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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】照明システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/115 20200101AFI20240517BHJP
H05B 47/155 20200101ALI20240517BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20240517BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20240517BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20240517BHJP
【ＦＩ】
H05B47/115
H05B47/155
H05B47/18
H05B47/19
H05B47/17
【請求項の数】
17
(21)【出願番号】P 2022578325
(86)(22)【出願日】2022-01-21
(86)【国際出願番号】 JP2022002194
(87)【国際公開番号】W WO2022163526
(87)【国際公開日】2022-08-04
【審査請求日】2023-07-05
(31)【優先権主張番号】P 2021014000
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックＩＰマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】明田 孝典
(72)【発明者】
【氏名】田中 健一郎
(72)【発明者】
【氏名】吉澤 仁
(72)【発明者】
【氏名】長友 真吾
(72)【発明者】
【氏名】北村 一樹
(72)【発明者】
【氏名】高橋 達也
(72)【発明者】
【氏名】古賀 達雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 知典
(72)【発明者】
【氏名】浦 千人
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開２０１６－０９１９０５（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１７－１５７５０６（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１９－０２９１０９（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０５Ｂ ４７／１１５
Ｈ０５Ｂ ４７／１５５
Ｈ０５Ｂ ４７／１８
Ｈ０５Ｂ ４７／１９
Ｈ０５Ｂ ４７／１７
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内に配置される複数の照明装置と、前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記対象事象は、前記施設内の通路の交差点に第１方向から人が接近する事象であり、
前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記交差点に前記第１方向とは異なる第２方向から接近する人に前記第１方向から近づく人がいることを示すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記交差点を照明する照明装置を制御する、
照明システム。
【請求項2】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記対象事象は、前記施設内をロボットが移動している事象であり、
前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の前記ロボットの移動予定経路を示すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する、
照明システム。
【請求項3】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記対象事象は、前記施設内の人が前方不注意で歩行している事象であり、
前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記前方不注意の人に接近している人に注意を促すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する、
照明システム。
【請求項4】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記対象事象は、前記施設内を人が掃除する事象であり、
前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の掃除未完了のエリアを示すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記掃除未完了のエリアを照明する照明装置を制御する、
照明システム。
【請求項5】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記対象事象は、前記施設内の単位エリア内の人の数が所定数を超えている事象であり、
前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして人の密集の回避を促すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記人の数が所定数を超えている単位エリアを照明する照明装置を制御する、
照明システム。
【請求項6】
前記複数の照明装置の各々は、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、
緑色光を放射する緑色ＬＥＤと、
赤色光を放射する赤色ＬＥＤと、
白色光を放射する白色ＬＥＤと、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項7】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、
前記第１青色光及び前記第２青色光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える、
照明システム。
【請求項8】
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、
前記第１青色光及び前記第２青色光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項9】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記複数の照明装置の各々は、
第１紫色光を放射する第１紫色ＬＥＤと、
第２紫色光を放射する第２紫色ＬＥＤと、
第３紫色光を放射する第３紫色ＬＥＤと、
前記第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、
前記第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、
前記第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第３波長変換部と、を有する光源を備える、
照明システム。
【請求項10】
前記複数の照明装置の各々は、
第１紫色光を放射する第１紫色ＬＥＤと、
第２紫色光を放射する第２紫色ＬＥＤと、
第３紫色光を放射する第３紫色ＬＥＤと、
前記第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、
前記第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、
前記第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第３波長変換部と、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項11】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、を有する光源を備える、
照明システム。
【請求項12】
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項13】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
第４青色光を放射する第４青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、
前記第４青色光によって励起されて前記第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する第４波長変換部と、を有する光源を備える、
照明システム。
【請求項14】
前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
第４青色光を放射する第４青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、
前記第４青色光によって励起されて前記第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する第４波長変換部と、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項15】
施設内に配置される複数の照明装置と、
前記複数の照明装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御し、
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、
前記第１青色光、前記第２青色光、前記第３青色光、前記第１中間色の光、前記第２中間色の光、前記第３中間色の光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える、
照明システム。
【請求項16】
前記複数の照明装置の各々は、
第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、
第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、
第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、
前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、
前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、
前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、
前記第１青色光、前記第２青色光、前記第３青色光、前記第１中間色の光、前記第２中間色の光、前記第３中間色の光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える、
請求項１～５のいずれか一項に記載の照明システム。
【請求項17】
前記複数の照明装置である複数の第１照明装置とは別体であり前記施設内に配置される複数の第２照明装置を更に備え、
前記複数の第２照明装置の照明光は、相関色温度が２７００Ｋ以上６０００Ｋ以下の白色光であり、
前記制御装置は、前記複数の第２照明装置を制御する、
