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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240515BHJP
   H04N 21/414 20110101ALI20240515BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20240515BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240515BHJP
【FI】
G09F9/00 366
G09F9/00 350Z
H04N21/414
G10L15/00 200T
G10L15/00 200G
G06T7/00 510F
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020118300
(22)【出願日】2020-07-09
(65)【公開番号】P2022015451
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-07-03
(73)【特許権者】
【識別番号】594002417
【氏名又は名称】株式会社喜多俊之デザイン研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】喜多 俊之
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-162227(JP,A)
【文献】特開2018-131267(JP,A)
【文献】特開2014-238442(JP,A)
【文献】特開2018-084775(JP,A)
【文献】特表2005-536906(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0089343(US,A1)
【文献】国際公開第2013/077110(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/174784(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/130756(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G1/00-1/24
G06T7/00
G06V40/00-40/19
40/30-40/70
G09F9/00-9/46
G10L15/00-17/26
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
H05K7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに並行して一方向へ延びる第1及び第2端縁と、互いに並行して前記一方向と交差する交差方向へ延びる第1及び第2側縁と、それら端縁及びそれら側縁に囲繞された正面パネル及び背面エリアとを有し、前記一方向又は前記交差方向へ長い所定面積の矩形に成形されて前記正面パネルに所定の画像を出力するディスプレイ装置において、
前記ディスプレイ装置が、前記第1端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第1外周縁を備えた所定面積の第1延出部と、前記第2端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第2外周縁を備えた所定面積の第2延出部と、前記第1側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第3外周縁を備えた所定面積の第3延出部と、前記第2側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第4外周縁を備えた所定面積の第4延出部とを有し、前記正面パネルに向かい合う物体を撮影するカメラが、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、
前記ディスプレイ装置が、所定のネットワークを利用して他のサーバと所定のデータを送受信可能な通信手段と、前記カメラを利用して前記物体を撮影する画像撮影手段と、前記撮影手段によって撮影した物体の画像データを前記通信手段を利用して他のサーバに送信する画像データ送信手段と、前記ディスプレイ装置の利用者と該ディスプレイ装置を介して対面する物体の画像データを前記通信手段を利用して前記他のサーバから受信する画像データ受信手段と、前記画像データ受信手段によって受信した物体の画像を前記正面パネルに出力する画像データ出力手段とを有することを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
前記カメラによって撮影される物体が、前記ディスプレイ装置の利用者であり、前記利用者と前記ディスプレイ装置を介して対面する物体が、該利用者と該ディスプレイ装置を介して対話する第三者であり、前記撮影手段が、前記カメラを利用して前記利用者を撮影し、前記画像データ送信手段が、前記撮影手段によって撮影した利用者の画像データを前記通信手段を利用して他のサーバに送信し、前記画像データ受信手段が、前記第三者の画像データを前記通信手段を利用して前記他のサーバから受信し、前記画像データ出力手段が、前記画像データ受信手段によって受信した第三者の画像を前記正面パネルに出力する請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記ディスプレイ装置の正面パネルに向かい合う前記利用者の音声を集音するマイクロフォンが、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、所定の音を発音するスピーカーが、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、前記ディスプレイ装置が、前記マイクロフォンを利用して前記利用者の音声を集音する音声集音手段と、前記音声集音手段によって集音した利用者の音声データを前記通信手段を利用して他のサーバに送信する音声データ送信手段と、該ディスプレイ装置を介して前記利用者と対話する第三者の音声データを前記通信手段を利用して前記他のサーバから受信する音声データ受信手段と、前記音声データ受信手段によって受信した第三者の音声を前記スピーカーを利用して出力する音声出力手段とを含む請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記ディスプレイ装置が、前記利用者が発音した要望事項を前記音声集音手段によって集音した場合、前記要望事項をキーワードとして該要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を前記通信手段を利用して他のサーバから受信するウェブサイト紹介情報受信手段と、前記ウェブサイト紹介情報受信手段によって受信したウェブサイト紹介情報を前記正面パネルに出力するウェブサイト紹介情報出力手段と、前記ウェブサイト紹介情報出力手段によって出力された各種複数のウェブサイトから所定のウェブサイトを指定したときに、指定したウェブサイトを前記正面パネルに出力するウェブサイト出力手段とを含む請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ディスプレイ装置が、前記利用者が発音した要望事項を前記音声集音手段によって集音した場合、前記要望事項をキーワードとして該要望事項に関連する各種の要望事項関連情報を前記通信手段を利用して他のサーバから受信する要望事項関連情報受信手段と、前記要望事項関連情報受信手段によって受信した要望事項関連情報を前記正面パネルに出力する要望事項関連情報出力手段とを含む請求項3又は請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記ディスプレイ装置が、前記利用者が発音した音声及び他のサーバから受信した第三者の音声を所定の言語に翻訳する翻訳手段と、前記翻訳手段によって翻訳した前記利用者の音声及び前記第三者の音声を前記スピーカーを利用して出力する翻訳音声出力手段とを含む請求項3ないし請求項5いずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記利用者が所定の電気機器にIOTによって所定のプロセスを実行させるコマンドを前記ディスプレイ装置を介して入力した場合、前記コマンドに対応する所定のプロセスを前記通信手段を利用して前記電気機器に送信しつつ、前記所定のプロセスを該電気機器に実行させるプロセス実行手段を含む請求項3ないし請求項6いずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記正面パネルの前方に人が位置したときにその人を検知する人感センサが、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、前記ディスプレイ装置が、前記人感センサによって前記人を検知した場合、前記ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第1起動手段と、前記人感センサが前記人を検知した後、該人が検知されなくなった場合、起動させた前記ディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第1停止手段とを含む請求項ないし請求項7いずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ディスプレイ装置が、前記ディスプレイ第1起動手段によって起動した後、前記撮影手段によって前記正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した前記利用者の画像データとを比較する画像データ第1比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した前記利用者の画像とを前記画像データ第1比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した前記利用者の画像とが異なる場合、前記ディスプレイ第1停止手段を実施する請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記ディスプレイ装置が、前記利用者が発音した起動メッセージを前記音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第1比較手段と、前記起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを前記音声第1比較手段によって比較した結果、前記起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、前記ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第2起動手段と、前記利用者が発音した停止メッセージを前記音声集音手段によって集音した場合、起動させた前記ディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第2停止手段とを含む請求項3ないし請求項9いずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記正面パネルから前方を照らす照明が、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、前記ディスプレイ装置の周辺の光を検知する光検知センサが、前記第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、前記ディスプレイ装置が、前記人感センサによって前記人を検知した場合であって、前記光検知センサが前記ディスプレイ装置の周辺の光を感知しない場合、前記照明を起動させる照明第1起動手段と、前記人感センサによって前記人を検知しない場合、又は、前記光検知センサが前記ディスプレイ装置の周辺の光を感知した場合、起動させた前記照明を消灯させる照明第1消灯手段とを含む請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記ディスプレイ装置が、前記照明第1起動手段によって前記照明を起動した後、前記撮影手段によって前記正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した前記利用者の画像データとを比較する画像データ第2比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した前記利用者の画像とを前記画像データ第2比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した前記利用者の画像とが異なる場合、前記照明第1消灯手段を実施する請求項11に記載のディスプレイ装置。


【請求項13】
前記ディスプレイ装置が、前記利用者が発音した照明起動メッセージを前記音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の照明起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第2比較手段と、前記照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを前記音声第2比較手段によって比較した結果、前記照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、前記照明を起動させる照明第2起動手段と、前記利用者が発音した照明停止メッセージを前記音声集音手段によって集音した場合、起動させた前記照明を消灯させる照明第2消灯手段とを含む請求項11又は請求項12いずれかに記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記ディスプレイ装置が、前記背面エリアに設置されて上下方向へ延びる支柱を含み、前記支柱に沿って上下方向上方と上下方向下方とへ上下動可能であり、前記支柱を中心として該支柱の右回り方向と左回り方向とへ回転可能であるとともに、該ディスプレイ装置の中心部を軸として時計回り時方向と半時計回り方向とへ旋回可能であり、前記ディスプレイ装置は、前記正面パネルを視認する前記利用者の顔面姿勢に対する適応性の程度を推定するための機械学習を行った学習済み学習モデルに、前記画像撮影手段によって撮影された前記利用者の顔面の画像データを入力することで、前記正面パネルを視認する前記利用者の顔面姿勢の適応性の程度を示す適応性スコアを前記学習モデルから取得する適応性推定手段と、前記適応性推定手段によって取得した前記適応性スコアが所定の条件を満たすように、該ディスプレイ装置を自動的に前記上下動させ又は前記回転させ或いは前記旋回させるディスプレイ可動手段とを含む請求項1ないし請求項12に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正面パネルに所定の画像を出力するディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
処理装置と、処理装置に接続されて処理装置に複数の画像を生成するように構成されたカメラと、処理装置に接続されて処理装置によって出力された第1のシーンを表示するように構成されたディスプレイ装置と、処理装置に接続されて対話型ディスプレイのプロセスを記憶し、処理装置に指示して対話型ディスプレイのプロセスを実行するように構成されたメモリ装置とを有し、カメラによって撮影された複数の画像に対応する複数のジェスチャを判定する判定手段と、複数のジェスチャのうちのジェスチャの所定の組合せを第1のコマンドとして解釈する解釈手段と、第1のコマンドに応答して第1のシーンを出力するシーン出力手段とを含む対話型ディスプレイシステムが開示されている(特許文献1参照)。対話型ディスプレイシステムは、利用者によって実行される所定のジェスチャの組合せを検出し、対話型ディスプレイシステムに指示して利用者に応答することができ、入力装置にデータを入力することなく、利用者が対話型ディスプレイシステムと対話することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-52991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示の対話型ディスプレイシステムは、カメラが撮影した画像データやマイクロフォンが集音した音声データを他のサーバに送信することがないから、カメラが撮影した画像を他のサーバのディスプレイに出力(表示)させることができず、マイクロフォンが集音した音声を他のサーバのスピーカーから出力させることができない。又、他のサーバから所定の画像データを受信することはないから、他のサーバから受信した画像をディスプレイに出力(表示)することができず、他のサーバから所定の音声データを受信することはないから、他のサーバから受信した音声をスピーカーから出力(表示)することができない。対話型ディスプレイシステムは、他のサーバ(第三者)から各種の画像情報や音声情報を取得することができず、他のサーバ(第三者)に各種の画像情報や音声情報を提供することができない。更に、ディスプレイがその中心を軸として時計回り方向と半時計回り方向とへ回転することはなく、ディスプレイが上下方向へ上下動することはなく、ディスプレイが支柱を中心として支柱の左回り方向と右回り方向とへ回転することはないから、ディスプレイを利用者が最も見易い位置に自動的に動かすことができず、利用者の位置にかかわらず、ディスプレイを利用者が最も見易い状態にすることができない。
【0005】
