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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-14
(45)【発行日】2024-05-22
(54)【発明の名称】リレー
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/54 20060101AFI20240515BHJP
【FI】
H01H50/54 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022574114
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 CN2021090547
(87)【国際公開番号】W WO2021249056
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2022-12-06
(31)【優先権主張番号】202021053107.X
(32)【優先日】2020-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ、バオトン
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ルジァン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、シユアン
【審査官】内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107204252(CN,A)
【文献】欧州特許出願公開第03432337(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第110473744(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第108447739(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110349811(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 45/00 - 45/14
H01H 50/00 - 50/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リレー(100)であって、
ケース(13)と、
可動接点(12)、静接点(11)及び可動接触ブリッジ(17)を含む接点アセンブリであって、前記可動接点(12)は前記可動接触ブリッジ(17)の連動によって前記静接点(11)に向かって又は離れるように移動するのに適する接点アセンブリと、
補助接触ブリッジと補助接点(16)を含む補助接点アセンブリであって、前記補助接点(16)の少なくとも一部が前記ケース(13)内に伸び、前記補助接触ブリッジと前記可動接触ブリッジ(17)は同期移動して選択可能に補助接点(16)に電気的に接続される補助接点アセンブリと、を備え、
前記ケース(13)は、頂面と段階部(132)を含み、前記頂面と前記段階部(132)は前記可動接触ブリッジ(17)又は前記補助接触ブリッジの移動方向に間隔をあけ、前記静接点(11)は前記ケース(13)の頂面に設けられ、前記補助接点(16)の前記ケース(13)の外部にある部分は前記段階部(132)に位置し、
前記リレー(100)は、駆動部材(14)をさらに備え、前記駆動部材(14)は、前記可動接触ブリッジ(17)に接続されて、且つ、前記可動接点(12)が前記静接点(11)に向かって又は離れるように移動することを駆動するのに適し、
前記可動接触ブリッジ(17)に第1のアーマチュア(18)が設けられ、前記ケース(13)の収納溝内に第2のアーマチュアが設けられ、前記第1のアーマチュア(18)と前記第2のアーマチュアは、前記可動接点(12)が対応する前記静接点(11)を導通するときに磁気吸着するのに適する、ことを特徴とするリレー(100)。
【請求項2】
前記ケース(13)の隣接する2つの前記静接点(11)の間にある領域は段階部(132)となり、隣接する2つの前記静接点(11)に対応する前記補助接点(16)はいずれも前記段階部(132)内に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のリレー(100)。
【請求項3】
前記段階部(132)は前記ケース(13)の側壁に形成され、隣接する2つの前記静接点(11)に対応する2つの前記補助接点(16)はいずれも同一の段階部(132)に設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のリレー(100)。
【請求項4】
前記静接点(11)は複数であり、前記可動接触ブリッジ(17)に複数の互いに電気的に接続された前記可動接点(12)が設けられ、複数の前記可動接点(12)は複数の前記静接点(11)に一々対応し、且つ前記可動接触ブリッジ(17)は選択可能に前記静接点(11)に向かって移動して複数の前記静接点(11)のうちの少なくとも2つを導通させ、