請求項１～１６のいずれか一項に記載の照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、照明システム、制御方法及びプログラムに関し、より詳細には、複数の照明装置を備える照明システム、複数の照明装置を制御する制御方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のエリアを照明する複数の照明器具と、人非存在エリア又は人存在エリアを照明する１又は２以上の照明器具の制御値を制御する照明制御部と、を有する照明制御システムが知られている（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開２０１９－１７５７８０号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の目的は、照明装置を複数の用途に利用可能な照明システムを提供することにある。
【0005】
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内の通路の交差点に第１方向から人が接近する事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記交差点に前記第１方向とは異なる第２方向から接近する人に前記第１方向から近づく人がいることを示すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記交差点を照明する照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内をロボットが移動している事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の前記ロボットの移動予定経路を示すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内の人が前方不注意で歩行している事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記前方不注意の人に接近している人に注意を促すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内を人が掃除する事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の掃除未完了のエリアを示すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記掃除未完了のエリアを照明する照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内の単位エリア内の人の数が所定数を超えている事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして人の密集の回避を促すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記人の数が所定数を超えている単位エリアを照明する照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、前記第１青色光及び前記第２青色光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１紫色光を放射する第１紫色ＬＥＤと、第２紫色光を放射する第２紫色ＬＥＤと、第３紫色光を放射する第３紫色ＬＥＤと、前記第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、前記第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、前記第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第３波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、第４青色光を放射する第４青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、前記第４青色光によって励起されて前記第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する第４波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、前記第１青色光、前記第２青色光、前記第３青色光、前記第１中間色の光、前記第２中間色の光、前記第３中間色の光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内をロボットが移動している事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の前記ロボットの移動予定経路を示すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内の人が前方不注意で歩行している事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記前方不注意の人に接近している人に注意を促すサインを提示するように前記少なくとも１つの照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内を人が掃除する事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして前記施設内の掃除未完了のエリアを示すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記掃除未完了のエリアを照明する照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記対象事象は、前記施設内の単位エリア内の人の数が所定数を超えている事象である。前記制御装置は、前記対象事象に関する情報を取得したときに、前記サインとして人の密集の回避を促すサインを提示するように前記複数の照明装置のうち前記人の数が所定数を超えている単位エリアを照明する照明装置を制御する。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、前記第１青色光及び前記第２青色光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１紫色光を放射する第１紫色ＬＥＤと、第２紫色光を放射する第２紫色ＬＥＤと、第３紫色光を放射する第３紫色ＬＥＤと、前記第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む第１波長変換部と、前記第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む第２波長変換部と、前記第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む第３波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、第４青色光を放射する第４青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、前記第４青色光によって励起されて前記第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する第４波長変換部と、を有する光源を備える。
本開示に係る一態様の照明システムは、複数の照明装置と、制御装置と、を備える。前記複数の照明装置は、施設内に配置される。前記制御装置は、前記複数の照明装置を制御する。前記制御装置は、対象事象に関する情報を取得したときに、前記対象事象に基づくサインを提示するように前記複数の照明装置のうち少なくとも１つの照明装置の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。前記複数の照明装置の各々は、第１青色光を放射する第１青色ＬＥＤと、第２青色光を放射する第２青色ＬＥＤと、第３青色光を放射する第３青色ＬＥＤと、前記第１青色光によって励起されて前記第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する第１波長変換部と、前記第２青色光によって励起されて前記第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する第２波長変換部と、前記第３青色光によって励起されて前記第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する第３波長変換部と、前記第１青色光、前記第２青色光、前記第３青色光、前記第１中間色の光、前記第２中間色の光、前記第３中間色の光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する可視光ＬＥＤと、を有する光源を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
下記の実施形態１～４等において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0010】
（実施形態１）
以下では、実施形態１に係る照明システム１０について図１～６に基づいて説明する。
以下では、実施形態１に係る照明システム１０について図１～６に基づいて説明する。
【0011】
（１）概要
実施形態１に係る照明システム１０は、図１に示すように、複数の照明装置１と、制御装置３と、を備える。制御装置３は、複数の照明装置１を制御する。複数の照明装置１は、図２に示すように、施設２００内に配置される。施設２００としては、ビル、特に、オフィスビルを想定している。以下では、説明の便宜上、施設２００内において複数の照明装置１が面する空間を対象空間２０１という。対象空間２０１は、施設２００内の人Ｐ１０によって利用される空間である。対象空間２０１の例としては、会議室、ワーキングスペース、コワーキングスペース、レクリエーションルームが挙げられる。施設２００は、オフィスビルに限らず、事務所、工場、病院、ホテル、スタジアム、アミューズメント施設、空港、戸建て住宅、集合住宅等であってもよい。
実施形態１に係る照明システム１０は、図１に示すように、複数の照明装置１と、制御装置３と、を備える。制御装置３は、複数の照明装置１を制御する。複数の照明装置１は、図２に示すように、施設２００内に配置される。施設２００としては、ビル、特に、オフィスビルを想定している。以下では、説明の便宜上、施設２００内において複数の照明装置１が面する空間を対象空間２０１という。対象空間２０１は、施設２００内の人Ｐ１０によって利用される空間である。対象空間２０１の例としては、会議室、ワーキングスペース、コワーキングスペース、レクリエーションルームが挙げられる。施設２００は、オフィスビルに限らず、事務所、工場、病院、ホテル、スタジアム、アミューズメント施設、空港、戸建て住宅、集合住宅等であってもよい。
【0012】
制御装置３は、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。これにより、カラー照明光と当該カラー照明光を出力している照明装置１とを情報の媒体として活用することが可能となる。図５では、複数（例えば、１２）の照明装置１のうち白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光を照らしている４つの照明装置１の光出射面にドットハッチングを施し、白色の照明光を照らしている照明装置１の光出射面にはドットハッチングを施していない。
【0013】
（２）詳細
以下、実施形態１に係る照明システム１０について、図１～６に基づいて更に詳細に説明する。
以下、実施形態１に係る照明システム１０について、図１～６に基づいて更に詳細に説明する。
【0014】
照明システム１０は、上述のように、複数の照明装置１と、制御装置３と、を備える。
【0015】
複数の照明装置１は、例えば、図２に示すように、施設２００において対象空間２０１に面する天井２０２に配置されている。対象空間２０１は、天井２０２下の空間である。施設２００内の対象空間２０１には、人Ｐ１０が利用可能な什器として、机２２０、椅子２３０等が配置されている。複数の照明装置１は、対象空間２０１から見て正方形状であるが、これに限らず、例えば、長方形状又は円形状であってもよい。複数の照明装置１は、対象空間２０１から見て２次元アレイ状に配置されている。複数の照明装置１は、天井埋め込み型の照明器具でもよいし、天井直付け型の照明器具でもよいし、システム天井に含まれるグリッド状の支持部材に支持されるパネル状の照明器具でもよいし、天井吊り下げ型の照明器具でもよい。
