(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-13
(45)【発行日】2024-05-21
(54)【発明の名称】基地局、通信方法、および集積回路
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240514BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240514BHJP
H04W 4/70 20180101ALI20240514BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04W4/70
(21)【出願番号】P 2023000516
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2021116444の分割
【原出願日】2015-02-06
【審査請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガオ チー
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】星野 正幸
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特許第7209048(JP,B2)
【文献】国際公開第2014/111117(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/050105(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/109621(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/204285(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/161630(WO,A1)
【文献】Panasonic,Consideration on data channel and associated control channel for MTC, 3GPP TSG-RAN WG1#79 R1-144797,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_79/Docs/R1-144797.zip>,2014年11月08日
【文献】Ericsson,On common control channels for enhanced coverage MTC UE[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140746,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140746.zip>,2014年02月01日
【文献】Panasonic,(E)PDCCH coverage enhancement for MTC[online], 3GPP TSG-RAN WG1♯76 R1-140501,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_76/Docs/R1-140501.zip>,2014年01月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しが割り当てられる1つ以上のサブ領域を特定する制御回路と、
前記1つ以上のサブ領域において前記下り制御チャネルを送信する送信機と、を具備し、
前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって端末に通知され、前記最大繰り返し回数及び前記物理層シグナリングは複数のサブ領域の候補のうちの前記1つ以上のサブ領域を示す情報であり、
前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、
基地局。
【請求項2】
前記下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しの回数は、前記最大繰り返し回数以下である、
請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
データチャネルの繰り返しの回数は前記下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しの回数と異なる、
請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記同一のサブフレームは、通信機器の識別子であるUEインデックスを用いて決定される、
請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記最大繰り返し回数は、複数の最大繰り返し回数から選択される、
請求項1に記載の基地局。
【請求項6】
基地局が、
下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しが割り当てられる1つ以上のサブ領域を特定し、
前記1つ以上のサブ領域において前記下り制御チャネルを送信し、
前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって端末に通知され、前記最大繰り返し回数及び前記物理層シグナリングは複数のサブ領域の候補のうちの前記1つ以上のサブ領域を示す情報であり、
