(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】介護事業者情報提供システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20240101AFI20240516BHJP
【FI】
G06Q50/22
(21)【出願番号】P 2020099898
(22)【出願日】2020-06-09
【審査請求日】2023-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】509112051
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルスペース
(74)【代理人】
【識別番号】100094536
【氏名又は名称】高橋 隆二
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【氏名又は名称】上野 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100189315
【氏名又は名称】杉原 誉胤
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 哉
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-162582(JP,A)
【文献】特開2020-052762(JP,A)
【文献】特開2003-058636(JP,A)
【文献】特開2002-132894(JP,A)
【文献】特開2004-005282(JP,A)
【文献】特開2002-259566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
G16H 10/00-80/00
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してユーザ端末にWebサイトを提供するサーバ装置を有する介護事業者情報提供システムであって、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ端末に前記Webサイトを提供する情報提供部と、
在宅介護サービスを提供する介護事業者を識別する介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者が運営する施設の施設名称、サービス種別及び位置情報を含む介護事業者属性情報を対応付けて記憶する介護事業者属性情報データベースと、
前記介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した評価指標を対応付けて記憶する介護事業者評価情報データベースと、
前記介護事業者に対して、前記Webサイト上で在宅介護サービスを受けるユーザが評価したユーザWeb評価値と、前記Webサイト上で在宅介護サービスを行う介護従事者が評価した介護従事者Web評価値と、調査機関が評価した調査機関評価値と、前記介護事業者情報提供システムの運営会社が評価した運営会社評価値とを取得し、該取得した複数の前記評価値を用いて前記評価指標を算出し、前記介護事業者IDに前記評価指標を対応付けて前記介護事業者評価情報データベースに記憶させる評価指標算出部
とを有し、
前記情報提供部は、前記介護事業者属性情報データベース及び前記介護事業者評価情報データベースを用いて、前記介護事業者属性情報及び評価指標を含む介護事業者情報が掲載された前記Webサイトを構成するWebページを生成し、前記ユーザ端末に生成した前記介護事業者情報が掲載されたWebページを提供することを特徴とする介護事業者情報提供システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記運営会社が、前記介護事業者毎に、感染症対策及び災害対策の内容について評価した感染症&災害対策評価値を記憶しており、
前記評価指標算出部は、前記介護事業者に対して、前記ユーザWeb評価値、前記介護従事者Web評価値、前記調査機関評価値、及び前記運営会社評価値に加えて、さらに前記感染症&災害対策評価値を用いて前記評価指標を算出することを特徴とする請求項1に記載の介護事業者情報提供システム。
【請求項3】
前記運営会社評価値は、前記運営会社が、前記介護事業者毎に該介護事業者の在宅介護サービスを受けたユーザを調査して得られた情報と、前記介護事業者毎に該介護事業者と関係する介護従事者を調査して得られた情報とを用いて評価した情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の介護事業者情報提供システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、
前記運営会社が、前記介護事業者毎に、行政機関が公開している行政情報を用いて、前記介護事業者を評価した行政情報評価値を記憶しており、
前記評価指標算出部は、前記介護事業者に対して、前記ユーザWeb評価値、前記介護従事者Web評価値、前記調査機関評価値、及び運営会社評価値に加えて、さらに前記行政情報評価値を用いて前記評価指標を算出することを特徴とする請求項1に記載の
介護事業者情報提供システム。
【請求項5】
前記情報提供部は、前記評価指標の算出根拠にした複数の前記評価値の内容を示した評価指標内訳Webページを生成し、ユーザ端末に前記評価指標内訳Webページを提供することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の介護事業者情報提供システム。
【請求項6】
前記サービス種別には、デイサービス、予防デイサービス、デイケア、訪問介護サービスが含まれており、
前記情報提供部は、前記ユーザ端末から前記サービス種別及び位置情報を含む検索条件を受け付けて、前記介護事業者属性情報データベースにアクセスして、該受け付けた検索条件を満たす介護事業者属性情報を選定し、選定した介護事業者属性情報及び、該選定した介護事業者属性情報に対応する介護事業者IDを抽出し、前記介護事業者評価情報データベースにアクセスして、前記抽出した介護事業者IDに対応付けられた評価指標を抽出し、該抽出した介護事業者属性情報及び評価指標を含む介護事業者情報が掲載されたWebページを生成するようになっていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の介護事業者情報提供システム。
【請求項7】
ネットワークを介してユーザ端末に接続可能なコンピュータを、
前記ユーザ端末にWebサイト
を提供する情報提供手段、
在宅介護サービスを提供する介護事業者を識別する介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者が運営する施設の施設名称、サービス種別及び位置情報を含む介護事業者属性情報を対応付けて登録する介護事業者属性情報データベースを記憶する第1記憶手段、
前記介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した評価指標を対応付けて登録する介護事業者評価情報データベースを記憶する第2記憶手段、及び
前記介護事業者に対して、前記Webサイト上で在宅介護サービスを受けるユーザが評価したユーザWeb評価値と、前記Webサイト上で在宅介護サービスを行う介護従事者が評価した介護従事者Web評価値と、調査機関が評価した調査機関評価値と、
前記ユーザ端末に前記Webサイトを提供する介護事業者情報提供システムの運営会社が評価した運営会社評価値とを取得し、該取得した複数の前記評価値を用いて前記評価指標を算出し、前記介護事業者IDに前記評価指標を対応付けて前記介護事業者評価情報データベースに記憶させる評価指標算出手段、
として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記情報提供手段は、前記介護事業者属性情報データベース及び前記介護事業者評価情報データベースを用いて、前記介護事業者属性情
報及び評価指標を含む前記Webサイトを構成するWebページを生成し、前記ユーザ端末に生成した前記Webページを提供することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護事業者情報提供システム、及びコンピュータプログラムに関し、例えば、在宅介護サービスを提供する介護事業者を評価する評価指標を算出し、ユーザ端末に対して、算出した評価指標を含む介護事業者情報を提供する介護事業者情報提供システム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、訪問介護やデイサービス等の在宅介護サービスを受けたいと考えているユーザは、スマートフォンやパソコン等のユーザ端末を操作してインターネット上のWebサイトにアクセスし、Webサイトから介護事業者の情報を収集することを行っている。
また、インターネット上でWebサイトを提供するサーバの中には、複数の介護事業者情報(介護事業者名、介護施設名、住所、電話番号、提供するサービス内容)を登録したデータベースを備え、ユーザ端末に対して、データベースに登録された介護事業者情報のリストが掲載されたWebサイトを提供するものがある。
【0003】
上記のようなWebサイトを提供するサーバは、介護事業者情報を記憶しているデータベースを備え、ユーザ端末に対して、検索条件を受け付けるWebページを提供し、ユーザ端末から、所望する介護サービスの種別(デイサービス、訪問介護等のサービスの種別)や、所在地(東京都世田谷区、東京都墨田区等のエリア)等の検索条件の入力を受け付ける。また、サーバは、検索条件を受け付けると、データベースから検索条件を満たす介護事業者情報を抽出し、抽出した介護事業者情報をリスト表示したWebページを生成し、ユーザ端末に生成したWebページを提供する。
ユーザ端末を操作するユーザは、Webページに掲載された介護事業者情報(介護事業者が運営する施設名、住所、電話番号、提供するサービス内容)のリストを見て、どの介護事業者が良いのかを検討している。
