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特許7488569ウォーターサーバ、その給水管理の方法、システム、プログラムおよび記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】ウォーターサーバ、その給水管理の方法、システム、プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20240515BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020215483
(22)【出願日】2020-12-24
(65)【公開番号】P2022101096
(43)【公開日】2022-07-06
【審査請求日】2023-05-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000170130
【氏名又は名称】パーパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(74)【代理人】
【識別番号】100206933
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】桂谷 祥太
(72)【発明者】
【氏名】幾留 眞一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 剛史
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-199300(JP,A)
【文献】特開2013-133166(JP,A)
【文献】特開2017-137087(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0148528(US,A1)
【文献】特許第6552075(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、
前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、
前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、
給水ボタンと、
前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、
上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバ。
【請求項2】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、
前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、
前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、
給水ボタンと、
前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバ。
【請求項3】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、
前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、
前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、
給水ボタンと、
前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する給水制御部と、
前記交換情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバ。
【請求項4】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、
冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、
温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、
前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、
給水制御部が、上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する工程と、
情報提示部が、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する工程と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理方法。
【請求項5】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、
冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、
温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、
前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、
給水制御部が、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する工程と、
情報提示部が、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する工程と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理方法。
【請求項6】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、
冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、
温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、
前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、
給水制御部が、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する工程と、
情報提示部が、前記交換情報を提示する工程と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理方法。
【請求項7】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、
前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、
前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、
給水ボタンと、
前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、
上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理システム。
【請求項8】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、
前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、
前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、
給水ボタンと、
前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理システム。
【請求項9】
交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、
前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、
前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、
給水ボタンと、
前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、
前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する給水制御部と、
前記交換情報を提示する情報提示部と、
を含む、ウォーターサーバの給水管理システム。
【請求項10】
ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、
上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定する機能と、
前記給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する機能と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を情報提示部に提示させる機能と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により給水時間を算定する機能と、
前記給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する機能と、
前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を情報提示部に提示させる機能と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、
前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定する機能と、
前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、水容器の交換を表す交換情報を生成する機能と、
情報提示部が、前記交換情報を提示する機能と、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項10ないし請求項12の何れかの請求項に記載されたプログラムを格納した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水容器から原水を受けて温水や冷水を生成するウォーターサーバの給水管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
水容器の原水から温水や冷水を生成するウォーターサーバはたとえば、サーバ内に冷水タンクおよび温水タンクを備え、原水を冷水タンクに導いて冷水化する一方、原水を温水タンクに導いて温水化する。このようなウォーターサーバでは、冷水または温水の安定供給には適時に水容器を交換する必要があり、水容器の残水状態を監視することが必要である。
【0003】
斯かるウォーターサーバに関し、水の使用状況を水残量の荷重により把握して水タンクを配送する水残量管理システムが知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-188141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、冷水タンク内の水位による圧力(水頭圧)を冷水や温水の供給に利用するウォーターサーバでは、この水頭圧を冷水タンクおよび温水タンクの給水口側に作用している。
ウォーターサーバの使用開始時点では、冷水タンクおよび温水タンクが空であり、この状態でサーバ筐体上に水容器を設置すると、水容器からの原水が冷水タンクおよび温水タンクに供給され、それぞれが満水状態となる。
【0006】
