(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】ドライヤーシステムの方法及び装置
(51)【国際特許分類】
F26B 5/00 20060101AFI20240517BHJP
F26B 15/12 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
F26B5/00
F26B15/12 Z
(21)【出願番号】P 2021518486
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 US2019053873
(87)【国際公開番号】W WO2020072381
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-07-20
(32)【優先日】2018-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591203428
【氏名又は名称】イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ジーム エドワード ニューランド
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム マーク フェルドマン
【審査官】広瀬 雅治
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03583686(US,A)
【文献】米国特許第03903562(US,A)
【文献】特開2004-050021(JP,A)
【文献】特開昭56-027880(JP,A)
【文献】米国特許第05471764(US,A)
【文献】米国特許第04852271(US,A)
【文献】米国特許第04336279(US,A)
【文献】国際公開第2014/113274(WO,A2)
【文献】中国実用新案第203508467(CN,U)
【文献】米国特許第09751505(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 5/00
F26B 15/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライヤーシステムであって、
空気源からの空気を受け取るように構成されるプレナムと、
第1のエアーナイフセクション及び第2のエアーナイフセクションを備えるエアーナイフ構造と、
を備え、
前記第1のエアーナイフセクションは、前記プレナムの少なくとも第1の壁に結合するように構成され、
前記第2のエアーナイフセクションは、前記プレナムの少なくとも第2の壁に結合するように構成され、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、ドライヤーシステムにおいて、
前記第1のエアーナイフセクションと前記第2のエアーナイフセクションは互いに平行であり、
前記第1のエアーナイフセクションと前記第2のエアーナイフセクションの最も低い端部は、前記ドライヤーシステムの底部から同じ高さにあり、
前記第1のエアーナイフセクションと前記第2のエアーナイフセクションの最も高い端部は、前記ドライヤーシステムの底部から同じ高さにあ
り、
前記プレナムは、内側表面及び外側表面を備え、
前記内側表面は前記第1の壁及び前記第2の壁を備え、
前記内側表面は、前記第1の壁及び前記第2の壁を接続する天井を備え、
前記第1のエアーナイフセクションは、前記第1の壁に結合するように構成される第3のエアーナイフセクション及び前記天井に結合するように構成される第4のエアーナイフセクションを備え、前記第2のエアーナイフセクションは、前記第2の壁に結合するように構成される第5のエアーナイフセクション及び前記天井に結合するように構成される第6のエアーナイフセクションを備える、ドライヤーシステム。
【請求項2】
前記プレナムは実質的に逆U字形状である、請求項1に記載のドライヤーシステム。
【請求項3】
前記エアーナイフ構造は、前記第4のエアーナイフセクションに結合された前記第3のエアーナイフセクション、前記第6のエアーナイフセクションに結合された前記第4のエアーナイフセクション、及び前記第5のエアーナイフセクションに結合された前記第6のエアーナイフセクションを備える、請求項
1に記載のドライヤーシステム。
【請求項4】
前記第4のエアーナイフセクション及び前記第6のエアーナイフセクションは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される、請求項
1に記載のドライヤーシステム。
【請求項5】
前記第3のエアーナイフセクションは、実質的に前記第5のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、前記第5のエアーナイフセクションは、実質的に前記第3のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される、請求項
1に記載のドライヤーシステム。
【請求項6】
前記第1の壁上の前記第3のエアーナイフセクション及び前記第2の壁上の前記第5のエアーナイフセクションは、互いに位置的に整列する、請求項
1に記載のドライヤーシステム。
【請求項7】
前記空気源からの前記空気を、空気導管を介して受け取るように構成される前記プレナム上の空気入口を更に備える、請求項1に記載のドライヤーシステム。
【請求項8】
ドライヤーシステムであって、
空気源からの空気を受け取るように構成されるプレナムと、
前記プレナムに結合した第1のエアーナイフ構造と、
前記プレナムに結合した第2のエアーナイフ構造と、
を備える、ドライヤーシステムにおいて、
前記第1のエアーナイフ構造と前記第2のエアーナイフ構造は互いに平行であり、
前記第1のエアーナイフ構造と前記第2のエアーナイフ構造の最も低い端部は、前記ドライヤーシステムの底部から同じ高さにあり、
前記第1のエアーナイフ構造と前記第2のエアーナイフ構造の最も高い端部は、前記ドライヤーシステムの底部から同じ高さにあ
り、
前記プレナムは、内側表面及び外側表面を備え、
前記内側表面は、第1の壁及び該第1の壁に対向する第2の壁を備え、
前記第1のエアーナイフ構造は、前記プレナムの前記第1の壁に結合した第1のエアーナイフセクション及び第2のエアーナイフセクションを備え、
前記第2のエアーナイフ構造は、前記プレナムの前記第2の壁に結合した第3のエアーナイフセクション及び第4のエアーナイフセクションを備え、
