IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社センターモバイルの特許一覧

特許7489719スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法
<>
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図1
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図2
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図3
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図4
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図5
  • 特許-スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】スマートフォンやタブレット等の広告システム、広告プログラム及び広告方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20240517BHJP
【FI】
G06Q30/08
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021176999
(22)【出願日】2021-10-28
(65)【公開番号】P2023066319
(43)【公開日】2023-05-15
【審査請求日】2022-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】520457155
【氏名又は名称】株式会社センターモバイル
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100195431
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 史樹
(72)【発明者】
【氏名】中越 達也
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/065460(WO,A1)
【文献】特開2018-173713(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0161774(US,A1)
【文献】前原 貴憲 ,“ディスプレイ広告に対するリアルタイム入札”,人工知能,日本,(一社)人工知能学会,2017年07月04日,第32巻4号,p.494-500
【文献】イノウ,“知っておこう!16 DSPとSSP”,世界一わかりやすい 広告業界のしくみとながれ,第3版,日本,ソシム株式会社,2019年05月09日,p.122,ISBN 978-4-8026-1069-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00~99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信するように構成され、複数の候補広告から前記端末への送信用の広告を決定する第1サーバと、
前記第1サーバに前記候補広告の情報を送信する複数の第2サーバと、
前記第2サーバと通信する複数の第3サーバであって、同一の前記第2サーバに通信するもの同士の間で行われるオークションに広告を入札する複数の第3サーバと、を含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末の使用者の個人情報と、前記端末のプライベートIPアドレス及び前記端末のアクセス先のグローバルIPアドレス情報に基づいて導出したWebサイトへのアクセス情報とに基づいて広告を要求する第1制御部と、を備え、
前記複数の第2サーバのそれぞれは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記第3サーバによって前記オークションに入札された広告のうち落札された広告の情報を前記候補広告の情報とする第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記要求に基づいて前記オークションに入札する広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告の前記オークションに参加して落札した場合に前記オークションに入札していた広告の情報を前記候補広告の情報として前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報を前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記送信用の広告に決定し、該送信用の広告の情報を前記第3サーバに送信し、
前記第3サーバは、前記第1サーバから送信された前記送信用の広告の情報に対応する広告を前記端末に送信する、
広告システム。
【請求項2】
スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信するように構成され、複数の候補広告から前記端末への送信用の広告を決定する第1サーバと、
前記第1サーバに前記候補広告の情報を送信する複数の第2サーバと、
前記第2サーバと通信する複数の第3サーバであって、同一の前記第2サーバに通信するもの同士の間で行われるオークションに広告を入札する複数の第3サーバと、を含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末の使用者の個人情報と、前記端末のプライベートIPアドレス及び前記端末のアクセス先のグローバルIPアドレス情報に基づいて導出したWebサイトへのアクセス情報とに基づいて広告を要求する第1制御部と、を備え、
前記複数の第2サーバのそれぞれは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記第3サーバによって前記オークションに入札された広告のうち落札された広告の情報を前記候補広告の情報とする第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記要求に基づいて前記オークションに入札する広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告の前記オークションに参加して落札した場合に前記オークションに入札していた広告の情報を前記候補広告の情報として前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報を前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記送信用の広告に決定し、該送信用の広告を前記端末に送信する、
広告システム。
【請求項3】
スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信するように構成され、複数の候補広告から前記端末への送信用の広告を決定する第1サーバと、
前記第1サーバに前記候補広告の情報を送信する複数の第2サーバと、