本発明の目的は、画像データや音声データを双方向に送受信することができ、他のサーバ(第三者)から各種の画像情報や音声情報を取得することができるとともに、他のサーバ(第三者)に各種の画像情報や音声情報を提供することができるディスプレイ装置を提供することにある。本発明の他の目的は、利用者がどの位置にいたとしても、正面パネルを利用者が最も見易い位置に自動的に動かすことができ、正面パネルを利用者が最も見易い状態にすることができるディスプレイ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに並行して一方向へ延びる第1及び第2端縁と、互いに並行して前記一方向と交差する交差方向へ延びる第1及び第2側縁と、それら端縁及びそれら側縁に囲繞された正面パネル及び背面エリアとを有し、一方向又は交差方向へ長い所定面積の矩形に成形されて正面パネルに所定の画像を出力するディスプレイ装置である。
【0007】
前記前提における本発明の特徴は、ディスプレイ装置が、第1端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第1外周縁を備えた所定面積の第1延出部と、第2端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第2外周縁を備えた所定面積の第2延出部と、第1側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第3外周縁を備えた所定面積の第3延出部と、第2側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第4外周縁を備えた所定面積の第4延出部とを有し、正面パネルに向かい合う物体を撮影するカメラが、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置が、所定のネットワークを利用して他のサーバと所定のデータを送受信可能な通信手段と、カメラを利用して物体を撮影する画像撮影手段と、撮影手段によって撮影した物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信する画像データ送信手段と、ディスプレイ装置の利用者とディスプレイ装置を介して対面する物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信する画像データ受信手段と、画像データ受信手段によって受信した物体の画像を正面パネルに出力する画像データ出力手段とを有することにある。
【0008】
本発明の一例としては、カメラによって撮影される物体が、ディスプレイ装置の利用者であり、利用者とディスプレイ装置を介して対面する物体が、利用者とディスプレイ装置を介して対話する第三者であり、撮影手段が、カメラを利用して利用者を撮影し、画像データ送信手段が、撮影手段によって撮影した利用者の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信し、画像データ受信手段が、第三者の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信し、画像データ出力手段が、画像データ受信手段によって受信した第三者の画像を正面パネルに出力する。
【0009】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置の正面パネルに向かい合う利用者の音声を集音するマイクロフォンが、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、所定の音を発音するスピーカーが、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置が、マイクロフォンを利用して利用者の音声を集音する音声集音手段と、音声集音手段によって集音した利用者の音声データを通信手段を利用して他のサーバに送信する音声データ送信手段と、ディスプレイ装置を介して利用者と対話する第三者の音声データを通信手段を利用して他のサーバから受信する音声データ受信手段と、音声データ受信手段によって受信した第三者の音声をスピーカーを利用して出力する音声出力手段とを含む。
【0010】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を通信手段を利用して他のサーバから受信するウェブサイト紹介情報受信手段と、ウェブサイト紹介情報受信手段によって受信したウェブサイト紹介情報を正面パネルに出力するウェブサイト紹介情報出力手段と、ウェブサイト紹介情報出力手段によって出力された各種複数のウェブサイトから所定のウェブサイトを指定したときに、指定したウェブサイトを正面パネルに出力するウェブサイト出力手段とを含む。
【0011】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に関連する各種の要望事項関連情報を通信手段を利用して他のサーバから受信する要望事項関連情報受信手段と、要望事項関連情報受信手段によって受信した要望事項関連情報を正面パネルに出力する要望事項関連情報出力手段とを含む。
【0012】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、利用者が発音した音声及び他のサーバから受信した第三者の音声を所定の言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳手段によって翻訳した利用者の音声及び第三者の音声をスピーカーを利用して出力する翻訳音声出力手段とを含む。
【0013】
本発明の他の一例としては、利用者が所定の電気機器にIOTによって所定のプロセスを実行させるコマンドをディスプレイ装置を介して入力した場合、コマンドに対応する所定のプロセスを通信手段を利用して電気機器に送信しつつ、所定のプロセスを電気機器に実行させるプロセス実行手段を含む。
【0014】
本発明の他の一例としては、正面パネルの前方に人が位置したときにその人を検知する人感センサが、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置が、人感センサによって人を検知した場合、ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第1起動手段と、人感センサが人を検知した後、人が検知されなくなった場合、起動させたディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第1停止手段とを含む。
【0015】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、ディスプレイ第1起動手段によって起動した後、撮影手段によって正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第1比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第1比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、ディスプレイ第1停止手段を実施する。
【0016】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、利用者が発音した起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第1比較手段と、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第1比較手段によって比較した結果、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第2起動手段と、利用者が発音した停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させたディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第2停止手段とを含む。
【0017】
本発明の他の一例としては、正面パネルから前方を照らす照明が、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置の周辺の光を検知する光検知センサが、第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置が、人感センサによって人を検知した場合であって、光検知センサがディスプレイ装置の周辺の光を感知しない場合、照明を起動させる照明第1起動手段と、人感センサによって人を検知しない場合、又は、光検知センサがディスプレイ装置の周辺の光を感知した場合、起動させた照明を消灯させる照明第1消灯手段とを含む。
【0018】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、照明第1起動手段によって照明を起動した後、撮影手段によって正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第2比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第2比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、照明第1消灯手段を実施する。
【0019】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、利用者が発音した照明起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の照明起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第2比較手段と、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第2比較手段によって比較した結果、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、照明を起動させる照明第2起動手段と、利用者が発音した照明停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させた照明を消灯させる照明第2消灯手段とを含む。
【0020】
本発明の他の一例としては、ディスプレイ装置が、背面エリアに設置されて上下方向へ延びる支柱を含み、支柱に沿って上下方向上方と上下方向下方とへ上下動可能であり、支柱を中心として支柱の右回り方向と左回り方向とへ回転可能であるとともに、ディスプレイ装置の中心部を軸として時計回り時方向と半時計回り方向とへ旋回可能であり、ディスプレイ装置は、正面パネルを視認する利用者の顔面姿勢に対する適応性の程度を推定するための機械学習を行った学習済み学習モデルに、画像撮影手段によって撮影された利用者の顔面の画像データを入力することで、正面パネルを視認する利用者の顔面姿勢の適応性の程度を示す適応性スコアを学習モデルから取得する適応性推定手段と、適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように、ディスプレイ装置を自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させるディスプレイ可動手段とを含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るディスプレイ装置によれば、第1端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第1外周縁を備えた所定面積の第1延出部と、第2端縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第2外周縁を備えた所定面積の第2延出部と、第1側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第3外周縁を備えた所定面積の第3延出部と、第2側縁から径方向外方へ凸となるように円弧を画く第4外周縁を備えた所定面積の第4延出部とを有し、正面パネルに向かい合う物体を撮影するカメラが第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、所定のネットワークを利用して他のサーバと所定のデータを送受信可能な通信手段と、カメラを利用して物体を撮影する画像撮影手段と、撮影手段によって撮影した物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信する画像データ送信手段と、利用者とディスプレイ装置を介して対面する物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信する画像データ受信手段と、画像データ受信手段によって受信した物体の画像を正面パネルに出力する画像データ出力手段とを有し、カメラによって撮影した物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信し、物体の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信することで、所定の物体の画像データを他のサーバとの間で双方向に送受信することができ、他のサーバ(第三者)から各種の画像情報を取得・出力(表示)することができ、他のサーバ(第三者)に各種の画像情報を提供することができる。
【0022】
カメラによって撮影される物体がディスプレイ装置の利用者であり、利用者とディスプレイ装置を介して対面する物体が利用者とディスプレイ装置を介して対話する第三者であり、撮影手段がカメラを利用して利用者を撮影し、画像データ送信手段が撮影手段によって撮影した利用者の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信し、画像データ受信手段が第三者の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信し、画像データ出力手段が画像データ受信手段によって受信した第三者の画像を正面パネルに出力するディスプレイ装置は、カメラによって撮影した利用者の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信し、第三者の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信することで、利用者や第三者の画像データを他のサーバとの間で双方向に送受信することができ、他のサーバ(第三者)から第三者の画像情報を取得・出力(表示)することができ、他のサーバ(第三者)に利用者の画像情報を提供することができる。
【0023】
ディスプレイの正面パネルに向かい合う利用者の音声を集音するマイクロフォンが第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、所定の音を発音するスピーカーが第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、マイクロフォンを利用して利用者の音声を集音する音声集音手段と、音声集音手段によって集音した利用者の音声データを通信手段を利用して他のサーバに送信する音声データ送信手段と、ディスプレイ装置を介して利用者と対話する第三者の音声データを通信手段を利用して他のサーバから受信する音声データ受信手段と、音声データ受信手段によって受信した第三者の音声をスピーカーを利用して出力(発音)する音声出力手段とを含むディスプレイ装置は、マイクロフォンによって集音した利用者の音声データを通信手段を利用して他のサーバに送信し、第三者の音声データを通信手段を利用して他のサーバから受信することで、利用者や第三者の音声データを他のサーバとの間で双方向に送受信することができ、他のサーバ(第三者)から各種の音声情報を取得・出力(表示)することができるとともに、他のサーバ(第三者)に各種の音声情報を提供することができる。
【0024】
利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を通信手段を利用して他のサーバから受信するウェブサイト紹介情報受信手段と、ウェブサイト紹介情報受信手段によって受信したウェブサイト紹介情報を正面パネルに出力するウェブサイト紹介情報出力手段と、ウェブサイト紹介情報出力手段によって出力された各種複数のウェブサイトから所定のウェブサイトを指定したときに、指定したウェブサイトを正面パネルに出力するウェブサイト出力手段とを含むディスプレイ装置は、利用者が発音した要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を正面パネルに出力(表示)することで、利用者が所望するウェブサイト紹介情報を音声だけで正面パネルに出力(表示)させることができるとともに、指定したウェブサイトを正面パネルに出力(表示)させることができ、音声によって要望した所望のウェブサイトを確認することで利用者が自己にとって有益な各種情報を得ることができる。
【0025】
利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に関連する各種の要望事項関連情報を通信手段を利用して他のサーバから受信する要望事項関連情報受信手段と、要望事項関連情報受信手段によって受信した要望事項関連情報を正面パネルに出力する要望事項関連情報出力手段とを含むディスプレイ装置は、利用者が発音した要望事項に関連する各種の要望事項関連情報を正面パネルに出力(表示)することで、利用者が所望する各種の要望事項関連情報を音声だけで正面パネルに出力(表示)させることができ、音声によって要望した所望の要望事項関連情報を確認することで利用者が自己にとって有益な各種情報を得ることができる。
【0026】
