(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】知能的予測機能を有する照明装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/115 20200101AFI20240514BHJP
H05B 47/11 20200101ALI20240514BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20240514BHJP
【FI】
H05B47/115
H05B47/11
H05B45/10
(21)【出願番号】P 2023018028
(22)【出願日】2023-02-09
【審査請求日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202211486234.2
(32)【優先日】2022-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】劉春明
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-139217(JP,A)
【文献】特開2020-087867(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/115
H05B 47/11
H05B 45/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モジュールと、
前記駆動モジュールに接続される光源と、
前記駆動モジュールに
直接接続され、遠隔に設けられる知能的予測検出装置と
無線通信する知能的予測制御モジュールと、
を備え、
前記知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第1検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールまで送信し、前記知能的予測制御モジュールに前記駆動モジュールを介して前記光源をオンにさせ
、
環境光検出モジュールを更に備え、前記環境光検出モジュールは、前記駆動モジュールに接続されず、前記知能的予測制御モジュールに接続され、環境光検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールは、前記環境光検出信号に基づいて前記光源の明るさを調整することを特徴とする知能的予測機能を有する照明装置。
【請求項2】
低圧電源モジュールを更に備え、前記低圧電源モジュールは、前記駆動モジュール、前記知能的予測制御モジュール及び前記知能的予測検出装置に接続され、前記駆動モジュールは、前記低圧電源モジュールに給電し、前記低圧電源モジュールは、前記知能的予測制御モジュール及び前記知能的予測検出装置に給電することを特徴とする請求項1に記載の知能的予測機能を有する照明装置。
【請求項3】
前記知能的予測検出装置は、予測検出モジュール及び給電モジュールを含み、前記給電モジュールは、前記予測検出モジュールに給電し、前記予測検出モジュールは、前記第1検出信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の知能的予測機能を有する照明装置。
【請求項4】
別の知能的予測検出装置は、前記移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールに送信し、前記知能的予測制御モジュールは、前記移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、前記知能的予測制御モジュールは、前記移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、前記遅延時間の経過後に前記駆動モジュールを介して前記光源をオフにすることを特徴とする請求項1に記載の知能的予測機能を有する照明装置。
【請求項5】
駆動モジュールと、
前記駆動モジュールに接続される光源と、
前記駆動モジュールに
直接接続される知能的予測制御モジュールと、
を含む照明装置と、
前記照明装置から離れた位置に設置され、知能的予測制御モジュールと
無線通信する知能的予測検出装置と、
を備え、
前記知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第1検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールまで送信し、前記知能的予測制御モジュールに前記駆動モジュールを介して前記光源をオンにさせ
、
前記照明装置は、環境光検出モジュールを更に備え、前記環境光検出モジュールは、前記駆動モジュールに接続されず、前記知能的予測制御モジュールに接続され、環境光検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールは、前記環境光検出信号に基づいて前記光源の明るさを調整することを特徴とする知能的予測機能を有する照明システム。
【請求項6】
前記照明装置は、低圧電源モジュールを更に備え、前記低圧電源モジュールは、前記駆動モジュール、前記知能的予測制御モジュール及び前記知能的予測検出装置に接続され、前記駆動モジュールは、前記低圧電源モジュールに給電し、前記低圧電源モジュールは、前記知能的予測制御モジュール及び前記知能的予測検出装置に給電することを特徴とする請求項
5に記載の知能的予測機能を有する照明システム。
【請求項7】
前記知能的予測検出装置は、予測検出モジュール及び給電モジュールを含み、前記給電モジュールは、前記予測検出モジュールに給電し、前記予測検出モジュールは、前記第1検出信号を発生することを特徴とする請求項
5に記載の知能的予測機能を有する照明システム。
【請求項8】
別の知能的予測検出装置を更に備え、前記別の知能的予測検出装置は、前記移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、前記知能的予測制御モジュールに送信し、前記知能的予測制御モジュールは、前記移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、前記知能的予測制御モジュールは、前記移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、前記遅延時間の経過後に前記駆動モジュールを介して前記光源をオフにすることを特徴とする請求項
