(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】タワーリフトとこれを含む物流システム及びこれを利用した搬送方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240516BHJP
B65G 1/04 20060101ALI20240516BHJP
【FI】
H01L21/68 A
B65G1/04 561
(21)【出願番号】P 2022132179
(22)【出願日】2022-08-23
【審査請求日】2022-08-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0117728
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】イ,ナ ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,サン-オ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ミョン ジン
(72)【発明者】
【氏名】ビョン,ヒ ジェ
【審査官】井上 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-167538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディーと、
前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成され、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトを含む駆動ユニットと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含
み、
前記間隔調節ユニットは、
前記駆動ベルトに装着されるベースプレートと、
前記ベースプレート上で前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールの中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる駆動部と、を含む
タワーリフト。
【請求項2】
前記間隔調節ユニットは、
前記ベースプレート上に提供され、前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールが搭載される駆動レールをさらに含み、
前記駆動部は、
前記駆動レール上で前記第1キャリッジモジュールを移動させる第1駆動装置と、
前記駆動レール上で前記第2キャリッジモジュールを移動させる第2駆動装置と、を含む請求項
1に記載のタワーリフト。
【請求項3】
ボディーと、
前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成され、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトを含む駆動ユニットと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、
前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールの中で1つが前記駆動ベルトに固定され、
前記間隔調節ユニットは、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールに連結されるペンタグラフ構造体と、
前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールに装着されて前記ペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータと、を含
むタワーリフト。
【請求項4】
ボディーと、
前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成され、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトを含む駆動ユニットと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、
前記第1キャリッジモジュールは、前記駆動ベルトに固定され、
前記第1キャリッジモジュールは、前記第2キャリッジモジュールより上部に位置され、
前記間隔調節ユニットは、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールに連結されるサブベルトと、
前記第1キャリッジモジュールに固定され前記サブベルトが結合されるサブプーリーと、
前記サブプーリーを回転させるための回転部と、を含
むタワーリフト。
【請求項5】
ボディーと、
前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成され、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトを含む駆動ユニットと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、
前記駆動ユニットは、
前記ボディーの上部に提供され、前記駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、
前記メーンプーリーを回転させるための回転装置と、をさらに含
むタワーリフト。
【請求項6】
ボディーと、
前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成され、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトを含む駆動ユニットと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールの上下方向移動を案内するガイドレールをさらに含み、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールには前記ガイドレールと接触されるガイドホイールが提供され
るタワーリフト。
【請求項7】
前記搬送対象物は、基板が収納された容器である請求項1乃至請求項
6のいずれかの一項に記載のタワーリフト。
【請求項8】
1つ以上の目的地に基板を保管する容器を搬送するタワーリフトを含み、
前記タワーリフトは、
ボディーと、
駆動ベルトによって前記ボディーに沿って上下方向に移動可能に構成された第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、
