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特許7489493ネットワーク切り替え方法、装置、通信機器及びシステム

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-05-15

(45)【発行日】2024-05-23

(54)【発明の名称】ネットワーク切り替え方法、装置、通信機器及びシステム

(51)【国際特許分類】

H04W 36/00 20090101AFI20240516BHJP

H04W 92/20 20090101ALI20240516BHJP

H04W 76/12 20180101ALI20240516BHJP

【ＦＩ】

H04W36/00

H04W92/20 110

H04W76/12

【請求項の数】 13

(21)【出願番号】P 2022573311

(86)(22)【出願日】2021-05-28

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2023-06-26

(86)【国際出願番号】 CN2021096961

(87)【国際公開番号】W WO2021239138

(87)【国際公開日】2021-12-02

【審査請求日】2023-01-12

(31)【優先権主張番号】202010480061.8

(32)【優先日】2020-05-29

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】517372494

【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＶＩＶＯＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．１，ｖｉｖｏＲｏａｄ，Ｃｈａｎｇ’ａｎ，Ｄｏｎｇｇｕａｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ５２３８６３，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110001151

【氏名又は名称】あいわ弁理士法人

(72)【発明者】

【氏名】劉進華

【審査官】三枝保裕

(56)【参考文献】

【文献】中国特許出願公開第１１１０９３２８６（ＣＮ，Ａ）

【文献】国際公開第２０１９／２４６４４６（ＷＯ，Ａ１）

【文献】ZTE, Sanechips，Discussion on inter-CU IAB migration handling，3GPP TSG RAN WG3 #105bis R3-195694，Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_105bis/Docs/R3-195694.zip>，2019年10月18日

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｂ７／２４－７／２６

Ｈ０４Ｗ４／００－９９／００

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１－４

ＳＡＷＧ１－４

ＣＴＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネットワーク切り替え方法であって、
ソース集中ユニットＣＵが切り替え要求メッセージをターゲット集中ユニットＣＵに送信することであって、前記切り替え要求メッセージには、切り替えすべき自己バックホールＩＡＢノードの分布ユニットＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれることと、
前記ソース集中ユニットＣＵが前記ターゲット集中ユニットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信することであって、前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲット集中ユニットＣＵが前記分布ユニットＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれることと、
前記ソース集中ユニットＣＵが、前記自己バックホールＩＡＢノードが前記分布ユニットＤＵの切り替えプロセスを実行するための前記第一の配置情報を前記自己バックホールＩＡＢノードに送信することとを含み、
前記切り替え要求メッセージには、前記自己バックホールＩＡＢノードの関連コンテキスト情報である第三のターゲット情報がさらに含まれ、
前記第三のターゲット情報は、前記自己バックホールＩＡＢノードに対応するＢＡＰエンティティの情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードから親自己バックホールＩＡＢノード又は子自己バックホールＩＡＢノードまでのバックホールＢＨ無線リンク制御ＲＬＣチャネルの配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードの経路配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードの局所負荷オフロード配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードのベアラマッピング配置情報と、一つの経路又はＢＨＲＬＣチャネルの輻輳状態情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードによるニューラジオＮＲセル又はロングタームエボリューションＬＴＥセルに対する測定配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードに対応するインターネット相互接続プロトコルＩＰアドレス情報とのうちの少なくとも一つを含む、ネットワーク切り替え方法。

【請求項2】

前記切り替え要求メッセージには、前記自己バックホールＩＡＢノードの携帯端末ＭＴのコンテキスト情報である第二のターゲット情報がさらに含まれ、前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲット集中ユニットＣＵが前記携帯端末ＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報がさらに含まれ、
前記ネットワーク切り替え方法は、
前記ソース集中ユニットＣＵが、前記自己バックホールＩＡＢノードが前記携帯端末ＭＴの切り替えプロセスを実行するための前記第二の配置情報を前記自己バックホールＩＡＢノードに送信することをさらに含む、請求項１に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項3】

前記第二の配置情報は、シグナリング無線ベアラＳＲＢ情報と、データ無線ベアラＤＲＢ情報と、サービングセル情報と、パワー制御情報と、測定報告情報と、前記分布ユニットＤＵのＵｕインターフェースのセル配置情報と、時間周波数リソース配置情報と、経路情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項２に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項4】

前記第一のターゲット情報は、前記分布ユニットＤＵのシステム情報と、前記分布ユニットＤＵの同期信号ブロックＳＳＢ情報と、前記分布ユニットＤＵの物理セル識別子ＰＣＩ情報と、前記分布ユニットＤＵのトラッキングエリアコーディングＴＡＣ情報と、前記分布ユニットＤＵの無線アクセスネットワークＲＡＮに基づく通知エリアコードＲＡＮＡＣ情報と、前記分布ユニットＤＵの上下リンク情報と、前記分布ユニットＤＵの性能情報と、前記分布ユニットＤＵの上下リンク負荷と、前記分布ユニットＤＵと前記自己バックホールＩＡＢノードの携帯端末ＭＴとの間のパワー割り当て情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する保護シンボル情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するバックホールリンクの干渉情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項１に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項5】

前記分布ユニットＤＵのシステム情報は、マスターシステム情報ブロックＭＩＢ情報と、ターゲットシステム情報ブロックＳＩＢ情報と、他のシステム情報ブロックＳＩＢ情報とのうちのいずれか一つであり、前記他のシステム情報ブロックＳＩＢ情報は、前記ターゲットシステム情報ブロックＳＩＢ情報を除くシステム情報ブロックＳＩＢ情報であり、
前記分布ユニットＤＵのシステム情報には、前記分布ユニットＤＵに対応するセルのパブリック地上移動ネットワークＰＬＭＮ情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する帯域幅部分ＢＷＰ配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するキャリア配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するスライス配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する汎用ランダムアクセス配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するＩＡＢ専用ランダムアクセス配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するページング配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する隣接セル情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するセル選択配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するブロードキャストメッセージの送信配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する無線リソースの配置情報とのうちの少なくとも一つが含まれ、
又は、
前記分布ユニットＤＵの性能情報は、前記分布ユニットＤＵのスケジューリング／送信／受信の処理遅延と、前記分布ユニットＤＵの無線周波数情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする周波数帯域とキャリアと、前記分布ユニットＤＵのパワー調整の動的範囲と、前記分布ユニットＤＵが二重接続をサポートするかどうかの指示情報と、前記分布ユニットＤＵがＥＮ－ＤＣをサポートするかどうかの指示情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする多重化モードと、前記分布ユニットＤＵに対応するアンテナ配置がサポートするサブキャリア間隔ＳＣＳ情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートするスケジューリングモードと、前記分布ユニットＤＵの非連続受信ＤＲＸ機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するプリエンプティブなバッファ領域状態レポートＢＳＲ機能情報と、前記分布ユニットＤＵの下りリンクホップバイホップフロー制御機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する無線リソース制御ＲＲＣ非アクティブ化状態機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するＲＲＣアイドル状態機能情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする業務種類情報と、前記分布ユニットＤＵが多入力多出力ＭＩＭＯをサポートする関連能力情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項４に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項6】

前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲットＣＵにより前記ＩＡＢノードに配置されたターゲット経路配置情報がさらに含まれ、前記ターゲット経路配置情報は、前記ＩＡＢノードの、前記ターゲットＣＵにより制御されるネットワークにおける転送データ経路関係を指示するために用いられる、請求項１に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項7】

