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特許7489450協力し合う車両間における効率的なリソース使用のための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-15
(45)【発行日】2024-05-23
(54)【発明の名称】協力し合う車両間における効率的なリソース使用のための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/25 20230101AFI20240516BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20240516BHJP
【FI】
H04W72/25
H04W72/02
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022208268
(22)【出願日】2022-12-26
(62)【分割の表示】P 2020552706の分割
【原出願日】2019-04-01
(65)【公開番号】P2023036851
(43)【公開日】2023-03-14
【審査請求日】2023-01-25
(31)【優先権主張番号】62/651,974
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/668,322
(32)【優先日】2018-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/735,982
(32)【優先日】2018-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フレダ、マルティーノ エム.
(72)【発明者】
【氏名】テン、タオ
(72)【発明者】
【氏名】ホン、トントゥク
(72)【発明者】
【氏名】プレテイエ、ブノワ
(72)【発明者】
【氏名】エルハマス、アータ
(72)【発明者】
【氏名】アーマッド、サード
(72)【発明者】
【氏名】ぺラス、ミッチェル
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/170158(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実施される方法であって、
リソースのグループを示しているリソース予約情報を受信するステップと、
リソースの前記グループから、前記WTRUがデータの送信のために使用し得るサブリソースを決定するステップであって、サブリソースを決定することは、前記WTRUへ割り当てられる識別(ID)に基づいている、ステップと、
第2のWTRUへの距離を決定するステップであって、距離を決定することは、前記第2のWTRUの位置情報に基づいている、ステップと、
前記第2のWTRUへの前記決定された距離が送信範囲値を下回っている条件で、前記決定されたサブリソース上で、データを送信するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記WTRUへ割り当てられる前記IDは、グルーメンバIDである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソース予約情報は、サイドリンク制御情報(SCI)である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース予約情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)上で受信される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記リソース予約情報は、複数のWTRUのためのリソースを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のWTRUの前記位置情報は、前記リソース予約情報の中で受信される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記送信範囲値は、前記リソース予約情報の中で受信される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
サブリソースを決定することは、モジュロ演算にさらに基づいている請求項1に記載の方法。
【請求項9】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
受信機と、
プロセッサと、
送信機とを備え、
前記受信機は、リソースのグループを示しているリソース予約情報を受信するよう構成され、
前記プロセッサは、リソースの前記グループから、前記WTRUがデータの送信のために使用し得るサブリソースを決定するよう構成され、前記サブリソースは、前記WTRUへ割り当てられる識別(ID)に基づいて決定され、
前記プロセッサは、第2のWTRUへの距離を決定するようさらに構成され、前記距離は、前記第2のWTRUの位置情報に基づいて決定され、
前記送信機は、前記第2のWTRUへの前記決定された距離が送信範囲値を下回っている条件で、前記決定されたサブリソース上で、データを送信するよう構成された
WTRU。
【請求項10】
前記WTRUへ割り当てられ前記IDは、グルーメンバIDである請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記リソース予約情報は、サイドリンク制御情報(SCI)である請求項9に記載のWTRU。
【請求項12】
前記リソース予約情報は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)上で受信される請求項9に記載のWTRU。
【請求項13】
前記リソース予約情報は、複数のWTRUのためのリソースを含む請求項9に記載のWTRU。
【請求項14】
前記第2のWTRUの前記位置情報は、前記リソース予約情報の中で受信される請求項9に記載のWTRU。
【請求項15】
前記送信範囲値は、前記リソース予約情報の中で受信される請求項9に記載のWTRU。
【請求項16】
前記サブリソースは、モジュロ演算に基づいて決定される請求項9に記載のWTRU。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、協力し合う車両間における効率的なリソース使用のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、それらの内容が参照によって本明細書に組み込まれる、2018年4月3日に出願された米国特許仮出願第62/651974号、2018年5月8日に出願された米国特許仮出願第62/668322号、および2018年9月25日に出願された米国特許仮出願第62/735982号の利益を主張する。
【0003】
車両(「V2X」)通信は、無線送受信ユニット(WTRU)が互いに直接的に通信することができる、通信のモードである。カバレージ内にある間、WTRUは、ネットワークから支援を受けて、V2Xメッセージを送信および受信し始めることができる。カバレージ外にある間、WTRUは、1つまたは複数の事前構成されたパラメータを使用して、V2Xメッセージを送信および受信し始めることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
協力し合う車両間における効率的なリソース使用のための方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
サイドリンク通信のための方法、システム、および装置が、開示される。WTRUは、グループ内の第2のWTRUから、第1のSCI要素を受信することができる。WTRUは、第1のSCIによってスケジュールされたリソースの第1のセット内で、第1のRCI要素を受信することができる。第1のRCIは、グループ内のどのWTRUがリソースの第2のセットを使用するようにスケジュールされるかについての情報を含むことができる。WTRUは、第1のRCIに基づいて、リソースの第2のセット内の1つまたは複数のサブリソースが利用可能であると決定することができる。WTRUは、1つまたは複数のサブリソースで、データを送信することができる。第1のSCIおよび第1のRCIは、第1の予約期間において受信することができ、1つまたは複数のサブリソースは、第2の予約期間内にあることができる。
【0006】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて、例として与えられる、以下の説明から得ることができ、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】1つまたは複数の開示された例をその中で実施できる、例示的通信システムを示す図である。
図1B】実施形態による図1Aの通信システム内で使用できる、例示的無線送受信ユニット(WTRU)のシステム図である。
図1C】実施形態による図1Aの通信システム内で使用できる、例示的無線アクセスネットワーク(RAN)およびコアネットワーク(CN)のシステム図である。
図1D】実施形態による図1Aの通信システム内で使用できる、さらなる例示的RANおよびCNを示すシステム図である。
図2】サブリソース調整を使用するグループ予約の第1の方法を示す図である。
図3】サブリソース調整を使用するグループ予約の第2の方法を示す図である。
図4】コンテンションベースのリソースを予約する方法を示す図である。
図5】サブリソース調整を使用するグループ予約の第1の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施することができる、例示的な通信システム100を例示する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムであることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(ZT UW DFT-S OFDM)、ユニークワードOFDM(UW-OFDM)、リソースブロックフィルタードOFDM、およびフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、無線アクセスネットワーク(RAN)104と、コアネットワーク(CN)106と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであることができる。例として、それのどれもが、局(STA)と呼ばれることがある、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、サブスクリプションベースのユニット、ページャ、セルラ電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポットまたはMi-Fiデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ウォッチまたは他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、乗物、ドローン、医療用デバイスおよびアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイスおよびアプリケーション(例えば、工業用および/または自動化された処理チェーン状況において動作するロボットおよび/または他の無線デバイス)、家電デバイス、ならびに商業用および/または工業用無線ネットワーク上において動作するデバイスなどを含むことができる。WTRU102a、102b、102c、102dのいずれも、交換可能に、UEと呼ばれることがある。
【0010】
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、および/または他のネットワーク112など、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスであることができる。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、gノードB(gNB)、ニューラジオ(NR)ノードBなどの次世代ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどであることができる。基地局114a、114bは、各々が、単一の要素として描かれているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0011】
基地局114aは、RAN104の一部であることができ、RAN104は、他の基地局、ならびに/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、および中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある、1つまたは複数のキャリア周波数上において、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。これらの周波数は、免許要スペクトル、免許不要スペクトル、または免許要スペクトルと免許不要スペクトルとの組み合わせの中にあることができる。セルは、相対的に一定であることができる、または時間とともに変化することができる特定の地理的エリアに、無線サービス用のカバレージを提供することができる。セルは、さらに、セルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態においては、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルの各セクタに対して1つずつ含むことができる。実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。例えば、所望の空間方向において信号を送信および/または受信するために、ビームフォーミングを使用することができる。
【0012】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して、確立することができる。
【0013】
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムであることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC-FDMAなど、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用して、エアインターフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンク(UL)パケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0014】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)、および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)、および/またはLTEアドバンストプロ(LTE-A Pro)を使用して、エアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0015】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、NRを使用して、エアインターフェース116を確立することができる、NR無線アクセスなどの無線技術を実施することができる。
【0016】
実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実施することができる。例えば、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(DC)原理を使用して、LTE無線アクセスと、NR無線アクセスとを一緒に実施することができる。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの無線アクセス技術、ならびに/または複数のタイプの基地局(例えば、eNBおよびgNB)に/から送信される送信によって特徴付けることができる。
【0017】
他の実施形態においては、基地局114aと、WTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ(WiFi))、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0018】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントであることができ、事業所、自宅、乗物、キャンパス、産業用施設、(例えば、ドローンによって使用される)エアコリド、および車道など、局所化されたエリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態においては、基地局114bと、WTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することができる。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0019】
RAN104は、CN106と通信することができ、CN106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであることができる。データは、異なるスループット要件、遅延要件、エラー耐性要件、信頼性要件、データスループット要件、およびモビリティ要件など、様々なサービス品質(QoS)要件を有することができる。CN106は、呼制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド発呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはCN106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的通信を行うことができることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用していることがあるRAN104に接続されていることに加えて、CN106は、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、またはWiFi無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
【0020】
CN106は、WTRU102a、102b、102c、102dが、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する、回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなる地球規模のシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される、有線および/または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1つまたは複数のRANに接続された、別のCNを含むことができる。
【0021】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができる(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上において、異なる無線ネットワークと通信するための、複数の送受信機を含むことができる)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0022】
図1Bは、例示的なWTRU102を例示するシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、送受信機120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および/または他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などであることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする他の任意の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別個の構成要素として描いているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解されよう。
【0024】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上において、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであることができる。実施形態においては、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器であることができる。また別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解されよう。
【0025】