前記第2サーバと通信する複数の第3サーバであって、同一の前記第2サーバに通信するもの同士の間で行われるオークションに広告を入札する複数の第3サーバと、を含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末の使用者の個人情報と、前記端末のプライベートIPアドレス及び前記端末のアクセス先のグローバルIPアドレス情報に基づいて導出したWebサイトへのアクセス情報とに基づいて広告を要求する第1制御部と、を備え、
前記複数の第2サーバのそれぞれは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記第3サーバによって前記オークションに入札された広告のうち落札された広告の情報を前記候補広告の情報とする第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記要求に基づいて前記オークションに入札する広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告の前記オークションに参加して落札した場合に前記オークションに入札していた広告の情報を前記候補広告の情報として前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報を前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記送信用の広告に決定し、該送信用の広告の情報を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、前記第1サーバから送信された前記送信用の広告の情報に対応する広告を前記端末に送信する、
広告システム。
【請求項4】
スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムを用いた広告方法であって、
前記端末と通信するように構成され、複数の候補広告から前記端末への送信用の広告を決定する第1サーバと、
前記第1サーバに前記候補広告の情報を送信する複数の第2サーバと、
前記第2サーバと通信する複数の第3サーバであって、同一の前記第2サーバに通信するもの同士の間で行われるオークションに広告を入札する複数の第3サーバと、を含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末の使用者の個人情報と、前記端末のプライベートIPアドレス及び前記端末のアクセス先のグローバルIPアドレス情報に基づいて導出したWebサイトへのアクセス情報とに基づいて広告を要求する第1制御部と、を備え、
前記複数の第2サーバのそれぞれは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記第3サーバによって前記オークションに入札された広告のうち落札された広告の情報を前記候補広告の情報とする第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記要求に基づいて前記オークションに入札する広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告の前記オークションに参加するオークション工程と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した場合に前記オークションに入札していた広告の情報を前記候補広告の情報として前記第2サーバに送信する第3サーバ送信工程と、
前記第2サーバが、前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信工程と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記送信用の広告に決定する決定工程と、
前記第1サーバが、前記決定工程で前記送信用の広告に決定した前記候補広告の情報を前記第3サーバに送信する第1サーバ送信工程と、
前記第3サーバが前記第1サーバから送信された前記送信用の広告の情報に対応する広告を前記端末に送信する広告送信工程と、を含む広告方法。
【請求項5】
スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムのプログラムであって、
前記端末と通信するように構成され、複数の候補広告から前記端末への送信用の広告を決定する第1サーバと、
前記第1サーバに前記候補広告の情報を送信する複数の第2サーバと、
前記第2サーバと通信する複数の第3サーバであって、同一の前記第2サーバに通信するもの同士の間で行われるオークションに広告を入札する複数の第3サーバと、を含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末の使用者の個人情報と、前記端末のプライベートIPアドレス及び前記端末のアクセス先のグローバルIPアドレス情報に基づいて導出したWebサイトへのアクセス情報とに基づいて広告を要求する第1制御部と、を備え、
前記複数の第2サーバのそれぞれは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記第3サーバによって前記オークションに入札された広告のうち落札された広告の情報を前記候補広告の情報とする第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記要求に基づいて前記オークションに入札する広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告の前記オークションに参加するオークション処理と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した場合に前記オークションで入札していた広告の情報を前記候補広告の情報として前記第2サーバに送信する第3サーバ送信処理と、
前記第2サーバが、前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報を前記第1サーバに送信する第2サーバ送信処理と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記送信用の広告に決定する決定処理と、
前記第1サーバが、前記決定処理で前記送信用の広告に決定した前記候補広告の情報を前記第3サーバに送信する第1サーバ送信処理と、
前記第3サーバが、前記第1サーバから送信された前記送信用の広告の情報に対応する広告を前記端末に送信する広告送信処理と、を実行する広告プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンやタブレット等の端末の広告システム、広告プログラム及び広告方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、スマートフォン等の携帯電話の料金は、基本料金に実際に使用したデータ通信料及び通話料を加えた金額となる。
【0003】
しかし、この場合、上限がないため携帯電話料金が高額になることがあり、利用者は定額料金にすることが多い。
【0004】
しかし、この場合であっても、上限を超えると通信速度が遅くなり利用しにくいという問題がある。
【0005】
また、上限を高くした定額制にすると、利用者が毎月支払う携帯電話料金が高くなるという問題がある。
