(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】可動パッドを有するヴァイオリンショルダレスト
(51)【国際特許分類】
G10D 3/18 20200101AFI20240516BHJP
【FI】
G10D3/18 110
(21)【出願番号】P 2022553615
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 CA2021050268
(87)【国際公開番号】W WO2021174350
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-11-04
(32)【優先日】2020-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522352487
【氏名又は名称】ザ・クン・ショルダー・レスト・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアナ・ファルハ
(72)【発明者】
【氏名】アレッド・ジェームズ
【審査官】大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開昭55-166696(JP,A)
【文献】実開昭55-131144(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0233782(US,A1)
【文献】特開2016-090997(JP,A)
【文献】実開昭59-161189(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10D 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヴァイオリンまたはヴィオラのためのショルダレストであって、
第1の端部および第2の端部を有するブリッジビームであって、前記ブリッジビームの長さを調節するための長さ調節機構を備える、ブリッジビームと、
前記ブリッジビームに対して摺動調節可能である肩係合パッドであって、前記ブリッジビームの前記長さ調節機構とは独立して前記ブリッジビームに対する前記肩係合パッドの位置を調節する肩係合パッドと、
前記ヴァイオリンまたは前記ヴィオラを把持するために前記ブリッジビームの前記第1の端部に配設された第1のフォークと、
前記ヴァイオリンまたは前記ヴィオラを把持するために前記ブリッジビームの前記第2の端部に配設された第2のフォークと、
を備える、ショルダレスト。
【請求項2】
前記肩係合パッドが取外し可能に取り付けられるブリッジブロックをさらに備え、前記ブリッジブロックは、前記ブリッジビーム上を摺動するような形状にされ、前記ブリッジブロックは、前記ブリッジビームに沿った任意の位置において前記ブリッジビームに対して前記ブリッジブロックをクランプ固定するためのクランプ機構を有する、請求項1に記載のショルダレスト。
【請求項3】
前記クランプ機構は、前記ブリッジビームに整列されたクランプねじと、角度付き表面を有するクランプブロックと、を備え、それにより、前記クランプねじが締められたときに、前記クランプブロックにより前記ブリッジブロックが前記ブリッジビームに対してクランプ固定される、請求項2に記載のショルダレスト。
【請求項4】
前記ブリッジブロックは、前記肩係合パッドのパッドアダプタを受け入れるような形状にされる、請求項2に記載のショルダレスト。
【請求項5】
前記ブリッジブロックは、前記ブリッジブロックから前記パッドアダプタを係合解除するためのラッチを有する、請求項4に記載のショルダレスト。
【請求項6】
前記ブリッジブロックおよび前記パッドアダプタは、前記ブリッジブロックと前記パッドアダプタとの間に高摩擦ばめをもたらすテーパ状インターロック部材を有する、請求項4に記載のショルダレスト。
【請求項7】
前記ブリッジブロックは、前記ブリッジブロックが前記ブリッジビームからクランプ固定解除されたときに、前記ブリッジブロックが前記ブリッジビームに対して摺動可能に取り付けられたままの状態に留まるように、前記ブリッジビームに対して係合するフックを有する、請求項
2に記載のショルダレスト。
【請求項8】
前記長さ調節機構は、ラチェット機構である、請求項1に記載のショルダレスト。
【請求項9】
前記ブリッジビームは、歯を有する内方ブリッジを画定する伸長可能フットビームを備え、前記伸長可能フットビームは、前記ブリッジビームの外方ブリッジから延在し、前記ラチェット機構によりロック可能である、請求項
8に記載のショルダレスト。
【請求項10】
歯を有する2つのラチェットラッチをさらに備え、前記歯は、前記内方ブリッジの2つの側部に沿って配設された前記歯から前記ラチェットラッチの前記歯を係合解除するためのものである、請求項
9に記載のショルダレスト。
【請求項11】
前記肩係合パッドは、自由形状の非弾性変形可能な材料である、請求項1に記載のショルダレスト。
【請求項12】
前記自由形状の非弾性変形可能な材料
は、肩形状に合致する複数の形状へと非弾性変形可能である、
請求項11に記載のショルダレスト。
【請求項13】
