(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】物品搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/30 20060101AFI20240515BHJP
【FI】
B65G47/30 L
(21)【出願番号】P 2020048641
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】P 2019074453
(32)【優先日】2019-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】393027121
【氏名又は名称】シブヤパッケージングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 修芳
(72)【発明者】
【氏名】松崎 涼平
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-254684(JP,A)
【文献】特開2004-238182(JP,A)
【文献】実開平04-068019(JP,U)
【文献】実公昭48-029577(JP,Y1)
【文献】特公昭48-020392(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏平な物品を搬送する物品搬送コンベヤと、
前記物品搬送コンベヤの上流に配置され、振動することによって前記物品を前記物品搬送コンベヤへ搬送する振動コンベヤとを備え、
前記振動コンベヤは、前記物品を載置する傾斜面と、傾斜面に載置された前記物品の下端が係合して前記傾斜面とともに前記物品を支持する支持面とを有する複数の搬送路を備え、前記支持面の水平面に対する角度が前記物品を載置不能である程度に急峻である
とともに、1つの前記搬送路が、傾斜面の傾斜角度が相対的に大きい第1副搬送路と、傾斜面の傾斜角度が相対的に小さい第2副搬送路とを有し、前記第2副搬送路が前記第1副搬送路の下流側との間に段差を形成して接続されることを特徴とする物品搬送装置。
【請求項2】
隣り合う前記傾斜面の頂辺の間隔を前記物品が有する最大長さ以上とすることを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。
【請求項3】
前記物品搬送コンベヤ上における前記物品の位置を認識する位置認識手段と、
前記位置認識手段により認識された位置に応じた位置信号に基づいて、前記物品を前記物品搬送コンベヤから取出すロボットとを備えたことを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の物品搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扁平な物品を搬送する物品搬送装置に関し、より詳しくは、隣接する物品同士が重なり合わないように整列させる物品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カップみそ汁やカップ麺の製造ラインにおいて、具材やスープ材料を袋詰めして成る扁平な物品をロボットにより取り上げてカップへ投入する装置が知られている(特許文献1)。この装置では、ロボットが物品を1つずつ取り上げるため、物品搬送コンベヤにより搬送される物品の位置や姿勢が画像処理を用いて認識される。しかし物品搬送コンベヤ上において物品同士が重なっていると、画像処理では、ロボットが物品を取り上げることができないと判断され、その物品はリターンコンベヤによって物品搬送コンベヤよりも上流側へ戻される。このような、上流側へ戻される物品が多いと、生産効率が低くなり、好ましくない。したがって物品が極力重ならないようにバラバラな状態で物品搬送コンベヤに供給されることが好ましく、振動コンベヤを用いて、この問題の解決を試みた技術が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6373225号公報
【文献】特許第6226400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献2により開示された装置でも、搬送方向に直交する方向に関しては、物品同士が重なることがあり、物品同士が完全にバラバラな状態で物品搬送コンベヤに供給されることは達成できていない。
【0005】
本発明は、物品搬送コンベヤ上において、扁平な物品が極力重なることなく搬送される物品搬送装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る物品搬送装置は、偏平な物品を搬送する物品搬送コンベヤと、物品搬送コンベヤの上流に配置され、振動することによって物品を物品搬送コンベヤへ搬送する振動コンベヤとを備え、振動コンベヤは、物品を載置する傾斜面と、傾斜面に載置された物品の下端が係合して傾斜面とともに物品を支持する支持面とを有する複数の搬送路を備え、支持面の水平面に対する角度が物品を載置不能である程度に急峻であるとともに、1つの搬送路が、傾斜面の傾斜角度が相対的に大きい第1副搬送路と、傾斜面の傾斜角度が相対的に小さい第2副搬送路とを有し、第2副搬送路が第1副搬送路の下流側との間に段差を形成して接続されることを特徴としている。