【0004】
なお、上述したようなサーバを備えた介護情報閲覧システムは、例えば、特許文献1に開示されている。この介護情報閲覧システムは、顧客管理データベースと、更新情報管理データベースと、施設情報管理データベースと、資料管理データベースと、ローカル掲示板管理データベースを備え、通信ネットワークを介して顧客端末とのアクセスを制御するアクセス制御部と、顧客端末からのアクセスに応じて、各種データベースを検索可能な検索処理部と、顧客端末に表示させる各種画面を作成する表示画面作成処理部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した従来技術のサーバから提供される介護事業者情報には、在宅介護サービスの種別(デイサービス、訪問介護等の種別)や、所在地等の情報が含まれているものの、介護事業者のサービス内容等の良し悪しを示す評価情報(評価指標)が含まれていない。
そのため、例えば、高齢の親が受ける介護サービスを検討している息子や娘が、Webサイトで提供される介護事業者情報を見ても、どの介護事業者のサービスが良いのかを判断できなかった。すなわち、上述した従来技術のサーバは、介護事業者の業務内容の良し悪しを示す情報(サービスの質等を示す情報)を提供できないという課題を有している。
【0007】
なお、介護サービスを受けるユーザは、高齢であり、体調や精神状態について改善・悪化を繰り返す傾向にある。そのため、介護事業者が提供する在宅介護サービスに対して、例えば、飲食店やホテルを紹介する口コミサイトのように、ユーザの意見(評価)だけを集めたとしても、評価する時点のユーザの体調により、同じサービスの質に対して、全く異なる評価をする可能性がある。介護事業者情報に対する評価は、ユーザの意見(評価値)だけでは、必ずしも、正確な評価にならない虞があるという特性を有している。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、在宅介護サービスを提供する介護事業者を評価する評価指標を算出し、ユーザ端末に対して評価指標を含む介護事業者情報を提供する介護事業者情報提供システム、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた本発明は、ネットワークを介してユーザ端末にWebサイトを提供するサーバ装置を有する介護事業者情報提供システムであって、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末に前記Webサイトを提供する情報提供部と、在宅介護サービスを提供する介護事業者を識別する介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者が運営する施設の施設名称、サービス種別及び位置情報を含む介護事業者属性情報を対応付けて記憶する介護事業者属性情報データベースと、前記介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した評価指標を対応付けて記憶する介護事業者評価情報データベースと、前記介護事業者に対して、前記Webサイト上で在宅介護サービスを受けるユーザが評価したユーザWeb評価値と、前記Webサイト上で在宅介護サービスを行う介護従事者が評価した介護従事者Web評価値と、調査機関が評価した調査機関評価値と、前記介護事業者情報提供システムの運営会社が評価した運営会社評価値とを取得し、該取得した複数の前記評価値を用いて前記評価指標を算出し、前記介護事業者IDに前記評価指標を対応付けて前記介護事業者評価情報データベースに記憶させる評価指標算出部とを有し、前記情報提供部は、前記介護事業者属性情報データベース及び前記介護事業者評価情報データベースを用いて、前記介護事業者属性情報及び評価指標を含む介護事業者情報が掲載された前記Webサイトを構成するWebページを生成し、前記ユーザ端末に生成した前記介護事業者情報が掲載されたWebページを提供することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明の介護事業者情報提供システムには、介護事業者を評価する評価指標を算出する評価指標算出部が設けられている。この評価指標算出部は、介護事業者に関する複数の評価値(ユーザWeb評価値、介護従事者Web評価値、調査機関評価値、運営会社評価値)を取得し、その取得した複数の評価値を用いて介護事業者のサービスの内容を評価した評価指標を算出している。
この構成によれば、例えば、ユーザの口コミ情報のようなユーザ視点で評価された評価値に加えて、ケアマネジャー等の介護従事者が評価した評価値や、調査機関が評価した客観的な評価値や、本システムを運営する運営会社が評価した評価値を反映させた評価指標を算出することができる。すなわち、本発明によれば、在宅介護サービスを提供する介護事業者について、複数の視点が反映された、信頼性が高い評価指標の算出が期待できる。
また、本発明は、ユーザ端末に対して、介護事業者の評価指標を含む介護事業者情報を提供する情報提供部を有している。この構成によれば、在宅介護サービスの提供する介護事業者を探しているユーザは、介護事業者の業務内容について、複数の視点を反映させた評価指標を取得できる。その結果、ユーザは、複数の視点を反映させた評価指標を参考にして、介護事業者の在宅介護サービスの良し悪しを検討した上で、利用する介護事業者を検討することができる。
【0011】
また、前記サーバ装置は、前記運営会社が、前記介護事業者毎に、感染症対策及び災害対策の内容について評価した感染症&災害対策評価値を記憶しており、前記評価指標算出部は、前記介護事業者に対して、前記ユーザWeb評価値、前記介護従事者Web評価値、前記調査機関評価値、及び前記運営会社評価値に加えて、さらに前記感染症&災害対策評価値を用いて前記評価指標を算出することが望ましい。
この構成によれば、健常者と比べて、感染症や災害に対して弱い立場の介護対象者にサービスを提供する介護事業者に対して、感染症や災害に対する対策の評価を反映させた評価指標を算出することができる。
【0012】
また、前記運営会社評価値は、前記運営会社が、前記介護事業者毎に該介護事業者の在宅介護サービスを受けたユーザを調査して得られた情報と、前記介護事業者毎に該介護事業者と関係する介護従事者を調査して得られた情報とを用いて評価した情報であることが望ましい。
この構成によれば、運営会社がユーザや介護従事者から直接聞き取り調査した内容で介護事業者を評価できるため、評価指標の算出に信頼性が高い評価値を用いることができる。
【0013】
また、前記サーバ装置は、前記運営会社が、前記介護事業者毎に、行政機関が公開している行政情報を用いて、前記介護事業者を評価した行政情報評価値を記憶しており、前記評価指標算出部は、前記介護事業者に対して、前記ユーザWeb評価値、前記介護従事者Web評価値、前記調査機関評価値、及び運営会社評価値に加えて、さらに前記行政情報評価値を用いて前記評価指標を算出することが望ましい。
この構成によれば、評価指標に、介護事業者に関する、行政機関が公開している行政情報を用いた評価値も反映させることができる。
【0014】
また、前記情報提供部は、前記評価指標の算出根拠にした複数の前記評価値の内容を示した評価指標内訳Webページを生成し、ユーザ端末に前記評価指標内訳Webページを提供することが望ましい。
この構成によれば、ユーザは、介護事業者がどの項目の評価が高く、或いはどの項目の評価が低いのかを知ることができる。例えば、ユーザは、介護事業者のユーザからの評価が高いが、介護従事者の評価が低い等の介護事業者の実情(従業員の待遇が悪い等の実情)を推測できる。また、ユーザは多角的な視点で介護事業者の評価を知ることができる。
【0015】
また、前記サービス種別には、デイサービス、予防デイサービス、デイケア、訪問介護サービスが含まれており、前記情報提供部は、前記ユーザ端末から前記サービス種別及び位置情報を含む検索条件を受け付けて、前記介護事業者属性情報データベースにアクセスして、該受け付けた検索条件を満たす介護事業者属性情報を選定し、選定した介護事業者属性情報及び、該選定した介護事業者属性情報に対応する介護事業者IDを抽出し、前記介護事業者評価情報データベースにアクセスして、前記抽出した介護事業者IDに対応付けられた評価指標を抽出し、該抽出した介護事業者属性情報及び評価指標を含む介護事業者情報が掲載されたWebページを生成するようになっていることが望ましい。
【0016】
また、本発明は、ネットワークを介してユーザ端末に接続可能なコンピュータを、前記ユーザ端末にWebサイトを提供する情報提供手段、在宅介護サービスを提供する介護事業者を識別する介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者が運営する施設の施設名称、サービス種別及び位置情報を含む介護事業者属性情報を対応付けて登録する介護事業者属性情報データベースを記憶する第1記憶手段、前記介護事業者IDに、該介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した評価指標を対応付けて登録する介護事業者評価情報データベースを記憶する第2記憶手段、及び前記介護事業者に対して、前記Webサイト上で在宅介護サービスを受けるユーザが評価したユーザWeb評価値と、前記Webサイト上で在宅介護サービスを行う介護従事者が評価した介護従事者Web評価値と、調査機関が評価した調査機関評価値と、前記ユーザ端末に前記Webサイトを提供する介護事業者情報提供システムの運営会社が評価した運営会社評価値とを取得し、該取得した複数の前記評価値を用いて前記評価指標を算出し、前記介護事業者IDに前記評価指標を対応付けて前記介護事業者評価情報データベースに記憶させる評価指標算出手段、として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記情報提供手段は、前記介護事業者属性情報データベース及び前記介護事業者評価情報データベースを用いて、前記介護事業者属性情報及び評価指標を含む前記Webサイトを構成するWebページを生成し、前記ユーザ端末に生成した前記Webページを提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、在宅介護サービスを提供する介護事業者を評価する評価指標を算出し、ユーザ端末に対して評価指標を含む介護事業者情報を提供する介護事業者情報提供システム及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムの機能構成を示した模式図である。