冷水タンクには底部に冷水供給管が取り付けられ、この冷水供給管側には冷水から水頭圧が作用する。これに対し、温水タンクには上部に温水供給管が取り付けられている。このため、温水タンクが温水で満たされていても、この温水から水頭圧をうけることはない。つまり、温水供給管には冷水タンクの水位による水頭圧が作用するので、この水位が低下して水頭圧が零になると、温水供給が停止される。
【0007】
このように温水供給が停止しても、冷水タンクに冷水があれば、冷水供給が可能となる期間が存在する。このような状態について、ウォーターサーバに不慣れなユーザからすれば、故障ではないかとの誤解を生じさせるおそれがある。
温水供給の停止時点で新しい水容器に交換すれば、斯かる事態は解消するが、冷水供給が可能な時点での水容器交換に若干の不可解さが残る。しかしながら、温水の供給停止を回避するには、温水の供給停止前に水容器を交換することに注意を払わなければならないという課題がある。そして、温水リミットが到来する前に水容器を交換すると、水容器にある残水を廃棄し、無駄となるという課題がある。
温水供給より冷水供給の期間が長くなることについて、冷水需要が高い夏季ではそれ程の問題はない。しかし、温水需要が高い冬季では冷水供給より温水の供給期間が短くなることはウォーターサーバの利便性を損なっているという課題がある。
【0008】
このように温水と冷水の供給期間に差が生じることは故障でないにしてもユーザに対し水容器の交換時期に戸惑いを生じさせるという課題がある。斯かる課題に関し、発明者は、残水量や給水量の計測に水位センサや重量センサなどのセンサ類を用いることなく、冷水および温水の給水時間から給水量や残水量を把握してアラート告知を行えばウォーターサーバの更なる利便性が高められるとの知見を得た。
【0009】
そこで、本発明の目的は、斯かる課題や知見に基づき、給水に要する時間を用いて給水時間または給水残時間を監視して給水管理の容易化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、給水ボタンと、前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部とを含む。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、給水ボタンと、前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部とを含む。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバであって、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷水タンクと、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する温水タンクと、給水ボタンと、前記冷水または前記温水の給水時、前記給水ボタンの操作を受けて開弁させる開閉弁と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する給水制御部と、前記交換情報を提示する情報提示部とを含む。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理方法の一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、給水制御部が、上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する工程と、情報提示部が、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する工程とを含む。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理方法の一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、給水制御部が、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する工程と、情報提示部が、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する工程とを含む。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理方法の一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理方法であって、冷水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を冷却して冷水を生成する工程と、温水タンクが、前記水容器から原水を受け、該原水を加熱して温水を生成する工程と、前記冷水または前記温水の給水時、給水ボタンの操作を受けて開閉弁を開弁させる工程と、給水制御部が、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する工程と、情報提示部が、前記交換情報を提示する工程とを含む。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理システムの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、給水ボタンと、前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定し、該給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部とを含む。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理システムの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、給水ボタンと、前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により算定した給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する給水制御部と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を提示する情報提示部とを含む。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明のウォーターサーバの給水管理システムの一側面によれば、交換可能な水容器から原水を受けて冷水または温水を生成するウォーターサーバの給水管理システムであって、前記水容器より原水を冷水タンクで受け、該原水を冷却して冷水を生成する冷却装置と、前記水容器より原水を温水タンクで受け、該原水を加熱して温水を生成する加熱装置と、給水ボタンと、前記給水ボタンの操作を受けて前記冷水または前記温水を通過させる開閉弁を開弁させる弁駆動部と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定し、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、前記水容器の交換を表す交換情報を生成する給水制御部と、前記交換情報を提示する情報提示部とを含む。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、上限給水量情報を取得するとともに、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、前記開閉弁を通過する通過流量により上限給水量を上限給水時間に換算し、前記開閉弁の開弁時間により算定した給水時間を前記上限給水時間から減算して給水残時間を算定する機能と、前記給水残時間が第1の給水残時間閾値以下に低下したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、この第1アラート情報の生成後、前記給水残時間が第2の給水残時間閾値以下に低下したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する機能と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を情報提示部に提示させる機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、開弁時間により給水時間を算定する機能と、前記給水時間が第1の給水時間閾値以上に達したとき、温水リミットを表す第1アラート情報を生成し、前記給水時間が第2の給水時間閾値以上に達したとき、冷水リミットを表す第2アラート情報を生成する機能と、前記第1アラート情報または前記第2アラート情報を情報提示部に提示させる機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、ウォーターサーバ装置に用いられるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、給水ボタンの操作を受けて冷水または温水を通過させる開閉弁を開弁させる制御機能と、前記開閉弁の開弁時間情報を取得し、該開弁時間情報により給水時間情報を算定する機能と、前記温水の給水を停止する温水リミットの後、前記温水の給水時間情報、または所定値以上の前記冷水の給水時間情報を取得したとき、水容器の交換を表す交換情報を生成する機能と、情報提示部が、前記交換情報を提示する機能とを前記コンピュータに実行させる。
【0022】
上記目的を達成するため、本発明の記録媒体の一側面によれば、前記プログラムを格納した記録媒体である。

【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1)給水残時間または給水時間が第1アラートにより温水リミットに到達したこと、第2アラートにより冷水リミットに到達したことをユーザに告知することができる。
(2)ユーザは第1アラートから第2アラートの告知までに水容器を交換すればよく、水容器の原水レベルを目視確認するなど、水容器の交換時期に注意を払う必要がなく、ウォーターサーバの利便性が高められる。
(3)第1アラートから第2アラートまでの期間をユーザに認識させて冷水タンク内の冷水を使用でき、有益である。
(4)第1アラートを水容器の交換時期とすれば、水容器からの原水によって冷水タンク内の冷水温度に変動を来すことがなく、冷水温度の安定化を図ることができる。
(5)温水または冷水による給水量または水容器内の残水量を、既存の電磁弁の通過水量および開弁時間で算定できるので、残水量の推移に注意を払う手間がなく、ウォーターサーバの利便性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】第一の実施の形態に係るウォーターサーバを示す図である。
図2】ウォーターサーバのハードウェアを示す図である。
図3】水容器、冷水タンク、温水タンクおよび基準情報を示す図である。
図4】給水管理データベースを示す図である。
図5】第一の実施の形態に係る給水管理システムを示す図である。
図6】Aは冷水タンクおよび温水タンクの空状態を示す図であり、Bは温水リミットの状態を示す図であり、Cは冷水リミットの状態を示す図である。
図7】Aは冷水タンクおよび温水タンクの空状態からの満水状態を示す図であり、Bは温水リミットからの満水状態を示す図であり、Cは冷水リミットからの満水状態を示す図である。
図8】Aは水容器から冷水タンクへの原水供給を示す図であり、Bは水容器から温水タンクへの原水供給を示す図である。
図9】残水量の時間推移を示す図である。
図10】残水量の時間推移を示す図である。
図11】水容器の新規設置の場合の給水残時間の判定動作およびアラート生成を示す図である。
図12】水容器の交換設置の場合の給水残時間の判定動作およびアラート生成を示す図である。
