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特許7488803複数ヌメロロジを有するマルチサブキャリアシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】複数ヌメロロジを有するマルチサブキャリアシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240515BHJP
【FI】
H04L27/26 113
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021174793
(22)【出願日】2021-10-26
(62)【分割の表示】P 2019211625の分割
【原出願日】2017-03-01
(65)【公開番号】P2022023918
(43)【公開日】2022-02-08
【審査請求日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】62/336,302
(32)【優先日】2016-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー, カール
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ニン
(72)【発明者】
【氏名】バルデメア, ロベルト
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/068072(WO,A1)
【文献】Ericsson,Numerology for NR[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-163227,2016年04月01日,[検索日:2016.08.07],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-163227.zip>
【文献】Huawei, HiSilicon,Scenario & design criteria on flexible numerologies[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162156,2016年04月02日,[検索日:2016.08.07],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162156.zip>
【文献】Intel Corporation,NB-IoT Uplink Shared Channel Design[online], 3GPP TSG RAN WG1 adhoc_LTE_NB-IoT_1601 R1-160131,2016年01月12日,[検索日:2016.08.07],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/LTE_NB-IoT_1601/Docs/R1-160131.zip>
【文献】Fujitsu,On new waveforms for New RAT[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162333,2016年04月01日,[検索日:2016.08.07],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84b/Docs/R1-162333.zip>
【文献】Orange,Flexibly Configured OFDM (FC-OFDM) waveform[online], 3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164619,2016年05月11日,[検索日:2016.09.20],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_735/Docs/R1-164619.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線アクセスノードの動作方法であって、
シングルキャリア内の第1のヌメロロジと第2のヌメロロジとを用いて、マルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定することであって、
前記第1のヌメロロジは、第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔(Δf1)を有するリソースブロック(RB)を有し、前記第1のヌメロロジの前記RBは、m*Δf1+Frefにしたがって、周波数リファレンス(Fref)に対する相対的な周波数で開始し、mは整数であり、
前記第2のヌメロロジは、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔(Δf2)を有するRBを有し、前記第2のヌメロロジの前記RBは、n*Δf2+Frefにしたがって、Frefに対する相対的な周波数で開始し、nは整数であり、
前記第1のヌメロロジのサブキャリアは前記第2のヌメロロジのサブキャリアから周波数ギャップによって離間される、
前記アドレス指定することと、
前記第1および第2のヌメロロジにしたがって、前記シングルキャリア内で情報を送信および/または受信することと、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記周波数ギャップは前記第1および第2のヌメロロジの前記サブキャリアがそれらの個別の自然サブキャリアグリッド上で位置合わせされるように前記第1のヌメロロジの前記サブキャリアと前記第2のヌメロロジの前記サブキャリアとの間に挿入される方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記周波数ギャップはΔf1の関数である方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記周波数ギャップはΔf2の関数である方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、前記第1のサブキャリア間隔Δf1は、Δf2=N*Δf1となる整数のスケーリングファクタNによって前記第2のサブキャリア間隔Δf2と関連付けられる方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記マルチサブキャリアシステムは直交周波数分割多重(OFDM)システムである方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記マルチサブキャリアシステムはプリコーデッド・マルチサブキャリアシステムである方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムは離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDMシステムである方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1のヌメロロジの周波数リファレンスに対する開始周波数と、前記第1の帯域幅と、を指し示す、第1および第2の整数BおよびDを送信することをさらに含み、前記第1のヌメロロジの前記開始周波数はB*N1*Δf1+Frefにしたがって定義され、前記第1のヌメロロジの前記第1の帯域幅はD*N1*Δf1にしたがって定義され、N1*Δf1は前記第1のヌメロロジのRBの帯域幅を示す方法。
【請求項10】
無線アクセスノードであって、
実行可能な命令を有するメモリと通信する処理回路と、
前記処理回路およびメモリと通信する少なくとも1つの送信器および/または受信器であって、
シングルキャリア内の第1のヌメロロジと第2のヌメロロジとを用いて、マルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定することであって、
前記第1のヌメロロジは、第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔(Δf1)を有するリソースブロック(RB)を有し、前記第1のヌメロロジの前記RBは、m*Δf1+Frefにしたがって、周波数リファレンス(Fref)に対する相対的な周波数で開始し、mは整数であり、
前記第2のヌメロロジは、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔(Δf2)を有するRBを有し、前記第2のヌメロロジの前記RBは、n*Δf2+Frefにしたがって、Frefに対する相対的な周波数で開始し、nは整数であり、