利用者が発音した音声及び他のサーバから受信した第三者の音声を所定の言語に翻訳する翻訳手段と、翻訳手段によって翻訳した利用者の音声及び第三者の音声をスピーカーを利用して出力する翻訳音声出力手段とを含むディスプレイ装置は、利用者の音声及び第三者の音声を所定の言語に翻訳し、翻訳した利用者の音声及び第三者の音声をスピーカーを利用して出力するから、言語が異なる各国の外国人と対話によってコミュニケーションを取ることができ、他国の第三者に有益な各種情報を伝えることができ、他国の第三者から有益な各種情報を得ることができる。
【0027】
利用者が所定の電気機器にIOTによって所定のプロセスを実行させるコマンドをディスプレイ装置を介して入力した場合、コマンドに対応する所定のプロセスを通信手段を利用して電気機器に送信しつつ、所定のプロセスを電気機器に実行させるプロセス実行手段を含むディスプレイ装置は、IOTによってコマンドに対応する所定のプロセスを電気機器に実行させるから、利用者が所望する各種のプロセスをIOTを介して電気機器に実行させることができ、IOTを利用して電気機器を遠隔操作によって稼働させることができる。
【0028】
正面パネルの前方に人が位置したときにその人を検知する人感センサが第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、人感センサによって人を検知した場合、ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第1起動手段と、人感センサが人を検知した後、人が検知されなくなった場合、起動させたディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第1停止手段とを含むディスプレイ装置は、人感センサが正面パネルの前方の人の有無を検知し、人感センサによって人が検知された場合、自動でディスプレイ装置を起動させることができ、人感センサによって人が検知されなくなった場合、起動させたディスプレイ装置を自動で停止させることができ、人感センサを利用してディスプレイ装置の発停を自動で行うことができる。
【0029】
ディスプレイ第1起動手段によって起動した後、撮影手段によって正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第1比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第1比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、ディスプレイ第1停止手段を実施するディスプレイ装置は、ディスプレイ装置の利用者と撮影した人とが異なる場合、起動させたディスプレイ装置を停止させるから、正当な利用者のみにディスプレイ装置を利用させることができ、ディスプレイ装置の不正な利用を防ぐことができる。
【0030】
利用者が発音した起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第1比較手段と、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第1比較手段によって比較した結果、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、ディスプレイ装置を起動させるディスプレイ第2起動手段と、利用者が発音した停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させたディスプレイ装置を停止させるディスプレイ第2停止手段とを含むディスプレイ装置は、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを比較し、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、ディスプレイ装置を起動させるから、利用者の音声だけでディスプレイ装置を起動させることができるのみならず、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが異なる場合、ディスプレイ装置が起動することはないから、正当な利用者のみがディスプレイ装置を起動させることができ、ディスプレイ装置の不正な利用を防ぐことができる。ディスプレイ装置は、利用者が発音した停止メッセージによってディスプレイ装置を自動で停止させることができ、利用者の音声によってディスプレイ装置の発停を自動で行うことができる。
【0031】
正面パネルから前方を照らす照明が第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、ディスプレイ装置の周辺の光を検知する光検知センサが第1~第4延出部のうちの少なくとも1つの延出部に設置され、人感センサによって人を検知した場合であって、光検知センサがディスプレイ装置の周辺の光を感知しない場合、照明を起動させる照明第1起動手段と、人感センサによって人を検知しない場合、又は、光検知センサがディスプレイ装置の周辺の光を感知した場合、起動させた照明を消灯させる照明第1消灯手段とを含むディスプレイ装置は、人感センサが正面パネルの前方の人の有無を検知し、人感センサによって人が検知された場合であって、光検知センサがディスプレイ装置の周辺の光を検知し、光検知センサによって光が感知されない場合、自動で照明を起動させることができ、人感センサによって人が検知されない場合、又は、光検知センサによって光が感知された場合、起動させた照明を自動で消灯させることができ、人感センサや光検知センサを利用して照明の発停を自動で行うことができる。
【0032】
照明第1起動手段によって照明を起動した後、撮影手段によって正面パネルの前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第2比較手段を含み、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第2比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、照明第1停止手段を実施するディスプレイ装置は、ディスプレイ装置の利用者と撮影した人とが異なる場合、起動させた照明を停止させるから、正当な利用者のみに照明を含むディスプレイ装置を利用させることができ、照明を含むディスプレイ装置の不正な利用を防ぐことができる。
【0033】
利用者が発音した照明起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の照明起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第2比較手段と、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第2比較手段によって比較した結果、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、照明を起動させる照明第2起動手段と、利用者が発音した照明停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させた照明を消灯させる照明第2消灯手段とを含むディスプレイ装置は、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを比較し、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、照明を起動させるから、利用者の音声だけで照明を起動させることができるのみならず、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが異なる場合、照明が起動することはないから、正当な利用者のみが照明を含むディスプレイ装置を利用することができ、照明を含むディスプレイ装置の不正な利用を防ぐことができる。ディスプレイ装置は、利用者が発音した照明停止メッセージによって照明を自動で停止させることができ、利用者の音声によって照明の発停を自動で行うことができる。
【0034】
背面エリアに設置されて上下方向へ延びる支柱を含み、支柱に沿って上下方向上方と上下方向下方とへ上下動可能であり、支柱を中心として支柱の右回り方向と左回り方向とへ回転可能であるとともに、ディスプレイ装置の中心部を軸として時計回り時方向と半時計回り方向とへ旋回可能であり、正面パネルを視認する利用者の顔面姿勢に対する適応性の程度を推定するための機械学習を行った学習済み学習モデルに、画像撮影手段によって撮影された利用者の顔面の画像データを入力することで、正面パネルを視認する利用者の顔面姿勢の適応性の程度を示す適応性スコアを前記学習モデルから取得する適応性推定手段と、適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように、ディスプレイ装置を自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させるディスプレイ可動手段とを含むディスプレイ装置は、人工知能により実施される適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように、ディスプレイ装置を自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させるから、利用者がどの位置にいたとしても、正面パネルを視認する利用者が正面パネルを最も見易い位置にディスプレイ装置を自動で動かすことができ、正面パネルを利用者が最も見易い状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】一例として示すディスプレイ装置の斜視図。
図2図1のディスプレイ装置の正面図。
図3図1のディスプレイ装置の背面図。
図4図1のディスプレイ装置の側面図。
図5】ディスプレイ本体から第1~第4延出部材を取り外した状態で示す分解図。
図6】ディスプレイ装置が時計回り方向又は半時計回り方向へ旋回した状態を示す正面図。
図7】ディスプレイ装置が支柱に沿って上下方向上方へ移動した状態を示す正面図。
図8】ディスプレイ装置が支柱を中心として支柱の周り方向へ回転する状態を示す視図。
図9】他の一例として示すディスプレイ装置の斜視図。
図10図9のディスプレイ装置の正面図。
図11図9のディスプレイ装置の背面図。
図12図9のディスプレイ装置の側面図。
図13】第1~第4延出部をディスプレイ装置から取り外した状態で示す分解図。
図14】ディスプレイ装置の正面パネルに出力されたメニュー画面の一例を示す図。
図15】ディスプレイ装置の正面パネルに出力されたウェブサイト紹介情報画面の一例を示す図。
図16】ディスプレイ装置の正面パネルに出力されたオンライン診療画面の一例を示す図。
図17】ディスプレイ装置の正面パネルに出力された要望事項関連サイト紹介情報画面の一例を示す図。
図18】ディスプレイ装置の正面パネルに出力された外国人紹介情報の一例を示す図。
図19】ディスプレイ装置の正面パネルに出力されたオンライン対話画面の一例を示す図。
図20】ディスプレイ装置の正面パネルに出力されたIOT対象機器選択画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
一例として示すディスプレイ装置10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係るディスプレイ装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。尚、図2は、図1のディスプレイ装置10Aの正面図であり、図3は、図1のディスプレイ装置10Aの背面図である。図4は、図1のディスプレイ装置10Aの側面図であり、図5は、ディスプレイ装置10Aから第1~第4延出部材12a~12dを取り外した状態で示す分解図である。図6は、ディスプレイ装置10Aが時計回り方向又は半時計回り方向へ旋回した状態を示す正面図であり、図7は、ディスプレイ装置10Aが支柱37に沿って上下方向上方へ移動した状態を示す正面図である。図8は、ディスプレイ装置10Aが支柱37を中心として支柱37の周り方向へ回転する状態を示す視図である。図1では、上下方向を矢印Aで示し、幅方向を矢印Bで示す。図6では、旋回方向を矢印Cで示し、図8では、回転方向を矢印Dで示す。
【0037】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイシステム)は、ディスプレイ本体11と、ディスプレイ本体11に取り付けられた第1~第4延出部材12a~12d(第1~第4延出部)とから形成されている。ディスプレイ本体11は、互いに並行して幅方向(一方向)へ延びる第1端縁13及び第2端縁14と、互いに並行して幅方向(一方向)と交差する上下方向(交差方向)へ延びる第1側縁15及び第2側縁16と、それら端縁13,14及びそれら側縁15,16に囲繞された正面パネル17及び背面エリア18とを有する。ディスプレイ本体11(正面パネル17及び背面エリア18)は、上下方向(交差方向)へ長い所定面積の矩形に成形されている。尚、ディスプレイ本体11(正面パネル17及び背面エリア18)が幅方向(一方向)へ長い所定面積の矩形に成形されていてもよい。ディスプレイ本体11の正面パネル17には、所定の画像が出力(表示)される。ディスプレイ本体11には、コントローラ(制御装置)(図示せず)が収容されている。
【0038】
第1延出部材12a(第1延出部)は、ディスプレイ本体11の第1端縁13に着脱可能に取り付けられている。第1延出部材12aは、第1端縁13に並行して幅方向(一方向)へ延びる第1内周縁19aと、第1内周縁19a(第1端縁13)から上下方向上方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第1外周縁20aとを有する。第1延出部材12aは、その平面形状(正面形状)が幅方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第1端縁13から上下方向上方(径方向外方)へ延出している。
【0039】
第1延出部材12aは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第1延出部材12aの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第1延出部材12aの第1内周縁19aには、幅方向(一方向)へ延びる第1取付プレート23aが一体に繋がっている。第1延出部材12aは、第1取付プレート23aがディスプレイ本体11の第1端縁13に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第1端縁13に設置される。
【0040】
第1延出部材12aのデバイス収容スペースには、デジタルカメラ24(カメラ)、マイクロフォン25、人感センサ26、光検知センサ27が収容されている。デジタルカメラ24は、その制御部がインターフェイスを介してコントローラに接続され、そのレンズが第1延出部材12aの前面開口21から前方へ向かい、正面パネル17の前方に位置した利用者や物体を撮影する。デジタルカメラ24の制御部は、撮影した画像データをコントローラに送信する。マイクロフォン25は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方に位置した利用者の音声を集音する。マイクロフォン25は、集音した音声データをコントローラに送信する。
【0041】
人感センサ26は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方に位置した人を感知する。人感センサ26は、人検知信号又は人非検知信号をコントローラに送信する。光検知センサ27は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、ディスプレイ装置10Aの周辺の光を検知する。光検知センサ27は、光検知信号又は光非検知信号をコントローラに送信する。
【0042】
第2延出部材12b(第2延出部)は、ディスプレイ本体11の第2端縁14に着脱可能に取り付けられている。第2延出部材12bは、第2端縁14に並行して幅方向(一方向)へ延びる第2内周縁19bと、第2内周縁19b(第2端縁14)から上下方向下方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第2外周縁20bとを有する。第2延出部材12bは、その平面形状(正面形状)が幅方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第2端縁14から上下方向下方(径方向外方)へ延出している。
【0043】
第2延出部材12bは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第2延出部材12bの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第2延出部材12bの第2内周縁19bには、幅方向(一方向)へ延びる第2取付プレート23bが一体に繋がっている。第2延出部材12bは、第2取付プレート23bがディスプレイ本体11の第2端縁14に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第2端縁14に設置される。第2延出部材12bのデバイス収容スペースには、LED照明28(照明)が収容されている。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。
【0044】
第3延出部材12c(第3延出部)は、ディスプレイ本体11の第1側縁15に着脱可能に取り付けられている。第3延出部材12cは、第1側縁15に並行して幅方向(一方向)へ延びる第3内周縁19cと、第3内周縁19c(第1側縁15)から幅方向外方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第3外周縁20cとを有する。第3延出部材12cは、その平面形状(正面形状)が上下方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第1側縁15から幅方向外方(径方向外方)へ延出している。
