(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための方法及び機械
(51)【国際特許分類】
B31B 50/20 20170101AFI20240516BHJP
B65D 5/02 20060101ALI20240516BHJP
B65D 5/24 20060101ALI20240516BHJP
B65D 5/48 20060101ALI20240516BHJP
B31B 50/26 20170101ALI20240516BHJP
B31B 100/00 20170101ALN20240516BHJP
B31B 110/35 20170101ALN20240516BHJP
【FI】
B31B50/20
B65D5/02 D
B65D5/24 A
B65D5/48
B31B50/26
B31B100:00
B31B110:35
(21)【出願番号】P 2021559181
(86)(22)【出願日】2020-04-01
(86)【国際出願番号】 IB2020053078
(87)【国際公開番号】W WO2020202017
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2023-03-31
(31)【優先権主張番号】102019000004992
(32)【優先日】2019-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】521257880
【氏名又は名称】シー.エム.シー. エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ポンティ,ジュゼッペ
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-510100(JP,A)
【文献】特開2002-160725(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00574744(EP,A1)
【文献】特開平08-197654(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0320614(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0185065(US,A1)
【文献】英国特許出願公告第00914073(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/00
B65D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールブランク(2)を原形とする箱(1)を実現し、複数の品物(3)を前記箱(1)に箱詰めするための方法であって、
開閉式底面(6)及び移動式壁(7)を有する再利用可能クレート(4)を事前に配置するステップと、
箱詰めされる複数の品物(3)を前記再利用可能クレート(4)に配置し、前記移動式壁(7)を移動させ、相互に側面に位置するように前記複数の品物(3)のうちのいくつかの品物に当接させ、品物のグループ(3a)を形成するステップであって、
前記複数の品物(3)のうちの前記いくつかの品物は、相互に側面に位置するとき、載せ台(3b)及び最大高さ(3c)を画定する、形成するステップと、
前記載せ台(3b)及び前記最大高さ(3c)の寸法に基づいて、前記再利用可能クレート(4)の内部にある前記品物のグループ(3a)が占有する体積(V)の値を検出するステップと、
前記検出された体積(V)の値に基づいて、前記段ボールブランク(2)を送り込むステップであって、
前記段ボールブランク(2)は、相互に平行な第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)と、相互に平行であり、前記第1の縦スコアライン(9)及び前記第2の縦スコアライン(10)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを、含み、
前記段ボールブランク(2)において、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第2の縦スコアライン(10)との間に含まれる中央領域(13)と、前記第1の縦スコアライン(9)と前記段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(14)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(15)とを画定し
、2つの縦スコアライン(9,10)及
び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、前記段ボールブランク(2)を交差し、離れており、
前記中央領域(13)内で、前記第1の横スコアライン(11)と前記第2の横スコアライン(12)との間に含まれ
、前記
品物のグループ(3a)の前記載せ台(3b)を静止しながら受ける、主部(16)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記主部(16)の反対側にある第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)と、を区別し、
前記第1の横領域(14)内で、前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記段ボールブランク(2)の前記第1の縦端(2a)、及び前記第1の縦スコアライン(9)の間に含まれる第3の横側部(19)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第3の横側部(19)の反対側にある第1の補助部(20)及び第2の補助部(21)と、を区別し、
前記第2の横領域(15)内で、前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記第2の縦スコアライン(10)、及び前記段ボールブランク(2)の前記第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(22)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第4の横側部(22)の反対側にある第3の補助部(23)及び第4の補助部(24)と、を区別し、
前記第1の横側部(17)、前記第2の横側部(18)、前記第3の横側部(19)、及び前記第4の横側部(22)は
、前記主部(16)が受けるとき、前記品物のグループ(3a)を横方向に含むように、前記品物のグループ(3a)の前記最大高さ(3c)の全てにわたって延在し、
前記段ボールブランク(2)は、さらに、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする前記第1の補助部(20)の第1の切り込み(25)と、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする前記第2の補助部(21)の第2の切り込み(26)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする前記第3の補助部(23)の第3の切り込み(27)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする前記第4の補助部(24)の第4の切り込み(28)と、を含み、
前記第1の切り込み(25)は前記第1の補助部(20)を前記第1の補助部(20)の第1の部(20a)及び第2の部(20b)に細分化し、前記第2の切り込み(26)は前記第2の補助部(21)を前記第2の補助部(21)の第1の部(21a)及び第2の部(21b)に細分化し、前記第3の切り込み(27)は前記第3の補助部(23)を前記第3の補助部(23)の第1の部(23a)及び第2の部(23b)に細分化し、前記第4の切り込み(28)は前記第4の補助部(24)を前記第4の補助部(24)の第1の部(24a)及び第2の部(24b)に細分化する、送り込むステップと、
前記段ボールブランク(2)及び前記再利用可能クレート(4)を相互に位置付けるステップであって、前記品物のグループ(3a)が含まれる前記再利用可能クレート(4)の一部は前記主部(16)の上方に位置する、位置付けるステップと、
前記再利用可能クレート(4)の前記開閉式底面(6)を開き、前記主部(16)で前記品物のグループ(3a)を解放するステップと、
前記第1の横側部(17)、前記第2の横側部(18)、前記第3の横側部(19)、及び前記第4の横側部(22)を、前記品物のグループ(3a)に向かって前記主部(16)に対して折るステップであって、前記第1の補助部(20)、前記第2の補助部(21)、前記第3の補助部(23)、及び前記第4の補助部(24)のそれぞれの関連の
前記第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の