前記第1のヌメロロジのサブキャリアは前記第2のヌメロロジのサブキャリアから周波数ギャップによって離間される、
前記アドレス指定することと、
前記第1および第2のヌメロロジにしたがって、前記シングルキャリア内で情報を送信および/または受信することと、
を実行するように構成される少なくとも1つの送信器および/または受信器と、
を備える無線アクセスノード。
【請求項11】
請求項10に記載の無線アクセスノードであって、前記周波数ギャップは前記第1および第2のヌメロロジの前記サブキャリアがそれらの個別の自然サブキャリアグリッド上で位置合わせされるように前記第1のヌメロロジの前記サブキャリアと前記第2のヌメロロジの前記サブキャリアとの間に挿入される無線アクセスノード。
【請求項12】
請求項10に記載の無線アクセスノードであって、前記周波数ギャップはΔf1の関数である無線アクセスノード。
【請求項13】
請求項10に記載の無線アクセスノードであって、前記周波数ギャップはΔf2の関数である無線アクセスノード。
【請求項14】
ユーザ装置であって、
実行可能な命令を有するメモリと通信する処理回路と、
前記処理回路およびメモリと通信する少なくとも1つの送信器および/または受信器であって、
シングルキャリア内で利用可能な第1のヌメロロジと第2のヌメロロジとの少なくともいずれかを用いて、マルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定することであって、
前記第1のヌメロロジは、第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔(Δf1)を有するリソースブロック(RB)を有し、前記第1のヌメロロジの前記RBは、m*Δf1+Frefにしたがって、周波数リファレンス(Fref)に対する相対的な周波数で開始し、mは整数であり、
前記第2のヌメロロジは、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔(Δf2)を有するRBを有し、前記第2のヌメロロジの前記RBは、n*Δf2+Frefにしたがって、Frefに対する相対的な周波数で開始し、nは整数であり、
前記第1のヌメロロジのサブキャリアは前記第2のヌメロロジのサブキャリアから周波数ギャップによって離間される、
前記アドレス指定することと、
前記第1および第2のヌメロロジの前記少なくともいずれかにしたがって、前記シングルキャリア内で情報を送信および/または受信することと、
を実行するように構成される少なくとも1つの送信器および/または受信器と、
を備えるユーザ装置。
【請求項15】
請求項14に記載のユーザ装置であって、前記周波数ギャップはΔf1の関数であるユーザ装置。
【請求項16】
請求項14に記載のユーザ装置であって、前記周波数ギャップはΔf2の関数であるユーザ装置。
【請求項17】
請求項14に記載のユーザ装置であって、割当てられた前記第1のヌメロロジのRBのサブキャリアは、割当てられた前記第2のヌメロロジのRBのサブキャリアと、Δf1またはΔf2の関数であるサイズを有する周波数ギャップによって離間されるユーザ装置。
【請求項18】
請求項14に記載のユーザ装置であって、Δf1は、Δf2=N*Δf1となる整数のスケーリングファクタNによってΔf2に関連付けられるユーザ装置。
【請求項19】
請求項14に記載のユーザ装置であって、前記マルチサブキャリアシステムは直交周波数分割多重(OFDM)システムであるユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年5月13日に出願された米国仮特許出願第62/336302号の優先権を主張するものであり、本明細書で参照によってその内容全体が組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
開示された主題は、一般には電気通信に関する。所定の実施形態は、より具体的には、複数のヌメロロジを使用するマルチサブキャリアシステムの動作に関する。
【背景技術】
【0003】
第五世代モバイルネットワーク(5G)の基盤の1つは、モバイルブロードバンド(MBB)を超えてネットワークによって提供されるサービスを拡大することである。新しいユースケースには新しい要件が伴いうる。同時に、5Gは幅広い周波数範囲をサポートするべきでもあり、デプロイメントオプションに関して柔軟であるべきでもある。
【発明の概要】
【0004】
開示された主題のいくつかの実施形態においては、無線通信デバイスまたは無線アクセスノードの動作方法は、シングルキャリア内で利用可能な複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つを用いてマルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定することを含み、ここで、複数の異なるヌメロロジは第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔Δf1を有するリソースブロックを有する第1のヌメロロジと、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔Δf2を有するRBを有する第2のヌメロロジとを含み、第1のヌメロロジは、m*Δf1+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、第2のヌメロロジは、n*Δf2+Frefに従い、周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、mおよびnは整数である。方法は、さらに、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つにしたがって、シングルキャリア内で情報を送信および/または受信することを含む。
【0005】
所定の関係する実施形態においては、割当てられた第1のヌメロロジのRBのサブキャリアは、割当てられた第2のヌメロロジのRBのサブキャリアと、Δf1またはΔf2の関数であるサイズを有する周波数ギャップによって、離間される。
【0006】
所定の関係する実施形態においては、第1のサブキャリア間隔Δf1は、第2のサブキャリア間隔Δf2と、Δf2=N*Δf1となる整数のスケーリングファクタNによって関連付けられる。
【0007】
所定の関係する実施形態においては、Δf1=15kHzでありΔf2=60kHzである。シングルキャリアは例えば20MHzのキャリアまたは10MHzのキャリアであってもよい。
【0008】
所定の関係する実施形態において、マルチサブキャリアシステムは直交周波数分割多重(OFDM)システムである。マルチサブキャリアシステムは、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムであってもよく、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムは離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFTS-OFDM)システムであってもよい。
【0009】
所定の関係する実施形態において、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つは、複数の異なるヌメロロジを含む。
【0010】
所定の関係する実施形態において、方法は、周波数リファレンスに対する開始周波数および複数の異なるヌメロロジの第1のヌメロロジの帯域幅を指し示す、第1および第2の整数BおよびDを送信または受信することをさらに含み、開始周波数はB*K1*Δfにしたがって定義され、第1のヌメロロジの帯域幅はD*K1*Δfにしたがって定義され、K1はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第1のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。このコンテキストにおいて、ヌメロロジの帯域幅は、ヌメロロジが適用される周波数の範囲を参照する。
【0011】
所定の関係する実施形態において、方法は、周波数リファレンスに対する開始周波数と複数の異なるヌメロロジの第2のヌメロロジの帯域幅とを指し示す、第3および第4の整数AおよびCを送信または受信することを含み、第2のヌメロロジの開始周波数はA*K2*Δfにしたがって定義され、第2のヌメロロジの帯域幅はC*K2*Δfにしたがって定義され、K2はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第2のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。