【0045】
第3延出部材12cは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第3延出部材12cの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第3延出部材12cの第3内周縁19cには、幅方向(一方向)へ延びる第3取付プレート23cが一体に繋がっている。第3延出部材12cは、第3取付プレート23cがディスプレイ本体11の第1側縁15に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第1側縁15に設置される。第3延出部材の12cデバイス収容スペースには、スピーカー29、LED照明28(照明)が収容されている。スピーカー29は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、所定の音を発生する。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。
【0046】
第4延出部材12d(第4延出部)は、ディスプレイ本体11の第2側縁16に着脱可能に取り付けられている。第4延出部材12dは、第2側縁16に並行して幅方向(一方向)へ延びる第4内周縁19dと、第4内周縁19d(第2側縁16)から幅方向外方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第4外周縁20dとを有する。第4延出部材12dは、その平面形状(正面形状)が上下方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第2側縁16から幅方向外方(径方向外方)へ延出している。
【0047】
第4延出部材12dは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第4延出部材12dの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等織物や編み物)によって被覆されている。第4延出部材12dの第4内周縁19dには、幅方向(一方向)へ延びる第4取付プレート23dが一体に繋がっている。第4延出部材12dは、第4取付プレート23dがディスプレイ本体11の第2側縁16に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第2側縁16に設置される。第4延出部材12dのデバイス収容スペースには、スピーカー29、LED照明28(照明)が収容されている。スピーカー29は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、所定の音を発生する。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。
【0048】
ディスプレイ装置10Aでは、第1延出部材12a(第1延出部)の円弧を画く第1外周縁20aと第3延出部材12c(第3延出部)の円弧を画く第3外周縁20cとが第1仮想交差周縁30aにおいて繋がり、第1延出部材12aの円弧を画く第1外周縁20aと第4延出部材12d(第4延出部)の円弧を画く第4外周縁20dとが第2仮想交差周縁30bにおいて繋がっている。更に、第2延出部材12b(第2延出部)の円弧を画く第2外周縁20bと第3延出部材12cの円弧を画く第3外周縁20cとが第3仮想交差周縁30cにおいて繋がり、第2延出部材12bの円弧を画く第2外周縁20bと第4延出部材12dの円弧を画く第4外周縁20dとが第4仮想交差周縁30dにおいて繋がっている。
【0049】
ディスプレイ装置10Aでは、第1外周縁20aと第3外周縁20cとが第1仮想交差周縁30aを介して繋がり、第1外周縁20aと第4外周縁20dとが第2仮想交差周縁30bを介して繋がり、第2外周縁20bと第3外周縁20cとが第3仮想交差周縁30cを介して繋がるとともに、第2外周縁20bと第4外周縁20dとが第4仮想交差周縁30dを介して繋がることで、第1~第4延出部材12a~12dの第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4仮想交差周縁30a~30dとが上下方向(交差方向)へ長い楕円形を模っている。尚、第1~第4延出部材12a~12dの第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4仮想交差周縁30a~30dとが幅方向(一方向)へ長い楕円形を模っていてもよい。
【0050】
ディスプレイ装置10Aでは、ディスプレイ本体11の第1端縁13と第1側縁15とが交差する第1交差角部31aが第1延出部材12aの第1外周縁20aと第3延出部材12cの第3外周縁20cとを繋ぐ第1仮想交差周縁30aよりも径方向外方へ延出し、ディスプレイ本体11の第1端縁13と第2側縁16とが交差する第2交差角部31bが第1延出部材12aの第1外周縁20aと第4延出部材12dの第4外周縁20dとを繋ぐ第2仮想交差周縁30bよりも径方向外方へ延出している。更に、ディスプレイ本体11の第2端縁14と第1側縁15とが交差する第3交差角部31cが第2延出部材12bの第2外周縁20bと第3延出部材12cの第3外周縁20cとを繋ぐ第3仮想交差周縁30cよりも径方向外方へ延出し、第2端縁14と第2側縁16とが交差する第4交差角部31dが第2延出部材12bの第2外周縁20bと第4延出部材12dの第4外周縁20dとを繋ぐ第4仮想交差周縁30dよりも径方向外方へ延出している。
【0051】
ディスプレイ装置10Aは、上下方向(又は幅方向)へ長い楕円形を模る第1~第4延出部材12a~12d(第1~第4延出部)の円弧を画く第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4仮想交差周縁30a~30dとが正面パネル17を囲み、第1~第4交差角部31a~31dが楕円形を模る第1~第4仮想交差周縁30a~30dよりも径方向外方へ延出することで、第1~第4延出部材12a~12dによって矩形の正面パネル17が矩形と楕円形(円形)との組み合わせからなる装飾美又は機能美を備えることができる。ディスプレイ装置10Aは、矩形と楕円形(円形)との組み合わせからなる装飾美又は機能美を備えた優れた美観を有し、正面パネル17の見場が良く、正面パネル17を見た利用者に美感を起こさせることができ、利用者にディスプレイ装置10Aを使ってみたいという意欲(使用意欲)を惹起させることができるとともに、利用者の購買意欲を惹起することができる。
【0052】
図9は、他の一例として示すディスプレイ装置10Bの斜視図であり、図10は、図9のディスプレイ装置10Bの正面図である。図11は、図9のディスプレイ装置10Bの背面図であり、図12は、図9のディスプレイ装置10Bの側面図である。図13は、第1~第4延出部材32a~32dをディスプレイ装置10Bから取り外した状態で示す分解図である。図9では、上下方向を矢印Aで示し、幅方向を矢印Bで示す。
【0053】
ディスプレイ装置10B(ディスプレイシステム)は、ディスプレイ本体11と、ディスプレイ本体11に取り付けられた第1~第4延出部材32a~32d(第1~第4延出部)とから形成されている。ディスプレイ本体11は、互いに並行して幅方向(一方向)へ延びる第1端縁13及び第2端縁14と、互いに並行して幅方向(一方向)と交差する上下方向(交差方向)へ延びる第1側縁15及び第2側縁16と、それら端縁13,14及びそれら側縁15,16に囲繞された正面パネル17及び背面エリア18とを有する。ディスプレイ本体11(正面パネル17及び背面エリア18)は、幅方向(一方向)へ長い所定面積の矩形に成形されている。尚、ディスプレイ本体11(正面パネル17及び背面エリア18)が上下方向(交差方向)へ長い所定面積の矩形に成形されていてもよい。ディスプレイ本体11の正面パネル17には、所定の画像が出力(表示)される。ディスプレイ本体11には、コントローラ(制御装置)(図示せず)が収容されている。
【0054】
第1延出部材32a(第1延出部)は、ディスプレイ本体11の第1端縁13に着脱可能に取り付けられている。第1延出部材32aは、第1端縁13に並行して幅方向(一方向)へ延びる第1内周縁19aと、第1内周縁19a(第1端縁13)から上下方向上方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第1外周縁20aとを有する。第1延出部材12aは、その平面形状(正面形状)が幅方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第1端縁13から上下方向上方(径方向外方)へ延出している。
【0055】
第1延出部材32aは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第1延出部材32aの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第1延出部材32aの第1内周縁19aには、幅方向(一方向)へ延びる第1取付プレート33aが一体に繋がっている。第1延出部材32aは、第1取付プレート33aがディスプレイ本体11の第1端縁13に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第1端縁13に設置される。
【0056】
第1延出部材32aのデバイス収容スペースには、デジタルカメラ24、マイクロフォン25が収容されている。デジタルカメラ24は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、そのレンズが第1延出部材32aの前面開口21から前方へ向かい、正面パネル17の前方に位置した利用者や物体を撮影する。デジタルカメラ24は、撮影した画像データをコントローラに送信する。マイクロフォン25は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方に位置した利用者の音声を集音する。マイクロフォン17は、集音した音声データをコントローラに送信する。
【0057】
第2延出部材32b(第2延出部)は、ディスプレイ本体11の第2端縁14に着脱可能に取り付けられている。第2延出部材32bは、第2端縁14に並行して幅方向(一方向)へ延びる第2内周縁19bと、第2内周縁19b(第2端縁14)から上下方向下方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第2外周縁20bとを有する。第2延出部材32bは、その平面形状(正面形状)が幅方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第2端縁14から上下方向上方(径方向外方)へ延出している。
【0058】
第2延出部材32bは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第2延出部材32bの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第2延出部材32bの第2内周縁19bには、幅方向(一方向)へ延びる第2取付プレート33bが一体に繋がっている。第2延出部材32bは、第2取付プレート33bがディスプレイ本体11の第2端縁14に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第2端縁14に設置される。
【0059】
第2延出部材32bのデバイス収容スペースには、LED照明28(照明)、人感センサ26、光検知センサ27が収容されている。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。人感センサ26は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方に位置した人を感知する。人感センサ26は、人検知信号又は人非検知信号をコントローラに送信する。光検知センサ27は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、ディスプレイ装置10Bの周辺の光を検知する。光検知センサ27は、光検知信号又は光非検知信号をコントローラに送信する。
【0060】
第3延出部材32c(第3延出部)は、ディスプレイ本体11の第1側縁15に着脱可能に取り付けられている。第3延出部材32cは、第1側縁15に並行して幅方向(一方向)へ延びる第3内周縁19cと、第3内周縁19c(第1側縁15)から幅方向外方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第3外周縁20cとを有する。第3延出部材32cは、その平面形状(正面形状)が上下方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第1側縁15から幅方向外方(径方向外方)へ延出している。
【0061】
第3延出部材32cは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第3延出部材32cの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第3延出部材32cの第3内周縁19cには、幅方向(一方向)へ延びる第3取付プレート33cが一体に繋がっている。第3延出部材32cは、第3取付プレート33cがディスプレイ本体11の第1側縁15に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第1側縁15に設置される。第3延出部材32cのデバイス収容スペースには、スピーカー29、LED照明28(照明)が収容されている。スピーカー29は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、所定の音を発生する。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。
【0062】
第4延出部材32d(第4延出部)は、ディスプレイ本体11の第2側縁16に着脱可能に取り付けられている。第4延出部材32dは、第2側縁16に並行して幅方向(一方向)へ延びる第4内周縁19dと、第4内周縁19d(第2側縁16)から幅方向外方(径方向外方)へ凸となるように円弧を画く第4外周縁20dとを有する。第4延出部材32dは、その平面形状(正面形状)が上下方向へ長い三日月形に成形され、ディスプレイ本体11の第2側縁16から幅方向外方(径方向外方)へ延出している。
【0063】
第4延出部材32dは、その内部にデバイス収容スペース(図示せず)が形成されている。第4延出部材32dの前面開口21は、生地22(スピーカーグリルネット等の織物や編み物)によって被覆されている。第4延出部材32dの第4内周縁19dには、幅方向(一方向)へ延びる第4取付プレート33dが一体に繋がっている。第4延出部材32dは、第4取付プレート33dがディスプレイ本体11の第2側縁16に所定の取付手段(取付ボルトやビス等)によって固定されることで、ディスプレイ本体11の第2側縁16に設置される。第4延出部材32dのデバイス収容スペースには、スピーカー29、LED照明28(照明)が収容されている。スピーカー29は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、所定の音を発生する。LED照明28は、インターフェイスを介してコントローラに接続され、正面パネル17の前方を照らす。
【0064】
ディスプレイ装置10Bでは、第1延出部材32a(第1延出部)の円弧を画く第1外周縁20aと第3延出部材32c(第3延出部)の円弧を画く第3外周縁20cとが第1交差周縁34aにおいて繋がり、第1延出部材32aの円弧を画く第1外周縁20aと第4延出部材32d(第4延出部)の円弧を画く第4外周縁20dとが第2交差周縁34bにおいて繋がっている。更に、第2延出部材32b(第2延出部)の円弧を画く第2外周縁20bと第3延出部材32cの円弧を画く第3外周縁20cとが第3交差周縁34cにおいて繋がり、第2延出部材32bの円弧を画く第2外周縁20bと第4延出部材32dの円弧を画く第4外周縁20dとが第4交差周縁34dにおいて繋がっている。
【0065】
ディスプレイ装置10Bでは、第1外周縁20aと第3外周縁20cとが繋がり、第1外周縁20aと第4外周縁20dとが繋がり、第2外周縁20bと第3外周縁20cとが繋がるとともに、第2外周縁20bと第4外周縁20dとが繋がることで、第1~第4延出部材12a~12dの第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4交差周縁34a~34dとが幅方向(一方向)へ長い楕円形を画いている。尚、第1~第4延出部材12a~12dの第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4交差周縁34a~34dとが上下方向(交差方向)へ長い楕円形を画いていてもよい。
【0066】
ディスプレイ装置10Bでは、第1端縁13と第1側縁15とが交差する第1角35aが第1延出部材32aの第1外周縁20aと第3延出部材32cの第3外周縁20cとが交差する第1交差周縁34aの径方向内方に位置し、第1端縁13と第2側縁16とが交差する第2角35bが第1延出部材32aの第1外周縁20aと第4延出部材32dの第4外周縁20dとが交差する第2交差周縁34bの径方向内方に位置している。更に、第2端縁14と第1側縁15とが交差する第3角35cが第2延出部材32bの第2外周縁20bと第3延出部材32cの第3外周縁20cとが交差する第3交差周縁34cの径方向内方に位置し、第2端縁14と第2側縁16とが交差する第4角35dが第2延出部材32bの第2外周縁20bと第4延出部材32dの第4外周縁20dとが交差する第4交差周縁34dの径方向内方に位置している。
【0067】
