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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】統合リニア発電機システム
(51)【国際特許分類】
   H02K 7/18 20060101AFI20240517BHJP
   F02B 63/04 20060101ALI20240517BHJP
   F01B 7/02 20060101ALI20240517BHJP
   F02B 75/28 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
H02K7/18 B
F02B63/04 A
F01B7/02
F02B75/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021535035
(86)(22)【出願日】2019-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 US2019067296
(87)【国際公開番号】W WO2020132150
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-12-13
(31)【優先権主張番号】62/781,586
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513127423
【氏名又は名称】メインスプリング エナジー, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スヴルツェク, マット
(72)【発明者】
【氏名】デグラーフ, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ウォルターズ, ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】ワイリー, キャメロン
(72)【発明者】
【氏名】パワーズ, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ローラー, ジョン
(72)【発明者】
【氏名】シャーマン, サム
(72)【発明者】
【氏名】プリュドム, ジョディー
(72)【発明者】
【氏名】コークリー, スコット
【審査官】服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-155345(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0221206(US,A1)
【文献】特表2013-543084(JP,A)
【文献】実公昭36-016302(JP,Y1)
【文献】特開2001-263230(JP,A)
【文献】特開2018-034155(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 7/18
F02B 63/04
F01B 7/02
F02B 75/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リニア発電機であって、
構造フレームであって、前記構造フレームは、前記構造フレームの表面内に1つまたは複数の開口部を含み、前記1つまたは複数の開口部は、前記構造フレームへのシリンダの挿入を可能にする、構造フレームと、
前記構造フレームの中央領域に取り付けられた、前記構造フレームとは別個のシリンダであって、前記構造フレームは、前記シリンダを囲む、シリンダと、
前記シリンダの第1の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第1のリニア電磁機械(LEM)と、
前記シリンダの第2の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第2のLEMと
を含み、
前記第2の長手方向側は、前記第1の長手方向側の反対側にあり、前記第2のLEMは、前記第1のLEMに位置合わせされ、前記シリンダは、前記第1のLEMと前記第2のLEMとに位置合わせされている、リニア発電機。
【請求項2】
前記構造フレームに取り付けられており、前記第1のLEMに位置合わせされている第1のガススプリングシリンダと、
前記構造フレームに取り付けられており、前記第2のLEMに位置合わせされている第2のガススプリングシリンダと
をさらに含む、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項3】
前記構造フレームは、
前記構造フレームへの前記シリンダの挿入と、
前記構造フレームへの前記第1のLEMの挿入と、
前記構造フレームへの前記第2のLEMの挿入と、
を可能にする1つまたは複数の開口部を上面に含む、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項4】
前記第1のLEMは、第1のステータボアを含み、
前記第2のLEMは、第2のステータボアを含み、前記第1のステータボアは、前記第2のステータボアに位置合わせされている、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項5】
前記シリンダは、1つまたは複数のフレクシャによって前記構造フレームに取り付けられており、前記1つまたは複数のフレクシャは、軸方向変位よりも横方向変位に対して比較的剛性である、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項6】
前記第1のLEMは、前記第2のLEMに対して横方向に位置合わせされている、または、前記第2のLEMに対して軸方向に位置合わせされているのうちの少なくとも一方である、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項7】
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つのマウントをさらに含み、
前記リニア発電機は、1つまたは複数の周波数範囲で動作し、
前記マウントは、前記リニア発電機からの振動を減衰させることができる、請求項1に記載のリニア発電機。
【請求項8】
リニア発電機であって、
構造フレームであって、前記構造フレームは、前記構造フレームの表面内に1つまたは複数の開口部を含み、前記1つまたは複数の開口部は、前記構造フレームへのシリンダの挿入を可能にする、構造フレームと、
前記構造フレームの中央領域に取り付けられた、前記構造フレームとは別個のシリンダであって、前記構造フレームは、前記シリンダを囲む、シリンダと、
前記シリンダの第1の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第1のステータと、
前記シリンダの第2の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第2のステータと
を含み、
前記第2の長手方向側は、前記第1の側の反対側にあり、前記第2のステータは、前記第1のステータに位置合わせされ、前記シリンダは、前記第1のステータと前記第2のステータとに位置合わせされている、リニア発電機。
【請求項9】
前記第1のステータおよび前記シリンダと相互作用するように配置された第1のトランスレータと、
前記第2のステータおよび前記シリンダと相互作用するように配置された第2のトランスレータと、
前記第1のステータに対して前記第1のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第1のガスベアリングハウジングと、
前記第2のステータに対して前記第2のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第2のガスベアリングハウジングと
をさらに含む、請求項8に記載のリニア発電機。
【請求項10】
前記第1のトランスレータは、
前記シリンダの軸に沿って移動するように配置された第1のピストンと、
前記第1のステータと相互作用する第1の磁石セクションと
を含み、
前記第2のトランスレータは、
前記シリンダの前記軸に沿って移動するように配置された第2のピストンであって、前記第1のピストンおよび前記第2のピストンは、前記シリンダの反応セクションを画定する、第2のピストンと、
前記第2のステータと相互作用する第2の磁石セクションと
を含む、請求項9に記載のリニア発電機。
【請求項11】
前記構造フレームは、1つまたは複数の端部部材を含み、前記1つまたは複数の端部部材は、軸方向の熱膨張を可能にし、前記1つまたは複数の端部部材は、横方向の剛性を維持する、請求項8に記載のリニア発電機。
【請求項12】
リニア発電機のコンポーネントをマウントするための構造フレームであって、前記構造フレームは、
軸方向および横方向の剛性を提供するための1つまたは複数の部材と、
第1のリニア電磁機械(LEM)を受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第1のマウント領域と、
第2のLEMを受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第2のマウント領域と、
前記構造フレームとは別個のシリンダを受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第3のマウント領域であって、前記構造フレームは、前記シリンダを囲み、前記構造フレームは、前記シリンダを前記第1のLEMおよび前記第2のLEMに対して長手方向に位置合わせさせる、第3のマウント領域と、
前記1つまたは複数の部材のうちの1つまたは複数の開口部であって、前記1つまたは複数の開口部は、前記第1のマウント領域、前記第2のマウント領域、および前記第3のマウント領域に対応している、1つまたは複数の開口部と
を含む、構造フレーム。
【請求項13】
前記1つまたは複数の開口部は、前記構造フレームの上面に配置されており、
前記第1のマウント領域が前記上面を通して前記第1のLEMを受け入れ、
前記第2のマウント領域が前記上面を通して前記第2のLEMを受け入れ、
前記第3のマウント領域が前記上面を通して前記シリンダを受け入れる
ようにされている、請求項12に記載の構造フレーム。
【請求項14】
前記1つまたは複数の部材に結合された1つまたは複数の端部部材をさらに含み、前記1つまたは複数の端部部材は、軸方向の熱膨張を可能にし、前記1つまたは複数の端部部材は、横方向の剛性を維持する、請求項12に記載の構造フレーム。
【請求項15】
前記第1のマウント領域、前記第2のマウント領域、および前記第3のマウント領域は、軸方向および横方向に位置合わせされている、請求項12に記載の構造フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、統合リニア発電機システムおよびその態様に関する。本出願は、2018年12月18日に出願された米国仮特許出願第62/781,586号の利益を主張するものであり、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
発電システムは通常、協調して動作する様々なサブシステムに依存している。例えば、典型的なクランクシャフトエンジンは、ピストン、接続ロッド、オイルを塗ったベアリング、およびクランクシャフトを含む回転アセンブリ、オイルシステム、冷却システム、点火システム、バルブシステムおよびカムシャフト、燃料システム、および排気システムを含む。これらのサブシステムは、クランクシャフトエンジンに合わせて調整されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
いくつかの実施形態では、本開示は、リニア発電機に関する。リニア発電機は、構造フレーム、シリンダ、第1のリニア電磁機械(linear electromagnetic machine,LEM)、および第2のLEMを含む。シリンダは、構造フレームの中央領域に取り付けられている。LEMは、シリンダの第1の長手方向側に配置され、構造フレームに取り付けられている。第2のLEMは、シリンダの第2の長手方向側に配置され、構造フレームに取り付けられている。第2の長手方向側は、第1の長手方向側の反対側にある。第2のLEMは第1のLEMに位置合わせされ、シリンダは第1のLEMと第2のLEMに位置合わせされる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のLEMは、第2のLEMに対して横方向に位置合わせされるか、軸方向に位置合わせされるか、またはその両方である。いくつかの実施形態では、第1のLEMは第1のステータボアを含み、第2のLEMは第2のステータボアを含み、第1のステータボアは第2のステータボアに位置合わせされる。いくつかの実施形態では、シリンダは、1つまたは複数のフレクシャによって構造フレームに取り付けられている。例えば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフレクシャは、軸方向変位よりも横方向変位に対して比較的堅い。
【0004】
いくつかの実施形態では、リニア発電機は、構造フレームに取り付けられて第1のLEMに位置合わせされた第1のガススプリングシリンダと、構造フレームに取り付けられて第2のLEMに位置合わせされた第2のガススプリングシリンダとを含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、構造フレームは、上面に1つまたは複数の開口部を含む。1つまたは複数の開口部は、シリンダを構造フレームに挿入することを可能にし、第1のLEMを構造フレームに挿入することを可能にし、第2のLEMを構造フレームに挿入することを可能にする。
【0006】
いくつかの実施形態では、リニア発電機は、フレームに取り付けられた少なくとも1つのマウントを含む。リニア発電機は1つまたは複数の周波数範囲で動作することができ、マウントはリニア発電機からの振動を減衰させることができる。
【0007】
いくつかの実施形態では、構造フレームは、軸方向の熱膨張を可能にし、横方向の剛性を維持する1つまたは複数の端部部材を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、本開示は、構造フレーム、シリンダ、第1のステータ、および第2のステータを含むリニア発電機に関する。シリンダは、構造フレームの中央領域に取り付けられ、第1のステータは、シリンダの第1の長手方向側に配置されて構造フレームに取り付けられ、第2のステータは、シリンダの第2の長手方向側に配置され、構造フレームに取り付けられている。第2の長手方向側は第1の側の反対側にあり、第2のステータは第1のステータに位置合わせされ、シリンダは第1のステータおよび第2のステータに位置合わせされる。
【0009】
いくつかの実施形態では、リニア発電機は、第1のステータとシリンダの両方と相互作用するように配置された第1のトランスレータと、第2のステータとシリンダの両方と相互作用するように配置された第2のトランスレータとを含む。いくつかの実施形態では、リニア発電機は、第1のステータに対して第1のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第1のガスベアリングハウジング、および第2のステータに対して第2のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第2のガスベアリングハウジングを含む。いくつかの実施形態では、各トランスレータは、シリンダの軸に沿って移動するように配置された第1のピストンと、それぞれのステータと相互作用する磁石セクションとを含む。例えば、トランスレータの反対側のピストンは、シリンダの反応セクションを画定する
【0010】
いくつかの実施形態では、構造フレームは、1つまたは複数の端部部材を含み、1つまたは複数の端部部材は、軸方向の熱膨張を可能にし、横方向の剛性を維持する。
【0011】
いくつかの実施形態では、本開示は、リニア発電機のコンポーネントをマウントするための構造フレームに関する。構造フレームは、軸方向および横方向の剛性を提供するための1つまたは複数の部材、第1のLEMを受け入れるための1つまたは複数の部材の第1のマウント領域、第2のLEMを受け入れるための1つまたは複数の部材の第2のマウント領域、シリンダを受け入れるための1つまたは複数の部材の第3のマウント領域、および1つまたは複数の部材の間の1つまたは複数の開口部を含む。1つまたは複数の開口部は、第1のマウント領域、第2のマウント領域、および第3のマウント領域に対応する。
【0012】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の開口部は、構造フレームの上面に配置され、その結果、第1のマウント領域は、上面を介して第1のLEMを受け入れ、第2のマウント領域は、上面を介して第2のLEMを受け入れ、第3のマウント領域は、上面を介してシリンダを受け入れる。
【0013】
いくつかの実施形態では、構造フレームは、1つまたは複数の部材に結合された1つまたは複数の端部部材を含む。1つまたは複数の端部部材は、軸方向の熱膨張を可能にし、横方向の剛性を維持する。いくつかの実施形態では、第1のマウント領域、第2のマウント領域、および第3のマウント領域は、軸方向および横方向に位置合わせされている。
【0014】
いくつかの実施形態では、本開示は、吸気システムを含むリニア発電機に関する。吸気システムは、反応セクションに吸気ガスを供給するように構成されている。
【0015】
いくつかの実施形態では、本開示は、排気システムを含むリニア発電機に関する。排気システムは、反応セクションから排気ガスを除去するように構成されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、本開示は、燃料システムを含むリニア発電機に関する。燃料システムは、上流または反応セクションの吸入空気との混合物に燃料を供給するように構成されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、本開示は、電気システムを含むリニア発電機に関する。電気システムは、電力管理、制御信号、センサ回路、制御回路、およびその他の回路などの電気的相互作用を管理するように構成されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、本開示は、制御システムを含むリニア発電機に関する。制御システムは、センサと通信し、センサ信号を受信し、制御信号を生成し、動作パラメータを決定し、コンピュータ命令を実行し、そしてその他の方法でリニア発電機の動作および特徴づけの側面を制御するように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、本開示は、1つまたは複数のコアを含むシステムに関する。例えば、各コアは、リニア発電機または発電機アセンブリを含むことができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、本開示は、冷却システムを含むリニア発電機に関する。冷却システムは、リニア発電機の熱流と温度を管理するように構成されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、本開示は、ベアリングシステムを含むリニア発電機に関する。ベアリングシステムは、ベアリングの剛性と動作を管理するように構成されている。例えば、ベアリングシステムはガスベアリング(例えば、ガスベアリングの圧力、流量、または両方)を管理する。
【0022】
本開示は、1つまたは複数の様々な実施形態に従って、以下の図を参照して詳細に説明される。図面は、説明の目的のみに設けられており、単に典型的または例示の実施形態を表すだけである。これらの図面は、本明細書に開示された概念の理解を容易にするために提供されており、これらの概念の幅、範囲、または適用可能性を制限すると見なされるべきではない。説明が明確で分かりやすくするために、これらの図面は必ずしも縮尺どおりに作成されているわけではないことに留意されたい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
構造フレームと、
前記構造フレームの中央領域に取り付けられたシリンダと、
前記シリンダの第1の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第1のリニア電磁機械(LEM)と、
前記シリンダの第2の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第2のLEMとを含み、前記第2の長手方向側は前記第1の長手方向側の反対側にあり、前記第2のLEMは前記第1のLEMに位置合わせされ、前記シリンダは、前記第1のLEMと前記第2のLEMとに位置合わせされている、
リニア発電機。
(項目2)
前記構造フレームに取り付けられており、前記第1のLEMに位置合わせされている第1のガススプリングシリンダと、
前記構造フレームに取り付けられており、前記第2のLEMに位置合わせされている第2のガススプリングシリンダと
をさらに含む、項目1に記載のリニア発電機。
(項目3)
前記構造フレームが、
前記構造フレームへの前記シリンダの挿入と、
前記構造フレームへの前記第1のLEMの挿入と、
前記構造フレームへの前記第2のLEMの挿入と、
を可能にする、1つまたは複数の開口部を上面に含む、項目1に記載のリニア発電機。
(項目4)
前記第1のLEMは第1のステータボアを含み、
前記第2のLEMは第2のステータボアを含み、前記第1のステータボアは、前記第2のステータボアに位置合わせされている、
項目1に記載のリニア発電機。
(項目5)
前記シリンダが1つまたは複数のフレクシャによって前記構造フレームに取り付けられている、項目1に記載のリニア発電機。
(項目6)
前記1つまたは複数のフレクシャが、軸方向変位よりも横方向変位に対して比較的剛性である、項目5に記載のリニア発電機。
(項目7)
前記第1のLEMが前記第2のLEMに対して横方向に位置合わせされている、項目1に記載のリニア発電機。
(項目8)
前記第1のLEMが前記第2のLEMに対して軸方向に位置合わせされている、項目1に記載のリニア発電機。
(項目9)
前記フレームに取り付けられた少なくとも1つのマウントをさらに含み、
前記リニア発電機は1つまたは複数の周波数範囲で動作し、
前記マウントは、前記リニア発電機からの振動を減衰させることができる、
項目1に記載のリニア発電機。
(項目10)
前記構造フレームが1つまたは複数の端部部材を含み、前記1つまたは複数の端部部材は軸方向の熱膨張を可能にし、前記1つまたは複数の端部部材は横方向の剛性を維持する、項目1に記載のリニア発電機。
(項目11)
構造フレームと、
前記構造フレームの中央領域に取り付けられたシリンダと、
前記シリンダの第1の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第1のステータと、
前記シリンダの第2の長手方向側に配置されており、前記構造フレームに取り付けられた第2のステータとを含み、前記第2の長手方向側は前記第1の側の反対側にあり、前記第2のステータは前記第1のステータに位置合わせされ、前記シリンダは、前記第1のステータと前記第2のステータとに位置合わせされている、
リニア発電機。
(項目12)
前記第1のステータおよび前記シリンダと相互作用するように配置された第1のトランスレータと、前記第2のステータおよび前記シリンダと相互作用するように配置された第2のトランスレータと
をさらに含む、項目11に記載のリニア発電機。
