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特許7489889電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造
(51)【国際特許分類】
   E05D 7/12 20060101AFI20240517BHJP
   E05D 3/02 20060101ALI20240517BHJP
   E05D 5/12 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
E05D7/12 B
E05D3/02
E05D5/12 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020172770
(22)【出願日】2020-10-13
(65)【公開番号】P2021116680
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2023-08-21
(31)【優先権主張番号】P 2020012768
(32)【優先日】2020-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000124591
【氏名又は名称】河村電器産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(72)【発明者】
【氏名】赤堀 隼人
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-212314(JP,A)
【文献】実開平3-24584(JP,U)
【文献】特開2018-66203(JP,A)
【文献】特開2002-115443(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0257248(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 3/02 -3/04
E05D 5/02 -5/04
E05D 5/12
E05D 7/084
E05D 7/10 -7/12
H05K 5/00 -5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部で前記箱本体と前記扉体との間に介在され、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、
前記扉体に固定されるピン部材と、前記箱本体に固定されるピン受け部材とを備えており、
前記ピン部材が、本体と、先端が前記本体から上方へ突出しているとともに前記本体に対して出没可能とされた蝶着ピンと、前記蝶着ピンを上方へ付勢する付勢部材とを有している一方、
前記ピン受け部材が、前記箱本体に固定するための固定部と、前記固定部の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部とを有し、前記ピン受け部が、上下方向に延びる筒状に形成され、前記蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が下端面に開口しており、
さらに、前記ピン孔の開口後部に切り欠きが設けられ、前記切り欠きを介して前記ピン孔の内外にわたり、前記蝶着ピンの先端を前記ピン孔外から前記ピン孔内へ誘導するための誘導面が前後方向に延設されていることを特徴とする電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。
【請求項2】
前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の下部で前記箱本体と前記扉体との間に介在され、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、
前記扉体に固定されるピン部材と、前記箱本体に固定されるピン受け部材とを備えており、
前記ピン部材が、本体と、先端が前記本体から下方へ突出しているとともに前記本体に対して出没可能とされた蝶着ピンと、前記蝶着ピンを下方へ付勢する付勢部材とを有している一方、
前記ピン受け部材が、前記箱本体に固定するための固定部と、前記固定部の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部とを有し、前記ピン受け部が、上下方向に延びる筒状に形成され、前記蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が上端面に開口しており、
さらに、前記ピン孔の開口後部に切り欠きが設けられ、前記切り欠きを介して前記ピン孔の内外にわたり、前記蝶着ピンの先端を前記ピン孔外から前記ピン孔内へ誘導するための誘導面が前後方向に延設されていることを特徴とする電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。