【
図2】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムを構成するサーバ装置のハードウェア構成を示した模式図である。
【
図3】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムを構成するユーザ端末のハードウェア構成を示した模式図である。
【
図4】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護事業者属性情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図5】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護事業者評価情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図6】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられたユーザ評価情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図7】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護従事者評価情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図8】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた運営会社評価情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図9】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索条件を受け付けるWebページの一例を示した模式図である。
【
図10】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者情をリスト表示したWebページの一例を示した模式図である。
【
図11】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者の詳細情報が掲載されたWebページの一例を示した模式図である。
【
図12】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者の詳細情報が掲載されたWebページの一例を示した模式図である。
【
図13】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者の評価指標の内訳が掲載されたWebページの一例を示した模式図である。
【
図14】本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者に対する評価値及び口コミ情報を受け付けるWebページの一例を示した模式図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態の介護事業者情報提供システムについて図面を用いて説明する。
【0020】
《全体構成》
先ず、本実施形態の介護事業者情報提供システムの全体構成について
図1~8を参照しながら説明する。
【0021】
ここで、
図1は、本実施形態の介護事業者情報提供システムの機能構成を示した模式図である。また、
図2は、本実施形態の介護事業者情報提供システムを構成するサーバ装置のハードウェア構成を示した模式図である。また、
図3は、本実施形態の介護事業者情報提供システムを構成するユーザ端末のハードウェア構成を示した模式図である。
図4は、本実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護事業者属性情報データベースの一例を示した模式図である。
図5は、本実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護事業者評価情報データベースの一例を示した模式図である。
図6は、本実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられたユーザ評価情報データベースの一例を示した模式図である。
図7は、本実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた介護従事者評価情報データベースの一例を示した模式図である。
図8は、本実施形態の介護事業者情報提供システムに設けられた運営会社評価情報データベースの一例を示した模式図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の介護事業者情報提供システムは、ユーザ端末30にインターネット等のネットワークNWを介して接続されるサーバ装置(以下、単に「サーバ」という)10を備えている。
【0023】
サーバ10は、ユーザ端末30からの要求に応じて、ネットワークNWを介して、ユーザ端末30に対して、介護事業者が提供する在宅介護サービス(以下、単に「サービス」)を紹介するWebサイトを構成するWebページを提供する。このWebサイトを構成するWebページには、介護事業者のサービスの内容等を評価した評価指標が含まれる介護事業者情報が掲載されたWebページが含まれている。
なお、本実施形態の「介護事業者」は、デイサービス、認知症対応型デイサービス、予防デイサービス、デイケア(通所リハビリ)、リハビリ特化型デイケア、訪問介護等の在宅介護サービスを提供する介護事業者を営む介護事業者のことをいう。また、本実施形態の説明において、ケアマネジャーやホームヘルパー等の介護業務に従事する者を「介護従事者」という。
【0024】
《サーバ10》
サーバ10は、情報提供部11と、評価指標算出部12と、データ設定部13と、介護事業者属性情報データベース15と、介護事業者評価情報データベース16と、ユーザ評価情報データベース21と、介護従事者評価情報データベース22と、調査機関評価情報データベース23と、行政評価情報データベース24と、感染症&災害対策評価情報データベース25と、運営会社評価情報データベース26とを備えている。
【0025】
<情報提供部11>
情報提供部11は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末30との間で通信処理を行い、ユーザ端末30に対して、介護事業者の評価指標が含まれている介護事業者情報を提供する。
具体的には、情報提供部11は、ユーザ端末30から介護事業者情報の検索条件を受け付ける。また、情報提供部11は、介護事業者属性情報データベース15を参照して、受け付けた検索条件を満たす介護事業者を選定し、選定した介護事業者の属性情報を抽出する。また、情報提供部11は、介護事業者評価データベース16から、抽出した介護事業者の評価指標を読み出す。
そして、情報提供部11は、検索条件を送信してきたユーザ端末30に対して、受け付けた検索条件に対応する介護事業者の「評価指標」を含む介護事業者情報が掲載されたWebサイト(Webサイトを構成するWebページ)を提供する。
【0026】
また、情報提供部11は、ネットワークNWを介して、上記の介護事業者情報が掲載されたWebサイトを提供しているユーザ端末30から、介護事業者について、そのユーザが評価したユーザWeb評価値(在宅介護サービスを利用するユーザが評価する評価値)及びユーザ口コミ情報や、介護従事者が評価した介護従事者Web評価値(介護従事者が評価する評価値)及び介護従事者口コミ情報の入力を受け付けることができるようになっている。
そして、情報提供部11は、ユーザ評価情報データベース21に、受け付けた「ユーザWeb評価値及びユーザ口コミ情報」を登録する。また、情報提供部11は、介護従事者評価情報データベース22に、受け付けた「介護従事者Web評価値及び介護従事者口コミ情報」を登録する。
【0027】
<評価指標算出部12>
評価指標算出部12は、「ユーザ評価情報データベース21、介護従事者評価情報データベース22、調査機関評価情報データベース23、行政評価情報データベース24、感染症&災害対策評価情報データベース25及び運営会社評価情報データベース26」を用いて、介護事業者属性情報データベース15に登録されている介護事業者に対する評価指標を算出する。また、評価指標算出部12は、介護事業者評価情報データベース16に、算出した評価指標を登録する。
【0028】
<データ設定部13>
データ設定部13は、各種データの入力を受け付け、受け付けたデータの登録を行う。具体的には、データ設定部13は、サーバ10の管理者が入力する「調査機関評価値」の入力を受け付け、調査機関評価情報データベース23に、受け付けた「調査機関評価値」を記憶させる。また。データ設定部13は、サーバ10の管理者が入力する「行政情報評価値」の入力を受け付け、行政評価情報データベース24に、受け付けた「行政情報評価値」を記憶させる。また、データ設定部13は、サーバ10の管理者が入力する「感染症&災害対策評価値」の入力を受け付け、感染症&災害対策評価情報データベース25に、受け付けた「運営会社評価値」を記憶させる。また、データ設定部13は、サーバ10の管理者が入力する「運営会社評価値」の入力を受け付けて、運営評価情報データベース26に、受け付けた「運営会社評価値」を記憶させる。
【0029】
<介護事業者属性情報データベース15>
