(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/566 20230101AFI20240515BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240515BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240515BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240515BHJP
【FI】
H04W72/566
H04W72/1268
H04W72/20
H04W28/04 110
(21)【出願番号】P 2021574893
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(86)【国際出願番号】 CN2019098858
(87)【国際公開番号】W WO2021016984
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Prioritization between SR and PUSCH[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906506,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906506.zip>,2019年05月17日,[2023年12月04日検索]
【文献】OPPO,Other issue on intra-UE prioritization in IIoT[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906049,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906049.zip>,2019年05月17日,[2023年12月04日検索]
【文献】Huawei, HiSilicon,Further discussion on transmission of de-prioritized data due to intra-UE prioritization[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906507,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906507.zip>,2019年05月17日,[2023年12月04日検索]
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Handling of De-prioritized Uplink Transmission[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906188,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906188.zip>,2019年05月17日,[2023年12月04日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、前記端末装置が前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定することと、
前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定し、且つ前記第1MAC PDUがパケット化されていない場合、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することと、を含み、
前記端末装置が前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第1情報に基づいて前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定し、前記第1情報は前記PUCCHリソース及び前記PUSCHリソースの優先度を示すことに用いられることを含み、
前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することは、
前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定することを含み、
前記方法は更に、前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することを含み、
前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスを再送スケジューリングする場合、前記端末装置は再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視し、
前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することは、
前記端末装置が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によりスクランブルされる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置が、スケジューリングするための、セル無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを実行する場合、前記端末装置が新しい伝送リソースに基づいて第2MAC PDUを生成することと、
前記端末装置が前記第2MAC PDUを前記ネットワーク装置に伝送することと、を含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
通信方法であって、
端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、
前記端末装置が前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定し、ネットワーク装置が前記第1SRを優先的に受信することと、
前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定し、且つ前記第1MAC PDUがパケット化されていない場合、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することと、を含み、
前記端末装置が前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定することは、
前記端末装置が第1情報に基づいて前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定し、前記第1情報は前記PUCCHリソース及び前記PUSCHリソースの優先度を示すことに用いられることを含み、
前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することは、
前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定することを含み、
前記方法は更に、前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することを含み、
前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスを再送スケジューリングする場合、前記端末装置は再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視し、
前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することは、
前記端末装置が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によりスクランブルされる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置が、スケジューリングするための、セル無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする通信方法。
【請求項4】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が低優先度の前記第1MAC PDUが存在することを決定し、及び/又は、
前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対して再送スケジューリングを行うことを含むことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が、前記端末装置が再送リソースを利用して伝送した少なくとも一部の前記第1MAC PDUを受信することを含むことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定し、及び/又は、
前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行うことを含むことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は更に、
前記ネットワーク装置が前記端末装置から送信された第2MAC PDUを受信することを含むことを特徴とする請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
端末装置であって、請求項1
又は2に記載の方法を実行するように構成される端末装置。
【請求項9】
ネットワーク装置であって、請求項
3~
7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されるネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、具体的に通信方法、端末装置及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
5Gシステムには産業用モノのインターネット(IIoT、Industrial Internet of Things)の概念が導入されており、IIoTは工場の自動化(Factory Automation)、伝送の自動化(Transport Industry)及び電力分配(Electrical Power Distribution)等のサービスの5Gシステムでの伝送をサポートすることができる。
【0003】
従って、IIOTサービスの正常伝送をどのように確保するかは、早急な解決の待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は通信方法、端末装置及びネットワーク装置を提供し、IIOTサービスを正常に伝送する可能性を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では通信方法を提供し、前記方法は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、前記端末装置が前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定することを含む。
【0006】
第2態様では通信方法を提供し、前記方法は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複し、且つ前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定した場合、前記第1MAC PDUがパケット化されていなければ、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することを含む。
【0007】
第3態様では通信方法を提供し、前記方法は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、ネットワーク装置が前記端末装置から送信された前記第1SRを優先的に受信することを含む。
【0008】
第4態様では、上記第1態様~第2態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる端末装置を提供する。
【0009】
具体的に、該端末装置は、上記第1態様~第2態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0010】
第5態様では、上記第3態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられるネットワーク装置を提供する。
【0011】
具体的に、該ネットワーク装置は、上記第3態様又はその各実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0012】
第6態様では、プロセッサ及びメモリを備える端末装置を提供する。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第1態様~第2態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0013】
第7態様では、プロセッサ及びメモリを備えるネットワーク装置を提供する。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第3態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0014】
第8態様では、上記第1態様~第3態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実現することに用いられる装置を提供する。
【0015】
具体的に、該装置は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該装置が取り付けられる設備に上記第1態様~第3態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0016】
選択肢として、該装置はチップである。
【0017】
第9態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムによってコンピュータが上記第1態様~第3態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【0018】
第10態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令によってコンピュータが上記第1態様~第3態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【0019】
第11態様ではコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記第1態様~第3態様のうちのいずれか1つの態様又はその各実現方式における方法を実行する。
【発明の効果】