【0016】
複数の照明装置１の各々は、光源１１（図３参照）を備える。光源１１は、例えば、図３に示すように、青色ＬＥＤ（Light Emitting Diode）１１Ｂと、緑色ＬＥＤ１１Ｇと、赤色ＬＥＤ１１Ｒと、白色ＬＥＤ１１Ｗと、を有する。
【0017】
青色ＬＥＤ１１Ｂは、青色光を放射する。緑色ＬＥＤ１１Ｇは、緑色光を放射する。赤色ＬＥＤ１１Ｒは、赤色光を放射する。白色ＬＥＤ１１Ｗは、白色光を放射する。白色ＬＥＤ１１Ｗから放射される白色光の相関色温度は、例えば、２７００Ｋ以上６０００Ｋ以下である。白色ＬＥＤ１１Ｗは、例えば、青色ＬＥＤチップと、青色ＬＥＤチップから放射された青色光の一部を波長変換して青色光とは異なる波長の光を放射する波長変換要素を含む波長変換部と、を有する。波長変換要素は、蛍光体粒子である。波長変換部は、例えば、透光性材料部と、蛍光体粒子と、を含む。この場合、波長変換部は、透光性材料部と蛍光体粒子との混合体により形成されている。波長変換部では、透光性材料部内に多数の蛍光体粒子が存在している。透光性材料部の材料（透光性材料）は、可視光に対する透過率が高い材料が好ましい。透光性材料は、例えば、シリコーン系樹脂である。蛍光体粒子としては、例えば、黄色の光を放射する黄色蛍光体粒子を採用することができる。黄色蛍光体粒子から放射される光（蛍光）は、例えば、５３０ｎｍ～５８０ｎｍの波長域に主発光ピーク波長がある発光スペクトルを有するのが好ましい。黄色蛍光体粒子は、例えば、Ｃｅで付活されたＹ３Ａｌ５Ｏ１２であるが、これに限らない。また、波長変換部は、波長変換要素として、黄色蛍光体粒子のみを含む場合に限らず、例えば、黄色蛍光体粒子と、黄緑色蛍光体粒子と、緑色蛍光体粒子と、赤色蛍光体粒子と、を含んでいてもよい。つまり、波長変換部は、複数種の蛍光体粒子を含んでいてもよい。黄緑色蛍光体粒子は、黄緑色の光を放射する。緑色蛍光体粒子は、緑色の光を放射する。赤色蛍光体粒子は、赤色の光を放射する。
【0018】
また、光源１１は、図３に示すように、実装基板１１０を有している。実装基板１１０は、例えば、プリント配線板である。青色ＬＥＤ１１Ｂ、緑色ＬＥＤ１１Ｇ、赤色ＬＥＤ１１Ｒ及び白色ＬＥＤ１１Ｗは、実装基板１１０に実装されている。光源１１は、１つの実装基板１１０上に、青色ＬＥＤ１１Ｂと、緑色ＬＥＤ１１Ｇと、赤色ＬＥＤ１１Ｒと、白色ＬＥＤ１１Ｗとのセットを複数有している。
【0019】
複数の照明装置１の各々は、複数の青色ＬＥＤ１１Ｂを駆動する第１駆動回路と、複数の緑色ＬＥＤ１１Ｇを駆動する第２駆動回路と、複数の赤色ＬＥＤ１１Ｒを駆動する第３駆動回路と、複数の白色ＬＥＤ１１Ｗを駆動する第４駆動回路と、第１～第４駆動回路を制御する制御回路と、を備える。複数の照明装置１の各々では、制御回路が第１～第４駆動回路を制御することにより、照明光として、白色の光、青色の光、緑色の光、赤色の光のいずれか、又は、これらの２つ以上を混色して得られる色の光を出力可能である。要するに、複数の照明装置１の各々は、ＸＹＺ表色系のｘｙ色度図において、青色ＬＥＤ１１Ｂから放射される青色の光の色度点と、緑色ＬＥＤ１１Ｇから放射される緑色の光の色度点と、赤色ＬＥＤ１１Ｒから放射される赤色の光の色度点と、を頂点とする三角形の範囲内の任意の色度点に相当する色の光を、カラー照明光又は白色光として出力することが可能である。白色光は、ＸＹＺ表色系のｘｙ色度図における黒体軌跡上の色度点に相当する色度の光であるのが好ましい。
【0020】
制御装置３（図１参照）は、例えば、施設２００（図２参照）の施設情報を記憶している管理装置３３０（図１参照）と通信ネットワークを介して接続可能である。管理装置３３０は、例えば、サーバである。通信ネットワークは、インターネットを含み得る。通信ネットワークは、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成されていてもよい。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。通信ネットワークは、例えば、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
【0021】
施設情報は、例えば、施設２００の構造を表す３次元データの一部又は全体である。３次元データは、コンピュータを用いて構築される仮想空間において施設２００を表現するデータである。この種の３次元データは、例えば、ＢＩＭ（Building Information Modeling）データである。以下では、３次元データを、「ＢＩＭデータ」という。
【0022】
ＢＩＭデータには、施設２００の形状及び寸法を表すデータだけではなく、施設２００を構成する部材に関するデータ、施設２００に配置された設備機器に関するデータのように、施設２００に関連する多種類のデータが統合されている。また、ＢＩＭデータには、施設２００の基準位置の緯度・経度の情報、及び施設２００の向きに関する情報が含まれている。つまり、ＢＩＭデータは、施設２００を建てるためのデータだけではなく、施設２００に関連する様々なデータの総体を表している。ＢＩＭデータは、例えば３次元ＣＡＤ（Computer Aided Design）システムを用いて表現された情報であって、施設２００の形状及び寸法を表すデータを用いて作成される。ＢＩＭデータを用いることで、例えばディスプレイに施設２００の全体又は部分を表す図形を表示することが可能である。ＢＩＭデータは、施設２００に応じて階層化されている。ＢＩＭデータは、例えば施設２００の全体を正面図若しくは斜視図で表す情報、施設２００の複数のフロアそれぞれを平面図若しくは斜視図で表す情報、又は一つのフロアを平面図若しくは斜視図で表す情報を含んでいる。例えば、ＢＩＭデータは、施設２００である１つの建物全体の斜視図を表すデータ、建物内の１つのフロアの平面図を表すデータ、又は部屋を内側から見た斜視図を表すデータ等を含む。施設情報（ＢＩＭデータ）及び位置情報の表示は、いずれも例えばＪａｖａ（登録商標）等のプログラム言語で記述されたプログラムを実行可能なソフトウェアを用いれば可能である。例えば、ＷｅｂＧＬ（Web Graphics Library）に対応したウェブブラウザであれば、施設２００の３次元データを表示部に表示することが可能である。
【0023】
制御装置３は、図１に示すように、管理装置３３０からＢＩＭデータを取得する第１取得部３１を有する。また、制御装置３は、施設２００（図２参照）に関する火災発生情報を取得する第２取得部３２を有する。第２取得部３２は、例えば、施設２００に配置されている煙感知器５（図１参照）又は自動火災報知システムから火災発生信号（発報信号）を取得する。自動火災報知システムは、例えば火災の発生を検知したときに、火災の発生を、防火対象物の在館者に報知することが可能な防災システムである。ここにおいて、防火対象物は、施設２００である。煙感知器５は、例えば、自動火災報知システムの構成要素に含まれる場合もある。
【0024】
また、制御装置３は、複数の照明装置１を制御する制御部３３を有する。制御装置３と複数の照明装置１とは例えば信号線Ｌｓを介して接続されており、制御装置３から複数の照明装置１に制御信号を伝送可能となっている。複数の照明装置１には、それぞれ個別の識別情報（固有アドレス）が設定されている。複数の照明装置１は、それぞれ固有アドレスを記憶している記憶部を有している。制御装置３では、制御部３３は、動作モードとして、例えば、複数の照明装置１のうち２以上の照明装置１を一括して同じ制御内容で制御する第１モード（一括制御モード）と、１又は２以上の照明装置１をあらかじめ個々に設定した制御内容で制御する第２モード（パターン制御モード）と、複数の照明装置１を個別に制御する第３モード（個別制御モード）と、を有している。制御部３３は、複数の照明装置１それぞれの固有アドレスを記憶しているメモリを含んでいる。また、制御部３３は、第１モードのときに利用する一括制御用アドレスと、第２モードのときに利用するグループ制御アドレスと、を上述のメモリに記憶している。この場合、複数の照明装置１の記憶部は、固有アドレスに加えて、グループ制御用アドレス、一括制御用アドレスを記憶している。
【0025】
制御装置３は、第１取得部３１において取得したＢＩＭデータに基づいて、施設２００内の複数の照明装置１の位置情報（施設２００内の照明装置１の位置座標）を特定して、施設２００内の複数の照明装置１の位置情報と複数の照明装置１の固有アドレスとを一対一に対応付けて上述のメモリに記憶している。制御部３３から各照明装置１への制御信号は、制御対象の照明装置１の固有アドレス、一括制御用アドレス又はグループ制御用アドレスに対応するアドレスデータと、制御対象の照明装置１の制御内容（照明光の色、点灯、消灯、点滅、照度等）を示す制御データと、を含む。照明光の色は、白色又は白色とは異なる色（例えば、赤色、緑色、青色等）である。制御内容は、照明光の色を示す制御内容を含む制御データを含む代わりに、照明光の色度を示す制御内容を含む制御データを含んでいてもよい。
【0026】
制御部３３は、第２取得部３２において対象事象（ここでは、火災）に関する情報（ここでは、火災発生情報）を取得したときに、対象事象（火災）に基づくサインを提示するように複数（図５の例では、１２）の照明装置１のうち少なくとも１つ（図５の例では、４つ）の照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。より詳細には、制御部３３は、図４に示すように、対象事象に関する情報を取得すると（ステップＳ１１：Ｙｅｓ）、対象事象に基づくサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光に制御する（ステップＳ１２）。その後、対象事象に関する情報が終了すると（ステップＳ１３：Ｙｅｓ）、カラー照明光の制御を終了する（ステップＳ１４）。「カラー照明光の制御を終了する」とは、例えば、照明装置１の照明光を白色に制御すること、又は、照明装置１を消灯させること、を意味する。制御部３３は、複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する場合、例えば、上述の第２モードで動作する。対象事象が火災の場合、煙によって視界が悪くなっている可能性があるので、施設２００内において発報した煙感知器５が対象空間２０１に配置されている煙感知器であれば、カラー照明光の色は、例えば、視認性を高める観点から、長波長の色が好ましく、例えば、赤色が好ましい。なお、制御装置３は、ＢＩＭデータに基づいて煙感知器５の位置情報も記憶している。
【0027】
対象事象は、施設２００内の人Ｐ１０を誘導する必要のある事象（ここでは、火災）である。制御装置３は、対象事象に関する情報（火災発生情報）を取得したときに、施設２００内の人Ｐ１０へのサインとして、施設２００内において対象空間２０１に滞在している人Ｐ１０を誘導する方向Ｄ１０（例えば、対象空間２０１から非常口又は出口に向かう方向）を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御する。ここで、制御装置３は、例えば、図５に示すように、人Ｐ１０を誘導する方向Ｄ１０を示すサインを、カラー照明光のグラデーションで示してもよい。カラー照明光のグラデーションは、例えば、カラー照明光のグラデーションを示すための例えば４つの照明装置１のうち始点となる照明装置１のカラー照明光の色の濃淡度が最も低く、終点となる照明装置１のカラー照明光の色の濃淡度が最も高くなり、始点の照明装置１から離れて終点の照明装置１に近づくにつれてカラー照明光の色の濃淡度が徐々に高くなるようなグラデーションである。図５では、４つの照明装置１の光出射面におけるカラー照明光の濃淡度の高低をドットハッチングの種類によって区別している。
【0028】
