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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/20 20060101AFI20240515BHJP
   B65D 77/30 20060101ALI20240515BHJP
   B65D 83/08 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
B65D77/20 J
B65D77/30 C
B65D83/08 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019236823
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021104835
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2022-11-10
(73)【特許権者】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡田 雄介
(72)【発明者】
【氏名】榎谷 幸敏
(72)【発明者】
【氏名】坂元 大二
(72)【発明者】
【氏名】辻本 享永
(72)【発明者】
【氏名】巽 衣理奈
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-117387(JP,A)
【文献】特開平10-152179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/20
B65D 77/30
B65D 83/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を封止する包装体であって、
前記内容物を被包する紙製の包装袋と、
前記包装袋の外面に貼着された第1シートと、
前記第1シートの上に、前記第1シートより狭い範囲に貼着された第2シートと、を備え、
前記包装袋は、
前記第2シートより狭い範囲において、環状に設けられた包装袋切り込み領域と、
前記包装袋切り込み領域に囲まれて、前記包装袋から切り離される包装袋切り離し領域と、を含み、
前記第1シートは、
前記包装袋切り込み領域に重ねられるように設けられる第1シート切り込み領域と、
前記第1シート切り込み領域に囲まれて、前記第1シートから切り離される第1シート切り離し領域と、を含み、
前記第2シートは、
本体シートと、
前記本体シートの前記第1シート側に設けられたシート粘着層と、を含み、
前記包装袋の前記包装袋切り込み領域および前記第1シートの前記第1シート切り込み領域により、開封前切り込み領域が構成され、
前記包装袋切り離し領域および前記第1シート切り離し領域により、切り離し領域が構成され、
前記第2シートの他端が前記第1シートに固定された状態で、一端側から他端側に向けて前記第2シートを前記第1シートから引き離すことで、前記切り離し領域が前記開封前切り込み領域から離されて、前記包装袋および前記第1シートに開封後開口領域が形成され、
前記第1シートと前記第2シートの前記シート粘着層との着脱により、前記切り離し領域が接着された前記第2シートは、前記開封後開口領域に対して開閉可能となり、
前記第1シートは、
前記開封前切り込み領域が設けられる面とは反対側の面を覆う領域を有し、
前記包装袋切り込み領域は、
前記一端側に位置する開口始端切り込み領域と、
前記他端側に位置する開口終端切り込み領域と、
前記開口始端切り込み領域と前記開口終端切り込み領域との間を連結するように、前記一端側から前記他端側に向けた方向において互いに所定の間隙を隔てて線状に配置される複数の中央切り込み領域と、を有する、包装体。
【請求項2】
内容物を封止する包装体であって、
前記内容物を被包する紙製の包装袋と、
前記包装袋の外面に貼着された第1シートと、
前記第1シートの上に、前記第1シートより狭い範囲に貼着された第2シートと、を備え、
前記包装袋は、
前記第2シートより狭い範囲において、環状に設けられた包装袋切り込み領域と、
前記包装袋切り込み領域に囲まれて、前記包装袋から切り離される包装袋切り離し領域と、を含み、
前記第1シートは、
前記包装袋切り込み領域に重ねられるように設けられる第1シート切り込み領域と、
前記第1シート切り込み領域に囲まれて、前記第1シートから切り離される第1シート切り離し領域と、を含み、
前記第2シートは、
本体シートと、
前記本体シートの前記第1シート側に設けられたシート粘着層と、を含み、
前記包装袋の前記包装袋切り込み領域および前記第1シートの前記第1シート切り込み領域により、開封前切り込み領域が構成され、
前記包装袋切り離し領域および前記第1シート切り離し領域により、切り離し領域が構成され、
前記第2シートの他端が前記第1シートに固定された状態で、一端側から他端側に向けて前記第2シートを前記第1シートから引き離すことで、前記切り離し領域が前記開封前切り込み領域から離されて、前記包装袋および前記第1シートに開封後開口領域が形成され、