(項目13)
前記第1のステータに対して前記第1のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第1のガスベアリングハウジングと、
前記第2のステータに対して前記第2のトランスレータを拘束する1つまたは複数の第2のガスベアリングハウジングと
をさらに含む、項目12に記載のリニア発電機。
(項目14)
前記第1のトランスレータが、
前記シリンダの軸に沿って移動するように配置された第1のピストンと、
前記第1のステータと相互作用する第1の磁石セクションと
を含み、
前記第2のトランスレータが、
前記シリンダの前記軸に沿って移動するように配置された第2のピストンと、
前記第2のステータと相互作用する第2の磁石セクションと
を含む、
項目12に記載のリニア発電機。
(項目15)
前記第1のピストンおよび前記第2のピストンが前記シリンダの反応セクションを画定する、項目14に記載のリニア発電機。
(項目16)
前記構造フレームが1つまたは複数の端部部材を含み、前記1つまたは複数の端部部材は軸方向の熱膨張を可能にし、前記1つまたは複数の端部部材は横方向の剛性を維持する、項目11に記載のリニア発電機。
(項目17)
リニア発電機のコンポーネントをマウントするための構造フレームであって、
軸方向および横方向の剛性を提供するための1つまたは複数の部材と、
第1のリニア電磁機械(LEM)を受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第1のマウント領域と、
第2のLEMを受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第2のマウント領域と、
シリンダを受け入れるための前記1つまたは複数の部材の第3のマウント領域と、前記1つまたは複数の部材のうちの1つまたは複数の開口部であって、前記第1のマウント領域、前記第2のマウント領域、および前記第3のマウント領域に対応している、1つまたは複数の開口部と
を含む、構造フレーム。
(項目18)
前記1つまたは複数の開口部が、前記構造フレームの上面に配置されており、
前記第1のマウント領域は前記上面を通して前記第1のLEMを受け入れ、
前記第2のマウント領域は前記上面を通して前記第2のLEMを受け入れ、
前記第3のマウント領域は前記上面を通して前記シリンダを受け入れる
ようにされている、項目17に記載の構造フレーム。
(項目19)
前記1つまたは複数の部材に結合された1つまたは複数の端部部材をさらに含み、前記1つまたは複数の端部部材は軸方向の熱膨張を可能にし、前記1つまたは複数の端部部材は横方向の剛性を維持する、項目17に記載の構造フレーム。
(項目20)
前記第1のマウント領域、前記第2のマウント領域、および前記第3のマウント領域が、軸方向および横方向に位置合わせされている、項目17に記載の構造フレーム。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な統合リニア発電機システムのシステム図を示す。
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリの断面側面図を示す。
図3図3は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリの動作を制御するための制御システムを含む、例示的なリニア発電機のブロック図である。
図4図4は、本開示のいくつかの実施形態による、様々なそれぞれの軸方向位置に反応セクションピストンを備えた、例示的な発電機アセンブリの一部を示す。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による、リーンフロンティングを備えた例示的な発電機アセンブリの一部を示す。
図6図6は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なトランスレータの2つの断面図を示す。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な吸気システムのシステム図を示す。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ内の例示的なブリージングポートの側面図を示す。
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態による、図8の例示的なシリンダの断面端面図を示す。
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態による、リング応力を低減するようにサイズ設定および配置された、シリンダ内の例示的なブリージングポートの側面図を示す。
図11図11は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ内の例示的な形状のブリージングポートの断面端面図を示す。
図12図12は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ内の例示的な形状のブリージングポートの断面端面図を示す。
図13図13は、本開示のいくつかの実施形態による、予混合された空気および燃料用に構成された、例示的な統合リニア発電機システム部分の断面図を示す。
図14図14は、本開示のいくつかの実施形態による、ポート内噴射用に構成された例示的な統合リニア発電機システム部分の断面図を示す。
図15図15は、本開示のいくつかの実施形態による、噴射用に構成された例示的な統合リニア発電機システム部分の断面図を示す。
図16図16は、本開示のいくつかの実施形態による、リニア発電機の例示的な吸気部分の断面側面図を示す。
図17図17は、本開示のいくつかの実施形態による、リニア発電機の例示的な吸気部分の断面側面図を示す。
図18図18は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な燃料システムのシステム図を示す。
図19図19は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な排気システムのシステム図を示す。
図20図20は、本開示のいくつかの実施形態による、排気ガス用に構成された例示的な統合リニア発電機システム部分の断面図を示す。
図21図21は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な排気マニホールドの断面図を示す。
図22図22は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なガススプリングシステムの断面図を示す。
図23図23は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステムの断面側面図を示す。
図24図24は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の位置にトランスレータを備えた、図23の例示的なガススプリングシステムの断面側面図を示す。
図25図25は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気圧縮用に構成されたリザーバを有する、例示的なガススプリングシステムの断面側面図を示す。
図26図26は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステムの一部の側面断面図を示す。
図27図27は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステムの一部の側面断面図を示す。
図28図28は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステムの一部の側面断面図を示す。
図29図29は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なガススプリングシステムのいくつかの斜視図を示す。
図30図30は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なガススプリングシリンダアセンブリの側面断面図を示す。
図31図31は、本開示のいくつかの実施形態による、スライドブッシングを使用して開かれた、図30の例示的なガススプリングシリンダアセンブリの側面断面図を示す。
図32図32は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なベアリングシステムのシステム図を示す。
図33図33は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図34図34は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図35図35は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図36図36は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気ポートの前に軸方向に配置されたシールを備えた、図34の例示的な発電機アセンブリ部分の断面の拡大図を示す。
図37図37は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気ポートの後方に軸方向に配置されたピストンシールを備えた、図34の例示的な発電機アセンブリ部分の断面の拡大図を示す。
図38図38は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分の断面の拡大図を示す。
図39A図39Aは、本開示のいくつかの実施形態による、リングコンプレッサ内にシールを備えた例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図39B図39Bは、本開示のいくつかの実施形態による、リングコンプレッサの外側にシールを備えた、図39Aの例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図40図40は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気シールを有する例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図41図41は、本開示のいくつかの実施形態による、ベアリングハウジングに対してシールする吸気マニホールドを有する、例示的な発電機アセンブリ部分の断面図を示す。
図42図42は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータの側面図を示す。
図43図43は、本開示のいくつかの実施形態による、図42の例示的なトランスレータの軸方向端面図を示す。
図44図44は、本開示のいくつかの実施形態による、テーパ領域および任意選択のスペーサを有する例示的なトランスレータの側面断面図を示す。
図45図45は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータチューブの端部、およびカンチレバー断面を有するレールの側面断面図を示す。
図46図46は、本開示のいくつかの実施形態による、ファスナを介してピストンに結合された、例示的なトランスレータチューブの端部の斜視図を示す。
図47図47は、本開示のいくつかの実施形態による、斜めに向けられたファスナを介してピストンに結合された、例示的なトランスレータチューブの端部の斜視図を示す。
図48図48は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータおよび追加のコンポーネントの端面図を示す。
図49図49は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータおよびステータ、ならびに拡大部分の断面図を示す。
図50図50は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータおよびステータの断面図を示す。
図51図51は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータおよびベアリングハウジングの断面図を示す。
図52図52は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な冷却システムのシステム図を示す。
図53図53は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステムの上面図を示す。
図54図54は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステムの側面図を示す。
図55図55は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリに結合されたフレームシステムを含む例示的なアセンブリの側面図を示す。
図56図56は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステムの端面図を示す。
図57図57は、本開示のいくつかの実施形態による、端部部材、ガススプリングシリンダ、およびヘッドを含む、例示的な統合リニア発電機システムの部分の断面図を示す。
図58図58は、本開示の実施形態による、マウントを有するシリンダを含む例示的なアセンブリの側面図を示す。
図59図59は、本開示のいくつかの実施形態による、マウントを有する吸気マニホールドを備えた例示的なシリンダアセンブリを示す。
図60図60は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なコアの斜視図を示す。
図61図61は、本開示のいくつかの実施形態による、2つのコアを含む例示的なシステムの斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
いくつかの実施形態では、本開示は、燃料および酸化剤の入力から電気作用(すなわち、電力)を提供するように構成されたリニア発電機システムを提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、運動エネルギーと電気エネルギーとの間で変換をするように構成されたリニアシステムを提供する。いくつかの実施形態では、リニア発電機は、軸に沿って配置された一対の対向する振動トランスレータを含む。トランスレータは両方とも単一の圧縮または反応セクションに接触し、各トランスレータはそれぞれのドライバセクション(ガススプリングなど)にも接触する。各トランスレータが軸に沿って移動すると、圧縮または反応セクションとガススプリングが交互に圧縮および拡張される。いくつかの実施形態では、トランスレータ(すなわち、リニアフリーピストン発電機またはリニアフリートランスレータ発電機)の間に機械的リンケージはない。電気作用は、トランスレータが移動するときにトランスレータと電磁的に相互作用するように構成された多相ステータを介してリニア発電機から抽出される。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な統合リニア発電機システム100のシステム図を示す。統合リニア発電機システム100は、発電機アセンブリ102、制御システム104、電気システム105、フレームシステム106、排気システム108、吸気システム110、冷却システム112、ベアリングシステム114、および補助システム(複数可)116を含む。発電機システム100は、制御システム104および電気システム105によって制御されるように電力を生成および管理するように構成されている。いくつかの実施形態では、電気システム105は、低電圧および高電圧の両方のコンポーネントを含む。例えば、電気システム105は、480のVACコンポーネント(例えば、グリッドまたはグリッドに接続されたコンポーネント、補助コンポーネント)、120VACのコンポーネント/回路(例えば、補助コンポーネント)、高電圧DCバスおよびコンポーネント(例えば、400VDCを超えるか、700VDCを超えるか、または1000VDCを超えるコンポーネント)、低電圧DCバスおよびコンポーネント(例えば、12VDC、24VDC、または48VDCのコンポーネント)、低電圧DCコンポーネント(例えば、12VDC、24VDC、または48VDCのコンポーネント)、任意の適切な電圧および電流特性で動作するその他の適切な電気回路、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。吸気システム110は、反応物(例えば、空気、燃料、またはその両方)を発電機アセンブリ102に提供するように構成され、排気システム108は、発電機アセンブリ102から排気生成物を除去するように構成されている。冷却システム112は、統合リニア発電機システム100のコンポーネントの熱伝達および材料温度を制限し、制御し、またはその他の方法で影響を及ぼすように構成されている。ベアリングシステム114は、例えば、低摩擦性ガスベアリングを使用して、発電機アセンブリ102のトランスレータの軸外運動(例えば、半径方向、横方向、またはその他の横方向の運動)を拘束するように構成されている。フレームシステム106は、統合リニア発電機システム100のコンポーネントの剛性、柔軟性、および位置合わせを管理するように構成されている。システム102~114の間の分割、またはそれらの組み合わせは、任意の適切な配置で実施でき、図1では以下の説明の目的のために別個に示されている。例えば、制御システム104、電気システム105、フレームシステム106、ベアリングシステム114、吸気システム110、排気システム108、および冷却システム112の任意の適切なコンポーネントは、発電機アセンブリ102に一体化されてもよい。補助システム(複数可)116は、統合リニア発電機システム100の動作をサポートするように構成された任意の適切なシステムまたはサブシステムを含むことができる。
【0026】
システム100は単なる例示であることが理解されよう。サブシステムの任意の適切な組み合わせを使用することができ、これには、図1に示されているものよりも少ないか、または多いものを包含するものが含まれる。
【0027】
発電機アセンブリ102は、例えば、化学的および/または熱エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された、移動および据え付けアセンブリおよびコンポーネントを含む。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ102は、シリンダ、トランスレータ、ステータ、ベアリング、ベアリングハウジング、シール、対応する位置合わせハードウェア、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ102は、例えば、化学エンジンサイクルなどの熱力学的サイクルを実行するように構成されている。例示的な実施例は、圧縮点火およびユニフロー掃気を介したポートブリージングを使用する2ストロークピストンエンジンサイクルを含む(例えば、第1の軸方向端部の吸気ポートおよび第2の軸方向端部に配置された排気ポートで、掃気は主に軸方向に行われる)。さらなる実施例では、サイクル近似化、例えば、発電機アセンブリ102は、例えば、オットーサイクル、ディーゼルサイクル、アトキンソンサイクル、ミラーサイクル、カルノーサイクル、エリクソンサイクル、スターリングサイクル、その他の適切な理想化されたサイクルまたは実際のサイクル、あるいはそれらの任意の適切な組み合わせを実行するように構成され得る。
【0028】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ200の断面図を示す。発電機アセンブリ200は、対向する発電機として構成されている。発電機アセンブリ200は、軸206に沿って移動する(例えば、軸206に沿って直線的に平行移動する)ように構成されているトランスレータ210および220を含む。トランスレータ210および220は、シリンダ202、204、および205内を移動するように構成され、したがって、境界作用を実行するための膨張および圧縮容積297、298、および299を形成する(例えば、ストロークまたはサイクルなどの適切な範囲にわたるPdVの循環積分を使用して決定される)。明確にするために、本明細書に記載のシステムおよびアセンブリの空間配置は、一般に、軸方向、半径方向、および方位角方向を有する円筒座標の文脈で参照される。本開示によれば、任意の適切な座標系を使用することができる(例えば、円筒座標を任意の適切な座標系にマッピングすることができる)ことが理解されよう。軸206は軸方向に向けられており、半径方向は軸206に垂直であると定義されている(例えば、軸206から離れる方向に向けられている)ことに留意されたい。方位角方向は、軸206の周りの角度方向として定義される(例えば、軸206と半径方向の両方に直交し、軸206の周りに向けられる)。
【0029】
いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ200の固定据え付けンポーネントは、シリンダ202、シリンダ204、シリンダ205、ステータ218、ステータ228、ベアリングハウジング216、ベアリングハウジング217、ベアリングハウジング226、ベアリングハウジング227、シール215、シール225、排気マニホールド271、および吸気マニホールド272を含む。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング216および217は、ステータ218に結合されている(例えば、直接接続されているか、またはフレクシャまたはマウントなどの中間コンポーネントによって結合されている)。例えば、ベアリングハウジング216および217は、磁石アセンブリ213とステータ218との間の半径方向のエアギャップを維持するために、ステータ218に位置合わせ(例えば、横方向または軸方向に位置合わせ)され、固定され得る。同様に、いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング226および227は、ステータ228に堅固に結合されている。
【0030】