前記間隔調節ユニットによって前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔は、変更可能に提供され、
前記1つ以上の目的地間の同一であるか、或いは間隔は、異なる物流システム。
【請求項9】
前記間隔調節ユニットは、
前記駆動ベルトに装着されるベースプレートと、
前記ベースプレート上で前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールの中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる駆動部と、を含む請求項
8に記載の物流システム。
【請求項10】
前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールの中で1つが前記駆動ベルトに固定され、
前記間隔調節ユニットは、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールに連結されるペンタグラフ構造体と、
前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールに装着されて前記ペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータと、を含む請求項
8に記載の物流システム。
【請求項11】
前記第1キャリッジモジュールは、前記駆動ベルトに固定され、
前記第1キャリッジモジュールは、前記第2キャリッジモジュールより上部に位置され、
前記間隔調節ユニットは、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールに連結されるサブベルトと、
前記第1キャリッジモジュールに固定され、前記サブベルトが結合されるサブプーリーと、
前記サブプーリーを回転させるための回転部と、を含む請求項
8に記載の物流システム。
【請求項12】
前記ボディーの上部に提供され、前記駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、
前記メーンプーリーを回転させるための回転装置と、をさらに含む請求項
8に記載の物流システム。
【請求項13】
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールの上下方向移動を案内するガイドレールをさらに含み、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールには前記ガイドレールと接触されるガイドホイールが提供される請求項
8に記載の物流システム。
【請求項14】
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールは、
内部に基板を保管する容器を支持する支持台と、
前記支持台を前記目的地が提供された方向に伸張させるか、又はその反対方向に収縮させる移動装置と、をさらに含む請求項
8乃至請求項
13のいずれかの一項に記載の物流システム。
【請求項15】
目的地間の距離が第1距離である隣接する目的地に同時に搬送対象物を各々搬送する場合には、
搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の距離を前記第1距離に調節した状態で前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールを駆動ユニットに昇降させ、
目的地間の距離が第2距離である隣接する目的地と同時に搬送対象物を各々搬送する場合には、
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の距離を前記第2距離に調節した状態で前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールを前記駆動ユニットに昇降させ、
前記第1距離と前記第2距離は、互いに異な
り、
前記搬送対象物は、基板が収納された容器であり、
前記目的地の各々には基板を処理する装置又は基板を収納する容器を貯蔵するストッカーが提供される
搬送方法。
【請求項16】
前記駆動ユニットは、
前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、前記第1キャリッジモジュール又は前記第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトと、
前記駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、
前記メーンプーリーを回転させるための回転装置と、を含む請求項
15に記載の搬送方法。
【請求項17】
前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールは、ベースプレートに設置され、前記ベースプレートが前記駆動ベルトによって昇下降されることによって前記第1キャリッジモジュール及び前記第2キャリッジモジュールは、前記駆動
ユニットによって同時に昇降され、
前記ベースプレート上で前記第1キャリッジモジュールと前記第2キャリッジモジュールとの間の間隔が調節される請求項
16に記載の搬送方法。
【請求項18】
前記第1キャリッジモジュールは、前記駆動ベルトによって直接昇下降され、前記第2キャリッジモジュールは、前記第1キャリッジモジュールと共に昇下降可能するように前記第1キャリッジモジュールに結合され、
前記第2キャリッジモジュールは、前記第1キャリッジモジュールに対して間隔調節が可能するように前記第1キャリッジモジュールに結合される請求項
16に記載の搬送方法。
【請求項19】
前記第2キャリッジモジュールは、サブベルトによって前記第1キャリッジモジュールと連結され、
前記サブベルトは、前記第1キャリッジモジュールに固定され、前記サブベルトが結合されるサブプーリー及び前記サブプーリーを回転させる回転部によって前記駆動ユニットと別に作動するように提供される請求項
18に記載の搬送方法。
【請求項20】
前記第2キャリッジモジュールは、ペンタグラフ構造体によって前記第1キャリッジモジュールと連結され、
前記ペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータによって前記第2キャリッジモジュールが前記第1キャリッジモジュールに対して昇下降される請求項
