(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常の検出回路
(51)【国際特許分類】
H02H 7/20 20060101AFI20240516BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240516BHJP
H02H 7/18 20060101ALI20240516BHJP
B60L 53/30 20190101ALI20240516BHJP
B60L 53/66 20190101ALI20240516BHJP
【FI】
H02H7/20 A
H02J7/00 P
H02H7/18
H02J7/00 S
B60L53/30
B60L53/66
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022099993
(22)【出願日】2022-06-22
【審査請求日】2022-09-20
(32)【優先日】2022-04-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】512158114
【氏名又は名称】飛宏科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PHIHONG TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】宋聖文
(72)【発明者】
【氏名】李建興
(72)【発明者】
【氏名】陳俊成
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-126034(JP,A)
【文献】特開平06-133544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02H 7/20
H02J 7/00
H02H 7/18
B60L 53/30
B60L 53/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常に用いる検出回路であって、
コントロールパイロット信号電位判別モジュールと;
前記コントロールパイロット信号電位判別モジュールと電気的に接続される充放電モジュールと;
前記充放電モジュールと電気的に接続される制御装置保護起動モジュールと;を含み、
前記コントロールパイロット信号電位判別モジュール
は、入力されたコントロールパイロット信号の電圧レベルを判別し、これにより前記充放電モジュールを起動し、前記コントロールパイロット信号電位判別モジュールを経由して出力される前記コントロールパイロット信号を所定の時間範囲内で所定の定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより前記制御装置保護起動モジュールを起動して、前記直流充電スタンドを即時保護し;
前記検出回路及び前記直流充電スタンドのコントロールパイロット信号生成回路が制御回路と電気的に接続され、これにより電気自動車両及び前記直流充電スタンドの電気的接続の異常状態を検出し、さらに前記直流充電スタンドを即時保護する
ものであり、
さらに、前記コントロールパイロット信号電位判別モジュールは、
第1参考電圧レベル及び第2参考電圧レベルの2種の参考電圧レベルを生成するための第1分圧回路と;
第1コンパレータと;
第2コンパレータと;
コントロールパイロット信号入力端子と;を含み、
前記第1参考電圧レベル及び前記第2参考電圧レベルが、前記第1コンパレータの反転入力端子及び前記第2コンパレータの非反転入力端子にそれぞれ電位参考基準として入力され、さらに前記コントロールパイロット信号入力端子が、前記第1コンパレータの非反転入力端子及び前記第2コンパレータの反転入力端子と電気的に接続され、整流回路を経てそのマイナス電位信号がろ過された前記コントロールパイロット信号が入力され、前記第1参考電圧レベルが前記第2参考電圧レベルより高く、
前記充放電モジュールは、
第1充放電ループ;及び
第2充放電ループ;を含み、
前記第1充放電ループが前記第1コンパレータの出力端子及び前記制御装置保護起動モジュールの入力端子と電気的に接続され、前記第1コンパレータの前記出力端子を経由して出力される前記コントロールパイロット信号に充電が早く放電が遅い機能を提供し、さらに所定の第1時間範囲内で所定の第1定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより前記制御装置保護起動モジュールを起動して前記直流充電スタンドを即時保護し;
前記第2充放電ループが前記第2コンパレータの出力端子及び前記制御装置保護起動モジュールの入力端子と電気的に接続され、前記第2コンパレータの前記出力端子を経由して出力される前記コントロールパイロット信号に急速充電機能を提供し、さらに第2時間範囲内で第2所定の定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより前記制御装置保護起動モジュールを起動して前記直流充電スタンドを即時保護し;