トランスレータ210は、チューブ212、ピストン211、シール262、ピストン214、シール261、および磁石アセンブリ213を含み、これらはすべて、据え付けコンポーネントに対して軸206に沿って実質的に剛体として動くように実質的に堅固に結合されている。トランスレータ220は、チューブ222、ピストン221、シール263、ピストン224、シール264、および磁石アセンブリ223を含み、これらはすべて、軸206に沿って実質的に剛体として動くように実質的に堅固に結合される。いくつかの実施形態では、ピストン211および221は、チューブ212および222の熱膨張またはチューブ212および222への熱伝達をそれぞれ管理、変更、低減、またはその他の方法で制御する機構またはコンポーネント(例えば、熱伝導率の低いスペーサ、ブローバイガスの流れに影響を与えるカラー、またはその両方)を含むことができる。いくつかの実施形態では、磁石アセンブリ213および223は、それぞれ、チューブ212および222の領域であり得る。いくつかの実施形態では、磁石アセンブリ213および223は、それぞれ、チューブ212および222に取り付けられた別個のコンポーネントを含むことができる。反応セクション297は、にシリンダ202のボア203だけではなく、ピストン211および221によって境界が定められる(例えば、また、シール262および263によっても画定される)。ガススプリング298および299は、それぞれのピストン214および224、ならびにそれぞれのシリンダ204および205によって境界が定められている。したがって、トランスレータ210および220が軸206に沿って移動すると、反応セクション297、ガススプリング298、およびガススプリング299の容積が膨張および収縮する。さらに、例えば、それらの容積内の圧力は、容積が増加または減少するにつれて、それぞれ減少または増加する。ベアリングハウジング216、217、226、および227のそれぞれは、それ自体と対応するトランスレータ(例えば、チューブ212および222)との間にガスベアリングを提供するように構成されている。例えば、ベアリングハウジング216、217、226、および227のそれぞれは、加圧ガスをガスベアリングに(例えば、フローシステムを介して)向けるように構成され得る。例示的な実施例では、ベアリングハウジング216、217、226、および227のそれぞれは、周囲圧力よりも高い絶対圧力(例えば、海面レベルで1気圧)を有する加圧ガスを、ベアリングガスが、ガスベアリングを通って(例えば、直接または他のダクトを介して)環境に流れるのに十分な圧力を有するようにガスベアリングに向けるように構成され得る。いくつかの実施形態では、ベアリングガスは、環境(例えば、約1気圧)、ブリージングシステム内の圧力(例えば、ブースト圧力、または1気圧よりも大きいかまたは小さい場合がある排気システム内のガス圧)、またはその他の適切な圧力基準に対して加圧され得る。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ200は、トランスレータ210および220に対してガスベアリングを形成するベアリングハウジング216、217、226、および227を備えたオイルレス動作用に構成されている。トランスレータ210および220のそれぞれは、位置速度軌道を達成するように構成されている。軌道は、それぞれのトランスレータが軸方向中心線207に最も近い(すなわち、より内側にある)ときの上死点(TDC)位置、およびそれぞれのトランスレータが軸方向中心線207から最も遠い(すなわち、より外側にある)下死点(BDC)位置を含むことができる。
【0031】
シリンダ202は、反応セクション297を収容するボア203を含む。シリンダ202はまた、例示的な吸気ブリージングポート219および排気ブリージングポート229を含み、これらは、ボア203をシリンダ202の外側に結合する。例えば、吸気ブリージングポート229は、ボア203を、その吸気マニホールド272などの吸気システムに結合する。さらなる実施例では、排気ブリージングポート219は、ボア203を、その排気マニホールド271などの吸気システムに結合する。吸気マニホールド272は、シリンダ202に、シール225に(例えば、シール225に軸方向に延びることによって)、ベアリングハウジング226に(例えば、ベアリングハウジング226に軸方向に延びることによって)、介在するコンポーネントに、またはそれらの組み合わせに、シールすることができる。排気マニホールド271は、シリンダ202に、シール215に、ベアリングハウジング216に(例えば、ベアリングハウジング216に軸方向に延びることによって)、介在するコンポーネントに、またはそれらの組み合わせに、シールすることができる。いくつかの実施形態では、図示のように、シール215は、接触シールを含み、これは、自己潤滑性材料(例えば、グラファイト)、セラミック材料、金属、プラスチック、もしくは他の任意の適切な材料、またはそれらの任意の組み合わせからなるものであり得る。シール215は、トランスレータ210の動きに対して静止しており、リングコンプレッサ281(図示のように)、シリンダ202、専用シールホルダー、もしくは他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせの中に収容することができる。いくつかの実施形態では、シール215は、接触シール、非接触シール、他の適切なシール、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、図示のように、トランスレータ210を冷却するために使用される加圧ガスの流れを提供するためにトランスレータクーラー270を含むことができる。いくつかの実施形態では、トランスレータクーラー270用の冷却ガスは、(例えば、吸気システムの)送風機、ガススプリングシステムのリザーバ、ガススプリングシステムのポート、外部ガス供給、その他の適切なガス供給、またはそれらの任意の組み合わせによって提供され得る。いくつかの実施形態では、トランスレータクーラー270は、優先的な冷却流体の流れを提供するように構成され得る。例えば、トランスレータクーラー270は、トランスレータ210の1つまたは複数の表面領域へのより多くの冷却流体の流れと、トランスレータ210の1つまたは複数の他の表面領域へのより少ない冷却流、またはその逆を提供し得る。いくつかの実施形態では、トランスレータクーラー270は、実質的に均一な冷却を提供するように構成され得る。吸気ブリージングポート229がピストン221によって覆われていない場合(例えば、吸気ポートが開いている場合)、反応セクション297と吸気システムとの間の流体交換が起こり得る。排気ブリージングポート219がピストン211によって覆われていない場合、反応セクション297と排気システムとの間の流体交換が起こり得る。流体の流れは、主に、吸気システムから吸気ブリージングポート229を通ってボア203に、そしてボア203から排気ブリージングポート219を通って排気システムに、発生する。例えば、時間の経過とともに平均すると、流体は吸気システムからボア203に流れ、ボア203から排気システムに流れる。しかしながら、流れはまた、例えば、ブローバックまたはプラギングパルスからのような反対方向に、ある期間(例えば、断続的または一時的な事象)中に発生し得る。いくつかの実施形態では、シリンダ202の半径方向外面が冷却される。例えば、シリンダ202の半径方向外面は、空冷(例えば、冷却システムによる)、液冷(例えば、冷却システムによる)、またはその両方とすることができる。いくつかの実施形態では、熱伝導率を改善するために、空冷機構(フィンなど)とシリンダ202との間に熱インタフェース材料を配置することができる。いくつかの実施形態では、シリンダ202は、吸気ブリージングポート229と排気ブリージングポート219との間に配置された1つまたは複数のポートを含むことができ、これらは、センサ(例えば、制御システムに結合されている)、燃料インジェクタ(例えば、吸気システムまたは専用燃料システムに結合されている)またはボア203へのアクセスを必要とし得る他の適切なコンポーネントを収容するように構成することができる。軸206に沿って、吸気ブリージングポート229および排気ブリージングポート219は、シリンダ202の中心に関して対称に配置され得るが、そうである必要があるわけではない。ポートの位置は、任意の適切なデータを基準にできるが、1つのデータは、ポートの前面の位置(例えば、最も近い軸方向の中心線207)である。ポートの前面は、サイクルの閉じた部分(例えば、圧縮の開始、拡張の終了、ブリージングの開始、ブリージングの終了)を規定する。例えば、いくつかの実施形態では、排気ブリージングポート219は、吸気ブリージングポート229よりも軸方向中心線207に対して近くてもよい。説明すると、排気ブリージングポート219は、膨張行程中に吸気ブリージングポート229の前に反応セクション297に対して開くことができ、排気ブリージングポート219は、圧迫ストローク中に吸気ブリージングポート229の後に反応セクション297に対して閉じることができる。いくつかの実施形態では、例えば、ループ掃気またはクロス掃気など、ユニフロー掃気以外のブリージング技術を使用することができ、したがって、ブリージングポートは、単一のピストンのみによって開放されるように配置することができる(例えば、オンシリンダの軸方向の同じ側に吸気および排気ブリージングポートを備えて)。いくつかの実施形態では、ピストン位置の中心線は、動作中に変更されてポートの開閉の相対的なタイミングを変更することができる。例えば、ポート位置はシリンダ202上で空間的に固定され得るが、ピストン211および221の頂点位置(例えば、TDC位置およびBDC位置)は、TDC中心線(例えば、いずれかの軸方向のピストン211および221のTDC位置の間の中点)を移動するように選択され得る。さらなる実施例では、TDC中心線を動かすことにより、ブリージング動作を変更することを可能にし得る。それに応じて、ブリージング動作の、ポートの開閉のタイミング、相対的な強さ(例えば、圧力波の振幅)、またはその両方を変更することができる。さらに、圧縮比、膨張比、またはその両方は、TDC中心線またはBDC位置を移動することによって変更することができる。説明すると、TDC中心線は、軸方向中心線207と軸方向に一致させることができるが、一致させる必要があるわけではない。ブリージングポートの位置およびピストン頂点位置を使用して、ブリージング動作に影響を与えることができる。いくつかの実施形態では、一方または両方のピストンのBDC位置を操作中に変更して、ポートの開閉の相対的なタイミングを変更することができる。例えば、ブリージングに影響を与えるために、1つのポートをより長く開いたままにしておくことができる。TDCおよびBDCは、反応セクションと接触しているピストンのそれぞれの位置(例えば、それぞれ、ガススプリングと接触しているピストンのTDCおよびBDCに対応する)を指すことが理解されよう。例えば、TDCまたはその近くでは、反応セクションの容積が最小で、ガススプリングの容積が最大になる。BDCまたはその近くのさらなる例では、反応セクションは最大容積を有し、ガススプリングは最小容積を有する。いくつかの実施形態では、シリンダアセンブリ254は、シリンダ202、吸気マニホールド272、排気マニホールド271、取り付けハードウェア(例えば、マウント、フレクシャ、または他のハードウェア)、およびユニットとしてマウントされ得る任意の他の適切なコンポーネントを含む。リングコンプレッサ281および282は、交換、設置、取り外し、または検査中に、それぞれピストン211および221内のシール262および263をそれぞれ維持する目的で、シリンダ202の軸方向端部に結合される。例えば、検査または保守中に、トランスレータ210および220は、リングコンプレッサ281および282がそれぞれのシール262および263と軸方向に位置合わせされるように軸方向に配置され得る。さらに、リングコンプレッサ281および282は、保守または検査中に、それぞれのピストン211および221とともに取り外すことができる。リングコンプレッサ281および282は、シリンダ202のボア203と同じまたは同様の内径を有し得る。いくつかの実施形態では、リングコンプレッサ281および282は、交換、設置、取り外し、または検査中に所定の位置にシール262および263を保持するように構成された2つ以上のセクション(例えば、クラムシェル設計)を含み得る。いくつかの実施形態では、リングコンプレッサ281および282は、交換、設置、取り外し、または検査中にシール262および263を保持するように構成された単一の部品を含み得る。リングコンプレッサ281および282は、Vバンドクランプ、ファスナ、ボルト、スプリング、またはそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な手段を介してシリンダ202に取り付けることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、図示のように、シリンダ204および205は、それぞれのヘッド208および209によって閉じられ、これらは、シリンダ204および205に(例えば、シリンダ204および205の適切なフランジに)ボルト締めまたは他の方法で固定され得る。いくつかの実施形態では、シリンダ204および205は、(例えば、それぞれ、ガススプリング298および299をシールするために)閉じた端部を含み、別個のヘッドを含める必要はない。いくつかの実施形態では、図示のように、スペーサ295および296は、軸方向空間、したがって容積をそれぞれのガススプリング298および299に提供するように配置される。スペーサ295および296は、ボルト締め、固定、または他の方法でそれぞれのシリンダ204および205、それぞれのヘッド208および209、あるいはその両方に固定され得る。いくつかの実施形態では、スペーサ295および296は、(例えば、リングの分解、検査、または交換中)リングコンプレッサとして機能するように構成されている。いくつかの実施形態では、スペーサ295および296は、2つ以上のセクション(例えば、クラムシェルデザイン)を含み得る。シリンダ204および205は、低圧ガスを交換するための(例えば、低圧ガスを交換するための)それぞれの低圧ポート230および240と、高圧ガスを交換するための(例えば、高圧ガスを交換するための)それぞれの高圧ポート231および241とを含む。いくつかの実施形態では、低圧ポート230および240は、本明細書では「大気ブリージング」と呼ばれる対応するガス流によって環境に結合されている。いくつかの実施形態では、低圧ポート230および240は、低圧リザーバまたはソース(例えば、調整された大気または他の適切なガスリザーバまたは大気圧を超えるソース)に結合されている。例えば、低圧ポート230および240は、図示のように、それぞれのリザーバ273および274に結合することができる。リザーバ273および274は、それぞれ、ピストン214および224のバックセクションをシールするように構成され得る。図のように、リザーバ273および274は、それぞれベアリングハウジング217および227、およびそれぞれシリンダ204および205に対してもシールされている。リザーバ273および274は、例えば、フレーム、ステータ、ガススプリングヘッド、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、リニア発電機の任意の適切なコンポーネントに対してシールされ得る。リザーバ273および274の容積は、それぞれのバックセクションにおけるガスの圧力変動を最小化するか、さもなければ制限するようなサイズにすることができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、低圧ポート230および240に、またはその上流に設置されて、粒子(例えば、ほこりまたは破片)、特定の分子(例えば、場合によっては水)、または他の望ましくないガス源の成分の吸入を防ぐことができる。いくつかの実施形態では、シリンダ204および205は、低圧ポート230および240、高圧ポート231および241、または任意のポートを全く含む必要がない。例えば、いくつかの実施形態では、高圧ポートは含まれず、低圧ポート230および240が、それぞれのピストン214および224を通過するブローバイを補うための補給ガスを提供するために含まれる(例えば、また、該当する場合、対応するシリンダまたはシリンダヘッドの適切な場所に含まれてもよい)。いくつかの実施形態では、ドライバセクション250および258は、損傷または故障(例えば、ガススプリング298または299の過圧、ガススプリング298または299のシールの喪失)から保護するために発電機システムからエネルギーを除去するための機構を含むことができる。そのような機構のさらなる詳細は、図12の文脈で説明される。例えば、シリンダ204および205のいずれかまたは両方は、ピストン214と224がオーバートラベルした場合、高圧ガスがシール(例えばリング)の周りにリークすることを可能にし、ガススプリングの圧力とエネルギーが失われるように構成された溝(例えば、「スカラップ」)を含むことができる。さらなる実施例では、圧力逃がし弁が含まれ、ガススプリングに結合されて、圧力が設計閾値を超えた場合にガススプリングにエネルギー(例えば、ガス)を放出させることができる。
【0033】
ステータ218、磁石アセンブリ213、チューブ212、ならびにベアリングハウジング216および217は、リニア電磁機械(LEM)256を形成する。同様に、ステータ228、磁石アセンブリ223、チューブ222、ならびにベアリングハウジング226および228は、LEM252を形成する。さらに、LEMは、任意選択で、1つまたは複数のピストンを含み得る。例えば、LEMは、ステータ218、トランスレータ210、およびベアリングハウジング216および217を含むように画定され得る。さらなる実施例において、LEMは、ステータ228、トランスレータ220、ならびにベアリングハウジング226および227を含むように画定され得る。LEMは、据え付けアセンブリ(例えば、ステータおよびベアリングハウジング)および軸に沿って移動するように拘束された平行移動アセンブリ(例えば、トランスレータ)を含み、ここで、ステータは、トランスレータに電磁力を加えて、軸に沿った動きを引き起こし、かつ/または有効にすることができる。LEMのベアリングハウジングは、ステータに取り付けることができるが、取り付ける必要があるわけではない。例えば、ベアリングハウジングは、直接、または介在するコンポーネントによって、あるいはそれらの任意の組み合わせによって、ステータ、構造フレーム、シリンダに結合され得る。ステータ218および228は、複数の相を形成する複数の相巻線を含むことができる。各相の電流は、制御システム(例えば、対応するパワーエレクトロニクスおよび処理装置を含み得る)によって時間内に制御されて、トランスレータ210および220の位置、トランスレータ210および220の動き、トランスレータ210および220との作業相互作用、またはそれらの任意の組み合わせに影響を与えることができる。いくつかの実施形態では、磁石アセンブリ213および223は、アレイに配置された永久磁石(例えば、交互のN極およびS極)を含む。トランスレータ210および220は実質的に剛性のアセンブリとして移動するため、それぞれの磁石アセンブリ213および223に加えられる電磁力は、トランスレータ210および220を加速および減速する。いくつかの実施形態では、ステータ218および228は空冷(例えば、空冷システムによって)、液冷(例えば、液冷システムによって)、またはその両方とすることができる。いくつかの実施形態では、ステータ218および228は、それぞれのトランスレータ210および220、またはそのそれぞれの磁石アセンブリ213および223の周りに配置される(例えば、モーターのエアギャップは、厚さプロファイルが弧状である)。例えば、ステータ218および228は、それぞれのトランスレータ210および220のそれぞれの周囲に完全に(例えば、方位角方向に360度)、または部分的に(例えば、相の巻線の間に、方位角方向に配置されたセグメントおよび方位角方向に配置されたギャップを有して)延在し得る。いくつかの実施形態では、ステータ218および228は、それぞれのトランスレータ210および220、またはそれらのそれぞれの磁石アセンブリ213および223に沿って軸方向に配置されている。例えば、磁石アセンブリ213および223は、平坦な磁石セクションを含むことができ、ステータ218および228は、磁石セクションに対応する平坦な表面を含むことができる(例えば、モーターのエアギャップは、厚さプロファイルが平面である)。いくつかの実施形態では、ステータ218および228は、それぞれのトランスレータ210および220、またはそれらのそれぞれの磁石アセンブリ213および223に沿って軸方向に延びる。
【0034】
いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ200は、機械的故障、制御故障、部品故障、極端な条件での動作、またはそれらの組み合わせによる損傷から発電機アセンブリ200のコンポーネントを保護するための1つまたは複数の機構を含む。バンプストップ290および291は、図示のように、トランスレータのオーバートラベルの場合にそれぞれのピストン214および224に接触することによって、それぞれのトランスレータ210および220からの運動エネルギーを変形に変換するように配置されている。例えば、ステータ218および228の一方または両方は、発電機アセンブリ200を保護するための1つまたは複数の機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、ステータ218および228の一方または両方は、トランスレータの運動エネルギーを音、熱、固体変形、またはそれらの組み合わせに変換するように構成されており、トランスレータの動きを遅くしたり、停止したり、方向を変えたりする、1つまたは複数の機構(例えば、バンプストップ、機械スプリング、空気圧ピストン)を含む。例えば、バンプストップは、トランスレータとの接触時に塑性変形(例えば、曲げられる、圧縮される、つぶされる、穴を開けられる、または他の方法で変形される)を受けて、トランスレータの運動エネルギーを変換するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のバンプストップは、ドライバセクション250および258のいずれかまたは両方に配置され得る。いくつかの実施形態では、バンプストップは、例えば、ドライバセクション250および258などの発電機アセンブリ200の他のコンポーネントの一部として含まれる。いくつかの実施形態では、バンプストップは、BDCの近くのシリンダ202の各端部に配置されている。バンプストップは、任意の適切な位置の構造フレームに直接、もしくは介在するコンポーネントとともに取り付けられ得るか、任意の適切な位置のシリンダ(例えば、シリンダ203、204、205、またはそれらの組み合わせ)に直接、もしくは介在するコンポーネントとともに取り付けられ得るか、ステータに直接、もしくは介在するコンポーネントとともに取り付けられ得るか、またはそれらの組み合わせとすることができる。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ200は、構造フレームに取り付けるための機構またはコンポーネントを含むことができる(例えば、図53図57のように)。例えば、シリンダアセンブリ254、ドライバセクション250および258、ならびにLEM252および256は、構造フレームに取り付けるための1つまたは複数の機構もしくはコンポーネント、構造フレームに位置合わせするための1つまたは複数の機構もしくはコンポーネント、構造フレームから離れて別のコンポーネントに(例えば、LEM252からLEM256に、シリンダアセンブリ254からLEMに)位置合わせするための1つまたは複数のコンポーネントもしくは機構、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ200の一部を構造フレームに取り付けるために使用される機構またはコンポーネントは、ある方向(例えば、軸方向、横方向、または半径方向)での追従、異なる方向における剛性(例えば、半径方向に追従しながら軸方向には剛性)を提供することができ、動作中の変更を可能にする。
【0035】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリ350の動作を制御するための制御システム310を含む、例示的なリニア発電機300のブロック図である。発電機アセンブリ350は、1つまたは複数のステータを含むことができ、各ステータは、複数の相に対応する複数の巻線を含む(例えば、各相は、1つまたは複数の巻線を含む)。例えば、ステータは、3つ以上の相を含むことができ、それらは、トランスレータと電磁的に相互作用して、トランスレータに力を加えることができる。例えば、相は、ストロークまたはサイクルの過程で、同じ運動方向(例えば、モーター駆動)または反対の運動方向(例えば、ブレーキングまたは発電)、またはそれらの組み合わせ(交互)において、トランスレータに力を加えることができる。各巻線、したがって各相(例えば、複数の巻線が相に含まれる場合でも)における電流の流れ(例えば、方向および大きさ)は、制御システム310によって制御され、電力サブシステム322を使用して供給/受信され得る。