前記第2の部(20b,21b,23b,24b)は、前記第1の切り込み(25)、前記第2の切り込み(26)、前記第3の切り込み(27)、及び前記第4の切り込み(28)に対して折られ、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を形成し、前記主部(16)で受ける前記品物のグループ(3a)に当接する
ことで、箱の内側で品物の移動が少なくなる、折るステップと、を含
み、
第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(3
1)、及び第4の当接フラップ(32)は、第1の横側部(17)、第2の横側部(18
)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)に対して、品物のグループ(3a
)に向かって突出できることを特徴とする、方法。
【請求項2】
品物のグループ(3a)が主部(16)に解放され、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)が、品物のグループ(3a)に向かって折られるとき、いったん、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)の形成が行われると、これらのフラップは品物のグループ(3a)に当接し、品物のグループ(3a)は、品物のグループ(3a)の載せ台(3b)及び最大高さ(3c)に従って、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、または第4の横側部(22)に対して、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を押すことができることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の横側部(17)、前記第2の横側部(18)、前記第3の横側部(19)、及び前記第4の横側部(22)は、前記主部(16)に対して、前記品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の横側部(17)及び前記第2の横側部(18)は、前記主部(16)に対して、前記品物のグループ(3a)に向かって同時に折られ、続いて、前記第3の横側部(19)及び前記第4の横側部(22)は、前記主部(16)に対して、前記品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の横側部(17)及び前記第2の横側部(18)が第1のローラの対(60)に当接するように、前記主部(16)を下向きに移動させるステップを含み、前記第1の横側部(17)及び前記第2の横側部(18)は前記主部(16)に対して前記品物のグループ(3a)に向かって同時に折られ、前記第3の横側部(19)及び前記第4の横側部(22)が第2のローラの対(61)に当接することにより、前記第3の横側部(19)及び前記第4の横側部(22)は前記主部(16)に対して前記品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる、請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記段ボールブランク(2)は、前記第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(33)を含み、前記中央領域(13)内で、前記第2の横側部(18)に隣接する第5の横側部(34)と、前記第1の横領域(14)内で、前記第2の補助部(21)に隣接する第1のフラップ(35)と、前記第2の横領域(15)内で、前記第4の補助部(24)に隣接する第2のフラップ(36)と、が区別され、前記段ボールブランク(2)は、さらに、前記第1のフラップ(35)を前記第2の補助部(21)から分離するように、前記段ボールブランク(2)の前記第1の縦端(2a)から前記第1の縦スコアライン(9)まで横方向に延在する前記第1の横領域(14)に第1の切断部(37)と、前記第2のフラップ(36)を前記第4の補助部(24)から分離するように、前記段ボールブランク(2)の前記第2の縦端(2)から前記第2の縦スコアライン(10)まで横方向に延在する前記第2の横領域(15)に第2の切断部(38)と、を含み、前記方法は、前記主部(16)が受けるとき、前記品物のグループ(3a)を上方に覆うように、前記第5の横側部(34)を折るステップを含む、請求項1~
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
段ボールブランク(2)を原形とする箱(1)を実現し、複数の品物(3)を前記箱(1)に箱詰めするための機械(100)であって、
箱詰めされる複数の品物(3)が配置され、開閉式底面(6)及び移動式壁(7)を有する再利用可能クレート(4)を輸送するためのコンベヤーベルト(42)であって、
前記移動式壁(7)は移動可能であり、相互に側面に位置するように前記複数の品物(3)のうちのいくつかの品物に当接させ、品物のグループ(3a)を形成し、
前記複数の品物(3)のうちの前記いくつかの品物は、相互に側面に位置するとき、載せ台(3b)及び最大高さ(3c)を画定する、コンベヤーベルト(42)と、
前記載せ台(3b)及び前記最大高さ(3c)の寸法に基づいて、前記再利用可能クレート(4)の内部にある前記品物のグループ(3a)が占有する体積(V)の値を検出するための検出センサ(43)と、
前記検出された体積(V)の値に基づいて、前記段ボールブランク(2)を送り込むための供給手段(44)であって、
前記段ボールブランク(2)は、相互に平行な第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)と、相互に平行であり、前記第1の縦スコアライン(9)及び前記第2の縦スコアライン(10)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを、含み、
前記段ボールブランク(2)において、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第2の縦スコアライン(10)との間に含まれる中央領域(13)と、前記第1の縦スコアライン(9)と前記段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(14)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(15)とを画定し
、2つの縦スコアライン(9,10)及
び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、前記段ボールブランク(2)を交差し、
前記中央領域(13)内で、前記第1の横スコアライン(11)と前記第2の横スコアライン(12)との間に含まれ
、前記
品物のグループ(3a)の前記載せ台(3b)を静止しながら受ける、主部(16)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記主部(16)の反対側にある第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)と、を区別し、
前記第1の横領域(14)内で、前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記段ボールブランク(2)の前記第1の縦端(2a)、及び前記第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(19)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第3の横側部(19)の反対側にある第1の補助部(20)及び第2の補助部(21)と、を区別し、
前記第2の横領域(15)内で、前記第1の横スコアライン(11)、前記第2の横スコアライン(12)、前記第2の縦スコアライン(10)、及び前記段ボールブランク(2)の前記第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(22)と、前記第1の横スコアライン(11)及び前記第2の横スコアライン(12)に対して前記第4の横側部(22)の反対側にある第3の補助部(23)及び第4の補助部(24)と、を区別し、
前記第1の横側部(17)、前記第2の横側部(18)、前記第3の横側部(19)、及び前記第4の横側部(22)は
、前記主部(16)が受けるとき、前記品物のグループ(3a)を横方向に含むように、前記品物のグループ(3a)の前記最大高さ(3c)の全てにわたって延在し、
