(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/165 20200101AFI20240516BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20240516BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20240516BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20240516BHJP
H05B 47/11 20200101ALI20240516BHJP
H05B 47/12 20200101ALI20240516BHJP
H05B 47/125 20200101ALI20240516BHJP
【FI】
H05B47/165
H05B47/16
H05B47/18
H05B47/19
H05B47/11
H05B47/12
H05B47/125
(21)【出願番号】P 2021525085
(86)(22)【出願日】2019-10-28
(86)【国際出願番号】 EP2019079409
(87)【国際公開番号】W WO2020099110
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2022-10-24
(32)【優先日】2018-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】アリアクセイエウ ディミトリ ヴィクトロヴィッチ
(72)【発明者】
【氏名】マヒーエルセ レムコ
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-191511(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/165
H05B 47/16
H05B 47/18
H05B 47/19
H05B 47/11
H05B 47/12
H05B 47/125
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、
方法であり、
当該方法は、
前記第2の動的な光シーンを分析して、前記第2の期間の前記第2の強度の変化を決定すること、
を含み、前記修正された光シーンを生成することは、
前記来たる期間の前記強度の前記変化が、前記第2の期間の前記第2の強度の前記変化に対して相対的であるように、又はその逆であるように前記修正された光シーンを生成する、
ことを含む、方法。
【請求項2】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
当該方法は、
前記動的な光シーンを分析して、前記来たる期間の変化する強度におけるピークの第1の数を決定することと、
前記第2の光シーンを分析して、前記第2の期間の変化する強度におけるピークの第2の数を決定することと、
を含み、前記修正された光シーンを生成することは、
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて前記修正された光シーンの変化する強度におけるピークの数を決定すること、
を含む
、方法。
【請求項3】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように生成される
、方法。
【請求項4】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンに基づくように生成される
、方法。
【請求項5】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンに基づく、及び、前記第2の光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定に基づくように生成される
、方法。
【請求項6】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも長い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも短い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように生成される
、方法。
【請求項7】
前記修正された光シーンは、前記第2の光シーンの持続時間中に発生する前記第2の光シーンの強度変化に基づく、又は、前記修正された光シーンは、前記来たる期間中に発生する前記第2の光シーンの強度変化に基づく、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信することであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、方法であり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも長い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記来たる期間よりも長い、又は、前記第2の光シーンの持続時間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記第2の光シーンが前記動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記第2の光シーンに基づく、及び、前記動的な光シーンの1つ以上の第
1の照明制御設定に基づくように生成される
、方法。
【請求項9】
前記入力信号は、
ユーザインターフェースを介した前記第2の光シーンの選択、
センサデバイスのトリガ、又は
事前にプログラムされた第2の光のシーンのアクティベーション、
を示す、請求項1乃至
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記動的な光シーンは、第1の重み値を有し、前記第2の光シーンは、第2の重み値を有し、前記修正された光シーンの生成は、前記第1の重み値及び前記第2の重み値に基づく、請求項1乃至
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムが前記コンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、請求項1乃至1
0のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラム。
【請求項12】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、
制御システムであり、
前記プロセッサは、
前記第2の動的な光シーンを分析して、前記第2の期間の前記第2の強度の変化を決定する、
ように構成され、前記修正された光シーンを生成することは、
前記来たる期間の前記強度の前記変化が、前記第2の期間の前記第2の強度の前記変化に対して相対的であるように、又はその逆であるように前記修正された光シーンを生成する、
ことを含む、制御システム。
【請求項13】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記プロセッサは、
前記動的な光シーンを分析して、前記来たる期間の変化する強度におけるピークの第1の数を決定する、及び
前記第2の光シーンを分析して、前記第2の期間の変化する強度におけるピークの第2の数を決定する、
ように構成され、前記修正された光シーンを生成することは、
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて前記修正された光シーンの変化する強度におけるピークの数を決定すること、
を含む、制御システム。
【請求項14】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように生成される、制御システム。
【請求項15】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンに基づくように生成される、制御システム。
