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特許7488004フィルターモジュール、ベースアセンブリ、衣類乾燥機および洗濯乾燥機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】フィルターモジュール、ベースアセンブリ、衣類乾燥機および洗濯乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/22 20060101AFI20240514BHJP
   D06F 58/02 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
D06F58/22
D06F58/02 K
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021543551
(86)(22)【出願日】2018-12-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2018122315
(87)【国際公開番号】W WO2020077801
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-04-07
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-21
(31)【優先権主張番号】201811198967.X
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲譚▼ ▲発▼▲剛▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 防震
【合議体】
【審判長】村上 聡
【審判官】八木 敬太
【審判官】関口 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-12743(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0124729(US,A1)
【文献】特開2001-248869(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F39/00-39/10
D06F58/02-58/08
D06F58/20-58/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター(1)と
フィルター部材(2)とを備え、
前記フィルター部材(2)は、複数のメッシュを有するリング状のフィルター本体を備え、
前記フィルター本体は、一端が前記モーター(1)の回転軸と接続され、他端には開口部(216)が設置され、
さらに、第2ボード(42)を備え、
前記フィルター部材(2)は、前記開口部(216)を有する一端が前記第2ボード(42)に貼り付けられ、
前記フィルター部材(2)の前記開口部(216)を有する一端には、前記開口部(216)を囲む第1耐摩耗性シート(5)が設置され、
前記第2ボード(42)には、前記第1耐摩耗性シート(5)と協力して摩擦する第2耐摩耗性シート(6)が設置され、
前記第2ボード(42)と前記第2耐摩耗性シート(6)との間には、弾性のガスケット(7)が設置され、
前記第1耐摩耗性シート(5)は少なくとも一つの平面を有し、前記第2耐摩耗性シート(6)は少なくとも一つの平面を有し、
フィルター部材(2)の回転中に、前記第1耐摩耗性シート(5)の前記少なくとも一つの平面と前記第2耐摩耗性シート(6)の前記少なくとも一つの平面とは、互いに摩擦し、
さらに、前記フィルター本体へ水を吐き出すための吐出部材(3)を備える
ことを特徴とするベースアセンブリ。
【請求項2】
前記フィルター部材(2)は、さらに、前記フィルター本体の一端に設置されたエンドカバー(214)を備え、
前記モーター(1)は、前記エンドカバー(214)と接続され、
前記エンドカバー(214)の中心箇所には、軸方向に沿って内側へ凹んで凹部(215)が形成されると共に、前記モーター(1)の少なくとも一部が、前記凹部(215)に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のベースアセンブリ。
【請求項3】
前記吐出部材(3)は、
内部から前記フィルター本体の内周面へ水を吐き出すように前記フィルター本体の内部に位置するか、
または、
前記フィルター本体の外周面へ水を吐き出すように前記フィルター本体の外部に位置する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のベースアセンブリ。
【請求項4】
ベース(4)を備え、
前記ベース(4)には、風が流れるためのエアダクト(43)が形成され、
前記モーター(1)は、前記ベース(4)に固定され、
前記フィルター部材(2)の前記フィルター本体は、前記エアダクト(43)における風が前記フィルター本体の外周面へ吹くことが可能となるように前記エアダクト(43)の内に位置する
ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のベースアセンブリ。
【請求項5】
前記エアダクト(43)の底部には、排水するための排水穴と連通される排水キャビティが形成される
ことを特徴とする請求項に記載のベースアセンブリ。
【請求項6】
前記ベースアセンブリは、さらに、前記排水キャビティ内の水を前記排水穴の内から汲み上げるための水ポンプを備えることを特徴とする、
請求項に記載のベースアセンブリ。
【請求項7】
前記ベース(4)は、相対的に設置された、第1ボード(41)と排気穴(421)を有する第2ボード(42)を備え、
前記第1ボード(41)と前記第2ボード(42)との間の空間には、前記エアダクト(43)が形成され、
前記モーター(1)は、前記第1ボード(41)に固定され、
前記開口部(216)が前記排気穴(421)と位置合わせされる
ことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のベースアセンブリ。
【請求項8】
前記ベース(4)は、前記フィルター本体から落ちた毛くずが前記ベースの吸気口に向かって流れることを遮断するためのバッフルを備える
ことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のベースアセンブリ。
【請求項9】
請求項からのいずれか一項に記載のベースアセンブリを備える
ことを特徴とする衣類乾燥機。
【請求項10】
請求項からのいずれか一項に記載のベースアセンブリを備える
ことを特徴とする洗濯乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年10月15日に提出された中国特許出願201811198967.Xの優先権を主張し、当該出願の内容は援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、家電製品の技術分野に関し、具体的には、フィルターモジュール、ベースアセンブリ、衣類乾燥機および洗濯乾燥機に関する。
【背景技術】
【0003】
衣類乾燥機が衣類の乾燥中では多くの毛くずを生成することがあって、衣類乾燥機が衣類の乾燥中で生成された毛くずが衣類乾燥機の他の構造に侵入して衣類乾燥機の使用性能に影響を及ぼすことを防ぐために、従来の衣類乾燥機には、一般的に、毛くずを濾過するための濾過装置が設置されている。
【0004】
従来の濾過装置において、一般的に、フィルターにおける毛くずを手動で定期的にクリーニングするか、または、衣類乾燥機にフィルターをクリーニングするクリーニング部材を設置する必要があるが、毛くずを手動でクリーニングすることには、工数がかかり、また、衣類乾燥機のクリーニング部材を使用して機械的接触にて毛くずをクリーニングすることには以下のような欠点がある。
【0005】
1、フィルターにおける毛くずは、フィルターからクリーニング部材に転移して、ますます蓄積し、時間が立つと共にバクテリアが繁殖する。
【0006】
2、フィルターには多くの小さな穴があるため、クリーニング部材はフィルターの表面上の毛くずのみをクリーニングでき、フィルターの小さな穴の内の毛くずをよくクリーニングできなく、クリーニングが徹底的ではない。
【0007】
3、毛くずについては、飽くまでも、クリーニング部材により別のチャンバーまでクリーニングされるに過ぎなく、その結果、依然として手動でクリーニングする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来技術における毛くずなどの不純物を濾過する濾過装置のクリーニング際に工数がかかる課題、およびクリーニングが徹底的ではないという課題を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明の一態様に係るフィルターモジュールは、モーターとフィルター部材とを備え、前記フィルター部材は、複数のメッシュを有するリング状のフィルター本体を備え、前記フィルター本体は、一端が前記モーターの回転軸と接続され、他端には開口部が設置されている。
【0010】
好ましく、前記フィルター部材は、さらに、前記フィルター本体の一端に設置されたエンドカバーを備え、前記モーターは、前記エンドカバーと接続され、前記エンドカバーの中心箇所には、軸方向に沿って内側へ凹んで凹部が形成されると共に、前記モーターの少なくとも一部は、前記凹部に位置している。
【0011】
好ましく、前記フィルターモジュールは、さらに、前記フィルター本体へ水を吐き出す吐出部材を備える。
【0012】
好ましく、前記吐出部材は、内部から前記フィルター本体の内周面へ水を吐き出すように前記フィルター本体の内部に位置するか、または、前記フィルター本体の外周面へ水を吐き出すように前記フィルター本体の外側に位置している。
【0013】
本発明の別の一態様に係るベースアセンブリは、ベースと上記のようなフィルターモジュールとを備え、前記ベースには、風が流れるためのエアダクトが形成され、前記モーターは、前記ベースに固定され、前記フィルター部材の前記フィルター本体は、前記エアダクトにおける風が前記フィルター本体の外周面へ吹く可能となるように前記エアダクト内に位置する。
【0014】