ネットワーク切り替え方法であって、
ターゲット集中ユニットＣＵがソース集中ユニットＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信することであって、前記切り替え要求メッセージには、切り替えすべき自己バックホールＩＡＢノードの分布ユニットＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれることと、
前記ターゲット集中ユニットＣＵが前記切り替え要求メッセージに基づいて前記切り替え応答メッセージを前記ソース集中ユニットＣＵに送信することであって、前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲット集中ユニットＣＵが前記分布ユニットＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれることとを含み、
前記切り替え要求メッセージには、前記自己バックホールＩＡＢノードの関連コンテキスト情報である第三のターゲット情報がさらに含まれ、
前記第三のターゲット情報は、前記自己バックホールＩＡＢノードに対応するＢＡＰエンティティの情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードから親自己バックホールＩＡＢノード又は子自己バックホールＩＡＢノードまでのバックホールＢＨ無線リンク制御ＲＬＣチャネルの配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードの経路配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードの局所負荷オフロード配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードのベアラマッピング配置情報と、一つの経路又はＢＨＲＬＣチャネルの輻輳状態情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードによるニューラジオＮＲセル又はロングタームエボリューションＬＴＥセルに対する測定配置情報と、前記自己バックホールＩＡＢノードに対応するインターネット相互接続プロトコルＩＰアドレス情報とのうちの少なくとも一つを含む、ネットワーク切り替え方法。

【請求項8】

前記切り替え要求メッセージには、前記自己バックホールＩＡＢノードの携帯端末ＭＴのコンテキスト情報である第二のターゲット情報がさらに含まれ、
前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲット集中ユニットＣＵが前記携帯端末ＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報がさらに含まれる、請求項７に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項9】

前記第一のターゲット情報は、前記分布ユニットＤＵのシステム情報と、前記分布ユニットＤＵの同期信号ブロックＳＳＢ情報と、前記分布ユニットＤＵの物理セル識別子ＰＣＩ情報と、前記分布ユニットＤＵのトラッキングエリアコーディングＴＡＣ情報と、前記分布ユニットＤＵの無線アクセスネットワークＲＡＮに基づく通知エリアコードＲＡＮＡＣ情報と、前記分布ユニットＤＵの上下リンク情報と、前記分布ユニットＤＵの性能情報と、前記分布ユニットＤＵの上下リンク負荷と、前記分布ユニットＤＵと前記自己バックホールＩＡＢノードの携帯端末ＭＴとの間のパワー割り当て情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する保護シンボル情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するバックホールリンクの干渉情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項７に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項10】

前記分布ユニットＤＵのシステム情報は、マスターシステム情報ブロックＭＩＢ情報と、ターゲットシステム情報ブロックＳＩＢ情報と、他のシステム情報ブロックＳＩＢ情報とのうちのいずれか一つであり、前記他のシステム情報ブロックＳＩＢ情報は、前記ターゲットシステム情報ブロックＳＩＢ情報を除くシステム情報ブロックＳＩＢ情報であり、
前記分布ユニットＤＵのシステム情報には、前記分布ユニットＤＵに対応するセルのパブリック地上移動ネットワークＰＬＭＮ情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する帯域幅部分ＢＷＰ情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するキャリア情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するスライス情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する汎用ランダムアクセス情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するＩＡＢ専用ランダムアクセス情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するページング配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する隣接セル情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するセル選択配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するブロードキャストメッセージの送信配置情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する無線リソースの配置情報とのうちの少なくとも一つが含まれ、
又は、
前記分布ユニットＤＵの性能情報は、前記分布ユニットＤＵのスケジューリング／送信／受信の処理遅延と、前記分布ユニットＤＵの無線周波数情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする周波数帯域とキャリアと、前記分布ユニットＤＵのパワー調整の動的範囲と、前記分布ユニットＤＵが二重接続をサポートするかどうかの指示情報と、前記分布ユニットＤＵがＥＮ－ＤＣをサポートするかどうかの指示情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする多重化モードと、前記分布ユニットＤＵに対応するアンテナ配置がサポートするサブキャリア間隔ＳＣＳ情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートするスケジューリングモードと、前記分布ユニットＤＵの非連続受信ＤＲＸ機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するプリエンプティブなバッファ領域状態レポートＢＳＲ機能情報と、前記分布ユニットＤＵの下りリンクホップバイホップフロー制御機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応する無線リソース制御ＲＲＣ非アクティブ化状態機能情報と、前記分布ユニットＤＵに対応するＲＲＣアイドル状態機能情報と、前記分布ユニットＤＵがサポートする業務種類情報と、前記分布ユニットＤＵが多入力多出力ＭＩＭＯをサポートする関連能力情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項９に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項11】

前記切り替え応答メッセージには、前記ターゲットＣＵにより前記ＩＡＢノードに配置されたターゲット経路配置情報がさらに含まれ、前記ターゲット経路配置情報は、前記ＩＡＢノードの、前記ターゲットＣＵにより制御されるネットワークにおける転送データ経路関係を指示するために用いられる、請求項７に記載のネットワーク切り替え方法。

【請求項12】

集中ユニットＣＵであって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項１から６のいずれか１項に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する、集中ユニットＣＵ。

【請求項13】

集中ユニットＣＵであって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項７から１１のいずれか１項に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する、集中ユニットＣＵ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

（関連出願の相互参照）
本出願は、２０２０年０５月２９日に中国で提出された中国特許出願番号２０２０１０４８００６１．８の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。

【0002】

本出願は、通信技術分野に属し、具体的にネットワーク切り替え方法、装置、通信機器及びシステムに関する。

【背景技術】

【0003】

自己バックホール（ＩｎｔｅｇｒａｔｅｄＡｃｃｅｓｓＢａｃｋｈａｕｌ、ＩＡＢ）システムは、分布ユニット（ＤｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄＵｎｉｔ、ＤＵ）機能部分と携帯端末（ＭｏｂｉｌｅＴｅｒｍｉｎａｔｉｏｎ、ＭＴ）機能部分とを含む。一つの自己バックホール回路では、すべてのＩＡＢノードのＤＵは、いずれも一つの集中ユニット（ＣｅｎｔｒａｌｉｚｅｄＵｎｉｔ、ＣＵ）ノードに接続され、このＣＵノードは、ＤＵとＭＴの配置を行う。

【0004】

異なるＣＵのＩＡＢノードの切り替えプロセスにおいて、切り替えすべきＩＡＢノードは、ソースＣＵにより制御されるソース親ＩＡＢノードからターゲットＣＵにより制御されるターゲット親ＩＡＢノードに切り替え、即ちこの切り替えプロセスにおいて、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴとＩＡＢ－ＤＵは、ドナー（ｄｏｎｏｒ）ＩＡＢノードに接続されるように切り替える必要があり、且つターゲットＣＵにより制御される。

【0005】

しかしながら、現在の関連技術では、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵからターゲットＣＵに切り替える方案がないため、ＩＡＢノードがソースネットワーク（即ちソースＣＵにより制御されるネットワーク）からターゲットネットワーク（ターゲットＣＵにより制御されるネットワーク）に切り替わることを実現することができない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本出願の実施例の目的は、関連技術において、ＩＡＢノードがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現できない問題を解決できるネットワーク切り替え方法、装置、通信機器及びシステムを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。

【0008】

第一の態様によれば、ソースＣＵに用いられるネットワーク切り替え方法を提供し、このネットワーク切り替え方法は、切り替え要求メッセージをターゲットＣＵに送信することであって、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれることと、ターゲットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信することであって、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれることと、ＩＡＢノードがＤＵの切り替えプロセスを実行するための第一の配置情報をＩＡＢノードに送信することとを含む。

【0009】

第二の態様によれば、ターゲットＣＵに用いられるネットワーク切り替え方法を提供し、このネットワーク切り替え方法は、ソースＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信することであって、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれることと、切り替え要求メッセージに基づいて、切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信することであって、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれることとを含む。

【0010】

第三の態様によれば、ＩＡＢノードに用いられるネットワーク切り替え方法を提供し、このネットワーク切り替え方法は、ソースＣＵにより送信された、ターゲットＣＵがＩＡＢノードに配置するＤＵのネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報を受信することと、第一の配置情報に基づいて、ＤＵの切り替えプロセスを実行することとを含む。

【0011】

第四の態様によれば、ネットワーク切り替え装置を提供し、このネットワーク切り替え装置は、送信モジュールと受信モジュールとを含む。ここで、送信モジュールは、切り替え要求メッセージをターゲットＣＵに送信するために用いられ、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれる。受信モジュールは、ターゲットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信するために用いられ、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれる。送信モジュールは、ＩＡＢノードがＤＵの切り替えプロセスを実行するための第一の配置情報をＩＡＢノードに送信するためにも用いられる。