図1Bにおいては、送信/受信要素122は、単一の要素として描かれているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116上において無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0026】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、NRおよびIEEE802.11など、複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などに配置された、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配するように、および/またはそれらへの電力を制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスであることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウム-イオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0029】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在ロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上においてロケーション情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信している信号のタイミングに基づいて、自らのロケーションを決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切なロケーション決定方法を用いて、ロケーション情報を獲得することができることが理解されよう。
【0030】
プロセッサ118は、さらに他の周辺機器138に結合することができ、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真および/またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実および/または拡張現実(VR/AR)デバイス、ならびにアクティビティトラッカなどを含むことができる。周辺機器138は、1つまたは複数のセンサを含むことができ、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、気圧計、ジェスチャセンサ、バイオメトリックセンサ、および湿度センサなどのうちの1つまたは複数であることができる。
【0031】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULと(例えば、受信用の)DLの両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつかまたはすべての送信および受信が、並列および/または同時であることができる、全二重無線を含むことができる。全二重無線は、ハードウェア(例えば、チョーク)を介して、またはプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示されず)もしくはプロセッサ118)を介する信号処理を介して、自己干渉を低減させ、および/または実質的に除去するために、干渉管理ユニットを含むことができる。実施形態においては、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)ULまたは(例えば、受信用の)DLのどちらかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつかまたはすべての送信および受信のための、半二重無線を含むことができる。
【0032】
図1Cは、実施形態に従った、RAN104およびCN106を例示するシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、E-UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、CN106とも通信することができる。
【0033】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは、各々が、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0034】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示されず)と関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。図1Cに示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェース上において、互いに通信することができる。
【0035】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)166とを含むことができる。上記の要素は、CN106の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0036】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、およびWTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担うことができる。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間における交換のためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
【0037】
SGW164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができる。SGW164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングおよび転送することができる。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときにページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなど、他の機能を実行することができる。
【0038】
SGW164は、PGW166に接続することができ、PGW166は、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0039】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、PSTN108など、回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、CN106は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。
【0040】
図1A図1Dにおいては、WTRUは、無線端末として説明されるが、ある代表的な実施形態においては、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的または永続的に)使用することができることが企図されている。
【0041】
代表的な実施形態においては、他のネットワーク112は、WLANであることができる。
【0042】
インフラストラクチャ基本サービスセット(BSS)モードにあるWLANは、BSSのためのアクセスポイント(AP)と、APと関連付けられた1つまたは複数の局(STA)とを有することができる。APは、トラフィックをBSS内および/またはBSS外に搬送する、ディストリビューションシステム(DS)または別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセスまたはインターフェースを有することができる。BSS外部から発信されたSTAへのトラフィックは、APを通して到着することができ、STAに配送することができる。STAからBSS外部の送信先に発信されたトラフィックは、それぞれの送信先に配送するために、APに送信することができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、APを通して送信することができ、例えば、送信元STAは、トラフィックをAPに送信することができ、APは、トラフィックを送信先STAに配送することができる。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックと見なすことができ、および/またはピアツーピアトラフィックと呼ばれることがある。ピアツーピアトラフィックは、直接リンクセットアップ(DLS)を用いて、送信元STAと送信先STAとの間で(例えば、直接的に)送信することができる。ある代表的な実施形態においては、DLSは、802.11e DLSまたは802.11zトンネルDLS(TDLS)を使用することができる。独立BSS(IBSS)モードを使用するWLANは、APを有さないことがあり、IBSS内の、またはIBSSを使用するSTA(例えば、STAのすべて)は、互いに直接的に通信することができる。IBSSモードの通信は、本明細書においては、ときに「アドホック」モードの通信と呼ばれることがある。
【0043】
802.11acインフラストラクチャモードの動作または類似したモードの動作を使用するとき、APは、プライマリチャネルなどの固定されたチャネル上において、ビーコンを送信することができる。プライマリチャネルは、固定された幅(例えば、20MHz幅帯域幅)、または動的に設定された幅であることができる。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであることができ、APとの接続を確立するために、STAによって使用することができる。ある代表的な実施形態においては、例えば、802.11システムにおいては、キャリアセンス多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)を実施することができる。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、あらゆるSTA)は、プライマリチャネルをセンスすることができる。プライマリチャネルが、特定のSTAによってセンス/検出され、および/またはビジーであると決定された場合、特定のSTAは、バックオフすることができる。与えられたBSS内においては、任意の与えられた時間に、1つのSTA(例えば、ただ1つのSTA)が、送信することができる。
【0044】
高スループット(HT)STAは、例えば、プライマリ20MHzチャネルを隣接または非隣接20MHzチャネルと組み合わせて、40MHz幅のチャネルを形成することを介して、通信のために40MHz幅チャネルを使用することができる。
【0045】
超高スループット(VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、および/または160MHz幅チャネルをサポートすることができる。40MHzおよび/または80MHzチャネルは、連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができる。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができ、または2つの非連続な80MHzチャネルを組み合わせることによって形成することができ、これは、80+80構成と呼ばれることがある。80+80構成の場合、データは、チャネルエンコーディングの後、データを2つのストリームに分割することができるセグメントパーサを通過することができる。各ストリームに対して別々に、逆高速フーリエ変換(IFFT)処理、および時間領域処理を行うことができる。ストリームは、2つの80MHzチャネル上にマッピングすることができ、データは、送信STAによって送信することができる。受信STAの受信機においては、80+80構成のための上で説明された動作を逆転することができ、組み合わされたデータは、媒体アクセス制御(MAC)に送信することができる。
【0046】
1GHz未満モードの動作は、802.11afおよび802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅およびキャリアは、802.11nおよび802.11acにおいて使用されるそれらと比べて、802.11afおよび802.11ahにおいては低減させられる。802.11afは、TVホワイトスペース(TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz、および20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、および16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態に従うと、802.11ahは、マクロカバレージエリアにおけるMTCデバイスなど、メータタイプ制御/マシンタイプコミュニケーション(MTC)をサポートすることができる。MTCデバイスは、一定の機能を、例えば、一定の帯域幅および/または限られた帯域幅のサポート(例えば、それらのサポートだけ)を含む限られた機能を有することができる。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含むことができる。
【0047】
802.11n、802.11ac、802.11af、および802.11ahなど、複数のチャネルおよびチャネル帯域幅をサポートすることができる、WLANシステムは、プライマリチャネルとして指定することができるチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSS内のすべてのSTAによってサポートされる最大の共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有することができる。プライマリチャネルの帯域幅は、BSS内において動作するすべてのSTAの中の、最小帯域幅動作モードをサポートするSTAによって設定および/または制限することができる。802.11ahの例においては、BSS内のAPおよび他のSTAが、2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、および/または他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それだけをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)のために、プライマリチャネルは、1MHz幅であることができる。キャリアセンシングおよび/またはネットワークアロケーションベクトル(NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存することができる。例えば、(1MHz動作モードだけをサポートする)STAが、APに送信しているせいで、プライマリチャネルが、ビジーである場合、利用可能な周波数バンドの大部分が、アイドルのままであるとしても、すべての利用可能な周波数バンドが、ビジーと見なされることができる。
【0048】
米国においては、802.11ahによって使用することができる利用可能な周波数バンドは、902MHzから928MHzである。韓国においては、利用可能な周波数バンドは、917.5MHzから923.5MHzである。日本においては、利用可能な周波数バンドは、916.5MHzから927.5MHzである。802.11ahのために利用可能な合計帯域幅は、国の規則に応じて、6MHzから26MHzである。
【0049】
図1Dは、実施形態に従った、RAN104およびCN106を示すシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、NR無線技術を利用して、エアインターフェース116上において、WTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104は、CN106とも通信することができる。
【0050】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のgNBを含むことができることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは、各々が、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための、1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、および/またはgNB180a、180b、180cから信号を受信することができる。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実施することができる。例えば、gNB180aは、WTRU102aに複数のコンポーネントキャリアを送信することができる(図示されず)。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、免許不要スペクトル上にあることができるが、残りのコンポーネントキャリアは、免許要スペクトル上にあることができる。実施形態においては、gNB180a、180b、180cは、多地点協調(CoMP)技術を実施することができる。例えば、WTRU102aは、gNB180aとgNB180b(および/またはgNB180c)から調整された送信を受信することができる。
【0051】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなヌメロロジ(numerology)と関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。例えば、OFDMシンボル間隔、および/またはOFDMサブキャリア間隔は、異なる送信、異なるセル、および/または無線送信スペクトルの異なる部分ごとに様々であることができる。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、および/または様々な長さの絶対時間だけ持続する)様々なまたはスケーラブルな長さのサブフレームまたは送信時間間隔(TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。
【0052】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成および/または非スタンドアロン構成で、WTRU102a、102b、102cと通信するように構成することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、(例えば、eノードB160a、160b、160cなどの)他のRANにアクセスすることもなしに、gNB180a、180b、180cと通信することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数を、モビリティアンカポイントとして利用することができる。スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、免許不要バンド内において信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信することができる。非スタンドアロン構成においては、WTRU102a、102b、102cは、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し/別のRANにも接続しながら、gNB180a、180b、180cと通信し/gNB180a、180b、180cに接続することができる。例えば、WTRU102a、102b、102cは、DC原理を実施して、1つまたは複数のgNB180a、180b、180c、および1つまたは複数のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信することができる。非スタンドアロン構成においては、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのためのモビリティアンカとしての役割を果たすことができ、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cにサービスするための追加のカバレージおよび/またはスループットを提供することができる。
【0053】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示されず)と関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーンデータのユーザプレーン機能(UPF)184a、184bへのルーティング、ならびにコントロールプレーン情報のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)182a、182bへのルーティングなどを処理するように構成することができる。図1Dに示されるように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェース上において、互いに通信することができる。
【0054】