【0036】
制御システム310は、処理装置312、メモリ314、1つまたは複数の通信インタフェース316、1つまたは複数のユーザインタフェース318、センサインタフェース320、電力サブシステム322、示されていない他の任意の適切なコンポーネントもしくはモジュール、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。制御システム310は、少なくとも部分的に、1つまたは複数のコンピュータ、組み込みシステム、端末、制御ステーション、ハンドヘルドデバイス、モジュール、任意の他の適切なインタフェースデバイス、またはそれらの任意の組み合わせに実装され得る。いくつかの実施形態では、制御システム310のコンポーネントは、図3に示されるように、1つまたは複数の通信バス324を介して通信可能に結合され得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、制御システム310は、トランスレータの軌道を制御し、電力出力を制御し、エネルギー保存を制御し、動作条件を制御し、電気負荷に応答し、シリンダへの吸気ガスの供給を管理し、シリンダからの排気ガスの除去を管理し、安全な動作(例えば、診断の実行と障害の検出)、任意のその他の適切な機能、またはそれらの適切な組み合わせ(例えば、前述のすべて)を確認するように構成されている。
【0038】
いくつかの実施形態では、制御システム310は、1つまたは複数のセンサ330、ユーザ入力(例えば、ユーザインタフェース318で)、参照データベース(例えば、メモリ314に記憶されたルックアップテーブル)、任意の他のソース、またはそれらの任意の組み合わせから情報を受信し、かつ対応する制御応答を決定する。例えば、制御システム310は、発電機アセンブリ350のトランスレータおよびステータに関連するセンサ330から、所望の力情報とともに位置情報を受信し、電磁機械の1つまたは複数の相の電流値を決定することができる。いくつかの実施形態では、制御システム310は、ステータの各相の電流を制御する。いくつかの実施形態では、制御システム310は、位置情報(例えば、軸方向位置、軸方向速度、軸方向加速度)、磁束情報、モーター定数情報(例えば、力定数、逆起電力)、任意の他の適切な情報、またはそれらの任意の組合せに基づいて、各相の電流を制御する。制御システム310は、各相の電流の大きさ、各相の電流の方向、またはその両方を制御することができる。制御システム310は、複数の相における電流の転流を制御することができる。
【0039】
処理装置312は、多相電磁機械350に関する情報を処理することができるプロセッサ(例えば、中央処理装置)、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。メモリ314は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードディスク、任意の他の適切なメモリ、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る任意の適切な揮発性または非揮発性メモリを含むことができる。メモリ314に記憶された情報は、通信バス324を介して処理装置312によってアクセスされ得る。例えば、メモリ314に記憶されたコンピュータ可読プログラム命令(例えば、本明細書に開示された技術を実施するためのもの)は、処理装置312によってアクセスおよび実行され得る。いくつかの実施形態では、メモリ314は、処理装置312(例えば、適切なコンピューティングシステムの処理装置)に、発電機アセンブリ、吸気システム、排気システム、冷却システム、ベアリングシステム、ガススプリングシステム、任意のその他の適切なシステム、またはそれらの任意の組み合わせを制御するための方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶するための非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含む。例えば、メモリ314は、本明細書に記載の制御技術のいずれかを実装するためのコンピュータ実行可能命令を含むことができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、通信インタフェース316は、制御システム310の外部の1つまたは複数のシステムと通信するための、有線接続(例えば、IEEE802.3イーサネット(登録商標)、またはユニバーサルシリアルバスインタフェースプロトコルを使用する)、無線結合(例えば、IEEE802.11「Wi-Fi」、Bluetooth(登録商標)を使用し、またはセルラーネットワークを介する)、光結合、誘導結合、任意の他の適切な結合、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、通信インタフェース316は、フラッシュメモリドライブを受け入れるように構成されたUSBポートを含むことができる。さらなる実施例では、通信インタフェース316は、1つまたは複数のデバイス、ネットワーク、またはその両方との通信を可能にするように構成されたイーサネット(登録商標)ポートを含むことができる。さらなる実施例では、通信インタフェース316は、セルラーネットワークを介して任意の適切な標準を使用して通信するように構成されたトランシーバを含むことができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース318は、1つまたは複数のユーザインタフェースデバイス326と通信するための、有線接続(例えば、IEEE802.3イーサネット(登録商標)、またはユニバーサルシリアルバスインタフェース、チップリングシールRCAタイプ接続を使用する)、無線結合(例えば、IEEE802.11「Wi-Fi」、赤外線、Bluetooth(登録商標)を使用する、またはセルラーネットワークを介する)、光結合、誘導結合、任意の他の適切な結合、またはそれらの任意の組み合わせを含む。ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、ディスプレイ、キーボード、マウス、オーディオデバイス、任意のその他の適切なユーザインタフェースデバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、ディスプレイは、例えば、ユーザにグラフィックス、テキスト、画像、その他のビジュアルを提供することのできる、陰極線管スクリーン、液晶ディスプレイスクリーン、発光ダイオードディスプレイスクリーン、プラズマディスプレイスクリーン、他の任意の適切なディスプレイスクリーン、またはそれらのスクリーンの任意の組み合わせなどの、ディスプレイスクリーンを含むことができる。さらに、ディスプレイは、例えば、ディスプレイスクリーン上に1つまたは複数のソフトコマンドを提供することによって、ユーザとの触覚的相互作用を提供することのできる、タッチスクリーンを含むことができる。さらなる実施例では、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、QWERTYキーボード、テンキーパッド、その他の適切なハードコマンドボタンのコレクション、またはそれらの任意の組み合わせなどのキーボードを含むことができる。さらなる実施例では、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、ディスプレイスクリーンに表示されるグラフィカルユーザインタフェース上のカーソルまたはアイコンを制御することができるマウスまたは他の任意の適切なポインティングデバイスを含むことができる。さらなる実施例では、ユーザインタフェースデバイス326は、マイクロフォン、スピーカー、ヘッドフォン、オーディオ信号を提供および/または受信するための他の任意の適切なデバイス、またはそれらの任意の組み合わせなどのオーディオデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース318、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326、またはその両方を含める必要はない(例えば、制御システム310は、ユーザ入力を受信する必要も、ユーザに出力を提供する必要もない)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、ユーザが相互作用することができるコンピューティングデバイスを含む。例えば、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、タッチスクリーンを有するコンピュータを含むことができ、ソフトウェアアプリケーション(例えば、アプリケーションサーバまたは他のホストシステムによってホストされるウェブポータル)は、ディスプレイを生成し、ユーザ入力を処理することができる。さらなる実施例では、ユーザインタフェースデバイス(複数可)326は、通信インタフェース316に結合され得る(例えば、ネットワーク接続を介して実装されたウェブベースのアプリケーションを使用して)。
【0042】
いくつかの実施形態では、センサインタフェース320は、電源(例えば、センサ(複数可)330に電力を供給するための)、信号調整器、信号プリプロセッサ、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、センサインタフェース320は、1つまたは複数のフィルタ(例えば、アナログおよび/またはデジタル)、増幅器、サンプラー、およびセンサ(複数可)330からの信号を調整および前処理するためのアナログ-デジタル変換器を含むことができる。いくつかの実施形態では、センサインタフェース320は、通信結合332を介してセンサ(複数可)330と通信し、これは、有線接続(例えば、IEEE802.3イーサネット(登録商標)、またはユニバーサルシリアルバスインタフェースを使用する)、無線結合(例えば、IEEE802.11「Wi-Fi」またはBluetooth(登録商標)を使用する)、光結合、誘導結合、任意のその他の適切な結合、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。
【0043】
センサ(複数可)330は、発電機アセンブリ350、任意の他のシステム、またはそれらの任意の組み合わせの任意の適切な特性または態様を感知するように構成され得る、任意の適切なタイプのセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、発電機アセンブリ350のトランスレータとステータとの間の相対位置を感知するように構成されたリニアエンコーダ、ロータリーエンコーダ、またはその両方を含む。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、固定ステータに対するトランスレータの加速度、名目上静的なコンポーネントの振動、または任意の他の適切な加速度を感知するように構成された加速度計を含む。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、発電機アセンブリ350のステータに対するトランスレータの画像をキャプチャ(例えば、低速度撮影画像化)するように構成されたカメラを含む。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、1つまたは複数の電流センサ(例えば、発電機アセンブリ350のステータの相に結合されている)、1つまたは複数の電圧センサ(例えば、発電機アセンブリ350のステータの相に結合されている)、またはその両方を含み、これらは、電圧、電流、仕事出力および/または入力(例えば、電流に電圧を掛けたもの)、リニア発電機の他の適切な電気的特性、またはそれらの任意の組み合わせを感知するように構成されている。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、例えば、熱電対、サーミスタ、測温抵抗体(RTD)、温度を検出するための他の任意の適切なセンサ、またはそれらの任意の組み合わせなどの、1つまたは複数の温度センサを含む。例えば、センサ(複数可)330は、永久磁石、巻線、トランジスタなどの電力サブシステムコンポーネント、シリンダ、ベアリングハウジング、ガス(例えば、吸気ガスまたは排気ガス)、またはリニア発電機の他のコンポーネントまたは流体の温度を測定するように配置された熱電対を含むことができる。いくつかの実施形態では、制御システム310は、非動作イベント中(例えば、電力を生成していないとき)に、発電機アセンブリ350のトランスレータの軸方向位置を制御するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、制御システム310は、トランスレータを軸方向外側に移動し、ロック機構(図示せず)を係合して、発電機アセンブリ350のコンポーネントの保守、検査、または取り外し、取り付け、または交換中にトランスレータを軸方向に所定の位置にロックするように構成されている。
【0044】
いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、制御システム310に含まれ得る。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330は、部分的または全体的に、発電機アセンブリ350(例えば、トランスレータに取り付けられたエンコーダテープ)に統合され得る。いくつかの実施形態では、センサ(複数可)330、センサインタフェース320、またはその両方は、制御システム310から取り外し可能であるか、その外部にあるか、任意選択で省略されるか、任意選択で設置されるか、またはそうでなければ制御システム310に含まれなくてもよい。例えば、センサ(複数可)330は、制御システム310とは別個の制御回路を有する圧電圧力センサを含むことができる。この実施例に対してさらに、制御回路が任意選択で制御システム310に統合され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、電力サブシステム322は、制御回路、パワーエレクトロニクス、電気負荷(例えば、抵抗性負荷バンクを介して加熱するための電気エネルギーの放散のため)、接地(例えば、シャーシまたはアース接地)、端子台、電力保存装置(例えば、バッテリ、コンデンサ)、電力を伝送するための電気バスライン、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、メカニカルリレー、ソリッドステートリレー、パワーダイオード、サイリスタ、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、任意のその他の適切なトランジスタ、スイッチ、コンタクタ、ヒューズ、パルス幅変調コントローラ、デジタル-アナログコントローラ、任意のその他の適切な電子部品、任意のその他の適切なコントローラ、またはそれらの任意の組み合わせを含む。電力サブシステム322は、発電機アセンブリ350に関して処理装置312から通信バス324を介して制御信号を受信することができる。例えば、電力サブシステム322は、電力結合352を介してステータの複数相の対応する相リードに結合される複数のIGBTを含むことができる。説明すると、IGBTは、高バス電圧線および低バス電圧線、ならびにY中性点に結合され得る相の巻線に結合され得る。いくつかの実施形態では、電力結合352は、1つまたは複数のケーブル、リード、コネクタ、またはそれらの組み合わせを含む。例えば、ステータの各相は、それぞれのケーブルを介して電力サブシステム322の対応する端子に結合され得る。いくつかの実施形態では、電力サブシステム322は、電流の流れに対応し得るが、発電機アセンブリ350のステータのどの相にも対応しない仮想相を含む。いくつかの実施形態では、電力サブシステム322は、リニア発電機300と電力グリッドとの間の電力相互作用を管理するように構成されたグリッドタイインバータ(GTI)を含む。例えば、いくつかの実施形態では、電力サブシステム322は、GTIによって管理されるDC電圧を有するDCバスを含むことができる。いくつかの実施形態では、電力サブシステム322は、リニア発電機システム、外部電源(例えば、電力網)、またはその両方からの電気エネルギーを保存するため、および保存された電気エネルギーを放電してリニア発電機システムの(例えば、起動用、出力負荷用)動作をサポートするための、バッテリ、コンデンサ、またはその両方を含む。例示的な実施例では、電力サブシステム322は、図1の電気システム105を含むか、またはそれと同様であり得る。したがって、図1を参照して、制御システム104および電気システム105を組み合わせることができる。
【0046】
図3には示されていないが、制御システム310は、任意の適切なシステムの制御、監視、そこからの情報の受信、またはそれらの組み合わせのための、1つまたは複数のシステムインタフェースを含むことができる。例えば、制御システムは、ブーストブロワーモーターを制御するためのモーターコントローラを含むことができる。さらなる実施例では、制御システムは、冷却システムのファンを制御するためのモーターコントローラを含むことができる。
【0047】
例示的な実施例では、制御システム310は、トランスレータとステータ間の力の相互作用を制御するように構成され得る。力は、トランスレータと電磁的に相互作用する1つまたは複数の相で電流(例えば、大きさおよび方向)を制御することによってトランスレータに加えられ得る。いくつかの実施形態では、所望の力は、位置情報、速度情報、加速度情報、またはそれらの組み合わせに基づいて決定され、制御システム310は、トランスレータに所望の力を達成するために1つまたは複数の相に電流を印加する(例えば、達成される力は、必要な力に等しいものであり得るが、それが必要というわけではない)。エンコーダを使用して、ステータに対するトランスレータの位置、(例えば、適切な分析的または数値的微分手法を使用して適切な時間微分または2次微分を計算することによって)トランスレータの速度、(例えば、任意の適切な分析的または数値的微分技術を使用して時間微分を計算することによって)トランスレータの加速度、任意の他の適切な情報、またはそれらの任意の組み合わせを決定することができる。
【0048】
さらなる例示的な実施例では、制御システム310は、リニア発電機システムの動作中(例えば、発電機アセンブリのサイクル中)のガススプリングにおけるエネルギーの保存、蓄積、および変換を制御するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ガススプリングの動作は調整可能であり得る(例えば、保存されるエネルギーの量、最大圧力、または最小圧力は調整可能であり得る)。いくつかの実施形態では、低圧ポート、高圧ポート、またはその両方を利用して、ガススプリングの特性を制御することができる。例えば、低圧ポート、高圧ポート、またはその両方を使用して、ガススプリング内のガスの量、温度、圧力、その他の適切な特性、および/またはそれらの任意の組み合わせを制御することができる。いくつかの実施形態では、前述の特性のいずれかを調整し、したがってガススプリングの総質量を調整することにより、ガススプリングの有効スプリング定数を変えることができる。有効スプリング定数は、例えば、ガス温度、ガス圧力、ガス組成、それらから導き出される量(例えば、密度)、またはそれらの組み合わせに依存し得る。例えば、保存されるエネルギーを変更するには、有効スプリング定数、変位、またはその両方を変更することができる。2つの例示的なアプローチには、(1)固定の有効スプリング定数(例えば、既知の位置依存性がまだ含まれている可能性がある)では、変位を使用してガススプリングに保存されるエネルギー量を制御できるということと、(2)固定の変位(例えば、固定TDCおよびBDC位置)では、有効スプリング定数を使用して、ガススプリングに保存されるエネルギー量を制御できるということが含まれる。説明すると、いくつかの実施形態では、制御システム310は、トランスレータの軸方向変位を制御して、ガススプリング内のエネルギーの保存を制御するように構成されている。例えば、制御システム310は、ストローク中のトランスレータのBDC位置(すなわち、ガススプリングのTDCである外側頂点位置)を制御して、対応するガススプリングに所望の量のエネルギー(例えば、少なくとも後続のストローク中に正味の電気入力を必要とせずに後続のストロークを実行するのに十分な量のエネルギー)を保存することができる。さらに、状況によっては、より外側のBDC位置は、ガススプリングに保存されている比較的大きなエネルギーに対応し得る(例えば、その結果、後続のストローク中に発電機アセンブリ350から電力サブシステム322への正味の電気出力を生成しながら、後続のストロークを実行するのに十分なエネルギーを提供することが可能である)。さらに、制御システム310は、後続のストロークを実行するために必要なエネルギーを決定または推定することができ、ガススプリング内のエネルギーの保存を制御して、膨張ストローク中(すなわち、反応セクションの膨張とガススプリングの同時圧縮中)に少なくとも必要なエネルギーを保存することができる。いくつかの実施形態では、補助システムに関連する1つまたは複数のパラメータは、ガススプリングに流入する、またはガススプリングから流出する流れをもたらすように調整される。例えば、ガススプリング供給タンク圧力、レギュレータ圧力、または他のパラメータは、ガススプリングシステムの低圧ポートへのガスの流れ(例えば、ガススプリングへの流れ)または高圧ポートへのガスの流れ(例えば、ガススプリングからの流れ)をもたらすように調整され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、ガススプリングの形状は、望ましい動作を得るために調整することができる。例えば、ガススプリングの容積は、低圧ポート、高圧ポート、またはその両方を介したガススプリングとのガス交換、およびその中を流れるガスの特性を制御することによって、増加または減少させることができる。いくつかの実施形態では、シリンダ内のデッドボリュームは、ガススプリングのスプリング定数を変化させるように調整され得る(例えば、ガススプリングの位置または容積の変化に影響を与える別の形態)。前述の制御およびその中のガススプリングの調整のいずれかが、発電機アセンブリの膨張ストローク中にガススプリングによって保存されるエネルギー量の制御を提供し得ることが理解されよう。ガススプリングの特性の前述の制御はまた、発電機アセンブリのサイクルの周波数の変動性を提供し得ることも理解されよう。
【0050】
