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  • 特許-粘着フィルム及びその製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】粘着フィルム及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/00 20060101AFI20240515BHJP
   B32B 27/18 20060101ALI20240515BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20240515BHJP
   C09J 7/20 20180101ALI20240515BHJP
   C09J 7/24 20180101ALI20240515BHJP
   C09J 7/38 20180101ALI20240515BHJP
   C09J 11/06 20060101ALI20240515BHJP
   C09J 121/00 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
B32B27/00 M
B32B27/18 Z
B32B27/30 B
C09J7/20
C09J7/24
C09J7/38
C09J11/06
C09J121/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020056960
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021154595
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000106151
【氏名又は名称】株式会社サンエー化研
(74)【代理人】
【識別番号】100148862
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179811
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 良和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 貴士
(72)【発明者】
【氏名】山口 和也
【審査官】増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/092672(WO,A1)
【文献】特開平09-012060(JP,A)
【文献】特表2018-505937(JP,A)
【文献】国際公開第2019/189932(WO,A1)
【文献】特表2015-529706(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B 27/00
B32B 27/18
B32B 27/30
C09J 7/20
C09J 7/24
C09J 7/38
C09J 11/06
C09J 121/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物Aからなる基材層と、
前記基材層の一方の表面上に形成された、熱可塑性エラストマーと粘着付与樹脂とを含有する樹脂組成物Bからなる粘着層と
を有する粘着フィルムであって、
前記樹脂組成物Aが、乾燥剤を含有し、
前記熱可塑性エラストマーが、スチレン系ブロック共重合体又はそれを水素添加して得られる共重合体である
粘着フィルム。
【請求項2】
前記乾燥剤が、硫酸マグネシウムである
請求項1に記載の粘着フィルム。
【請求項3】
前記樹脂組成物Aにおける前記乾燥剤の含有率が、3~30重量%である
請求項1又は2に記載の粘着フィルム。
【請求項4】
前記樹脂組成物Aに含まれる前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である
請求項1~3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
【請求項5】
前記基材層の他方の表面上に形成された背面層をさらに有する
請求項1~のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
【請求項6】
前記背面層が、ポリオレフィンを含有する
請求項に記載の粘着フィルム。
【請求項7】
請求項1~のいずれか1項に記載の粘着フィルムを製造する方法であって、
各層を形成する樹脂材料を共押出する
粘着フィルムの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性を有する粘着フィルム及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