介護事業者属性情報データベース15は、介護事業者を識別する介護事業者IDに、介護事業者が運営する施設の施設名称、サービス種別、施設の住所・連絡先、施設の説明文、施設紹介画像、施設紹介動画、スタッフ情報、及び提供サービス等を含む介護事業者の属性情報を対応付けて記憶している。
【0030】
具体的には、
図4に示すように、介護事業者属性情報データベース15は、「介護事業者ID」を登録するためのフィールド15aと、介護事業者IDにより特定される介護事業者が運営する施設の「施設名称」を登録するためのフィールド15bと、介護事業者が提供する「サービス種別」を登録するためのフィールド15cと、介護事業者が運営する施設の「住所(位置情報)及び連絡先」を登録するフィールド15dと、介護事業者が提供する「施設の説明文」を登録するためのフィールド15eと、介護事業者の「沿革・ホームページ情報」を登録するためのフィールド15fと、介護事業者が提供する施設を撮影した「施設紹介画像」を登録するためのフィールド15gと、介護事業者が提供する施設を紹介する「施設紹介動画」を登録するためのフィールド15hと、介護事業者の「スタッフ情報」を登録するためのフィールド15iと、介護事業者の「提供サービス」を登録するためのフィールド15jとを備えたレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0031】
フィールド15aに登録される「介護事業者ID」は、英数字記号等により構成される、一意のデータである。
また、フィールド15bに登録される「施設名称」は、介護事業者が運営する介護施設の名称であり、
図4では、フィールド15bに「ABデイサービス」、「〇△デイケア」等の施設名称が登録されている例を示している。
フィールド15cに登録される「サービス種別」は、デイサービス、予防デイサービス、デイケア(通所リハビリ)、認知症対応型デイサービス、リハビリ特化型デイケア、訪問介護等のサービスのタイプを示す情報である。なお、図中に示すサービス種別は、一例である。
フィールド15dに登録される「住所・連絡先」は、施設の住所(位置情報)と連絡先であり、連絡先は、電話番号、ファックス番号、電子メール番号(図示せず)等の情報である。
フィールド15eに登録される「施設の説明文」は、介護事業者が提供する介護事業の内容や施設の設備等を説明する情報である。
フィールド15fに登録される「沿革・ホームページ情報」は、介護施設の設立年月日を含む沿革情報と、介護施設のホームページのURLである。
フィールド15gに登録される「施設紹介画像」は、介護施設の外観や室内を撮影した画像情報である。
フィールド15hに登録される「施設紹介動画」は、介護施設の設備や食事等を紹介するために撮影した動画情報である。
フィールド15iに登録される「スタッフ情報」は、介護事業者が運営する施設の代表者の挨拶文やスタッフの資格等のテキスト情報、施設の代表者を撮影した代表者写真(画像情報)、主なスタッフ(或いは、全スタッフ)を撮影した集合写真(画像情報)等の情報をいう。
フィールド15jに登録される「提供サービス」は、介護施設が提供する具体的なサービスを示したものであり、例えば、「送迎」、「健康チェック」、「機能訓練」、「入浴」、「排泄介助」、「外出」、「食事おやつ」等の情報をいう。
【0032】
<介護事業者評価情報データベース16>
介護事業者評価情報データベース16は、介護事業者IDに、介護事業者IDにより特定される介護事業者の評価指標等を対応付けて記憶している。
【0033】
具体的には、
図5に示すように、介護事業者評価情報データベース16は、「介護事業者ID」を登録するためのフィールド16aと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「評価指標」を登録するためのフィールド16bと、介護事業者に対する「ユーザ評価値」を登録するためのフィールド16cと、介護事業者に対する「介護従事者評価値」を登録するためのフィールド16dと、介護事業者に対する「調査機関評価値」を登録するためのフィールド16eと、介護事業者に対する「行政情報評価値」を登録するためのフィールド16fと、介護事業者に対する「感染症&災害対策評価値」を登録するためのフィールド16gと、介護事業者に対する「運営会社評価値」を登録するためのフィールド16hとを備えたレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0034】
フィールド16aに登録される「介護事業者ID」は、上述した介護事業者属性情報データベース15のフィールド15aに登録されるものと同じである。
【0035】
フィールド16bに登録される「評価指標」は、介護事業者を評価した総合評価値であり、フィールド16c、16d、16e、16f、16g、16hに登録されている各「評価値」の平均値になっている。
なお、フィールド16c、16d、16e、16f、16g、16hに登録されている各「評価値」は、いずれも、「1点、2点、3点、4点、5点」の5段階評価で示した数値になっており、大きい点数になるほど、高い評価になっている。「5点」が最高評価点で、「1点」が最低評価点になっている。
【0036】
具体的には、フィールド16bに登録される「評価指標」は、各フィールド16c、16d、16e、16f、16g、16hに登録されている「n」個の評価値の合計値を、評価値の数の「n」で除算して算出された値(平均値)になっている。
例えば、
図5の最上段のレコードのフィールド15bの評価指標は、各フィールド16c、16d、16e、16f、16g、16hに登録されている6個の評価値の合計値(27=5+5+4+4+5+4)を、評価値の数の「6」で除算して求めた平均値である「4.5」になっている。
また、例えば、
図5の上から3番目のレコードでは、フィールド16fの行政情報評価値が登録されていない。この場合、フィールド15bの評価指標は、フィールド16f以外の5個の評価値の合計値(19=4+4+4+4+3)を、評価値の数の「5」で除算して求めた平均値である「3.8」になっている。
なお、「評価指標」は、5点満点になっており、大きい点数になるほど、高い評価になっている。
【0037】
また、フィールド16cに登録される「ユーザ評価値」は、サーバ10がユーザ端末30に提供する「介護事業者情報が掲載されたWebサイト」上で受け付けるユーザWeb評価値から算出した値である。具体的には、上記のWebサイト上において、介護事業者の提供するサービスについて、介護事業者のユーザ(利用者)が5段階評価で評価して入力したユーザWeb評価値を集計し、その平均値を算出して小数点を四捨五入したものが、「ユーザ評価値」になっている。
【0038】
また、フィールド16dに登録される「介護従事者評価値」は、サーバ10がユーザ端末30に提供する「介護事業者情報が掲載されたWebサイト」上で受け付ける介護従事者Web評価値から算出した値である。具体的には、上記のWebサイト上において、介護事業者の提供するサービスについて、介護従事者が5段階評価で評価した「介護従事者Web評価値」を集計し、その平均値を算出して小数点を四捨五入したものが、「介護従事者評価値」になっている。
【0039】
フィールド16eに登録される「信用機関評価値」は、サーバ10の運営会社が、信用調査会社に依頼して、介護事業者が提供するサービスについて、信用調査会社に5段階評価で評価して貰い得られたデータである。
【0040】
フィールド16fに登録される「行政情報評価値」は、サーバ10の運営会社が、行政機関から取得した介護事業者に関する情報(行政機関が公開している行政情報)を用いて、介護事業者の業務内容(提供するサービス)について、5段階評価で評価したものである。
【0041】
フィールド16gに登録される「感染症&災害対策評価値」は、サーバ10の運営会社が介護事業者を調査し(或いは、専門の調査機関に依頼して)、感染症対策及び災害対策の内容について、5段階評価で評価したものである。
【0042】
また、フィールド16hに登録される「運営会社評価値」は、サーバ10の運営会社が、自社が保有している介護事業者に関する情報を用いて、介護事業者の業務内容(提供するサービス)について、5段階評価で評価したものである。
【0043】
<ユーザ評価情報データベース21>
ユーザ評価情報データベース21は、介護事業者IDに、ユーザWeb評価値と、ユーザ口コミ情報とを対応付けて記憶している。
【0044】
具体的には、
図6に示すように、ユーザ評価情報データベース21は、「介護事業者ID」を登録するためのフィールド21aと、介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した「ユーザWeb評価値」を登録するためのフィールド21bと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「ユーザ口コミ情報」を登録するためのフィールド21cとを備えたレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0045】
ここで、フィールド21b、21cに登録される「ユーザWeb評価値」及び「ユーザ口コミ情報」は、いずれも、情報提供部11が、ユーザ端末30に提供する「介護事業者情報が掲載されたWebサイト」上で受け付けたものである。そして、情報提供部11は、「介護護事業者ID」に、対応する「ユーザWeb評価値」及び「ユーザ口コミ情報」を対応付けたレコードを生成し、ユーザ評価情報データベース21に生成したレコードを登録する。
なお、「ユーザWeb評価値」は、5段階の評価値であり、「ユーザ口コミ情報」は、ユーザがWebサイトに書き込んだテキスト情報である。
【0046】
<介護従事者評価情報データベース22>
介護従事者評価情報データベース22は、介護事業者IDに、介護従事者Web評価値と、介護従事者口コミ情報とを対応付けて記憶している。
【0047】
具体的には、