【0020】
上記技術案によれば、SRを伝送するためのリソースとMAC PDUを伝送するためのリソースとが重複する場合、端末装置はSRを優先的に伝送するかどうかを決定することができる。そうすると、端末装置はいくつかのシーンにおいてSRを優先的に伝送することができ、そうすれば、ある程度でネットワーク装置が現在伝送必要なIIOTサービスがあることをタイムリーに知るように確保することができ、それによりネットワーク装置はIIOTサービスをタイムリーにスケジューリングすることができ、これにより、IIOTサービスのQoSを確保し、IIOTサービスを正常に伝送する可能性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は本願の実施例に係る通信システムアーキテクチャの模式図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係る通信方法の模式図である。
【
図3】
図3は本願の実施例に係るMAC PDUの構造模式図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係る端末装置が第1SRを優先的に伝送する模式図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係るネットワーク装置が第1MAC PDUに対して再送スケジューリングを行う模式図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係るネットワーク装置が第1MAC PDUに対して新しい伝送スケジューリングを行う模式図である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係る他の通信方法の模式図である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係る他の通信方法の模式図である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
【
図11】
図11は本願の実施例に係るネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【
図12】
図12は本願の実施例に係る通信装置の模式的なブロック図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係る装置の模式的なブロック図である。
【
図14】
図14は本願の実施例に係る通信システムの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0023】
本願の実施例は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、Advanced long term evolution)システム、新無線(NR、New Radio)システム、NRシステムの進化型システム、アンライセンススペクトルにおけるLTE(LTE-U、LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、アンライセンススペクトルにおけるNR(NR-U、NR-based access to unlicensed spectrum)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi、Wireless Fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システム等に適用できる。
【0024】
一般的に、従来の通信システムのサポートする接続数は限られ、実現されやすい。ところが、通信技術の発展に伴って、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけではなく、更に例えば、端末間(D2D、Device to Device)通信、マシン対マシン(M2M、Machine to Machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)及び車車間(V2V、Vehicle to Vehicle)通信等をサポートする。本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0025】
選択肢として、本願の実施例の通信システムはキャリアアグリゲーション(CA、Carrier Aggregation)シーンに適用されてもよく、デュアル接続(DC、Dual Connectivity)シーンに適用されてもよく、独立(SA、Standalone)ネットワーク構築シーンに適用されてもよい。
【0026】
例示的に、本願の実施例に適用される通信システム100は
図1に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末装置120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0027】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。ここで使用される「端末装置」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末装置が通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定される端末装置は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又はセルラー方式の電話、セルラー無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル移動通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、並びに通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末装置とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯装置、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0028】
ネットワーク装置110はセルにサービスを提供することができ、端末装置120は該セルに使用される伝送リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトルリソース)によりネットワーク装置110と通信し、該セルはネットワーク装置110(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルはマクロ基地局に属してもよく、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここのスモールセルは例えば、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)等を含んでもよく、これらのスモールセルはカバレッジ範囲が狭く、送信電力が低いという特徴を有し、高速度のデータ伝送サービスを提供することに適する。
【0029】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示する。選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0030】
選択肢として、該通信システム100は更にネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0031】
理解されるように、本願の実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を持つ装置は通信装置と称されてもよい。
図1に示される通信システム100を例とし、通信装置は通信機能を持つネットワーク装置110及び端末装置120を含んでもよく、ネットワーク装置110及び端末装置120は上記の具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明は省略する。通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0032】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書においてしばしば交換可能に使用される。
【0033】
端末装置とネットワーク装置との通信過程において、スケジューリング要求(SR、Scheduling Request)はアップリンクリソースを要求することに用いられる。ネットワーク装置は端末装置の伝送媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)層に0個、1つ又は複数のSR設定を設定することができる。1つのSRは1組の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)リソースに対応してもよく、1つのSR設定は1つ又は複数の論理チャネルに対応してもよい。一定の条件を満足する場合、バッファ状態報告(BSR、Buffer State Report)は対応のSRをトリガーすることができる。
【0034】
端末装置側にリソース衝突(リソース重複と称されてもよい)の問題が発生する恐れがあり、例えば、SRを伝送するためのPUCCHリソースと媒体アクセス制御(MAC、Media Access Control)プロトコルデータユニット(PDU、Protocol Data Unit)を伝送するための物理アップリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)リソースとが衝突する。従来のプロトコルでは、SRを伝送するためのPUCCHリソースとMAC PDUを伝送するためのPUSCHリソースとが衝突する場合、端末装置はSRを伝送することがない。そうすると、IIOTサービスでは、ネットワーク装置が現在伝送必要なIIOTサービスがあることを知らない恐れがあり、ネットワーク装置はIIOTサービスのスケジューリングを遅延する可能性があり、それによりIIOTサービスの伝送が遅延し、IIOTサービスのサービス品質(QoS、Quality of Service)が確保できない問題が生じ、これはIIOTにおいては許容できないことである。
【0035】
これに鑑みて、本願の実施例は通信方法を提供し、IIOTサービスを正常に伝送する可能性を向上させることができる。理解されるように、本願の実施例のSRはIIOTサービスのスケジューリング要求であってもよく、他のサービスのスケジューリング要求であってもよい。
【0036】
図2は本願の実施例に係る通信方法200の模式図である。
図2に記載の方法は端末装置により実行されることができ、該端末装置は例えば
図1に示される端末装置120であってもよい。
図2に示すように、該方法200は下記内容の少なくとも一部を含んでもよい。
【0037】
理解されるように、方法200は複数の通信シーンに適用でき、例えば、方法200はデータチャネルとデータチャネルとが重複するところがあるシーン、データチャネルと制御チャネルとが重複するところがあるシーン、制御チャネルと制御チャネルとが重複するところがあるシーンに適用されることができる。制御チャネルはアップリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)であると理解されてもよく、UCIはハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバック、チャネル状態情報参照信号(CSI-RI、Channel-State Information Reference Signal)、SRのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0038】
210では、端末装置が第1SRを伝送するためのPUCCHリソースと第1MAC PDUを伝送するPUSCHリソースとが重複する場合、端末装置は第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定する。
【0039】
第1SRは第1論理チャネルに対応するSRであってもよく、及び/又は、第1SRは第1サービスによりトリガーされるSRであってもよい。第1サービスは第1論理チャネルに対応してもよく、即ち第1論理チャネルにおいて第1サービスが搬送される。
【0040】
選択肢として、第1サービスはQoS要求が厳しいサービス、例えばURLLCサービス、IIoTサービス、タイムセンシティブネットワーク(TSN、Time Sensitive Network)サービスであってもよい。当然ながら、第1サービスは拡張モバイルブロードバンド(eMBB、Enhanced Mobile Broadband)サービス、垂直産業サービス、ボイスオーバーロングタームエボリューション(VoLTE、Voice over Long-Term Evolution)サービス、ビークルツーエブリシングサービス等であってもよい。
【0041】
理解されるように、本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。
【0042】
更に理解されるように、上記内容における端末装置が第1SRを伝送すること及び第1MAC PDUを伝送することは、端末装置が第1SRを送信すること及び第1MAC PDUを送信することと表現されてもよい。
【0043】
本願の実施例では、時系列の優先度によって、4種類のPUCCHリソース及びPUSCHリソース(説明の便利のために、PUCCHリソースを第1PUCCHリソースと称し、PUSCHリソースを第1PUSCHリソースと称する)が重複するシーンが存在し、具体的に以下のとおりである。
【0044】
(1)第1SRの優先度が低く、且つ第1SRがトリガーされる際に第1MAC PDUがまだパケット化されていない。このとき、端末装置のMAC層にとって、第1SRの優先度が低いため、第1MAC PDUがパケット化され、且つMAC層は第1SRを伝送せずに第1MAC PDUを物理層に優先的に伝送する。
【0045】
(2)第1SRの優先度が低く、且つ第1SRがトリガーされる際に第1MAC PDUが既にパケット化されている。このとき、端末装置のMAC層は第1SRを伝送するように物理層に指示しない。
【0046】
(3)第1SRの優先度が高く、且つ第1SRがトリガーされる際に第1MAC PDUが既にパケット化されている。このとき、端末装置のMAC層にとって、第1SRの優先度が高いため、第1MAC PDUは低優先度(deprioritized)のMAC PDUである。
【0047】
(4)第1SRの優先度が高く、且つ第1SRがトリガーされる際に第1MAC PDUがまだパケット化されていない。
【0048】