湿度対策が必要である環境においては、一般に、固形又はシート状の乾燥剤を使用して、大気中の水分を吸収させることが多い。例えば、合成樹脂板、化粧合板、金属板などの表面の製造時、加工時及び運搬時の傷防止や汚れ防止のために、その表面を保護するための粘着フィルムが汎用されているが、その粘着フィルム(接着フィルム)の湿度対策として、特許文献1には、少なくとも1枚以上のシート状乾燥材を、少なくとも1枚以上の支持体付き接着フィルムに重ねる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-178250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、固形又はシート状の乾燥剤を固定することで使用することができれば、乾燥剤の用途が大きく広がると考えられる。しかし、固形又はシート状の乾燥剤には接着性がないため、乾燥剤を被着体に固定するためには、別途接着テープ等を使用する必要があった。特許文献1には、支持体付き接着フィルムの片面又は両面にシート状乾燥材を積層することが記載されているが、支持体側に積層する場合にシート状乾燥材を支持体にどのように接着させるか全く記載されておらず、接着層側にシート状乾燥材を積層した場合は、接着層が露出しなくなってしまうことから、それを被着体に固定するためには、別途接着テープ等を使用する必要があった。
【0005】
そこで、本発明は、吸水性を有する粘着フィルム及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物Aからなる基材層と、
前記基材層の一方の表面上に形成された、熱可塑性エラストマーと粘着付与樹脂とを含有する樹脂組成物Bからなる粘着層と
を有する粘着フィルムであって、
前記樹脂組成物Aが、乾燥剤を含有し、
前記熱可塑性エラストマーが、スチレン系ブロック共重合体又はそれを水素添加して得られる共重合体である
粘着フィルムである。
【0007】
本発明は、前記の粘着フィルムを製造する方法であって、
各層を形成する樹脂材料を共押出する
粘着フィルムの製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸水性を有する粘着フィルム及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係る粘着フィルムの構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る粘着フィルムは、例えば図1に示すように、基材層1と、基材層1の一方の表面上に形成された粘着剤層2とを有する。さらに、基材層1の他方の表面上に形成された背面層3を有することが好ましい。
【0011】
基材層1は、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物Aで形成される。熱可塑性樹脂としては、使用後に焼却しても有毒ガスを発生せず、後処理面でも問題が少ないことから、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、エチレン-αオレフィン共重合体、プロピレン-αオレフィン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-メチルメタクリレート共重合体、エチレン-nブチルアクリレート共重合体、ポリプロピレンなどが挙げられる。熱可塑性樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0012】
基材層1を形成する樹脂組成物Aは、熱可塑性樹脂以外に、乾燥剤を含有する。こうすることで、粘着フィルムに吸水性(吸湿性)を付与することができる。乾燥剤としては、酸化カルシウム(生石灰)、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化リン、酸化マグネシウム等の酸化物;塩化カルシウム、塩化亜鉛等の塩化物;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物;硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム等の硫酸塩;炭酸カリウム等の炭酸塩;過塩素酸マグネシウム等の過塩素酸塩などが挙げられる。乾燥剤は、水和物でも構わないが、水和していない無水物(無水和物)が好ましい。乾燥剤としては、硫酸塩が好ましく、硫酸マグネシウムがより好ましく、無水硫酸マグネシウムがさらに好ましい。乾燥剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】
基材層1を形成する樹脂組成物Aにおける乾燥剤の含有率は、3~30重量%であることが好ましい。乾燥剤の含有率を3重量%以上とすることで、粘着フィルムに所望の吸水性を付与することできる。乾燥剤の含有率を30重量%以下とすることで、粘着フィルムの基材層1の形成が容易になる。樹脂組成物Aにおける乾燥剤の含有率は、5~20重量%であることがより好ましい。
【0014】
基材層1を形成する樹脂組成物Aは、上記の熱可塑性樹脂及び乾燥剤以外に、必要に応じて、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤などを含有することができる。
【0015】
粘着層2は、基材層1の一方の表面上に形成され、被着体に粘着フィルムを貼り付けるための層である。粘着層2と基材層1の間に他の層を有していても構わないが、粘着フィルムの軽量化の観点から、粘着層2は、基材層1の一方の表面に接するように形成されることが好ましい。粘着層2は、被着体に粘着フィルムを貼り付けるための層であるから、最外層であることが好ましい。粘着層2は、基材層1との投錨力や糊残りが少ないことから、熱可塑性エラストマーと粘着付与樹脂とを含む樹脂組成物Bで形成されることが好ましい。