【0012】

第五の態様によれば、ネットワーク切り替え装置を提供し、このネットワーク切り替え装置は、受信モジュールと送信モジュールとを含む。ここで、受信モジュールは、ソースＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信するために用いられ、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれる。送信モジュールは、切り替え要求メッセージに基づいて、切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信するために用いられ、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれる。

【0013】

第六の態様によれば、ネットワーク切り替え装置を提供し、このネットワーク切り替え装置は、受信モジュールと実行モジュールとを含む。ここで、受信モジュールは、ソースＣＵにより送信された、ターゲットＣＵがＩＡＢノードに配置するＤＵのネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報を受信するために用いられる。実行モジュールは、第一の配置情報に基づいて、ＤＵの切り替えプロセスを実行するために用いられる。

【0014】

第七の態様によれば、ＣＵを提供し、このＣＵは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する。

【0015】

第八の態様によれば、ＣＵを提供し、このＣＵは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する。

【0016】

第九の態様によれば、ＩＡＢノードを提供し、このＩＡＢノードは、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する。

【0017】

第十の態様によれば、通信システムを提供し、この通信システムは、第四の態様に記載のネットワーク切り替え装置と、第五の態様に記載のネットワーク切り替え装置と、第六の態様に記載のネットワーク切り替え装置とを含み、又は、この通信システムは、第七の態様に記載のＣＵと、第八の態様に記載のＣＵと、第九の態様に記載のＩＡＢノードとを含む。

【0018】

第十一の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載のネットワーク切り替え方法のステップを実現する。

【0019】

第十二の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行するために用いられ、第一の態様に記載のネットワーク切り替え方法を実現し、又は第二の態様に記載のネットワーク切り替え方法を実現し、又は第三の態様に記載のネットワーク切り替え方法を実現する。

【発明の効果】

【0020】

本出願の実施例では、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報をターゲットＣＵに送信できることで、ターゲットＣＵは、このＤＵのコンテキスト情報に基づいて、第一の配置情報（即ちターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、この第一の配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、この第一の配置情報に基づいてＤＵの切り替えプロセスを実行するため、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【0021】

【図1】本出願の実施例によるＩＡＢシステムのアーキテクチャ概略図である。

【図2】本出願の実施例による無線通信システムのブロック図である。

【図3】本出願の実施例によるＩＡＢシステムのＣＵ－ＤＵ構造概略図である。

【図4】本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法の概略図のその一である。

【図5】本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法の概略図のその二である。

【図6】本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置の構造概略図のその一である。

【図7】本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置の構造概略図のその二である。

【図8】本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置の構造概略図のその三である。

【図9】本出願の実施例による通信機器の構造概略図である。

【図10】本出願の実施例によるＣＵのハードウェア概略図である。

【図11】本出願の実施例によるＩＡＢノードのハードウェア概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0022】

以下は、本出願の実施例における図面と結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【0023】

本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び／又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「／」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。

【0024】

以下、本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法、装置、通信機器及びシステムに係るいくつかの概念及び／又は用語について解釈説明する。

【0025】

ＩＡＢシステム：図１は、ＩＡＢシステムのアーキテクチャ概略図を示す。ＩＡＢノードは、ＤＵ機能部分とＭＴ機能部分とを含む。ＭＴによれば、アクセスポイント（即ちＩＡＢｎｏｄｅ）は、上流アクセスポイント（ｐａｒｅｎｔＩＡＢｎｏｄｅ）を見つけ、且つ上流アクセスポイントのＤＵと無線接続を確立することができ、この無線接続は、無線バックホールリンク（ｂａｃｋｈａｕｌｌｉｎｋ）と呼ばれる。ＩＡＢノードが完全なバックホールリンクを確立した後、このＩＡＢノードは、そのＤＵ機能をオンにし、ＤＵは、セルサービスを提供し、即ちＤＵは、ユーザ機器（ｕｓｅｒｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）にアクセスサービスを提供することができる。自己バックホール回路は、ドナー（ｄｏｎｏｒ）ＩＡＢノード（ＩＡＢｄｏｎｏｒとも呼ばれる）を含み、ｄｏｎｏｒＩＡＢノードは、直接的に接続される有線伝送網を有する。ＩＡＢシステムの導入は、アクセスポイントが密に配備される場合、有線伝送網の配備が不十分な場合に対応するためである。即ち、有線伝送ネットワークがない場合、アクセスポイントは、無線バックホールに依存することができる。

【0026】

ＵＥは、端末機器とも呼ばれてもよく、ＵＥは、携帯電話、タブレットパソコン（ＴａｂｌｅｔＰｅｒｓｏｎａｌＣｏｍｐｕｔｅｒ）、ラップトップコンピュータ（ＬａｐｔｏｐＣｏｍｐｕｔｅｒ）（ノートパソコンとも呼ばれる）、パーソナルデジタルアシスタント（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ（ｕｌｔｒａ－ｍｏｂｉｌｅｐｅｒｓｏｎａｌｃｏｍｐｕｔｅｒ、ＵＭＰＣ）、モバイルインターネットデバイス（ＭｏｂｉｌｅＩｎｔｅｒｎｅｔＤｅｖｉｃｅ、ＭＩＤ）、ウェアラブルデバイス（ＷｅａｒａｂｌｅＤｅｖｉｃｅ）又は車載機器（ＶＵＥ）、歩行者端末（ＰＵＥ）などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例では、ＵＥの具体的なタイプを限定するものではない。

【0027】

指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）／ＬＴＥの進化（ＬＴＥ－Ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システムに限らず、さらに他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続（ＣｏｄｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）、時分割多重接続（ＴｉｍｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＴＤＭＡ）、周波数分割多重接続（ＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＦＤＭＡ）、直交周波数分割多重接続（ＯｒｔｈｏｇｏｎａｌＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＯＦＤＭＡ）、単一キャリア周波数分割多重接続（Ｓｉｎｇｌｅ－ｃａｒｒｉｅｒＦｒｅｑｕｅｎｃｙ－ＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅＡｃｃｅｓｓ、ＳＣ－ＦＤＭＡ）及び他のシステムに用いることができる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ（ＮｅｗＲａｄｉｏ、ＮＲ）システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてＮＲ用語を使用しているが、これらの技術は、ＮＲシステムへの応用以外に、例えば第六世代（６ｔｈＧｅｎｅｒａｔｉｏｎ、６Ｇ）通信システムに適用されてもよい。

【0028】

図２は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、少なくとも一つのＩＡＢノード０１と、ソースＣＵ０２と、ターゲットＣＵ０３とを含む。

【0029】

ここで、少なくとも一つのＩＡＢノード０１は、ソースＣＵ０２と接続を確立することができ、ソースＣＵ０２は、ターゲットＣＵ０３と接続を確立することができる。

【0030】

説明すべきこととして、少なくとも一つのＩＡＢノード０１とソースＣＵ０２との間、ソースＣＵ０２とターゲットＣＵ０３との間は、いずれも無線接続であってもよく、図２においては、実線で少なくとも一つのＩＡＢノード０１とソースＣＵ０２との間、ソースＣＵ０２とターゲットＣＵ０３との間の接続関係を示す。

【0031】

ソースＣＵとターゲットＣＵとが情報のやりとり（例えば本出願の実施例における切り替え要求メッセージ）を行うことができることで、ネットワーク切り替えを行うようにＩＡＢノードを制御する（例えば、ソースＣＵにより制御されるネットワークからターゲットＣＵにより制御されるネットワークに切り替える）。

【0032】

図３は、ＩＡＢシステムのＣＵ－ＤＵの構造概略図を示す。自己バックホール回路では、すべてのＩＡＢノードのＤＵは、いずれも一つのＣＵノードに接続され、この一つのノードは、Ｆ１レイヤアプリケーションプロトコル（Ｆ１－ＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎＰｒｏｔｏｃｏｌ、Ｆ１－ＡＰ）シグナリングを介してＤＵに対する配置を行う。ＣＵは、ＲＲＣシグナリングを介してＭＴに対する配置を行う。ｄｏｎｏｒＩＡＢノードは、ＭＴ機能部分がない。