前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、
通信方法。
【請求項7】
前記下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しの回数は、前記最大繰り返し回数以下である、
請求項6に記載の通信方法。
【請求項8】
データチャネルの繰り返しの回数は前記下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しの回数と異なる、
請求項6に記載の通信方法。
【請求項9】
前記同一のサブフレームは、通信機器の識別子であるUEインデックスを用いて決定される、
請求項6に記載の通信方法。
【請求項10】
前記最大繰り返し回数は、複数の最大繰り返し回数から選択される、
請求項6に記載の通信方法。
【請求項11】
下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しが割り当てられた1つ以上のサブ領域を特定する処理と、
前記1つ以上のサブ領域において前記下り制御チャネルを受信する処理と、を制御し、
前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって基地局から通知され、前記最大繰り返し回数及び前記物理層シグナリングは複数のサブ領域の候補のうちの前記1つ以上のサブ領域を示す情報であり、
前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局、通信方法、および集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
マシン型通信(MTC:Machine-Type Communication)は、オペレータにとって重要な収入源であり、オペレータの見地からは大きな可能性を持っている。市場およびオペレータの要件に基づけば、MTCの重要な要件の1つは、MTC UEのカバレッジを改善することである。
【0003】
MTCカバレッジを拡張するには、ほぼすべての物理チャネルを拡張する必要がある。時間領域における繰り返しは、チャネルのカバレッジを改善するための主要な方法である。受信機側では、受信機は、チャネルの繰り返しのすべてを合成し、情報を復号する。
【0004】
MTCに関するもう1つの要件が、UE側の電力消費の低減である。電力消費を抑えるための効率的な方法の1つは、UEのアクティブ時間を短縮すること、換言すれば、UEによる不要なブラインド検出、受信、および送信を減らすことである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様では、下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しを1つ以上のサブ領域に割り当てる制御回路と、前記下り制御チャネルを送信する送信機と、を具備し、前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって通知される前記1つ以上のサブ領域に関する情報を用いて特定でき、前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、基地局が提供される。
【0006】
本開示の第2の態様では、下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しを1つ以上のサブ領域に割り当て、前記下り制御チャネルを送信し、前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって通知される前記1つ以上のサブ領域に関する情報を用いて特定でき、前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、通信方法が提供される。
【0007】
本開示の第3の態様では、下り制御チャネルの1つ以上の繰り返しを1つ以上のサブ領域に割り当てる処理と、前記下り制御チャネルを送信する処理と、を制御し、前記1つ以上のサブ領域は、最大繰り返し回数及び物理層シグナリングによって通知される前記1つ以上のサブ領域に関する情報を用いて特定でき、前記1つ以上のサブ領域は、前記最大繰り返し回数以下の各繰り返し回数において同一のサブフレームから開始される、集積回路が提供される。
【0008】
本開示によれば、UEの電力消費を抑え、ブラインド復号の回数を減らし、バッファサイズを小さくすることが可能となる。
【0009】
以上の記述は概要であるため、簡略化や一般化、詳細の省略が必要に応じて含まれている。本明細書で説明される、デバイスおよび/もしくは処理に関する他の態様、特徴、および利点、ならびに/または、その他の主題については、本明細書に記載の教示において明らかになろう。上記の概要は、諸概念の精選を簡略化した形で紹介するために設けられたものであり、下記の「発明を実施するための形態」の項でさらなる説明がなされる。かかる概要は、特許請求される主題の鍵となる特徴、または必須の特徴を特定するためのものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることを意図したものでもない。
【0010】
本開示に関する前述の特徴および他の特徴は、以下の記述および添付の特許請求の範囲に、添付の図面を併用することで、より完全に明らかなものとなろう。このような図面は、本開示による実施形態のいくつかを描写するものにすぎず、よって本開示の範囲を限定するものではないということを踏まえたうえで、本開示の記述をさらに詳細なものとし、特殊性を付与するために、下記の各添付図面を使用する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の一実施形態による、例示的な制御領域を示す概略図