18に記載の搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタワーリフトとこれを含む物流システム及びこれを利用した搬送方法に関する。より詳細には、キャリッジモジュール(Carriage Module)を利用して搬送対象物を垂直方向に移送するためのタワーリフトとこれを含む物流システム及びこれを利用した搬送対象物の搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、半導体又はディスプレー製造工場の製造ラインは複層で構成され、各層には蒸着、露光、蝕刻、イオン注入、洗浄等の工程を遂行するための設備が配置されることができ、半導体基板として使用される半導体ウエハ又はディスプレー基板として使用されるガラス基板に対して一連の単位工程を反復的に遂行することによって半導体装置又はディスプレー装置が製造されることができる。
【0003】
一方、前記各層の間での資材移送、即ち半導体ウエハ又はガラス基板のような資材の移送は前記各層を通じて垂直方向に設置されるタワーリフト(Tower Lift)によって行われることができる。
図1は、基板を処理するための製造ラインが具備されたタワー1で資材を移送する一般的なタワーリフト100の構成を示す図面である。
【0004】
図1を参照すれば、タワーリフト100は、メーンフレーム102、キャリッジモジュール110、そして駆動モジュール等を含む。メーンフレーム102は垂直方向に延長する。キャリッジモジュール110はメーンフレーム102の前方に配置され、メーンフレーム102に沿って垂直方向に移動可能に構成される。キャリッジモジュール110は内部に資材を載せ、資材を基板を処理するための製造ラインが具備されたタワー1の各層1-a、1-b、1-cに対応される位置に資材を移送する。例えば、キャリッジモジュール110は基板を保管する容器10を積載することができる。一例で、キャリッジモジュール110には上下方向に2つの容器10が積載される。キャリッジモジュール110は駆動ベルト142に連結され、駆動モジュール140は駆動ベルト142によってキャリッジモジュール110が移動されるようにする。例えば、駆動モジュール140はキャリッジモジュール110が駆動ベルト142と結合される駆動プーリー及び駆動プーリーを回転させるための駆動ユニット等を含むことができる。
【0005】
但し、各キャリッジモジュール110が同一な駆動ベルト142上で一律に移動されることによって、いずれか1つの容器10の位置は他のいずれか容器10の位置を制限することになる。したがって、基板の移送量が限定されて多量の基板を移送するために長い時間が所要される問題がある。
【0006】
また、キャリッジモジュール110の数を増やしても、各キャリッジモジュール110は同一な駆動ベルト142に固定されるので、各キャリッジモジュール110の間の間隔も固定される。したがって、各層1-a、1-b、1-cの高さが異なりに提供される場合、複数層1-a、1-b、1-cに容器10を同時に搬送できない問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際特許公開第WO2017085774A1号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は基板の移送量を増やすことができるタワーリフトを提供することにある。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に制限されない。言及されない他の技術的課題は以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態で、間隔調節ユニットは、駆動ベルトに装着されるベースプレートと、ベースプレート上で第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールの中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる駆動部と、を含むことができる。
【0011】
一実施形態で、間隔調節ユニットは、ベースプレート上に提供され、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールが搭載される駆動レールをさらに含み、駆動部は、駆動レール上で第1キャリッジモジュールを移動させる第1駆動装置と、駆動レール上で第2キャリッジモジュールを移動させる第2駆動装置と、を含むことができる。
【0012】
一実施形態で、第1キャリッジモジュール又は第2キャリッジモジュールの中で1つが駆動ベルトに固定され、間隔調節ユニットは、第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールに連結されるペンタグラフ構造体と、第1キャリッジモジュール又は第2キャリッジモジュールに装着されてペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータと、を含むことができる。
【0013】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールは駆動ベルトに固定され、第1キャリッジモジュールは第2キャリッジモジュールより上部に位置され、間隔調節ユニットは、第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールに連結されるサブベルトと、第1キャリッジモジュールに固定され、サブベルトが結合されるサブプーリーと、サブプーリーを回転させるための回転部と、を含むことができる。
【0014】
一実施形態で、駆動ユニットは、ボディーの上部に提供され、駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、メーンプーリーを回転させるための回転装置と、をさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールの上下方向移動を案内するガイドレールをさらに含み、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールにはガイドレールと接触されるガイドホイールが提供されることができる。
【0016】
一実施形態で、搬送対象物は基板が収納された容器であり得る。
【0017】