第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが重複することは、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが時間領域において重複部分を有し、又は、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが周波数領域において重複部分を有し、又は、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが時間周波数領域において重複部分(即ち、時間領域及び周波数領域のいずれにおいても重複する部分)を有すると理解されてもよい。
【0049】
第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが重複することは更に、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが全体的に重複し又は部分的に重複すると理解されてもよい。
【0050】
選択肢として、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定することは、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが重複する場合、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定すること、端末装置が第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとの重複部分において第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定すること、端末装置が第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとの非重複部分において第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定すること、のうちの少なくとも1つであると理解されてもよい。
【0051】
選択肢として、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定することは、端末装置がMAC層において第1SRを優先的に伝送するように物理層に指示するかどうかを決定すること、端末装置がMAC層において物理層に第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定すること、端末装置が物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定すること、のうちの少なくとも1つの状況を指してもよい。
【0052】
理解されるように、本願の実施例では第1PUSCHリソースの名称を制限せず、即ちそれが他の名称で表現されてもよい。例えば、第1PUSCHリソースはアップリンク共有チャネル(UL-SCH、Uplink-Shared Channel)リソースと表現されてもよい。各グラント(grant)は1つのリソースに対応してもよい。本願の実施例では、グラントはリソースとして理解されてもよい。従って、第1PUSCHリソースは更にグラント又はアップリンクグラント(UL grant)と表現されてもよい。
【0053】
グラントはネットワーク装置により割り当てられたものであってもよく、予め設定されたものであってもよい。ネットワーク装置が端末装置にグラントを割り当てる場合、ネットワーク装置が端末装置に割り当てたグラントは、設定グラント(Configured Grant)及び/又は動的グラントを含んでもよい。設定グラントはネットワーク装置が端末装置に半静的に設定したものであってもよく、動的グラントはネットワーク装置が端末装置に動的にスケジューリングしたものであってもよく、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)により端末装置にスケジューリングしたものであってもよい。
【0054】
以下、具体的な実現方式と組み合わせて本願の実施例の技術案を詳しく説明する。
【0055】
ステップ1、ネットワーク装置は端末装置にSR設定情報及び論理チャネル設定情報を設定する。ネットワーク装置は論理チャネル設定情報に第1SRの設定ID又は第1PUCCHリソースのIDを設定することができ、端末装置は、第1SRの設定ID又は第1PUCCHリソースのIDにより、SR設定情報から第1PUCCHリソースを取得することができる。
【0056】
ステップ2、ネットワーク装置は半静的スケジューリング設定グラント又は動的グラントを設定する。設定したのが半静的スケジューリング設定グラントである場合、ネットワーク装置は、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングによって、該設定グラントを端末装置に指示することができる。ネットワーク装置が設定したのが動的グラントである場合、ネットワーク装置はDCIによって、該動的グラントを端末装置に指示することができる。
【0057】
ステップ3、端末装置は設定された設定グラント又は動的グラントを受信し、アップリンクデータを伝送するアップリンクリソースがあることを決定し、利用可能なPUSCHが存在することを決定する。
【0058】
ステップ4、設定された第1論理チャネルが第1SRのトリガー条件を満足する場合、端末装置はMAC層において第1SRをトリガーする。
【0059】
具体的に、第1論理チャネルのデータを送信する必要がある場合、BSRをトリガーしてもよい。端末装置がBSRを送信するための利用可能なアップリンクリソースを有しない場合、端末装置は、第1SRを送信することにより、第1論理チャネルのデータを送信するアップリンクリソースを設定するようにネットワーク装置に申請してもよく、第1SRは第1PUCCHリソースにおいて伝送されることができる。
【0060】
現在第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが重複すると仮定すれば、端末装置は、MAC層において、どのチャネル又は情報を優先的に伝送するかを決定する必要がある。
【0061】
一実現方式では、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが重複する場合、いかなる場合においても、端末装置は、MAC層において、いずれも第1SRを物理層に優先的に伝送することを決定し、及び/又は、MAC層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するように物理層に指示することができる。
【0062】
他の実現方式では、端末装置は第1情報に基づいて、MAC層において第1SRを物理層に優先的に伝送するかどうかを決定し、及び/又は、MAC層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するように物理層に指示することができる。
【0063】
選択肢として、該第1情報は予め定義されたものであってもよく、例えばプロトコル規定によって端末装置に予め設定したものであってもよい。又は、ネットワーク装置は、第1情報を含む第1メッセージを端末装置に送信してもよい。第1メッセージはRRCシグナリングにおいて搬送されてもよく、又は、第1メッセージはDCIにおいて搬送されてもよく、又は、第1メッセージはMAC CEにおいて搬送されてもよい。具体的に、ネットワーク装置は、SR設定情報、論理チャネル設定情報を設定する際に、端末装置に第1メッセージを送信してもよい。
【0064】
以下、第1情報を詳しく説明する。
【0065】
本願の実施例では、第1情報は、
ネットワーク装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを示す第1指示情報、
第1論理チャネル優先度(LCP、Logical Channel Prioritization)順序を使用できる能力を有するかどうか、第1LCP順序を使用するかどうか、第1LCP順序を使用すること、のうちの少なくとも1つを、端末装置がネットワーク装置に指示する第2指示情報、
第1MAC PDUに含まれる第1MAC制御ユニット(CE、Control Element)のタイプ、
第1PUCCHリソースの属性、
第1PUSCHリソースの属性、
第1SRに対応する第1論理チャネルの属性、
第1MAC PDUに対応する論理チャネルと称されてもよい第1MAC CEに対応する論理チャネルの属性、
第1MAC CEをトリガーする理由、
第1PUSCHリソースが第1論理チャネルのデータを搬送できるかどうか、
第1SRをトリガーすることと第1MAC PDUをパケット化することとの時間順序、
第1論理チャネルが第1PUSCHリソースのLCP限定(restriction)を満足するかどうか、並びに、
ランダムアクセス過程をトリガーする理由、の情報のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0066】
理解されるように、上記複数の条件は、その中の1つ、その中のいずれか2つ、その中のいずれか3つ、その中のいずれか4つ又はその中のいずれか5つ、又はその中のいずれか6つ、又はその中のいずれか7つ、又はその中のいずれか8つ、又はその中のいずれか9つを選んで本願の実施例の第1条件としてもよい。
【0067】
選択肢として、第1SRに対応する第1論理チャネルについては、第1論理チャネルは第1PUCCHリソースにおいて伝送される論理チャネル、即ち第1SRをトリガーする第1PUCCHリソースにおいて伝送される論理チャネルであり、又は、第1論理チャネルは第1SRをトリガーするデータに対応する論理チャネルであり、即ち第1論理チャネルは第1SRに含まれる論理チャネルであってもよいと理解されてもよい。
【0068】
第1MAC CEに対応する論理チャネルについては、第1MAC CEに対応する論理チャネルは、第1MAC CEにおいて搬送される情報に対応する論理チャネルであり、又は、第1MAC CEに対応する論理チャネルは、第1PUSCHリソースにおいて伝送される論理チャネルであり、又は、第1MAC CEに対応する論理チャネルは、第1MAC CEをトリガーする論理チャネルであると理解されてもよい。
【0069】
選択肢として、第1指示情報が、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを示す場合、一例として、第1指示情報は、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを明示的に示してもよい。
【0070】
例示的に、第1指示情報は1つのビットを含んでもよく、ビット「1」で端末装置が第1SRを優先的に伝送するように指示し、ビット「0」で端末装置が第1SRを優先的に伝送しないように指示する。又は、ビット「1」で端末装置が第1SRを優先的に伝送しないように指示し、ビット「0」で端末装置が第1SRを優先的に伝送するように指示する。更に例示的に、第1指示情報は複数のビットを含んでもよく、複数のビットが同じである場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送するように指示し、複数のビットのうちの少なくとも2つのビットが異なる場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送しないように指示する。例えば、第1指示情報のビットが「111」である場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送するように指示し、第1指示情報のビットが「010」である場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送しないように指示する。更に例示的に、第1指示情報は複数のビットを含んでもよく、複数のビットが同じであり且ついずれも「1」である場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送するように指示し、複数のビットが同じであり且ついずれも「0」である場合には、端末装置が第1SRを優先的に伝送しないように指示する。
【0071】
他の例として、第1指示情報は、端末装置が第1SRを優先的に伝送するかどうかを暗示的に指示することができる。
【0072】
例示的に、第1指示情報は第1PUCCHリソース及び第1PUSCHリソースの優先度を示してもよい。例えば、第1指示情報が、第1PUCCHリソースの優先度が第1PUSCHリソースの優先度より高いことを示す場合、端末装置は第1指示情報を受信した後第1SRを優先的に伝送することを決定することができる。
【0073】
第1指示情報と類似的に、第2指示情報の、端末装置が第1LCP順序を使用できる能力を有するかどうかを指示する実現方式、第1LCP順序を使用するかどうかを指示する実現方式、端末装置が第1LCP順序を使用することを指示する実現方式、のうちの少なくとも1つの実現方式については、第1指示情報の実現方式を参照してもよい。内容を簡潔にするために、ここで詳細な説明は省略する。
【0074】
選択肢として、第1PUCCHリソースの属性は、第1PUCCHリソースの優先度、第1PUCCHリソースの識別子、第1PUCCHリソースの周期、第1PUCCHリソースの持続時間長さ(duration)、並びに第1PUCCHリソースに対応する変調及び符号化方式(MCS、Modulation and Coding Scheme)レベル、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0075】
第1PUCCHリソースの持続時間長さは、第1PUCCHリソースの持続時間と称されてもよく、第1PUCCHリソースに対応するMCSレベルは、第1PUCCHリソースにおいて情報を伝送する際に使用するMCSレベルであると理解されてもよい。
【0076】
第1PUCCHリソースの優先度は、第1PUCCHリソースの優先度であってもよい以外に、第1PUCCHリソースの優先度は、第1PUCCHリソースにおいて搬送されるすべての論理チャネルのうちのある論理チャネルの優先度であると更に理解されてもよい。例えば、そのある論理チャネルは、第1PUCCHリソースにおいて搬送されるすべての論理チャネルのうちの優先度が最も高い論理チャネルであってもよく、又は優先度が最も低い論理チャネルであってもよく、又はいずれか1つの論理チャネルであってもよい。
【0077】
選択肢として、第1PUSCHリソースの属性は、第1PUSCHリソースの優先度、第1PUSCHリソースの識別子、第1PUSCHリソースの周期、第1PUSCHリソースの持続時間長さ(duration)、第1PUSCHリソースに対応するMCSレベル、第1PUSCHリソースにおいて搬送できる論理チャネルの属性、第1PUSCHリソースにおいて搬送できるサービス情報、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0078】
第1PUSCHリソースの持続時間長さ(duration)は、第1PUSCHリソースの持続時間と称されてもよく、第1PUSCHリソースに対応するMCSレベルは、第1PUSCHリソースにおいて情報を伝送する際に使用するMCSレベルであると理解されてもよい。
【0079】