前記内側表面は、前記第1の壁及び前記第2の壁を接続する天井を備え、
前記第2のエアーナイフセクションは前記天井に結合するように構成され、
前記第4のエアーナイフセクションは前記天井に結合するように構成される、ドライヤーシステム。
【請求項9】
前記空気源からの前記空気を、空気導管を介して受け取るように構成される前記プレナム上の空気入口を更に備える、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項10】
前記プレナムは実質的に逆U字形状である、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項11】
前記第2のエアーナイフセクション及び前記第4のエアーナイフセクションは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項12】
前記第1のエアーナイフセクションは、実質的に前記第3のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、前記第3のエアーナイフセクションは、実質的に前記第1のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項13】
前記第1の壁に結合した前記第1のエアーナイフセクション及び前記第2の壁に結合した前記第3のエアーナイフセクションは、互いに位置的に整列する、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項14】
天井に結合した少なくとも1つのエアーノズルを更に備え、前記天井は、前記プレナムの第1の壁を前記プレナムの第2の壁に接続し、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【請求項15】
天井に結合した第3のエアーナイフ構造を更に備え、前記天井は、前記プレナムの第1の壁を前記プレナムの第2の壁に接続し、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、請求項
8に記載のドライヤーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本特許は、「Method and Apparatus for a Dryer System」と題する2018年10月4日に出願された米国特許出願第16/151,949号の優先権を主張する。米国仮特許出願第16/151,949号の全体は、引用することにより本明細書の一部をなす。
【0002】
本開示は、空気送出デバイスに関し、より詳細には、ドライヤーシステムの方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
工場ライン上でコンテナーを乾燥させるための従来システムの制限及び不利益は、そのような手法と図面を参照して本開示の残りの部分で述べる本方法及びシステムの幾つかの態様との比較を通して、当業者に明らかになる。
【発明の概要】
【0004】
実質的に、図のうちの少なくとも1つの図によって示されるとともにこれに関連して説明されるように、また、特許請求の範囲においてより完全に述べられるように、ドライヤーシステムの方法及びシステムが提供される。
【0005】
これらの態様及び/又は他の態様は、添付図面に関して行う、幾つかの例示の実施形態の以下の説明から明らかになり、より容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の態様による、パッケージングライン上で使用するための例示のドライヤーシステムの斜視図である。
【
図2】本開示の態様による、パッケージングライン上で使用するために搭載された例示のドライヤーシステムの斜視図である。
【
図3A】本開示の態様による、
図2の例示のドライヤーシステムのより詳細な図である。
【
図3B】本開示の態様による、例示のドライヤーシステムの外側表面が例証のために透明であるものとして示される図面である。
【
図3C】本開示の態様による、例示のドライヤーシステムの外側表面及び内側表面が例証のために透明であるものとして示される図面である。
【
図3D】本開示の態様による、ドライヤーシステムの壁上のエアーナイフ及び天井のエアーナイフを使用する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の上面図である。
【
図3E】本開示の態様による、
図3Dの例示のエアーナイフ構成の側面図である。
【
図3F】本開示の態様による、2つのエアーナイフ構造を有する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の上面図である。
【
図3G】本開示の態様による、
図3Fの例示のエアーナイフ構成の側面図である。
【
図3H】本開示の態様による、単一のエアーナイフ構造を有する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面は、必ずしも一定比例尺に従わない。適宜、同様の又は同一の参照番号が、同様の又は同一の要素を特定するために使用される。
【0008】
ドライヤーシステムは、例えば、組み立てライン、コンベヤベルト等の上を移動する種々のデバイスを乾燥させるために使用される。例えば、ドライヤーシステムは、広範囲の食品、飲料、及び商用パッケージ(正:packages)用のコンテナーを乾燥させるために使用することができる。ドライヤーシステムは、限定はしないが、飲料、醸造、食品、ペットフード、エアロゾル、及び産業界における充填/パッケージングラインのために、過剰の水のエネルギー効率的な除去を提供する。「水(water)」という用語は説明を容易にするために使用されるが、除去プロセスが他の液体についても使用することできることが理解されるべきである。
【0009】
図1に示すが、パッケージングライン110とともに使用するためのドライヤーシステム100が存在し、パッケージングライン110は、例えば、更なる処理のために充填済みの缶を移動させるために使用することができる。更なる処理は、例えば、缶にラベルを貼ること及び/又はテキスト/グラフィクスを印刷することを含むことができる。しかしながら、缶上の任意の残留物を除去するために、缶を温水で洗うことができるため、多くの用途で、缶にラベルを貼る及び/又は缶にテキスト/グラフィクスを印刷するために、水が除去されなければならない。例示のドライヤーシステム100は、そのような缶、コンテナー、及び/又は他のオブジェクトから水を除去するように構成される。