前記自由形状の非弾性変形可能な材料は、可鍛コアと、前記可鍛コア上のクッション要素と、を備える、請求項12に記載のショルダレスト。
【請求項14】
前記肩係合パッドは、前記ブリッジビームに対して摺動可能に固定されたブリッジブロックに対して取外し可能に取付け可能なパッドアダプタを備える、請求項12に記載のショルダレスト。
【請求項15】
前記ブリッジブロックは、前記ブリッジビーム上を摺動するような形状にされ、前記ブリッジブロックは、前記ブリッジビームに沿った任意の位置において前記ブリッジビームに対して前記ブリッジブロックをクランプ固定するためのクランプ機構を有する、請求項14に記載のショルダレスト。
【請求項16】
前記クランプ機構は、前記ブリッジビームと整列されたクランプねじと、角度付き表面を有するクランプブロックと、を備え、それにより、前記クランプねじが締められた場合に、前記クランプブロックは、前記ブリッジブロックに前記ブリッジビームをクランプ固定させる、請求項15に記載のショルダレスト。
【請求項17】
前記ブリッジブロックは、前記ブリッジブロックから前記パッドアダプタを解除するためのラッチを備える、請求項14に記載のショルダレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/986,371号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、一般に、ヴァイオリンまたはヴィオラのためのショルダレストに関する。
【背景技術】
【0003】
ショルダレストは、ヴァイオリンまたはヴィオラに対して装着され得る付属デバイスである。典型的には、ショルダレストは、ヴァイオリンまたはヴィオラの裏板の両側に対してショルダレストを取外し可能に取り付けるためのフォーク型クランプ部材すなわち「フット」を有する。ショルダレストは、演奏者にとって快適な高さに楽器を離間させる。ショルダレストは、人間の肩および鎖骨の自然な湾曲に対してほぼ合致する本体輪郭を有し得る。
【0004】
様々なサイズの楽器と演奏者の身体構造および姿勢の好みとの両方に対応するために、一部のショルダレストは、フォーク型クランプ部材同士の間の高さおよび距離が調節可能である。
【0005】
調節可能なショルダレストのいくつかの例が、「Violin or the Like Shoulder Rest」と題する米国特許第5,270,474号(Kun)、「Violin Shoulder Rest」と題する米国特許第5,419,226号(Kun)、「Shoulder Rest for Violin or Like Instrument」と題する米国特許第5,567,893号(Kun)、「Adjustable Shoulder Rest for Violins or the Like」と題する米国特許第6,031,163号(Cullumら)、「Violin or the Like Instrument」と題する米国特許第7,265,284号(Muirら)において開示されており、これらの米国特許はいずれも、参照により本明細書に組み込まれている。
【0006】
よりコンパクトな保管を可能にするために、例えば「Shoulder Rest for Violin or Like Instrument」と題する米国特許第5,731,531号(Kun)において開示されているショルダレストなどの一部のショルダレストは、折り曲げ可能(または「折畳み可能」)であり、この米国特許は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0007】
ショルダレストの本体またはブリッジは、例えばポリマー、複合材料、金属、または木材などの種々の材料から作製され得る。参照により本明細書に組み込まれている、「Bridge for a Violin or Viola Shoulder Rest」と題する米国特許第6,291,750号(Farha)は、複数の木製ベニヤ板を含む積層体から作製された本体またはブリッジを開示している。
【0008】
ショルダレストエルゴノミクスの他の改善例は、「Clamping Member for a Violin Shoulder Rest」と題する米国特許第7,385,124号(Clemente)および「Adjustable and Foldable Shoulder Rest for Violin or Viola」と題する米国特許第9,311,903号(Balatti)において開示されており、これらの米国特許は、参照により本明細書に組み込まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許第5,270,474号
【文献】米国特許第5,419,226号
【文献】米国特許第5,567,893号
【文献】米国特許第6,031,163号
【文献】米国特許第7,265,284号
【文献】米国特許第5,731,531号
【文献】米国特許第6,291,750号
【文献】米国特許第7,385,124号
【文献】米国特許第9,311,903号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