【0033】

以下では、図面と結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオにより、本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法を詳細に説明する。

【0034】

上記通信システムに基づき、本出願の実施例は、ネットワーク切り替え方法を提供し、図４に示すように、このネットワーク切り替え方法は、下記ステップ２０１～ステップ２０７を含んでもよい。

【0035】

ステップ２０１において、ソースＣＵは、切り替え要求メッセージをターゲットＣＵに送信する。

【0036】

本出願の実施例では、上記切り替え要求メッセージ（ｍｉｇｒａｔｉｏｎｒｅｑｕｅｓｔ）には、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）情報である第一のターゲット情報が含まれる。

【0037】

選択的に、本出願の実施例では、上記第一のターゲット情報は、ＤＵのシステム情報と、ＤＵの同期信号ブロック（ＳｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎＳｉｇｎａｌＢｌｏｃｋ、ＳＳＢ）情報と、ＤＵの物理セル識別子（ＰｈｙｓｉｃａｌＣｅｌｌＩｄｅｎｔｉｆｉｅｒ、ＰＣＩ）情報／Ｅ－ＵＴＲＡＮセルグローバル識別子（Ｅ－ＵＴＲＡＮＣｅｌｌＧｌｏｂａｌＩｄｅｎｔｉｔｙ、ＥＣＧＩ）情報と、ＤＵのトラッキングエリアコーディング（ＴｒａｃｋｉｎｇＡｒｅａＣｏｄｅ、ＴＡＣ）情報と、ＤＵのＲＡＮＡＣ（即ち無線アクセスネットワーク（ＲａｄｉｏＡｃｃｅｓｓＮｅｔｗｏｒｋ、ＲＡＮ）に基づく通知エリアコード（ＡｒｅａＣｏｄｅ、ＡＣ））情報と、ＤＵの上下リンク（即ちｄｉｒｅｃｔｉｏｎ）情報と、ＤＵの性能情報と、ＤＵの上下リンク負荷と、ＤＵとＩＡＢノードのＭＴとの間のパワー割り当て情報と、ＤＵに対応する保護（ｇｕａｒｄ）シンボル（ｄｅｓｉｒｅｄ／ｐｒｏｖｉｄｅｄｇｕａｒｄｓｙｍｂｏｌ）情報と、ＤＵに対応するバックホールリンク（Ｂａｃｋｈａｕｌ／ａｃｃｅｓｓｌｉｎｋ）の干渉情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0038】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＤＵのシステム情報は、マスターシステム情報ブロック（ＭａｓｔｅｒＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＢｌｏｃｋ、ＭＩＢ）情報と、ターゲットシステム情報ブロック（ＳｙｓｔｅｍＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＢｌｏｃｋ、ＳＩＢ）情報（例えばＳＩＢ１情報）と、他のＳＩＢ情報とのうちのいずれか一つであり、この他のＳＩＢ情報は、ターゲットＳＩＢ情報を除くＳＩＢ情報である。

【0039】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＤＵのシステム情報には、ＤＵに対応するセルのパブリック地上移動ネットワーク（ＰｕｂｌｉｃＬａｎｄＭｏｂｉｌｅＮｅｔｗｏｒｋ、ＰＬＭＮ）情報と、ＤＵに対応する帯域幅部分（ＢａｎｄｗｉｄｔｈＰａｒｔ、ＢＷＰ）情報と、ＤＵに対応するキャリア情報と、ＤＵに対応するスライス情報と、ＤＵに対応する汎用ランダムアクセス情報と、ＤＵに対応するＩＡＢ専用（特有の）ランダムアクセス情報と、ＤＵに対応するページング配置情報と、ＤＵに対応する隣接セル情報と、ＤＵに対応するセル選択配置情報と、ＤＵに対応するブロードキャストメッセージの送信配置情報と、ＤＵに対応する無線リソースの配置情報とのうちの少なくとも一つが含まれる。

【0040】

説明すべきこととして、上記ＤＵのシステム情報は、ＤＵの発効中のシステム情報であり、上記ＳＳＢ情報は、ＤＵのブロードキャスト中のＳＳＢ配置情報であり、上記汎用ランダムアクセス情報は、ＩＡＢノードとＵＥがいずれも使用できる情報であり、上記ＤＵに対応するセルを、ＤＵが提供するセルとして理解することができる。

【0041】

選択的に、本出願の実施例では、ＤＵに対応するブロードキャストメッセージの送信配置情報は、周期、ブロードキャスト中のメッセージリスト、切り替え要求メッセージに基づくメッセージリスト、システムメッセージ要求配置などのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0042】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＳＳＢ情報は、時間オフセット量、周期、ＳＳＢの数（即ちＬ値）、ＳＳＢ送信パワー、占有周波数などのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0043】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＤＵの性能情報（Ｃａｐａｂｉｌｉｔｙｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）は、ＤＵのスケジューリング／送信／受信の処理遅延と、ＤＵの無線周波数情報と、ＤＵがサポートする周波数帯域とキャリアと、ＤＵのパワー調整の動的範囲と、ＤＵが二重接続をサポートするかどうかの指示情報と、ＤＵが（ＥＵＴＲＡ－ＮＲと、ＥＮ）－ＤＣをサポートするかどうかの指示情報と、ＤＵがサポートする多重化モードと、ＤＵに対応するアンテナ配置がサポートするサブキャリア間隔（Ｓｕｂ－ＣａｒｒｉｅｒＳｐａｃｉｎｇ、ＳＣＳ）情報と、ＤＵがサポートするスケジューリングモードと、ＤＵの非連続受信（ＤｉｓｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓＲｅｃｅｐｔｉｏｎ、ＤＲＸ）機能情報と、ＤＵに対応するプリエンプティブ（ｐｒｅ－ｅｍｐｔｉｖｅ）なバッファ領域状態レポート（ＢｕｆｆｅｒＳｔａｔｕｓＲｅｐｏｒｔ、ＢＳＲ）機能情報と、ＤＵの下りリンクホップバイホップフロー制御（ＤＬｈｏｐｂｙｈｏｐｆｌｏｗｃｏｎｔｒｏｌ）機能情報と、ＤＵに対応する無線リソース制御（ＲａｄｉｏＲｅｓｏｕｒｃｅＣｏｎｔｒｏｌ、ＲＲＣ）の非アクティブ化（ｉｎａｃｔｉｖｅ）状態機能情報と、ＤＵに対応するＲＲＣアイドル（ｉｄｌｅ）状態機能情報と、ＤＵがサポートする業務種類情報と、ＤＵが多入力多出力（ＭｕｌｔｉｐｌｅＩｎｐｕｔＭｕｌｔｉｐｌｅＯｕｔｐｕｔ、ＭＩＭＯ）をサポートする関連能力情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0044】

選択的に、本出願の実施例では、上記無線周波数情報は、最大送信パワー又は最小送信パワーとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0045】

選択的に、本出願の実施例では、上記多重化モードは、アクロスホップ（ａｃｒｏｓｓ－ｈｏｐ）時分割多重化（ＴｉｍｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ、ＴＤＭ）と、周波数分割多重化（ＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ、ＦＤＭ）と、空間分割多重化（ＳｐａｃｅＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅｘｉｎｇ、ＳＤＭ）と、全二重化（ｆｕｌｌｄｕｐｌｅｘｉｎｇ）とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0046】

選択的に、本出願の実施例では、上記アンテナ配置は、ＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ＭＴがそれぞれ使用する無線周波数チャンネル／アンテナと、ＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ＭＴが共用する無線周波数チャンネル／アンテナとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0047】

選択的に、本出願の実施例では、上記スケジューリングモードは、タイプ（ＴｙｐｅＡとＴｙｐｅＢ）とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0048】