前記補助接点(16)は複数であり、複数の前記補助接点(16)は複数の前記静接点(11)に一々対応し、各前記補助接点(16)が前記ケース(13)から伸び出して前記静接点(11)から離れて設けられる、ことを特徴とする請求項1-3のいずれか1項に記載のリレー(100)。
【請求項5】
消弧装置(20)をさらに備え、前記消弧装置(20)は複数であり、各前記消弧装置(20)は対応する前記静接点(11)の外側に設けられ、且つ、カバー本体(21)と磁性部材(22)を含み、前記カバー本体(21)の互いに向かい合う2つ側壁のうちの少なくとも1つに磁性部材(22)が設けられる、ことを特徴とする請求項1-4のいずれか1項に記載のリレー(100)。
【請求項6】
前記駆動部材(14)は、固定座(141)、弾性部材(142)及び駆動ロッド(143)を含み、前記弾性部材(142)の一端は前記固定座(141)に固定され、前記弾性部材(142)の他端は前記可動接点(12)に押し当てられ、前記駆動ロッド(143)は前記固定座(141)に固定されて前記固定座(141)の移動を押す、ことを特徴とする請求項に記載のリレー(100)。
【請求項7】
固定ブラケット(15)をさらに備え、前記弾性部材(142)は前記固定ブラケット(15)内に設けられ、前記固定ブラケット(15)の下端は前記固定座(141)に接続され、前記固定ブラケット(15)の上端にガイド溝(151)が設けられ、前記第1のアーマチュア(18)に前記ガイド溝(151)に嵌合するガイドブロック(181)が設けられる、ことを特徴とする請求項に記載のリレー(100)。
【請求項8】
前記固定座(141)は絶縁部材として構成される、ことを特徴とする請求項又はに記載のリレー(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリレー技術分野に関し、特にリレーに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術において、補助接点付きのリレーは、主に、補助接点を低圧サンプリング信号に通し、低圧補助接点のオンオフ状態により高圧主接点のオンオフ状態を監視することにより、主接点が正常にオンオフにするかどうか、閉じているが導通されない故障現象や接点の焼結等の故障現象が発生するかどうかを確認する。
【0003】
現在、市場では、一般的なリード構造のリレーは、構造が簡単であるが、補助接点が主接点に近すぎるため、接点にアークが発生すると、主接点と補助接点の高低圧破壊のリスクを増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、従来技術に存在する技術的問題の一つを少なくとも解決することを主旨とする。このため、本開示の一目的は、使用安全性がより高いリレーを提出することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例によるリレーは、ケース、接点アセンブリ及び補助接点アセンブリを備え、前記接点アセンブリは、可動接点、静接点及び可動接触ブリッジを備え、前記可動接点は、前記可動接触ブリッジの連動によって前記静接点に向かってまたは離れるように移動するのに適し、前記補助接点アセンブリは、補助接触ブリッジと補助接点を備え、前記補助接点の少なくとも一部が前記ケース内に伸び、前記補助接触ブリッジと前記可動接触ブリッジは同期移動して選択可能に前記補助接点に電気的に接続され、前記ケースは、頂面と段階部を含み、前記頂面と前記段階部は前記可動接触ブリッジ又は前記補助接触ブリッジの移動方向において間隔をあけ、前記静接点は前記ケースの頂面に設けられ、前記補助接点の前記ケースの外部にある部分は前記段階部に位置する。
【0006】
本開示の実施例によるリレーは、補助接点を設け、補助接点のケースの外部にある部分を静接点と間隔をあけることによって、接点アセンブリの動作状態をより安全で、確実に、容易に検出する前提で、補助接点と静接点との間に高低圧破壊が発生するのを避け、リレーの動作安定性を向上させることができる。
【0007】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記ケースの隣接する2つの前記静接点の間にある領域は段階部となり、隣接する2つの前記静接点に対応する前記補助接点はいずれも前記段階部内に設けられる。
【0008】
さらに、前記段階部は前記ケースの側壁に形成され、隣接する2つの前記静接点に対応する2つの前記補助接点は同一の段階部に設けられる。
【0009】
いくつかの実施例において、前記静接点は複数であり、前記可動接触ブリッジに互いに電気的に接続された複数の前記可動接点が設けられ、複数の前記可動接点は複数の前記静接点に一々対応し、且つ前記可動接触ブリッジは選択可能に前記静接点に向かって移動して複数の前記静接点のうちの少なくとも2つを導通し、前記補助接点は複数であり、複数の前記補助接点は複数の前記静接点に一々対応し、各前記補助接点は前記ケースから伸び出して前記静接点から離れて設けられる。
【0010】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記リレーは、消弧装置をさらに備え、前記消弧装置は複数であり、各前記消弧装置は対応する前記静接点の外側に設けられ、且つ、カバー本体と磁性部材を備え、前記カバー本体の互いに向かい合う2つ側壁のうちの少なくとも1つに磁性部材が設けられる。