前記所定の定常電圧値が、前記第1定常電圧値又は前記第2定常電圧値のうちの1つである検出回路。
【請求項2】
前記第1充放電ループが
第1電源、第1抵抗、第2抵抗、前記第2抵抗と並列な第1ダイオード、第1キャパシタ及び接地点が形成する充放電ループを含み、
前記第1抵抗の一端が前記第1電源と電気的に接続され、もう一端が前記第1コンパレータの出力端子と電気的に接続され、前記第2抵抗が前記第1ダイオードと並列な並列回路における前記第1ダイオードの陽極端子が、前記第1コンパレータの出力端子と電気的に接続され、並列回路における前記第1ダイオードの陰極端子は前記第1キャパシタの一端と電気的に接続され、前記第1キャパシタのもう一端は接地され;
前記第2充放電ループが
第2電源、第3抵抗、第4抵抗、第2キャパシタ及び接地点が形成する充放電ループを含み、前記第3抵抗の一端は前記第2電源と電気的に接続され、もう一端は前記第2コンパレータの出力端子と電気的に接続される抵抗の第4抵抗と接続され、前記第3抵抗及び前記第4抵抗の共同の接点は前記第2キャパシタの一端と電気的に接続され、前記第2キャパシタのもう一端は接地される、
請求項1に記載の直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常に用いる検出回路。
【請求項3】
前記制御装置保護起動モジュールが、
第3参考電圧レベルを生成するための第2分圧回路;
反転入力端子に前記第3参考電圧レベルが電位参考基準として入力され、非反転入力端子に前記充放電モジュールから出力される前記所定の定常電圧値が入力されて、前記第3参考電圧レベルと比較する第3コンパレータを含み;
前記定常電圧値が前記第3参考電圧レベルより高いとき、前記第3コンパレータが高レベル信号を電気的に接続される前記制御回路に出力し、前記直流充電スタンドを即時保護する、請求項1に記載の直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常に用いる検出回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気自動車の直流充電分野に関し、特に直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常の検出回路である。
【背景技術】
【0002】
次第に差し迫っている世界の環境変化及び気候温暖化の問題に対応するため、自動車工業は電気自動車の生産を次第に重視している。電気自動車が日増しに普及するのに伴い、電気自動車の充電システムも次第に注目されている。充電スタンドは電気自動車の電力供給設備であり、電気自動車及び充電スタンドのシステムが日増しに多様化するのに伴い、異なる要素間の相互運用性及び規格の適合性はいっそう重要になっている。充電過程における割り込み原因を確認し、さらに各種干渉に対して信頼性及びロバスト性(robustness)テストを行うため、オープンなテストシステムにおいて適合性のカバレッジテストを行う必要がある。多くのメーカの異なるアセンブリ間を符合させる問題について、チャージングインターフェースイニシアチブ(Charging Interface Initiative、CharINe.V.)は、世界の重要な電気自動車メーカのオープンプロトコルとして、各種電気自動車の充電規格を開発及び構築し、充電インフラストラクチャの利便性及びコスト効率を高めている。現在、世界には3種の充電プロトコルがあり、ヨーロッパ及び北米が採用するコンバインドチャージングシステム(CCS、Combined Charging System)、中国が使用するGB/T27930及びGB/T18487、日本が使用するCHAdeMOなどは、充電ポートの規格が異なる。
【0003】
コンバインドチャージングシステム(CCS)を例とする。これは車両に1つの充電ポートを必要とするのみで、すべての既存の充電方法で充電することができ、単相交流(AC)充電、急速三相AC充電、家庭での直流(DC)充電、又は公共の充電ステーションでの急速DC充電である。コンバインドチャージングシステム(CCS)規格に符合するIEC61851に規定される充電工程について、これは電気自動車の4種の充電モードを定義している。
モード1:単相電源を使用して充電し、最大電流は16Aで、パイロット信号(Pilot Signal)を使用しない。
モード2:単/三相電源を使用して充電し、最大電流は32Aで、パイロット信号を使用する。
モード3:単/三相電源を使用して充電し、最大電流は63Aで、充電スタンドがパイロット信号を提供する。
モード4:最大400V/125Aの直流で充電する。
モード1は車両と、例えば充電スタンドなどの充電インフラストラクチャとの間で通信しないが、モード2、3、及び4の充電はPWM信号に基づき、CP(Control Pilot)を介して接続され、低レベル通信を行う。車両及び充電スタンドが同時に高レベル通信に対応している場合、Home Plug Green PHY規格に基づいて信号をPWM信号に変調させなければならず、すなわち電力線通信(Power Line Communication、PLC)である。原則的に、すべてのPLCに基づく充電通信はPWMにより伝送することが要求される。従って、完全なテストシステムはこの2種の通信モードを処理しなければならない。