5に記載の知能的予測機能を有する照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に知能的予測機能を有する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、知能的センサ照明技術がますます普及しており、照明装置はアプリケーションプログラム(APP)及び各種無線技術制御技術(ZIGBEE、WIFI、Bluetooth、NFCなど)と統合し、各種異なる機能を提供することができる。
【0003】
但し、従来の照明装置の知能的センサ機能には、まだ改善すべき多くの欠点が存在する。例えば、従来の照明装置の制御器は、移動センサ(マイクロ波センサ、赤外線センサ、レーザセンサ等)を介して照明装置のユーザを検出し、照明装置の光源をオンにし、照明機能を提供するが、このユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることができる。従って、従来の知能的センサ機能を有する照明装置は、ユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に、事前に照明装置の光源をオンにすることができない。
【0004】
また、従来の知能的センサ機能を有する照明装置は、環境照度の検出機能にも欠くため、照明装置のエネルギー消費を効果的に低減することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、知能的予測機能を有する照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に基づき、駆動モジュール、光源及び知能的予測制御モジュールを備える、知能的予測機能を有する照明装置を提供する。知能的予測制御モジュールは、駆動モジュールに接続され、遠隔に設けられる知能的予測検出装置と通信する。知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第1検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールに送信し、知能的予測制御モジュールに駆動モジュールを介して光源をオンにさせる。
【0007】
一実施形態において、知能的予測機能を有する照明装置は、環境光検出モジュールを更に備え、環境光検出モジュールは、知能的予測制御モジュールに接続され、環境光検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールは、環境光検出信号に基づいて光源の明るさを調整する。
【0008】
一実施形態において、照明装置は、低圧電源モジュールを更に備え、低圧電源モジュールは、駆動モジュール、知能的予測制御モジュール及び知能的予測検出装置に接続され、駆動モジュールは、低圧電源モジュールに給電し、低圧電源モジュールは、知能的予測制御モジュール及び知能的予測検出装置に給電する。
【0009】
一実施形態において、知能的予測検出装置は、予測検出モジュール及び給電モジュールを含み、給電モジュールは、前記予測検出モジュールに給電し、予測検出モジュールは、第1検出信号を発生する。
【0010】
一実施形態において、別の知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールに送信し、知能的予測制御モジュールは、移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、知能的予測制御モジュールは、移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、遅延時間の経過後に前記駆動モジュールを介して光源をオフにする。
【0011】
本発明のもう1つの実施形態に基づき、照明装置及び知能的予測検出装置を備える、知能的予測機能を有する照明システムを提供する。照明装置は、駆動モジュール、光源及び知能的予測制御モジュールを含む。光源は、駆動モジュールに接続される。知能的予測制御モジュールは、駆動モジュールに接続される。知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第1検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールに送信し、知能的予測制御モジュールに駆動モジュールを介して光源をオンにさせる。
【0012】
一実施形態において、照明装置は、環境光検出モジュールを更に備え、環境光検出モジュールは、知能的予測制御モジュールに接続され、環境光検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールは、環境光検出信号に基づいて光源の明るさを調整する。
【0013】
一実施形態において、照明装置は、低圧電源モジュールを更に備え、低圧電源モジュールは、駆動モジュール、知能的予測制御モジュール及び知能的予測検出装置に接続され、駆動モジュールは、低圧電源モジュールに給電し、低圧電源モジュールは、知能的予測制御モジュール及び知能的予測検出装置に給電する。
【0014】
一実施形態において、知能的予測検出装置は、予測検出モジュール及び給電モジュールを含み、給電モジュールは、予測検出モジュールに給電し、予測検出モジュールは、第1検出信号を発生する。
【0015】
一実施形態において、別の知能的予測検出装置を更に備え、別の知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールに送信し、知能的予測制御モジュールは、移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、知能的予測制御モジュールは、移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、遅延時間の経過後に駆動モジュールを介して光源をオフにする。
【発明の効果】
【0016】
上記に基づき、本発明の実施形態による知能的予測機能を有する照明装置及び照明システムは、以下の1つ以上の利点を有することができる。