選択的に、本出願の実施例では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードの関連コンテキスト情報である第三のターゲット情報がさらに含まれる。

【0049】

選択的に、本出願の実施例では、上記第三のターゲット情報は、ＩＡＢノードに対応するＢＡＰエンティティ（ｅｎｔｉｔｙ）の情報と、ＩＡＢノードから親ＩＡＢノード又は子ＩＡＢノードまでのバックホール（ｂａｃｋｈａｕｌ、ＢＨ）無線リンク制御（ＲａｄｉｏＬｉｎｋＣｏｎｔｒｏｌ、ＲＬＣ）チャネル（ｃｈａｎｎｅｌ）の配置情報と、ＩＡＢノードの経路（ｒｏｕｔｅ／ｐａｔｈ）配置情報と、ＩＡＢノードの局所負荷オフロード配置情報と、ＩＡＢノードのベアラ（ｂｅａｒｅｒ）マッピング配置情報と、一つの経路（ｒｏｕｔｅ）又はＢＨＲＬＣチャネルの輻輳状態情報と、ＩＡＢノードによるＮＲセル又はＬＴＥセルに対する測定配置情報と、ＩＡＢノードに対応するインターネット相互接続プロトコル（ＩｎｔｅｒｎｅｔＰｒｏｔｏｃｏｌ、ＩＰ）アドレス情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0050】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＢＡＰエンティティの情報は、ＢＡＰアドレス情報と、親／子ＩＡＢノードのＢＡＰアドレス情報とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。

【0051】

選択的に、本出願の実施例では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードのＭＴの能力情報（即ちＩＡＢ－ＭＴの特有能力情報）とＭＴのタイプ情報とのうちの少なくとも一つがさらに含まれ、この能力情報は、ＭＴがサポートするＵＥ機能を指示するために用いられ、このＭＴのタイプ情報は、ＭＴのタイプを指示するために用いられる。

【0052】

選択的に、本出願の実施例では、上記能力情報は、具体的に、ＩＡＢ－ＭＴの最小機能セット指示であってもよく、この最小機能セット指示は、ＩＡＢ－ＭＴがサポートする基本ＵＥ機能を指示するために用いられる。

【0053】

選択的に、本出願の実施例では、上記ＩＰアドレス情報は、ＩＡＢ－ＤＵのＩＰアドレスと、ＩＡＢ－ＭＴのＩＰアドレスとのうちの少なくとも一つを含む。

【0054】

選択的に、本出願の実施例では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードのＭＴのコンテキスト情報である第二のターゲット情報がさらに含まれる。

【0055】

選択的に、本出願の実施例では、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報がさらに含まれる。

【0056】

選択的に、本出願の実施例では、上記第二の配置情報は、シグナリング無線ベアラ（ＳｉｇｎａｌｉｎｇＲａｄｉｏＢｅａｒｅｒ、ＳＲＢ）情報と、データ無線ベアラ（ＤａｔａＲａｄｉｏＢｅａｒｅｒ、ＤＲＢ）情報と、サービングセル情報と、パワー制御情報と、測定報告情報と、ＤＵのＵｕインターフェースのセル配置情報と、時間周波数リソース配置情報と、経路情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0057】

選択的に、本出願の実施例では、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＩＡＢノードに配置するバックホールアダプテーションプロトコル（ＢａｃｋｈａｕｌＡｄａｐｔａｔｉｏｎＰｒｏｔｏｃｏｌ、ＢＡＰ）エンティティ配置情報とターゲット経路配置情報とのうちの少なくとも一つがさらに含まれ、ターゲット経路配置情報は、ＩＡＢノードの、ターゲットＣＵにより制御されるネットワークにおける転送データ経路関係を指示するために用いられる。

【0058】

ステップ２０２において、ターゲットＣＵは、ソースＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信する。

【0059】

ステップ２０３において、ターゲットＣＵは、切り替え要求メッセージに基づいて、切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信する。

【0060】

本出願の実施例では、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれる。

【0061】

本出願の実施例では、ターゲットＣＵは、受信されたＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報に基づいて、ＤＵに対してターゲットネットワーク（例えばターゲットＣＵ－制御プレーン（ＣｏｎｔｒｏｌＰｌａｎｅ、ＣＰ）と、ターゲットＣＵ－ユーザプレーン（ＵｓｅｒＰｌａｎｅ、ＵＰ）と、ターゲット親ＩＡＢ－ＤＵノードとを含む）において事前配置を完了することができる。

【0062】

選択的に、本出願の実施例では、ターゲットＣＵは、ＤＵに対してターゲットネットワークにおいて切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵに接続されるＦ１チャンネルと関連する事前配置を確立して、ＤＵに対してネットワーク切り替えの配置を行う。

【0063】

選択的に、本出願の実施例では、ターゲットＣＵは、ＤＵに対する配置を完了した後に、ＩＡＢノードに関する切り替え応答メッセージを生成し、且つこの切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信することができる。

【0064】

本出願の実施例では、ターゲットＣＵは、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵノードの配置を変更するかどうかを決定し、且つ切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵノードの配置情報を切り替え応答メッセージ（ＭｉｇｒａｔｉｏｎＲｅｑｕｅｓｔＲｅｓｐｏｎｓｅ）にパッケージすることができる。

【0065】

ステップ２０４において、ソースＣＵは、ターゲットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信する。

【0066】

ステップ２０５において、ソースＣＵは、第一の配置情報をＩＡＢノードに送信する。

【0067】

本出願の実施例では、上記第一の配置情報は、ＩＡＢノードがＤＵの切り替えプロセスを実行するために用いられる。

【0068】

ステップ２０６において、ＩＡＢノードは、ソースＣＵにより送信された第一の配置情報を受信する。

【0069】

ステップ２０７において、ＩＡＢノードは、第一の配置情報に基づいて、ＤＵの切り替えプロセスを実行する。

【0070】

本出願の実施例では、ＩＡＢノードにおけるＤＵ（ＩＡＢ－ＤＵと呼ばれてもよい）は、受信された第一の配置情報に基づいて、ネットワークの切り替えプロセス（即ちソースＣＵにより制御されるネットワークからターゲットＣＵにより制御されるネットワークに切り替えるプロセス）を実行し、且つネットワーク切り替えを完了した後に、ターゲットＣＵに再配置完了メッセージを送信することができる。

【0071】

本出願の実施例は、ネットワーク切り替え方法を提供し、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報をターゲットＣＵに送信できることで、ターゲットＣＵは、このＤＵのコンテキスト情報に基づいて、第一の配置情報（即ちターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、この第一の配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、この第一の配置情報に基づいてＤＵの切り替えプロセスを実行するため、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現することができる。

【0072】

選択的に、本出願の実施例では、図４、図５に示すように、上記ステップ２０４の後に、本出願の実施例によるネットワーク切り替え方法は、下記ステップ３０１～ステップ３０３をさらに含む。

【0073】

ステップ３０１において、ソースＣＵは、第二の配置情報をＩＡＢノードに送信する。

【0074】

本出願の実施例では、上記第二の配置情報は、ターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報であり、この第二の配置情報は、ＩＡＢノードがＭＴの切り替えプロセスを実行するために用いられる。

【0075】

ステップ３０２において、ＩＡＢノードは、ソースＣＵにより送信された第二の配置情報を受信する。

【0076】

ステップ３０３において、ＩＡＢノードは、第二の配置情報に基づいて、ＭＴの切り替えプロセスを実行する。

【0077】

説明すべきこととして、上記ステップ３０１～ステップ３０３と上記ステップ２０５～ステップ２０７の実行順序について、本出願の実施例では、制限しない。一実現方式（図５における概略的な方式）では、上記ステップ２０５～ステップ２０７を実行してから、上記ステップ３０１～ステップ３０３を実行してもよく、又は、別の実現方式では、上記ステップ３０１～ステップ３０３を実行してから、上記ステップ２０５～ステップ２０７を実行してもよく、又は、別の実現方式では、上記ステップ２０５～ステップ２０７と上記ステップ３０１～ステップ３０３を同時に実行してもよい。