【0016】
熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系ブロック共重合体又はそれを水素添加して得られる共重合体を用いることができる。スチレン系ブロック共重合体は、一般に、A-B-Aで表されるブロック共重合体、又はA-B-Aで表されるブロック共重合体とA-Bで表されるブロック共重合体との混合物であって、Aがスチレン重合体ブロック、Bが他の重合体ブロックである。他の重合体ブロックとしては、エチレン重合体ブロック、プロピレン重合体ブロック、ブチレン重合体ブロック等のオレフィン系重合体ブロック;ブタジエン重合体ブロック、イソプレン重合体ブロック等のジエン系重合体ブロック;ジエン系重合体ブロックの少なくとも一部を水素添加して得られる水素添加ブロックが挙げられる。AとBの重量比は、A/B=5/95~50/50である。熱可塑性エラストマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】
スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン-ブタジエン共重合体(スチレン-ブタジエンゴム、SBR)、水添スチレン-ブタジエン共重合体(水添スチレン-ブタジエンゴム、HSBR)、スチレン-エチレン/ブチレン-スチレン型ブロック共重合体(SEBS)、スチレン-エチレン/プロピレン-スチレン型ブロック共重合体(SEPS)、スチレン-ブタジエン-スチレン型ブロック共重合体(SBS)、スチレン-イソプレン-スチレン型ブロック共重合体(SIS)、又はスチレン-イソブチレン-スチレン型ブロック共重合体(SIBS)などが挙げられる。スチレン系ブロック共重合体としては、スチレン-ブタジエン共重合体、水添スチレン-ブタジエン共重合体が好ましく、水添スチレン-ブタジエン共重合体がより好ましい。
【0018】
粘着付与樹脂としては、粘着層2に粘着性を付与可能な樹脂であればよく、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族石油系樹脂、脂環族石油系樹脂、芳香族系樹脂などが挙げられる。粘着付与樹脂としては、脂肪族石油系樹脂、脂環族石油系樹脂が好ましく、脂環族石油系樹脂がより好ましい。粘着付与樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。粘着付与樹脂の量に関しては、表面保護フィルムの粘着性能を考慮して適宜設定すればよいが、樹脂組成物Bに含まれる熱可塑性エラストマー100重量部に対する粘着付与樹脂の配合量を1~50重量部とすることが好ましく、1~30重量部とすることがより好ましく、1~20重量部とすることが更に好ましい。
【0019】
樹脂組成物Bは、上記の熱可塑性エラストマー及び粘着付与樹脂以外に、必要に応じて、光安定剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤などの添加剤を含有こともできる。
【0020】
背面層3は、基材層1の他方(粘着層1を形成していない方)の表面上に形成され、粘着シートを取り扱う際に基材層1に含まれる乾燥剤が手に触れないようにするための保護層である。背面層3と基材層1の間に他の層を有していても構わないが、粘着フィルムの軽量化の観点から、背面層3は、基材層1の他方の表面に接するように形成されることが好ましい。背面層3は、使用後に焼却しても有毒ガスを発生せず、後処理面でも問題が少ないことから、ポリオレフィン系樹脂を用いて形成されることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、前述と同様のものを用いることができる。
【0021】
背面層3は、ポリオレフィン系樹脂のみからなるものでもよく、ポリオレフィン系樹脂以外に、必要に応じて、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤などを含有することもできる。
【0022】
本発明に係る粘着フィルムは、基材層1、粘着層2、及び背面層3以外に、他の層を有していてもよい。ただし、前述のように、基材層1と粘着層2の間、粘着層2の外側、及び基材層1と背面層3の間には、他の層がないことが好ましいことから、他の層は背面層3の外側に配置されることが好ましい。例えば、粘着フィルムをロール状に巻いた状態で保管・搬送した後、粘着フィルムを展開しやすくするための離型層を背面層3の外側に配置することができる。また、背面層3に離型性を付与して、背面層3を離型層とすることもできる。
【0023】
本発明に係る粘着フィルムは、各層を形成する樹脂材料を共押出することで形成することができる。例えば、基材層1と粘着層2とからなる粘着フィルムは、基材層1を形成する樹脂組成物A及び粘着層2を形成する樹脂組成物Bを共押出することで形成することができる。具体的には、2台の押出機から各々の材料を一つのダイスから共押出しする二層共押出法により一体に成形することで、基材層1の一方の表面上に粘着層2が形成された粘着フィルムが得られる。基材層1と粘着層2に加えて背面層3を有する粘着フィルムを形成する場合は、背面層3を形成する材料も共押出すればよい。具体的には、3台の押出機から各々の材料を一つのダイスから共押出しする三層共押出法により一体に成形することで、基材層1の一方の表面上に粘着層2が形成され、他方の表面状に背面層3が形成された粘着フィルムが得られる。