前記第1シートと前記第2シートの前記シート粘着層との着脱により、前記切り離し領域が接着された前記第2シートは、前記開封後開口領域に対して開閉可能となり、
前記第1シートは、
前記開封前切り込み領域が設けられる面とは反対側の面を覆う領域を有する、包装体。
【請求項3】
前記中央切り込み領域は、前記第1シートによる前記一端側から前記他端側に向けた切り離し方向に対して、交差する方向に延びる切込部を有する、請求項1に記載の包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
内容物を包装する包装体に関する技術が、たとえば、特開2001-10634号公報(特許文献1)、特許第3688035号公報(特許文献2)、特開2009-249031号公報(特許文献3)および特開2016-190643号公報(特許文献4)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-10634号公報
【文献】特許第3688035号公報
【文献】特開2009-249031号公報
【文献】特開2016-190643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記各特許文献に開示される包装体は、包装体の構成部材に紙を使用することで、プラスチック等の樹脂製包装体に比べて、環境に対する負荷を軽減する。この包装体は、環境に対する負荷を軽減することに加えて、フラップラベルを使用した再開閉可能な構造を採用することで、内容物の経時変化による品質低下を防止することができる。
【0005】
しかし、紙は樹脂に比べて保形性が悪いため、フラップラベルの開閉によって包装体の構成部材が変形しやすい。包装体の変形によって、開閉部分に隙間が発生し、包装体の再封止ができない課題があった。
【0006】
他方、上記各特許文献に開示される包装体は、開封部の切れ込みを破線とする、または、切れ込みを開封部以外の包装体自体の厚みより薄くすることで、初回の開封によって切れ込みが破れて、開封されたことが確認できる構造を含んでいる。このような改ざん防止構造を含む包装体は、包装体内に異物を混入する、内容物を故意に入れ替える、その他の改ざん行為を防止できる。
【0007】
しかし、改ざん防止構造を有する包装体の開閉部は、包装体表面に配設されるため、切れ込みに正確に合わせて閉めると、開閉されたかが認識し難い。さらに、目視できる包装体表面に切れ込みがあると故意に触れられやすいなどの課題があった。
【0008】
本発明の第1の目的は、環境に対する負荷を軽減しながら、内容物の品質低下を防止する包装体を提供することである。本発明の第2の目的は、高い改ざん防止構造を持つ包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係わる一の局面の包装体は、内容物を封止する。上記包装体は、上記内容物を被包する紙製の包装袋と、上記包装袋の外面に貼着された第1シートと、上記第1シートの上に、上記第1シートより狭い範囲に貼着された第2シートとを備えている。上記包装袋は、上記第2シートより狭い範囲において、環状に設けられた包装袋切り込み領域と、上記包装袋切り込み領域に囲まれて、上記包装袋から離される包装袋切り離し領域とを含んでいる。
【0010】
上記第1シートは、上記包装袋切り込み領域に重ねられるように設けられる第1シート切り込み領域と、上記第1シート切り込み領域に囲まれて、上記第1シートから切り離される第1シート切り離し領域とを含んでいる。上記第2シートは、本体シートと、上記本体シートの上記第1シート側に設けられたシート粘着層とを含んでいる。
【0011】
上記包装袋の上記包装袋切り込み領域および上記第1シートの上記第1シート切り込み領域により、開封前切り込み領域が構成される。上記包装袋切り離し領域および上記第1シート切り離し領域により、切り離し領域が構成される。上記第2シートの他端が上記第1シートに固定された状態で、一端側から他端側に向けて上記第2シートを上記第1シートから引き離すことで、上記切り離し領域が上記開封前切り込み領域から離されて、上記包装袋および上記第1シートに開封後開口領域が形成される。
【0012】
上記第1シートと上記第2シートの上記シート粘着層との着脱により、上記切り離し領域が接着された上記第2シートは、上記開封後開口領域に対して開閉可能となる。
【0013】
上記包装体の他の形態においては、上記第1シートは、上記開封前切り込み領域が設けられる面とは反対側の面を覆う領域を有する。
【0014】
また、本開示に係わる他の局面の包装体は、内容物を被包する包装袋と、上記包装袋の外面に貼着された開閉シートとを備えている。上記包装袋は、上記開閉シートに覆われる範囲において、環状に設けられた包装袋切り込み領域と、上記包装袋切り込み領域に囲まれて、上記包装袋から離される包装袋切り離し領域とを含んでいる。
【0015】
上記開閉シートは、本体シートと、上記本体シートの上記包装袋側に設けられた粘着層とを含んでいる。上記包装袋切り込み領域は、一端側に位置する開口始端切り込み領域と、他端側に位置する開口終端切り込み領域と、上記開口始端切り込み領域と上記開口終端切り込み領域との間を連結するように配置され、所定の間隙を隔てて線状に複数配置される中央切り込み領域とを有している。