図13】初期設定画面およびアラート情報の提示画面を示す図である。
図14】第一の実施の形態に係る給水管理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15】第二の実施の形態に係る給水管理システムを示す図である。
図16】水容器の新規設置の場合の給水時間の判定動作およびアラート生成を示す図である。
図17】水容器の交換設置の場合の給水時間の判定動作およびアラート生成を示す図である。
図18】第二の実施の形態に係る給水管理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図19】水容器交換の判定処理手順を示すフローチャートである。
図20】第三の実施の形態に係る給水管理システムを示す図である。
図21】水容器交換の判定処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
〔第一の実施の形態〕
図1は、第一の実施の形態に係るウォーターサーバ2の機能部を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このウォーターサーバ2はサーバ筐体4を備え、このサーバ筐体4上に交換可能な水容器6を設置し、この水容器6から原水Wを供給して冷水タンク8で冷水CWを生成し、温水タンク10で温水HWを生成する。
【0026】
冷水タンク8は、サーバ筐体4の中間部に設置され、温水タンク10は冷水タンク8の下側に設置され、温水タンク10の下側に冷却装置12が設置されている。冷却装置12は冷水タンク8を冷却し、冷水タンク8に冷水CWを生成させる。冷水タンク8および冷却装置12は冷水生成部を構成している。
水容器6の給水ノズル部14はサーバ筐体4の頂部開口16から冷水タンク8の上部に配置される。
冷水タンク8は水容器6からの原水Wの供給を規制する弁機構18を備えている。この弁機構18は給水ノズル部14を開閉する開閉弁20を備え、この開閉弁20が開閉アーム部22の中途に取り付けられ、この開閉アーム部22の先端には冷水タンク8内の冷水CWから浮力を受けるフロート部24が取り付けられている。
【0027】
冷水タンク8には冷却装置12の蒸発器26が設置されている。この蒸発器26は、冷却装置12により冷却され循環された冷媒と原水Wとの熱交換によって原水Wを冷却し、冷水タンク8に冷水CWを生成させる。この冷水タンク8には温度センサ28-1が設置され、温度センサ28-1の検出出力が給水制御部30に提供され、給水制御部30が冷水温度を表す温度情報を取得する。この給水制御部30には、通信機能や制御機能を備えるコンピュータが設置されている。
【0028】
冷水タンク8には原水Wと冷水CWとを分離する分離プレート32が設置されている。この分離プレート32は、原水Wを受け止める窪み部33を備えるとともに、この窪み部33の中央開口部から温水タンク10内に延びる給水管34を備えている。温水タンク10には、原水Wが分離プレート32の窪み部33および給水管34を通して導かれる。
【0029】
温水タンク10には加熱装置としてヒータ36が設置されている。このヒータ36は、給水制御部30によって制御されて発熱する。原水Wがヒータ36の発熱によって加熱されることで、温水タンク10に温水HWを生成させる。したがって、温水タンク10およびヒータ36は温水生成部を構成している。
この温水タンク10には温度センサ28-2が設置されている。温度センサ28-2の検出出力が給水制御部30に提供され、給水制御部30が温水温度を表す温度情報を取得する。
この温水タンク10の頂部と冷水タンク8の底部の間にはバイパス管38が接続され、このバイパス管38を通して冷水タンク8と温水タンク10の温水HWの循環が可能である。このバイパス管38には給水制御部30によって制御されるバイパス弁40が設置されている。
【0030】
冷水タンク8の底部には冷水供給管42が接続され、温水タンク10の頂部には温水供給管44が接続されている。冷水供給管42にはその中途部に冷水電磁弁46-1が設置され、温水供給管44にはその中途部に温水電磁弁46-2が設置されている。冷水電磁弁46-1および温水電磁弁46-2は給水時に開弁される開閉弁または給水電磁弁の一例である。
冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2は給水操作を受けて給水制御部30により開弁状態に制御される。開弁状態は給水時、一定の開度に維持される。冷水電磁弁46-1が開弁状態となると、冷水タンク8から冷水CWが冷水供給管42に流れ、冷水供給口48-1から供給される。また、温水電磁弁46-2が開弁状態となると、温水タンク10から温水HWが温水供給管44に流れ、温水供給口48-2から供給される。
冷水電磁弁46-1の開弁時、冷水CWの供給は冷水タンク8の冷水CWの水頭圧の作用で供給される。また、温水電磁弁46-2の開弁時、温水HWの供給は冷水タンク8の冷水CWの水頭圧の作用で供給される。
【0031】
操作パネル部50は給水操作やアラート提示などに用いられる。この操作パネル部50は冷水ボタン52-1、温水ボタン52-2、情報入力・提示部54、アラート提示部56、放音部58を備える。冷水ボタン52-1は、冷水CWの給水時に操作する給水ボタンの一例であり、冷水ボタン52-1の押下で冷水供給が継続する。温水ボタン52-2は、温水HWの給水時に操作する給水ボタンの一例であり、温水ボタン52-2の押下で温水供給が継続する。
【0032】
情報入力・提示部54は、情報入力手段および情報提示手段の一例であり、水容器6の容量選択などの情報入力や、残水アラート、交換アラートまたは温水停止などを表す記号や図形などによる情報提示に用いられる。
アラート提示部56は、第1アラートランプ56-1、第2アラートランプ56-2などを備える。第1アラートランプ56-1は給水制御部30の制御により温水リミットを提示する。温水リミットは温水HWの供給停止を表す。第2アラートランプ56-2は給水制御部30の制御により冷水リミットを提示する。冷水リミットは冷水CWおよび温水HWの供給停止を表す。
放音部58はたとえば、スピーカ60で構成される。この放音部58が第1アラートおよび第2アラートを疑似音声や信号音の放音で提示する。
【0033】
<ウォーターサーバ2のハードウェア>
図2は、ウォーターサーバ2のハードウェアの一例を示している。
給水制御部30はたとえば、通信機能を備えるコンピュータで構成される。この給水制御部30は、プロセッサ62、記憶部64、タイマー66、入出力部(Input/Output:I/O)68などを備える。
プロセッサ62は、たとえばCPU(Central Processing Unit )で構成され、記憶部64に記憶されているOS(Operating System)や、給水制御、給水管理、残水管理などに関する制御プログラムを実行する。
【0034】
記憶部64は、本開示のプログラムが格納される記録媒体の一例であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)などで構成される。この記憶部64にはOS、給水管理プログラムの他、給水管理データベース(DB)86(図4)を格納する。この記憶部64はプログラム記憶領域、収集データなどを保存するデータ記憶領域、制御プログラムおよび情報処理プログラムの演算に用いられるワークエリアとして演算領域を備える。演算領域にはRAMが用いられる。
タイマー66は、計時手段の一例であり、冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁時間、給水回数、水容器6の交換回数などの計測に用いられ、取得した計時情報の記録機能を有する。
【0035】
I/O68は、給水制御部30と、情報入力・提示部54や各種機能部を接続するインターフェースの一例である。このI/O68には冷却装置12、温度センサ28-1の検出信号を取り込むセンサ回路70-1、温度センサ28-2の検出信号を取り込むセンサ回路70-2、冷水電磁弁46-1の弁駆動部72-1、温水電磁弁46-2の弁駆動部72-2、バイパス弁40の弁駆動部72-3が接続されている。
また、I/O68には冷水ボタン52-1に対応する冷水スイッチ74-1、温水ボタン52-2に対応する温水スイッチ74-2、ヒータ36を駆動するヒータ駆動部76、情報入力・提示部54のタッチパネル78およびLCD(Liquid Crystal Display)表示器80、第1アラートランプ56-1に対応するランプ駆動部82-1、第2アラートランプ56-2に対応するランプ駆動部82-2、スピーカ60を駆動するスピーカ駆動部84が接続されている。
【0036】
温度センサ28-1、28-2の各検出情報、冷水ボタン52-1または温水ボタン52-2の操作入力情報、情報入力・提示部54からの水容器6の容量情報などを含む操作入力情報がI/O68を通してプロセッサ62に取り込まれる。温度センサ28-1から取得した温度情報は、冷水タンク8の冷却制御に用いられる。温度センサ28-2から取得した温度情報は温水タンク10の加熱制御に用いられる。
プロセッサ62には温度情報や開弁時間を検出するための操作情報が取り込まれる。そして、給水制御部30はプロセッサ62の演算などの制御により、冷却装置12の冷却駆動信号、冷水電磁弁46-1、温水電磁弁46-2の開弁駆動信号、ヒータ36のヒータ駆動信号、情報入力・提示部54への情報提示信号、第1アラートランプ56-1、第2アラートランプ56-2のアラート点灯信号、スピーカ60によるアラート出力のためのアラート提示信号を生成し、I/O68から所定の機能部に出力する。
【0037】
冷却装置12は、冷却駆動信号を受け、冷水タンク8を一定の冷却温度に冷却する。
弁駆動部72-1または弁駆動部72-2が開弁制御信号を受け、冷水電磁弁46-1が冷水ボタン52-1の押下時間に対応する開弁時間を以て開弁し、同様に、温水電磁弁46-2が温水ボタン52-2の押下時間に対応する開弁時間を以て開弁する。
ヒータ駆動部76はヒータ制御信号を受けてヒータ36を発熱させ、温水タンク10を一定温度に加熱する。
【0038】
タッチパネル78およびLCD表示器80は、情報入力・提示部54の一例である。タッチパネル78は情報入力手段の一例であり、水容器6の容量選択などの情報入力に用いられる。タッチパネル78に代え、冷水スイッチ74-1、温水スイッチ74-2の同時ONや回数操作に情報入力機能を割り当てることにより、冷水スイッチ74-1、温水スイッチ74-2を情報入力手段として構成してもよい。
LCD表示器80は情報提示手段の一例であり、情報提示信号を受け、情報提示機能を以て第1アラート、第2アラート、その他、状態情報や判定結果情報などを提示する。
ランプ駆動部82-1、82-2はアラート表示信号を受け、第1アラートランプ56-1または第2アラートランプ56-2を点灯させる。
スピーカ駆動部84はアラート音声信号を受け、スピーカ60から第1アラートまたは第2アラートを表す疑似音声や信号音を出力させる。
【0039】
<ウォーターサーバ2および水容器6に設定された基準情報>
図3は、ウォーターサーバ2および水容器6に設定された基準情報を示している。
Qx: 水容器6に装填された原水量であり、ウォーターサーバ2が水容器6から受ける原水量である。
Qcw: 冷水CWを生成して貯留する冷水タンク8の容積であり、冷水量を表す。この冷水量Qcwはたとえば、2リットルである。
Qhw: 温水HWを生成して貯留する温水タンク10の容積であり、温水量を表す。温水量Qhwはたとえば、1.5リットルである。この温水量Qhwは、水容器6の新規設置の際に温水タンク10で生成され、温水HWとして供給されない。
【0040】
Qb: 温水リミットを表す冷水量であり、この冷水量Qbは冷水タンク8の残留水であるから、温水リミットの後、冷水CWの給水が可能である。この冷水量Qbはたとえば、1.5リットルである。