調節可能および折り曲げ可能なショルダレストが当技術分野において知られているが、調節性およびエルゴノミクスにおけるさらなる改善が依然として強く望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書では、新規のショルダレストが開示される。一実施形態では、ショルダレストは、ブリッジに対して摺動するためにブリッジから結合解除される肩係合パッドを有する。このパッドは、ブリッジビーム上を摺動するような形状にされたビーム係合部分を有するブロックに対して取り付けられ得る。他の実施形態では、ショルダレストは、独立的に調節可能なモジュラーパッドを有する。この実施形態では、それぞれのアームに対して取り付けられた第1の肩係合パッドおよび第2の肩係合パッドは、例えばブリッジビーム中の溝内において並進移動するなどブリッジビームに対して移動する、1つまたは2つのアームキャリッジに対して連結される。さらなる実施形態では、パッドは、肩形状に合致する複数の形状へと非弾性形状の変形可能である、例えば自由形状メッシュなどの自由形状の非弾性変形可能な材料を含む。
【0012】
したがって、本開示における本発明による一態様は、ヴァイオリンまたはヴィオラのためのショルダレストであって、第1の端部および第2の端部を有するブリッジビームと、ブリッジビームに対して摺動調節可能である肩係合パッドとを備える、ショルダレストである。このショルダレストは、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するために第1の端部に配設された第1のフットと、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するために第2の端部に配設された第2のフットとを含む。
【0013】
本開示における本発明による別の態様は、ヴァイオリンまたはヴィオラのためのショルダレストであって、第1の端部および第2の端部を有するブリッジビームと、ブリッジビームに対してそれぞれ独立的に調節可能である第1の肩係合パッドおよび第2の肩係合パッドとを備える、ショルダレストである。このショルダレストは、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するために第1の端部に配設された第1のフットと、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するために第2の端部に配設された第2のフットとをさらに含む。
【0014】
本概要は、本発明のいくつかの重要な態様を強調するために提示されるものであり、本開示における本発明のすべての態様の排他的または限定的な定義であるようには意図されていない。本発明の他の態様が、詳細な説明および図面において開示され得る。
【0015】
添付の図面との組合せにおいて、以下の詳細な説明から、本技術のさらなる特徴および利点が明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】ブリッジビーム上を摺動するような形状にされたビーム係合部分を有するブロックに対して取り付けられた肩係合パッドを有するショルダレストの等角図である。
【
図7】ブリッジビーム中の溝内に配設されたアームキャリッジに対して連結された各アームに対してそれぞれ取り付けられた第1の肩係合パッドおよび第2の肩係合パッドを有するショルダレストの等角図である。
【
図15】下部部材の2つの分解された構成要素の端面図である。
【
図16】上部部材の2つの分解された構成要素の側面図である。
【
図17】一実施形態による自由形状メッシュの上面図である。
【
図18】別の実施形態による、ブリッジビームに対してオフセットされて取り付けられる自由形状メッシュの図である。
【
図19】本発明の別の実施形態によるショルダレストの等角図である。
【
図30】
図19のブリッジブロックアセンブリの等角図である。
【
図31】
図19のブリッジブロックアセンブリの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面全体にわたり、同様の特徴部は同様の参照符号により識別されることに留意されたい。
【0018】
図1~
図6は、本発明の一実施形態によるヴァイオリンまたはヴィオラのための調節可能なショルダレストを示す。
図1~
図6に示す実施形態では、ショルダレストは肩係合パッドを有し、この肩係合パッドは、ブリッジビームから機械的に結合解除されることによりブリッジビームに対して摺動する。このパッドは、ブリッジビーム上で摺動するような形状にされたビーム係合部分を有するブロック(本明細書においてはブリッジブロックまたはブリッジブロックアセンブリとも呼ばれる)に対して取り付けられ得る。
【0019】
図1~