【0016】
上記開閉シートの他端が上記包装袋に固定された状態で、一端側から他端側に向けて上記開閉シートを上記包装袋から引き離すことで、上記包装袋切り離し領域が上記包装袋から離されて、上記包装袋に開封後開口領域が形成される。
【0017】
上記本体シートの上記粘着層と上記包装袋との着脱により、上記包装袋切り離し領域が接着された上記開閉シートは、上記開封後開口領域に対して開閉可能となる。
【0018】
上記包装体の他の形態においては、上記中央切り込み領域は、上記開閉シートによる切り離し方向に対して、交差する方向に延びる切込部を有している。
【発明の効果】
【0019】
第1の本開示に従えば、環境に対する負荷を軽減しながら、内容物の品質低下を防止する包装体を実現できる。第2の本開示に従えば、高い改ざん防止構造を持つ包装体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施の形態1の包装体の表面側の斜視図である。
図2】実施の形態1の包装体の裏面側の斜視図である。
図3図1中のIII-III線矢視断面図である。
図4】実施の形態1の包装体の開封状態を示す斜視図である。
図5】実施の形態2の包装体の斜視図である。
図6】実施の形態3の包装体の斜視図である。
図7】実施の形態4の包装体の斜視図である。
図8】実施の形態5の包装体の展開図である。
図9】実施の形態6の包装体の斜視図である。
図10図9中のX-X線矢視断面図である。
図11】実施の形態6の開封前切り込み領域の概略図である。
図12】実施の形態7の開封前切り込み領域の概略図である。
図13】実施の形態8の開封前切り込み領域の概略図である。
図14】実施の形態9の開封前切り込み領域の概略図である。
図15】実施の形態10の開封前切り込み領域の概略図である。
図16】実施の形態11の開封前切り込み領域の概略図である。
図17】実施の形態12の開封前切り込み領域の概略図である。
図18】実施の形態13の包装体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本実施の形態における各包装体について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図面においては、部材の厚さは、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように構造物の比率を変更して図示している箇所がある。
【0022】
各図中に示すDR1方向は、包装体1の長手方向に並行であり、かつ、包装体1の両端が封止される短手方向に対して垂直な方向である。DR2方向は、包装体1の短手方向に沿った方向であり、かつ、包装体1の両端を封止する方向である。
【0023】
以下、説明の便宜上、包装体1の第2シート105(後述)が設けられる側を表面側、その反対側を裏面側と称する。以下の説明において、紙製とは、植物繊維のパルプを重量基準で50%以上含有し、かつ焼却可能な材料から製造されるものをいう。さらに、紙製とは、基材としての紙に対して合成樹脂が塗工されている場合、例えば紙を基材としてその表裏面の一方または両方に合成樹脂が積層された、または、合成樹脂が含浸された構成である場合も含み、合成樹脂よりなる樹脂層の厚みは、約3[μm]以下の材料である。
【0024】
以下の説明において、樹脂製とは、単層または多層の合成樹脂より構成された材料から製造されるものをいう。合成樹脂材は、ラミネート時の貼り合わせ安定性、印刷適性に優れるため、ポリエチレンテレフタラートが好ましい。
【0025】
以下の説明において、複合材料とは、紙製材料および樹脂製材料を両方とも含み、かつ、植物繊維のパルプを重量基準で50%未満含有するものをいう。複合材料における樹脂層の厚みは、約5[μm]以上である。
【0026】
[実施の形態1]
(包装体1)
図1は、本実施の形態の包装体1の平面側の斜視図、図2は、本実施の形態の包装体1の底面側の斜視図、図3は、図1中のIII-III線矢視断面図である。図1図2、および図3を参照して、包装体1について説明する。
【0027】
包装体1は、包装袋101と、第1シート103と、開閉シートとしての第2シート105と、開封前切り込み領域109とを備えている。包装袋101は、その裏面側に、包装袋シール領域111を含んでいる。第1シート103は、第1シート本体103aと、第1シート切り離し領域103bと、第1シート切り込み領域103cとを含んでいる。第2シート105は、本体シート105aと、シート粘着層105bとを含んでいる。
【0028】
(包装袋101)
包装袋101は、内容物Cを被包する袋である。本実施の形態における包装袋101は、1枚の紙から構成される。包装袋101は、袋状とするために1枚の紙の両端を合わせてシールすることで形成される包装袋シール領域111を含んでいる。
【0029】