第1PUSCHリソースの優先度は、第1PUSCHリソースの優先度であってもよい以外に、第1PUSCHリソースの優先度は第1PUSCHリソースにおいて搬送されるすべての論理チャネルのうちのある論理チャネルの優先度であると更に理解されてもよい。例えば、そのある論理チャネルは第1PUSCHリソースにおいて搬送されるすべての論理チャネルのうちの優先度が最も高い論理チャネルであってもよく、又は優先度が最も低い論理チャネルであってもよく、又はいずれか1つの論理チャネルであってもよい。
【0080】
選択肢として、論理チャネルの属性は、論理チャネルの優先度、論理チャネルの識別子、及び論理チャネルにおいて搬送されるサービスのサービス情報、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0081】
論理チャネルに複数の論理チャネルが含まれる場合、論理チャネルの優先度は、該複数の論理チャネルのうちの優先度が最も高い論理チャネルの優先度であってもよく、該複数の論理チャネルのうちの優先度が最も低い論理チャネルの優先度であってもよく、該複数の論理チャネルのうちのいずれか1つの論理チャネルの優先度であってもよい。
【0082】
選択肢として、サービス情報は、サービス優先度、サービスタイプ、サービス識別子及びサービスのサービス品質(QoS、Quality of Service)、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0083】
第1LCP順序については、本願の実施例の第1LCP順序は従来のLCP順序に対する追加及び/又は調整である。優先度の降順でソートされる場合、従来のLCP順序は、
セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell-Radio Network Temporary Identity)MAC CE又はアップリンク共通制御チャネル(UL-CCCH、UL-Common Control Channel)において搬送されるデータ(C-RNTI MAC CE or data from UL-CCCH)、
設定グラント確認MAC CE(Configured Grant Confirmation MAC CE)、
パディングBSR MAC CE以外のBSR MAC CE(MAC CE for BSR,with exception of BSR included for padding)、
単一のパワーヘッドルーム報告(PHR、Power Headroom Report)MAC CE又は複数のPHR MAC CE(Single Entry PHR MAC CE or Multiple Entry PHR MAC CE)、
アップリンク共通制御チャネル(UL-CCCH、UL-Common Control Channel)以外の論理チャネルにおいて搬送されるデータ(data from any Logical Channel,except data from UL-CCCH)、
推奨ビットレートクエリのためのMAC CE(MAC CE for Recommended bit rate query)、
パディングBSR MAC CEを含むMAC CE(MAC CE for BSR included for padding)である。
【0084】
選択肢として、本願の実施例では、第1LCP順序において、第1サービスを搬送する論理チャネルのデータの優先度は、設定グラント確認MAC CE(Configured Grant Confirmation MAC CE)より高くてもよく、及び/又は、第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CEの優先度は、設定グラント確認MAC CEの優先度より高くてもよい。第1サービスを搬送する論理チャネルのデータの優先度は、第1論理チャネルのデータの優先度であってもよい。
【0085】
又は、第1LCP順序において、第1サービスを搬送する論理チャネルのデータの優先度は、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell-Radio Network Temporary Identity)MAC CE又はアップリンク共通制御チャネル(UL-CCCH、UL-Common Control Channel)において搬送されるデータ(C-RNTI MAC CE or data from UL-CCCH)の優先度より高くてもよく、及び/又は、第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CEの優先度は、C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHにおいて搬送されるデータの優先度より高い。
【0086】
例示的に、本願の実施例では、第1LCP順序は(a)、(b)、(c)及び(d)のうちのいずれか1つの順序であってもよい。下記4つの可能な第1LCP順序のうち、各第1LCP順序における情報の優先度は降順でソートされている。
【0087】
(a)
第1サービスを搬送する論理チャネルのデータ(data from any Logical Channel associated to URLLC)、
C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHにおいて搬送されるデータ、
設定グラント確認MAC CE、
パディングBSR MAC CE以外のBSR MAC CE、
単一のパワーヘッドルーム報告、
UL-CCCH及び第1論理チャネル以外の論理チャネルにおいて搬送されるデータ(data from any Logical Channel,except data from UL-CCCH and URLLC)、
推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、
パディングBSR MAC CEを含むMAC CE、という順序である。
【0088】
(b)
第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CE(MAC CE for BSR for URLLC)、
第1サービスを搬送する論理チャネルのデータ、
C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHにおいて搬送されるデータ、
設定グラント確認MAC CE、
パディングBSR MAC CE以外及び第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CE以外のBSR MAC CE(MAC CE for BSR,with exception of BSR included for padding and BSR for URLLC)、
単一のPHR MAC CE又は複数のPHR MAC CE、
UL-CCCH及び第1論理チャネル以外の論理チャネルにおいて搬送されるデータ、
推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、
パディングBSR MAC CEを含むMAC CE、という順序である。
【0089】
(c)
C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHにおいて搬送されるデータ、
第1サービスを搬送する論理チャネルのデータ、
設定グラント確認MAC CE、
パディングBSR MAC CE以外のBSR MAC CE、
単一のPHR MAC CE又は複数のPHR MAC CE、
UL-CCCH及び第1論理チャネル以外の論理チャネルにおいて搬送されるデータ、
推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、
パディングBSR MAC CEを含むMAC CE、という順序である。
【0090】
(d)
C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHにおいて搬送されるデータ、
第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CE、
第1サービスを搬送する論理チャネルのデータ、
設定グラント確認MAC CE、
パディングBSR MAC CE以外及び第1サービス又は第1論理チャネルのBSR MAC CE以外のBSR MAC CE、
単一のPHR MAC CE又は複数のPHR MAC CE、
UL-CCCH及び第1論理チャネル以外の論理チャネルにおいて搬送されるデータ、
推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、
パディングBSR MAC CEを含むMAC CE、という順序である。
【0091】
なお、上記4つの可能な第1LCP順序は、当業者が第1LCP順序をより良く理解するためのものであって、第1LCP順序の範囲を制限するものではない。
【0092】
選択肢として、例えば
図3に示されるように、本願の実施例の第1MAC PDUは複数のMACサブPDUを含んでもよく、MACサブPDUはサービングデータユニット(SDU、Serving Data Unit)及びそのサブヘッダを含んでもよく、又は第1MAC CE及びそのサブヘッダを含んでもよく、第1MAC CEは固定サイズのMAC CEであってもよく、可変長さのMAC CEであってもよい。
【0093】
選択肢として、第1PUSCHリソースのLCP制限は、第1PUSCHリソースを利用して論理チャネルにおける情報を伝送する際の第1PUSCHリソースへの要求又は制限を示すことができる。第1PUSCHリソースが該要求又は制限を満足する場合、第1PUSCHリソースにおいて該論理チャネルにおけるデータ又は情報を伝送することができる。例えば、LCP制限は、durationが5つのスロット(slot)である第1PUSCHリソースは論理チャネル1のデータを伝送することができ、durationが2つのslotである第1PUSCHリソースは論理チャネル2及び論理チャネル3のデータを伝送することができる、ということであってもよい。
【0094】
上記内容で言及された、第1論理チャネルが第1PUSCHリソースのLCP制限を満足するかどうかということは、第1PUSCHリソースのLCP制限(例えば、第1PUSCHリソースの属性であってもよい)が第1論理チャネルにマッチングするかどうかと理解されてもよい。
【0095】
本願の実施例では、(1)第1指示情報が第1SRを優先的に伝送するように端末装置に指示すること、(2)第2指示情報が第2MAC CEにおいて搬送される場合、第2MAC CEのタイプが第1MAC CEタイプであること、(3)第1MAC CEのタイプが第1MAC CEタイプであること、(4)第1PUSCHリソースの優先度が第1所定優先度閾値以下であること、(5)第1PUCCHリソースの優先度が第1所定優先度閾値以上であること、(6)第1PUSCHリソースの優先度が第1PUCCHリソースの優先度以下であること、(7)第1PUSCHリソースの識別子が第1リソース識別子ではないこと、(8)第1PUSCHリソースの識別子が第2リソース識別子であること、(9)第1PUCCHリソースの識別子が前記第1リソース識別子であること、(10)第1PUSCHリソースの周期が所定PUSCH周期閾値以上であること、(11)第1PUCCHリソースの周期が所定PUCCH周期閾値以下であること、(12)第1PUSCHリソースの周期が第1PUCCHリソースの周期以上であること、(13)第1PUSCHリソースの伝送時間長さが所定のPUSCH伝送時間長さ以上であること、(14)第1PUCCHリソースの伝送時間長さが所定のPUCCH伝送時間長さ以下であること、(15)第1PUSCHリソースの伝送時間長さが第1PUCCHリソースの伝送時間以上であること、(16)第1PUSCHリソースを伝送する際に使用するMCSレベルが所定のMCSレベル以上であること、(17)第1PUCCHリソースを伝送する際に使用するMCSレベルが所定のMCSレベル以下であること、(18)第1PUSCHリソースを伝送する際に使用するMCSレベルが第1PUCCHリソースを伝送する際に使用するMCSレベル以上であること、(19)第1PUSCHリソースにおいて搬送できる論理チャネルの属性が設定された論理チャネルの属性を満足しないこと、(20)第1PUSCHリソースにおいて搬送できるサービス情報が設定されたサービス情報を満足しないこと、(21)第1MAC CEに対応する論理チャネルの優先度が第2所定優先度閾値以下であること、(22)第1論理チャネルの優先度が第2所定優先度閾値以上であること、(23)第1MAC CEに対応する論理チャネルの優先度が第1論理チャネルの優先度以下であること、(24)第1MAC CEに対応する論理チャネルの識別子が第1論理チャネル識別子ではないこと、(25)第1MAC CEに対応する論理チャネルの識別子が第2論理チャネル識別子であること、(26)第1論理チャネルの識別子が第1論理チャネル識別子であること、(27)第1MAC CEに対応する論理チャネルにおいて搬送されるサービスのサービスタイプが第1サービスタイプではないこと、(28)第1MAC CEに対応する論理チャネルにおいて搬送されるサービスのサービスタイプが第2サービスタイプであること、(29)第1論理チャネルにおいて搬送されるサービスのサービスタイプが第1サービスタイプであること、(30)第1MAC CEに対応する論理チャネルにおいて搬送されるサービスの優先度が第1論理チャネルにおいて搬送されるサービスの優先度以下であること、(31)第1MAC CEに対応する論理チャネルにおいて搬送されるサービスの優先度が所定のサービス優先度以下であること、(32)第1論理チャネルにおいて搬送されるサービスの優先度が所定のサービス優先度以上であること、(33)第1MAC CEをトリガーする理由が特定の理由であること、(34)第1論理チャネルの優先度が第1MAC CEに対応する論理チャネルの優先度以上であり、且つ第1論理チャネルのデータが第1PUSCHリソースにおいて搬送できないこと、(35)第1論理チャネルの優先度が第1MAC CEに対応する論理チャネルの優先度以上であり、且つ第1SRが、第1MAC PDUがパケット化された後でトリガーされること、(36)第1SRが、第1MAC PDUがパケット化される前にトリガーされ、且つ第1論理チャネルのデータが第1PUSCHリソースにおいて搬送できないこと、(37)第1SRが、第1MAC PDUがパケット化される前にトリガーされ、且つ第1論理チャネルが第1PUSCHリソースのLCP制限を満足しないこと、(38)ランダムアクセス(RA、Random Access)をトリガーする理由が測位であること、(39)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つランダムアクセス過程をトリガーする論理チャネルが特定の論理チャネルではないためであること、(40)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つランダムアクセス過程をトリガーする論理チャネルが第2論理チャネルであるためであること、(41)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つRAをトリガーする論理チャネルが第1サービスの位置する論理チャネルではないためであること、(42)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つRAをトリガーする論理チャネルが第2サービスの位置する論理チャネルであるためであること、(43)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つRAをトリガーする論理チャネルの優先度が第3所定優先度閾値より低いためであること、(44)RAをトリガーする理由が、RRC接続状態においてアップリンクデータが到達し且つ利用可能なアップリンクリソースがなく、且つRAをトリガーする論理チャネルの優先度が第1論理チャネルの優先度より低いためであること、(45)RAをトリガーする理由が、端末装置が他のシステム情報を要求するためであること、(46)RAをトリガーする理由が、端末装置がSCellにTAを追加するためであること、(47)RAをトリガーする理由がビーム失敗復旧であること、