Qd: 冷水リミットを表す冷水量であり、この冷水量Qdは冷水CWとしての給水が可能である。この冷水量Qdはたとえば、0.2リットルである。
L0は、温水供給管44に対する水頭圧が零状態となる水位を表す。
【0041】
そして、この給水管理には以下の情報が用いられる。
Qn: 新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6をウォーターサーバ2に設置した場合(新規設置)に算定される上限給水量(または上限給水量情報)であり、給水可能量を表す。したがって、冷水CWまたは温水HWの給水に寄与しないかまたは寄与させないQhw、Qdが除かれる。
Qm: ウォーターサーバ2上で使用済の水容器6から新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6に交換した場合(交換設置)に算定される上限給水量(または上限給水量情報)であり、給水可能量を表す。この場合、新規設置で装填された(Qhw+Qd)分が減じられないので、上限給水量Qnより(Qhw+Qd)分だけ多い。
【0042】
Zn: 新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6をウォーターサーバ2に設置した場合(新規設置)に算定される上限残水量(または上限残水量情報)であり、給水可能量を表す。つまり、Zn=Qnである。
Zm: ウォーターサーバ2上で使用済の水容器6から新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6に交換した場合(交換設置)に算定される上限残水量(または上限残水量情報)であり、給水可能量を表す。つまり、Zm=Qmである。
【0043】
Q1(t)、Q2(t)、Q(t): Q1(t)は、上限給水量Qnの場合の給水量(または給水量情報)であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量を表し、開弁の時間tiに比例して増加する。
Q2(t)は、上限給水量Qmの場合の給水量(または給水量情報)であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量を表し、開弁の時間tiに比例して増加する。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、Q1(t)≠Q2(t)となるが、Q1(t)≒Q2(t)とし、給水量(または給水量情報)はQ1(t)≒Q2(t)≡Q(t)とする。
【0044】
Z1(t)、Z2(t)、Z(t): Z1(t)は、上限給水量Qn(=Zn)の場合の残水量(または残水量情報)であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量Q(t)を減じた水量であり、開弁の時間tiに比例して減少する。
Z2(t)は、上限給水量Qmの場合の残水量(または残水量情報)であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWとして給水される給水量Q(t)を減じた水量を表し、開弁の時間tiに比例して減少する。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、Z1(t)≠Z2(t)となるが、Z1(t)≒Z2(t)とし、残水量(または残水量情報)はZ1(t)≠Z2(t)≡Ztとする。
【0045】
qn、qm、q: qnは、上限給水量Qnの場合に、開弁により冷水CWが冷水電磁弁46-1を流れる通過流量(または通過流量情報)、または開弁により温水HWが温水電磁弁46-2を流れる通過流量(または通過流量情報)である。
qmは、上限給水量Qmの場合に、開弁により冷水CWが冷水電磁弁46-1を流れる通過流量(または通過流量情報)、または開弁により温水HWが温水電磁弁46-2を流れる通過流量(または通過流量情報)である。
給水に水頭圧を利用しているので、Qm>Qnの場合、qn≠qmであるが、Q1(t)≒Q2(t)とし、通過流量(または通過流量情報)はqn≒qm≡qとする。
【0046】
ti: 給水時、たとえば一回の給水のために冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2を開弁させて給水に要した時間である。
tq: 給水時間(または給水時間情報)であり、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の各開弁の時間tiを積算した時間で表す。給水単位の時間ti(i=1~N)でN回の給水があったとすれば、tq=t1+t2+・・・+tNである。
【0047】
tn: 新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6をウォーターサーバ2に設置した場合(新規設置)に算定される上限給水時間であり、給水可能時間を表す。
tm: ウォーターサーバ2上で使用済の水容器6から新規(原水Wが未使用で満水状態)の水容器6に交換した場合(交換設置)に算定される上限給水時間であり、給水可能時間を表す。
【0048】
tq1、tq2: tq1は、上限給水量Qnの場合の給水時間であり、通過流量qを用いて給水量Q1(t)を時間に換算した給水時間であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWが給水される給水時間を表し、開弁の時間tiの積算値に比例して増加する。
tq2は、上限給水量Qmの場合の給水時間であり、通過流量qを用いて給水量Q2(t)を時間に換算した給水時間であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWが給水される給水時間を表し、開弁の時間tiの積算値に比例して増加する。
【0049】
tz1、tz2: tz1は、上限残水量Znの場合の給水残時間であり、通過流量qを用いて残水量Z1(t)を時間に換算した給水残時間であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWが給水可能な給水残時間を表し、開弁の時間tiの積算値の増加に比例して減少する。
tz2は、上限残水量Zmの場合の給水残時間であり、通過流量qを用いて残水量Z2(t)を時間に換算した給水残時間であり、冷水電磁弁46-1の開弁により冷水CW、または温水電磁弁46-2の開弁により温水HWが給水可能な給水残時間を表し、開弁の時間tiの積算値に比例して減少する。
【0050】
tzth1: tzth1は、温水リミットを表す第1の給水残時間閾値を表す第1アラート閾値である。
tzth2: tzth2は、冷水リミットを表す第2の給水残時間閾値を表す第2アラート閾値である。
【0051】
tqth1: tqth1は、温水リミットを表す第1の給水時間閾値を表す第1アラート閾値である。
tqth2: tqth2は、冷水リミットを表す第2の給水時間閾値を表す第2アラート閾値である。
【0052】
<通過流量qの算定>
開弁した冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の通過流量qは原水量Qxないし上限給水量Qn、Qmに比例し、水柱の高さに比例する水頭圧に依存する。冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開度が同一であっても、水頭圧が減少すると通過流量qn、qmが低下する。
上限給水量Qnの場合、通過流量qnは、上限給水量Qnおよび開弁時間toを用いて式(1)から算定できる。
qn=Qn/to ・・・(1)
上限給水量Qmの場合、通過流量qmは、上限給水量Qmおよび開弁時間toを用いて式(2)から算定できる。
qm=Qm/to ・・・(2)
上限給水量Qn、Qmは、Qn≒Qmと見なすことができるから、qn≒qm≡qとしてよい。
【0053】
<給水量Q(t)および残水量Z(t)の算定>
給水量Q(t)は、通過流量qおよび冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁の時間tiにより、式(3)から求めることができる。
Q(t)=q×ti ・・・(3)
水容器6の新規設置の場合、残水量Z1(t)は、上限給水量Qnおよび給水量Q(t)により、式(4)から求めることができる。
Z1(t)=Qn-Q(t) ・・・(4)
また、水容器6の交換設置の場合、残水量Z2(t)は、上限給水量Qmおよび給水量Q(t)により、式(5)から求めることができる。
Z2(t)=Qm-Q(t) ・・・(5)
【0054】
<給水量Q(t)および残水量Z(t)の時間換算>
給水時間tqは、式(3)の給水量Q(t)を用いて式(6)から換算できる。
tq=Q(t)÷q ・・・(6)
水容器6の新規設置の場合、給水残時間tz1は、式(4)の残水量Zt1を通過流量qで除して換算することができる。
tz1=Z1(t)/q=(Qn-Q(t))/q ・・・(7)
また、水容器6の交換設置の場合、給水残時間tz2は、式(5)の残水量Z2(t)を通過流量qで除して換算することができる。
tz2=Z2(t)/q=(Qm-Q(t))/q ・・・(8)
【0055】
<給水管理DB86>
図4は、給水管理に用いられる給水管理DB86の一例を示している。この給水管理DB86は給水管理ファイル88を有する。この給水管理ファイル88には水容器容量情報部90、設置・交換情報部92、上限給水量情報部94、上限給水時間情報部96、冷水タンク容量情報部98、温水タンク容量情報部100、冷水タンク残留量設定情報部102、電磁弁通過流量情報部104、開弁時間情報部106、給水量情報部108、残水量情報部110、給水時間情報部112、給水残時間情報部114、第1アラート閾値情報部116、第2アラート閾値情報部117、水容器交換情報部118、履歴情報部119が設定されている。
【0056】
水容器容量情報部90には、ウォーターサーバ2に用いられる水容器6の容量情報が格納される。水容器6にはたとえば、8リットル、10リットル、12リットルなどの容量のものを選択して利用できるので、水容器容量情報部90に選択可能なまたは選択された水容器6の容量情報が格納される。
設置・交換情報部92には、水容器6の新規設置または交換設置などを表すたとえば、時期情報などが格納される。
【0057】
上限給水量情報部94には、新規設置または交換設置に係る水容器6による上限給水量を表す上限給水量情報が格納される。この上限給水量情報部94には新規設置時上限給水量情報部94-1、交換設置時上限給水量情報部94-2が設定されている。新規設置時上限給水量情報部94-1には、水容器6の新規設置時の上限給水量Qnを表す水量情報が格納される。交換設置時上限給水量情報部94-2には、水容器6の交換設置時の上限給水量Qmを表す水量情報が格納される。
上限給水時間情報部96には、上限給水量情報部94に格納されている上限給水量情報が通過流量情報qを用いて給水時間に換算された値を表す上限給水時間情報が格納される。この上限給水時間情報部96には新規設置時上限給水時間情報部96-1、交換設置時上限給水時間情報部96-2が設定されている。新規設置時上限給水時間情報部96-1には、水容器6の新規設置時の上限給水量Qnを上限給水時間に換算した時間情報が格納される。交換設置時上限給水時間情報部96-2には、水容器6の交換設置時の上限給水量Qmを上限給水時間に換算した時間情報が格納される。
【0058】
冷水タンク容量情報部98には、冷水タンク8に収容される冷水CWの収容容量を表す容量情報が格納される。
温水タンク容量情報部100には、温水タンク10に収容される温水HWの収容容量を表す容量情報が格納される。
冷水タンク残留量設定情報部102には、冷水タンク8に設定される冷水CWの残留量を表す残留量設定情報が格納される。