包装袋101のDR1方向における寸法は、約200[mm]~約400[mm]である。本実施の形態における包装袋101のDR1方向における寸法は、たとえば、約300[mm]である。包装袋101のDR2方向における寸法は、約100[mm]~約300[mm]である。本実施の形態における包装袋101のDR2方向における寸法は、たとえば、約200[mm]である。
【0030】
包装袋101は、紙製である。包装袋101の坪量は、約40[g/m]~約100[g/m]である。本実施の形態における包装袋101の坪量は、たとえば、約55[g/m]である。包装袋101は、より好ましくは、表裏面に樹脂層を含まない紙がよい。さらに、コストの観点から坪量は小さい方が好ましい。なお、包装袋101を構成する紙の枚数は、1枚だけでなく複数枚が重ね合わされた合成紙を用いてもよい。
【0031】
包装袋101は、後述の第2シート105より狭い範囲において、環状に設けられた包装袋切り込み領域101cと、包装袋切り込み領域101cに囲まれた包装袋切り離し領域101bとを含んでいる。
【0032】
包装袋切り込み領域101cのDR1方向における長さは、約80[mm]~約120[mm]である。本実施の形態における包装袋切り込み領域101cのDR1方向における長さは、たとえば、約100[mm]である。包装袋切り込み領域101cのDR2方向における長さは、約70[mm]~約110[mm]である。本実施の形態における包装袋切り込み領域101cのDR2方向における寸法は、たとえば、約90[mm]である。
【0033】
(第1シート103)
第1シート103は、包装袋101の外面に対して貼着されるシートである。第1シート103のDR1方向における寸法は、約150[mm]~約250[mm]である。本実施の形態における第1シート103のDR1方向における寸法は、たとえば、約200[mm]である。第1シート103のDR2方向における寸法は、約200[mm]~約400[mm]である。本実施の形態における第1シート103のDR2方向における寸法は、たとえば、約300[mm]である。
【0034】
第1シート103は、紙製、複合材料または樹脂製である。第1シート103が紙製である場合、坪量は、約40[g/m]~約100[g/m]である。本実施の形態における第1シート103の坪量は、たとえば、約65[g/m]である。第1シート103は、より好ましくは、表裏面に樹脂層を含まない方がよい。
【0035】
第1シート103の厚みは、複合材料または樹脂製である場合、約30~約300[μm]である。
【0036】
本実施の形態における第1シート103は、包装袋101の表面側を被包する。DR1方向における第1シート103の両端は、包装袋101の封止部を除く範囲まで伸びて表面側を被包する。DR2方向における第1シート103の両端は、包装袋101の裏面側まで伸びて包装袋101を被包する。
【0037】
第1シート103は、包装袋101に対して、公知の貼着方法を用いて貼着される。なお、包装袋101を構成する紙の枚数は、1枚だけでなく複数枚が重ね合わされた合成紙を用いてもよい。
【0038】
第1シート103は、後述の第2シート105より狭い範囲において、環状に設けられた第1シート切り込み領域103cと、第1シート切り込み領域103cに囲まれた第1シート切り離し領域103bとを含んでいる。
【0039】
第1シート切り込み領域103cのDR1方向における長さは、約80[mm]~約120[mm]である。本実施の形態における第1シート切り込み領域103cのDR1方向における長さは、たとえば、約100[mm]である。第1シート切り込み領域103cのDR2方向における長さは、約70[mm]~約110[mm]である。本実施の形態における第1シート切り込み領域103cのDR2方向における寸法は、たとえば、約90[mm]である。
【0040】
第1シート103は、第1シート切り込み領域103cの外周において、後述するシート粘着層105bと貼着されて、第1シート103と第2シート105と固定される。
【0041】
(第2シート105)
第2シート105は、第1シート103の表面側に対して、第1シート103より狭い範囲に貼着されるシートである。第2シート105は、紙製、複合材料または樹脂製である。
【0042】
第2シート105は、本体シート105aとシート粘着層105bとから構成される。シート粘着層105bは、第1シート切り離し領域103bおよび第1シート本体103aに接して貼着される。
【0043】
第2シート105の平面形状は、5角形である。第2シート105のDR1方向における長さは、約150[mm]~約200[mm]である。本実施の形態における第2シート105のDR1方向における寸法は、たとえば、約180[mm]である。第2シート105には、シート粘着層105bが一部設けられていない把持部107が設けられている。
【0044】
第2シート105のDR2方向における寸法は、約100[mm]~約150[mm]である。本実施の形態における第2シート105のDR2方向における寸法は、たとえば、約120[mm]である。なお、第2シート105の平面形状は、5角形以外の多角形、楕円形、または円形でも良い。第2シート105は、第1シート103に対して、公知の貼着方法を用いて貼着される。