好ましく、前記エアダクトの底部には、排水するための排水穴と連通される排水キャビティが形成されている。
【0015】
好ましく、前記ベースアセンブリは、さらに、前記排水キャビティ内の水を前記排水穴の内から汲み上げるための水ポンプを備える。
【0016】
好ましく、前記ベースは、相対的に設置された、第1ボードと排気穴を有する第2ボードを備え、前記第1ボードと前記第2ボードとの間の空間には、前記エアダクトが形成され、前記フィルターモジュールの前記モーターは、前記第1ボードに固定され、前記フィルター部材は、前記開口部を有する一端が前記第2ボードに貼り付けられると共に、前記開口部が前記排気穴と位置合わせられている。
【0017】
好ましく、前記フィルター部材の前記開口部を有する一端には、前記開口部を囲む第1耐摩耗性シートが設置されてり、前記第2ボードには、前記第1耐摩耗性シートと協力して摩擦する第2耐摩耗性シートが設置されている。
【0018】
好ましく、前記第2ボードと前記第2耐摩耗性シートとの間には、弾性のガスケットが設置されている。
【0019】
好ましく、前記ベースは、前記フィルター本体から落ちた毛くずが前記ベースの吸気口に向かって流れることを遮断するためのバッフルを備える。
【0020】
本発明のまた別の一態様に係る衣類乾燥機は、上記のようなベースアセンブリを備える。
【0021】
本発明の更に別の一態様に係る洗濯乾燥機は、上記のようなベースアセンブリを備える。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係るフィルターモジュールが設置されているベースアセンブリの構成的模式図である。
図2図1のA-A線に沿って切断された構成的模式図である。
図3図1のB-B線に沿って切断された構成的模式図である。
図4】リング状のフィルターのフレームワークの構成的模式図である。
図5図1に記載のベースアセンブリが分解状態にある構成的模式図である。
図6図1に示すベースアセンブリが分解状態にあることを別の方向で見た構成的模式図である。
図7図1に示すベースアセンブリの切断された別の構成的模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下は、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。ここで説明された具体的な実施形態は、単に本発明を説明および解釈するものであり、本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【0024】
なお、衝突しない場合には、本発明における実施形態および実施形態における特徴は互いに組み合わせることができることに留意されたい。
【0025】
本発明の記載において、用語「中央」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」などが指示するポジションまたは位置関係は、図面の例示に基づくポジションまたは位置関係であり、単に、本発明の説明の便宜上および簡潔のためであり、言及される装置または要素が必ずしも特定のポジションを有し、特定のポジションで構築および操作されると指示または暗示するものではないため、本発明に対する制限と見なすべきではないことを理解されたい。さらに、「内、外」は各部材自体の輪郭に対する内、外である。
【0026】
なお、用語「第1」、「第2」は単に説明を目的とし、相対的な重要性を指示または暗示したり、示された技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解できない。このため、「第1」、「第2」に限定された特徴は明示的または暗黙的に少なくとも1つの当該特徴を含み得る。
【0027】
本発明は、フィルターモジュールを提供し、図1~3に示すように、当該フィルターモジュールは、モーター1とフィルター部材2とを備え、前記フィルター部材2は複数のメッシュを有するリング状のフィルター本体を備え、前記リング状のフィルター本体は、一端が前記モーター1の回転軸と接続され、他端には開口部216が設置されている。
【0028】
本発明に係るフィルターモジュールは、衣類乾燥機、洗濯乾燥機、エアコン、浄化器などの毛くずまたは他の不純物を濾過する必要がある機器に取り付ける可能となる。図1~3(特に、図2に示すように)のように、当該フィルターモジュールは、衣類乾燥機のベース4のエアダクト43に取り付けられており、空気流がベース4における吸気口からエアダクト43に吹き入り、エアダクト43における風がリング状のフィルター本体の外表面に吹き付ける可能となることにより、衣類を乾燥させる空気流の毛くずを遮断した後、空気流をリング状のフィルター本体の内部を通じて開口部216から流出させる。フィルター部材2における毛くずをクリーニングする必要がある場合、モーター1を起動させることにより、モーター1がフィルター部材2を回転させるように駆動するため、フィルター部材2における毛くずなどの不純物が遠心力によってフィルターから落ちたことができる。好ましく、毛くずなどが湿るようにフィルター部材2へ水を吐き出してもよい。従って、毛くずが遠心力によって落ちたことにもっと有利になると同時に、ほこりの舞い上がりを回避できる。