【0004】
ヨーロッパ及び北米で採用されるコンバインドチャージングシステム(CCS、Combined Charging System)の充電インターフェースにおいて、関連するコントロールパイロット点(Control Pilot、CP)の異常状況の検出技術について主に注目する。直流充電スタンドがCCSプロトコルに基づいて電気自動車に充電するとき、コントロールパイロットCP点が様々な工程にあるとき、どのようにして現在の状態を判別することができるか。例えば、CP点に短絡又は開路が生じたときの即時検出保護である。従来、直流充電スタンドがCCSプロトコルに基づいて電気自動車に充電するとき、CP点に状態の変化が生じたとき、ソフトウェアを組み合わせて伝送するCP点の状態をモデム(Modem)が検出するが、その時間はハードウェアの反応に及ばず、エラーが発生し、即時保護することができない状況をもたらす可能性がある。このため、本発明はCP点の状態の検出、保護を実現したハードウェア回路を示し、これにより直流充電スタンドがCCSプロトコルに基づいて認証されるとき、CP点に短絡、開路などの問題が生じると、即時にエラーを検出し、さらに保護を実行することができる。しかしながら実際に応用するとき、その他の規格の直流充電スタンドも本発明が提供した案に従って類似の改良を行うことができ、CCSプロトコルを採用した直流充電スタンドに制限されない。
【0005】
一般的に、電気自動車の直流充電スタンドのCP電圧検査システムは、電子又は機械方式により、電気自動車及び電力供給設備(直流充電スタンド)の間の接続状態を監視するのに用いられる。
【0006】
このほか、直流充電スタンドがCCSプロトコルに基づいて充電工程を行い、CP点に状態の変化が生じたとき、ソフトウェアを組み合わせて伝送するCP点の状態の変化を検出する時間はハードウェアの反応に及ばないため、エラーの状況が発生し(例えば突発的な短絡又は開路の状況)、保護が間に合わない状況をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記欠点によって、直流充電スタンドがCE(CONFORMITE EUROPEENNE)認証され、CCSプロトコルに基づくとき、CP点に短絡、開路などの問題が発生したとき、即時にエラーを検出し、さらに保護を実行することができるようにするため、本発明は直流充電スタンドにおけるコントロールパイロット点の異常の検出回路を示す。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記検出回路は、該コントロールパイロット信号生成回路及び該制御回路と電気的に接続され、これにより該電気自動車両及び該直流充電スタンドを電気的に接続したときの異常状態を検出し、さらに該直流充電スタンドを即時保護する。該検出回路は、コントロールパイロット信号電位判別モジュールと;該コントロールパイロット信号電位判別モジュールと電気的に接続される充放電モジュールと;該充放電モジュールと電気的に接続される制御装置保護起動モジュールとを含む。前記コントロールパイロット信号電位判別モジュールは入力された該コントロールパイロット信号の電圧レベルを判別し、これにより該充放電モジュールを起動し、該電位判別モジュールを経由して出力された該コントロールパイロット信号を所定の時間範囲内で所定の定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより該制御装置保護起動モジュールを起動して該直流充電スタンドを即時保護する。
【0009】
一実施例において、前記コントロールパイロット信号電位判別モジュールは、第1参考電圧レベル及び第2参考電圧レベルの2種の参考電圧レベルを生成するための第1分圧回路と;第1コンパレータと;第2コンパレータと;コントロールパイロット信号入力端子とを含む。該第1参考電圧レベル及び該第2参考電圧レベルは、該第1コンパレータの反転入力端子及び該第2コンパレータの非反転入力端子にそれぞれ電位参考基準として入力される。さらに該コントロールパイロット信号入力端子は、該第1コンパレータの非反転入力端子及び該第2コンパレータの反転入力端子と電気的に接続され、整流回路を経てマイナス電位信号がろ過された該コントロールパイロット信号が入力される。該第1参考電圧レベルは該第2参考電圧レベルより高い。
【0010】
一実施例において、前記第1参考電圧レベルの電圧値範囲は0から11Vであり;前記第2参考電圧レベルの電圧値範囲は0から1Vである。
【0011】