【請求項16】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも短い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも長い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンに基づく、及び、前記第2の光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定に基づくように生成される、制御システム。
【請求項17】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも長い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記第2の光シーンの前記持続時間よりも短い、又は、前記来たる期間と実質的に等しいように生成される、制御システム。
【請求項18】
1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、前記動的な光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、前記強度は、ある期間にわたって変化する、照明コントローラと、
前記期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
前記動的な光シーンを分析して、前記第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の前記1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、前記第2の光シーンの第2の光設定及び前記動的な光シーンの前記来たる期間の前記強度の決定された前記変化に基づいて前記動的な光シーンと前記第2の光シーンを組み合わせることによって修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含み、
前記第2の光シーンは、前記1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであり、前記第2の強度は、第2の期間にわたって変化する、制御システムであり、
前記第2の光シーンは、前記来たる期間よりも長い持続時間を有し、前記修正された光シーンは、その持続時間が、前記来たる期間よりも長い、又は、前記第2の光シーンの持続時間と実質的に等しいように、且つ、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーンが前記第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、前記第2の光シーンが前記動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記動的な光シーン及び前記第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、前記非オーバーラップ期間中、前記修正された光シーンが、前記第2の光シーンに基づく、及び、前記動的な光シーンの1つ以上の第1の照明制御設定に基づくように生成される、制御システム。
【請求項19】
請求項
12乃至18のいずれか一項に記載の制御システムで使用するためのコントローラであって、当該コントローラは、前記レシーバ及び前記プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記修正された光シーンを前記照明コントローラに通信することによって来たる期間中に前記修正された光シーンに従って前記1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される、コントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ以上の照明デバイスを制御する方法,、及び該方法を実行するためのコンピュータプログラムプロダクトに関する。本発明はさらに、1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムに関する。本発明はさらに、制御システムで使用するためのコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭及びオフィスの照明制御システムは、ユーザが、接続されたランプ(connected lamp)を制御することを可能にする。これらのランプは、例えば、スマートフォン等のパーソナルデバイスを介して受信されるユーザ入力に基づいて、センサの作動(actuation)に基づいて、ユーザ定義のルーチンに基づいて、オーディオ又はビデオストリームに基づいて制御されてもよい。ランプは、動的な光シーン(dynamic light scene)に従って制御されてもよく、動的な光シーンは、1つ以上のランプの光出力を経時的に変化させるための1つ以上のランプの制御設定を含む。このような動的な光シーンがアクティブにされていて、ユーザが新しい光シーンを選択する場合、新しい光シーンが動的な光シーンをオーバールール(overrule)し、その結果、ランプは新しい光シーンに従って制御される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明者らは、新たにアクティブにされた光シーンで動的な光シーンをオーバールールすると、望ましくない挙動が生じる可能性があることを認識した。例えば、ユーザが「就寝(go to sleep)」光シーン(例えば、ある期間にわたって徐々に暗くなる、暖白色等の事前定義された色を持つ光シーン)を選択しているとする。ユーザが、光の色を変更したい、例えばオレンジ色に変更したい場合、新たに選択された光シーン(オレンジ色)が、動的な「就寝」光シーンをオーバールールすることになる。これは、オレンジ色の光シーンが、動的な光シーンの動的な効果をオーバールールしてしまったため、照明システムの望ましくない挙動につながる可能性がある。したがって、本発明の目的は、改善された方法で、動的な光シーンに従って照明デバイスを制御する照明システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、前記目的は、1つ以上の照明デバイスを制御する方法であって、当該方法は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することであって、動的な光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記の期間中に第2の光シーンのアクティベーション(activation)を示す入力信号を受信することであって、第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
動的な光シーンを分析して、第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間(upcoming time period)の1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定することと、
第2の光シーンの第2の光設定及び動的な光シーンの来たる期間の強度の決定された変化に基づいて修正された光シーンを生成することと、
来たる期間中に修正された光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含む、方法によって達成される。
【0005】
(現在アクティブな)動的な光シーンの強度の変化に基づいて、及び、(新たに)アクティブにされた第2の光シーンに基づいて、来たる期間のための(新たな)修正された光シーンを生成することによりで、1つ以上の照明デバイスは、両方の光シーンに従って制御される。修正された光シーンは、動的な光シーンと第2の光シーンを組み合わせることによって生成されてもよい。修正された光シーンは、例えば、動的な光シーンの変化する強度を第2の光シーンに適用することによって生成されてもよい。別の例では、修正された光シーンは、第2の光シーン(例えば、特定の色、又は特定の動的な効果)を動的な光シーンに適用することによって生成されてもよい。(入力信号が受信された後の残りの期間(の一部)であってもよい、来たる期間中に)発生しようとしている強度変化を考慮することは、動的な光シーンの特性が保存される(conserve)ため、有益である。ユーザが「就寝」光シーン中にオレンジ色を選択する、上述の例を参照すると、動的な「就寝」光シーンは、選択された色(オレンジ色)を適用することによって修正されてもよい。その結果、「就寝」光シーンの色が修正され、一方で、強度の変化(緩やかな減光)は維持される。動的な光シーンは、強度の変化とは別に、色の変化を含んでもよい。色の変化は、強度の変化としてユーザに知覚されてもよい。それゆえ、強度の変化に加えて、色の変化が、修正された光シーンが生成される場合に考慮されてもよい。