前記段ボールブランク(2)は、さらに、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする前記第1の補助部(20)の第1の切り込み(25)と、前記第1の縦スコアライン(9)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする前記第2の補助部(21)の第2の切り込み(26)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする前記第3の補助部(23)の第3の切り込み(27)と、前記第2の縦スコアライン(10)と前記第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする前記第4の補助部(24)の第4の切り込み(28)と、を含み、
前記第1の切り込み(25)は前記第1の補助部(20)を前記第1の補助部(20)の第1の部(20a)及び第2の部(20b)に細分化し、前記第2の切り込み(26)は前記第2の補助部(21)を前記第2の補助部(21)の第1の部(21a)及び第2の部(21b)に細分化し、前記第3の切り込み(27)は前記第3の補助部(23)を前記第3の補助部(23)の第1の部(23a)及び第2の部(23b)に細分化し、前記第4の切り込み(28)は前記第4の補助部(24)を前記第4の補助部(24)の第1の部(24a)及び第2の部(24b)に細分化し、
前記コンベヤーベルト(42)及び前記供給手段(44)が前記段ボールブランク(2)及び前記再利用可能クレート(4)を相互に位置付けるように配置及び構成されることにより、前記品物のグループ(3a)が含まれる前記再利用可能クレート(4)の一部は、前記再利用可能クレート(4)の前記開閉式底面(6)が前記主部(16)において前記品物のグループ(3a)を解放できるように、前記主部(16)の上方に位置する、供給手段(44)と、
前記第1の横側部(17)、前記第2の横側部(18)、前記第3の横側部(19)、及び前記第4の横側部(22)を、前記品物のグループ(3a)に向かって前記主部(16)に対して折るための折り機構(60,61)であって、前記第1の補助部(20)、前記第2の補助部(21)、前記第3の補助部(23)、及び前記第4の補助部(24)のそれぞれの関連の
前記第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の
前記第2の部(20b,21b,23b,24b)は、前記第1の切り込み(25)、前記第2の切り込み(26)、前記第3の切り込み(27)、及び前記第4の切り込み(28)に対して折られ、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を形成し、前記主部(16)で受ける前記品物のグループ(3a)に当接する
ことで、箱の内側で品物の移動が少なくなる、折り機構(60,61)と、を含
み、
第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(3
1)、及び第4の当接フラップ(32)は、第1の横側部(17)、第2の横側部(18
)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)に対して、品物のグループ(3a
)に向かって突出できることを特徴とする、機械(100)。
【請求項8】
前記折り機構(60,61)は第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)を含み、前記第1のローラの対(60)は、前記主部(16)に対して、前記品物のグループ(3a)に向かって前記第1の横側部(17)及び前記第2の横側部(18)を同時に折るためにアクティブになり、このとき、前記供給手段(44)は前記段ボールブランク(2)を送り込み、前記第1の横側部(17)が前記第1のローラの対(60)のローラ(60a)に対面し、前記第2の横側部(18)が前記第1のローラの対(60)の他のローラ(60b)に対面する状態になるように、前記段ボールブランク(2)を配置し、 前記第2のローラの対(61)は、前記主部(16)に対して、前記品物のグループ(3a)に向かって前記第3の横側部(19)及び前記第4の横側部(22)を同時に折るためにアクティブになり、このとき、前記供給手段(44)は前記段ボールブランク(2)を送り込み、前記第1の横側部(19)が前記第2のローラの対(61)のローラ(61a)に対面し、前記第4の横側部(22)が前記第2のローラの対(61)の他のローラ(61b)に対面する状態になるように、前記段ボールブランク(2)を配置する、請求項
7に記載の機械(100)。
【請求項9】
前記第1のローラの対(60)と前記第2のローラの対(61)との間に介在する吸引要素(62)を含み、前記供給手段(44)が前記段ボールブランク(2)を前記吸引要素(62)に配置するように事前に配置されることにより、前記品物のグループ(3a)が前記主部(16)に配置されるとき、前記吸引要素(62)は吸引力の作用によって前記主部(16)を把持し、前記主部(16)を下向きに移動でき、前記第1の横側部(17)及び前記第2の横側部(18)が前記第1のローラの対(60)に当接し、前記第3の横側部(19)及び前記第4の横側部(22)が前記第2のローラの対(61)に当接するようになる、請求項
8に記載の機械(100)。
【請求項10】
前記第1のローラの対(60)が第1の方向(X)に沿って並進可能であり、前記第2のローラの対(61)が前記第1の方向(X)を横断する第2の方向(X)に沿って並進可能であることにより、前記第1のローラの対(60)及び前記第2のローラの対(61)は、相互に、送り込み時に供給される前記段ボールブランク(2)の前記主部(16)の寸法に応じて、近づくまたは離れることができる、請求項
8または
9に記載の機械(100)。
【請求項11】
前記段ボールブランク(2)は、前記第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(33)を含み、前記中央領域(13)内で、前記第2の横側部(18)に隣接する第5の横側部(34)と、前記第1の横領域(14)内で、前記第2の補助部(21)に隣接する第1のフラップ(35)と、前記第2の横領域(15)内で、前記第4の補助部(24)に隣接する第2のフラップ(36)と、が区別され、前記段ボールブランク(2)は、さらに、前記第1のフラップ(35)を前記第2の補助部(21)から分離するように、前記段ボールブランク(2)の前記第1の縦端(2a)から前記第1の縦スコアライン(9)まで横方向に延在する前記第1の横領域(14)に第1の切断部(37)と、前記第2のフラップ(36)を前記第4の補助部(24)から分離するように、前記段ボールブランク(2)の前記第2の縦端(2b)から前記第2の縦スコアライン(10)まで横方向に延在する前記第2の横領域(15)に第2の切断部(38)と、を含み、
第1のローラの対(60)の前記ローラ(60b)は前記第5の横側部(34)に当接し、前記主部(16)が受けるとき、前記品物のグループ(3a)を上方に覆うために、前記第5の横側部(34)を折るようになる、請求項
7に記載の機械(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、複数の品物を箱詰めするために使用される箱の作成に関連する技術分野に関する。
【0002】
具体的には、本発明は、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための方法及び機械に関する。
【背景技術】
【0003】
概して、梱包用の段ボールは、ブランクから取得でき、様々な目的(例えば、段ボール箱を形成する目的)のために使用できる。
【0004】
この場合、最初に、スコアラインとしても既知である折り目を実現することが必要である。スコアラインが梱包用の段ボールをいくつかの部分に分割することにより、段ボールを容易に折ることができ、段ボール箱を取得するために、梱包用の段ボールの望まない変形及びけい割れの形成を防止する。
【0005】
したがって、いったん上述のスコアラインが梱包用の段ボールで実現されると、スコアラインを中心に容易に折ることができるブランクが取得され、それにより、単純及び速やかな方法で、品物を詰め込むための段ボール箱を取得する。
【0006】
これまで、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための既知の方法は、
開閉式底面及び移動式壁を有する再利用可能クレートを事前に配置するステップと、
箱詰めされる複数の品物を再利用可能クレートに配置し、移動式壁を移動させ、相互に側面に位置するように複数の品物のうちのいくつかの品物に当接させ、品物のグループを形成するステップと、を含み、
複数の品物のうちのいくつかの品物は、相互に側面に位置するとき、載せ台及び最大高さを画定する。
【0007】
既知の方法は、さらに、
載せ台及び最大高さの寸法に基づいて、再利用可能クレートの内部にある複数の品物が占有する体積の値を検出するステップと、