また、本発明は物流システムを提供する。一実施形態で、物流システムは、1つ以上の目的地に基板を保管する容器を搬送するタワーリフトを含み、タワーリフトは、ボディーと、駆動ベルトによってボディーに沿って上下方向に移動可能に構成された第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールと、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の間隔を調節する間隔調節ユニットと、を含み、間隔調節ユニットによって第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の間隔は、変更可能に提供され、1つ以上の目的地間の間隔は異なることができる。
【0018】
一実施形態で、間隔調節ユニットは、駆動ベルトに装着されるベースプレートと、ベースプレート上で第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールの中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる駆動部と、を含むことができる。
【0019】
一実施形態で、第1キャリッジモジュール又は第2キャリッジモジュールの中で1つが駆動ベルトに固定され、間隔調節ユニットは、第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールに連結されるペンタグラフ構造体と、第1キャリッジモジュール又は第2キャリッジモジュールに装着されてペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータと、を含むことができる。
【0020】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールは駆動ベルトに固定され、第1キャリッジモジュールは第2キャリッジモジュールより上部に位置され、間隔調節ユニットは、第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールに連結されるサブベルトと、第1キャリッジモジュールに固定され、サブベルトが結合されるサブプーリーと、サブプーリーを回転させるための回転部と、を含むことができる。
【0021】
一実施形態で、ボディーの上部に提供され、駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、メーンプーリーを回転させるための回転装置と、をさらに含むことができる。
【0022】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールの上下方向移動を案内するガイドレールをさらに含み、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールにはガイドレールと接触されるガイドホイールが提供されることができる。
【0023】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールは、内部に基板を保管する容器を支持する支持台とと、支持台を目的地が提供された方向に伸張させるか、又はその反対方向に収縮させる移動装置と、をさらに含むことができる。
【0024】
また、本発明は搬送方法を提供する。一実施形態で、搬送方法は、目的地間の距離が第1距離である隣接する目的地に同時に搬送対象物を各々搬送する場合には、搬送対象物を各々支持する第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の距離を第1距離に調節した状態で第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールを駆動ユニットに昇降させ、目的地間の距離が第2距離である隣接する目的地と同時に搬送対象物を各々搬送する場合には、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の距離を第2距離に調節した状態で第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールを駆動ユニットに昇降させ、第1距離と第2距離は同一であるか、或いは互いに異なることができる。
【0025】
一実施形態で、搬送対象物は基板が収納された容器であり、目的地各々には基板を処理する装置又は基板を収納する容器を貯蔵するストッカーを提供されることができる。
【0026】
一実施形態で、駆動ユニットは、第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールを上下方向に移動させながら、第1キャリッジモジュール又は第2キャリッジモジュールが装着される駆動ベルトと、駆動ベルトが結合されるメーンプーリーと、メーンプーリーを回転させるための回転装置と、を含むことができる。
【0027】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールはベースプレートに設置され、ベースプレートが駆動ベルトによって昇下降されることによって第1キャリッジモジュール及び第2キャリッジモジュールは駆動器によって同時に昇降され、ベースプレート上で第1キャリッジモジュールと第2キャリッジモジュールとの間の間隔が調節されることができる。
【0028】
一実施形態で、第1キャリッジモジュールは駆動ベルトによって直接昇下降され、第2キャリッジモジュールは第1キャリッジモジュールと共に昇下降可能するように第1キャリッジモジュールに結合され、第2キャリッジモジュールは第1キャリッジモジュールに対して間隔調節が可能するように第1キャリッジモジュールに結合されることができる。
【0029】
一実施形態で、第2キャリッジモジュールはサブベルトによって第1キャリッジモジュールと連結され、サブベルトは、第1キャリッジモジュールに固定され、サブベルトが結合されるサブプーリー及びサブプーリーを回転させる回転部によって駆動ユニットと別に作動するように提供されることができる。
【0030】
一実施形態で、第2キャリッジモジュールはペンタグラフ構造体によって第1キャリッジモジュールと連結され、ペンタグラフ構造体を伸張又は収縮させるアクチュエータによって第2キャリッジモジュールが第1キャリッジモジュールに対して昇下降されることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一実施形態によれば、タワーリフトで基板の移送量を増やすことができる長所がある。
【0032】
本発明の効果は上述した効果によって制限されない。上述されない効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】一般的なタワーリフトの概略的な形状を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施形態によるタワーリフトの概略的な形状を示す図面である。