【請求項3】
前記ピン部材と前記ピン受け部材との少なくとも何れか一方に、他方側へ突出し、前記箱本体に対する前記扉体の開放角度を特定の開放角度とした際に前記他方に近接する規制突起が設けられており、
前記規制突起により、前記扉体の開放角度が前記特定の開放角度にある場合に、前記ピン部材の前記誘導面に沿った方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。
【請求項4】
前記ピン受け部材の前記ピン受け部が、前記ピン孔、前記切り欠き、及び前記誘導面を有する第1のピン孔部材と、前記第1のピン孔部材を設置可能な設置部とからなるとともに、
前記ピン孔を有するものの、前記切り欠き及び前記誘導面を有さない第2のピン孔部材を設け、前記設置部には、前記第1のピン孔部材に代えて前記第2のピン孔部材についても設置可能であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば分電盤や配電盤、制御盤等の各種電気機器を収納するための電気機器収納用箱体において、片開き自在に設けられている扉体の蝶番構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
分電盤や配電盤等の各種電気機器を収納するための電気機器収納用箱体としては、前面に開口を有する箱本体の前面側に、その開口を開閉するための扉体を、左右何れか一方の側部を軸として片開き自在に蝶着したものが従来一般的に知られている。
そして、そのように扉体を片開き自在に蝶着する構造としては、たとえば特許文献1に記載されているように、ピン受け部を有し、箱本体側に固定される第1受け部材と、同様にピン受け部を有しており、扉体側に固定される第2受け部材と、両ピン受け部に挿通されるヒンジピンとを有する蝶番を用いる構造が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-327569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の蝶番構造では、箱本体への扉体の着脱作業(特に取付作業)が煩わしいという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、従来よりも簡易に箱本体に対して扉体を着脱することができる電気機器収納用箱体における扉体の蝶番構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の上部で前記箱本体と前記扉体との間に介在され、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、前記扉体に固定されるピン部材と、前記箱本体に固定されるピン受け部材とを備えており、前記ピン部材が、本体と、先端が前記本体から上方へ突出しているとともに前記本体に対して出没可能とされた蝶着ピンと、前記蝶着ピンを上方へ付勢する付勢部材とを有している一方、前記ピン受け部材が、前記箱本体に固定するための固定部と、前記固定部の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部とを有し、前記ピン受け部が、上下方向に延びる筒状に形成され、前記蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が下端面に開口しており、さらに、前記ピン孔の開口後部に切り欠きが設けられ、前記切り欠きを介して前記ピン孔の内外にわたり、前記蝶着ピンの先端を前記ピン孔外から前記ピン孔内へ誘導するための誘導面が前後方向に延設されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、前面に開口を有する箱本体と、前記開口を開閉する扉体とを有する電気機器収納用箱体において、前記扉体の下部で前記箱本体と前記扉体との間に介在され、前記扉体を前記箱本体に対して上下方向を軸に片開き自在とするための扉体の蝶番構造であって、前記扉体に固定されるピン部材と、前記箱本体に固定されるピン受け部材とを備えており、前記ピン部材が、本体と、先端が前記本体から下方へ突出しているとともに前記本体に対して出没可能とされた蝶着ピンと、前記蝶着ピンを下方へ付勢する付勢部材とを有している一方、前記ピン受け部材が、前記箱本体に固定するための固定部と、前記固定部の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部とを有し、前記ピン受け部が、上下方向に延びる筒状に形成され、前記蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が上端面に開口しており、さらに、前記ピン孔の開口後部に切り欠きが設けられ、前記切り欠きを介して前記ピン孔の内外にわたり、前記蝶着ピンの先端を前記ピン孔外から前記ピン孔内へ誘導するための誘導面が前後方向に延設されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記ピン部材と前記ピン受け部材との少なくとも何れか一方に、他方側へ突出し、前記箱本体に対する前記扉体の開放角度を特定の開放角度とした際に前記他方に近接する規制突起が設けられており、前記規制突起により、前記扉体の開放角度が前記特定の開放角度にある場合に、前記ピン部材の前記誘導面に沿った方向への移動が規制されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3の何れかに記載の発明において、前記ピン受け部材の前記ピン受け部が、前記ピン孔、前記切り欠き、及び前記誘導面を有する第1のピン孔部材と、前記第1のピン孔部材を設置可能な設置部とからなるとともに、前記ピン孔を有するものの、前記切り欠き及び前記誘導面を有さない第2のピン孔部材を設け、前記設置部には、前記第1のピン孔部材に代えて前記第2のピン孔部材についても設置可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、扉体に固定されるピン部材と、箱本体に固定されるピン受け部材とを備えており、ピン部材が、本体と、先端が本体から上方(請求項2では下方)へ突出しているとともに本体に対して出没可能とされた蝶着ピンと、蝶着ピンを上方(請求項2では下方)へ付勢する付勢部材とを有している一方、ピン受け部材が、箱本体に固定するための固定部と、固定部の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部とを有し、ピン受け部が、上下方向に延びる筒状に形成され、蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が下端面(請求項2では上端面)に開口しており、さらに、ピン孔の開口後部に切り欠きが設けられ、切り欠きを介してピン孔の内外にわたり、蝶着ピンの先端をピン孔外からピン孔内へ誘導するための誘導面が前後方向に延設されている。そのため、誘導面に蝶着ピンの先端をあてがい、当該状態のまま扉体ごとピン部材を前方へ移動させることによって、蝶着ピンがピン孔内に差し込まれることになり、蝶番の組み立て、ひいては扉体の箱本体への取り付けがなされるようになっている。したがって、従来よりも扉体の箱本体への取り付けを容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、ピン部材とピン受け部材との少なくとも何れか一方に、他方側へ突出し、箱本体に対する扉体の開放角度を特定の開放角度とした際に他方に近接する規制突起が設けられており、規制突起により、扉体の開放角度が特定の開放角度にある場合に、ピン部材の誘導面に沿った方向への移動が規制されるようになっている。したがって、扉体の自重等に起因してピン部材が誘導面に沿った方向へ移動してしまい、ピン部材が不用意にピン受け部材から抜け落ちてしまう事態、すなわち扉体が不用意に脱落してしまう事態を効果的に防止することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、ピン受け部材のピン受け部が、ピン孔、切り欠き、及び誘導面を有する第1のピン孔部材と、第1のピン孔部材を設置可能な設置部とからなるとともに、ピン孔を有するものの、切り欠き及び誘導面を有さない第2のピン孔部材を設け、設置部には、第1のピン孔部材に代えて第2のピン孔部材についても設置可能としている。したがって、電気機器収納用箱体の使用形態や設置態様等に応じてピン受け部材の構成を容易に変更することができ、使い勝手の良い蝶番構造とすることができる。また、第1のピン孔部材と第2のピン孔部材とを使い分けることで、扉体を左開き可能に取り付ける場合と、扉体を右開き可能に取り付ける場合とのどちらにも対応することができるため、汎用性の高い、極めて使い勝手の良い蝶番構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電気機器収納用箱体の外観を示した斜視説明図である。
図2】扉体が開放された状態にある電気機器収納用箱体を示した斜視説明図である。
図3】上側の蝶番を示した斜視説明図である。
図4】ピン受け部材を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は下方から示した斜視説明図である。
図5】ピン部材を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は背面側を示した斜視説明図である。
図6】組み立て状態にある上側の蝶番の断面を示した説明図である。
図7】上側の蝶番を組み立てる様子を示した説明図である。
図8】ロック状態にある下側の蝶番を背面側から示した斜視説明図である。
図9】ロック状態にある下側の蝶番の断面を示した説明図である。
図10】第2実施例の上側の蝶番を右側から示した説明図である。