制御装置３は、施設２００内において対象空間２０１に滞在している人Ｐ１０を誘導する方向を示すサインとして、例えば、図６に示すように、カラー照明光を出力する照明装置１を、人Ｐ１０を誘導する方向に沿って逐次変化させてもよい。図６では、複数の照明装置１のうちカラー照明光を出力している照明装置１の光出射面にのみにドットハッチングを施してある。
【0029】
制御装置３（図１参照）は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、制御装置３としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路（ＩＣ）又は大規模集積回路（ＬＳＩ）を含む１ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうＩＣ又はＬＳＩ等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムＬＳＩ、ＶＬＳＩ（Very Large Scale Integration）、又はＵＬＳＩ（Ultra Large Scale Integration）と呼ばれる集積回路を含む。さらに、ＬＳＩの製造後にプログラムされる、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、又はＬＳＩ内部の接合関係の再構成若しくはＬＳＩ内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、１つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、１つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、１以上のプロセッサ及び１以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む１ないし複数の電子回路で構成される。
【0030】
（３）制御方法及びプログラム
実施形態１に係る制御方法は、施設２００内に配置される複数の照明装置１を制御する制御方法である。実施形態１に係る制御方法では、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。
実施形態１に係る制御方法は、施設２００内に配置される複数の照明装置１を制御する制御方法である。実施形態１に係る制御方法では、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。
【0031】
実施形態１に係るプログラムは、コンピュータシステム（制御装置３）に、上述の制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0032】
（４）まとめ
実施形態１に係る照明システム１０は、複数の照明装置１と、制御装置３と、を備える。複数の照明装置１は、施設２００内に配置される。制御装置３は、複数の照明装置１を制御する。制御装置３は、対象事象に関する情報（火災発生情報）を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。これにより、実施形態１に係る照明システム１０では、照明装置１を複数の用途に利用することが可能となる。例えば、照明システム１０は、制御装置３が対象事象に関する情報を取得していない通常時には、複数の照明装置１を、施設２００の対象空間２０１を照明する主照明の用途として利用でき、制御装置３が対象事象に関する情報を取得したときには、照明装置１を、対象事象に基づくサインを提示するサイネージ用照明の用途として利用することができる。
実施形態１に係る照明システム１０は、複数の照明装置１と、制御装置３と、を備える。複数の照明装置１は、施設２００内に配置される。制御装置３は、複数の照明装置１を制御する。制御装置３は、対象事象に関する情報（火災発生情報）を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。これにより、実施形態１に係る照明システム１０では、照明装置１を複数の用途に利用することが可能となる。例えば、照明システム１０は、制御装置３が対象事象に関する情報を取得していない通常時には、複数の照明装置１を、施設２００の対象空間２０１を照明する主照明の用途として利用でき、制御装置３が対象事象に関する情報を取得したときには、照明装置１を、対象事象に基づくサインを提示するサイネージ用照明の用途として利用することができる。
【0033】
また、実施形態１に係る照明システム１０は、施設２００内で火災が発生した場合に、対象空間２０１内に滞在している人Ｐ１０を非常口等の避難経路へ誘導するサインを提示することが可能となる。
【0034】
（５）実施形態１に係る照明システムにおける照明装置の変形例
（５．１）変形例１
複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図７に示すように、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、可視光ＬＥＤ１３（以下、第１可視光ＬＥＤ１３ともいう）と、可視光ＬＥＤ１４（以下、第２可視光ＬＥＤ１４ともいう）と、を有している。
（５．１）変形例１
複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図７に示すように、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、可視光ＬＥＤ１３（以下、第１可視光ＬＥＤ１３ともいう）と、可視光ＬＥＤ１４（以下、第２可視光ＬＥＤ１４ともいう）と、を有している。
【0035】
第１青色ＬＥＤ１１１は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ１１２は、第２青色光を放射する。第１波長変換部１２１は、第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第２波長変換部１２２は、第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。第１可視光ＬＥＤ１３は、第１青色光及び第２青色光及び白色とは異なる色の可視光（以下、第１可視光ともいう）を放射する。第２可視光ＬＥＤ１４は、第１青色光及び第２青色光及び白色とは異なる色の可視光（以下、第２可視光ともいう）を放射する。第２青色光のピーク波長は、第１青色光のピーク波長と同じであってもよいし、異なっていてもよい。第１可視光は、例えば、赤色光である。第２可視光は、例えば、緑色光である。第１可視光と第２可視光とは互いに異なる色の光に限らず、同じ色の光であってもよい。また、光源１１は、第１可視光ＬＥＤ１３と第２可視光ＬＥＤ１４との両方を含んでいる場合に限らず、少なくとも一方を含んでいればよい。
【0036】
第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第１可視光ＬＥＤ１３と、第２可視光ＬＥＤ１４とは、実装基板１１０に設けられている。また、光源１１は、１つの実装基板１１０上に、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第１可視光ＬＥＤ１３と、第２可視光ＬＥＤ１４とのセットを複数有している。
【0037】
複数の照明装置１の各々は、複数の第１青色ＬＥＤ１１１を駆動する駆動回路と、複数の第２青色ＬＥＤ１１２を駆動する駆動回路と、複数の第１可視光ＬＥＤを駆動する駆動回路と、複数の第２可視光ＬＥＤ１４を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
【0038】
変形例１では、照明装置１を主照明用途で利用するときに、照明装置１の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0039】
（５．２）変形例２
複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図８に示すように、第１紫色ＬＥＤ１３１と、第２紫色ＬＥＤ１３２と、第３紫色ＬＥＤ１３３と、第１波長変換部１４１と、第２波長変換部１４２と、第３波長変換部１４３と、を有する。また、光源１１は、可視光ＬＥＤ１５を更に有する。
複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図８に示すように、第１紫色ＬＥＤ１３１と、第２紫色ＬＥＤ１３２と、第３紫色ＬＥＤ１３３と、第１波長変換部１４１と、第２波長変換部１４２と、第３波長変換部１４３と、を有する。また、光源１１は、可視光ＬＥＤ１５を更に有する。
【0040】
第１紫色ＬＥＤ１３１は、第１紫色光を放射する。第２紫色ＬＥＤ１３２は、第２紫色光を放射する。第３紫色ＬＥＤ１３３は、第３紫色光を放射する。第１波長変換部１４１は、第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む。第２波長変換部１４２は、第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第３波長変換部１４３は、第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。可視光ＬＥＤ１５は、可視光（例えば、赤色光）を放射する。第１紫色光と、第２紫色光と、第３紫色光とは、互いにピーク波長が同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。可視光ＬＥＤ１５から放射される可視光は、赤色光に限らず、例えば、緑色光であってもよい。また、光源１１は、可視光ＬＥＤ１５を有していない構成であってもよい。
【0041】
第１紫色ＬＥＤ１３１と、第２紫色ＬＥＤ１３２と、第３紫色ＬＥＤ１３３と、第１波長変換部１４１と、第２波長変換部１４２と、第３波長変換部１４３と、可視光ＬＥＤ１５とは、実装基板１１０に設けられている。また、光源１１は、１つの実装基板１１０上に、第１紫色ＬＥＤ１３１と、第２紫色ＬＥＤ１３２と、第３紫色ＬＥＤ１３３と、第１波長変換部１４１と、第２波長変換部１４２と、第３波長変換部１４３と、可視光ＬＥＤ１５とのセットを複数有している。
【0042】
複数の照明装置１の各々は、複数の第１紫色ＬＥＤ１３１を駆動する駆動回路と、複数の第２紫色ＬＥＤ１３２を駆動する駆動回路と、複数の第３紫色ＬＥＤ１３３を駆動する駆動回路と、複数の可視光ＬＥＤ１５を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
【0043】
変形例２では、照明装置１を主照明用途で利用するときに、照明装置１の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0044】
（実施形態２）
以下、実施形態２に係る照明システム１０ａについて、図９に基づいて説明する。実施形態２に係る照明システム１０ａに関し、実施形態１に係る照明システム１０と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
以下、実施形態２に係る照明システム１０ａについて、図９に基づいて説明する。実施形態２に係る照明システム１０ａに関し、実施形態１に係る照明システム１０と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
照明システム１０ａは、複数の照明装置１である複数の第１照明装置１とは別体であり施設２００内に配置される複数の第２照明装置２を更に備える。
【0046】
複数の第２照明装置２の照明光は、白色光である。ここにおいて、複数の第２照明装置２の照明光は、相関色温度が２７００Ｋ以上６０００Ｋ以下の白色光である。
【0047】
制御装置３は、複数の照明装置１及び複数の第２照明装置２を制御する。制御装置３は、複数の第２照明装置２の識別情報及び位置情報を記憶している。
【0048】
