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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】診断システム、診断方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
G05B23/02 302Z
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020164078
(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公開番号】P2022056194
(43)【公開日】2022-04-08
【審査請求日】2023-07-10
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高岡 浩一
(72)【発明者】
【氏名】水嶋 徹
(72)【発明者】
【氏名】前田 龍一
(72)【発明者】
【氏名】神吉 大
(72)【発明者】
【氏名】白倉 馨
(72)【発明者】
【氏名】白倉 裕二郎
【審査官】西井 香織
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-094044(JP,A)
【文献】特開2018-164159(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記使用情報を記憶する記憶部と、
前記取得部で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う第1診断部と、
前記第1診断部において所定の診断結果が出力されると、前記取得部で取得され前記記憶部に記憶された、前記第1期間よりも長い第2期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第2の診断を行う第2診断部と、を備える、
診断システム。
【請求項2】
前記所定の診断結果は、前記設備の異常を示す診断結果である、
請求項1に記載の診断システム。
【請求項3】
前記第1の診断において、前記第1診断部は、前記設備の異常の程度を特定する、
請求項2に記載の診断システム。
【請求項4】
前記記憶部は、前記設備の異常の履歴を記憶し、
前記第1診断部及び前記第2診断部のうち少なくとも一方は、前記記憶部に記憶された前記設備の異常の履歴を更に用いて診断を行う、
請求項2又は3に記載の診断システム。
【請求項5】
互いに通信する第1通信部及び第2通信部を更に備え、
前記第1通信部は、前記第1診断部において前記所定の診断結果が出力されると、前記取得部で取得され前記記憶部に記憶された、前記第2期間に亘る前記使用情報を前記第2通信部へ送信し、前記第2診断部は、前記第2通信部から前記第2期間に亘る前記使用情報を取得する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項6】
前記第1診断部を複数備え、
前記取得部で取得された前記使用情報を前記複数の第1診断部のうちいずれに提供するかを決定する仕分部を更に備える、
請求項1~5のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項7】
前記仕分部は、前記取得部で取得された前記使用情報を前記複数の第1診断部のうちいずれに提供するかを、前記使用情報に対応する前記設備の種類に基づいて決定する、
請求項6に記載の診断システム。
【請求項8】
前記使用情報は、前記設備におけるエネルギーの使用状況に関する情報を含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項9】
前記第1診断部及び前記第2診断部のうち少なくとも一方は、過去の前記使用情報のパターンに基づいて、前記設備の診断に関するパラメータを更新する、
請求項1~8のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項10】
前記第1診断部及び前記第2診断部のうち少なくとも一方は、過去の前記使用情報のパターンに基づいて、前記使用情報の欠損データを補完する補完データを生成する、
請求項1~9のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項11】
ユーザによる前記使用情報の入力を受け付けるユーザ入力部を更に備え、
前記第1診断部及び前記第2診断部のうち少なくとも一方は、前記ユーザ入力部に入力された前記使用情報を更に用いて、前記設備に関する診断を行う、
請求項1~10のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項12】
前記設備は、複数存在し、
前記第1診断部及び前記第2診断部のうち少なくとも一方は、前記複数の設備の前記使用状況の組み合わせに基づいて、前記複数の設備のうち少なくとも1つの設備に関する診断を行う、
請求項1~11のいずれか一項に記載の診断システム。
【請求項13】
設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記使用情報を記憶する記憶部と、
前記取得部で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う第1診断部と、
前記第1診断部において所定の診断結果が出力されると、前記取得部で取得され前記記憶部に記憶された、前記第1期間よりも長い第2期間に亘る前記使用情報を、第2通信部へ送信し、前記第2通信部を介して、前記第2期間に亘る前記使用情報を用いて前記設備に関する第2の診断をする第2診断部へ提供する第1通信部と、を備える、
診断システム。
【請求項14】
設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する取得処理と、
前記取得処理で取得された前記使用情報を記憶する記憶処理と、
前記取得処理で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う第1診断処理と、
前記第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、前記取得処理で取得され前記記憶処理で記憶された、前記第1期間よりも長い第2期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第2の診断を行う第2診断処理と、を有する、
診断方法。
【請求項15】
設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する取得処理と、
前記取得処理で取得された前記使用情報を記憶する記憶処理と、
前記取得処理で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う第1診断処理と、
前記第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、前記取得処理で取得され前記記憶処理で記憶された、前記第1期間よりも長い第2期間に亘る前記使用情報を、第2通信部へ送信し、前記第2通信部を介して、前記第2期間に亘る前記使用情報を用いて前記設備に関する第2の診断をする第2診断部へ提供する第1通信処理と、を有する、