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182bと、少なくとも1つのUPF184a、184bと、少なくとも1つのセッション管理機能(SMF)183a、183bと、おそらくは、データネットワーク(DN)185a、185bとを含むことができる。上記の要素は、CN106の部分として描かれているが、これらの要素のうちのいずれも、CNオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0055】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bを選択すること、レジストレーションエリアの管理、非アクセス層(NAS)シグナリングの終了、およびモビリティ管理などを担うことができる。ネットワークスライシングは、WTRU102a、102b、102cによって利用されるサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cに対するCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用することができる。例えば、超高信頼低遅延(URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量モバイルブロードバンド(eMBB)アクセスに依存するサービス、およびMTCアクセスのためのサービスなど、異なる使用事例のために、異なるネットワークスライスを確立することができる。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、および/またはWiFiのような非3GPPアクセス技術など、他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
【0056】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続することができる。SMF183a、183bは、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続することもできる。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択および制御し、UPF184a、184bを通したトラフィックのルーティングを構成することができる。SMF183a、183bは、UE IPアドレスの管理および割り当てを行うこと、PDUセッションを管理すること、ポリシ実施およびQoSを制御すること、ならびにDLデータ通知を提供することなど、他の機能を実行することができる。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、およびイーサネットベースなどであることができる。
【0057】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つまたは複数に接続することができ、それらは、インターネット110など、パケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。UPF184a、184bは、パケットをルーティングおよび転送すること、ユーザプレーンポリシを実施すること、マルチホーミングPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、DLパケットをバッファすること、ならびにモビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実行することができる。
【0058】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、CN106は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。一実施形態においては、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、およびUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通して、ローカルDN185a、185bに接続することができる。
【0059】
図1A図1D、および図1A図1Dについての対応する説明に鑑みて、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、および/または本明細書において説明される他の任意のデバイスのうちの1つまたは複数に関する、本明細書において説明される機能の1つもしくは複数またはすべては、1つまたは複数のエミュレーションデバイス(図示されず)によって実行することができる。エミュレーションデバイスは、本明細書において説明される機能の1つもしくは複数またはすべてをエミュレートするように構成された、1つまたは複数のデバイスであることができる。例えば、エミュレーションデバイスは、他のデバイスをテストするために、ならびに/またはネットワークおよび/もしくはWTRU機能をシミュレートするために、使用することができる。
【0060】
エミュレーションデバイスは、実験室環境において、および/またはオペレータネットワーク環境において、他のデバイスの1つまたは複数のテストを実施するように設計することができる。例えば、1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスをテストするために、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、完全または部分的に実施および/または展開されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行することができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として、一時的に実施/展開されながら、1つもしくは複数またはすべての機能を実行することができる。エミュレーションデバイスは、テストを行う、および/またはオーバザエア無線通信を使用してテストを実行する目的で、別のデバイスに直接的に結合することができる。
【0061】
1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、有線および/または無線通信ネットワークの一部として実施/展開されずに、すべての機能を含む1つまたは複数の機能を実行することができる。例えば、エミュレーションデバイスは、1つまたは複数の構成要素のテストを実施するために、テスト実験室ならびに/または展開されていない(例えば、テスト)有線および/もしくは無線通信ネットワークにおける、テストシナリオにおいて利用することができる。1つまたは複数のエミュレーションデバイスは、テスト機器であることができる。データを送信および/または受信するために、直接RF結合、および/または(例えば、1つもしくは複数のアンテナを含むことができる)RF回路を介した無線通信を、エミュレーションデバイスによって使用することができる。
【0062】
上で説明されたように、車両(「V2X」)通信は、WTRUが互いに直接的に通信することができる、通信のモードである。V2X通信は、リリース14ロングタームエボリューション(「LTE」)通信においてサポートされ、デバイス間(D2D)通信に関する以前の仕事から着想を与えられた。V2X通信サービスは、以下のタイプのうちの1つまたは複数を含むことができる。車車間(「V2V」)通信は、車両WTRUが、互いに直接的に通信することを可能にすることができる。路車間(「V2I」)通信は、車両WTRUが、路側ユニット(RSU)および/またはgNBと通信することを可能にすることができる。車ネットワーク間(「V2N」)通信は、車両WTRUが、コアネットワークと通信することを可能にすることができる。車歩行者間(「V2P」)通信は、車両WTRUが、バッテリ容量が少ないなどの特別な条件を有するものなど、他のタイプのWTRUと通信することを可能にすることができる。
【0063】
LTEは、V2X通信のための2つの動作モードを定義する。モード3においては、ネットワークは、WTRUに、V2Xサイドリンク送信のためのスケジューリング割り当てを与えることができる。モード4においては、WTRUは、構成/事前構成されたリソースプールからリソースを自律的に選択することができる。さらに、LTEは、V2X通信のためのリソースプールの2つのカテゴリである、受信プールおよび送信プールを定義する。受信プールは、V2X送信を受信するために監視される。送信プールは、モード4において送信リソースを選択するために、WTRUによって使用される。送信プールは、モード3において構成されたWTRUによって使用されない。
【0064】
リソースプールは、RRCシグナリングを介して、WTRUに半静的に伝達することができる。モード4においては、WTRUは、RRC構成された送信プールからリソースを選択する前に、センシングを使用することができる。LTE V2Xは、動的リソースプール再構成をサポートしないことがある。プール構成は、システム情報ブロック(SIB)および/または専用RRCシグナリングを介してのみ、搬送することができる。
【0065】
ニューラジオ(「NR」)システムと呼ばれる、次世代の無線システムが、現在開発されている。NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(「eMBB」)、超高信頼性低遅延通信(「URLLC」)、および拡張V2X通信など、多数の使用事例をサポートすることが期待される。NRにおけるV2X通信は、安全シナリオおよび非安全シナリオの両方(例えば、センサ共用、自動運転、車両隊列走行(vehicle platooning)、および遠隔運転)のための新しいサービスをサポートすることが期待される。
【0066】
車両隊列走行は、車両が、一緒に走行しながら、動的にグループを形成することを可能にすることができる。隊列内の車両は、隊列運転を継続するために、先頭車両から周期的なデータを受信することができる。この情報は、車両間の距離が極端に小さくことを可能にすることができる。例えば、時間に変換された間隔距離は、非常に小さいことができる(例えば、秒未満)。隊列走行アプリケーションは、先頭車両に後続する車両が、自律的に運転されることを可能にすることができる。
【0067】
高度な運転は、半自動または全自動運転を可能にすることができる。より長い車間距離を仮定することができる。車両および/またはRSUは、ローカルセンサから獲得されたデータを、近くの車両と共用することができる。これは、車両が、それらの軌道または操縦を調整することを可能にすることができる。加えて、車両は、それの運転意図を近くの車両と共有することができる。これは、より安全な走行、衝突回避、および改善された交通効率を可能にすることができる。
【0068】
拡張センサは、車両、RSU、歩行者デバイス、およびV2Xアプリケーションサーバ間において、ローカルセンサのうちの1つもしくは複数を通して収集された生データもしくは処理されたデータ、またはライブビデオデータの交換を可能にすることができる。車両は、それら自らのセンサが検出することができるものを超えて、それらの環境の認知を強化することができ、局所的な状況のより全体的な視野を有することができる。
【0069】
遠隔運転は、遠隔運転者またはV2Xアプリケーションが、自分自身では運転することができない乗客のための遠隔車両、または危険な環境に位置付けられた遠隔車両を運転することを可能にすることができる。公共交通機関など、変化が限られ、ルートが予測可能であるケースについては、クラウドコンピューティングに基づいた運転を使用することができる。加えて、クラウドベースのバックエンドサービスプラットフォームへのアクセスを使用することができる。異なるV2Xサービスは、異なる性能要件を必要とすることがあり、いくつかのシナリオについては、3ミリ秒の待ち時間が、要求されることがあることに留意されたい。
【0070】
車両隊列においては、あるメッセージは、車両の隊列全体に送信される必要があることがあり、他のメッセージは、特定の1台の車両だけに送信される必要があることがある。多くのメッセージは、同じ隊列内のWTRU間において(例えば、ユニキャスト送信を使用して)送信することができる。従来のD2D通信において行われるように、互いに通信することができるWTRUの各組み合わせに対して、一意的なL2識別(ID)を割り当てることは、非効率的なことがある。
【0071】
隊列内の車両によって使用される送信リソースは、決定論的なタイミング関係を有することができる。このタイミング関係は、車両隊列走行のためのある要件に対処するために、必要とされることがある。例えば、隊列内において連続するWTRUの送信間の非常に短い待ち時間は、各WTRUが利用可能なリソースに、短いタイミングオフセットを有することを要求する。各WTRUによる独立したリソース予約は、実現可能でないことがあり、および/または非効率的なことがあるので、リソース調整および管理を保証するための方法が、アクセススペクトル(AS)層において必要とされることがある。
【0072】
加えて、SA1要件は、ASが、メッセージ特性に基づいて、メッセージのための通信範囲を制御する必要があることがあることを示す。WTRUが、メッセージの特性に基づいて、必要とされる送信範囲を区別し、サイドリンク送信リソースを効率的に使用することができるための方法が、必要とされることがある。
【0073】
隊列は、それが自らをアクセス層においてWTRUのグループとして表す、V2Xアプリケーション層概念である。WTRUは、地理的ロケーション、リソース使用、センシング、および/またはアドレス指定に関して、互いに関連することができる。本明細書における説明は、隊列走行アプリケーションから、または他のV2Xアプリケーションから形成することができる、WTRUグループの一般的概念を含むことができる。この文脈におけるWTRUグループは、以下の特性のうちの1つまたは複数を有することができる。WTRUは、一緒に移動し、または関連するジオロケーションおよび/もしくはトポロジを有することができる。WTRUは、グループ全体とマルチキャストで通信する必要があることがある。WTRUは、グループの特定のメンバに対してユニキャストで通信する必要があることがある。
【0074】
一例においては、アプリケーション層管理/シグナリングを通して、グループメンバを決定することができる。グループ形成および変更決定は、関連付けられたV2Xアプリケーション(例えば、隊列アプリケーション)によって、行うことができる。グループ情報は、ASから完全に利用可能にすることができる。例えば、グループの一員であるWTRUからなるリストは、周期的にASに伝達することができる。
【0075】
別の例においては、グループ決定および/または変更は、アプリケーション層によって決定され、アプリケーション層だけが、知ることができる。AS層は、アドレス指定およびリソース使用に関連するWTRU挙動を保証し、グループの存在およびトポロジを反映する、特定の情報を受け取ることができる。アプリケーション層は、アプリケーション層において、WTRUがグループ先導者になったときに、そのWTRUが特定のAS挙動を取るべきであることを示すことができる。
【0076】
WTRUは、アプリケーション層から、以下の情報を受け取ることができる。各アプリケーション層パケットを用いて、WTRUは、パケットがマルチキャストで送信されるべきか、それともユニキャストで送信されるべきかを示すインジケーション、範囲情報、タイミング要件、およびパケットがグループ全体に中継される必要があるかどうかを示すインジケーションのうちの1つまたは複数を受け取ることができる。周期的に、またはアプリケーション層からの特定のトリガ時に、WTRUは、WTRUがASにおいてWTRUのグループの一員であるか、それとももはや一員ではないかを示すインジケーション、および関連付けられたグループID、ならびにWTRUがあるグループ先頭AS挙動を実行することを開始または停止すべきことを示すインジケーション、ならびに別のWTRUの追加/またはグループからの削除を示すインジケーション、およびそれの関連付けられたID、WTRUのメンバID、ならびにグループ内の異なるWTRUの近接情報(例えば、方位、距離など)のうちの1つまたは複数を受け取ることができる。
【0077】
WTRUは、グループ通信と関連付けられたデータパケット、サービス、および/または制御情報だけと関連付けられたある挙動を、さらに適用することができる。より具体的には、上記の情報は、サービスID、送信先ID、またはアプリケーション層によって提供される他の識別子によっておそらくは識別される、サービスのセットだけと関連付けることができる。
【0078】
V2X通信の従来の方法は、ユニキャストアドレス指定のための手順を有さないことがある。D2D通信のいくつかのタイプは、ユニキャストおよびマルチキャストアドレス指定が可能である。D2Dにおけるユニキャストアドレス指定については、ProSe L2グループIDの代わりに、WTRUのProSe WTRU IDを、L2送信先IDとして使用することができる。これは、グループ内におけるユニキャストメッセージの送信を可能にすることができるが、この手法は、以下の問題を有することがある。アプリケーション層は、いずれのWTRUのProSe WTRU IDとも異なる、サービスのための一意識別子を予約する必要があることがある。加えて、可能な大きいアドレス空間を与えられた場合、MAC層によって送られるいずれのパケットのヘッダ内にも、アドレス全体を含める必要があることがある。また、D2Dおよび従来のV2Xにおけるグループ識別は、送信先WTRU間のいずれの物理的な関係も特に暗示することなく、サービスに言及するだけであることがある。その結果、ASは、送信が、サービス(例えば、グループ化の従来の概念)に関連するのか、それとも隊列走行を可能にするためのWTRUの物理的なグループ化に関連するのか分からないことがある。
【0079】
「グループ通信」という用語は、従来のグループ通信の文脈における通信ではなく、物理的に関連するWTRUのグループ(例えば、隊列)内における通信を指すことができることに留意されたい。一般性を失うことなく、グループ通信は、2つのWTRU間の通信(ユニキャスト)、または複数のWTRU間の通信(マルチキャスト)のことであることができる。グループ送信先アドレスは、ユニキャストまたはマルチキャスト通信のための送信先アドレスとして使用することができる。
【0080】
WTRUは、以下のうちの1つまたは複数、すなわち、アプリケーション層パケットが、特定のグループ(例えば、物理的なグループ化)のための通信と関連付けられるかどうか、送信が、その物理的なグループ化内におけるユニキャスト送信であるかどうか、および送信が、物理的なグループ化におけるグループ全体にマルチキャストされるかどうかのうちの1つまたは複数に応じて、異なる送信先アドレス構造を提供され、(例えば、MACヘッダ内において)使用することができる。より具体的には、送信先アドレスは、以下の構造、すなわち、サービスID+グループID+メンバIDを有することができる。グループIDおよびメンバIDは、任意選択であり、グループ通信のケースにおいてだけ使用することができる。WTRUは、アプリケーション層からの受け取られた送信先アドレスに基づいて、可変ヘッダサイズを有する、MACヘッダを送ることができる。WTRUは、送信ケースの各々を区別するために、さらにヘッダタイプを示すことができる。グループ通信のケースにおいては、サービスIDは、MAC層によって省くことができる。サービスIDは、アプリケーション層情報内において送ることができる。
【0081】
WTRUは、サイドリンク上における送信のためのアプリケーション層から受け取られた送信先アドレスに応じて、多重化およびリソース選択に関連する異なる挙動を実行することができる。WTRUは、リソース調整情報(「RCI」)などのASグループ制御情報の、グループIDを含み、メンバIDを含まない送信先アドレスを有する、パケットとの多重化を可能にすることができる。パケットが、少なくともグループIDを含む送信先アドレスを有するとき、WTRUは、通信するWTRUからなるグループのために、グループベースのリソース選択を実行することができる。パケットが、少なくともグループIDを含む送信先アドレスを有するとき、WTRUは、同じグループと関連付けられた別のWTRUによって予約された、グループベースのリソースに依存することができる。パケットが少なくともグループIDを含む送信先アドレスを有するとき、WTRUは、グループIDで示されるグループベースのリソースについての予約信号を送信することができる。
【0082】
グループ通信のために、サイドリンクリソースを予約することができる。サイドリンク制御情報(「SCI」)は、送信が特定のグループに関連付けられることを(例えば、SCIにおけるグループ識別子の包含によって)示すことができる。このケースにおいては、WTRUは、これらの専用リソースと関連付けられた送信、またはSCIによってスケジュールされた送信のために、メンバIDだけをMAC層ヘッダ内に含めることができる。グループ全体にブロードキャストされる送信については、WTRUは、これをグループ全体へのマルチキャスト送信として区別するために、特別なメンバID(例えば、すべて0)を含めることができる。WTRUは、メンバIDを含めないことがあり、これをグループ全体へのマルチキャスト送信として区別するために、MACヘッダタイプを使用することができる。
【0083】
WTRUは、上位層から、グループ通信のために使用されるL2送信先アドレスを受け取ることができる。WTRUは、L2送信先アドレスとともに、グループを形成するWTRUのL2送信元IDを受け取ることができる。
【0084】
WTRUは、上位層から、グループ通信において使用するための一意的なL2送信先アドレスのセットを受け取ることができる。WTRUは、グループ通信に使用される、WTRUによって形成および/または管理することができる、これらのアドレスのうちの1つを選択することができる。WTRUは、さらに、グループを形成するWTRUのL2送信元アドレス、および対応するL2送信先グループアドレスについて、上位層に通知することができる。