電磁弁通過流量情報部104には、冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時に通過する冷水CWまたは温水HWの通過流量情報が格納される。
【0059】
開弁時間情報部106には、冷水ボタン52-1または温水ボタン52-2の押下時間に対応する冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間を表す開弁時間情報が格納される。
給水量情報部108には冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁による給水量を表す給水量情報が格納される。この給水量情報部108には冷水量情報部108-1、温水量情報部108-2が設定されている。冷水量情報部108-1には冷水電磁弁46-1の開弁による冷水CWの給水量を表す給水量情報が格納される。温水量情報部108-2には温水電磁弁46-2の開弁による温水HWの給水量を表す給水量情報が格納される。
【0060】
残水量情報部110には、上限給水量情報から給水量情報を減じて得られる残水量を表す残水量情報が格納される。
給水時間情報部112には、開弁によって給水される給水量を通過流量qで換算した給水時間情報が格納される。この給水時間情報部112には、冷水時間情報部112-1、温水時間情報部112-2が設定されている。冷水時間情報部112-1には冷水CWの給水時間情報が格納される。温水時間情報部112-2には温水HWの給水時間情報が格納される。
給水残時間情報部114には、上限給水時間から冷水CWおよび温水HWの給水時間を減算した給水残時間情報、つまり、残水量情報部110に格納されている残水量情報を通過流量qで換算した給水残時間情報が格納される。
第1アラート閾値情報部116には、温水リミットの判定に用いられる第1アラート閾値tzth1、tqth1を表す閾値情報が格納される。
第2アラート閾値情報部117には、冷水リミットの判定に用いられる第2アラート閾値tzth2、tqth2を表す閾値情報が格納される。
水容器交換情報部118には、第1アラートの生成後、温水HWの給水時間や、一定時間以上の冷水CWの給水時間に基づき、水容器6の交換を判定したとき、その判定情報などを格納する。
履歴情報部119には、水容器6の新規設置またはその交換設置履歴、給水量や残水量の演算履歴、アラート履歴、アラート解除履歴など、各種履歴情報が格納される。
【0061】
<給水管理システム120>
図5は、給水制御部30に搭載された給水管理システム120の一例を示している。この給水管理システム120は冷温水制御・給水制御部121、上限給水時間算定部122、給水時間算定部124、給水残時間算定部126、給水残時間判定部128、アラート情報生成部130、水容器交換判定部132、情報提示制御部134、情報記録制御部136、上限給水量情報切替え部138などを備える。
【0062】
冷温水制御・給水制御部121は冷却制御、加熱制御、冷水または温水の給水制御などを行う。冷却制御では、温度センサ28-1の検出温度情報を受け、冷却装置12を制御し、冷水タンク8の冷却を制御する。加熱制御では、温度センサ28-2の検出温度情報を受け、ヒータ駆動部76を通してヒータ36の発熱温度を制御し、温水タンク10の加熱温度を制御する。冷水CWの給水制御では、冷水ボタン52-1の操作(たとえば、押下)時間に応じて冷水スイッチ74-1を閉じ、冷水電磁弁46-1の開弁時間を制御する。また、温水HWの給水制御では、温水ボタン52-2の操作(たとえば、押下)時間に応じて温水スイッチ74-2を閉じ、温水電磁弁46-2の開弁時間を制御する。
【0063】
上限給水時間算定部122は、上限給水量情報取得部140、通過流量情報取得部142、上限給水時間換算部144を備える。上限給水量情報取得部140は、情報入力・提示部54から入力される水容器6の容量情報を用いて新規設置時には上限給水量Qn、交換設置時には上限給水量Qmを表す上限給水量情報を取得する。
通過流量情報取得部142は、給水管理DB86から冷水電磁弁46-1および温水電磁弁46-2の単位時間当たりの通過流量qを表す通過流量情報を取得する。上限給水時間換算部144は、上限給水量情報を通過流量qで除して上限給水量情報を上限給水時間情報tn、tmに換算する。
【0064】
給水時間算定部124は、開弁時間情報取得部146および給水時間換算部148を備える。開弁時間情報取得部146は、給水管理DB86から冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間を表す開弁時間情報を取得して積算する。給水時間換算部148は、開弁時間または積算開弁時間を給水時間tqに換算する。
給水残時間算定部126は、上限給水時間tn、tmから給水時間tqを減算して給水残時間tzを算定する。
給水残時間判定部128は、給水管理DB86から第1アラート閾値情報および第2アラート閾値情報を取得し、給水残時間tzが第1アラート閾値または第2アラート閾値に達したかを判定し、その判定結果情報を取得する。
アラート情報生成部130は、給水残時間判定部128の判定結果に基づき、第1アラート情報または第2アラート情報を生成する。
【0065】
水容器交換判定部132は、第1アラート情報の生成後、第2アラート情報の生成前、温水HWの給水時間tqや冷水CWの給水時間tqを監視し、水容器6が交換されたか否かを判定し、その判定情報を出力する。
情報提示制御部134は、上限給水時間算定部122から上限給水時間情報、アラート情報生成部130が作成した第1アラートまたは第2アラートを表すアラート情報を取得し、情報入力・提示部54に提供する。
情報記録制御部136は、上限給水時間情報、給水残時間情報、アラート情報などを受け、これらを給水管理DB86に格納する。
そして、上限給水量情報切替え部138は、水容器交換判定部132から水容器6の交換判定情報を受け、上限給水時間算定部122が取得している上限給水量情報Qnから上限給水量情報Qmへの変更を行う。ウォーターサーバ2のメンテナンスなどで上限給水量情報Qmが解除された場合には上限給水量情報Qnが設定される。
【0066】
<冷水タンク8および温水タンク10の空状態、温水リミットおよび冷水リミット>
図6のAは冷水タンク8および温水タンク10の空状態、Bは温水リミットの状態、Cは冷水リミットの状態を示している。
水容器6の新規設置前、図6のAに示すように、冷水タンク8および温水タンク10は空状態である。
水容器6の原水Wが枯渇すると、図6のBに示すように、温水リミットの状態となり、温水HWの給水が停止される。つまり、冷水CWの水位が分離プレート32の底面以下に低下した状態である。この場合、冷水CWの給水は可能である。
冷水量Qd(図3)に低下すると、図6のCに示すように、冷水リミットの状態となり、冷水CWの給水が停止される。
【0067】
<水容器6の新規設置時または交換設置時の状態>
図7のAは、冷水タンク8および温水タンク10の空状態から満水状態への移行を示している。
水容器6の新規設置時、冷水タンク8および温水タンク10は空状態であるから、水容器6からの原水Wの導水によって冷水タンク8および温水タンク10が満水状態になる。このとき、水容器6の原水Wの水位は、冷水タンク8および温水タンク10に原水Wが流れ込んだ分だけ原水位Lwが低下する。
原水量Qxから温水タンク10を満水状態にする温水量Qhwが温水タンク10に流れ込み、冷水タンク8を満水状態にする冷水量Qcwが冷水タンク8に流れ込むので、水容器6の破線で示す原水位Lwが、(Qhw+Qcw)分だけ低下する。冷水タンク8の容積を2リットル、温水タンク10の容積を1.5リットルとし、水容器6の原水量を12リットルとすれば、3.5リットル分だけの原水位Lwが低下する。
【0068】
図7のBは、温水リミットからの満水状態を示している。
水容器6を温水リミットで交換設置した場合、温水タンク10には温水量Qhw、冷水タンク8には冷水量Qbが残留している。水容器6から冷水タンク8に冷水量(Qcw-Qb)分が流れ込むので、水容器6の破線で示す原水位Lwが(Qcw-Qb)分だけ低下する。
【0069】
図7のCは、冷水リミットからの満水状態を示している。水容器6を冷水リミットで交換設置した場合、温水タンク10には温水量Qhw、冷水タンク8には冷水量Qdが残留している。水容器6から冷水タンク8に冷水量(Qcw-Qd)分が流れ込むので、水容器6の破線で示す原水位Lwが(Qcw-Qd)分だけ低下する。
【0070】
<原水Wの供給規制>
図8のAは、原水Wの供給状態を示している。水容器6が設置されると、水容器6の原水Wが重力を受けて冷水タンク8側に流れ込む。
この原水Wは、図8のAに示すように、弁機構18の開閉弁20を押し下げる。開閉弁20を通過した原水Wは、分離プレート32の窪み部33に落下し、給水管34の給水孔35の周囲に開口された複数の通水孔37から冷水タンク8に流れ込み、一部の原水Wは給水孔35から給水管34を通して温水タンク10に流れ込む。
【0071】
冷水タンク8の水位が図8のBに示すように、分離プレート32に達すると、通水孔37が原水Wで塞がれる。これにより、原水Wは分離プレート32の給水管34を通して一気に温水タンク10に導かれる。
温水タンク10が満水状態になると、冷水タンク8の給水が支配的となり、冷水タンク8の水位が上昇する。
この水位上昇によりフロート部24が浮力を受けて弁機構18の開閉弁20が上昇し、開閉弁20によって給水ノズル部14が閉じられ、原水Wの供給が停止される。
そして、冷水タンク8の水位は、水容器6から原水Wの給水がある限り、この上限水位に維持される。
【0072】
<水容器6の新規設置および交換設置と給水量Qtの推移>
図9および図10は、横軸に時間t、縦軸に残水量Zを取り、冷水CWまたは温水HWの給水による残水量Z1(t)、Z2(t)の減少を示している。
【0073】
<水容器6の交換設置パターン1(水容器6が時点t2で交換設置された場合)>
図9において、時点t0ないしt2の期間T1は、水容器6を新規設置した場合の残水量Z1(t)の推移を示す。
時点t0は、図7のAに示す満水状態からの給水時点である。上限給水量をQnとすれば、上限給水量Qnは、式(9)で表すことができる。
Qn=Qx-(Qhw+Qd) ・・・(9)
上限給水量Qnには温水リミットを表す時点t1から、冷水リミットを表す時点t2の給水量(Qb-Qd)が含まれる。したがって、温水リミットの時点t1から冷水リミットの時点t2の時間において、水容器6の交換がなければ、冷水タンク8に残留する冷水量(Qb-Qd)から冷水CWの給水が可能である。
そして、上限給水量Qnは、式(9)および通過流量qを用いて式(10)により上限給水時間tnに換算できる。
tn={Qx-(Qhw+Qd)}÷q ・・・(10)
【0074】
時点t2で水容器6の交換設置が行われたとすれば、時点t2ないし時点t4の期間T2における水容器6の交換後の残水量Z2(t)の推移は次のようになる。
時点t2は、図7のBに示す満水状態からの給水時点である。このとき上限給水量Qmは、式(11)で表すことができる。
Qm=Qn+(Qhw+Qd)=Qx ・・・(11)
つまり、水容器6の交換時点t2には、温水タンク10が既に温水HWで満水状態に維持され、かつ、冷水タンク8に冷水量Qdが維持されている。この結果、上限給水量Qmには上限給水量Qnに温水量Qhwと冷水量Qdが加わることになる。したがって、上限給水量Qmは原水量Qxと等しいことになる。
そして、上限給水量Qmは、式(11)および通過流量qを用いて式(12)により上限給水時間tmに換算できる。
tm=Qx÷q ・・・(12)
【0075】
<水容器6の交換設置パターン2(水容器6が時点t1で交換された場合)>
図10に示すように、時点t1で水容器6が交換されると、時点t1-t2の時間だけ期間T1が短縮され、その分だけ期間T2が延長される。