【0078】

本出願の実施例では、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＭＴのコンテキスト情報をターゲットＣＵに送信できることで、ターゲットＣＵは、このＭＴのコンテキスト情報に基づいて、第二の配置情報（即ちターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、この第二の配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、この第二の配置情報に基づいてＭＴの切り替えプロセスを実行するため、切り替えすべきＩＡＢ－ＭＴがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現する。

【0079】

以下、具体的な実施の形態（即ち下記ステップ１～ステップ１１）により、本出願の実施例による切り替えすべきＩＡＢノードがソースＣＵネットワークからターゲットＣＵネットワークに切り替わる切り替えフローについて説明する。

【0080】

ステップ１において、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードの切り替え要求をターゲットＣＵに送信する。切り替え要求メッセージには、このＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴコンテキスト（ＣＯＮＴＥＸＴ）情報、及びこのＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵコンテキスト（ＣＯＮＴＥＸＴ）情報が含まれてもよい。

【0081】

ステップ２において、ターゲットＣＵは、受信されたＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴコンテキスト情報に基づいて、このＩＡＢ－ＭＴについて、ターゲットネットワーク（ターゲットＣＵ－ＣＰと、ターゲットＣＵ－ＵＰと、ターゲット親ＩＡＢノードとを含む）において、例えば、無線ベアラ（ｒａｄｉｏｂｅａｒｅｒ、例えばＳＲＢとＤＲＢ）情報の配置、ＢＡＰエンティティ（ＢＡＰｅｎｔｉｔｙ）の配置を含む事前配置を完了させる。

【0082】

ステップ３において、ターゲットＣＵは、受信されたＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵコンテキスト情報に基づいて、このＩＡＢ－ＤＵについて、ターゲットネットワーク（ターゲットＣＵ－ＣＰと、ターゲットＣＵ－ＵＰと、ターゲット親ＩＡＢ－ＤＵノードとを含む）において、例えば、ターゲットネットワークにおいて切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵに接続されるＦ１チャンネルと関連を確立する事前配置を含む事前配置を完了させる。

【0083】

ステップ４において、ターゲットＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴとＩＡＢ－ＤＵに対してターゲットネットワークにおける経路事前配置を行い、この経路事前配置は、切り替えすべきＩＡＢノードがターゲットネットワークにおいて確立した転送データ経路関係である。

【0084】

ステップ５において、上記ステップ２、３及び４を完了させた後に、ターゲットＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードに関する切り替え応答メッセージを生成し、且つこの切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信する。

【0085】

ここで、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵによる切り替えすべきＩＡＢノードに対するＩＡＢ－ＭＴとＩＡＢ－ＤＵ事前配置情報が含まれる。ターゲットＣＵが切り替えすべきＩＡＢ－ＭＴに提供する事前配置情報は、従来の配置情報（例えばＳＲＢ、ＤＲＢ、サービングセル、パワー制御、測定報告など）情報を含むほか、経路ＢＡＰエンティティ配置情報、経路配置情報をさらに含んでもよい。ターゲットＣＵが切り替えすべきＩＡＢ－ＭＴに提供する事前配置情報は、ＩＡＢ－ＤＵのＵｕインターフェースのセル配置情報、使用できる時間周波数リソース配置情報、経路情報などを含む。

【0086】

ステップ６において、ソースＣＵは、ターゲットＣＵによる切り替えすべきＩＡＢノードに対するＩＡＢ－ＤＵ事前配置情報を受信すると、これらの事前配置情報を切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵに送信し、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵは、受信された事前配置メッセージに基づいて事前配置を完了させる。

【0087】

ステップ７において、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵ事前配置情報の受信に成功すると、受信されたターゲットＣＵによる切り替えすべきＩＡＢノードに対するＩＡＢ－ＭＴ事前配置情報をこのＩＡＢ－ＭＴに送信し、このＩＡＢ－ＭＴは、受信された事前配置メッセージに基づいて事前配置を完了させる。

【0088】

ステップ８において、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴは、事前配置開始ランダムアクセスプログラムに基づいて、ターゲット親ＩＡＢノードとの無線接続を確立する。

【0089】

ステップ９において、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＭＴは、ターゲットＣＵに再配置完了メッセージを送信する。

【0090】

ステップ１０において、切り替えすべきＩＡＢノードのＩＡＢ－ＤＵは、ターゲットＣＵに再配置完了メッセージを送信する。

【0091】

ステップ１１において、ソースＩＡＢノードの切り替えの完了に成功したことをターゲットＣＵノードに通知し、ソースＩＡＢノードは、切り替えすべきＩＡＢノードのコンテキスト削除情報に関するシグナリングフローを起動する。

【0092】

本出願の実施例では、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報とＭＴのコンテキスト情報をターゲットＣＵに送信できることで、ターゲットＣＵは、このＤＵのコンテキスト情報とＭＴのコンテキスト情報に基づいて、ＤＵの配置情報（即ち第一の配置情報）とＭＴの配置情報（即ち第二の配置情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、このＤＵの配置情報とＭＴの配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、このＤＵの配置情報に基づいてＤＵの切り替えプロセスを実行し、且つＭＴの配置情報に基づいてＭＴの切り替えプロセスを実行して、切り替えすべきＩＡＢノード（即ちＩＡＢ－ＤＵとＩＡＢ－ＭＴ）がソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現する。

【0093】

図６は、本出願の実施例に係るネットワーク切り替え装置の可能な構造概略図を示す。図６に示すように、本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置６０は、送信モジュール６１と受信モジュール６２とを含んでもよい。

【0094】

ここで、送信モジュール６１は、切り替え要求メッセージをターゲットＣＵに送信するために用いられ、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれる。受信モジュール６２は、ターゲットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信するために用いられ、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれる。送信モジュール６１、さらに、ＩＡＢノードがＤＵの切り替えプロセスを実行するための第一の配置情報をＩＡＢノードに送信するために用いられる。

【0095】

一つの可能な実現方式では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードのＭＴのコンテキスト情報である第二のターゲット情報がさらに含まれ、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報がさらに含まれる。上記送信モジュール６１は、ＩＡＢノードがＭＴの切り替えプロセスを実行するための第二の配置情報をＩＡＢノードに送信するためにも用いられる。

【0096】

一つの可能な実現方式では、上記第二の配置情報は、ＳＲＢ情報と、ＤＲＢ情報と、サービングセル情報と、パワー制御情報と、測定報告情報と、ＤＵのＵｕインターフェースのセル配置情報と、時間周波数リソース配置情報と、経路情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0097】

一つの可能な実現方式では、上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＩＡＢノードに配置するＢＡＰエンティティ配置情報とターゲット経路配置情報とのうちの少なくとも一つがさらに含まれ、このターゲット経路配置情報は、ＩＡＢノードの、ターゲットＣＵにより制御されるネットワークにおける転送データ経路関係を指示するために用いられる。

【0098】

一つの可能な実現方式では、上記第一のターゲット情報は、ＤＵのシステム情報と、ＤＵのＳＳＢ情報と、ＤＵのＰＣＩ情報と、ＤＵのＴＡＣ情報と、ＤＵのＲＡＮに基づくＲＡＮＡＣ情報と、ＤＵの上下リンク情報と、ＤＵの性能情報と、ＤＵの上下リンク負荷と、ＤＵとＩＡＢノードのＭＴとの間のパワー割り当て情報と、ＤＵに対応する保護シンボル情報と、ＤＵに対応するバックホールリンクの干渉情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0099】

一つの可能な実現方式では、上記ＤＵのシステム情報は、ＭＩＢ情報と、ターゲットＳＩＢ情報と、他のＳＩＢ情報とのうちのいずれか一つであり、この他のＳＩＢ情報は、ターゲットＳＩＢ情報を除くＳＩＢ情報である。上記ＤＵのシステム情報には、ＤＵに対応するセルのＰＬＭＮ情報と、ＤＵに対応するＢＷＰ情報と、ＤＵに対応するキャリア情報と、ＤＵに対応するスライス情報と、ＤＵに対応する汎用ランダムアクセス情報と、ＤＵに対応するＩＡＢ専用ランダムアクセス情報と、ＤＵに対応するページング配置情報と、ＤＵに対応する隣接セル情報と、ＤＵに対応するセル選択配置情報と、ＤＵに対応するブロードキャストメッセージの送信配置情報と、ＤＵに対応する無線リソースの配置情報とのうちの少なくとも一つが含まれる。