【0011】
さらに、前記リレーは、駆動部材をさらに備え、前記駆動部材は前記可動接触ブリッジに接続され、且つ前記可動接点が前記静接点に向かって又は離れるように移動することを駆動するのに適する。
【0012】
任意選択に、前記可動接触ブリッジに第1のアーマチュアが設けられ、前記ケースの収納溝内に第2のアーマチュアが設けられ、前記第1のアーマチュアと前記第2のアーマチュアは、前記可動接点が対応する前記静接点を導通するときに磁気吸着するのに適する。
【0013】
いくつかの実施例において、前記駆動部材は、固定座、弾性部材及び駆動ロッドを備え、前記弾性部材の一端は固定座に固定され、前記弾性部材の他端は前記可動接点を押し当てられ、前記駆動ロッドは前記固定座に固定されて前記固定座の移動を押す。
【0014】
さらに、固定ブラケットをさらに備え、前記弾性部材は前記固定ブラケット内に設けられ、前記固定ブラケットの下端は前記固定座に接続され、前記固定ブラケットの上端にガイド溝が設けられ、前記第1のアーマチュアに前記ガイド溝に嵌合するガイドブロックが設けられる。
【0015】
さらに、前記固定座は絶縁部材として構成される。
【0016】
本開示の付加的な態様及び利点を以下の説明では部分的に示し、部分的に以下の説明から明らかになるか、又は本開示の実践を通じて了解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の上記及び/又は追加の態様と利点は、以下の図面を参照して実施例の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
【0018】
図1】本開示の実施例によるリレーの断面図である。
図2】本開示の実施例によるリレーの他の模式図である。
図3】本開示の実施例によるリレーのケースの模式図である。
図4】本開示の実施例によるリレーの消弧装置とケースとの嵌合模式図である。
図5】本開示の実施例によるリレーの可動接点と駆動部材の嵌合模式図である。
図6】本開示の実施例によるリレーの消弧装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の実施例を詳細的に説明し、前記実施例の例は図面に示され、すべての図面の同様又は類似の符号は同様又は類似の素子又は同様又は類似の機能を備える素子を示す。以下、図面を参照して説明する実施例は例示的なものであり、本開示を解釈するためにのみ使用され、本開示を制限するものとして理解できない。
【0020】
以下、図1図6を参照して本開示の実施例によるリレー100を説明する。
【0021】
図1図2、及び図3に示すように、本開示の実施例によるリレー100は、ケース13、接点アセンブリ及び補助接点アセンブリを備える。
【0022】
接点アセンブリは可動接点12、静接点11及び可動接触ブリッジ17を備え、可動接点12は、可動接触ブリッジ17の連動によって静接点11に向かってまたは離れるように移動するのに適する。
【0023】
補助接点アセンブリは、補助接触ブリッジ(図示せず)と補助接点16を備え、補助接点16の少なくとも一部はケース13内に伸び、補助接触ブリッジと可動接触ブリッジ17は同期移動して選択可能に補助接点16に電気的に接続される。
【0024】
具体的に、補助接触ブリッジは、駆動部材14の連動によって可動接触ブリッジ17と同期移動するのに適する。これにより、可動接点12が静接点11に電気的に接続されると、補助接触ブリッジは同期に補助接点16に向かって移動し、補助接触ブリッジを補助接点16に導通するようにする。
【0025】
理解できるように、ケース13は、頂面と段階部132を備え、頂面と段階部132は可動接触ブリッジ17又は補助接触ブリッジの移動方向に間隔をあけ、静接点11はケース13の頂面に設けられ、補助接点16のケース13の外部にある部分は段階部132に位置する。
【0026】
具体的に、接点アセンブリが導通位置(高圧導通)にあると、補助接触ブリッジは補助接点16に電気的に接続され、補助接点16も導通(低圧導通)し、接点アセンブリが切断されると、補助接点アセンブリも切断し、これにより、補助接点16間の接続状態を検出することによって接点アセンブリの間の連通状態を判断することができる。
【0027】
接点アセンブリが摩損し、正常に導通できない(導通位置にあるが、可動接触ブリッジ17が静接点11に接触できない)か、正常に切断できない(可動接触ブリッジ17と静接点11が焼結したり、可動接点12と静接点11との間にアークが発生する)と、補助接点16の導通状況及び補助接点アセンブリの位置する回路の導通状況に応じて接点アセンブリの状態を判断することができる。
【0028】
さらに、補助接点16を段階部132に位置させ、静接点11をケース13の頂面に位置させることにより、両者が可動接触ブリッジ17又は補助接触ブリッジの移動方向に間隔をあけ、リレー100が動作過程において、補助接点16と静接点11との間の距離が常に使用需要を満たすのを確保し、両者の間にアークが発生しなく、高低圧の破壊現象が発生しないようにする。
【0029】