【0029】
本発明に係るフィルターモジュールによれば、空気流における毛くずなどの不純物を効果的に濾過できるだけでなく、毛くずをクリーニングするときに以下のような利点を有する。
【0030】
遠心力の手段により毛くずをクリーニングするため、余分のフィルターと接触するクリーニング部材が必要なく、毛くずを余分のクリーニング部材まで転移することを回避できる。また、モーターを起動するだけで自動クリーニングを実現でき、手動でクリーニングする必要がない。更に、当該クリーニングの手段により、フィルターの表面上の毛くずをクリーニングできるだけでなく、フィルターのメッシュの内の毛くずをクリーニングできるため、クリーニングがより徹底的である。
【0031】
本発明の一つの具体的な実施形態において、フィルター部材2は、さらに、リング状のフィルター本体の一端に設置されたエンドカバー214を備える。モーター1の回転軸は、前記エンドカバー214と接続されており、エンドカバー214の中心箇所には、軸方向に沿って内側へ凹んで凹部215が形成されると共に、前記モーター1の少なくとも一部が、前記凹部215に位置する。これにより、構造がコンパクトになることができる。
【0032】
具体的には、リング状のフィルター22は、フレームワーク21とフレームワーク21に設置されたフィルター22とを備える。図4に示すように、フレームワーク21の具体的な構造として、フレームワーク21は、一端に設置された第1リング状体211、他端に設置された第2リング状体212、および第1リング状体211と第2リング状体212との間に接続された接続リブ213を備える。また、第1リング状体211と第2リング状体212との間に周方向に沿って複数の穴を有する毛くずを濾過するためのフィルター22が配置されることにより、リング状のフィルター本体が形成される。また、当該フレームワーク21は、さらに、第1リング状体211と一体的に成形されたエンドカバー214を備える。エンドカバー214は、内側へ凹んで略錐台形をする凹部215を形成すると共に、凹部215の底部にモーター1の回転軸を囲むように設けられた軸スリーブ217を設置する(図2のように)。当該軸スリーブ217は、モーター1の回転軸に固定されることにより、モーター1は、フィルター部材2を回転させるように駆動することができる。
【0033】
フィルターにおける毛くずを湿らすために、前記フィルターモジュールは、さらに、前記フィルター本体の外周面へ水を吐き出すための吐出部材3を備えるものが好ましい。吐出部材3は、複数のノズル31を備えてもよい。図3に示すように、衣類乾燥機では、吐出部材3は、衣類乾燥機のベース4に直接形成してもよい。また、単独の吐出部材3を設置してもよいものは、言うまでもない。
【0034】
本発明の別の一態様は、さらに、ベースアセンブリを提供する。図1~3に示すように、当該ベースアセンブリは、ベース4と上記のようなフィルターモジュールとを備える。そのうち、前記ベース4には、風が流れるエアダクト43が形成され、前記モーター1は、前記ベース4に固定されており、前記フィルター部材2のフィルター本体は、前記エアダクト43における風が前記フィルター本体の外周面へ吹く可能となるように前記エアダクト43の内に位置する。従って、空気流における毛くずを濾過することができる。
【0035】
好ましく、ベース4は、フィルター本体から落ちた毛くずがベース4の吸気口まで再び還流することを防ぐためのバッフル45を備える。図7に示すように、当該バッフル45は、ベース4におけるフィルター本体の外周面の上方側に位置する側壁から延びると共に、フィルター本体の外周面に向かって曲がって形成される。遠心力によって落ちた毛くずは、吸気口の方向に向かって流れることなく、当該バッフル45によって下向きに流れることができる。
【0036】
好ましく、前記エアダクト43の底部には、排水するための排水穴と連通される排水キャビティが形成されている。好ましく、当該排水キャビティは、ベース4に設置された凝縮水を収集するための凝縮水キャビティである。毛くずが遠心力により脱離した後、当該排水キャビティまで落下するため、凝縮水とともに排水穴から排出され、手動でさらにクリーニングする必要がない。
【0037】
さらに、ベース4には、フィルター部材2へ水を吐き出すための吐出部材3を設置すると共に、吐出部材3に水を供給する水ポンプを設置してもよい。そのうち、本実施形態において、図3に示すように、当該吐出部材3は、ベース4に直接形成される(即ち、ベース4の構造において、ノズル31とする穴を開口することによる吐出部材3を形成する)。また、ベース4に水ポンプの取付部44を設置して、吐出部材3に水を供給するように当該水ポンプの取付部44に水ポンプを取り付ける可能となる。当然のことながら、水を吐き出す吐出部材3を単独で設置すると共に、それをベース4に固定してもよい。吐出部材3より吐き出す水は、毛くずとともに排水キャビティまで落下して、排水キャビティから排出される。
【0038】
さらに、排水キャビティの水をできるだけ速く排出させるために、水ポンプを設置することにより、水ポンプにて排水キャビティの排水穴から水を汲み上げる可能となる。