【0006】
一方、近年、所定の広告発信プラットフォームを介して、発信する広告を決定する方法が知られている。
【0007】
このような広告発信プラットフォームとしては、例えば、媒体側の収益を向上させるプラットフォームであるSSP(Supply-Side Platform)が知られている。
【0008】
そして、SSPは、所定の判定基準に基づいて(例えば、最も金額が高いものを選ぶなど)、取得した広告の中から発信する広告を決定する。
【0009】
特許文献1に係る発明は、セカンドプライス方式によるオークションを採用しつつ、広告発信側が得られる広告料金を最適化しようとするものである。
【0010】
具体的には、特許文献1に係る発明は、コンテンツが有する広告枠に表示される広告の発信要求を受信する受信手順と、
前記受信手順によって受信された発信要求に応じて、複数のDSPサーバに対して、前記広告枠に表示される広告の候補である候補広告であって、当該広告枠の数を超える数の候補広告を要求することで、DSPサーバの各々から、前記広告枠の数を超える数の候補広告を取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された候補広告のうち、高額な入札額が設定された候補広告から順に前記広告枠に表示する広告として決定するとともに、当該広告の広告料金を、直後の順の候補広告の入札額に所定金額を足した額に決定する決定手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする広告決定プログラムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特許第6271788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
一般的に、広告の数が多くなればなるほど、システムを管理している側への広告収入は多くなる。
【0013】
そして、広告会社1社が持っているスマホCMの再生システム(DSP)を導入したとしても、スマホCM1日150回再生は実現が不可能な状態である。
【0014】
また、広告会社のDSPをまとめるシステム(SSP)を導入して再生回数を増やしたとしてもスマホCM1日150回再生は実現が不可能な状態である。
【0015】
一方、SSPによって再生回数を増やしたとしても、広告単価を上げた場合、広告の数が減ってしまうという問題がある。
【0016】
さらに、従来の広告会社のシステムは、ポイントバックする対象(端末)を特定することができないという問題がある。
【0017】
本発明の目的は、スマートフォン等の携帯電話やタブレットの通信料金を低廉にするための広告システム、広告プログラム又は広告方法を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、企業等のスポンサーにとって効率の良い広告をすることができる広告システム、広告プログラム又は広告方法を提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、広告単価を上げ、かつ、広告再生回数を増やすことである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の第1の局面に係る広告システムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告のオークションを行い、前記オークションで落札した前記候補広告の情報を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定し、前記広告の情報を前記第3サーバに送信し、
前記第3サーバが前記端末に前記広告を送信する広告システムである。
【0021】
複数の第3サーバによってオークションを行い、各々の第1サーバがその中で最高額の候補広告を選択し、さらに、複数の第1サーバが選択した複数の候補広告の中で最高額の広告を第2サーバが選択する。
【0022】
これにより、広告単価が高く、かつ、端末(利用者の端末)に発信(配信)される広告再生回数を増やすことができる。
【0023】
端末に発信される広告再生回数が増加することにより、企業等のスポンサー(広告主)にとって効率の良い広告をすることができる。
【0024】
なお、第1サーバは、第2サーバを介して決定した広告の第3サーバに送信してもよい。
【0025】
また、第1サーバ、第2サーバ、第3サーバは同一のサーバであってもよく、また別々のサーバであってもよい。また、部分的に同一又は部分的に別々であってもよい。
【0026】
本発明の第2の局面に係る広告システムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告のオークションを行い、前記オークションで落札した候補広告を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を、前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定し、前記広告を前記端末に送信する広告システムである。
【0027】
第1の局面に係る広告システムは第3サーバが端末(利用者の端末)に広告を発信(配信)するというものであるが、第2の局面に係る広告システムは、第1サーバが端末(利用者の端末)に広告を発信(配信)するというものである。
【0028】
このような場合であっても第1の局面と同様の効果を奏し、広告単価が高く、かつ、端末(利用者の端末)に発信(配信)される広告再生回数を増やすことができる。
【0029】
端末に発信される広告再生回数が増加することにより、企業等のスポンサー(広告主)にとって効率の良い広告をすることができる。
【0030】
本発明の第3の局面に係る広告システムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムであって、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバは、前記候補広告のオークションを行い、前記オークションで落札した前記候補広告を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバは、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信し、
前記第1サーバは、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定し、前記広告の情報を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバが前記端末に前記広告を送信する広告システムである。
【0031】
第1の局面に係る広告システムは、第3サーバが端末(利用者の端末)に広告を発信(配信)するというものであり、第2の局面に係る広告システムは、第1サーバが端末(利用者の端末)に広告を発信(配信)するというものであるのに対し、第3の局面に係る広告システムは、第2サーバが端末(利用者の端末)に広告を発信(配信)するというものである。
【0032】
このような場合であっても第1の局面及び第2の局面と同様の効果を奏し、広告単価が高く、かつ、端末(利用者の端末)に発信(配信)される広告再生回数を増やすことができる。