【0012】
所定の関係する実施形態において、第1乃至第4の整数は、ダウンリンク制御情報(DCI)で送信される。そのようなDCIはDCIの単一のインスタンスまたは複数のインスタンスでありうる。例えば、DCIは整数AおよびCを含む第1のインスタンスと、整数BおよびDを含む第2のインスタンスとを含みうる。
【0013】
所定の関係する実施形態において、方法は、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つのそれぞれの開始周波数と帯域幅とを指し示すビットマップを送信または受信することをさらに含む。
【0014】
開示された主題のいくつかの実施形態においては、装置(例えばeNBまたはUE)は、シングルキャリア内で利用可能な複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つを用いてマルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定するよう全体として構成される処理回路とメモリとを含み、複数の異なるヌメロロジは第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔Δf1を有するリソースブロック(RB)を有する第1のヌメロロジと、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔Δf2を有するRBを有する第2のヌメロロジとを含み、第1のヌメロロジは、m*Δf1+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、第2のヌメロロジは、n*Δf2+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、mおよびnは整数である。装置は、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つにしたがって、シングルキャリア内で情報を送信および/または受信するように構成される少なくとも1つの送信機および/または受信機をさらに含む。
【0015】
所定の関係する実施形態においては、割当てられた第1のヌメロロジのRBのサブキャリアは、割当てられた第2のヌメロロジのRBのサブキャリアと、Δf1またはΔf2の関数であるサイズを有する周波数ギャップによって、離間される。
【0016】
所定の関係する実施形態においては、第1のサブキャリア間隔Δf1は、Δf2=N*Δf1となる整数のスケーリングファクタNによって第2のサブキャリア間隔Δf2と関連付けられる。
【0017】
所定の関係する実施形態において、Δf1=15kHzでありΔf2=60kHzである。シングルキャリアは例えば20MHzのキャリアまたは10MHzのキャリアであってもよい。
【0018】
所定の関係する実施形態において、マルチサブキャリアシステムは直交周波数分割多重(OFDM)システムである。マルチサブキャリアシステムは、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムであってもよく、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムは離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFTS-OFDM)システムであってもよい。
【0019】
所定の関係する実施形態において、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つは、複数の異なるヌメロロジを含む。
【0020】
所定の関係する実施形態において、少なくとも1つの送信機および/または受信機は、複数の異なるヌメロロジの中の第1のヌメロロジの開始周波数と帯域幅とを指し示す、第1および第2の整数BおよびDを送信および/または受信するようさらに構成され、開始周波数はB*K1*Δfにしたがって定義され、第1のヌメロロジの帯域幅はD*K1*Δfにしたがって定義され、K1はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第1のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。
【0021】
所定の関係する実施形態において、少なくとも1つの送信機および/または受信機は、複数の異なるヌメロロジの中の第2のヌメロロジの開始周波数と帯域幅とを指し示す第3および第4の整数AおよびCを送信および/または受信するようさらに構成され、第2のヌメロロジの開始周波数はA*K2*Δfにしたがって定義され、第2のヌメロロジの帯域幅はC*K2*Δfにしたがって定義され、K2はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第2のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。
【0022】
所定の関係する実施形態において、第1乃至第4の整数は、ダウンリンク制御情報(DCI)で送信される。
【0023】
所定の関係する実施形態において、少なくとも1つの送信機および/または受信機は、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つのそれぞれの開始周波数および帯域幅を指し示すビットマップを送信または受信するようさらに構成される。
【0024】
開示された主題のいくつかの実施形態においては、装置は、シングルキャリア内で利用可能な複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つを用いてマルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定するよう構成されるアドレス指定モジュールを含み、複数の異なるヌメロロジは第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔Δf1を有するリソースブロック(RB)を有する第1のヌメロロジと、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔Δf2を有するRBを有する第2のヌメロロジとを含み、第1のヌメロロジは、m*Δf1+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、第2のヌメロロジは、n*Δf2+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、mおよびnは整数である。装置は、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つにしたがって、シングルキャリア内で情報を送信および/または受信するように構成される送信および/または受信モジュールをさらに含む。
【0025】
所定の関係する実施形態において、第1のヌメロロジの割当てられるRBのサブキャリアは、Δf1またはΔf2の関数であるサイズを有する周波数ギャップによって第2のヌメロロジの割当てられるRBのサブキャリアと離間される方法。
【0026】
所定の関係する実施形態においては、第1のサブキャリア間隔Δf1は、Δf2=N*Δf1となる整数のスケーリングファクタNによって第2のサブキャリア間隔Δf2と関連付けられる。
【0027】
所定の関係する実施形態において、Δf1=15kHzでありΔf2=60kHzである。シングルキャリアは例えば20MHzのキャリアまたは10MHzのキャリアであってもよい。
【0028】
所定の関係する実施形態において、マルチサブキャリアシステムは直交周波数分割多重(OFDM)システムである。マルチサブキャリアシステムは、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムであってもよく、プリコーデッド・マルチサブキャリアシステムは離散フーリエ変換(DFT)拡散OFDM(DFTS-OFDM)システムであってもよい。
【0029】
所定の関係する実施形態において、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つは、複数の異なるヌメロロジを含む。
【0030】