診断方法。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の診断方法を、1以上のプロセッサに実行させるための、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に診断システム、診断方法及びプログラムに関し、より詳細には、設備に関する診断を行う診断システム、診断方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の機器管理システム(診断システム)は、店舗の通信装置と通信接続するサーバを備える。店舗の通信装置は、店舗の機器の消費電力と電流波形の少なくとも一方をサーバに送信する。サーバは、店舗の通信装置から送信された店舗の機器の消費電力と電流波形の少なくとも一方に基づき、機器の劣化状況を評価する第1の手段と、劣化状況に基づき、修理又は交換対象となる機器に対して、修理又は交換の優先度を設定する第2の手段と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2017/047721号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、設備に関する診断の処理量を低減させることができる診断システム、診断方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る診断システムは、取得部と、記憶部と、第1診断部と、第2診断部と、を備える。前記取得部は、設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する。前記記憶部は、前記取得部で取得された前記使用情報を記憶する。前記第1診断部は、前記取得部で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う。前記第2診断部は、前記第1診断部において所定の診断結果が出力されると、前記取得部で取得され前記記憶部に記憶された、第2期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第2の診断を行う。前記第2期間は、前記第1期間よりも長い。
【0006】
本開示の別の一態様に係る診断システムは、取得部と、記憶部と、第1診断部と、第1通信部と、を備える。前記取得部は、設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する。前記記憶部は、前記取得部で取得された前記使用情報を記憶する。前記第1診断部は、前記取得部で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う。前記第1通信部は、前記第1診断部において所定の診断結果が出力されると、前記取得部で取得され前記記憶部に記憶された、第2期間に亘る前記使用情報を、第2通信部へ送信し、前記第2通信部を介して、前記第2期間に亘る前記使用情報を、第2診断部へ提供する。前記第2期間は、前記第1期間よりも長い。前記第2診断部は、前記第2期間に亘る前記使用情報を用いて前記設備に関する第2の診断をする。
【0007】
本開示の一態様に係る診断方法は、取得処理と、記憶処理と、第1診断処理と、第2診断処理と、を有する。前記取得処理では、設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する。前記記憶処理では、前記取得処理で取得された前記使用情報を記憶する。前記第1診断処理では、前記取得処理で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う。前記第2診断処理では、前記第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、前記取得処理で取得され前記記憶処理で記憶された、第2期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第2の診断を行う。前記第2期間は、前記第1期間よりも長い。
【0008】
本開示の別の一態様に係る診断方法は、取得処理と、記憶処理と、第1診断処理と、第1通信処理と、を有する。前記取得処理では、設備の使用状況を測定するセンサから、前記使用状況に関する使用情報を取得する。前記記憶処理では、前記取得処理で取得された前記使用情報を記憶する。前記第1診断処理では、前記取得処理で取得された、第1期間に亘る前記使用情報を用いて、前記設備に関する第1の診断を行う。前記第1通信処理では、前記第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、前記取得処理で取得され前記記憶処理で記憶された、第2期間に亘る前記使用情報を、第2通信部へ送信し、前記第2通信部を介して、前記第2期間に亘る前記使用情報を、第2診断部へ提供する。前記第2期間は、前記第1期間よりも長い。前記第2診断部は、前記第2期間に亘る前記使用情報を用いて前記設備に関する第2の診断をする。
【0009】
本開示の一態様に係るプログラムは、上記のいずれかの態様に係る前記診断方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、設備に関する診断の処理量を低減させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態に係る診断システムのブロック図である。
図2図2は、同上の診断システムを用いた診断方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
以下、実施形態に係る診断システム、診断方法及びプログラムについて、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0013】
(概要)
図1に示すように、本実施形態の診断システム100は、取得部11と、記憶部12と、第1診断部14と、第2診断部22と、を備える。取得部11は、設備31の使用状況を測定するセンサ32から、使用状況に関する使用情報を取得する。記憶部12は、取得部11で取得された使用情報を記憶する。第1診断部14は、取得部11で取得された、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備31に関する第1の診断を行う。第2診断部22は、第1診断部14において所定の診断結果が出力されると、取得部11で取得され記憶部12に記憶された、第2期間に亘る使用情報を用いて、設備31に関する第2の診断を行う。第2期間は、第1期間よりも長い。
【0014】
本実施形態によれば、第1診断部14において所定の診断結果が出力されることをトリガとして、第2診断部22でより長期の使用情報を用いた診断がされる。そのため、常時、第2診断部22で診断する場合と比較して、診断システム100の診断の処理量を低減させることができる。
【0015】
また、第1診断部14でのみ診断を行い第2診断部22で診断を行わない場合と比較して、診断の精度の向上を図ることができる。すなわち、第2の診断は、比較的長い第2期間に亘る使用情報を用いた診断なので、第1の診断と比較して、例えば、使用情報の瞬間的な変化(ノイズ等)が診断に与える影響を低減させることができる。
【0016】
(詳細)
以下、本実施形態の診断システム100について、より詳細に説明する。
【0017】
(1)診断システム
