(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】液面浮遊物回収装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/40 20230101AFI20240515BHJP
【FI】
C02F1/40 B
(21)【出願番号】P 2023213444
(22)【出願日】2023-12-19
【審査請求日】2023-12-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391001044
【氏名又は名称】株式会社ワールドケミカル
(74)【代理人】
【識別番号】100073210
【氏名又は名称】坂口 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100173668
【氏名又は名称】坂口 吉之助
(72)【発明者】
【氏名】森 洋二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 満
(72)【発明者】
【氏名】海老原 透
(72)【発明者】
【氏名】森 渉
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-150953(JP,A)
【文献】特開2015-221398(JP,A)
【文献】特開2011-121017(JP,A)
【文献】実開平07-017388(JP,U)
【文献】特開2010-104880(JP,A)
【文献】特開平10-286406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する回収口部と、
該回収口部で吸引した液面浮遊物を液槽外の分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管と、
前記回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部と、
を、有して構成される液面浮遊物回収装置において、
前記回収管が、液槽外の分離回収装置に接続された送液管に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部と、液槽底部付近で前記主管部の下端と前記スライド管部の下端とを接続する接続管部と、を有する構成であり、
前記フロート部が、前記回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、更に中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられており、この空隙部に前記回収管の主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成であること、
前記フロート部が、液面上に露出した部分から液面直下に沈む部分までの形状が平面視した際に船形であり、この船形の船首に相当する部分が回収口部の方向に向いた構成であり、
更に、前記フロート部の船形に構成された部分の船幅が回収口部の外径より小さいこと、
を特徴とする液面浮遊物回収装置。
【請求項2】
液槽の上縁部・上フレーム部・外壁部のいずれかに固定可能な固定部材と、該固定部材に設けられた取付部と、を有し、
前記取付部に回収管の主管部の上方部分を取付固定することによって液面浮遊物回収装置を液槽内の所望の位置に配設する構成であることを特徴とする請求項
1に記載の液面浮遊物回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液面浮遊物回収装置に関し、詳しくは、小さく、狭く、浅い液槽の液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を回収して分離回収装置に送り込む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下水処理場、食品工場等におけるスカム、メッキ工場における浮上油を回収する液面浮遊物回収装置が種々提案され、実用に供されている。本発明者も先に複数提案している(例えば、特許文献1~3等参照)。
【0003】
これらの液面浮遊物回収装置は、回収口部の周囲に均等に配設した3つ乃至は8つ程度のフロートにより前記回収口を液面付近に浮遊させることによって、液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5575311号
【文献】特許第3181541号
【文献】特許第2598864号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3の先提案技術は、回収口部の周囲に複数のフロートが均等に配設されているため、液面に波が立ちやすい液槽等に適用する場合には回収口部を安定した状態で液面に追従するように支持することができるという効果を発揮するものである。
【0006】
然しながら、これらの液面浮遊物回収装置では、回収口部の周囲に複数のフロートを均等に配設したが故に液面浮遊物回収装置自体の直径がある程度大型化せざるを得ないものとなっている。
【0007】
従って、工作機械用クーラント槽、アルカリ性脱脂洗浄機の廃水槽等のように小さく、狭く、浅い小型液槽の場合には適用し難いのが実情である。また、フロート等を小型化することによって液面浮遊物回収装置全体の小型化を図ったとしても、これらの小型液槽に適用した場合、回収口部の周囲に配設された複数のフロートによって液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物の回収口部への移動が阻害され易い状況となる。