尚、ディスプレイ装置10A,10Bでは、デジタルカメラ24、マイクロフォン25、人感センサ26、LED照明27(照明)、スピーカー28の第1~第4延出部材12a~12d,32a~32dに対する配置が図示のそれらに限定されず、デジタルカメラ24、マイクロフォン25、人感センサ26、LED照明27(照明)、スピーカー28の第1~第4延出部材12a~12d,32a~32dに対する配置を自由に決定することができる。
【0068】
ディスプレイ装置10Bは、幅方向(又は上下方向)へ長い楕円形を画く第1~第4延出部材32a~32d(第1~第4延出部)の円弧を画く第1~第4外周縁20a~20dと第1~第4交差周縁34a~34dとが正面パネル17を囲み、第1~第4角35a~35dが楕円形を画く第1~第4交差周縁34a~34dよりも径方向内方に位置することで、第1~第4延出部材32a~32dによって矩形の正面パネル17が矩形と楕円形(円形)との組み合わせからなる装飾美又は機能美を備えることができる。ディスプレイ装置10Bは、矩形と楕円形(円形)との組み合わせからなる装飾美又は機能美を備えた優れた美観を有し、正面パネル17の見場が良く、正面パネル17を見た利用者に美感を起こさせることができ、利用者にディスプレイ装置10Bを使ってみたいという意欲を惹起させることができるとともに、利用者の購買意欲を惹起することができる。
【0069】
ディスプレイ装置10A,10B(ディスプレイシステム)のディスプレイ本体11に内蔵されたコントローラ(制御装置)は、インターネット上のクラウド(クラウドコンピューティング)に仮想(形成)されたクラウドサーバ36に接続されている。クラウドサーバ36は、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量記憶領域が生成されている。クラウドとしては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。クラウドサーバ36の仮想メインメモリには、ディスプレイシステムの後記する各手段を実施させるディスプレイシステムアプリケーション(画像データを3D画像に加工する3Dデザインアプリケーション、音声や文字を多国語に翻訳する翻訳アプリケーション、人工知能アルゴリズムを含む)が記憶(格納)されている。
【0070】
尚、コントローラ(制御装置)が物理的なサーバ(コンピュータ)であってもよい。物理的なサーバは、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを備え、大容量記憶領域(大容量ハードディスク)を内蔵している。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、ディスプレイシステムを提供する提供者(提供会社)が契約するデータセンターに形成(設置)されている。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)がディスプレイシステムを提供する提供者(提供会社)の事業所や事務所に形成(設置)される場合もある。
【0071】
クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)には、ホスト名とそのホスト名に割り当てるIPアドレスとの対応付けを設定するDNSサーバ、他のコンピュータや他のサーバからの要求を受け付けて各種情報を読み書きする機能を提供するデータベース・ファイルサーバ、ホームページを公開するために必要なWebサーバ、電子メールの送受信用のメールサーバ、作成された文章や画像等のデータをすべて保存してそれらのデータを検索可能にするドキュメントサーバ等の各種サーバ(各種仮想サーバ)が接続され、それらサーバがサーバ群(仮想サーバ群)を形成している。
【0072】
尚、クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、それ自体がDNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能を有し、各サーバ機能別にソフトウェア的に区分されている場合がある。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、インターネットに接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、インターネットを利用してアクセス制限がない他のあらゆるサーバにアクセスすることができる。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、世界のいずれかに施設されたデータセンターの他のサーバとインターネットを介してネットワークを形成している。
【0073】
クラウドサーバ36の大容量記憶領域(又は、物理的なサーバの大容量記憶領域)には、ディスプレイ装置10Aを利用する利用者の利用者特定情報が記憶(格納)され、ディスプレイ装置10A,10Bを利用する利用者の顔画像データが記憶(格納)されているとともに、ディスプレイ装置10A,10Bを利用する利用者の音声データが記憶(格納)されている(利用者属性情報報記憶手段)。利用者属性情報は、利用者の利用者識別情報(パスワードやID番号、ユニークな識別子等)に関連付けられた状態で大容量仮想記憶領域に記憶されている。利用者属性情報には、利用者の氏名、使用者の住所、電話番号、FAX番号、年齢、性別、メールアドレス等が含まれる。
【0074】
クラウドサーバ36の大容量記憶領域(又は、物理的なサーバの大容量記憶領域)には、他のサーバのURL(外国友人のサーバのURLを含む)やIPアドレスが記憶(格納)されている。クラウドサーバ36の大容量記憶領域(又は、物理的なサーバの大容量記憶領域)には、冷蔵庫やエアーコンディショナー(エアコン)、洗濯機、給湯器(湯沸かし器)、照明器具、清掃ロボット、コタツ、床暖房器具等の電化製品(電気機器)を特定する電気機器識別情報が記憶(格納)されている(電気機器識別情報記憶手段)。
【0075】
電気機器識別情報には、冷蔵庫やエアーコンディショナー、洗濯機、給湯器、照明器具、清掃ロボット、コタツ、床暖房器具等の固体識別番号や機械番号を利用することができる他、クラウドサーバ36(又は、物理的なサーバ)がそれらを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子を電気機器識別情報にすることができる。電気機器識別情報は、電化製品(電気機器)を利用する利用者の従利用者識別情報(パスワードやID番号、ユニークな識別子等)に関連付けられた状態で大容量仮想記憶領域に記憶されている。
【0076】
電気機器には、既述のそれらのみならず、IOTによって操作可能なすべての電気機器が含まれる。クラウドサーバ36の大容量記憶領域(又は、物理的なサーバの大容量記憶領域)には、IOTを利用して冷蔵庫やエアーコンディショナー、洗濯機、給湯器、照明器具、清掃ロボット、コタツ、床暖房器具等の電化製品(電気機器)に行わせるプロセス(ジョブ)が電気機器識別情報に関連付けられた状態で記憶(格納)されている(プロセス記憶手段)。電気機器は、無線LAN機能を備え、無線LAN経由でクラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)から所定の情報(プロセス)を受信し、無線LAN経由でクラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)に所定の情報を送信する。
【0077】
ディスプレイ装置10A,10Bの背面エリア18には、上下方向へ直状に延びる支柱37が設置されている。支柱37の上部(背面エリア18の中央)には、第1モーター(図示せず)が設置されている。第1モーターは、その制御部がコントローラにインターフェイスを介して接続されている。支柱37には、リニアモーター(図示せず)が設置されている。リニアモーターは、その制御部がコントローラにインターフェイスを介して接続されている。支柱37の下部には、4本の脚部38を有するスタンド39が連結されている。スタンド39には、第2モーター(図示せず)が設置されている。第2モーターは、その制御部がコントローラにインターフェイスを介して接続されている。
【0078】
第1~第4延出部材12a~12d,32a~32dを含むディスプレイ装置10A,10Bは、第1モーターによってその中心部を軸として時計回り時方向と半時計回り方向とへオートマチックで(自動的に)旋回する(図6参照)。第1~第4延出部材12a~12d,32a~32dを含むディスプレイ装置10A,10Bは、リニアモーターによって支柱37に沿って上下方向上方と上下方向下方とへオートマチックで(自動的に)上下動する(図7参照)。第1~第4延出部材12a~12d,32a~32dを含むディスプレイ装置10A,10Bは、支柱37を中心として支柱37の周り方向へオートマチックで(自動的に)回転する(図8参照)。
【0079】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ又は物理的なサーバ))は、インターネット(所定のネットワーク)を利用して他のサーバとの間で所定のデータを送受信する通信手段を有する。ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、デジタルカメラ24を利用して物体又は利用者を撮影する画像撮影手段を実施し、撮影手段によって撮影した物体又は利用者の画像データを通信手段を利用して他のサーバに送信する画像データ送信手段を実施する。ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者とディスプレイ装置10A,10Bを介して対面する物体又は第三者の画像データを通信手段を利用して他のサーバから受信する画像データ受信手段を実施し、画像データ受信手段によって受信した物体又は第三者の画像を正面パネル17に出力(表示)する画像データ出力手段を実施する。
【0080】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、マイクロフォン25を利用して利用者の音声を集音する音声集音手段を実施し、音声集音手段によって集音した利用者の音声データを通信手段を利用して他のサーバに送信する音声データ送信手段を実施する。ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、ディスプレイ装置10A,10Bを介して利用者と対話する第三者の音声データを通信手段を利用して他のサーバから受信する音声データ受信手段とを実施し、音声データ受信手段によって受信した第三者の音声をスピーカー29を利用して発音(出力)する音声出力手段を実施する。
【0081】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を通信手段を利用して他のサーバから受信するウェブサイト紹介情報受信手段を実施し、ウェブサイト紹介情報受信手段によって受信したウェブサイト紹介情報を正面パネル17に出力(表示)するウェブサイト紹介情報出力手段を実施するとともに、ウェブサイト紹介情報出力手段によって出力(表示)された各種複数のウェブサイトから所定のウェブサイトを指定したときに、指定したウェブサイトを正面パネル17に出力(表示)するウェブサイト出力手段を実施する。
【0082】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音した要望事項を音声集音手段によって集音した場合、要望事項をキーワードとして要望事項に関連する各種の要望事項関連データを通信手段を利用して他のサーバから受信する要望事項関連データ受信手段を実施し、要望事項関連データ受信手段によって受信した要望事項関連データを正面パネル17に出力(表示)する要望事項関連データ出力手段を実施する。
【0083】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音した音声及び他のサーバから受信した第三者の音声を所定の言語に翻訳する翻訳手段を実施し、翻訳手段によって翻訳した利用者の音声及び第三者の音声をスピーカー29を利用して出力する翻訳音声出力手段を実施する。ディスプレイ装置10A,10B(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、所定の電気機器にIOTによって所定のプロセスを実行させるコマンドが入力された場合、コマンドに対応する所定のプロセスをインターネット(通信手段)を利用して電気機器に送信しつつ、所定のプロセスを電気機器に実行させるプロセス実行手段を実施する。
【0084】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、人感センサ26によって人を検知した場合、ディスプレイ装置10A,10Bを起動させるディスプレイ第1起動手段を実施し、人感センサ26が人を検知した後、人が検知されなくなった場合、起動させたディスプレイ装置10A,10Bを停止させるディスプレイ第1停止手段を実施する。
【0085】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、ディスプレイ第1起動手段によって起動した後、撮影手段によって正面パネル17の前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第1比較手段を実施し、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第1比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、ディスプレイ第1停止手段を実施する。
【0086】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音した起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第1比較手段を実施し、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第1比較手段によって比較した結果、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、ディスプレイ装置10A,10Bを起動させるディスプレイ第2起動手段を実施するとともに、利用者が発音した停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させたディスプレイ装置10A,10Bを停止させるディスプレイ第2停止手段を実施する。
【0087】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、人感センサ26によって人を検知した場合であって、光検知センサ27がディスプレイ装置10A,10Bの周辺の光を検知しない場合、LED照明28を起動させる照明第1起動手段を実施し、人感センサ26によって人を検知しない場合、又は、光検知センサ27がディスプレイ装置10A,10Bの周辺の光を検知した場合、起動させたLED照明28を消灯させる照明第1消灯手段を実施する。
【0088】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、照明第1起動手段によってLED照明28を起動した後、撮影手段によって正面パネル17の前方に位置する人を撮影しつつ、撮影した人の画像データと予め記憶した利用者の画像データとを比較する画像データ第2比較手段を実施し、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とを画像データ第2比較手段によって比較した結果、撮影した人の画像と記憶した利用者の画像とが異なる場合、照明第1消灯手段を実施する。
【0089】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音した照明起動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、集音した利用者の照明起動メッセージの音声と予め記憶した利用者の音声とを比較する音声第2比較手段を実施し、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを音声第2比較手段によって比較した結果、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、LED照明28を起動させる照明第2起動手段を実施するとともに、利用者が発音した照明停止メッセージを音声集音手段によって集音した場合、起動させたLED照明28を消灯させる照明第2消灯手段を実施する。
【0090】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音したディスプレイ旋回メッセージを音声集音手段によって集音した場合、ディスプレイ装置10A,10Bを時計回り時方向又は半時計回り方向へ自動的に旋回させるディスプレイ旋回手段を実施する。ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音したディスプレイ上下動メッセージを音声集音手段によって集音した場合、ディスプレイ装置10A,10Bを上下方向上方又は上下方向下方へ自動的に上下動させるディスプレイ上下動手段を実施する。ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、利用者が発音したディスプレイ回転メッセージを音声集音手段によって集音した場合、ディスプレイ装置10A,10Bを右回り方向又は左回り方向へ自動的に回転させるディスプレイ回転手段を実施する。
【0091】