【0045】
第2シート105が紙製である場合、坪量は、約50[g/m]~約150[g/m]である。本実施の形態における第2シート105の坪量は、たとえば、約70[g/m]である。第2シート105は、より好ましくは、表裏面に樹脂層を含まない紙がよい。第2シート105の厚みは、複合材料または樹脂製である場合、約30~約300[μm]である。
【0046】
包装袋101、第1シート103および第2シート105の材料の組み合わせは、包装袋101が紙製、第1シート103および第2シート105が紙製、複合材料または樹脂製であってよい。さらに、包装袋101および第1シート103が紙製、第2シート105が紙製、複合材料または樹脂製であってもよい。包装袋101、第1シート103および第2シート105の材料がすべて紙製であってもよい。このように包装体1を構成する部材の材料は、適宜選択することができる。
【0047】
包装袋101、第1シート103および第2シート105の坪量は、すべて紙製の場合、同じであってもよい。さらに、保形性や平滑性の観点から、第1シート103および第2シート105の坪量は、包装袋101より大きい方が好ましい。第2シート105は、最も形状が変化する構成部材であるため、第2シート105の坪量は、第1シート103より大きい方が好ましい。
【0048】
(開封前切り込み領域109)
開封前切り込み領域109は、包装袋101および第1シート103の貼着によって、包装袋切り込み領域101cと、第1シート切り込み領域103cとから構成される。
【0049】
図4は、包装体1の開封状態を示す斜視図である。開封前切り込み領域109に囲まれた切り離し領域119は、包装袋切り離し領域101bと第1シート切り離し領域103bとから構成される。切り離し領域119は、第1シート切り離し領域103bがシート粘着層105bに貼着され、包装袋切り離し領域101bが第1シート切り離し領域103bに貼着されている。
【0050】
DR1方向の第2シート105の他端は、第1シート103に固定されている。固定方法は特に限定されず、たとえば、第1シート103に対して接着剤などによって固着されていてもよく、第2シート105の他端が第1シート103から離れないように、ストッパー構造が設けられていてもよい。
【0051】
把持部107を持って、DR1方向の第2シート105の他端に向かって、DR1方向の一端側から第2シート105を第1シート103から引き離すと、切り離し領域119が開封前切り込み領域109から離される。これにより、包装袋101と第1シート103とに開封後開口領域117が形成される。開封後開口領域117が形成される際、切り離し領域119は第2シート105に接着する。これにより、開封後開口領域117から内容物Cを取り出すことができる。
【0052】
切り離し領域119および第2シート105は、開封後開口領域117の周囲に位置する第1シート103とシート粘着層105bとの間の着脱により、開封後開口領域117に対して繰り返し開閉可能となる。
【0053】
(作用・効果)
本実施の形態1における包装体1によれば、構成部材の包装袋101は紙製であり、第1シート103、および第2シート105は適宜紙製を選択できる。これにより包装体1は、すべて樹脂製の包装体に比べて、環境負荷を軽減させる効果がある。
【0054】
第1シート103を包装袋101と第2シート105との間に挟むことで、開閉時の包装体1の保形性が向上する。保形性の向上により開封後開口領域117の周辺の変形が抑制される。これにより、封止される第1シート103と第2シート105との隙間が小さくなり、封止が繰り返し可能となる。その結果、内容物の品質低下を防止する効果が得られる。
【0055】
第1シート103の形状を包装袋101の裏面側まで伸ばすことで、包装体1の保形性がさらに向上する。保形性向上で開封後開口領域117周辺の変形に対する耐力が向上し、封止性が向上する。これにより、内容物の品質低下防止が維持される効果が得られる。
【0056】
本実施の形態の包装体1は、構成部材の大部分を占める包装袋101が破れやすい紙製であるが、第1シート103の厚みが足されることで、包装体1自体の厚みが増すことにより、包装体1が破れ難くなる。
【0057】
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2の包装体1Aの斜視図である。本実施の形態の第1シート103は、包装袋101の表面側のみを被包する。他の構成については、実施の形態1の包装体1と同様である。
【0058】
実施の形態2の包装体1Aにおいても、保形性を向上させながら、環境に対する負荷を軽減し、内容物の品質低下を防止して、かつ、品質低下の防止を維持する効果が得られる。
【0059】
[実施の形態3]
図6は、実施の形態3の包装体1Bの斜視図である。本実施の形態のDR2方向における第1シート103の一端は、包装袋101の裏面側まで伸びて包装袋101を被包する。第1シート103の他端は、包装袋101の表面側のみを被包する。他の構成については、実施の形態1の包装体1と同様である。
【0060】