所定の関係する実施形態において、送信および/または受信モジュールは、複数の異なるヌメロロジの中の第1のヌメロロジの開始周波数と帯域幅とを指し示す、第1および第2の整数BおよびDを送信および/または受信するようさらに構成され、第1のヌメロロジの開始周波数はB*K1*Δfにしたがって定義され、第1のヌメロロジの帯域幅はD*K1*Δfにしたがって定義され、K1はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第1のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。
【0031】
所定の関係する実施形態において、送信および/または受信モジュールは、複数の異なるヌメロロジの中の第2のヌメロロジの開始周波数と帯域幅とを指し示す、第3および第4の整数AおよびCを送信および/または受信するようさらに構成され、第2のヌメロロジの開始周波数はA*K2*Δfにしたがって定義され、第2のヌメロロジの帯域幅はC*K2*Δfにしたがって定義され、K2はシングルキャリアのヌメロロジの最小のサブキャリア間隔の単位で表される第2のヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位の帯域幅を示し、Δfは最小のサブキャリア間隔を示す。
【0032】
所定の関係する実施形態において、第1乃至第4の整数は、ダウンリンク制御情報(DCI)で送信される。
【0033】
所定の関係する実施形態において、送信および/または受信モジュールは、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つのそれぞれの開始周波数および帯域幅を指し示すビットマップを送信または受信するようさらに構成される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図面は開示された主題の選択された実施形態を示す。図中、同様の参照ラベルは同様の特徴を示す。
【0035】
図1】開示された主題の実施形態に係る、周波数が分離された異なるヌメロロジを有する2つの信号を示す。
【0036】
図2】開示された主題の実施形態に係る、異なるヌメロロジに対して異なるリソースブロック(RB)アライメントおよび周波数オフセット(ずれ)を示す。
【0037】
図3】開示された主題の実施形態に係る、整数AおよびC、ならびにBおよびDのそれぞれに基づく共通周波数リファレンスに関連して定義された2つの異なるヌメロロジに対して、割当の開始および帯域幅がどのように判定されるかを示す。
【0038】
図4】開示された主題の実施形態に係る、同一キャリア上の2つのヌメロロジの間のガードバンドを生成するためにRBがどのように割当てられるかを示す。
【0039】
図5】開示された主題の実施形態に係る、図4のガードバンドのより詳細な例を示す。
【0040】
図6】開示された主題の実施形態に係る、図4のガードバンドのより詳細な別例を示す。
【0041】
図7】開示された主題の実施形態に係る、異なるヌメロロジの周波数領域多重を示す。
【0042】
図8】開示された主題の実施形態に係る、異なるヌメロロジを備える2つのサブバンドを示す。
【0043】
図9】開示された主題の実施形態に係る、第1および第2のヌメロロジ1および2の間にガードとして挿入される狭帯域サブキャリアを示す。
【0044】
図10】開示された主題の実施形態に係る、ヌメロロジ1および2の間にガードとして挿入される4つの狭帯域サブキャリアを示す。
【0045】
図11】開示された主題の実施形態に係る、ヌメロロジ1および2の間にガードとして挿入される8つの狭帯域サブキャリアを示す。
【0046】
図12】開示された主題の実施形態に係る通信システムを示す。
【0047】
図13A】開示された主題の実施形態に係る無線通信デバイスを示す。
【0048】
図13B】開示された主題の別の実施形態に係る無線通信デバイスを示す。
【0049】
図14A】開示された主題の実施形態に係る無線アクセスノードを示す。
【0050】
図14B】開示された主題の別の実施形態に係る無線アクセスノードを示す。
【0051】
図15】開示された主題のさらに別の実施形態に係る無線アクセスノードを示す。
【0052】
図16】開示された主題の実施形態に係る、無線通信デバイスまたは無線アクセスノードを動作させる方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下の説明は、開示された主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は例を教示するものとして提示され、開示された主題の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。例えば、説明される実施形態の特定の詳細は、開示された主題の範囲を逸脱することなく、変更され、省略され、または拡張されてもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、キャリアの物理リソースは、それぞれが共通周波数リファレンスに関して定義される位置に配置されたサブキャリアに対応する複数のヌメロロジを用いて割当てられ、および/またはアドレス指定される。このコンテキストにおいて、「ヌメロロジ」という用語は、一般に、OFDMシステムといったマルチサブキャリアシステムにおける物理リソースの設定を指す。そのような設定は、例えば、サブキャリア間隔、シンボル期間、サイクリックプレフィックス、リソースブロックサイズ、等を含んでもよい。一例として、10MHzまたは20MHzのキャリアの物理リソースは15kHzのサブキャリア間隔を有し、2つのヌメロロジのそれぞれのサブキャリアが同一の周波数リファレンスに関して定義される位置に配置される、第1のヌメロロジと60kHzのサブキャリア間隔を有する第2のヌメロロジとを用いてアドレス指定および/または割当てられてもよい。所定の関連する実施形態において、異なるデバイス間にアドレス指定(アドレッシング)および/または割当てを設定するおよび/または通信するためにシグナリングが提供される。
【0055】
以下の説明において、全てのヌメロロジに対して共通の周波数リファレンスは、「Fref」として表示される。周波数リファレンスFrefは、例えばEARFCN/UARFCN/NX-ARFCN周波数ラスタに由来しても(関連しても)よく、(LTEにおけるPSS/SSS、またはNXにおけるSSI、MRS、BRSといった)同期信号を用いてノードによって取り出されてもよい。
【0056】
所定の実施形態において、ヌメロロジの周波数アライメントは、第1のヌメロロジのリソースブロック(RB)がy*N1*Δf1+Frefで開始し(おそらくRBの第1のサブキャリアの中央で定義される)、第2のヌメロロジのRBがz*N2*Δf2+Frefで開始し、ここで「y」および「z」は整数であり、Δf1およびΔf2は第1および第2のヌメロロジの個別のサブキャリア間隔であるようにずらされる。
【0057】
所定の実施形態では、RBサイズは、N2=N1となるように、またはより一般的には、Δf2がΔf2=XΔf1に関連する場合に(N2*X)/N1が整数となるように選択される。割当情報のシグナリングは、割当情報が参照するヌメロロジにおいてRBのセットにマッピングされるべきである。
【0058】
所定の実施形態では、第2のヌメロロジのRB帯域幅はX*N1*Δf1である。もしくは、別の表現で言うと、第2のヌメロロジにおけるRBの帯域幅は第1のヌメロロジにおけるRBの帯域幅のX倍と等しい。
【0059】
割当をアドレス指定する場合、シグナリングはRBグリッドより粗いグリッドを用いてもよく、実施形態は、最小のΔfを備えるヌメロロジのRBグリッドの粒度を有するヌメロロジの間でガードバンドの制御を可能にするよう本明細書で提示される。
【0060】
所定の実施形態は、位置合わせされたサブキャリア位置を可能にし、全てのヌメロロジのサブキャリアは同一の周波数リファレンスに関連する自然グリッド上で終了する。これは、実装およびシグナリングを単純化しうる。
【0061】
近接ノードにおける(または同一のノードから送信される異なるビーム上の)異なるヌメロロジの割当ては、周波数的に配置されうる。これは、予測可能な干渉パターンを生成し、干渉キャンセル技術を利用可能にする。さらに、ガードバンド無しで異なるセル内の近接する割当てを可能にする。
【0062】
各RBは自然グリッド上に配置されるため、同一のヌメロロジのRBはセルにわたって位置づけられる。これはセルにわたって直交するリファレンス信号を利用可能にする。
【0063】
所定の実施形態は、割当ての通常のアドレス指定以外の明示的なシグナリングなしに、同一キャリア上のヌメロロジの間にガードバンドを生成することを可能にする。これは、(所与の端末が1つのみのヌメロロジにスケジュールされた場合)同一キャリア上の端末に対してヌメロロジが混在することを可能にする。また、ガードバンドサイズが特定のシナリオに適応することを可能にする。より少ないガードバンドは、SNRが高いシナリオと比較して、低い信号対雑音比(SNR)のシナリオにおいて必要とされうる。