【0008】
そこで本発明の課題は、小さく、狭く、浅い小型液槽に適用した場合であっても液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を確実且つ効率的に回収することができる小型化が可能な液面浮遊物回収装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記本発明の課題は下記構成によって達成される。
【0010】
1.液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する回収口部と、
該回収口部で吸引した液面浮遊物を液槽外の分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管と、
前記回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部と、
を、有して構成される液面浮遊物回収装置において、
前記回収管が、液槽外の分離回収装置に接続された送液管に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部と、液槽底部付近で前記主管部の下端と前記スライド管部の下端とを接続する接続管部と、を有する構成であり、
前記フロート部が、前記回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、更に中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられており、この空隙部に前記回収管の主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成であること、
を特徴とする液面浮遊物回収装置。
【0011】
2.スライド管部が鉛直方向に伸縮するテレスコピック構成であることを特徴とする上記1に記載の液面浮遊物回収装置。
【0012】
3.フロート部が、液面上に露出した部分から液面直下に沈む部分までの形状が平面視した際に船形であり、この船形の船首に相当する部分が回収口部の方向に向いた構成であることを特徴とする上記1に記載の液面浮遊物回収装置。
【0013】
4.フロート部の船形に構成された部分の船幅が回収口部の外径より小さいことを特徴とする上記3に記載の液面浮遊物回収装置。
【0014】
5.回収口部の開口部の周囲縁部がフロート構成であることを特徴とする上記1に記載の液面浮遊物回収装置。
【0015】
6.主管部の下端と接続管部とスライド管部の下端とが一体構成であることを特徴とする上記1に記載の液面浮遊物回収装置。
【0016】
7.液槽の上縁部・上フレーム部・外壁部のいずれかに固定可能な固定部材と、該固定部材に設けられた取付部と、を有し、
前記取付部に回収管の主管部の上方部分を取付固定することによって液面浮遊物回収装置を液槽内の所望の位置に配設する構成であることを特徴とする上記1~6のいずれかに記載の液面浮遊物回収装置。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に示す発明によれば、小さく、狭く、浅い小型液槽に適用した場合であっても液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を確実且つ効率的に回収することができる小型化が可能な液面浮遊物回収装置を提供することができる。
【0018】
特に、フロート部が回収管の主管部に上下方向に遊動状態で挿通されているため、横方向に位置移動することなく液面変動に追従することができ、更にこのフロート部に支持されている回収口部も同様に液面変動に追従して常に液面直下に位置して液面浮遊物を安定して回収することができる。
また、フロート部が回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に配設される構成であるため、横幅の狭い液槽に適用可能であるだけでなく、水流に乗って液面を移動する液面浮遊物はフロート部に邪魔されることなく回収口部に到達して回収されることになる。更に、液面浮遊物回収装置の幅方向の両側における液面の流れも阻害されないため、回収口部のほぼ全周方向から液面浮遊物を回収することができる。
【0019】
請求項2に示す発明によれば、液面変動に伴ってスライド管部が鉛直方向に伸縮するので、該スライド管部の上端に接続されている回収口部の液面直下における追従性を阻害することがない。
【0020】
請求項3に示す発明によれば、フロート部に向かう水流を船首に相当する部分が左右に分けるように受け流すことにより回収口部の下流側位置から生じる液面付近の水流の乱れを抑制することができるため、水流に乗って液面を移動する液面浮遊物がスムースに回収口部に到達して回収されることになる。
【0021】
請求項4に示す発明によれば、フロート部に向かう水流をより円滑に受け流すことができるため、回収口部の下流側から生じる水流の乱れを著しく抑制することができる。
【0022】
請求項5に示す発明によれば、回収口部の周囲に別体としてフロートを設けなくても、回収口部をより安定した状態で液面直下に浮遊させることができる。
【0023】
請求項6に示す発明によれば、部品構成を簡略することができると共に、接続部を無くすことにより液漏れの発生を防止することができる。
【0024】