診断システム100は、一例として、施設3に設置された1又は複数の設備31に関する診断、より詳細には、各設備31の異常に関する診断を行うために用いられる。診断システム100は、第1サーバ1と、複数(図1では3つ)の第2サーバ2と、を備える。施設3に設置された1又は複数の設備31、1又は複数のセンサ32及び通信機器33等の構成は、診断システム100に含まれないが、これらのうち少なくとも一部が、診断システム100に含まれていてもよい。
【0018】
また、診断システム100は、複数の施設3の各々に設置された設備31に関する診断を行うことができるが、本実施形態では、施設3の数は1つであるとする。
【0019】
本実施形態では、センサ32は、複数(図1では3つ)設けられている。複数のセンサ32の各々は、設備31の使用状況を測定する。本実施形態では、複数(図1では3つ)の設備31と一対一で対応して、複数のセンサ32が設けられており、各センサ32が対応する設備31の使用状況を測定する場合を想定している。ただし、1つの設備31に2つ以上のセンサ32が対応していてもよいし、1つのセンサ32が2つ以上の設備31に対応していてもよい。
【0020】
また、本実施形態では、複数のセンサ32と一対一で対応して、複数(図1では3つ)の第1診断部14が設けられており、複数の第1診断部14と一対一で対応して、複数(図1では3つ)の第2診断部22が設けられている。本実施形態では、各センサ32の測定結果(使用情報)を用いて、センサ32に対応する第1診断部14が第1の診断を行い、第1診断部14が所定の診断結果を出力すると、第1診断部14に対応する第2診断部22が第2の診断を行うことを想定している。ただし、1つの第1診断部14に2つ以上のセンサ32が対応していてもよいし、1つのセンサ32が2つ以上の第1診断部14に対応していてもよい。また、1つの第1診断部14に2つ以上の第2診断部22が対応していてもよいし、1つの第2診断部22が2つ以上の第1診断部14に対応していてもよい。
【0021】
以下では、3つの設備31を区別して、それぞれ設備31A、31B、31Cと称することがある。また、3つのセンサ32を区別して、それぞれセンサ32A、32B、32Cと称することがある。
【0022】
以下では、3つの第1診断部14を区別して、それぞれ第1診断部14A、14B、14Cと称することがある。また、3つの第2診断部22を区別して、それぞれ第2診断部22A、22B、22Cと称することがある。また、3つの第2サーバ2を区別して、それぞれ第2サーバ2A、2B、2Cと称することがある。
【0023】
設備31A、センサ32A、第1診断部14A、第2診断部22A、第2サーバ2Aが互いに対応する。設備31B、センサ32B、第1診断部14B、第2診断部22B、第2サーバ2Bが互いに対応する。設備31C、センサ32C、第1診断部14C、第2診断部22C、第2サーバ2Cが互いに対応する。
【0024】
(2)施設
施設3には、複数(図1では3つ)の設備31と、複数(図1では3つ)のセンサ32と、通信機器33と、が設置されている。
【0025】
施設3の一例は、戸建住宅及び集合住宅等の住宅施設、並びに、事務所、店舗、学校、介護施設及び工場等の非住宅施設等である。
【0026】
設備31の一例は、電気設備(受電設備、配電設備及び電源設備等)、ガス設備、空調設備、換気設備、昇降設備(エレベータ及びエスカレータ等)、通信設備、駐車場設備、給水設備及び排水設備等である。設備31は、機器を含み得る。機器の一例は、電気機器である。電気機器の一例は、給湯機器、空調機器、音響機器、照明機器、モータ、ポンプ等である。また、設備31は、屋内配線等の電線及びそれに付帯するスイッチ、コンセント等の配線器具を含み得る。本実施形態では、主として、診断システム100が設備31の電気機器に関する診断を行うために用いられる場合について説明する。
【0027】
センサ32の一例は、電力センサ、電圧センサ、電流センサ、振動センサ、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光センサ、圧力センサ及びトルクセンサ等である。本実施形態では、複数のセンサ32は、そのうち少なくとも1つのセンサ32として、電力センサを含む。電力センサは、設備31(電気機器)の消費電力を測定する。設備31の消費電力の情報は、設備31の使用状況に関する使用情報に相当する。つまり、センサ32は、設備31の使用状況に関する物理量(消費電力)を、使用情報として測定する。また、設備31の消費電力の情報は、設備31におけるエネルギー(電気エネルギー)の使用状況に関する情報に相当する。すなわち、取得部11で取得される使用情報は、設備31におけるエネルギーの使用状況に関する情報を含む。
【0028】
センサ32として、エネルギーの使用状況を測定する電力センサ等を用いる場合、取得部11は、エネルギーを使用する設備31が対象であれば、使用情報を取得できるので、多くの種類の設備31を診断システム100の診断対象とすることができる。また、設備31が別の種類の設備31に交換された場合であっても、センサ32の交換を要することなく、交換後の設備31に対して診断を行うことができる。
【0029】
なお、2以上の設備31の消費電力をまとめて測定するセンサ32の出力波形を解析することで、2以上の設備31のうち特定の設備31の消費電力の情報が抽出されてもよい。
【0030】
また、電力センサの測定結果に限らず、本実施形態における各種のセンサ32の測定結果は、設備31の使用状況に関する使用情報に相当する。例えば、振動センサは、設備31(電気機器)としての空調機器、モータ又はポンプの振動(振幅、周波数及び波形等)を測定する。温度センサは、設備31としてのモータの温度又はモータの周囲の温度を測定する。音センサは、設備31としてのモータから発生する音(波形、音圧、周波数等)を測定する。圧力センサは、設備31としてのモータ又はポンプが稼働することで発生する圧力を測定する。トルクセンサは、設備31としてのモータのトルクを測定する。
【0031】
通信機器33は、第1サーバ1と通信するための通信インタフェースを含んでいる。通信機器33は、通信インタフェースを介して、第1サーバ1と通信可能である。本開示でいう「通信可能」とは、有線通信又は無線通信の適宜の通信方式により、直接的、又はネットワーク若しくは中継器等を介して間接的に、信号を授受できることを意味する。
【0032】
通信機器33は、複数のセンサ32の各々から、センサ32の測定結果(使用情報)と、センサ32の識別情報と、を取得し、第1サーバ1に送信する。
【0033】
(3)第1サーバ
第1サーバ1は、取得部11と、記憶部12と、仕分部13と、複数(図1では3つ)の第1診断部14と、第1通信部15と、を備える。
【0034】
取得部11は、施設3に設置された通信機器33と通信するための通信インタフェースを含んでいる。取得部11は、通信インタフェースを介して、通信機器33と通信可能である。取得部11は、通信機器33を介して、センサ32から出力された使用情報と、センサ32の識別情報と、を取得する。
【0035】
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等である。記憶部12は、取得部11で取得された使用情報と、センサ32の識別情報と、を記憶する。
【0036】
仕分部13は、取得部11で取得された使用情報を複数の第1診断部14のうちいずれに提供するかを決定する。すなわち、複数の第1診断部14にはそれぞれ、対応する設備31に関する使用情報が提供される。より詳細には、仕分部13は、取得部11で取得された使用情報を複数の第1診断部14のうちいずれに提供するかを、使用情報に対応する設備31の種類に基づいて決定する。設備31の種類は、例えば、設備31(電気機器)のメーカ名、機種、品番、又は、一般的な名称(モータ、ポンプ、スイッチ、コンセント等)により区別される種類である。