一実施例において、前記充放電モジュールは、第1充放電ループ;及び第2充放電ループを含む。該第1充放電ループは該第1コンパレータの出力端子及び該制御装置保護起動モジュールの入力端子と電気的に接続され、該第1コンパレータの該出力端子を経由して出力される該コントロールパイロット信号に充電が速く放電が遅い機能を提供する。さらに第1時間範囲内で第1定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより該制御装置保護起動モジュールを起動して、該直流充電スタンドを即時保護する。該第2充放電ループは該第2コンパレータの出力端子及び該制御装置保護起動モジュールの入力端子と電気的に接続され、該第2コンパレータの該出力端子を経由して出力される該コントロールパイロット信号に急速充電機能を提供する。さらに第2時間範囲内で第2定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより該制御装置保護起動モジュールを起動して該直流充電スタンドを即時保護する。
【0012】
一実施例において、前記第1充放電ループは、第1電源、第1抵抗、第2抵抗、該第2抵抗と並列な第1ダイオード、第1キャパシタ及び接地点が形成する充放電ループを含む。前記第1抵抗の一端は該電源と電気的に接続され、もう一端は該第1コンパレータの出力端子と電気的に接続される。該第2抵抗が該第1ダイオードと並列な並列回路における該第1ダイオードの陽極端子は、該第1コンパレータの出力端子と電気的に接続され、並列回路における該第1ダイオードの陰極端子は該第1キャパシタの一端と電気的に接続され、該第1キャパシタのもう一端は接地される。
【0013】
一実施例において、前記第2充放電ループは、第2電源、第3抵抗、第4抵抗、第2キャパシタ、及び接地点が形成する充放電ループを含む。前記第3抵抗の一端は該電源と電気的に接続され、もう一端は該第2コンパレータの出力端子と電気的に接続される抵抗の第4抵抗と接続される。該第3抵抗及び該第4抵抗の共同の接点は該第2キャパシタの一端と電気的に接続され、該第2キャパシタのもう一端は接地される。
【0014】
一実施例において、前記制御装置保護起動モジュールは、第3参考電圧レベルを生成するための第2分圧回路と;反転入力端子に該第3参考電圧レベルが電位参考基準として入力され、非反転入力端子に該充放電モジュールから出力される該定常電圧値が入力されて、該第3参考電圧レベルと比較する第3コンパレータとを含む。該定常電圧値が該第3参考電圧レベルより高いとき、該第3コンパレータは高レベル信号を電気的に接続される該制御回路に出力し、該直流充電スタンドを即時保護する。
【0015】
一実施例において、前記第3参考電圧レベルの範囲は0から5Vである。
【0016】
一実施例において、前記制御回路は1つのデジタルシグナルプロセッサ集積回路であり、これはマイクロコントローラユニット、マイクロプロセッサ又は類似の機能を有するその他の集積回路が含まれる。
【0017】
一実施例において、前記制御回路はリレーを制御して、該直流充電スタンドにおける直流供給ユニット及び該電気自動車両の電池を切断させ、該直流充電スタンドを即時保護する。
【0018】
一実施例において、前記所定の時間範囲は30msより短い。
【0019】
一実施例において、前記第1定常電圧値の範囲は0から9Vであり;前記第2定常電圧値は12Vである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1(A)】
図1(A)は、従来技術における直流充電スタンドの電気自動車に対する充電の簡略化したシステムアーキテクチャを示す。
【
図1(B)】
図1(B)は、従来技術における直流充電スタンドの電気自動車に対する充電の簡略化したコントロールパイロット回路の概要図を示す。
【
図2】
図2(A)は、直流充電スタンドがCCSプロトコルの工程に基づくとき、正常な状況下、CP点の電圧信号における充電スタンド及び電気自動車の電気的接続状態の変化に伴う関係図を示す。
図2(B)は、直流充電スタンドがCCSプロトコルの工程に基づくとき、異常な状況下(緩んだ状況)、CP点の電圧信号における充電スタンド及び電気自動車の電気的接続状態の変化に伴う関係図を示す。
【
図3(A)】
図3(A)は、本発明の好ましい実施例において、検出回路を直流充電スタンドに設置し、電気自動車に充電するアーキテクチャの概要図を示す。
【
図3(B)】
図3(B)は、本発明の好ましい実施例において、直流充電スタンドに設置した検出回路の詳細な構成概要図を示す。
【
図3(C)】
図3(C)は、本発明の好ましい実施例において、直流充電スタンド及び電気自動車の電気的接続が緩むことにより、異常なCPのPWM信号が生成されるとき、前記検出回路中のCP電位判別モジュールが充放電モジュールの第1充電ループを起動し、生成された充放電曲線を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、発明の具体的な実施例及びその観点に対して詳細に記載する。この種の記載は本発明の構造又はプロセスを説明しており、説明のために提供し、本発明の特許請求の範囲を制限するためではない。従って、明細書中の具体的な実施例及び好ましい実施例以外にも、本発明はその他の異なる実施例で幅広く実行することができる。以下、特定の具体的な実施例により本発明の実施方式を説明し、当業者は本明細書に開示する内容により本発明の効果及びその利点を容易に理解することができる。本発明はその他の具体的な実施例により応用及び実施することもでき、本明細書が詳述した各細部も異なる需要に基づいて応用することができ、本発明の主旨から逸脱せず各種様々な修飾又は変更を行う。