図11】扉体の開放角度に応じた蝶番の状態を右側から示した説明図であり、(a)は扉体の開放角度が90度である場合、(b)は扉体の開放角度が180度である場合、(c)は扉体の開放角度が270度である場合を夫々示している。
図12】第3実施例の下側の蝶番のピン受け部材であって、着脱機能を有さないピン受け部材を示した斜視説明図である。
図13】ピン受け部材を分解した状態を示した斜視説明図である。
図14】第3実施例の下側の蝶番のピン受け部材であって、着脱機能を有するピン受け部材を示した斜視説明図である。
図15】ピン受け部材を分解した状態を示した斜視説明図である。
図16】ピンロック部材を示した斜視説明図である。
図17】ピンロック部材によりピン部材の蝶着ピンをロックした状態を示した断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例となる蝶番構造を備えた電気機器収納用箱体(以下、単に収納箱と称す)について、図面をもとに説明する。
【0010】
図1は、収納箱1の外観を示した斜視説明図である。図2は、扉体3が開放された状態にある収納箱1を示した斜視説明図である。図3は、上側の蝶番10を示した斜視説明図である。図4は、ピン受け部材11を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は下方から示した斜視説明図である。図5は、ピン部材12を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は背面側を示した斜視説明図である。図6は、組み立て状態にある上側の蝶番10の断面を示した説明図である。図7は、上側の蝶番10を組み立てる様子を示した説明図である。図8は、ロック状態にある下側の蝶番10を背面側から示した斜視説明図である。図9は、ロック状態にある下側の蝶番10の断面を示した説明図である。
【0011】
収納箱1は、前面に開口を有する箱本体2と、箱本体の開口を開閉する扉体3とを備えてなる。箱本体2は、天板、左右両側板、背板、及び底板を有して前面を除く5面(上面、左右両側面、後面、及び下面)が閉塞された箱体であり、その内部空間に、分電盤等の各種電気機器を収納可能となっている。また、箱本体2の前面には、箱本体2の開口を開閉するための扉体3が取り付けられている。そして、箱本体2と扉体3との間には、それらの右側部の上部及び下部において夫々蝶番10が介在されており、扉体3は、箱本体2に対し右側部を軸として片開き自在となっている。
【0012】
ここで、本発明の要部となる蝶番10、10のうち、上側の蝶番10について詳述する。なお、下側の蝶番10は、上側の蝶番10を上下逆さにしたものと略同じ構成となり、後述する補強リブ24の位置のみが異なっている。
蝶番10は、箱本体2側に固定されるピン受け部材11と、扉体3側に固定されるピン部材12とを備えてなる。ピン受け部材11は、箱本体2の開口周縁に固定される固定部21、固定部21から前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部22、固定部21とピン受け部22とを連結する連結部23、及びピン受け部22を補強するための補強リブ24を有する。固定部21は、前後方向が厚み方向となる板状で上下方向に長く形成されており、上部及び下部には自身を箱本体2にネジ止めするためのネジ孔25が夫々穿設されている。また、連結部23は、上下方向が厚み方向となる板状で、固定部21の上端から前方へ延びている。さらに、ピン受け部22は、連結部23の先端から下方へ延びる円筒状に形成されており、該ピン受け部22の先端には、ピン部材12の蝶着ピン32を差し込み可能なピン孔26が開口している。
【0013】
また、ピン受け部22の後側には、連結部23からピン受け部22の後面に沿って延びる誘導リブ28が設けられている。一方、ピン受け部22の先端箇所(ピン孔26の開口部)では、ピン孔26の後部に切り欠き27が設けられている。そして、誘導リブ28の下端面(先端面)と、ピン孔26内におけるピン孔26の内面と切り欠き27とをつなぐ段面とによって、切り欠き27を介してピン孔26の内外にわたり前後方向に延設される一連の面が形成されており、当該面が蝶着ピンの先端をピン孔26外からピン孔26内へ誘導するための誘導面とされている。この誘導面のうち、ピン孔26外の誘導面(誘導リブ28の下端面)29Aは、切り欠き27から後方へ向かうにしたがって上昇するように傾斜している。また、ピン孔26内の誘導面(段面)29Bは、切り欠き27から前方へ向かうにしたがって上昇するように傾斜している。なお、補強リブ24は、固定部21及び連結部23の右端に沿って前方へ立設されており、固定部21とピン受け部22とを一体化している。
【0014】
一方、ピン部材12は、上下方向へ長い本体31と、本体31に保持され、先端が本体31に対して出没可能な蝶着ピン32と、蝶着ピン32の先端が本体31の上面から上方へ突出するように蝶着ピン32を付勢するコイルバネ33(図5図8等は省略)とを有する。そして、本体31には、自身を扉体3の前面にネジ止めするためのネジ孔34、34が設けられているとともに、該本体31における扉体3への固定時に扉体3と対向する面(背面)には、蝶着ピン32のピン頭を露出させる開口35が開設されている。