【0085】
WTRUは、グループ通信のために使用される送信先アドレスを、グループ内の他のWTRUに通知することができる。WTRUは、(例えば、RRCメッセージを通した)WTRU間におけるグループ形成シグナリングを開始することができ、それによって、グループのための送信先アドレスを交換することができる。
【0086】
WTRUは、グループ形成および/またはグループ維持シグナリングを交換するために、専用の送信先L2アドレスを使用することができる。例えば、送信先L2アドレスは、メッセージが、ユーザプレーンメッセージではなく、コントロールプレーンメッセージであることを示すことができる。専用のコントロールプレーン送信先IDを有するメッセージを受信したWTRUは、メッセージを、WTRUのプロトコルスタック内のRRCエンティティに送付することができる。WTRU間コントロールプレーンシグナリングメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を送信するWTRUは、制御メッセージのために専用の送信先L2アドレスを利用することができる。WTRUは、事前構成に基づいて、コントロールプレーンシグナリングのための専用のL2アドレスを決定することができる。WTRUは、上位層から、このアドレスを決定することができる。
【0087】
構成されたグループの一員であるWTRUは、WTRUの同じグループのメンバによって通信のために予約された、リソースのセットを利用することができる。これは、グループ内のWTRU間におけるより低遅延および/またはより高信頼性の通信を可能にすることができる。グループの近くにいることがある、グループ外のWTRUとの干渉/競合を、回避することができる。グループ内通信のために、低遅延および/または高信頼性が、必要とされることがある。
【0088】
WTRUは、グループ通信のために使用される1つまたは複数のリソースプールを用いるように構成することができる。WTRUは、ブロードキャスト(SIB)で、専用シグナリングで、または事前構成で、1つまたは複数のグループ固有のリソースプールの構成を受け取ることができる。グループ固有のリソースプールは、WTRUの地理的ロケーション、WTRUスピード、WTRU進行方向、グループID、メンバID、および(例えば、トポロジに関連する)アプリケーション層情報のうちの1つまたは複数に基づいて、この構成から決定することができる。
【0089】
リソースプール構成は、グループIDと関連付けることができる。WTRUは、上位層から、特定のグループへの送信を意図した(すなわち、送信先アドレスがグループの送信先アドレスと一致する)パケットを受け取ることができる。WTRUは、送信のために、グループ固有のプールからリソースを選択することができる。WTRUは、さらに、送信されるパケットと関連付けられたある条件下において、グループ固有のプールに属するリソースを使用することができる。条件は、以下のQoS関連条件のうちの1つまたは複数、すなわち、パケットが、事前決定された基準を満たす、ある遅延バジェットを有すること、パケットが、ユニキャストまたはマルチキャスト方式で送信される必要があること、パケットが、(例えば、アプリケーションによって決定されるような)ある必要とされる送信の範囲、または送信のための特定の方向性を有すること、パケットが、あるデータレート要件と関連付けられること、およびパケットが、ある優先順位を有することのうちの1つまたは複数であることができる。
【0090】
WTRUは、同様の方式で導出することができる、受信のためのグループ固有のプールを用いるように構成することができる。上記の条件のいずれかが、満たされた場合、WTRUは、グループ固有のプールに属するリソースを監視することができる。
【0091】
WTRUは、RRC構成で、グループ固有のリソースプール構成を受け取ることができる。グループ固有のリソースプール構成は、WTRUのジオロケーションおよびグループIDに応じて、1つまたは複数のリソースプールの使用を示すことができる。WTRUは、それのジオロケーションおよびグループIDに基づいて、構成内のプールのセットから、グループ固有のリソースプールを選択することができる。WTRUは、それの緯度/経度およびグループIDに対するモジュロ演算を使用して、リソースプールを選択することができる。より具体的には、プール構成は、M×N個のリソースプールからなるテーブルから成ることができ、WTRUは、任意の時間に使用する、テーブル内のリソースプールのインデックスを、以下の式によって決定することができる。
【0092】
m=(緯度/経度)modM 式1
n=(グループID)modN 式2
WTRUが、グループに割り当てられ、そのグループのための送信を有するときは常に、WTRUは、グループ固有のリソースプールを使用することができる。そうでないとき、WTRUは、他のTXプールを使用することができる。WTRUは、アプリケーション層から、それが特定のグループに割り当てられた旨のメッセージを受け取ることができる。メッセージは、関連付けられたグループ識別子を含むことができる。そのような割り当ての後、WTRUは、それが送信のためのパケットを上位層から受け取ったとき、グループ固有のプールから、リソースを選択することができる。パケットは、同じグループ識別子によってタグ付けすることができる。WTRUは、さらに、グループ固有のリソースプールから、グループ内のメンバIDに依存するリソースを選択することができる。
【0093】
グループ内のWTRUは、グループ予約信号を、サイドリンクチャネル上において送信して、グループの一員である多数のWTRUによって使用可能なリソースを予約することができる。WTRUは、さらに、それ自らのサイドリンクデータ送信とともに、予約信号を送信するように構成することができる。予約信号は、さらに、それのための予約信号が送信されるのと同じグループに宛てたサイドリンクデータ送信とともに、送信することができる。例えば、WTRUは、グループによって使用することができるリソースのための予約信号としての役割を果たす、SCIを送信することができる。SCIは、グループ識別子、またはグループ識別子の一部を含むことができる。WTRUは、さらに、WTRUが同じSCIを使用して送信するデータを、PSSCH上においてスケジュールすることができる。データは、意図された送信先として、グループの1つまたは複数のメンバを有することができる。
【0094】
グループ予約信号は、PSCCHもしくはPSSCH上における既存のV2X送信内の、これらのチャネルのどちらかの上において送信される新しいメッセージ内の、または両方の組み合わせにおけるフィールドであることができる。より具体的には、予約信号は、以下の方法のうちの1つまたは複数、すなわち、サイドリンクスケジューリング割り当て、SCI、またはPSCCH上の類似のメッセージ内のフィールド、同期信号、またはPSBCHに類似した同期信号内で送信されるフィールド、およびPSSCH上に含まれるメッセージ(MAC CE、RRC、アプリケーション層メッセージ)のうちの1つまたは複数で送信することができる。このメッセージは、さらに、グループ予約信号が予約することを意図しているリソース内で送信することができる。
【0095】
予約信号は、以下の情報のうちの1つまたは複数を提供することができる。予約信号は、リソースがそれのために予約される、WTRUの特定のグループを指定するために、グループインジケーションまたはグループ識別を提供することができる。予約信号は、時間、周波数、ビーム、またはビームのセットなど、予約されるリソースのインジケーションを提供することができる。このインジケーションは、スケジューリングメッセージによって提供されるスケジューリング情報内に暗黙的に含めることができる。例えば、予約信号は、SCIがスケジュールすることを意図しているリソースを予約することができる。加えて、このインジケーションは、さらに、スケジューリング情報に含まれない、予約についての追加情報から成ることができる。例えば、予約信号は、多数のサブフレーム、時間期間にわたる、スケジュールされたリソースの予約を示すことができ、またはそれは、スケジュールされたリソースのサブセットを示すことができる。予約信号は、複数のWTRU間におけるリソースの調整のために、リソース調整情報(RCI)を提供することができる。予約信号は、リソース予約信号を送信するWTRUのジオロケーションを提供することができる。
【0096】
特定のグループまたはグループ予約されたリソースのためのRCIは、1つもしくは多数のWTRU(例えば、グループ先導者)によってサイドリンクで送信され、WTRUによって中継され、またはすべてのWTRUによって送信することができる。WTRUは、さらに、RCIを送信および/または中継するように、上位層によって構成することができる。RCIは、リソース予約信号の一部として送信することができる。RCIは、MAC CE、またはサイドリンク上におけるWTRU間制御メッセージなど、アクセス層制御メッセージとして送信することができる。例えば、RCIを送信するように構成されたWTRUは、周期的に、またはRCIの内容の変更(例えば、グループ内のWTRUのセットの変更)時に、そうすることができる。RCIは、アプリケーション層によってWTRUに提供され、グループトポロジの変更(例えば、隊列内の車両の数またはそれの順序付けの変更)時に、変更することができる。
【0097】
特定のまたは指定されたWTRUは、グループ予約信号で、グループのために予約されたリソースの使用についての順序付けを示すために、RCIを送信することができる。WTRUは、リソースまたはサブリソースのそれの使用または非使用を示すために、RCIを送信することができる。例えば、WTRUは、それに割り当てられたサブリソースをそれが使用しないことを、本明細書において説明されるいずれかの方法によって、グループの残りに示すことができる。RCIで示し、または特定のルールによって決定することができる別のWTRU(例えば、次に最大のメンバIDを有するWTRU)は、インジケーションを送信したWTRUのサブリソースを使用することができる。
【0098】
WTRUは、グループと関連付けられたリソースについての、それが決定したセンシング結果を示すために、RCIを送信することができる。例えば、WTRUは、それが検出したRSRP、RSSI、および占有情報(例えば、それ自体のグループと関連付けられないリソースを予約するSCI送信)のうちの1つまたは複数を、SCIと一部として送信することができる。
【0099】
特定のグループに対して関連付けられたRCIは、そのグループのメンバによってだけ読み取ることができる。例えば、WTRUは、グループ送信先アドレスと一致する送信先アドレスを有する、MAC SDU内のMAC CEとして、RCIを送信することができる。SCIは、グループのためのリソースを予約し、グループ外のWTRUから可視であるが、RCIは、グループ内におけるそのようなリソース使用を示すことができ、グループ内のWTRUだけから可視であることができる。
【0100】
RCIは、サブリソースのセット内のWTRU自らの送信サブリソースの許容された時間/周波数/ビーム順序付けを示すことができる。これは、テーブル、ビットマップ、またはメンバIDの順序の形態であることができる。RCIのサイズは、隊列トポロジに基づいて、例えば、アプリケーション層によって決定することができる。テーブル/ビットマップのサイズは、アプリケーション層によって伝達することができる。
【0101】
RCIは、WTRUがグループ内においてそれ自らのサブリソースをそれのために利用することができるデータの最小優先順位、およびWTRUがグループ内において他のサブリソースをそれのために利用することができるデータの最小優先順位など、WTRU自らの送信または他のWTRUの送信と関連付けられたサブリソースの使用についての条件を示すことができる。これらの条件は、WTRUにおいて事前構成することができ、RCIを用いて送信されないことがある。
【0102】
RCIは、サブリソース使用の順序付けを変更するためのルールおよび/またはインジケーションを示すことができる。例えば、RCIは、WTRUが、他のWTRUに属する他の未使用のサブリソースを使用することができることを示すインジケーションを含むことができる。RCIは、WTRUが、新しいRCIを送信することができるかどうか/いつ送信することができるかについてのルールを示すことができる。RCIは、グループ内の特定のWTRUによってセンスされる、リソースのセットを示すことができる。例えば、RCIは、与えられたWTRUが、SCIの監視のために、どの時間/周波数/bwp/ビームに対してセンシングを実行すべきかを示すインジケーション、および関連する制御情報における可能な報告を含むことができる。RCIは、WTRUのバッファ内で保留中であり、WTRUの特定のグループのための送信と潜在的に関連付けられ、および/または異なるなQoS要件と関連付けられたデータの量など、バッファ占有情報を示すことができる。RCIは、予約されるべき予約期間の数の、そのWTRUによる選択と関連付けられた、乱数を示すことができる。RCIは、特定のWTRUのセンシング手順によって獲得された、センシング結果(例えば、RSRP、RSSI、リソース占有/利用可能性情報)を示すことができる。
【0103】
グループのためのリソース予約信号を受信したWTRUは、それ自らの送信の一部として、またはそのために予約されたサブリソース内において、調整情報(すなわち、それ自らのRCI)を送信することができる。調整情報は、将来の予約期間において、または送信されるRCIを決定する際に、予約されるリソースを決定するためのリソース予約信号を送信する、他のWTRUに役立つことができる。調整情報は、制御メッセージ(例えば、MAC CE、またはサイドリンクRRCメッセージ)で送信することができ、WTRUによってそれ自らのサブリソース上において送信される任意のデータに追加することができる。
【0104】
調整情報は、WTRU自らのメンバID、またはアプリケーション層によって提供することができる、WTRUを識別する類似のIDを含むことができる。調整情報は、WTRUによって決定されるような、利用可能/利用不可能なリソースを示すインジケーションなど、センシング結果を含むことができる。センシング結果は、さらに、RCIにおいてそのWTRUに対して示すことができる、全体的なリソース(例えば、時間、周波数、BWP、ビーム)のサブセットに固有であることができる。調整情報は、WTRUが、それの割り当てられたサブリソースの使用をその間維持/保持することを意図する、多数の予約期間を含むことができる。調整情報は、優先順位、待ち時間、周期性、レート、範囲要件、およびペイロードなど、WTRUのバッファ内のリソースのQoS情報を含むことができる。調整情報は、周期的なCAMトラフィック、または類似の周期的なアプリケーション層トラフィックなど、上位層から受け取られる任意の周期的な情報のタイミング、サイズ、および周期性の絶対値または値の変化を含むことができる。調整情報は、WTRUの割り当てられたサブリソースと、サブリソースで送信されるデータの到着との間の差または時間オフセットを含むことができる。この時間差に対する潜在的な変化を含むことができる。調整情報は、WTRUのバッファステータスを含むことができる。
【0105】
WTRUは、利用可能性決定のためにそれがその上で定期的なセンシングを実行すべきリソースのセットを示すRCIを、指定されたWTRUから受け取ることができる。それが受信したリソース予約信号によっておそらくは示された、それのサブリソースでデータを送信するとき、WTRUは、利用可能/利用不可能なリソースと、それの割り当てられたサブリソースで、それが周期的な送信をその間継続することを意図する、予約期間の数とを含めることができる。この情報は、それ自らのデータ送信とともに含まれる、MAC CEで送信することができる。
【0106】
WTRUは、リソース予約信号の送信のための指定されたWTRUとして識別することができる。WTRUは、グループ内の他のWTRUから、個々のWTRUによって送信された調整情報内の情報のいずれかを含む調整情報を受け取ることができる。WTRUは、受け取られた情報を使用して、次の予約期間におけるリソース予約を実行することができ、リソース予約信号のそれの次の送信で、予約されたリソース/サブリソースを示すことができる。
【0107】
WTRUは、ある数の予約期間にわたって、グループのためのリソース内の、それのために予約されたリソース(例えば、多数の予約期間にわたる同じリソース)をもはや必要としないことがある。このケースにおいては、WTRUは、将来の予約期間の間の、それの割り当てられたサブリソースのそれの非使用を示すことができる。結果として、リソース予約信号を送信するWTRUは、更新された情報をRCIで送信することによって、グループ内の別のWTRUを同じサブリソースに割り当てることができる。
【0108】
WTRUは、以下のトリガのうちの1つまたは複数の結果として、予約信号を送信することができる。WTRUは、グループ内通信を必要とするV2Xサービスなど、アプリケーション層からの特定のサービスの開始時に、予約信号を送信することができる。WTRUは、ある優先順位、あるQoS特性、特定の範囲要件、またはWTRUのグループ内における通信のための予約を用いた、論理チャネルの生成時に、予約信号を送信することができる。WTRUは、そのような予約信号を送信するためのアプリケーション層からのインジケーションの、アプリケーション層からの受け取り時に、予約信号を送信することができる。WTRUは、おそらくはグループと関連付けられた、アプリケーション層からのデータの受け取り時に、予約信号を送信することができる。WTRUは、おそらくはアプリケーション層、および/またはRRCシグナリング、および/またはブロードキャストされたシステム情報によって構成された、タイマの満了に基づいて、予約信号を送信することができる。
【0109】
WTRUは、別のWTRUによって送信された予約信号の、PHY層による受信時に、予約信号を送信することができる。このトリガは、さらに、以下の基準のうちの1つまたは複数を条件とすることができる。受信された予約信号が、WTRUにおいてアクティブ化または構成されたグループIDのうちの1つと一致する、グループIDを含む場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。受信された予約信号が、閾値を下回る電力で受信された場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。受信された予約信号が、シーケンス内におけるWTRUの位置が特定の位置であることを示す場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。WTRUのメンバID、または送信のシーケンス内における位置が、受信された予約信号によって決定されるような、次の予想される送信と一致する場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。予約信号の受信から構成されたまたは示された時間の後、WTRUは、予約信号を送信することができる。受信された予約信号が、閾値を下回って測定された場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。受信された予約信号が、それの距離が閾値を上回る/下回るWTRUから受信された場合、WTRUは、予約信号を送信することができる。
【0110】
WTRUは、グループ識別子と関連付けられた特定のグループのための予約信号の送信を開始するために、上位層(例えば、V2Xアプリケーション層、V2X制御層、ProSe層、またはNAS)から、インジケーションを受け取ることができる。WTRUは、そのような高位層のインジケーションの受け取り後、予約信号の送信を無効化/停止することを示すインジケーションを受け取るまで、周期的に予約信号を送信できる。
【0111】
WTRUは、グループ識別子と関連付けられた特定のグループのための予約信号の送信を開始するために、上位層からインジケーションを受け取ることができ、WTRUは、上位層から受け取ったWTRUのそのグループを対象としたデータの受け取り時に、予約信号を送信することができる。
【0112】
WTRUは、それが特定の通信グループの一員であることを示すインジケーションを、上位層から受け取ることができる。リソースが、次の予約期間においてまだ利用可能であり、WTRUが、予約されたリソース上において送信するためのシーケンスにおいて次のものであることを、RCIが示す場合、WTRUは、以前の予約期間において別のWTRUによって送信されたリソース予約信号をそれが検出したとき、予約信号を送信することができる。
【0113】
WTRUは、WTRUのグループによって使用されるリソースを予約するように、例えば、アプリケーション層によって、または1つもしくは複数の他のWTRUからのサイドリンク制御メッセージの受信によって、構成すること、または示すことができる。例えば、グループの1つまたは複数のWTRUは、グループ内のすべてのWTRUによる使用のためにリソースを予約するように、(例えば、アプリケーション層によって構成されるように)指定すること、または許可することができる。WTRUは、センシング結果に基づいて、利用可能なリソースのセットを決定することから成ることができる、リソース選択手順を実行することができる。WTRUは、センシング結果に基づいて、利用可能な選択されたリソースを予約するために、予約信号を送信することができる。WTRUは、さらに、おそらくはグループと関連付けられた、複数のWTRUのためのリソース選択を実行することができる。WTRUは、選択されるリソースの量、およびリソースの構造を決定することができる。