【0033】
端末に発信される広告再生回数が増加することにより、企業等のスポンサー(広告主)にとって効率の良い広告をすることができる。
【0034】
本発明の第4の局面に係る広告方法は、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムを用いた広告方法であって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション工程と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した前記候補広告の情報を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信工程と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信工程と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定と決定する決定工程と、
前記第1サーバが、前記広告の情報を前記第3サーバに送信する第1サーバ送信工程と、
前記第3サーバが前記端末に前記広告を送信する広告送信工程と、を含む広告方法である。
【0035】
このような広告方法であっても、第1の局面と同様の効果を奏する。
【0036】
本発明の第5の局面に係る広告方法は、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムのプログラムであって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション処理と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した前記候補広告の情報を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信処理と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信処理と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定と決定する決定処理と、
前記第1サーバが、前記広告の情報を前記第3サーバに送信する第1サーバ送信処理と、
前記第3サーバが前記端末に前記広告を送信する広告送信処理と、を実行する広告プログラムである。
【0037】
このような広告方法であっても、第2の局面と同様の効果を奏する。
【0038】
本発明の第6の局面に係る広告方法は、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムを用いた広告方法であって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション工程と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した前記候補広告を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信工程と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信工程と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定と決定する決定工程と、
前記第1サーバが、前記広告の情報を前記第2サーバに送信する第1サーバ送信工程と、
前記第2サーバが前記端末に前記広告を送信する広告送信工程と、を含む広告方法である。
【0039】
このような広告方法であっても、第3の局面と同様の効果を奏する。
【0040】
本発明の第7の局面に係る広告システムのプログラムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムのプログラムであって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション処理と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した前記候補広告の情報を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信処理と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信処理と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定と決定する決定処理と、
前記第1サーバが、前記広告の情報を前記第3サーバに送信する第1サーバ送信処理と、
前記第3サーバが前記端末に前記広告を送信する広告送信処理と、を実行する広告プログラムである。
【0041】
このような広告システムのプログラムであっても、第1の局面と同様の効果を奏する。
【0042】
本発明の第8の局面に係る広告システムのプログラムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムのプログラムであって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及びDSP機能を有する第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション処理と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した候補広告を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信処理と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された候補広告の中から最高額の前記候補広告を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信処理と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定と決定する決定処理と、
前記第1サーバが、前記端末に前記広告を送信する広告送信処理と、を実行する広告プログラムである。
【0043】
このような広告システムのプログラムであっても、第2の局面と同様の効果を奏する。
【0044】
本発明の第9の局面に係る広告システムのプログラムは、スマートフォン及びタブレットを含む端末に対して広告を発信する広告システムのプログラムであって、
前記広告システムは、
前記端末と通信する第1サーバと、
前記第1サーバ及び候補広告のオークションを行う第3サーバと通信する複数の第2サーバとを含み、
前記第1サーバは、
前記端末と通信する第1通信部と、
データを記憶する第1記憶部と、
前記端末に発信する広告を決定する第1制御部と、を備え、
前記第2サーバは、
前記第1サーバ及び複数の前記第3サーバと通信する第2通信部と、
データを記憶する第2記憶部と、
前記端末に発信する候補広告を決定する第2制御部と、を備え、
前記第3サーバは、
前記第1サーバ、前記第2サーバ及び前記端末と通信する第3通信部と、
データを記憶する第3記憶部と、
前記端末に発信する前記候補広告を決定する第3制御部と、を備え、
前記第3サーバが、前記候補広告のオークションを行うオークション処理と、