【0015】
そして、上側の蝶番10の組み立て、及び扉体3の箱本体2への取り付けは、ピン受け部材11が箱本体2側に、ピン部材12が扉体3側に夫々固定された上で、次のようにして組み立てられる。
まず蝶着ピン32の先端を、誘導リブ28と固定部21との間に位置させる(図7(a))。このとき、下側の蝶番10は、蝶着ピン32をピン孔26内へ差し込んで予め組み立てておく。それから、下側の蝶番10の組み立て状態を維持したまま、扉体3の上部を前方へ引き出すように扉体3を動かせばよい。すると、蝶着ピン32の先端が誘導面29Aに当接した(図7(b))後、蝶着ピン32が本体31内へ押し込まれながら、蝶着ピン32の先端が誘導面29A上を切り欠き27側へ移動する(図7(c))。さらに、蝶着ピン32の先端が、切り欠き27を介してピン孔26内へ移動し、誘導面29B上を前方へ移動する(図7(d))ことで、蝶着ピン32が再び上方へ突出し始める。最後に、蝶着ピン32の先端が誘導面29Bの前端を超え、蝶着ピン32が最大限突出した状態となって(図6)、上側の蝶番10の組み立て、ひいては扉体3の箱本体2への取り付けが完了となる。
【0016】
また、扉体3の箱本体2への取り付け後は、下側の蝶番10を以下のようにしてロック状態とすることで、扉体3の不用意な脱落を防止する。すなわち、開口35を介してピンロック部材41を本体31内へ差し込み、ピンロック部材41を蝶着ピン32のピン頭に係止させる(図9)ことにより、蝶着ピン32の本体31に対する出没動作を規制する。また、ピン受け部22の切り欠き27へスペーサ部材42を差し込み、当該スペーサ部材42によって切り欠き27を埋めることにより、ピン部材12の後方への移動(切り欠き27を介してピン受け部材11から外れる方向への移動)を規制する。なお、扉体3における下側のピン部材12固定部には、開口35を露出させるための窓43(図2に示す)が設けられている。
【0017】
以上のような構成を有する収納箱1における扉体3の蝶番10(特に上側の蝶番10)によれば、扉体3に固定されるピン部材12と、箱本体2に固定されるピン受け部材11とを備えている。そして、ピン部材12が、本体31と、先端が本体31から上方へ突出しているとともに本体31に対して出没可能とされた蝶着ピン32と、蝶着ピン32を上方へ付勢するコイルバネ33とを有している一方、ピン受け部材12が、箱本体2に固定するための固定部21と、固定部21の前方へ所定距離だけ離れた位置に設けられたピン受け部22とを有しており、ピン受け部22が、上下方向に延びる筒状に形成され、蝶着ピン32を差し込み可能なピン孔26が下端面に開口したものとして構成されている。そして、ピン孔26の開口後部に切り欠き27が設けられ、切り欠き27を介してピン孔26の内外にわたり、蝶着ピン32の先端をピン孔26外からピン孔26内へ誘導するための誘導面29A、29Bが前後方向に延設されている。そのため、誘導面29A、29Bに蝶着ピン32の先端をあてがい、当該状態のまま扉体3ごとピン部材12を前方へ移動させることによって、蝶着ピン32がピン孔26内に差し込まれることになり、蝶番10の組み立て、ひいては扉体3の箱本体2への取り付けがなされるようになっている。したがって、従来よりも扉体3の箱本体2への取り付けを容易に行うことができる。
【0018】
また、誘導面のうち、ピン孔26外の誘導面29Aを、切り欠き27から後方へ向かうにしたがって上昇するように傾斜させている一方、ピン孔26内の誘導面29Bを、切り欠き27から前方へ向かうにしたがって上昇するように傾斜させている。したがって、ピン孔26の内外において、蝶着ピン32の先端をスムーズに誘導面29A(若しくは誘導面29B)上に導くことができ、扉体3の着脱作業の一層の容易化を図ることができる上、特に誘導面29Bの傾斜によって、ピン孔26内に差し込まれた状態にある蝶着ピン32が不用意にピン孔26から抜け出してしまう事態を効果的に防止することができる。
【0019】
さらに、扉体3の下側の蝶番10には、蝶着ピン32のピン頭に係止可能なピンロック部材41や、切り欠き27を埋めるスペーサ部材42を取り付け可能としているため、組み立て状態にある蝶番10において、蝶着ピン32の本体31に対する出没動作を規制したり、ピン部材12が切り欠き27を介してピン受け部材11から外れる方向へ移動することを規制したりすることができ、扉体3の不用意な脱落を確実に防止することができる。
【0020】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例となる蝶番構造について、図10及び図11をもとに説明する。