実施の形態3の包装体1Bにおいても、保形性を向上させながら、環境に対する負荷を軽減し、内容物の品質低下を防止して、かつ、品質低下の防止を維持する効果が得られる。
【0061】
[実施の形態4]
図7は、実施の形態4の包装体1Cの斜視図である。上記各実施の形態の包装体において第2シート105の開閉方向はDR1方向であった。本実施の形態における包装体1Cの第2シート105の開閉方向は、DR2方向に向かって、DR2方向の一端側から、第2シート105が第1シート103から引き離されることにより、開封後開口領域117が形成される。さらに、把持部107が、第1シート103が包装袋101の裏面側まで伸びて包装袋101を被包する側に設けられている。他の構成については、実施の形態3の包装体1と同様である。
【0062】
実施の形態4の包装体1Cにおいても、保形性を向上させながら、環境に対する負荷を軽減し、内容物の品質低下を防止して、かつ、品質低下の防止を維持する効果が得られる。さらに、第2シート105を第1シート103から引き離す際には大きな力が発生するが、第1シート103が包装袋101の裏面側まで伸びている側に把持部107が設けられていることから、第1シート103が包装袋101から引き剥がされることを抑制することができる。
【0063】
[実施の形態5]
図8は、実施の形態5の包装体の展開図である。図8を用いて、図1に示した実施の形態1の包装体1の製造工程について説明する。包装袋101は、芯材に対して紙がロール状に巻かれたロール紙が原料である。ロール紙は、ロール状からローラコンベアなどで展開されて平面状となる。平面状となった製袋前包装袋121は、紙面上に製品表示などの印刷(図示しない)がされる。
【0064】
印刷工程の後、包装袋切り込み領域101cが刃型(ピナクル刃)によって形成される。次工程では、互いに貼着された第1シート103および第2シート105が製袋前包装袋121の上に貼着される。
【0065】
刃型(ピナクル刃)による第1シート切り込み領域103cの形成工程は、第1シート103が第2シート105に貼着される工程の前でも後でも良い。貼着後では、第1シート103のみが刃型に接触するハーフカットとなる。
【0066】
各構成部材が貼着された後、製袋前包装袋121が所定の間隔で切断される。切断された矩形の製袋前包装袋121の両端が環状に接した状態でシールされることにより、包装袋シール領域111が形成される。
【0067】
筒状になった製袋前包装袋121の両端をDR2方向に沿って封止することで、包装袋101は構造物を被包するための空間を内部に有する形状に形成される。製袋前包装袋121から包装袋101への形成工程は、第1シート103および第2シート105が製袋前包装袋121の上に貼着される工程の前でも後でも良い。包装袋101の封止は、公知の貼着方法を用いて貼着される。
【0068】
実施の形態5の包装体1を製造する工程において、環境に対する負荷を軽減しながら、内容物の品質低下を防止し、かつ、品質低下の防止を維持する包袋体1の構造が構築される。
【0069】
[実施の形態6]
(包装体1D)
図9は、実施の形態6の包装体1Dの斜視図、図10は、図9中のX-X線矢視断面図、図11は、実施の形態6の開封前切り込み領域109の概略図である。図9図10および図11を参照して、包装体1Dについて説明する。
【0070】
包装体1Dの構成は、実施の形態1の包装体1の構成と対比した場合、第1シート103が設けられていない点を除き、同一である。相違点は、開封前切り込み領域109の形状にある。包装体1Dは、第1シート103が設けられていないことから、開封前切り込み領域109は、第1シート切り込み領域103cのみから構成される。
【0071】
包装体1Dは、包装袋101と、開閉シート105と、開封前切り込み領域109とを備えている。包装袋101は、包装袋シール領域111(図示しない)を含んでいる。開閉シート105は、本体シート105aと、シート粘着層105bとを含んでいる。
【0072】
本実施の形態では、包装袋101および開閉シート105は、紙製、複合材料または樹脂製である。包装袋101および開閉シート105の材料の組み合わせは、包装袋101および開閉シート105が紙製、複合材料または樹脂製のいずれであってもよい。改ざん防止効果を高めるため、より好ましくは、包装袋101が紙製、開閉シート105が紙製、複合材料または樹脂製がよい。
【0073】
さらに環境負荷を軽減するため、より好ましくは、包装袋101および開閉シート105の材料は紙製がよい。このように包装体1Dを構成する部材の材料は、適宜選択することができる。包装袋101および開閉シート105がどちらも紙製の場合、坪量は同じであってもよい。さらに、開閉シート105は、包装袋101に比べて、形状が変化する構成部材であるため、開閉シート105の坪量は、包装袋101より大きい方が好ましい。
【0074】
本実施の形態の包装体1Dの特徴は、開封前切り込み領域109の形態にある。よって、包装袋101および開閉シート105の構成は、上記実施の形態1の包装体1と同じであることからここでの詳細な説明は繰り返さず、以下、開封前切り込み領域109の形態について詳述する。