このとき、上限給水量Qmは、時点t2で水容器6を交換した場合より、冷水量(Qb―Qb)分だけ増加することになり、この場合の上限給水量Qmは式(13)で表すことができる。
Qm=Qn+(Qhw+Qd)+(Qb-Qd)
=Qx+(Qb-Qd) ・・・(13)
つまり、水容器6の交換時点が時点t1の場合より残水量Z2(t)が増加する。
そして、この上限給水量Qmは、式(13)および通過流量qを用いて式(14)により上限給水時間tmに換算できる。
tm={Qx+(Qb-Qd)}÷q ・・・(14)
【0076】
<水容器6の交換設置パターン3(水容器6が時点t1を超え、時点t2未満で交換された場合)>
時点t1-t2の間の時点に応じた残水量が加わった上限給水量Qmとなる。また冷水タンク8内に、冷水CWが冷水量Qdよりも多く残留しているので、時点t2で水容器6を交換した場合よりも温水リミットが開始した冷水量Qbまで回復する時間が早く、温水HWの供給開始が迅速化する。
【0077】
<給水残時間tz1の推移、判定、アラート情報の生成>
図11は、給水時間tq1および給水残時間tz1の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水残時間tz1は、図11のAに示すように、給水時間tq1の増加に従って減少する。t1は第1アラート情報Ar1xの生成時点、t2は第2アラート情報Ar2xの生成時点を表す。
この給水残時間tz1に対し、第1の給水残時間閾値または給水残時間閾値情報として第1アラート閾値tzth1、第2の給水残時間閾値または給水残時間閾値情報として第2アラート閾値tzth2が設定されている。第1アラート閾値tzth1は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになったときの給水残時間、第2アラート閾値tzth2は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになったときの給水残時間に相当する。
【0078】
給水残時間tz1が第1アラート閾値tzth1以下に低下すると、図11のBに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図11のCに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水残時間tz1が第2アラート閾値tzth2以下に低下すると、図11のDに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図11のEに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yが出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に、水容器6が交換されると、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報Ar2yの提示の解除が行われた旨の表示が出力される。
【0079】
<給水残時間tz2の推移、判定、アラート情報の生成>
図12は、給水時間tq2および給水残時間tz2の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水残時間tz2は、図12のAに示すように、給水時間tq2の増加に従って減少する。t3は第1アラート情報Ar1xの生成時点、t4は第2アラート情報Ar2xの生成時点を表す。
この給水残時間tz2に対し、第1の給水残時間閾値または給水残時間閾値情報として第1アラート閾値tzth1、第2の給水残時間閾値または給水残時間閾値情報として第2アラート閾値tzth2が設定されている。第1アラート閾値tzth1は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになったときの給水残時間、第2アラート閾値tzth2は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになったときの給水残時間に相当する。
【0080】
給水残時間tz2が第1アラート閾値tzth1以下に低下すると、図12のBに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図12のCに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水残時間tz2が第2アラート閾値tzth2以下に低下すると、図12のDに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図12のEに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yが出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に、水容器6が交換されると、同様に、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報Ar2yの提示の解除が行われた旨の表示が出力される。
【0081】
<アラート情報などの提示>
図13は、初期設定画面およびアラート情報の提示画面を示している。
水容器6の新規設置または交換設置時、図13のAに示すように、情報入力・提示部54に初期設定画面150が提示される。この初期設定画面150には水容器容量を表す容量選択部152、決定ボタン部154、キャンセルボタン部156が表示される。ユーザは、該当する水容器容量を選択し、決定ボタン部154をタッチすればよい。入力ミスや再設定にはキャンセルボタン部156をタッチすればよい。
【0082】
第1アラート情報Ar1xが生成されると、図13のBに示すように、情報入力・提示部54の第1アラートランプ56-1が点灯する。この点灯状態は連続点灯、断続点灯または着色点灯のいずれでもよく、または2以上の組合せでもよい。
第2アラート情報Ar2xが生成されると、図13のCに示すように、第2アラートランプ56-2が点灯する。この点灯状態は連続点灯、断続点灯または着色点灯のいずれでもよく、または2以上の組合せでもよい。
【0083】
第1アラート情報Ar1xが生成されると、図13のDに示すように、情報入力・提示部54に第1アラート提示画面158が提示される。この第1アラート提示画面158では、温水リミットを表すたとえば、「温水は使用できませんが、冷水は使用できます。新しい水容器に交換すれば、温水は使用できます。」などを提示すればよい。
第2アラート情報Ar2xが生成されると、図13のEに示すように、情報入力・提示部54に第2アラート提示画面160が提示される。この第2アラート提示画面160では、冷水リミットを表すたとえば、「冷水および温水は使用できません。新しい水容器に交換して下さい。」などを提示すればよい。
【0084】
そして、水容器6の交換後、図13のFに示すように、情報入力・提示部54に交換情報提示画面162が提示される。水容器6の交換後、第2アラート情報Ar2xの生成は不要であるから、第2アラート情報Ar2xの生成を解除した旨の表示として、「新しい水容器に交換されました。正常に動作しています。」などを提示すればよい。
【0085】
<給水管理の処理工程>
図14は、第一の実施の形態に係る給水管理の処理工程を示している。この処理工程は、本開示の給水管理の方法、プログラムの初期設定およびアラート情報の提示を示している。
この処理工程には、水容器6の新規設置または交換設置の判定(S101)、上限給水量情報Qn、Qmの取得(S102)、閾値情報(第1アラート閾値tzth1、第2アラート閾値tzth2)の取得(S103)、通過流量情報qの取得(S104)、上限給水時間情報tn、tmへの換算(S105)、開弁時間情報の取得(S106)、給水時間情報tq1、tq2への換算(S107)、給水残時間情報tz1、tz2の算定(S108)、給水残時間情報tz1、tz2の判定(S109)、給水残時間情報tz1またはtz2と第1アラート閾値tzth1の対比(S110)、第1アラート情報Ar1xの生成(S111)、給水残時間情報tz1またはtz2と第2アラート閾値tzth2の対比(S112)、第2アラート情報Ar2xの生成(S113)、情報の提示(S114)、情報の記録(S115)が含まれる。
【0086】
水容器6の新規設置または交換設置の判定(S101): 給水制御部30はユーザ操作による水容器6の新規設置または交換設置を受け、水容器6の新規設置または交換設置を判定する。
上限給水量情報Qn、Qmの取得(S102): 上限給水量情報取得部140が情報入力・提示部54からの情報入力または給水管理DB86により上限給水量情報Qn、Qmを取得する。
【0087】
閾値情報(第1アラート閾値tzth1、第2アラート閾値tzth2)の取得(S103): 給水残時間判定部128が給水管理DB86により閾値情報として第1アラート閾値tzth1、第2アラート閾値tzth2を取得する。
通過流量情報qの取得(S104): 通過流量情報取得部142が給水管理DB86より冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の通過流量情報qを取得する。
上限給水時間情報tn、tmへの換算(S105): 上限給水時間換算部144が上限給水量情報Qn、Qmおよび通過流量情報qを用いて上限給水量情報Qn、Qmを上限給水時間情報tn、tmに換算する。
【0088】
開弁時間情報の取得(S106): 給水時間算定部124の開弁時間情報取得部146が冷温水制御・給水制御部121より冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間情報を取得する。
給水時間情報tq1、tq2への換算(S107): 給水時間換算部148が開弁時間情報を積算して給水時間情報tq1、tq2に換算する。
給水残時間情報tz1、tz2の算定(S108): 給水残時間算定部126が上限給水時間情報tn、tmから給水時間情報tq1、tq2を減算して給水残時間情報tz1、tz2を算定する。
【0089】
給水残時間情報tz1、tz2の判定(S109): 給水残時間判定部128が給水残時間情報tz1、tz2と第1アラート閾値tzth1、第2アラート閾値tzth2を対比し、給水残時間情報tz1、tz2を判定する。
給水残時間情報tz1またはtz2と第1アラート閾値tzth1の対比(S110): この対比によりtz1≦tzth1またはtz2≦tzth1であるかを判定する。
【0090】
第1アラート情報Ar1xの生成(S111): tz1≦tzth1またはtz2≦tzth1であれば(S110のYES)、アラート情報生成部130が第1アラート情報Ar1xを生成する。
給水残時間情報tz1またはtz2と第2アラート閾値tzth2の対比(S112): 第1アラート情報Ar1xの生成後、給水残時間判定部128は、tz1≦tzth2またはtz2≦tzth2であるかを判定する。
第2アラート情報Ar2xの生成(S113): tz1≦tzth2またはtz2≦tzth2であれば(S112のYES)、アラート情報生成部130が第2アラート情報Ar2xを生成する。
【0091】
情報の提示(S114): 情報提示制御部134が第1アラート情報Ar1xまたは第2アラート情報Ar2xを取得し、第1アラート情報Ar1yまたは第2アラート情報
Ar2xを情報入力・提示部54に提示する。
情報の記録(S115): 情報記録制御部136が上限給水時間算定部122、給水時間算定部124、給水残時間算定部126、給水残時間判定部128、アラート情報生成部130、情報提示制御部134から取得情報や算出情報の提供を受け、給水管理DB86に格納して記録する。
【0092】
<第一の実施の形態の効果>