【
図2】本開示の一実施形態による、eNBによって実行される無線通信方法のフローチャートを示す概略図
【
図3】本開示の一実施形態による、UEによって実行される無線通信方法のフローチャートを示す概略図
【
図4】本開示の一実施形態による、例示的な、サブ領域へのUEの割り当てを示す概略図
【
図5】本開示の一実施形態による、例示的な制御領域および例示的なデータチャネルを示す概略図
【
図6】本開示の一実施形態による、eNBを概略的に示すブロック図
【
図7】本開示の一実施形態による、UEを概略的に示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の詳細な説明では添付の図面が参照され、各図面はその一部を構成するものである。別段文脈により示されない限り、各図面において同様の記号は、同様の構成要素を示している。本開示の各態様は、多種多様な構成での改作、置き換え、組み合わせ、および設計が可能であり、その一切が明示的に企図されており、本開示の一部を成すものであることは容易に理解されよう。
【0013】
背景技術の項に記述したように、MTCに関して、UE側の電力消費を抑える効率的な方法は、UEによる不要なブラインド検出、受信、および送信を減らすことである。この目的のために、本開示の一実施形態による例示的な制御領域が概略的に示された
図1の例のように、MTCに関する制御領域を規定して制御チャネルを送信することが可能である。制御領域は、周期的に送信することができる。よって、MTC UEが各自の制御チャネルを監視するには制御領域内でだけ起動していればよく、すべてのサブフレームにおいてアクティブである必要はない。制御領域は複数のサブフレーム上にマッピングされ、制御領域内には複数のサブ領域(一部が重複してもよい)が存在し得る。各サブ領域は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel:物理ダウンリンク制御チャネル)など、1つの制御チャネルの繰り返しを送信するために使用することができる。
図1の例では、制御領域内に7つのサブ領域が存在している。
図1におけるサブ領域の分割は例示にすぎず、サブ領域は異なる様式で分割されてもよいことに留意されたい。加えて、図示のサブ領域は連続したサブフレームの論理インデックス上にマッピングされているが、サブフレームの物理インデックスに対する論理インデックスのマッピングは、局所化されても分散化されても構わない。
【0014】
本開示では、制御領域という概念に基づき、MTC UEのサーチスペースに対する解決策を提案する。提案する解決策によれば、UEのアクティブ時間およびブラインド復号時間が、大幅に短縮されることになる。本開示では、本開示の原理を説明するための一例としてMTCが取り上げる場合があるものの、本開示において開示する無線通信方法は、制御チャネルを繰り返し送信する無線通信であれば、MTCに対してだけでなく、LTEの仕様に準拠する他の通信など、異なる無線通信に対しても適用することが可能である。したがって、UEとは、MTC UEに限定されるものではなく、本開示で説明する通信方法を実行可能な、他のあらゆるUEであってよい。
【0015】
本開示の一実施形態では、
図2に示す、eNBによって実行される無線通信方法200が提供される。同図は、本開示の一実施形態による、無線通信方法200のフローチャートを概略的に示すものである。無線通信方法200には、制御領域内の制御チャネルの繰り返しを、あるカバレッジ拡張(CE:coverage enhancement)レベルにある第1のUEに向けて、送信するステップ201が含まれる。ステップ201において、1つ以上の制御チャネルは、
図1に示す制御チャネルなどの制御チャネルにおいて、繰り返し送信することができる。制御領域には複数のサブ領域が含まれ、その各々が、1つの制御チャネルの繰り返しを送信するために使用可能である。
図1に示す例示的な制御領域では、7つのサブ領域が存在している。いくつかのサブ領域が互いに重なり合っても構わない。たとえば、
図1では、サブ領域1、サブ領域5、およびサブ領域7が互いに重なり合っている。ここでは、「カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)」とは、特定のチャネルに関する、送信の最大繰り返し回数のことを指す。チャネル条件などの適用シナリオによれば、制御チャネルを送信するために、eNBが利用可能ないくつかのカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)が存在し得る。制御チャネルを繰り返し送信するために、eNBが低いカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)を選択した場合、繰り返し送信のために予約されるサブフレームを少なくすることができる。換言すれば、低いカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)に対しては、予約するサブ領域を小さくすることができる。システムから見て(すなわち、eNBから見て、または、考えられるすべての受信UEに関していえば)、eNBは、各カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)に対する制御領域に属する複数のサブ領域の一部または全部によって構成される、利用可能なサブ領域のセットから選択された1つのサブ領域内の制御チャネルを送信することが可能である。