照明システム１０ａでは、第２照明装置２は、一方向において第１照明装置１に隣り合うように配置されている。第１照明装置１の光出射面は、長方形状である。第２照明装置２の光出射面は、長方形状である。照明システム１０ａでは、第１照明装置１の光出射面の面積は、第２照明装置２の光出射面の面積よりも小さい。照明システム１０ａでは、第１照明装置１の照明エリアは、第２照明装置２の照明エリアよりも狭い。
【0049】
照明システム１０ａは、複数の第２照明装置２の照明光を主照明として利用することができる。
【0050】
照明システム１０ａでは、制御装置３は、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の第１照明装置１のうち少なくとも１つの第１照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。これにより、カラー照明光と当該カラー照明光を出力している第１照明装置１とを情報の媒体として活用することが可能となる。図９では、複数（例えば、９つ）の第１照明装置１のうち白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光を照らしている４つの第１照明装置１の光出射面にドットハッチングを施し、白色の照明光を照らしている又は消灯している第１照明装置１の光出射面にはドットハッチングを施していない。
【0051】
照明システム１０ａでは、複数の第２照明装置２は、照明光の相関色温度を調整可能であってもよい。
【0052】
（実施形態３）
以下、実施形態３に係る照明システム１０ｂについて、図１０及び１１に基づいて説明する。実施形態３に係る照明システム１０ｂは、実施形態１に係る照明システム１０における制御装置３の代わりに制御装置３ｂを備えている点で実施形態１に係る照明システム１０と相違する。実施形態３に係る照明システム１０ｂに関し、実施形態１に係る照明システム１０と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
以下、実施形態３に係る照明システム１０ｂについて、図１０及び１１に基づいて説明する。実施形態３に係る照明システム１０ｂは、実施形態１に係る照明システム１０における制御装置３の代わりに制御装置３ｂを備えている点で実施形態１に係る照明システム１０と相違する。実施形態３に係る照明システム１０ｂに関し、実施形態１に係る照明システム１０と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】
照明システム１０ｂでは、制御装置３ｂは、センサシステム３４０から、対象事象に関する情報を取得する。
【0054】
センサシステム３４０は、施設２００において複数の照明装置１が面している対象空間２０１を撮像するカメラを含む画像センサを備えている。カメラにおける撮像素子は、ＣＭＯＳ（Complementary MOS）イメージセンサである。撮像素子は、ＣＭＯＳイメージセンサに限らず、例えば、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサ、赤外線イメージセンサ等でもよい。画像センサは、カメラで撮像して生成した画像に基づいて対象空間２０１内の人Ｐ１０等の状態を検出することができる。画像センサは、画像を画像処理することで対象物（人Ｐ１０等）の特徴量を求めて人Ｐ１０の状態を検出することができる。センサシステム３４０は、１つの対象空間２０１に対して複数の画像センサを備えていてもよい。センサシステム３４０では、画像センサには、個別の識別情報（アドレス）が設定されている。
【0055】
制御装置３ｂは、センサシステム３４０から、対象事象に関する情報を取得する取得部３１ｂと、取得部３１ｂにおいて対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つの照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する制御部３３ｂと、を有する。制御装置３ｂでは、照明装置１の位置情報、照明装置１の照明エリア、画像センサの位置情報、画像センサのカメラの撮像エリア等に基づいて、制御部３３ｂの有するメモリに、１つの画像センサの識別情報を１つの照明装置１の識別情報に対応付けて記憶されていてもよいし、１つの画像センサの識別情報を２以上の照明装置１の識別情報に対応付けて記憶されていてもよい。
【0056】
照明システム１０ｂでは、対象事象は、施設２００内の人Ｐ１０の進行方向において注意を喚起する必要のある事象である。制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして人Ｐ１０の進行方向に注意を促すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御する。これにより、照明システム１０ｂでは、制御装置３ｂが、対象事象に関する情報として施設２００内の人Ｐ１０の進行方向において注意を喚起する必要のある事象に関する情報を取得したときに、照明装置１のカラー照明光によって、人Ｐ１０の進行方向に注意を促すサインを提示することが可能となる。
【0057】
図１１の例では、対象事象は、施設２００内の人Ｐ１０の進行方向において床面２０３が濡れている事象及び人Ｐ１１が倒れている事象である。図１１では、複数（例えば、１２）の照明装置１のうち白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光を照らしている２つの照明装置１の光出射面にドットハッチングを施し、白色の照明光を照らしている又は消灯している照明装置１の光出射面にはドットハッチングを施していない。照明システム１０ｂでは、床面２０３が濡れている事象に注意を促すサインを提示することにより、人Ｐ１０の転倒防止に役立てることが可能となる。また、照明システム１０ｂでは、人Ｐ１１が倒れている事象に注意を促すサインを提示することにより、倒れている人Ｐ１１の存在を知らせることが可能となる。
【0058】
図１２の例では、対象事象は、施設２００内の人Ｐ１０の進行方向において人Ｐ１０の正面に椅子２３０が位置している事象である。図１２では、複数（例えば、１２）の照明装置１のうち白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光を照らしている１つの照明装置１の光出射面にドットハッチングを施し、白色の照明光を照らしている又は消灯している照明装置１の光出射面にはドットハッチングを施していない。照明システム１０ｂでは、人Ｐ１０の進行方向において人Ｐ１０の正面に椅子２３０が位置している事象に注意を促すことにより、人Ｐ１０が椅子２３０に衝突することを抑制することが可能となる。
【0059】
図１３の例では、対象事象は、施設２００内の通路の交差点に第１方向Ｄ１から人Ｐ１０（Ｐ１１）が接近する事象である。制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして交差点に第１方向Ｄ１とは異なる第２方向Ｄ２から接近する人Ｐ１０（Ｐ１２）に第１方向Ｄ１から近づく人Ｐ１０（Ｐ１１）がいることを示すサインを提示するように複数の照明装置１のうち交差点を照明する照明装置１を制御する。図１３では、複数（例えば、１０）の照明装置１のうち白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光を照らしている２つの照明装置１の光出射面にドットハッチングを施し、白色の照明光を照らしている又は消灯している照明装置１の光出射面にはドットハッチングを施していない。照明システム１０ｂでは、交差点に第１方向Ｄ１から近づく人Ｐ１１と交差点に第２方向Ｄ２から近づく人Ｐ１２とが出合い頭に衝突することを抑制することが可能となる。照明システム１０ｂでは、交差点に近づく人Ｐ１０（Ｐ１１）の接近速度に基づいて、カラー照明光の色を変えるように照明装置１を制御してもよい。例えば、接近速度が閾値よりも遅い場合には、カラー照明光の色を黄色として、接近速度が閾値以上の場合には、カラー照明光の色を赤色としてもよい。
【0060】
図１３の例では、対象事象は、施設２００内をロボットＲｏ１が移動している事象であってもよい。この場合、制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設２００内のロボットＲｏ１の移動予定経路を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御する。これにより、照明システム１０ｂでは、施設２００内の人Ｐ１０に、ロボットＲｏ１に対する注意を促すことが可能となる。図１３の例では、交差点に第２方向Ｄ２から近づく人Ｐ１２に、交差点に第１方向Ｄ１からロボットＲｏ１が移動していることを知らせることが可能となる。制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設２００内のロボットＲｏ１の移動予定経路をロボットＲｏ１の周囲の人Ｐ１０に示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御するように構成されているが、これに限らない。例えば、制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設２００内のロボットＲｏ１にロボットＲｏ１の次の移動経路を知らせるサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御するように構成されていてもよい。
【0061】
図１３の例では、対象事象は、施設２００内の人Ｐ１０（Ｐ１１）が前方不注意で歩行している事象であってもよい。この場合、センサシステム３４０では、画像センサによって、例えばスマートフォン等を見ながら歩行している人Ｐ１０を前方不注意で歩行している人Ｐ１１として検知する。制御装置３ｂは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして前方不注意の人Ｐ１１又は前方不注意の人Ｐ１１に接近している人Ｐ１２に注意を促すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御する。図１３の例では、前方不注意の人Ｐ１１及び前方不注意の人Ｐ１１に接近している人Ｐ１２に、カラー照明光によって注意を促すことが可能となる。人Ｐ１０が前方不注意で歩行している事象は、人Ｐ１０がスマートフォン等を見ながら歩行している事象に限らず、例えば、人Ｐ１０がスマートフォンで通話しながら歩行している事象、又は、人Ｐ１０が隣の人と横向きで話しながら歩行している事象であってもよい。
【0062】
（実施形態４）
以下、実施形態４に係る照明システム１０ｃについて、図１４及び１５に基づいて説明する。実施形態４に係る照明システム１０ｃは、実施形態３に係る照明システム１０ｂにおける制御装置３ｂの代わりに制御装置３ｃを備えている点で実施形態３に係る照明システム１０ｂと相違する。実施形態４に係る照明システム１０ｃに関し、実施形態３に係る照明システム１０ｂと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
以下、実施形態４に係る照明システム１０ｃについて、図１４及び１５に基づいて説明する。実施形態４に係る照明システム１０ｃは、実施形態３に係る照明システム１０ｂにおける制御装置３ｂの代わりに制御装置３ｃを備えている点で実施形態３に係る照明システム１０ｂと相違する。実施形態４に係る照明システム１０ｃに関し、実施形態３に係る照明システム１０ｂと同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
照明システム１０ｃでは、制御装置３ｃは、施設２００のＢＩＭデータを取得する第１取得部３１ｃと、対象事象に関する情報を取得する第２取得部３２ｃと、複数の照明装置１を制御する制御部３３ｃと、を有する。第１取得部３１ｃは、実施形態１に係る照明システム１０の制御装置３における第１取得部３１と同様、管理装置３３０から施設２００のＢＩＭデータを取得する。第２取得部３２ｃは、実施形態３に係る照明システム１０ｂの制御装置３ｂにおける取得部３１ｂと同様、センサシステム３４０から、対象事象に関する情報を取得する。制御部３３ｃは、第２取得部３２ｃにおいて対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置１のうち少なくとも１つ（図１５の例では、３つ）の照明装置１の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。