【
図3】本発明の他の実施形態による間隔調節ユニットを有するタワーリフトを示す。
【
図6】本発明の他の実施形態による間隔調節ユニットを有するタワーリフトを示す。
【
図8】本発明の一実施形態によって搬送対象物を半導体製造ラインに搬送する形状を示す。
【
図9】本発明の一実施形態によって搬送対象物を半導体製造ラインに搬送する形状を示す。
【
図10】本発明の一実施形態によって搬送対象物を半導体製造ラインに搬送する形状を示す。
【
図11】本発明の一実施形態によって搬送対象物を半導体製造ラインに搬送する形状を示す。
【
図12】本発明の一実施形態によって搬送対象物を半導体製造ラインに搬送する形状を示す。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の他の長所及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すれば、明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されることではなく、互いに異なる様々な形態に具現されることができ、単なる本実施形態は本発明の開示が完全するようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されることであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。
【0035】
もし定義されなくても、ここで使用されるすべての用語(技術或いは科学用語を含む)は本発明が属する従来技術で普遍的技術によって一般的に収容されることと同一な意味がある。一般的な辞書によって定義された用語は関連された技術及び/或いは本出願の本文に意味することと同一な意味を有することと解釈されることができ、そしてここで明確に定義された表現ではなくても概念化されるか、或いは過度に形式的に解釈されないものである。本明細書で使用された用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとすることではない。
【0036】
本明細書で、単数形は文句で特別に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される‘含む’及び/又はこの動詞の様々な活用形、例えば‘含む’、‘含み’、等は言及された組成、成分、構成要素、段階、動作及び/又は素子は1つ以上の他の組成、成分、構成要素、段階、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。また、‘具備する’、‘有する’等もこれと同様に解析されなければならない。
【0037】
図2は本発明の一実施形態によるタワーリフトを説明するための概略的な構成図である。本発明の一実施形態によるタワーリフト200は垂直方向に物を移送するために使用されることができる。例えば、半導体又はディスプレー製造設備が配置された複層の製造工場で各層への資材を移送するために使用されることができる。
【0038】
図2を参照すれば、タワーリフト200はボディー202、キャリッジモジュール220、駆動ユニット240、ガイドレール204、そして間隔調節ユニット300を含む。
【0039】
ボディー202は上下方向に延長される。キャリッジモジュール220はボディー202に沿って上下方向に移動可能するように提供される。一例で、キャリッジモジュール220はボディー202の前方に置かれる。一例で、キャリッジモジュール220は複数に提供される。例えば、キャリッジモジュール220は第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を含む。これと異なりに、キャリッジモジュール220はさらに多い数に提供されることができる。
【0040】
キャリッジモジュール220はガイドホイール205、支持台22、移動装置24を具備する。ガイドホイール205は後述するガイドレール204に装着されてキャリッジモジュール220がボディー202と平行に移動されるようにする。支持台22には搬送対象物が搭載される。一例で、搬送対象物は、半導体ウエハ、ガラス基板又はレチクル(Reticle)のような資材が収容される容器20である。一例で、容器20はフープ(Front Opening Unified Pod:FOUP)であり得る。選択的に、容器20はポッド(POD)であり得る。また、容器20は複数の印刷回路基板を収納するためのマガジン、複数の半導体パッケージを収納するためのトレイ等であり得る。移動装置24は支持台22を伸張又は収縮させることができるロボットで提供される。キャリッジモジュール220は容器20を把持するロボットを有してもよい。キャリッジモジュール20は容器20を移動させることができる様々な構造で変形されることができる。
【0041】
駆動ユニット240は、キャリッジモジュール220を上下方向に移動させる。一例で、駆動ユニット240は、駆動ベルト242、メーンプーリー241、そして回転装置243を含む。
【0042】
駆動ベルト242はボディー202に沿ってキャリッジモジュール220が移動されるようにする。第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224の中でいずれか1つは駆動ベルト242に直接又は間接的に装着されて駆動ベルト242と一体に移動する。メーンプーリー241と回転装置243は駆動ベルト242によってキャリッジモジュール220を上下方向に移動させることができるようにする。メーンプーリー241には駆動ベルト242が装着される。一例で、駆動ベルト242はタイミングベルト(Timing blet)で提供される。回転装置243はメーンプーリー241を回転させる。メーンプーリー241の回転によって駆動ベルト242が回転によってキャリッジモジュール220が上下方向に移動される。
【0043】
ガイドレール204は、キャリッジモジュール220がボディー202と並べた方向にボディー202を追従して移動されるようにする。ガイドレール204はボディー202に沿って上下方向にボディー202と互いに平行に延長される。キャリッジモジュール220にはガイドホイール205が提供されることができる。ガイドホイール205はガイドレール204に裝着され、キャリッジモジュール220をガイドレール204に沿って上下方向に案内する。例えば、キャリッジモジュール220にはガイドレール204に結合される2つのガイドホイール205がキャリッジモジュール220を2点支持するように裝着されることができる。
【0044】