図1に示す制御チャネルを例に取れば、システムから見て、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)1(ここでは最低のレベル)の場合、制御チャネルはサブ領域1、2、3、または4において送信可能であり、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)2の場合、制御チャネルはサブ領域1、2、3、4、5、または6において送信可能であり、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)3(ここでは最高のレベル)の場合、制御チャネルはサブ領域1、2、3、4、5、6、または7において送信可能である。表1は、利用可能なサブ領域の割り当てに関する上記の例をリストしたものである。
【0016】
【0017】
無線通信方法200では、UEから見て(すなわち、特定のUEに関していえば)、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にある特定のUEに向けて1つの制御チャネルを送信するために考えられるサブ領域は、eNBから見て特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットから選択されたものとなり、これらの考えられるサブ領域はいずれも同じサブフレームから開始する。本明細書における「サブ領域」という用語は、考えられるサブ領域の数が1つ以上となり得るものであって、考えられるサブ領域の数が複数であれば、それらの考えられるサブ領域は同じサブフレームから開始するという意味であることに留意されたい。換言すれば、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にある特定のUEについて考えられるサブ領域は、考えられるすべての受信UEに関する特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットのサブセットを構成する。まとめると、無線通信方法200では、1つの制御チャネルをカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内の第1のUEに送信するために複数のサブ領域から割り当てられた考えられるサブ領域が同じサブフレームから開始し、第1のUEおよび特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)について考えられるサブ領域がeNBから見てカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットのサブセットを構成する、すなわち、利用可能なサブ領域のセットが制御領域に属する複数のサブ領域の一部または全部によって構成され、eNBから見て、利用可能なサブ領域のセットに由来するあらゆるサブ領域がカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内で1つの制御チャネルを送信するためにeNBによって使用可能となる。
【0018】
図1に示す例示的な制御領域では、たとえば、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)1のUEの場合は、考えられるサブ領域が含むことのできるサブ領域は1つだけであり(たとえば、サブ領域1、またはサブ領域2、3、もしくは4)、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)2のUEの場合は、考えられるサブ領域には2つのサブ領域が含まれ得(たとえば、サブ領域1およびサブ領域5、またはサブ領域3およびサブ領域6)、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)3のUEの場合は、考えられるサブ領域には3つのサブ領域が含まれ得る(たとえば、サブ領域1、サブ領域5、およびサブ領域7)。
図1からは、各カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)について、考えられるサブ領域が同じサブフレームから開始していることがわかる。たとえば、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)2であれば、サブ領域1とサブ領域5は同じサブフレームから開始しており、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)3であれば、サブ領域1、サブ領域5、およびサブ領域7が同じサブフレームから開始している。換言すれば、各カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)について、eNBから見て、制御チャネルを送信するためのサブ領域のサブセットにさまざまな代替が存在し、一定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にある各UEが、
図1の例示的な制御領域に関する表2にリストした代替のサブセットの1つを監視する。
【0019】
【0020】
制御チャネルの繰り返しを特定のUEに送信するためにeNBが使用する考えられるサブ領域は同じサブフレームから開始するため、UE側では、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内のUEが制御チャネルを監視するのに必要な考えられるサブ領域もまた、同じサブフレームから開始する。換言すれば、UEは、制御チャネルに関するすべての制御領域を監視する必要がなく、同じサブフレームから開始する特定のサブ領域だけを監視する。よって、本開示の一実施形態により、