本開示の実施例によるリレー100は、補助接点16を設けることにより、補助接点16のケース13の外部にある部分を静接点11と間隔をあけ、接点アセンブリの動作状態をより安全で、確実に検出する前提で、補助接点16と静接点11との間に高低圧の破壊が発生するのを回避し、リレー100の動作安定性を向上させることができる。
【0030】
本開示の実施例によるリレー100は、静接点11は複数であり、複数の静触点11はいずれもケース13に設けられ、可動接触ブリッジ17に互いに電気的に接続された複数の可動接点12が設けられ、複数の可動接点12は複数の静接点11に一々対応し、且つ可動接触ブリッジ17は選択可能に静接点11に向かって又は静接点11から離れるように移動し、複数の静接点11のうちの少なくとも2つが導通するようにし、補助接点16は複数であり、複数の補助接点16は複数の静接点11に一々対応し、各補助接点16がケースから伸び出す。
【0031】
具体的に、可動接触ブリッジ17は、可動接点12が静接点11に向かって移動することを連動するのに適し、互いに電気的に接続された複数の可動接点12のうちの少なくとも2つによって複数の静接点11のうちの少なくとも2つが導通され(可動接点12と静接点11が位置する高圧回路は導通される場合でも)、補助接点16が静接点11に対応して設けられ、補助接点16がケース13から伸び出し、且つ静接点11と可動接点12の高圧回路が導通されると、該静接点11に対応する補助接点16が検出回路(検出回路が低圧回路である)内に接続され、これにより、低圧回路内にある補助接点16のポートを検出することによって可動接点12と静接点11が位置する高圧回路の検出を実現する。
【0032】
本開示の実施例によるリレー100は、補助接点16を設けるとともに、補助接点16をケース13の外部に位置させることによって、静接点11と可動接点12が位置する高圧回路の動作状態をより安全で、確実に検出するだけでなく、補助接点16がケース13の外部に位置するため、補助接点13と検出部材の接続がより簡単で、容易になり、リレー100の動作状態をより簡単で容易に検出するようにする。
【0033】
理解できるように、静接点11は順に複数並列接続するように構成されてもよいし、複数直列接続するように構成されてもよい。
【0034】
図4に示すように、ケース13の隣接する2つの静接点11の間にある領域は段階部132となり、隣接する2つの静接点11に対応する補助接点16はいずれも段階部132内に設けられ、段階部132とケース13の頂面は間隔をあけてケース13の底面に近接する。
【0035】
言い換えると、段階部132はケース13の側壁に形成され、隣接する2つの静接点11に対応する2つの補助接点16は同一の段階部132に設けられ、各静接点11の上端が対応するカバー本体21の上端面から突出し、各補助接点16は対応する段階部132内に設けられ、且つ段階部132とケース13の頂面は高度方向に間隔をあける。
【0036】
このように、静接点11の上端をカバー本体21の上端面から突出することにより、静接点11に電気的に接続された周囲の部材と静接点11との電気的接続はより容易であり、一実施例においてリレー100の動作安定性を向上させると同時に、リレー100の高さを低下させることができる一方で、補助接点16と静接点11との間にアークが発生するのを回避し、高低圧の破壊を回避することができ、リレー100の動作安定性及び使用安全性を向上させる。図1図2に示すように、消弧装置20は複数であり、各消弧装置20は対応する静接点11の外側に設けられ、且つ、カバー本体21と磁性部材22を含み、カバー本体21の互いに向かい合う2つ側壁のうちの少なくとも1つに磁性部材22が設けられる。
【0037】
つまり、各静接点11の外部にいずれも1つの消弧装置20が設けられ、可動接点12と静接点11が分離するときに生じた電気アークは対応する消弧装置20によって消弧されることができる。なお、電気アークはガス放電現象であり、電器に一定の危害を及ぼす。消弧とは、消弧装置20の磁界の磁界力により、電気アークが消灯するように電気アークを長くし、電気器具における電気アークの影響を解決することを指す。電気アークは直流電気アークであり、電気アークを長くすると、静ボルトアンペア特性を上動させ、電気アークが消灯でき、電気アークが交流電気アークであり、電気アークを長くすると、アーク燃焼電圧の上昇により、電気アークの再燃が困難になる。
【0038】
カバー本体21の互いに向かい合う2つ側壁のうちの少なくとも1つに磁性部材22を設け、磁性部材22はカバー本体21の互いに向かい合う側壁の間に位置することにより、カバー本体21内で磁界が発生でき、可動接点12と静接点11が分離するときに生じた電気アークは磁界力の作用下で、可動接点12と静接点11から離れる位置に引かれ、電気アークを長くして消弧を加速するとともに、リレー100の消弧効果を向上させるようにする。
【0039】
一実施形態において、カバー本体21は第1の端部211、第2の端部212及び第1の端部211と第2の端部212を接続するための接続部213を含み、第1の端部211の側壁は第2の端部212の側壁に向かい合い、第1の端部211の側壁に磁性部材22が設けられ、磁性部材22は第1の端部211と第2の端部212との間に位置し、磁性部材22の第2の端部212の側壁から背離する一側は第1の端部211に接触されることで、第2の端部212は磁性部材22の第2の端部212に向かう極性と異なる極性となる。