検出された体積に基づいて、ブランクを供給するステップであって、ブランクは、さらに、相互に平行な第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインと、相互に平行であり、第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインに垂直な第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインとを、含み、段ボールブランクにおいて、
第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインとの間に含まれる中央領域と、第1の縦スコアラインと段ボールブランクの第1の縦端との間に含まれる第1の横領域と、第2の縦スコアラインと段ボールブランクの第2の縦端との間に含まれる第2の横領域とを画定する、供給するステップと、を含む。
【0008】
2つの縦スコアライン及び2つの横スコアラインは、各々、縦方向及び横方向に、段ボールブランクを交差し、相互に離れており、中央領域内で、
第1の横スコアラインと第2の横スコアラインとの間に含まれ、例えば、物品のグループの載せ台を静止しながら受ける、主部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して主部の反対側にある第1の横側部及び第2の横側部と、を区別する。
【0009】
このように、第1の横領域内で、
第1の横スコアライン、第2の横スコアライン、梱包用の段ボールブランクの第1の縦端、及び第1の縦スコアラインの間に含まれる第3の横側部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して第3の横側部の反対側にある第1の補強部及び第2の補強部と、が区別できる。
【0010】
同様に、第2の横領域内で、
第1の横スコアライン、第2の横スコアライン、第2の縦スコアライン、及び段ボールブランクの第2の縦端の間に含まれる第4の横側部と、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインに対して第4の横側部の反対側にある第3の補強部及び第4の補強部と、が区別できる。
【0011】
第1の横側部、第2の横側部、第3の横側部、及び第4の横側部は、例えば、主部が受けるとき、品物のグループを横方向に含むように、品物のグループの最大高さの全てにわたって延在する。
【0012】
段ボールブランクは、さらに、第1の縦スコアラインと第1の横スコアラインとの交差点を起点とする第1の補強部の第1の切り込みと、第1の縦スコアラインと第2の横スコアラインとの交差点を起点とする第2の補強部の第2の切り込みと、第2の縦スコアラインと第1の横スコアラインとの交差点を起点とする第3の補強部の第3の切り込みと、第2の縦スコアラインと第2の横スコアラインとの交差点を起点とする第4の補強部の第4の切り込みと、を含む。
【0013】
第1の切り込みは第1の補強部を第1の補強部の第1の部及び第2の部に細分化し、第2の切り込みは第2の補強部を第2の補強部の第1の部及び第2の部に細分化し、第3の切り込みは第3の補強部を第3の補強部の第1の部及び第2の部に細分化し、それと同時に、第4の切り込みは第4の補強部を第4の補強部の第1の部及び第2の部に細分化する。
【0014】
本方法は、さらに、第1の横側部、第2の横側部、第3の横側部、及び第4の横側部を主部に対して折るステップと、第1の補強部、第2の補強部、第3の補強部、及び第4の補強部のそれぞれの関連の第1の部及び関連の第2の部を、第1の切り込み、第2の切り込み、第3の切り込み及び第4の切り込みに対して、相互に対して折るステップと、各々、第1の補強フラップ、第2の補強フラップ、第3の補強フラップ、及び第4の補強フラップを形成し、箱を補強するステップとを含む。
【0015】
続いて、既知の方法は、取得される箱をより頑丈にする目的により、粘着性物質を第1の補強フラップ、第2の補強フラップ、第3の補強フラップ、及び第4の補強フラップに塗布するステップと、第1の補強フラップ及び第3の補強フラップを第1の横側部に付着させるステップと、第2の補強フラップ及び第4の補強フラップを第2の横側部に付着させるステップと、を含む。
【0016】
この時点では、再利用可能クレート内に含まれる品物のグループは、折られた横側部の間で主部に載っている状態で配置され、補強フラップは横側部で接着され、箱の側壁を構成する。
【0017】
したがって、段ボールブランクから形成される品物のグループを箱に箱詰めすることが可能であり、段ボールブランクの寸法は箱詰めされる品物のグループが占有する体積の値に基づく。
【0018】
つまり、いったん箱詰めされる品物のグループが箱の内側で占有する体積の値が検出されると、第1の縦スコアライン及び第2の縦スコアラインと、第1の横スコアライン及び第2の横スコアラインとが実現される。これにより、主部は、その全サイズにわたって、載せ台を受けることができ、横側部は、品物のグループの最大高さにわたって延在し、品物のグループを横方向に覆うことができる。
【0019】
したがって、主部及び横側部の寸法は、品物のグループが箱の内側で占有する体積の値に基づく推定によって定められ、この推定は、複数の品物が占有する体積よりもわずかに大きい体積を有する箱を取得するために、主部及び横側部のサイズが大きくなり得るため、許容誤差を含み得る。
【0020】
これは、取得された箱の内側で、箱の壁と品物のグループとの間で空きスペースの形成をもたらし得る。
【0021】
これらの空きスペースは、箱の内側で望ましくない品物の移動を生じさせ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
上記を考慮して、本発明の目的は上述の欠点をなくすことを含む。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の目的は、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための請求項1に記載の方法と、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための請求項6に記載の機械とによって達成される。
【発明の効果】
【0024】
利点をもたらすように、第1の横側部、第2の横側部、第3の横側部、及び第4の横側部を、主部に対して、主部に配置される品物のグループに向かって折るステップ中に、第1の補助部、第2の補助部、第3の補助部、及び第4の補助部のそれぞれの関連の第1の部及び関連の第2の部は相互に対して折られ、第1の当接フラップ、第2の当接フラップ、第3の当接フラップ、及び第4の当接フラップを形成し、これらのフラップは品物のグループと横側部との間に介在し、主部に配置される品物のグループに当接することで、箱の内側で品物の移動が少なくなる。
【0025】
本発明の特定の実施形態は、添付図の図面を用いて、請求項に記載された内容に従って本発明の説明の以下の箇所に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の目的である、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための機械の斜視図である。
【
図3】同様に本発明の目的である、段ボールブランクを原形とする箱を実現し、複数の品物を箱に箱詰めするための方法の第1のステップを示す斜視図である。
【
図5】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図6】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図7】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図8】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図9】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図10】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図11】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【
図12】本方法のさらなるステップを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
【0028】
本発明の説明では、段ボールブランク(2)は、決定された形状を試しに型抜きすることによって外形が作られた段ボールシートを意味することが記述される。
【0029】
段ボールブランク(2)を原形とする箱(1)を実現し、複数の品物(3)を箱(1)に箱詰めするための方法は、
開閉式底面(6)及び移動式壁(7)を有する再利用可能クレート(4)を事前に配置するステップと、