【0022】
一般的に、ヨーロッパ及び北米が採用するコンバインドチャージングシステム(CCS、Combined Charging System)充電インターフェースのピンは、SAE J1772を基に2つの直流急速充電ピンを追加している。さらにIEC61581を電気自動車充電インターフェースの世界規格とし、これは充電スタンドと、電気自動車の車載用充電器(OBC、On Board Charger)の電子設備との間に渡るコントロールパイロット接続(pilot connection)の電気信号(Electrical Signal)の規格を規定している。前記通信インタラクションは両者の間の物理的接続を確保し、例えば充電可能容量及び安全の懸念がない条件などの特定の条件下で電力供給をつなぐのに用いられる。
【0023】
図1(A)は、直流充電スタンドの電気自動車に対する充電の簡略化したシステムアーキテクチャを示している。直流充電スタンド10は、通信ユニット-I101、直流供給ユニット(充電制御装置を含む)103、絶縁制御ユニット105、電力供給ポート(PP、PE、CP、N、L1、DC+、DC-)、及びメインスイッチ/リレー107などを含み;電気自動車20は、通信ユニット-II201、高圧システム(電池を含む)203、切断装置205、及び対応ポート(PP、PE、CP、N、L1.DC+、DC-)などを含み、電力供給ポートN、L1は図示していない。
【0024】
直流充電スタンドは、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、PWM)通信方式を利用して、直流充電スタンド及び電気自動車の充電の接続状態、及びケーブル電力供給をテストする。直流充電スタンドがCCSプロトコルに基づいて充電工程を行うとき、直流充電スタンド10はコントロールパイロット(CP)デジタル通信信号を生成して工程を起動し、CP点は異なる工程の状況に応じて異なる周波数、デューティサイクル(duty cycle)、及びレベルの違いを示す。従来、直流充電スタンド10で機能を使用するか、又は工程をテストするとき、テストの要求及び満たさなければならない事項/条件の工程を示し、これにより直流充電スタンド10に接続した電気自動車両20は工程通りにテストされ、充電を開始する。その過程は以下の通りであり、ステータスA(電気自動車20は直流充電スタンド10にまだ接続されていない)、+12V;ステータスB(電気自動車がすでに充電スタンドに接続されているが、充電の準備がされていない)、+9V;ステータスC(電気自動車20が直流充電スタンド10に接続され、充電の準備がされている)、+6V;ステータスD(電気自動車20が直流充電スタンド10に接続され、充電の準備がされ、換気を必要とする)、+3V;及びその他のステータスである。
【0025】
図1(B)を参照されたい。直流充電スタンドの電気自動車に対する充電のコントロールパイロット回路を示す。ステータスAにおいて、電気自動車20は直流充電スタンド10にまだ接続されておらず、直流充電スタンド10回路中の切換スイッチS1は+12Vの直流電源に接続され、CP点の電圧レベルは+12V(直流充電スタンド10のCP点が開路状態である)と検出される。ステータスBでは、電気自動車20は直流充電スタンド10にすでに接続されているが、充電の準備がまだされていない。このとき直流充電スタンド10の発信器生成回路121は切換スイッチS1と接続され、すなわち+12V(1KHz、PWM信号)電源につながる。電気自動車20側はコントロールパイロット回路中の切換スイッチS2を開路に制御し、この状態でCP点の電圧レベルは+9V(つまり+12V、S1、抵抗R1’、CP、ダイオードD、R3’及びPEがループ(つまり、コントロールパイロット回路)を形成し、このループはCP点での電圧レベルが+9Vである)と検出される。ダイオードD、S2、R2’、R3’及びPEは車両制御回路207を形成し、電気自動車20及び直流充電スタンド10の適合性を確認するのに用いられる。1つの例は、直流充電スタンド10が(例えばRFID又はスマートフォンの)アプリケーション権限を付与される必要があり、それから充電が認められるが、このような権限がまだ提供されていない場合、直流充電スタンドはコントロールパイロット信号を発振させることはない。ステータスCでは、直流充電スタンド10は権限が付与されて充電が認められ、充電が有効になる。このとき直流充電スタンド10回路中のコントロールパイロット回路の切換スイッチS1は発信器生成回路121につながり、発振するパイロット信号(1KHz+/-12V)を生成して、コントロールパイロット回路に提供し、さらに切換スイッチS1及び発信器生成回路121を閉じる。コントロールパイロット回路中のスイッチS2を閉じ、+/-12Vの発振するパイロット信号、S1、抵抗R1’、CP、ダイオードD、R3’//R2’(//は並列を示す)及びPEがループ(コントロールパイロット回路)を形成し、このループはCP点での電圧レベルが+6Vまで低下する。ステータスDでは、電気自動車は直流充電スタンドに接続され、充電が準備され、換気を必要とするとき(通常は急速充電モードのとき)、+/-12Vの発振するパイロット信号、S1、抵抗R1’、CP、ダイオードD、R3’//R2’(//は並列を示す)及びPEがループを形成し、1つの270Ωの抵抗を追加で並列にすることにより、このループはCP点での電圧レベルが+3Vまで低下する。