いくつかの実施形態では、排気システムは、ブリージングプロセスに影響を与えるために、吸気システムとともに調整され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の吸気ランナーおよび1つまたは複数の排気調整されたパイプは、特定のブリージング特性を有するブリージングプロセスを提供するように構成され得る。例えば、1つまたは複数の吸気ランナーおよび1つまたは複数の排気調整されたパイプは、所望のブリージング特性を生成するために、所定の長さ、直径、またはその両方を含むことができる。例示的な実施例では、所望のブリージング特性は、吸気マニホールド内の瞬間圧力プロファイルおよび排気マニホールド内の瞬間圧力プロファイルを含むことができ、これにより、吸気ガスがボアに引き込まれる(例えば、排気吸引波が発生する時に発生する高い吸気マニホールド圧力)。さらなる例示的な実施例では、所望のブリージング特性は、排気中の未反応燃料の実質的なブロースルーを制限、低減、または防止する(例えば、排気ガス中の燃料が100万分の1、10、100、または1000を超えて増加することを防止する)排気システムからのプラギングパルスを含むことができる。所望のブリージング特性は、より低いブースト圧力(例えば、図7のブーストブロワー704によって生成される)、より低いブロワー電力要件、より低い排出、より高い指示電力、より高い指示効率、より少ない燃料消費、またはそれらの組み合わせを可能にし得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、排気システム、吸気システム、および発電機アセンブリは、所望のブリージング特性を示すように構成することができる。例えば、吸気および排気ブリージングポートの軸方向の配置および設計(例えば、シリンダの軸に沿ったブリージングポートの位置)、吸気システムの設計(例えば、吸気マニホールドのサイズおよび形状、または燃料噴射戦略のタイプ)、排気システムの設計(例えば、排気マニホールドのサイズと形状、または調整されたパイプの長さ)、吸気ブースト圧力は、他の適切なシステム特性と動作モードとともに、ブリージング特性に影響を与え得る。いくつかの実施形態では、所望のブリージングおよび排気特性は、吸気ブリージングポートの開閉位置、吸気ランナーの長さおよび断面積、排気ブリージングポートの開閉位置、調整されたパイプ長および断面積、排気ランナーの長さと断面積、マニホールドの容積と長さのスケール、またはそれらの任意の組み合わせなどの様々な幾何学的特性を構成することによって達成され得る。ポートの開閉は、圧縮/膨張容積(例えば、ピストンの前方部分などのシールの前)へのその結合の文脈で言及されることが理解されよう。例えば、ポートはピストンによって閉じられるが、トランスレータチューブの近く(例えば、反応バックセクション)のピストンシールの後ろの容積に対して依然として開いていてもよい。さらなる実施例では、ポートが開くかまたは閉じることは、それぞれのマニホールド/プレナム間のガス交換の経路、および吸気ポートと排気ポートの間のシリンダボアの容積を参考にする。説明すると、圧縮/反応セクションの容積「V」は、以下によって与えられ得る。
V=Acyl(xip+xep
ここで、「Acyl」はボアの公称断面積、「xip」は吸気ピストン面の軸方向位置、「xep」は排気ピストンの軸方向位置であり、軸方向位置はシリンダの中心線(例えば、図2の軸方向中心線207)から測定される。ピストンの後ろの容積も、状況によっては圧縮および膨張される場合がある。ブローダウンパルス、プラギングパルス、吸引波の振幅などのブリージング特性、およびブリージングプロセス中のそれらのタイミングは、システムの幾何学的特性によって影響を受け得る。さらに、動作特性は、所望のブリージング特性を引き起こすように構成することができ、ブーストブロワーによって生成される吸入ガス圧力、排気呼吸ポートが開放されているときのボア内ガス圧力、当量比、動作サイクル中に反応シリンダの容積が最小になるときの(例えば、中央付近の)ピストン面の上死点(TDC)位置、動作サイクル中に反応シリンダの容積が最大になるときの(例えばシリンダの中心から離れた)ピストン面の下死点(BDC)位置、燃料圧力、およびトランスレータの往復運動の周波数(例えば、サイクル時間の逆数)を含み得る。例えば、TDCとBDCの位置は、ブリージングプロセスのタイミングと期間に影響を与え得る。さらなる実施例では、当量比は、ブローダウンパルスの振幅および調整されたパイプ内の波動特性に影響を及ぼし得る。いくつかの実施形態では、ピストン面のTDC位置は、中心線に対して調整してブリージングに影響を与えることができ、BDC位置は、ポートに対して調整してブリージングに影響を与えることができ、またはその両方であり得る。例えば、対向するピストン構成の場合、各トランスレータのTDCおよびBDC位置を調整して、ブリージングまたはその他のエンジン性能に影響を与えることができる。
【0052】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、様々なそれぞれの軸方向位置に反応セクションピストン410および420を備えた例示的な発電機アセンブリ400の一部を示す。吸気ピストン410および排気ピストン420は、軸406に沿って、シリンダ405のボア内を移動する。反応セクションピストン410および420の軸方向位置は、例えば、軸方向中心線407を含む任意の適切なデータを基準とすることができる。吸気ポート415および排気ポート425は、シリンダ405のそれぞれの位置に軸方向に配置される。吸気ポート415および排気ポート425の軸方向位置は、軸方向中心線407から等距離であってもよいが、そうである必要はない。例えば、図示のように、排気ポート425は、吸気ポート415より軸方向中心線407により近い。
【0053】
パネル490は、例示的なブリージングの開始を示し、吸気ピストン410はシール411が吸気ポート415の内側に軸方向に配置されている(例えば、吸気ポート415は、シリンダ405の容積401に対してちょうど開かれている)。パネル491は、シール421が排気ポート425の軸方向範囲内にちょうど軸方向に配置された、排気ピストン420を示している(例えば、排気ポート425は、シリンダ405の容積401に対して部分的に開かれている)。
【0054】
パネル491は、シール411が吸気ポート415の外側に軸方向に配置された、吸気ピストン410を示している(例えば、吸気ポート415は、シリンダ405の容積402に対して開かれている)。パネル491は、シール421が排気ポート425の外側に軸方向に配置された、排気ピストン420を示している(例えば、排気ポート425は、シリンダ405の容積401に対して開かれている)。
【0055】
パネル492は、シール411がブリージングの終わり近くで、吸気ポート415の開閉閾値に軸方向に配置された、吸気ピストン410を示している(例えば、吸気ポート415はシリンダ405の容積401に対して閉じられている)。パネル492は、排気ポート425が吸気ポート415よりも軸方向にさらに内側にあるため、シール421が排気ポート425の中央に向かって軸方向に配置された、排気ピストン420を示している。
【0056】
パネル493は、シール411が、ブリージングの終了および圧縮の開始時に、吸気ポート415の内側に軸方向に配置された吸気ピストン410を示している(例えば、吸気ポート415はシリンダ405の容積401に対して閉じられている)。パネル493は、シール421が排気ポート425の内側に軸方向に配置された、排気ピストン420を示している。パネル493は、容積401に対して閉じられた吸気ポート415および排気ポート425の両方を示している。
【0057】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、リーンフロンティングを備えた例示的な発電機アセンブリ500の一部を示す。リーンフロンティングは、ブリージングプロセス中に比較的希薄な吸気ガスが比較的濃厚な吸気ガスを「先導」するようにさせて、それによりブロースルーを低減するか、残留質量分率(RMF)を低下させるか、またはその両方を行うプロセスである。例えば、ブリージングプロセス中に、シリンダに入る吸気ガスのスラグの部分が、最初と最後に比較的希薄な部分を有することが望ましい場合がある。比較的希薄な部分は、ブリージングプロセスの終了近くで燃料が排気システムに吹き抜ける傾向を低減する。例えば、この不均一な吸気ガス濃度プロファイルは、通過する燃料の流れを制限または排除しながら、トラップされる残留排気ガスの量を少なくすることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、時間内のピストン位置の制御によって、ブリージング動作の制御を可能にし得る。例えば、対向するピストン位置の同期によって、ポートの開閉のタイミングが、所望のブリージング動作(例えば、ブローダウンパルス、セクションパルス、プラギングパルス、または他の動作)を発生させることを可能にし得る。さらなる実施例では、リーンフロンティングは、より大きなブースト圧力、および低減されたRMF(例えば、その結果、出力密度、圧縮比、他の動作性能またはそれらの組み合わせの増加)を可能にし得る。パネル590は、ブリージングプロセスの終了に向かって、シール511を備えた反応ピストンセクション510(例えば、吸気ピストン)およびシール521を備えた反応セクションピストン520(例えば、排気ピストン)を示す。吸気ガスは、図示のように、吸気ポート515からシリンダ505の容積501に入る燃料と空気の混合物を含む。吸気ガスは、前のサイクルでのガスの反応中に形成された排気を置換する。置換された排気ガスは、排気ポート525を通って容積501を出る。ブリージングプロセスの終了時に、いくらかの排気ガスは、容積501に残る。この残余ガスは、残留ガスと呼ばれ、ブリージングプロセスの最後にトラップされた吸気ガスとともに考慮される場合、RMFによって特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、RMFの低減が望まれる。パネル591は、発電機アセンブリ500に適用されるリーンフロンティングを伴うブリージングの終了(例えば、圧縮の開始)を示している。残留ガス、リーンフロント、および後端の吸気ガスは、容積501にトラップされている。リーンフロントと後端の吸気ガスを合わせたものが「吸気ガス」である。リーンフロンティングは、容積501のガスの軸方向成層を可能にし、ブリージング中に後端の吸気ガスの燃料が排気ポート525から出るのを防ぐ。例示的な実施例では、図16図17に示される構成を使用して、リーンフロンティングを達成することができる。
【0058】
いくつかの実施形態では、インジェクタは、ガス燃料、液体燃料、またはその両方を噴射するように構成され得る。例えば、インジェクタは、天然ガス、メタン、プロパン、バイオガス、水素、または他の適切なガス燃料を吸気システムに注入するように構成され得る。いくつかの実施形態では、例えば、インジェクタは、比較的低い供給圧力で燃料を噴射するように構成された気化器タイプのインジェクタを含むことができる。インジェクタは、一定の速度、可変の速度、局所的な吸気ガス圧力に依存する速度、周波数(例えば、パルスの)、他の適切なタイムスケジュール、またはそれらの任意の組み合わせで燃料を噴射することができる。例えば、インジェクタは、パルス動作、連続動作、ピストン位置に合わせたパルス動作、任意の他の適切な動作モード、またはそれらの任意の組み合わせを示し得る。インジェクタは、任意の適切な流れ特性(例えば、平均または局所流速、圧力降下、または他の特性)を引き起こし、または経験する可能性があり、任意の適切な流れ特性に基づく任意の適切な制御技術を使用して制御することができる。例えば、インジェクタは、パルス幅変調(PWM)、パルス密度変調(PDM)、DCパルス(例えば、インジェクタドライブから)、任意の他の適切な作動技術、またはそれらの任意の組み合わせによって駆動され得る。さらなる実施例では、インジェクタへの駆動信号は、燃料流量、燃料圧力、ブースト圧力、ランナー内圧力、シリンダ内圧力、圧力降下(例えば、インジェクタまたは他の適切なコンポーネント全体にわたる)、排気組成、負荷要件(例えば、リニア発電機の電気出力)、反応タイミング(例えば、タイミングを進める、維持する、または遅らせる)、トランスレータの位置(例えば、ポートの開閉に関連する)、ブリージング特性(例えば、ブリージング中の圧力波のタイミングと振幅)、任意のその他の適切な動作パラメータ、またはそれらの任意の組み合わせに基づいて制御され得る。
【0059】
上記の説明は単なる例示であり、任意の適切な幾何学的特性、動作特性、または他のシステム特性が、ブリージング特性に影響を与えるように構成され得ることが理解されよう。
【0060】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なトランスレータの2つの断面図を示す。例えば、パネル600および650は、図2のシール262およびシール263の後ろの例示的な拡大断面を示す。さらなる実施例では、図2のピストン211および221は、図6のコンテキストで記載されるように、カラー、ディフューザ、リザーバ、絞り、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0061】
パネル600は、チューブ622、ピストン620、シール621(例えば、ピストンリング)、およびカラー610を含むトランスレータを示し、これらはすべて、シリンダ602の軸に沿って実質的に剛体として動くように実質的に堅固に結合されている。シリンダ602は、反応セクション697を収容するように構成されたボア603を含む。図示のように、ピストン620は、ファスナ613を使用してカラー610に取り付けられ、カラー610は、ファスナ614を使用してチューブ622に取り付けられる。パネル650は、チューブ672、ピストン670、シール671(例えば、ピストンリング)、およびカラー660を含むトランスレータを示し、これらはすべて、シリンダ652の軸に沿って実質的に剛体として動くように実質的に堅固に結合されている。図示のように、ピストン670は、ファスナ663を使用してカラー660に取り付けられ、カラー660は、ファスナ664を使用してチューブ672に取り付けられる。
【0062】
パネル600に示されるように、カラー610は、ボア603とともにリザーバ606を形成し、リザーバ606は、ブローバイガスベアリングの流れに影響を与える。カラー610はまた、ボア603とともに絞り612(例えば、図示のようなラビリンス絞り)を形成し、絞り612は、リザーバ606からのガスの流れに影響を与える。例えば、リーク経路がシール621で開く場合、反応セクション697からの比較的高温のガスは、ボア603に沿って噴出する可能性があり、チューブ622の軸方向に非対称な熱変形を引き起こす可能性がある(例えば、リーク経路とほぼ同じ方位角位置で)。カラー610は、リークガス(例えば、ブローバイガス)の速度を低減し、ガスを方位角方向に分配して、カラーの下流(例えば、トランスレータチューブ)への非対称熱変形を低減するように構成されている。パネル600に示されるように、ピストン620は、ディフューザ624を含む。ディフューザ624は、リザーバ606に到達する前にリークガスの速度を低下させることによってリザーバ606の有効性を改善するために任意選択で含まれ得る。リザーバ606は、カラー610の周りに方位角方向に延びる容積を含み、リークガスの蓄積および方位角方向の分配を可能にする。絞り612は、リザーバ606から出るガスの流れを絞り、リークガスがリザーバ606に蓄積することを可能にする。パネル600に示されるように、絞り612は、カラー610の周りに方位角方向に延在し、ラビリンスの各溝にいくつかの適切な軸方向圧力降下および方位角分配を提供するラビリンス絞りを含む。
【0063】
パネル650に示されるように、カラー660は、ボア603を備えたリザーバ656を形成し、リザーバ656は、ブローバイガスベアリングの流れに影響を与える。カラー660は、リザーバ656から出るチューブ672に沿ったガスの流れを絞るリングを含む絞り662を含む。いくつかの実施形態では、絞り662などのリング絞りは、シリンダ602のボア603への改善された熱経路を提供する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のリング絞りを含めて、より大きな圧力降下を提供することができるが、リング絞りを追加すると、摩擦損失が増加する可能性がある。いくつかの実施形態では、絞り662は、リークガスによってエネルギーを与えられないように構成することができ、ボア603との接触が制限されるか、または全くないようにすることができる。いくつかの実施形態では、絞り662は、通常の動作中にボア603に接触しないように構成され得る。いくつかの実施形態では、絞り662は、カラー660の下流に渦巻き(例えば、方位角分配)をもたらして、チューブ672の非対称熱変形をさらに低減するように構成された機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、絞り662は、カラー660の周りに方位角方向に1つまたは複数の歯車形状の歯および溝を含んで、カラーの下流に流れをさらに分配することができる。例えば、カラーは、ラビリンス絞り(例えば、絞り612)、接触または非接触リング絞り(例えば、絞り662)、1つまたは複数の歯車形状の歯および溝の下流に渦巻きをもたらす機構を備えた絞り、任意の他の適切な絞り、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0064】
別個のコンポーネントとして示されているが、ピストン620およびカラー610(例えば、または、ピストン670およびカラー660)は、単一のコンポーネント(例えば、ピストンがシリンダボアを備えたリザーバを形成し得る)、別個のコンポーネント(例えば、図示のように)または、3つ以上のコンポーネントの集合(マルチパートカラーなど)であり得る。いくつかの実施形態では、カラー610は、ディフューザ、リザーバ、および絞り、あるいはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ピストン620は、ディフューザ、リザーバ、および絞り、あるいはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。カラー、またはピストンのカラーのようなセクションは、例えば、金属、セラミック、プラスチック、複合材料、任意の他の適切な材料、またはそれらの任意の組み合わせなどの任意の適切な材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピストン620は、高温合金金属(例えば、インコネル)から構成され、カラー610は、異なるタイプの金属から構成されている。いくつかの実施形態では、カラー610は、ファスナ613および614と同様の熱膨張係数を有する金属から構成されている。
【0065】
吸気システムは、反応物を発電機アセンブリのシリンダにもたらすように構成されている。例えば、吸気システムは、ブリージング(例えば、シリンダのボアからのガスの吸気および排出)中に制御された空気と燃料の混合物をシリンダに提供するように構成され得る。さらなる実施例では、吸気システムは、制御された量の空気(例えば、ブリージングを介して)および制御された量の燃料(例えば、直接噴射、ポート近傍噴射、または他の適切な燃料噴射タイプを介して)をシリンダに提供するように構成され得る。さらなる実施例では、吸気システムは、制御された量の空気/燃料混合物をシリンダに提供するように構成され得る。さらなる実施例では、吸気システムは、制御された量の空気をシリンダに提供し、別個に、制御された量の燃料をシリンダに提供するように構成され得る。吸気システムは、例えば、適切な圧力、温度、速度、組成(例えば、当量比、湿度、残留トラップ排気ガス、排気ガス再循環含有量)などの適切な条件で、またはその他の適切な特性で、またはそれらの任意の組み合わせで、反応物を提供するように構成することができる。図7図17は、本開示による例示的な吸気システムおよびそのコンポーネントを示す。以下の説明は主に空気に関するものであるが、本開示は、本開示に従って、任意の吸気ガス(例えば、汚染された空気、酸素、他の酸化剤、不活性成分、または他のガス)に適用され得ることが理解されよう。本開示は、ガス燃料、液体燃料、エアロゾル化燃料、スラリー燃料、任意の他の適切な燃料、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む任意の適切な燃料に適用できることも理解されよう。
【0066】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な吸気システム700のシステム図を示す。吸気システム700は、任意選択で、例えば、フィルタ702、ブーストブロワー704、インタークーラー706、マニホールドシステム710、対応するダクト(例えば、ランナーおよびフィッティング)、センサ、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0067】
フィルタ702は、吸気ガス供給の1つまたは複数のコンポーネントが、吸気システム700の残りの部分および対応する発電機アセンブリに入るのを制限するように構成されている。図示のように、フィルタ702は、ブーストブロワー704、インタークーラー706、およびマニホールドシステム710の上流に配置されている。いくつかの実施形態では、フィルタ702は、インタークーラー706の下流かつマニホールドシステム710の上流に配置されている。いくつかの実施形態では、フィルタ702は、ブーストブロワー704の下流または吸気システム内の他の任意の適切な場所に配置されている。いくつかの実施形態では、複数のフィルタ702が含まれ、吸気システムの様々な場所に配置され得る。例えば、フィルタ702は、粒子、ほこり、粒子状物質、破片、湿度(例えば、乾燥または凝集タイプのフィルタ)、または吸気ガス供給にあり得る他の材料をフィルタリングするように構成され得る。フィルタ702は、任意の適切な構成(例えば、直列または並列で、吸気システムに沿った1つまたは複数の場所)に配置された任意の適切な数のフィルタ(例えば、1つまたは複数)を含むことができる。例えば、複数のフィルタを直列、並列、またはそれらの組み合わせで使用することができる。
【0068】
ブーストブロワー704は、吸入空気の圧力、吸入空気の速度、またはその両方を増加させるように構成されている。例えば、ブーストブロワー704は、ブリージングプロセス中(例えば、ユニフロー掃気プロセス中)に、吸入空気がシリンダからの排気をより完全にパージすることを可能にし得る。さらなる実施例では、ブーストブロワー704は、ポートが閉じられたときにシリンダ内圧力をより高くすることを可能にし、それによって発電機システムの電力密度を増加させることができる(例えば、トラップされた圧力を上げるか、残留ガスのトラップを減らすか、またはその両方によって)。ブーストブロワー704は、例えば、遠心ブロワー、容積式コンプレッサ、ファン、レシプロコンプレッサ、任意の数の適切な段を有する任意の他の適切なコンプレッサ、またはそれらの任意の適切な組み合わせなどの、任意の適切なタイプのブロワーを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブーストブロワー704は、コンプレッサを直接(例えば、直接駆動)または間接的に(例えば、歯車、ベルト、プーリー、および他のリンケージを使用して)駆動するように構成された電気モーターを含む。いくつかの実施形態では、例えば、ブーストブロワー704は、電気モーターによって駆動される遠心コンプレッサを含む。例えば、電気モーターは、可変周波数ドライブによって駆動され得る(例えば、図3の制御システム310によって制御される)。いくつかの実施形態では、ブーストブロワー704は、シャフトを介してラジアルガスタービンに結合された遠心コンプレッサを(例えば、吸気システムおよび排気システムに結合されたターボチャージャーとして)含む。いくつかの実施形態では、例えば、図2を参照すると、ブーストブロワー704は、それぞれ、ドライバセクション258および250のガススプリング298または299から方向転換された空気によって置き換えられるか、または補完され得る。いくつかの実施形態では、ブーストブロワー704は、所望の圧力で空気または混合気をマニホールドシステム710に提供する。リニア発電機システムは、本開示による、任意の適切な補助システム(例えば、インタークーリングシステム、オイルシステム、ブローオフ安全システム)を有する、任意の適切なタイプのブーストブロワー(例えば、ターボチャージャー、スーパーチャージャー)、任意の適切な数のブースト段(例えば、1つまたは複数の圧縮段)を含むことができる。