【0010】
例えば、ドライヤーシステム100は、ドライヤーシステム100のブラケット106に結合するための、パッケージングライン110に結合するクランプ108を使用して、パッケージングライン110上に設置される。ホース102は、ドライヤーシステム100及び空気源120に接続され、空気源120はパッケージングライン110上の缶を乾燥させるために空気を提供する。
図1の例において、缶は、パッケージングライン110の左側から来て、ドライヤーシステム100のトンネル101を通って進み、パッケージングライン110の右側に走行することになる。パッケージングライン110が、缶を充填し、充填済みの缶を、出荷のために仕上がり状態になるように処理するためのラインの一部分とすることができることが留意されるべきである。
【0011】
ドライヤーシステム100をパッケージングライン110に締結する特定の方法が
図1に示されるが、他の技法を使用することができる。例えば、パッケージングライン110の下かつその周りに及ぶU形状ブラケットを使用することができ、U形状ブラケットのアームを、ドライヤーシステム100の側面に締結することができる。締結は、例えば、ねじ、ボルト、蝶ナット、締め付けレバー、所定の場所にスナップインするアームを取り外し可能に又は固定して保持するレセプタクルへのアームの挿入、又は、デバイスを所定の場所に締め付けるのに適する任意の方法とすることができる。
【0012】
ドライヤーシステム100をパッケージングライン110に締め付けるための別の例は、ドライヤーシステム100のそれぞれの側から下に延在する耳部を含むことができる。耳部をパッケージングライン110に締結することができる。パッケージングライン110は、ドライヤーシステム100をパッケージングライン110に締結するために使用することができる、耳部を受け取るためのボルト穴、ねじ穴、ブラケット、レセプタクル等を有することができる。したがって、見ることができるように、1つのデバイスを別のデバイスに締結するのに適する複数の方法のうちの任意の方法を使用することができる。
【0013】
ドライヤーシステム100は、互いに平行とすることができる複数のパッケージングラインの助けになることができる。例えば、2つのパッケージングラインが互いに比較的近くに設置されると、複数のトンネル101(図示せず)を有する単一のドライヤーをパッケージングラインに締結することができ、各トンネル101は、パッケージングラインをまたぐことができる。このタイプのドライヤーは、空気をドライヤーシステム100に送出するために単一のホース102又は複数のホース102を有することができる。したがって、単一のドライヤーシステム100は、複数のパッケージングラインの助けになることができ、単一の空気源120は、複数のパッケージングライン110を乾燥させるために使用することができる。ドライヤーシステム100が複数のホース102を有するとき、これらのホース102を、1つ以上の空気源120に接続することができる。
【0014】
同様に、ドライヤーシステム100及びパッケージングライン110は、説明を容易にするために充填済みの缶を処理するものとして述べられたが、本開示の種々の態様は、少なくともその外側表面(複数の場合もある)から水を除去する必要がある任意のコンテナー又はオブジェクトに適用することができる。例えば、充填済みのボトルがパッケージングライン110上にあり、ドライヤーシステム100によってその外部表面から水を除去することができる。さらに、オブジェクト又は未充填コンテナーの内部表面及び/又は外部表面を、そのような処理が必要とされる場合、ドライヤーシステム100によって乾燥させることができる。ドライヤーシステム100は、乾燥される形状/表面のために適切に構成することができる。
【0015】
図2を参照すると、パッケージングライン110に締め付けられた
図1の例示のドライヤーシステム100が示される。見ることができるように、クランプ108は、ドライヤーシステム100をパッケージングライン110にしっかり結合した状態に保つためにブラケット106上に押し下げられる。ハンドル202は、パッケージングライン110に対してドライヤーシステム100を結合する又は切り離すため、クランプ108を上又は下に移動させるために回転させることができる。したがって、ハンドル202は、パッケージングライン110及び/又はドライヤーシステム100の異なる寸法に適する。
【0016】
空気ホース204はドライヤーシステム100に結合することができる。空気ホース204に取り付けられたノズル206から出てくる空気は、例えば、充填済みの缶を乾燥させるためにドライヤーシステム100が使用されるときに、充填されていない缶を除去するために使用することができる。すなわち、空の缶は充填済みの缶より軽いため、ノズル206からの空気は、充填済みの缶をパッケージングライン110上に残しながら、空の缶をパッケージングライン110からたたき落とすことができる。空気ホース204は、任意選択で必要に応じて使用することができる。
【0017】
本開示の種々の態様は、複数の空気ホース204及び/又は各空気ホース204用の複数のノズル206を有することができる。
【0018】
図3Aは、
図2の例示のドライヤーシステムのより詳細な図である。
図3Aを参照すると、ドライヤーシステム100と同様である例示のドライヤーシステム300が示される。ドライヤーシステム300は、外側表面302及び内側表面304から構成されるハウジングを備える。内側表面304は、第1の壁304A(例えば、内側表面304の左壁)、第1の壁304Aに対向する第2の壁304B(例えば、内側表面304の右壁)、並びに第1の壁304A及び第2の壁304Bを接続する天井304Cを備える。
【0019】
図3Aに見ることができるように、第1の壁304A上のエアーナイフ306が存在する。
図3Aに示さないが、エアーナイフ306に位置的に整列する第2の壁304B上の対応するエアーナイフ320(
図3Bに示す)も存在する。すなわち、エアーナイフ306はエアーナイフ320に平行であり、エアーナイフ306及び320の最も低い端部は、ドライヤーシステム300の底部から実質的に同じ高さにあり、エアーナイフ306及び320の最も高い端部は、ドライヤーシステム300の底部から実質的に同じ高さにある。
【0020】