【0040】
例えば、磁性部材22の第2の端部212に向かう一側はN極であり、磁性部材22の第1の端部211に接触している一側はS極であり、第2の端部212はS極の極性となり、カバー本体21内に磁感線が磁性部材22から第2の端部212に向かう磁界を形成し、静接点11は該磁界内に位置し、可動接点12が静接点11から分離すると、生じた電気アークは磁界力によって長くされ、消弧を加速する。
【0041】
理解すべき点として、カバー本体21に1つの磁性部材22のみを設ける場合は、本開示の一実施形態であり、カバー本体21の両端にいずれも磁性部材22を設けると、磁界強度を強化することができる。
【0042】
図6に示すような実施例において、2つの磁性部材22はそれぞれ第1の端部211と第2の端部212の互いに対向する側壁に設けられ、2つの磁性部材22の反対側の極性が異なり、1つの磁性部材22のみを設ける場合と比べて、カバー本体21内の磁界強度を向上させる。且つカバー本体21は集磁効果を有し、カバー本体21と磁性部材22を組み合わせて、カバー本体21内の磁界強度を更に高め、消弧装置20の消弧効果を向上させる。
【0043】
電気的に接続された2つの静接点11の電流方向はそれぞれ流入と流出であり、2つの消弧装置20内の2つの磁性部材22の間に形成された磁感線の方向は同じであり、2つの消弧装置20内に生じた電気アークが受けた磁界力の作用方向を互いに背離させることによって、2箇所の電気アークが反対する方向へ移動し、電気アークを長くして高速で消弧し、同時に、リレー100を無極性にしながら、使用安全性と適合性を向上させる。
【0044】
図6に示すように、本開示のいくつかの実施例によれば、複数の消弧装置20内の2つの磁性部材22の間に形成される磁感線の方向が同じである。これにより、可動接点12によって接続された2つの静接点11の電流方向が反対であり、さらに、2つ静接点11内で電流が発生すると、両者が位置する磁界はそれぞれ等大で逆方向の磁束力を発生し、これにより、2つの静接点11で生じた電気アークがそれぞれ磁束力の作用で、反対する方向に移動し、電気アークにアーク現象を効果的に避け、リレー100の切断効果がより良く、リレー100の使用安全性を向上させる。
【0045】
図3に示すように、いくつかの実施例において、リレー本体10はケース13をさらに備え、ケース13の少なくとも一部は複数の静接点11の外周に設けられ、ケース13に隣接する2つの静接点11の間に位置する収納溝131が設けられ、カバー本体21の少なくとも一部が収納溝131内に伸びてケース13に固定される。
【0046】
言い換えると、ケース13に複数の貫通孔が設けられ、各貫通孔内にいずれも1つの静接点11が設けられ、且つ静接点11がケース13に密封接続され、さらに、隣接する2つの静接点11の間に収納溝131を設けることによって、各静接点11に対応する消弧装置20のカバー本体21が収納溝131内に伸び込むことができ、これにより、ケース13への消弧装置20の固定効果を高め、リレー100の構造がより合理的であり、ケース13に固定される複数の消弧装置20の消弧効果はより安定して、確実である。
【0047】
なお、説明する必要がある点として、収納溝131を設けることによって、ケース13の内部に複数の互いに連通する気流チャンバを対応して形成し、ガスが複数の気流チャンバ内で流通可能であり、しかしながら、電気的にアブレーションした金属物質はケース13の外部に隔離されているため、リレー100の電気的寿命、短絡などの金属物質の破壊試験を経た後の絶縁及び耐電圧性能が向上するとともに、収納溝131を通じて隣接する2つの静接点11の間の距離をより遠くして、沿面距離を増加させ、一実施例では消弧効果を高めることができる。
【0048】
いくつかの実施例において、複数の静接点11は、正極静接点及び負極静接点を含み、正極静接点外に位置するカバー本体21は負極静接点外に位置するカバー本体21と密着するように設置され、且つ両者の密着する側壁が収納溝131内に設けられる。
【0049】
言い換えると、複数の静接点11のうちの、隣接する正極静接点と負極静接点のカバー本体21は共に1つの収納溝131内に設けられ、このように、ケース13上の溝開け数を減少させ、ケース13の生産コストが低くなり、ケース13の構造強度がより高い一方で、隣接する2つのカバー本体21は同一の収納溝131内に密着して設けられることができ、収納溝131内への隣接する消弧装置20の固定効果を向上させることができる。
【0050】
図5に示すように、リレー本体10は、駆動部材14をさらに備え、可動接点12と静接点11は対向して設けられ且つ間隔をあけ、駆動部材14は可動接点12に接続されて且つ可動接点12が静接点11に向かって又は離れるように移動することを連動するのに適する。
【0051】
具体的に、ケース13の内部に密封室が画定され、可動接点12及び駆動部材14の少なくとも一部は密封室内に設けられ、可動接点12と静接点11は初期状態で間隔をあけ、一定の電気的ギャップを維持するとともに、可動接点12が駆動部材14の連動よって静接点11に向かって又は離れるように移動することができ、リレー100のオンオフ制御がより簡単で、容易になる。