【0064】
照明システム１０ｃでは、対象事象は、例えば図１５に示すように、施設２００内を人Ｐ１０が移動している事象である。制御装置３ｃは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設２００内の人Ｐ１０の動線を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置１を制御する。これにより、照明システム１０ｃは、人Ｐ１０の動線を示すサインをカラー照明光で示すことができるので、施設２００内を移動している人Ｐ１０の動線を制御することが可能となる。
【0065】
制御装置３ｃは、例えば、図１５に示すように、人Ｐ１０の動線を示すサインを、白色とは異なる色（例えば、緑色）のカラー照明光のグラデーションで示す。カラー照明光のグラデーションは、例えば、カラー照明光のグラデーションを示すための例えば３つの照明装置１のうち始点となる照明装置１のカラー照明光の色の濃淡度が最も高く、始点から離れた照明装置１ほどカラー照明光の色の濃淡度が低くなるようなグラデーションである。図１５では、照明装置１の光出射面におけるカラー照明光の濃淡度の高低をドットハッチングの種類によって区別している。また、図１５では、施設２００の床面２０３において、カラー照明光によって照明されるエリアＡ１を、当該エリアＡ１に対応する照明装置１の光出射面と同じドットハッチングで示してある。図１５の例では、床面２０３において照明装置１からのカラー照明光が照射されるエリア、つまり、カラー照明光によって照明されるエリアＡ１の大きさが、照明装置１の光出射面の大きさと同じであるが、実際には、照明装置１の光出射面の面積よりも大きい。
【0066】
照明システム１０ｃでは、対象事象は、例えば図１６に示すように、施設２００内を人Ｐ１０が掃除する事象であってもよい。制御装置３ｃは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設２００内の掃除未完了のエリアを示すサインを提示するように、複数の照明装置１のうち掃除未完了のエリア（図１６の例では、エリアＡ１～Ａ６のうちエリアＡ３～Ａ６）を照明する照明装置１を制御する。これにより、照明システム１０ｃは、掃除をしている人Ｐ１０に掃除未完了のエリアを分かりやすくすることが可能となる。
【0067】
掃除未完了のエリアを照明する照明装置１の照明光は、白色とは異なる色（例えば、赤色）のカラー照明光である。図１６では、白色とは異なる色のカラー照明光を出力している照明装置１の光出射面をドットハッチングで示してある。また、図１６では、施設２００の床面２０３において、白色とは異なる色のカラー照明光で照明されるエリアＡ３～Ａ６（掃除未完了のエリアＡ３～Ａ６）を、当該エリアＡ３～Ａ６に対応する照明装置１の光出射面と同じドットハッチングで示してある。図１６の例では、照明装置１からのカラー照明光が照射されるエリア、つまり、カラー照明光によって照明される４つのエリアＡ３～Ａ６の大きさが、複数の照明装置１のうち対応する４つの照明装置１の光出射面の大きさと同じであるが、実際には、対応する４つの照明装置１の光出射面の面積よりも大きい。掃除未完了のエリアであるか、掃除完了のエリアであるかは、例えば、画像センサのカメラで撮像して生成した画像に基づいて、対象空間２０１内の人Ｐ１０又は掃除機の動きから検出することができる。照明システム１０ｃは、さらに、掃除完了のエリアを、掃除未完了のエリアを照らすカラー照明光とは異なる色（例えば、緑色）のカラー照明光で照らしてもよい。
【0068】
照明システム１０ｃでは、対象事象は、例えば図１７に示すように、施設２００内の単位エリア内の人Ｐ１０の数が所定人数（例えば、２人）を超えている事象であってもよい。制御装置３ｃは、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして人Ｐ１０の密集の回避を促すサインを提示するように、複数の照明装置１のうち人Ｐ１０の数が所定人数を超えている単位エリアを照明する照明装置１を制御する。これにより、照明システム１０ｃでは、白色とは異なる色のカラー照明光によって人Ｐ１０の密集の回避を促すことが可能となる。これにより、照明システム１０ｃでは、施設２００を利用している人Ｐ１０の感染症リスクの低減への貢献を期待できる。
【0069】
図１７の例では、施設２００において、複数の机２２０の各々について同時使用を許可されている人数を所定人数（２人）と想定しており、画像センサは、単位エリア内の１つの机２２０を利用している人の数が所定人数を超えている事象を取得したときに、サインとして人の密集の回避を促すサインを提示するように、複数の照明装置１のうち人Ｐ１０の数が所定人数を超えている単位エリアを照明する２つの照明装置１を制御する。
【0070】
図１７では、白色とは異なる色（例えば、赤錆色）のカラー照明光を出力している照明装置１の光出射面をドットハッチングで示してある。
【0071】
（変形例）
上記の実施形態１～４は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態１～４は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能であり、構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記の実施形態１～４は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記の実施形態１～４は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能であり、構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0072】
例えば、照明装置１は、施設２００において天井２０２に配置される照明装置に限らず、例えば、壁面又は床面２０３に配置される照明装置であってもよい。
【0073】
また、複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図１８に示すように、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３と、を有する構成であってもよい。第１青色ＬＥＤ１１１は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ１１２は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ１１３は、第３青色光を放射する。第１波長変換部１２１は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部１２２は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部１２３は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。第１中間色と第２中間色と第３中間色とは互いに異なる色である。第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３とは、実装基板１１０に設けられている。また、光源１１は、１つの実装基板１１０上に、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３とのセットを複数有している。複数の照明装置１の各々は、複数の第１青色ＬＥＤ１１１を駆動する駆動回路と、複数の第２青色ＬＥＤ１１２を駆動する駆動回路と、複数の第３青色ＬＥＤ１１３を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
【0074】
また、複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図１９に示すように、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第４青色ＬＥＤ１１４と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３と、第４波長変換部１２４と、を有する構成であってもよい。第１青色ＬＥＤ１１１は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ１１２は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ１１３は、第３青色光を放射する。第４青色ＬＥＤ１１４は、第４青色光を放射する。第１波長変換部１２１は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部１２２は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部１２３は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。第４波長変換部１２４は、第４青色光によって励起されて第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する。第１中間色と第２中間色と第３中間色と第４中間色とは互いに異なる色である。第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第４青色ＬＥＤ１１４と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３と、第４波長変換部１２４とは、実装基板１１０に設けられている。また、光源１１は、１つの実装基板１１０上に、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第４青色ＬＥＤ１１４と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３と、第４波長変換部１２４とのセットを複数有している。複数の照明装置１の各々は、複数の第１青色ＬＥＤ１１１を駆動する駆動回路と、複数の第２青色ＬＥＤ１１２を駆動する駆動回路と、複数の第３青色ＬＥＤ１１３を駆動する駆動回路と、複数の第４青色ＬＥＤ１１４を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
【0075】
また、複数の照明装置１の各々の備える光源１１は、例えば、図２０に示すように、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３と、可視光ＬＥＤ１６と、を有する構成であってもよい。第１青色ＬＥＤ１１１は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ１１２は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ１１３は、第３青色光を放射する。第１波長変換部１２１は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部１２２は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部１２３は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。可視光ＬＥＤ１６は、第１青色光の色、第２青色光の色、第３青色光の色、第１中間色、第２中間色、第３中間色及び白色とは異なる色の可視光を放射する。第１中間色と第２中間色と第３中間色とは互いに異なる色である。第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、可視光ＬＥＤ１６と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３とは、実装基板１１０に設けられている。また、光源１１は、１つの実装基板１１０上に、第１青色ＬＥＤ１１１と、第２青色ＬＥＤ１１２と、第３青色ＬＥＤ１１３と、可視光ＬＥＤ１６と、第１波長変換部１２１と、第２波長変換部１２２と、第３波長変換部１２３とのセットを複数有している。複数の照明装置１の各々は、複数の第１青色ＬＥＤ１１１を駆動する駆動回路と、複数の第２青色ＬＥＤ１１２を駆動する駆動回路と、複数の第３青色ＬＥＤ１１３を駆動する駆動回路と、複数の可視光ＬＥＤ１６を駆動する駆動回路と、各駆動回路を制御する制御回路と、を備える。