【0024】
本発明に係る粘着フィルムにおける基材層1の厚さは、20~100μmとすることが好ましく、30~80μmとすることがより好ましく、40~60μmとすることがさらに好ましい。本発明に係る粘着フィルムにおける粘着層2の厚さは、2~50μmとすることが好ましく、3~25μmとすることがより好ましく、4~10μmとすることがさらに好ましい。本発明に係る粘着フィルムにおける背面層3の厚さは、2~50μmとすることが好ましく、3~25μmとすることがより好ましく、4~10μmとすることがさらに好ましい。
【0025】
以上のような本発明の粘着フィルムは、接着性を維持しつつ(粘着昂進や粘着力低下による剥がれを抑制しつつ)、吸水性を有することから、シーリングライトの内部結露対策などの用途に好適である。
【実施例
【0026】
<実施例1>
熱可塑性樹脂であるポリエチレン(日本ポリエチレン製、商品名:LF580)と、乾燥剤である無水硫酸マグネシウム(富田製薬製、商品名:無水硫酸マグネシウムA)を、配合比率95:5(重量比)で混合することで、基材層を形成する樹脂組成物Aを得た。一方、熱可塑性エラストマーである水添スチレン-ブタジエンゴム(HSBR、JSR製、商品名:ダイナロン1321P)と、粘着付与樹脂である脂環族石油系樹脂(荒川化学工業製、商品名:アルコンP140)を、配合比率85:15(重量比)で混合することで、粘着層を形成する樹脂組成物Bを得た。
【0027】
基材層を形成する樹脂組成物Aと、粘着層を形成する樹脂組成物Bと、背面層を形成するポリエチレン(日本ポリエチレン製、商品名:LF580)とを、Tダイ法にてダイ温度220℃で製膜することで、図1に示す層構成を有する粘着フィルム(基材層:54μm、粘着層:6μm、背面層:6μm)を得た。得られた粘着フィルムの粘着力、汚染、及び吸水量を、下記評価1~評価3に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
【0028】
<実施例2>
樹脂組成物Aにおけるポリエチレンと無水硫酸マグネシウムの配合比率を90:10(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着フィルム(基材層:54μm、粘着層:6μm、背面層:6μm)を得た。得られた粘着フィルムの粘着力、汚染、及び吸水量を、下記評価1~評価3に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
【0029】
<実施例3>
樹脂組成物Aにおけるポリエチレンと無水硫酸マグネシウムの配合比率を80:20(重量比)としたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着フィルム(基材層:54μm、粘着層:6μm、背面層:6μm)を得た。得られた粘着フィルムの粘着力、汚染、及び吸水量を、下記評価1~評価3に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
【0030】
<比較例1>
樹脂組成物Aに無水硫酸マグネシウムを配合せず、背面層を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、粘着フィルム(基材層:54μm、粘着層:6μm)を得た。得られた粘着フィルムの粘着力、汚染、及び吸水量を、下記評価1~評価3に示す方法で評価した。その結果を表1に示す。
【0031】
<評価1:粘着力>
評価用のSUS板(SUS304HL)を#280研磨紙で表面を研磨し、その上に25mm巾の粘着フィルムを2kgローラーで貼り合わせたサンプルを、所定の条件で保管した。なお、保管条件は、23℃・60%RH×1日又は40℃・90%RH×7日とした。そして、保管後のサンプルの粘着フィルムの180°剥離での粘着力(剥離力)を、テンシロン試験機を用いて、剥離速度0.3m/minの条件で測定した。
【0032】
<評価2:汚染>
粘着力の評価においてSUS板から粘着フィルムを剥離した後のSUS板の表面を目視で観察し、汚染の有無を確認した。
【0033】
<評価3:吸水量>
100mm×100mmの粘着フィルムを10枚積層させたものを、40℃・90%RHの環境下で7日間保管した。保管前後の粘着フィルムの重量変化を測定し、吸水量を算出した。
【0034】
【表1】
【0035】
以上の結果より、基材層に乾燥剤(無水硫酸マグネシウム)を含有する実施例1~3では、基材層に乾燥剤(無水硫酸マグネシウム)を含有しない比較例1に比べて、40℃・90%RH×7日という湿度の高い条件下で保管した場合に、所望の吸水性を発揮するとともに、その粘着力は維持されていることが分かる。すなわち、本発明のように、基材層に乾燥剤を含有させることで、粘着フィルムに吸水性を付与できることが分かる。
【符号の説明】
【0036】
1 基材層
2 粘着層
3 背面層
図1