindex 1を含むDCI format 0_0を受信した場合、端末装置は、該DCI format 0_0におけるTDRA指示フィールドによって示されるリソースの1番目のシンボルの前のC3個のシンボルを使用して、該前のC3個のシンボルの長さに基づいてCP extensionを計算してもよい。
【0054】
幾つかの実施例では、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張(CP extension)の長さを計算する。
【0055】
例えば、C2を一例とすると、次の方法に従ってCP extensionの長さTextを計算する。
【数3】
【0056】
また、C3を一例とすると、以下のようになる。
【数4】
【0057】
また、C1を一例とすると、以下のようになる。
【数5】
【0058】
ここで、Cxは該所定値を表し、lは該アップリンク伝送の1番目のシンボルのインデックスを表す。m1が負の数であり、m2が正の数である場合、mod(m1,m2)は、負の無限大に切り捨てて計算され、例えばmod(-1,14)=13。
【0059】
別の例として、C2を一例とすると、次の方法に従ってCP extensionの長さTextを計算する。
【数6】
【0060】
また、C3を一例とすると、以下のようになる。
【数7】
また、C1を一例とすると、以下のようになる。
【数8】
【0061】
ここで、Cxは該所定値を表し、lは該アップリンク伝送の1番目のシンボルのインデックスを表す。m1が負の数であり、m2が正の数である場合、mod(m1,m2)は、負の無限大に切り捨てて計算され、例えばmod(-1,14)=13。
【0062】
別の例として、C2を一例とすると、次の方法に従ってCP extensionの長さTextを計算する。
【数9】
【0063】
また、C3を一例とすると、以下のようになる。
【数10】
【0064】
また、C1を一例とすると、以下のようになる。
【数11】
【0065】
ここで、Cxは該所定値を表し、lは該アップリンク伝送の1番目のシンボルのインデックスを表す。m1が負の数であり、m2が正の数である場合、mod(m1,m2)は、負の無限大に切り捨てて計算され、例えばmod(-1,14)=-1。
【0066】
別の例として、C2を一例とすると、次の方法に従ってCP extensionの長さTextを計算する。
【数12】
【0067】
また、C3を一例とすると、以下のようになる。
【数13】
【0068】
また、C1を一例とすると、以下のようになる。
【数14】
【0069】
ここで、Cxは該所定値を表し、lは該アップリンク伝送の1番目のシンボルのインデックスを表す。m1が負の数であり、m2が正の数である場合、mod(m1,m2)は、負の無限大に切り捨てて計算され、例えばmod(-1,14)=-1。
【0070】
幾つかの実施例では、該端末装置は、該CP extensionの時間領域連続信号を生成する。時間領域連続信号は、上記のアップリンク伝送と共に送信されてもよいし、それぞれ送信されてもよい。
【0071】
幾つかの実施例では、該端末装置は、該端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信し、該指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)又はダウンリンク制御情報を含む。該アップリンク伝送は、PUSCH又はPUCCHである。該指示情報は、チャネルアクセスタイプとCP extensionとを示すための指示フィールドを含み、該指示フィールドは、例えばChannel access type & CP extensionと称される。
【0072】
例えば、該指示情報は、DCI format 0_0、DCI format 0_1又はDCI format 0_2であり、端末装置がPUSCHを送信するように指示する(即ち、指示情報はPUSCHに対応する)ために使用される。別の例として、該指示情報は、DCI format 1_0、DCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、端末装置がPUCCHを送信するように指示する(即ち、指示情報はPUCCHに対応する)ために使用される。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0073】
幾つかの実施例では、該アップリンク伝送の1番目のシンボルは、該指示情報の時間領域リソース割り当て(TDRA:Time domain resource assignment)指示フィールドにより示されるリソースにおける1番目のシンボルであるが、本発明はこれに限定されない。
【0074】
表2は、本発明の実施例の一例を示し、DCI format 0_0(PUSCHに対応する)についてのチャネルアクセスタイプ及びCP extension(RARに適用されてもよい)、並びにDCI format 1_0(PUCCHに対応する)についてのチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示すための指示フィールドの状況を示している。
【表2】
【0075】
表3は、本発明の実施例の一例を示し、DCI format 0_1(PUSCHに対応)についての状況を示している。これは、チャネルアクセスタイプ及びCP extensionの指示フィールドで示すことができるインデックスを示すために使用され、表3に基づいて例えば上位層パラメータULDCI-trigerred-UL-ChannelAccess-CPext-CAPC-List-r16により構成されてもよい。
【表3】
【0076】
表4は、本発明の実施例のもう1つの例を示し、DCI format 1_1(PUCCHに対応)についての状況を示している。これは、チャネルアクセスタイプ及びCP extensionの指示フィールドで示すことができるインデックスを示すために使用され、表4に基づいて例えば上位層パラメータDLDCI-trigerred-UL-ChannelAccess-CPext-CAPC-List-r16により構成されてもよい。
【表4】
【0077】
幾つかの実施例では、端末装置は、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいて、アップリンク伝送のサイクリックプレフィックス拡張を計算してもよい。例えば、事前定義されたシンボル長は、1つのsubframe又はslotにおける1番目のシンボルの長さ又は2番目のシンボルの長さに等しくてもよい。
【0078】
例えば、CP extensionを計算するためのシンボル長Lcpは、事前定義されている。該端末装置にC2が構成され、且つindex 0を含むDCI format 0_0を受信した場合、端末装置は、該C2及びLcpに基づいてCP extensionを計算してもよい。
【0079】