【0007】
隣り合う傾斜面の頂辺の間隔を物品が有する最大長さ以上とすることが好ましい。
また物品搬送装置は、物品搬送コンベヤ上における物品の位置を認識する位置認識手段と、位置認識手段により認識された位置に応じた位置信号に基づいて、物品を物品搬送コンベヤから取出すロボットとを備えていてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、物品搬送コンベヤ上において、扁平な物品が極力重なることなく搬送される物品搬送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態である物品搬送装置を示す平面図である。
【
図5】振動コンベヤにおける物品の載置状態を示す図である。
【
図6】第2実施形態である物品搬送装置を示す斜視図である。
【
図8】
図6に示す物品搬送装置における第1副搬送路と第2副搬送路と第3副搬送路の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、2を参照して、本発明の第1実施形態である物品搬送装置の全体の構成を説明する。
この物品搬送装置はカップ麺の製造ラインに設けられ、容器搬送コンベヤ10の側方(
図1において下方)に配設される。容器搬送コンベヤ10の上流側(
図1において左側)には容器供給装置11が設けられる。容器供給装置11には多数の容器Cを収容したマガジン(図示せず)が設けられており、容器Cが1つずつマガジンから取出され、起立状態で容器搬送コンベヤ10上に供給される。容器搬送コンベヤ10は
図1において右方向へ容器Cを搬送し、容器コンベヤ10の上方には、容器Cを検出する第1および第2の容器検出センサ12、13が設けられる。容器検出センサ12、13は共に、カメラと照明具を備え、画像処理によって容器Cの位置を認識する。
【0011】
物品搬送装置は、容器搬送コンベヤ10に平行に配設された物品搬送コンベヤ20を有する。物品搬送コンベヤ20の上流端は、容器搬送コンベヤ10よりも上流側に位置し、物品搬送コンベヤ20の下流端は容器搬送コンベヤ10の途中に位置する。物品搬送コンベヤ20の上流端から離間した位置にはホッパ21が設けられ、ホッパ21と物品搬送コンベヤ20の間には、受け渡しコンベヤ22と振動コンベヤ23が設けられる。ホッパ21には多数の偏平な袋状物品Aが収容され、これらの物品Aは桟付きコンベヤ24によって受け渡しコンベヤ22へ送られ、受け渡しコンベヤ22から振動コンベヤ23に受け渡される。振動コンベヤ23は後述するように、振動することによって物品Aを物品搬送コンベヤ20まで搬送する。
【0012】
ホッパ21には供給コンベヤ25によって物品Aが供給される。物品Aは桟付きコンベヤ24によって掻き出され、ホッパ21から受け渡しコンベヤ22の上流端まで搬送される。桟付きコンベヤ24の途中には回転ブラシ26が設けられ、積層した物品Aを下方へ落とし、受け渡しコンベヤ22上において物品Aができるだけ重ならないようにしている。受け渡しコンベヤ22は水平に延び、桟付きコンベヤ24から受け渡された物品Aをそのまま振動コンベヤ23へ受け渡す。
【0013】
振動コンベヤ23は複数の搬送路を有し、受け渡しコンベヤ22から物品搬送コンベヤ20へ向かって下方へ傾斜している。振動コンベヤ23の上流端は受け渡しコンベヤ22の下流端の下方に位置し、振動コンベヤ23の下流端は物品搬送コンベヤ20の上流端の上方に位置する。すなわち振動コンベヤ23は、受け渡しコンベヤ22から物品Aを受け取り、振動によって整列しながら搬送し、物品搬送コンベヤ20へ受け渡す。
【0014】
物品搬送コンベヤ20の上方には、第1および第2の物品検出センサ(位置認識手段)30、31と、第1および第2のロボット32、33とが配設される。これらは枠体34に取付けられ、第1の物品検出センサ30が最も上流側に位置し、その下流側に第1のロボット32、第2の物品検出センサ31、第2のロボット33の順に設けられる。容器検出センサ12、13と同様に、第1の物品検出センサ30はカメラ44と照明具35を備え、第2の物品検出センサ31はカメラ36と照明具37を備える。すなわちこれらの物品検出センサ30、31は画像処理によって、物品搬送コンベヤ20上における物品Aの位置と姿勢を認識する。ロボット32、33は同じ構成を有し、吸盤38、39によって物品Aを吸着し、容器搬送コンベヤ10上の容器Cに投入する。
【0015】