前記第3サーバが、前記オークションで落札した前記候補広告を前記第2サーバに送信する第3サーバ送信処理と、
前記第2サーバが、複数の前記第3サーバから送信された前記候補広告の中から最高額の前記候補広告の情報を、前記第1サーバに送信する第2サーバ送信処理と、
前記第1サーバが、複数の前記第2サーバから送信された前記候補広告の情報の中から最高額の前記候補広告を前記端末に送信する広告と決定する決定処理と、
前記第1サーバが、前記広告の情報を前記第2サーバに送信する第1サーバ送信処理と、
前記第2サーバが前記端末に前記広告を送信する広告送信処理と、を実行する広告プログラムである。
【0045】
このような広告システムのプログラムであっても、第3の局面と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】一般的なSSP及びDSPを利用した広告システムの概念図。
図2】本発明の一実施形態に係る広告システムの概念図。
図3】同実施形態の広告システムの概念図。
図4】本発明の一実施形態に係る第1端末の概念図。
図5】同実施形態の広告システムの概念図。
図6】同実施形態の広告システムのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明の実施形態に関して図面を参照しながら説明する。最初に、SSPとして機能するサーバが行う一般的なオークションの方式に関して説明する。
【0048】
SSPとは、ホームページやアプリなどの広告枠の収益の最大化を支援するツールである。
【0049】
媒体側は、利用したいSSP(SSPサーバ)に登録し広告枠を発行する。広告主側のプラットフォームはDSP(Demand-Side Platform)という。
【0050】
具体的には、図1に示すように、まず、使用者がWebメディアを訪問する。
【0051】
次にWebメディアがSSPサーバに対して、訪問した使用者に表示させるための広告のリクエストを送信する。このとき、Webメディアは使用者情報をSSPサーバに送信する。
【0052】
次に、使用者情報を取得したSSPサーバは、各第3サーバに広告のリクエストを送信する。
【0053】
DSPサーバは、SSPサーバから送信された使用者情報に基づいて、最適な広告を分析し、SSPサーバに送信する。
【0054】
各DSPサーバ(図1ではDSP1、DSP2、DSP3)からレスポンスを受信したSSPサーバは、その中から最も高額の広告を入札する。
【0055】
最高額のDSPサーバがSSPサーバを介してWebメディアに広告を送信する。
【0056】
なお、Webメディアが最高額のDSPサーバに対して広告発信のリクエストを送信し、最高額のDSPサーバが直接Webメディアに広告を送信するとしてもよい。
【0057】
入札された広告が、Webメディア媒体に表示され、広告が使用者の目に触れる。
【0058】
これら一連の流れをRTB(Real Time Bidding)といい、このような流れが、0.1秒以内に自動的に行われる。
【0059】
なお、DSPサーバとは、Web広告を発信したい広告主側の広告効果を最適化・最大化するためのプラットフォームである。
【0060】
DSPには、アルゴリズム型と運用型とがある。アルゴリズム型とは、設定や発信結果をもとに、DSP独自のアルゴリズムに基づいて自動的に最適化するというものである。
【0061】
運用型とは、広告のパフォーマンスを確認しながら手動で広告を確認するというものである。
【0062】
アルゴリズム型は、基本的な運用を自動化しているため、コストや時間をかけずに広告運用ができるという利点がある。
【0063】
運用型は、運用の手間はかかるが細かな設定を行うことができるため、状況に応じて対応できるという利点がある。
【0064】
DSPの役割は、広告主の利益を最大化するため、最もターゲット使用者に近い発信先を探すことである。
【0065】
つまり、DSP(DSPサーバ)を利用することで、狙った使用者に広告を発信できる。例えば、使用者のCookie情報(「性別」「年代」「嗜好性」「行動履歴」など)をもとに、セグメントをかけ、DSPを利用することにより、広告主の製品やサービスに興味関心の高い使用者にターゲットを絞り、広告を発信してもよい。
【0066】
また、DSPを利用することにより、潜在ニーズ層にアプローチできるというメリットもある。
【0067】
DSP広告のなかには、過去に製品の購入や資料を請求した使用者と類似した行動をとる使用者をターゲティングして、広告発信することが出来る機能がある。これを利用することにより、成果向上、広告の費用対効果を良くすることができる。
【0068】
<広告システム10>
図2及び図3に示すように、本実施形態にかかる広告システム10は、
使用者が利用可能な情報処理端末である第1端末100と、
第1端末100に送信される広告を決定する第1サーバ200と、
第1サーバ200に候補広告の情報を送信する複数の第2サーバ300と、
第2サーバ300に候補広告の情報を送信し、オークションを開催する複数の第3サーバ400と、を含む。
【0069】
第3サーバ400には、広告主側の端末である第2端末500から広告(候補広告)を発注する。
【0070】
これらの各種装置は、ネットワークを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。
【0071】
また、広告システム10に含まれる各装置の数は、図2で図示した例に限られない。例えば、広告システム10には、複数台の第1端末100が含まれてもよい。
【0072】
図2に示す第1端末100は、使用者によって利用可能な情報処理端末であり、第1端末100の例としては、スマートフォンやタブレットが挙げられる。
【0073】
第1端末100には、眼鏡型や時計型の情報処理端末であるウェアラブルデバイスも含まれる。
【0074】
第1サーバ200は、第1端末100と通信することが可能な第1通信部210と、
データを記憶することが可能な第1記憶部220と、
第1端末100に送信する広告を決定する第1制御部230と、を備える。
【0075】
第1サーバ200は、第1通信部210を介して第1端末100と通信することができる。
【0076】
第1通信部210は、ネットワークと有線又は無線で接続され、ネットワークを介して、第1端末100等との間で情報の送受信を行う。
【0077】
第1記憶部220は、第1端末100の使用者の情報及び第1端末100の使用状況や使用位置(使用場所)からわかる使用者の情報を記憶することができる。
【0078】
具体的には、第1記憶部220は、第1端末100からアクセスしたWebサイト等の通信先の情報を記憶する。
【0079】
また、第1記憶部220は、第1端末100の操作やデータの送受信が行われた日時と、行われた操作の内容や操作時間等を記憶する。
【0080】
また、第1記憶部220は、第1端末100の所有者データ(使用者に関する情報)を記憶する。
【0081】
第1記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0082】
第1記憶部220は、広告、及び広告を提供する提供元(実施形態では、第3サーバ400)に関する情報を記憶する。
【0083】