【0006】
第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力の第2の強度を制御するための第2の照明制御設定を含む第2の動的な光シーンであってもよく、第2の強度は、第2の期間にわたって変化してもよい。第2の光シーンは、強度が第2の光シーンのある期間にわたって変化する動的な光シーンであってもよい。修正された光シーンは、(第1の)動的な光シーンの(第1の)強度の変化に基づいて、及び、第2の動的な光シーンの第2の強度の変化に基づいていてもよい。これは、光を制御する際に両方の光シーンの強度変化が考慮されるため、有益である。動的な光シーン又は第2の動的な光シーンの一方が(例えば、ユーザによって、タイマに基づいて、又は、照明制御アプリケーションから受信される信号に基づいて)停止される場合、他方の動的な光シーン(すなわち、停止されなかった動的な光シーン)は継続されてもよい。言い換えれば、照明デバイスは、当該(元々の)動的な光設定に従って制御されてもよい。
【0007】
方法はさらに、第2の動的な光シーンを分析して、第2の期間の第2の強度の変化を決定することを含んでもよく、修正された光シーンを生成することは、来たる期間の強度の変化が、第2の期間の第2の強度の変化に対して相対的である(is relative to)ように、又はその逆であるように修正された光シーンを生成することを含んでもよい。(第1の)動的な光シーンは、例えば、オーディオ又はビデオコンテンツに基づく動的な光シーン(例えば、予めプログラムされた光スクリプト(light script)、又は、オーディオ/ビデオコンテンツに基づいてリアルタイムに生成される光シーン)であってもよい。第2の動的な光シーンは、経時的に光レベルを減光する予めプログラムされた遷移光シーン(transitional light scene)であってもよい。このような第2の動的な光シーンは、光量が経時的に徐々に減少することが望ましい、夜(例えば午後8時から午後11時の間)に、((第1の)動的な光シーンがアクティブである一方、)自動的にアクティブにされてもよい。第2の動的な光シーンの強度変化(緩やかな減光)が、(第1の)動的な光シーンに適用されてもよく(又はその逆であってもよく)、その結果、1つ以上の照明デバイスが((第1の)動的な光シーンに基づいて)オーディオ又はビデオコンテンツに応じて動的に制御され、強度が(第2の動的な光シーンに基づいて)徐々に減少される、修正された光シーンが得られてもよい。
【0008】
方法はさらに、動的な光シーンを分析して、来たる期間の変化する強度におけるピークの第1の数を決定することと、第2の光シーンを分析して、第2の期間の変化する強度におけるピークの第2の数を決定することとを含んでもよく、修正された光シーンを生成することは、第1の数及び第2の数に基づいて修正された光シーンの変化する強度におけるピークの数を決定することを含んでもよい。それぞれの光シーンのピークの数は、動的性のレベル(dynamicity level)又はそれぞれの期間にわたる変化の量を示す値を示し得る。修正された強度のピークの数は、例えば、来たる期間のピークの数と実質的に等しいように、第2の期間のピークの数と実質的に等しいように、又は、来たる期間のピークの数及び第2の期間のピークの数の平均であるように、設定されてもよい。
【0009】
第2の光シーンは、来たる期間よりも短い持続時間を有してもよく、修正された光シーンは、その持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも長い、又は、来たる期間と実質的に等しいように生成されてもよい。第2の光シーンは、例えば、予め定義された期間に発生する静的な光シーン(static light scene)であってもよい。第2の光シーンは、例えば、予め定義された(短い)期間を有する通知光シーン(notification light scene)(例えば、ユーザに通知するためにライトを1回点滅させる)であってもよい。修正された光シーンは、動的な光シーンが通知後に継続するように生成されてもよく、通知光シーンの通知期間中、修正された光シーンは、通知光シーンを含んでもよく、通知光シーンの光強度は、動的な光シーンの強度に基づいてもよい。別の例では、第2の光シーンは、来たる期間よりも短い第2の動的な光シーンであってもよい。修正された光シーンは、動的な光シーンが第2の光シーンの持続時間後に継続するように生成されてもよい。
【0010】
第2の光シーンは、来たる期間よりも短い持続時間を有してもよく、修正された光シーンは、その持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも長い、又は、来たる期間と実質的に等しいように、且つ、修正された光シーンが、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーン及び第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、非オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーンに基づくように生成されてもよい。言い換えれば、第2の光シーンが、来たる期間(例えば、動的な光シーンの残りの期間)よりも短い場合、修正された光シーンの第1の(オーバーラップする)部分は、第2の光シーン及び動的な光シーンの両方に基づいてもよく、修正された光シーンの第2の(オーバーラップしない)部分は、動的な光シーンに基づいてもよい。
【0011】
第2の光シーンは、来たる期間よりも短い持続時間を有してもよく、修正された光シーンは、その持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも長い、又は、来たる期間と実質的に等しいように、且つ、修正された光シーンが、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーン及び第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、非オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーンに基づく、及び、第2の光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定に基づくように生成されてもよい。言い換えれば、第2の光シーンが、来たる期間(例えば、動的な光シーンの残りの期間)よりも短い場合、修正された光シーンの第1の(オーバーラップする)部分及び第2の(オーバーラップしない)部分の両方が、第2の光シーン及び動的な光シーンの両方に基づいてもよい。
【0012】
第2の光シーンは、来たる期間よりも長い持続時間を有してもよく、修正された光シーンは、その持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも短い、又は、来たる期間と実質的に等しいように生成されてもよい。第2の光シーンは、例えば、来たる期間よりも長い所定の期間又は無期限の期間に発生する動的な光シーンであってもよい。修正された光シーンは、その持続時間が動的な光シーンの元々の持続時間と(実質的に)等しく設定されるように生成されてもよい。これは、動的な光シーンが元々の持続時間よりも長く続くべきではない実施形態において有益である。修正された光シーンは、第2の光シーンの(完全な)持続時間中に発生する第2の光シーンの強度変化に(ゆえに、来たる期間の後、すなわち、非オーバーラップ期間に発生する強度変化にも)基づいてもよい。代替的に、修正された光シーンは、来たる期間(すなわち、オーバーラップ期間)中に発生する第2の光シーンの強度変化に基づいてもよい。