(1)本発明の一実施形態では、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、照明装置は、任意の知能的予測検出装置と通信する知能的予測制御モジュールを有し、知能的予測機能を提供する。従って、任意の知能的予測検出装置は、移動物体 (人など) を検出した時に第1検出信号を発生し、照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、照明装置の光源を予めオンにする。このように、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に照明装置の光源をオンにさせることができる。
(2)本発明の一実施形態では、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、任意の照明装置は、知能的予測機能を有する。従って、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に、照明装置の光源をオンにさせることができ、ユーザにより良い使用体験をもたせることができる。
(3)本発明の一実施形態では、照明システムの知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、対応する照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、この知能的予測制御モジュールに移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算させ、遅延時間の経過後にその照明装置の駆動モジュールを介して照明装置の光源をオフにさせる。従って、照明装置は、ユーザが照明装置の照明範囲を離れた後に照明装置の光源をオフにするため、ユーザは照明装置がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることがなく、ユーザの使用体験を更に向上させることができる。
(4)本発明の一実施形態では、照明システムの各照明装置は、環境光検出モジュールを更に備えることができ、環境光検出信号を発生することができ、照明装置の知能的予測制御モジュールに環境光検出信号に基づいて光源の明るさを調整させることができる。従って、環境光の照度が比較的高い時、照明装置の光源の明るさを下げることができ、照明装置のエネルギー消費を大幅に低減することができる。
(5)本発明の一実施形態では、照明システムの複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置は、何れも互いに直列接続してネットワークを形成することができるため、そのネットワークを管理することにより、各種知能的照明機能を実現することができ、応用をより広範にし、実際の応用の要求をより良好に満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムのブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明装置及び知能的予測検出装置のブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図4A】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図4B】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図4C】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図4D】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図4E】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明装置及び知能的予測検出装置のブロック図である。
【
図6】本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明装置の動作メカニズムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0019】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態による知能的予測機能を有する照明システムのブロック図である。 図に示すように、照明システム1は、複数の照明装置11及び複数の知能的予測検出装置12を備え、各照明装置11は、1つ以上の知能的予測検出装置12と通信することができる。任意の1つの知能的予測検出装置12と任意の1つの照明装置11との間に一定の距離を有する。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態による知能的予測機能を有する照明装置及び知能的予測検出装置のブロック図である。図に示すように、照明装置11は、整流フィルタモジュール111、低圧電源モジュール112、駆動モジュール113、知能的予測制御モジュール114及び光源115を含む。
【0022】
整流フィルタモジュール111は、外部電源(商用電源など)に接続され、駆動モジュール113に接続され、駆動モジュール113に給電する。一実施形態では、整流フィルタモジュール111は、整流回路、EMI回路、フィルタ回路、及びアンチサージ回路のうちの1つまたは複数を含むことができ、照明装置11の動作回路に給電して、動作回路の正常な動作を確保することができる。
【0023】
駆動モジュール113は、低圧電源モジュール112、知能的予測制御モジュール114及び光源115に接続される。駆動モジュール113は、低圧電源モジュール112及び光源115に給電し、低圧電源モジュール112は、知能的予測制御モジュール114に給電する。一実施形態では、駆動モジュール113は、任意の1つの駆動電源回路であってよい。一実施形態では、光源115は、発光ダイオード(LED)又は他の従来の照明部材であってよい。一実施形態では、低圧電源モジュール112は、安全な低電圧電源又は他の類似の部材であってよい。一実施形態では、知能的予測制御モジュール114は、CPU、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路チップ又は他の類似の部材であってよい。
【0024】