【0037】
仕分部13は、例えば、センサ32の識別情報を参照することで、使用情報が複数の設備31のうちいずれの設備31に関する使用情報であるかを判定する。センサ32の識別情報と設備31との対応関係を示す情報は、予め記憶部12に記憶されていてもよいし、センサ32から出力される信号に含まれていてもよい。
【0038】
仕分部13は、使用情報が複数の設備31のうちいずれの設備31に関する使用情報であるかを判定すると、複数の第1診断部14のうち、判定により特定された設備31に対応する第1診断部14へ、使用情報を提供する。複数の設備31と複数の第1診断部14との対応関係を示す情報が、予め記憶部12に記憶されていてもよいし、仕分部13が所定の条件に基づいて適当な対応関係を決定してもよい。
【0039】
また、仕分部13は、取得部11で取得された使用情報をいずれの第1診断部14に提供するかを示す仕分情報を生成し、記憶部12は、使用情報を仕分情報と紐付けて記憶してもよい。さらに、複数の第1診断部14の各々は、記憶部12に記憶された仕分情報を参照することで、自らに割り当てられた使用情報を記憶部12から取得してもよい。
【0040】
複数の第1診断部14の各々には、取得部11から仕分部13又は記憶部12を介して、対応する設備31に関する使用情報が提供される。複数の第1診断部14の各々は、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備31に関する第1の診断を行う。例えば、複数の第1診断部14の各々は、所定時間ごとに使用情報の提供を受け、使用情報が提供される度に、第1の診断を行う。本実施形態では、所定時間は、第1期間と一致する。所定時間が例えば10分で、使用情報が消費電力の情報の場合、第1診断部14は、過去10分間の消費電力の情報を受け取り、この情報に基づいて、第1の診断を行う。つまり、この場合に第1診断部14は、過去10分間の消費電力の推移を示す情報に基づいて、第1の診断を行う。
【0041】
使用情報は、数値情報を含み得る。例えば、使用情報は、数値情報として、消費電力の情報を含む。第1診断部14は、消費電力を閾値と比較することで、第1の診断を行う。閾値は、記憶部12に予め記憶されている。消費電力を閾値と比較するとは、消費電力の瞬時値を閾値と比較することであってもよいし、ある期間における消費電力の積分値を閾値と比較することであってもよい。
【0042】
例えば、第1の診断において、第1診断部14は、消費電力を第1閾値、第2閾値及び第3閾値の各々と比較する。これにより、第1診断部14は、設備31の異常の程度を特定する。第1閾値は第2閾値よりも大きく、第2閾値は第3閾値よりも大きい。設備31に漏電、劣化又は製品不良等の異常があると、正常時と比較して、センサ32(電力センサ)で測定される消費電力は大きくなる場合がある。そこで、第1診断部14は、消費電力が第1閾値よりも大きいと、設備31の異常の程度が「a」であると診断する。また、第1診断部14は、消費電力が第1閾値以下であり、かつ、第2閾値よりも大きいと、設備31の異常の程度が「b」であると判定する。また、第1診断部14は、消費電力が第2閾値以下であり、かつ、第3閾値よりも大きいと、設備31の異常の程度が「c」であると判定する。また、第1診断部14は、消費電力が第3閾値以下であると、設備31に異常が無いと判定する。異常の程度は、「a」が最も大きく、「c」が最も小さく、「b」が「a」と「c」との中間の程度である。
【0043】
第1診断部14において所定の診断結果が出力されると、第1診断部14は、異常信号を出力する。異常信号は、第1通信部15を介して、第1診断部14に対応する第2サーバ2の第2診断部22へ送信される。一方で、第1診断部14において所定の診断結果が出力されないと、第1診断部14は、異常信号を出力しない。異常信号は、設備31に異常があることを示す信号である。所定の診断結果は、例えば、異常の程度が「a」、「b」、「c」のいずれかであることである。すなわち、所定の診断結果は、設備31の異常を示す診断結果である。異常信号は、異常の程度(「a」、「b」又は「c」)を示す情報を含んでいてもよい。また、異常信号は、異常の種類を示す情報を含んでいてもよい。
【0044】
なお、異常の程度が「c」である場合に設備31について想定される状態が、異常と言うには満たない程度の状態であってもよい。例えば、この場合に想定される状態が、設備31の異常の予兆であってもよい。つまり、本開示において、「異常」とは、異常そのものだけではなく、異常の予兆をも含む概念である。
【0045】
また、「b」又は「c」である場合に設備31について想定される状態が、設備31の異常の予兆であってもよい。また、異常の程度が「a」、「b」又は「c」である場合に設備31について想定される状態が、設備31の異常の予兆であってもよい。
【0046】
第1閾値、第2閾値及び第3閾値を用いた上述の診断は、第1の診断の一例に過ぎず、第1診断部14は、適宜、別の方式で第1の診断を行ってもよい。例えば、第1診断部14は、所定の期間内に、消費電力が閾値を超えた回数が所定回数以上となると、設備31に異常が有ると判定してもよい。また、第1診断部14は、第1の診断においてセンサ32の出力(使用情報)をセンサ32の過去の出力又は診断用データと比較することで設備31の異常の有無を判定してもよい。診断用データは、例えば、設備31のメーカが設備31の信頼性試験の結果に基づいて生成する、設備31の正常時又は異常時の使用情報を示すデータである。また、センサ32としての電圧センサが設備31における電圧波形を測定し、第1診断部14は、第1の診断において電圧波形を解析することで設備31の異常の有無を判定してもよい。
【0047】
第1通信部15は、第2サーバ2(第2通信部21)と通信するための通信インタフェースを含んでいる。第1通信部15は、通信インタフェースを介して、第2サーバ2と通信可能である。なお、第1通信部15が取得部11を兼ねていてもよい。
【0048】
第1通信部15は、第1診断部14において所定の診断結果が出力されると、記憶部12に記憶された、第2期間に亘る使用情報を、第2サーバ2の第2通信部21へ送信する。第2診断部22は、第2通信部21から第2期間に亘る使用情報を取得する。つまり、第1通信部15は、第2期間に亘る使用情報を、第2通信部21を介して第2診断部22へ提供(送信)する。これにより、第2診断部22が第2の診断を開始することが可能となる。また、このとき、第1通信部15は、第1診断部14の第1の診断の結果を示す情報をも第2診断部22へ提供する。
【0049】
例えば、第1診断部14Aにおいて所定の診断結果が出力されると、第1診断部14Aからの指令により第1通信部15は、第1診断部14Aに対応する第2診断部22Aへ、第2期間に亘る使用情報を提供する。第2診断部22Aへ提供される使用情報は、第2診断部22Aに対応するセンサ32Aから出力される情報である。
【0050】
第2期間は、第2診断部22における第2の診断に必要な、適宜の長さの期間である。例えば、第1診断部14において所定の診断結果が出力されると、第1通信部15は、まず、その旨を第2診断部22に通知する。次に、第2診断部22は、第2期間を指定する信号を第1通信部15へ送信する。第1通信部15は、第2診断部22から指定された第2期間に亘る使用情報を記憶部12から取得し、第2診断部22へ提供する。