一例で、駆動ユニット240はブレーキモジュール250そしてウェイトモジュール244(Weight Module)をさらに含むことができる。ブレーキモジュール250は、駆動ベルト242が破断される場合、キャリッジモジュール220の墜落を防止するために提供される。一例で、ブレーキモジュール250は、ディスク等を利用してボディー202とディスクの摩擦力を利用してキャリッジモジュール220の墜落を防止するように構成されることができる。ウェイトモジュール244は駆動ベルト242に重量を課してキャリッジモジュール220の安定的な移送を図る。例えば、駆動ベルト242の一端にキャリッジモジュール220が連結され、駆動ベルト242の他端部にはウェイトモジュール244(Weight Module)が連結されることができる。キャリッジモジュール220とウェイトモジュール244にはブレーキモジュール250に連結される均衡ベルト246が連結されることができる。
【0045】
間隔調節ユニット300は、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を調節する。以下、キャリッジモジュール220は第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を有し、間隔調節ユニット300は第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を調節することと説明する。しかし、これと異なりに、キャリッジモジュール220はさらに多い数に提供されることができ、間隔調節ユニット300は各キャリッジモジュール220の間隔を調節するように提供されることができる。以下、
図2乃至
図7を参照して間隔調節ユニット300の実施形態に対して詳細に説明する。
【0046】
(実施例1)
図2は本発明の一実施形態による間隔調節ユニット300aを有するタワーリフト200を示す。
図2を参照すれば、間隔調節ユニット300aは、ベースプレート321と駆動部を有する。
【0047】
ベースプレート321は駆動ベルト242に装着される。駆動部はベースプレート321上で第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224の中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる。一例で、駆動部は、駆動レール323と第1駆動装置322及び第2駆動装置324を有する。駆動レール323はベースプレート321上に提供される。駆動レール323上に第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224が搭載される。駆動レール323は駆動ベルト242と平行である方向に提供される。第1駆動装置322は第1キャリッジモジュール222を駆動レール323上で上下方向に移動させる。第2駆動装置324は第2キャリッジモジュール224を駆動レール323の上から上下方向に移動させる。一例で、第1駆動装置322と第2駆動装置324は各々モーターで提供される。しかし、第1駆動装置322と第2駆動装置324はこれに限定されななく、レールに沿って第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を移動させることができる他の駆動装置で提供されることができる。上述した例では第1駆動装置322と第2駆動装置324が各々具備されることと説明した。しかし、これと異なりに第1駆動装置322と第2駆動装置324の中でいずれか1つのみが提供されて第1キャリッジモジュール222又は第2キャリッジモジュール224の中でいずれか1つを他の1つに相対移動させるように構成されることができる。
【0048】
第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224はベースプレート321に駆動レール323を媒介で結合される。即ち、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224はベースプレート321そして駆動レール323によって駆動ベルト242と間接的に結合される。駆動ベルト242が駆動されれば、ベースプレート321は駆動プレートによって上下方向に移動する。ベースプレート321が移動されることによって第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224は同時に上下方向に移動されるようになる。但し、第1駆動装置322と第2駆動装置324が提供されることによって、ベースプレート321上で第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224は独立的に移動されることができる。
【0049】
(実施例2)
図3は本発明の他の実施形態による間隔調節ユニット300bを有するタワーリフト200を示し、
図4乃至
図5は各々
図3のペンタグラフ構造体344を示す。
図3乃至
図5を参照すれば、間隔調節ユニット300bは、ペンタグラフ構造体344を有する。
【0050】
実施例2では、第1キャリッジモジュール222は駆動ベルト242に固定される。反面、第2キャリッジモジュール224は駆動ベルト242に固定されなく、後述するペンタグラフ(Pantograph)構造体344によって駆動ベルト242に間接的に結合される。第2キャリッジモジュール224は、駆動ベルト242に固定されないが、ガイドホイールによってガイドレール上に搭載されているので、上下方向の移動においてボディーと平行である方向を追従できるように提供される。
【0051】
ペンタグラフ構造体344は第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を連結する。ペンタグラフ構造体344は、
図4乃至
図5に図示されたようにX字形の複数のリンクで構成される。ペンタグラフ構造体344は収縮又は伸張されて第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224の中でいずれか1つを他の1つに対して相対移動させる。ペンタグラフ構造体344はアクチュエータ342を有する。アクチュエータ342は第1キャリッジモジュール222又は第2キャリッジモジュール224に装着される。一例で、アクチュエータ342は第1キャリッジモジュール222に装着される。アクチュエータ342はペンタグラフ構造体344を
図4のように伸張させるか、或いは
図5のように収縮させることによって第2キャリッジモジュール224を第1キャリッジモジュール222に対して相対移動させる。