図6に示すように、参照数字10により全体的に示されるショルダレストは、ブリッジビーム12および肩係合パッド14を備える。ブリッジビーム12は、第1の端部16および第2の端部18を有する。パッド14は、楽器対向面と、ヴァイオリンまたはヴィオラの演奏中に演奏者の肩上に載置されるように設計された肩係合面とを有する。第1の対の歯、爪、またはフィンガを有する第1のフット20(本明細書においてはフォークまたはフォーク型クランプ部材とも呼ばれる)が、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するためにブリッジビーム12の第1の端部16に配設される。第2の対の歯、爪、またはフィンガを有する第2のフット22(あるいはフォークまたはフォーク型クランプ部材)が、ヴァイオリンまたはヴィオラを把持するためにブリッジビームの第2の端部18に配設される。第1のフット20および第2のフット22は、ブリッジビームに対して回転可能であってもよい。図示する実施形態では、第1のフットは、例えば円筒状シャフトなどである第1のステム20aを有し、この第1のステム20aは、ブリッジビーム中に形成された第1の対応するサイズの穴またはソケット内において回転するように嵌着される。第2のフットは、例えば円筒状シャフトなどである第2のステム22aを有し、この第2のステム22aは、ブリッジビーム中に形成された第2の対応するサイズの穴またはソケット内において回転するように嵌着される。したがって、各フット20、22のステム20a、22aは、ブリッジビーム12に対するフット20、22の回転を可能にすることにより調節性を与える。
【0020】
図1~
図6に示すショルダレストのブリッジビーム12は、ブリッジビーム12から延在して第2の端部18を画定する伸長可能フットビーム24をさらに備える。このフットビームは、図に示されるようにラチェット26を備えるが、他の機能的に均等な機構で代用してもよい。ショルダレスト10は、ラチェットとインターロックするためのラチェットリング28をさらに備える。ラチェットリング28は、一実施形態では、ラチェットから係合解除するために押し潰すことが可能なものである。一実施形態では、ラチェットリングは、演奏者の親指および他の指により圧迫された場合に変形する薄壁楕円形カラーであってもよい。一実施形態では、ラチェットリングマウント29が、ラチェットリングを取り付けるために設けられる。
【0021】
他の実施形態では、ラチェットリングは、これらのラチェット特徴部内へと食い込むための両歯を形成するが、これらの歯は、戻しばねを実現する手段としても設けられる。一実施形態では、これらのラチェット特徴部は、ラチェットリングから分離される。ラチェット歯はラチェット特徴部内へと食い込み、ラチェットリングはばね力を生じさせることによりラチェット特徴部同士を共に付勢する。
【0022】
図示する実施形態では、ブリッジビーム12は、楕円形状中空ビームである。このブリッジビームは、ヴァイオリンまたはヴィオラの演奏時に演奏者により印加される通常の力およびトルクを被ったときの大きな曲げまたは捩れに抵抗するように、適切な剛性材料から作製される。さらに、ヴァイオリンまたはヴィオラに対して装着された場合のショルダレストの音響特性は、ヴァイオリンまたはヴィオラにより発生する音に対して有害な影響をもたらさないようなものである。中空ビームは、フットビームを中に後退させることのできる空洞部を形成する。一変形例では、ブリッジビームは、フットビームを収容するために一方の端部においてのみ中空部分または空洞部を有しつつ、部分的に中実であってもよい。他の一変形例では、ブリッジビームは中実であってもよく、この場合にフットビームは、ブリッジビームの外方表面上を摺動する管状構造体であることが可能である。ブリッジビームが管状であることは必須ではない。さらに他の変形例では、ブリッジビームは、U字形状などの他の断面形状を有し得る。
【0023】
肩係合パッド14は、ブリッジビーム12に対して連結するために、パッドスロット調節ブラケット31aを備えるまたはパッドスロット調節ブラケット31aに対して連結されたブロック31を介して取り付けられる。図示する実施形態では、ブロック31は、ブリッジビーム12上を摺動するような形状にされたクロー32を画定する凹状輪郭ビーム係合部分を有する。
【0024】
ショルダレスト10は、ブリッジビーム12に対してブロック31をロックするためのラッチ30をさらに備え得る。したがって、肩係合パッド14は、ブリッジビーム12に対してパッド14およびブロック31を並進移動させることによって調節され得る。一実施形態では、ブロックの下方半部が、設定手順の最中にブリッジビームに対して固定される。ブロックの上方半部は、クイック連結解除機構を備える。他の実施形態では、つまみねじが、ブリッジビームに対してブロックを固定するために使用され得る。さらに他の実施形態では、それぞれ異なる高さのブロックが、ブリッジビームに対する様々なパッドの高さを実現するために、ブリッジビームに対して交換可能に取り付けられてもよい。
【0025】
また、ショルダレスト10のブロックは、ブリッジビーム12に対する肩係合パッド14の摺動を可能にするためにブリッジビーム12からブロックを係合解除するためのクイック連結解除機構を備え得る。一実施形態では、ブロッククイック連結解除機構は、ブリッジビーム12に係合するための凹状輪郭クロー32を備える。このクロー32は、ブリッジビーム12の楕円形状に合致するような形状にされる。以降において、このクイック連結解除機構をさらに説明する。
【0026】