別の例として、CP extensionを計算するためのシンボル長Lcpは、事前定義されている。該端末装置にC3が構成され、且つindex 1を含むDCI format 0_0を受信した場合、端末装置は、該C3及びLcpに基づいてCP extensionを計算してもよい。
【0080】
これによって、端末装置は、CP extensionを一意に決定することができるため、アップリンク伝送を正しく送信することができる。
【0081】
幾つかの実施例では、該所定値は、セル(cell)について構成されてもよく、或いは、タイミングアドバンスグループ(TAG:time advance group)について構成されてもよく、或いは、帯域幅部分(BWP)について構成されてもよい。
【0082】
幾つかの実施例では、所定値(C1/C2/C3)は、異なるサブキャリア間隔(SCS)についてそれぞれ構成されてもよい。端末装置は、アップリンク伝送が所在するUP BWPのSCSに基づいて、対応する所定値(C1/C2/C3)を決定してもよい。
【0083】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行うこともできる。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0084】
本実施例によれば、端末装置がアップリンクのためのリソースを決定することをサポートすることができるため、該アップリンク伝送を正しく送受信することができる。
【0085】
<実施例2>
実施例1に記載されるように、CP extensionは、所定値に基づいて計算される。現在のスキームでは、所定値C2及びC3の値は端末装置に対して構成されてもよく、ネットワーク装置は、UE-specificのRRCシグナリング(例えばCP-ExtensionC2-r16、CP-ExtensionC3-r16)を介して端末装置の所定値C2及びC3の値を示す。
【0086】
言い換えれば、異なる端末装置について、ネットワーク装置は、所定値C2及び/又は所定値C3の異なる値を指示してもよい。また、一部の端末装置について、ネットワーク装置は、所定値C2及び/又はC3の値を指示しなくてもよい。また、端末装置がIDLE状態又はInactive状態にある場合、一般に、ネットワーク装置は、UE-specificのRRCシグナリングを介して該端末装置の所定値C2及びC3の値を指示することができない。
【0087】
上述したように、ネットワーク装置は、UE-specificのRRCシグナリングを介することなく、該端末装置の所定値C2及びC3の値を指示する可能性がある。この場合、端末装置が所定値C2又は所定値C3に基づいてアップリンク伝送を送信するようにネットワーク装置により指示されている場合、端末装置が対応する所定値の値を知らないため、CP extensionを計算することができなく、アップリンク伝送を正しく送受信することができない。
【0088】
例えば、コンテンションベースランダムアクセス(CBRA:Contention Based Random Access)手順では、ランダムアクセス応答(RAR)、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI:Temporary Cell Radio Network Temporary Identifier)によりスクランブルされたDCI format 0_0、又はTC-RNTIによりスクランブルされたDCI format 1_0は、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するために使用される。端末装置側では、端末装置がIDLE又はInactive状態にあり、端末装置が所定値C2又は所定値C3に基づいてアップリンク伝送を送信するようにネットワーク装置が指示する場合、端末装置は対応する所定値の値を知らないため、CP extensionを計算することができなく、アップリンク伝送を正しく送受信することができない。
【0089】
ネットワーク装置側では、ネットワーク装置は、CBRAのための1つのpreambleを受信した後、該preambleを送信した端末装置を一意に識別できないため、端末装置のために所定値C2及び/又は所定値C3の値を指示しているか否かを決定できない。また、該端末装置に指示しても、ネットワーク装置は具体的な値を決定できない。
【0090】
従って、端末装置が所定値C2又は所定値C3に基づいてアップリンク伝送を送信するようにネットワーク装置が指示する場合、ネットワーク装置により指示されたTDRAは、隣接する送信の衝突を引き起こし、或いはアップリンク伝送の送信要件を満たさず、或いは隣接する伝送間の間隔(gap)要件を満たさない可能性がある。
【0091】
図4は、本発明の実施例の引き起こされるアップリンク伝送の衝突(collision)の1つの概略図である。図4に示すように、ネットワーク装置についてC3=1を想定し、端末装置についてC3=2が構成される場合、図4の401に示すように、アップリンク伝送で衝突が発生する。
【0092】
図5は、本発明の実施例のアップリンク伝送の送信要件を満たさないことの1つの概略図である。図5に示すように、ネットワーク装置についてC3=2を想定し、端末装置についてC3=1が構成される場合、TA+25μs>C3に対応するシンボル長となる。図5の501に示すように、アップリンク伝送は、伝送要件を満たすことができない。
【0093】
図6は、本発明の実施例のアップリンク伝送の間隔要件を満たさないことの1つの概略図である。図6に示すように、ネットワーク装置についてC3=2を想定し、端末装置についてC3=1が構成される場合、図6の601に示すように、アップリンク伝送は、間隔要件を満たすことができない。
【0094】
一方、ネットワーク装置がUE-specificのRRCシグナリングを介して端末装置の所定値C2及び/又は所定値C3の値を指示したとしても、端末装置の位置が変化する可能性があるため、採用されるTAはそれに応じて更新され、指定された所定値C2及び/又はC3の値がTA値とマッチしていない可能性がある。
【0095】
上記の問題の少なくとも1つに対して、本発明の実施例は、アップリンク伝送方法を提供し、端末装置側から説明する。実施例2は、実施例1と組み合わせられてもよいし、個別に実施されてもよく、実施例1と同様な内容についてその説明を省略する。
【0096】
図7は、本発明の実施例のアップリンク伝送方法のもう1つの概略図である。図7に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0097】
ステップ701:端末装置は、CBRA又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA:Contention-Free Random Access)を行うようにランダムアクセスプリアンブル(preamble)を送信する。
【0098】