箱詰めされる複数の品物(3)を再利用可能クレート(4)に配置し、移動式壁(7)を移動させ、相互に側面に位置するように複数の品物(3)のうちのいくつかの品物に当接させ、品物のグループ(3a)を形成するステップと、
複数の品物(3)のうちのいくつかの品物は、相互に側面に位置するとき、載せ台(3b)及び最大高さ(3c)を画定するステップと、
載せ台(3b)及び最大高さ(3c)の寸法に基づいて、再利用可能クレート(4)の内部にある品物のグループ(3a)が占有する体積(V)の値を検出するステップと、
検出された体積(V)の値に基づいて、段ボールブランク(2)を送り込むステップであって、段ボールブランク(2)は、
相互に平行な第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)と、相互に平行であり、第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを、含み、段ボールブランク(2)において、
第1の縦スコアライン(9)と第2の縦スコアライン(10)との間に含まれる中央領域(13)と、第1の縦スコアライン(9)と段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(14)と、第2の縦スコアライン(10)と段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(15)とを画定する、送り込むステップと、を含む。
【0030】
2つの縦スコアライン(9,10)及び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、段ボールブランク(2)を交差し、相互に離れており、中央領域(13)内で、
第1の横スコアライン(11)と第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、例えば、物品のグループ(3a)の載せ台(3b)を静止しながら受ける、主部(16)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して主部(16)の反対側にある第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)と、を区別する。
【0031】
このように、第1の横領域(14)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)、及び第1の縦スコアライン(9)の間に含まれる第3の横側部(19)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第3の横側部(19)の反対側にある第1の補助部(20)及び第2の補助部(21)と、が区別される。
【0032】
同様に、第2の横領域(15)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、第2の縦スコアライン(10)、及び段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(22)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第4の横側部(22)の反対側にある第3の補助部(23)及び第4の補助部(24)と、が区別される。
【0033】
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、例えば、主部(16)が受けるとき、品物のグループ(3a)を横方向に含むように、品物のグループ(3a)の最大高さ(3c)の全てにわたって延在する。
【0034】
段ボールブランク(2)は、さらに、
第1の縦スコアライン(9)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第1の補助部(20)の第1の切り込み(25)と、
第1の縦スコアライン(9)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第2の補助部(21)の第2の切り込み(26)と、
第2の縦スコアライン(10)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第3の補助部(23)の第3の切り込み(27)と、
第2の縦スコアライン(10)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第4の補助部(24)の第4の切り込み(28)と、を含む。
【0035】
第1の切り込み(25)は第1の補助部(20)を第1の補助部(20)の第1の部(20a)及び第2の部(20b)に細分化し、第2の切り込み(26)は第2の補助部(21)を第2の補助部(21)の第1の部(21a)及び第2の部(21b)に細分化し、第3の切り込み(27)は第3の補助部(23)を第3の補助部(23)の第1の部(23a)及び第2の部(23b)に細分化し、第4の切り込み(28)は第4の補助部(24)を第4の補助部(24)の第1の部(24a)及び第2の部(24b)に細分化する。
【0036】
本方法は、さらに、
段ボールブランク(2)及び再利用可能クレート(4)を相互に位置付けるステップであって、品物のグループ(3a)が含まれる再利用可能クレート(4)の一部は主部(16)の上方に位置する、位置付けるステップと、
再利用可能クレート(4)の開閉式底面(6)を開き、主部(16)で品物のグループ(3a)を解放するステップと、
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)を、品物のグループ(3a)に向かって主部(16)に対して折るステップであって、第1の補助部(20)、第2の補助部(21)、第3の補助部(23)、及び第4の補助部(24)のそれぞれの関連の第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の第2の部(20b,21b,23b,24b)は、第1の切り込み(25)、第2の切り込み(26)、第3の切り込み(27)、及び第4の切り込み(28)に対して折られ、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を形成し、主部(16)で受ける品物のグループ(3a)に当接する、折るステップと、を含む(
図5~
図8参照)。
【0037】
段ボールブランク(2)は、供給時、平坦構成であり得る。
【0038】
特に
図2を参照すると、移動式壁(7)は底壁(6)から現れることができる。
【0039】
再利用可能クレート(4)は外壁(8)を含み得る。
【0040】
外壁(8)、移動式壁(7)、及び底壁(2)の一部は、箱詰めされる品物のグループ(3a)を含むようにチャンバ(5)を区別できる(
図2及び
図3参照)。
【0041】
第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)は、第1の縦端(2a)から第2の縦端(2b)まで段ボールブランク(2)を縦方向に交差できる。
【0042】
第1の縦端(2a)及び第2の縦端(2b)は段ボールブランク(2)の横端であり得る。
【0043】
特に
図13を参照すると、第1の縦端(2a)は第2の縦端(2b)の反対側にある。
【0044】
主部(16)は第1の横側部(17)と第2の横側部(18)との間に介在できる。
【0045】
第3の横側部(19)は第1の補助部(20)と第2の補助(21)との間に介在できる。
【0046】
第4の横側部(22)は第1の補助部(23)と第4の補助部(24)との間に介在できる。
【0047】
主部(16)は第3の横側部(19)と第4の横側部(22)との間に介在できる。
【0048】
第1の切り込み(25)は、例えば、第1の縦スコアライン(9)に対する傾斜軌道に従って、第1の縦スコアライン(9)及び第1の横スコアライン(11)の交差点から延在できる。
【0049】
第2の切り込み(26)は、例えば、第1の縦スコアライン(9)に対する傾斜軌道に従って、第1の縦スコアライン(9)及び第2の横スコアライン(12)の交差点から延在できる。
【0050】
第3の切り込み(27)は、例えば、第2の縦スコアライン(10)に対する傾斜軌道に従って、第2の縦スコアライン(10)及び第1の横スコアライン(11)の交差点から延在できる。
【0051】
第4の切り込み(28)は、例えば、第2の縦スコアライン(10)に対する傾斜軌道に従って、第2の縦スコアライン(10)及び第2の横スコアライン(12)の交差点から延在できる。
【0052】
第1の切り込み(25)は、各々の折り目を特定するように、梱包用の段ボールブランク(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得る(
図6~
図8、
図13参照)。
【0053】