一実施形態では、ブロックは、ブリッジビームに対して、したがって、フットに対しておよびショルダレストが装着されるヴァイオリンまたはヴィオラに対して、肩係合パッドに角度をつけるために、ブリッジビームに対して角度をつけられてもよい。例えば、一実施形態では、肩係合パッドは、若干の角度をなしてブロック内に嵌まる部分を有する。このブロックの角度は変更されてもよく、ブリッジビームに対するブロックの角度を調節するための適切な機構が設けられてもよいことが理解されよう。
【0027】
一実施形態では、
図1~
図6のショルダレストは、肩形状に合致する複数の形状へと非弾性変形可能である自由形状の非弾性変形可能な材料を含む。一例は自由形状メッシュである。自由形状の非弾性変形可能な材料は、パッドの一部であってもよく、またはパッドに対して装着されてもよい。本明細書において、「非弾性変形可能な」という表現は、自由形状の非弾性変形可能な材料が、曲げまたは捩りにより手作業で変形されて、それにより解放後にも変形形状に留まり得ることを意味する。この自由形状の非弾性変形可能な材料は、演奏者の肩に対して適合するような形状にされ得る。
【0028】
図7~
図12は、本発明の他の実施形態によるヴァイオリンまたはヴィオラのための調節可能なショルダレストを示す。
図7~
図12に示す実施形態では、ショルダレストは、複数のモジュラーパッドを有し、すなわち、例えばブリッジビーム中の溝内に配設されるなど、ブリッジビームに対して可動である1つのアームキャリッジまたは各アームキャリッジに対して連結された各アームに対してそれぞれ取り付けられた第1の肩係合パッドおよび第2の肩係合パッドを有する。
【0029】
これらの2つのモジュラーパッドは、フットの高さを変更することなく高さ調節を可能にするように独立的に可動であり、それによりブリッジビームは、ブリッジビームが取り付けられるヴァイオリンまたはヴィオラに対して可能な限り近くに位置を留められる。このモジュール式設計は、ヴァイオリンまたはヴィオラとのおよび演奏者の肩との接触を最小限にとどめることを可能にする。一実施形態では、第1の肩係合パッドは、ブリッジビーム中の溝内に配設されたアームキャリッジに対して連結される第1のアームに対して取り付けられ、第2の肩係合パッドは、アームキャリッジに対して連結される第2のアームに対して取り付けられる。他の実施形態では、第1の肩係合パッドは、ブリッジビームに対して並進移動する第1のアームキャリッジに対して連結される第1のアームに対して取り付けられ、第2の肩係合パッドは、第1のアームキャリッジとは独立してブリッジビームに対して並進移動する第2のアームキャリッジに対して連結される第2のアームに対して取り付けられる。
【0030】
第1のアームおよび第2のアームは、個別に調節可能である第1の角度および第2の角度を画定し得る。第1のアームおよび第2のアームは、第1のパッドおよび第2のパッドをそれぞれ支持する第1のヒンジおよび第2のヒンジに対して枢動的に取り付けられ得る。第1のアームおよび第2のアームは、個別に高さ調節可能であってもよい。したがって、このモジュール式設計により、先行技術のショルダレストでは不可能であった調節自由度がもたらされる。
【0031】
図7~
図12に示す実施形態では、ショルダレスト10はブリッジビーム12を有する。上述のように、ブリッジビーム12は、第2の端部を画定するようにブリッジビーム内から伸縮可能であるフットビーム24を備える。第1のフット20は、ブリッジビームの第1の端部に配設され、第2のフット22は、第2の端部に(フットビーム上の)配設される。
図1~
図6の実施形態と同様に、
図7~
図12の実施形態では、フットビームは、押し潰すことが可能なラチェットリングにインターロックするラチェットをさらに備える。
【0032】
図7~
図12に示す実施形態では、ショルダレストは、ブリッジビーム12中の溝46内に配設されたアームキャリッジ44に対して連結される第1のアーム42に対して取り付けられた第1の肩係合パッド40を備える。また、ショルダレストは、アームキャリッジ44に対して連結される第2のアーム52に対して取り付けられた第2の肩係合パッド50を備える。
【0033】
図7~
図12に示す実施形態では、第2のアーム52は第1のアーム42よりも長い。一変形例では、第1のアームおよび第2のアームは同一の長さを有し得る。他の変形例では、第1のアームは第2のアームよりも長くてもよい。
【0034】
図7~
図12に示す実施形態では、第2のパッド50は第1のパッド40よりも大きい。一変形例では、第1のパッドおよび第2のパッドは同一サイズである。他の変形例では、第1のパッドは第2のパッドよりも大きい。
【0035】
図7~
図12に示す実施形態では、第1のアーム42および第2のアーム52は、角度付きアームである。各角度付きアームは、近位アームセグメントおよび遠位アームセグメントにより特徴づけられる。近位アームセグメントはパッドに対して最も近くに位置し、遠位アームセグメントはパッドから最も遠くに、すなわちブリッジビームに対して最も近くに位置する。したがって、第1のアーム42は、第1の近位アームセグメント42aおよび第1の遠位アームセグメント42bにより特徴づけられる。同様に、第2のアーム52は、第2の近位アームセグメント52aおよび第2の遠位アームセグメント52bにより特徴づけられる。図に示す具体的な実施形態では、第1の近位アームセグメント42aおよび第1の遠位アームセグメント42bは、第1の鈍角を画定する。同様に、第2の近位アームセグメント52aおよび第2の遠位アームセグメント52bは、第2の鈍角を画定する。図示する特定の実施形態では、第1の鈍角および第2の鈍角はそれぞれ異なる角度である。