【0052】
第1キャリッジモジュール222は駆動ベルト242に固定され、第2キャリッジモジュール224はペンタグラフ構造体344を通じて駆動ベルト242に間接的に結合される。駆動ベルト242が駆動されれば、第1キャリッジモジュール222が上下方向に移動される。そして、第1キャリッジモジュール222とペンタグラフ構造体344を通じて結合された第2キャリッジモジュール224が第1キャリッジモジュール222と共に上下方向に移動される。但し、ペンタグラフ構造体344は、伸張又は収縮することによって第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を調節することができる。したがって、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224は駆動ベルト242によって共に昇下降されるが、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔はペンタグラフ構造体344が最大の長さに伸張される時と最小の長さに収縮される時の長さ範囲に調節されることができる。
【0053】
(実施例3)
図6は本発明の他の実施形態による間隔調節ユニット300cを有するタワーリフト200を示し、
図7は
図6の間隔調節ユニット300cを示す。
図6乃至
図7を参照すれば、間隔調節ユニット300cは、連結部366、サブベルト364、サブプーリー362、そして回転部363を有する。
【0054】
実施例3では、第1キャリッジモジュール222は駆動ベルト242に固定される。反面、第2キャリッジモジュール224は駆動ベルト242に固定されなく、後述するサブベルト364によって駆動ベルト242に間接的に結合される。第2キャリッジモジュール224は、駆動ベルト242に固定されないが、ガイドホイールによってガイドレール上に搭載されているので、上下方向の移動においてボディーと平行である方向を追従できるように提供される。
【0055】
サブベルト364は、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224に装着されて第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を連結する。サブベルト364はサブプーリー362に裝着され、回転部363はサブプーリー362を回転させてサブベルト364を移動させる。一例で、サブプーリー362は連結部366を通じて第1キャリッジモジュール222に装着される。一例で、サブベルト364は、一端がサブプーリー362に巻かれ、他端が結合部368によって第2キャリッジモジュール224と結合されることができる。サブプーリー362の一方向回転に応じて第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を広げ、サブプーリー362の反対方向回転に応じて第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を狭めるように提供されることができる。サブベルト364は、サブプーリー362と回転部363によって駆動ベルト242とは別に作動される。
【0056】
第1キャリッジモジュール222は駆動ベルト242に固定され、第2キャリッジモジュール224はサブベルト364を通じて駆動ベルト242に間接的に結合される。駆動ベルト242が駆動されれば、第1キャリッジモジュール222が上下方向に移動される。そして、第1キャリッジモジュール222とサブベルト364を通じて結合された第2キャリッジモジュール224が第1キャリッジモジュール222と共に上下方向に移動される。但し、サブベルト364は駆動ベルト242と別に作動されるので、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を調節することができる。したがって、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224は駆動ベルト242によって共に昇下降されるが、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔はサブベルト364によって独立的に調節されることができる。
【0057】
以下、
図8乃至
図12を参照して、本発明の半導体製造ライン800に搬送対象物を搬送する方法に対して説明する。以下、実施形態1の間隔調節ユニット300を利用して半導体製造ライン800に搬送対象物を搬送することを例として説明する。しかし、これと異なりに、実施例2又は実施形態3の間隔調節ユニット300を利用して搬送対象物を搬送することができる。
【0058】
以下、搬送対象物が搬送される目的地は複層構造を有する半導体製造ライン800であることと説明する。しかし、これと異なりに目的地は半導体製造ラインではない複数の工程チャンバー等のような他の対象に提供されることができる。
【0059】
図8を参照すれば、半導体製造ライン800は複層構造を有することができる。例えば、半導体製造ライン800は第1層、第2層、第3層、そして第4層を有することができる。しかし、これに限定されることではなく、半導体製造ライン800が有する複層構造は多様に変形されることができる。半導体製造ライン800には半導体製造工程を遂行する半導体製造装置(図示せず)が提供されることができる。一例で、搬送対象物は基板が収納された容器20であり、層の各々には基板を処理する装置又は基板を収納する容器20を貯蔵するストッカーを提供されることができる。一例で、タワーリフト200は半導体製造ライン800の各層との間に物品が収納された容器20を搬送することができる。
【0060】
半導体製造ライン800の隣接する層間の距離の中でいずれか1つの距離は他の1つの距離と異なることができる。例えば、各層の高さは異なりに提供されることができる。第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224の全てが駆動ベルト242に直接結合されれば、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔は調節されることができない。したがって、各層の高さが異なりに提供される場合、いずれか1つのキャリッジモジュール220が搬送対象物を搬送する間に、他の1つのキャリッジモジュール220は搬送対象物を搬送することができない。これを防止するために、本発明は間隔調節ユニット300が第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224との間の間隔を調節する。