【0100】

一つの可能な実現方式では、上記ＤＵの性能情報は、ＤＵのスケジューリング／送信／受信の処理遅延と、ＤＵの無線周波数情報と、ＤＵがサポートする周波数帯域とキャリアと、ＤＵのパワー調整の動的範囲と、ＤＵが二重接続をサポートするかどうかの指示情報と、ＤＵがＥＮ－ＤＣをサポートするかどうかの指示情報と、ＤＵがサポートする多重化モードと、ＤＵに対応するアンテナ配置がサポートするＳＣＳ情報と、ＤＵがサポートするスケジューリングモードと、ＤＵのＤＲＸ機能情報と、ＤＵに対応するプリエンプティブなＢＳＲ機能情報と、ＤＵの下りリンクホップバイホップフロー制御機能情報と、ＤＵに対応するＲＲＣ非アクティブ化状態機能情報と、ＤＵに対応するＲＲＣアイドル状態機能情報と、ＤＵがサポートする業務種類情報と、ＤＵサポートＭＩＭＯの関連能力情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0101】

一つの可能な実現方式では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードの関連コンテキスト情報である第三のターゲット情報がさらに含まれる。上記第三のターゲット情報は、ＩＡＢノードに対応するＢＡＰエンティティの情報と、ＩＡＢノードから親ＩＡＢノード又は子ＩＡＢノードまでのＢＨＲＬＣチャネルの配置情報と、ＩＡＢノードの経路配置情報と、ＩＡＢノードの局所負荷オフロード配置情報と、ＩＡＢノードのベアラマッピング配置情報と、一つの経路又はＢＨＲＬＣチャネルの輻輳状態情報と、ＩＡＢノードによるＮＲセル又はＬＴＥセルに対する測定配置情報と、ＩＡＢノードに対応するＩＰアドレス情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0102】

一つの可能な実現方式では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードのＭＴの能力情報とＭＴのタイプ情報とのうちの少なくとも一つがさらに含まれ、この能力情報は、ＭＴがサポートするユーザ機器のＵＥ機能を指示するために用いられる。

【0103】

本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置は、上記方法の実施例でソースＣＵが実現する各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、具体的にここではこれ以上説明しない。

【0104】

本出願の実施例は、ネットワーク切り替え装置を提供し、ソースＣＵは、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報をターゲットＣＵに送信できることで、ターゲットＣＵは、このＤＵのコンテキスト情報に基づいて、第一の配置情報（即ちターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、この第一の配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、この第一の配置情報に基づいてＤＵの切り替えプロセスを実行するため、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現することができる。

【0105】

本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、装置であってもよく、ソースＣＵにおける部材、集積回路、又はチップであってもよい。

【0106】

図７は、本出願の実施例に係るネットワーク切り替え装置の可能な構造概略図を示す。図７に示すように、本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置７０は、受信モジュール７１と送信モジュール７２とを含んでもよい。

【0107】

ここで、受信モジュール７１は、ソースＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信するために用いられ、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれる。送信モジュール７２は、切り替え要求メッセージに基づいて、切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信するために用いられ、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれる。

【0108】

一つの可能な実現方式では、上記切り替え要求メッセージには、ＩＡＢノードのＭＴのコンテキスト情報である第二のターゲット情報がさらに含まれる。上記切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報がさらに含まれる。

【0109】

一つの可能な実現方式では、上記第二の配置情報は、ＳＲＢ情報と、ＤＲＢ情報と、サービングセル情報と、パワー制御情報と、測定報告情報と、ＤＵのＵｕインターフェースのセル配置情報と、時間周波数リソース配置情報と経路情報とのうちの少なくとも一つを含む。

【0110】

【0111】

【0112】

【0113】

【0114】

【0115】

【0116】

本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置は、上記方法の実施例でターゲットＣＵが実現する各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、具体的にここではこれ以上説明しない。

【0117】

本出願の実施例は、ネットワーク切り替え装置を提供し、ターゲットＣＵは、ソースＣＵにより送信された切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報に基づいて、第一の配置情報（即ちターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報）をソースＣＵに送信できることによって、ソースＣＵは、この第一の配置情報をＩＡＢノードに送信して、ＩＡＢノードは、この第一の配置情報に基づいてＤＵの切り替えプロセスを実行するため、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現することができる。

【0118】

本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、装置であってもよく、ターゲットＣＵにおける部材、集積回路、又はチップであってもよい。

【0119】

図８は、本出願の実施例に係るネットワーク切り替え装置の可能な構造概略図を示す。図８に示すように、本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置８０は、受信モジュール８１と実行モジュール８２とを含んでもよい。

【0120】

ここで、受信モジュール８１は、ソースＣＵにより送信された、ターゲットＣＵがＩＡＢノードに配置するＤＵのネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報を受信するために用いられる。実行モジュール８２は、第一の配置情報に基づいて、ＤＵの切り替えプロセスを実行するために用いられる。

【0121】

一つの可能な実現方式では、上記受信モジュール８１は、ソースＣＵにより送信された、ターゲットＣＵがＭＴに配置するネットワーク切り替え用の情報である第二の配置情報を受信するためにも用いられる。上記実行モジュール８２は、第二の配置情報に基づいて、ＭＴの切り替えプロセスを実行するためにも用いられる。

【0122】

【0123】

本出願の実施例によるネットワーク切り替え装置は、上記方法の実施例でＩＡＢノードが実現する各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、具体的にここではこれ以上説明しない。

【0124】

本出願の実施例は、ネットワーク切り替え装置を提供し、ＩＡＢノードが、ソースＣＵにより送信された第一の配置情報（即ちターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報）に基づいて、ＤＵの切り替えプロセスを実行できるため、切り替えすべきＩＡＢ－ＤＵがソースネットワークからターゲットネットワークに切り替わることを実現することができる。

【0125】

本出願の実施例におけるネットワーク切り替え装置は、装置であってもよく、ＩＡＢノードにおける部材、集積回路、又はチップであってもよい。

【0126】

選択的に、図９に示すように、本出願の実施例は、通信機器９０をさらに提供し、この通信機器９０は、プロセッサ９１と、メモリ９２と、メモリ９２に記憶されており、且つ前記プロセッサ９１上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器９０がソースＣＵである場合、このプログラム又は命令がプロセッサ９１により実行される時、上記方法の実施例でソースＣＵが実現する各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。この通信機器９０がターゲットＣＵである場合、このプログラム又は命令がプロセッサ９１により実行される時、上記方法の実施例でターゲットＣＵが実現する各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。この通信機器９０がＩＡＢノードである場合、このプログラム又は命令がプロセッサ９１により実行される時、上記方法の実施例でＩＡＢノードが実現する各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

【0127】

本出願の実施例は、ＣＵをさらに提供し、図１０は、本出願の実施例を実現するＣＵのハードウェア構造概略図である。

【0128】

説明すべきこととして、図１０に示すＣＵのハードウェア構造は、上記実施例におけるソースＣＵのハードウェア構造又はターゲットＣＵのハードウェア構造であってもよい。

【0129】

ＣＵ１００は、少なくとも一つのプロセッサ１０１と、メモリ１０２と、ユーザインターフェース１０３と、少なくとも一つのネットワークインターフェース１０４とを含むが、それらに限らない。ＣＵ１００における各アセンブリは、バスシステム１０５を介して結合される。

【0130】

説明すべきこととして、当業者であれば理解できるように、図１０に示すＣＵ１００の構造は、ＣＵに対する限定を構成するものではなく、ＣＵは、図１０に示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。