【0114】
リソース構造は、リソースの周期性を指すことができる。例えば、リソース選択は、固定された周期性で発生する、多数のリソースを選択することができる。リソース構造は、サブリソースの数を指すことができる。例えば、WTRUは、各WTRUによる単一または複数のワンショット送信のために、固定された数のサブリソースを選択できる。
【0115】
リソース構造は、サブリソース間の時間間隔を指すことができる。例えば、リソースの選択は、各リソースに関連付けられた多数のサブリソースを選択することができる。各サブリソースは、グループ内の単一のWTRUによって使用可能であることができる。そのようなサブリソース間の(スロット単位の)時間差は、固定することができ、またはそれらが特定の最大時間差を超えないようなものであることができる。
【0116】
リソース構造は、各サブリソースのサイズを指すことができる。サブリソースは、各サブリソースが同じサイズになるように予約することができ、または各サブリソース間のサイズに何らかの関係を有することができる。各サブリソースのサイズは、グループ予約において、各WTRU送信の最大パケットサイズをサポートするように準備することができる。各サブリソースのサイズは、各WTRUのデータレート要件によって決定することができる。各サブリソースのサイズは、アプリケーション層によって示すことができる。各サブリソースのサイズは、予約信号を送信するWTRUによって、送信のために必要とされるデータのサイズによって決定することができる。
【0117】
リソース構造は、リソースの任意の部分または全部がその上において予約されるべき、周波数範囲(例えば、BWP)を指すことができる。例えばリソースの選択は、すべてのリソースを特定のBWP内だけにおいて、または第1の数のサブリソースを第1のBWP内において、第2の数のサブリソースを第2のBWP内において予約することができる。
【0118】
リソース構造は、リソースの任意の部分または全部がその上において予約されるべき、ビームまたはビームのセットを指すことができる。例えば、リソース選択は、ビームのサブセット、ビーム方向、またはビーム方向と関連付けられたプールだけから、リソースを予約することができる。
【0119】
WTRUは、それ自らの送信において、リソース予約構造に関連する情報を送信することができる。情報は、それ自らのデータ送信によって同伴されることがあり、または同伴されないことがある。例えば、WTRUは、SCI内において、上記の情報を送信することができる。情報は、(例えば、表のような)ある固定されたリソース構造のインデックス付けによって、識別することができる。
【0120】
リソース選択中に、WTRUは、以下の基準のうちの1つまたは複数に基づいて、選択されるリソースのサイズおよび構造を決定することができる。決定は、WTRU自らが送信する必要のあるデータの量(すなわち、WTRUのバッファ内で保留中のデータのサイズ)に基づくことができる。例えば、WTRUは、サイズMのN個のサブリソースを予約することができる。サイズMは、WTRUが送信する必要があるデータのサイズに基づいて、決定することができる。数Nは、例えば、現在グループ内にあるWTRUの数を示す、アプリケーション層データによって決定することができる。
【0121】
決定は、送信するデータのQoS特性(例えば、遅延要件、優先順位、データレート、信頼性、および送信範囲)に基づくことができる。決定は、WTRUまたはgNBによって決定されるような、MCSに基づくことができる。決定は、WTRUによって行われた、またはおそらく同じグループ内の他のWTRUによってWTRUに伝達された、占有測定(例えば、CBR測定)に基づくことができる。決定は、ビームレベルの品質測定に基づくことができる。決定は、アプリケーション層から獲得されたグループ固有の情報に基づくことができる。例えば、サブリソースの数は、アプリケーション層によって示すことができ、またはグループ内におけるWTRUの示された数から導出することができる。異なるサブリソース間の間隔は、アプリケーション層によって直接的に示すことができる。
【0122】
決定は、他のWTRUからの送信のサイズの予想に基づくことができ、可能性として、指定されたWTRUの送信のサイズに基づくことができる。例えば、指定されたWTRUは、それがそれに対する複数のWTRUからの応答を期待する、要求メッセージを送信することができる。応答メッセージのサイズは決定論的であることができる。
【0123】
WTRUは、グループを対象としたそれ自らのデータ送信とともに、予約信号を送信するように構成することができる。WTRUは、高位層から、サブリソース間の時間間隔、リソースと関連付けられたサブリソースの数、リソースのためのサブバンド(例えば、BWP)、およびグループ識別子から成る、グループ予約のためのパラメータのセットを受け取ることができる。グループと関連付けられたデータの上位層から受け取り時に、またはグループに固有のサービスの開始時に、WTRUは、WTRUが以下のうちの1つまたは複数をそれによって行う、リソース予約手順を実行することができる。WTRUは、それ自らの送信のサイズに基づいて、1つのサブリソース受け取られたリソースの量を決定することができる。WTRUは、予約されたリソースのサブリソースパターンおよび/または周期性を決定することができる。WTRUは、アプリケーション層情報に基づいて、予約するサブリソースの数を決定することができる。WTRUは、必要とされる時間間隔および高位層からのサブバンドに一致する、サブリソースのセットを選択することができる。WTRUは、それ自らのデータの存在、および他のWTRUによって使用可能な他のリソースの予約を示す、リソース予約信号を(おそらくはそれ自らのデータとともに)送信することができる。
【0124】
WTRUは、グループリソース予約手順を、グループと関連付けられないことがある他のリソース予約/送信と併せて、実行することができる。例えば、手順は、上位層によって受け取られたデータが、WTRUにおいて構成されたグループ識別子と関連付けられるときだけ、使用することができる。
【0125】
WTRUは、それ自らのデータ送信とともに、予約信号を送信することができる。予約信号は、それ自らの送信に対する応答メッセージであることができる。WTRUは、各WTRUによる単一の応答のために、十分なリソースを予約することができる。WTRUは、以下の基準のうちの1つまたは複数を満たすことができるように、WTRU応答の各々のためのリソースのタイミングを自律的に予約することができる。WTRUは、特定の時間フレーム内において、すべての応答を受信することができ、それによって、時間フレームは、要求/応答のQoS、または要求応答に依存する任意のデータに関連することができる。応答メッセージは、時間/周波数/ビームにおいて重なり合わないことがある。グループ内の1つのWTRUの応答メッセージは、グループ内の別のWTRUによっても受信することができる。
【0126】
WTRUは、リソース予約信号についてのサイドリンク送信を監視し、グループ通信を対象とした、別のWTRUによって予約されたリソースを使用するように構成することができる。グループによる送信のために利用可能なリソースを示す(例えば、SCIで送信されるグループアイデンティティによって識別される)リソース予約信号の受信時に、WTRUは、リソース予約信号内において識別されるリソースのサブリソースでなど、予約されたリソースの一部で、関連付けられたグループアイデンティティを対象とした保留中データを送信することができる。WTRUは、それのためにWTRUリソースが予約された特定のグループを対象としたデータの送信のためだけに、リソースを使用することができる。WTRUが、リソース予約信号と関連付けられたグループを対象とした保留中データを有さない場合、WTRUは、リソースを無視することができ、それらを送信のために使用しないことがある。
【0127】
WTRUは、グループと関連付けられたサブリソースで、非グループデータを送信することができるが、それは、非グループデータよりも、グループデータを優先することができる。より具体的には、WTRUは、グループベースのデータのために、それがそのグループと関連付けられたデータを有する限り、サブリソース全体を利用することができる。それ以外の場合、それは、非グループベースのデータを送信するためにも、リソースを使用することができる。
【0128】
WTRUは、グループまたはサブリソース内における、グループデータの送信を、それの関連付けられたリソースの発生まで遅延させることができる。グループデータの遅延送信の決定は、(例えば、RCIによって決定されるような)グループデータの発生までに残っている時間、ならびにグループデータの優先順位および/または待ち時間要件を条件とすることができる。例えば、WTRUは、パケットの到着時にグループデータの送信のための必要とされる時間を、グループサブリソースの予想される発生と比較することができる。WTRUは、サブリソースが、必要とされる送信時間よりもあるタイムデルタだけ前に発生する限り、サブリソースの発生まで、送信を遅延させることを決定することができる。タイムデルタは、ゼロであることができる。WTRUが、グループサブリソースを待たないと決定した場合、それは、非グループリソース上において、リソース選択および送信を実行することができる。
【0129】
WTRUは、グループリソースで、(例えば、PPPPによって決定されるような)特定の優先順位を有するデータを送信することを要求されることがある。より具体的には、グループリソースは、特定の優先順位を有するデータに関連付けることができる。グループリソースと関連付けられた優先順位は、グループ予約信号内(例えば、SCI内)に含めることができる。WTRUには、予約信号において送信された優先順位に一致するグループデータだけを送信することを許可することができる。WTRUは、グループリソースで、任意の優先順位の(例えば、予約信号における優先順位よりも小さいまたは大きい)データも送信することができる。
【0130】
WTRUは、グループリソースと関連付けられた優先順位を変更することができる。変更は、本明細書において説明されるように、WTRUがグループリソースについての再選択を実行することを決定したときに、発生することができる。
【0131】
グループと関連付けられたデータに加えて、WTRUは、RCIも送信することができる。RCIは、グループを対象としたデータと関連付けられたバッファ情報含むことができる。例えば、WTRUは、グループを対象とした、それのバッファ内のデータの量を、おそらくは優先順位/信頼性または他のQoS情報とともに、送信することができる。WTRUは、割り当てられたリソースでデータを送信するために、セグメント化が必要とされたかどうかを、RCI内において示すことができる。WTRUは、グループサブリソース内に収めるためにセグメント化を必要とした、パケットのサイズも示すことができる。
【0132】
WTRUが、グループと関連付けられた、送信するデータを有さない場合、それは、次の予約期間においてリソースを必要としないことを示す、RCIを送信し、またはリソースと関連付けられたそれのバッファ内にそれがデータを有さないことを示す、バッファステータスを送信することができる。
【0133】
WTRUは、(例えば、WTRUの待ち時間要件を満たさないグループリソースのせいで)、WTRUが、非グループリソース上における送信を使用することを決定したために、それがグループリソースを使用することができなかったことを、RCIで示すことができる。WTRUは、グループリソースがそれの遅延要件を満たすことができなかった時間の量も示すことができる。
【0134】
WTRUは、それ自らのグループスケジュールされた送信と衝突する非グループ送信をスケジュールした、別のWTRUによるSCI送信を、それが検出したことを、RCIにおいて示すことができる。
【0135】
WTRUは、グループリソース上における送信のために許容可能な優先順位とは異なる優先順位を有する、バッファされたグループデータの存在を、RCIにおいて示すことができる。
【0136】
グループのために予約されたリソースが、グループのWTRUによって使用することを意図した、SPSに似たリソース、またはフォワード予約されたリソースであるとき、WTRUは、リソース再選択決定を行うことができる。リソースの再選択は、グループ内のいずれかのWTRUによって実行することができ、またはリソースの再選択は、単一のWTRUだけによって実行することができる。例えば、各WTRUが、それ自らの送信をスケジュールするために、SCIおよびRCIを含むことができる、リソース予約信号を送信するケースにおいては、いずれのWTRUも、それ自らのスケジュールされた送信の前に、リソース再選択を実行することができる。単一のWTRU(例えば、指定されたWTRU)が、グループサブリソースのすべてをスケジュールするために、SCIを送信するケースにおいては、リソース再選択は、グループ内の単一のWTRUだけによって実行することができる。
【0137】
WTRUは、以下のトリガまたは条件のうちの1つまたは複数に基づいて、リソース再選択を実行することができる。リソース再選択は、リソースまたはサブリソース上における、それ自らのスケジュールされた送信の前に、WTRUによって実行することができる。例えば、WTRUは、WTRUが、それ自らの送信のために次のリソースが予約されていると(例えば、RCIおよびメンバIDによって)決定するまで、リソース再選択を実行することを許可されないことがある。
【0138】
リソースが、WTRU自体の待ち時間要件を満たさない場合、リソース再選択を実行することができる。例えば、WTRUは、それの次のリソースの予想されるタイミングが、上位層から到着するパケットの遅延要件を満たさないと決定することができる。WTRUは、スケジュールされた周期的なリソースと比較して、それ自らの送信をより早い時点においてスケジュールするために、リソース再選択を実行することができる。
【0139】
リソースが、WTRU自体のバッファ要件を満たさない場合、リソース再選択を実行することができる。例えば、WTRUは、割り当てられたリソース/サブリソースが、L2においてパケットのセグメント化を必要とすると決定することができ、WTRUは、パケットをセグメント化しないと決定することができる。
【0140】
他のWTRUからの制御情報(例えば、RCI)の送信が、他のWTRUの待ち時間および/またはバッファ要件が満たされないことを示す場合、リソース再選択を実行することができる。例えば、WTRUは、グループ内の1つまたは複数の他のWTRU送信から、RCIを受け取ることができる。WTRUのうちの1つまたは複数が、グループリソース内においてパケットを送信するためにそれをセグメント化する必要性、待ち時間要件満たさないグループリソースのせいで、割り当てられたグループリソース内においてグループデータを送信することができないこと、およびサブリソースの別の非グループ送信との衝突の検出のうちの1つまたは複数を示す場合、WTRUは、リソース再選択を実行することができる。
【0141】
リソース再選択は、グループに属さない別のWTRUによるスケジュールされた送信、またはスケジュールされたリソースと衝突する非グループ送信の検出時に、実行することができる。これは、可能性として、非グループ送信が、グループ送信よりも高い優先順位であると決定された場合にだけ、実行することができる。
【0142】
異なるキャリア、帯域幅、またはビームが、現在のキャリア、帯域幅、またはビームよりも、事前決定または構成された量だけ良好になった場合、リソース再選択を実行することができる。例えば、WTRUは、他のキャリア、帯域幅、およびビームに加えて、現在のキャリア、帯域幅、およびビームのCBR測定を維持することができ、別のキャリア、帯域幅、およびビームのCBRが、現在のものよりも低いとき、再選択を行うと決定することができる。
【0143】
WTRUは、それのグループと関連付けられた1つまたは複数のWTRUから、RCIを受け取ることができる。WTRUが、異なるWTRUから、事前決定または構成された数よりも多くのRCIを受け取り、各々が、グループサブリソースが待ち時間要件を満たすことができなかったことを示す場合、WTRUは、グループリソースについてのリソース再選択を実行することができる。WTRUは、グループリソースをスケジュールするために、RCI内の他のWTRUの待ち時間要件を利用することができる。
【0144】
WTRUは、以下の条件のうちの1つまたは複数の下において、受信されたリソース予約信号をエコーするように構成することができる。WTRUは、それが、アプリケーション層によって、明示的または暗黙的に(例えば、何らかの特定の値を有するメンバIDの構成を通して、およびN個おきのメンバIDがエコーを実行することで)そうするように構成された場合、受信されたリソース予約信号をエコーすることができる。WTRUは、指定されたWTRUによって送信されたグループSCI、またはWTRUのグループに対応する任意のグループRCIの受け取られた値が、閾値を下回る品質(例えば、RSRP)を有する場合、受信されたリソース予約信号をエコーすることができる。閾値は、グループに対して許可可能な送信のPPPP/PPPRに依存することができる。
【0145】
上述の方法は、後続のサブフレームにおいて複数のWTRUのためにサブリソースをスケジュールする、単一のWTRUにおいて使用するのに有利なことがある。グループ内の異なるWTRU間の距離が大きい場合、グループの近くにいる他のWTRUは、初期SCI送信を検出することができないことがあり、グループリソースと衝突するリソースを選択することがある。グループリソースを繰り返す(すなわちエコーする)ことは、リソース選択を実行する他のWTRUによる、そのようなリソース衝突を回避できる。
【0146】
ここで図2を参照すると、サブリソース調整を使用するグループ予約の第1の方法を例示する図が、示されている。この方法においては、SCIは、単一のWTRUのための送信をスケジュールすることができる。第1のWTRU202は、第1のSCI204またはリソース予約信号を送信して、第1の予約期間206におけるそれ自らの送信をスケジュールすることができる。特定のリソース予約期間についてのSCI204におけるフォワード予約を使用して、グループ内の他のWTRUによる送信のためのリソースを予約することができる。第1のWTRU202は、第1のRCI208と組み合わせて、SCI204または等価のサイドリンクスケジューリングメッセージを使用して、グループ予約を送信することができる。第1のRCI208は、PSSCH上において、MAC CEとして送信することができる。
【0147】
第1のWTRU202は、第1のWTRU202によってスケジュールされているリソース210を示すように、SCI204の内容を設定することができる。第1のWTRU202は、同じリソースが将来の予約期間に予約されるかどうかに応じて、フォワード予約インジケーションを示すことができる。SCI204は、グループ識別子フィールドを含むことができる。第1のWTRU202は、リソースがそれのために予約されているグループのグループIDになるように、このフィールドを設定することができる。SCI204におけるスケジューリング情報は、スケジューリング情報において予約される特定のリソースを示すことができる。リソース210は、1つのサブフレーム/スロットまたはサブフレーム/スロットのセット、および各サブフレーム/スロット内のリソースブロックであることができる。第1のWTRU202は、第1のSCI204によって示されるリソースでのそれ自らの送信に、第1のRCI208を含めることができる。第1のRCI208は、PSSCH上における第1のWTRU202の送信と多重化された、MAC CEとして送信することができる。第1のRCI208は、第1のWTRU202が、次の予約期間212において(第1のSCI204によって予約された)同じリソースを利用することを意図するかどうかを示すインジケーション、および/または次の予約期間212においてグループリソースを利用すべきWTRUのシーケンスを含むことができる。図2に示されるように、第1のWTRU202は、第2のWTRU214が、第2の予約期間212におけるリソースで送信すべきことを示すために、第1のRCI208を使用することができる。
【0148】
第1のWTRU202は、第2のWTRU214が、送信シーケンスにおけるそれ自らの順番を、最後のグループ予約信号およびこのシーケンスのWTRU IDに基づいて、知ることができるように、WTRU IDのシーケンス全体を含めることができる。第2のWTRU214は、同じグループのメンバであることができ、グループIDを含む第1のSCI204をデコードし、MAC CEを読み取ることができる。第2のWTRU214は、それがシーケンス内の次のWTRUである(すなわち、リソースがこのWTRUのための輸送リソースとして割り当てられている)と、それが決定した場合、第2の予約期間212において、同じリソースで送信することができる。それ以外の場合、第2のWTRU214は、次の予約期間においては、送信を受信し、および/または第1のRCI208をデコードすることだけができる。
【0149】
第2のWTRU214は、第2のSCI216を送信し、第2の予約期間212におけるリソースをスケジュールすることができる。第2のWTRU214は、第2のSCI216によって示されるリソースで、それ自らの送信において、第2のRCI218も送信することができる。図2に示されるように、第2のWTRU214は、第3のWTRU(図示せず)が第3の予約期間におけるリソースで送信すべきことを示すために、第2のRCI218を使用することができる。