ステップ702:該端末装置は、ネットワーク装置により送信された、該端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する。ここで、該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示せず、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張(CP extension)を計算するために使用される。
【0099】
なお、上記の図7は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図7の記載に限定されない。
【0100】
幾つかの実施例では、端末装置は、該端末装置が該所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように該指示情報により指示されないことを期待又は決定する。
【0101】
幾つかの実施例では、該所定値は、C1、及び/又はC2、及び/又はC3を含む。
【0102】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)、又はTC-RNTIを使用してスクランブルされた、ダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報、又はTC-RNTIを使用してスクランブルされた、ダウンリンク制御情報フォーマット1_0を有するダウンリンク制御情報を含む。
【0103】
例えば、CBRAの場合、ネットワーク装置は、RAR、又はTC-RNTIによりスクランブルされたDCI format 0_0、又はTC-RNTIによりスクランブルされたDCI format 1_0において、表1に基づいてチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを指示するが、表1におけるindex 0及びindex 1を指示することができない。
【0104】
別の例として、CBRAの場合、ネットワーク装置は、RAR、又はTC-RNTIによりスクランブルされたDCI format 0_0、又はTC-RNTIによりスクランブルされたDCI format 1_0において、表1に基づいてチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを指示するが、表1におけるindex 3を指示することができない。
【0105】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ダウンリンク制御情報フォーマット0_0又は1_0を有するダウンリンク制御情報であり、該指示情報は、異なるRNTIタイプによりスクランブリングされた場合、異なる方式によりチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示す。端末装置は、指示情報により使用されるRNTIタイプに従って、指示情報により示されるチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを決定する必要がある。
【0106】
例えば、該指示情報がTC-RNTIによりスクランブルされている場合、該指示情報は、例えば、以下の表5に基づいて、チャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示す。C-RNTI、CS-RNTI又はMCS-C-RNTIなどによりスクランブルされている場合、例えば表1に基づいてチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示す。
【0107】
別の例として、該指示情報がTC-RNTIによりスクランブルされている場合、端末装置は、指示情報におけるチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示すために使用される指示フィールドを無視し、チャネルアクセスタイプType0、CP extension=0を使用してアップリンク伝送を送信する。C-RNTI、CS-RNTI又はMCS-C-RNTIによりスクランブルされている場合、表1に基づいてチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示す。
【表5】
【0108】
別の例として、CFRAの場合、セル(TAG)に対応するTAを初期取得(例えば、handover、Scell additionの場合)又は更新する(例えばPDCCH triggeredの場合)ためのCFRAでは、C2/C3の値が構成されておらず、或いは構成されたC2/C3の値がRARで示されたTA値とマッチしていない可能性がある。これらの場合、指示情報は、端末装置が所定値に基づいてアップリンク伝送を送信するように指示しない。
【0109】
幾つかの実施例では、該端末装置について所定値の値が構成されておらず、或いは構成された所定値が適用できない。適用できないことの具体的な内容について、以下の実施例を参照してもよい。
【0110】
幾つかの実施例では、該端末装置は、タイミングアドバンスが構成された所定値とマッチしていない場合、該構成された所定値を削除する(remove)。
【0111】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行うこともできる。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0112】
これによって、ネットワーク装置の構成を制限することにより、端末装置がC2/C3のアップリンク伝送を使用するように指示することを回避することができるため、アップリンク伝送を正しく送受信することができる。
【0113】
<実施例3>
本発明の実施例は、アップリンク伝送方法を提供し、端末装置側から説明する。実施例3により解決される問題について、実施例2を参照してもよい。また、実施例3は、実施例1及び/又は実施例2と組み合わせられてもよいし、個別に実施されてもよく、実施例1及び/又は実施例2と同様な内容についてその説明を省略する。
【0114】
図8は、本発明の実施例のアップリンク伝送方法のもう1つの概略図である。図8に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0115】
ステップ801:端末装置は、該端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する。ここで、該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示し、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される。
【0116】
ステップ802:該所定値の値が構成されておらず、或いは構成された該所定値の値が適用できない場合、該端末装置は、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算して該サイクリックプレフィックス拡張及び該アップリンク伝送を送信し、或いは、該アップリンク伝送を送信しない。
