(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】調整可能な医療デバイス
(51)【国際特許分類】
A61F 2/24 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
A61F2/24
(21)【出願番号】P 2021521239
(86)(22)【出願日】2019-10-18
(86)【国際出願番号】 US2019057082
(87)【国際公開番号】W WO2020082039
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-10-14
(32)【優先日】2018-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512052029
【氏名又は名称】シファメド・ホールディングス・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】アルジェント,クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】バッカス,アンドリュー
【審査官】岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-154177(JP,A)
【文献】特開平08-131551(JP,A)
【文献】国際公開第2013/190910(WO,A1)
【文献】特表2012-531270(JP,A)
【文献】国際公開第2016/052145(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/039589(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/117169(WO,A1)
【文献】国際公開第2007/007873(WO,A1)
【文献】特開2008-018139(JP,A)
【文献】国際公開第2018/112429(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスであって、前記医療デバイスが、
細長い本体と;
前記細長い本体の側壁に沿って延在するスパイン部分と;
前記スパイン部分から延在する複数の開口部と;
前記細長い本体に沿って軸方向に移動可能であるシャトルと;
前記シャトルの遠位側に配置される接続点と前記シャトルとを接続する張力部材と;
前記シャトルから近位側に延在する引っ張り部材と;
前記シャトルを、近位側に引かれた位置で保持するように構成されるロック機構と
を備え、
前記医療デバイスが、前記シャトルが近位側に引かれる前の弛緩構成と、前記シャトルが近位側に引かれた後の剛化構成とを有し、前記剛化構成は、前記医療デバイスに所定の湾曲構成をとらせ、前記複数の開口部は、前記弛緩構成において第1の形状を有し、前記剛化構成において、前記第1の形状とは異なる第2の形状を有するように構成され
、
前記ロック機構が、前記細長い本体の長さに沿って延在する軌道の中に配置されて前記軌道に沿って摺動するように構成される、前記シャトルに取り付けられたピンを備え、
前記軌道が近位側に延在するにつれて捻じれており、それにより前記ピンのためのロック領域を形成し、
前記細長い本体が、前記引っ張り部材を前記シャトルから係合解除するのを可能にするように構成される解放窓をさらに備える、
医療デバイス。
【請求項2】
前記開口部の幅が前記第1の形状と前記第2の形状との間で変化する、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項3】
前記所定の湾曲構成の曲率半径が前記開口部の幅によって決定される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項4】
前記複数の開口部が異なるサイズの開口部を含む、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項5】
前記所定の湾曲構成の曲率半径が前記スパイン部分の形状によって決定される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項6】
前記スパイン部分が前記細長い本体の少なくとも一部分の周りで湾曲している、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項7】
前記スパイン部分が前記細長い本体の周りで螺旋経路を横断するように構成される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項8】
前記所定の湾曲構成のピッチまたはコイル角が前記スパイン部分のピッチまたはコイル角によって決定される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項9】
前記所定の湾曲構成の曲率半径が前記細長い本体の直径によって決定される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項10】
前記接続点の近位側にある第2の接続点と、前記第2の接続点を、前記第2の接続点の近位側に配置される第2のシャトルに接続する第2のワイヤとをさらに備える、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項11】
複数のシャトルおよび複数のロック機構を備える、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項12】
前記
医療デバイスが、前記ロック領域まで前記ピンが移動させられるときに前記解放窓に対して前記引っ張り部材を露出するように構成される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項13】
前記
医療デバイスがカテーテルによって送達されるように構成される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項14】
前記
医療デバイスの中央部分が、前記中央部分を通してガイドワイヤを通過させるのを可能にするように構成される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項15】
カテーテルをさらに備え、前記カテーテルを通して前記医療デバイスが挿入され得る、請求項
1に記載の医療デバイス。
【請求項16】
前記
医療デバイス
がカテーテルの端部に接続されるように構成される、請求項
1に記載の医療デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
[0001]本PCT出願は、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2018年10月19日に出願した「Adjustable Medical Device」と題される米国仮特許出願第62/748,162号の利益を主張するものである。
【0002】