【0150】
ここで図3を参照すると、サブリソース調整を使用するグループ予約の第2の方法を例示する図が、示されている。この方法においては、SCIは、予約期間における複数のWTRUのための送信をスケジュールすることができる。単一のWTRUには、SCIスケジュールされたリソースのサブリソースを割り当てることができる。グループによる周期的な送信のケースにおいては、フォワード予約を使用して、WTRUのために後続のリソースを予約することができる。
【0151】
第1のWTRUは、第1のSCI302および第1のRCI304を使用して、例えば、PSSCHを使用して、グループ予約信号を送信することができる。第1のWTRUは、第1の予約期間のために、第1のSCI302内に、スケジューリング情報と、グループIDと、フォワード予約信号とを含めることができる。第1のWTRUは、第1の予約期間308内において、サブリソースのフォーマットまたはインジケーションも送信することができる。より具体的には、第1のWTRUは、第1のSCI302によって予約されたリソース内の各サブリソースのサイズおよびロケーションのインジケーションを提供することができる。第1のWTRUは、第1のSCI302によって示された第1のサブリソース306で、示されたグループ宛てのデータを送信することができる。加えて、WTRUは、この第1のサブリソース306を使用して、MAC CE内において、第1のRCI304を送信することができる。MAC CEは、サブリソース内において使用される、メンバWTRU ID送信の順序付けを含むことができる。各サブリソースは、グループと関連付けられた単一のWTRUからのデータの送信のために使用することができる。第1のSCI302を受け取ったWTRUは、サブリソース構造を決定し、第1のサブリソース306をデコードすることができる。
【0152】
第1のサブリソース306で送信された第1のRCI304の内容に基づいて、グループ内のWTRUは、それ自らのサブリソースを決定することができる。WTRUは、それ自らのサブリソースで、グループと関連付けられたデータを送信することができる。例えば、第2のWTRUは、第1の予約期間308において、第2のサブリソース310で、データを送信することができる。第3のWTRUは、第1の予約期間308において、第3のサブリソース312で、データを送信することができる。第4のWTRUは、第1の予約期間308において、第4のサブリソース314で、データを送信することができる。WTRUは、それ自らのRCIを使用して、使用情報を送信することができる。例えば、第4のWTRUは、それのリソース使用情報を示す第2のRCI316を送信することができる。
【0153】
WTRUがグループと関連付けられた送信するデータを有さない場合、それは、それが次の予約期間においてリソースを必要としないことを示す、RCIを送信することができる。この情報は、次の予約期間のためのスケジュールを決定するために、または次の予約期間のためにグループリソースを予約する必要が一体あるのかどうかを決定するためにRCIのイニシエータ(例えば、指定されたWTRU)によって使用することができる。
【0154】
グループ予約信号を送信するWTRUは、以前の予約期間のサブリソースの各々でのRCIまたは制御情報の送信に基づいて、将来の予約期間においてグループリソースを予約する必要性を決定することができる。より具体的には、WTRUは、予約期間のサブリソースの各々において、各WTRUからのRCIまたは類似の制御情報をデコードすることができる。この情報に基づいて、WTRUは、次の予約期間のためにリソースを保持するかどうかを決定することができる。決定は、以下のうちの1つまたは複数、すなわち、グループと関連付けられた送信するデータをまだ有するWTRUの数、RCIにおける各WTRUのバッファ占有、以前の予約期間におけるサブリソースの各々における検出されたRSSIまたはRSRPなど、および特定のリソースと関連付けられたグループ予約信号の第1の送信において潜在的に選択され、同じリソースと関連付けられた予約期間の各送信においてデクリメントされる、予約期間の乱数のうちの1つまたは複数に基づくことができる。
【0155】
WTRUが、上記の条件に基づいて、リソースを保持することを決定した場合、WTRUは、次の予約期間において、同じリソースと関連付けられたリソース予約信号を送信することができる。あるいは、上記の情報に基づいて、WTRUは、おそらくはより大きいまたはより小さいサイズを有する、リソースの異なるセットを予約するために、またおそらくは、他のWTRUを、それらのRCIにおいて送信された情報に基づいて、グループに収容するために、再選択手順を実行することを決定することができる。あるいは、WTRUは、グループ内のWTRUのサブセット、おそらくは、送信されるデータをまだ有するそれらによる使用のために、リソースの同じまたは異なるセットを予約することを決定することができる。WTRUは、例えば、WTRUのどれも、それらのバッファ内に保留中のデータを有さない場合、予約期間においていずれのリソースも予約せず、いずれのグループ予約信号も送信しないことを決定することもできる。
【0156】
グループ予約信号を送信するように構成されたWTRUは、n1からn2までの間の乱数を選択することができ、フォワード予約インジケーションセットとともに、グループ予約信号を送信することができる。各リソース予約信号の送信時に、WTRUは、乱数をデクリメントすることができる。乱数が0に達したとき、WTRUが、それのバッファ内にまだデータを有し、グループ内の少なくともn個のWTRUが、グループ通信と関連付けられたデータの少なくともxバイトをそれらのバッファ内に有する限り、WTRUは、グループリソースのためのリソース再選択手順を実行することができる。カウンターが、0に達せず、グループ内のWTRUのうちの少なくともy個が、それらがグループ通信と関連付けられたデータの少なくともxバイトをそれらのバッファ内にまだ有することを示した場合、WTRUは、次の予約期間において、既存のリソースを保持することを決定することができる。加えてWTRUは、各WTRUから受け取られたRCI情報に基づいて、割り当てられたサブリソースを有するWTRUのセット、およびサブリソースのサイズを変更するため、次のグループ予約信号の送信のためのRCIを変更することができる。
【0157】
WTRUは、それ自らの送信のために使用される、リソース予約信号によって示される、リソースのセット内のサブリソースを、暗黙的または明示的に関連付けることができる。WTRUは、以下のうちの1つまたは複数、すなわち、IDまたは類似の識別に基づいた明示的なマッピング、PDCCHまたはPDSCHのどちらかにおいて送信することができる、WTRU、ネットワーク、またはアプリケーション層によって送信される、RCIなどの順序付け情報、データの遅延要件を含む、送信されるデータの優先順位、送信されるデータの到着時間、送信されるデータの範囲、(例えば、先の予約期間、または予約信号の先の送信中における)同じサブリソースでの他のWTRUによる以前の送信、先の予約期間中におけるサブリソースと関連付けられた、または予約信号の先の送信と関連付けられた、測定されたRSRP、RSSI、またはCBR、リソース予約信号を送信したWTRUからの距離またはWTRUに対する関係、リソース選択を実行したWTRUによって使用されるセンシング結果の、送信WTRUの観点からの妥当性のうちの1つまたは複数に基づいて、予約信号において示された、リソース内の特定のサブリソースを使用することを決定することができる。
【0158】
WTRUは、グループメンバIDなど、それに割り当てられた識別子に基づいて、それがそれ自らの送信をそれで送信することができる、サブリソースを決定することができる。例えば、WTRUは、それのグループメンバIDモジュロN=iである場合、それが第iのサブリソースを使用することができると決定することができる。
【0159】
グループ識別子と関連付けられた保留中の送信を有するWTRUは、リソース調整情報(RCI)を使用して、グループのために予約されたリソースのセット内の、それ自らの送信と関連付けられたサブリソースを決定することができる。
【0160】
WTRUは、リソース選択および/またはリソース予約信号の送信を実行したWTRUによって使用された、センシング結果と関連付けられたある条件下において、RCIに基づいて、それの送信サブリソースを決定することができる。より具体的には、WTRUは、それ自らのセンシング結果が、それの送信サブリソースの利用可能性を示す場合に限り、RCIにおいて示されるそれの送信サブリソースを使用することができる。
【0161】
WTRUは、予約信号の受信品質が、閾値を上回る場合に限り、それの送信サブリソースを使用することができる。
【0162】
WTRUは、リソース予約信号を送信したWTRUまでの距離が、閾値を超えない場合、それの送信サブリソースを使用することができる。そのようなケースにおいては、RCIまたはリソース予約信号は、リソース予約信号を送信したWTRUのジオロケーションを含むことができる。
【0163】
WTRUが、予約信号および/またはRCIによって示された、リソース内のそれのサブリソースを使用することができない場合、WTRUは、それ自らのリソース予約手順(センシングおよびリソース選択)を開始し、および/またはおそらくは、それ自らのサブリソースを使用して、またはその目的のために事前定義されたサブリソースを使用して、リソース予約信号を再送信することができる。
【0164】
WTRUは、アプリケーション層からの順序付けの構成に基づいて、グループリソースの調整(すなわち、グループのために予約されたリソース内でいつ送信するか)を決定することができる。より具体的には、WTRUは、メンバID、メンバインデックス、またはグループ内のそれのシーケンスを示す類似のインデックスを受け取ることができる。シーケンスは、WTRUが、いつ、どのサブリソースにおいて、それ自らの送信を実行することができるかを指示することができる。
【0165】
WTRUは、グループメンバインデックスNを受け取り、それがグループ予約と関連付けられた第Nのサブリソースで送信すべきであると決定することができる。第Nのサブリソースは、時間空間および周波数空間の両方において決定することができる。例えば、SCIは、y個の連続するスロットにわたるx個のサブチャネルを指定し、さらに、単一のサブチャネルに対応するサブリソースを示すことができる。その後、WTRUは、(最初に、与えられたスロット内のサブチャネルによって)インデックス付けを行い、第Nのサブリソースに到達するまで、次のスロット内においてサブチャネルのインデックス付けを継続することによって、第Nのサブリソースを決定することができる。
【0166】
WTRUは、それのメンバインデックス、および予約信号で同じグループ内の他のWTRUによって送信されたメンバインデックスに基づいて、それ自らの送信のタイミングを決定することができる。例えば、メンバインデックスNを有するWTRUは、送信されたSCIまたはRCI内にグループメンバインデックスN-1を含むグループのための送信をそれが検出してからリソース予約期間1つ後に発生する、同じリソースで送信することができる。
【0167】
WTRUは、さらに、それがメンバIDの特定の値を有するように構成される場合、それが指定されたWTRUである(すなわち、それが他のWTRUのためのリソース予約を実行すべきある)と決定することができる。例えば、0のメンバIDを有するWTRUは、それが、WTRUのグループのためのリソース予約を実行する必要があると決定することができる。0とは異なるメンバIDを有するように構成されたWTRUは、グループ予約を実行せず、それ自らのサブリソースだけで、またはそれのメンバIDによって示されるシーケンスだけに従って送信する。
【0168】
WTRUは、さらに、それのメンバIDに基づいて、それが予約信号のエコーを実行する必要があると決定することができる。例えば、あるメンバIDは、予約信号をエコーするタスクと関連付けることができる(例えば、すべての偶数番号のメンバIDは、予約信号のエコーを実行すべきである)。エコーを実行する必要性の決定は、メンバIDおよびサブリソース構成の両方に基づくことができる。例えば、WTRUは、サブリソース構成が、与えられた時間ウィンドウ内において、x個のサブリソースから成り、(メンバID)(mod x)=0である場合、エコーを実行する必要があると決定することができる。言い換えると、サブリソース構成ウィンドウごとに、1つのエコーされた予約信号の送信が、必要とされることがある。
【0169】
リソース予約信号のためのサイドリンク送信を監視するように構成されたWTRUは、WTRUが属するグループと関連付けられたリソース予約信号の受信時に、予約信号によって予約されたリソース全体を、競合ベースのリソースとして扱うことができる。より具体的には、WTRUは、それが送信のために利用可能なデータを有する場合、リソース全体の上における送信を実行することができる。その後、WTRUは、送信に続いて、競合検出および/または競合解決手順を開始して、それ自らの送信が別のWTRUの送信と衝突したかどうかを決定することができる。手順は、共用リソース上における送信中に、共用リソースにおいて測定されたRSCPを決定することから成ることができる。例えば、WTRUは、予約されたリソースの開始時に、LBT手順を実行することができ、チャネルが空きであると見なされた場合、予約されたリソースで送信することができる。
【0170】
図4を参照すると、競合ベースのリソースを予約する方法を例示する図が、示されている。リソース予約信号のためのサイドリンク送信を監視するように構成されたWTRUは、WTRUが属するグループと関連付けられた予約信号の受信時に、リソース上においてすでに送信しているグループ内の別のWTRUを、それが検出するかどうかに応じて、リソースの一部の上で送信することができる。例えば、WTRUには、リソース内における開始サブリソースのためのシーケンス番号を割り当てることができる。特定のWTRUと関連付けられた開始サブリソースは、WTRUメンバIDおよびRCIのうちの1つまたは複数によって決定することができる。例えば、メンバIDの範囲は、1~Nであることができ、そのWTRUのための開始サブリソースは、WTRUメンバIDによって与えられる。RCIは、SCIにおいて、またはRCIの送信のために意図されたPSSCHのサブリソースの1つで、周期的に送信することができる。
【0171】
WTRUは、それ自らの開始サブリソースロケーション以前の時間に発生したサブリソースをセンスすることによって、それが競合ベースのリソース上で送信することができるかどうかを決定することができる。リソースが占有されていない(例えば、サブリソースの各々のRSRPが閾値を下回る)とWTRUが決定した場合、WTRUは、WTRU自らのサブリソースから開始するリソースの残りで、送信を行うことを決定することができる。サブリソースは、OFDMシンボル、スロット、サブフレーム、または複数のサブフレームのうちのいずれかから成ることができ、頻度(連続または非連続)において、リソースブロックの数に制限されることがある。サブリソースは、時間的に連続であることができ、または連続でないことがある。サブリソースは、それ自体が時間的に連続または不連続であることができ、同じリソースブロックと関連付けることができ、または関連付けられないことがある。サブリソースのフォーマット、サブリソースの数は、SCI、RRC構成または事前構成、および決定論的サブリソースで(例えば、MAC CEにおいて)送信されるデータのうちの1つまたは複数において提供することができる。
【0172】
図4に示されるように、SCI402は、サブリソース404のセットをスケジュールすることができる。第1のシーケンス番号を有する第1のWTRUには、上で説明された方法のうちの1つまたは複数に基づいて、第1の開始サブリソース406を割り当てることができる。第1のWTRUは、第1の開始サブリソース406上で送信しないことがある。第2のシーケンス番号を割り当てることができる第2のWTRUは、第1のWTRUが第1の開始サブリソース406で送信していないことを検出することがあり、それが第2の開始サブリソース408で送信することができると決定することができる。しかしながら、第2のWTRUは、第2の開始サブリソース408において送信しないことがある。第3のシーケンス番号を割り当てることができる第3のWTRUは、第2のWTRUが第2の開始サブリソース408で送信していないことを検出することがあり、それが第3の開始サブリソース410で送信することができると決定することができる。第3のWTRUは、第3の開始サブリソース410で送信を開始することができる。第3のWTRUは、サブリソースのセット404の残りを通じて、送信することができる。
【0173】
WTRUのグループのための予約されたリソースの使用についての、上で説明された手順は、ネットワークスケジュールされたリソースと一緒の使用に対して適用することができる。より具体的には、WTRUのグループは、ネットワークによって割り当てられたリソースを使用することができる。本明細書において説明されるように、WTRUのグループによるネットワークスケジュールされたリソースの使用を可能にするために、多数の手順を追加することができる。
【0174】
グループ内のWTRUは、グループ内のすべてのWTRUによって使用可能な、リソース割り当てのためのグループRNTI(「Gr-V-RNTI」)を受け取ることができる。RNTIは、専用RRCシグナリングで、WTRUに割り当てることができる。WTRUは、V2Xグループに参加したときに、gNBからRNTIを受け取ることができる。あるいは、WTRUは、WTRUのグループに参加したときに、グループRNTIを要求することができる。例えば、WTRUが参加した、参加すべきである、またはグループを形成すべきであることを示す、上位層からのインジケーション時に、WTRUは、サイドリンクWTRU情報または類似のRRCメッセージを使用して、gNBにグループRNTIを要求することができる。WTRUは、ユニキャスト/マルチキャストリンクを確立するためのシグナリング(例えば、ネットワークへのユニキャストリンク確立要求、またはネットワーク開始されたサイドリンクユニキャストリンク確立メッセージ)の一部として、グループRNTIを受け取ることができる。WTRUは、専用構成で、グループRNTIを受け取ることができる。グループRNTIを求める要求は、さらに、gNBがWTRUグループを識別するための(アプリケーション層によって構成されるような)WTRUのグループIDを含むことができる。WTRUは、さらに、送信先ID(例えば、ユニキャスト/マルチキャストグループを識別するL2 ID)から、グループRNTIを導出することができる。例えば、WTRUは、ユニキャスト/マルチキャストリンクに関連付けられた、送信先IDの全ビットまたは最下位/最上位ビットを、グループRNTIとして使用することができる。あるいは、WTRUは、ユニキャスト/マルチキャストリンクにおいて関連付けられたWTRUの1つまたはいずれかの送信元L2 IDから、グループRNTIを導出することができる。
【0175】
WTRUは、グループの一部としてアプリケーション層によって構成されたとき、またネットワークスケジュールされたV2X通信を実行するために、ネットワークによって構成されたとき、Gr-V-RNTIについてPDCCHを監視することができる。それ以外の場合、WTRUは、Gr-V-RNTIを監視する必要がないことがある。複数のグループに参加するWTRUには、さらに、それが参加したグループに関連付けられた異なるGr-V-RNTI値を割り当てることができる。
【0176】
指定されたWTRUのV-RNTIは、WTRUのグループ内における通信のために使用されるリソースの、ネットワークによるすべての割り当てに使用することができる。WTRUは、指定されたWTRUによって送信された調整情報(例えば、RCI)から、指定されたWTRUのV-RNTIについて知ることができる。具体的には、WTRUは、グループのための指定されたWTRUになったとき(例えば、アプリケーション層からインジケーションを受け取ったとき)、それのネットワーク割り当てされたV-RNTIを含むRCIまたは類似の調整情報を、サイドリンク上において、グループ内の他のWTRUに送信することができる。
【0177】
WTRUは、グループの一部としてアプリケーション層によって構成されたとき、またネットワークスケジュールされたV2X通信を実行するために、ネットワークによって構成されたとき、指定されたWTRUのV-RNTIを使用して、PDCCHを監視することができる。それ以外の場合、WTRUは、指定されたWTRUのV-RNTIを監視する必要がないことがある。
【0178】
WTRUは、さらに、指定されたWTRUのV-RNTIを使用するために、ネットワークに許可を要求することができる。例えば、指定されたWTRUのV-RNTIの受け取り時に、WTRUは、WTRUのV-RNTIを使用し、ネットワーク割り当てされたリソース内のサブリソースで送信することを許可される前に、要求/インジケーションをネットワークに送信することができる。WTRUは、さらに、WTRUが、指定されたWTRUのV-RNTIに割り当てられたリソース内で送信することができるか、それともできないかを示すインジケーションを、ネットワークから受信することができる。
【0179】
WTRUは、そのような要求/インジケーションを、(例えば、何らかのタイマに基づいて)NWへ周期的に、または指定されたWTRUのV-RNTIまでの(ジオロケーションに基づいた)距離の変化時に、グループのための指定されたWTRUの変化時に、もしくは別のグループに参加したときに、ネットワークに送信することができる。