【0117】
なお、上記の図8は、本発明の実施例を概略的に示しているに過ぎないが、本発明はこれに限定されない。例えば、様々なステップ間の実行順序を適切に調整したり、他の幾つかのステップを追加したり、幾つかのステップを減らしたりしてもよい。当業者は、上記の内容に基づいて適切な変形を行うことができ、上記の図8の記載に限定されない。
【0118】
幾つかの実施例では、該所定値はC2又はC3である。C2/C3について、前の実施例を参照してもよい。
【0119】
幾つかの実施例では、該端末装置は、第1の上位層シグナリングを受信する。該第1の上位層シグナリングは、該所定値の値を示すために使用され、該第1の上位層シグナリングは、ユーザ固有(UE-specific)のものである。
【0120】
例えば、端末装置が該第1の上位層シグナリングを受信しておらず(即ち、端末装置にC2/C3の値が構成されていない)、或いは第1の上位層シグナリングにより構成(又は指示)されたC2/C3の値が適用できない場合、該端末装置は、タイミングアドバンスにより決定された所定値C2/C3の値を使用して、該アップリンク伝送のサイクリックプレフィックス拡張を計算し、アップリンク伝送を送信する。
【0121】
別の例として、端末装置が第1の上位層シグナリングを受信しておらず(即ち、端末装置にC2/C3の値が構成されていない)、或いは第1の上位層シグナリングにより構成されたC2/C3の値が適用できない場合、端末装置は、事前定義されたC2/C3に基づいて、該アップリンク伝送のサイクリックプレフィックス拡張を計算し、アップリンク伝送を送信する。
【0122】
別の例として、端末装置が第1の上位層シグナリングを受信しておらず(即ち、端末装置にC2/C3の値が構成されていない)、或いは第1の上位層シグナリングにより構成されたC2/C3の値が適用できない場合、端末装置は、該アップリンク伝送を送信しない。
【0123】
幾つかの実施例では、端末装置は、第2の上位層シグナリングを受信する。該第2の上位層シグナリングは、該所定値の値を示すために使用され、該第2の上位層シグナリングは、セル固有のものである。即ち、セル内のユーザに共通であり、例えば、システム情報において送信される。
【0124】
幾つかの実施例では、端末装置は、該第2の上位層シグナリングにより示される該所定値の値に基づいて該サイクリックプレフィックス拡張を計算する。
【0125】
例えば、端末装置が該第1の上位層のシグナリングを受信しておらず(即ち、端末装置にC2/C3の値が構成されていない)、或いは第1の上位層のシグナリングにより構成されたC2/C3の値が適用できない場合、端末装置は、該第2の上位層シグナリングにより構成されたC2/C3に基づいて、該アップリンク伝送のサイクリックプレフィックス拡張を計算し、アップリンク伝送を送信する。
【0126】
別の例では、端末装置が第1の上位層シグナリング及び第2の上位層シグナリングを受信した場合、CBRA手順において、端末装置は、第2の上位層シグナリングにより示される該所定値の値に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張を計算する。
【0127】
幾つかの実施例では、アップリンク伝送がCBRA手順におけるアップリンク伝送(例えばmsg.3)である場合、第1の上位層シグナリング及び/又は第2の上位層シグナリングにより構成された所定値の値は適用できない。
【0128】
例えば、アップリンク伝送がCBRA手順におけるアップリンク伝送(例えばmsg.3)である場合、端末装置は、タイミングアドバンスにより決定された所定値C2/C3の値を使用して、該アップリンク伝送のサイクルプレフィックス拡張を計算し、アップリンク伝送を送信する。
【0129】
別の例として、アップリンク伝送がCBRA手順におけるアップリンク伝送(例えばmsg.3)である場合、端末装置は、事前定義されたC2/C3に従って、アップリンク伝送のサイクリックプレフィックス拡張を計算し、アップリンク伝送を送信する。
【0130】
幾つかの実施例では、該所定値が適用できないことは、該タイミングアドバンスが第1の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしておらず、且つ/或いは第2の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしていないことを含む。
【0131】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)又はダウンリンク制御情報を含む。具体的な内容について、上記の実施例を参照してもよい。
【0132】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、
16μs+TA>C2*シンボル長、及び/又は
C2*シンボル長-16μs-TA>1個のシンボルの長さを含む。
【0133】
ここで、C2は該所定値であり、TAは該タイミングアドバンスである。
【0134】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、
25μs+TA>C3*シンボル長、及び/又は
C3*シンボル長-25μs-TA>1個のシンボルの長さを含む。
【0135】
ここで、C3は該所定値であり、TAは該タイミングアドバンスである。
【0136】
幾つかの実施例では、端末装置は、タイミングアドバンスにより決定された所定値C2/C3の値を採用し、該決定された値は、CP extensionの長さを0以上にし、且つ/或いは、CP extensionの長さを1個のシンボルの長さ未満にする必要がある。
【0137】
以上は、所定値が適用できない場合、タイミングアドバンスが所定値とマッチしていない場合を例示的に説明しているが、本発明はこれらに限定されない。例えば、TimingAdvanceCommand MAC CEによりTA調整を指示する場合、調整後のTA値は、以前に構成されたC2/C3とマッチしていない可能性がある。
【0138】
幾つかの実施例では、端末装置は、コンテンションベースランダムアクセス(CBRA)又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)を行うようにランダムアクセスプリアンブル(preamble)を送信する。
【0139】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスは、ランダムアクセス応答に示されるTAである。ここで、ネットワーク装置は、preambleに基づいてTAを計算し、RARにおいて端末装置に該TAを指示してもよい。ネットワーク装置がTAを計算、指示するための具体的な方法について、関連技術を参照してもよい。
【0140】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答であり、該タイミングアドバンスは、該指示情報に示されるタイミングアドバンスである。