【0064】
説明される実施形態は、以下を含む、発明者によってなされる様々な観察に鑑みて開発される。
【0065】
いくつかのサービスは、遅延を削減するために、LTEと比較してより短い送信時間間隔(TTI)を要求する。OFDMシステムにおいて、より短いTTIはサブキャリア間隔を変えることによって実現されうる。他のサービスは、緩和された同期要件の下で動作し、遅延スプレッドに対する非常に高いロバスト性をサポートする必要があってもよく、これはサイクリックプレフィックスで動作する(NXに想定されているような)システムにおいてサイクリックプレフィックスを拡張することで達成されることができる。これらは可能な要件の例に過ぎない。
【0066】
サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス長といったパラメータを選択することは、競合する目標の間でのトレードオフになる。これは、5G無線アクセス技術(RAT)が一般的にヌメロロジと呼ばれる伝送パラメータのいくつかの変形をサポートする必要性を示している。そのような伝送パラメータは、(OFDMシステムにおいてサブキャリア間隔に直接的に関連する)シンボル期間、またはガードインターバルもしくはサイクリックプレフィックス期間であってもよい。
【0067】
さらに、同一の周波数帯上でいくつかのサービスをサポートできることは有益であってもよく、複数のヌメロロジは同一ノード上で動作してもよいし、しなくてもよい。これは、異なるサービス間で(例えば帯域幅の)リソースの動的割当てや、効率的な実装またはデプロイメントを可能にする。さらに、いくつかの場合において、同一バンド上で1より多いヌメロロジを同時に用いる必要がある(「バンド」という用語は、ネットワークによってサービスを提供されるキャリアまたはキャリアのセットを意味する)。
【0068】
MBB端末は、例えば15kHzのサブキャリア間隔でサービスを提供されうる。典型的なサイクリックプレフィックスは5マイクロ秒より短く、10%未満のオーバーヘッドを構成する。非常に低い遅延を要求するマシンタイプコミュニケーション(MTC)デバイスのような別のデバイスは、60kHz(または75kHz)のサブキャリア間隔でサービスを提供されうる。MBB端末のような同一のデプロイメントに整合させるためには、類似の長いガードインターバルが必要とされる。ガードインターバルは、知られた言葉であるサイクリックプレフィックスであってもよく、またはゼロ値のサンプルを含む本当のガードインターバルであってもよい。以下では、ガードインターバルという用語は、それらのいずれかを参照する。
【0069】
OFDMシンボルの期間は、サブキャリア間隔の逆数、すなわち1/Δfである、すなわち、ワイドサブキャリアのOFDMシンボルは、ナローサブキャリアのOFDMシンボルより短い。例えば、Δf1=15kHzのOFDMシンボルのシンボル期間は1/Δf1=67マイクロ秒であり、Δf2=60kHzのシンボル期間は1/Δf2=17マイクロ秒である。4.7マイクロ秒のガードインターバルは、それぞれΔf1=15kHzおよびΔf2=60kHzのワイドサブキャリアのOFDMシンボルに対しては5%および22%のオーバーヘッドを構成する。MTCサービスのために確保されたリソース(サブキャリア)量は、大きなオーバーヘッドに起因して必要とされる量に適合されるべきである。
【0070】
別のユースケースは、別の種類のMTCサービスに対して、Δf2=15kHzとΔf1=3.75kHz(すなわち、より狭帯域なヌメロロジ)の混合であってもよい。このヌメロロジのサイクリックプレフィックスのオーバーヘッドがΔf2=15kHzに対するものより低い一方、サブキャリア帯域幅は非常に狭く、ドップラのロバスト性によって低速で移動する端末のみをサポートする。それゆえ、Δf1=3.75kHzに確保されたリソース(サブキャリア)量は、必要なニーズに再度適合されるべきである。NX/NRに対する合理的な仮定は、サポートされるヌメロロジは、整数のスケーリングファクタによって互いに関係づけられる:Δf2=XΔf1で、Δf2およびΔf1はそれぞれワイドおよびナローサブキャリア間隔である。
【0071】
異なるヌメロロジ(たとえばOFDMサブキャリア帯域幅)は互いに直交していない。すなわち、サブキャリア帯域幅Δf1を有するサブキャリアは、帯域幅Δf2のサブキャリアに干渉する、または同一のサブキャリア間隔だが異なるサイクリックプレフィックス(CP)を有する2つのOFDMヌメロロジは互いに干渉する。フィルタ型(Filtered)またはウィンドウ型(windowed)OFDMにおいて、異なるヌメロロジ間の干渉を抑圧するために信号処理が導入される。典型的には、ガードバンドはヌメロロジの間に挿入される必要がある。
【0072】
いずれの通信システムにおいても、リソースはアドレス指定される、またはインデックス付けられる必要がある。典型的な例は、ダウンリンクにおいて送信をスケジュールし、制御チャネル上で何れのリソースが用いられるかをシグナリングする場合、またはアップリンクグラントをシグナリングする場合、等である。一般的に、アドレス指定(アドレッシング)またはインデックス付け(インデキシング)は、上述したように第1および/または第2のヌメロロジによって方式が定義されるまたは制限されるように、アドレス指定方式に従ってリソースのセットが識別される場合に発生する。
【0073】
周波数ドメインにおける基本的な最小単位は単一のサブキャリアであってもよい。より大きい最小のアドレス指定可能な単位(または代替的にリソース割当てまたはリソースグリッドにおけるより大きな粒度と表現される)を有するいくつかの理由がある。これらは、
・シグナリングオーバーヘッド:最小のアドレス指定可能な単位のサイズが小さくなった場合、リソースに対処するために必要なビット数が増える、
・処理的な観点:より大きな間隔にわたってパラメータが一定であると仮定されうる場合、処理性能を向上しうる。典型的な例は(セル内またはセル間)干渉である、および
・実装的な観点、
を含む。
【0074】
大きすぎる最小のアドレス指定可能な単位を有すると、システムの柔軟さが制限される。例えば、最小の許容される割当ては過度に大きくなりすぎてはならない。
【0075】
LTEにおいて、周波数ドメインにおける最小のアドレス指定可能な単位は、典型的には12個のサブキャリア幅の単一の物理リソースブロック(PRB)である。いくつかの場合は、粒度はより大きい(割当がビットマップを用いてシグナリングされる場合、リソースブロックのグループは最大48個のサブキャリアである)。
【0076】
簡略化のために、本説明は、最小のアドレス指定可能な単位を指し示すために「RB」というラベルを用い、ヌメロロジ1におけるRBごとのサブキャリア数を指し示すために「N1」というラベルを用い、ヌメロロジ2におけるRBごとのサブキャリア数を指し示すために「N2」というラベルを用いる。これらのラベルの使用は、最小のアドレス指定可能な単位を必ずしもリソースブロックに限定するものではなく、ヌメロロジ数を2つに限定するものでもない。
【0077】
以上の理由から、RBサイズまたは代替的にリソースグリッドの粒度を選択することはトレードオフであり、絶対的な周波数の観点から同じ最小のアドレス指定可能な単位は異なるヌメロロジによっては異なってもよい。同時に、キャリア上で混合されるヌメロロジの最小のアドレス指定可能な単位は、上述したように必要なガードバンドを生成することを可能にすべきである。上述した信号処理の態様を満たすために、そしてリソースを効率的に共有できるように、異なるヌメロロジのリソース割当て方式を一致させることも望ましい。
【0078】
絶対周波数での最小のアドレス指定可能な単位がキャリア上で動作する全てのヌメロロジに対して適切に選択されない場合、(より大きなサブキャリア間隔Δfを有する)いくつかのヌメロロジは、(周波数リファレンスに対するサブキャリア間隔の整数倍で変調されたサブキャリア上の)自然なサブキャリアグリッドに対するオフセットで割当てられてもよい。これは、実装的な視点からは望ましくない。
【0079】
リソースグリッドがヌメロロジ間で適切に配置されていない場合、干渉レベルは割当てにわたって必要以上に変動しうる。一例として、2つの隣接セルにおける割当てについて、隣接した、ガードインターバルを生成することなく重複していないリソースを占有することができなくてもよい。そして実際に重複が望ましい場合、それは完全ではなくてもよく、割当にわたって干渉の環境が変動する結果となる。
【0080】