【0036】
図7~
図12に示す実施形態では、第1の肩係合パッド40は、第1のパッドヒンジ60に対して取り付けられ、さらにこの第1のパッドヒンジ60は、第1のアーム42の近位端部に対して枢動的に連結される。同様に、第2の肩係合パッド50は、第2のパッドヒンジ70に対して取り付けられ、さらにこの第2のパッドヒンジ70は、第2のアーム52の近位端部に対して枢動的に取り付けられる。
【0037】
図13~
図16は、本明細書において説明されるショルダレストと共に、特に
図1~
図6に示す実施形態と共に使用され得るクイックリリース機構を示す。
図13~
図16に示すように、クイックリリース機構は、上部部材80と、上記で紹介したクロー32を画定する輪郭部分を有する下部部材82とを備える。クイックリリース機構は、1対のボタン84と、これらのボタン84間に配設される1対の平行な圧縮ばね86とを備える。下部部材82は、2つの上方突出フック88を備え、これらの上方突出フック88は、上部部材中に形成された2つの離間された略矩形スロット90内へと嵌入する。さらに、同様の形状およびサイズにされたスロット92が、2つのボタン84のそれぞれに形成され、それにより上方突出フック88に対してこれらの2つのボタンが連結される。ボタン84を圧迫することにより圧縮ばねの圧縮が生じ、これにより下部部材が変形してブリッジビームに対する把持圧力が解除される。パッドが新たな位置へと摺動されると、ボタン84は解除され、下部部材はその元の位置(元の形状)へと戻り、それによりブリッジビームに対して把持圧力を印加してパッドをブリッジビームに沿ったこの新たな位置に保持する。
【0038】
図17は、一実施形態による自由形状の非弾性変形可能な材料の一例としての自由形状メッシュの上面図である。この自由形状メッシュは、この図に示すように構成され得る。
図17に示す実施形態では、自由形状メッシュ100は、背骨部、支持部材、またはフレーム要素102に対して連結される。この実施形態では、フット20、22は背骨部102に対して取り付けられる。次いで、自由形状メッシュは、快適性のためにパッドまたはクッションで覆われる。一実施形態では、自由形状メッシュは、変形性を与えるために単一の金属層を有する。他の実施形態では、複数の軸においてそれぞれ異なる変形性の度合いを実現するために、それぞれ異なる材料および/またはそれぞれ異なる材料厚さおよび/またはそれぞれ異なる穿孔パターンの複数の層が存在する。したがって、いくつかの実施形態では、自由形状メッシュは長手方向および横方向において柔軟に作製され得る。これにより、ショルダレストは、例えば波形状、捩れ形状、フック形状、およびエッジ波形状などの様々な形状へと曲がることが可能となる。
【0039】
図18は、ブリッジビームに対してオフセットされて取り付けられる自由形状メッシュ100および背骨部102の図である。この実施形態では、背骨部102は、自由形状メッシュ100がブリッジビームに対して側方にオフセットされるように、オフセットブラケット104に対して取り付けられる。
【0040】
図19~
図36は、本発明の他の実施形態によるショルダレストを示す。
図19~
図25は、このさらなる実施形態の完全体としてのショルダレスト10を示すが、
図26~
図29は、肩係合パッド14を単独で示し、
図30~
図31は、ブリッジブロック131を単独で示し、
図32~
図36は、フォーク(フット)20の一方を単独で示す。
【0041】
図19~
図36に示す実施形態では、ショルダレスト10は、肩係合パッド14およびフォーク20、22を支持するための剛性支持構造体を画定する細長ブリッジビーム12を有する。
図19~
図25に示す具体的な実施形態では、ブリッジビームは、若干湾曲し(
図21において横から見た場合に)、頂部または底部から見た場合に実質的に直線状である(
図24を参照)。この特定の実施形態におけるブリッジビームは、その長さ方向のほとんどにわたりほぼ均一の横断面または横方向プロファイルを有し、丸み端部16、18のそれぞれに向かってテーパ状をなす。ブリッジビームは、本明細書において説明される本発明の特徴に対応する他の形状およびジオメトリを有してもよい点が理解されよう。フォーク20、22は、
図19~
図25に示すようにブリッジビーム12の端部16、18に対して回転するように取り付けられる。これらのフォークは、ヴァイオリンまたはヴィオラのパーフリング(装飾リム)を把持するためにフック状になされたまたは丸められた歯、爪、またはフィンガを有する。
【0042】
図19~
図20に示すように、ブリッジビーム12は、長さが調節可能である。ブリッジビームは、例えばラチェット機構などの長さ調節機構を有し、それにより種々のサイズのヴァイオリンまたはヴィオラに対応するようにフォーク同士の間の距離を調節する。ブリッジビーム12は、ブリッジビームの外方ブリッジ内から伸縮可能である伸長可能フットビーム24(本明細書においては内方ブリッジとも呼ばれる)を備える。したがって、この内方ブリッジは、外方ブリッジ内の対応する形状のボアまたは通路の内部を摺動または並進移動するような形状にされる。伸長可能フットビーム(内方ブリッジ)は、特定のヴァイオリンまたはヴィオラに合致するようにブリッジビームの長さを調節するために延出または収縮させることが可能である。伸長可能フットビームは、