第一の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1)第1アラート情報により給水残時間tz1またはtz2が温水リミットに到達したこと、第2アラート情報により冷水リミットに到達したことを告知でき、ユーザがウォーターサーバ2の動作状態を容易に知ることができ、水容器6の交換管理が軽減される。
(2)ユーザは第1アラート情報から第2アラート情報の告知までに水容器6を交換すればよく、水容器6の原水レベルを目視確認するなど、水容器6の交換時期に注意を払う必要がなく、ウォーターサーバ2の利便性を高めることができる。
(3)第1アラートから第2アラートまでの期間で冷水CWの給水が可能であることをユーザに認識させて冷水CWを使用でき、有益である。
(4)ユーザに第1アラートで水容器6の交換を促すことができ、その時点で水容器6の交換を行えば、冷水タンク8内の冷水温度に変動を来すことがなく、冷水温度の安定化を図ることができる。
(5)冷水CWまたは温水HWによる給水残時間tz1、tz2を自動で算定できるので、ユーザは残水量の推移に注意を払う手間がなく、ウォーターサーバの利便性が高められる。
【0093】
〔第二の実施の形態〕
第一の実施の形態では、上限給水時間tn、tmおよび給水時間tqを用いて給水残時間tz1、tz2を算定し、この給水残時間tz1、tz2を用いて給水管理を行っているが、第二の実施の形態では給水時間tq1、tq2を用いて給水管理を行う。
図15は、第二の実施の形態に係る給水管理システム120の一例を示している。
この第二の実施の形態に係る給水管理システム120は第一の実施の形態と同様に、冷温水制御・給水制御部121、上限給水時間算定部122、給水時間算定部124、アラート情報生成部130、水容器交換判定部132、情報提示制御部134、情報記録制御部136、上限給水量情報切替え部138などを備えるとともに、給水残時間算定部126および給水残時間判定部128に代えて給水時間判定部164などを備えている。
給水時間判定部164は、給水時間算定部124から給水時間情報を取得し、閾値情報との対比により給水時間を判定する。その他の機能部は第一の実施の形態と同様であるので、その説明を割愛する。
【0094】
<給水時間tq1の推移、判定、アラート情報の生成>
図16は、給水時間tq1の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水時間tq1は、図16のAに示すように、給水操作に従って増加する。t1は第1アラート情報Ar1xの生成時点、t2は第2アラート情報Ar2xの生成時点を表す。
この給水時間tq1に対し、第1の給水時間閾値または給水時間閾値情報として第1アラート閾値tqth1、第2の給水時間閾値または給水時間閾値情報として第2アラート閾値tqth2が設定されている。第1アラート閾値tqth1(温水リミット)は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになるまでの給水時間、第2アラート閾値tqth2(冷水リミット)は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになるまでの給水時間(つまり上限給水時間tn)に相当する。
【0095】
給水時間tq1が第1アラート閾値tqth1以上に達すると、図16のBに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図16のCに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水時間tq1が第2アラート閾値tqth2以上に達すると、図16のDに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図16のEに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yが出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に、水容器6が交換されると、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報Ar2yの提示の解除が行われた旨の表示を出力してもよい。
【0096】
<給水時間tq2の推移、判定、アラート情報の生成>
図17は、給水時間tq2の推移、判定、アラート情報の生成を示している。
給水時間tq2は、図17のAに示すように、給水に従って増加する。t3は第1アラート情報Ar1xの生成時点、t4は第2アラート情報Ar2xの生成時点を表す。
この給水時間tq2に対し、第1の給水時間閾値または給水時間閾値情報とし第1アラート閾値tqth1、第2の給水時間閾値または給水時間閾値情報として第2アラート閾値tqth2が設定されている。第1アラート閾値tqth1(温水リミット)は冷水タンク8の残水量が冷水量Qbになるまでの給水時間、第2アラート閾値tqth2(冷水リミット)は冷水タンク8の残水量が冷水量Qdになるまでの給水時間(つまり上限給水時間tm)に相当する。
【0097】
給水時間tq2が第1アラート閾値tqth1以上に増加すると、図17のBに示すように、第1アラート情報Ar1xが生成される。この第1アラート情報Ar1xにより、図17のCに示すように、第1アラートランプ56-1の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第1アラート情報Ar1yが出力される。
給水時間tq2が第2アラート閾値tqth2以上に達すると、図17のDに示すように、第2アラート情報Ar2xが生成される。この第2アラート情報Ar2xにより、図17のEに示すように、第2アラートランプ56-2の点灯、その疑似音声、アラート表示などを含む第2アラート情報Ar2yが出力される。
そして、第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前に水容器6が交換されると、同様に、第2アラート情報Ar2xの生成および第2アラート情報Ar2yの提示の解除が行われた旨を表示してもよい。
【0098】
<給水管理の処理工程>
図18は、第二の実施の形態に係る給水管理の処理工程を示している。この処理工程は、本開示の給水管理の方法、プログラムの初期設定およびアラート情報の提示を示している。
この処理工程には、水容器6の新規設置または交換設置の判定(S201)、上限給水量情報Qn、Qmの取得(S202)、閾値情報(第1アラート閾値tqth1、第2アラート閾値tqth2)の取得(S203)、通過流量情報qの取得(S204)、上限給水時間情報tn、tmへの換算(S205)、開弁時間情報の取得(S206)、給水時間情報tq1、tq2への換算(S207)、給水時間情報tq1、tq2の判定(S208)、給水時間情報tq1またはtq2と第1アラート閾値tqth1の対比(S209)、第1アラート情報Ar1xの生成(S210)、給水時間情報tq1またはtq2と第2アラート閾値tqth2の対比(S211)、第2アラート情報Ar2xの生成(S212)、情報の提示(S213)、情報の記録(S214)が含まれる。
【0099】
水容器6の新規設置または交換設置の判定(S201): 給水制御部30はユーザ操作による水容器6の新規設置または交換設置を受け、水容器6の新規設置または交換設置を判定する。
上限給水量情報Qn、Qmの取得(S202): 上限給水量情報取得部140が情報入力・提示部54からの情報入力または給水管理DB86により上限給水量情報Qn、Qmを取得する。
【0100】
閾値情報(第1アラート閾値tqth1、第2アラート閾値tqth2)の取得(S203): 給水時間判定部164が給水管理DB86により第1アラート閾値tqth1、第2アラート閾値tqth2を取得する。
通過流量情報qの取得(S204): 通過流量情報取得部142が給水管理DB86より冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の通過流量情報qを取得する。
上限給水時間情報tn、tmへの換算(S205): 上限給水時間換算部144が上限給水量情報Qn、Qmおよび通過流量情報qを用いて上限給水量情報Qn、Qmを上限給水時間情報tn、tmに換算する。
【0101】
開弁時間情報の取得(S206): 給水時間算定部124の開弁時間情報取得部146が冷温水制御・給水制御部121より冷水電磁弁46-1または温水電磁弁46-2の開弁時間情報を取得する。
給水時間情報tq1、tq2への換算(S207): 給水時間換算部148が開弁時間情報を積算して給水時間情報tq1、tq2に換算する。
【0102】
給水時間情報tq1、tq2の判定(S208): 給水時間判定部164が給水時間情報tq1、tq2と第1アラート閾値tqth1、第2アラート閾値tqth2とを対比し、給水時間情報tq1、tq2を判定する。
給水時間情報tq1またはtq2と第1アラート閾値tqth1の対比(S209): この対比によりtq1≧tqth1またはtq2≧tqth1であるかを判定する。
【0103】
第1アラート情報Ar1xの生成(S210): tq1≧tqth1またはtq2≧tqth1であれば(S209のYES)、アラート情報生成部130が第1アラート情報Ar1xを生成する。
給水時間情報tq1またはtq2と第2アラート閾値tqth2の対比(S211):
第1アラート情報Ar1xの生成後、給水時間判定部164は、tq1≧tqth2またはtq2≧tqth2であるかを判定する。
第2アラート情報Ar2xの生成(S212): tq1≧tqth2またはtq2≧tqth2であれば(S211のYES)、アラート情報生成部130が第2アラート情報Ar2xを生成する。
【0104】
情報の提示(S213): 情報提示制御部134が第1アラート情報Ar1xまたは第2アラート情報Ar2xを取得し、第1アラート情報Ar1yまたは第2アラート情報Ar2yを情報入力・提示部54に提示する。
情報の記録(S214): 情報記録制御部136が上限給水時間算定部122、給水時間算定部124、給水時間判定部164、アラート情報生成部130、情報提示制御部134から取得情報や算出情報の提供を受け、給水管理DB86に格納して記録する。
【0105】
<水容器6の交換判定>
図19は、第三の実施の形態に係る水容器交換判定の処理工程を示している。この処理工程は、本開示の給水管理の方法、プログラムの初期設定およびアラート情報の提示を示している。
この処理工程には、水容器6の交換の判定モードの契機(S301)、水容器6の交換の判定モード(S302)、水容器6の交換の継続判断(S303)、温水HWの給水時間tq1(tq2)の判定(S304)、水容器6の交換ありの判定結果情報の作成(S305)、冷水CWの給水時間tq1(tq2)の判定(S306)、情報の提示(S307)、情報の記録(S308)などが含まれる。
【0106】
水容器6の交換の判定モードの契機(S301): 水容器交換判定部132は、判定時点の契機として、第1アラート情報Ar1xの生成か否かを判定する(S301)。
水容器6の交換判定モード(S302): 第1アラート情報Ar1xの生成があれば(S301のYES)、水容器6の交換の判定モード(S302)に移行する。
水容器6の交換の継続判断(S303)): 第2アラート情報Ar2xの生成前かを判定する(S303)。第2アラート情報Ar2xが生成されていれば、水容器6の交換がアラートをも以って指示されているのでこの判定モードを解除する。
【0107】