【0051】
第2期間は、例えば、1か月、数か月、1年、数年、10年等の期間である。第2期間は、例えば、設備31が初めて稼働を開始してから現在までの期間であってもよい。
【0052】
第2診断部22へ提供される第2期間に亘る使用情報は、第1診断部14で第1の診断に使用される第1期間に亘る使用情報と比較して、期間の長さの観点から見て詳細な情報である。つまり、第2期間は、第1期間よりも長い。加えて、第2診断部22へ提供される第2期間に亘る使用情報は、第1診断部14で第1の診断に使用される第1期間に亘る使用情報と比較して、期間の長さ以外の観点から見て詳細な情報であってもよい。例えば、第1診断部14で第1の診断に使用される使用情報が1つのセンサ32から出力される使用情報である場合に、第2診断部22に提供される使用情報は、2以上のセンサ32から出力される使用情報であってもよい。
【0053】
また、第2診断部22に提供される使用情報は、第1診断部14で第1の診断に使用される使用情報の一部又は全部を欠いていてもよい。例えば、第1診断部14で第1の診断に使用される使用情報がセンサ32Aから出力される使用情報である場合に、第2診断部22に提供される使用情報は、センサ32Aとは別のセンサから出力される使用情報であってもよい。
【0054】
(4)第2サーバ
複数の第2サーバ2の各々の所有者は、例えば、第2サーバ2に対応する設備31のメーカ、管理者又はメンテナンス事業者である。ある第2サーバ2の所有者は、別の第2サーバ2の所有者と異なっていてもよいし、同じであってもよい。
【0055】
複数の第2サーバ2の各々は、第2通信部21と、第2診断部22と、ユーザ入力部23と、を備える。
【0056】
第2通信部21は、第1サーバ1(第1通信部15)と通信するための通信インタフェースを含んでいる。第2通信部21は、通信インタフェースを介して、第1サーバ1と通信可能である。
【0057】
ユーザ入力部23は、ユーザによる使用情報の入力を受け付ける。ユーザ入力部23は、例えば、タッチパネルディスプレイ等のユーザインタフェースを含む。ユーザインタフェースに対するユーザの操作により、使用情報が入力される。ユーザは、例えば、第2サーバ2を運用する者である。
【0058】
ユーザ入力部23に入力される使用情報は、例えば、設備31を目視等により点検した点検結果に関する情報を含む。点検結果に関する情報は、例えば、正常又は異常の評価、異常の種類及び異常の程度等の情報である。
【0059】
第2診断部22は、第1サーバ1から、第2通信部21を介して、第2期間に亘る使用情報を取得すると、第2期間に亘る使用情報を用いて、設備31に関する第2の診断を行う。第2の診断は、第1の診断よりも詳細な診断である。また、第2診断部22は、第1サーバ1から取得した使用情報に加えて、ユーザ入力部23に入力された使用情報を更に用いて、設備31に関する第2の診断を行ってもよい。また、第2診断部22は、第1サーバ1から取得した異常の程度の情報を更に用いて、設備31に関する第2の診断を行ってもよい。
【0060】
また、第2診断部22は、第2期間に亘る使用情報を取得した場合以外には、第2の診断処理を行わない。この点において、第2診断部22は、常時第1の診断を行う第1診断部14と相違する。
【0061】
第2診断部22は、例えば、使用情報に含まれる数値情報(例えば、消費電力)を閾値と比較することで、第2の診断を行う。これにより、第2診断部22は、設備31の異常の有無を判定する。例えば、第2診断部22は、消費電力が閾値よりも大きいと、設備31に異常が有ると判定し、消費電力が閾値以下であると、設備31に異常が無いと判定する。なお、第2診断部22は、第1診断部14と同様に、設備31の異常の程度を特定してもよい。
【0062】
第2診断部22における第2の診断のアルゴリズムは、第1診断部14における第1の診断のアルゴリズムと同じであってもよいし、異なっていてもよい。つまり、第1の診断と第2の診断とは、少なくとも、扱う使用情報の集計期間(第1期間、第2期間)において異なっていればよい。
【0063】
本実施形態では、第2の診断は、ユーザ入力部23に対する入力に応じて、設備31の診断(第2の診断)に関するパラメータを変更可能であるという点でも、第1の診断と相違する。例えば、ユーザは、ユーザ入力部23に対して、設備31を目視等により点検した点検結果に関する情報を入力可能である。ユーザ入力部23に点検結果に関する情報が入力されると、第2診断部22は、当該情報に応じて、第2の診断に用いる閾値を更新し、更新後の閾値を用いて第2の診断を行う。例えば、設備31の消費電力が閾値よりも大きいと第2診断部22は設備31に異常が有ると判定する、という場合を想定する。この場合に、点検結果が「異常」である際は、点検結果が「正常」である際よりも、第2診断部22が閾値を小さくする。
【0064】
(5)診断方法
診断システム100と同様の機能は、診断方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。以下では、診断システム100を用いた診断方法の一例について、図2を参照して説明する。図2に示すフローチャートは、本開示に係る診断方法の一例に過ぎず、処理の順序が適宜変更されてもよいし、処理が適宜追加又は省略されてもよい。
【0065】
施設3に設置されたセンサ32は、設備31に関する測定を行う。センサ32はセンサ32の測定結果(使用情報)を、通信機器33を介して第1サーバ1に送信する。第1サーバ1に使用情報が入力されると(ステップST1:Yes)(取得処理)、第1サーバ1の記憶部12は、使用情報を記憶する(ステップST2)(記憶処理)。また、第1診断部14は、第1期間に亘る使用情報を用いて、第1の診断を行う(ステップST3)(第1診断処理)。第1の診断における診断結果が、「異常有り」である場合は(ステップST4:Yes)、第1サーバ1の第1通信部15は、第2サーバ2の第2通信部21へ第2期間に亘る使用情報を送信する(ステップST5)。一方で、第1の診断における診断結果が、「異常無し」である場合は(ステップST4:No)、第1通信部15は、第2通信部21へ使用情報を送信しない。
【0066】
センサ32は、常時、設備31の使用状況を測定する。そのため、第1の診断は、常時行われる。
【0067】
第2サーバ2の第2通信部21に第2期間に亘る使用情報が入力されると、第2診断部22は、第2期間に亘る使用情報を用いて、第2の診断を行う(ステップST6)(第2診断処理)。その後、第2サーバ2は、第2の診断の診断結果を通知する(ステップST7)。例えば、第2サーバ2は、第2の診断の診断結果を、視覚的な表示又は音声により通知する。また、例えば、第2サーバ2は、第2の診断の診断結果を、設備31の管理者に通知する。
【0068】
本開示の別の一態様に係る診断方法は、上記取得処理と、上記記憶処理と、上記第1診断処理と、第1通信処理と、を有する。第1通信処理は、第1通信部15を用いて実行される。第1通信処理では、第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、取得処理で取得され記憶処理で記憶された、第2期間に亘る使用情報を、第2通信部21へ送信し、第2通信部21を介して、第2期間に亘る使用情報を、第2診断部22へ提供する。第2期間は、第1期間よりも長い。第2診断部22は、第2期間に亘る使用情報を用いて設備31に関する第2の診断をする。
【0069】