図10は、上側の蝶番50を右側から示した説明図である。図11は、扉体の開放角度に応じた蝶番50の状態を右側から示した説明図であり、(a)は扉体の開放角度が90度である場合、(b)は扉体の開放角度が180度である場合、(c)は扉体の開放角度が270度である場合を夫々示している。なお、図10及び図11では、扉体を省略している。また、図10における扉体の開放角度は0度である(すなわち、扉体は箱本体の前面開口を閉塞している)。
【0021】
第2実施例の蝶番50(特に上側の蝶番50)は、第1実施例の蝶番10同様、固定部(図示せず)、ピン受け部53、連結部54、及び補強リブ55を備えたピン受け部材51と、本体56、及び本体56に対して上下方向へ出没自在な蝶着ピン57(図11に示す)を備えたピン部材52とからなる。そして、該蝶番50においても、ピン受け部材51のピン受け部53に切り欠き(図示せず)が設けられているとともに、切り欠きを介してピン孔(図示せず)の内外にわたり前後方向へ延びる誘導面(図示せず)が設けられており、第1実施例の蝶番10同様に組み立てられるようになっている。なお、図11における59は、本体56から上方へ突出した状態で蝶着ピン57をロックするためのピンロック部材である。
【0022】
ただ、蝶番50では、第1実施例の蝶番10と異なり、ピン受け部材51の補強リブ55に、前方(ピン部材52に近づく側)へ突出する規制突起58が設けられている。該規制突起58は、ピン部材52の後側において、扉体の開閉動作に伴うピン部材52の回転を阻害することはないものの、扉体を特定の開放角度(ここでは270度)とした際に、ピン部材52の本体56表面に近接するようになっている。
【0023】
ここで、蝶番50の構造から考えると、扉体の支持に係りピン部材52にかかる負荷であって、ピン部材52がピン受け部材51から抜け出す方向への負荷(すなわち後方への負荷)が最大となるのは、扉体の開放角度を270度とした場合である。しかしながら、蝶番50では、扉体の開放角度を270度とした際に規制突起58がピン部材52の本体56表面に近接して、ピン部材52の後方への移動、すなわちピン部材52が不用意にピン受け部材51から抜け出す事態を規制するようになっている。
【0024】
以上のような構成を有する扉体の蝶番50(特に上側の蝶番50)によれば、第1実施例の蝶番10が奏する効果と同じ効果を奏することができる上、ピン受け部材51の補強リブ55に、前方へ突出する規制突起58が設けられており、扉体を特定の開放角度とした際に、規制突起58がピン部材52の本体56表面に近接するようにしているため、当該開放角度において、扉体の自重等に起因してピン部材52が後方へ移動し、ピン部材52が不用意にピン受け部材51から抜け出してしまう事態、すなわち扉体が不用意に脱落してしまう事態を効果的に防止することができる。
【0025】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例となる蝶番構造について、図12図15をもとに説明する。
図12は、第3実施例となる下側の蝶番のピン受け部材であって、着脱機能を有さないピン受け部材61を示した斜視説明図である。図13は、ピン受け部材61を分解した状態を示した斜視説明図である。図14は、第3実施例となる下側の蝶番のピン受け部材であって、着脱機能を有するピン受け部材62を示した斜視説明図である。図15は、ピン受け部材62を分解した状態を示した斜視説明図である。
【0026】
第3実施例の蝶番(特に下側の蝶番)も、第1実施例の蝶番10同様、固定部63、ピン受け部、連結部65、及び補強リブ66を備えたピン受け部材と、本体、及び本体に対して上下方向へ出没自在な蝶着ピンを備えたピン部材(図示せず)とからなる。ただ、第3実施例の蝶番に係るピン受け部材は、第1実施例のピン受け部材11や第2実施例のピン受け部材51のようにピン部材を着脱可能な機能を有するピン受け部材62と、ピン部材を着脱可能な機能を有さないピン受け部材61との2種類で任意に選択して構成可能となっている。すなわち、ピン受け本体67に第2のピン孔部材68を組み付けてピン受け部を構成すれば、着脱機能を有さないピン受け部材61となる一方、ピン受け本体67に第1のピン孔部材69を組み付けてピン受け部を構成すれば、着脱機能を有するピン受け部材62となる。
【0027】
ピン受け本体67は、第1実施例の蝶番10における要素と同じに構成される固定部63、連結部65、及び補強リブ66を備えているとともに、第1のピン孔部材69や第2のピン孔部材68を設置するための設置部70及び設置リブ71を備えてなる。設置部70は、連結部65の先端から上方へ突設された円柱部であり、該設置部70の先端には、第1のピン孔部材69や第2のピン孔部材68の一部を嵌着可能な凹部が設けられている。また、設置部70の先端後部には設置用切り欠き72が設けられており、設置用切り欠き72を介して設置部70の凹部内と凹部外とが連通している。さらに、設置リブ71は、設置部70の後側において、連結部65から設置部70の表面に沿って上方へ突設されている。
【0028】