【0026】
図1(A)~(B)を参照すると、直流充電スタンド10は電気自動車20との接続を確認した後PP接点をロックし、電気自動車20の充電ポートを直流充電スタンド10のポートと固定する。おおよその充電工程は以下の通りである。直流充電スタンド10の通信ユニット-I101及び電気自動車の通信ユニット-II201は通信(PLC、CP通信)を構築して相互につながる。充電条件は変数が制限され、例えばV
out>60V又は電気自動車20及び直流充電スタンド10に互換性がないことを検出した場合、充電工程を停止する。電気自動車20がステータスBからステータスC/Dに進むと、このとき直流充電スタンド10はすでに充電が認められた状態であり、電気自動車20側の高圧システム203に対して絶縁検査を行い、さらに絶縁状態の報告を続ける。直流充電スタンド10は絶縁検査に成功したことを確認すると「許可」し、すぐに「Ready」で電気自動車20の通信ユニット-II201に返信し、すなわち充電回路の検査が完了する。続いて、電気自動車20は予備充電テストを要求し、すなわち直流充電スタンド10が直流電流を提供することを要求し、電流は<2Aであり、このとき直流充電スタンド10のメインスイッチ/リレー107は閉じる。V
outが許容される安全範囲より小さく、電流<2Aであり、電気自動車側の電池の電圧が20Vより小さいとき、電気自動車は切断装置205を閉じ、その後次の段階で充電(急速充電を含む)が認められる。供給中断(power down)が発生したとき、電気自動車20は直流充電スタンド10に電力出力停止要求を発し、電流が1Aより小さくなった後、電気自動車は切断装置205を開き(開路)、続いて直流充電スタンドはメインスイッチ/リレー107を切断する。
【0027】
上記に記載する従来技術において、CP信号が実際に中心の役割を果たすことがわかり、各種状況で工程通りにテスト及び要求、さらに満たさなければならない事項/条件の工程を制御し、これにより充電スタンドに接続した電気自動車両は工程通りにテストされ、充電を開始する。CP信号が前記各種状態を直接判読し、直接充電スタンド全体のシステムの効果及び安全性に影響を及ぼしているため、CP点の電圧レベルを正確に検出するのは最も鍵となる。
【0028】
このほか、直流充電スタンドはCCSプロトコルに基づいて充電工程を行い、CP点に状態変化が生じたとき、ソフトウェアを組み合わせて伝送されるCP点の状態変化を検出する時間はハードウェアの反応に追いつかないため、エラーの状況が発生し(例えば突発的な短絡又は開路状況)、保護が間に合わない状況をもたらす可能性がある。上記の状況に対して、本発明はハードウェア回路を設計し、状態を検出して保護することを実現する。
【0029】
直流充電スタンドがCCSプロトコルの工程に基づくとき、正常な状況において、
図2(A)に示すように、充電が完了すると、CP点の電圧信号はステータスCからステータスBに変わり、充電プラグが電気自動車から外されるまで続き、さらにCP点の電圧信号は定常電圧値12Vに維持される。
図2(B)に示すように、充電が完了すると、CP点の電圧信号はステータスCからステータスBに変わり、CP点の電圧信号は定常電圧値12Vに短い時間維持された後、PWM信号が生成されるが、この状況は発生するべきではない。
図2(B)に示す状況が発生したとき、CP点に異常状態が生じ、つまり充電接続に突発的な開路現象が生じている。もう1つの状況は、充電接続に突発的な短絡現象が発生し、CP点の電圧信号は定常電圧値0Vに維持される。前記CP点に異常が生じたとき、いずれも突発的で緊急の状況であり、直流充電スタンドは法規に関連して定義される状態の時間内で保護動作を完了する必要がある。
【0030】
このとき、電位が変わるとき、
図2(B)のステータスBに示すように、最初はCP点の電圧信号はPWMの5%のデューティサイクル(Duty Cycle)内にあるため、即時検出及び保護に用いる関連回路を開発する必要があり、これにより誤動作が起こり関連するハードウェア、特に充電スタンド及び電気自動車の電池が損傷するのを防ぐ。
【0031】
この検出回路の開発に最も重要なのは、即時検出及び保護に注目して、誤動作が生じるのを防ぐことであり、従ってこの回路はまずCP点の現在の状態を検出及び判別することができる必要がある。例えば、充電スタンドの法規は充電コネクタが緩んだ(mitigation)とき、充電電流は30ms内で5Aより小さくなるまで、充電電圧h100ms内で60Vより低くなるまで低下させる必要があると規定している。
【0032】
本発明は、コントロールパイロット回路のCP点の電圧レベルを検出するための検出回路140を示す。