【0180】
別のWTRUと関連付けられたV-RNTIを監視するWTRUは、さらに、リソースグラントで、追加のインジケーション(例えば、DCI)をネットワークから受信することができる。WTRUは、インジケーションを利用して、グループによって使用可能なリソースグラントと、V-RNTIと関連付けられた個別のWTRUの使用のためだけに割り当てられたリソースグラントとを区別することができる。インジケーションは、グループと個別の2つの値を取ることができる。グループの値は、WTRUが、V-RNTIを使用して割り当てられたリソース内のサブリソースを利用することができることを示す。個別の値は、これが許可されないことを示す。
【0181】
WTRUは、1つまたは複数のWTRUによるRCIの送信に基づくことができる、WTRU自律送信のための上で説明されたメカニズムを使用して、ネットワーク割り当てされたリソースのサブリソース内で送信することができる。加えて、WTRUは、RRCメッセージ、MAC CE、DCI、またはgNBによって送信される類似のメッセージの一部として、RCIをネットワークから受信することができる。
【0182】
WTRUは、WTRUのグループのために使用可能な半永続的なサイドリンクリソースを要求することができる。WTRUは、ネットワークへのそのような要求を開始するためのインジケーションを、アプリケーション層から受け取ることができる。より具体的には、WTRUは、WTRUのグループのリソース要件を反映した、サイドリンクSPSリソースを要求するための支援情報を提供することができる。WTRUは、ネットワークにSPSリソースを要求するとき、および/またはネットワークからのSPSリソースに対するWTRU支援情報を送信するとき、グループ内の他のWTRUのリソース要件を考慮することができる。より具体的には、SPSリソースを要求するWTRUは、追加情報に基づいて、それ自らのリソース要件と比較される、必要とされるSPSリソースの数を増加またはスケーリングすることができる。追加情報は、以下のうちの1つまたは複数を含むことができる。追加情報は、おそらくはアプリケーション層によって提供される、グループ内のWTRUの数であることができる。追加情報は、おそらくはアプリケーション層によって提供される、WTRU自らのリソースの周期性と比較される、係数(例えば、乗数)であることができる。係数は、グループ内のWTRUの数、ブロッキング関係を有するグループ内のWTRUの数、メッセージを処理および中継する必要のあるWTRUの数、またはメッセージをグループ全体にブロードキャストために必要とされる重複の数を表すことができる。例えば、WTRUが、特定のサービスのための通信のそれの周期性が300ミリ秒であると決定し、アプリケーション層が、係数の10を示す場合、WTRUは、30ミリ秒の周期性を用いて、SPSリソースを要求することができる。
【0183】
追加情報は、SPSリソースのタイミングオフセット変更であることができる。追加情報は、WTRUにおいて保留中の、グループを対象とした送信のQoS関連情報(例えば、優先順位)であることができる。追加情報は、SPS要求を開始した保留中の送信を有するデータを、長いまたは短い範囲にわたって送信する必要があるかどうかなど、範囲関連の情報であることができる。追加情報は、グループメンバ間の送信が、高周波数(例えば、ミリ波)上にあるかどうかなど、動作の周波数バンドであることができる。
【0184】
WTRUは、WTRU支援情報を送信することによって、SPSサイドリンクリソースを求める要求を開始することができる。WTRUが、(例えば、アプリケーション層によって決定されるような)グループの指定されたWTRUである場合、支援情報は、WTRU自らのリソースの必要性、および他のWTRUの潜在的なリソースの必要性に基づくことができる。WTRUは、それ自らのSPS期間と比較される、(例えば、係数xによる)より短い期間SPSを要求することができる。係数xは、アプリケーション層から受け取ることができ、またはそれは、アプリケーション層によって提供される情報から推測/導出することができる。
【0185】
WTRUは、SPSリソースを求めるそれの要求において、それ自らのパケット到着の周期性がスケーリングされる必要性、およびそれをスケーリングすべき量を決定することができる。これは、トポロジ(例えば、上位層によって示されるような、ブロッキングの位置にあることができる車両の数)、(例えば、送信がミリ波上にあるときに、スケーリングが必要とされることがある)周波数バンド、および(例えば、高位層から受信されたパケットの優先順位または信頼性に応じて、スケーリングが必要とされることがある)QoSに基づくことができる。
【0186】
WTRUは、特定の周期性を有するSPSリソースを要求する前に、以下のルールのうちの1つまたは複数を使用して、それ自らのパケット周期性がスケーリングされる必要があるかどうかを決定することができる。ミリ波上において送信し、ビーム角度<xを使用する場合、スケーリングを実行することができる。周期的な送信と関連付けられたパケットの優先順位が、ある値よりも高い場合、スケーリングを実行することができる。上記の決定の1つまたは複数に基づいて、スケーリングを実行すべき場合、スケーリングは、アプリケーション層によって提供される係数によることができる。
【0187】
WTRUは、以下の基準のうちの1つまたは複数に基づいて、それが特定のグループを対象としたデータを送信するために使用することができる、特定の時間/周波数リソースを決定することができる。WTRUは、サイドリンク上において別のWTRUによって、またはネットワークによって送信された、RCIまたは類似の情報を使用して、時間/周波数リソースを決定することができる。例えば、WTRU間のリソース使用のための順序付け情報を、RCI内に含むことができる。WTRUは、特定のリソースに関するデータ到着のタイミングを使用して、時間/周波数リソースを決定することができる。例えば、WTRUは、パケットの到着と比較して、最小の待ち時間を有するリソースを、パケットの送信のために使用することができると仮定することができる。例えば、WTRUは、パケットのAS層への到着に後続するSPSグラントにおいて、時間的に次の単一のリソースを使用することができる。
【0188】
WTRUは、アプリケーション層またはネットワークによって割り当てられた、グループ内のWTRU IDを使用して、時間/周波数リソースを決定することができる。グループWTRU ID Mを有するWTRUは、グラントの受信に続いて、SPSグラントの時間的に第M(Mod n)のリソースで送信することができる。Mおよびnの値は、高位層によって提供することができる。
【0189】
加えて、WTRUは、データの遅延要件、送信されるデータの到着時間、送信されるデータの送信範囲、同じサブリソース内における他のWTRUによる以前の送信、およびサブリソースまたは他のサブリソースと関連付けられた、おそらくは先の予約期間中の、測定されたRSRP、RSSI、またはCBRを含む、送信されるデータの優先順位を使用して、時間/周波数リソースを決定することができる。
【0190】
SA1要件に基づいて、ASは、WTRUによって送信されるメッセージの特性に基づいて、メッセージのための通信範囲を制御することができることがある。これらの特性は、アプリケーション層によって決定することができ、アプリケーション層メッセージのタイプ(例えば、WTRUのグループ全体を対象とするか、それともグループ内の単一のWTRUを対象とするか)に関連することができる。リソース効率を保証するために、WTRUは、グループの先頭からグループの末尾への送信など、最悪ケース送信範囲を仮定して、またはグループ内のWTRUが路上において縦列方式で互いに追随することを仮定した、最悪ケースグループ長を考慮してそれの送信パラメータを設定することができる。
【0191】
WTRUは、アプリケーション層から送られた、メッセージの範囲と関連付けられた1つまたは複数のパラメータを受け取ることができる。この文脈において、「範囲」という用語は、WTRUの送信が到達する距離、または信頼できる送信を保証することができる距離を指すことができる。1つまたは複数のパラメータは、送信されるパケットのQoSと関連付けることができる。1つまたは複数のパラメータは、高位層から受け取られる各パケットとともに、提供することができる(例えば、「パケットごとの」範囲)。あるいは、WTRUは、特定の送信先アドレス、および/または上位層フロー、および/またはベアラと関連付けられた、範囲要件QoSパラメータを受け取ることができ、同じ送信先アドレス/フロー/ベアラを有する、受け取られたすべてのパケットに適用可能な同じ範囲を仮定することができる。あるいは、範囲要件は、特定のQoSパラメータ、または送信先アドレス(例えば、マルチキャスト対グループキャスト)など、上位層によって提供される他のパラメータから、暗黙的に導出することができる。
【0192】
範囲と関連付けられた1つまたは複数のパラメータは、有限数の値を取ることができる。各値は、さらに、以下のパラメータのうちのいずれかと関連付けることができる。値は、単一のサイドリンク送信を使用する送信の、」特定の物理的な距離と関連付けることができる。値は、中継されるサイドリンク送信を仮定した送信の、特定の物理的な距離と関連付けることができる。値は、パケットが、WTRUの後方の車両に、WTRUの後方および前方両方の車両に、WTRUの周囲のすべての方向の車両に送信される必要があるかどうかに対応する、物理的な送信方向および/またはカバレージと関連付けることができる。
【0193】
範囲と関連付けられた1つまたは複数のパラメータは、代替として定性的な関連付け、例えば短い範囲、中間の範囲および長い範囲を有する、有限数の値を取ることができる。
【0194】
WTRUは、パケットと関連付けられた受け取った範囲値に基づいて、パケットのための1つまたは多数の送信パラメータを変更すること、または適合させることができる。範囲値は、さらに、(例えば、構成されたテーブルを通して)パケットと関連付けられた、QoS特性から導出することができる。例えば、QoS値xは、テーブル内の特定のエントリを示すことができ、テーブル内のそのエントリは、さらに、範囲要件の特定の値と関連付けることができる。範囲要件は、任意の数の異なる可能な値(例えば、1~x、または低/中/大など)を取ることができる。この適応は、WTRUが、すべてのV2X送信のために必要とされる最悪ケース送信パラメータを仮定する必要なしに、V2X送信のための必要とされる範囲を達成することを可能にすることができる。
【0195】
WTRUは、1つまたは複数の範囲値を、特定のユニキャストまたはマルチキャストリンクと関連付けることができる。より具体的には、WTRUは、1つまたは複数の範囲値を、以下のうちの1つまたは複数、すなわち、送信先ID、(WTRUによって決定される、上位層からの、またはネットワークによって提供される)ユニキャスト/マルチキャストリンクID、論理チャネル、無線ベアラまたはそれのグループ、QoSフローまたはQoSフローのグループのうちの1つまたは複数と関連付けることができる。WTRUは、以下の時間のうちの1つまたは複数、すなわち、論理チャネルまたは無線ベアラの作成時、上位層による、1つまたは複数のWTRUとのユニキャスト/マルチキャストリンクの開始時、および1つまたは複数のWTRUとのユニキャスト/マルチキャストリンクを確立するための、ネットワークとのシグナリング中のうちの1つまたは複数において、関連付けを行うことができる。
【0196】
WTRUは、上位層またはネットワークから、関連付けを受け取ることができる。より具体的には、WTRUは、特定の送信先IDおよび/またはユニキャスト/マルチキャストリンクIDを有するユニキャスト/マルチキャストリンクを開始するために、上位層からインジケーションを受け取ることができる。WTRUには、WTRUがそれから範囲を導出することができる、関連付けられたQoS値(例えば、VQI)を提供することができる。その後、WTRUは、特定の送信先IDまたはユニキャスト/マルチキャストリンクIDを有する、それが上位層から受け取った各パケットのための範囲値に適用可能な送信パラメータを適用することができる。
【0197】
WTRUは、ネットワークから、TXパラメータに対する範囲値の関連付けを受信することができる。より具体的には、WTRUは、ユニキャスト/マルチキャストリンクの確立のために、ネットワークとのシグナリングを開始することができ、さらに、このユニキャスト/マルチキャストリンクに対して適用可能な、関連付けられた範囲値を提供することができる。ネットワークは、このリンクと関連付けられた送信パラメータに適用される、適用可能なTXパラメータを用いて応答することができる。パケットは、上で説明されたように、送信先ID、論理チャネルなどと関連付けることができる。
【0198】
WTRUは、事前構成およびネットワーク構成のうちの1つまたは複数に基づいて、変更する適用可能な送信パラメータ、およびそのようなパラメータに割り当てるための特定の値を決定することができる。
【0199】
WTRUは、アプリケーション層から受け取られた範囲値または範囲パラメータに基づいて、以下の送信パラメータのうちの1つまたは複数、すなわち、PSCCHおよび/またはPSSCH上における再送の数、選択されたリソースプール、WTRUによって選択されるリソースの最小数/最大数/平均数、TXダイバーシティの使用、PSCCHおよび/またはPSSCH上におけるTX電力、送信のための選択されたMCS、ビームフォーミング特性(例えば、ビームフォーミングをオンにするか/オフにするか、使用するビーム角度、1つのビーム上で送信するか、それとも複数のビーム上で送信するか、および別のWTRUの送信に対してどのビーム方向上で送信するか)、ならびに中継を有効にするか/無効にするかのうちの1つまたは複数を変更することができる。
【0200】
WTRUは、その送信に関連付けられた範囲値に基づいて、上記の送信パラメータのいずれかの1つの値または値のセットを選択することができる。
【0201】
WTRUは、以下のうちの1つまたは複数、すなわち、リソースのセット上における測定されたCBR、WTRUにおける測定されたCR、ネットワークまたは別のWTRUによって送信された基準信号の品質、別のWTRUからのHARQフィードバック、別のWTRUからのCQI測定、およびWTRUと1つまたは複数の他のWTRUとの間の測定された経路損失(例えば、ユニキャスト/マルチキャストリンクに関わるそれら)のうちの1つまたは複数など、チャネルの他の測定された態様にも基づいて、与えられた送信パラメータの適用可能な1つまたは複数の値を決定することができる。
【0202】
WTRUは、(例えば、対をなすWTRUによって送信される基準信号の測定によって)対をなすWTRUとのユニキャストリンク上において、経路損失推定および/またはチャネル品質推定を維持するように構成することができる。WTRUは、測定された経路損失および/またはチャネル品質と範囲値との各組み合わせについて、PSCCHおよび/またはPSSCH上におけるTX電力に対する適用可能な値のセットを用いるように構成することができる。WTRUは、それに結び付けられた範囲値を有する送信先アドレスと関連付けられたパケットを受け取ることができる。その後、WTRUは、範囲パラメータ、ならびに対をなすWTRUとのリンク上における(ユニキャストリンク上における)経路損失および/またはチャネル品質に基づいて、そのパケットの送信のための許容可能なTX電力値を選択することができる。WTRUは、さらに、チャネルの測定されたCBRに基づいて、許容可能な範囲上において、TX電力を適合させることができる。
【0203】
WTRUは、アプリケーション層から、短い範囲、中間の範囲、または長い範囲のどれかとして標識付けされたパケットを受け取ることができる。WTRUは、特定のMCS値を選択すること、または短い範囲のパケットについての許容可能なMCS値のサブセットから選択することができ、異なるMCSを選択すること、または中間の範囲のパケットについての許容可能なMCS値の異なるサブセットから選択することができ、また長い範囲についても同様であることができる。
【0204】
WTRUは、アプリケーション層から、短い範囲、中間の範囲、または長い範囲のどれかとして標識付けされたパケットを受け取ることができる。WTRUは、パケットを無線で送信するとき、短い範囲のパケットについてはビーム角度x1を、中間の範囲のパケットについてはビーム角度x2を、また長い範囲のパケットについてはビーム角度x3度を使用することができる。
【0205】
WTRUは、アプリケーション層から、パケットが単一方向への送信だけを必要とすることを示す範囲パラメータ値を有するパケットを受け取ることができる。方向は、さらに、(例えば、基本方位を使用して、または車両の進行方向に対して)指定することができる。WTRUは、示された方向と関連付けられた、単一のビームまたはビームのサブセット上だけにおいて、パケットを送信することを決定することができる。あるいは、異なるパケットが、すべての方向における送信を示すことがある。このケースにおいては、WTRUは、すべてのビームにおいて、パケットを送信することを決定することができる。
【0206】
WTRUは、アプリケーション層によって構成することができる範囲パラメータ値の各々ごとに、TX電力オフセット値、最大TX電力、またはTX電力計算公式を用いるように構成することができる。WTRU MACは、MAC PDUが、送信のためにPHY層に送られるとき、適切なTX電力オフセット値、最大TX電力、または計算公式をPHY層に示すことができる。その後、PHY層は、MAC PDUを送信するとき、関連付けられたオフセット/最大/公式をTX電力算出に適用することができる。
【0207】
PHY層に提供されるトランスポートブロックと関連付けられた範囲パラメータは、そのトランスポートブロック上に多重化することができる、最悪ケース(すなわち、最大範囲)パケットと関連付けられた、範囲から成ることができる。
【0208】
WTRUは、センシング結果に基づいて、サイドリンク経路損失値を推定することができる。WTRUは、そのようなサイドリンク経路損失推定のセットを処理し、構成された小さい範囲、中間の範囲、および大きい範囲を、推定された経路損失と関連付けることによって、構成された範囲のセットに対応する、サイドリンク経路損失範囲を決定することができる。例えば、WTRUは、33パーセンタイル経路損失推定を小さい範囲と関連付け、67パーセンタイル経路損失を中間の範囲と関連付け、100パーセンタイルを大きい範囲と関連付けることができる。WTRUは、構成された範囲と関連付けられたサイドリンク経路損失推定に基づいて、サイドリンク電力を決定することができる。経路損失推定を有効にするために、WTRUは、SCI情報において送信電力を示すことができる。
【0209】
WTRUは、上位層から受け取られた範囲パラメータの各値に関連付けるように、送信特性のセットを用いるように構成することができる。例えば、上位層からの範囲パラメータ値は、事前定義された値のセット(1、2、...、N)を取ることができる。パラメータの各値に対して、WTRUは、送信パラメータからなる所望のNタプルを割り当てるように構成することができ、Nタプル内の各要素は、Nタプル、再送の数、TX電力、選択されたMCS、およびビームフォーミング角度など、上述の送信パラメータのうちの1つから成る。WTRUは、範囲パラメータの、異なるNタプルへのテーブルマッピングを用いるように構成することができる。WTRUには、さらに、Nタプルのうちの1つのために、可能な値のいずれかまたはサブセットの選択を実行することを許可することができる。例えば、WTRUはTX電力についての選好を有さないことがあり、またはそれはWTRUによって選択可能であることができる。ビーム角度は、ある範囲パラメータ値のための許容可能な/サポートされるビーム角度のサブセットからの選択であることができる。
【0210】
WTRUは、送信プロファイルを用いて、適用可能な送信パラメータのセットを用いるように構成することができる。送信プロファイルは、サイドリンク上における送信に適用される送信パラメータのセットから成ることができる。WTRUは、データと関連付けられた、それの送信範囲および/またはQoS特性(例えば、優先順位もしくは信頼性)など、送信されるデータの特性に基づいて、その送信範囲および/またはQoS特性のために構成された、関連付けられた送信プロファイルを使用して送信を実行することを、選択することができる。WTRUは、第1の範囲特性を有するパケットの送信のために、第1の送信プロファイルを使用することができ、それは、第2の範囲特性を有するパケットの送信のために、第2の送信プロファイルを選択することができる。
【0211】
送信プロファイルは、(例えば、RRCシグナリングを通して)gNBによって構成することができ、それは、事前構成することができ、またはそれは、仕様によって、WTRUにおいてハードコードすることができる。WTRUは、さらに、ハードコードおよび定義された送信プロファイルのサブセットをサポートすることができ、サポートされる送信プロファイルを、gNBおよび/または上位層に示すことができる。
【0212】
送信プロファイルは、以下のWTRU送信パラメータのうちの1つまたは複数に影響することができる。送信プロファイルは、PSCCHおよび/またはPSSCH上における再送を指示す(dictate)ことができる。例えば、送信プロファイルは、PSCCHおよび/またはPSSCH上において適用される(例えば、SCIの)再送の数と関連付けることができる。送信プロファイルは、送信と再送との間の時間/周波数関係も指示(dictate)すことができる。例えば、送信と再送との間の時間は、送信プロファイルによって固定し、決定することができる。再送のチャネル(または周波数ロケーション)は、初期送信によって使用された周波数リソースと関係を有することができ、その関係は、送信プロファイルから決定することができる。