[0002]本出願の主題は、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2018年8月21日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/720,853号;2019年8月21日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第16/546,901号;2018年10月5日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/742,043号;2018年11月5日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/755,996号;2019年10月7日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第16/594,946号;2018年12月21日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/784,280号;2019年3月5日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/813,963号;2019年3月8日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/815,791号;2019年3月19日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Delivery Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/820,570号;2019年4月3日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/828,835号;2019年4月12日に出願した「Minimal Frame Prosthetic Cardiac Valve Delivery Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/833,425号;2019年4月12日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Delivery Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/833,430号;2019年5月22日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/851,245号;2019年7月9日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Delivery Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/872,016号;2019年7月12日に出願した「Systems, Methods, and Devices for Expandable Sensors」と題される米国仮特許出願第62/873,454号;2019年7月29日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/879,979号;および2019年8月30日に出願した「Prosthetic Cardiac Valve Devices, Systems, and Methods」と題される米国仮特許出願第62/894,565号の主題に関連する。
【背景技術】
【0003】
[0003]形状記憶デバイスは、送達デバイス(送達デバイス内では、形状記憶デバイスは、通常、狭いプロファイルの送達構造として拘束される)から解放されたときに所望の構成に戻るその能力を理由として、最小侵襲的な医療手技のために一般に使用される。しかし、多くの形状記憶デバイスは、標的組織までの最小侵襲的な送達を可能にする送達構成でデバイスを維持するための特別な送達デバイスおよび方法を必要とし、これは理想的であるとは言えない可能性がある。加えて、形状記憶デバイスは、最小侵襲的なテクニックのために他の事例において利用可能である可能性のある特定の医療手技に適用されるのに十分な強度を有さない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0004]したがって、特別な送達デバイスまたは方法の必要性を最小にしながら小さい送達構成からより大きい送達済み構造へと移行させられ得るような、ならびに/あるいは一部の一般に使用される形状記憶デバイスより高い強度を有することができる医療デバイスを提供することが望ましい。必ずしもこれらのすべての態様または利点が任意特定の実施形態によって達成されるわけではない。したがって、本明細書で教示される1つの利点または利点のグループを達成または最適化するような1つの手法において、本明細書でやはり教示または提案され得る他の態様または利点を必ずしも達成することなく、多様な実施形態が実行され得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005]本開示は、概して、医療デバイスに関連し、より具体的には、より小さいプロファイルの送達構成からより大きいプロファイルの送達済み構造へと移行させられ得る細長い医療デバイスに関連する。
【0006】
[0006]第1の態様で、医療デバイスが提供される。デバイスは、第1の構成および第2の構成を有する細長い本体であって、第2の構成が第1の構成とは異なる形状を有する、細長い本体と;第1の構成から第2の構成へと細長い本体が形状を変更するのを可能にするように構成される、細長い本体上にある形状変更構造部と;細長い本体を第2の構成でロックするように構成されるロック機構とを備える。
【0007】
[0007]別の態様で、医療デバイスが提供される。デバイスは、細長い本体と;細長い本体の側壁に沿って延在するスパイン部分と;スパイン部分から延在する複数の開口部と;細長い本体に沿って軸方向に移動可能であるシャトルと;シャトルの遠位側に配置される接続点およびシャトルを接続する張力部材と;シャトルから近位側に延在する引っ張り部材と;シャトルを近位側に引かれた位置で保持するように構成されるロック機構とを備え、医療デバイスが、シャトルが近位側に引かれる前の弛緩構成と、シャトルが近位側に引かれた後の剛化構成とを有し、剛化構成が医療デバイスに所定の湾曲構成をとらせ、複数の開口部が弛緩構成における第1の形状および第1の形状とは異なる剛化構成における第2の形状を有するように構成される。
【0008】
[0008]いくつかの実施形態で、開口部の幅が第1の形状と第2の形状との間で変化する。所定の湾曲構成の曲率半径が開口部の幅によって決定され得る。いくつかの実施形態で、複数の開口部が異なるサイズの開口部を含む。スパイン部分が細長い本体の少なくとも一部分の周りで湾曲していてよい。いくつかの実施形態で、スパイン部分が細長い本体の周りで螺旋パターンとして構成される。所定の湾曲構成のピッチまたはコイル角アルファがスパイン部分のピッチまたはコイル角によって決定され得る。別法として、スパインが直線であってよいか、またはスロットがスパインに対して角度をつけられていてよい。デバイスが、接続点の近位側にある第2の接続点と、第2の接続点の近位側に配置される第2のシャトルに対して第2の接続点を接続する第2のワイヤとを備えることができる。いくつかの実施形態で、デバイスが、複数のシャトル、および複数のロック機構を備える。いくつかの実施形態で、ロック機構が、細長い本体の長さに沿って延在する軌道の中に配置されてこの軌道に沿って摺動するように構成される、シャトルに取り付けられたピンを備える。軌道が近位側に延在するにつれて捻じれていてよく、それによりピンのためのロック領域を形成する。いくつかの実施形態で、細長い本体が、引っ張り部材をシャトルから係合解除するのを可能にするように構成される解放窓をさらに備える。デバイスが、ロック領域までピンが移動させられるときに解放窓に対して引っ張り部材を露出するように構成され得る。いくつかの実施形態で、ロック機構がシャトルの近位側に配置される可撓性のねじ部を備え、可撓性のねじ部が、シャトルにまたはシャトルに取り付けられる構成要素にねじ込まれるように構成される。可撓性のねじ部が、シャトルに取り付けられるばねにねじ込まれるように構成され得る。いくつかの実施形態で、可撓性のねじ部が、シャトルに取り付けられるクリップにねじ込まれるように構成される。デバイスがカテーテルによって送達されるように構成され得る。いくつかの実施形態で、デバイスの中央部分が、中央部分を通してガイドワイヤを通過させるのを可能にするように構成される。デバイスは、カテーテルを備えることができ、カテーテルを通して医療デバイスが挿入され得ることができる。いくつかの実施形態で、デバイスが、カテーテルの端部に接続されるように構成される。