【0052】
一実施例において、リレー100は、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアを備え、第1のアーマチュア18は可動接点12の静接点11から背離する一側に位置し、第2のアーマチュアは可動接点12の静接点11に向かう一側に位置し、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアは、可動接点12が対応する静接点11を導通するときに可動接点12を対応する静接点11に押し込む磁気吸引力を発生させるのに適する。
【0053】
言い換えると、第1のアーマチュア18は可動接点12の静接点11から背離する一側に位置し、第2のアーマチュアは可動接点12の静接点11に向かう一側に位置し、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアは、可動接点12が対応する静接点11を導通するときに磁気吸着するのに適し、磁気吸引力によって可動接点12を押し当て、可動接点12と静接点11との間の反発力に抗する。このように、一実施例においてリレー10の動作安定性を向上させることができ、可動接点12と静接点11との間の導通効果がより良くなる。
【0054】
いくつかの実施例において、可動接点12の静接点11から離れる一側に第1のアーマチュア18が設けられ、ケース13の収納溝131内に第2のアーマチュアが設けられ、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアは、可動接点12が対応する静接点11を導通するときに磁気吸着するのに適する。
【0055】
具体的に、可動接点12の少なくとも一部は第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアとの間に位置し、可動接点12が対応する静接点11を導通するとき、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアは磁化されるとともに、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアが互いに向かう側の磁性が逆であり、磁気吸引力が発生し、可動接点12が静接点11に向かって移動するように押し当てる力を形成し、これにより、静接点11と可動接点12との間の接触圧力を高め、可動接点12と静接点11との接触安定性がより高くなり、リレー100の動作安定性を向上させる。
【0056】
理解できる点として、「可動接点12の静接点11から離れる一側に第1のアーマチュア18が設けられ、収納溝131内に第2のアーマチュアが設けられる」は本開示の一実施形態に過ぎず、他の実施例において、第2のアーマチュアは収納溝131内に設けられなくてもよい。
【0057】
例えば、駆動部材14は駆動装置と駆動ロッド143を備え、駆動装置は駆動ロッド143を駆動することによって可動接点12が静接点11に向かって又は離れるように移動することを連動し、駆動ロッド143は順次に第1のアーマチュア18、動接触板12、第2のアーマチュアを通過することによって、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアがそれぞれ可動接点12の両側に位置し、可動接点12が対応する静接点11を導通すると、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアが磁化され、且つ第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアの互いに向かう側の磁性は逆であり、吸着力を発生させ、可動接点12が静接点11に向かって移動するように押し当てる力を形成し、これにより静接点11と可動接点12との間の接触圧力を向上させる。
【0058】
本開示は第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアの具体的な設置位置を限定しなく、第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアはそれぞれ可動接点12の両側に位置すれば、可動接点12が対応する静接点11を導通するときに静接点11と可動接点12との間の接触圧力の向上を実現することができる。
【0059】
図5に示すような具体的な実施例において、駆動部材14は、固定座141、弾性部材142及び駆動ロッド143を備え、弾性部材142の一端は固定座141に固定され、弾性部材142の他端は可動接点12に押し当てられ、駆動ロッド143は固定座141に固定されて固定座141の移動を押す。このように、駆動部材14の駆動効果がより良く、且つ可動接点12が静接点11から切断されることを制御する場合、弾性部材142によって応答速度を加速することができる。
【0060】
一実施例において、固定座141は絶縁部材として構成される。このように、駆動ロッド143の帯電を避け、リレー100の動作安定性及び使用安全性を向上させる。
【0061】