【0141】
幾つかの実施例では、該指示情報は、TC-RNTIを用いてスクランブルされ、且つダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報であり、該タイミングアドバンスは、該指示情報に対応するランダムアクセス応答に示されるタイミングアドバンスである。例えば、同一のCBRA手順では、RARは、TC-RNTIによりスクランブルされたダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報の前に送信されるRARである。
【0142】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答又はダウンリンク制御情報であり、該タイミングアドバンスは、端末装置により維持されるTAであってもよい。例えば、端末装置がconnected状態にあり、TA timerが動作している場合、端末装置は、maintained TAを使用してもよい。
【0143】
幾つかの実施例では、タイミングアドバンスが構成された所定値とマッチしていない場合、端末装置は、該構成された所定値を削除する(remove)。
【0144】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行うこともできる。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0145】
本実施例によれば、端末装置がアップリンク伝送のためのリソースを決定することをサポートすることができるため、該アップリンク伝送を正しく送受信することができる。
【0146】
<実施例4>
本発明の実施例は、アップリンク伝送装置を提供する。該装置は、例えば、端末装置であってもよいし、端末装置に構成された1つ又は複数の構成要素又はコンポーネントであってもよい。本実施例の実施例1乃至実施例3と同様な内容について、その説明を省略する。
【0147】
図9は、本発明の実施例のアップリンク伝送装置の1つの概略図である。図9に示すように、アップリンク伝送装置900は、処理部901及び送信部902を含む。
【0148】
処理部901は、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算する。
【0149】
送信部902は、該サイクリックプレフィックス拡張及び該アップリンク伝送を送信する。
【0150】
幾つかの実施例では、図9に示すように、アップリンク伝送装置900は、受信部903をさらに含む。
【0151】
受信部903は、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する。ここで、該指示情報は、ランダムアクセス応答又はダウンリンク制御情報を含む。
【0152】
幾つかの実施例では、該アップリンク伝送の1番目のシンボルは、該指示情報における時間領域リソース割り当て指示フィールドにより示されるリソースにおける1番目のシンボルである。
【0153】
幾つかの実施例では、該所定値は、セルについて構成され、或いは、タイミングアドバンスグループについて構成され、或いは、帯域幅部分について構成されている。
【0154】
幾つかの実施例では、該所定値は、異なるサブキャリア間隔についてそれぞれ構成されている。
【0155】
幾つかの実施例では、送信部902は、コンテンションベースランダムアクセス又はコンテンションフリーランダムアクセスを行うようにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0156】
受信部903は、ネットワーク装置により送信された、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する。ここで、該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示せず、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される。
【0157】
幾つかの実施例では、端末装置は、端末装置が該所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように該指示情報により指示されないことを期待又は決定する。
【0158】
幾つかの実施例では、端末装置について該所定値が構成されておらず、或いは構成された所定値が適用できない。
【0159】
幾つかの実施例では、タイミングアドバンスが該構成された所定値とマッチしていない場合、処理部901は、該構成された所定値を削除する。
【0160】
幾つかの実施例では、該所定値は、C1、及び/又はC2、及び/又はC3を含む。
【0161】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答、又はダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報、又はダウンリンク制御情報フォーマット1_0を有するダウンリンク制御情報を含む。
【0162】
幾つかの実施例では、受信部903は、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信する。該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示し、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される。
【0163】
処理部901は、該所定値が構成されておらず、或いは構成された所定値が適用できない場合、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算してサイクリックプレフィックス拡張及びアップリンク伝送を送信し、或いは、アップリンク伝送を送信しない。
【0164】
幾つかの実施例では、受信部903は、第1の上位層シグナリングを受信し、第1の上位層シグナリングは、所定値の値を示すために使用され、第1の上位層シグナリングは、ユーザ固有のものである。
【0165】
幾つかの実施例では、受信部903は、第2の上位層シグナリングを受信し、第2の上位層シグナリングは、所定値の値を示すために使用され、第2の上位層シグナリングは、セル固有のものである。
【0166】
幾つかの実施例では、該所定値が適用できないことは、タイミングアドバンスが第1の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしておらず、且つ/或いは第2の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしていないことを含む。
【0167】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、16μs+TA>C2*シンボル長、及び/又はC2*シンボル長-16μs-TA>1個のシンボルの長さを含む。ここで、C2は該所定値であり、TAは該タイミングアドバンスである。