のうちの少なくとも1つの条件を、第1情報が満足する場合、端末装置はMAC層において第1SRを物理層に優先的に伝送することを決定し、及び/又は、MAC層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するように物理層に指示することができる。
【0096】
第1タイプMAC CEは、C-RNTI MAC CE、第1タイプMAC SDU、設定グラント確認MAC CE、パディングBSR MAC CE以外のBSR MAC CE、単一のPHR MAC CE、複数のPHR MAC CE、第1サービス以外のサービスによりトリガーされるBSR MAC CE、及び第1論理チャネル以外の論理チャネルによりトリガーされるBSR MAC CEのうちのいずれか1つであってもよいが、それらに限らない。
【0097】
理解されるように、本願の実施例では、第1タイプMAC SDUは第1タイプMAC CEと同じ役割を有してもよい。
【0098】
第1タイプMAC CEは予め定義されたものであってもよく、又は、第1タイプMAC CEは端末装置が決定したものであってもよい。そうすると、エアインターフェースシグナリングオーバーヘッドを回避し、現在のサービス伝送ニーズ及び特定を更に満足し、端末装置はより多くの自由度を有することができる。当然ながら、第1タイプMAC CEはネットワーク装置が設定又は指示したものであってもよい。例えば、ネットワーク装置は、第1タイプMAC CEを設定又は指示するための第2メッセージを端末装置に送信することができる。
【0099】
選択肢として、上記内容で言及された特定の理由は、
第1MAC CEをトリガーする理由がランダムアクセスであること、
第1MAC CEが設定グラントをアクティブ化又は非アクティブ化することに用いられること、
第1MAC CEがBSRによりトリガーされること、
第1MAC CEが第1サービス(例えば、URLLCサービス)のBSRによりトリガーされること、
第1MAC CEが第1サービス(例えば、URLLCサービス)のBSRによりトリガーされないこと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0100】
ステップ5、端末装置が、MAC層において、第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するように物理層に指示し、及び/又は、第1SRを物理層に優先的に伝送することを決定した場合、端末装置はMAC層において第1SRを伝送するように物理層に指示し、及び/又は、第1SRを物理層に優先的に伝送してもよい。
【0101】
更に、端末装置はMAC層において第1MAC PDUを物理層に指示してもよい。端末装置が第1MAC PDUを物理層に指示することは、端末装置が第1MAC PDUを物理層に伝送し、又は、端末装置が第1MAC PDUをHARQバッファに保存すると理解されてもよい。
【0102】
又は、端末装置は第1MAC PDUを生成せず、又は第1MAC PDUを廃棄してもよい。例示的に、端末装置は第1PUSCHリソースと第1PUCCHリソースとが重複する場合、第1MAC PDUを廃棄し又は第1MAC PDUを生成しないことを決定することができる。
【0103】
当然ながら、端末装置は第1SRを優先的に伝送するかどうかを決定する前に、MAC層において第1MAC PDUを物理層に指示してもよい。即ち、端末装置が第1SRを優先的に伝送することを決定した場合、端末装置は既にMAC層において第1MAC PDUを物理層に指示した。又は、どのような状況においても、又はいかなる条件も考慮しなくても、端末装置はいずれもMAC層において第1MAC PDUを物理層に指示してもよい。
【0104】
それに対応して、MAC層において、端末装置は第1SRを優先的に伝送することを決定する前に第1MAC PDUをパケット化してもよく、又は、端末装置は第1SRを優先的に伝送することを決定する際に又は第1SRを優先的に伝送することを決定した後で第1MAC PDUをパケット化してもよい。
【0105】
ステップ6、端末装置は、物理層において、第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定する。
【0106】
なお、端末装置がMAC層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するように物理層に指示したとしても、端末装置は物理層において、必ずしもMAC層の指示に基づいて第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するとは限らず、端末装置は更に、物理層において、第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを判断する必要がある。
【0107】
1つの可能な実施例では、端末装置はいかなる場合においても、又はいかなる条件も考慮しなくても、いずれも物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送してもよい。
【0108】
他の可能な実施例では、端末装置は、物理層において第2情報に基づいて、第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定してもよい。
【0109】
第2情報は、プロトコルにおいて規定されたものであってもよく、又はネットワーク装置が端末装置に設定したものであってもよい。
【0110】
選択肢として、第2情報は、
端末装置が物理層において第1SR及び第1MAC PDUを受信したかどうか、
端末装置が物理層において第1SR及び第1MAC PDUを受信した時間順序、
第1論理チャネルの優先度、
第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度、
第1PUCCHリソースの優先度、
第1PUSCHリソースの優先度、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0111】
端末装置が物理層において第1MAC PDU及び第1SRを受信したこと、
端末装置が、物理層において第1MAC PDUを受信する際に、又は第1MAC PDUを受信した後で、又は第1MAC PDUを受信する前に、第1SRを受信したこと、
第1論理チャネルの優先度が第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上であること、
第1PUCCHリソースの優先度が第1PUSCHリソースの優先度以上であること、
のうちの少なくとも1つの条件を、第2情報が満足する場合、端末装置は物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送することを決定することができる。
【0112】
選択肢として、ここの内容で言及された、端末装置が物理層において第1SRを受信したことは、端末装置がMAC層において物理層に第1SRを伝送し、及び/又は、端末装置がMAC層において物理層に第1SRの送信を指示したと理解されてもよい。
【0113】
端末装置が物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送することを決定した後、端末装置はネットワーク装置に第1SRを優先的に伝送してもよい。
図4に示すように、第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが番号2で重複し、端末装置が物理層において第1SR及び第1MAC PDUを受信した場合、端末装置は物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送することを決定してもよい。端末装置は番号1、2及び3で第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送してもよく、又は、端末装置は番号2で第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送してもよく、又は、端末装置は番号2及び3で第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送してもよい。
【0114】
上記技術案によれば、SRを伝送するためのリソースとMAC PDUを伝送するためのリソースとが重複する場合、端末装置はSRを優先的に伝送するかどうかを決定する。そうすると、端末装置はいくつかのシーンにおいてSRを優先的に伝送することができ、そうすれば、ある程度でネットワーク装置が現在伝送必要なIIOTサービスがあることをタイムリーに知るように確保することができ、それによりネットワーク装置はIIOTサービスをタイムリーにスケジューリングすることができ、これにより、IIOTサービスのQoSを確保し、IIOTサービスを正常に伝送する可能性を向上させる。
【0115】
なお、第1MAC PDUが既にパケット化され、又は端末装置が既にMAC層において第1MAC PDUを物理層に指示し、又は第1MAC PDUが既に伝送され始めた場合、端末装置は物理層に第1SRを指示しなくてもよく、又は端末装置はネットワーク装置に第1SRを伝送しなくてもよい。更に、第1SRの優先度が第1MAC PDUの優先度以上であっても、端末装置は依然として物理層に第1SRを指示しなくてもよく、又は端末装置は依然としてネットワーク装置に第1SRを伝送しなくてもよい。
【0116】
選択肢として、本願の実施例では、端末装置が第1SRを優先的に伝送することを決定した場合、第1SRがトリガーされる前に第1MAC PDUが既に生成された場合、端末装置は、
第1MAC PDUをHARQバッファに保存すること、
第1MAC PDU、第1MAC PDUに対するgrant、第1MAC PDUのHARQ情報のうちの少なくとも1つをHARQプロセスに伝送すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行してもよい。
更に、端末装置は第1MAC PDUを伝送するとき、MAC層において物理層に優先度情報を指示してもよい。同様に、端末装置は第1SRを伝送するとき、MAC層において物理層に優先度情報を指示してもよい。
【0117】
選択肢として、端末装置がMAC層において物理層に指示する優先度情報は、第1論理チャネルの優先度情報、第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度情報、第1MAC PDUの優先度情報、第1PUCCHリソースの優先度情報及び第1PUSCHリソースの優先度情報のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0118】
更に、端末装置はMAC層において物理層に論理チャネルの属性情報、例えば第1論理チャネルのサービス情報、第1論理チャネルの識別子情報、第1MAC PDUに対応する論理チャネルのサービス情報及び第1MAC PDUに対応する論理チャネルの識別子情報等を指示してもよい。
【0119】
ネットワーク装置にとって、ネットワーク装置は低優先度(deprioritized)の第1MAC PDUが存在すると見なしてもよく、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを行う。このとき、端末装置は再送リソースを利用してネットワーク装置に第1MAC PDUを伝送してもよい。
【0120】
又は、ネットワークはdeprioritizedの第1MAC PDUが存在しないと見なしてもよく、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行う。このとき、端末装置は新しい伝送リソースを利用してネットワーク装置に第1MAC PDUを伝送してもよい。
【0121】
第1MAC PDUがまだパケット化されていない場合、方法200は、端末装置が第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することを更に含んでもよい。
【0122】
実施例1
端末装置は第1MAC PDUをパケット化する。例えば、いかなる場合においても、端末装置はいずれも第1MAC PDUをパケット化してもよい。
【0123】
このとき、端末装置は更に、
第1MAC PDUをHARQバッファに保存すること、
第1MAC PDUがdeprioritized MAC PDUであることを決定すること、
第1MAC PDU、grant、第1MAC PDUのHARQ情報のうちの少なくとも1つをHARQプロセスに伝送すること、
grantに基づいて伝送するように物理層に指示し、即ち端末装置がMAC層においてgrantに基づいてネットワーク装置に第1MAC PDUを送信するように物理層に指示すること、
優先度情報及び/又は論理チャネルの属性情報を物理層に指示すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することができる。
【0124】
ネットワーク装置にとって、ネットワーク装置は第1PUCCHリソースと第1PUSCHリソースとが衝突することを決定した場合、ネットワーク装置は以下2つの挙動を行ってもよい。
【0125】
(1)ネットワーク装置はdeprioritizedの第1MAC PDUが存在すると見なし、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを行う。
【0126】
それに対応して、端末装置にとって、端末装置は再送リソースを利用してネットワーク装置に第1MAC PDUの全部の内容又は一部の内容を伝送することができる。
図5に示すように、端末装置が再送のための他のDCIを受信した場合、端末装置は該DCIで示される再送リソースにおいて、ネットワーク装置に第1MAC PDUの全部の内容又は一部の内容を伝送することができる。