第1記憶部220は、例えば「提供元ID」、「広告ID」、「入札額」、「フォーマット」といった項目を有する。
【0084】
「提供元ID」は、提供元を識別する識別情報である。「広告ID」は、広告を識別する識別情報である。
【0085】
「入札額」は、広告に設定される入札額を示す。なお、入札額は、オークションの度に異なる入札額が設定されてもよい。
【0086】
「フォーマット」は、広告のデータ形式を示す。なお、フォーマットの項目に記憶される情報には、広告が対応するデバイスを示す情報や、広告が含むデータ形式(画像データや動画データ等) や、広告の表示サイズや解像度等の種々の情報が含まれる。
【0087】
第1記憶部220は、例えば「使用者ID」、「デバイスID」、「年齢」、「性別」、「ターゲット情報」といった項目を有する。
【0088】
第1記憶部220は、広告選定に使用するための情報を記憶する。
【0089】
「使用者ID」は、使用者を識別する識別情報である。「デバイスID」は、使用者が利用する第1端末100を識別する識別情報である。
【0090】
ターゲット情報の項目に記憶される情報には、各使用者が閲覧したコンテンツ(例えばウェブサイト)の履歴や、過去の購買履歴や、過去の検索履歴等のログが含まれてもよい。
【0091】
また、ターゲット情報には、当該使用者の広告に対する反応に関する情報( 広告をクリックしやすいか否か、コンバージョンに至りやすいか否か等)が含まれてもよい。
【0092】
つまり、ターゲット情報には、広告提供元が広告の発信先として所望する使用者の条件に関する種々の情報が含まれてもよい。
【0093】
第1記憶部220は、使用者のデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶する。
【0094】
例えば、第1記憶部220は、使用者の自宅の所在地や勤務地、興味・関心、氏名、家族構成、収入等の情報を記憶する
【0095】
第1記憶部220は、使用者に発信されるコンテンツに関する情報も記憶する。
【0096】
第1記憶部220は、例えば「コンテンツID」、「カテゴリ」、「禁止広告情報」といった項目を有する。
【0097】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別情報を示す。「カテゴリ」は、コンテンツのカテゴリを示す。「禁止広告情報」は、コンテンツが含む広告枠において、表示することが禁止される広告の情報を示す。
【0098】
禁止広告情報の項目に記憶される情報には、例えば広告が宣伝する情報の内容や、広告主に関する情報等を含む。
【0099】
例えば、コンテンツ提供者は、成人向けのカテゴリに属する広告を表示させたくないとか、競合する事業者の広告を表示させたくないといった要望を設定する場合がある。
【0100】
禁止広告情報には、このようなコンテンツ提供者によって設定される情報や、あるいは、広告発信側がポリシーに従い、コンテンツに対して発信することを禁じている広告に関する情報等が含まれる。
【0101】
第1記憶部220は、広告に関する情報も記憶する。第1記憶部220は、例えば「広告ID」、「発信数」、「CTR」といった項目を有する。
【0102】
「発信数」は、広告が第1端末100に発信された累積数を示す。「CTR」は、発信された広告がクリックされた割合を示す。
【0103】
なお、第1記憶部220には、CTRの他にも、広告の評価指標値として、eCPM (effective Cost Per Mille)や、CPC(Cost Per Click)や、CVR(Conversion Rate)等の数値が記憶されてもよい。
【0104】
また、第1記憶部220には、第1端末100のスクリーンタイム情報が記憶される。
【0105】
具体的には、アプリを起動させた場合、アクセス先はアプリを通してアプリ用URLになるため、第1サーバ200は、そのアクセス先の情報をスクリーンタイム情報として取得し、第1記憶部220は、そのアクセス先の情報をスクリーンタイム情報として記憶する。
【0106】
第1制御部230は、第1端末100に送信する広告を決定する。具体的には、第1制御部230は、第2サーバ300からの候補広告の情報に基づいて最高額の広告を第1端末100に送信する広告として決定する。
【0107】
また、第1制御部230は、第1端末100の情報及び第1端末100の使用者の情報に基づいて広告するターゲット情報を決定する。
【0108】
第1サーバ200は、第3サーバ400にオークションするためのターゲット情報を通知する(広告リクエスト)。
【0109】
なお、第1サーバ200から第3サーバ400へのターゲット情報の送信は、第2サーバ300を介して行ってもよい。
【0110】
第1制御部230は、第1端末100の所有者情報、位置情報、アクセス情報から第1端末100の使用者のニーズに合わせた広告を第1端末100に発信することができる。
【0111】
第1制御部230は、グローバルIPアドレス及びドメイン名に基づく情報を取得可能であり、また、紐づけされた第1端末100の情報や所有者情報と合わせた情報に基づいて広告を発信するため、第1端末100の使用者のニーズに合わせた広告を発信する、又は、発信させることができる。
【0112】
つまり、一般的に、スマートフォン等の携帯電話のグローバルIPアドレスは公開されており、グローバルIPアドレスからWebサイトにアクセスした時間、アクセスした場所等の情報はわかるが、それ以上の個人情報は不明である。
【0113】
しかし、本実施形態の場合、NATデータにより、広告システム10の使用者(管理者)は、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを紐づけ(関連づけ)することができ、また、契約時に取得した第1端末100の使用者の個人情報を有しているため、第1制御部230がこれらの情報をデータマッピングすることにより、広告システム10の使用者は、第1端末100がどの場所からどのWebサイトにアクセスしたか、第1端末100の使用者の年齢や性別等の情報を把握することができ、第1制御部230は、第1端末100のニーズに合わせた精度の高い広告を、第1端末100に発信することができる。
【0114】
また、第1制御部230は、第1記憶部220に記憶されている第1端末100のスクリーンタイム情報に基づいて、広告情報を配信する。
【0115】
つまり、第1制御部230は、第1記憶部220に記憶されている広告選定に使用するための情報に基づいて広告情報を第1端末100に送信する。
【0116】
第1制御部230は、第1端末100のスクリーンタイム情報を収集及び解析をする。
【0117】
具体的には、第1端末100のスクリーンタイム情報によって、第1端末100の使用者が、どの時間帯に携帯を操作しているかがわかる。
【0118】
図4に示すように、本実施形態では、第1端末300の使用者は、1週間で1日の平均操作時間が5時間2分であり、月曜日は7時間25分操作しており、朝の何時から操作しているといった情報が読み取れる。
【0119】
第1制御部230は、このような情報を収集及び解析をして、第1記憶部220に情報を蓄積していく。
【0120】
例えば、第1端末100の操作時間帯が、通常は、23時~24時くらいで終了するにも関わらず、24時~26時くらいに第1端末300が操作されていた場合(アプリが起動された場合)、第1端末100の使用者は眠れないと推測できる。