また、第2のピン孔部材68は、ピン部材の蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が穿設された円筒状の軸支部73と、軸支部73から後方へ延設された保持部74とを一体的に有してなる。このような第2のピン孔部材68は、ピン孔が上方へ向かって開口する姿勢で、軸支部73を設置部70内に嵌入させ、且つ、保持部74を設置リブ71上に載置させることによって、設置用切り欠き72を塞いだ状態でピン受け本体67に組み付け可能となっている。そして、そのようにしてピン受け本体67に第2のピン孔部材68を組み付けることで、ピン孔に差し込まれた蝶着ピンをピン孔外へ誘導するような誘導面を備えていない、すなわち着脱機能を有さないピン受け部材61が構成される。
【0029】
一方、第1のピン孔部材69も、ピン部材の蝶着ピンを差し込み可能なピン孔が穿設された円筒状の軸支部75と、軸支部75から後方へ延設された保持部76とを一体的に有してなる。しかしながら、第1のピン孔部材69の軸支部75では、後部に着脱用切り欠き77が設けられている。そして、設置リブ71の上面(先端面)と、ピン孔内におけるピン孔の内面と着脱用切り欠き77とをつなぐ段面とによって、着脱用切り欠き77を介してピン孔の内外にわたり前後方向に延設される一連の面が形成されており、当該面が、ピン部材の着脱時に蝶着ピンの先端をピン孔の内外で案内するための誘導面とされている。この誘導面のうち、ピン孔外の誘導面(設置リブ71の上面)78Aは、着脱用切り欠き77から後方へ向かうにしたがって下降するように傾斜している。また、ピン孔内の誘導面(段面)78Bは、着脱用切り欠き77から前方へ向かうにしたがって下降するように傾斜している。このような第1のピン孔部材69は、第2のピン孔部材68と同様、ピン孔が上方へ向かって開口する姿勢で、軸支部75を設置部70内に嵌入させ、且つ、保持部76を設置リブ71上に載置させることによって、設置用切り欠き72を塞いだ状態でピン受け本体67に組み付け可能となっている。そして、そのようにしてピン受け本体67に第1のピン孔部材69を組み付けることで、着脱用切り欠き77を介して蝶着ピンをピン孔に差し込んだり、ピン孔から抜き出したりすることができる着脱機能を有するピン受け部材62が構成される。なお、第1のピン孔部材69や第2のピン孔部材68のピン受け本体67への組み付けに関しては、ネジ等を用いて固定する構成としてもよいし、接着剤等を用いて貼着する構成としてもよい。
【0030】
以上のような構成を有する扉体の蝶番(特に下側の蝶番)によれば、第1実施例の蝶番10が奏する効果と同じ効果を奏することができる上、ピン受け本体67に第1のピン孔部材69を組み付けるか、それとも第2のピン孔部材68を組み付けるかを選択することによって、ピン部材を着脱するための機能を有するピン受け部材62と、ピン部材を着脱するための機能を有さないピン受け部材61とのどちらにでも構成することができるため、収納箱の使用形態や設置態様等に応じてピン受け部材の構成を容易に変更することができ、使い勝手の良い蝶番とすることができる。
【0031】
また、収納箱を設置するにあたり、箱本体に対して右開き可能に取り付けられている扉体を、左開き可能に付け替えるような状況も考えられる。そのような場合には、右開きに係る下側の蝶番のピン受け部材としてピン受け部材61を採用していたところ、当該ピン受け部材について、ピン受け本体67に組み付けられているピン孔部材を第2のピン孔部材68から第1のピン孔部材69に変更してピン受け部材62とし、当該ピン受け部材62を採用して左開きに係る上側の蝶番を構成する一方、右開きに係る上側の蝶番を左開きに係る下側の蝶番とすることで、上記扉体の付け替えに対応することができる。したがって、汎用性が高く、極めて使い勝手の良い蝶番とすることができる。
【0032】
なお、本発明の収納箱における扉体の蝶番構造に係る構成は、上記実施形態に記載の態様に何ら限定されるものではなく、箱本体、扉体、及び蝶番に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【0033】
たとえば、上記実施例では、上側の蝶番と下側の蝶番との両方において、切り欠きや誘導面を形成しているが、上下何れか一方の蝶番にのみ、切り欠きや誘導面を設けるとしても何ら問題はない。
また、上記実施例では、誘導面を傾斜面として構成しているが、誘導面を水平面としてもよく、ピン孔の外側の誘導面を水平面とし、ピン孔の内側の誘導面を上述したような傾斜面としたり、反対にピン孔の外側の誘導面を上述したような傾斜面とし、ピン孔の内側の誘導面を水平面とすることも可能であるし、ピン孔の外側の誘導面が水平面と傾斜面との組み合わせからなるように構成することも可能で、誘導面の具体的な形状は適宜設計変更することができる。なお、誘導面が延びる方向も上記実施例に記載の方向に何ら限定されることはなく、概ね前後方向であれば、左右に傾斜しているような方向であっても本発明の権利範囲に含まれるものとする。