【0009】
[0009]別の態様で、医療デバイスを配備する方法が提供される。この方法は、細長い医療デバイスを患者の身体内の標的部位まで前進させることであって、医療デバイスが、アンカーの壁のスパイン部分から延在する複数の開口部を備え、医療デバイスが第1の緩み構成で前進させられる、前進させることと;医療デバイスに沿って移動可能であるシャトルを近位側に引くことにより医療デバイスを剛化構成へ動かすことであって、それにより、シャトルを遠位側接続点に接続する張力部材により遠位側接続点を近位側に引く、動かすことと;医療デバイスを剛性の作動構成でロックすることであって、作動構成が所定の湾曲形状を有する、ロックすることと、を含む。
【0010】
[0010]いくつかの実施形態で、アンカーを作動させることを含むこの方法が、アンカーの近位端の位置を維持しながら、シャトルに取り付けられる引っ張り部材を近位側に引くことを含む。アンカーをロックすることが、ピンを軌道に沿わせて停止位置まで動かすことを含むことができる。いくつかの実施形態で、アンカーをロックすることが、シャトルに取り付けられた構成要素にねじをねじ込むことを含む。
【0011】
[0011]いくつかの実施形態で、標的部位が、患者の身体内の心臓の中の自然弁を含む。いくつかの実施形態で、この方法が、自然弁の第1の側から自然弁の第2の側まで細長い医療デバイスを前進させることをさらに含む。
【0012】
[0012]いくつかの実施形態で、この方法は、細長い医療デバイスを剛化構成へ動かす前に、細長いデバイスを第1の緩み構成にした状態で自然弁の第2の側において1つまたは複数の構造を捕捉することをさらに含む。いくつかの実施形態で、自然弁が僧帽弁を含み、第1の側が左心房を含み、第2の側が左心室を含み、1つまたは複数の構造が1つまたは複数の腱索または自然の葉状部を含む。
【0013】
[0013]いくつかの実施形態で、この方法は、医療デバイスを剛化構成へ動かした後、自然弁に隣接する細長い医療デバイスの少なくとも一部分の中で膨張可能弁プロテーゼの少なくとも一部分を膨張させることであって、それにより自然弁に対して弁プロテーゼを固定する、膨張させることをさらに含む。弁プロテーゼを膨張させることが、弁プロテーゼと細長い医療デバイスとの間で自然弁の1つまたは複数の構造を捕捉することができる。いくつかの実施形態で、自然弁が僧帽弁を含み、第1の側が左心房を含み、第2の側が左心室を含み、1つまたは複数の構造が1つまたは複数の腱索または自然の葉状部を含む。
【0014】
[0014]別の態様で、医療デバイスを標的部位まで前進させる方法が提供される。この方法は、標的部位の方に向かわせるようにかつ送達カテーテルの遠位端から出すように細長い本体を前進させることであって、細長い本体が、標的部位の方に細長い本体が前進させられるときに第1の湾曲形状を有する、前進させることと;細長い本体の少なくとも一部分を第1の湾曲形状にするようにロックすることと;標的部位においてまたは標的部位の近くで細長い本体を第2の湾曲形状へ動かすことであって、第2の湾曲形状が第1の湾曲形状とは異なる、動かすことと;細長い本体を第2の湾曲形状にするようにロックすることと、を含む。例えば、デバイスの遠位部分が、送達カテーテルの遠位端から標的部位までのナビゲーション中に湾曲していてよい。標的部位においてまたは標的部位の近くで、デバイスのより大きい部分または別の部分が所望の最終形状となるようにロックされ得る。代替的実施形態で、細長い本体が送達カテーテルから出るように送達され、その結果、細長い本体が送達カテーテルの形状に従うようになり、標的部位まで送達されるとき、細長い本体がその湾曲した送達形状となるようにロックされる。
【0015】
[0015]別の態様で、経カテーテル的な僧帽弁修復で使用されるためのアンカーが提供される。アンカーは、細長い本体と;細長い本体の側壁に沿うスパイン部分と;スパイン部分から延在する複数の開口部と;細長い本体に固定される接続点と;細長い本体に沿って軸方向に移動可能である、接続点の近位側に配置されるシャトルと;接続点およびシャトルを接続するワイヤと;シャトルから近位側に延在する引っ張り部材と;近位側に引いた位置でシャトルを保持するためのロック機構であって、近位側に引いた位置によりアンカーが所定の湾曲構成をとるようになる、ロック機構とを備える。
【0016】
[0016]いくつかの実施形態で、スパイン部分が、細長い本体の周りで螺旋形路を横断するように構成される。他の実施形態で、スロットがスパインに対して角度をつけられている。アンカーが、接続点の近位側にある第2の接続点と、第2の接続点の近位側に配置される第2のシャトルに対して第2の接続点を接続する第2のワイヤとを備えることができる。
【0017】
[0017]別の態様で、経カテーテル的な僧帽弁修復を実施する方法が提供される。この方法は、心房中隔の中の開口部を通す形で、前内側の接続部の近くのロケーションを横断する形で、ガイドワイヤまたはガイドカテーテルを前進させることと;アンカーの側壁のスパイン部分から延在する複数の開口部を備える細長いアンカーをガイドワイヤの上で前進させることであって、その結果、アンカーが索周りで少なくとも1つのコイルを形成し、左心房の中に1つのコイルを形成し、アンカーが第1の緩み構成で前進させられる、前進させることと;アンカーに沿って移動可能であるシャトルを近位側に引くことにより、所定の湾曲形状を有する剛化構成にするようにアンカーを作動させることであって、それにより、シャトルを遠位側接続点に接続するワイヤが遠位側接続点を近位側に引く、作動させることと;アンカーを剛化構成でロックすることと、を含む。いくつかの実施形態で、アンカーが索および/または葉状部の周りに送達される。剛化構成では、アンカーが索および/または葉状部の周りで締め付けられ得る。
【0018】
[0018]別の態様で、非閉塞的な焼灼(non-occlusive ablation)を実施するためのデバイスが提供される。このデバイスは、細長い本体と;細長い本体に沿って配置される1つまたは複数の電極と;細長い本体の側壁に沿うスパイン部分と;スパイン部分から延在する複数の開口部と;細長い本体に固定される接続点と;接続点の近位側に配置されて細長い本体に沿って軸方向に移動可能であるシャトルと;接続点およびシャトルを接続する張力部材と;シャトルから近位側に延在する引っ張り部材と;シャトルを近位側に引かれた位置で保持するためのロック機構であって、近位側に引いた位置によりデバイスが所定の湾曲構成をとるようになる、ロック機構とを備える。
【0019】
[0019]別の態様で、非閉塞的な焼灼を実施するための方法が提供される。この方法は、焼灼デバイスの側壁のスパイン部分から延在する複数の開口部を備える細長い焼灼デバイスを、脈管構造を通して、焼灼されるべき標的部位まで、前進させることであって、焼灼デバイスが第1の緩み構成で前進させられる、前進させることと;デバイスに沿って移動可能であるシャトルを近位側に引くことにより、所定の湾曲形状を有する剛化構成へデバイスを動かすことであって、それにより、シャトルを遠位側接続点に接続するワイヤが遠位側接続点を近位側に引く、動かすことと;デバイスの近くの組織を焼灼することを目的として、デバイスに沿って配置される1つまたは複数の電極を励磁することと、を含む。いくつかの実施形態で、デバイスが剛化構成にあるとき、スパイン部分が最も外側の位置にある。スパイン部分が電極を備えることができる。いくつかの実施形態で、スパイン部分の全体が金属を含むことができ、電極として機能することができる。
【0020】