【0013】
第2の光シーンは、来たる期間よりも長い持続時間を有してもよく、修正された光シーンは、その持続時間が、来たる期間よりも長い、又は、第2の光シーンの持続時間と実質的に等しいように、且つ、修正された光シーンが、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、第2の光シーンが動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有するように、且つ、オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーン及び第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、非オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、第2の光シーンに基づく、及び、動的な光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定に基づくように生成されてもよい。言い換えれば、第2の光シーンが、来たる期間(例えば、動的な光シーンの残りの期間)よりも長い場合、修正された光シーンの第1の(オーバーラップする)部分及び第2の(オーバーラップしない)部分の両方が、第2の光シーン及び動的な光シーンの両方に基づいてもよい。
【0014】
入力信号は、ユーザインターフェースを介した第2の光シーンの選択を示してもよい。ユーザは、ユーザインターフェースを介して第2の光シーンを選択してもよい。前記選択により、修正された光シーンが生成され、それに応じて1つ以上の照明デバイスが制御されてもよい。これは、ユーザが第2の光設定を選択し、それによって動的な光設定を修正することを可能にするので、有益である。
【0015】
入力信号は、センサデバイスのトリガを示してもよい。入力信号は、センサデバイスから(直接又は間接的に)受信されてもよい。センサデバイス、例えば、温度センサ、存在センサ、音声センサ、カメラ、光センサ、スイッチ等が、第2の光シーンをトリガしてもよい。
【0016】
入力信号は、事前にプログラムされた第2の光のシーンのアクティベーションを示してもよい。事前にプログラムされた第2の光シーンは、例えば、「就寝」ルーチン(例えば、ある期間にわたって1つ以上の照明デバイスの光出力を減光する)、「起床ルーチン(wake-up routine)」(例えば、ある期間にわたって1つ以上の照明デバイスの光出力を増加する)、概日リズムルーチン(1つ以上の照明デバイスが昼光を模倣するように制御される)等の事前にプログラムされたルーチンであってもよい。
【0017】
動的な光シーンは、第1の重み値を有してもよく、第2の光シーンは、第2の重み値を有してもよく、修正された光シーンの生成はさらに、第1の重み値及び第2の重み値に基づいてもよい。重み値は、例えば、それぞれの光シーンが他方の光シーンに基づいてどの程度修正されてもよいかを示してもよい。重み値は、例えば、動的な光シーンの持続時間が、修正されるべきではない(又は予め定められた程度修正されるべきではない)ことを示してもよく、又は、例えば、修正された光シーンの光強度が、それぞれの瞬間における動的なシーンの最大光出力を拡張しないことを示してもよい。
【0018】
方法はさらに、
ユーザインターフェースを介してユーザ入力を受けることであって、ユーザ入力は、修正された光シーンが生成されるべきであることを示す、ことと、
ユーザ入力が受けられた場合、前記の分析、生成及び制御することを実行する、又は、ユーザ入力が受けられない場合、第2の光シーン又は動的なシーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御することと、
を含んでもよい。これは、ユーザが、動的な光シーンが修正されるべきである(又は修正されるべきではない)かどうかを示すことを可能にするため、有益である。
【0019】
方法はさらに、
修正された光シーンをメモリに保存することと、
動的な光シーン及び修正された光シーンの組み合わせをメモリに保存することと、
を含んでもよい。これは、ユーザ(又は照明システム)が、修正された光シーン、又は、動的な光シーン及び修正された光シーンの組み合わせを、後の使用のためにメモリから取得することを可能にするため、有益であり得る。
【0020】
本発明の第2の態様によれば、前記目的は、コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムプロダクトであって、コンピュータプログラムプロダクトがコンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、上述した方法を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラムプロダクトによって達成される。
【0021】
本発明の第3の態様によれば、前記目的は、1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムであって、当該制御システムは、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される照明コントローラであって、動的な光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含む、照明コントローラと、
前記の期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバであって、第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、レシーバと、
動的な光シーンを分析して、第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定する、第2の光シーンの第2の光設定及び動的な光シーンの来たる期間の強度の決定された変化に基づいて修正された光シーンを生成する、並びに、来たる期間中に修正された光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成されるプロセッサと、
を含む、制御システムによって達成される。
【0022】
本発明の第4の態様によれば、前記目的は、制御システムで使用するためのコントローラであって、当該コントローラは、レシーバ及びプロセッサを備え、プロセッサは、修正された光シーンを照明コントローラに通信することによって来たる期間中に修正された光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される、コントローラによって達成される。
【0023】
コンピュータプログラムプロダクト、制御システム及びコントローラは、上述した方法と同様及び/又は同一の実施形態及び利点を有し得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
開示されたシステム、デバイス及び方法の上記の及び追加の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照して、デバイス及び方法の実施形態の以下の例示的且つ非限定的な詳細な説明を通してよりよく理解されるであろう。
【
図1】
図1は、動的な光シーン及び第2の光シーンに基づいて1つ以上の照明デバイスを制御するための制御システムを含む照明システムを概略的に示す。
【
図2】
図2a~2cは、第2の光シーンが動的な光シーンに適用されるタイムラインの例を概略的に示す。
【
図3】
図3a~3dは、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンに適用されるタイムラインの例を概略的に示す。
【
図4】
図4a~4cは、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンに適用され、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンよりも強度ピークの量が多いタイムラインの例を概略的に示したものである。
【
図5】