さらに、リソースのアドレス指定が適切に設計されていない場合、複数のヌメロロジを考慮して、混合されたヌメロロジシステムにおけるヌメロロジ間で適切なガードバンドを割当てることができなくてもよい。これらのガードバンドは過度に大きくする必要があり、リソースの無駄につながりうる。さらに、複数のヌメロロジは、共通周波数リファレンスに関係すべきであってもよい。
【0081】
上記のそして他の考慮事項に照らして、同一キャリア上で動作するサブキャリアおよびヌメロロジのRBグリッドについて、以下のコンセプト(1)~(4)が示される。一般性を失うことなく、サブキャリア間隔Δf2およびΔf1がΔf2>=Δf1によって関係付けられると仮定する。また、2つのみのヌメロロジが用いられると仮定するが、説明されるコンセプトは容易に任意の数のヌメロロジに適用されうる。
(1)混合されたヌメロロジを適用するシステムにおいて、ヌメロロジ2のサブキャリアがその自然なサブキャリアグリッド(n*Δf2+Fref、nは整数)上に位置するよう、ヌメロロジ1とヌメロロジ2との間に周波数ギャップが挿入される。ヌメロロジ1のサブキャリアはその自然なサブキャリアグリッド(n*Δf1)上に位置する。これは図2で説明される。図2において、陰影のある三角形は2つのヌメロロジにおけるサブキャリアのメインローブを示す。なお、図2の描画は概略図であり、サブキャリアは実際には、無限に持続しながらゆっくり減衰するsinc関数である。
(2) コンセプト(1)およびヌメロロジ2の付加的なRBがヌメロロジ1のRBが開始するグリッドから開始する。RBの開始は、例として第1のサブキャリアを介して定義される。この例を図2で説明する。
(3) 上述のコンセプト(2)およびヌメロロジ1の付加的なRBグリッドはy*N1*Δf1+Fref(N1はヌメロロジ1のRBサイズ、yは整数)である。
(4) 上述のコンセプト(1)およびヌメロロジ2の付加的なRBがヌメロロジ2の自然なグリッド、すなわちz*N2*Δf2+Fref(N2はヌメロロジ2のRBサイズ、zは整数)から開始する。
【0082】
Δf2がΔf2=XΔf1で、Xは整数としてΔf1に関係付けられる場合、コンセプト(2)、(3)、(4)は任意の整数zを提供し、整数yはy*N1*Δf1=z*N2*Δf2=z*N2*XΔf1->y*N1=z*N2*X となる。
【0083】
これは(N2*X)/N1が整数であるべきであることをもたらす。N2=N1の場合、これは常に満たされる。
【0084】
以下の説明において、「K2」はキャリアに適用可能なヌメロロジの最小のサブキャリア間隔で表されるヌメロロジ2のRBの帯域幅を意味する。N2=N1の場合、K2=X*N1である。同様に、「K1」はキャリアに適用可能なヌメロロジの最小のサブキャリア間隔で表されるヌメロロジ1のRBの帯域幅を示す。
【0085】
サブキャリア間隔Δfはキャリアに対して定義される最も狭いサブキャリア間隔を示す。例えば、キャリアがサブキャリア間隔Δf1=15kHzの第1のヌメロロジとサブキャリア間隔Δf2=60kHzの第2のヌメロロジを採用する場合、最も狭いサブキャリア間隔Δfは15kHzである。
【0086】
Δfの個別の値K1およびK2は、図3に示すように、(例えば無線通信デバイスまたは無線アクセスノードの)デバイスが異なるヌメロロジの個別の開始および帯域幅を判定するために使用されうる。
【0087】
図3は、開示された主題の実施形態に係る、どのように割当の開始および幅が、整数AおよびC並びにBおよびDに基づく共通周波数リファレンスへの関係付けで定義される2つの異なるヌメロロジに対して定義されうるかを示す。図4は、開示された主題の実施形態に係る、どのようにRBが、同一キャリア上の2つのヌメロロジ間にガードバンドを生成するよう割当てられるかを示す。
【0088】
図3を参照し、整数が1以上のデバイスから1以上の他のデバイスへ(例えばeNBから1以上のUEへ)通知されてもよい。シグナリングは、受信デバイスが、比較的低いオーバーヘッドでヌメロロジのそれぞれの開始周波数および幅を判定することを可能にする。なお、図3の例において、2つの異なるヌメロロジに対応する2つのデータブロックは2人の異なるユーザに割当てられてもよい。
【0089】
図3の例において、第1のヌメロロジの開始周波数はFrefに関連付けてFref+B*K1*Δfとして定義され、第1のヌメロロジの幅はD*K1*Δfとして定義される。同様に、第2のヌメロロジの開始周波数はFrefに関連付けてFref+A*K2*Δfとして定義され、第1のヌメロロジの幅はC*K2*Δfとして定義される。
【0090】
いくつかの実施形態では、AおよびCはダウンリンク制御情報(DCI)で通知され、BおよびDもDCIで通知され、AおよびCを搬送するDCIはBおよびDを搬送するDCIと同一であってもよいし異なってもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、K1およびK2はあらかじめ設定された値であってもよく、例えば製品または標準の仕様によって定義される。いくつかの他の実施形態では、K1およびK2は準静的に設定される。図中、キャリアに対して定義される最も狭いサブキャリア間隔をΔfによって表す。これは固定である(仕様書で定義される)または動的に設定されうる。
【0092】
この例の変形例を図3および4に示すように、いくつかの状況においてビットマップが整数の代わりに通知されてもよい。ビットマップでは、各ビットはキャリアの一部(ビットマップが対応するヌメロロジにおけるM個のRBのグループ)を表し、ビットの値は帯域の一部が割当てられるか否かを示す。単一ビットに、大きなRBのグループを指し示させることは、(搬送される必要があるビットがより少なくなり)シグナリング負荷を削減する。図3および4に示す本例のさらに別の代替によれば、UEは定義されたヌメロロジのテーブル(または他の適用可能なデータ構造)を格納してもよく、UEは定義されたヌメロロジに対して関連する情報のUEに通知する、テーブルUEのインデックスを受信してもよい。
【0093】
特定の実施形態に係る複数のヌメロロジを備えるシステムにおいて、ビットは、ヌメロロジのRBグリッドによって定義される1以上のRBを指し示す。ガードバンドは、(図6上部の例に示すように)割当のビットマップを適切に設定することによって挿入されうる。なお、この例から、最小のガードバンドは、単一ビットによって指し示されるRBグループのサイズと同じである可能性がある。これは過度に大きなガードバンドにつながりうる。
【0094】
ここで、ビットマップと共に(0~M-1の値をもつ)オフセット(このために必要なビット数はlog2(M)である)を知らしめることを提案する。オフセットは、各ビットによって指し示されるRBグループの開始RBを変更する。これは、最小のサブキャリア間隔を有するヌメロロジのRBサイズの粒度に基づくガードバンドを制御することを可能にする。このアイデアを図6(下部の割当て例)に示す。なお、割当を表すこの方法で、上述したRBグリッドは依然として守られている。
【0095】
以下は、混合されたヌメロロジのシステムの他の可能な特徴の説明と共に、上記で提示された特定のコンセプトのさらなる説明である。
【0096】
混合されたヌメロロジをサポートするOFDMシステムにおいて、異なるOFDMヌメロロジは同一キャリア上の周波数ドメインで多重化される。これにより、要件が大きく異なるサービス、例えば、超低遅延通信(短いシンボルおよび広いサブキャリア間隔)とMBMSサービス(長いサイクリックプレフィックスを利用可能にする長いシンボルおよび狭いサブキャリア間隔)とを、同時にサポートすることができる。
【0097】
従来のOFDMシステムにおいて、全てのサブキャリアは互いに直交する。サブキャリア伝達関数は「レンガ壁」のパルスではなくsincに似た(離散時間信号処理における矩形パルスは厳密にはsinc関数ではないため、sincに似た)振る舞いを有する。サブキャリア間の直交性は、サブキャリア帯域幅へのエネルギーの閉じ込めではなく、波形の特性によって達成される。周波数ドメインで多重化された異なるヌメロロジ(サブキャリア帯域幅および/またはサイクリックプレフィックス長)のOFDMシステムにおいて、図7に示すように、ヌメロロジ内のサブキャリアのみが互いに直交する。1つのヌメロロジのサブキャリアは、サブキャリア帯域外にエネルギーが漏れ、他のヌメロロジのサブキャリアフィルタによって取り出されるため、別のヌメロロジからのサブキャリアと干渉する。
【0098】
ヌメロロジ間の干渉を低減するために、各ヌメロロジの送信スペクトルはより閉じ込められなければならない。すなわち、より良いスペクトラムのロールオフが求められる。
【0099】