エアーナイフは直線又は非直線空気導管を備えることができる。エアーナイフは1つの寸法において均一構造を有することができる、又は、その構造は、或る寸法に沿って変動する場合がある。例えば、エアーナイフは、その長さに沿って幅が増加することができる。エアーナイフは、エアーナイフの長さの大部分に沿って単一のスリットを有することができる、又は、エアーナイフは複数の開口を有することができる。単一のスリットは、エアーのブレードを特定の方向に向けるために、その長さに沿って異なる形状を有することができる。複数の開口は全て同様であるとすることができる、又は、少なくとも1つの開口は、エアーのブレード又はエアーのジェットを特定の方向に向けるために、他と異なる形状とすることができる。エアーナイフ内の各開口の形状は、ドライヤーシステム300の使用用途に依存するものとすることができる。
【0021】
ドライヤーシステム300は、例えば、空気源120から空気を受け取るホース102に結合することができる空気入口308並びにブラケット310も備える。空気源120は、例えば、ファン、エアーコンプレッサー、エアータンク等のような、ドライヤーシステム300に空気を提供するのに適する任意のデバイスとすることができる。ブラケット310は、
図1及び
図2に関して述べたブラケット106と同様である。空気ホース204(
図2)は空気出口312に結合することができる。ドライヤーシステム300は、第1の端壁314及び第1の端壁314に対向する第2の端壁316(
図3Bに示す)を有することもできる。空気入口308は、第1の端壁314若しくは第2の端壁316上に又はドライヤーシステム300の任意の適切な位置に設置することができる。同様に、空気出口312はドライヤーシステム300の特定の場所に位置決めされるが、本開示の種々の態様は、空気出口312を異なる場所に設置することができる。空気出口312は、使用されないとき、例えば、バルブコック、キャップ、プラグ等のような、種々のデバイス(図示せず)のうちの任意のデバイスを使用して閉鎖することができる。本開示の幾つかの態様は空気出口312を永久的に閉鎖することができ、一方、本開示の他の態様は空気出口312が開放されることをもたらすことができる。ドライヤーシステム300は、空気源120からの過剰な空気圧を回避するために、圧力逃がし弁(図示せず)を備えることもできる。圧力逃がし弁は、空気出口312の一部である又は別の位置に位置するものとすることができる。したがって、本開示の種々の態様は、単一の空気出口312又は複数の空気出口312を提供することができる。
【0022】
本開示の種々の態様は、内側表面304及び外側表面302を、内側表面304又は外側表面302の一方又は両方が、第1の端壁314又は第2の端壁316の一方又は両方についての必要性なしで接するように形成されるように形成することができる。内側表面304及び外側表面302が接する場所は、その後、空気入口108がドライヤーシステム300の端部分に設置される場合、空気入口308のために形成することができる。空気入口308は、例えば、外側表面302の側部又は上部等に、ドライヤーシステム300の異なる場所に設置することもできる。
【0023】
図3Bは、例示のドライヤーシステムの外側表面が例証のために透明であるものとして示される図面である。
図3Bを参照すると、
図3Aのドライヤーシステム300が示され、ドライヤーシステム300は、第2の端壁316、複数の開口318、及び内側表面304の第2の壁304B上のエアーナイフ320を更に示す。
【0024】
図3Bに示すように、外側表面302、内側表面304、第1の端壁314、及び第2の端壁316は、ホース102を介して空気源120に接続された空気入口308を介して空気を受け取るプレナム301すなわち空気キャビティを形成する。「ホース(hose)」という用語が便宜上使用されるが、任意の適切な空気導管をホース102の代わりに使用することができることが留意されるべきである。したがって、例えば、パイプ等の空気導管は、ホース102又はホース204のために、適切な場合、使用することができる。
【0025】
例示の開口318は、エアーノズル322(
図3C)を受け入れるように構成される。したがって、エアーノズル322は、プレナム301の加圧空気を、トンネル101を通って移動する缶の上部表面に方向付けて、缶の上部表面から水を除去することができる。ノズルの1つ以上は、例えば、フレアー状エアーノズル322であるものとすることができる。プレナム301からの空気は、エアーナイフ306及び320によって、ドライヤーシステム100のトンネル101を通って移動する缶の側部に方向付けることもできる。したがって、
図3Bにおいて構成されるドライヤーシステム300は、エアーナイフ306及び320並びにエアーノズル322を有する空気マニホールドとして述べることができる。
【0026】
エアーナイフ306及び320のそれぞれは単一のエアーナイフとして示されるが、本開示の種々の態様は、エアーナイフ306及び/又はエアーナイフ320を、ドライヤーシステム300のトンネル101を通って移動する缶(又は他のコンテナー、オブジェクト等)の側部表面(複数の場合もある)から水を除去するために配置される複数のエアーナイフとして提供することができる。さらに、別個のエアーノズル322が示されるが、本開示の種々の態様は、別個のノズル322ではなく、天井304Cの1つ以上のエアーナイフを使用することができる。天井304Cに結合したエアーナイフを使用する2つの例が
図3D~
図3Hに示される。
【0027】
したがって、ドライヤーシステム300が単一ユニットとして使用されるように設計されることを見ることができる。エアーナイフ306、320及びエアーノズル322は、市場における従来技術の製品について、個々のコンポーネントであって、デバイスが製品から水分を適切に除去することを可能にするために微調整される必要がある種々のレベルの関節を各コンポーネントが有する、個々のコンポーネントを調整する必要があるのではなく、単一のマニホールドとして統合されるため、ドライヤーシステム300の種々の実施形態は、ノズル322及びエアーナイフ306、320を、それぞれの異なるパッケージングラインのために個々に調整する必要性なしで、バランスのとれた空気送出のために固定する。
【0028】
図3Cは、例示のドライヤーシステムの外側表面及び内側表面が透明であるものとして示される図面である。
図3Cを参照すると、乾燥されるオブジェクトは、矢印330で示す経路に従う。
【0029】