図7に示すように、介護従事者評価情報データベース22は、「介護事業者ID」を登録するためのフィールド22aと、介護事業者IDにより特定される介護事業者を評価した「介護従事者Web評価値」を登録するためのフィールド22bと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「介護従事者口コミ情報」を登録するためのフィールド22cとを備えたレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0048】
ここで、フィールド22b、22cに登録される「介護従事者Web評価値」及び「介護従事者口コミ情報」は、いずれも、情報提供部11が、ユーザ端末30に提供する「介護事業者情報が掲載されたWebサイト」上で受け付けたものである。そして、情報提供部11は、「介護護事業者ID」に、対応する「介護従事者Web評価値」及び「介護従事者口コミ情報」を対応付けたレコードを生成し、介護従事者評価情報データベース22に生成したレコードを登録する。
なお、「介護従事者Web評価値」は、5段階の評価値であり、「介護従事者口コミ情報」は、ユーザがWebサイトに書き込んだテキスト情報である。
【0049】
<調査機関評価情報データベース23>
調査機関評価情報データベース23は、「介護事業者ID」に「調査機関評価値」が対応付けられて登録されているデータベースである。この「調査機関評価値」は、上述した介護事業者評価データベース16で説明した「調査機関評価値」である。
【0050】
<行政評価情報データベース24>
行政評価情報データベース24は、「介護事業者ID」に「行政情報評価値」が対応付けられて登録されているデータベースである。この「行政情報評価値」は、上述した介護事業者評価データベース16で説明した「行政情報評価値」である。
【0051】
<感染症&災害対策評価情報データベース25>
感染症&災害対策評価情報データベース25は、「介護事業者ID」に「感染症&災害対策評価値」が対応付けられて登録されているデータベースである。この「感染症&災害対策評価値」は、上述した介護事業者評価データベース16で説明した「「感染症&災害対策評価値」である。
【0052】
<運営会社評価情報データベース26>
運営会社評価情報データベース26は、「介護事業者ID」に、サーバ10の運営会社が保有している介護事業者に関する情報から求めた「評価値」が対応付けられて登録されている。上述した介護事業者評価データベース16に登録されている「運営会社評価値」は、運営会社評価情報データベース25に登録された各評価値の平均値を小数点で四捨五入した値になっている。
【0053】
具体的には、
図8に示すように、運営会社評価情報データベース26は、「介護事業者ID」を登録するためのフィールド26aと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「運営会社保有情報評価値」を登録するためのフィールド26bと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「ユーザアンケート調査評価値」を登録するためのフィールド26cと、介護事業者IDにより特定される介護事業者に対する「介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」を登録するためのフィールド26dとを備えたレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0054】
上記の「運営会社保有情報評価値」は、サーバ10の運営会社が保有している介護事業者に関する情報(運営会社が保有のビッグデータ)を用いて、介護事業者の業務内容(提供するサービス)について、5段階評価で評価したものである。
【0055】
また、上記の「ユーザアンケート調査評価値」は、サーバ10の運営会社が、介護事業者のユーザ(実際に利用していることを確認したユーザ)に対して、介護事業者を評価するアンケート調査を行い、アンケート調査の回答(評価結果)から、介護事業者の業務内容(提供するサービス)について、5段階評価で評価したものである。
このアンケート調査では、ユーザに対して、例えば、ケアマネジャーが作成する「住宅改修が必要な理由書」の作成スピード、施設利用状況(サービスを続けて受けたいか)等の複数の項目について5段階で評価して貰う。サーバ10の運営会社は、介護事業者毎にアンケート調査の回答(評価結果)の平均値を算出し、算出した平均値を小数点で四捨五入した値をユーザアンケート調査評価値とする。
【0056】
上記の「介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」は、サーバ10の運営会社が、ケアマネジャーや介護福祉用具事業者等の介護事業・業界関係者(実際に介護事業者に出入していることを確認した介護事業・業界関係者)に、介護事業者を評価するアンケート調査を行い、アンケート調査の回答から、介護事業者の業務内容について、5段階評価で評価したものである。
このアンケート調査では、介護事業・業界関係者に対して、専門家の視点により、実際に介護事業者のサービス内容、設備の充実度、食事の内容等の複数の項目について5段階で評価して貰う。サーバ10の運営会社は、介護事業者毎にアンケート調査の回答(評価結果)の平均値を算出し、算出した平均値を小数点で四捨五入した値を介護事業・業界関係者アンケート調査評価値とする。
【0057】
<サーバ10のハードウェア構成>
なお、サーバ10のハードウェア構成については特に限定されるものではない。例えば、サーバ3は、
図2に示すように、CPU101と、主記憶装置102と、補助記憶装置103と、IOインターフェース104と、通信インターフェース105とを備えたコンピュータ等の情報処理装置(1台或いは複数台の情報処理装置)により構成される。
【0058】
また、補助記憶装置103には、各部(情報提供部11、評価指標算出部12、データ設定部13)の機能を実現するためのコンピュータプログラム(以下、単に「プログラム」という)が記憶されている。そして、各部(情報提供部11、評価指標算出部12、データ設定部13)の機能は、CPU101が、主記憶装置102に上記プログラムをロードして実行することにより実現される。
また、補助記憶装置302の所定領域には、介護事業者属性情報データベース15、介護事業者評価情報データベース16、ユーザ評価情報データベース21、介護従事者評価情報データベース22、調査機関評価情報データベース23、行政評価情報データベース24、感染症&災害対策評価情報データベース25及び運営会社評価情報データベース26が格納されている。
【0059】
《ユーザ端末30》
また、ユーザ端末30は、ディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ装置)等で構成される表示部31と、ユーザからの各種の要求を受け付ける入力部32と、通信処理部33と、介護事業者情報取得部34とを有している。
【0060】
入力部32は、ユーザが操作する、図示しない入力装置(キーボードやマウスやディスプレイに設けられたタッチパネル等の入力装置)を介して、各種要求や各種情報の入力を受け付ける。
通信処理部33は、ネットワームNWを介して、サーバ10との間で各種情報の授受を行う。
【0061】
また、介護事業情報取得部34は、入力部31を介してユーザからサーバ10へのアクセス要求を受け付け、通信処理部33を介して、サーバ10にアクセス要求を送り、サーバ10から送信されるWebサイトを受信し、表示部31に受信したWebサイトを表示する。
【0062】
なお、ユーザ端末30のハードウェア構成については特に限定されるものではない。例えば、ユーザ端末1は、
図3に示すように、CPU301と、主記憶装置302と、補助記憶装置303と、IOインターフェース304と、通信インターフェース305とを備えた情報処理装置により構成される。
【0063】
また、ユーザ端末30の補助記憶装置302には、各部(入力部32、通信処理部33及び介護事業者情報取得部34)の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。そして、各部の機能は、CPU301が、主記憶装置302に上記プログラムをロードして実行することにより実現される。なお、ユーザ端末30を構成する情報処理装置は、例えば、スマートフォン、可搬型の情報処理端末、PC(パーソナルコンピュータ)等により構成される。
なお、本実施形態の説明では、ユーザ端末30がスマートフォンである場合を例にしている。
【0064】
《介護事業者評価処理》
次に、サーバ10の評価指標算出部12が行う評価指標算出処理を説明する。
なお、評価指標算出処理の前処理として、サーバ10のユーザ評価情報データベース21、介護従事者評価情報データベース22、調査機関評価情報データベース23、行政評価情報データベース24、感染症&災害対策評価情報データベース25及び運営会社評価情報データベース26には、各介護事業者の評価値が登録されているものとする。
【0065】
サーバ10の評価指標算出部12は、所定のタイミングで、以下の手順により、介護事業者属性データベース15に登録されている各介護事業者の評価指標を算出し、算出した評価指標を、介護事業者評価情報データベース16に登録(或いは、更新・登録)する。なお、サーバ10には、所定のタイミングとして、例えば、1日1回や、1週間に1回の等のタイミンが定められている。
【0066】
先ず、評価指標算出部12は、ユーザ評価情報データベース21に登録されているユーザWeb評価値を用いて各介護事業者のユーザ評価値を算出する。具体的には、評価指標算出部12は、ユーザ評価情報データベース21にアクセスして、介護事業者ID毎に、ユーザWeb評価値を集計し、集計した値の平均値を算出し、算出した平均値を小数点で四捨五入した値を「ユーザ評価値」とする。「ユーザ評価値」は、「1、2、3、4、5」のいずれかの値になる。これにより、介護事業者ID毎にユーザ評価値が算出される。
【0067】