【0168】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、25μs+TA>C3*シンボル長、及び/又はC3*シンボル長-25μs-TA>1個のシンボルの長さを含む。ここで、C3は該所定値であり、TAは該タイミングアドバンスである。
【0169】
幾つかの実施例では、送信部902は、コンテンションベースランダムアクセス又はコンテンションフリーランダムアクセスを行うようにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0170】
幾つかの実施例では、該タイミングアドバンスは、ランダムアクセス応答に示されるタイミングアドバンスである。
【0171】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答であり、該タイミングアドバンスは、該指示情報に示されるタイミングアドバンスである。或いは、該指示情報は、TC-RNTIを用いてスクランブルされ、且つダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報であり、該タイミングアドバンスは、該指示情報に対応するランダムアクセス応答に示されるタイミングアドバンスである。
【0172】
幾つかの実施例では、該指示情報は、ランダムアクセス応答又はダウンリンク制御情報であり、該タイミングアドバンスは、該端末装置により維持されるタイミングアドバンスである。
【0173】
なお、以上は本発明に関連する構成要素又はモジュールについてのみ説明しているが、本発明はこれに限定されない。アップリンク伝送装置900は、他の構成要素又はモジュールをさらに含んでもよい。これらの構成要素又はモジュールの具体的な内容について、関連技術を参照してもよい。
【0174】
さらに、説明の便宜上、図9は、様々な構成要素又はモジュール間の接続関係又は信号方向を例示的に示すだけであるが、バス接続などの様々な関連技術を使用できることは当業者には明らかである。上記の様々な構成要素又はモジュールは、プロセッサ、メモリ、送信機、及び受信機などのハードウェア設備によって実装されてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0175】
上記の各実施例は、本発明の実施例を例示するだけであり、本発明はこれに限定されず、上記の各実施例に基づいて適切な変形を行うこともできる。例えば、上記の各実施例のそれぞれを単独で使用してもよいし、上記の各実施例の1つ又は複数を組み合わせて使用してもよい。
【0176】
本実施例によれば、端末装置がアップリンク伝送のためのリソースを決定することをサポートすることができるため、該アップリンク伝送を正しく送受信することができる。
【0177】
<実施例5>
本発明の実施例は通信システムをさらに提供し、図1を参照してもよく、実施例1乃至実施例4と同様な内容について、その説明を省略する。
【0178】
1つの実施例では、通信システム100は、端末装置102及びネットワーク装置101を含んでもよい。
【0179】
端末装置102は、実施例4に記載されたアップリンク伝送装置900を含む。
【0180】
本発明の実施例は、ネットワーク装置をさらに提供する。該ネットワーク装置は、例えば基地局であってもよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。
【0181】
図10は、本発明の実施例のネットワーク装置の1つの概略図である。図10に示すように、ネットワーク装置1000は、プロセッサ1010(例えば中央処理装置(CPU))及びメモリ1020を含んでもよく、メモリ1020は、プロセッサ1010に接続される。メモリ1020は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラム1030をさらに記憶し、プロセッサ1010の制御で該プログラム1030を実行する。
【0182】
例えば、プロセッサ1010は、実施例1乃至3に記載のアップリンク伝送方法を実現するようにプログラムを実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ1010は、端末装置に構成情報又は指示情報を送信するように構成されてもよい。
【0183】
また、図10に示すように、ネットワーク装置1000は、送受信機1040及びアンテナ1050などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ネットワーク装置1000は図10に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ネットワーク装置1000は、図10に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0184】
本発明の実施例は、端末装置をさらに提供するが、本発明はこれに限定されず、他の装置であってもよい。
【0185】
図11は、本発明の実施例の端末装置の1つの概略図である。図11に示すように、端末装置1100は、プロセッサ1110及びメモリ1120を含んでもよく、メモリ1120は、データ及びプログラムを記憶し、プロセッサ1110に接続される。なお、この図は例示的なものであり、他のタイプの構造を用いてこの構造を補足又は置換して、通信機能又は他の機能を実現してもよい。
【0186】
例えば、プロセッサ1110は、実施例1に記載のアップリンク伝送方法を実現するようにプログラムを実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ1110は、アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算し、該サイクリックプレフィックス拡張及び該アップリンク伝送を送信するように構成されてもよい。
【0187】
例えば、プロセッサ1110は、実施例2に記載のアップリンク伝送方法を実現するようにプログラムを実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ1110は、コンテンションベースランダムアクセス(CBRA)又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)を行うようにランダムアクセスプリアンブル(preamble)を送信し、ネットワーク装置により送信された、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するように構成されてもよい。該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示せず、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される。