充填済みの缶とすることができるオブジェクトは、例えば、右側でドライヤーシステム300のトンネル101に入ることができる。ドライヤーシステム300の長手方向の第1のセクション内のエアーノズル322は、缶の上部表面に空気を送出する。缶がトンネル101を通って走行するにつれて、ノズル322は、缶の上部に存在する場合がある任意の液体を除去する。
【0030】
最後のノズル322の下を通過した後、缶は、ドライヤーシステム300の長手方向の第2のセクションを通って走行する。傾斜式エアーナイフ306、320は、缶の「垂直(vertical)」表面(複数の場合もある)上に存在する場合がある任意の液体を除去する。「垂直」表面は、上部表面の下であり、かつ、垂直である又は垂直に対して或る角度にあるものとすることができる。
【0031】
エアーナイフ306、320の最後の部分を通過した後、缶は、トンネル101から出て走行し、いつでもラベル付け及び/又は印刷される用意ができている。
【0032】
図3Dは、ドライヤーシステムの壁上のエアーナイフ及び天井のエアーナイフを使用する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の上面図である。
図3Dを参照すると、
図3A~
図3Cについて述べたエアーナイフ306及び320の上面図が示される。しかしながら、エアーノズル322はエアーナイフ323によって置き換えられる。空気入口308も示される。
【0033】
矢印306’及び320’は、エアーナイフ306及び320が送出することができる空気流を示す。個々の矢印が個々の空気ストリームではなく、むしろ、エアーナイフ306及び320からの空気流の方向を示すことが留意されるべきである。
【0034】
さらに、特定の寸法及び設置がエアーナイフ306、320、及び323について示されるが、ドライヤーシステム300の他の実施形態は、エアーナイフ306、320、及び323についての異なる寸法及び/又は設置を有することができる。例えば、ドライヤーシステム300は、図示するよりも長い又は短いエアーナイフ306、320、及び323を有することができる、又は、エアーナイフ323は、図示するのと異なる角度で設置することができる。
【0035】
図3Eは、ドライヤーシステムの壁上のエアーナイフ及び天井のエアーナイフを使用する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の側面図である。
図3Eを参照すると、エアーナイフ320及び323の側面図が示され、エアーナイフ306はエアーナイフ320によって隠される。なぜならば、それらのエアーナイフが位置的に整列するからである。空気入口308も示される。
【0036】
矢印323’は、エアーナイフ323が送出することができる空気流を示す。個々の矢印が個々の空気ストリームではなく、むしろエアーナイフ323からの空気流の方向を示すことが留意されるべきである。
【0037】
さらに、特定の寸法及び設置がエアーナイフ320及び323について示されるが、ドライヤーシステム300の他の実施形態は、エアーナイフ320及び323についての異なる寸法及び/又は設置を有することができる。例えば、ドライヤーシステム300は、図示するよりも長い又は短いエアーナイフ320(及びエアーナイフ306)及び323を有することができる、又は、エアーナイフ320(及びエアーナイフ306)は、図示するのと異なる角度で設置することができる。
【0038】
図3F及び
図3Gは、2つのエアーナイフ構造を有する例示のドライヤーシステムの例示のエアーナイフ構成の、それぞれ、上面図及び側面図を示す。
図3Fを参照すると、エアーナイフ306、320及びエアーノズル322の代わりにドライヤーシステム300で使用することができる第1のエアーナイフ構造350及び第2のエアーナイフ構造360が示される。空気入口308も示される。
図3Gにおいて、エアーナイフ構造350はエアーナイフ構造360によって隠される。なぜならば、それらのエアーナイフが位置的に整列するからである。
【0039】
第1のエアーナイフ構造350は、第1の壁304Aに結合する第1のエアーナイフセクション350A及び天井304Cに結合する第2のエアーナイフセクション350Bを有することができる。同様に、第2のエアーナイフ構造360は、第2の壁304Bに結合する第1のエアーナイフセクション360A及び天井304Cに結合する第2のエアーナイフセクション360Bを有することができる。
【0040】
第1のエアーナイフセクション350A及び360Aは、互いに対して水平に空気を送出することができ、第2のエアーナイフセクション350B及び360Bは、缶の上部表面に対して実質的に垂直に下方に空気を送出することができる。
図3Fに示すように、矢印350A’及び360A’は、エアーナイフセクション350A及び360Aが送出することができる空気流を示す。個々の矢印が個々の空気ストリームではなく、むしろエアーナイフセクション350A及び360Aからの空気流の方向を示すことが留意されるべきである。
【0041】
同様に、
図3Gに示すように、矢印360B’は、エアーナイフセクション360B(及び350B)が送出することができる空気流を示す。個々の矢印が個々の空気ストリームではなく、むしろエアーナイフセクション350B及び360Bからの空気流の方向を示すことが留意されるべきである。
【0042】
本開示の種々の態様は、エアーナイフセクション350A及び350Bを結合する中間セクション350C、並びに、同様にエアーナイフセクション360A及び360Bを結合する中間セクション360Cを設けることができる。これらのエアーナイフセクション350C及び360Cは、それぞれ、エアーナイフセクション350A及び360Aの一部、又は、それぞれ、エアーナイフセクション350B及び360Bの一部であるものと考えることもできる。
図3Dに示すように、エアーナイフセクション350C及び360Cは、それぞれ、エアーナイフセクション350B及び360Bの一部であるものと考えられる。エアーナイフセクション350C及び360Cは、幾つかの実施形態において、スリット又は開口を介して空気を送出する、又は、他の実施形態において空気を送出せず、導管として働くことができる。空気送出の方向は、設計依存性があるものとすることができる。
【0043】