いくつかの実施例において、リレー本体10は、固定ブラケット15をさらに備え、弾性部材142は固定ブラケット15内に設けられ、固定ブラケット15の下端が固定座141に接続され、固定ブラケット15の上端にガイド溝151が設けられ、第1のアーマチュア18にガイド溝151に嵌合するガイドブロック181が設けられる。
【0062】
このように、可動接点12は弾性部材142の押し当て作用及び第1のアーマチュア18と第2のアーマチュアとの間の磁吸力作用によって静接点11に安定して接触可能であり、リレー10の動作安定性を向上させる。以下、一実施例において、本願のリレー100の構造を説明する。
【0063】
静接点11はろう付けによりケース13に固定され、ケース13に収納溝131が設けられ、収納溝131は磁性部材22とカバー本体21を固定するために使用され、カバー本体21の反対側に磁性部材22が設けられ、2つの磁性部材22によって形成される磁気回路は1つの消弧装置20を構成し、各静接点11ごとに1つの消弧装置20が対応して設けられる。
【0064】
ケース13内で、静接点11の接触位置に一定の距離(電気的ギャップ)を隔て可動接点12が設けられ、可動接点12の下表面に第1のアーマチュア18に固定するためのプレス突点が設けられ、同時に、可動接点12と第1のアーマチュア18とのリベット固定をプレス突点によって実現することができる。
【0065】
第1のアーマチュア18は、可動接点12を包み込むように両側を裏返して、縁巻き部を内側に押し込んで可動接点12に押し込んで固定する。固定ブラケット15はプレス成形品であり、第1のアーマチュア18のガイドブロック181は固定ブラケット15のガイド溝151内に伸び、駆動ロッド143は機械加工やコールドヘッドにより成形され、固定ブラケット15は駆動ロッド143に固定座141によって接続され、固定座141は絶縁部材として構成され、固定ブラケット15に直接接触されず、高、低圧絶縁の役割を果たす。
【0066】
固定ブラケット15と固定座141に弾性部材142の固定位置が設けっれ、弾性部材142を置いた後、可動接点12をリベットした第1のアーマチュア18を固定ブラケット15に係合し、弾性部材142の両端はそれぞれ第1のアーマチュア18の位置決め穴と固定座141の位置決め構造に押し当てられ、第1のアーマチュア18と可動接点12を固定ブラケット15に固定するようにし、第1のアーマチュア18から伸び出したガイドブロック181が固定ブラケット15の予め決められたガイド溝151内に伸び、リレー100が動作すると、第1のアーマチュア18はガイド溝151の上、下に沿って移動可能であり、リレー100の静接点11と可動接点12との間の導通と切断を実現し、応答速度を加速する。
【0067】
本開示の説明では、理解する必要がある点として、「中心」、「縦方向」、「横向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「逆時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」等という用語で指示する方位又は位置関係は図面に示される方位又は位置関係であり、本開示を容易に説明し、説明を簡素化するためだけのものであり、言われる装置又は素子は特定の方位を有し、特定の方位で構造と操作される必要があることを指示したり暗示したりするのではなく、したがって、本開示を限制するものとして理解されるべきではない。
【0068】
本開示の説明では、「第1の特徴」、「第2の特徴」は1つ又は複数の該特徴を含むことができる。
【0069】
本開示の説明では、「複数」は2つ又は2つ以上を意味する。
【0070】
本開示の説明では、第1の特徴が第2の特徴「の上」又は「の下」に位置するのは、第1及び第2の特徴の直接接触を含んでもよいし、第1及び第2の特徴が直接接触ではなく、それらの間の他の特徴を介した接触を含んでもよい。
【0071】
本開示の説明では、第1の特徴が第2の特徴「の上」、「上方」及び「上面」に位置するのは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上に位置することを含むか、第1の特徴の水平高さが第2の特徴より高いことのみを示す。
【0072】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」という参照用語などの説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料又は特点が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれる。本明細書において、上記の用語の例示的な叙述は必ずしも同じ実施例又は例を指す必要がない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料又は特点は任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で結合することができる。
【0073】
本開示の実施例を以上で示し、説明したが、当業者は、本開示の原理と主旨から逸脱しない限り、これらの実施例に様々な変化、修正、置換及び変形を行うことができ、本開示の範囲は請求項及びその等価物によって限定されることを理解できる。
【0074】
(関連出願の相互参照)