第2の切り込み(26)は、各々の折り目を特定するように、梱包用の段ボールブランク(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得る。
【0054】
第3の切り込み(27)は、各々の折り目を特定するように、梱包用の段ボールブランク(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得る。
【0055】
第4の切り込み(28)は、各々の折り目を特定するように、梱包用の段ボールブランク(2)の厚さ(S)よりも小さい深さを有し得る。
【0056】
第1の補助部(20)、第2の補助部(21)、第3の補助部(23)、及び第4の補助部(24)のそれぞれの関連の第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の第2の部(20b,21b,23b,24b)は、折られるとき、相互に重なることができ、このとき、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、主部(16)に対して直線位置に位置付けられる。
【0057】
第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)は、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)に対して、品物のグループ(3a)に向かって突出できる。
【0058】
特に
図6~
図9を参照すると、品物のグループ(3a)が主部(16)に解放され、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)が、品物のグループ(3a)に向かって折られるとき、いったん、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)の形成が行われると、これらのフラップは品物のグループ(3a)に当接し、品物のグループ(3a)は、品物のグループ(3a)の載せ台(3b)及び最大高さ(3c)に従って、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、または第4の横側部(22)に対して、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を押すことができる。
【0059】
つまり、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)は品物のグループ(3a)に当接でき、品物のグループ(3a)は、品物のグループ(3a)の寸法及び位置に従って、主部(16)で受けるとき、第1の当接フラップ(29)を押して、第1の当接フラップ(29)を第1の横側部(17)または第3の横側部(19)に近づけることができ、第2の当接フラップ(30)を押して、第2の当接フラップ(30)を第2の横側部(19)または第3の横側部(18)に近づけることができ、第3の当接フラップ(31)を押して、第3の当接フラップ(31)を第1の横側部(17)または第3の横側部(19)に近づけることができ、第4の当接フラップ(32)を押して、第4の当接フラップ(32)を第3の横側部(19)または第2の横側部(18)に近づけることができる。
【0060】
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、好ましくは、主部(16)に対して、品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる。
【0061】
このように、品物のグループ(3a)の箱詰めが単純及び速やかになる利点をもたらし、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)を折るステップ中に、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)の形成を確実にする。
【0062】
代替として、第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)は、主部(16)に対して、品物のグループ(3a)に向かって同時に折られ、続いて、第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)は、主部(16)に対して、品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる。
【0063】
このように、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)の形成を容易にする利点をもたらす。
【0064】
本方法は、好ましくは、主部(16)を下向きに移動させるステップを含み、第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)が第1のローラの対(60)に当接することにより、第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)は主部(16)に対して品物のグループ(3a)に向かって同時に折られ、第3の横側部(19)及び第2の横側部(22)が第2のローラの対(61)に当接することにより、第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)は主部(16)に対して品物のグループ(3a)に向かって同時に折られる。
【0065】
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)を折るステップは、利点をもたらすように、品物のグループ(3a)を再利用可能クレート(4)から解放することと同時に実施され、主部(16)が下向きに移動する。
【0066】
段ボールブランク(2)は、好ましくは、第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(33)を含み、
中央領域(13)内で、第2の横側部(18)に隣接する第5の横側部(34)と、
第1の横領域(14)内で、第2の補助部(21)に隣接する第1のフラップ(35)と、
第2の横領域(15)内で、第4の補助部(24)に隣接する第2のフラップ(36)と、が区別される。
【0067】
段ボールブランク(2)は、さらに、
第1のフラップ(35)を第2の補助部(21)から分離するように、段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)から第1の縦スコアライン(9)まで横方向に延在する第1の横領域(14)に第1の切断部(37)と、
第2のフラップ(36)を第4の補助部(24)から分離するように、段ボールブランク(2)の第2の縦端(2)から第2の縦スコアライン(10)まで横方向に延在する第2の横領域(15)に第2の切断部(38)と、を含み、
本方法は、主部(16)が受けるとき、品物のグループ(3a)を上方に覆うように、第5の横側部(34)を折るステップを含む。
【0068】
主部(16)に配置されるとき、品物のグループ(3a)の上面を覆うために、第3の横スコアライン(33)に対して第2の横側部(18)に向かって、第5の横側部(34)を折ることができる(
図9~
図12参照)。
【0069】
第5の横側部(34)は、利点をもたらすように、主部(16)に配置されるとき、品物のグループ(3a)を上方に覆う。
【0070】
さらに、第1のフラップ(35)及び第2のフラップ(36)により、各々、品物のグループ(3a)の箱詰め動作中に第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)で、それらが重なり合うとき、段ボールブランク(2)で取得される箱(1)の剛性が増加する(
図9~
図12参照)。
【0071】
この段ボールブランク(2)で取得された箱(1)の剛性が増加することによって、多くの箱を相互に重ね合わせて、それらの箱を搬送するための貯蔵部または運搬車の貯蔵容量を最大にすることが可能になる。さらに、箱(1)の剛性が増加することによって、固い箱(1)と同様に、箱の内側で生じる品物のグループ(3a)の安全性が高くなることを確実にし、外部作用の影響を受けることが少なくなり、箱の内側で品物のグループ(3a)の衝撃に対する外部作用を受ける可能性は減る。
【0072】
第5の横側部(34)は接触部(40)を含み得、接触部(40)は、第1の横側部(17)に接触する第5の横側部(34)の自由端に配置され、このとき、第5の横側部(34)は主部(16)に配置される品物のグループ(3a)を上方に覆うように折られている。
【0073】
第1の切断部(37)及び第2の切断部(38)は、梱包用の段ボールブランク(2)の厚さ(S)に等しい深さを有する。
【0074】
このように、第1の切断部(37)は第1のフラップ(35)を第2の補助部(21)から分離することを確実にし、第2の切断部(38)は第2のフラップ(36)を第4の補助部(24)から分離することを確実にする。
【0075】