次に、評価指標算出部12は、介護従事者評価情報データベース22の介護従事者Web評価値を用いて各介護事業者の介護従事者評価値を算出する。具体的には、評価指標算出部12は、介護従事者評価情報データベース22にアクセスして、介護事業者ID毎に、介護従事者Web評価値を集計し、集計した値の平均値を算出し、算出した平均値を小数点で四捨五入した値を「介護従事者評価値」とする。「介護従事者評価値」は、「1、2、3、4、5」のいずれかの値になる。これにより、介護事業者ID毎に介護従事者評価値が算出される。
【0068】
次に、評価指標算出部12は、運営会社評価情報データベース26にアクセスして、介護事業者ID毎に対応付けられている「運営会社保有情報評価値、ユーザアンケート調査評価値、介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」を読み出す。また、評価指標算出部12は、介護事業者ID毎に、読み出した「運営会社保有情報評価値、ユーザアンケート調査評価値、介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」の値を集計し、集計した値の平均値を算出して、算出した平均値を小数点で四捨五入した値を「運営会社評価値」とする。「運営会社評価値」は、「1、2、3、4、5」のいずれかの値になる。これにより、介護事業者ID毎に運営会社評価値が算出される。
なお、本実施形態では、「運営会社保有情報評価値、ユーザアンケート調査評価値、介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」の平均値を、「運営会社評価値」としているが、これは一例である。例えば、評価指標算出部12は、「ユーザアンケート調査評価値」と「介護事業・業界関係者アンケート調査評価値」の合計値を算出し、その合計値の平均値を算出して、算出した平均値を小数点で四捨五入した値を「運営会社評価値」としても良い。この方法は、運営会社保有情報が多く集まれない場合に有効になる。
【0069】
次に、評価指標算出部12は、調査機関評価情報データベース23にアクセスして、介護事業者ID毎に調査機関評価値を読み出す。また、評価指標算出部12は、行政評価情報データベース24にアクセスして、介護事業者ID毎に行政情報評価値を読み出す。また、評価指標算出部12は、感染症&災害対策評価情報データベース25にアクセスして、介護事業者ID毎に感染症&災害対策評価値を読み出す。
【0070】
次に、評価指標算出部12は、介護事業者ID毎に、算出した「ユーザ評価値」と、算出した「介護従事者評価値」と、読み出した「調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値」と、算出した「運営会社評価値」とを集計した合計値を求める。また、評価指標算出部12は、求めた合計値を「合計した評価値の数(6個)」で除算した値(平均値)を「評価指標」として算出する。
【0071】
なお、評価指標算出部12は、「評価指標」の算出処理する際に、6個の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、運営会社評価値)が全て取得できないケースも想定される。例えば、所定の介護事業者について、行政評価情報データベース24に行政情報評価値が登録できていないケースも想定される。このようなケースでは、評価指標算出部12は、取得できた評価値の集計の平均値を算出し、算出した平均値を「評価指標」とする。
【0072】
最後に、評価指標算出部12は、介護事業者ID毎に、「評価指標」、「ユーザ評価値」、「介護従事者評価値」、「調査機関評価値」、「行政情報評価値」、「感染症&災害対策評価値」、及び「運営会社評価値」を対応付けて、介護事業者評価情報データベース16に記憶させる。
【0073】
具体的には、評価指標算出部12は、フィールド16aに「介護事業者ID」が登録され、フィールド16bに算出した「評価指標」が登録され、フィールド16cに算出した「ユーザ評価値」が登録され、フィールド16dに算出した「介護従事者評価値」が登録され、フィールド16eに読み出した「調査機関評価値」が登録され、フィールド16fに読み出した「行政情報評価値」が登録され、フィールド16gに読み出した「感染症&災害対策評価値」が登録され、フィールド16hに算出した「運営会社評価値」が登録されたレコードを生成し、介護事業者評価情報データベース16に生成したレコードを記憶させる。
なお、介護事業者評価情報データベース16に、上記の生成したレコードを記憶させる際に、既に、当該レコードの「介護事業者ID」が登録されているレコードが格納されている場合には、既存のレコードを、新たに生成したレコードで上書きする。
【0074】
《介護事業者情報提供処理》
次に、サーバ10の情報提供部11が行う介護事業者情報提供処理について、
図9~14を参照しながら説明する。
【0075】
ここで、
図9は、本実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索条件を受け付けるWebページの一例を示した模式図である。
図10は、本実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者情をリスト表示したWebページの一例を示した模式図である。
図11、12は、本実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者の詳細情報が掲載されたWebページの一例を示した模式図である。
図13は、本実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者の評価指標の内訳が掲載されたWebページの一例を示した模式図である。
図14は、本実施形態の介護事業者情報提供システムが提供するWebサイトのなかの検索された介護事業者に対する評価値を受け付けるWebページの一例を示した模式図である。
【0076】
介護事業者情報提供処理では、先ず、サーバ10の情報提供部11が、介護事業者を探しているユーザが操作するユーザ端末30からアクセス要求を受け付ける。
また、情報提供部11は、上記のアクセス要求を受け付けると、アクセス要求を送信したユーザ端末30に対して、介護事業者の検索条件を受け付けるためのWebページ(Webサイトを構成するWebページ)200を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、
図9に示すような、介護事業者の検索条件を入力するWebページ200が提供される。
【0077】
図9に示すWebページ200には、所望する介護事業者のエリア条件を受け付けるエリア選択欄201と、介護事業者のサービスのタイプ(サービス種別)を受け付けるためのサービスタイプ選択欄202と、サーバ10に検索条件を送信するための検索ボタン203が設けられている。
なお、エリア選択欄201は、ユーザ端末30の位置情報(例えば、GPS位置情報)でエリアを指定する位置指定ボタン201aと、都道府県でエリアを指定する位置指定ボタン201bとが設けられている。なお、図示する例では、説明の便宜上、位置指定ボタン201bは、都道府県毎にエリアを指定できるようにしているが、もう少し細かい行政区画毎に位置指定ボタン201bを設けるようにするとよい(例えば、東京都港区、東京都町田市等のエリアで指定できるようにする)。
また、図示するサービスのタイプ(サービス種別)選択欄202には、デイケア、リハビリ特化型、認知症対応型、デイサービス、訪問介護(図示せず)等の利用したサービスのタイプを選択するタイプ選択ボタン202aが設けられている。
【0078】
ユーザは、ユーザ端末30を操作して、Webページ200上で、エリアとサービスのタイプ(サービス種別)を選定した検索条件(例えば、東京都、デイサービス等の検索条件)を選択し、検索ボタン203を押下すると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、選択した検索条件(エリア、サービスのタイプ)が送信される。
【0079】
次に、サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される検索条件を受け付け、介護事業者属性情報データベース15にアクセスし、受け付けた検索条件を満たす介護事業者を選定する。
【0080】
具体的には、情報提供部11は、介護事業者属性情報データベース15(
図4参照)にアクセスして、介護事業者属性情報データベース15に登録されているレコードのなかから、フィールド15cのサービス種別が検索条件のサービスのタイプ(サービス種別)であり、且つフィールド15dの住所が検索条件のエリアを満たすレコードを選択して抽出する。
また、情報提供部11は、抽出したレコードのフィールド15aの「介護事業者ID」を読み出す。また、情報提供部11は、介護事業者評価情報データベース16にアクセスして、介護事業者評価情報データベース16に登録されているレコードのなかから、読み出した「介護事業者ID」が登録されたレコードを抽出する。
【0081】
そして、情報提供部11は、介護事業者属性情報データベース15から抽出した検索条件を満たす介護事業者の属性情報が登録されたレコードと、介護事業者評価情報データベース16から抽出した検索条件を満たす介護事業者の評価指標が登録されたレコードとを用いて、検索条件を満たす介護事業者をリスト表示したWebページ210を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、
図10に示すような、検索条件を満たす介護事業者について、その介護事業者を評価した評価指標が含まれる情報をリスト表示したWebページ210が提供される。
【0082】
図10に示すWebページ210には、検索された介護事業者の簡易情報表示欄211が設けられている。図示する例では、検索された介護事業者毎に、簡易情報表示欄211が設けられている。また、簡易情報表示欄211には、介護事業者が運営する施設名称(及び介護事業者ID)、提供するサービスのタイプ(サービス種別)、施設の住所、評価指標等が表示されている。