[0020]いくつかの実施形態で、この方法が、剛化構成にするようにデバイスをロックすることを含む。この方法は、焼灼されるべき組織部位に接触させるようにデバイスを配置することを含む。いくつかの実施形態で、焼灼デバイスをロックすることが、1つまたは複数の電極を標的部位に接触させる。
参照による援用
[0021]本明細書で言及されるすべての刊行物および特許出願は、各々の個別の刊行物または特許出願を参照により組み込まれるものとして具体的にかつ個別に示す場合と同じ程度で参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0021】
[0022]本開示の新規の特徴が付随の特許請求の範囲に具体的に記載される。本開示の原理を利用している例示の実施形態を記載する以下の詳細な記述および添付図面を参照することにより、本開示の特徴および利点をより良好に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1A】[0023]本開示の実施形態による、非配備構成および配備構成を有する調整可能な医療デバイスを示す側面図である。
【
図1B】本開示の実施形態による、非配備構成および配備構成を有する調整可能な医療デバイスを示す上面図である。
【
図1C】[0024]本開示の実施形態による、弛緩構成および剛化構成にある調整可能な医療デバイスを示す側面図である。
【
図1D】本開示の実施形態による、弛緩構成および剛化構成にある調整可能な医療デバイスを示す斜視図である。
【
図1E】本開示の実施形態による、弛緩構成および剛化構成にある調整可能な医療デバイスを示す斜視図である。
【
図2A】[0025]
図2Aは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスの上にあるロック機構を示す斜視図である。
【
図2B】
図2Bは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスの上にあるロック機構を示す断面図である。
【
図3A】[0026]
図3Aは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図3C】
図3Cは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図3D】
図3Dは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図3E】
図3Eは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図3F】
図3Fは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイス上にあるロック・解放機構の拡大側面図である。
【
図4A】[0027]
図4Aは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図4C】
図4Cは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図4D】
図4Dは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図5B】
図5Bは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図5C】
図5Cは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図5D】
図5Dは、本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスのための形状変更構造部の種々の実施形態を示す概略図である。
【
図6】[0028]本開示の実施形態による、別の調整可能な医療デバイスを示す斜視図である。
【
図7A】[0029]本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図7B】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図7C】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図7D】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図7E】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図8A】[0030]本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法の別の実施形態を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図8B】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法の別の実施形態を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図8C】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法の別の実施形態を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【
図8D】本開示の実施形態による、調整可能な医療デバイスを僧帽弁のところに配備する方法の別の実施形態を示している、心臓の左側を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[0031]以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付図面を参照する。図では、特に明記しない限り、通常、同様の記号が同様の構成要素を示す。詳細な説明、図、および特許請求の範囲で説明される例示の実施形態は限定的であることを意図されない。本明細書で提示される主題の範囲から逸脱することなく、他の実施形態も利用され得、他の変形形態も作られ得る。本明細書で概略的に説明されて図に示される本開示の態様は、広範囲の異なる構成で、構成され得、置換され得、組み合わされ得、分離され得、および設計され得、これらの異なる構成はすべて本明細書で明確に企図される、ことが容易に理解されよう。
【0024】
[0032]以下では特定の実施形態および実施例が開示されるが、本発明の主題はその範囲が、具体的に開示される実施形態を超えて他の代替的実施形態および/または使用にまで、さらにはその修正形態および均等物にまで及ぶ。したがって、本明細書に添付の特許請求の範囲は、下記で説明される特定の実施形態のうちの任意の実施形態によって限定されない。例えば、本明細書で開示される任意の方法およびプロセスにおいて、方法またはプロセスの行為および動作が任意適切な順序で実施され得、任意の具体的に開示される順序のみに必ずしも限定されない。また、特定の実施形態を理解するのに有用となり得る形で複数の具体的な動作として種々の動作を説明する可能性があるが、説明の順番はこれらの動作が順序依存的であることを暗に示すものであると解釈すべきではない。加えて、本明細書で説明される構造、システム、および/またはデバイスは、一体化される構成要素としてまたは別個の構成要素として具体化され得る。
【0025】
[0033]種々の実施形態を比較するために、これらの実施形態の特定の態様および利点を説明する。これらのすべての態様または利点が必ずしも任意特定の実施形態によって達成されるわけではない。したがって、例えば、本明細書で教示される1つの利点または利点のグループを達成または最適化するような1つの手法において、本明細書でやはり教示または提案され得る他の態様または利点を必ずしも達成することなく、多様な実施形態が実行され得る。
【0026】