【0127】
(2)ネットワーク装置はdeprioritizedの第1MAC PDUが存在しないと見なし、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行う。例えば、
図6に示す通りである。
【0128】
このとき、端末装置は新しい伝送リソースを利用してネットワーク装置に第1MAC PDUを伝送することができる。
【0129】
実施例1の技術案によれば、端末装置が異なる状況(例えば、状況1では、第1SRは第1MAC PDUが生成される前にトリガーされ、状況2では、第1SRは第1MAC PDUが生成された後でトリガーされる)に対して異なる処理を行うことを回避することができ、端末装置の実現の複雑度を回避するとともに、端末装置及びネットワーク装置の第1MAC PDUに対する理解が一致しないことを回避することもでき、更にネットワーク装置が第1MAC PDUに対して再送スケジューリングを行う際に、端末装置には保存される第1MAC PDUがあるように確保することができる。
【0130】
実施例2
一例として、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しない。例えば、いかなる場合においても、端末装置はいずれも第1MAC PDUをパケット化しない。
【0131】
他の例として、以下のいずれか1つの条件を満足する場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定してもよい。即ち、
第1論理チャネルの優先度が第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上である場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定し、又は、
第1論理チャネルの優先度が第1MAC PDUの優先度以上である場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定し、又は、
第1PUCCHリソースの優先度が第1PUSCHリソースの優先度以上である場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定し、又は、
第1論理チャネルの優先度が第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上であり、且つ第1MAC PDUがパケット化されていない場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定し、又は、
第1論理チャネルの優先度が第1MAC PDUの優先度以上であり、且つ第1MAC PDUがパケット化されていない場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定し、
第1PUCCHリソースの優先度が第1PUSCHリソースの優先度以上であり、且つ第1MAC PDUがパケット化されていない場合、端末装置は第1MAC PDUをパケット化しないことを決定する。
【0132】
このとき、端末装置は更に、deprioritizedの第1MAC PDUが存在しないことを決定すること、第1MAC PDUに対するgrantを無視すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行してもよい。
【0133】
端末装置がgrantを無視することは具体的に、ネットワーク装置がdeprioritizedの第1MAC PDUが存在することを決定し、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを行う場合、端末装置が再送スケジューリングのためのgrantを無視してもよいことを含んでもよい。
【0134】
又は、端末装置が再送スケジューリングのためのgrantを無視することは具体的に、端末装置がC-RNTIによりスクランブルされる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)においてgrantを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、端末装置がgrantを無視してもよい(If the uplink grant received on PDCCH was addressed to C-RNTI and if the HARQ buffer of the identified process is empty due to PUCCH resource for the SR transmission occasion overlapping with UL-SCH resource)こと、
端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいてgrantを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI、New Data Indicator)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、端末装置がgrantを無視してもよいこと、
スケジューリングするための、セル無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によりスクランブルされるPDCCHにおいて、grantを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、端末装置がgrantを無視してもよい(If the uplink grant received on PDCCH was addressed to CS-RNTI and if the HARQ buffer of the identified process is empty)こと、
前記grantがバンドル(bundle)の一部であり且つ該bundleのためにMAC PDUを取得していない(If the uplink grant is part of a bundle and if no MAC PDU has been obtained for this bundle)こと、
前記grantが設定されたgrantのbundleの一部であり、且つ前記grantの第1PUSCHとPDCCHにおいて又はこのサービングセルのランダムアクセス応答において受信された他のgrantのPUSCHとが重複する(If the uplink grant is part of a bundle of the configured uplink grant、and the PUSCH of the uplink grant overlaps with a PUSCH of another uplink grant received on the PDCCH or in a Random Access Response for this Serving Cell)こと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0135】
ネットワーク装置にとって、ネットワーク装置は2つの挙動を行うことができる。
【0136】
a、ネットワーク装置はdeprioritizedの第1MAC PDUが存在すると見なし、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを行う。
【0137】
この場合、端末装置の挙動は上記内容において既に説明されたため、ここで詳細な説明は省略する。
【0138】
b、ネットワーク装置はdeprioritizedの第1MAC PDUが存在しないと見なし、及び/又は、第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行う。
【0139】
それに対応して、端末装置は新しい伝送リソースに基づいて第2MAC PDUを生成してもよく、例えば、端末装置は新しい伝送リソースのトランスポートブロックサイズ(TBS、Transport Block Size)に基づいて第2MAC PDUを生成して、生成された第2MAC PDUをネットワーク装置に伝送することができる。例示的に、
図6を参照して、端末装置は、番号1、2及び3の後の少なくとも1つのリソースにおいて、ネットワーク装置に第2MAC PDUを伝送することができる。
【0140】
実施例2の技術案によれば、第1MAC PDUが伝送できずにパケット化されることによる再送待ち遅延の問題を回避し、物理層がリソース重複を実行する必要があるという問題を回避し、それにより端末装置の実現を簡素化する。
【0141】
選択肢として、本願の実施例では、方法200は更に、端末装置が既にMAC層において第1SRを伝送するように物理層に指示し、又は第1SRが既に伝送され始めた場合、端末装置が、第1SRの優先度が第1MAC PDUの優先度以上であることを発見しても、端末装置が第1MAC PDUをパケット化しないことを含んでもよい。具体的に、端末装置は、第1MAC PDUをパケット化しないこと、deprioritizedの第1MAC PDUが存在しないと見なすこと、再送スケジューリングのためのgrantを無視すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することができる。
【0142】
理解されるように、本願の実施例では、「第1」及び「第2」は異なるオブジェクトを区分するためのものに過ぎず、本願の実施例の範囲を制限するものではない。
【0143】
本願の実施例は他の通信方法を更に提供する。該通信方法では、第1PUSCHリソースと第3MAC PDUを伝送するための第2PUSCHリソースとが重複する場合、端末装置は第3MAC PDUを優先的に伝送するかどうかを決定する。
【0144】
1つの可能な実施例では、端末装置は、物理層において第3MAC PDUをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定する。
【0145】
選択肢として、端末装置は、第3情報に基づいて物理層において第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定してもよい。
【0146】
第3情報は、プロトコルによって規定されたものであってもよく、又はネットワーク装置が端末装置に設定したものであってもよい。
【0147】
選択肢として、第3情報は、
端末装置が物理層において第1MAC PDU及び第3MAC PDUを受信したかどうか、
端末装置が物理層において第1MAC PDU及び第3MAC PDUを受信した時間順序、
第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度、
第3MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度、
第1PUSCHリソースの優先度、
第2PUSCHリソースの優先度、のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0148】
端末装置が物理層において第1MAC PDU及び第3MAC PDUを受信したこと、
端末装置が、物理層において第1MAC PDUを受信する際に、又は第1MAC PDUを受信した後で、又は第1MAC PDUを受信する前に、第3MAC PDUを受信したこと、
第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度が第3MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度より低いこと、
第1PUSCHリソースの優先度が第2PUSCHリソースの優先度より低いこと、
のうちの少なくとも1つの条件を、第3情報が満足する場合、端末装置は物理層において第3MAC PDUをネットワーク装置に優先的に伝送することを決定してもよく、又は端末装置は第3MAC PDUの優先度が第1MAC PDUの優先度より高いと見なしてもよい。
【0149】
理解されるように、第1PUSCHリソースと第2PUSCHリソースとが重複する場合、端末装置が第3MAC PDUを優先的に伝送するかどうかを決定する実現方式については、方法200の実現方式を参照してもよい。内容を簡潔にするために、ここで詳細な説明は省略する。
【0150】
図7は本願の実施例に係る通信方法300の模式図である。
図7に記載の方法は端末装置により実行されることができ、該端末装置は例えば
図1に示される端末装置120であってもよい。
図7に示すように、該方法300は下記内容の少なくとも一部を含んでもよい。
【0151】
310では、端末装置が第1SRを伝送するためのPUCCHリソースと第1MAC PDUを伝送するPUSCHリソースとが重複し、且つ前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定した場合、前記第1MAC PDUがパケット化されていなければ、前記端末装置は前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定する。
【0152】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することは、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化することを決定することを含む。
【0153】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、
前記第1MAC PDUが低優先度MAC PDUであることを決定すること、
前記第1MAC PDUをHARQバッファに保存すること、
MAC層において、前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントに基づいて伝送するように前記物理層に指示すること、
前記アップリンクグラントをHARQプロセスに伝送すること、のうちの少なくとも1つの挙動を、前記端末装置が実行することを含む。
【0154】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを実行する場合、前記端末装置が再送リソースを利用して前記ネットワーク装置に前記第1MAC PDUの少なくとも一部を伝送することを含む。
【0155】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することは、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定することを含む。
【0156】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することは、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上である場合、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUの優先度以上である場合、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記PUCCHリソースの優先度が前記PUSCHリソースの優先度以上である場合、前記端末装置が前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0157】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、