請求項7に示す発明によれば、液面浮遊物回収装置を液槽内の所望の位置に容易に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明に係る液面浮遊物回収装置の一実施例の概略構成を示す説明側面図(液面が高い位置に有る状態を示す図)
【
図4】本発明に係る液面浮遊物回収装置の一実施例の概略構成を示す説明側面図(液面が下がった状態を示す図)
【
図5】本発明に係る液面浮遊物回収装置の他の実施例を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、添付の図面に従って本発明について実施例に基づき詳細に説明する。
【0027】
本発明に係る液面浮遊物回収装置(以下、単に「回収装置」、「装置」ということもある。)は、工作機械用クーラント槽、アルカリ性脱脂洗浄機の廃水槽等のように小さく、狭く、浅い小型液槽の液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を回収して分離回収装置に送り込む装置である。
【0028】
本発明の液面浮遊物回収装置1は、
図1~
図4に示すように、
液槽2内の液Cの液面に浮遊する液面浮遊物Sを吸引回収する回収口部3と、
該回収口部3で吸引した液面浮遊物Sを液槽2外の分離回収装置(図示は省略)に送り込む送液通路となる回収管4と、
前記回収口部3を支持部材6を介して液面直下に浮遊させるフロート部5と、
を、有する構成において、
前記回収管4が、液槽2外の分離回収装置に接続された送液管7に上端が接続されて液面上方から液槽2底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部41と、回収口部3の下部に上端が接続され液槽2底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部42と、液槽2底部付近で前記主管部41の下端と前記スライド管部42の下端とを接続する接続管部43と、を有する構成であり、
前記フロート部5が、前記回収口部3に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて一箇所のみ配設され、更に中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部51が設けられており、この空隙部51に前記回収管4の主管部41が上下方向に遊動状態で挿通される構成であること、
を主構成とする。
尚、送液管7には分離回収装置と共にポンプが接続されるが、該ポンプは分離回収装置と別体式或いは一体式のいずれの構成であってもよい。
【0029】
回収口部3は、支持部材6を介してフロート部5によって液面直下に浮遊するように支持されるが、更に、開口部31の周囲縁部32がフロート構成とすることによって回収口部3自体が浮力を有する構成であることが好ましい。回収口部3のフロート構成としては、この周囲縁部32の内部に空気部を有する構成や、この周囲縁部32自体を独立気泡構造の発泡樹脂で形成する構成等を挙げることができる。また、回収口部3の開口部31が液面直下に位置することができるように、錘Wを内包或いは取付け等によって付加することにより浮力調整可能とする構成であることが好ましい。
【0030】
また、回収口部3は支持部材6によって傾斜揺動可能に支持されていることが好ましい。支持部材6は、一端が固定支持部61によってフロート部5に固定取付けされ、他端が遊動支持部62によって回収口部3を揺動遊動可能に上下動の支持を行う構成となっている。具体的には、2本の遊動支持部62はボルト・ナットの緊締によって固定遊動支持するために、遊動支持部62はボルトと該ボルトを挿通する孔部との間に間隙を有することが好ましく、更にこの間隙は上下方向が狭く、前後方向は前記上下方向の隙間の約2倍であることがより好ましい。
かかる構成によれば、弱い波による僅かな液面変動に対しても、更には強い波による大きな液面変動に対しても、回収口部3が瞬時に追従して液面変動に応じた傾斜状態まで揺動できると共に、スライド管部42も液面変動に瞬時に追従して長さが可変することができるため、回収口部3の周辺の様々な方向に浮遊する様々な大きさ・厚みの液面浮遊物Sを回収することができると共に過剰な水分の吸引を抑制することができる。更に、液面浮遊物Sが開口部31から入り込む際に回収口部3が傾くことによって厚みを有する液面浮遊物Sであっても回収吸引し易くなる。
【0031】
回収口部3の下部に接続されるスライド管部42は、液面変動に応じて長さが可変する構成であり、本実施例に示すように鉛直方向に伸縮するテレスコピック構成であることが好ましい。
また、スライド管部42は、液面変動に応じて瞬時に適宜長さが可変できるように合成樹脂製等の軽量素材によって形成されていることが好ましい。
尚、本実施例に示すスライド管部42は、
図3に示すように3段構成となっているが、液面変動幅に応じて2段構成、或いは4段構成以上であってもよいし、或いは各段の長さについても適宜任意の長さに設定することができる。
【0032】
主管部41は、その下端において接続管部43を介してスライド管部42の下端と接続し、上端が送液管7に接続すると共に、液面付近においてフロート部5の空隙部51に挿通して該フロート部5を遊動状態に支持する構成となることから、液面浮遊物回収装置1の大黒柱的構成部材である。そのため、該主管部41は、硬質樹脂、アルミニウム、ステンレス等の硬質素材から形成されていることが好ましい。
【0033】