一態様に係るプログラムは、上記のいずれかの診断方法を1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【0070】
本実施形態の診断方法では、常時行われる第1の診断は、第1期間に亘る使用情報を用いた、比較的処理量の小さい処理である。一方で、第1の診断における診断結果が「異常有り」である場合にのみ行われる第2の診断は、第1期間よりも長い第2期間に亘る使用情報を用いた、比較的処理量の大きい処理である。そのため、第2の診断が常時行われる場合と比較して、例えば、診断方法を実行するプロセッサの処理量を低減させることができる。また、ある第2診断部22に対応する設備31が複数存在する場合に、複数の設備31のうち全ての設備31を第2診断部22で同時に診断する機会が減少するので、診断の速度の向上を図ることができる。
【0071】
(変形例)
以下、実施形態の各変形例を説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。また、以下の各変形例は、適宜組み合わせて適用されてもよい。
【0072】
(変形例1)
記憶部12は、設備31の異常の履歴を記憶してもよい。例えば、第1診断部14の診断結果が、設備31の異常の履歴として記憶部12に記憶されてもよい。また、第2診断部22の診断結果が、設備31の異常の履歴として記憶部12に記憶されてもよい。また、記憶部12は、第1サーバ1だけではなく、第2サーバ2にも備えられていてもよく、第2診断部22の診断結果が、第2サーバ2の記憶部12に記憶されてもよい。
【0073】
第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、記憶部12に記憶された設備31の異常の履歴を更に用いて診断を行ってもよい。これにより、診断の精度の向上を図ることができる。
【0074】
例えば、第1診断部14又は第2診断部22は、設備31の故障が起きる前の期間(以下、「比較期間」と称す)における設備31の温度、振動及び音等の測定結果(使用情報)を参照する。第1診断部14又は第2診断部22は、これらの測定結果を、現在又は過去の「診断期間」における測定結果(使用情報)と比較する。診断期間は、比較期間よりも後の期間である。第1診断部14又は第2診断部22は、比較期間における測定結果と診断期間における測定結果との一致率が閾値以上であると、故障の予兆が有ると判定し、一致率が閾値未満であると、故障の予兆が無いと判定する。
【0075】
すなわち、第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、比較期間における設備31の環境条件(温度、振動及び音等)と診断期間における設備31の環境条件とを比較することで、設備31に関する第1の診断(又は第2の診断)を行ってもよい。また、環境条件に限らず、第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、比較期間における設備31の使用情報(例えば、消費電力)と診断期間における設備31の使用情報(例えば、消費電力)とを比較することで、設備31に関する第1の診断(又は第2の診断)を行ってもよい。
【0076】
設備31の異常の履歴は、第1診断部14の診断結果及び第2診断部22の診断結果に限定されない。設備31の異常の履歴は、診断システム100とは別のシステムにおける診断結果を含んでいてもよいし、ユーザにより入力される情報を含んでいてもよい。
【0077】
(変形例2)
第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、過去の使用情報のパターンに基づいて、設備31の診断に関するパラメータを更新してもよい。これにより、診断の精度の向上を図ることができる。設備31の診断に関するパラメータの一例は、設備31の異常の有無を判定するための閾値等である。
【0078】
例えば、設備31の消費電力が閾値よりも大きいと、第1診断部14又は第2診断部22が設備31に異常の予兆が有ると判定する、という場合を想定する。この場合に、第1診断部14又は第2診断部22は、上述の比較期間におけるセンサ32の測定値(使用情報)が閾値よりも大きくなるように、閾値を更新すればよい。
【0079】
設備31の診断に関するパラメータを決定(更新)するアルゴリズムは、過去の使用情報のパターンに基づいて、機械学習により生成されてもよい。
【0080】
過去の使用情報は、第1サーバ1又は第2サーバ2により収集されてもよいし、第1サーバ1又は第2サーバ2に外部から入力されてもよい。
【0081】
(変形例3)
第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、過去の使用情報のパターンに基づいて、補完データを生成してもよい。これにより、診断の精度の向上を図ることができる。補完データは、使用情報の欠損データを補完するデータである。
【0082】
例えば、第1サーバ1に提供される第1期間の使用情報のうち、所定の期間(以下、「欠損期間」と称す)の使用情報が、第1サーバ1の通信不良等の原因により欠損したとする。この場合、第1診断部14は、欠損期間の前後の期間(以下、「周辺期間」と称す)の使用情報のデータを、周辺期間よりも前の期間の使用情報のデータと比較する。周辺期間の使用情報のデータと、周辺期間よりも前のある期間(以下、「適合期間」と称す。適合期間のデータは、欠損期間に対応する期間のデータも含む連続したデータであるとする。)の使用情報のデータとの一致率が閾値以上であると、第1診断部14は、適合期間のうち欠損期間に対応する期間のデータを、補完データとして採用する。
【0083】
補完データを生成するアルゴリズムは、機械学習により生成されてもよい。
【0084】
(変形例4)
ユーザ入力部23は、第1サーバ1に備えられていてもよい。この場合、第1診断部14は、取得部11で取得された使用情報に加えて、ユーザ入力部23に入力された使用情報を更に用いて、設備31に関する第1の診断を行ってもよい。また、第1サーバ1及び第2サーバ2の各々がユーザ入力部23を備えていてもよい。
【0085】
すなわち、第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、ユーザ入力部23に入力された使用情報を更に用いて、設備31に関する診断を行ってもよい。
【0086】
(変形例5)
第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、複数の設備31の使用状況の組み合わせに基づいて、複数の設備31のうち少なくとも1つの設備31に関する診断を行ってもよい。これにより、設備31単体に着目して設備31に関する診断を行う場合と比較して、診断の精度の向上を図ることができる。
【0087】
例えば、設備31Aが稼働しているときは設備31Bも必ず稼働させる必要があるという場合を想定する。第1診断部14及び第2診断部22に入力される使用情報は、設備31A、31Bが稼働しているか否かの情報を含む。第1診断部14及び第2診断部22は、設備31A、31Bのうち一方が稼働しており、かつ、他方が稼働していない場合、設備31A、31Bのうち少なくとも一方に異常があると判定し、注意を促す通知を行う。
【0088】
各設備31が稼働しているか否かは、例えば、設備31の消費電力をセンサ32で測定することにより、消費電力に基づいて判定されてもよいし、設備31から出力される信号に基づいて判定されてもよい。
【0089】
(実施形態のその他の変形例)