知能的予測検出装置12は、照明装置11から離れた位置に設置される。照明装置11は、知能的予測制御モジュール114を介して知能的予測検出装置12と無線通信することができる。本実施形態では、知能的予測検出装置12は、低圧電源モジュール112に接続された予測検出モジュール121を含み、低圧電源モジュール112に予測検出モジュール121に給電させることができる。予測検出モジュール121は、マイクロ波レーダモジュール、人体赤外線光モジュール、無線周波数モジュール又は他の類似の部材であってよい。別の実施形態では、予測検出モジュール121は、低圧電源モジュール112に接続されず、商用電源に接続されてもよい。別の実施形態では、照明装置11は、知能的予測制御モジュール114を介して知能的予測検出装置12と有線通信することができる。
【0025】
知能的予測検出装置12の予測検出モジュール121は、移動物体(ユーザなど)を検出した時に第1検出信号を発生し、照明装置11の知能的予測制御モジュール114に送信し、予測制御モジュール114に駆動モジュール113を介して光源115をオンにさせる。このように、ユーザは、照明装置11がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置11にユーザが照明装置11の照明範囲に到達する前に照明装置11の光源115をオンにさせ、ユーザにより良好な使用体験をもたせることができる。
【0026】
同様に、別の場所に設置された知能的予測検出装置12は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、対応する照明装置11の知能的予測制御モジュール114に送信することができる。ここで、知能的予測制御モジュール114は、移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算し、ユーザが照明装置11の照明範囲を離れるのに必要な時間を推定することができる。その後、知能的予測制御モジュール114は、遅延時間が経過した後、この照明装置11の駆動モジュール113を介して光源115をオフにすることができる。従って、照明装置11は、ユーザが照明装置11の照明範囲を離れた後に光源115をオフにすることができる。このように、ユーザは、照明装置11がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることがない。
【0027】
上記から分かるように、照明システム1は、複数の照明装置11及び複数の知能的予測検出装置12を有し、照明装置11は、知能的予測制御モジュール114を有し、任意の1つの知能的予測検出装置12と通信し、知能的予測機能を提供する。このように、ユーザは、照明装置11がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがない。また、知能的予測制御モジュール114の知能的予測機能は、移動物体の移動速度に従って遅延時間を計算し、ユーザが照明装置11の照明範囲を離れるのに必要な時間を推定することができる。従って、ユーザは、照明装置11がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることはない。照明装置11の知能的予測制御モジュール114は、知能的予測検出装置12の検出信号と感度に基づいて知能的総合演算を実行し、光源115を制御し、光源115の作業効率を向上させることができる。
【0028】
また、照明システム1の複数の照明装置11及び複数の知能的予測検出装置12は、何れも相互に直列接続し、ネットワークを形成することができる。このように、複数の知能的予測検出装置12は、前記複数の照明装置11のオンまたはオフを適切に制御し、ユーザが通路を歩く時、通路が常に照明光があるようにすることができる。また、照明装置11がオン状態からオフ状態に切り替わる過程又はオフ状態からオン状態に切り替わる過程をユーザが感じることがない。さらに、このネットワークは、更に統合された制御メカニズムを介して制御し、各種異なる知能的制御機能を提供し、実際の応用の要求を満たすことができる。
【0029】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の知能的予測機能を有する照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。図に示すように、ユーザURが照明装置11aに近づくと、1つの知能的予測検出装置12(図示せず)がユーザURを検出し、第1検出信号を発生し、照明装置11aに送信し、照明装置11aを予めオンにさせる。従って、ユーザURがプラットフォームP1に到着する時には、照明装置11aは既に点灯状態にある。ユーザURが階段S1を通過すると、1つの知能的予測検出装置12(図示せず)がユーザURを検知し、第1検出信号を発生し、照明装置11bに送信し、照明装置11bを予めオンにさせる。従って、ユーザURがプラットフォームP2に到達する時には、照明装置11bは既にオン状態にある。同様に、ユーザURが階段S2を通過すると、1つの知能的予測検出装置12(図示せず)がユーザURを検出し、第1検出信号を発生し、照明装置11cに送信し、照明装置11cを予めオンにさせる。従って、ユーザURがプラットフォームP3に到達する時には照明装置11cは既にオン状態にある。以上のメカニズムにより、ユーザは、照明装置11がオフ状態から点灯状態に切り替わる過程を感じることがない。
【0031】
図4A~
図4Eは、本発明の別の実施形態の知能的予測機能を有する照明システムの動作フローの説明図である。照明システム1は、複数の照明装置11と、複数の知能的予測検出装置12と、を含む。
図4Aに示すように、ユーザURは、経路に沿って前に歩いている。
【0032】
図4Bに示すように、ユーザURが左側の知能的予測検出装置12に近づくと、知能的予測検出装置12はユーザURを検出し、第1検出信号を発生し、上述の複数の照明装置11に送信し、これら照明装置11を予めオンにさせる。
【0033】
図4Cに示すように、ユーザURがこの経路に沿って前に歩き続けている。照明システム1は、知能的予測機能を有するので、ユーザは、これら照明装置11がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがない。
【0034】
図4Dに示すように、ユーザURが右側の知能的予測検出装置12に近づくと、知能的予測検出装置12はユーザURを検出し、第2検出信号を発生し、上述の複数の照明装置11に送信する。
【0035】