図5a~5eは、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンに適用され、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンよりも短い持続時間を有するタイムラインの例を概略的に示す。
【
図6】
図6a~6eは、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンに適用され、第2の動的な光シーンが第1の動的な光シーンよりも長い持続時間を有するタイムラインの例を概略的に示す。
【
図7】
図7は、動的な光シーン及び第2の光シーンに基づいて1つ以上の照明デバイスを制御する方法を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
すべての図は概略的であり、必ずしも縮尺どおりではなく、一般に、本発明を明らかにするために必要な部分のみを示し、他の部分は省略されるか、単に示唆される場合がある。
【0026】
図1は、動的な光シーン及び第2の光シーンに基づいて1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するための制御システム102を含む照明システム100を概略的に示している。照明システム100は、1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するための制御システム102を含み、制御システム102は、動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成される照明コントローラ112を含む。動的な光シーンは、1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、強度は、ある期間にわたって変化する。制御システム102はさらに、動的な光シーンの期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成されるレシーバ108を含む。第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む。制御システムはさらに、動的な光シーンを分析して、第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力の強度の変化を決定するように構成されるプロセッサ106を含む。プロセッサ106はさらに、第2の光シーンの第2の光設定及び動的な光シーンの来たる期間の強度の決定された変化に基づいて修正された光シーンを生成するように構成される。プロセッサ106はさらに、来たる期間中に修正された光シーンに従って、例えば照明コントローラ112を介して、1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成される。
【0027】
コントローラ112は、1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成される。1つ以上の照明デバイス120、122、124は、照明コントローラ112から照明制御コマンドを受信し、それに基づいてそれぞれの光源を制御するように構成されてもよい。1つ以上の照明デバイス120、122、124は、LED又はOLED光源等の任意のタイプの光源を含んでもよい。1つ以上の照明デバイス120、122、124は、例えば、LEDストリップ、LEDアレイ、又は電球であってもよい。光源は、個別にアドレス可能な光源であってもよい。照明コントローラ112は、例えば、スマートフォン、ブリッジ、中央ビル制御システム等に含まれてもよい。照明コントローラ112は、照明制御コマンドを1つ以上の照明デバイス120、122、124に通信するように構成される通信ユニットを含んでもよい。通信ユニットは、任意の有線又は無線通信プロトコルを介して照明制御コマンドを送信するためのハードウェアを含んでもよい。例えば、Ethernet、DMX、DALI、USB、Bluetooth、Wi-Fi、Li-Fi、3G、4G、5G又はZigBee等、様々な有線及び無線通信プロトコルが使用されてもよい。
【0028】
コントローラ112は、動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成される。動的な光シーンは、1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御し、これら1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力をある期間にわたって変化させるための第1の照明制御設定(例えば、制御命令)を含む。照明制御設定は、LEDストリップ等の照明デバイスの個別にアドレス可能な光源の制御設定であってもよい。照明コントローラ112は、例えば、光出力(例えば、色、彩度及び/又は強度)を変えるために期間にわたって1つ以上の照明デバイス120、122、124に複数の制御設定を通信してもよい。代替的に、照明コントローラ112は、1つ以上の照明デバイス120、122、124に動的な光シーンを通信してもよく、1つ以上の照明デバイス120、122、124は、受信した動的な光シーンに基づいてそれぞれの光出力を制御してもよい。
【0029】
動的な光シーンは、少なくとも、期間にわたって変化する強度を含んでもよい。期間にわたる強度変化は、ユーザにとって可視/知覚可能である。さらに、1つ以上の照明デバイス120、122、124の色、彩度、ビーム形状、ビーム幅等が、期間にわたって変化してもよい。色の変化又は彩度の変化は、強度の変化として知覚されてもよく、したがって、色の変化は、修正された光シーンを決定するために使用されてもよい。動的な光シーンの一例が、
図2aに示されている。この図は、強度(i)が期間(t)にわたって変化する動的な光シーン(減少するライトグレーの破線)を示している。
【0030】
制御システム102はさらに、プロセッサ106(例えば、回路、マイクロコントローラ、マイクロチップ等)及びレシーバ108(例えば、入力)を含む。プロセッサ106及びレシーバ108は、照明コントローラ112と同じデバイス(例えば、スマートフォン、ブリッジ、中央ビル制御システム等)に含まれてもよい。ある実施形態では、プロセッサ106及び照明コントローラ112は、マイクロコントローラ、マイクロチップ等の単一のコンポーネントに統合されてもよい。代替的に、プロセッサ106及びレシーバ108は、別個のコントローラ104に含まれてもよい。コントローラ104は、例えば、第1のデバイス(例えば、スマートフォン、リモートサーバデバイス等)に含まれてもよく、照明コントローラ112は、第2のデバイス(例えば、ブリッジデバイス、第2のリモートサーバ等)に含まれてもよい。コントローラ104はさらに、照明コントローラ112と通信するように構成されてもよい。
【0031】
レシーバ108は、1つ以上の照明デバイス120、122、124が動的な光シーンに基づいて制御される期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信するように構成される。第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定(制御命令)を含む。第2の光シーンは、静的な光シーン(すなわち、光出力が変化しない光シーン)であってもよく、又は、動的な光シーン(すなわち、光出力が経時的に変化する光シーン)であってもよい。入力信号は、光シーンをアクティブにするように構成される任意のソースから受信されてもよい。
図1は、入力信号を(直接又は間接的に)受信し得るソースの例を示している。
【0032】
第1の例では、入力信号は、オーディオ若しくはビデオレンダリングデバイス130から受信されてもよく、又は、オーディオ若しくはビデオレンダリングデバイス130でレンダリングされるべきオーディオ及び/若しくはビデオコンテンツに関連するソフトウェアアプリケーションから受信されてもよい。入力信号は、例えば、ユーザがオーディオ又はビデオレンダリングデバイス130で映画又は曲を再生する場合にレシーバに通信されてもよい。第2の光シーンは、オーディオ又はビデオレンダリングデバイス130でレンダリングされているオーディオ及び/又はビデオコンテンツに基づいてもよい。
【0033】