図8は異なるヌメロロジの2つのサブバンドを示す。アグレッサヌメロロジ(一点鎖線)は、ビクティムヌメロロジ(810)の通過域で送信されたエネルギーを低減するためのスペクトラム放出閉じ込め技術を適用しなければならない。しかしながら、より急峻なロールオフ(815)なしではビクティム受信器はアグレッサヌメロロジの通過域からの高い干渉を取り出すため、放出制御のみでは十分ではない。ビクティム受信器(820)およびアグレッサ送信器(810)が改善されたフィルタ関数を有する場合にのみ、ヌメロロジ間の干渉は効率的に低減される。
【0100】
ウィンドイングおよびフィルタリングは、スペクトル閉じ込めの観点から送信機および受信機の特性を改善するための技術である。
【0101】
ガードトーンは、ヌメロロジ間の干渉を低減し、必要とされるスペクトラム閉じ込めの必要とされる度合いを緩和するためにヌメロロジ間に挿入されうる。ガードトーンを付加することは、わずかにオーバーヘッドを増加させる。1200個のサブキャリアを有する20MHzのシステムにおいて、1つのガードトーンは0.1%未満のオーバーヘッドに相当する。ガードトーンを絶対的に最小限に抑えるよう試みることは、(送信機と受信機の両方でスペクトラム閉じ込め技術の要件を増加させるため)その努力に値するものではなく、以下に概説するように、他のシステムの設計の側面も複雑になる。
【0102】
図9は、開示された主題の実施形態に係る、第1および第2のヌメロロジ1および2の間にガードインターバルとして挿入される狭帯域サブキャリアを示す。ヌメロロジ2の第1のサブキャリアは41×15「kHz」に位置し、60kHzのサブキャリアグリッドにおけるサブキャリア10.25に相当する。
【0103】
図9を参照し、1つの狭帯域サブキャリアはヌメロロジ1(905、例えば15kHz)とヌメロロジ2(910、例えば60kHzの4倍の広いサブキャリア)の間のガードとして挿入される。リソースブロックは両方のヌメロロジで12個の(狭帯域又は広帯域の)サブキャリアである。スケジューリングがヌメロロジ2を指し示すように行われた場合、ヌメロロジ2のサブキャリアは60kHzのリソースグリッド上にさえも存在しない(910におけるRBの第1のサブキャリアは狭いサブキャリア41上にあり、広いサブキャリア10.25、従って小数のサブキャリアシフトに相当する)。
【0104】
小数のサブキャリアシフトを避けるために、各ヌメロロジのサブキャリア周波数は、ヌメロロジのサブキャリア間隔Δfを用いてヌメロロジの自然なグリッドn×Δfに重なるべきである。しかしながら、この要求にも関わらず、広いリソースブロック(ヌメロロジ2)はセル2と比較して自然グリッド上にはまだない。
【0105】
図10は、例えば、開示された主題の実施形態に係る、ヌメロロジ1および2の間にガードとして挿入される4つの狭帯域サブキャリアを示す。ヌメロロジ2のサブキャリアは自然なリソースグリッド上に位置する。しかしながら、ヌメロロジ2のリソースブロックはセルにわたって位置がずれている。
【0106】
そのような位置がずれたリソースグリッドは、(このオフセットはスケジューリングの判断に依存するため)ヌメロロジ2の全てのユーザがこのオフセットについて動的に通知される必要があるということを暗示する。別のセルにおいて、異なるオフセットは図10に示すように存在してもよいし、別のセルはヌメロロジ2だけで動作してもよい。異なるセルにおいてリソースブロックは位置合わせされず、セル間干渉の調整(ICIC)、セルにわたって直交したリファレンス信号の生成、そしてセルにわたる干渉の予測をより困難にする。
【0107】
もしくは、図10のセル1のリソースブロック1005は、(「位置ずれ」としてマークされる帯域幅に相当する)小数のリソースブロックでありうる。リファレンス信号およびレートマッチングの特別な定義は、すべての可能な小数のリソースブロックに対して要求されるセル1における小数のリソースブロックおよびセル2の重複するリソースブロックに対して、上述したものと同様の不利益がある。
【0108】
図11は、開示された主題の実施形態に係る、ヌメロロジ1および2の間にガードインターバルとして挿入される8つの狭帯域サブキャリアを示す。ヌメロロジ2のサブキャリアは自然なリソースグリッドに位置し、ヌメロロジ2のリソースブロックはセルにわたって整列される。図11の例において、リファレンス周波数に対して、ヌメロロジ1(15kHz)のリソースブロックは周波数n×12×15kHzにおいて、ヌメロロジ2(60kHz)のリソースブロックは、周波数n×12×60kHz(リソースブロックは12個のサブキャリアであると仮定される)において、常に開始する。これはICICを簡略化し、セルにわたっての干渉の予測を容易にし、セルにわたっての同一のヌメロロジの直交したリファレンス信号を利用可能にする。
【0109】
15/60kHzのヌメロロジの組み合わせについて、結果として生じるガードバンドは8個の狭帯域(15kHz)サブキャリアである。15/30kHzまたは30/60kHzの組み合わせについて、ガードバンドは10個の狭帯域サブキャリアである。約1200個の狭帯域サブキャリアを有する20MHzのシステムにおいて、損失は1%未満である。
【0110】
記載された実施形態は、任意の適切な通信規格をサポートする任意の適切なタイプの通信システムで実装され、任意の適切なコンポーネントを使用してもよい。一例として、特定の実施形態は、図12に示すような通信システムに実装されてもよい。3GPPシステムおよび専門用語の観点から特定の実施形態について説明されるが、開示されたコンセプトは3GPPシステムに限定されない。付加的に、「セル」という用語への参照が行われるが、記載されたコンセプトは、例えば第五世代(5G)システムで用いられるビームなどの、他のコンテキストに適用されてもよい。
【0111】
図12を参照して、通信ネットワーク1200は複数の無線通信デバイス1205(例えば従来のUE、マシン型通信(MTC)/マシンツーマシン(M2M)UE)および複数の無線アクセスノード1210(例えばeNodeB、gNodeB、または他の基地局)を含む。通信ネットワーク1200はコアネットワーク1220に接続される無線アクセスノード1210によってサービス提供されるセル領域1215へ組み込まれる。無線アクセスノード1210は、無線通信デバイス間の、または無線通信デバイスと(固定電話のような)他の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した付加的なエレメントと連動して、無線通信デバイス1205と通信可能である。
【0112】
無線通信デバイス1205は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含む、通信デバイスを表すが、これらの無線通信デバイスは、特定の実施形態において、図13Aおよび13Bでより詳細に示されるようなデバイスを表す。同様に、図示された無線アクセスノードはハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むネットワークノードを表すが、これらのノードは、特定の実施形態において、図14A、14B、および15でより詳細に示されるようなデバイスを表す。
【0113】
図13Aを参照し、無線通信デバイス1300Aはプロセッサまたは処理回路1305(例えば中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)、および/またはそのようなもの)、メモリ1310、送受信機1315、およびアンテナ1320を含む。特定の実施形態において、UE、MTCもしくはM2Mデバイス、および/または任意の他のタイプの無線通信デバイスによって提供されるものとして説明した、いくつかまたは全ての機能はメモリ1310のようなコンピュータ可読媒体上に格納された命令を実行する処理回路によって提供されてもよい。代替的な実施形態は、本明細書で記載した機能のいずれかを含むデバイスの機能の特定の態様を提供する責任を負う、図13Aに示すものを超える付加的なコンポーネントを含んでもよい。
【0114】
図13Bを参照し、無線通信デバイス1300Bは、1つ以上の対応する機能を実行するよう構成された少なくとも1つのモジュール1325を含む。そのような機能の例は、無線通信デバイスを参照して本明細書で説明されるような様々な方法ステップまたは方法ステップの組み合わせを含む。例えば、モジュール1325は、上述したような物理リソースをアドレス指定するよう構成されるアドレス指定モジュールと、上述した情報を送信および/または受信するよう構成された送信および/または受信モジュールとを含んでもよい。一般的に、モジュールは関連する機能を実行するよう構成されるソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の適した組み合わせを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、モジュールは図13Aに示すような関連するプラットフォーム上で実行される場合に、対応する機能を実行するよう構成されるソフトウェアを含む。