[0034]本明細書では、調整可能な医療デバイスの実施形態が提供される。このデバイスは、緩んだ構成、および1つまたは複数の剛化構成を有することができ、剛化構成は所定の湾曲形状を有する。デバイスが剛化構成となるようにロックされ得る。例えば、いくつかの実施形態で、デバイスが、緩んだ構成または弛緩構成において患者の中の標的部位まで経皮的に前進させられる。デバイスが標的部位に配備されるかまたは標的部位の中に配置されると、デバイスが、所定の湾曲形状を有する剛化構成となるようにロックされ得る。このようなデバイスは、後で説明されるように、多くの異なる用途で使用され得る。
【0027】
[0035]
図1Aは、非配備(換言すれば、非展開状態)の直線構成100aにある調整可能な医療デバイス100の実施形態を描いている。デバイス100は細長い本体を備えることができる。例えば、いくつかの実施形態で、デバイス100は細長い管状本体を備える。デバイス100は、カテーテルの端部を通してまたはカテーテルの端部のところで、経皮的に送達されるように成形され得る。デバイス100は、スパイン(spine)部分108を取り囲むかまたはスパイン部分108から延在する複数のスロット開口部102を備える。開口部102を備えるデバイス100の部分がデバイス100の折り畳み部分105である。デバイスのスパイン部分108が、デバイス100の曲がる部分105の、開口部102を有さない領域によって画定され得る。折り畳み部分105が折り畳まれることで、デバイス100がデバイス100のスパイン部分108のところで曲がることが可能となる。いくつかの実施形態で、スパイン部分108は薄くてよく、例えば、細長い本体の円周の約0~10%の幅を有する。他の実施形態で、スパイン部分108は、より幅広であってよく、例えば、細長い本体の円周の約10%より大きい幅を有してよい。いくつかの実施形態で、スパイン部分108を囲む開口部102がくさび形状である。本明細書で説明されるように開口部のための他の構成も可能である(例えば、スリット形状、円形、など)。いくつかの実施形態で、デバイス100はハイポチューブから形成され得る。開口部102が、本明細書の記述に基づいて当業者であれば理解するように、レーザ切断またはブレードなどによって形成され得る。いくつかの実施形態で、デバイス100が可撓性の被覆物またはスリーブ(例えば、ポリマーの被覆物)を備えることができる。被覆が、デバイス100が曲がるときに開口部102によって生じる可能性がある外傷から周囲組織を保護するのを補助することができる。
【0028】
[0036]剛化構成100bにあるデバイス100の形状または曲げ量は、開口部102を備える湾曲部分(スパイン部分108)の外側縁部と湾曲部分の内側縁部との間の長さの差によって画定される。この長さの差は開口部102の幅によって決定され、開口部102の幅の合計が湾曲部分の内側縁部と外側縁部との間の長さの差を画定する。
【0029】
[0037]デバイス100は、デバイス100の遠位部分のところに配置されるプラグ112を備えることができる。張力部材106(例えば、ワイヤ、弾性ワイヤ、またはばね、など)がプラグ112およびシャトル104を接続することができる。張力部材106は、その最小長さであるときのデバイス100の湾曲部分の内径面の長さを維持することができる。いくつかの実施形態で、デバイスがプラグ112を備えなくてよく、張力部材106が別の手段によりデバイス100の別の遠位側の点に接続されてもよいことを、本明細書の記述に基づいて当業者であれば認識するであろう。シャトル104は、デバイス100の長さに沿って軸方向に移動可能である。シャトル104は、いくつかの実施形態で、シリンダを備えることができる。本明細書の記述に基づいて当業者であれば理解するような、他の構成も可能である(例えば、球形状、楕円形状、長方形、など)。シャトル104は、デバイス100の中で移動可能であってよいか、デバイス100の上で移動可能であってよいか、またはデバイス100の中でおよびデバイス100の上で部分的に移動可能であってよい。引っ張り部材110(例えば、ワイヤ、棒など)がシャトル104から近位側に延在することができ、デバイス100の近位端が保持されるかまたは遠位側に押される間に、シャトル104を近位側に引くのを可能にし、それによりシャトル104とデバイス100の近位端との間の距離を短くする。別法として、シャトル104および/または引っ張り部材110が定位置に保持されている間に、デバイス100の近位端が遠位側に押され得る。シャトル104とデバイス100の近位端との間の距離の低減量が、デバイス100の内径面の最小長さを画定することができる。
【0030】
[0038]引っ張り部材110が、矢印114によって示される方向で近位側にシャトル104を引くのに使用され得る。シャトル104が近位側に動くことで開口部102の形状を変化させることができる。シャトル104が近位側に動くと開口部102の幅が減少することができ、スパイン108から遠い方に配置されるデバイス100の側部が短くなる。デバイス100の一方の側が短くなると、
図1Bに示されるように、デバイス100をスパイン部分108から離れる方へ湾曲させることになる。
【0031】
[0039]剛化構成100bで、デバイス100は多様な形状を有することができる。例えば、
図1Aに示されるデバイス100は、
図1Bに示されるように円の一部分の形状となるように変形することができる。いくつかの実施形態で、デバイス100は、剛化構成100a、140aにおいて
図1Cおよび
図1Dのように螺旋形状のデバイス140を備える。螺旋形状はコイル角αおよびピッチpを有することができる。剛化構成140bにあるデバイス140のコイル角αおよびコイルピッチpは、デバイス140のスパイン部分108の角度およびピッチによって決定され得る。デバイス140は、スパイラル形状、円錐形状、円錐台形形状、螺旋形状などの、任意の組み合わせを有することができる。
図1Cおよび
図1Dのデバイス140に示されるように、開口部142が、螺旋状のコイルを形成するのを促進するために、スパイン108に対して或る角度のところに配置され得る。
【0032】
[0040]
図1Dは、直線の弛緩構成140aおよびコイル状の剛化構成140bの形態のデバイス140を示す。
図1Eは、セクションAに示される
図1Dの部分の拡大図を示す。スロットまたは開口部142が直線の弛緩構成140aにおいて開いた状態で示される。コイル状の剛化構成140bでは、スロットまたは開口部142が折り畳まれ(換言すれば、潰され)得、それによりデバイス100を湾曲させるのを可能にする。
【0033】
[0041]デバイス100は、近位側に引いた位置でシャトル104をロック(換言すれば、係止)するためのロック機構を備えることができる。
図2Aおよび
図2Bは、ロック機構200の実施形態を示す。
図2Aはデバイス100の外観図を示す。
図2Bは、デバイス100の中にあるシャトル104を示している、デバイス100の切欠図を示す。ロック機構200が軌道202を備えることができる。ピン204がシャトル104に取り付けられ得、軌道202に沿って摺動するように構成され得る。軌道202が遠位側の壁を有するスロットまたは開口部206に繋がっていてよく、この遠位側の壁に接触する状態でピン204が静止することができ、それによりピン204が遠位側に動くことが防止され、シャトル104を定位置でロックする。他のロック機構200も可能である。例えば、シャトル104は、シャトル104の上側に延在する可撓性のねじ部を使用して定位置でロックされ得る。可撓性のねじ部は、デバイス100のアンカー部分(例えば、プラグ112)の中にねじ込まれるように構成され得る。可撓性のねじ部を回すことにより、シャトル104をアンカーの方にまたはアンカーから離すように動かすことができる。可撓性のねじ部はスパイン部分108の長さに沿って延在することができる。スパイン108が折り畳み構成と剛性構成との間でその長さを維持することを理由として、剛化構成にある場合に可撓性のねじ部がアンカーから出るように延在することができない。他の実施形態で、ねじ部およびクリップ機構が使用され得る。