具体的には、簡易情報表示欄211には、「施設名称(及び介護事業者ID)」、サービスのタイプ、及び施設の住所」が提示された領域212と、「評価指標」が提示された領域213と、店舗の詳細情報の要求を受け付ける詳細情報表示要求ボタン214とが設けられている。また、簡易情報表示欄211には、口コミ表示要求ボタン231と、口コミ投稿要求ボタン232とが設けられている。
【0083】
このWebページ210には、サービス指標が表示されているため、ユーザは、この評価指標を参考にして、介護事業者の在宅介護サービスの良し悪しを検討した上で、興味のある介護事業者を検討することができる。
また、ユーザは、Webページ210のリストのなかに、興味がある介護事業者がある場合には、ユーザ端末30を操作して詳細情報表示要求ボタン214を押下することができる。
【0084】
そして、ユーザ端末30が操作されて、Webページ210上の詳細情報表示要求ボタン214が押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下された詳細情報表示要求ボタン214が設けられた簡易情報表示欄211に提示された介護事業者の介護事業者IDを含む詳細情報要求が送信される。
【0085】
その後、サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む詳細情報要求」を受け付けると、介護事業者属性情報データベース15から、詳細情報要求に含まれる介護事業者IDが登録されたレコードを読み出し、且つ、介護事業者評価情報データベース16から詳細情報要求に含まれる介護事業者IDが登録されたレコードを読み出す。また、サーバ10の情報提供部11は、ユーザ評価情報データベース21から、詳細情報要求に含まれる介護事業者IDが登録されたレコードを読み出し、介護従事者評価情報データベース22から、詳細情報要求に含まれる介護事業者IDが登録されたレコードを読み出す。
そして、情報提供部11は、読み出したレコードを用いて、詳細情報要求に対応する介護事業者の詳細情報が掲載されたWebページ220を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、
図11、12に示すような、介護事業者の詳細情報が提示されたWebページ220が提供される。
なお、ユーザ端末30には、先ず、
図11に示すWebページ220a(220)が表示されて、このWebページ220aをスクロールさせると、
図12に示すWebページ220b(220)が表示されるようになっている。
【0086】
図11に示すWebページ220aには、「施設名称(及び介護事業者ID)、サービス種別」が提示された領域221と、評価指標が提示された領域222と、施設紹介する画像が提示された領域223と、施設の住所等の施設情報が提示された領域224と、施設の説明文が提示された領域225とが設けられている。
なお、領域222には、評価指標(図示する例では、3.8点)に加えて、口コミ情報の代表例と、評価指標内訳要求ボタン222aと、口コミ表示要求ボタン231と、口コミ投稿要求ボタン232とが設けられている。
また、領域223には、施設の外観の画像と、施設内部の画像とが提示されている。この領域223の画像は、介護事業者属性情報データベース15のフィールド15gに登録されている施設紹介画像である。
また、領域224には、施設名称、住所、連絡先(図示する例では、電話番号、FAX番号)、設立年月日、施設のホームページのURLが提示されている。
また、領域225には、施設のPRやサービス内容を説明した説明文が提示されている。この領域223の情報は、介護事業者属性情報データベース15のフィールド15eに登録されている施設の説明文である。
【0087】
また、
図11に示すWebページ220aをスクロールさせて表示させる、
図12に示すWebページ220bには、スタッフプロフィールが提示されている領域226と、施設を紹介する動画ファイルが提示されている領域227と、施設が提供するサービス項目が提示された領域228と、資料請求・見学リスト追加申請ボタン229と、資料請求項・見学申請ボタン230とが設けられている。
なお、領域226には、施設の代表者の写真(画像)と、代表者の挨拶文(テキスト)と、施設のスタッフの集合写真(画像)とが提示されている。この領域223の情報は、介護事業者属性情報データベース15のフィールド15iに登録されているスタッフ情報である。
また、領域227には、施設が作成したこだわり動画ファイルが添付されている。この領域223の画像は、介護事業者属性情報データベース15のフィールド15hに登録されている施設紹介動画である。
また、領域228に、提示されるサービス項目は、「送迎」、「健康チェック」、「レクリエーション」、「外出」、「機能訓練」、「入浴」、「排泄介助」、「食事おやつ」等であり、図示する例では、文字アイコンで提示されているが、一覧表形式で提示されていても良い。なお、この領域228の情報は、介護事業者属性情報データベース15のフィールド15jに登録されている提供サービスである。
【0088】
上記のWebページ220a、bには、介護施設の説明が詳細に記載されていると共に、介護事業者を評価した評価指標が提示されている。そのため、ユーザは、在宅介護サービスの評価指標を参考にしながら、提供されるサービスについて詳細に検討することができる。また、ユーザは、Webページ220a上の評価指標内訳要求ボタン222aを押下することで、評価指標の判断基準を示す情報を要求できるようになっている。そして、Webページ220a上の評価指標内訳要求ボタン222aが押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下されたWebページ220に提示された介護事業者の「介護事業者IDを含む評価指標内訳要求」が送信される。
【0089】
サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む評価指標内訳要求」を受け付けると、Webページ220を生成する際に読み出して利用したレコードを用いて、評価指標内訳要求に対応する介護事業者の評価指標の内訳が掲載されたWebページ240を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、
図13に示すような、介護事業者の評価指標の内訳が掲載されたWebページ240が提供される。
【0090】
図13に示すWebページ240には、「施設名称(及び介護事業者ID)、提供するサービスのタイプ(サービス種別)、施設の住所」が提示された領域241と、評価指標が提示された領域242と、評価指標の算出根拠である内訳情報が提示された領域243とが設けられている。
【0091】
また、評価指標の内訳情報が提示された領域243には、評価指標の算出するために用いられている「6種類」の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、及び運営会社評価値)の点数をレーザチャートで示した評価値グラフが表示されている。
ユーザは、評価値グラフを見ることで、介護事業者がどのような評価項目で評価されているのかを知ることができる。また、ユーザは、評価値グラフを見ることで、例えば、ユーザの評価が高いが、介護従事者の評価が低い等の介護事業者の実情(従業員の待遇が悪い等の実情)を推測できる。また、感染症や災害対策が十分にできているのか、行政情報から見た評価がどうなっているのか等の多角的な視点で介護事業者の評価を知ることができる。
【0092】
また、上述した
図11に示す、Webページ220a(或いは、
図10に示すWebページ210の簡易情報表示欄211)には、口コミ表示要求ボタン231と、口コミ投稿要求ボタン232とが設けられている。
そして、Webページ220a(或いは、Webページ210の簡易情報表示欄211)上の口コミ表示要求ボタン231が押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下されたWebページ220(或いは、Webページ210の簡易情報表示欄211)に提示された介護事業者の「介護事業者IDを含む口コミ表示要求」が送信される。
【0093】
サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む口コミ表示要求」を受け付けると、Webページ220を生成する際に読み出して利用したレコード(ユーザ評価情報データベース21のレコレード、及び介護従事者評価情報データベース22のレコード)を用いて、介護事業者に対する「ユーザWeb評価値及びユーザ口コミ情報」と、介護事業者に対する「介護従事者Web評価値及びユーザ口コミ情報」とが提示されたWebページ(図示せず)を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、介護事業者に対する「ユーザWeb評価値及びユーザ口コミ情報」と、介護事業者に対する「介護従事者Web評価値及び介護従事者口コミ情報」とが提示されたWebページが提供される。すなわち、ユーザは、自身が興味を持った介護事業者について、ユーザの「評価及び口コミ情報」と、介護従事者の「評価及び口コミ情報」とが提示される。
【0094】
また、Webページ220a(或いは、Webページ210の簡易情報表示欄211)上の口コミ投稿要求ボタン232が押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下されたWebページ220(或いは、Webページ210の簡易情報表示欄211)に提示された介護事業者の「介護事業者IDを含む口コミ投稿要求」が送信される。
【0095】
サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む口コミ投稿要求」を受け付けると、Webページ220を生成する際に読み出して利用したレコードを用いて、対応する介護事業者に対する評価値及び口コミ情報を受け付けるWebページ250を生成して、ユーザ端末30に送信する。