物品搬送コンベヤ20上の物品Aは、物品検出センサ30、31により認識された場合、ロボット32、33によって取出され、容器Cに投入されるが、重なり合っている場合、物品検出センサ30、31によって吸着できない物品Aであると認識されるので、ロボット32、33によって取出されず、リターンコンベヤ40によってホッパ21へ環流される。このためリターンコンベヤ40は物品搬送コンベヤ20の下流端からホッパ21まで延び、物品搬送コンベヤ20に平行に延びる主コンベヤ41と、物品搬送コンベヤ20の下流端に設けられた上流端コンベヤ42と、主コンベヤ41とホッパ21を接続する下流端コンベヤ43とを有する。
【0016】
図3、4を参照して振動コンベヤ23の構成を説明する。
振動コンベヤ23は、床面に固定されるベース50と、ベース50にスプリング51を介して載置される振動部材52と、振動部材52に取付けられる2つの振動モータ53とを備える。振動部材52には後述するように、受け渡しコンベヤ22から物品搬送コンベヤ20に向かって物品を搬送するための複数の搬送路が形成され、搬送路は物品搬送コンベヤ20側が低くなるように傾斜している。振動モータ53は振動部材52を振動させるために設けられ、その振動方向は、
図3に矢印Dにより示されるように、搬送方向(すなわち搬送路の長手方向)に平行で、斜め上方を向いており、この振動により物品は傾斜面54上を摺動して、搬送コンベヤ20へ搬送される。
【0017】
図4に示すように、振動部材52は傾斜面54と支持面55を有し、傾斜面54と支持面55によって5つの搬送路56が区画形成される。傾斜面54は水平面に対して約30°傾斜し、支持面55は水平面に対して略垂直である。
図5を参照して後述するように、物品は、傾斜面54に載置された状態において、その下端が支持面55の下部に係合し、支持面55は傾斜面54とともに物品を支持する。傾斜面54の傾斜角は30°に限定されず、物品の形状等に応じて適宜選択される。支持面55の水平面に対する角度も90°に限定されず、物品を載置不能である程度に急峻であることが必要で、例えば80°から110°であってもよい。
【0018】
傾斜面54の幅、すなわち隣り合う2つの傾斜面54の頂辺57の間隔は、物品の長手方向と直交する短手方向の長さ、または物品が有する最小長さ以上に設定される。例えば、扱う物品が生みそを収容した長手方向の長さが短手方向の長さよりも大幅に長い、平面視で長方形の形状である場合、物品が仮に隣り合う2つの傾斜面54の頂辺57に跨った状態になったとしても、物品が比較的重量を有しているので搬送される過程で長手方向に整列されて傾斜面54に載置されることになる。しかし例えば、扱う物品が粉末スープや乾燥具材を収容した、平面視でほぼ正方形の形状である場合は、物品が隣り合う傾斜面54の頂辺57に跨った状態になると物品が軽量でありそのまま搬送されることがある。したがって、そのようなことがないように隣り合う2つの傾斜面54の頂辺57の間隔は、物品が有する最大長さ(対角線の長さ)以上であることが好ましく、本実施形態の隣り合う2つの傾斜面54の頂辺57の間隔も
図5に示すように物品Aの対角線よりも長い間隔に設定されている。また傾斜面54と支持面55の断面形状は直線に限らず、湾曲していてもよい。
【0019】
図5は振動コンベヤ23における物品Aの載置状態の例を示し、符号(a)は振動部材52の搬送方向から見た物品Aを示し、符号(b)は振動部材52から物品搬送コンベヤ20上に排出された物品Aを上から見た状態を示している。この図示例において、中央に位置する搬送路56では、2つの物品A1、A2が重なっており、物品搬送コンベヤ20へ受け渡された直後では、まだ重なっている。この重なり方向は物品搬送コンベヤ20の搬送方向(
図5(b)の上下方向)に一致しており、また物品搬送コンベヤ20の搬送速度は振動コンベヤ23の搬送速度よりも速く定められている。したがって先に物品搬送コンベヤ20に受け渡された物品A1がまず物品搬送コンベヤ20によって加速されるので、後から物品搬送コンベヤ20に受け渡される物品A2から分離されやすく、重なり状態が解消されやすい。
【0020】
次に本実施形態の物品搬送装置の作用を説明する。
ホッパ21内に収容された物品Aは桟付きコンベヤ24によって掻き出され、受け渡しコンベヤ22を経由して振動コンベヤ23に受け渡される。振動コンベヤ23では、振動部材52が振動することにより、全ての物品Aは搬送される間に下端が支持面55に係合するようになり、また隣り合う2つの頂辺57の間隔は物品Aが有する最大長さである対角線よりも長い間隔に設定されている。したがって物品Aは隣り合う2つの頂辺57に跨って搬送されることはなく、1つの搬送路56に保持されつつ搬送される。
【0021】