図4Eに示すように、前記複数の照明装置11は、ユーザURの移動速度に応じて遅延時間を算出し、遅延時間が経過した後にオン状態からオフ状態に切り替わる。同様に、ユーザは、これら照明装置11がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることがない。
【0036】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の知能的予測機能を有する照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0037】
尚、従来の知能的センサ機能を有する照明装置は、ユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に、事前に照明装置の光源をオンにすることができないため、ユーザの使用体験を向上させることができない。また、従来の知能的センサ機能を有する照明装置は、環境照度の検出機能にも欠くため、照明装置のエネルギー消費を効果的に低減することができない。これに対し、本発明の実施形態に基づき、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、照明装置は、任意の知能的予測検出装置と通信する知能的予測制御モジュールを有し、知能的予測機能を提供する。従って、任意の知能的予測検出装置は、移動物体 (人など) を検出した時に第1検出信号を発生し、照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、照明装置の光源を予めオンにする。このように、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に照明装置の光源をオンにさせることができる。
【0038】
また、本発明の実施形態に基づき、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、任意の照明装置は、知能的予測機能を有する。従って、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に、照明装置の光源をオンにさせることができ、ユーザにより良い使用体験をもたせることができる。
【0039】
また、本発明の実施形態に基づき、照明システムの知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、対応する照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、この知能的予測制御モジュールに移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算させ、遅延時間の経過後にその照明装置の駆動モジュールを介して照明装置の光源をオフにさせる。従って、照明装置は、ユーザが照明装置の照明範囲を離れた後に照明装置の光源をオフにするため、ユーザは照明装置がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることがなく、ユーザの使用体験を更に向上させることができる。
【0040】
更に、本発明の実施形態に基づき、照明システムの複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置は、何れも互いに直列接続してネットワークを形成することができるため、そのネットワークを管理することにより、各種知能的照明機能を実現することができ、応用をより広範にし、実際の応用の要求をより良好に満たすことができる。以上のことから、本発明の実施形態による知能的な予測機能を有する照明システムが確かに優れた技術的効果を達成できることがわかる。
【0041】
図5は、本発明の更に別の実施形態の知能的予測機能を有する照明装置及び知能的予測検出装置のブロック図である。図に示すように、照明装置11は、整流フィルタモジュール111、低圧電源モジュール112、駆動モジュール113、知能的予測制御モジュール114、及び光源115を備える。
【0042】
上記の各部材は、上記の実施形態と同じであるため、ここでは詳細を繰り返さない。前述の実施形態と異なるのは、本実施形態では、照明装置11が環境光検出モジュール116を更に備えることである。環境光検出モジュール116は、知能的予測制御モジュール114に接続され、周囲環境(太陽光など)の照度を検出して環境光検出信号を発生する。知能的予測制御モジュール114は、環境光検出信号に従って光源115の明るさを調整する。従って、環境光の明るさが高い場合、光源115の明るさを下げ、照明装置11のエネルギー消費を大幅に低減することができる。逆に、環境光の明るさが低い場合、光源115の明るさを高め、周囲環境の照度を高めることができる。照明装置11の知能的予測制御モジュール114は、知能的予測検出装置12の検出信号、感度及び環境光検出信号に基づいて知能的総合計算を行い、光源115を制御し、光源115の動作効率を向上させることができる。
【0043】
知能的予測検出装置12は、予測検出モジュール121を含む。前述の実施形態と異なるのは、本実施形態では、知能的予測検出装置12は、給電モジュール122を更に含むことである。給電モジュール122は、予測検出モジュール121に給電することができる。実施形態では、給電モジュール122は、リチウム電池、ニッケル水素電池、または他の類似の部材などの充電可能な電池であってよい。従って、知能的予測検出装置12は、内蔵の電源を有し、照明装置11による給電を必要としなくともよい。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態の知能的予測機能を有する照明装置の動作メカニズムのフローチャートである。図に示すように、照明装置11が外部電源に接続されると、知能的予測制御モジュール114は、ステップS61に示すように、初期設定を行うことができる。次に、知能的予測制御モジュール114は、ステップS62に示すように、メモリに格納された所定感度、所定遅延時間、および所定の明るさを読み出す。次に、知能的予測制御モジュール114は、ステップS63に示すように、所定感度に基づいて、予測検出モジュール121の感度パラメータを修正する。次に、知能的予測制御モジュール114は、ステップS64に示すように、知能的予測検出装置12がユーザを検出したことによって発生される第1検出信号を受信したか否かを判定する。