図19~
図20に示すラチェット機構110により定位置にロックされる。ラチェット機構110は、内方ブリッジの2つの両側部上の歯と、内方ブリッジのこれらの歯に係合する1対のラチェットラッチ112上の対応する歯とによって画定される。ラチェットラッチは、ラチェットカバー114によりブリッジビーム12の外方ブリッジに対して固定される。ショルダレストは、ラチェット機構110を動作させることにより長さの調節が可能である。フォーク20、22は、ラチェット機構110を閉じることによりヴァイオリンまたはヴィオラに対してこれらのフォークがロックされることによって、ヴァイオリンまたはヴィオラのパーフリングに対してクランプ固定される。ラチェット機構は、ラチェットラッチを圧迫することによりラチェットラッチの歯が内方ブリッジの両側部上の対応する形状およびサイズの歯から係合解除されることによって、解放または係合解除される。次いで、フォーク同士が引き離されて、ヴァイオリンまたはヴィオラからショルダレストを外すことが可能となる。
【0043】
図19~
図25に示すように、この実施形態では、ショルダレスト10は、ブリッジブロック131に対して取り付けられた肩係合パッド14(略して「パッド」)を有し、ブリッジブロック131は、パッド14がブリッジビーム12に対してブリッジビームに沿った任意の適切な位置においてブリッジブロック131により固定され得るように、ブリッジビーム12上を摺動されることが可能である。換言すれば、ブリッジビーム12に対するパッド14の調節性は、ヴァイオリンまたはヴィオラに対するブリッジビーム12の調節性とは切り離される。パッド14は、ブリッジビーム12がヴァイオリンまたはヴィオラに対して固定されたままの状態において、ブリッジビーム12から取り外され、他の楽器上の別のブリッジビーム12上に設置されることもできる。したがって、このショルダレスト10の設計はモジュール式であり、それにより演奏者は、ブリッジビーム12からパッド14を取り外し、種々のブリッジビーム12に対して種々のパッド14を組み合わせまたは合致させて、ショルダレスト10の外観または構成を個人向けに調整するまたはカスタマイズすることが可能となる。ヴァイオリン奏者またはヴィオラ奏者がブリッジビーム12に対するパッド14の高さおよび/または角度を調節して最も快適な演奏姿勢を実現することが可能になるように、様々な形状にされたおよび/または様々にサイズ設定されたブリッジブロック131が提供されてもよい。
【0044】
図26~
図29には、肩係合パッド14の詳細が示される。この実施形態では、パッド14は、可鍛コア14aと、このコア14aにより支持されたクッション要素14bとから構成される。可鍛コア14aは、肩形状に合致する複数の形状へと非弾性変形可能である自由形状の非弾性変形可能な材料から作製される。クッション要素は、発泡材、スエード、皮革、ゲル、または演奏者の肩に対して快適である任意の他の適切な材料もしくは材料の組合せから作製され得る。
図26~
図29に示すように、パッド14は、パッドがブリッジブロックに対して取り付けられるのを可能にする取付け部材を備える。この特定の例における取付け部材は、ねじプレート14c、パッドアダプタ14d、および1対のねじ14eから構成される。他の適切な取付け機構が、この特定の取付け機構の代わりに使用されてもよい。この特定の実施形態では、パッドアダプタ14dは、ブリッジブロック131の頂部部分に対して装着されるような形状およびサイズにされる。さらに具体的には、このパッドアダプタの下面は、ブリッジブロックの頂部部分の形状に対して相補的である形状を有し、それによりパッドアダプタは、ヴァイオリンまたはヴィオラの演奏時にブリッジブロックに対して印加される主な力に対してほぼ直交方向に摺動することによって、ブリッジブロックの頂部部分に対してぴったりと嵌着することが可能となり、したがってパッドアダプタは、演奏時にも緩まなくなる。この実施形態におけるパッドアダプタは、テーパ状のインターロック部材であり共に完全に嵌着された場合に高い摩擦力を発生させる重畳し合うエッジまたはレールを使用することにより、ブリッジブロックの頂部部分とインターロックする。
【0045】
図30~
図31には、ブリッジブロック131の詳細が示される。ブリッジブロック131は、
図1~