本願は、比亜迪股▲ふん▼有限公司が2020年6月9日に提出した、出願番号が「リレー」で、中国特許出願番号が「202021053107.X」の優先権を主張する。
【0075】
(付記)
(付記1)
リレー(100)であって、
ケース(13)と、
可動接点(12)、静接点(11)及び可動接触ブリッジ(17)を含む接点アセンブリであって、前記可動接点(12)は前記可動接触ブリッジ(17)の連動によって前記静接点(11)に向かって又は離れるように移動するのに適する接点アセンブリと、
補助接触ブリッジと補助接点(16)を含む補助接点アセンブリであって、前記補助接点(16)の少なくとも一部が前記ケース(13)内に伸び、前記補助接触ブリッジと前記可動接触ブリッジ(17)は同期移動して選択可能に補助接点(16)に電気的に接続される補助接点アセンブリと、を備え、
前記ケース(13)は、頂面と段階部(132)を含み、前記頂面と前記段階部(132)は前記可動接触ブリッジ(17)又は前記補助接触ブリッジの移動方向に間隔をあけ、前記静接点(11)は前記ケース(13)の頂面に設けられ、前記補助接点(16)の前記ケース(13)の外部にある部分は前記段階部(132)に位置する、ことを特徴とするリレー(100)。
【0076】
(付記2)
前記ケース(13)の隣接する2つの前記静接点(11)の間にある領域は段階部(132)となり、隣接する2つの前記静接点(11)に対応する前記補助接点(16)はいずれも前記段階部(132)内に設けられる、ことを特徴とする付記1に記載のリレー(100)。
【0077】
(付記3)
前記段階部(132)は前記ケース(13)の側壁に形成され、隣接する2つの前記静接点(11)に対応する2つの前記補助接点(16)はいずれも同一の段階部(132)に設けられる、ことを特徴とする付記2に記載のリレー(100)。
【0078】
(付記4)
前記静接点(11)は複数であり、前記可動接触ブリッジ(17)に複数の互いに電気的に接続された前記可動接点(12)が設けられ、複数の前記可動接点(12)は複数の前記静接点(11)に一々対応し、且つ前記可動接触ブリッジ(17)は選択可能に前記静接点(11)に向かって移動して複数の前記静接点(11)のうちの少なくとも2つを導通させ、
前記補助接点(16)は複数であり、複数の前記補助接点(16)は複数の前記静接点(11)に一々対応し、各前記補助接点(16)が前記ケース(13)から伸び出して前記静接点(11)から離れて設けられる、ことを特徴とする付記1-3のいずれか1つに記載のリレー(100)。
【0079】
(付記5)
消弧装置(20)をさらに備え、前記消弧装置(20)は複数であり、各前記消弧装置(20)は対応する前記静接点(11)の外側に設けられ、且つ、カバー本体(21)と磁性部材(22)を含み、前記カバー本体(21)の互いに向かい合う2つ側壁のうちの少なくとも1つに磁性部材(22)が設けられる、ことを特徴とする付記1-4のいずれか1つに記載のリレー(100)。
【0080】
(付記6)
駆動部材(14)をさらに備え、前記駆動部材(14)は、前記可動接触ブリッジ(17)に接続されて、且つ、前記可動接点(12)が前記静接点(11)に向かって又は離れるように移動することを駆動するのに適する、ことを特徴とする付記1-5のいずれか1つに記載のリレー(100)。
【0081】
(付記7)
前記可動接触ブリッジ(17)に第1のアーマチュア(18)が設けられ、前記ケース(13)の収納溝内に第2のアーマチュアが設けられ、前記第1のアーマチュア(18)と前記第2のアーマチュアは、前記可動接点(12)が対応する前記静接点(11)を導通するときに磁気吸着するのに適する、ことを特徴とする付記6に記載のリレー(100)。
【0082】
(付記8)
前記駆動部材(14)は、固定座(141)、弾性部材(142)及び駆動ロッド(143)を含み、前記弾性部材(142)の一端は前記固定座(141)に固定され、前記弾性部材(142)の他端は前記可動接点(12)に押し当てられ、前記駆動ロッド(143)は前記固定座(141)に固定されて前記固定座(141)の移動を押す、ことを特徴とする付記6又は7に記載のリレー(100)。
【0083】
(付記9)
固定ブラケット(15)をさらに備え、前記弾性部材(142)は前記固定ブラケット(15)内に設けられ、前記固定ブラケット(15)の下端は前記固定座(141)に接続され、前記固定ブラケット(15)の上端にガイド溝(151)が設けられ、前記第1のアーマチュア(18)に前記ガイド溝(151)に嵌合するガイドブロック(181)が設けられる、ことを特徴とする付記8に記載のリレー(100)。
【0084】
(付記10)
前記固定座(141)は絶縁部材として構成される、ことを特徴とする付記8又は9に記載のリレー(100)。
【符号の説明】
【0085】
100、リレー
10、リレー本体
11、静接点
12、可動接点
13、ケース
131、収納溝
132、段階部
14、駆動部材
141、固定座
142、弾性部材
143、駆動ロッド
15、固定ブラケット
151、ガイド溝
16、補助接点
17、可動接触ブリッジ
18、第1のアーマチュア
181、ガイドブロック
20、消弧装置
21、カバー本体
211、第1の端部
212、第2の端部
213、接続部
22、磁性部材。
図1
図2
図3
図4
図5
図6