【0034】
さらに、扉体の蝶番構造として、上下方向での中央部に別タイプの蝶番(たとえば箱本体に第1のピン受け部材を、扉体に第2のピン受け部材を夫々固定するとともに、両ピン受け部材を貫通するようにピン部材を差し込んでなる従来周知の蝶番等)を設けることも当然可能である。
さらにまた、上記実施形態では、蝶着ピンの先端を突出させたまま保持する付勢部材としてコイルバネを採用しているが、たとえば板バネ等の他の部材を付勢部材として採用しても何ら問題はない。
加えて、上記実施形態では扉体を右開きに設けているが、本発明は、言うまでもなく左開きとされた扉体の蝶番構造としても好適に採用することができる。
【0035】
また、たとえば第2実施例では、上側の蝶番について説明しているが、下側の蝶番に同様の規制突起を設けても何ら問題はない。さらに、規制突起の位置や数についても適宜変更可能であり、補強リブではなく固定部から突出するように設けることも可能である。さらにまた、第2実施例では、ピン受け部材に規制突起を設けているが、ピン部材にピン受け部材側へ突出する規制突起を設けてもよいし、両者に規制突起を夫々設けるという構成を採用することも可能である。加えて、第2実施例では、扉体の開放角度を270度した場合に規制突起が機能するとしているが、誘導面が延びる方向等に応じて、どのような開放角度とした際に規制突起が機能するかについても適宜変更可能である。
さらに、第3実施例では、下側の蝶番のピン受け部材について説明しているが、上側の蝶番のピン受け部材に関しても、ピン受け本体にピン孔部材を組み付けて構成しても何ら問題はない。
【0036】
加えて、ピン部材の蝶着ピンをロックするピンロック部材としては、図16及び図17に示すようなピンロック部材80を採用することも可能である。ここで、ピンロック部材80及びピン部材90におけるピンロック部材80の取付構造について説明する。ピンロック部材80は、ブロック状の基部81と、基部81の上端から前方へ突出する係止爪82Aと、基部81の下端から前方へ突出する係止爪82Bと、基部81の前面であって上下方向で中央部分となる箇所から前方へ突出する保持片83と、基部81の後面から左側へ延設された摘まみ片84とを備えてなる。一方、ピン部材90の下部には、蝶着ピン91のピン頭が突出する取付凹部93が設けられている。また、取付凹部93は、ピン部材90における扉体への固定時に扉体と対向する面に開口している(ピン部材90の後面下部に開口92が設けられている)。そして、開口92及び取付凹部93の上下幅は、ピンロック部材80の上下幅と略同じとなっている。さらに、取付凹部93内の前面(開口92と対向する面)には、後方(開口92側)へ突出する保持突起94が設けられている。なお、95は、ピン部材90を軸支するピン受け部材である。
【0037】
そして、上述したようなピンロック部材80によりピン部材90の蝶着ピン91をロックしたい場合には、ピンロック部材80を、ピン部材90の取付凹部93内へ前側から差し込めば良い。すると、係止爪82Aが蝶着ピン91のピン頭に係止する一方、係止爪82Bが取付凹部93の底面に当接するとともに、保持片83の先端が保持突起94上に掛止して、ピン部材90の蝶着ピン91がロックされることになる。
【0038】
以上のような構成を有するピンロック部材80、及びピン部材90を採用することにより、係止爪82Aが蝶着ピン91のピン頭に係止した鉛直下方において、係止爪82Bが取付凹部93の底面に当接しているため、ピンロック部材80による蝶着ピン91のロックが安定する。また、蝶着ピン91のロック時に、ピンロック部材80の保持片83の先端が、取付凹部93内に設けられた保持突起94上に掛止するため、ピンロック部材80による蝶着ピン91のロックが更に安定する。さらに、ピンロック部材80のピン部材90への取付姿勢を上下を逆さとするだけで、左開き用の蝶番に取り付ける場合と、右開き用の蝶番に取り付ける場合との両方に対応することができ、汎用性の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0039】
1・・収納箱(電気機器収納用箱体)、2・・箱本体、3・・扉体、10、50・・蝶番、11、51、61、62・・ピン受け部材、12、52・・ピン部材、21、63・・固定部、22、53・・ピン受け部、24、55、66・・補強リブ、26・・ピン孔、27・・切り欠き、28・・誘導リブ、29A、29B、78A、78B・・誘導面、31・・本体、32・・蝶着ピン、33・・コイルバネ(付勢部材)、35・・開口、41、59、80・・ピンロック部材、42・・スペーサ部材、43・・窓、58・・規制突起、68・・第2のピン孔部材、69・・第1のピン孔部材、70・・設置部、71・・設置リブ、72・・設置用切り欠き、73、75・・軸支部、74、76・・保持部、77・・着脱用切り欠き。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17