【0069】
インタークーラー706は、ブーストブロワー704の下流で、吸入空気、吸入燃料、または混合気を冷却するように構成されている。ブーストブロワー704は、一般に、例えば、熱力学的および/または機械の非効率性により仕事入力からの吸気ガスの温度を上昇させる。この温度上昇は、吸気ガスの密度を低下させ、場合によっては、シリンダ内で達成され得るトラップされた質量の量に影響を及ぼし、反応セクションの点火にも影響を与える可能性があるため、一般に望ましくない。例えば、トラップされたガスのガス温度の上昇は、比較的進んだタイミングで圧縮着火を発生させるか、動作圧縮比を低下させるか、またはその両方を引き起こす場合があり、それぞれが望ましくない可能性がある。インタークーラー706は、空冷(例えば、空気冷却システムによる)、液冷(例えば、液体冷却システムによる)、またはその両方であり得る。いくつかの実施形態では、インタークーラー706は、冷却フィン全体にガス(例えば、大気)を吹き付けるためのファンを有するラジエータースタイルの熱交換器を含む。いくつかの実施形態では、インタークーラー706は囲い込むことができ、流動流体から流動流体への熱伝達(例えば、クロスフロー熱交換器、カウンターフロー熱交換器、または並流熱交換器)を含み得る。いくつかの実施形態では、インタークーラー706は、吸気ガスからの熱を伝達するように構成された1つまたは複数のヒートパイプを含む。例えば、液体で満たされたヒートパイプを使用して、相変化の有無にかかわらず、吸気ガスからの熱を伝達することができる。さらなる実施例では、ヒートパイプは、流入または流出フローを伴わずに閉じられ得る(例えば、毛細管効果を介して作動する流体を含むシールされたチューブ)。さらなる実施例では、ヒートパイプが開いていて、流体が流れることを可能にすることができる(例えば、流路および別個のヒートシンクを含む)。インタークーラー706は、吸気ガスからエネルギーを受け入れることができる任意の適切なインタークーリング流体を含むことができる。例えば、インタークーリング流体は、水、空気、プロピレングリコール、エチレングリコール、冷媒、腐食防止剤、任意の他の適切な流体、任意の他の適切な添加剤、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0070】
マニホールドシステム710は、シリンダに接合し、シリンダの吸気ブリージングポートへの吸気ガスの流れを管理するように構成されている。吸気ガスは、吸入空気、燃料(例えば、ガス状または分散した液滴)、空気および燃料混合物、酸化剤および燃料混合物を、例えば、再循環排気ガス、水蒸気、または他の適切な流体などの、任意の他の適切な流体とともに、含むことができる。いくつかの実施形態では、マニホールドシステム710は、ランナー、渦巻き誘導要素、混合誘導要素、分流器、または、シリンダのボアに適切な吸気ガスを収集、分配、混合、またはさもなければ提供することができる他の機構を含む。いくつかの実施形態では、吸気システムは、マニホールドを含む必要はなく、プレナムまたは他の適切なコンポーネントを含むことができる。いくつかの実施形態では、マニホールドシステム710は、発電機アセンブリのシリンダの吸気ポートと協調して動作して、シリンダに吸気ガスを供給するように構成されている。
【0071】
いくつかの実施形態では、燃料システムは、燃料を吸気システム700に供給するように構成されている。図7に示されるように、燃料システムは、吸気システムの一部として含まれないが、いくつかの実施形態では、燃料システムは、吸気システム700に統合され得る。いくつかの実施形態では、燃料は、フィルタ702の下流、ブーストブロワー704の下流、インタークーラー706の下流の、またはマニホールドシステム710への吸入空気に供給されて、混合気を形成する(例えば、吸気ブリージングポートを通って流れる前に)。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、燃料は、マニホールド噴射、ポート近傍噴射、ポート噴射、または噴射構成の組み合わせのためにマニホールドシステム710に供給される。いくつかの実施形態では、吸気システム700は、燃料システムに接合する必要はない。例えば、燃料噴射は、シリンダのボアに直接的に噴射することができる(例えば、直接噴射)。燃料システムに関するさらなる詳細は、例えば、図15の文脈における説明に含まれている。
【0072】
統合リニア発電機システムは、吸気システムの文脈で論じるコンポーネントのいずれか、もしくはすべてを含んでもよく、または全く含まなくてもよいことが理解されよう。例えば、発電機アセンブリの吸気ブリージングポートは、大気に結合され得る(例えば、自然吸気を達成するために)。図4図17は、例示的なブリージングポートおよびブリージングポート構成を示しており、これらは、吸気ブリージングポート、排気ブリージングポート、およびガススプリングブリージングポートのいずれかに対応し得る。
【0073】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ810内の例示的なブリージングポート820の側面図を示す。図9は、本開示のいくつかの実施形態による、図8の例示的なシリンダ810の軸方向断面図を示す。図示のように、ブリージングポート820は、シリンダ820の側壁を通って延在し、シリンダ810の軸方向位置に配置された(例えば、端部位置または中心位置がシリンダの軸方向に沿った特定の空間位置に位置合わせされた)複数の例示的な長方形の開口部(例えば、軸方向に細長い)を含む。また、図8図9には、ピストンリング830がブリージングポート820と軸方向に重なっている位置にあるピストンリング830が示されている(例えば、ポートは開いているか、部分的に開いている)。いくつかの実施形態では、図示のように、ピストンリング830は、リングギャップ831を含む。リングギャップ831が、ポートブリッジ811の1つのポートブリッジ(すなわち、ブリージングポート820のポート間の固体材料)によって覆われるように方位角方向にクロックされる場合、ピストンリング830の端部は、ブリージングポートの長さにわたる軸方向運動の間、支持されている。しかしながら、リングギャップ831がブリージングポート820のブリージングポートにクロックする(例えば、軸方向を規定する軸の周りで方位角方向に回転する)場合(例えば、図8図9に示されるように)、半径方向の動きおよび剪断応力(例えば、ピストンリング830の端部を損傷する可能性がある)の大きなリスクがあり得る。状況によっては、大きな方位角開口部を備えたブリージングポート(例えば、短いブリッジ)は、リングギャップがブリッジとずれている可能性が比較的高くなる。いくつかの実施形態では、リングは、リングギャップがポートブリッジと方位角方向に位置合わせされたままであるように、リングがクロッキングするのを防ぐための回転防止機構を含む。
【0074】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、リング応力を低減するようにサイズ設定および配置された、シリンダ1010内の例示的なブリージングポート1020の側面図を示す。図10の例示的なブリージングポート1020は、ポートブリッジ1011によって分離された千鳥状の穴(例えば、図示のように六角形の配列)を含み、各穴は、図8のブリージングポート820の方位角幅よりも小さい直径を有する。ブリージングポート1020のスケール(例えば、図示の直径)は、ブリージングポート820のスケールよりも比較的小さく、リングギャップは、ブリージングポート1020のブリージングポートに完全に配置される可能性が低くなり得る(例えば、リングギャップの少なくとも一部は常にブリッジで覆われている)。いくつかの実施形態では、比較的小さいポートサイズを有するので、リングは、ピストンリング溝内の回転に対してピン留めされたり、他の方法で拘束されたりする必要はない(例えば、回転防止機構を含む必要はない)。図10のブリッジは、図8に示されているものよりもウェブに似ている。したがって、ポートおよび対応するブリッジは、任意の適切な形状であり得る。いくつかの実施形態では、図8の比較的大きなポート開口部ブリージングポート820を使用することができる。例えば、大きな開口部(例えば、軸方向の厚さなどのリングの長さスケールよりも大きい)は、表面摩擦による流れ損失を低減し得る。いくつかの実施形態では、図10のブリージングポート1020の比較的小さく千鳥状の開口部を使用することができる。
例えば、小さな開口部(例えば、軸方向の厚さなどのリングの長さスケールよりも小さい)は、リングの損傷の可能性を減らすのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、代替のポート形状を使用して、例えば、改善されたブリージングおよび改善されたリング摩耗を含む1つまたは複数の競合する基準を満たすことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ポートは、図8に示されるポートと同様の長方形の形状を有し得るが、各ポートは、横方向または方位角方向でより狭い幅、および/または軸方向でより長い寸法を有する(例えば、楕円形に類似)。これらの楕円形またはその他の長方形のポートは、ブリージングポート1020と比較してより大きな開放表面積を提供することができ、一方、ブリージングポート820と比較してより大きなリング摩耗特性を提供することができる。シリンダは、本開示による任意の適切なポート形状およびサイズ、または形状およびサイズの組み合わせを含むことができる。例えば、ポートは、穴、スロット、楕円形、多角形、丸みを帯びた多角形、複合形状の開口部、任意の他の適切な開口部、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブリージングポートのサイズおよび/または形状は、ポートを通って流れるガスの圧力降下を低減し、支持されていないリングギャップを防止し、リング摩耗を低減し、所望のブリージング動作を引き起こし、またはそれらの組み合わせを行うように構成され得る。いくつかの実施形態では、ブリージングポートは、ピストンシールがブリージングポートの外側に完全に軸方向に移動しないように、軸方向に十分に長くてもよい。例えば、ピストンがBDCにあるとき、ポートは、ポートの少なくとも一部がピストンのシールリングの前部に開いている(例えば、シリンダ内の排気ガスが排気マニホールドに流入するのを可能にする)ように、そしてポートの少なくとも一部がピストンのシーリングリングの背面に開いている(例えば、ピストンのバックセクションのガスがシリンダから流出し、排気マニホールドに入る)ように、(TDCから軸方向外向きに)十分に長くすることができる。
【0075】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ1110内の例示的な形状のブリージングポート1120の断面端面図を示す。ブリージングポート1120は、内面(例えば、ボアシリンダ1110)よりも外面(例えば、シリンダ1110の外側)により大きな断面積を含む。図12は、本開示のいくつかの実施形態による、シリンダ内の例示的な形状のブリージングポート1220の断面端面図を示す。ブリージングポート1220は、内面(例えば、ボアシリンダ1210)よりも外面(例えば、シリンダ1210の外側)により小さい断面積を含む。例えば、いくつかの実施形態では、吸気ブリージングポートは、鋭いエッジと比較してポート全体の圧力損失を低減するために(例えば、ポートを外側から内側に通る流れの境界層を低減するために)、図11に示されるブリージングポート1120と同様の形状とすることができる。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、排気ブリージングポートは、鋭いエッジと比較してポート全体の圧力損失を低減するために(例えば、ポートを内側から外側に通る流れの境界層を低減するために)、図12に示されるブリージングポート1220と同様の形状とすることができる。したがって、平均的流れの予想される方向は、損失を低減するためにブリージングポートが輪郭付けられる(例えば、ポートが流れ方向に対してディフューザではなくノズルとして形作られる)方法についての指標を提供し得る。いくつかの実施形態では、ブリージングポートは、図11図12に示されるものの複合形状を含むことができる(例えば、広く-狭く-広く、なっている断面積プロファイルを有する)。例えば、ブリージングポートは、複合曲線、区分的プロファイル、任意の他の適切なプロファイル、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブリージングポートは、方位角経路または機構を含むことができる(例えば、方位角成分または「渦巻き」を流れにもたらすため)。いくつかの実施形態では、ブリージングポートは、軸方向の経路または機構を含むことができる(例えば、軸方向の成分を流れにもたらすために軸方向に前方または後方に傾けられる)。
【0076】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、予混合された空気および燃料用に構成された、例示的な統合リニア発電機システム部分1300の軸方向断面図を示す。統合リニア発電機部分1300は、シリンダ1302およびマニホールド1304を含む。シリンダ1302は、吸気ブリージングポート1310を含む。考察の目的で、90度離れて配置された4つの吸気ブリージングポート1310が、図13に例示的に示されているが、本開示によれば、任意の適切な数の吸気ブリージングポートを任意の適切な間隔および分離で含めることができる。吸気ブリージングポートは、リングの摩耗を減らすように、および/または空気または混合気の流れを方向付けるように形作られ得る。いくつかの実施形態では、吸気ポートは、複数のより小さな直径の穴または任意の他の適切な形状を含む設計で置き換えることができる。例えば、より小さな直径の穴(例えば、図10に示されるものなど)は、ピストンリングの摩耗を低減し、マニホールドへの均一な予混合空気および燃料噴射を改善し得る。予混合された空気および燃料は、マニホールド1304に入り、マニホールド1304とシリンダ1302との間の容積(本明細書では「マニホールド容積」と呼ばれる)に分配され、吸気ブリージングポート1310に入り、対応するピストンが吸気ブリージングポート1310を開放するときにボア1303に流入し、そして圧力場は、(例えば、ブリージングプロセス中に)流れをボア1303に向ける。エンジンサイクル中は、ピストン(図13には示さず)による吸気ブリージングポート1310の開閉、ピストン(図13には示さず)による排気ブリージングポートの開閉、またはその両方のために、マニホールド容積内の流れは不安定である可能性がある。いくつかの実施形態では、マニホールド容積、マニホールド幾何学形状、またはその両方を選択して、ブリージングを強化し、流れ場を吸気ブリージングポート間でより対称にし、圧力損失を低減し、渦巻き、旋回をもたらし、またはそれらの組み合わせを行うことができる。例えば、割れ目などの機構を使用して、渦巻きや旋回を促進することができる。渦巻きまたは旋回をもたらすことで、反応シリンダボアからの残留ガスの掃気を改善し、および/または吸気の燃料と空気の混合を改善することができる。シール1320は、マニホールド1304とシリンダ1302との間をシールするように構成されている。例えば、シール1320は、ガスケット、Oリング、硬化シーラントのビード、圧入、任意の他の適切なシール、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブリージングポート1310は、流れが、マニホールド容積内よりもブリージングポート1310を介してより大きな圧力降下を招くようなサイズである。いくつかの実施形態では、マニホールド1304は、シリンダ1302への吸気前に、所望のレベルの空気と燃料の混合(すなわち、均一性)を確実にするようなサイズにされ得る。
【0077】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、ポート近傍またはポート内噴射用に構成された、例示的な統合リニア発電機システム部分1400の断面図を示す。統合リニア発電機部分1400は、シリンダ1402およびマニホールド1404を含む。シリンダ1402は、吸気ブリージングポート1410を含む。明確にするために、90度離れて配置された4つの吸気ブリージングポート1410が、図14に例示的に示されているが、任意の適切な数の吸気ブリージングポートを本開示による任意の適切な分離で含むことができる。空気は、マニホールド1404に入り、マニホールド1404とシリンダ1402との間のマニホールド容積に分配され、吸気ブリージングポート1410に入り、対応するピストンが吸気ブリージングポート1410を開放するときにボア1403に流入し、そして圧力場は、(例えば、ブリージングプロセス中に)流れをボア1403に向ける。エンジンサイクル中は、ピストン(図14には示さず)による吸気ブリージングポート1410の開閉、ピストン(図14には示さず)による排気ブリージングポートの開閉のために、マニホールド容積内の流れは不安定である可能性がある。いくつかの実施形態では、マニホールド容積、マニホールド幾何学形状、またはその両方を選択して、ブリージングを強化し、流れ場を吸気ブリージングポート間でより対称にし、圧力損失を低減し、渦巻き、旋回をもたらし、またはそれらの組み合わせを行うことができる。燃料インジェクタ1430は、燃料を吸気ブリージングポート1410の対応する吸気ポートに送達するように構成されている。いくつかの実施形態では、吸気ブリージングポート1410のそれぞれは、対応する燃料インジェクタ(例えば、燃料インジェクタ1430と同様)を有することができるが、その必要があるわけではない。いくつかの実施形態では、燃料インジェクタ1430は、所定の期間中に燃料を送達するように構成されている。例えば、燃料インジェクタ1430は、ブリージングプロセスの間(例えば、吸気ブリージングポート1410が対応するピストンによって開放されているとき)にのみ燃料を噴射するように構成され得る。さらなる実施例では、燃料インジェクタ1430は、ブリージングプロセスの時間ウィンドウ中にのみ燃料を噴射して、ブリージングプロセス中にボア1403に入らない燃料の量を制限し(例えば、燃料がマニホールド1404に蓄積しないように)、ブリージングプロセス中にシリンダを吹き抜ける燃料の量を制限し(例えば、ブリージングプロセス中に燃料がブール1403に出入りしないように)、またはその両方を行うように構成され得る。いくつかの実施形態では、燃料インジェクタ1430は、燃料を連続的に送達するように構成されている。吸気ブリージングポート1410の1つの吸気ブリージングポートに部分的に挿入されているように示されているが、燃料インジェクタ1430は、吸気ブリージングポート1410の1つの吸気ポートに挿入される必要はない。例えば、燃料インジェクタ1430は、吸気ブリージングポートに向けられ、運動量効果(例えば、ジェットの速度)により吸気ブリージングポートに入る燃料のジェットを生成することができる。燃料インジェクタ1430は、燃料を吸気ブリージングポートに送達することができる任意の適切なタイプの燃料インジェクタを含むことができる。例えば、燃料インジェクタ1430は、ポート近傍噴射、ポート内噴射、またはその両方に対して構成することができる。シール1420は、マニホールド1404とシリンダ1402との間をシールするように構成されている。例えば、シール1420は、ガスケット、Oリング、硬化シーラントのビード、圧入、任意の他の適切なシール、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。シリンダ1402に対して直接シールするように示されているが、シール1420は、シリンダ1402に対して直接係合する必要はない。例えば、シール1420は、統合リニア発電機システムの別のコンポーネント(例えば、ベアリングハウジング、ロッドシール)に対してシールすることができる。
【0078】
図15は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気ブリージングポート1510の上流に噴射するように構成された、例示的な統合リニア発電機システム部分1500の断面図を示す。統合リニア発電機部分1500は、シリンダ1502、マニホールド1504、プレナム1531、吸気ランナー1591~1594、燃料インジェクタ1530、およびシール1520を含む。シール1520は、マニホールド1504とシリンダ1502との間をシールするように構成されている。(例えば、吸気システムとの間のリークを防止するために)。例えば、シール1520は、ガスケット、Oリング、硬化シーラントのビード、圧入、任意の他の適切なシール、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、燃料インジェクタ1530は、(例えば、ブーストブロワーおよび/またはインタークーラー、および/またはフィルタから)吸入空気を受け取るプレナム1531に燃料を噴射するように構成されている。空気と燃料の混合物は、プレナム1531から吸気ランナー1591、1592、1593、および1594を通って対応する吸気ブリージングポート1510に流れる。いくつかの実施形態では、吸気ランナー1591~1594は同じまたは同様の長さを有し、したがってそれぞれの吸気ランナー内の吸気ガスの同様の滞留時間を与える。例えば、吸気ランナー1591~1594は、特定のブリージング特性を引き起こす流路を有するように調整する(例えば、長さおよび断面積などの幾何学的特性を有する)ことができる。空気と燃料の混合物は、図18の文脈でさらに考察される。吸気システムは、本開示による任意の適切な配置で、任意の適切な数(例えば、1つまたは複数)のプレナム、燃料インジェクタ、ブリージングポート、ブリージング増強機構を含むことができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、吸気ランナー1591~1594は、吸気ランナー内の吸気ガス流がマニホールド1504にリークしないように、吸気ブリージングポート1510の対応するポートにシールされる。いくつかの実施形態では、プレナム1531は、マニホールド1504に対して開いている(例えば、プレナム1531とマニホールド1504は同じである)。いくつかの実施形態では、マニホールド1504を含める必要はない(例えば、吸気ランナー1591~1594はプレナム1531にシールされている)。いくつかの実施形態では、吸気ランナー1591~1594は、シリンダ1502または吸気ブリージングポート1520に対して直接係合する必要はない。例えば、吸気ランナー1591~1594の端部は、それぞれの吸気ブリージングポート1520の近くに配置され得るが、シールされなくてもよい。