以下では、段ボールブランク(2)を原形とする箱(1)を実現し、複数の品物(3)を箱(1)に箱詰めするための機械(100)の説明を含み、機械(100)は、箱詰めされる複数の品物(3)が配置され、開閉式底面(6)及び移動式壁(7)を有する再利用可能クレート(4)を輸送するためのコンベヤーベルト(42)であって、移動式壁(7)は移動可能であり、相互に側面に位置するように複数の品物(3)のうちのいくつかの品物に当接させ、品物のグループ(3a)を形成し、複数の品物(3)のうちのいくつかの品物は、相互に側面に位置するとき、載せ台(3b)及び最大高さ(3c)を画定する、コンベヤーベルト(42)と、載せ台(3b)及び最大高さ(3c)の寸法に基づいて、再利用可能クレート(4)の内部にある品物のグループ(3a)が占有する体積(V)の値を検出するための検出センサ(43)と、検出された体積(V)の値に基づいて、段ボールブランク(2)を送り込むための供給手段(44)と、を含む。
【0076】
段ボールブランク(2)は、
相互に平行な第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)と、相互に平行であり、第1の縦スコアライン(9)及び第2の縦スコアライン(10)に垂直な第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)とを、含み、段ボールブランク(2)において、
第1の縦スコアライン(9)と第2の縦スコアライン(10)との間に含まれる中央領域(13)と、第1の縦スコアライン(9)と段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)との間に含まれる第1の横領域(14)と、第2の縦スコアライン(10)と段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)との間に含まれる第2の横領域(15)とを画定する。
【0077】
2つの縦スコアライン(9,10)及び2つの横スコアライン(11,12)は、各々、縦方向及び横方向に、段ボールブランク(2)を交差し、中央領域(13)内で、
第1の横スコアライン(11)と第2の横スコアライン(12)との間に含まれ、例えば、物品のグループ(3a)の載せ台(3b)を静止しながら受ける、主部(16)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して主部(16)の反対側にある第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)と、を区別する。
【0078】
このように、第1の横領域(14)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)、及び第1の縦スコアライン(3)の間に含まれる第3の横側部(19)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第3の横側部(19)の反対側にある第1の補助部(20)及び第2の補助部(21)と、が区別される。
【0079】
同様に、第2の横領域(15)内で、
第1の横スコアライン(11)、第2の横スコアライン(12)、第2の縦スコアライン(10)、及び段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)の間に含まれる第4の横側部(22)と、第1の横スコアライン(11)及び第2の横スコアライン(12)に対して第4の横側部(22)の反対側にある第3の補助部(23)及び第4の補助部(24)と、が区別される。
【0080】
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、例えば、主部(16)が受けるとき、品物のグループ(3a)を横方向に含むように、品物のグループ(3a)の最大高さ(3c)の全てにわたって延在する。
【0081】
段ボールブランク(2)は、さらに、
第1の縦スコアライン(9)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第1の補助部(20)の第1の切り込み(25)と、
第1の縦スコアライン(9)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第2の補助部(21)の第2の切り込み(26)と、
第2の縦スコアライン(10)と第1の横スコアライン(11)との交差点を起点とする第3の補助部(23)の第3の切り込み(27)と、
第2の縦スコアライン(10)と第2の横スコアライン(12)との交差点を起点とする第4の補助部(24)の第4の切り込み(28)と、を含む。
【0082】
第1の切り込み(25)は第1の補助部(20)を第1の補助部(20)の第1の部(20a)及び第2の部(20b)に細分化し、第2の切り込み(26)は第2の補助部(21)を第2の補助部(21)の第1の部(21a)及び第2の部(21b)に細分化し、第3の切り込み(27)は第3の補助部(23)を第3の補助部(23)の第1の部(23a)及び第2の部(23b)に細分化し、第4の切り込み(28)は第4の補助部(24)を第4の補助部(24)の第1の部(24a)及び第2の部(24b)に細分化する。
【0083】
コンベヤーベルト(42)及び供給手段(44)が段ボールブランク(2)及び再利用可能クレート(4)を相互に位置付けるように配置及び構成されることにより、品物のグループ(3a)が含まれる再利用可能クレート(4)の一部は、再利用可能クレート(4)の開閉式底面(6)が主部(16)において品物のグループ(3a)を解放できるように、主部(16)の上方に位置する。
【0084】
機械(100)は、さらに、
第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)を、品物のグループ(3a)に向かって主部(16)に対して折るための折り機構(60,61)を含み、第1の補助部(20)、第2の補助部(21)、第3の補助部(23)、及び第4の補助部(24)のそれぞれの関連の第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の第2の部(20b,21b,23b,24b)は、第1の切り込み(25)、第2の切り込み(26)、第3の切り込み(27)、及び第4の切り込み(28)に対して折られ、各々、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を形成し、主部(16)で受ける品物のグループ(3a)に当接する。
【0085】
機械(100)は、上述の箱(1)を実現するために、本発明の方法の上述のステップを実施する。
【0086】
段ボールブランク(2)に関して、上記と同じ考察が適用される。
【0087】
供給手段(44)は送り出しローラ(48)を備え得、送り出しローラ(48)は段ボールブランク(2)を第1の前進方向(Z)に沿って前進させる。
【0088】
特に
図4を参照すると、検出された体積(V)の値に基づいて、段ボールブランク(2)を取得できる。
【0089】
機械(100)は刃が設けられたホイールを含む第1の切断手段(49)を含み得る。
【0090】
第1の切断手段(49)は前進方向(Z)に沿って前進しながら梱包用の段ボールストリップ(2d)を縦方向に切断でき、段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)及び第2の縦端(2b)の輪郭が現れる。
【0091】
第1の切断手段(49)の刃が設けられたホイールは、体積(V)に関して検出された値に基づいて供給される段ボールブランク(2)の寸法が変化するように、前進方向(Z)の横方向に沿って並進可能であり得る。
【0092】
特に
図1を参照すると、検出センサ(43)は再利用可能クレート(4)のチャンバ(5)の内側で品物のグループ(3a)が占有する体積(V)の値を検出するための超音波センサまたは光学センサであり得る。
【0093】
機械(100)によって、利点をもたらすように、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、品物のグループ(3a)に向かって主部(16)に対して折られ、第1の補助部(20)、第2の補助部(21)、第3の補助部(23)、及び第4の補助部(24)のそれぞれの関連の第1の部(20a,21a,23a,24a)及び関連の第2の部(20b,21b,23b,24b)は相互に対して折られ、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)を形成し、これらのフラップは品物のグループ(3a)と横側部(17,18,19,22)と間に介在し、箱(1)の品物のグループ(3a)の内部での移動を少なくするために、主部(16)に配置される品物のグループ(3a)に当接するようにする。
【0094】