図3に示す、UE(第1のUE)によって実行される無線通信方法300が提供される。同図は、本開示の一実施形態による、無線通信方法300のフローチャートを概略的に示すものである。無線通信方法300には、制御領域内のeNBからあるカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)のUEへと送信された制御チャネルの繰り返しを受信するステップ301が含まれる。このとき、制御領域にはそれぞれが1つの制御チャネルの繰り返しを送信するために使用可能である複数のサブ領域が含まれ、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内のUEが1つの制御領域内の1つの制御チャネルを監視するのに必要な考えられるサブ領域が同じサブフレームから開始し、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にあるUEについて考えられるサブ領域がeNBから見てカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットのサブセットを構成する。方法200に関する上記の記述は方法300にも当てはまるため、詳細な説明は行わないことに留意されたい。
【0021】
本開示の実施形態が提供する上記の無線通信方法によれば、複数の利点が得られる。第1に、UEの電力消費を抑えることが可能となる。UEは、それ自体の制御チャネルに関するすべての制御領域を監視する必要がなく、繰り返しの送信時間の間だけアクティブとなる。したがって、通電を伴う不要なアクティブ時間は存在しない。第2に、ブラインド復号の回数を減らすことが可能となる。本開示による、
図1および表1に示した制御領域を例に取れば、最大で3回のブラインド復号を行えば十分となる。ところが、表1のサブフレームのすべてを1つのUEが監視するとなれば、ブラインド復号の回数は最大で7回となる。第3に、1つのUEが監視に必要とする考えられるサブフレームはすべて同じサブフレームから開始するため、余分なバッファが必要とされず、1つのバッファがあれば十分となる。逆に、たとえば、UEがサブ領域1、2、3、4、5、および6を監視する必要があるとすれば、UEはサブ領域2と5を同時にバッファしなければならず、2倍のサイズのバッファが必要となる。
【0022】
本開示の任意選択の実施形態では、考えられるサブ領域は、物理層シグナリングやRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)シグナリングなどのシグナリングによって構成され得る。換言すれば、UEのためにサブフレームのどの代替サブセットが使用されるかはシグナリングによって構成することができ、その後、UEはどのサブフレームを監視すべきかについての情報を持つ。
【0023】
代わりに、考えられるサブ領域は、受信UE(第1のUE)のUEインデックスにより、暗黙的に示されてもよい。UEインデックスは、RNTI(Radio Network Temporary Identifier:無線ネットワーク一時識別子)、またはUEを特定する他の任意のインデックスとすることができる。たとえば、UEは、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)Lの場合、mod(nidx,nL)+1というインデックスを有する代替サブセットを監視することが可能であり、このとき、nidxはUEインデックス、nLはカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)Lの場合の代替サブセットの数である。たとえば、インデックス#30のUEは、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)1の場合、mod(30,4)+1のインデックスを有する代替サブセット(表2のAlt.3、すなわちサブ領域3)を監視することができる。同様に、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)2の場合、インデックス#30のUEはAlt.1(すなわち、サブ領域1と5)を監視することができ、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)3の場合、インデックス#30のUEはAlt.1(すなわち、サブ領域1、5、および7)を監視することができる。同実施形態によれば、追加のシグナリングは必要とされない。
【0024】
さらに、本開示の一実施形態では、第1のUEが1つの制御領域内の第1のUEの考えられるサブ領域内の第1のUEのUEインデックスに加えて少なくとも1つの第2のUEのUEインデックスを監視することができ、第1のUEのUEインデックスおよび少なくとも1つの第2のUEのUEインデックスを第1のUEに送信される制御チャネルに関する情報を示すために使用することができ、少なくとも1つの第2のUEが監視する考えられるサブ領域が第1のUEが監視する考えられるサブ領域とは異なる開始サブフレームを持つ。同実施形態によれば、あるUE(たとえば、第1のUE)のための代替サブセット(第1の代替サブセット)が別のUE(第2のUE)のための代替サブセット(第2の代替サブセット)とは異なる開始サブフレームを持つ場合、これら少なくとも2つのUEのUEインデックスの両方が、第1のUEについて考えられるサブ領域内の第1のUEに送信される制御チャネルに関する情報(たとえば、制御情報のタイプ(DCIなど))を示すためにeNBによって使用可能となる。