低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定すること、
前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視し、例えば、第1MAC PDUのHARQプロセスの再送スケジューリング又は再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視し、又は新しい伝送された第1MAC PDUのHARQプロセスの再送スケジューリングに従って、パケット化又は伝送すること、のうちの少なくとも1つの挙動を、前記端末装置が実行することを含む。
【0158】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することは、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスを再送スケジューリングする場合、前記端末装置が再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視することを含む。
【0159】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置が前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視することは、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置が、CS-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記端末装置が、前記アップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0160】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを実行する場合、前記端末装置が新しい伝送リソースに基づいて第2MAC PDUを生成することと、前記端末装置が前記第2MAC PDUを前記ネットワーク装置に伝送することと、を含む。
【0161】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、前記端末装置がMAC層において物理層に前記第1MAC PDUを伝送することを含む。
【0162】
図8は本願の実施例の通信方法400の模式図である。
図8に記載の方法はネットワーク装置により実行されることができ、該ネットワーク装置は例えば
図1に示されるネットワーク装置110であってもよい。
図8に示すように、該方法400は下記内容の少なくとも一部を含んでもよい。
【0163】
410では、端末装置が第1SRを伝送するためのPUCCHリソースと第1MAC PDUを伝送するPUSCHリソースとが重複する場合、ネットワーク装置は前記第1SRを優先的に受信する。
【0164】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法400は更に、前記ネットワーク装置が低優先度の前記第1MAC PDUが存在することを決定し、及び/又は、前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを行うことを含む。
【0165】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法400は更に、前記ネットワーク装置が、前記端末装置が再送リソースを利用して伝送した少なくとも一部の前記第1MAC PDUを受信することを含む。
【0166】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法400は更に、前記ネットワーク装置が低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定し、及び/又は、前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行うことを含む。
【0167】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法400は更に、前記ネットワーク装置が前記端末装置から送信された第2MAC PDUを受信することを含む。
【0168】
理解されるように、以上はそれぞれ方法200~400について説明したが、方法200~400が独立したものであることを意味せず、2つの方法についての説明は互いに参照してもよい。例えば、方法200における関連説明は方法300及び400に適用されてもよい。内容を簡潔にするために、本願の実施例は方法300及び400を詳しく説明しない。
【0169】
以上は図面を参照して本願の好適な実施形態を詳しく説明したが、本願は上記実施形態の具体的な詳細に限らず、本願の技術構想範囲内において本願の技術案に対して種々の簡単な変形を行うことができ、これらの簡単な変形はいずれも本願の保護範囲に属する。
【0170】
例えば、矛盾しない限り、上記具体的な実施形態において説明される各具体的な技術的特徴はいかなる適切な方式で組み合わせられてもよく、不必要な重複を回避するために、本願は様々な可能な組み合わせ方式を改めて説明しない。
【0171】
更に例えば、本願の様々な異なる実施形態同士は任意に組み合わせられてもよく、本願の要旨に違反しない限り、同様に本願に開示される内容と見なすべきである。
【0172】
理解されるように、本願の様々な方法実施例では、上記各過程の番号の順位は実行順序の前後を意味せず、各過程の実行順序はその機能及び内部論理によって決定されるべきであり、本願の実施例の実施過程を制限するためのものではない。
【0173】
以上は本願の実施例に係る通信方法を詳しく説明したが、以下に
図9~
図12を参照して本願の実施例に係る通信装置を説明し、方法実施例に説明される技術的特徴は下記装置実施例に適用される。
【0174】
図9は本願の実施例の端末装置500の模式的なブロック図である。
図9に示すように、該端末装置500は処理ユニット510を備え、
前記処理ユニット510は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、前記第1SRをネットワーク装置に優先的に伝送するかどうかを決定することに用いられる。
【0175】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、前記端末装置が物理層において前記第1SR及び前記第1MAC PDUを受信した場合、前記物理層において前記第1SRを前記ネットワーク装置に優先的に伝送することを決定することに用いられる。
【0176】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、前記端末装置が物理層において前記第1MAC PDUを受信する際に又は前記第1MAC PDUを受信した後で前記第1SRを受信した場合、前記物理層において前記第1SRを前記ネットワーク装置に優先的に伝送することを決定することに用いられる。
【0177】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は更に、前記第1SRを優先的に伝送することを決定し、且つ前記第1MAC PDUがパケット化されていない場合、前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することに用いられる。
【0178】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、前記第1MAC PDUをパケット化することを決定することに用いられる。
【0179】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は更に、
前記第1MAC PDUが低優先度MAC PDUであることを決定すること、
前記第1MAC PDUをハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファに保存すること、
MAC層において、前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントに基づいて伝送するように物理層に指示すること、
前記アップリンクグラントをHARQプロセスに伝送すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することに用いられる。
【0180】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置500は更に通信ユニット520を備え、前記通信ユニット520は、前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して再送スケジューリングを実行する場合、再送リソースを利用して前記ネットワーク装置に少なくとも一部の前記第1MAC PDUを伝送することに用いられる。
【0181】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定することに用いられる。
【0182】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記PUCCHリソースの優先度が前記PUSCHリソースの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、のうちの1つを実行することに用いられる。
【0183】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は更に、
低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定すること、
前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することに用いられる。
【0184】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスを再送スケジューリングする場合、再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視することに用いられる。
【0185】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は具体的に、
前記端末装置が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によりスクランブルされる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置が、スケジューリングするための、セル無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つを実行することに用いられる。
【0186】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット510は更に、前記ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを実行する場合、新しい伝送リソースに基づいて第2MAC PDUを生成することに用いられ、
前記端末装置500は、前記第2MAC PDUを前記ネットワーク装置に伝送するための通信ユニット520を更に備える。
【0187】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置500は、MAC層において物理層に前記第1MAC PDUを伝送するための通信ユニット520を更に備える。
【0188】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置500は更に通信ユニット520を備え、前記通信ユニット520は、前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定し、且つ前記第1SRが、前記第1MAC PDUがパケット化される前にトリガーされた場合、MAC層において物理層に前記第1MAC PDUを伝送することに用いられる。
【0189】
理解されるように、該端末装置500は方法200における端末装置に対応でき、該方法200における端末装置の対応操作を実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する
【0190】
図10は本願の実施例の端末装置600の模式的なブロック図である。
図10に示すように、該端末装置600は処理ユニット610を備え、
前記処理ユニット610は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複し、且つ前記端末装置が前記第1SRを優先的に伝送することを決定した場合、前記第1MAC PDUがパケット化されていなければ、前記第1MAC PDUをパケット化するかどうかを決定することに用いられる。
【0191】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、前記第1MAC PDUをパケット化することを決定することに用いられる。
【0192】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、
前記第1MAC PDUが低優先度MAC PDUであることを決定すること、
前記第1MAC PDUをハイブリッド自動再送要求(HARQ)バッファに保存すること、
MAC層において、前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントに基づいて伝送するように前記物理層に指示すること、
前記アップリンクグラントをHARQプロセスに伝送すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することに用いられる。
【0193】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置600は更に通信ユニット620を備え、前記通信ユニット620は、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを実行する場合、新しい伝送リソースを利用して前記ネットワーク装置に前記第1MAC PDUの少なくとも一部を伝送することに用いられる。
【0194】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定することに用いられる。