さらに、エアーナイフセクション350B及び360C(並びにエアーナイフセクション360B及び360C)によって提供される機能は、直線状であるか否かによらず単一のピースによって、又は、2つ以上のピースによって実施することができる。本開示の種々の態様は、セクション350B(及びセクション360B)で示すエアーナイフセクションの単一の脚部ではなく、エアーナイフセクション350A及び/又は360Aに結合したエアーナイフセクションの複数の脚部が存在する場合がある構成を提供することもできる。本開示の種々の態様は、エアーナイフ構造350又は360の一方のみが、天井304Cに対して延在するエアーナイフセクション(複数の場合もある)の1つ以上の脚部を有することができる実装態様を提供することもできる。例えば、エアーナイフ構造350はエアーナイフセクション350A及びエアーナイフセクション350Bを備えることができ、一方、エアーナイフ構造360はエアーナイフセクション360Aのみを備えることができる、又は、その逆も同様である。これは、エアーナイフ323がエアーナイフ306又は320のうちの一方のエアーナイフの構造の一部であることを除いて、
図3Dに示す構成と同様であるものとすることができる。エアーナイフセクション350B及び/又は360Bの角度は、エアーナイフセクション350B及び/又は360Bの特定の形状に応じて変動する場合がある。
【0044】
任意の特定のエアーナイフの長さ及び/又は形状は、例えば、ドライヤーシステム300及び/又はドライヤーシステム300によって乾燥されるオブジェクトの寸法に依存するものとすることができる。
【0045】
したがって、特定の構成を
図3F及び
図3Gに示したが、オブジェクト(例えば、缶、ボトル、別のタイプのコンテナー、非コンテナーオブジェクト等のような)がドライヤーシステム300のトンネル101を通過するときに、エアーナイフ構造350及び360がオブジェクトを乾燥させるために空気を送出するために、種々の他の構成を使用することができることが理解されるべきである。
【0046】
図3Gは、第2の壁304Bに結合した第1のエアーナイフセクション360A及び天井304Cに結合した第2のエアーナイフセクション360Bを備えるエアーナイフ構造360の側面図を示す。エアーナイフ構造350はエアーナイフ構造360によって隠される。なぜならば、それらのエアーナイフが位置的に整列するからである。空気入口308も示される。
【0047】
図3Hは、単一のエアーナイフ構造を有する例示のドライヤーシステム構成の上面図である。単一のエアーナイフ構造370は、
図3F及び
図3Gの2重のエアーナイフ構造と同様であり、例外は以下の説明から見ることができる。単一のエアーナイフ構造370は、エアーナイフセクション370-1、370-2を備え、エアーナイフセクション370-1はエアーナイフセクション370A及び370Bを更に備え、エアーナイフセクション370-2はエアーナイフセクション370C及び370Dを更に備える。これらのエアーナイフセクションは、
図3F及び
図3Gに関して述べたエアーナイフセクションと同様であるものとすることができる、しかしながら、エアーナイフセクション370B及び370Cは、エアーナイフ370が単一のエアーナイフ構造であるようにともに結合される。本開示の種々の態様は、セクション370B及び370Cの交差部においてセクション370Bと370Cとの間で空気が移動することができないエアーナイフ370の態様を開示することができ、一方、他の態様は、セクション370B及び370Cの交差部においてセクション370Bと370Cとの間の空気の移動を開示する。
図3Hのエアーナイフ構造の側面図は、
図3Gと同様であるため示されない。
【0048】
第1の壁304A及び第2の壁304Bに取り付けられたエアーナイフによる空気の送出は、互いに向かって実質的に水平に方向付けることができる、又は、空気送出は、互いに向かって水平より上に又は水平より下に或る角度であるものとすることができる。ノズル322(又は、エアーナイフ323、又は、
図3F~
図3Hにおいて述べる同様のエアーナイフセクション)による空気の送出は、実質的に垂直に下方であるものとすることができる。
【0049】
図3Fにおいて示す(正:as shown in FIG. 3F)のと同様に、エアーナイフセクション370A及び370Dは、互いに向かって水平に空気を送出することができる。矢印370A’及び370D’は、エアーナイフセクション370A及び370Dが送出することができる空気流を示す。個々の矢印が個々の空気ストリームではなく、むしろ、エアーナイフセクション370A及び370Dからの空気流の方向を示すことが留意されるべきである。
【0050】
本開示の種々の態様は、壁/天井に結合したエアーナイフがプレナム301からの空気を受け取ることを可能にする。空気は、例えば、プレナム301の壁/天井及びエアーナイフの対応する開口を介して受け取ることができる。各エアーナイフについてこれらの対応する開口の1つ以上が存在する場合がある。空気を、例えば、エアーナイフに接続する導管を使用して等で、任意の他の適切な方法によってエアーナイフに提供することができる。本開示の種々の態様は、エアーナイフ及び/又はエアーノズルがドライヤーシステム100又は300に永久的に結合されることを可能にすることができ、一方、本開示の他の態様は、エアーナイフ及び/又はエアーノズルが所定の場所に取り外し可能に結合されることを可能にすることができる。
【0051】
エアーナイフ構造は、各エアーナイフをエアーナイフセクションと呼ぶこともできる1つ以上のエアーナイフを備えることができる。したがって、単一のエアーナイフセクションを有するエアーナイフ構造をエアーナイフと呼ぶことができる。これらの種々の用語はより多くの明確さを提供するために使用されるが、これらの用語は相互交換可能に使用することもできる。
【0052】
したがって、本開示の種々の態様が、ドライヤーシステム300であって、空気源120から空気を受け取るように構成されるプレナム301、並びに、第1のエアーナイフセクション370A-1及び第2のエアーナイフセクション370-2を備えるエアーナイフ構造370を備える、ドライヤーシステム300を提供することを見ることができる。第1のエアーナイフセクション370-1は、プレナム301の少なくとも第1の壁304Aに結合するように構成され、第2のエアーナイフセクション370-2は、プレナム301の少なくとも第2の壁304Bに結合するように構成され、第2の壁304Bは第1の壁304Aに対向する。ドライヤーシステム300は、空気導管102を介して空気源120からの空気を受け取るように構成されるプレナム301上に空気入口308を備える。
【0053】