折り機構(60,61)は、好ましくは、第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)を含む。
【0095】
第1のローラの対(60)は、主部(16)に対して、品物のグループ(3a)に向かって第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)を同時に折るためにアクティブになり、このとき、供給手段(44)は段ボールブランク(2)を送り込み、第1の横側部(17)が第1のローラの対(60)のローラ(60a)に対面し、第2の横側部(18)が第1のローラの対(60)の他のローラ(60b)に対面する状態になるように、段ボールブランク(2)を配置する。
【0096】
第2のローラの対(61)は、主部(16)に対して、品物のグループ(3a)に向かって第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)を同時に折るためにアクティブになり、このとき、供給手段(44)は段ボールブランク(2)を送り込み、第1の横側部(19)が第2のローラの対(61)のローラ(61a)に対面し、第4の横側部(22)が第2のローラの対(61)の他のローラ(61b)に対面する状態になるように、段ボールブランク(2)を配置する。
【0097】
第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)は、利点をもたらすように、品物のグループ(3a)の箱詰めを容易にし、それを単純及び速やかにし、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)を折るステップ中に、第1の当接フラップ(29)、第2の当接フラップ(30)、第3の当接フラップ(31)、及び第4の当接フラップ(32)の形成を確実にする。
【0098】
機械(100)は、好ましくは、第1のローラの対(60)と第2のローラの対(61)との間に介在する吸引要素(62)を含む。
【0099】
供給手段(44)が段ボールブランク(2)を吸引要素(62)に配置するように事前に配置されることにより、品物のグループ(3a)が主部(16)に配置されるとき、吸引要素(62)は吸引力の作用によって主部(16)を把持し、主部(16)を下向きに移動でき、第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)が第1のローラの対(60)に当接し、第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)が第2のローラの対(61)に当接するようになる。
【0100】
品物のグループ(3a)を主部(16)に解放するとき、吸引要素(62)は利点をもたらすように主部(16)で把持機能を行うことにより、段ボールブランク(2)が下向きに移動し、第1のローラの対(60)が第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)に当接し、第2のローラの対(61)が第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)に当接し、第1の横側部(17)、第2の横側部(18)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)は、主部(16)に対して折られる。
【0101】
第1のローラの対(60)が好ましくは第1の方向(X)に沿って並進可能であり、第2のローラの対(61)が第1の方向(X)を横断する第2の方向(X)に沿って並進可能であることにより、第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)は、相互に、送り込み時に供給される段ボールブランク(2)の主部(16)の寸法に応じて、近づくまたは離れることができる。
【0102】
第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)は、各々、第1の方向(X)及び第2の方向(Y)に沿って並進することによって、段ボールブランク(2)から得られる箱(1)の形成が異なる寸法を有することも確実にする利点をもたらす。実際に、第1のローラの対(60)は方向(X)に沿って並進して、第1の横側部(17)及び第2の横側部(18)に当接し、ひいては、それらを主部(16)に向かって折る一方、第2のローラの対(61)は方向(Y)に沿って並進して、第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)に当接し、ひいては、それらを主部(16)に向かって折る。
【0103】
段ボールブランク(2)は、好ましくは、第2の横スコアライン(12)に平行であり及び隣接する第3の横スコアライン(33)を含み、
中央領域(13)内で、第2の横側部(18)に隣接する第5の横側部(34)と、
第1の横領域(14)内で、第2の補助部(21)に隣接する第1のフラップ(35)と、
第2の横領域(15)内で、第4の補助部(24)に隣接する第2のフラップ(36)と、が区別される。
【0104】
段ボールブランク(2)は、さらに、
第1のフラップ(35)を第2の補助部(21)から分離するように、段ボールブランク(2)の第1の縦端(2a)から第1の縦スコアライン(9)まで横方向に延在する第1の横領域(14)に第1の切断部(37)と、
第2のフラップ(36)を第4の補助部(24)から分離するように、段ボールブランク(2)の第2の縦端(2b)から第2の縦スコアライン(10)まで横方向に延在する第2の横領域(15)に第2の切断部(38)と、を含み、
第1のローラの対(60)のローラ(60b)は第5の横側部(34)に当接し、主部(16)が受けるとき、品物のグループ(3a)を上方に覆うために、第5の横側部(34)を折るようになる。
【0105】
第5の横側部(34)、第1のフラップ(35)、及び第2のフラップ(36)に関連する利点に関して、これらは前述でなされた考察と同じである。
【0106】
機械(100)はさらに把持アーム(50)を備え得、把持アーム(50)は再利用可能クレートをコンベヤーベルト(42)から持ち上げ、再利用可能クレートを把持要素(62)に位置付ける。
【0107】
特に
図5~
図7を参照すると、いったん把持アームが再利用可能クレート(4)を把持要素(62)に位置付けると、把持要素(62)は、段ボールブランク(2)を下向き方向に移動させるために、主部(16)で吸引作用を働かせるためにアクティブになる。
【0108】
段ボールブランク(2)の下向きへのこの移動中、第1のローラの対(60)及び第2のローラの対(61)は、各々、第1の横側部(17)、第2の横側部(19)、第3の横側部(19)、及び第4の横側部(22)に当接するために、第1の方向(X)及び第2の方向(Y)に沿って並進する。
【0109】
続いて、第2のローラの対(61)が、第1のローラの対(60)の他のローラ(60b)と同様に、下向きへの主部(16)の相対運動中、段ボールブランク(2)と一緒になることにより、前進方向(Z)に沿った段ボールブランク(2)の前進中、第1のローラの対(60)の他のローラ(60b)は、箱(1)を実現するために、主部(16)で受けるとき、品物のグループ(3a)を上方に覆うことを目的として、第5の横側部(34)に当接できる。さらに、特に
図10及び
図11を参照すると、機械(100)は1対の押出要素(51)を含み、押出要素(51)は第1のフラップ(35)及び第2のフラップ(36)を第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)に向かって同時に折る一方、段ボールブランク(2)は前進方向(Z)に沿って前進する。
【0110】
具体的には、粘着性物質が第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)の外壁に塗布されることにより、1対の押出要素(51)が第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)に向かって各々第1のフラップ(35)及び第2のフラップ(36)を折るとき、第1のフラップ(35)及び第2のフラップ(36)は、粘着性物質の作用によって、第3の横側部(19)及び第4の横側部(22)に付着したままになり、箱(1)の閉鎖を確実にする。
【0111】
特に
図12を参照すると、機械(100)は、さらに、相互に重ね合わさるように、接触部(40)を第1の横側部(17)に向かって折るための追加の押出要素(53)を含む。
【0112】
具体的には、押出要素(53)が、箱(1)を閉鎖構成に保持するように、最初に、グリップを箱(1)に当てるためにアクティブになり、続いて、粘着性物質は第1の横側部(17)に塗布され、これにより、押出要素(53)が接触部(40)を第1の横側部(17)に向かって折るとき、接触部(40)は、粘着性物質の作用によって第1の横側部(17)に付着したままであり、箱(1)の閉鎖を確実にする。