ディスプレイ装置10A,10B(コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、正面パネル17を視認する利用者の顔面姿勢に対する適応性の程度を推定するための機械学習を行った学習済み学習モデルに、画像撮影手段によって撮影された利用者の顔面の画像データを入力することで、正面パネル17を視認する利用者の顔面姿勢の適応性の程度を示す適応性スコアを学習モデルから取得する適応性推定手段を実施し、適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように、ディスプレイ装置を自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させるディスプレイ可動手段を実施する。
【0092】
学習モデルは、ニューラルネットワーク等の公知の機械学習アルゴリズム(人工知能アルゴリズム)を利用して生成する。機械学習アルゴリズム(人工知能アルゴリズム)に入力する教師データは、例えば、ディスプレイ装置10A,10Bの正面パネル17の近傍に位置する利用者の顔面の画像を画像撮影手段によって様々な角度から撮影し、撮影した顔面の画像データに適応性スコアを紐づけることで作成する。適応性スコアには、0~10までの10段階の数値パラメータを使用する。例えば、正面パネル17を視認する(正面パネル17に視線を向ける)利用者の目の黒目(瞳孔)が目の中心に位置する場合、ディスプレイ装置10A,10Bが最適な位置にあるとして高い数値パラメータを設定する。逆に、正面パネル17を視認する(正面パネル17に視線を向ける)利用者の目の黒目(瞳孔)が目の中心からずれている場合、ディスプレイ装置10A,10Bが最適な位置にないとして低い数値パラメータを設定する。
【0093】
以下、ディスプレイ装置10Aを例示してその起動や停止、旋回、上下動、回転を説明するとともに、LED照明28の起動や停止を説明するが、ディスプレイ装置10Bによる起動や停止、旋回、上下動、回転、LED照明28の起動や停止もディスプレイ装置10Aのそれらと同一である。ディスプレイ装置10Aの起動及び停止の一例は以下のとおりである。利用者がディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)であって正面パネル17の前方に位置すると、人感センサ26が利用者(人)を検知し、人感センサ26が人検知信号をコントローラに送信する。人検知信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ37又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ装置10AのON/OFFスイッチをONにしてディスプレイ装置10Aを起動させる(ディスプレイ第1起動手段)。
【0094】
人感センサ26が利用者(人)を検知した後、利用者が正面パネル17の前方から離間し、人感センサ26が利用者(人)を検知しなくなった場合、人感センサ26が人非検知信号をコントローラに送信する。人非検知信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ装置10AのON/OFFスイッチをOFFにしてディスプレイ装置10Aを停止させる(ディスプレイ第1停止手段)。
【0095】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、人感センサ26が正面パネル17の前方の人の有無を検知し、人感センサ26によって人が検知された場合、自動でディスプレイ装置10Aを起動させることができ、人感センサ26によって人が検知されなくなった場合、起動させたディスプレイ装置10Aを自動で停止させることができ、人感センサ26を利用してディスプレイ装置10Aの発停を自動で行うことができる。
【0096】
尚、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ第1起動手段によってディスプレイ装置10Aを起動した後、正面パネル17の前方に位置する利用者(人)の顔画像を撮影する撮影信号をデジタルカメラ24の制御部に送信し、デジタルカメラ24を利用して正面パネル17の前方に位置する利用者(人)の顔画像を撮影し(画像撮影手段)、撮影した人(利用者)の顔画像データ(画像データ)と予め記憶した利用者の顔画像データ(画像データ)とを比較する(画像データ第1比較手段)。
【0097】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、撮影した人(利用者)の顔画像データ(画像データ)と記憶した利用者の顔画像データ(画像データ)とを画像データ第1比較手段によって比較した結果、撮影した人(利用者)の顔画像データと記憶した利用者の顔画像データとが異なる場合、ディスプレイ装置10AのON/OFFスイッチをOFFにしてディスプレイ装置10Aを停止させる(ディスプレイ第1停止手段)。ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、ディスプレイ装置10Aの利用者と撮影した人とが異なる場合、起動させたディスプレイ装置10Aを停止させるから、正当な利用者のみにディスプレイ装置10Aを利用させることができ、ディスプレイ装置10Aの不正な利用を防ぐことができる。
【0098】
ディスプレイ装置10Aの起動及び停止の他の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの利用者は、ディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)に移動し、ディスプレイ装置10Aの起動メッセージ(例えば、ONや起動等)を発音する。利用者が発音した起動メッセージは、スピーカー29によって集音され、起動メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。起動メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、音声集音手段によって集音した利用者の起動メッセージの音声データ(音声)と予め記憶した利用者の音声データ(音声)とを比較し(音声第1比較手段)、起動メッセージの音声データと記憶した利用者の音声データとを音声第1比較手段によって比較した結果、起動メッセージの音声データと記憶した利用者の音声データとが同一である場合、ディスプレイ装置10Aを起動(ON)させる(ディスプレイ第2起動手段)。
【0099】
ディスプレイ装置10Aを停止(OFF)させる場合、利用者は、ディスプレイ装置10Aの停止メッセージ(例えば、OFFや停止等)を発音する。利用者が発音した停止メッセージは、スピーカー29によって集音され、停止メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。停止メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、起動させたディスプレイ装置10Aを停止(OFF)させる(ディスプレイ第2停止手段)。尚、ディスプレイ装置10Aの起動操作や停止操作は、リモコン(図示せず)によって行うこともできる。
【0100】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを比較し、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、ディスプレイ装置10Aを起動させるから、利用者の音声だけでディスプレイ装置10Aを起動させることができるのみならず、起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが異なる場合、ディスプレイ装置10Aが起動することはないから、正当な利用者のみがディスプレイ装置10Aを起動させることができ、ディスプレイ装置10Aの不正な利用を防ぐことができる。ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者が発音した停止メッセージによってディスプレイ装置10Aを自動で停止させることができ、利用者の音声によってディスプレイ装置10Aの発停を自動で行うことができる。
【0101】
ディスプレイ装置10Aの第2~第4延出部材12a~12dに設置されたLED照明28の起動及び停止の一例は以下のとおりである。利用者がディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)であって正面パネル17の前方に位置すると、人感センサ26が利用者(人)を検知し、人感センサ26が人検知信号をコントローラに送信する。更に、光検知センサ27がディスプレイ装置10Aの周辺の光を感知しない場合、光非検知信号をコントローラに送信する。コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、人感センサ26から人検知信号を受信するとともに光検知センサ27から光非検知信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、LED照明28を起動(ON)させ、正面パネル17の前方を照らす(照明第1起動手段)。
【0102】
LED照明28を起動させた後、利用者が正面パネル17の前方から離間し、人感センサ26が利用者(人)を検知しなくなった場合、人感センサ26が人非検知信号をコントローラに送信する。人感センサ26から人非検知信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、起動させたLED照明28を停止(OFF)させる(照明第1消灯手段)。又は、LED照明28を起動させた後、ディスプレイ装置10Aの周辺が例えば自然光によって明かるくなり、光検知センサ27がディスプレイ装置10Aの周辺の光を検知した場合、光検知センサ27が光非検知信号をコントローラに送信する。光検知センサ27から光非検知信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、起動させたLED照明28を停止(OFF)させる(照明第1消灯手段)。
【0103】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、人感センサ26が正面パネル17の前方の人の有無を検知し、人感センサ26によって人が検知された場合であって、光感知センサ27がディスプレイ装置10Aの周辺の光を検知し、光感知センサ27によって光が感知されない場合、自動でLED照明28を起動させることができ、人感センサ26によって人が検知されない場合、又は、光感知センサ27によって光が感知された場合、起動させたLED照明28を自動で消灯させることができ、人感センサ26や光感知センサ27を利用してLED照明28の発停を自動で行うことができる。
【0104】
尚、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、照明第1起動手段によってLED照明28を起動した後、正面パネル17の前方に位置する利用者(人)の顔画像を撮影する撮影信号をデジタルカメラ24の制御部に送信し、デジタルカメラ24を利用して正面パネル17の前方に位置する利用者(人)の顔画像を撮影し(画像撮影手段)、撮影した人(利用者)の顔画像データ(画像データ)と予め記憶した利用者の顔画像データ(画像データ)とを比較する(画像データ第2比較手段)。
【0105】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、撮影した人(利用者)の顔画像データ(画像データ)と記憶した利用者の顔画像データ(画像データ)とを画像データ第2比較手段によって比較した結果、撮影した人(利用者)の顔画像データと記憶した利用者の顔画像データとが異なる場合、LED照明28を停止(OFF)させる(照明第1消灯手段)。ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、ディスプレイ装置10Aの利用者と撮影した人とが異なる場合、起動させたLED照明28を停止させるから、正当な利用者のみにLED照明28を含むディスプレイ装置10Aを利用させることができ、LED照明28を含むディスプレイ装置10Aの不正な利用を防ぐことができる。
【0106】
LED照明28の起動及び停止の他の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの利用者は、ディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)に移動し、照明起動メッセージ(例えば、照明ONやLED起動等)を発音する。利用者が発音した照明起動メッセージは、スピーカー29によって集音され、照明起動メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。照明起動メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、音声集音手段によって集音した利用者の照明起動メッセージの音声データ(音声)と予め記憶した利用者の音声データ(音声)とを比較し(音声第2比較手段)、照明起動メッセージの音声データと記憶した利用者の音声データとを音声第2比較手段によって比較した結果、照明起動メッセージの音声データと記憶した利用者の音声データとが同一である場合、LED照明28を起動させる(照明第2起動手段)。
【0107】
LED照明28を停止(OFF)させる場合、利用者は、LED照明28の照明停止メッセージ(例えば、照明OFFやLED停止等)を発音する。利用者が発音した照明停止メッセージは、スピーカー29によって集音され、照明停止メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。照明停止メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ))は、起動させたLED照明28を停止(OFF)させる(照明第2消灯手段)。尚、LED照明28の起動操作や停止操作は、リモコン(図示せず)によって行うこともできる。
【0108】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とを比較し、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが同一である場合、LED照明28を起動させるから、利用者の音声だけでLED照明28を起動させることができるのみならず、照明起動メッセージの音声と記憶した利用者の音声とが異なる場合、LED照明28が起動することはないから、正当な利用者のみがLED照明28を含むディスプレイ装置10Aを利用することができ、LED照明28を含むディスプレイ装置10Aの不正な利用を防ぐことができる。ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者が発音した照明停止メッセージによってLED照明28を自動で停止させることができ、利用者の音声によってLED照明28の発停を自動で行うことができる。
【0109】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)の自動旋回の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)に位置する利用者は、ディスプレイ旋回メッセージ(例えば、右旋回や左旋回等)を発音する。利用者が発音したディスプレイ旋回メッセージは、スピーカー29によって集音され、ディスプレイ旋回メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。ディスプレイ旋回メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ旋回メッセージが右旋回の場合、第1モーターを起動させ、第1モーターの回転によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを時計回り方向へ旋回させ(ディスプレイ旋回手段)、ディスプレイ旋回メッセージが左旋回の場合、第1モーターを起動させ、第1モーターの回転によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを反時計回り方向へ旋回させる(ディスプレイ旋回手段)。尚、ディスプレイ旋回手段は、ディスプレイ第1起動手段やディスプレイ第2起動手段によってディスプレイ装置10Aを起動させた後に実施することができる。又、ディスプレイ装置10Aの旋回操作は、リモコン(図示せず)によって行うこともできる。
【0110】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者の時計回り時方向又は半時計回り方向への旋回メッセージ音声によってディスプレイ装置10Aが時計回り時方向と半時計回り方向とへオートマチックで(自動的に)旋回するから、利用者の音声だけで正面パネル17を縦方向へ長い縦長状態と横方向へ長い横長状態とのいずれかに変えることができ、利用者の音声に応じて正面パネル17を縦長と横長とのいずれかの状態に自動で変更することができる。
【0111】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)の自動上下動の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)に位置する利用者は、ディスプレイ上下動メッセージ(例えば、上昇(伸長)や下降(伸縮)等)を発音する。利用者が発音した旋回メッセージは、スピーカー29によって集音され、旋回メッセージの電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。ディスプレイ上下動メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ上下動メッセージが上昇(伸長)の場合、リニアモーターを起動させ、リニアモーターの駆動によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを支柱に沿って上下方向上方へ上昇(移動)させる(ディスプレイ上下動手段)。ディスプレイ上下動メッセージが下降(収縮)の場合、リニアモーターを起動させ、リニアモーターの駆動によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを支柱に沿って上下方向下方へ下降(移動)させる(ディスプレイ上下動手段)。尚、ディスプレイ上下動手段は、ディスプレイ第1起動手段やディスプレイ第2起動手段によってディスプレイ装置10Aを起動させた後に実施することができる。又、ディスプレイ装置10Aの上下動操作は、リモコン(図示せず)によって行うこともできる。