【0075】
(開封前切り込み領域109)
図11を参照して、本実施の形態における開封前切り込み領域109は、一端側に位置する開口始端切り込み領域123と他端側に位置する開口終端切り込み領域125と、開口始端切り込み領域123と開口終端切り込み領域125との間を連結するように配置され、所定の間隙を隔てて線状に複数配置される中央切り込み領域115から構成される。
【0076】
開口始端切り込み領域123は、略「U」の字形状の構造を持つ。開口終端切り込み領域125は、中央切り込み領域115を隔てて開口始端切り込み領域123に対向する側に位置する。開口終端切り込み領域125も、略「U」の字形状の構造を持つ。開口始端切り込み領域123および開口終端切り込み領域125の「U」の字は、開口側が相互に対向している。
【0077】
中央切り込み領域115は、DR1方向に対して交差する部分を有する「Y」の字形状の構造を持つ。具体的には、「Y」の字形状のうち、下側の「I」の字形状の部分が、DR1方向に沿って開口始端切り込み領域123と開口終端切り込み領域125とを繋ぐ破断線を構成する。「Y」の字形状のうち、上側の「V」の字形状の部分が、上記破断線に沿うラインを仮想線とした場合、この仮想線と交差する方向に延びる切り込みを構成する。
【0078】
DR1方向の開閉シート105の他端は、包装袋101に貼着されることで包装袋101に固定されている。把持部107を持って、DR1方向の開閉シート105の他端に向かって、DR1方向の一端側から開閉シート105を包装袋101から引き離すと、切り離し領域119が開封前切り込み領域109に沿って離され、包装袋101に開封後開口領域117が形成される。開封後開口領域117が形成される際、切り離し領域119は開閉シート105に接着する。これにより、開封後開口領域117から内容物Cを取り出すことができる。
【0079】
切り離し領域119および開閉シート105は、包装袋101と開封後開口領域117の周囲に位置するシート粘着層105bとの間の着脱により、開封後開口領域117に対して繰り返し開閉可能となる。
【0080】
(作用・効果)
本実施の形態6における包装体1Dによれば、初回の包装体1Dの開封により、開封前切り込み領域109が破れて、開封されたことが確認できる構造を含んでいる。この構造によって、内容物Cの改ざん行為を防止できる。
【0081】
開封前切り込み領域109が、開閉シート105に覆われることにより、包装体1の表面外観からは、開封前切り込み領域109が見えない。この構造により、開封前切り込み領域109が故意に触れられる可能性が低下し、改ざん行為自体が行なわれにくい効果がある。
【0082】
開封前切り込み領域109は1度開封してしまうと、切り離された切れ込みが凸凹形状になり美観を低下させるが、本構造では切り離された切れ込みが見えないため、美観を損ねない。
【0083】
開封前切り込み領域109は、初回の包装体1の開封にのみ高い抵抗があるため、改ざん防止効果を目視による視覚確認だけでなく、開封時の触覚でも確認することができる。開封前切り込み領域109に開封時により高い抵抗を持たせるため、包装袋101および開閉シート105の内、少なくとも包装袋101は紙製であることが好ましい。
【0084】
さらに、開封前切り込み領域109は、開封音を発するように設計することができるため、聴覚でも改ざん防止効果を確認することができる。改ざん防止効果の確認は、視覚確認に加えて、触覚確認および聴覚確認のいずれか一方が確認できるだけでも良く、両方でも良い。
【0085】
中央切り込み領域115は、破断線に対して交差する方向に延びる切り込み部を有することによって、離される方向が切り込み部に導かれるため、意図しない方向に離されることが無い。これにより、切り離し領域119を破断線に沿って引き離すことができる。
【0086】
[実施の形態7]
図12は、実施の形態7の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態6の包装体1Dとは、中央切り込み領域115の形態のみが異なっている。本実施の形態の中央切り込み領域115は、DR1方向に対して約45°の方向で交差してDR1方向に並行に複数配設される。中央切り込み領域115の終端部は、DR1方向に向かって包装袋切り離し領域101b側に向く。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0087】
実施の形態7の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる効果がある。
【0088】
[実施の形態8]
図13は、実施の形態8の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態6の包装体1Dとは、中央切り込み領域115の形態のみが異なっている。本実施の形態の中央切り込み領域115は、略「S」の字形状の構造を持ち、DR1方向に並行に複数配設される。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0089】