【0195】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUに対応する論理チャネルの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記第1SRをトリガーする論理チャネルの優先度が前記第1MAC PDUの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、
前記PUCCHリソースの優先度が前記PUSCHリソースの優先度以上である場合、前記第1MAC PDUをパケット化しないことを決定すること、のうちの少なくとも1つを実行することに用いられる。
【0196】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、
低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定すること、
前記第1MAC PDUに対するアップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つの挙動を実行することに用いられる。
【0197】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスを再送スケジューリングする場合、再送スケジューリングのためのアップリンクグラントを無視することに用いられる。
【0198】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は具体的に、
前記端末装置が、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によりスクランブルされる物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置がC-RNTIによりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ新データ指示子(NDI)が反転され、識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、
前記端末装置が、スケジューリングするための、セル無線ネットワーク一時識別子(CS-RNTI)によりスクランブルされるPDCCHにおいて、前記アップリンクグラントを受信した場合、且つ識別されたHARQプロセスのバッファが空である場合、前記アップリンクグラントを無視すること、のうちの少なくとも1つを実行することに用いられる。
【0199】
選択肢として、本願の実施例では、前記処理ユニット610は更に、ネットワーク装置が前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを実行する場合、新しい伝送リソースに基づいて第2MAC PDUを生成することに用いられ、
前記端末装置600は、前記第2MAC PDUを前記ネットワーク装置に伝送するための通信ユニット620を更に備える。
【0200】
選択肢として、本願の実施例では、前記端末装置600は、MAC層において物理層に前記第1MAC PDUを伝送するための通信ユニット620を更に備える。
【0201】
理解されるように、該端末装置600は方法300における端末装置に対応でき、該方法300における端末装置の対応操作を実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0202】
図11は本願の実施例のネットワーク装置700の模式的なブロック図である。
図11に示すように、該ネットワーク装置700は通信ユニット710を備え、
前記通信ユニット710は、端末装置が第1スケジューリング要求(SR)を伝送するための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースと第1媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)を伝送する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースとが重複する場合、前記端末装置から送信された前記第1SRを優先的に受信することに用いられる。
【0203】
選択肢として、本願の実施例では、前記ネットワーク装置700は更に処理ユニット720を備え、前記処理ユニット720は、低優先度の前記第1MAC PDUが存在することを決定することに用いられ、及び/又は、前記通信ユニット710は更に、前記第1MAC PDUに対応するハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対して再送スケジューリングを行うことに用いられる。
【0204】
選択肢として、本願の実施例では、前記通信ユニット710は更に、前記端末装置が再送リソースを利用して伝送した少なくとも一部の前記第1MAC PDUを受信することに用いられる。
【0205】
選択肢として、本願の実施例では、前記ネットワーク装置700は更に処理ユニット720を備え、前記処理ユニット720は、低優先度の前記第1MAC PDUが存在しないことを決定することに用いられ、及び/又は、前記通信ユニット710は更に、前記第1MAC PDUに対応するHARQプロセスに対して新しい伝送スケジューリングを行うことに用いられる。
【0206】
選択肢として、本願の実施例では、前記通信ユニット710は更に、前記端末装置から送信された第2MAC PDUを受信することに用いられる。
【0207】
理解されるように、該ネットワーク装置700は方法400におけるネットワーク装置に対応でき、該方法400におけるネットワーク装置の対応操作を実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0208】
図12は本願の実施例に係る通信装置800の構造模式図である。
図12に示される通信装置800はプロセッサ810を備え、プロセッサ810はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0209】
選択肢として、
図12に示すように、通信装置800は更にメモリ820を備えてもよい。プロセッサ810はメモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0210】
メモリ820はプロセッサ810から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ810に統合されてもよい。
【0211】
選択肢として、
図12に示すように、通信装置800は更に送受信機830を備えてもよい。プロセッサ810は該送受信機830が他の装置と通信するように制御することができ、具体的に、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信された情報又はデータを受信することができる。
【0212】
送受信機830は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機830は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0213】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0214】
選択肢として、該通信装置800は具体的に本願の実施例の端末装置であってもよく、且つ該通信装置800は本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0215】
図13は本願の実施例の装置の構造模式図である。
図13に示される装置900はプロセッサ910を備え、プロセッサ910はメモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0216】
選択肢として、
図13に示すように、装置900は更にメモリ920を備えてもよい。プロセッサ910はメモリ920からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例の方法を実現することができる。
【0217】
メモリ920はプロセッサ910から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ910に統合されてもよい。
【0218】
選択肢として、該装置900は更に入力インターフェース930を備えてもよい。プロセッサ910は該入力インターフェース930が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップから送信された情報又はデータを取得することができる。
【0219】
選択肢として、該装置900は更に出力インターフェース940を備えてもよい。プロセッサ910は該出力インターフェース940が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0220】
選択肢として、該装置は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該装置は本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0221】
選択肢として、該装置は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該装置は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実現することができる。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0222】
選択肢として、該装置900はチップであってもよい。理解されるように、本願の実施例で言及されたチップは更にシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0223】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0224】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意すべきように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0225】
理解されるように、上記メモリは例示的な説明であって制限的ではない。例えば、本願の実施例のメモリは更にスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本願の実施例のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限らないように意図されるものである。
【0226】
図14は本願の実施例に係る通信システム1000の模式的なブロック図である。
図14に示すように、該通信システム1000は端末装置1010及びネットワーク装置1020を備える。
【0227】
該端末装置1010は上記方法における端末装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよく、該ネットワーク装置1020は上記方法におけるネットワーク装置の実現する対応機能を実現することに用いられてもよい。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0228】
本願の実施例はコンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0229】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0230】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラムによってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0231】
本願の実施例はコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0232】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0233】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、且つ該コンピュータプログラム命令によってコンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0234】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0235】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例の端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは本願の実施例の各方法における端末装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0236】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例のネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置の実現する対応プロセスを実行する。簡潔のために、ここで詳細な説明は省略する。
【0237】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0238】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易そして簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0239】
本願に係るいくつかの実施例では、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区別は論理機能上の区別に過ぎず、実際に実現するとき、他の区別方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントが他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0240】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよく、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0241】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0242】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよい。該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0243】
以上の説明は本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内で容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。