【0080】
図16は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な吸気マニホールド配置1600の図を示す。発電機アセンブリの側面から吸気側に示されている配置1600は、仕切られた吸気を示している。仕切られた吸気は、ブリージングプロセス(例えば、リーンフロンティング)中に、比較的希薄または濃厚な空気/燃料混合物を反応シリンダに選択的に噴射するためのアプローチである。図示のように、空気および燃料が吸気マニホールド1610に供給される。スクリーン1650および仕切り1660は、領域1611および1612を互いに分離している。燃料は領域1611に供給され(例えば、インジェクタ1670を使用して)、空気は領域1612に供給される。スクリーン1650は、領域1612からの空気の一部が領域1611に入り、領域1611で燃料と混合することを可能にする。したがって、領域1611のガス混合物は、領域1612のガス混合物よりも濃厚である(例えば、領域1611の当量比は、領域1612の当量比よりも大きい)。仕切り1660は、シリンダ1602のボアへの吸気ガスの流れの軸方向の仕切りを提供する。仕切り1660は、図示のように、多孔性、有孔、またはガス透過性(例えば、矢印で示される)であり得るが、領域1611と1612との間の混合に対する少なくともいくらかの絞りを提供する。領域1611の軸方向に内側への(示すようにTDCに向かっての)領域1612の配置は、ブリージング中に比較的希薄な吸気ガスがシリンダ1602のボアに入るのを可能にする。この吸気ガスの軸方向の仕切りにより、ブロースルーによる排気ガス中の未反応燃料の濃度を低下させることができる。例えば、排気ポートが閉じるとき、シリンダ1602のボア内の吸気ガスチャージは、シリンダ1602の排気側に向かって比較的希薄とすることができる。いくつかの実施形態では、仕切り1660は、吸気ポート1603においてシリンダ1602の外面まで半径方向内側に延びる。いくつかの実施形態では、図示のように、仕切り1660は、シール1661によって吸気マニホールドにシールされている。
【0081】
例示的な実施例では、リニア発電機の電力ストローク中に、吸気トランスレータ1620は、TDCから離れて(例えば、排気ブリージングポートから離れて)移動する。シールリングが吸気ブリージングポート1603を開放すると、吸気マニホールド1610の領域1612からのガスがシリンダ1602に入り始める。シリンダ1602の中心線に最も近い領域1612は、比較的低濃度の燃料を有するガスを含む。トランスレータ1620が吸気ブリージングポート1603を開き始めると、領域1612のガスが最初にシリンダ1602に入る。燃料は、シリンダ1602の中心線からより遠い(例えば、TDCから離れた)領域1611に(例えば、インジェクタ1670を使用して)注入され、それによって領域1611は、より燃料が濃厚なゾーンを含む。領域1611内のガスは、トランスレータ1620が領域1611に対応する吸気ブリージングポート1603のその部分を開放するのに時間がかかるので、ブリージングサイクルの後半でシリンダ1602に入る。スクリーン1650は、新鮮な空気の領域1612から領域1611への相対的な流れを制御するために使用され得る。例えば、スクリーン1650の多孔性または開放面積、スクリーン1650の位置(例えば、軸方向または半径方向の位置)、仕切り1660の多孔性または開放面積、仕切り1660の位置(例えば、仕切り1660の軸方向位置)、またはそれらの組み合わせは、吸気マニホールド1610からシリンダ1602に流れる吸気ガスの仕切りに影響を与える。
【0082】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による、リニア発電機の例示的な吸気部分1700の断面側面図を示す。吸気部分1700は、仕切り1760が吸気ガスを透過しないのに対し、仕切り1660が吸気ガスを透過することを除いて、吸気部分1600と同様である。図示のように、空気および燃料は、吸気マニホールド1710の領域1711に供給される。スクリーン1750および仕切り1760は、領域1711および1712を互いに分離している。燃料および空気は領域1711に提供され、空気は領域1712に提供される。スクリーン1750は、吸気ガスを、領域1612に提供される第1の空気の流れと、領域1711に提供される空気または空気および燃料の第2の流れとに仕切ることを可能にする。いくつかの実施形態では、スクリーン1750は、吸入空気を領域1711および1712に仕切り、燃料は、任意選択の燃料インジェクタ1770を使用して領域1711に提供される。したがって、領域1711のガス混合物は、領域1712のガス混合物よりも濃厚である(例えば、領域1711の当量比は、領域1712の当量比よりも大きい)。例えば、領域1712の当量比は、ゼロまたはほぼゼロであり得る(例えば、領域1712は、燃料を含まない空気を含むことができる)。仕切り1760は、シリンダ1702のボアへの吸気ガスの流れの軸方向の仕切りを提供する。仕切り1760は、吸気ガスを透過せず(例えば、矢印によって示されるように)、領域1711と1712との間の混合を防ぐ。領域1711の軸方向に内側への(示すようにTDCに向かっての)領域1712の配置は、ブリージング中に比較的希薄な吸気ガスがシリンダ1702のボアに入るのを可能にする。この吸気ガスの軸方向の仕切りにより、ブロースルーによる排気ガス中の未反応燃料の濃度を低下させることができる。例えば、排気ポートが閉じるとき、シリンダ1702のボア内の吸気ガスチャージは、シリンダ1702の排気側に向かって比較的希薄とすることができる。いくつかの実施形態では、仕切り1760は、吸気ポート1703においてシリンダ1702の外面まで半径方向内側に延びる。いくつかの実施形態では、図示のように、仕切り1760は、シール1761によって吸気マニホールドにシールされている。
【0083】
図18は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な燃料システム1800のシステム図を示す。いくつかの実施形態では、吸気システム400は、燃料システム1800を含む。いくつかの実施形態では、燃料システム1800は、吸気システムに含まれる必要はない。図18に例示的に示される燃料システム1800は、燃料フィルタ1802、燃料コンプレッサ1804、および燃料弁1806を含む。燃料システム1800は、例えば、タンク(例えば、プロパンタンク、ディーゼルタンク、貯蔵タンク)、パイプまたはパイプライン(例えば、天然ガスまたはバイオガスパイプライン)、または任意のその他の適切な燃料源を含むことができる燃料供給から、適切な燃料を受け取る。例示的な実施例では、燃料システム1800は、図7の燃料システムと同じであり得る。
【0084】
燃料フィルタ1802は、例えば、水、粒子状物質、凝縮性蒸気、硫黄、シロキサン、または他の成分などの燃料からの不要な成分をフィルタリングするように構成されている。いくつかの実施形態では、燃料システム1800は、燃料フィルタ1802を含む必要はない。例えば、燃料供給、供給源、またはリザーバは、燃料に十分な組成または清浄度を提供することができ、したがって、さらなるフィルタリングを必要としない(例えば、ユーティリティパイプライン天然ガス)。任意選択の燃料コンプレッサ1804は、燃料の圧力を増加させるように構成されている。いくつかの実施形態では、燃料コンプレッサ1804は、高圧降下燃料インジェクタで使用するために(例えば、ガスまたは液体燃料のために)燃料の圧力を大幅に増加させるように構成されている。いくつかの実施形態では、燃料コンプレッサ1804は、圧力の比較的小さな増加を提供するように構成されている。例えば、燃料弁1806は、気化器タイプの燃料弁を含むことができ、燃料コンプレッサ1804は、燃料弁1806が作動するのに十分な燃料の圧力を増加させることができる。いくつかの実施形態では、燃料システム1800は、燃料コンプレッサ1804を含む必要はない。例えば、燃料供給、供給源、またはリザーバは、十分な圧力で燃料を供給でき、したがって、さらなるブーストを必要としない場合がある。燃料コンプレッサ1804は、使用される燃料噴射技術に基づいて選択され得る。例えば、燃料コンプレッサ1804は、比較的高い圧力(例えば、吸気ガスのブースト圧力よりもはるかに大きい)を生成して、適切な時間スケール(例えば、サイクル期間未満の時間スケール)にわたって直接噴射またはポート近傍噴射を達成することが可能であり得る。さらなる実施例では、燃料コンプレッサ1804は、高圧を生成することができる必要はなく、むしろ、特に噴射の時間スケールが比較的長いか、または燃料噴射が連続的である場合、空気ブースト圧力よりも大きな圧力を生成することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のガススプリング(例えば、図2の204および/または205)、ガススプリングリザーバ(例えば、図2の273および/または274)、またはそれらの組み合わせは、燃料を圧縮して燃料コンプレッサ1804の必要性を補足、補完、または否定するように構成され得る。
【0085】
排気システムは、シリンダから大気への反応生成物の除去を容易にするように構成されている。例えば、排気システムは、ブリージング中の反応生成物の除去を誘導するように構成されている。図17図19は、本開示による例示的な排気システムおよびそのコンポーネントを示す。排気システムは、ブロースルー(すなわち、ブリージングプロセス中に吸気ブリージングポートに流入し、排気ブリージングポートから流出する吸気ガス)を低減または防止するように構成することができる。例えば、ブロースルーにより、状況によっては未反応の燃料が排気システムに到達するのを可能とすることができる。さらに、排気システムは、ブリージングプロセス中に吸気ガスをシリンダに引き込むのを助けるように構成することができる。
【0086】
図19は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な排気システム1900のシステム図を示す。排気システム1900は、任意選択で、例えば、排気マニホールドシステム1902、調整されたパイプ1910、スティンガ1912、任意選択の排出物/騒音公害装置1914、対応するダクト、センサ、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、排気システム1900は、熱電併給用途、追加の発電(例えば、ボトミングサイクルによる)、他の熱用途、またはそれらの任意の組み合わせに後で利用または保存できる有用な熱エネルギーを生成するための熱交換器(図19には示さず)を含むことができる。排気ガスは、対応するピストンによって開放されているとき(例えば、ブリージングプロセス中)、シリンダのボアから排気ブリージングポート(図19には示されず、マニホールドシステム1902によって覆われている)を通ってマニホールドシステム1902に流れる。いくつかの実施形態では、ピストンが排気ブリージングポートを開放すると、シリンダ内のガス圧がマニホールドシステム1902内のガス圧力よりも高く(例えば、状況によっては、排気ブリージングポートでチョークフローを生成するのに十分)、ブローダウンパルスが発生する(例えば、排気ガスを通って伝播する圧力波)。調整されたパイプ1910は、ブローダウンパルス(例えば、圧力波のエネルギー)を利用してブリージングプロセスを強化するように構成されている。例えば、調整されたパイプ1910は、ブリージングプロセス中にブローダウンパルスに応答して、(例えば、吸気ガスをシリンダに引き込むのを助けるために)吸引パルスおよび(例えば、ブロースルーを低減し、シリンダ内圧力を増加させるために)プラギングパルスを生成するように構成され得る。したがって、一時的なブリージングプロセスおよび調整されたパイプは、マニホールドシステム1902内の流れを非定常状態にする。ブローダウンパルス、吸引パルス、およびプラギングパルスは、排気システムおよびシリンダボア内のガスを通って伝播する圧力波(例えば、圧力のピーク、谷、またはその他の特徴を有する)の例である。
【0087】
調整されたパイプ1910は、ランナー1904、発散セクション1906、固定断面積を有する任意選択セクション1907、および収束セクション1908を含む。いくつかの実施形態では、ランナー1904は、調整されたパイプ1910の両端にある(例えば、セクション1907とは別の)固定の直径、断面積、または両方ともを有するある長さのダクトを含むことができる。いくつかの実施形態では、発散セクション1906は、所定の長さ、所定の第1の直径または第1の断面積、および所定の第2の直径または第2の断面積を有する。例えば、発散セクション1906は、マニホールドシステム1902に近い、より小さな断面積を有する中空錐台セクション(例えば、正錐台または斜め錐台)として成形することができる。収束セクション1908は、発散セクション1906の下流であり、下流に向いているより小さい断面積を有する中空錐台セクション(例えば、正錐台または斜め錐台)として成形することができる。調整されたパイプ1910の長さ、断面積、および配置は、発電機アセンブリの性能に影響を与える可能性があり、特にブリージングプロセスに影響を与える可能性がある。例えば、調整されたパイプ1910の長さは、ブリージング特性(例えば、吸引波またはプラギングパルスのタイミング)に影響を与えるように構成され得る。いくつかの実施形態では、セクション1907は、一定の直径を含む。いくつかの実施形態では、調整されたパイプの空間寸法は、例えば、電力出力、空気および/または燃料の流れ、動作周波数、排出量、または任意の他の適切な動作特性などの、リニア発電機の所望の動作特性に基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、調整されたパイプ1910の調整は、発電機アセンブリの動作周波数に固有であるか、そうでなければそれに基づいている。例えば、圧力波のタイミングおよび位相は、特定のエンジン周波数または周波数範囲に調整することができる。例示的な実施例では、発電機アセンブリは、比較的限定された周波数範囲で動作するように構成することができ、それにたいして、調整されたパイプ1910が調整される。例えば、調整されたパイプ1910は、10%、20%、30%、40%、または50%未満の理想的な負荷から全負荷までの周波数範囲に調整され得る。
【0088】
収束セクション1908の下流はスティンガ1912である。いくつかの実施形態では、スティンガ1912は、調整されたパイプ1910の部分よりも比較的小さい直径または断面積を有するダクトを含む。スティンガ1912は、調整されたパイプ1910の任意の適切な位置に配置することができ、排気ガスが調整パイプ1910から流出するための出口を提供する。いくつかの実施形態では、発散セクション1906は、セクション1907および収束セクション1908を置き換える膨張容積(例えば、膨張タンク)に接続し、スティンガ1912は、そのような膨張容積に接続される。
【0089】
任意選択の排出物/騒音公害装置1914は、スティンガ1912の下流に配置される。排出物/騒音公害装置1914は、排気の化学組成の平衡化(例えば、反応を選択的に触媒することによる)、騒音出力の低減、またはその両方を支援するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、排出物/騒音公害装置1914は、未燃炭化水素、一酸化炭素、または任意の他の適切な燃料または部分燃焼生成物の酸化を助けるように構成された酸化触媒を含む。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、排出物/騒音公害装置1914は、未燃炭化水素、一酸化炭素、または任意の他の適切な燃料または部分燃焼生成物の酸化、ならびに窒素酸化物の低減(例えば、NOx含有量を減らすため)を助けるように構成された三元触媒を含む。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、排出物/騒音公害装置1914は、窒素酸化物の低減を助けるように構成された選択的触媒還元(SCR)システムを含む。いくつかの実施形態では、排出物/騒音公害装置1914は、SCRシステム、触媒、マフラー、それらの組み合わせを含むか、またはこれらのコンポーネントのいずれも含まない。いくつかの実施形態では、排気システムは、排出物/騒音公害装置1914を含む必要はない。例えば、排気ブリージングポートまたは調整されたパイプは、大気に直接排気することができる。いくつかの実施形態では、排気システムはマフラーを含む必要はなく、排気ダクトは騒音を消音するために使用される。いくつかの実施形態では、パッケージの容積または空間(例えば、リニア発電機システムのエンクロージャ)は、ノイズを消音するために使用され、別個のマフラーコンポーネントを含める必要はない(例えば、マフラーの除外によって、パッケージ/エンクロージャ内により多くの利用可能な空間を提供し得る)。いくつかの実施形態では、排出物/騒音公害装置1914は、パッケージ/エンクロージャの内側または外側の適切なダクト(例えば、音響ダクト)、消音または音響パネル、音波の強度を低減するように構成された任意の他の適切な機構、パッケージの外側の可聴ノイズを低減するように構成された他の適切な機構、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0090】
調整されたパイプは、本開示のいくつかの実施形態による、任意の適切な経路および形状の単純な曲げ、複合曲げ、またはその両方を含むことができる。例えば、調整パイプは、パッケージングの制約に対応するために、全体的なフットプリントを曲げたり、包んだり、コイル状にしたり、その他の方法で縮小または変更したりすることができる。
【0091】
図20は、本開示のいくつかの実施形態による、排気ガス用に構成された例示的な統合リニア発電機システム部分2000の軸方向断面図を示す。統合リニア発電機部分2000は、シリンダ2002およびマニホールド2004を含む。シリンダ2002は、排気ブリージングポート2010を含む。明確にするために、90度離れて配置された4つの排気ブリージングポート2010が図20に例示的に示されているが、本開示によれば、任意の適切な数の排気ブリージングポートを任意の適切な間隔および分離で含めることができる。単一の出口を有するものとして示されているが、排気マニホールドは、任意の適切な数の出口(例えば、1つまたは複数の出口)を含むことができる。排気ブリージングポートは、リングの摩耗を低減するように、および/または排気の流れを方向付けるように(例えば、図11および12の文脈で説明されるように)成形され得る。いくつかの実施形態では、排気ポートは、複数の小径の穴または任意の他の適切な形状を含むことができ、ピストンリングの摩耗を低減し、マニホールドへの均一な流れを改善することができる(例えば、図8図12の文脈で説明されるように)。排気ガスは、対応するピストンが排気ブリージングポート2010を開放し、圧力場がボア2003からの流れを(例えば、ブリージング過程中)方向付けるとき、ボア2003から流れ出てマニホールド2004に入り、マニホールド2004とシリンダ2002との間の容積(本明細書では「マニホールド容積」と呼ばれる)に流れ込む。エンジンサイクル中のピストン(図20には示さず)による排気ブリージングポート2010の開閉のために、マニホールド容積内の流れは不安定である可能性がある。いくつかの実施形態では、マニホールド容積、マニホールド幾何学形状、またはその両方を選択して、ブリージングを強化し、流れ場を排気ブリージングポート間でより対称にし、圧力損失を低減し、渦巻きをもたらし、またはそれらの組み合わせを行うことができる。シール2020は、マニホールド2004とシリンダ2002との間をシールするように構成されている。例えば、シール2020は、ガスケット、Oリング、硬化シーラントのビード、圧入、任意の他の適切なシール、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、排気マニホールドおよび排気ブリージングポートは、低い圧力損失、圧力波の効率的な伝達、実質的に均一な方位角圧力プロファイル、実質的に均一な方位角温度プロファイル、またはそれらの任意の組み合わせを維持することを望んで、すべての排気ブリージングポートからの流れを1つまたは複数の出口にマージするように設計されている。いくつかの実施形態では、この性能は、マニホールドシステムの断面積の急激な曲がりまたは突然の変化を回避することによって達成される。例示的な実施例では、各排気ブリージングポートは、シリンダポートブリッジから延びる1つまたは複数の湾曲したベーンによって境界が定められたそれぞれの流路を含むことができる。湾曲したベーンは、各排気ブリージングポートから環状渦巻きへの排気ガスの流れを導く。各排気ブリージングポートからの流れは、渦巻きと順次マージされ、その断面積は、組み合わされた流れに対応するために、その長さに沿って増加する。渦巻き(例えば、1つ、2つ、またはそれ以上の渦巻き)は、少なくともポートの合計面積と同じ大きさの総断面積を有する単一の出口(例えば、D字形の出口)に移行する。図21は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な排気マニホールド2100の断面図を示す。排気マニホールド1900は、シリンダ、ベーン2102、および出口2103に対してシールするように構成された内部接合2101を含む。いくつかの実施形態では、排気マニホールド1900は、十分に滑らかな(例えば、均一な)方位角圧力場、十分に滑らかな(例えば、均一な)方位角温度場、またはその両方を維持するように構成されている。例えば、より均一な圧力場は、排気ガスのより均一な流れ(例えば、したがって、成分のより均一な対流熱)を維持するのに役立ち得る。さらなる実施例では、より均一な温度場は、コンポーネントのより方位角的に均一な温度プロファイル(例えば、したがって、熱膨張または変形)を維持するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、排気マニホールド1900は、不均一な加熱の影響によるトランスレータの曲がり(例えば、その結果ベアリングハウジングの位置合わせ不良および摩耗の増加を引き起こす可能性がある)を排除するか、さもなければ低減するのに役立つ。いくつかの実施形態では、排気システムは、排気トランスレータに冷却を提供するためのトランスレータ冷却システムを含むことができる。例えば、圧縮ガスの流れを使用して、トランスレータの表面に衝突するか、さもなければ表面に沿って流れるようにし、対流冷却を提供することができる。いくつかの実施形態では、吸気トランスレータおよび排気トランスレータの一方または両方に、トランスレータ冷却を提供するための冷却ガスが提供される。いくつかの実施形態では、トランスレータクーラーは、トランスレータの表面を優先的に冷却するように構成された機構を含むことができる。例えば、トランスレータクーラーは、トランスレータの1つまたは複数の表面領域をトランスレータの1つまたは複数の他の表面領域よりも優先的に冷却するように構成され得る。例えば、トランスレータクーラーは、排気マニホルドガス出口位置(例えば、図20の右上または図21の上部)に最も近いトランスレータの1つまたは複数の側面を優先的に冷却するように構成された機構を含むことができる。いくつかの実施形態では、トランスレータクーラーは、トランスレータの均一な冷却のために構成された機構を含むことができる。
【0093】