図3(A)に示すように、検出回路140は抵抗器R1’及びスイッチS1を経由して発振器生成回路121(CP信号生成回路に用いる)に電気的に結合し、これにより電気自動車両20が直流充電スタンド10に接続されるとき、異常なCP信号を検査し、さらに検査したCP信号を制御回路149に出力する。制御回路149は受信したCP信号に基づいてスイッチS1及びメインスイッチ/リレー107の動作を制御することができ、さらに通信ユニット-I101と相互に通信することができる。
【0033】
好ましい実施例について、前記制御回路149は1つのデジタルシグナルプロセッサ集積回路(Digital Signal Processor IC、DSP IC)であり、例えばマイクロコントローラユニット(MCU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)又は類似機能を有するその他のICである。
【0034】
検出回路140の実施方式は、改良したハードウェア回路を利用する。CP電位が異常なとき、ソフトウェア検出より優先して、ハードウェア回路がまず保護メカニズムを起動することができ、これにより保護を作動させる時間は充電スタンド全体の保護に急速に達することができる。回路の細部は
図3(B)を参照されたい。前記検出回路140はCP電位判別モジュール1401、充放電モジュール1402及び制御装置保護起動モジュール1403を含む。前記CP電位判別モジュール1401は、+12V電源、抵抗R1、R2、R3及び接地点が形成する第1分圧回路を含み、2種の参考電圧レベル、すなわち第1参考電圧レベルV
ref1及び第2参考電圧レベルV
ref2を生成する。前記第1参考電圧レベルV
ref1及び第2参考電圧レベルV
ref2は、第1コンパレータ145aの反転入力端子(-)及び第2コンパレータ145bの非反転入力端子(+)にそれぞれ電位参考基準として入力され、さらにCP信号入力端子は第1コンパレータ145aの非反転入力端子(+)及び第2コンパレータ145bの反転入力端子(-)に接続され、整流回路(図示しない)を経てそのマイナス電位信号がろ過されたCP信号が入力される。充放電モジュール1402は2つの充放電ループの分岐を有し、すなわち第1充放電ループ及び第2充放電ループである。第1充放電ループは、+12V電源(第1電源)、抵抗R4(第1抵抗)、抵抗R5(第2抵抗)、R5と並列な第1ダイオードD1(R5//D1)、第1キャパシタC1、及び接地点が形成する充放電ループを含む。前記抵抗R4(第1抵抗)の一端は+12V電源と電気的に接続され、もう一端は第1コンパレータ145aの出力端子と電気的に接続され、R5//D1の一端(D1の陽極端子)は第1コンパレータ145aの出力端子と電気的に接続され、R5//D1のもう一端(D1の陰極端子)は第1キャパシタC1の一端と電気的に接続され、第1キャパシタC1のもう一端は接地される。第2充放電ループは、+12V電源(第2電源)、抵抗R6(第3抵抗)、抵抗R7(第4抵抗)、第2キャパシタC2、及び接地点が形成する充放電ループを含む。前記抵抗R6の一端は+12V電源と電気的に接続され、もう一端は第2コンパレータ145bの出力端子と電気的に接続される抵抗R7と電気的に接続され、抵抗R6、R7の共同の接点は第2キャパシタC2の一端と電気的に接続され、第2キャパシタC2のもう一端は接地される。制御装置保護起動モジュール1403は、第2分圧回路及び第3コンパレータ145cからなり、第2分圧回路は+12V電源、抵抗R8及び抵抗R9及び接地点が形成し、第3参考電圧レベルV
ref3を入力する。前記第3参考電圧レベルV
ref3は、第3コンパレータ145cの反転入力端子(-)から入力され、第3コンパレータ145cの非反転入力端子(+)は第2ダイオードD2、第3ダイオードD3を介して、それぞれ前記第1充放電ループ及び第2充放電ループと電気的に接続され、充放電モジュール1402から出力される電圧信号を入力する。第3コンパレータ145cの出力端子は制御回路149と電気的に接続され、スイッチS1及びメインスイッチ/リレー107の動作を制御し、充電スタンド及び電気自動車の電池を即時保護する。前記第2ダイオードD2及び第3ダイオードD3は、信号が逆方向に戻るのを防止することができる。
【0035】
一実施例において、前記第1参考電圧レベルVref1の電圧値範囲は0から11Vであり;前記第2参考電圧レベルVref2の電圧値範囲は0から1Vであり;前記第3参考電圧レベルVref3の範囲は0から5Vである。
【0036】
CP信号(整流濾波後)が検出回路140に入力されると、CP信号の電圧レベルはCP電位判別モジュール1401中の2つ(第1、第2)のコンパレータ(145a、145b)を経由して判別される。入力されたCP信号の電圧レベルがV
ref1より高い場合、第1コンパレータ145aは高レベル信号を出力して、前記第1充放電ループを起動し、この状況は
図2(B)に示す状況に対応する。CP点に異常状態が発生する、つまり充電接続が緩んだために突発的に開路し、さらに接触が戻る現象が生じると、CP点の信号は+12V定常電圧が(接触するため)回復し、12VのPMW信号が生成される。この状況が発生したとき、起動された第1充電ループはR5//D1及びキャパシタC1からなる充放電ループを少なくとも有するため、充電が早く、放電が遅い特性を備え、これにより第1充電ループは第1時間範囲t1内で第1コンパレータ145aから出力されたCP信号を第1定常電圧値V