【0121】
したがって、この場合、第1制御部230は、第1端末100のアプリが起動された場合、安眠枕の広告を第1端末100に第3サーバ400から発信させる。
【0122】
つまり、第1端末100の使用者が24時から26時の時間帯に、第1端末100に表示されている任意のアプリを開いたとき、安眠枕の広告が発信される。
【0123】
したがって、第1制御部230は、第1端末100の使用者のライフスタイルに合わせた広告を第1端末100に表示させることができる。
【0124】
なお、第1制御部230は、第1サーバ200又は第2サーバ300から第1端末100に広告を発信してもよい。
【0125】
第1サーバ200は、第1端末100の使用者のニーズに合わせた広告を提供するため、複数の第3サーバ400によって候補広告のオークションを行い、さらに第2サーバ300によって最高額の候補広告を選ぶ。
【0126】
これにより、本実施形態に係る広告システム10は、広告単価が高く、かつ、多くの広告を第1端末100に提供することができる。
【0127】
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPU等によって、第2サーバ300内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム( 例えば、広告決定プログラム) がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0128】
また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0129】
図5に示すように、制御部230は、候補広告を第3サーバ400に要求する第1要求部231と、
候補広告の情報を取得する第1取得部232と、
第1端末100に送信する広告を決定する第1決定部233と、
第3サーバ400に対して、第1端末100に決定した広告を送信するよう指示を出す第1発信部234と、を含む。
【0130】
第1要求部231は、第3サーバ400に対して、第2サーバ300を介して候補広告を要求してもよい。
【0131】
第1要求部231は、入札する広告に対する所定の条件であるフィルタを設定してもよい。例えば、第1要求部231は、設定したフィルタによって、オークションに適合する候補広告のみが入札できるよう制御する。
【0132】
例えば、第1要求部231は、設定したフィルタに関する情報を第3サーバ400に提示することで、第3サーバ400に対して、オークションに適合する候補広告のみを要求することができる。
【0133】
また、第1要求部231は、入札してきた不適合な候補広告をフィルタによって排除することができる。
【0134】
第1要求部231は、第3サーバ400が入札可能な広告のフォーマットに応じて、第3サーバ400に対して候補広告を要求してもよい。これにより、第1要求部231は、実際に表示するコンテンツに対して適合しない広告を要求することを防止することができる。
【0135】
第1要求部231は、第3サーバ400に対して候補広告を要求する。例えば、第1要求部231は、コンテンツの禁止広告情報を提示し、禁止広告情報に該当しない候補広告を第3サーバ400に要求する。
【0136】
また、第1要求部231は、コンテンツを表示する第1端末100の使用者の情報に応じて、第3サーバ400に対して候補広告を要求する。
【0137】
例えば、第1要求部231は、使用者の属性情報やターゲット情報を提示し、当該使用者に対して訴求効果が高いと想定される候補広告を第3サーバ400に要求する。
【0138】
第1取得部232は、候補広告の情報を第2サーバ300から取得し、広告は第3サーバ400から直接第1端末100に送信される。
【0139】
なお、第1取得部232は、第3サーバ400から直接第1端末100に表示される候補広告の情報を取得してもよい。
【0140】
また、第1取得部232は、第3サーバ400から候補広告を取得してもよく、また、第2サーバ300から候補広告を取得してもよい。
【0141】
第1取得部232は、コンテンツを表示する第1端末100の使用者の情報に応じて、第3サーバ400に対して候補広告を要求することにより、第3サーバ400から候補広告の情報を取得してもよい。
【0142】
第1取得部232は、取得した候補広告に関する情報等を第1記憶部220に記憶する。
【0143】
また、第1取得部232は、取得した候補広告に関する情報を第1決定部233に送信する。
【0144】
第1決定部233は、第1取得部232によって取得された候補広告に設定された入札額に基づいて、第1端末100に表示する広告を決定する。
【0145】
具体的には、第1決定部233は、第1取得部232によって取得された候補広告に設定された入札額のうち、高額な入札額の候補広告から順に第1端末100に表示する広告として決定する。
【0146】
第1発信部234は、第1決定部233によって決定された広告を第1端末100に発信するように第3サーバ400に発信命令を送信する。
【0147】
第1発信部234の発信は、第1通信部210を介して行われる。
【0148】
なお、第1発信部234は、自身が広告を第1端末100に発信してもよく、また、外部のサーバに発信命令を送信し、第1端末100に広告を発信させるよう制御してもよい。
【0149】
第2サーバ300は、第1サーバ200及び複数の第3サーバ400と通信することが可能な第2通信部310と、
データを記憶することが可能な第2記憶部320と、
第1端末100に送信する候補広告を決定する第2制御部330と、を備える。
【0150】
第2サーバ300の機能は、第1サーバ200の機能と同様であるため、説明は簡単な内容とする。
【0151】
第2サーバ300は、第2通信部310を介して、第1サーバ200及び第3サーバ400と通信することができる。
【0152】
第2記憶部320は、第3サーバ400からレスポンスがあったオークションの結果(候補広告の情報、最高額の情報等)を記憶する。
【0153】
また、第2記憶部320は、第1端末100の情報及び第1端末100の使用者の情報を記憶してもよい。
【0154】
第2制御部330の機能は、第1制御部230と同様であるため説明は簡単な内容とする。
【0155】
第2制御部330は、第1制御部230と同様に、候補広告を第3サーバ400に要求する第2要求部331と、
候補広告の情報を取得する第2取得部332と、
第1端末100に送信する候補広告を決定する第2決定部333と、
第3サーバ400に対して、第1端末100に決定した広告を送信するよう指示を出す第2発信部334と、を含む。
【0156】
第2制御部330は、複数の第3サーバ400でのオークションの入札結果を取得し、第1サーバ200に最高額の入札を報告(送信)する。
【0157】
具体的には、第2要求部331が複数の第3サーバ400に候補広告のオークションを要求し、第2取得部332が複数の第3サーバ400でのオークションの入札結果を取得する。
【0158】
第2決定部333は、複数の第3サーバ400からレスポンスされた(第2取得部332によって取得した)オークションの入札結果のうち最高額の入札を候補広告として決定する。
【0159】