【0039】
さらに、前記フィルターモジュールのベース4に対する取り付けは、図2図5および図6の通りである。ベース4は、相対的に設置された、第1ボード41と排気穴421を有する第2ボード42とを備える。また、前記第1ボード41と前記第2ボード42との間の空間には、前記エアダクト43が形成されており、前記フィルターモジュールのモーター1は、第1ボード41に固定される。また、フィルター部材2のフィルター本体は、開口部216を有する一端が第2ボード42に貼り付けられると共に、開口部216が前記排気穴421と位置合わせされる。
【0040】
より具体的には、図5に示すように、第1ボード41は、ベース4から取り外すことができる。また、第1ボード41には取付穴411が設置されており、モーター1は、当該取付穴411に取り付けられると共に、モーター1は、フィルター部材2におけるエンドカバー214の凹部215の内に部分的に位置する。第1ボード41には、当該取付穴411をカバーするモーターエンドカバー11が固定され、当該モーターエンドカバー11はモーター1と固定して接続される。これにより、第1ボード41に対するモーターの固定を実現し、また、モーターエンドカバー11の設置は、モーター1の保護および外観の最適化に役立つ。
【0041】
フィルター部材2のフィルター本体の一端にエンドカバー214が設置されており、他端は第2ボード42に貼り付けられているため、エアダクト43における空気流は、両端側からフィルター本体に流入することなく、フィルター本体におけるメッシュのみから流入することができる。これにより、毛くずがフィルター本体の内部に侵入することを回避することができる。
【0042】
前記フィルター本体の第2ボード42に貼り付けられた一端は、回転中で第2ボード42との間に摩擦が発生することがある。従って、摩耗を回避するために、前記フィルター本体の前記開口部216を有する一端には、前記開口部216を囲む第1耐摩耗性シート5が設置されると共に、前記第2ボード42には、前記第1耐摩耗性シート5と協力して摩擦する第2耐摩耗性シート6が設置されるものが好ましい。フィルター部材2の回転中で、第1耐摩耗性シート5と第2耐摩耗性シート6とは、互いに摩擦する。
【0043】
前記第2ボー42ドと前記第2耐摩耗性シート6との間には、弾性のガスケット7が設置されるものがより好ましい。フィルター本体の端部が第2ボード42に押し付けられる場合、弾性のガスケット7にて、第2耐摩耗性シート6の表面を第1耐摩耗性シート5に常に接触させるように保持できることにより、当該第1耐摩耗性シート5と第2耐摩耗性シート6との間のシールがより良く、両方の間に毛くずが侵入できるギャップが出現するを回避することができる。
【0044】
当該ベースアセンブリが衣類乾燥機に適用される場合(他の電気機器に適用されてもよい。ここでは衣類乾燥機を例とする)、衣類乾燥機が衣類の乾燥中で生成された空気流をフィルター部材2を通過させて、フィルター部材2により空気流における毛くずなどの不純物を濾過することができる。衣類の乾燥後、フィルター部材2をクリーニングする必要があると、モーター1を起動させることにより、モーター1がフィルター部材2を回転させるように駆動する同時に、吐出部材3によりフィルター部材2のフィルターに水を吐き出すことができるため、毛くずは遠心力によって落ちて、排水キャビティまで落下し、排水キャビティ内の水とともに直接排出されることができる。従って、手動でクリーニングする必要がない。
【0045】
本発明のまた別の一態様によれば、さらに、上記のようなベースアセンブリを備える衣類乾燥機を提供する。
【0046】
本発明のさらに別の一態様によれば、さらに、上記のようなベースアセンブリを備える洗濯乾燥機を提供する。そのうち、前記洗濯乾燥機は洗濯の機能と乾燥の機能を備える電気機器である。
【0047】
以上は、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の技術的構想範囲において、本発明の技術的解決策に対して、具体的な各技術的特徴の任意の適切な形態での組み合わせを含める様々な簡単な変形を実行することができる。必要ない重複を回避するために、本発明はあらゆる可能な組み合わせの形態に対して特に明記しない。しかしながら、これらの簡単な変形および組み合わせも同様に、本発明に開示されたコンテンツと見なされ、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0048】
1 モーター
11 モーターエンドカバー
2 フィルター部材
21 フレームワーク
211 第1リング状体
212 第2リング状体
213 接続リブ
214 エンドカバー
215 凹部
216 開口部
217 軸スリーブ
22 フィルター
3 吐出部材
31 ノズル
4 ベース
41 第1ボード
411 取付穴
42 第2ボード
421 排気穴
43 エアダクト
44 水ポンプの取付部
45 バッフル
5 第1耐摩耗性シート
6 第2耐摩耗性シート
7 弾性のガスケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7