【0188】
例えば、プロセッサ1110は、実施例3に記載のアップリンク伝送方法を実現するようにプログラムを実行するように構成されてもよい。例えば、プロセッサ1110は、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信し、該指示情報は、該端末装置が所定値に基づいて該アップリンク伝送を送信するように指示し、該所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用され、該所定値の値が構成されておらず、或いは構成された該所定値の値が適用できない場合、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算して該サイクリックプレフィックス拡張及び該アップリンク伝送を送信し、或いは、該アップリンク伝送を送信しないように構成されてもよい。
【0189】
また、図11に示すように、端末装置1100は、通信モジュール1130、入力部1140、ディスプレイ1150、及び電源1160などをさらに含んでもよい。ここで、上記ユニットの機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、端末装置1100は図11に示す全てのユニットを含む必要がない。また、端末装置1100は、図11に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
【0190】
本発明の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、端末装置において該プログラムを実行する際に、該端末装置に実施例1~3に記載のアップリンク伝送方法を実行させる、プログラムをさらに提供する。
【0191】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能なプログラムが記憶されている記憶媒体であって、該プログラムを実行する際に、端末装置に実施例1~3に記載のアップリンク伝送方法を実行させる、記憶媒体をさらに提供する。
【0192】
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
【0193】
本発明の実施例を参照しながら説明した各装置における各処理方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図面に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせ(例えば受信部、決定部、送信部など)は、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図面に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
【0194】
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
【0195】
図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図面に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロック及び/又は機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
【0196】
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
【0197】
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
アップリンク伝送方法であって、
アップリンク伝送の1番目のシンボルの前の所定値個のシンボルの長さに基づいてサイクリックプレフィックス拡張(CP extension)の長さを計算し、或いは、所定値及び事前定義されたシンボル長に基づいてサイクリックプレフィックス(CP)拡張の長さを計算するステップと、
前記CP extension及び前記アップリンク伝送を送信するステップと、を含む、方法。
(付記2)
前記アップリンク伝送はPUSCHである、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記アップリンク伝送はPUCCHである、付記1又は2に記載の方法。
(付記4)
前記端末装置は、前記CP extensionの時間領域連続信号を生成する、付記1乃至3の何れかに記載の方法。
(付記5)
事前定義されたシンボル長は、1つのsubframe又はslotにおける1番目のシンボルの長さ又は2番目のシンボルの長さに等しい、付記1乃至4の何れかに記載の方法。
(付記6)
端末装置が、前記端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するステップ、をさらに含み、
前記指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)又はダウンリンク制御情報を含む、付記1乃至5の何れかに記載の方法。
(付記7)
前記アップリンク伝送の1番目のシンボルは、前記指示情報におけるTDRA指示フィールドにより示されるリソースにおける1番目のシンボルである、付記6に記載の方法。
(付記8)
前記所定値は、事前定義され、或いは上位層シグナリングにより示され、或いは計算により取得される、付記1乃至7の何れかに記載の方法。
(付記9)
前記所定値は、C1、C2又はC3である、付記1乃至8の何れかに記載の方法。
(付記10)
前記端末装置は、TAに基づいて前記所定値を計算する、付記8に記載の方法。
(付記11)
前記所定値は、セル(cell)について構成され、或いは、タイミングアドバンスグループ(TAG)について構成され、或いは、帯域幅部分(BWP)について構成されている、付記1乃至10の何れかに記載の方法。
(付記12)
前記所定値は、異なるサブキャリア間隔(SCS)についてそれぞれ構成されている、付記11に記載の方法。
(付記13)
アップリンク伝送方法であって、
端末装置がコンテンションベースランダムアクセス(CBRA:Contention Based Random Access)又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA:Contention-Free Random Access)を行うようにランダムアクセスプリアンブル(preamble)を送信するステップと、
ネットワーク装置により送信された、端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するステップと、を含み、
前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示せず、
前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張(CP extension)を計算するために使用される、方法。