第2の例では、入力信号は、ユーザインターフェースを介した第2の光シーンの選択を示してもよい。入力信号は、ユーザインターフェースデバイスから受信されてもよい。ユーザは、ユーザインターフェースを介して、例えば、タッチセンシティブディスプレイ132で第2の光シーンを選択することによって、又は、第2の光シーンを選択するためにスマートスピーカシステム又はマイクロフォンにボイスコマンドを提供することによって、第2の光シーンを選択してもよい。
【0034】
第3の例では、入力信号は、センサデバイス134、136のトリガを示してもよい。入力信号は、例えば、直接的又は間接的に、センサデバイス134、136から受信されてもよい。センサデバイス、例えば、温度センサ、存在センサ136、音声センサ、カメラ、光センサ、スイッチ134等が、第2の光シーンをトリガしてもよく、当該トリガが、入力信号を示してもよい。ユーザは、例えば、スイッチ134を押して、第2の光シーンを選択してもよい。代替的に、第2の光シーンは、ユーザが存在センサをトリガする場合、又は温度センサ若しくは光センサが閾値を超えるセンサ値を提供する場合等にアクティブにされてもよい。
【0035】
第4の例では、入力信号は、事前にプログラムされた第2の光のシーンのアクティベーションを示してもよい。事前にプログラムされた第2の光シーンは、例えば、「就寝」ルーチン(例えば、ある期間にわたって1つ以上の照明デバイスの光出力を減光する)、「起床ルーチン」(例えば、ある期間にわたって1つ以上の照明デバイスの光出力を増加する)、概日リズムルーチン(1つ以上の照明デバイスが昼光を模倣するように制御される)等の事前にプログラムされたルーチンであってもよい。事前にプログラムされた第2の光シーンは、例えば、(内部)クロック138によって、又は照明制御ソフトウェアアプリケーションによってトリガされてもよい。
【0036】
入力信号の上述した例は単なる例であり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく代替的な入力信号を設計できることに留意されたい。
【0037】
プロセッサ106は、動的な光シーンを分析する、及び、第2の光シーンのアクティベーション後/時の動的な光シーンの来たる期間の1つ以上の照明デバイス120、122、124の光出力の強度の変化を決定するように構成される。来たる期間は、動的な光シーンの残りの期間であってもよい。代替的に、来たる期間は、動的な光シーンの残りの期間の一部であってもよい。来たる期間の一例が、
図2b及び
図2cに示されている。この図は、第2の光シーンがアクティブにされた時点を示す時間(t
x)を示している。この例では、来たる期間(u)は、
図2aの動的な光シーンの残りの期間である。
【0038】
プロセッサ106はさらに、第2の光シーンの第2の光設定及び動的な光シーンの来たる期間の強度の決定された変化に基づいて修正された光シーンを生成する、及び、少なくとも来たる期間中に、修正された光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御するように構成される。プロセッサ106は、動的な光シーンの変化する強度と第2の光シーンとを組み合わせることによって修正された光シーンを生成してもよい。修正された光シーンは、例えば、動的な光シーンの変化する強度を第2の光シーンに適用することによって生成されてもよい。別の例では、修正された光シーンは、第2の光シーン(例えば、特定の色、又は特定の動的な光効果)を動的な光シーンに適用することによって生成されてもよい。一例が、
図2b及び
図2cに示されている。
図2bは、第2の光シーンがt
xで選択されることを示している。この例では、第2の光シーンは、動的な光シーン(例えば、
図2aにおいてライトグレーの破線として示される、黄色)とは異なる色(例えば、
図2bにおいてダークグレーのドットとして示される、青色)を有してもよい。プロセッサ106は、来たる期間(u)中の動的な光シーンの強度の変化及び第2の光シーン(すなわち、色変化)に基づいて(
図2cにおいてダークグレーの実線として示される)修正された光シーンを生成してもよい。その結果、プロセッサ106は、第2の修正された光設定に従って1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御してもよく、この例では、来るべき期間(u)にわたって強度が減少する青色の光出力が得られてもよい。
【0039】
第2の光シーンは、第2の動的な光シーンであってもよく、プロセッサ106は、第2の動的な光シーン及び(第1の、初期の)動的な光シーンに基づいて修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。
図3a~3d、
図4a~4c、
図5a~5e及び
図6a~6eは、2つの動的な光シーンに基づく修正された光シーンの生成の例を示している。
【0040】
プロセッサ106はさらに、第2の動的な光シーンを分析して、(入力信号を受信する時点(t
x)に開始してもよい)第2の期間の第2の強度の変化を決定する、及び、来たる期間の強度の変化が、第2の期間の第2の強度の変化に対して相対的であるように、又はその逆であるように修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。
図3a~3dに示されるように、(第1の破線として
図3aに示される)動的な光シーンは、強度(i)が経時的に(t)徐々に減少する光シーンであってもよい。(第2の破線として
図3bに示される)第2の動的な光シーンは、強度(i)が、最初に増加し、次に減少し、最後に再び増加する曲線をたどる光シーンであってもよい。第1の例では、
図3cに示されるように、プロセッサ106は、第2の動的な光シーンがより支配的であるように
図3aの動的な光シーン及び
図3bの第2の動的な光シーンを組み合わせ(第2の動的な光シーンは、例えば、動的な光シーンの重み値よりも高い重み値が割り当てられていてもよい)、その結果、(
図3cにおいて実線として示される)修正された光シーンが第2の動的な光シーンにより類似するようにしてもよい。その結果、来たる期間(u)の終了時の強度レベルは、第2の動的な光シーンの終了時の強度レベルと実質的に類似する。第2の例では、
図3dに示されるように、プロセッサ106は、動的な光シーンがより支配的であるように
図3aの動的な光シーン及び
図3bの第2の動的な光シーンを組み合わせ(動的な光シーンは、例えば、第2の動的な光シーンの重み値よりも高い重み値が割り当てられていてもよい)、その結果、(
図3dにおいて実線として示される)修正された光シーンが第2の動的な光シーンにより類似するようにしてもよい。その結果、来たる期間(u)の終了時の強度レベルは、動的な光シーンの終了時の強度レベルと実質的に類似する。
【0041】
さらなる例(図示せず)では、動的な光シーン及び第2の動的な光シーンの重み値は、実質的に等しくてもよく、プロセッサ106は、来たる期間中及び/又は来たる期間(u)の終了時の強度レベルが光シーンの強度レベルの平均であるように修正された光シーンを生成してもよい。
【0042】
プロセッサ106はさらに、動的な光シーンを分析して、来たる期間の変化する強度におけるピークの第1の数を決定する、及び、第2の(動的な)光シーンを分析して、第2の期間の変化する強度におけるピークの第2の数を決定するように構成されてもよい。プロセッサ106はさらに、第1の数及び第2の数に基づいて修正された光シーンの変化する強度におけるピークの数を決定することによって修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。
図4a~4cに示されるように、(第1の破線として
図4aに示される)動的な光シーンは、来たる期間中にピークの第1の数を含む光シーンであってもよい。(第2の破線として
図4bに示される)第2の動的な光シーンは、(この例では、動的な光シーンよりもピークの数が少ない)ピークの第2の数を含む光シーンであってもよい。プロセッサ106は、例えば、第1の数及び第2の数の平均であるピークの数を含むように(実線として