フロート部5は、その空隙部51内に回収管4の主管部41が上下方向に遊動状態で挿通されて液槽2内に浮遊することにより、該液槽2の液Cの量によって変動する液面に応じて上下方向に浮遊するが、該フロート部5は、液面上に露出した部分から液面直下に沈む部分までの形状、即ち、液面に生じる波等が当たる部分の形状が
図2に示すように平面視した際に船形であることが好ましく、更に、この船形の船首に相当する部分が回収口部3の方向に向いた構成であることが特に好ましい。また、フロート部5は錘Wを内包或いは取付け等によって付加することにより浮力調整可能とする構成であることが好ましい。
かかる構成によれば、フロート部5に向かう水流を船首に相当する部分が左右に分けるように受け流すことにより回収口部3の下流側位置から生じる液面付近の水流の乱れを抑制することができるため、水流に乗って液面を移動する液面浮遊物Sがスムースに回収口部3に到達して回収されることになる。
【0034】
更に、フロート部5は、
図2に示すように船形に構成された部分の船幅が回収口部3の外径より小さいことが好ましい。かかる構成によれば、フロート部5に向かう水流をより円滑に受け流すことができるため、回収口部4の下流側から生じる水流の乱れを著しく抑制することができる。
尚、フロート部5の素材・形成方法等のフロート体としての種々構成は、この種の液面浮遊物回収装置に用いられるフロート体として公知公用の構成を採用することができる。
【0035】
以上の構成を有する液面浮遊物回収装置1は、液槽2の上縁部・上フレーム部・外壁部のいずれか(
図1及び
図4に示す本実施例は上フレーム部21)に固定部材8等によって固定されて用いられることが好ましい。
【0036】
本実施例に示す固定部材8は、液槽2の上フレーム部21に磁力等によって取付固定される台座部81と、台座部81に立設される軸部82と、該軸部82に対して上下方向の任意の位置で固定可能であると共に回収管4の主管部41の上方部分を握持固定する取付部83と、から構成されている。かかる構成によれば、液面浮遊物回収装置1を液槽2内の所望の位置に容易に配設することができる。
尚、台座部81は磁力による固定に限らず、ボルト・ナット等の緊締手段やその他の挟着手段等によって液槽2等に固定することもできる。
尚また、取付部83は握持固定に限らず、主管部41の上方部分を挟着して固定挟着する手段を用いることもできる。
【0037】
以上、本発明に係る液面浮遊物回収装置について実施例に基づき説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の範囲内において他の態様を採ることができる。
【0038】
回収管4のスライド管部42は、
図1、
図3~
図4に示す上記実施例では3段構成のテレスコピック構成としたが、回収口部3の下部に上端が接続され液槽2底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とする構成であればよく、液面変動に応じて屈曲する柔軟なホース構成とすることもできる。
【0039】
また、回収管4は、
図1、
図3~
図4に示す上記実施例では、主管部41の下端とスライド管部42の下端とを別体構成の接続管部43によって接続する構成としたが、
図5に示すように、主管部41の下端と接続管部43とスライド管部42の下端とを一体構成とすることもできる。
【0040】
回収口部3は、液槽2内における流量や回収する液面浮遊物の種類等に応じて開口部31の口径や形状の異なるものに交換可能な構成であることが好ましい。
【0041】
フロート部5は、
図1~
図4に示す上記実施例では、回収口部3の下流側に一箇所に一つのみ配設された構成としたが、下流側であれば一か所に限定されず、複数個所に配設されていてもよく、更に、一箇所につき1個のフロート体に限定されず2個以上に分割されたフロート体を用いることもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 液面浮遊物回収装置
2 液槽
21 上フレーム部
3 回収口部
31 開口部
32 周囲縁部
4 回収管
41 主管部
42 スライド管部
43 接続管部
5 フロート部
51 空隙部
52 船形部
6 支持部材
61 固定支持部
62 遊動支持部
7 送液管
8 固定部材
81 台座部
82 軸部
83 取付部
C 液
S 液面浮遊物
W 錘
【要約】 (修正有)
【課題】小さく、狭く、浅い小型液槽に適用した場合でも液面浮遊物を確実且つ効率的に回収することができる小型化可能な液面浮遊物回収装置を提供する。
【解決手段】液面浮遊物を吸引する回収口部3と、吸引した液面浮遊物を分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管4と、回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部5と、を有し、回収管が、送液管7に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部41と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部42と、主管部下端とスライド管部下端とを接続する接続管部43と、を有し、フロート部が、回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられ、空隙部に主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成。
【選択図】
図1