ここで第1のUEは、それ自体のUEインデックス(第1のUEインデックス)、およびCEレベル内で第1のUEに割り当てられたサブ領域の第1の代替サブセット内の第2のUEのUEインデックス(第2のUEインデックス)を監視する。第1のUEが、それ自体は第1のUEインデックスによってスクランブルされているとみなす場合に考えられるサブ領域内で制御情報を検出したのであれば、その制御情報は、第1のUEのためのタイプ1の制御情報である。第1のUEが、それ自体は第2のUEインデックスによってスクランブルされているとみなす場合に考えられるサブ領域内で制御情報を検出したのであれば、その制御情報は、第1のUEのための、タイプ1とは異なる、タイプ2の制御情報である。従来の方式では、第2のUEインデックスによってスクランブルされる制御情報は第1のUEのためのものではなく、第1のUEはこれを復号しない。しかし、本開示の例では、第1の代替サブセットの開始サブフレームが第2の代替サブセットの開始サブフレームとは異なっていることから、第1の代替サブセット内で送信された制御チャネルは第2のUEのためのものとはなり得ず、第2のUEは、サブ領域の第1の代替サブセット内で制御チャネルを監視することはない。そのため、第2のUEインデックスを第1のUEのための第1の代替サブセット内で再使用して、第1のUEに送信されている制御チャネルに関する情報を示すことができる。同実施形態を用いることにより、UEは、新たなインデックス(たとえば、RNTI)を追加することなく、複数のタイプの制御情報を監視することが可能となる。これは、RNTIリソースの節約手段となり得る。
【0025】
上記実施形態の特定例として、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)L(たとえば、
図1および表2の例におけるレベル1)の場合、UEは、互いに重複しないM個(たとえば、4個)のサブ領域へと割り当てられる。
図4は、サブ領域へのUEの割り当て方法について、2つの例を概略的に示した図である。この例では、あるUEがある特定のサブ領域のみを監視するが、同UEは、それ自体の制御情報(たとえば、DCI)を取得するために、それ自体のRNTIだけでなく、他のM-1個のサブ領域に割り当てられた他のUEのRNTIのいくつかも監視する。異なるRNTIは、異なる制御情報タイプインデックスを示す。表3は、
図4に示す割り当て2を例に取った、監視サブ領域が異なる、RNTIによる制御情報タイプのインジケーションの一例を示している。
【0026】
【0027】
表3からわかるように、たとえば、RNTI#0のUEは、サブ領域1において、RNTI#0、#1、#2、および#3を監視することになる。制御チャネルがRNTI#0によって復号に成功された場合、その制御チャネルはタイプ1のDCIとなり、制御チャネルがRNTI#1によって復号に成功された場合、その制御チャネルはタイプ2のDCIとなり、以下も同様である。よって、UEは、新たなRNTIを追加することなく、複数のタイプの制御情報を監視することが可能であり、これによりRNTIリソースが節約される。
【0028】
加えて、本開示の別の実施形態では、上記の方法200には、あるデータ領域のサブ領域内のデータチャネルの繰り返しを第1のUEに送信することがさらに含まれてよく、上記の方法300には、あるデータ領域のサブ領域内のeNBから送信されたデータチャネルの繰り返しを受信することがさらに含まれてよい。データチャネルのためのサブ領域がデータチャネルをスケジューリングする制御チャネルのためのサブ領域に関連したものとなるか、またはデータチャネルのためのサブ領域に関する情報がデータチャネルをスケジューリングする制御チャネル内でシグナリングされてよい。データチャネルは、制御チャネルによってスケジューリングされる。
【0029】
図5は、本開示の一実施形態による、制御領域およびデータ領域を概略的に示した図である。
図5では、制御チャネルおよびデータチャネルにおけるサブ領域の分割は同じであるが、本開示はそのように限定されるものではない。データチャネルにおけるサブ領域の分割は、制御チャネルにおいてのものと異なってよい。以下、同実施形態の特定例をいくつか説明する。
【0030】
第1の例では、送信される制御チャネル(たとえば、PDCCH)のサブ領域と、その制御チャネルによってスケジューリングされた、送信されるデータチャネルのサブ領域とが、一対一でマッピングされる。1つの具体例を下記の表4において例示的に示す。
【0031】
【0032】
表4からは、UEがそれ自体の制御チャネルを制御領域のサブ領域1において復号に成功したとき、UEのスケジューリングされたデータチャネルの繰り返しはデータ領域内のサブ領域1において送信され、UEがそれ自体の制御チャネルを制御領域のサブ領域2において復号に成功したとき、UEのスケジューリングされたデータチャネルの繰り返しはデータ領域内のサブ領域2において送信され、以下も同様であるということがわかる。
【0033】
代替として、第2の例では、制御チャネルの監視されている考えられるサブ領域と、その制御チャネルによってスケジューリングされたデータチャネルの監視されている考えられるサブ領域とが、対応関係にある。1つの具体例を下記の表5において示す。
【0034】
【0035】