図4cに示される)修正された光シーンを生成してもよい。代替的に(図示せず)、プロセッサ106は、例えば、ピークの数が、動的な光シーン及び第2の動的な光シーンに割り当てられた重み値に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。例えば、動的な光シーンが第2の動的な光シーンよりも高い重み値を有する場合、修正された光シーンのピークの数は、動的な光シーンのピークの数に近い又は実質的に等しくてもよい。これらの例では、強度変化が反復的(repetitive)であるが、光シーンは、任意の数及び/又はタイプのピークを含んでもよいことを理解されたい。
【0043】
第2の光シーンは、来たる期間(u)よりも短い持続時間を有することがあり得る。第2の光シーンは、例えば、予め定義された(短い)期間を有する通知光シーン(例えば、ユーザに通知するためにライトを点滅させる)であってもよい。別の例では、第2の光シーンは、前記動的な光シーン(例えば、強度が経時的に明滅/変動する(無限/不定)「暖炉」光シーン)よりも短い持続時間を有する動的な光シーン(例えば、強度が経時的に徐々に減少する「就寝」光シーン)であってもよい。プロセッサ106は、持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも長い、又は、来たる期間と実質的に等しいように修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。
図5a~5eに示されるように、(第1の破線として
図5aに示される)動的な光シーンは、強度(i)が経時的に(t)徐々に減少する光シーンであってもよい。(第2の破線として
図5bに示される)第2の動的な光シーンは、来たる期間(u)よりも短い持続時間(s)を有する第2の動的な光シーンであってもよい。プロセッサ106は、例えば、動的な光シーン及び第2の動的な光シーンに基づいて、修正された光シーンの持続時間が、第2の動的な光シーンの持続時間(s)に等しいように(実線として
図5cに示される)修正された光シーンを生成してもよい。
【0044】
代替的に、プロセッサ106は、持続時間が、(より短い)第2の光シーンの持続時間よりも長い、又は、来たる期間と実質的に等しいように修正された光シーンを生成してもよい。その結果、修正された光シーンは、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、動的な光シーンが第2の光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有する。プロセッサ106は、オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーン及び第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、非オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーンに基づくように修正された光シーンを生成してもよい。これは、
図5d及び
図5eに示されている。これらの図において、(第1の破線として
図5aに示される)動的な光シーンは、強度(i)が経時的に(t)徐々に減少する光シーンであってもよい。(第2の破線として
図5bに示される)第2の動的な光シーンは、来たる期間(u)よりも短い持続時間(s)を有する第2の動的な光シーンであってもよい。プロセッサ106は、来たる期間(u)と実質的に等しい持続時間を有するように(実線として
図5d及び
図5eに示される)修正された光シーンを生成してもよい。その結果、修正された光シーンは、動的な光シーンが第2の動的な光シーンとオーバーラップするオーバーラップ期間(o)と、動的な光シーンが第2の動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間(no)とを有してもよい。プロセッサ106は、非オーバーラップ期間(no)中に1つ以上の照明デバイスによってレンダリングされるべき光設定が動的な光シーン(のみ)に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。これは、
図5dに示されており、非オーバーラップ期間(no)中の強度の低下(decline)は、動的な光シーンの同じ期間の強度中の動的な光シーンの強度の低下と同じである。
【0045】
代替的に、プロセッサ106は、非オーバーラップ期間(no)中に1つ以上の照明デバイスによってレンダリングされるべき照明設定が動的な光シーン及び第2の光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定の両方に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。これは、
図5eに示されており、オーバーラップ期間(o)中の強度の変化及び非オーバーラップ期間(no)中の強度の変化は、第2の動的な光シーン及び動的な光シーンに基づく。言い換えれば、(より短い)第2の動的な光シーンは、その持続時間が、(より長い)動的な光シーンの来たる期間と実質的に等しいようにストレッチ(stretch)されてもよい。この場合、プロセッサ106は、ストレッチされた第2の動的な光シーン及び動的な光シーンに基づいて修正された光シーンを生成してもよく、その結果、
図5eにおいて実線により示されるような修正された光シーンが得られてもよい。
【0046】
第2の光シーンは、来たる期間よりも長い持続時間を有することがあり得る。第2の光シーンは、例えば、音楽コンテンツに基づく第2の動的な光シーン(例えば、強度が音楽の特性に基づいて制御される光シーン)であってもよく、動的な光シーンは、より短い光シーン(例えば、強度が経時的に徐々に減少する「就寝」光シーン)であってもよい。プロセッサ106は、持続時間が、第2の光シーンの持続時間よりも短い、又は、来たる期間と実質的に等しいように修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。
図6a~6eに示されるように、(第1の破線として
図6aに示される)動的な光シーンは、強度(i)が経時的に(t)徐々に減少する光シーンであってもよい。(第2の破線として
図6bに示される)第2の動的な光シーンは、来たる期間(u)よりも長い持続時間(s)を有する第2の動的な光シーンであってもよい。プロセッサ106は、例えば、動的な光シーン及び第2の動的な光シーンに基づいて、修正された光シーンの持続時間が、動的な光シーンの持続時間(u)と実質的に等しいように(実線として
図6c及び
図6dに示される)修正された光シーンを生成してもよい。
【0047】
図6cに示されるように、プロセッサ106は、修正された光シーンの強度の変化が、第2の動的な光シーンの(完全な)持続時間中の強度の変化に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。言い換えれば、(より長い)第2の動的な光シーンは、その持続時間が、(より短い)動的な光シーンの来たる期間と実質的に等しいように圧縮(compress)されてもよい。この場合、プロセッサ106は、圧縮された第2の動的な光シーン及び動的な光シーンに基づいて修正された光シーンを生成してもよく、その結果、
図6cにおいて実線により示されるような修正された光シーンが得られてもよい。
【0048】
代替的に、
図6dにおいて実線により示されるように、プロセッサ106は、修正された光シーンの強度の変化が、来たる期間(u)中の第2の動的な光シーンの強度の変化に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。言い換えれば、来たる期間(u)中に生じる第2の動的な光シーンの強度変化のみが、修正された光シーンの生成のために考慮される。
【0049】
代替的に、プロセッサ106は、持続時間が、来たる期間よりも長い、又は、第2の光シーンの持続時間と実質的に等しいように修正された光シーンを生成してもよい。その結果、修正された光シーンは、第2の光シーンが動的な光シーンとオーバーラップするオーバーラップ部分と、第2の光シーンが動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間とを有する。プロセッサ106は、オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、動的な光シーン及び第2の光シーンの両方に基づくように、且つ、非オーバーラップ期間中、修正された光シーンが、第2の光シーンに基づく、及び、動的な光シーンの1つ以上の第2の照明制御設定に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。これは、