プレナム301は、実質的に逆U字形状であるものとすることができ、プレナム301は、内側表面304及び外側表面302を備える。内側表面304は第1の壁304A及び第2の壁304Bを備える。内側表面304は、第1の壁304A及び第2の壁304Bを接続する天井304Cを備えることもできる。
【0054】
第1のエアーナイフセクション370-1は、第1の壁304Aに結合するように構成される第3のエアーナイフセクション370A及び天井に結合するように構成される第4のエアーナイフセクション370Bを備え、第2のエアーナイフセクション370-2は、第2の壁304Bに結合するように構成される第5のエアーナイフセクション370D及び天井304Cに結合するように構成される第6のエアーナイフセクション370Cを備える。
【0055】
エアーナイフ構造370は、第4のエアーナイフセクション370Bに結合された第3のエアーナイフセクション370A、第6のエアーナイフセクション370Cに結合された第4のエアーナイフセクション370B、及び第5のエアーナイフセクション370Dに結合された第6のエアーナイフセクション370Cを備える。
【0056】
第4のエアーナイフセクション370B及び第6のエアーナイフセクション370Cは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される。第3のエアーナイフセクション370Aは、実質的に第5のエアーナイフセクション370Dに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、第5のエアーナイフセクション370Dは、実質的に第3のエアーナイフセクション370Aに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される。
【0057】
第1の壁304A上の第3のエアーナイフセクション370A及び第2の壁304B上の第5のエアーナイフセクション370Dは、互いに位置的に整列する。
【0058】
さらに、本開示の種々の態様は、空気源120からの空気を受け取るように構成されるプレナム301を備えるドライヤーシステム300も提供する。ドライヤーシステム300は、プレナム301に結合した第1のエアーナイフ構造350と、プレナム301に結合した第2のエアーナイフ構造360とを備える。ドライヤーシステム300は、空気源120からの空気を、空気導管102を介して受け取るように構成されるプレナム301上の空気入口308を更に備える。
【0059】
プレナム301は実質的に逆U字形状であり、プレナム301は、内側表面304及び外側表面302を備える。内側表面304は、第1の壁304A及び第1の壁304Aに対向する第2の壁304Bを備える。第1のエアーナイフ構造350は、プレナム301の第1の壁304Aに結合した第1のエアーナイフセクション350A及び第2のエアーナイフセクション350Bを備え、第2のエアーナイフ構造360は、プレナム301の第2の壁304Bに結合した第3のエアーナイフセクション360A及び第4のエアーナイフセクション360Bを備える。
【0060】
内側表面304は、第1の壁304A及び第2の壁304Bを接続する天井304Cを備える。第2のエアーナイフセクション350Bは天井304Cに結合するように構成され、第4のエアーナイフセクション360Bは天井304Cに結合するように構成される。
【0061】
第2のエアーナイフセクション350B及び第4のエアーナイフセクション360Bは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される。第1のエアーナイフセクション350Aは、実質的に第3のエアーナイフセクション360Aに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、第3のエアーナイフセクション360Aは、実質的に第1のエアーナイフセクション350Aに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される。
【0062】
第1の壁304Aに結合した第1のエアーナイフセクション350A及び第2の壁304Bに結合した第3のエアーナイフセクション360Aは、互いに位置的に整列する。
【0063】
本開示の種々の態様は、ドライヤーシステム300であって、ドライヤーシステム300は、空気源120からの空気を受け取るように構成されるプレナム301と、プレナム301に結合した第1のエアーナイフ306と、プレナム301に結合した第2のエアーナイフ320と、天井304Cに結合した少なくとも1つのエアーノズル322とを備え、天井304Cは、プレナム301の第1の壁304Aをプレナム301の第2の壁304Bに接続し、第2の壁304Bは第1の壁304Aに対向する、ドライヤーシステム300も提供する。
【0064】
本開示の種々の態様は、ドライヤーシステム300であって、ドライヤーシステム300は、空気源120からの空気を受け取るように構成されるプレナム301と、プレナム301に結合した第1のエアーナイフ306と、プレナム301に結合した第2のエアーナイフ320と、天井304Cに結合した第3のエアーナイフ323とを備え、天井304Cは、プレナム301の第1の壁304Aをプレナム301の第2の壁304Bに接続し、第2の壁304Bは第1の壁304Aに対向する、ドライヤーシステム300も提供する。
【0065】
本明細書で使用する「及び/又は」は、「及び/又は」によって連結されるリストにおける項目のうちの任意の1つ以上の項目を意味する。一例として、「x及び/又はy」は、3つの要素の組{(x),(y),(x,y)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x及び/又はy」は、「x及びyのうちの一方又は両方」を意味する。別の例として、「x、y及び/又はz」は、7つの要素の組{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちの任意の要素を意味する。言い換えれば、「x、y及び/又はz」は、「x、y及びzのうちの1つ以上」を意味する。本明細書で使用する「例示的な」という用語は、非限定的な例、事例又は例証としての役割を果たすことを意味する。本明細書で使用する「例えば」という用語は、1つ以上の非限定的な例、事例又は例証のリストを開始する。
【0066】