【0112】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者の上下方向上方又は上下方向下方への上下動メッセージ音声によってディスプレイ装置10Aが上下方向上方と上下方向下方とへオートマチックで(自動的に)上下動するから、利用者の音声だけで正面パネル17を上下方向上方と上下方向下方とへ自動で移動させることができ、利用者の音声に応じて正面パネル17の上下方向の位置を自動で変更することができるとともに、正面パネル17の上下方向の位置を利用者の見易い位置に合わせることができる。
【0113】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)の自動回転の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの近傍(ディスプレイ装置10Aから50~500cmの距離)に位置する利用者は、ディスプレイ回転メッセージ(例えば、右回転や左回転等)を発音する。ディスプレイ回転メッセージの電気信号を受信したコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ回転メッセージが右回転の場合、第2モーターを起動させ、第2モーターの回転によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを支柱37を中心に時計回り方向へ回転させる(ディスプレイ回転手段)。ディスプレイ回転メッセージが左回転の場合、第2モーターを起動させ、第2モーターの回転によって第1~第4延出部材12a~12dを含むディスプレイ装置10Aを支柱37を中心に反時計回り方向へ回転させる(ディスプレイ回転手段)。尚、ディスプレイ回転手段は、ディスプレイ第1起動手段やディスプレイ第2起動手段によってディスプレイ装置10Aを起動させた後に実施することができる。又、ディスプレイ装置10Aの回転操作は、リモコン(図示せず)によって行うこともできる。
【0114】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者の回転メッセージ音声によってディスプレイ装置10Aが支柱37を中心として支37の右回り方向と左回り方向とへオートマチックで回転するから、利用者がどの位置にいたとしても、利用者の音声だけで利用者が見易い位置に正面パネル17をオートマチックで移動させることができ、利用者の音声に応じて正面パネル17を利用者が視認可能な状態にすることができる。
【0115】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)の自動旋回や自動上下動、自動回転の他の一例は以下のとおりである。ディスプレイ装置10Aの正面パネル17の近傍(ディスプレイ装置10Aの正面パネル17から50~500cmの距離)に位置する利用者の顔面の画像がデジタルカメラによって撮影される(画像撮影手段)。画像撮影手段によって撮影された利用者の顔面の画像データは、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)に送信される。利用者の顔面の画像データを受信したクラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、正面パネル17を視認する(正面パネル17に視線を向ける)利用者の顔面姿勢(利用者の目の黒目(瞳孔))に対する適応性の程度(黒目(瞳孔)が目の中心に位置するか又は黒目(瞳孔)が目の中心からずれている程度)を推定するための機械学習を行った学習済み学習モデルに、画像撮影手段によって撮影された利用者の顔面の画像データ(利用者の目の黒目(瞳孔)の画像データ)を入力することで、正面パネル17を視認する利用者の顔面姿勢の適応性の程度(黒目(瞳孔)が目の中心に位置するか又は黒目(瞳孔)が目の中心からずれている程度)を示す適応性スコアを前記学習モデルから取得する(適応性推定手段)。
【0116】
次に、クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように(適応性スコアが高い数値パラメータに保持されるように)、ディスプレイ装置10Aを上下動させ又は回転させ或いは旋回させる可動信号をコントローラに送信する。コントローラは、クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)からの可動信号に従ってディスプレイ装置10Aを自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させる(ディスプレイ可動手段)。
【0117】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、人工知能(人工知能アルゴリズム)により実施される適応性推定手段によって取得した適応性スコアが所定の条件を満たすように(適応性スコアが高い数値パラメータに保持されるように)、ディスプレイ装置10Aを自動的に上下動させ又は回転させ或いは旋回させるから、利用者がどの位置にいたとしても、正面パネル17を視認する利用者が正面パネル17を最も見易い位置にディスプレイ装置10Aを自動で動かすことができ、正面パネル17を利用者が最も見易い状態にすることができる。
【0118】
図14は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力されたメニュー画面の一例を示す図であり、図15は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力されたウェブサイト紹介情報画面の一例を示す図である。図16は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力されたオンライン診療画面の一例を示す図である。図14図16では、支柱37やスタンド39の図示を省略している。以下、ディスプレイ装置10Aを例示してウェブサイトの利用を説明するが、ディスプレイ装置10Bによるウェブサイトの利用もディスプレイ装置10Aのそれと同一である。
【0119】
ディスプレイ装置10Aが起動すると、ディスプレイ本体11の正面パネル17に待ち受け画面(図示せず)が出力(表示)される。待ち受け画面には、地デジ放送アイコン、BSデジタル放送アイコン、CSデジタル放送アイコン、ゲームアイコン、ディスプレイシステムアイコン、OFFボタンが出力(表示)される。OFFボタンをタップ(クリック)し、又は、OFFを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンのOFFボタンを押すと、ディスプレイ装置10AがOFFになり、ディスプレイ装置10Aが停止する(以下のOFFボタンも同様)。
【0120】
地デジ放送アイコンやBSデジタル放送アイコン、CSデジタル放送アイコンをタップ(クリック)し、又は、放送アイコンを示すメッセージを発音し、リモコンによって放送アイコンを決定することで、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)によって各種放送を視聴することができる。ゲームアイコンをタップ(クリック)し、又は、ゲームアイコンを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによってゲームアイコンを決定することで、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)によって各種ゲームを行うことができる。尚、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)の一連の操作(放送チャンネル変更、ボリューム、再生、録画等)を音声又はリモコン(図示せず)によって行うことができる。
【0121】
利用者がディスプレイシステムを利用する場合は、待ち受け画面のディスプレイシステムアイコンをタップし、又は、ディスプレイシステムアイコンを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによってディスプレイシステムアイコンを決定する。ディスプレイシステムアイコンをタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、ディスプレイ本体11の正面パネル17に図14に示すメニュー画面が出力(表示)される。図14のメニュー画面には、ウェブサイト紹介アイコン14a、要望事項表示アイコン14b、IOTアイコン14c、翻訳アイコン14d、OFFボタン14eが出力(表示)される。
【0122】
利用者が所望のウェブサイトを見るには、ウェブサイト紹介アイコン14aをタップし、又は、ウェブサイト紹介アイコン14aを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによってウェブサイト紹介アイコン14aを決定する。ウェブサイト紹介アイコン14aをタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、図示はしていないが、ディスプレイ本体11の正面パネル17に要望事項入力画面が出力(表示)される。要望事項入力画面には、要望事項(キーワード)を入力する要望事項入力エリア、要望事項決定ボタン、クリアボタン、OFFボタンが出力(表示)される。クリアボタンをタップ(クリック)すると、入力エリアに入力した要望事項(データ)がクリアされ、再度データを入力する(以下のクリアボタンも同様)。
【0123】
利用者は、要望事項入力エリアに所定の要望事項を入力した後、要望事項決定ボタンをタップする。又は、所定の要望事項を示すメッセージを発音する。利用者が発音した要望事項メッセージは、マイクロフォン25によって集音され、要望事項(キーワード)の電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。尚、要望事項は「オンライン診療」又は「遠隔診断」とする。要望事項決定ボタンがタップされ、又は、要望事項の電気信号が送信されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、要望事項をキーワードとして要望事項に対応する各種複数のウェブサイトをインターネット(通信手段)を利用して他のサーバから受信し(ウェブサイト紹介情報受信手段)、ウェブサイト紹介情報受信手段によって他のサーバから受信した各種複数のウェブサイトの紹介情報を正面パネル17に出力(表示)する(ウェブサイト紹介情報出力手段)。
【0124】
ウェブサイト紹介情報出力手段においてコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、図15に示すウェブサイト紹介情報画面を正面パネル17に出力(表示)する。図15のウェブサイト紹介情報画面には、オンライン診療が可能な各種複数の医療機関のウェブサイト(ホームページ)を出力(表示)したウェブサイト出力エリア15a~15d、OFFボタン15e、メニューボタン15fが出力(表示)される。メニューボタン15fをタップ(クリック)し、又は、メニューを示すメッセージを発音すると、図14のメニュー画面が正面パネル17に出力(表示)される(以下のメニューボタン、メニューメッセージも同様)。尚、ウェブサイト紹介情報画面を上下方向へスクロールすることによって他の各種複数の医療機関のウェブサイト(ホームページ)を表示させることができる。
【0125】
利用者が図15のウェブサイト紹介情報画面に出力(表示)された医療機関のウェブサイト(ホームページ)から希望のそれをタップ(選択)し、又は、希望の医療機関を示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによって希望の医療機関のウェブサイト(ホームページ)を決定すると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、指定(選択)された医療機関のサーバにログインし、指定(選択)された医療機関のウェブサイト(ホームページ)を正面パネル11に出力し(ウェブサイト出力手段)、オンライン診療の手続きが開始される。所定の手続きが終了すると、オンライン診療が開始される。オンライン診療が開始されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、デジタルカメラ24を利用して利用者を撮影し(画像撮影手段)、撮影手段によって撮影した利用者の画像データをインターネット(通信手段)を利用して医療機関のサーバ(他のサーバ)に送信する(画像データ送信手段)。図示はしていないが、医療機関のサーバに接続されたディスプレイには、利用者の画像(動画や3D画像)が出力(表示)される。
【0126】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、利用者とディスプレイ装置10Aを介して対面する医師(第三者)の画像データをインターネット(通信手段)を利用して医療機関のサーバ(他のサーバ)から受信し(画像データ受信手段)、画像データ受信手段によって受信した医師(第三者)の画像(動画や3D画像)をディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力(表示)する(画像データ出力手段)。図16に示すオンライン診療画面が正面パネル17に出力(表示)され、オンライン診療が開始される。図16のオンライン診療画面には、医療機関の医師の動画を出力(表示)する医師動画出力エリア16a、診察中に医師のコメントを出力(表示)するコメント出力エリア16b、OFFボタン16c、メニューボタン16dが出力(表示)される。
【0127】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、医師の動画をディスプレイ装置10Aの正面パネル17に係属して出力(表示)するとともに、マイクロフォン25を利用して利用者の音声を集音し(音声集音手段)、音声集音手段によって集音した利用者の音声データをインターネット(通信手段)を利用して医療機関のサーバ(他のサーバ)に送信する(音声データ送信手段)。コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ装置10Aを介して利用者と対話する医師(第三者)の音声データをインターネット(通信手段)を利用して他のサーバから受信し(音声データ受信手段)、音声データ受信手段によって受信した医師(第三者)の音声をスピーカー29を利用して発音(出力)する(音声出力手段)。
【0128】
オンライン診療では、ディスプレイ装置10Aと医療機関のサーバとがインターネット(通信手段)を介して繋がり、利用者と医療機関の医師との間で画像及び音声による対面診療が行われる。尚、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、オンライン診療のみならず、オンライン授業やオンラインセミナー、オンライン英会話、オンライン教室(料理教室、お茶教室、生花教室、習字教室、フィットネス等)等のオンラインで行われるあらゆる行為を行うことができる。又、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者の要望事項に対応するあらゆるウェブサイトを出力(表示)することができる。
【0129】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者が発音した要望事項に対応する各種複数のウェブサイトのウェブサイト紹介情報を正面パネル17に出力(表示)することで、利用者が所望するウェブサイト紹介情報を音声だけで正面パネル17に出力(表示)させることができるとともに、指定したウェブサイトを正面パネル17に出力(表示)させることができ、音声によって要望した所望のウェブサイトを確認することで利用者が自己にとって有益な各種情報を得ることができる。
【0130】
図17は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力された要望事項関連サイト紹介情報画面の一例を示す図である。図17では、支柱38やスタンド39の図示を省略している。以下、ディスプレイ装置10Aを例示して要望事項の出力を説明するが、ディスプレイ装置10Bによる要望事項の出力もディスプレイ装置10Aのそれと同一である。
【0131】
利用者が要望事項に関連する関連情報(関連データ)を見るには、図14のメニュー画面の要望事項表示アイコン14bをタップし、又は、要望事項表示アイコン14bを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによって要望事項表示アイコン14bを決定する。要望事項表示アイコン14bをタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、図示はしていないが、ディスプレイ本体11の正面パネル17に要望事項入力画面が出力(表示)される。要望事項入力画面には、要望事項(キーワード)を入力する要望事項入力エリア、要望事項決定ボタン、クリアボタン、OFFボタンが出力(表示)される。
【0132】