【0076】
また、照明システム１０ｂ、１０ｃにおいて、照明システム１０ａにおける第２照明装置２を備えていてもよい。
【0077】
また、照明システム１０では、制御装置３は、対象事象に関する情報を取得したときに、施設２００のＢＩＭデータに基づいて、複数の照明装置１のうちサインを提示する照明装置１を決定するように構成されていてもよい。
【0078】
また、制御装置３ｃは、対象事象に関する情報を施設２００に設けられたセンサから取得するように構成されていてもよい。この場合、センサは、例えば、人感センサ、又は、発信機から周期的に発信される無線信号を受信する受信機であってもよい。
【0079】
また、照明装置１は、例えば、ダウンライト、スポットライトであってもよい。照明システム１０は、複数の照明装置１が配光特性の異なる複数種類の照明装置を含んでいてもよい。これにより、照明システム１０は、照明光をアンビエント照明として出力する照明装置と、照明光をタスク照明として出力する照明装置と、を含むことが可能となり、タスクアンビエント照明を実現することが可能となる。
【0080】
また、照明装置１は、光源と導光板とで照明光の配向を決めるように構成された照明装置であってもよい。
【0081】
（態様）
以上説明した実施形態１～４等から、本明細書には以下の態様が開示されている。
以上説明した実施形態１～４等から、本明細書には以下の態様が開示されている。
【0082】
第１の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）は、複数の照明装置（１）と、制御装置（３）と、を備える。複数の照明装置（１）は、施設（２００）内に配置される。制御装置（３）は、複数の照明装置（１）を制御する。制御装置（３）は、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置（１）のうち少なくとも１つの照明装置（１）の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。
【0083】
第１の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、照明装置（１）を複数の用途に利用することが可能となる。
【0084】
第２の態様に係る照明システム（１０；１０ａ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内の人（Ｐ１０）を誘導する必要のある事象である。制御装置（３）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして、施設（２００）内の人（Ｐ１０）を誘導する方向（Ｄ１０）を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置（１）を制御する。
【0085】
第２の態様に係る照明システム（１０；１０ａ）では、施設（２００）内において対象事象が発生した場合に、施設（２００）内の人（Ｐ１０）に、施設（２００）内の人（Ｐ１０）を誘導する方向（Ｄ１０）を示すサインを提示することが可能となる。
【0086】
第３の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内の人（Ｐ１０）の進行方向において注意を喚起する必要のある事象である。制御装置（３）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして人（Ｐ１０）の進行方向に注意を促すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置（１）を制御する。
【0087】
第３の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、制御装置（３ｂ）が、対象事象に関する情報として施設（２００）内の人（Ｐ１０）の進行方向において注意を喚起する必要のある事象に関する情報を取得したときに、照明装置（１）のカラー照明光によって、人（Ｐ１０）の進行方向に注意を促すサインを提示することが可能となる。
【0088】
第４の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内の通路の交差点に第１方向（Ｄ１）から人が接近する事象である。制御装置（３）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして交差点に第１方向（Ｄ１）とは異なる第２方向（Ｄ２）から接近する人（Ｐ１２）に第１方向（Ｄ１）から近づく人（Ｐ１１）がいることを示すサインを提示するように複数の照明装置（１）のうち交差点を照明する照明装置（１）を制御する。
【0089】
第４の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、交差点に第１方向（Ｄ１）から近づく人（Ｐ１１）と交差点に第２方向（Ｄ２）から近づく人（Ｐ１２）とが出合い頭に衝突することを抑制することが可能となる。
【0090】
第５の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内をロボット（Ｒｏ１）が移動している事象である。制御装置（３ｂ）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設（２００）内のロボット（Ｒｏ１）の移動予定経路を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置（１）を制御する。
【0091】
第５の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、施設（２００）内の人（Ｐ１０）にロボット（Ｒｏ１）に対する注意を促すことが可能となる。
【0092】
第６の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内の人（Ｐ１１）が前方不注意で歩行している事象である。制御装置（３ｂ）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして前方不注意の人（Ｐ１１）又は前方不注意の人（Ｐ１１）に接近している人（Ｐ１２）に注意喚起を促すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置（１）を制御する。
【0093】
第６の態様に係る照明システム（１０ｂ）では、前方不注意の人（Ｐ１１）及び前方不注意の人（Ｐ１１）に接近している人（Ｐ１２）に、白色とは異なる色のカラー照明光によって注意を促すことが可能となる。
【0094】
第７の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内を人（Ｐ１０）が移動している事象である。制御装置（３ｃ）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設（２００）内の人（Ｐ１０）の動線を示すサインを提示するように少なくとも１つの照明装置（１）を制御する。
【0095】
第７の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、施設（２００）内を移動している人（Ｐ１０）の動線を制御することが可能となる。
【0096】
第８の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内を人（Ｐ１０）が掃除する事象である。制御装置（３ｃ）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして施設（２００）内の掃除未完了のエリア（Ａ３～Ａ６）を示すサインを提示するように複数の照明装置（１）のうち掃除未完了のエリア（Ａ３～Ａ６）を照明する照明装置（１）を制御する。
【0097】
第８の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、掃除をしている人（Ｐ１０）に掃除未完了のエリア（Ａ３～Ａ６）を分かりやすくすることが可能となる。
【0098】
第９の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、第１の態様において、対象事象は、施設（２００）内の単位エリア内の人の数が所定数を超えている事象である。制御装置（３ｃ）は、対象事象に関する情報を取得したときに、サインとして人（Ｐ１０）の密集の回避を促すサインを提示するように複数の照明装置（１）のうち人の数が所定数を超えている単位エリアを照明する照明装置（１）を制御する。
【0099】
第９の態様に係る照明システム（１０ｃ）では、白色とは異なる色のカラー照明光によって人（Ｐ１０）の密集の回避を促すことが可能となる。これにより、照明システム（１０ｃ）では、施設（２００）を利用している人（Ｐ１０）の感染症リスクの低減への貢献を期待できる。
【0100】
第１０の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、青色光を放射する青色ＬＥＤ（１１Ｂ）と、緑色光を放射する緑色ＬＥＤ（１１Ｇ）と、赤色光を放射する赤色ＬＥＤ（１１Ｒ）と、白色光を放射する白色ＬＥＤ（１１Ｗ）と、を有する光源（１１）を備える。
【0101】
第１０の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、カラー照明光の色の自由度が高くなる。。
【0102】
第１１の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、第１青色ＬＥＤ（１１１）と、第２青色ＬＥＤ（１１２）と、第１波長変換部（１２１）と、第２波長変換部（１２２）と、可視光ＬＥＤ（１３、１４）と、を有する光源（１１）を備える。第１青色ＬＥＤ（１１１）は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ（１１２）は、第２青色光を放射する。第１波長変換部（１２１）は、第１青色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第２波長変換部（１２２）は、第２青色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。可視光ＬＥＤ（１３，１４）は、第１青色光及び第２青色光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する。
【0103】
第１１の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１０の態様と比べて、照明装置（１）を主照明用途で利用するときの照明装置（１）の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0104】
第１２の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、第１紫色ＬＥＤ（１３１）と、第２紫色ＬＥＤ（１３２）と、第３紫色ＬＥＤ（１３３）と、第１波長変換部（１４１）と、第２波長変換部（１４２）と、第３波長変換部（１４３）と、を有する光源（１１）を備える。第１紫色ＬＥＤ（１３１）は、第１紫色光を放射する。第２紫色ＬＥＤ（１３２）は、第２紫色光を放射する。第３紫色ＬＥＤ（１３３）は、第３紫色光を放射する。第１波長変換部（１４１）は、第１紫色光によって励起されて青色光を放射する青色蛍光体粒子を含む。第２波長変換部（１４２）は、第２紫色光によって励起されて緑色光を放射する緑色蛍光体粒子を含む。第３波長変換部（１４３）は、第３紫色光によって励起されて赤色光を放射する赤色蛍光体粒子を含む。