表5からは、CEレベル1のUEが制御領域内のサブ領域1を監視するように構成される場合、そのUEのスケジューリングされたデータチャネルはデータ領域内のサブ領域1において送信されることとなり、CEレベル2のUEが制御領域内のサブ領域1およびサブ領域5(Alt.1)を監視するように構成される場合、そのUEのスケジューリングされたデータチャネルはデータ領域内のサブ領域1または5において送信されてよく、どちらのサブ領域が実際に使用されるかは、ブラインド検出が可能であるということがわかる。
【0036】
代替として、第3の例では、データチャネルのためのサブ領域に関する情報が、データチャネルをスケジューリングする制御チャネル内でシグナリングされてよい。たとえば、
図5に示す例示的な制御領域およびデータ領域では、UEは制御チャネルを使用することにより、データチャネルのための特定のサブ領域の情報をシグナリングする、すなわち、7つのサブ領域のうちのどのサブ領域を用いてデータチャネルを送信するかをシグナリングすることができる。あるいは、データチャネルのためにどのサブ領域が使用されるかを示すために、表5に示した対応関係をシグナリングと併用することもできる。具体的にいえば、CEレベル1のUEが制御領域内のサブ領域1、2、3、または4を監視するように構成される場合、そのUEのスケジューリングされたデータチャネルは、それぞれデータ領域内のサブ領域1、2、3、または4において送信されることになる。CEレベル2のUEが制御領域内のサブ領域1およびサブ領域5(Alt.1)を監視するように構成される場合、そのUEのスケジューリングされたデータチャネルは、データ領域内のサブ領域1または5において送信されてよく、サブ領域1および5のどちらのサブ領域が実際に使用されるかは、スケジューリング制御チャネルにおいてシグナリングされる。CEレベル3のUEの場合、サブ領域1、5、および7のうち、どのサブ領域が実際に使用されるかは、スケジューリング制御チャネルにおいてシグナリングされる。以上の例を表6に示す。
【0037】
【0038】
さらに別の例として、CEレベル1のUEが制御領域内のサブ領域1、2、3、および4のいずれかを監視するように構成される場合、そのUEのスケジューリングされたデータチャネルは、データ領域内のサブ領域1、2、3、および4のいずれかにおいて送信されてよく、サブ領域1、2、3、および4のうち、どのサブ領域が実際に使用されるかは、スケジューリング制御チャネルにおいてシグナリングされる。
【0039】
制御チャネルと関連させたデータチャネルの繰り返しの送信である上記の実施形態では、データチャネルのサブ領域を少なくとも部分的に示すことが可能であるため、UEの電力消費を抑え、使用されるブラインド復号回数を減らし、使用バッファサイズを小さくすることができる。加えて、これらの実施形態には、データチャネルのためのサブ領域をデータチャネルをスケジューリングする制御チャネルのためのサブ領域と関連したものとすることができるため、シグナリングオーバヘッドが小さくなり、データチャネルのスケジューリングが容易になるという利点もある。
【0040】
本開示では、上述の方法を実行するためのeNBおよびUEも提供される。本開示の一実施形態により、
図6に示す、無線通信のためのeNB600が提供される。同図は、本開示の一実施形態による、eNB600を概略的に示すブロック図である。eNB600は、あるカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にある第1のUEに制御領域内の制御チャネルの繰り返しを送信するように構成された送信ユニット601を備え得る。このとき、制御領域にはそれぞれが1つの制御チャネルの繰り返しを送信するために使用可能である複数のサブ領域が含まれ、1つの制御チャネルをカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内の第1のUEに送信するために複数のサブ領域から割り当てられた考えられるサブ領域が同じサブフレームから開始し、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にある第1のUEについて考えられるサブ領域がeNBから見てカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットのサブセットを構成する。方法200に関する上記の記述および特定の実施形態は、eNB600にも適用可能であることに留意されたい。たとえば、送信ユニット601は、データ領域のサブ領域内のデータチャネルの繰り返しを第1のUEに送信するようにさらに構成されてよい。
【0041】
本開示によるeNB600には、種々のデータを処理し、eNB600内の各ユニットの動作を制御する関連プログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)610、CPU610による種々の処理および制御を実行するのに必要な種々のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)613、CPU610による種々の処理および制御に関する手順において一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)615、および/または、種々のプログラムやデータなどを記憶するためのストレージユニット617が任意選択で含まれてよい。上記の送信ユニット601、CPU610、ROM613、RAM615、および/またはストレージユニット617などは、データおよび/またはコマンドバス620を介して相互接続されたうえ、相互間で信号を転送することが可能である。
【0042】