【0061】
一例で、第1キャリッジモジュール222は4層と2層に各々容器20を搬送し、第2キャリッジモジュール224は3層及び1層に容器20を搬送する。
【0062】
以下、第1キャリッジモジュール222は4層及び2層に容器20を搬送し、第2キャリッジモジュール224は3層及び1層に容器20を搬送することと説明する。しかし、これに限定されななく、第1キャリッジモジュール222が第2キャリッジモジュール224より高い層に容器20を搬送する様々な順序に容器20を搬送することができる。
【0063】
先ず、
図9に図示されたように駆動ベルト242を駆動して第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を同時に昇降させる。第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に置かれるか、又は第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止する。一例で、第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止することと説明する。その後、間隔調節モジュールに提供された第2駆動装置によって第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に移動される。したがって、
図10に図示されたように、第1キャリッジモジュール222が4層に容器20を搬送する間に第2キャリッジモジュール224は3層に容器20を搬送することができる。
【0064】
選択的に、第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止する。その後、間隔調節モジュールに提供された第1駆動装置によって第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に移動されることができる。又は、これと異なりに、ベースプレート321が3層と4層に隣接する位置に移動された後に、第1駆動装置によって第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に移動され、第2駆動装置によって第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に移動されることができる。
【0065】
その後、第1キャリッジモジュール222は2層に容器20を搬送し、第2キャリッジモジュール224は1層に容器20を搬送する。
図11を参照すれば、駆動ベルト242を駆動して第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224を同時に下降させる。第1キャリッジモジュール222が2層に対応される位置に置かれるか、又は第2キャリッジモジュール224が1層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止する。一例で、第1キャリッジモジュール222が2層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止することと説明する。その後、間隔調節モジュールに提供された第2駆動装置によって第2キャリッジモジュール224が1層に対応される位置に移動される。したがって、
図12に図示されたように、第1キャリッジモジュール222が2層に容器20を搬送する間に第2キャリッジモジュール224は1層に容器20を搬送することができる。
【0066】
選択的に、第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に置かれる場合、駆動ベルト242の駆動を停止する。その後、間隔調節モジュールに提供された第1駆動装置によって第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に移動されることができる。又は、これと異なりに、ベースプレート321が3層と4層に隣接する位置に移動された後に、第1駆動装置によって第1キャリッジモジュール222が4層に対応される位置に移動され、第2駆動装置によって第2キャリッジモジュール224が3層に対応される位置に移動されることができる。
【0067】
上述した例では、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224が3層及び4層に容器20を搬送した後に、1層及び2層に容器20を搬送することと説明した。しかし、これと異なりに、1層及び2層に容器20を搬送した後に、3層及び4層に容器20を搬送することができる。
【0068】
上述した例では、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224は隣接する層に容器20を搬送することと説明した。しかし、これと異なりに、第1キャリッジモジュール222が4層に容器20を搬送する間に、第2キャリッジモジュール224は1層又は2層に容器20を搬送することができる。又は、第1キャリッジモジュール222が3層に容器20を搬送する間に第2キャリッジモジュール224は1層に容器20を搬送することができる。
【0069】
本発明によれば、第1キャリッジモジュール222と第2キャリッジモジュール224間の間隔が調節されるので、搬送対象物の物動量を増加させることができる長所がある。
【0070】
以上の実施形態は本発明の理解を助けるために提示されたことであって、本発明の範囲を制限しなく、これから多様な変形可能な実施形態も本発明の範囲に属することであることを理解しなければならない。本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の技術的思想によって定められなければならないものであり、本発明の技術的保護範囲は特許請求範囲の文言的記載そのものに限定されることではなく、実質的には技術的価値が均等な範疇の発明に対してまで及ぶことであるを理解しなければならない。
【符号の説明】
【0071】
20 容器
22 支持台
24 移動装置
200 ワーリフト
202 ボディー
204 ガイドレール
205 ガイドホイール
220 キャリッジモジュール
240 駆動ユニット
241 メーンプーリー
242 駆動ベルト
243 回転装置
244 ウェイトモジュール
246 均衡ベルト
250 ブレーキモジュール
300 間隔調節ユニット
321 ベースプレート
322、324 駆動装置
323 駆動レール
342 アクチュエータ
344 ペンタグラフ構造体