以下、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、以下の変形例は、上述の各変形例と適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0090】
仕分部13は、センサ32から出力され取得部11で取得された使用情報を複数の第1診断部14のうちいずれに提供するかを、使用情報のデータ量に基づいて決定してもよい。例えば、仕分部13は、データ量が比較的大きい場合は、情報処理能力が比較的高い第1診断部14へ使用情報を提供し、データ量が比較的小さい場合は、情報処理能力が比較的低い第1診断部14へ使用情報を提供すればよい。
【0091】
第1診断部14及び第2診断部22のうち少なくとも一方は、設備31の総稼働時間(年数、月数又は日数)の情報を更に用いて設備31に関する診断を行ってもよい。例えば、設備31に経年劣化以外の異常が無くても、設備31が経年劣化することで、使用情報としての設備31の消費電力が増加することがある。そこで、第1診断部14又は第2診断部22は、第1の診断又は第2の診断において消費電力と比較する閾値を、設備31の総稼働時間が長いほど、大きくしてもよい。これにより、第1診断部14又は第2診断部22は、経年劣化以外の異常の有無を判定できる。
【0092】
第1サーバ1は、取得部11で取得された使用情報を、条件に応じて、記憶部12に記憶させるか否かを判定してもよい。これにより、記憶部12の容量を削減できる。例えば、使用情報としての消費電力が所定の閾値以上の場合、記憶部12に消費電力の情報が記憶され、消費電力が所定の閾値未満の場合、消費電力の情報が破棄されてもよい。また、例えば、第1診断部14が使用情報に関する複数の判定条件を用いて設備31の異常の有無を判定する場合に、複数の判定条件のうち所定数以上の判定条件において「異常」と判定されると、記憶部12に使用情報が記憶され、その他の場合に使用情報が破棄されてもよい。
【0093】
第1診断部14における第1の診断のアルゴリズム及び/又はパラメータ、並びに、第2診断部22における第2の診断のアルゴリズム及び/又はパラメータのうち少なくとも1つが、機械学習により生成されてもよい。
【0094】
第1診断部14は、記憶部12を介さずに取得部11から使用情報を取得してもよいし、記憶部12に記憶された使用情報を取得してもよい。
【0095】
診断が可能な程度であれば、第1期間及び/又は第2期間に亘る使用情報のうち一部の期間の使用情報が欠損していてもよい。また、第1期間及び/又は第2期間は、飛び飛びの期間であってもよい。
【0096】
実施形態における設備31、センサ32、第1診断部14及び第2診断部22の個数は一例であって、これらの個数は特に限定されない。
【0097】
第1サーバ1と複数の第2サーバ2とが、一体に提供されることは、必須ではなく、第1サーバ1と複数の第2サーバ2の各々とが個別に提供されてもよい。
【0098】
本開示における診断システム100は、第1サーバ1及び複数の第2サーバ2としてのコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における診断システム100としての機能の少なくとも一部が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0099】
また、第1サーバ1における複数の機能が、1つの装置に集約されていることは第1サーバ1に必須の構成ではなく、第1サーバ1の構成要素は、複数の装置に分散して設けられていてもよい。例えば、複数の第1診断部14は、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0100】
また、第2サーバ2における複数の機能が、1つの装置に集約されていることは第2サーバ2に必須の構成ではなく、第2サーバ2の構成要素は、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
【0101】
さらに、診断システム100の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0102】
反対に、実施形態において、複数の装置に分散されている診断システム100の少なくとも一部の機能が、1つの装置に集約されていてもよい。例えば、1つの装置(サーバ)が、第1サーバ1及び1又は複数の第2サーバ2の機能を有していてもよい。
【0103】
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
【0104】
第1の態様に係る診断システム(100)は、取得部(11)と、記憶部(12)と、第1診断部(14)と、第2診断部(22)と、を備える。取得部(11)は、設備(31)の使用状況を測定するセンサ(32)から、使用状況に関する使用情報を取得する。記憶部(12)は、取得部(11)で取得された使用情報を記憶する。第1診断部(14)は、取得部(11)で取得された、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第1の診断を行う。第2診断部(22)は、第1診断部(14)において所定の診断結果が出力されると、取得部(11)で取得され記憶部(12)に記憶された、第2期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第2の診断を行う。第2期間は、第1期間よりも長い。
【0105】
上記の構成によれば、第1診断部(14)において所定の診断結果が出力されることをトリガとして、第2診断部(22)でより長期の使用情報を用いた診断がされる。そのため、常時、第2診断部(22)で診断する場合と比較して、診断システム(100)の診断の処理量を低減させることができる。
【0106】
また、第2の態様に係る診断システム(100)では、第1の態様において、所定の診断結果は、設備(31)の異常を示す診断結果である。
【0107】
上記の構成によれば、第1の診断の結果として設備(31)の異常が疑われる場合に、第2診断部(22)でより詳細な診断ができる。
【0108】
また、第3の態様に係る診断システム(100)では、第2の態様において、第1の診断において、第1診断部(14)は、設備(31)の異常の程度を特定する。
【0109】
上記の構成によれば、第1診断部(14)は、設備(31)の異常について、より詳細な情報を提供できる。
【0110】
また、第4の態様に係る診断システム(100)では、第2又は3の態様において、記憶部(12)は、設備(31)の異常の履歴を記憶する。第1診断部(14)及び第2診断部(22)のうち少なくとも一方は、記憶部(12)に記憶された設備(31)の異常の履歴を更に用いて診断を行う。
【0111】
上記の構成によれば、設備(31)に関する診断の精度の向上を図ることができる。
【0112】
また、第5の態様に係る診断システム(100)は、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、互いに通信する第1通信部(15)及び第2通信部(21)を更に備える。第1通信部(15)は、第1診断部(14)において所定の診断結果が出力されると、取得部(11)で取得され記憶部(12)に記憶された、第2期間に亘る使用情報を第2通信部(21)へ送信する。第2診断部(22)は、第2通信部(21)から第2期間に亘る使用情報を取得する。
【0113】