【0115】
図14Aを参照し、無線アクセスノード1400Aはノードプロセッサまたは処理回路1405(例えば中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)、および/またはそのようなもの)、メモリ1410、およびネットワークインタフェース1415を含む制御システム1420を含む。加えて、無線アクセスノード1400Aは、少なくとも1つのアンテナ1430に結合される少なくとも1つの送信機1435および少なくとも1つの受信機を含む、少なくとも1つの無線ユニット1425を備える。いくつかの実施形態では、無線ユニット1425は、制御システム1420の外部にあり、制御システム1420へ例えば有線接続(例えば光ケーブル)を介して接続される。しかしながら、いくつかの他の実施形態では、無線ユニット1425および潜在的にアンテナ1430は、ともに制御システム1420に統合される。ノードプロセッサ1405は、本明細書に記載するように、無線アクセスノード1400Aの少なくとも1つの機能1445を提供するよう動作する。いくつかの実施形態では、機能は、例えばメモリ1410に格納されたソフトウェア内に実施され、ノードプロセッサ1405によって実行される。
【0116】
特定の実施形態において、基地局、ノードB、eNodeB、および/または任意の他のタイプのネットワークノードによって提供されるものとして説明した、いくつかまたは全ての機能は、図14Aに示すように、メモリ1410のようなコンピュータ可読媒体上に格納された命令を実行するノードプロセッサ1405によって提供されてもよい。無線アクセスノード1400の代替的な実施形態は、本明細書に記載された機能および/または関連するサポートする機能のような付加的な機能を提供するための付加的なコンポーネントを備えてもよい。
【0117】
図14Bを参照し、無線アクセスノード1400Bは、1つ以上の関連する機能を実行するよう構成された少なくとも1つのモジュール1450を含む。そのような機能の例は、無線アクセスノードを参照して本明細書で説明されるような様々な方法ステップまたは方法ステップの組み合わせを含む。例えば、モジュール1450は、上述したような物理リソースをアドレス指定するよう構成されるアドレス指定モジュールと、上述した情報を送信および/または受信するよう構成された送信および/または受信モジュールとを含んでもよい。一般的に、モジュールは対応する機能を実行するよう構成されるソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の適した組み合わせを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、モジュールは図14Aに示すような関連するプラットフォーム上で実行される場合に、対応する機能を実行するよう構成されるソフトウェアを含む。
【0118】
図15は、開示された主題の実施形態に係る仮想的な無線アクセスノード1500を示すブロック図である。図15に関して記載されたコンセプトは、他のタイプのネットワークノードにも同様に適用されてもよい。さらに、他のタイプのネットワークノードは類似の仮想化アーキテクチャを有してもよい。本明細書で使用されるように、「仮想化された無線アクセスノード」という用語は、無線アクセスノードの少なくとも一部の機能が、(例えばネットワークにおける物理処理ノード上で実行される仮想マシンを介した)仮想コンポーネントとして実施される無線アクセスノードの実装を参照する。
【0119】
図15を参照し、図14Aに関して記載されたような制御システム1420を含む。
【0120】
制御システム1420は、ネットワークインタフェース1415を介してネットワーク1525の一部として結合または含められた1つ以上の処理ノード1520に接続される。各処理ノード1520は、1つ以上のプロセッサまたは処理回路1505(例えばCPU,ASIC,FPGA、および/または同様のもの)、メモリ1510、およびネットワークインタフェース1515を備える。
【0121】
本例において、本明細書で記載された無線アクセスノード1400Aの機能1445は、任意の所望の方法によって、1つ以上の処理ノード1520で実施され、または制御システム1420および1つ以上の処理ノード1520に分散される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される無線アクセスノード1400Aのいくつかまたは全ての機能は、処理ノード1520によってホストされる仮想環境に実施される1以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実施される。当業者は、処理ノード1520および制御システム1420の間の付加的なシグナリングおよび通信は、所望の機能1445のうちの少なくともいくつかを実行するために使用されることを理解するであろう。点線によって指し示されるように、いくつかの実施形態において、制御システムは省略されてもよく、そのような場合、無線ユニット1425は適切なネットワークインタフェースを介して処理ノード1520と直接通信する。
【0122】
いくつかの実施形態において、コンピュータプログラムは、処理回路によって実行された際に、処理回路に、本明細書に記載した実施形態のいずれかに係る仮想環境における無線アクセスノードの1つ以上の機能を実施することによって、無線アクセスノード(例えば無線アクセスノード1210または1400A)または他のノード(例えば処理ノード1520)の機能を実行させる命令を含む。
【0123】
図16は、開示された主題の実施形態に係る、無線通信デバイスまたは無線アクセスノードを動作させる方法を説明するフローチャートである。
【0124】
図16を参照して、方法は、シングルキャリア内で利用可能な複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つを用いてマルチサブキャリアシステムのリソースをアドレス指定すること(S1605)を含み、複数の異なるヌメロロジは第1の帯域幅および第1のサブキャリア間隔Δf1を有するリソースブロックを有する第1のヌメロロジと、第2の帯域幅およびΔf1とは異なる第2のサブキャリア間隔Δf2を有するRBを有する第2のヌメロロジとを含み、第1のヌメロロジは、m*Δf1+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、第2のヌメロロジは、n*Δf2+Frefにしたがって周波数リファレンスに対して周波数ドメインで位置合わせされ、mおよびnは整数である。
【0125】
方法は、さらに、複数の異なるヌメロロジのうちの少なくとも1つにしたがって、シングルキャリア内で情報を送信および/または受信すること(S1610)を含む。
【0126】
以下の用語は、とりわけこの説明で使用される。
3GPP 第三世代パートナーシッププロジェクト
EARFCN EUTRA Absolute Radio Frequency Channel Number)
E-UTRAN 発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
LTE ロング・ターム・エボリューション
NX 3GPP New Radio(代替的にNRと称される)
NX-ARFCN Absolute Radio Frequency Channel Number
PSS プライマリ同期信号
SSS セカンダリ同期信号
UARFCN UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
【0127】
前述のように、開示された主題の特定の実施形態は、混合されたヌメロロジを使用して動作するシステムにおいて適切な共存を可能にする、少なくとも2つのヌメロロジについて定義されたリソース割当てグリッドおよび/またはアドレス指定方式を提供する。
【0128】
開示された主題は、様々な実施形態を参照して上記に提示されているが、開示された主題の全体的な範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に様々な形態および詳細の変更がなされ得ることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B
図15
図16