【0105】
第１２の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１０の態様と比べて、照明装置（１）を主照明用途で利用するときの照明装置（１）の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0106】
第１３の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、第１青色ＬＥＤ（１１１）と、第２青色ＬＥＤ（１１２）と、第３青色ＬＥＤ（１１３）と、第１波長変換部（１２１）と、第２波長変換部（１２２）と、第３波長変換部（１２３）と、を有する光源（１１）を備える。第１青色ＬＥＤ（１１１）は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ（１１２）は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ（１１３）は、第３青色光を放射する。第１波長変換部（１２１）は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部（１２２）は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部（１２３）は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。
【0107】
第１３の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１０の態様と比べて、照明装置（１）を主照明用途で利用するときの照明装置（１）の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0108】
第１４の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、第１青色ＬＥＤ（１１１）と、第２青色ＬＥＤ（１１２）と、第３青色ＬＥＤ（１１３）と、第４青色ＬＥＤ（１１４）と、第１波長変換部（１２１）と、第２波長変換部（１２２）と、第３波長変換部（１２３）と、第４波長変換部（１２４）と、を有する光源（１１）を備える。第１青色ＬＥＤ（１１１）は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ（１１２）は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ（１１３）は、第３青色光を放射する。第４青色ＬＥＤ（１１４）は、第４青色光を放射する。第１波長変換部（１２１）は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部（１２２）は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部（１２３）は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。第４波長変換部（１２４）は、第４青色光によって励起されて第４青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色、緑色、赤色とは異なる色から白色までの第４中間色の光を発する。
【0109】
第１４の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１０の態様と比べて、照明装置（１）を主照明用途で利用するときの照明装置（１）の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0110】
第１５の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）の各々は、第１青色ＬＥＤ（１１１）と、第２青色ＬＥＤ（１１２）と、第３青色ＬＥＤ（１１３）と、第１波長変換部（１２１）と、第２波長変換部（１２２）と、第３波長変換部（１２３）と、可視光ＬＥＤ（１６）と、を有する光源（１１）を備える。第１青色ＬＥＤ（１１１）は、第１青色光を放射する。第２青色ＬＥＤ（１１２）は、第２青色光を放射する。第３青色ＬＥＤ（１１３）は、第３青色光を放射する。第１波長変換部（１２１）は、第１青色光によって励起されて第１青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの第１中間色の光を発する。第２波長変換部（１２２）は、第２青色光によって励起されて第２青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの第２中間色の光を発する。第３波長変換部（１２３）は、第３青色光によって励起されて第３青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの第３中間色の光を発する。可視光ＬＥＤ（１６）は、第１青色光、第２青色光、第３青色光、第１中間色の光、第２中間色の光、第３中間色の光及び白色光とは異なる色の可視光を放射する。
【0111】
第１５の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１０の態様と比べて、照明装置（１）を主照明用途で利用するときの照明装置（１）の照明光の演色性を向上させることが可能となる。
【0112】
第１６の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）は、第１～１５の態様のいずれか一つにおいて、複数の照明装置（１）である複数の第１照明装置（１）とは別体であり施設（２００）内に配置される複数の第２照明装置（２）を更に備える。複数の第２照明装置（２）の照明光は、相関色温度が２７００Ｋ以上６０００Ｋ以下の白色光である。制御装置（３）は、複数の第２照明装置（２）を制御する。
【0113】
第１６の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）は、第２照明装置（２）を主照明の用途に利用することが可能となる。
【0114】
第１７の態様に係る制御方法は、施設（２００）内に配置される複数の照明装置（１）を制御する制御方法であって、対象事象に関する情報を取得したときに、対象事象に基づくサインを提示するように複数の照明装置（１）のうち少なくとも１つの照明装置（１）の照明光を白色とは異なる色のカラー照明光に制御する。
【0115】
第１７の態様に係る制御方法は、照明装置（１）を複数の用途に利用することが可能となる。
【0116】
第１８の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第１７の態様の制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0117】
第１８の態様に係るプログラムは、照明装置（１）を複数の用途に利用することが可能となる。
【0118】
第１９の態様に係る照明システム（１０；１０ａ；１０ｂ；１０ｃ）では、第１～９の態様のいずれか一つにおいて、
複数の照明装置（１）の各々は、
青色光を放射する青色ＬＥＤ、
青緑色光を放射する青緑色ＬＥＤ、
緑色光を放射する緑色ＬＥＤ、
黄色光を放射する黄色ＬＥＤ、
橙色光を放射する橙色ＬＥＤ、
赤色光を放射する赤色ＬＥＤ、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部と、を有する青色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を有する青緑色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
のうちの少なくとも３種以上を有する。
複数の照明装置（１）の各々は、
青色光を放射する青色ＬＥＤ、
青緑色光を放射する青緑色ＬＥＤ、
緑色光を放射する緑色ＬＥＤ、
黄色光を放射する黄色ＬＥＤ、
橙色光を放射する橙色ＬＥＤ、
赤色光を放射する赤色ＬＥＤ、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部と、を有する青色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を有する青緑色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
青色光を放射する青色ＬＥＤと、当該青色光によって励起されて当該青色光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、青緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える青緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、緑色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える緑色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、黄色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える黄色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、橙色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える橙色光源、
紫色光より短波長の光を放射するＬＥＤと、当該短波長の光によって励起されて当該短波長の光よりも長波長の光を放射する蛍光体粒子を含み、赤色から白色までの中間色の光を発する波長変換部を備える赤色光源、
のうちの少なくとも３種以上を有する。
【符号の説明】
【0119】
１ 照明装置（第１照明装置）
２ 第２照明装置
３ 制御装置
１１ 光源
１１Ｒ 赤色ＬＥＤ
１１Ｇ 緑色ＬＥＤ
１１Ｂ 青色ＬＥＤ
１１Ｗ 白色ＬＥＤ
１１１ 第１青色ＬＥＤ
１１２ 第２青色ＬＥＤ
１１３ 第３青色ＬＥＤ
１１４ 第４青色ＬＥＤ
１３ 可視光ＬＥＤ
１４ 可視光ＬＥＤ
１２１ 第１波長変換部
１２２ 第２波長変換部
１２３ 第３波長変換部
１２４ 第４波長変換部
１３１ 第１紫色ＬＥＤ
１３２ 第２紫色ＬＥＤ
１３３ 第３紫色ＬＥＤ
１４１ 第１波長変換部
１４２ 第２波長変換部
１４３ 第３波長変換部
１５ 可視光ＬＥＤ
１６ 可視光ＬＥＤ
１０、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ 照明システム
２００ 施設
２０１ 対象空間
Ｄ１ 第１方向
Ｄ２ 第２方向
Ｄ１０ 誘導する方向
Ｐ１０、Ｐ１１、Ｐ１２ 人
Ｒｏ１ ロボット
２ 第２照明装置
３ 制御装置
１１ 光源
１１Ｒ 赤色ＬＥＤ
１１Ｇ 緑色ＬＥＤ
１１Ｂ 青色ＬＥＤ
１１Ｗ 白色ＬＥＤ
１１１ 第１青色ＬＥＤ
１１２ 第２青色ＬＥＤ
１１３ 第３青色ＬＥＤ
１１４ 第４青色ＬＥＤ
１３ 可視光ＬＥＤ
１４ 可視光ＬＥＤ
１２１ 第１波長変換部
１２２ 第２波長変換部
１２３ 第３波長変換部
１２４ 第４波長変換部
１３１ 第１紫色ＬＥＤ
１３２ 第２紫色ＬＥＤ
１３３ 第３紫色ＬＥＤ
１４１ 第１波長変換部
１４２ 第２波長変換部
１４３ 第３波長変換部
１５ 可視光ＬＥＤ
１６ 可視光ＬＥＤ
１０、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ 照明システム
２００ 施設
２０１ 対象空間
Ｄ１ 第１方向
Ｄ２ 第２方向
Ｄ１０ 誘導する方向
Ｐ１０、Ｐ１１、Ｐ１２ 人
Ｒｏ１ ロボット
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】