(付記14)
前記端末装置は、前記端末装置が前記所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように前記指示情報により指示されないことを期待又は決定する、付記13に記載の方法。
(付記15)
端末装置について前記所定値が構成されておらず、或いは構成された所定値が適用できない、付記13に記載の方法。
(付記16)
タイミングアドバンスが前記構成された所定値とマッチしていない場合、前記構成された所定値を削除する(remove)ステップ、をさらに含む、付記13乃至15の何れかに記載の方法。
(付記17)
前記所定値は、C1、及び/又はC2、及び/又はC3を含む、付記13乃至16の何れかに記載の方法。
(付記18)
前記指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)、又はダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報、又はダウンリンク制御情報フォーマット1_0を有するダウンリンク制御情報を含む、付記13乃至17の何れかに記載の方法。
(付記19)
前記指示情報は、ダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報であり、前記指示情報は、以下の表
【表6】

に基づいてチャネルアクセスタイプ及びCP extensionを示す、付記18に記載の方法。
(付記20)
アップリンク伝送方法であって、
端末装置が、前記端末装置がアップリンク伝送を送信するように指示するための指示情報を受信するステップであって、前記指示情報は、前記端末装置が所定値に基づいて前記アップリンク伝送を送信するように指示し、前記所定値は、サイクリックプレフィックス拡張を計算するために使用される、ステップと、
前記所定値の値が構成されておらず、或いは構成された前記所定値の値が適用できない場合、タイミングアドバンスにより決定された所定値の値又は事前定義された所定値の値に基づいてサイクリックプレフィックス拡張の長さを計算して前記サイクリックプレフィックス拡張及び前記アップリンク伝送を送信し、或いは、前記アップリンク伝送を送信しないステップと、を含む、方法。
(付記21)
前記所定値はC2又はC3である、付記20に記載の方法。
(付記22)
前記端末装置が第1の上位層シグナリングを受信するステップ、をさらに含み、
前記第1の上位層シグナリングは、前記所定値の値を示すために使用され、
前記第1の上位層シグナリングは、ユーザ固有のものである、付記20又は21に記載の方法。
(付記23)
前記端末装置が第2の上位層シグナリングを受信するステップ、をさらに含み、
前記第2の上位層シグナリングは、前記所定値の値を示すために使用され、
前記第2の上位層シグナリングは、セル固有のものである、付記20乃至22の何れかに記載の方法。
(付記24)
CBRA手順において、前記端末装置は、前記第2の上位層シグナリングにより示される前記所定値の値に基づいて前記サイクリックプレフィックス拡張を計算する、付記23に記載の方法。
(付記25)
前記所定値が適用できないことは、前記タイミングアドバンスが第1の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしておらず、且つ/或いは第2の上位層シグナリングにより構成された所定値とマッチしていないことを含む、付記20乃至24の何れかに記載の方法。
(付記26)
前記指示情報は、ランダムアクセス応答(RAR)又はダウンリンク制御情報を含む、付記20乃至25の何れかに記載の方法。
(付記27)
前記タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、
16μs+TA>C2*シンボル長、及び/又は
C2*シンボル長-16μs-TA>1個のシンボルの長さを含み、
ここで、C2は前記所定値であり、TAは前記タイミングアドバンスである、付記25に記載の方法。
(付記28)
前記タイミングアドバンスが所定値とマッチしていないことは、
25μs+TA>C3*シンボル長、及び/又は
C3*シンボル長-25μs-TA>1個のシンボルの長さを含み、
ここで、C3は前記所定値であり、TAは前記タイミングアドバンスである、付記25に記載の方法。
(付記29)
端末装置がコンテンションベースランダムアクセス(CBRA:Contention Based Random Access)又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA:Contention-Free Random Access)を行うようにランダムアクセスプリアンブル(preamble)を送信するステップ、をさらに含む、付記20乃至28の何れかに記載の方法。
(付記30)
前記タイミングアドバンスは、ランダムアクセス応答に示されるTAである、付記29に記載の方法。
(付記31)
前記指示情報は、ランダムアクセス応答であり、前記タイミングアドバンスは、前記指示情報に示されるタイミングアドバンスであり、或いは、
前記指示情報は、TC-RNTIを用いてスクランブルされ、且つダウンリンク制御情報フォーマット0_0を有するダウンリンク制御情報であり、前記タイミングアドバンスは、前記指示情報に対応するランダムアクセス応答に示されるタイミングアドバンスである、付記30に記載の方法。
(付記32)
前記指示情報は、ランダムアクセス応答又はダウンリンク制御情報であり、
前記タイミングアドバンスは、前記端末装置により維持されるTAである、付記20乃至29の何れかに記載の方法。
(付記33)
アップリンク伝送方法であって、
タイミングアドバンスが構成された所定値とマッチしていない場合、端末装置が前記構成された所定値を削除する(remove)ステップ、を含む、方法。
(付記34)
アップリンク伝送方法であって、
端末装置が第1の上位層シグナリングを受信するステップであって、前記第1の上位層シグナリングは、所定値の値を示すために使用され、前記第1の上位層シグナリングは、ユーザ固有のものである、ステップと、
前記端末装置が第2の上位層シグナリングを受信するステップであって、前記第2の上位層シグナリングは、前記所定値の値を示すために使用され、前記第2の上位層シグナリングは、セル固有のものである、ステップと、を含む、方法。
(付記35)
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、プロセッサと、を含む、端末装置であって、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することで、付記1乃至34の何れかに記載のアップリンク伝送方法を実現するように構成される、端末装置。
(付記36)
付記35に記載の端末装置を含む通信システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11