sat1まで充電することができる。この定常電圧値V
satはD2を経由して制御装置保護起動モジュール1403中の第3コンパレータ145cの非反転入力端子(+)に入力される。第1定常電圧値V
sat1の電圧レベルは前記第3参考電圧レベルV
ref3より高く、これにより該第3コンパレータ145cの出力端子は高レベル信号を出力して、電気的に接続する制御回路を駆動する。その後、直流充電スタンド10中の直流供給ユニット103及び電気自動車20中の電池203を接続するメインスイッチ/リレー107を切断し、該直流充電スタンド10及び該電池203を即時保護する。
【0037】
好ましい実施例について、前記第1時間範囲t1は30msより短く;前記第1定常電圧値Vsat1の範囲は0から9Vである。
【0038】
類似の状況について、CP信号(整流濾波後)が検出回路140に入力されると、CP信号の電圧レベルはCP電位判別モジュール1401中の2つ(第1、第2)のコンパレータ(145a、145b)を経由して判別される。入力されたCP信号の電圧レベルがVref2より低い場合、第2コンパレータ145bは高レベル信号を出力して、前記第2充放電ループを起動する。この状況はCP点に短絡の異常状態が生じ、CP点の信号は0Vの定常電圧である。この状況が発生したとき、起動された第2充電ループは極めて短い時間t2内、すなわち第2時間範囲で、第2コンパレータ145bから出力されるCP信号を第2定常電圧値Vsat2まで完全に充電することができ、Vsat2はD3を経由して制御装置保護起動モジュール1403中の第3コンパレータ145cの非反転入力端子(+)に入力される。第2定常電圧値Vsat2の電圧レベルは前記第3参考電圧レベルVref3より高く、これにより該第3コンパレータ145cの出力端子は高レベル信号を出力して、電気的に接続する制御回路を駆動する。その後、直流充電スタンド10中の直流供給ユニット103及び電気自動車20中の電池203を接続するメインスイッチ/リレー107を切断し、該直流充電スタンド10及び該電池203を即時保護する。
【0039】
好ましい実施例において、前記第2時間範囲t2は9msより短く;前記第2定常電圧値は12Vである。
【0040】
前記コントロールパイロット(CP)信号電位判別モジュール1401は、入力されたコントロールパイロット(CP)信号の電圧レベルを判別して、充放電モジュール1402を起動する。CP電位判別モジュール1401を経由して出力されたコントロールパイロット信号を所定の時間範囲内(30msより短い)で所定の定常電圧値より高くなるまで充電し、これにより制御装置保護起動モジュール1403を起動し、直流充電スタンドを即時保護する。好ましい実施例において、前記所定の定常電圧値は該第1定常電圧値又は該第2定常電圧値のうちの1つであり、第1又は第2充電ループが起動されることによって決まる。
【0041】
CP信号(整流濾波後)が検出回路140に入力されると、CP信号の電圧レベルはCP電位判別モジュール1401中の2つ(第1、第2)のコンパレータ(145a、145b)を経由して判別される。入力されたCP信号の電圧レベルがVref1からVref2の間にある、つまりVref2<CP<Vref1の場合、充放電モジュール1402中の第1及び第2充電ループはいずれも始動(起動)されず、直流充電スタンド10中の直流供給ユニット103及び電気自動車20中の電池203を接続するメインスイッチ/リレー107は、前の状態が維持される。
【0042】
図3(C)は実際に測定した充放電曲線を示す。前記直流充電スタンド及び電気自動車の電気的接続が緩むことにより、異常なCPのPWM信号が生成されるとき、前記検出回路140中のCP電位判別モジュール1401が充放電モジュール1402中の第1充電ループを起動する。曲線301は前記第1充電ループの出力電圧の時間変化に伴う充放電曲線であり、該曲線は前記第1充電ループが充電が速く、放電が遅い特性を有することを示す。
【0043】
以上の実施例は本発明の技術案を説明したに過ぎず、本発明を制限するものではない。前記実施例を参照して本発明及びその効果、利益について詳細に説明したが、依然として前記各実施例の記載を修正する、又はこのうちの一部の技術的特徴に対して同等の置換を行うことができ;これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本発明の特許請求の範囲から逸脱させないことを当業者は理解するものとする。
【符号の説明】
【0044】
10 直流充電スタンド
101 通信ユニット-I
103 直流供給ユニット
105 絶縁制御ユニット
107 メインスイッチ/リレー
20 電気自動車
201 通信ユニット-II
203 高圧システム
205 切断装置
140 検出回路
149 制御回路
1401 CP電位判別モジュール
1402 充放電モジュール
1403 制御装置保護起動モジュール
145a 第1コンパレータ
145b 第2コンパレータ
145c 第3コンパレータ
301 曲線