第2発信部334は、第2決定部333によって決定された候補広告の情報を第1サーバ200に送信する。
【0160】
第2発信部334からの送信は、第2通信部310を介して行われる。
【0161】
第1サーバ200及び第2サーバ300は、上述のように、第1端末100に発信する広告を決定するサーバ装置である。
【0162】
なお、本実施形態に係る第1サーバ200及び第2サーバ300は、いわゆるSSPの機能を有するサーバであり、SSPの機能を実現するため、複数台のサーバによって構成される場合もある。
【0163】
すなわち、第1サーバ200及び第2サーバ300は、1つのSSPを概念的に示したものであり、必ずしも1台のサーバ装置を示しているとは限らない。
【0164】
第3サーバ400は、第1サーバ200又は第2サーバ300からの要求に応答して、広告を入札するサーバ装置である。
【0165】
すなわち、第3サーバ400は、広告を提供する提供元となるサーバ装置である。
【0166】
なお、本実施形態に係る第3サーバ400は、いわゆるDSPの機能を有するサーバであり、DSPの機能を実現するため、複数台のサーバによって構成される場合もある。
【0167】
すなわち、第3サーバ400は、1つのDSPを概念的に示したものであり、必ずしも1台のサーバ装置を示しているとは限らない。
【0168】
第3サーバ400では、入札条件が定められており、入札条件を満たす広告が広告主から入札される。
【0169】
第3サーバ400では入札が行われ、落札した候補広告の情報が第2サーバ300に送信される。
【0170】
第3サーバ400は、過去の配信データを元に配信サイトやクリエイティブを分析し、効果が高かったものを判断して配信を最適化する。
【0171】
<広告システム10による広告方法>
第1端末100で任意のアプリを開いたり、Webサイトを開くと、第1端末100の使用者に広告するため、ターゲット情報が第1サーバ200から第3サーバ400に通知される(ステップS11)。
【0172】
第1端末100は、表示画面に広告枠110が表示される場合、広告枠110に表示するための広告を取得する要求(広告発信要求)を第1サーバ200に送信する。
【0173】
第1サーバ200は、第1端末100から広告枠110に表示する広告の発信要求を受け付ける。
【0174】
第1サーバ200は、広告枠110に表示するための広告を取得する要求(広告発信要求)を第2サーバ300にリクエスト(送信)する(ステップS12)。
【0175】
つまり、第2サーバ300は、第1サーバ200を介して第1端末100に表示される広告枠110に表示する広告の発信要求を受け付ける。
【0176】
そして、第2サーバ300は、広告枠110に表示するための広告を取得する要求(広告発信要求)を第3サーバ400にリクエスト(送信)する(ステップS13)。
【0177】
つまり、複数の第2サーバ300は、広告枠110に表示される候補となる広告(候補広告)の入札を第3サーバ400に要求する。
【0178】
複数の第2サーバ300(本実施形態では、SSP1サーバ210、SSP2サーバ220、SSP3サーバ230、SSP4サーバ240、SSP5サーバ250)では同様の作業を行うため、1つの第2サーバ300の作業について説明する。
【0179】
複数の第3サーバ400では、各第3サーバ400(本実施形態では、DSP1サーバ410、DSP2サーバ420、DSP3サーバ430)内でオークションが行われる(ステップS14)。
【0180】
なお、図2及び図3に記載する第3サーバ400(本実施形態では、DSP1サーバ410、DSP2サーバ420、DSP3サーバ430)より多くの第3サーバ400に候補広告の入札を要求してもよく、また、少なくてもよい。第3サーバ400の数は限定されない。
【0181】
また、同様に、図3に記載する第2サーバ300(本実施形態では、SSP1サーバ210、SSP2サーバ220、SSP3サーバ230、SSP4サーバ240、SSP5サーバ250)より多くの第2サーバ300があってもよく、また、少なくてもよい。第2サーバ300の数は限定されない。
【0182】
DSP1サーバ410は、落札広告(候補広告)を決定し、第2サーバ300に落札広告(候補広告)の情報をレスポンス(送信)する(ステップS15)。
【0183】
同様に、DSP2サーバ420は、落札広告(候補広告)の情報を第2サーバ300にレスポンス(送信)する(ステップS15)。
【0184】
同様に、DSP3サーバ430は、落札広告(候補広告)の情報を第2サーバ300にレスポンス(送信)する(ステップS15)。
【0185】
第2サーバ300は、複数の第3サーバ400からのレスポンスを確認し、最高額の候補広告を決定する(ステップS16)。
【0186】
なお、入札額はセカンドプライス方式であってもよい。また、フロアプライスが設定されていてもよい。本実施形態ではフロアプライスが設定されている。
【0187】
次に、第2サーバ300は、最高額の候補広告の情報を第1サーバ200にレスポンス(送信)する(ステップS17)。
【0188】
例えば、条件に合う一番高額な広告が広告A11であった場合、第2サーバ300は、広告A11の情報を第1サーバ200にレスポンス(送信)する。
【0189】
同様の作業を他の第2サーバ300でも行い、それぞれ決定した候補広告が広告B11、広告C11、広告D11、広告E11(非表示)であったとする。
【0190】
第1サーバ200は、これらの候補広告の中から条件に合う最も高額な候補広告を発信する広告として決定する(ステップS18)。
【0191】
第1サーバ200は、第3サーバ400に決定した広告の情報を送信し、第1端末100へ前記広告を送信するように通知する(ステップS19)。
【0192】
例えば、最高額の候補広告が広告A11(非表示)であった場合、第1サーバ200は、第3サーバ400に決定した広告A11(非表示)の情報を発信し、第1端末100に広告A11を送信するように通知する。
【0193】
なお、本実施形態では、第1サーバ200は、第3サーバ400に直接第3サーバ400に決定した広告の情報を発信し、第1端末100に決定した広告を送信するように通知してるが、第1サーバ200が第2サーバ300を介して第3サーバ400に決定した広告の情報を発信し、第1端末100に決定した広告を送信するように通知してもよい。
【0194】
第3サーバ400は、第1端末100に第1サーバ200から通知された広告を送信する(ステップS20)。
【0195】
第1端末100には、発信された広告A11(非表示)が広告枠110に表示される。
【0196】
なお、図2では、第3サーバ400が第1端末100へ広告を送信する例を示したが、広告は、第1サーバ200、第2サーバ300、又は、外部の広告発信サーバによって第1端末100に送信されてもよい。
【0197】
本実施形態では、第1サーバ200、第2サーバ300及び第3サーバ400は別々のサーバであったが、同一のサーバであってもよい。
【0198】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。
【符号の説明】
【0199】
10…広告システム
100…第1端末
200…第1サーバ
300…第2サーバ
400…第3サーバ
500…第2端末

図1
図2
図3
図4
図5
図6