【0213】
送信プロファイルは、選択されたリソースプールに影響することができる。例えば、送信プロファイルは、サイドリンクを介したデータの送信のために使用することができる、リソースプールを制限または指示(dictate)すことができる。
【0214】
送信プロファイルは、TXダイバーシティの使用に影響することができる。例えば、送信プロファイルは、TXダイバーシティ(例えば、空間ダイバーシティ)をデータの送信に適用すべきかどうかを示すことができる。送信プロファイルは、さらに、スロット、ビーム、リソース、BWP、およびTXプールにわたるホッピングパターンを構成することによって、(例えば、リソースのホッピングを通した)ダイバーシティ送信の設定を構成することができる。
【0215】
送信プロファイルは、PSCCHおよび/またはPSSCH上におけるTX電力に影響することができる。送信プロファイルは、使用される公称または最大送信電力を決定することができる。それは、各初期送信/再送間で、および/または成功した送信/再送間で、送信電力を増減することができる量も示すことができる。
【0216】
送信プロファイルは、送信のための選択されたMCSに影響することができる。
【0217】
送信プロファイルは、ビームフォーミング特性に影響することができる。送信プロファイルは、送信のためのビームフォーミング特性を決定すること、またはそれに影響することができる。特性は、全方向送信を実行するか、それともビームのサブセット上だけで送信するか、ビームスイーピングをオンにするか/オフにするか、および使用するビーム角度またはビームのセット含むことができる。ビームのセットは、車両の走行の方向または何らかの固定された方向(例えば、北)など、特定の基準方向を参照することができる。
【0218】
送信プロファイルは、中継の有効化/無効化に影響することができる。送信プロファイルは、送信を中継に送信すべきかどうかを示すことができる。WTRUは、送信プロファイルに基づいて、さらに、送信内において(例えば、MAC、RLC、PDCPなど、AS層のうちの1つのPDU内における制御要素として)、特定のメッセージを中継すべきかどうか、およびいくつのホップ数を用いるかを示すことができる。
【0219】
送信プロファイルは、サイドリンク送信モードに影響することができる。サイドリンク送信モードは、WTRUがPC5送信を利用するか、それともUu送信を利用するか、WTRUが送信のためにモード3を使用するか、それともモード4を使用するか、および/またはWTRUが、スケジュールされたgNBとWTRU自律との間の共用を可能にするリソースを選択するか、それとも共用されないリソースを選択するかを決定することができる。
【0220】
送信プロファイルは、使用する帯域幅およびキャリア周波数(例えば、帯域幅部分またはキャリアのインジケーション)に影響することができる。例えば、送信プロファイルは、送信のために利用されるBWPを示すことができる。
【0221】
送信プロファイルは、制御チャネルおよび/またはデータチャネルフォーマット(すなわち、スロット/ミニスロットフォーマット)、ならびに時間/周波数において使用されるOFDMシンボルのセットに影響することができる。例えば、WTRUは、異なるPSCCHまたはPSSCHフォーマットを使用して、SCIまたはデータを送信するように構成することができる。プロファイルは、さらに、許容可能な制御チャネルフォーマットのどれを、PSCCHおよび/またはPSSCHのために使用するかを決定することができる。
【0222】
送信プロファイルは、ワンショットまたは周期的なリソースについてのリソース選択基準に影響することができる。送信プロファイルは、モード4(WTRU自律)リソース選択基準のうちの1つまたは複数の基準に影響することができる。例えば、各送信プロファイルは、リソースが別のWTRU送信によって占有されているか、それとも選択のために利用可能であるかを決定するために、異なるRSRP/RSSI/CBRまたは類似の閾値と関連付けることができる各送信プロファイルは、選択されたリソースを予約または維持するための異なる基準(例えば、予約される連続するリソースの最大数、またはリソースの再選択のための基準)と関連付けることができる。
【0223】
WTRUは、複数の送信プロファイルを用いるように構成することができ、エリアに応じて異なる送信プロファイルを使用するように構成することができる。より具体的には、WTRUは、それの現在の地理的ロケーションを決定し、その地理的ロケーションに対して、構成された送信プロファイルを適用することができる。
【0224】
WTRUにおける、V2Xアプリケーション層、または本明細書において説明されたような上位層のいずれもが、与えられた時間において、サポートされる、または構成された送信プロファイルを認識することができ、それがAS層によって送信のためのメッセージを送信するときに、V2Xメッセージの送信のための送信プロファイルを選択することができる。アプリケーション層は、選択された送信プロファイルにインデックスを提供することができる。例えば、各送信プロファイルは、異なる範囲インデックスと関連付けすことができ、アプリケーション層は、送信されるパケットとともに、範囲インデックスを下位層に渡すことができる。
【0225】
WTRU ASは、送信プロファイルのセット(例えば、PF1、PF2、...、PFN)を用いるように構成することができる。WTRUは、さらに、範囲パラメータ(例えば、短い、中間、長い、または範囲1、範囲2、...、範囲n)の、プロファイルへのマッピングを用いるように、gNBによって構成することができる。構成は、RRCシグナリングによって、MAC CEによって、SIを介して、または事前構成によって、WTRUに提供することができる。アプリケーション層が、パケットとともに使用される特定の範囲値を選択したとき、その後、WTRU ASは、その範囲値と関連付けられた、構成された送信プロファイルのうちの1つを選択することができる。
【0226】
WTRUは、送信先アドレス、キャリア周波数、またはV2Xメッセージの送信先を識別する類似のパラメータと、メッセージを送信する範囲との間の関連付けを受け取ることができる。関連付けは、1つまたは複数の送信先アドレス、および/またはキャリア周波数、および/または帯域幅部分と、範囲値との間のマッピングの形態を取ることができる。範囲値は、本明細書において説明されるいずれかの形態(例えば、短い、中間、長い、方向情報など)を取ることができる。マッピングは、構成(例えば、事前構成、またはgNB/eNB構成)を通して提供することができ、または上位層構成によって提供することができる。マッピングは、更新された構成によって、変更することもできる。WTRUは、送信先アドレスの、範囲マッピングへのマッピングに基づいて、特定の送信先アドレスを有するV2Xパケットの送信中、いつでも、ある送信パラメータ、または送信パラメータのセットを適用することができる。
【0227】
WTRUは、送信先アドレスの、RRCシグナリングによってgNBによって受信される範囲(例えば、短い、中間、長い)へのマッピングを維持することができる。WTRUは、新しいRRC構成の受け取り時に、それが新しいマッピングを受け取るまで、そのようなマッピングを維持することができる。WTRUは、また、対応する範囲値を用いるように構成されていない、上位層から受け取られたいずれの送信先アドレスに対しても、デフォルトの範囲(例えば、長い範囲)を適用すること、または仮定することもができる。与えられた送信先アドレスを有するパケットの受け取り時に、WTRUは、関連付けられた範囲特性を満たす、送信パラメータを適用することができる。決定は、さらに、本明細書に説明されるように、送信プロファイルに基づくことができる。
【0228】
WTRUは、送信先アドレス、キャリア周波数、またはV2Xメッセージの送信先を識別する類似のパラメータと、送信プロファイルとの間の関連付けを用いるように構成し、それを維持することができる。WTRUは、この構成を、gNB/eNBから、上位層から、および/または事前構成で受け取ることができる。与えられた送信先アドレスを有するパケットの受け取り時に、WTRUは、パケットを送信するために、関連付けられた構成された送信プロファイルを適用することができる。
【0229】
WTRUは、送信先アドレスから送信プロファイル、さらに送信パラメータのセットへの、2段階マッピングを有することができる。マッピングの各段階は、異なるエンティティ/メカニズムによって、または異なる時間において、構成/再構成することができる。WTRUは、プロファイル番号/インデックスの、送信パラメータセットへのマッピングを用いるように、gNB/eNBおよび/または事前構成によって構成することができる。送信パラメータセットは、送信プロファイルと関連付けられたパラメータのいずれかの設定から成ることができる。その後、WTRUは、知られた送信プロファイルのセット(例えば、PF1、PF2、PF3など)におけるインデックスの形式などで、アプリケーション層からの、送信先アドレスの送信プロファイルへのマッピングを受け取ることができる。例えば、送信先アドレスxは、送信プロファイルPF1を使用することができる。
【0230】
WTRUは、送信先アドレスの、範囲インデックスおよび/または送信プロファイルへのマッピングを、gNBに提供することができる。マッピングは、gNBが、モード3タイプの動作(すなわち、スケジュールされたgNB)のために、適切なスケジューリング決定を実行することを可能にすることができる。例えば、WTRUは、UESidelinkInformationメッセージに類似したRRCメッセージで、送信先アドレスのリストをgNBに提供することができる。メッセージは、送信先アドレスの各々と関連付けられた、範囲情報を含むことができる。WTRUは、WTRU内のアプリケーション層によって提供されるような、各送信先アドレスと関連付けられた範囲インデックスを提供することができる。WTRUは、以下のイベントのうちの1つまたは複数において、送信先アドレスの範囲インデックスへのマッピングを、gNBに提供することができる。
【0231】
WTRUは、おそらくは、V2X制御機能またはコアネットワーク内の他の任意のネットワーク機能から、新しいマッピング情報を受信した結果として、WTRUのアプリケーション層によって開始されるマッピングの変更時に、送信先の範囲インデックスへのマッピングを提供することができる。
【0232】
WTRUは、おそらくはWTRUがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEで動作していた間に、マッピングが変更された場合、WTRUによるRRC_CONNECTEDへの移行時に、送信先の範囲インデックスへのマッピングを提供することができる。
【0233】
WTRUは、RRC_CONNECTEDである間に、WTRUがサイドリンク送信を実行しているケースについてのハンドオーバ時に、送信先の範囲インデックスへのマッピングを提供することができる。
【0234】
さらに、WTRUは、RANエリア更新または追跡エリア更新時に、WTRUによる新しいPLMNの選択(すなわち、PLMNの変更)中に、およびWTRUにおいて事前構成することができる地理的エリアをWTRUが変更するときに、送信先の範囲インデックスへのマッピングを提供することができる。
【0235】
WTRUは、論理チャネルの異なるセットを、特定の範囲パラメータ値を有するパケットに割り当てることができる。例えば、論理チャネルID L1~L2は、「短い範囲」として標識付けされたパケットのために使用することができ、論理チャネルID L3~L4は、「中間の範囲」として標識付けされたパケットのために使用することができ、論理チャネルIDL5~L6は、「長い範囲」として標識付けされたパケットのために使用することができる。WTRUは、他のQoS関連の要因(例えば、優先順位)に基づいて、特定の範囲値のための許容可能なセット内において、特定の論理チャネルIDを選択することができる。すなわち、WTRUは、中間の範囲上に設定された高優先順位パケットに対して、「中間の範囲」のためのセット内の最小値を有する論理チャネルIDを選択することができる。許容可能なセットは、ネットワークによって構成することもでき、またはWTRUにおいて事前構成することができる。
【0236】
WTRUは、範囲パラメータ値に基づいて、ASにおいて、特定の範囲識別子値を用いて、SDUを標識付けすることができる。範囲識別子値から範囲パラメータ値へのマッピングも、構成可能であることができる。WTRUは、特定の論理チャネルを使用するために、特定の範囲識別子値を有するパケットを制限しないことがある。代わりに、WTRUは、PDCP、RLC、およびMAC層におけるL2処理において、範囲パラメータ値/識別子を考慮することができる。例えば、SDUのセグメント化中に、WTRUは、特定の範囲識別子値または範囲パラメータ値を、SDUのセグメントの各々に関連付けることができる。
【0237】
WTRUは、任意の層(例えば、RLCおよび/またはMAC)におけるSDUの連結/多重化を、異なる範囲パラメータ値を有する2つのパケットが、決して連結/多重化されないように、実行することができる。あるいは、WTRUは、異なる論理チャネル間における多重化を、異なる範囲パラメータと関連付けられた論理チャネルセットが、決して一緒に多重化されないように、実行することができる。
【0238】
WTRUは、パケットおよび/または論理チャネルの選択的な連結/多重化を、範囲パラメータ自体に応じて、実行することができる。範囲パラメータxについては、多重化を許可することができ、一方、範囲パラメータyについては、多重化を許可しないことがある。送信方向と関連付けられた範囲パラメータ値については、WTRUは、連結/多重化を実行することができる。TX電力と関連付けられた範囲パラメータについては、WTRUは、連結/多重化を実行しないことがある。これらのルールは、RRCまたは事前構成によって、WTRUに対して指定または構成することができる。WTRUは、さらに、そのPDUと関連付けられた範囲に基づいて、特定の範囲を用いて制限される、識別されたPDUのためのリソース/グラントを選択することができる。範囲は、最悪ケース範囲であることができる。
【0239】
WTRUは、異なる範囲パラメータ値を有する、論理チャネルまたはパケットを含む、MAC PDUのために使用される、送信パラメータを決定することができる。決定は、範囲パラメータ値に応じた特定のルールに基づくことができる。より具体的には、WTRUが、与えられたパケットのための複数の範囲パラメータを受け取ったとき、WTRUは、各範囲パラメータごとに、特定の挙動を用いるように構成することができる。WTRUは、組み合わせ/合計を使用するように構成することができる。例えば、異なる送信方向と関連付けられたパケットが、多重化される場合、MAC PDUを、そのパケットにおいて異なる範囲パラメータ値と関連付けられた方向の各々に送信することができる。WTRUは、最大送信電力を使用するように構成することができる。例えば、異なるTX電力と関連付けられたパケットが、MAC PDU内に多重化される場合、MAC PDUは、パケットで提供されるパラメータ値のいずれかと関連付けられた、最大TX電力を用いて送信することができる。
【0240】
WTRUは、最小ビーム角度を使用するように構成することができる。例えば、異なるビーム角度と関連付けられたパケットが、MAC PDU内に多重化される場合、MAC PDUは、パケットで提供されるパラメータ値のいずれかと関連付けられた、最小ビーム角度を用いて送信することができる。WTRUは、上記のパラメータの平均値を使用するように構成することができる。
【0241】
WTRUは、リソース選択基準に応じて、パラメータ選択と関連付けられたルールを変更する(例えば、最大値の代わりに平均値を使用する)こともできる。リソース選択基準は、現在測定されているCBRに限定されることなく、センシング結果からのリソースの現在の利用可能性または中間リソース利用可能性のパーセンテージ、および利用可能なリソースの平均RSSIを含むことができる。
【0242】
WTRUは、gNBへのサイドリンクバッファステータス報告内に、範囲と関連付けられた情報を含めることができる。範囲情報は、明示的に提供することができる。WTRUは、各範囲パラメータ値と関連付けられた、WTRUバッファ内のデータの量を提供することができる。例えば、「短い」、「中間」、「長い」を取ることができる範囲パラメータについて、WTRUは、これら3つの値の各々のためのバッファ内のデータの量を報告することができる。
【0243】
WTRUは、この情報を、報告された論理チャネルグループに、おそらくは構成可能なマッピングを使用して、暗黙的に提供することができる。例えば、論理チャネルグループの新しいセットを報告することができる。各論理チャネルグループは、範囲パラメータ値の1つまたはセットと関連付けることができる。範囲パラメータ値と論理チャネルグループとの間のマッピングは、さらに、構成可能であることができる。例えば、LCGは、1つまたは複数のPPPP、および1つまたは複数の範囲パラメータ値にマッピングすることができる。WTRUは、構成されたPPPP値および範囲パラメータ値と関連付けられた、WTRUバッファ内のパケットの数を決定することによって、各LCGと関連付けられたバッファステータスを報告することができる。
【0244】
WTRUは、報告された各LCGごとに、単一の範囲パラメータ値をネットワークに報告することができる。LCGごとの単一のパラメータ値は、上で説明された多重化されたMAC PDUのための送信パラメータ選択と同様に、導出することができる。より具体的には、単一のパラメータ値は、組み合わせ、最大、最小、または平均であることができる。例えば、WTRUは、LCGと関連付けられた、およびそれらの論理チャネルにおける保留中のデータと関連付けられた、論理チャネルの各々において、パケットのすべての異なるビーム方向を決定することができる。WTRUは、そのLCGについてのバッファステータスとともに、ビーム方向のこのセットを報告することができる。ビーム方向のセットは、構成または標準化されたマッピングによって、特定の番号(識別子)にマッピングすることができる。
【0245】
PHY層において利用可能なデータは、上で説明された範囲パラメータ識別子に応じて、異なるリソース特性を用いて標識付けすることができる。WTRUは、上で提供された各独立した範囲パラメータ識別子ごとに、独立したリソース選択手順を実行することができる。各リソース選択手順は、それが関連付けられた、関連付けられた範囲パラメータ識別子に依存した、特定のルールを有することができる。加えて、WTRUは、第1に、範囲パラメータの第1の値のためのリソース選択を実行し、第2に、範囲パラメータの第2の値のための第2のリソース選択を実行することができる。
【0246】
WTRUは、別の送信方向とは異なる、与えられた送信方向を必要とするデータのために、リソース選択を実行することができる。具体的には、WTRUは、センシング/リソース選択のために、あるリソースだけを考慮することができる。
【0247】
図5を参照すると、サブリソース調整を使用するグループ予約の第1の方法を例示するフローチャートが、示されている。ステップ502において、WTRUは、グループ内の第2のWTRUから、第1のSCI要素を受信することができる。ステップ504において、WTRUは、第1のSCIによってスケジュールされたリソースの第1のセット内で、第1のRCI要素を受信することができる。第1のRCIは、グループ内のどのWTRUがリソースの第2のセットを使用するようにスケジュールされるかについての情報を含むことができる。ステップ506において、WTRUは、第1のRCIに基づいて、リソースの第2のセット内の1つまたは複数のサブリソースが利用可能であると決定することができる。ステップ508において、WTRUは、1つまたは複数のサブリソースで、データを送信することができる。
【0248】
特徴および要素が、上では特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを当業者は理解されよう。加えて、本明細書において説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するための、コンピュータ可読媒体内に含まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続上において送信される)電子信号と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定されることなく、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための、無線周波数送受信機を実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0249】
本発明は、一般的に無線通信システムに利用することができる。
【符号の説明】
【0250】
100 通信システム
102a、102b、102c、102d 無線送受信ユニット(WTRU)
104 無線アクセスネットワーク(RAN)
106 コネットワーク(CN)
108 公衆交換電話網(PSTN)
110 インターネット
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5