【0034】
[0042]
図3A~3Bは、ロック機構200と同様のロック機構300の詳細図を示しており、ロック機構300は、シャトル104がロック位置まで引かれるときに引っ張り部材110をシャトル104から係合解除するのを可能にするように構成される係合解除構造部をさらに備える。
図3Aおよび
図3Bは、軌道202に沿ってシャトル104が近位側に引かれた状態であるがロック位置にはまだ配置されていない状態の、デバイス100を示す。
図3Aは軌道202およびロック開口部206を示す。
図3Bは、デバイス100の異なる部分のところに配置される解放窓302を示す。ピン204がロック開口部206まで動かされると、シャトル104が
図3Cおよび3Dに示されるように捻じられ得る。シャトル104が捻じられることで、シャトル104と引っ張り部材110との間の接続部が
図3Dに示されるように解放窓302の中に配置され得る。接続部は、シャトル104上のピン306に係合される、引っ張り部材110上にあるアパーチャ304を備えることができる。ピン306に係合されたアパーチャ304を解放窓302まで動かすことで、引っ張り部材110をシャトル104から係合解除することができる。
図3Eおよび
図3Fは、引っ張り部材110が係合解除されて引っ込められた後の、デバイス100を示す。
【0035】
[0043]多様な因子が、ロック構成または剛化構成100bにあるデバイス100の曲率半径に影響することができる。例えば、スパイン108の構成が、固定された曲率の構成に影響することができる。デバイス100の周りでコイル状態であるスパイン108が、螺旋構成を有するロックされたデバイスを作り出すことができる。スパイン部分108のコイル角およびピッチが、本明細書で説明されるように、剛化されたデバイスの形状を決定することができる。
【0036】
[0044]上で述べたように、曲率半径が開口部の合計の幅によって決定され得る。例えば、
図4Aおよび
図4Bは、
図4Cおよび
図4Dのデバイス410に示される開口部412より狭い開口部402を備えるデバイス400を示す。より幅広の開口部412を備えるデバイス410が、より小さい開口部402を備えるデバイス400(
図4B)の湾曲部分より深い湾曲部分(より小さい曲率半径)(
図4D)を有する。
【0037】
[0045]また、デバイスの長さに沿う開口部の密度または開口部の頻出度がデバイスの曲率半径を決定することができる。その理由は、より高い密度の開口部を備えるデバイスは、開口部のより大きい合計の幅を有するからである。
図5Aおよび
図5Bは、
図5Cおよび
図5Dのデバイス510より少ない開口部502を備えるデバイス500を示す。より高い密度の開口部512を備えるデバイス510は、より低密度の開口部502を備えるデバイス500(
図5B)の曲率半径より大きい曲率半径(
図5D)を有する。
【0038】
[0046]本明細書で説明されるデバイスのうちの任意のデバイス(例えば、100、140、400、410、500、510)が、所望される通りの、任意の数、任意の形状、または開口部(例えば、102、142、402、412、502、512)の任意の密度を有することができる。
【0039】
[0047]いくつかの実施形態で、デバイス100が、
図6に示されるように、デバイス100の長さに沿って複数のロック機構602を備えることができる。このようなデバイス100では、複数の、シャトル、張力部材、およびロック機構が、デバイス100の種々の曲がる部分を別個におよび/または独立して剛化およびロックするのに使用され得る。各々の曲がる部分が、対応するシャトルに接触するように配置され得るロック機構(例えば、
図2A~2Bのロック部分206に類似する)を備える近位側のアンカー部分を備えることができ、それにより対応する曲がる部分を湾曲させることができる。いくつかの実施形態で、このような構成が、デバイス100の複数の部分を順番にロックするのに、および/またはより複雑な剛化構成を達成するのに、使用され得る。例えば、デバイス100が送達カテーテルから配備されるとき、配備される部分が剛化およびロックされ得る。このように順番にロックすることが臨床医により手動で実施され得るか、または別法として自動システム(例えば、送達システム)によって実施され得る。いくつかの実施形態で、デバイス100を露出する行為、または送達カテーテルとデバイス100との間の相対運動が、露出される部分を湾曲させたりロックしたりすることができる。いくつかの実施形態で、デバイス100の一部分が、送達のための第1の形状、および配備時の異なる第2の形状を有することができる。例えば、デバイス100の先端部が、ナビゲーションを補助するために、送達中に湾曲していてよい。デバイス100が配備時に異なる形状となるように剛化され得る。いくつかの実施形態で、複数のシャトルが多様なロック機構と共に使用される。他の実施形態で、1つのシャトルが多様な位置でロックされ得、それによりデバイス100の多様な部分を湾曲させる。デバイス100をこのような形で順番に剛化するのを可能にすることは、デバイス100が、送達カテーテルから出た後で辿る経路を形成するのを可能にすることができ、それによりガイドワイヤまたはガイドカテーテルの必要性を低減することができる。
【0040】
[0048]いくつかの実施形態で、デバイス100が、
図7A~7Eに示されるように、送達弁修復手技または僧帽弁置換手技中に弁プロテーゼを固定するためのドックとして使用され得る。
図7Aは、経中隔穿孔部の後で心房中隔を通るところに配置される送達カテーテル702を示す。ガイドワイヤ704が、
図7Bに示されるように、送達カテーテル720を介して、前交連(anteromedial commissure)のところにあるかまたはその近くにある組織を通る形で、心臓の中に挿入され得る。ガイドワイヤ704は、
図7Bおよび
図7Cに示されるように、左心室において腱索の周りでコイル状となるように、前進させられ得る。次いで、デバイス100または本明細書で説明されるデバイスのうちの任意のデバイスが、
図7Dに示されるように、カテーテル702を通るように、およびガイドワイヤ704の上で、前進させられ得る。デバイス100は緩んだ構成100aで挿入され得る。腱索までの送達中、デバイス100の形状はガイドワイヤ704を模倣することができる。デバイス100が腱索の周りに配備されると、デバイス100が
図7Eに示されるように剛化構成となるようにロックされ得る。示されるように、デバイス100が剛化構成100bにおいて螺旋形状を形成することができ、ここでは少なくとも1つのコイルが左心室の腱索の周りに存在し、1つのコイルが左心房の中に存在する。いくつかの実施形態で、デバイス100の全体が左心室の中に位置することができ、ここでは配備後に左心室の中にコイルが着座しない。デバイス100が定位置にくると、ガイドワイヤ704が後退させられ得る。いくつかの実施形態で、デバイス100が、
図6に関連して上述したように、複数の曲がる部分を備えることができる。ガイドワイヤ704をデバイス100から後退させることが、デバイス100をロックすることを介して調節され得、ここでは、ガイドワイヤ704の遠位先端部が後退時にデバイス100の遠位端から近位端に向かって動くとき、デバイス100がその遠位端からその近位端に向かって適切な形状となるようにロックされる。あらゆる目的のために参照により本明細書に先に組み込まれている、米国特許出願第16/594,946号および米国特許出願第16/546,901号、ならびに米国仮特許出願第62/720,853号、米国仮特許出願第62/742,043号、米国仮特許出願第62/755,996号、米国仮特許出願第62/784,280号、米国仮特許出願第62/813,963号、米国仮特許出願第62/815,791号、米国仮特許出願第62/820,570号、米国仮特許出願第62/828,835号、米国仮特許出願第62/833,425号、米国仮特許出願第62/833,430号、米国仮特許出願第62/851,245号、米国仮特許出願第62/872,016号、米国仮特許出願第62/873,454号、米国仮特許出願第62/879,979号、および米国仮特許出願第62/894,565号で説明されるように、デバイス100が配備された後、弁プロテーゼ(図示せず)がデバイス100を用いて僧帽弁まで送達されて僧帽弁に固定され得る。