本方法及び/又はシステムを、或る特定の実施態様を参照して記載してきたが、当業者であれば、本方法及び/又はシステムの範囲から逸脱することなく、種々の変更を行うことができること及び均等物に置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の教示に対して特定の状況又は材料を適合させるように多くの改変を行うことができる。したがって、本方法及び/又はシステムは、開示されている特定の実施態様に限定されない。代わりに、本方法及び/又はシステムは、字義通りにでも均等論のもとにおいても、添付の特許請求の範囲内に入る全ての実施態様を含む。
また、本開示は以下の発明を含む。
第1の態様は、
ドライヤーシステムであって、
空気源からの空気を受け取るように構成されるプレナムと、
第1のエアーナイフセクション及び第2のエアーナイフセクションを備えるエアーナイフ構造と、
を備え、
前記第1のエアーナイフセクションは、前記プレナムの少なくとも第1の壁に結合するように構成され、
前記第2のエアーナイフセクションは、前記プレナムの少なくとも第2の壁に結合するように構成され、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、ドライヤーシステムである。
第2の態様は、
前記プレナムは実質的に逆U字形状である、第1の態様におけるドライヤーシステムである。
第3の態様は、
前記プレナムは、内側表面及び外側表面を備え、
前記内側表面は前記第1の壁及び前記第2の壁を備え、
前記内側表面は、前記第1の壁及び前記第2の壁を接続する天井を備える、第1の態様におけるドライヤーシステムである。
第4の態様は、
前記第1のエアーナイフセクションは、前記第1の壁に結合するように構成される第3のエアーナイフセクション及び前記天井に結合するように構成される第4のエアーナイフセクションを備え、前記第2のエアーナイフセクションは、前記第2の壁に結合するように構成される第5のエアーナイフセクション及び前記天井に結合するように構成される第6のエアーナイフセクションを備える、第3の態様におけるドライヤーシステムである。
第5の態様は、
前記エアーナイフ構造は、前記第4のエアーナイフセクションに結合された前記第3のエアーナイフセクション、前記第6のエアーナイフセクションに結合された前記第4のエアーナイフセクション、及び前記第5のエアーナイフセクションに結合された前記第6のエアーナイフセクションを備える、第4の態様におけるドライヤーシステムである。
第6の態様は、
前記第4のエアーナイフセクション及び前記第6のエアーナイフセクションは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される、第4の態様におけるドライヤーシステムである。
第7の態様は、
前記第3のエアーナイフセクションは、実質的に前記第5のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、前記第5のエアーナイフセクションは、実質的に前記第3のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される、第4の態様におけるドライヤーシステムである。
第8の態様は、
前記第1の壁上の前記第3のエアーナイフセクション及び前記第2の壁上の前記第5のエアーナイフセクションは、互いに位置的に整列する、第4の態様におけるドライヤーシステムである。
第9の態様は、
前記空気源からの前記空気を、空気導管を介して受け取るように構成される前記プレナム上の空気入口を更に備える、第1の態様におけるドライヤーシステムである。
第10の態様は、
ドライヤーシステムであって、
空気源からの空気を受け取るように構成されるプレナムと、
前記プレナムに結合した第1のエアーナイフ構造と、
前記プレナムに結合した第2のエアーナイフ構造と、
を備える、ドライヤーシステムである。
第11の態様は、
前記空気源からの前記空気を、空気導管を介して受け取るように構成される前記プレナム上の空気入口を更に備える、第10の態様におけるドライヤーシステムである。
第12の態様は、
前記プレナムは実質的に逆U字形状である、第10の態様におけるドライヤーシステムである。
第13の態様は、
前記プレナムは、内側表面及び外側表面を備え、
前記内側表面は、第1の壁及び該第1の壁に対向する第2の壁を備え、
前記第1のエアーナイフ構造は、前記プレナムの前記第1の壁に結合した第1のエアーナイフセクション及び第2のエアーナイフセクションを備え、
前記第2のエアーナイフ構造は、前記プレナムの前記第2の壁に結合した第3のエアーナイフセクション及び第4のエアーナイフセクションを備える、第10の態様におけるドライヤーシステムである。
第14の態様は、
前記内側表面は、前記第1の壁及び前記第2の壁を接続する天井を備える、第13の態様におけるドライヤーシステムである。
第15の態様は、
前記第2のエアーナイフセクションは前記天井に結合するように構成され、
前記第4のエアーナイフセクションは前記天井に結合するように構成される、第14の態様におけるドライヤーシステムである。
第16の態様は、
前記第2のエアーナイフセクション及び前記第4のエアーナイフセクションは、実質的に垂直に下方に空気を方向付けるように構成される、第15の態様におけるドライヤーシステムである。
第17の態様は、
前記第1のエアーナイフセクションは、実質的に前記第3のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成され、前記第3のエアーナイフセクションは、実質的に前記第1のエアーナイフセクションに向かう方向に水平に空気を方向付けるように構成される、第13の態様におけるドライヤーシステムである。
第18の態様は、
前記第1の壁に結合した前記第1のエアーナイフセクション及び前記第2の壁に結合した前記第3のエアーナイフセクションは、互いに位置的に整列する、第13の態様におけるドライヤーシステムである。
第19の態様は、
天井に結合した少なくとも1つのエアーノズルを更に備え、前記天井は、前記プレナムの第1の壁を前記プレナムの第2の壁に接続し、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、第10の態様におけるドライヤーシステムである。
第20の態様は、
天井に結合した第3のエアーナイフ構造を更に備え、前記天井は、前記プレナムの第1の壁を前記プレナムの第2の壁に接続し、前記第2の壁は前記第1の壁に対向する、第10の態様におけるドライヤーシステムである。