利用者は、要望事項入力エリアに所定の要望事項を入力した後、要望事項決定ボタンをタップする。又は、所定の要望事項を示すメッセージ発音する。利用者が発音した要望事項メッセージは、マイクロフォン25によって集音され、要望事項(キーワード)の電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。尚、要望事項は「スニーカーショッピング」又は「スニーカー買い物」とする。要望事項決定ボタンがタップされ、又は、要望事項の電気信号が送信されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、要望事項をキーワードとして要望事項に対応する各種複数の要望事項関連サイト(要望事項をキーワードとして要望事項に関連する各種の要望事項関連データ)をインターネット(通信手段)を利用して各種複数のスニーカーメーカーのサーバ(他のサーバ)から受信し(要望事項関連データ受信手段)、要望事項関連データ受信手段によってスニーカーメーカーのサーバ(他のサーバ)から受信した各種複数のスニーカーメーカーのサイトの紹介情報(各種複数の要望事項関連サイトの紹介情報)を正面パネル17に出力(表示)する(要望事項関連サイト紹介情報出力手段)。
【0133】
要望事項関連サイト紹介情報出力手段においてコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、図17に示す要望事項関連サイト紹介情報画面を正面パネル17に出力(表示)する。図17の要望事項関連サイト紹介情報画面には、スニーカーのショッピングが可能な各種複数のスニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)を出力(表示)したウェブサイト出力エリア17a~17d、OFFボタン17e、メニューボタン17fが出力(表示)される。尚、要望事項関連サイト紹介情報画面を上下方向へスクロールすることによって他の各種複数のスニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)を表示させることができる。
【0134】
利用者が図17の要望事項関連サイト紹介情報画面に出力(表示)されたスニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)から希望のそれをタップ(選択)し、又は、スニーカーメーカーを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによってスニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)を決定すると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、指定(選択)されたスニーカーメーカーのサーバにログインし、指定(選択)されたスニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)(要望事項関連データ受信手段によって受信した要望事項関連データ)を正面パネル17に出力する(要望事項関連データ出力手段)。利用者は、スニーカーメーカーのウェブサイト(ホームページ)においてオンラインショッピングを行う。尚、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、オンラインショッピングのみならず、他のあらゆる要望事項に関連(対応)する各種の要望事項関連情報を他のサーバから受信することができ、受信した要望事項関連情報を正面パネル17に出力(表示)することができる。
【0135】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者が発音(又は入力)した要望事項に関連する各種の要望事項関連情報を正面パネル17に出力(表示)することで、利用者が所望する各種の要望事項関連情報を音声(又は入力)だけで正面パネル17に出力(表示)させることができ、音声(又は入力)によって要望した所望の要望事項関連情報を確認することで利用者が自己にとって有益な各種情報を得ることができる。
【0136】
図18は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力された外国人紹介情報画面の一例を示す図であり、図19は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力されたオンライン対話画面の一例を示す図である。図18,19では、支柱37やスタンド39の図示を省略している。以下、ディスプレイ装置10Aを例示してオンライン対話を説明するが、ディスプレイ装置10Bによるオンライン対話もディスプレイ装置10Aのそれと同一である。
【0137】
利用者が翻訳を希望する場合、図14のメニュー画面の翻訳アイコン14dをタップし、又は、翻訳アイコン14dを示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによって翻訳アイコン14dを決定する。翻訳アイコン14cをタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、図示はしていないが、ディスプレイ本体11の正面パネル17に翻訳要望事項入力画面が出力(表示)される。翻訳要望事項入力画面には、翻訳要望事項(キーワード)を入力する翻訳要望事項入力エリア、翻訳要望事項決定ボタン、クリアボタン、OFFボタンが出力(表示)される。
【0138】
利用者は、翻訳要望事項入力エリアに所定の翻訳要望事項を入力した後、翻訳要望事項決定ボタンをタップする。又は、所定の翻訳要望事項を示すメッセージを発音する。利用者が発音した翻訳要望事項メッセージは、マイクロフォン25によって集音され、翻訳要望事項(キーワード)の電気信号がコントローラに送信される(音声集音手段)。尚、翻訳要望事項は「英語への翻訳」とする。翻訳要望事項決定ボタンがタップされ、又は、翻訳要望事項の電気信号が送信されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、翻訳要望事項をキーワードとして翻訳要望事項に対応する日本語→英語翻訳画面(図示せず)を正面パネル17に出力(表示)する。
【0139】
利用者は、日本語→英語翻訳画面に翻訳したい言葉を発音し、又は、翻訳したい言葉を日本語→英語翻訳画面のテキスト入力エリアに入力し、翻訳ボタンをタップする。翻訳ボタンをタップすると、コントローラ(クラウドサーバ又は物理的なサーバ)は、翻訳アプリケーションを利用して日本語を英語に翻訳し(翻訳手段)、翻訳した英語を日本語→英語翻訳画面に出力(表示)する。
【0140】
又、翻訳要望事項が「外国人対話」又は「外国友人会話」であり、翻訳要望事項決定ボタンがタップされ、又は、翻訳要望事項の電気信号が送信されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、翻訳要望事項をキーワードとして翻訳要望事項に対応する各種複数の対話可能な外国人(その外国人(第三者)のURL(連絡先)を含む)をインターネット(通信手段)を利用して他のサーバから受信し(外国人紹介情報受信手段)、外国人紹介情報受信手段によって他のサーバから受信した各種複数の外国人(第三者)の紹介情報(URL)を正面パネル17に出力(表示)する(外国人紹介情報出力手段)。
【0141】
外国人紹介情報出力手段においてコントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、図18に示す外国人紹介情報画面を正面パネル17に出力(表示)する。図18の外国人紹介情報画面には、対話可能な複数の外国人(第三者)を出力(表示)した外国人出力エリア18a~18d、OFFボタン18e、メニューボタン18fが出力(表示)される。尚、外国人紹介情報画面を上下方向へスクロールすることによって他の複数の外国人(第三者)を表示させることができる。
【0142】
利用者が図18の外国人紹介情報画面の外国人出力エリア18a~18dに出力(表示)された外国人から対話希望の外国人(URL)をタップ(選択)し、又は、対話希望の外国人を示すメッセージを発音し、或いは、リモコンによって対話希望の外国人を決定すると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、指定(選択)された対話対象の外国人のサーバにログインし、指定(選択)された外国人の画像を正面パネル17に出力し(外国人出力手段)、その外国人との対話が開始される。対話が開始されると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、デジタルカメラ24を利用して利用者を撮影し(画像撮影手段)、撮影手段によって撮影した利用者の画像データをインターネット(通信手段)を利用して対話対象の外国人のサーバ(他のサーバ)に送信する(画像データ送信手段)。図示はしていないが、対話対象の外国人のサーバに接続されたディスプレイには、利用者の画像(動画や3D画像)が出力(表示)される。
【0143】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、利用者とディスプレイ装置10Aを介して対面する外国人(第三者)の画像データをインターネット(通信手段)を利用して外国人のサーバ(他のサーバ)から受信し(画像データ受信手段)、画像データ受信手段によって受信した外国人(第三者)の画像(動画や3D画像)をディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力(表示)する(画像データ出力手段)。図19に示すオンライン対話画面が正面パネル17に出力(表示)され、対話が開始される。図19のオンライン対話画面には、対話対象の外国人の動画を出力(表示)する外国人動画出力エリア19a、対話中に外国人の会話を出力(表示)する会話出力エリア19b、OFFボタン19c、メニューボタン19dが出力(表示)される。
【0144】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、外国人の動画をディスプレイ装置10Aの正面パネル17に係属して出力(表示)するとともに、マイクロフォン25を利用して利用者の音声を集音し(音声集音手段)、音声集音手段によって集音した利用者の音声データを翻訳アプリケーションを利用して対話対象の外国人が聞き取り可能な言語に翻訳する(翻訳手段)。コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、翻訳手段によって翻訳した利用者の音声データをインターネット(通信手段)を利用して外国人のサーバ(他のサーバ)に送信する(音声データ送信手段)。翻訳された利用者の音声は、外国人のサーバに接続されたスピーカーから出力(発音)される。
【0145】
コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、ディスプレイ装置10Aを介して利用者と対話する外国人(第三者)の音声データをインターネット(通信手段)を利用して他のサーバから受信し(音声データ受信手段)、音声データ受信手段によって受信した外国人の音声データを翻訳アプリケーションを利用して利用者が聞き取り可能な言語に翻訳する(翻訳手段)。コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、翻訳手段によって翻訳した外国人の音声をスピーカー29を利用して出力(発音)する(音声出力手段)。尚、会話出力エリア19bには、翻訳された利用者の外国語の音声が時系列に出力(表示)されるとともに、翻訳された外国人の音声が時系列に出力(表示)される。
【0146】
オンライン対話では、ディスプレイ装置10Aと外国人のサーバとがインターネット(通信手段)を介して繋がり、利用者と外国人との間で画像及び音声による対面対話が行われ、翻訳手段によって双方が理解可能な言語に翻訳される。尚、ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、オンライン対話のみならず、翻訳手段によって外国のあらゆる情報を利用者が理解可能な言語に翻訳する。ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、利用者の音声及び外国人(第三者)の音声を所定の言語に翻訳し、翻訳した利用者の音声及び外国人の音声をスピーカー29を利用して出力するから、言語が異なる各国の外国人と対話によってコミュニケーションを取ることができ、他国の外国人に有益な各種情報を伝えることができ、他国の外国人から有益な各種情報を得ることができる。
【0147】
図20は、ディスプレイ装置10Aの正面パネル17に出力されたIOT対象機器選択画面の一例を示す図である。図20では、支柱37やスタンド39の図示を省略している。以下、ディスプレイ装置10Aを例示してIOT(Internet of Things)による電化製品の操作を説明するが、ディスプレイ装置10BにおけるIOTによる電化製品の操作もディスプレイ装置10Aのそれと同一である。
【0148】
利用者がIOTによる電化製品の操作を希望する場合、図14のメニュー画面のIOTアイコン14cをタップし、又は、IOTアイコン14cを示すメッセージ(例えば、IOT)を発音し、或いは、リモコンによってIOTアイコン14cを決定する。IOTアイコン14cをタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、コントローラ(クラウドサーバ36又は物理的なサーバ)は、図20に示すIOT対象機器選択画面をディスプレイ本体11の正面パネル17に出力(表示)する。
【0149】
図20のIOT対象機器選択画面には、IOT対象機器を出力(表示)したIOT対象機器出力エリア20a、OFFボタン20b、メニューボタン20cが出力(表示)される。IOT対象機器出力エリア20aには、対象機器(電化製品)として、冷蔵庫、エアーコンディショナー、洗濯機、給湯器、照明器具、清掃ロボットが出力(表示)されているが、対象機器(電化製品)は図示のそれらに限定されず、対象機器(電化製品)にはIOTによって操作可能なすべての電気機器が含まれる。
【0150】
利用者は、IOT対象機器出力エリア20aからIOTによって操作する電化製品(対象機器)をタップし、又は、IOT対象機器を示すメッセージ(例えば、冷蔵庫やエアコン等)を発音し、或いは、リモコンによってIOT対象機器を決定する。電化製品(対象機器)をタップ又は発音(音声集音手段によって集音)或いは決定すると、タップ又は発音或いは決定された電化製品の電気機器識別情報がコントローラからクラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)に送信される。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、電気機器識別情報によってIOT対象機器を識別し、識別したIOT対象機器に指示するプロセス(ジョブ)を選択する。クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)は、選択したプロセスをインターネットを利用して電化製品(対象機器)に送信し、電化製品に選択したプロセスを実行させる(プロセス実行手段)。電化製品は、クラウドサーバ36(又は物理的なサーバ)からインターネットを経由して送信された各プロセスを実行する。
【0151】
IOTによって冷蔵庫に実行させるプロセスには、ドアの開閉管理、ドアの開閉に基づく家族の安否確認、冷蔵庫から伝言を発音する伝言機能、冷蔵庫の温度の遠隔操作等がある。IOTによってエアーコンディショナーに実行させるプロセスには、エアコンのスイッチON/OFFの遠隔操作、風速や温度の遠隔操作、遠隔操作によるタイマー設定、遠隔操作によるモード切り替え等がある。IOTによって洗濯機に実行させるプロセスには、洗濯機のスイッチON/OFFの遠隔操作、洗濯物の合ったコース設定、洗濯状況の確認等がある。IOTによって給湯器に実行させるプロセスには、給湯器のスイッチON/OFFの遠隔操作、温度の遠隔操作、水量の遠隔操作等がある。IOTによって照明器具に実行させるプロセスには、照明器具のスイッチON/OFFの遠隔操作、照明器具の明るさの遠隔操作、照明器具の調光等がある。IOTによって清掃ロボットに実行させるプロセスには、清掃ロボットのスイッチON/OFFの遠隔操作、清掃ロボットの出力の遠隔操作等がある。
【0152】
ディスプレイ装置10A(ディスプレイ装置10Bを含む)は、IOTによってコマンドに対応する所定のプロセスを電気機器(冷蔵庫、エアーコンディショナー、洗濯機、給湯器、照明器具、清掃ロボット)に実行させるから、利用者が所望する各種のプロセスをIOTを介して電気機器に実行させることができ、IOTを利用して電気機器を遠隔操作によって稼働させることができる。
【符号の説明】
【0153】
10A ディスプレイ装置(ディスプレイシステム)
10B ディスプレイ装置(ディスプレイシステム)
11 ディスプレイ本体
12a~12d 第1~第4延出部材(第1~第4延出部)
13 第1端縁
14 第2端縁
15 第1側縁
16 第2側縁
17 正面パネル
18 背面エリア
19a~19d 第1~第4内周縁
20a~20d 第1~第4外周縁
21 前面開口
22 生地
23a~23d 第1~第4取付プレート
24 デジタルカメラ(カメラ)
25 マイクロフォン
26 人感センサ
27 光検知センサ
28 LED照明
29 スピーカー
30a~30d 第1~第4仮想交差周縁
31a~31d 第1~第4交差角部
32a~32d 第1~第4延出部材(第1~第4延出部)
33a~33d 第1~第4取付プレート
34a~34d 第1~第4交差周縁
35a~35d 第1~第4角
36 クラウドサーバ
37 支柱
38 脚部
39 スタンド
図1
図2
図3
図4
図5
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図20