温水HWの給水時間tq1(tq2)の判定(S304): 第1アラート情報Ar1xの生成後、第2アラート情報Ar2xの生成前であれば(S303のYES)、水容器交換判定部132が給水時間算定部124からの演算出力情報を受け、温水HWの給水時間tq1またはtq2の有無を判定する。なお、この温水HWの給水時間tq1(tq2)の有無の判定について、たとえば、上限給水時間tn、または上限給水時間tmを超えた給水時間となっても、温水ボタン52-2のON情報または温水電磁弁46-2の開弁時間情報を検知して、給水時間tq1(tq2)有りと判定してよい。
水容器6の交換ありの判定結果情報の生成(S305): 温水HWの給水があれば、この給水は温水リミット後に温水HWの給水時間tq1またはtq2が生じるので(S304のYES)、水容器交換判定部132は、水容器6の交換があったものと判定し、その判定結果情報を生成する(S305)。
【0108】
冷水CWの給水時間tq1(tq2)の判定(S306): 温水HWの給水がなければ(S304のNO)、水容器交換判定部132が給水時間算定部124からの演算出力情報を受け、冷水CWの給水時間tq1またはtq2が所定給水時間以上かを判定する。
この給水時間の判定では温水リミット後の冷水CWの給水は可能であるがたとえば、Qb-Qdを超える冷水CWの所定給水時間以上の給水が確認されれば(S306のYES)、水容器交換判定部132は、水容器6の交換があったものと判定し、その判定結果情報を生成する(S305)。
情報の提示(S307): 水容器交換判定部132は水容器6の交換ありの判定結果情報を情報入力・提示部54に提供し、この情報入力・提示部54に既述のたとえば、交換情報提示画面162(図13のF)を提示する。
情報の記録(S308): 水容器交換判定部132は水容器6の交換ありの判定結果情報などの情報を給水管理DB86に格納して記録する。
【0109】
<第二の実施の形態の効果>
この第二の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1)水容器6の交換をウォーターサーバ2側で自動判定でき、給水時間や給水残時間を精度良く算定できる。
(2)スイッチやセンサを付加することなく既存のシステムのみで水容器6の交換を温水HWの給水や冷水CWの一定量の給水を以て判定でき、設備コストを低減できる。
(3)給水時間tq1、tq2の管理で残水管理が可能となるので、給水残時間tz1、tz2の演算を省略できる。
(4)その他、給水管理に関し、第一の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0110】
〔第三の実施の形態〕
図20は、第三の実施の形態に係る給水管理システム120の水容器交換判定部132の一例を示している。この第三の実施の形態において、第一または第二の実施の形態と同一部分には同一符号を付してある。
この水容器交換判定部132には、給水時間情報取得部166、閾値情報取得部168、給水時間判定部170、温水時間判定部172、冷水時間判定部174、交換情報生成部176などが含まれる。
給水時間情報取得部166は給水時間算定部124の給水時間換算部148(図5または図15)から給水時間情報を取得する。閾値情報取得部168は、給水管理DB86から第1および第2の給水時間閾値情報を取得する。給水時間判定部170は、給水時間情報、第1および第2の給水時間閾値情報を用いて給水時間が第1の給水時間閾値以上か否か、第2の給水時間未満か否かを判定する。この給水時間判定部170には既述の給水時間判定部164を用いてもよい。
【0111】
温水時間判定部172は給水時間判定部170の判定結果を受け、給水時間が第1の給水時間閾値以上に達した後、温水HWが給水されたかにより水容器6の交換を判定する。
冷水時間判定部174は給水時間判定部170の判定結果を受け、給水時間が第1の給水時間閾値以上に達した後、冷水CWの給水時間が所定時間以上であるかにより水容器6の交換を判定する。
交換情報生成部176は、温水時間判定部172の判定結果または冷水時間判定部174の判定結果を受け、水容器6の交換があったとき、水容器6の交換を表す交換情報を生成して出力する。
その他、給水管理システム120の構成は第一の実施の形態(図5)または第二の実施の形態(図15)と同一または共通であるのでその説明を割愛する。
【0112】
<水容器6の交換判定>
図21は、第三の実施の形態に係る水容器6の交換判定の処理工程を示している。この処理工程は、本開示の給水管理の方法、プログラム初期設定およびアラート情報の提示を示している。
この処理工程には、水容器交換の判定モード(S401)、給水時間情報の取得(S402)、閾値情報の取得(S403)、給水時間の判定(S404、S405)、温水HWの給水時間判定(S406)、冷水CWの給水時間判定(S407)、水容器6の交換有りの判定(S408)、交換情報の生成(S409)などが含まれる。
【0113】
水容器交換の判定モード(S401): 給水制御部30には給水制御の一態様として水容器交換の判定モードが設定される。この判定モードは水容器交換判定部132によって実行される。
給水時間情報の取得(S402): この水容器交換の判定モードに入ると、給水時間情報取得部166が給水時間算定部124の給水時間換算部148(図5または図15)から給水量情報を取得する。
閾値情報の取得(S403): 閾値情報取得部168が給水管理DB86から第1および第2の給水時間閾値情報を取得する。
【0114】
給水時間の判定(S404、S405): 給水時間判定部170は、給水時間情報、第1および第2の給水時間閾値情報を用いて給水量を判定する。給水時間判定部170は、給水時間が第1の給水時間閾値以上か否かを判定し(S404)、給水時間≧第1の給水時間閾値であれば(S404のYES)、水容器6の交換判定モードを確定し、給水時間が第2の給水時間閾値か否かを判定する(S405)。給水時間<第1の給水時間閾値(S404のNO)または給水時間≧第2の給水時間閾値(S405のNO)であれば、水容器6の交換の判定モードを解除する。
温水HWの給水判定(S406): 給水時間≧第1の給水時間閾値(S404のYES)かつ給水時間<第2の給水時間閾値(S405のYES)であれば、温水時間判定部172は、温水HWの給水を判定する。
冷水CWの給水時間判定(S407): 温水HWの給水がなければ(S406のNO)、冷水時間判定部174が冷水CWの給水時間が所定給水時間以上かを判定する。
水容器6の交換有り判定(S408): 温水HWの給水が有れば(S406のYES)、温水時間判定部172が水容器6の交換有りを判定し(S408)、冷水CWの給水時間が所定給水時間以上であれば(S407のYES)、冷水時間判定部174が水容器6の交換有りを判定する(S408)。
交換情報の生成(S409): 交換情報生成部176は、温水時間判定部172から水容器6の交換ありの判定情報を受け、または冷水時間判定部174から水容器6の交換ありの判定情報を受けることにより水容器6の交換が行われたことを表す交換情報を生成する。
その他の処理: 水容器6の交換情報の生成後、情報の提示(S307:図19)、情報の記録(S308:図19)などの処理が行われることは既述の通りである。
【0115】
<第三の実施の形態の効果>
第三の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1)水容器6の交換をウォーターサーバ2側で自動判定することができる。
(2)その他、給水管理に関し、既存の設備を利用し、センサ類の増設を要することなく第一または第二の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0116】
〔他の実施の形態〕
以上説明した実施の形態について、その特徴事項や変形例を以下に列挙する。
(1) 第一の実施の形態では給水量Q(t)、残水量Z(t)のように時間関数で表記し、図9ないし図12を用いて直線近似を用いているが、これは給水管理の説明を容易にするために記載しており、本発明が斯かる表記に限定されるものではない。
(2) 情報入力・提示部54にリセットボタンを備え、水容器6の新規設置または交換設置の際、リセットボタンの押下によって既存の上限給水量情報や閾値などの過去の情報をリセットすることにより、給水管理の精度を高める処理を付加してもよい。
(3) 第1アラート情報を生成した後、残水量Z(t)や給水残時間tz1(tz2)は、冷水タンク8の冷水量Qbおよび通過流量qを用いて算定してもよい。
(4) 上記実施の形態では、交換可能な水容器6を用いるウォーターサーバ2を例示して説明しているが、水容器6を用いない上水を用いるウォーターサーバ2の給水管理に本発明を利用してもよい。
【0117】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0118】
本発明によれば、水容器の原水のレベル推移に注意を払う必要がなく、給水時間や給水残時間による給水管理を容易化した利便性の高いウォーターサーバおよびその給水管理システムを実現できる。
【符号の説明】
【0119】
2 ウォーターサーバ
4 サーバ筐体
6 水容器
8 冷水タンク
10 温水タンク
12 冷却装置
14 給水ノズル部
16 頂部開口
18 弁機構
20 開閉弁
22 開閉アーム部
24 フロート部
26 蒸発器
28-1、28-2 温度センサ
30 給水制御部
32 分離プレート
33 窪み部
34 給水管
35 給水孔
36 ヒータ
37 通水孔
38 バイパス管
40 バイパス弁
42 冷水供給管
44 温水供給管
46-1 冷水電磁弁
46-2 温水電磁弁
48-1 冷水供給口
48-2 温水供給口
50 操作パネル部
52-1 冷水ボタン
52-2 温水ボタン
54 情報入力・提示部
56 アラート提示部
56-1 第1アラートランプ
56-2 第2アラートランプ
58 放音部
60 スピーカ
62 プロセッサ
64 記憶部
66 タイマー
68 入出力部
70-1、70-2 センサ回路
72-1、72-2、72-3 弁駆動部
74-1 冷水スイッチ
74-2 温水スイッチ
76 ヒータ駆動部
78 タッチパネル
80 LCD表示器
82-1、82-2 ランプ駆動部
84 スピーカ駆動部
86 給水管理DB
88 給水管理ファイル
90 水容器容量情報部
92 設置・交換情報部
94 上限給水量情報部
94-1 新規設置時上限給水量情報部
94-2 交換設置時上限給水量情報部
96 上限給水時間情報部
96-1 新規設置時上限給水時間情報部
96-2 交換設置時上限給水時間情報部
98 冷水タンク容量情報部
100 温水タンク容量情報部
102 冷水タンク残留量設定情報部
104 電磁弁通過流量情報部
106 開弁時間情報部
108 給水量情報部
108-1 冷水量情報部
108-2 温水量情報部
110 残水量情報部
112 給水時間情報部
112-1 冷水時間情報部
112-2 温水時間情報部
114 給水残時間情報部
116 第1アラート閾値情報部
117 第2アラート閾値情報部
118 水容器交換情報部
119 履歴情報部
120 給水管理システム
121 冷温水制御・給水制御機能部
122 上限給水時間算定部
124 給水時間算定部
126 給水残時間算定部
128 給水残時間判定部
130 アラート情報生成部
132 水容器交換判定部
134 情報提示制御部
136 情報記録制御部
138 上限給水量情報切替え部
140 上限給水量情報取得部
142 通過流量情報取得部
144 上限給水時間換算部
146 開弁時間情報取得部
148 給水時間換算部
150 初期設定画面
152 容量選択部
154 決定ボタン部
156 キャンセルボタン部
158 第1アラート提示画面
160 第2アラート提示画面
162 交換情報提示画面
164、170 給水時間判定部
166 給水時間情報取得部
168 閾値情報取得部
172 温水時間判定部
174 冷水時間判定部
176 交換情報生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21