図6eに示されている。プロセッサ106は、第2の動的な光シーンの持続時間(s)と実質的に等しい持続時間を有するように修正された光シーンを生成してもよい。その結果、修正された光シーンは、第2の動的な光シーンが動的な光シーンとオーバーラップするオーバーラップ期間(o)と、第2の動的な光シーンが動的な光シーンとオーバーラップしない非オーバーラップ期間(no)とを有してもよい。代替的に、プロセッサ106は、実線として
図6eに示されるように、非オーバーラップ期間(no)中に1つ以上の照明デバイスによってレンダリングされるべき照明設定が、
図6aの動的な光シーン及び
図6bの第2の動的な光シーンの両方に基づくように修正された光シーンを生成してもよい。
【0050】
プロセッサ106はさらに、動的な光シーン及び第2の光シーンに重み値を取得及び/又は割り当てるように構成されてもよい。動的な光シーンは、第1の重み値を有してもよく、第2のシーンは、第2の重み値を有してもよい。プロセッサ106はさらに、第1の重み値及び第2の重み値に基づいて修正された光シーンを生成するように構成されてもよい。重み値は、例えば、それぞれの光シーンが他方の光シーンに基づいてどの程度修正されてもよいかを示してもよい。重み値は、例えば、動的な光シーンの持続時間が、修正されるべきではない(又は予め定められた程度修正されるべきではない)こと、又は、修正された光シーンの光強度が、特定の/それぞれの瞬間における動的なシーンの最大光出力を拡張しないこと等を示してもよい。さらに、重み値は、それぞれの光シーンが修正されるべきではないことを示してもよい。斯くして、動的な光シーンが、該動的な光シーンが修正されるべきではないことを示す重み値を有する場合、プロセッサ106は、第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信した際に第2の光シーンを適用しなくてもよい。また、第2の光シーンが、該第2の光シーンが修正されるべきではないことを示す重み値を有する場合、プロセッサ106は、第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信した際に第2の光シーンをアクティブにしてもよく、動的な光シーンの強度変化を第2の光シーンに適用しなくてもよい。
【0051】
プロセッサ106はさらに、ユーザインターフェース(例えば、タッチセンシティブディスプレイ、音声制御ユーザインターフェース等)を介してユーザ入力を受信するように構成されてもよく、ユーザ入力は、修正された光シーンが生成されるべきであることを示してもよい。ユーザ入力は、動的な光シーンが第2の光シーンと組合されるべきであることの確認(confirmation)を示してもよい。プロセッサ106はさらに、ユーザ入力が受信された場合、修正された光シーンを生成する、及び、それに応じて1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成されてもよい。プロセッサ106はさらに、ユーザ入力が受信されていない場合、第2の光シーン又は動的なシーンに従って1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御するように構成されてもよい。これは、ユーザが、動的な光シーンが修正されるべきである(又は修正されるべきではない)かどうかを示すことを可能にするため、有益である。
【0052】
プロセッサ106はさらに、修正された光シーンをメモリ110、110'に格納するように構成されてもよく、メモリは、制御システムに位置してもよく、又は、リモートに、例えば、ネットワーク/インターネットを介してアクセス可能なリモートサーバに位置してもよい。追加的又は代替的に、プロセッサ106は、動的な光シーン及び修正された光シーンの組み合わせをメモリ110、110'に格納するように構成されてもよい。ユーザ(又は照明システム)は、修正された光シーン、又は、動的な光シーン及び修正された光シーンの組み合わせを、後の使用のためにメモリ110、110'から後で取得してもよい。
【0053】
図7は、動的な光シーン及び第2の光シーンに基づいて1つ以上の照明デバイス120、122、124を制御する方法700を概略的に示す。方法700は、
動的な光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御すること702であって、動的な光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力の強度を制御するための第1の照明制御設定を含み、強度は、ある期間にわたって変化する、ことと、
前記の期間中に第2の光シーンのアクティベーションを示す入力信号を受信すること704であって、第2の光シーンは、1つ以上の照明デバイスの光出力を変えるための1つ以上の第2の照明制御設定を含む、ことと、
動的な光シーンを分析して、第2の光シーンのアクティベーション後の来たる期間の1つ以上の照明デバイスの光出力の強度の変化を決定すること706と、
第2の光シーンの第2の光設定及び動的な光シーンの来たる期間の強度の決定された変化に基づいて修正された光シーンを生成すること708と、
来たる期間中に修正された光シーンに従って1つ以上の照明デバイスを制御すること710と、
を含む。
【0054】
方法700は、コンピュータプログラムプロダクトが照明システム100の制御システム102等のコンピューティングデバイスの処理ユニット上で実行された場合、コンピュータプログラムプロダクトのコンピュータプログラムコードによって実行されてもよい。
【0055】
上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。
【0056】
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。動詞「含む(comprise)」及びその活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、好適にプログラムされたコンピュータ又は処理ユニットによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙するデバイスの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、同一のハードウェアのアイテムによって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0057】
本発明の態様は、コンピュータにより実行され得るコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されたコンピュータプログラム命令の集合体であってもよいコンピュータプログラムプロダクトにおいて、実施されてもよい。本発明の命令は、スクリプト、解釈可能プログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)又はJavaクラスを含むが、これらに限定されない任意の解釈可能又は実行可能コードメカニズムであってもよい。命令は、完全な実行可能プログラム、部分実行可能プログラム、既存のプログラムに対する修正(例えば更新)、又は既存のプログラムに対する拡張(例えば、プラグイン)として提供され得る。さらに、本発明の処理の一部は、複数のコンピュータ若しくはプロセッサ、又は「クラウド」にわたって分散されてもよい。
【0058】
コンピュータプログラム命令を格納するのに適した記憶媒体には、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス、内部及び外部ハードディスクドライブ等の磁気ディスク、リムーバブルディスク並びにCD-ROMディスクを含むが、これらに限定されないすべての形態の不揮発性メモリが含まれる。コンピュータプログラムは、斯様な記憶媒体上で頒布されてもよく、又はHTTP、FTP、電子メール、又はインターネット等のネットワークに接続されるサーバを介してダウンロード用に提供されてもよい。