図6のブロック31の一変形例である。この特定の実施形態では、ブリッジブロック131は、ブリッジブロック131の頂部部分の平坦表面131aを備える。ブリッジブロック131は、ブリッジブロックラッチ132、クランプブロック133、ナット134、ラッチピン135、クランプねじ136、1対のラッチばね137、および1対のクランプブロックばね138を備える。ブリッジブロックラッチ132およびラッチばね137は、押し下げられると、ブリッジブロックからアダプタパッドを係合解除させる。クランプねじ136、角度付き表面133aを有するクランプブロック133、ナット134、およびクランプブロックばね138は、ブリッジビームに沿った所望の位置にてブリッジビームに対してブリッジブロックを固定またはロックするために使用される。クランプねじ136は、手でまたはスクリュードライバの使用のいずれかによって、締められるまたは緩められる。クランプねじ136は、ブリッジビームと、ブリッジブロックの摺動方向とに整列される。クランプねじ136は、締められると、傾斜内部面へとクランプブロック133を引き寄せ、したがってクランプブロックに対して下方へ向かう力が印加されて、ブリッジビームへとクランプブロックが押し込まれる。これにより、ブリッジブロック131が引き上げられて、ブリッジブロック131のフック139がブリッジビーム12に対して係合する。フック139は、ブリッジブロックがクランプ固定解除された場合に、ブリッジブロック131をブリッジビームに対して摺動可能に取り付けられた状態に保持する。クランプねじの締めつけにより、ブリッジビームに沿った所望の位置においてブリッジビーム12に対してブリッジブロック131がクランプ固定される。ブリッジビーム12からブリッジブロック131を緩めるためには、クランプねじ136が緩められる。次いで、ブリッジブロック131は、ブリッジビーム12に沿った異なる位置へと摺動され、次いでこの新たな位置にて再度クランプ固定され得る。この機構により、ブリッジビームに沿った微細な調節性が実現される。
【0046】
図32~
図36には、フォーク20、22の詳細が示される。これらの図には、これらのフォーク(フット)の一方のみが示される。フォーク20は、図に示すように非対称である。ステム20aから第1のフィンガ20bまでの距離は、ステム20aから第2のフィンガ20cまでの距離とは異なる。各フィンガが、ヴァイオリンまたはヴィオラのパーフリングを把持するように湾曲状のまたは丸みを有するフック20dを画定する。これらのフィンガ20b、20cは、相互に対して平行または垂直のいずれにもならないように、相互に対して斜に(
図36では角度θにて)角度をつけられる。回転軸を画定するフォーク20のステム20aは、フィンガ20b、20c間に延在する仮想線20fからあるオフセット距離20eだけオフセットされる。他のタイプの非対称フォークが、本出願人の先行特許である米国特許第7,385,124号に開示されている。本明細書の全体を通じて、「フット」および「フォーク」という用語は同義語として使用されることが理解されよう。
【0047】
本明細書の説明を目的として、本発明の様々な実施形態の要素を参照する場合に、「1つの(a、an)」、「その(the)」、および「前記」という冠詞は、要素のうちの1つまたは複数が存在することを意味するように意図されている。「備える」、「含む」、「有する」、および「伴う」という用語、ならびにそれらの動詞の時制変化形は、列挙された要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する非排他的かつオープンエンドなものとなるように意図されている。
【0048】
上述の本発明の実施形態は、もっぱら例示的なものとして意図されている。本明細書の対象者となる当業者には理解されるように、本明細書において開示される本発明のコンセプトから逸脱することなく、多数の自明な変形、修正、および調整を本明細書に示す実施形態に対して行うことができる。したがって、本出願人が要求する排他的な権利範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定されるように意図されている。
【符号の説明】
【0049】
10 ショルダレスト
12 ブリッジビーム
14 肩係合パッド
14a 可鍛コア
14b クッション要素
14c ねじプレート
14d パッドアダプタ
14e ねじ
16 第1の端部
18 第2の端部
20 第1のフット、第1のフォーク
20a 第1のステム
20b 第1のフィンガ
20c 第2のフィンガ
20d フック
20e オフセット距離
20f 仮想線
22 第2のフット、第2のフォーク
22a 第2のステム
24 伸長可能フットビーム
26 ラチェット
28 ラチェットリング
29 ラチェットリングマウント
30 ラッチ
31 ブロック
31a パッドスロット調節ブラケット
32 クロー
40 第1の肩係合パッド
42 第1のアーム
42a 第1の近位アームセグメント
42b 第1の遠位アームセグメント
44 アームキャリッジ
46 溝
50 第2の肩係合パッド
52 第2のアーム
52a 第2の近位アームセグメント
52b 第2の遠位アームセグメント
60 第1のパッドヒンジ
70 第2のパッドヒンジ
80 上部部材
82 下部部材
84 ボタン
86 圧縮ばね
88 上方突出フック
90 略矩形スロット
92 スロット
100 自由形状メッシュ
102 背骨部、支持部材、フレーム要素
104 オフセットブラケット
110 ラチェット機構
112 ラチェットラッチ
114 ラチェットカバー
131 ブリッジブロック
131a 平坦表面
132 ブリッジブロックラッチ
133 クランプブロック
133a 角度付き表面
134 ナット
135 ラッチピン
136 クランプねじ
137 ラッチばね
138 クランプブロックばね
139 フック