【0041】
[0049]
図8A~8Dは、
図7A~7Eに示される方法と同様の方法を示すが、
図8A~8Dの方法では、デバイス100が、ガイドワイヤ802の上ではなく、ガイドカテーテル806を通して配備される。
図8Aは、経中隔穿孔部の後で心房中隔を通るところに配置される送達カテーテル806を示す。この場合、ガイドワイヤ802が前交連のところにあるかまたはその近くにある組織を通る形で、挿入され得、
図8Aに示されるように、左心室の中で腱索の周りでコイルを形成するように、前進させられ得る。ガイドカテーテル806が、
図8Bに示されるように、ガイドワイヤ802の上で前進させられ得る。次いで、ガイドワイヤ802が引っ込められ得る。次いで、デバイス100が、
図8Bに示されるように、ガイドカテーテル806を通して前進させられ得る。次いで、ガイドカテーテル806が、
図8Cに示されるように、引っ込められ得る。
図7Eに示されるように、デバイス100は剛化構成において螺旋形状を形成することができ、ここでは、少なくとも1つのコイルが左心室の中の腱索の周りに存在し、1つのコイルが左心房の中に存在する。いくつかの実施形態で、デバイス100の全体が左心室の中に位置することができ、ここでは配備後に左心房の中にコイルが着座しない。デバイス100が定位置にくると、ガイドカテーテル806が後退させられ得る。いくつかの実施形態で、デバイス100が、
図6に関連して上述したように、複数の曲がる部分を備えることができる。ガイドカテーテル806をデバイス100から後退させることが、デバイス100をロックすることを介して調節され得、ここでは、ガイドカテーテル806の遠位先端部が後退時にデバイス100の遠位端から近位端に向かって動くとき、デバイス100がその遠位端からその近位端に向かって適切な形状となるようにロックされる。あらゆる目的のために参照により本明細書に先に組み込まれている、米国特許出願第16/594,946号および米国特許出願第16/546,901号、ならびに米国仮特許出願第62/720,853号、米国仮特許出願第62/742,043号、米国仮特許出願第62/755,996号、米国仮特許出願第62/784,280号、米国仮特許出願第62/813,963号、米国仮特許出願第62/815,791号、米国仮特許出願第62/820,570号、米国仮特許出願第62/828,835号、米国仮特許出願第62/833,425号、米国仮特許出願第62/833,430号、米国仮特許出願第62/851,245号、米国仮特許出願第62/872,016号、米国仮特許出願第62/873,454号、米国仮特許出願第62/879,979号、および米国仮特許出願第62/894,565号で説明されるように、デバイス100が配備された後、弁プロテーゼ(図示せず)がデバイス100を用いて僧帽弁まで送達されて僧帽弁に固定され得る。
【0042】
[0050]デバイス100が他の構成でも使用されることが認識されよう。例えば、いくつかの実施形態で、デバイス100が非閉塞的な焼灼のために使用され得る。デバイス100は、緩んだ構成または弛緩構成で、治療される領域まで前進させられ得る。デバイス100が標的部位に到達すると、デバイス100が剛化構成となるようにロックされ得る。いくつかの実施形態で、デバイス100が、実際に定位置にロックされることなく、剛化構成へと動かされ得る。代わりに、デバイス100が焼灼中に剛化構成で保持され得、次いで解放され得、それによりデバイス100が別の焼灼部位まで動かされるか、またはデバイス100が引っ込められる。剛化構成が、焼灼されるべき領域に対してデバイス100を接触させるように構成される所定の湾曲部分を有することができる。例えば、デバイス100が、血管の周縁部のところにコイルを形成するように構成され得る。湾曲部分の形状は、デバイス100と焼灼されるべき領域との間の良好な接触を保証するように選択され得る。剛化構成では、スパイン部分108がデバイス100の最も外側の部分であってよい。デバイス100が、剛化構成において焼灼されるべき領域に接触させるように配置することができるような形で、少なくとも1つの電極(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはそれ以上の電極)を備えることができる。いくつかの実施形態で、デバイス100自体の少なくとも一部分(例えば、スパイン部分108)が金属を含むことができ、電極として機能することができる。デバイス100が非閉塞的な焼灼のために使用されるような、いくつかの実施形態では、デバイス100が、そこを通って血液が流れることができるルーメンを備えることができる。
【0043】
[0051]いくつかの実施形態で、デバイス100が、介入的な心臓手技中に使用されるためのフィルタなどの感染症保護デバイスのためのアンカー内で使用され得る。有利には、デバイス100が小さいプロファイル(換言すれば、断面輪郭)で送達され得、より大きい所望の形状で配備され得る。本明細書で説明されるデバイスは、緩み構成で送達されて送達後に配備形状となることができる形状記憶デバイスに優るいくつかの利点を有することができる。本明細書で説明されるデバイスは、配備位置において、配備位置にある形状記憶デバイスと比較して、より高い剛性および強度を有することができる。送達構成よりも大幅に大きい直径を有するような配備構成(例えば、コイル)を有する形状記憶デバイスは、送達中に形状記憶デバイスを直線構成で維持するのに十分な強度を有するカテーテルの中で送達されなければならない。その理由は、形状記憶デバイスがより大径の構成となるように付勢されているからである。本出願のデバイスは送達中に付勢されておらず、高い強度を有するカテーテルまたは厚いカテーテルによって送達中に定位置で保持されることを必要としない。
【0044】
[0052]本明細書で構造部または要素が別の構造部または要素の「上」にあると言及される場合、この構造部または要素は直接に他の構造部または要素の上にあってよいか、あるいは介在する構造部および/または要素が存在してもよい。対照的に、構造部または要素が別の構造部または要素の「直接に上に」あると言及される場合、介在する構造部または要素が存在しない。また、構造部または要素が、別の構造部または要素に「接続される」、「取り付けられる」、または「結合される」と言及される場合、この構造部または要素は他の構造部または要素に直接に接続され得るか、取り付けられ得るか、または結合され得、あるいは介在する構造部または要素が存在してもよい、ことを理解されたい。対照的に、構造部または要素が別の構造部または要素に「直接に接続される」、「直接に取り付けられる」、または「直接に結合される」と言及される場合、介在する構造部または要素が存在しない。1つの実施形態に関連させて説明されるかまたは示されるが、そのような形で説明されるかまたは示される構造部および要素は他の実施形態にも適用され得る。また、別の構造部に「隣接して」配設される構造または構造部に言及することが、隣接する構造部の上に置かれるかまたは下に置かれる部分を含むことができるということを当業者であれば認識するであろう。
【0045】