上記の構成によれば、第1診断部(14)と第2診断部(22)とをそれぞれ独立して設けることができる。
【0114】
また、第6の態様に係る診断システム(100)は、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、第1診断部(14)を複数備える。診断システム(100)は、仕分部(13)を更に備える。仕分部(13)は、取得部(11)で取得された使用情報を複数の第1診断部(14)のうちいずれに提供するかを決定する。
【0115】
上記の構成によれば、第1診断部(14)における第1の診断の精度の向上を図ることができる。
【0116】
また、第7の態様に係る診断システム(100)では、第6の態様において、仕分部(13)は、取得部(11)で取得された使用情報を複数の第1診断部(14)のうちいずれに提供するかを、使用情報に対応する設備(31)の種類に基づいて決定する。
【0117】
上記の構成によれば、仕分部(13)は、使用情報の提供先として、より適切な第1診断部(14)を選択できる。
【0118】
また、第8の態様に係る診断システム(100)では、第1~7の態様のいずれか1つにおいて、使用情報は、設備(31)におけるエネルギーの使用状況に関する情報を含む。
【0119】
上記の構成によれば、エネルギーを使用する設備(31)が対象であれば、取得部(11)が使用情報を取得できるので、多くの種類の設備(31)を診断システム(100)の診断対象とすることができる。
【0120】
また、第9の態様に係る診断システム(100)では、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、第1診断部(14)及び第2診断部(22)のうち少なくとも一方は、過去の使用情報のパターンに基づいて、設備(31)の診断に関するパラメータを更新する。
【0121】
上記の構成によれば、設備(31)に関する診断の精度の向上を図ることができる。
【0122】
また、第10の態様に係る診断システム(100)では、第1~9の態様のいずれか1つにおいて、第1診断部(14)及び第2診断部(22)のうち少なくとも一方は、過去の使用情報のパターンに基づいて、使用情報の欠損データを補完する補完データを生成する。
【0123】
上記の構成によれば、設備(31)に関する診断の精度の向上を図ることができる。
【0124】
また、第11の態様に係る診断システム(100)は、第1~10の態様のいずれか1つにおいて、ユーザ入力部(23)を更に備える。ユーザ入力部(23)は、ユーザによる使用情報の入力を受け付ける。第1診断部(14)及び第2診断部(22)のうち少なくとも一方は、ユーザ入力部(23)に入力された使用情報を更に用いて、設備(31)に関する診断を行う。
【0125】
上記の構成によれば、設備(31)に関する診断の精度の向上を図ることができる。
【0126】
また、第12の態様に係る診断システム(100)では、第1~11の態様のいずれか1つにおいて、設備(31)は、複数存在する。第1診断部(14)及び第2診断部(22)のうち少なくとも一方は、複数の設備(31)の使用状況の組み合わせに基づいて、複数の設備(31)のうち少なくとも1つの設備(31)に関する診断を行う。
【0127】
上記の構成によれば、設備(31)に関する診断の精度の向上を図ることができる。
【0128】
また、第13の態様に係る診断システム(100)は、取得部(11)と、記憶部(12)と、第1診断部(14)と、第1通信部(15)と、を備える。取得部(11)は、設備(31)の使用状況を測定するセンサ(32)から、使用状況に関する使用情報を取得する。記憶部(12)は、取得部(11)で取得された使用情報を記憶する。第1診断部(14)は、取得部(11)で取得された、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第1の診断を行う。第1通信部(15)は、第1診断部(14)において所定の診断結果が出力されると、取得部(11)で取得され記憶部(12)に記憶された、第2期間に亘る使用情報を、第2通信部(21)へ送信し、第2通信部(21)を介して、第2期間に亘る使用情報を、第2診断部(22)へ提供する。第2期間は、第1期間よりも長い。第2診断部(22)は、第2期間に亘る使用情報を用いて設備(31)に関する第2の診断をする。
【0129】
上記の構成によれば、第1診断部(14)において所定の診断結果が出力されることをトリガとして、第2診断部(22)でより長期の使用情報を用いた診断がされる。そのため、常時、第2診断部(22)で診断する場合と比較して、診断システム(100)の診断の処理量を低減させることができる。
【0130】
第1又は13の態様以外の構成については、診断システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【0131】
また、第14の態様に係る診断方法は、取得処理と、記憶処理と、第1診断処理と、第2診断処理と、を有する。取得処理では、設備(31)の使用状況を測定するセンサ(32)から、使用状況に関する使用情報を取得する。記憶処理では、取得処理で取得された使用情報を記憶する。第1診断処理では、取得処理で取得された、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第1の診断を行う。第2診断処理では、第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、取得処理で取得され記憶処理で記憶された、第2期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第2の診断を行う。第2期間は、第1期間よりも長い。
【0132】
上記の構成によれば、診断方法における処理量を低減させることができる。
【0133】
また、第15の態様に係る診断方法は、取得処理と、記憶処理と、第1診断処理と、第1通信処理と、を有する。取得処理では、設備(31)の使用状況を測定するセンサ(32)から、使用状況に関する使用情報を取得する。記憶処理では、取得処理で取得された使用情報を記憶する。第1診断処理では、取得処理で取得された、第1期間に亘る使用情報を用いて、設備(31)に関する第1の診断を行う。第1通信処理では、第1診断処理において所定の診断結果が出力されると、取得処理で取得され記憶処理で記憶された、第2期間に亘る使用情報を、第2通信部(21)へ送信し、第2通信部(21)を介して、第2期間に亘る使用情報を、第2診断部(22)へ提供する。第2期間は、第1期間よりも長い。第2診断部(22)は、第2期間に亘る使用情報を用いて設備(31)に関する第2の診断をする。
【0134】
上記の構成によれば、診断方法における処理量を低減させることができる。
【0135】
また、第16の態様に係るプログラムは、第14又は15の態様に係る診断方法を、1以上のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
【0136】
上記の構成によれば、プロセッサの処理量を低減させることができる。
【0137】
上記態様に限らず、実施形態に係る診断システム(100)の種々の構成(変形例を含む)は、診断方法及びプログラムにて具現化可能である。
【符号の説明】
【0138】
11 取得部
12 記憶部
13 仕分部
14 第1診断部
15 第1通信部
21 第2通信部
22 第2診断部
23 ユーザ入力部
31 設備
32 センサ
100 診断システム
図1
図2