上記の各ユニットは、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実装形態によれば、上記送信ユニット601の機能はハードウェアによって実装されてよく、上記のCPU610、ROM613、RAM615、および/またはストレージユニット617が不要となる場合もある。あるいは、上記送信ユニット601の機能は、上記のCPU610、ROM613、RAM615、および/またはストレージユニット617などと連携した機能ソフトウェアによって実装されてもよい。
【0043】
本開示の一実施形態により、
図7に示す、無線通信のためのUE700が提供される。同図は、本開示の一実施形態による、UE700を概略的に示すブロック図である。UE700は、制御領域内のeNBからあるカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)のUEへと送信された制御チャネルの繰り返しを受信するように構成された受信ユニット701を備え得る。このとき、制御領域にはそれぞれが1つの制御チャネルの繰り返しを送信するために使用可能である複数のサブ領域が含まれ、カバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)内のUEが制御チャネル内の1つの制御チャネルを監視するのに必要な考えられるサブ領域が同じサブフレームから開始し、特定のカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)にあるUEについて考えられるサブ領域がeNBから見てカバレッジ拡張レベル(coverage enhancement level)で利用可能なサブ領域のセットのサブセットを構成する。方法300に関する上記の記述および特定の実施形態は、UE700にも適用可能であることに留意されたい。たとえば、受信ユニット701は、データ領域のサブ領域内のeNBから送信されたデータチャネルの繰り返しを受信するようにさらに構成されてよい。
【0044】
本開示によるUE700には、種々のデータを処理し、UE700内の各ユニットの動作を制御する関連プログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)710、CPU710による種々の処理および制御を実行するのに必要な種々のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)713、CPU710による処理および制御に関する手順において一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)715、および/または、種々のプログラムやデータなどを記憶するためのストレージユニット717が任意選択で含まれてよい。上記の受信ユニット701、CPU710、ROM713、RAM715、および/またはストレージユニット717などは、データおよび/またはコマンドバス720を介して相互接続されたうえ、相互間で信号を転送することが可能である。
【0045】
上記の各ユニットは、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実装形態によれば、上記受信ユニット701の機能はハードウェアによって実装されてよく、上記のCPU710、ROM713、RAM715、および/またはストレージユニット717が不要となる場合もある。あるいは、上記受信ユニット701の機能は、上記のCPU710、ROM713、RAM715、および/またはストレージユニット717などと連携した機能ソフトウェアによって実装されてもよい。
【0046】
本発明は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現することができる。上記の各実施形態に関する記述において使用された機能ブロックの各々は、集積回路であるLSIによって実現することができる。各機能ブロックが個別にチップとして形成されても、1つのチップが機能ブロックの一部または全部を含むように形成されてもよい。ここでのLSIとは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIを指し得る。ただし、集積回路の実装技法はLSIに限定されるものではなく、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現することも可能である。加えて、LSIの製造後にプログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array:フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはLSI内部に配置される回路セルの接続および設定を再構成可能な再構成可能プロセッサを使用することもできる。また、各機能ブロックの計算は、たとえばDSPやCPUなどの計算手段を用いて実行可能であり、各機能の処理ステップは、実行用プログラムとして記録媒体に記録することが可能である。さらに、LSIに代わる集積回路を実装するための技術が半導体技術または他の派生技術の発展によって登場した場合、かかる技術を用いて機能ブロックを統合してもよいことは明白である。
【0047】
本発明は、本明細書で提示した記述と既知の技術に基づき、本発明の内容および範囲から逸脱することなく、当業者によって多様な変更または修正がなされることを意図したものであり、かかる変更および応用は、特許請求による保護範囲内であることに留意されたい。さらに、本発明の内容から逸脱しない範囲で、上記実施形態の構成要素は任意で組み合わされてよい。