知能的予測制御モジュール114が、知能的予測検出装置12がユーザを検出したことによって発生される第1検出信号を受信していない場合、知能的予測制御モジュール114は、ステップS641に示すように、光源115をオンにしないか、光源115の明るさを所定の明るさに維持する。知能的予測制御モジュール114が、知能的予測検出装置12がユーザを検出したことによって発生される第1検出信号を受信した場合、知能的予測制御モジュール114は、ステップS65に示すように、環境光検出モジュール116から環境光検出信号を受信する。次に、知能的予測制御モジュール114は、ステップS66に示すように、環境光検出信号に基づいて、環境光の明るさが所定の閾値未満であるかどうかを判定する。環境光の明るさが所定の閾値以上である場合、知能的予測制御モジュール114は、ステップS641に示すように、光源115をオンにしないか、光源115の明るさを予め設定された明るさに維持する。環境光の明るさが予め設定された閾値未満である場合、知能的予測制御モジュール114は、ステップS67に示すように、駆動モジュール113を介して光源115をオンにする。そして、知能的予測制御モジュール114が、別の場所の知能的予測検出装置12がユーザを検出したことによって発生される第2検出信号を受信すると、知能的予測制御モジュール114は、ステップS68のように、所定遅延時間が経過したかどうかを判定する。知能的予測制御モジュール114は、所定遅延時間が経過していないと判定した場合、ステップS64に戻る。知能的予測制御モジュール114が、所定遅延時間が経過したと判定した場合、ユーザが照明装置11の照明範囲を離れたことを示し、知能的予測制御モジュール114は、ステップS69に示すように、駆動モジュール13を介して光源115をオフにするか、または光源115の明るさを所定の明るさまで低減させる。別の実施形態では、照明装置11が環境光検出モジュール116を備えていない場合、環境光検出モジュール116に関連するステップを省略することができる。
【0045】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の知能的予測機能を有する照明システムに基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0046】
まとめると、本発明の実施形態に基づき、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、照明装置は、任意の知能的予測検出装置と通信する知能的予測制御モジュールを有し、知能的予測機能を提供する。従って、任意の知能的予測検出装置は、移動物体 (人など) を検出した時に第1検出信号を発生し、照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、照明装置の光源を予めオンにする。このように、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に照明装置の光源をオンにさせることができる。
【0047】
また、本発明の実施形態に基づき、照明システムは、複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置を有し、任意の照明装置は、知能的予測機能を有する。従って、ユーザは、照明装置がオフ状態からオン状態に切り替わる過程を感じることがなく、照明装置にユーザが照明装置の照明範囲に到達する前に、照明装置の光源をオンにさせることができ、ユーザにより良い使用体験をもたせることができる。
【0048】
また、本発明の実施形態に基づき、照明システムの知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第2検出信号を発生し、対応する照明装置の知能的予測制御モジュールに送信し、この知能的予測制御モジュールに移動物体の移動速度に基づいて遅延時間を計算させ、遅延時間の経過後にその照明装置の駆動モジュールを介して照明装置の光源をオフにさせる。従って、照明装置は、ユーザが照明装置の照明範囲を離れた後に照明装置の光源をオフにするため、ユーザは照明装置がオン状態からオフ状態に切り替わる過程を感じることがなく、ユーザの使用体験を更に向上させることができる。
【0049】
また、本発明の実施形態に基づき、照明システムの各照明装置は、環境光検出モジュールを更に備えることができ、環境光検出信号を発生することができ、照明装置の知能的予測制御モジュールに環境光検出信号に基づいて光源の明るさを調整させることができる。従って、環境光の照度が比較的高い時、照明装置の光源の明るさを下げることができ、照明装置のエネルギー消費を大幅に低減することができる。
【0050】
更に、本発明の実施形態に基づき、照明システムの複数の照明装置及び複数の知能的予測検出装置は、何れも互いに直列接続してネットワークを形成することができるため、そのネットワークを管理することにより、各種知能的照明機能を実現することができ、応用をより広範にし、実際の応用の要求をより良好に満たすことができる。
【0051】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1 照明システム
11 照明装置
11a 照明装置
11b 照明装置
11c 照明装置
111 整流フィルタモジュール
112 低圧電源モジュール
113 駆動モジュール
114 知能的予測制御モジュール
115 光源
116 環境光検出モジュール
12 知能的予測検出装置
121 予測検出モジュール
122 給電モジュール
P1 プラットフォーム
P2 プラットフォーム
P3 プラットフォーム
S1 階段
S2 階段
UR ユーザ
S61 ステップ
S62 ステップ
S63 ステップ
S64 ステップ
S65 ステップ
S66 ステップ
S67 ステップ
S68 ステップ
S69 ステップ
S641 ステップ
【要約】
【課題】知能的予測機能を有する照明装置を提供する。
【解決手段】
本発明の知能的予測機能を有する照明装置は、駆動モジュール、光源及び知能的予測制御モジュールを備える。知能的予測制御モジュールは、駆動モジュールに接続され、遠隔に設けられる知能的予測検出装置と通信する。知能的予測検出装置は、移動物体を検出した時に第1検出信号を発生し、知能的予測制御モジュールに送信し、知能的予測制御モジュールに駆動モジュールを介して光源をオンにさせる。
【選択図】
図1