これにより、ユーザ端末30には、
図14に示すような、介護事業者に対する評価値及び口コミ情報を受け付けるWebページ250が提供される。
【0096】
図14に示すWebページ250には、「施設名称(及び介護事業者ID)、提供するサービスのタイプ(サービス種別)」が提示された領域251と、投稿者種別を選択するための領域252と、評価値を入力するための領域253と、口コミ情報(テキスト情報)を入力するための領域254と、投稿ボタン255とが設けられている。
なお、領域252では、介護事業のユーザ(利用者)と、ケアマネジャー等の介護従事者とを選択できるようになっている。ユーザ端末30を操作するのが、介護事業のユーザの場合は、ユーザ(利用者)を選択する。また、ユーザ端末30を操作するのが、介護事業の介護従事者の場合は、介護従事者を選択する。これにより、Webページ250上において、利用者の評価と、介護従事者の評価が得られるようになる。
また、領域253では、5段階の評価値(1、2、3、4、5)が入力できるようになっている。
また、領域254では、所定文字内の文章(テキスト情報が入力できるようになっている。
【0097】
そして、ユーザ端末30を操作するユーザが、Webページ250において、投稿者種別を選択し、評価値を入力し、口コミ情報を入力した上で、投稿ボタン255が押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下されたWebページ250に提示された介護事業者の「介護事業者IDを含む口コミ投稿情報」が送信される。
【0098】
サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む口コミ投稿情報」を受け付けると、口コミ投稿情報の投稿者種別を参照する。
【0099】
そして、情報提供部11は、投稿種別が「介護事業のユーザ」の場合には、口コミ投稿情報に含まれる「介護事業者ID」に、口コミ投稿情報に含まれる「評価値、口コミ情報」を対応付けたレコードを生成し、ユーザ情報データベース21に記憶させる。具体的には、フィールド21aに「口コミ投稿情報に含まれる「介護事業者ID」」が登録され、フィールド21bに「口コミ投稿情報に含まれる「評価値(ユーザWeb評価値)」が登録され、フィールド21cに「口コミ投稿情報に含まれる「ユーザ口コミ情報」」が登録されたレコードを生成し、ユーザ情報データベース21に記憶させる。
【0100】
一方、情報提供部11は、投稿種別が「介護従事者」の場合には、口コミ投稿情報に含まれる「介護事業者ID」に、口コミ投稿情報に含まれる「評価値、口コミ情報」を対応付けたレコードを生成し、介護従事者情報データベース22に記憶させる。具体的には、フィールド22aに「口コミ投稿情報に含まれる「介護事業者ID」」が登録され、フィールド22bに「口コミ投稿情報に含まれる「評価値(介護従事者Web評価値」」が登録され、フィールド22cに「口コミ投稿情報に含まれる「介護従事者口コミ情報」」が登録されたレコードを生成し、介護従事者情報データベース22に記憶させる。
【0101】
また、
図12に示すWebページ220bには、資料請求・見学リスト追加申請ボタン229と、資料請求項・見学申請ボタン230とが設けられている。
そして、これらのボタン229、230が押下されると、ユーザ端末30からサーバ10の情報提供部11に、押下されたWebページ220に提示された介護事業者の「介護事業者IDを含む資料請求要求」が送信される。
【0102】
サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30から送信される「介護事業者IDを含む資料請求要求」を受け付けると、ユーザ端末30に対して、ユーザの氏名や資料送付先等のユーザ情報を書き込むためのWebページ(図示せず)を送信し、Webページからユーザ情報を取得する。そして、情報提供部11は、Webページ220を生成する際に読み出して利用した両レコードを用いて、対応する介護事業者に対して、電子メール等で取得したユーザ情報が含まれる資料送付要求を送信する。
【0103】
なお、ユーザ端末30が、Webページ220b上で、資料請求項・見学申請ボタン230を受け付けたときには、サーバ10の情報提供部11に送信される「介護事業者IDを含む資料請求要求」に、見学申請要求が含まれるようになっている。この場合、サーバ10の情報提供部11は、ユーザ端末30に対して、さらに、見学希望日時等を書き込むためのWebページ(図示せず)を送信し、Webページからユーザ情報及び見学希望日時を取得する。そして、情報提供部11は、Webページ220を生成する際に読み出して利用したレコードを用いて、対応する介護事業者に対して、電子メール等で取得したユーザ情報及び見学希望日時が含まれる見学希望を送信する。
【0104】
以上、説明したように、本実施形態の介護事業者情報提供システムは、在宅介護サービスを提供する介護事業者を評価する評価指標を算出する評価指標算出部12が設けられている。評価指標算出部12は、介護事業者に関する複数の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、運営会社評価値)を取得し、その取得した複数の評価値を用いて介護事業者を評価した評価指標を算出している。この構成によれば、例えば、ユーザの口コミ情報のようなユーザ視点で評価された評価値に加えて、介護従事者が評価した評価値や、調査機関が評価した客観的な評価値や、役所が公開している行政情報を用いた評価値、感染症&災害対策に関する評価値、本システムを運営する運営会社の評価を反映させた評価指標が算出することができる。
すなわち、本実施形態によれば、在宅介護サービスを提供する介護事業者について、複数の視点が反映された、信頼性が高い評価指標が算出できると期待される。
【0105】
また、本実施形態の介護事業者情報提供システムは、ユーザ端末30に対して、介護事業者の評価指標を含む介護事業者情報を提供する情報提供部11を有している。この構成によれば、介護サービスの提供する介護事業者を探しているユーザは、介護事業者の業務内容について、複数の視点を反映させた評価指標を取得できる。
すなわち、ユーザは、複数の視点を反映させた評価指標を参考にして、介護事業者の在宅介護サービスの良し悪しを検討した上で、利用する介護事業者を検討することができる。
【0106】
また、本実施形態の介護事業者情報提供システムは、ユーザ端末30に対して、介護事業者の評価指標の算出基準にしている、複数の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、及び運営会社評価値)の点数をレーザチャートで示している。
この構成によれば、ユーザは、介護事業者がどのような項目が評価されているのかを知ることができる。例えば、ユーザは、レーザチャートを見ることで、例えば、ユーザの評価が高いが、介護従事者の評価が低い等の介護事業者の実情(従業員の待遇が悪い等の実情)を推測できる。また、感染症や災害対策が十分にできているのか、行政情報から見た評価がどうなっているのか等の多角的な視点で介護事業者の評価を知ることができる。
【0107】
このように、本実施形態によれば、在宅介護サービスを提供する介護事業者を評価する評価指標を算出し、ユーザ端末30に対して評価指標を含む介護事業者情報を提供する介護事業者情報提供システム、及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【0108】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
【0109】
具体的には、上述した実施形態では、介護事業者の評価指標の算出するために「6種類」の項目の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、及び運営会社評価値)を用いているが、特にこれに限定されるものではない。「6種類」の項目の評価値のうち、2以上の項目を任意に組み合わせて評価指標を算出するようにしてもよい。
例えば、評価指標算出部11は、ユーザ評価値と、介護従事者評価値と、調査機関評価値と、運営会社評価値とを用いて、すなわち、4種類の評価値の平均値を評価指標として算出するようにしてもよい。
或いは、評価指標算出部11は、ユーザ評価値と、介護従事者評価値と、調査機関評価値と、運営会社評価値と、行政評価値を用いて、すなわち、この5種類の評価値の平均値を評価指標として算出するようにしてもよい。或いは、評価指標算出部11は、ユーザ評価値と、介護従事者評価値と、調査機関評価値と、運営会社評価値と、感染症&災害対策評価値とを用いて、すなわち、この5種類の評価値の平均値を評価指標として算出するようにしてもよい。
【0110】
また、上述した実施形態では、介護事業者の評価指標は、「6種類」の項目の評価値(ユーザ評価値、介護従事者評価値、調査機関評価値、行政情報評価値、感染症&災害対策評価値、及び運営会社評価値)の平均値になっているが特にこれに限定されるものではない。例えば、介護事業者の評価指標は、「6種類」の項目の評価値の合計値になっていても良い。
【符号の説明】
【0111】
1…サーバ装置(サーバ)
11…情報提供部
12…評価指標算出部
13…データ設定部
15…介護事業者属性情報データベース
16…調査機関評価情報データベース
21…ユーザ評価情報データベース
22…介護従事者評価情報データベース
23…調査機関評価情報データベース
24…行政評価情報データベース
25…感染症&災害対策評価情報データベース
26…運営会社評価情報データベース
101…CPU
102…主記憶装置
103…補助記憶装置
104…IOインターフェース
105…通信インターフェー
30…ユーザ端末
31…表示部
32…入力部
33…通信処理部
34…介護事業者情報取得部
301…CPU
302…主記憶装置
303…補助記憶装置
304…IOインターフェース
305…通信インターフェース