すなわち1つの搬送路56に保持される物品Aは1列のみであり、2つの物品Aが搬送路56の幅方向に重なることはないが、1つの搬送路56において、2つの物品Aが搬送路56の搬送方向に重なることがある。しかし物品搬送コンベヤ20のほうが振動コンベヤ23よりも速く物品Aを搬送するので、重なった物品Aは物品搬送コンベヤ20に受け渡された直後に分離されて、重なり状態が解消されやすい。したがって物品搬送コンベヤ20上において、重なった状態で搬送される物品Aは極めて少ない。
【0022】
物品搬送コンベヤ20では、第1および第2の物品検出センサ30、31により物品Aが所定のタイミング(例えば0.2秒毎)で撮影され、画像処理によって物品Aの位置と姿勢が認識される。物品搬送コンベヤ20にはエンコーダ(図示せず)が接続されており、このエンコーダから、物品検出センサ30、31により認識された位置に応じた位置信号が制御装置(図示せず)に送信される。制御装置では、位置信号に基づいて物品Aが進んだ量が把握され、この進み量に応じて第1および第2のロボット32、33が駆動される。これらのロボット32、33は、その作業範囲内に存在する物品Aを吸盤38、39によって取出し、容器搬送コンベヤ10上の所定の容器Cに投入する。
【0023】
容器搬送コンベヤ10において、第1の容器検出センサ12は第1のロボット32に対応し、第2の容器検出センサ13は第2のロボット33に対応している。第1および第2の容器検出センサ12、13では、物品検出センサ30、31と同様に容器Cが撮影され、容器搬送コンベヤ10に接続されたエンコーダ(図示せず)から出力される位置信号に基づいて容器Cの位置が把握される。ロボット32、33は位置信号に基づいて、吸着した物品Aを所定の容器Cに投入する。すなわち、第1のロボット32は容器搬送コンベヤ10上の容器Cに対して、1つおきに物品Aを投入し、第2のロボット33は、第1のロボット32によって物品Aが投入されなかった容器Cに対して物品Aを投入する。
【0024】
物品搬送コンベヤ20上において重なった物品Aが存在している場合、これらの物品Aは物品検出センサ30、31によって認識されないので、ロボット32、33によって取出されず、リターンコンベヤ40に受け渡されてホッパ21へ環流される。しかし、上述したように振動コンベヤ23の作用により、搬送方向に直交する方向に重なる物品Aは存在しない。また、振動コンベヤ23上において2つの物品Aが重なっていたとしても物品搬送コンベヤ20に受け渡された直後に分離しやすい。したがって物品搬送コンベヤ20に上において重なっている物品Aはほとんどなく、本実施形態による物品Aを容器Cへ投入する作業効率は非常に高い。
【0025】
図6~8を参照して第2実施形態を説明する。この実施形態と第1実施形態との差異は、1つの搬送路56において傾斜面54の傾斜角度が搬送方向に沿って変化することである。すなわち1つの搬送路56は、傾斜面54の傾斜角度が最も大きい第1副搬送路56a(
図8(a))と、傾斜面54の傾斜角度が2番目に大きい第2副搬送路56b(
図8(b))と、傾斜面54の傾斜角度が最も小さい第3副搬送路56c(
図8(c))とに区分けされる。
図7に明示されるように、第1副搬送路56aは最も上流側に位置し、第2副搬送路56bは第1副搬送路56aの下流側に接続され、第3副搬送路56cは第2副搬送路56bの下流側に接続される。
【0026】
各副搬送路56a、56b、56cにおいて、傾斜面54の水平面に対する角度はそれぞれ、例えば30°、20°、10°であるが、40°、20°、10°としてもよい。また角度の種類を2つとし、すなわち副搬送路の数を2つに減らして、傾斜面54の角度を30°と10°または30°と15°に定めてもよい。
【0027】
また各副搬送路56a、56b、56cの搬送方向の長さは異なり、
図7から理解されるように、第1副搬送路56aの搬送方向長さは第2副搬送路56bの搬送方向長さよりも長く、第2副搬送路56bの搬送方向長さは第3副搬送路56cの搬送方向長さよりも長い。副搬送路の数が2の場合であっても、上流側の副搬送路の搬送方向長さは下流側の副搬送路の搬送方向長さよりも長い。
【0028】
このように本実施形態では、1つの搬送路が、傾斜面の傾斜角度が相対的に大きい第1副搬送路と、傾斜面の傾斜角度が相対的に小さい第2副搬送路とに区分けされ、上流側から下流側へ向けて傾斜面の角度が段階的に小さく定められて、2つの副搬送路の間に段差が設けられている。この構成によれば、物品Aが異なる角度の傾斜面54に乗り移る際にバラバラになり易くなる。また、物品Aが異なる角度の傾斜面54に乗り移る際の落下距離が小さくなるため、物品Aが跳ねて隣の搬送路の物品と重なり合う可能性が小さくなる。
【0029】
なお上記各実施形態において処理される物品Aは偏平であれば袋状物品に限定されず、例えばせんべい、プラスチック製品、木片であってもよい。また物品Aの形状も矩形に限らず、三角形や円形であってもよい。
【符号の説明】
【0030】
20 物品搬送コンベヤ
23 振動コンベヤ
54 傾斜面
55 支持面
56 搬送路
57 頂辺
A 物品