[0053]本明細書で説明される用語は特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図されない。例えば、本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈により他の意味が明確に示されない限りにおいて、複数形も含むことを意図される。「備える(comprises)」および/または「備える(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、言及した特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するものであり、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそのグループの存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連の列記されるアイテムのうちの1つまたは複数のアイテムの任意の、またはすべての組合せを含み、「/」として簡潔に表されてもよい。
【0046】
[0054]「下」、「下方」、「下側」、「上」、および「上側」などの空間的関係の用語は、図に示されるような、別の要素または構造部に対しての1つの要素または構造部の関係を説明することを目的として説明を容易にするのに本明細書において使用され得る。これらの空間的関係の用語は、図に描かれる向きに加えて使用中のまたは動作中のデバイスの別の向きも包含することを意図されることを理解されたい。例えば、図中のデバイスが反転される場合、他の要素または特徴の「下に」または「下方」として説明される要素が、他の要素または構造部の「上に」にある向きになる。したがって、「下に」という例示の用語は上および下の向きの両方を包含することができる。デバイスは別の形で方向づけられてもよく(例えば、90度回転させられたり、他の向きにされたりする)、本明細書で使用される空間的関係の記述語はそれに応じて解釈される。同様に、「上方に」、「下方に」、「垂直」、および「水平」などの用語は、他の意味で特に明記されない限り、本明細書では説明のみを目的として使用される。
【0047】
[0055]本明細書において種々の構造部/要素(ステップを含む)を説明するのに「第1」および「第2」という用語が使用され得るが、文脈により他の意味で示されない限り、これらの構造部/要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は1つの構造部/要素を別の構造部/要素から区別するのに使用され得る。したがって、本発明の教示から逸脱することなく、以下で考察される第1の構造部/要素は第2の構造部/要素と称されてもよく、同様に以下で考察される第2の構造部/要素は第1の構造部/要素と称されてもよい。
【0048】
[0056]本明細書および以下の特許請求の範囲を通して、文脈により他の意味が必要にならない限り、「備える(comprise)」という用語、ならびに「備える(comprises)」および「備える(comprising)」などのその変化形は、方法および項目(例えば、デバイスおよび方法を含めた構成および装置)において種々の構成要素が同時に採用され得ることを意味する。例えば、「備える(comprising)」という用語は、任意の言及される要素またはステップを含み、任意の他の要素またはステップを排除しない、ことを暗に意味していることが理解されよう。
【0049】
[0057]実施例で使用される場合も含めて、本明細書および特許請求の範囲で使用されるすべての数は、特に明記されない限り、たとえ「約」または「およそ」という単語が明確な見られない場合でも「約」または「および」という単語を前に付されているものとして読むことができる。「約」または「およそ」というフレーズは、説明される値および/または位置が値および位置の予期される妥当な範囲内にあることを示すために、大きさおよび/または位置を説明するときに使用され得る。例えば、数値は、記載される値(または値の範囲)の+/-0.1%、記載される値(または値の範囲)の+/-1%、記載される値(または値の範囲)の+/-2%、記載される値(または値の範囲)の+/-5%、記載される値(または値の範囲)の+/-10%などの値を有することができる。また、本明細書で与えられるすべての数値は、特に明記しない限りに、その数値の概略または近似も含むものとして理解される。例えば、値「10」が開示される場合、「約10」も開示される。本明細書に記載されるすべての数値範囲はその中に包含されるすべての部分的な範囲も含むことを意図される。値がその値「以下」、「その値以上」、として開示される場合、当業者には適切に理解されるように、これらの値の間のすべての考えられる範囲も開示される、ことを理解されたい。例えば、値「X」が開示される場合、「X以下」さらには「X以上」も開示される(例えば、Xが数値である)。また、本出願を通して、データが多数の異なるフォーマットで提供されること、およびこのデータが、終点、および始点、ならびにデータ点の任意の組合せのための範囲を表すこと、を理解されたい。例えば、具体的なデータ点「10」および具体的なデータ点「15」が開示される場合、10より大きい、10以上である、10より小さい、10以下である、および10と等しい、ならびに15より大きい、15以上である、15より小さい、15以下である、および15と等しい、とみなされて開示され、さらには10から15の間であることが開示される、ことを理解されたい。また、2つの具体的な数値の間の各数値も開示されることを理解されたい。例えば、10および15が開示される場合、11、12、13、および14も開示される。
【0050】
[0058]種々の例示の実施形態を上で説明してきたが、特許請求の範囲によって説明される本発明の範囲から逸脱することなく、種々の実施形態に対して任意の多くの変更形態が作られ得る。例えば、種々の説明される方法ステップが実施される順序は代替的実施形態においてしばしば変更され得、また他の代替的実施形態において、1つまたは複数の方法ステップがまとめて排除されてもよい。種々のデバイスのまたはシステムの実施形態の任意選択の特徴は一部の実施形態で含まれてよく、他の実施形態で含まれなくてよい。したがって、上記の説明は主として例示を目的として提供されるものであり、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0051】
[0059]本明細書に含まれる例および例証は、限定するものではなく例示として、本主題を実施することができる具体的な実施形態を示すものである。言及したように、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的なまたは論理的な置換および変更が行われ得るように、他の実施形態が利用され得、また、得られる。本発明の主題のこれらの実施形態は、本明細書では、単に便宜上「本発明」という用語によって個別にまたはまとめて言及され得、ここでは、2つ以上が実際に開示される場合には任意の1つの発明または発明の概念のみに、本出願の範囲を自発的に限定することは意図されない。したがって、本明細書で具体的な実施形態を示して説明してきたが、示される具体的な実施形態に対して、同じ目的を達成するために計算された任意の構成が代用されてもよい。本開示は種々の実施形態の任意のすべての適応または変化を包含することを意図される。上記の説明を読むことにより、当業者には、上記の実施形態の組み合わせ、および本明細書で具体的に説明されない他の実施形態が明らかとなろう。
【0052】
[0060]本明細書で本開示の好適な実施形態を示して説明してきたが、これらの実施形態が単に例として提供されるものであることが当業者には明らかであろう。本発明から逸脱することなく、多くの修正形態、変更形態、および置換を当業者であれば思い付くであろう。本明細書で説明される本発明の実施形態に対しての多様な代替形態が本発明を実施するのに採用され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本発明の範囲を定義することを意図され、したがって、これらの特許請求の範囲の範囲内にある方法および構造ならびにその均等物を包含することが意図される。