【0131】

本出願の実施例では、少なくとも一つのネットワークインターフェース１０４は、切り替え要求メッセージをターゲットＣＵに送信し、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれ、ターゲットＣＵにより送信された切り替え応答メッセージを受信し、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれ、ＩＡＢノードがＤＵの切り替えプロセスを実行するための第一の配置情報をＩＡＢノードに送信するために用いられる。

【0132】

又は、少なくとも一つのネットワークインターフェース１０４は、ソースＣＵにより送信された切り替え要求メッセージを受信し、この切り替え要求メッセージには、切り替えすべきＩＡＢノードのＤＵのコンテキスト情報である第一のターゲット情報が含まれ、切り替え要求メッセージに基づいて、切り替え応答メッセージをソースＣＵに送信し、この切り替え応答メッセージには、ターゲットＣＵがＤＵに配置するネットワーク切り替え用の情報である第一の配置情報が含まれるために用いられる。

【0133】

【0134】

選択的に、少なくとも一つのネットワークインターフェース１０４は、ＩＡＢノードがＭＴの切り替えプロセスを実行するための第二の配置情報をＩＡＢノードに送信するためにも用いられる。

【0135】

理解できるように、バスシステム１０５は、これらのアセンブリ間の接続通信を実現するために用いられる。バスシステム１０５は、データバスを含むほか、電源バスと、制御バスと、状態信号バスとをさらに含む。しかしながら、明瞭に説明するために、図１０において、様々なバスをいずれもバスシステム１０５と記す。

【0136】

ここで、ユーザインターフェース１０３は、ディスプレイ、キーボード又はクリック機器（例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド又はタッチスクリーン）などを含んでもよい。

【0137】

理解できるように、本出願の実施例におけるメモリ１０２は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性と非揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ（ｒｅａｄ－ｏｎｌｙｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、プログラマブルリードオンリーメモリ（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲＯＭ、ＰＲＯＭ）、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（ｅｒａｓａｂｌｅＰＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ（ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ）又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ（ｒａｎｄｏｍａｃｃｅｓｓｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）であってもよく、それは、外部キャッシュと使用される。制限的でなく例示的な説明により、多くの形式のＲＡＭ、例えばスタティックランダムアクセスメモリ（ｓｔａｔｉｃＲＡＭ、ＳＲＡＭ）、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ｄｙｎａｍｉｃＲＡＭ、ＤＲＡＭ）、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（ｓｙｎｃｈｒｏｎｏｕｓＤＲＡＭ、ＳＤＲＡＭ）、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（ｄｏｕｂｌｅｄａｔａｒａｔｅＳＤＲＡＭ、ＤＤＲＳＤＲＡＭ）、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ（ｅｎｈａｎｃｅｄＳＤＲＡＭ、ＥＳＤＲＡＭ）、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ（ｓｙｎｃｈｌｉｎｋＤＲＡＭ、ＳＬＤＲＡＭ）及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ（ｄｉｒｅｃｔｒａｍｂｕｓＲＡＭ、ＤＲＲＡＭ）は、利用可能である。本出願の実施例に記述されたメモリ１０２は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図するものであるが、それらに限らない。

【0138】

いくつかの実施の形態では、メモリ１０２には、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はオペレーティングシステム１０２１とアプリケーションプログラム１０２２というそれらの拡張セットが記憶されている。

【0139】

ここで、オペレーティングシステム１０２１は、様々なシステムプログラム、例えば、フレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライバレイヤなどを含み、様々な基礎的な業務の実現及びハードウェアに基づくタスクの処理のために用いられる。アプリケーションプログラム１０２２は、様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレーヤ、ブラウザなどを含み、様々なアプリケーション業務を実現するために用いられる。本出願の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム１０２２に含まれてもよい。

【0140】

本出願の実施例では、ＣＵ１００は、メモリ１０２に記憶されており、且つプロセッサ１０１上で運行できるプログラム又は命令をさらに含んでもよく、このプログラム又は命令がプロセッサ１０１により実行される時、本出願の実施例による方法のステップを実現する。

【0141】

上記本出願の実施例に開示される方法は、プロセッサ１０１に用いられ、又はプロセッサ１０１により実現されてもよい。プロセッサ１０１は、信号の処理能力を有する集積回路チップである可能性がある。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ１０１におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令により完了されてもよい。上記のプロセッサ１０１は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ（ｄｉｇｉｔａｌｓｉｇｎａｌｐｒｏｃｅｓｓｏｒ、ＤＳＰ）、専用集積回路（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓｐｅｃｉｆｉｃｉｎｔｅｇｒａｔｅｄｃｉｒｃｕｉｔ、ＡＳＩＣ）、従来のプログラマブルゲートアレイ（ｆｉｅｌｄｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅｇａｔｅａｒｒａｙ、ＦＰＧＡ）又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリであってもよい。本出願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図は実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又はこのプロセッサは、任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例を組み合わせて開示された方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサにより実行され、又は復号化プロセッサにおけるハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行されるように直接に具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの当分野でよく知られている他のコンピュータ可読記憶媒体に配置することができる。このコンピュータ可読記憶媒体は、メモリ１０２に位置し、プロセッサ１０１は、メモリ１０２における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了させる。具体的には、このコンピュータ可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、プログラム又は命令がプロセッサ１０１により実行される時、本出願の実施例による方法の実施例の各ステップを実現する。

【0142】

理解できるように、本出願の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数のＡＳＩＣ、ＤＳＰ、デジタルシグナルプロセッシングデバイス（ＤＳＰｄｅｖｉｃｅ、ＤＳＰＤ）、プログラマブルロジックデバイス（ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅｌｏｇｉｃｄｅｖｉｃｅ、ＰＬＤ）、ＦＰＧＡ、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願の前記機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。

【0143】

ソフトウェアの実現に対して、本出願の実施例に記載の機能を実行するモジュール（例えばプロセス、関数など）によって本出願の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。

【0144】

本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、この可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令が図１０に示すプロセッサ１０１により実行される時、上記方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えばＲＯＭ、ＲＡＭ、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。

【0145】

本出願の実施例は、ＩＡＢノードをさらに提供し、図１１は、本出願の実施例を実現するＩＡＢノードのハードウェア構造概略図である。

【0146】

図１１に示すように、このＩＡＢノード１１０は、アンテナ１１１、無線周波数装置１１２、及びベースバンド装置１１３を含む。アンテナ１１１と無線周波数装置１１２とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置１１２は、アンテナ１１１を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置１１３に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置１１３は、送信する情報を処理し、無線周波数装置１１２に送信し、無線周波数装置１１２は、受信した情報を処理した後にアンテナ１１１を介して送出する。

【0147】

上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置１１３に配置してもよく、以上の実施例でＩＡＢノードで実行される方法は、ベースバンド装置１１３に実装されてもよく、このベースバンド装置１１３は、プロセッサ１１４とメモリ１１５とを含む。

【0148】

ベースバンド装置１１３は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図１１に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ１１４であり、メモリ１１５と接続されて、メモリ１１５におけるプログラムを呼び出し、以上方法の実施例に示すＩＡＢノードの操作を実行する。

【0149】

このベースバンド装置１１３は、無線周波数装置１１２との情報のインタラクションに用いられるネットワークインターフェース１１６をさらに含んでもよく、このインターフェースは、例えば汎用パブリック無線インターフェース（ｃｏｍｍｏｎｐｕｂｌｉｃｒａｄｉｏｉｎｔｅｒｆａｃｅ、ＣＰＲＩ）である。

【0150】

具体的には、本出願の実施例のＩＡＢノードは、メモリ１１５に記憶されており、且つプロセッサ１１４上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ１１４は、メモリ１１５における命令又はプログラムを呼び出し、上記各モジュール実行の方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

【0151】

本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、この可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

【0152】

ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばＲＯＭ、ＲＡＭ、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。

【0153】

本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行するために用いられ、上記方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。

【0154】

理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。

【0155】

説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を１つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は記述された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。

【0156】

以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合に、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体（例えばＲＯＭ／ＲＡＭ、磁気ディスク、光ディスク）に記憶されており、一台の端末（携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい）に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。

【0157】

以上は、図面と結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。

【図1】