実施の形態8の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる効果がある。
【0090】
[実施の形態9]
図14は、実施の形態9の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態6の包装体1Dとは、中央切り込み領域115の形態のみが異なっている。本実施の形態9の中央切り込み領域115は、「V」の字形状の構造を持ち、DR1方向に対して両側に約45°傾いて交差して、DR1方向に並行に複数配設される。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0091】
実施の形態9の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる。
【0092】
[実施の形態10]
図15は、実施の形態10の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態6の包装体1Dとは、中央切り込み領域115の形態のみが異なっている。本実施の形態10の中央切り込み領域115は、半円と曲線が接する構造を持つ。中央切り込み領域115は環状に複数配設され、DR1方向に対して交差する。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0093】
実施の形態10の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる効果がある。
【0094】
[実施の形態11]
図16は、実施の形態11の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態6の包装体1Dとは、開口始端切り込み領域123および中央切り込み領域115の形態のみが異なっている。本実施の形態の開口始端切り込み領域123は、「V」の字形状の構造を持つ。中央切り込み領域115は、始端部が包装袋切り離し領域101b側に向く構造を持つ。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0095】
実施の形態11の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる効果がある。
【0096】
[実施の形態12]
図17は、実施の形態12の開封前切り込み領域109の概略図である。実施の形態12の開口始端切り込み領域123および開口終端切り込み領域125はDR1方向に沿って並行に配設される。
【0097】
中央切り込み領域115は、中央始端切り込み領域115aと中央終端切り込み領域115bから構成される。中央始端切り込み領域115aおよび中央終端切り込み領域115bは、中央部の間隔が大きく、図示の左右方向において、互いが近づくにつれてDR1方向の垂直方向に切り込み領域が左右に広がりながら配設される。
【0098】
内容物Cを取り出す際に、開口始端切り込み領域123および開口終端切り込み領域125の周辺の包装袋101がDR1方向の垂直方向に広がり、開口部が大きくなる。他の構成については、実施の形態6の包装体1Dと同様である。
【0099】
本実施の形態の包装体1Dにおいても、改ざん行為を防止する、かつ、改ざん行為自体が行なわれにくく、改ざん防止効果を視覚のみならず聴覚や触覚でも確認することができる効果がある。本実施の形態の包装体1Dは、他の実施の形態に比べて、切り離し領域119に対して大きな内容物Cを取り出し可能となる。
【0100】
[実施の形態13]
図18は、実施の形態13の包装体1Eの斜視図である。本実施の形態の包装体1Eは、基本的構成は、実施の形態1の包装体1と同じであり、開封前切り込み領域109に、図11に示す実施の形態6の形態を採用したものである。
【0101】
この構成を採用することで、実施の形態1の包装体1の作用効果が得られるとともに、実施の形態6の作用効果も得ることができる。なお、開封前切り込み領域109の形態としては、実施の形態6(図11)に限定されず、図12から図17に示した、実施の形態7から実施の形態12の形態を採用してもよい。
【0102】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0103】
1 包装体、C 内容物、101 包装袋、101a 包装袋本体、101b 包装袋切り離し領域、101c 包装袋切り込み領域、103 第1シート、103a 第1シート本体、103b 第1シート切り離し領域、103c 第1シート切り込み領域、105 第2シート(開閉シート)、105a 本体シート、105b シート粘着層、107 把持部、109 開封前切り込み領域、111 包装袋シール領域、115 中央切り込み領域、115a 中央始端切り込み領域、115b 中央終端切り込み領域、117 開封後開口領域、119 切り離し領域、121 製袋前包装袋、123 開口始端切り込み領域、125 開口終端切り込み領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18