ガススプリング(GS)システムは、対応するトランスレータの動きからのエネルギーを、膨張ストローク中にトランスレータを少なくとも減速するために使用される位置エネルギーに変換するように構成されている。いくつかの実施形態では、GSシステムは、トランスレータを(例えば、BDCから)少なくとも部分的に戻すために使用される。いくつかの実施形態では、GSシステムは、トランスレータを(例えば、BDCから)部分的に戻すために、リニア発電機システムの他の領域(例えば、ベアリングシステム)で使用するための圧縮ガスを提供するために、またはその両方に使用される。いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、拡張ストローク中に十分な量のエネルギーを保存して、正味の電気入力が必要とされないように、後続のストロークのためにトランスレータを少なくとも完全に(例えば、BDCからTDCへ)戻すように構成されている。例えば、ガススプリングのガスは、空気を含むことができ、これは、1つまたは複数のトランスレータと接合するエアベアリングに提供され得る。ガススプリングシステムは、ガススプリング(すなわち、境界作用の形で動作することができる適切なガスの容積)を収容するガススプリングアセンブリ(すなわち、シリンダを含むハードウェア)を含むことができる。例えば、トランスレータがTDCから離れる(つまり、中心から外側に移動する)と、それぞれのガススプリングの圧力が増加する(例えば、ガススプリングの圧縮ストロークと反応セクションの膨張ストロークの間)。トランスレータによってガススプリングに対して行われる圧縮作用は、ガススプリング内のガスの内部エネルギーとして少なくとも部分的に保存される。この保存されたエネルギーは、その後、同じストローク、後続のストローク(例えば、ガススプリングの膨張中)、またはその両方の間に仕事(例えば、電気エネルギー)に変換され得る。いくつかの実施形態では、制御システムは、1つまたは複数のガススプリングにおけるエネルギーの保存および放出を管理するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、制御システムは、1つまたは複数のガススプリングにおけるエネルギーの保存および変換を管理して、ストローク全体にわたる正味の電気エネルギー入力の必要性を回避する(すなわち、ストローク全体にわたる正味の電磁仕事出力を提供する)ように構成されており、したがって、統合リニア発電機システムは、サイクルの各ストロークから発電機アセンブリから正味の電気エネルギーを抽出する。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、制御システムは、ストローク中に電気エネルギーを入力する必要性を回避するように構成され、サイクルの各ストローク中に常に電気エネルギーを抽出している。説明すると、トランスレータが拡張ストロークを受けると、トランスレータの運動エネルギーは、LEM(複数可)によって部分的に電力に変換されることと、ガススプリングに保存される内部エネルギーに部分的に変換されることの両方が行われる。さらに、トランスレータが圧縮ストロークを受けると、ガススプリングに保存されたエネルギーは、トランスレータの運動エネルギーに部分的に変換され、これがLEMによって部分的に電気エネルギーに変換され、反応セクションで部分的に(例えば反応混合物を圧縮するために用いられる)内部エネルギーに変換される。いくつかの実施形態では、制御システムは、例えば、フリーピストンリニア発電機がモーターとして動作しているとき(例えば、始動中)に、発電機アセンブリに正味の電気エネルギーを提供するように構成されている。例えば、正味の電気エネルギーを入力して、燃料を導入する前にリニア発電機システムにエネルギー(例えば、運動エネルギー、内部エネルギー、および位置エネルギー)を増強することができる。いくつかの実施形態では、LEMは、電気モーターとして動作することができ、その場合、制御システムは、トランスレータに電気エネルギーを供給して、トランスレータを所望の位置に移動させるように構成されている。例えば、電気エネルギーは、ステータによって使用されて、電気エネルギーの入力なしでトランスレータが到達したであろう位置により近いかまたはより遠い所望の位置へのトランスレータの作動をさせるかまたは作動を補助することができる。サイクル全体に正味の電気出力があるいくつかの実施形態では、電気エネルギーが発電機アセンブリに入力されるサイクル中に時間間隔(例えば、発電ではなく、短時間のモーター駆動)があり得る。
【0094】
ガススプリングシステムは、例えば、一対のガススプリングを含むことができる。各ガススプリングアセンブリは、ボアを有するガススプリングシリンダ、シリンダヘッド、低圧ポート、高圧ポート、弁、フィルタ、センサ、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、統合リニア発電機システムは、単一のガススプリングアセンブリを含むことができる。例えば、単一のトランスレータが含まれる場合、単一の対応するガススプリングアセンブリが含まれ得る。いくつかのそのような実施形態において、シリンダヘッドは、反応セクションをシールするために含まれ得る。いくつかの実施形態では、統合リニア発電機システムは、2つのガススプリングアセンブリを含むことができ、そして2つのガススプリングアセンブリのうちの1つだけが、低圧ポート、高圧ポート、またはその両方を含む。いくつかの実施形態では、統合リニア発電機システムは、2つのガススプリングアセンブリを含み、それぞれが、それぞれの低圧ポートおよびそれぞれの高圧ポートを含む。いくつかの実施形態では、統合リニア発電機システム内のすべてのガススプリングの低圧ポートは、流体連通して(例えば、共通のリザーバまたは配管を介して接続されて)いてもよく、統合されたすべてのガススプリングの高圧ポートは、統合リニア発電機システムは、流体連通していてもよく、またはその両方であってもよい。いくつかの実施形態では、統合リニア発電機システム内のいくつかのガススプリングの低圧ポートは、流体連通して(例えば、共通のリザーバまたは配管を介して接続されて)いてもよく、統合されたいくつかのガススプリングの高圧ポートは、統合リニア発電機システムは、流体連通していてもよく、またはその両方であってもよい。いくつかの実施形態では、低圧ポートが流体連通していないか、高圧ポートが流体連通していないか、あるいはその両方である。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のガススプリングの高圧ポートを使用して、統合リニア発電機システムで使用されるガスベアリング(例えば、トランスレータベアリング、アンチクロッキングベアリング)用に圧縮ガスを部分的または完全に供給することができる。いくつかの実施形態では、低圧ガススプリング出口ポートを使用して、吸気ブーストブロワーによって必要とされる電力を低減または排除するために、吸気システムに部分的または完全に空気を供給することができる。いくつかの実施形態では、リザーバは、(例えば、ガススプリングピストンの裏側からの)トランスレータの振動によって引き起こされる圧力波を低減するために使用され得る。いくつかの実施形態では、リザーバは、ガススプリングに補給空気を提供する低圧入口ポート、ガス(例えば、空気)を吸気システムに供給する低圧出口ポート、またはその両方を含み得る。いくつかの実施形態では、リザーバは、圧力波、音、騒音、またはそれらの任意の組み合わせ(例えば、超低周波音の圧力波)を低減するように構成され得る。
【0095】
図22は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なガススプリングシステム2200の断面図を示す。ガススプリングシステム2200は、ボア2203を有するガススプリングシリンダ2202、ピストン2250(例えば、トランスレータ2252の一部)、低圧ポート2204、高圧ポート2205、弁2215、およびシリンダヘッド2206を含む。いくつかの実施形態では、ガススプリング2298は、ピストン面2251とガススプリングシリンダ2202およびシリンダヘッド2206との間に形成される容積である。シール2253は、ピストン2250とボア2203との間のガスをシールするように構成されているが、いくつかの実施形態では、シール2253は必要ない。いくつかの実施形態では、シール2253は、シールリングアセンブリ(例えば、グラファイト、プラスチック、金属、または他の適切な材料から形成され、ボア2203、オイルを塗ったシールリング、または任意の他の適切なシールリングに対して摩耗するように構成されている)を含む。いくつかの実施形態では、シール2253は、オイルレス動作(例えば、潤滑のためにオイルまたは液体を使用しないシーリング)のために構成されている。ガススプリング2298は、ガススプリング2298内のガス圧力が変化するにつれて、圧縮および膨張中にそれぞれエネルギーを保存および放出するように構成されている。
【0096】
いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、ピストン2250(例えば、それとシール2253)が低圧ポート2204を開放するときに、ガスがボア2203に流入することを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、大気圧に近いブリージング(例えば、1気圧±0.5気圧)用に構成され、その間、大気圧の大気がボア2203に引き込まれる(例えば、その場合ボア2203内の圧力が、大気圧よりも低い)。例えば、トランスレータがBDCからTDCに移動するときのストローク(例えば、ガススプリングの膨張)の終わりにおいて、ガススプリング2298内のガス圧力は、損失のために、BDCまたはその近くで大気圧より低くなる可能性がある。
説明すると、質量損失は、本明細書で「ブローバイ」と呼ばれるシール2253を通過するガススプリング2298から、または本明細書で「高圧ブリージング」と呼ばれる弁2215を介して高圧ポート2205によって発生し得る。いくつかの実施形態では、シール2253の後ろからの(すなわち、ピストン面2251から離れた)ガスは、低圧ポート2204と相互作用することができる。例えば、いくつかの状況では、シール2253の後ろのガスは、低圧ポート2204とピストン2250の後ろの容積(すなわち、ドライババックセクション2270)との間を流れることができる。いくつかの実施形態では、ドライババックセクション2270は、大気近くに開放されている。いくつかの実施形態では、ドライババックセクション2270は、大気圧近く(例えば、1気圧±0.5気圧)に開放され得る。いくつかの実施形態では、ドライババックセクション2270は、大気圧近くからシールされ得る。例えば、ガスシールは、トランスレータ2252とガススプリングシリンダ2202との間をシールすることができる。さらなる実施例では、ドライババックセクション2270は、サイクルのストローク中のドライババックセクション2270内のガスの圧縮作用を低減または制限するようなサイズにすることができる。いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、ブースト空気ブリージング用に構成され、その間、大気圧よりも高いブースト空気がボア2203に引き込まれる。例えば、ブーストブロワーを使用して、入口空気(例えば、補給空気)を低圧ポート2204に供給することができ、これは、補給空気をガススプリング2298に提供する。いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、シリンダヘッド2206内またはシリンダヘッド2206の近くに配置されている(例えば、依然としてシリンダ2202内に配置されている)。任意の適切なサイズ、位置、またはその両方を有する任意の適切な数の低圧ポート2204をガススプリングシステムに含めることができる。いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、「開かれている」または「閉じられている」ことに関して、弁が付いているか、さもなければ制御可能である。いくつかの実施形態では、低圧ポート2204は、ガスがガススプリング2298から出ることができるように構成されている。例えば、ガススプリングシステムは、ガススプリング2298に補給空気を供給するための第1の低圧ポート、およびガススプリング2298から空気を供給するための第2の低圧ポートを含むことができる。例示的な実施例では、低圧ポートを使用して、反応吸入空気を供給することができる(例えば、時限弁を使用することによる適切なブースト圧力で)。
【0097】
高圧ポート2205は、ガススプリング2298のガス圧が閾値を超えたときに、ガススプリング2298のガスがボア2203を出ることができるように構成されている。いくつかの実施形態では、弁2215は、ガススプリング2298の圧力が閾値を超えるまでガスの流れを防ぐように構成されている。閾値は、例えば、弁2215の下流の圧力、弁2215のクラッキング圧力、または任意の他の適切な閾値であり得る。いくつかの実施形態では、高圧ポート2205は、ボア2203の外側のシステムに高圧ガスを提供するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、高圧ポート2205は、ガスベアリングシステムに結合することができ、ベアリングガスをベアリングシステムに供給することができる。したがって、いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、ガスコンプレッサとしても機能し得る。弁2215は、例えば、逆止弁、リード弁、または任意の他の適切な受動(例えば、スプリング式)または能動(例えば、作動)弁などの任意の適切なタイプの弁を含むことができる。いくつかの実施形態では、BDC位置は、高圧ポート2205よりもヘッド2206に近い。例えば、いくつかの実施形態では、BDC位置へのストローク中に、シール2253は、高圧ポート2205を通過して移動することができ、したがって、ガススプリング2298は、高圧ポート2205で圧力を有意に伝達しない可能性がある。いくつかの実施形態では、ガススプリング2298内の圧力が閾値を超え、シール2253が高圧ポート2205をブロックしておらず、高圧ポート2205よりもヘッド2206に近い場合、ガススプリング2298からのガスは弁2215を通って流れることができる。例示的な実施例では、BDCまたはその近くで達成されるガススプリング2298のピーク圧力は、20バール以上であり得るが、ガス出口弁2215は、6バール以下であり得る。この例は単なる例示であり、高圧ポート2205およびBDCの任意の適切な位置を使用することができ、ガススプリング2298内で任意の適切な圧力(例えば、数バールから50バールをはるかに超える)を達成することができる。任意の適切なサイズ、位置、またはその両方を有する適切な数の圧力ポート2215が、ガススプリングシステムに含まれ得る。高圧ポート2205は、シリンダ2202、シリンダヘッド2206、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ(例えば、複数の高圧ポート、またはコンポーネントの接合面に形成されたポート)に配置され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、高圧ポートを含む必要はない。例えば、ガススプリングシステムは、ガススプリング2298の圧縮および膨張中のブローバイを打ち消すために、ブリージングプロセス中に補給空気を提供するための低圧ポートを含むことができる(例えば、ほぼ一貫したサイクルツーサイクル動作を維持するため)。さらなる実施例では、低圧ポートは、ガス源、供給源、またはリザーバに結合され、補給ガスがブリージングプロセス中にボアに流入することを可能にするように構成された弁(例えば、ガススプリングシリンダまたはヘッドに配置される)を含むことができる。低圧ポート(例えば、補給空気ポート)は、例えば、シリンダヘッド内(例えば、トランスレータがTDCの近くにあるときにのみ開くように構成されている)またはシリンダ壁を含む任意の適切な場所に配置することができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、低圧ポートを含む必要はない。例えば、いくつかの実施形態では、ピストン2250がTDC位置の近くにあるとき、ピストン2250の後ろ(すなわち、ピストン面2251から離れているドライババックセクション2270)からの空気は、シール2253を通過してガススプリング2298に流れ込むことができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、低圧ポートまたは高圧ポートを含む必要はない。
【0101】
いくつかの実施形態では、ガススプリングシステム2200は、ガススプリング2298からエネルギーを除去するか、ガススプリング2298のピーク圧力を制限するか、ガススプリング2298の圧縮比を制限するか、ガススプリング2298の膨張比を制限するか、またはそれらの組み合わせを行うための、1つまたは複数の機構2232を含むことができる。いくつかの実施形態では、ガススプリングシステム2200は、圧力逃がし弁2231を含み、これは、任意選択で、例えば、圧力逃がし弁2230を含み得る。いくつかの実施形態では、圧力逃がし弁2230は、ガススプリング2298内の圧力が閾値を超えると開くように構成されている。例えば、圧力逃がし弁2230は、ガススプリング2298内の圧力がスプリング力を打ち消すのに十分であるときに開くスプリング式弁を含むことができる。圧力逃がしポート2231は、ガススプリング2298からエネルギーを放出することによってガススプリング2298の過圧状態から保護するために含まれ得る(例えば、トランスレータ2252に作用する力を低減するために)。任意選択の圧力逃がしポート2231は、シリンダヘッド2206、ガススプリングシリンダ2202、またはその両方に含まれ得る。任意の適切なクラッキング圧力を有する任意の適切な数の圧力逃がしポートをガススプリングシステムに含めることができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、ガススプリングシステム2200は、圧力逃がし機構2232を含む。例えば、圧力逃がし機構2232は、シール2253が圧力逃がし機構2232を通過して(例えば、より先端のBDC位置に)移動する場合、シール2253の周りに(すなわち、ブローバイとして)リーク経路を提供するように構成された、シリンダ2202のボアに含まれる1つまたは複数の軸方向溝またはスカラップを含むことができる。圧力逃がし機構2232の長さ、軸方向位置、および深さのうちの1つまたは複数は、ピストン2250の所定の位置に対するリーク経路を導入および維持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の圧力逃がし機構2232を含めることで、機械的または可動部品(例えば、圧力逃がし弁2230など)を必要とせずにガススプリング2298に圧力逃がしを提供することができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、シール2253は、ドライババックセクション2270内の圧力がガススプリング2298内の圧力よりも大きい場合に逆流を可能にする。例えば、シール2253は、ガススプリング2298内の圧力がドライババックセクション2270 内の圧力よりも大きい(例えば、閾値より大きい、または閾値によるより大きい)場合にボア2203に対してシールすることができる。さらなる実施例では、ガススプリング2298内の圧力がドライババックセクション2270内の圧力よりも低い場合(例えば、閾値未満またはそれ以下)、シール2253は、ドライババックセクション2270からのガスがガススプリング2298に流入(すなわち、逆流)することを可能にし得る。説明すると、シール2253が逆流を可能にするように構成されているいくつかのそのような実施形態では、シリンダ2202は、低圧ポート2204を含む必要がない場合がある。補給ガスは、ドライババックセクション2270の圧力が、ガススプリング2298内の圧力よりも大きい(または閾値よりも大きい)とき、圧力がシール2253を横切って流れることによって、ドライババックセクション2270からガススプリング2298に入ることができる。
【0104】
図23は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバ2440を有する例示的なガススプリングシステム2400の断面側面図を示す。図24は、本開示のいくつかの実施形態による、第2の位置にトランスレータ(例えば、ピストン2450を含む)を備えた、図23の例示的なガススプリングシステム2400を示す。パネル2480は、トランスレータがBDCの近くにあるときのピストン2450を示し、パネル2481は、トランスレータがTDCの近くにあるときのピストン2450を示し、これはブリージングポート2404が開いていることを示している。いくつかの実施形態では、ガススプリングシステムは、ガススプリングのシリンダ2402とガススプリングのベアリングハウジング2412との間をシールするように構成されたリザーバを含むことができる。いくつかの実施形態では、シールは、シリンダ、ベアリングハウジング、ステータ、構造フレーム、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに対してシールするために含めることができ、これらは次にベアリングハウジングに対してシールする。例えば、リザーバ2440は、軸方向荷重に反応するようにステータ(図示せず)に対してシールし、軸方向荷重を低減して半径方向の追従を提供するためにベアリングハウジング2412に対してシールするように構成され得る。さらなる実施例では、リザーバ2440は、構造フレーム(図示せず)、シリンダ2402のフランジ(図示せず)、または任意の他の適切なコンポーネントに対してシールすることができる。図示のように、リザーバ2440は、関連する容積(例えば、容積2470)を有する。図示のように、ガススプリングシステム2400は、リザーバ供給ポート2443を含む。例えば、いくつかの実施形態では、周囲空気(例えば、環境から調整されていない、または任意選択でフィルタリング、圧縮、冷却、加熱、または他の方法で調整されている)がリザーバ供給ポート2443を介して(例えば、図示のようにリード弁2444を使用して)供給される。例示的な実施例では、ガスがリザーバ供給ポート2443を介してリザーバ2440に導入され、次にブリージングポート2404を介してガススプリング2498に流入するときに、リザーバ2440はブリージング動作(例えば、流入および流出が交互に発生する)を示すことができる。いくつかの実施形態では、図示のように、ガススプリングシリンダ2402は、高圧ポート2405を含む。例えば、高圧ポート2405は、ガスベアリングシステムに結合することができ、ガスベアリングシステムの1つまたは複数のガスベアリングに加圧ガスを提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ピストンシール2453がブリージングポート2404を開放すると、リザーバ2440の容積2470のガスは、ブリージングポート2404を介してガススプリング2498に流入する(例えば、高圧ポート2405を介して失われたガス、ピストンシール2453を通過するガスリーク、またはその両方の補充)。いくつかのそのような実施形態では、リザーバ2440内のガスは、ポート2404を介してガススプリング2498に流入する前に圧力が増加するようなサイズにすることができる。いくつかの実施形態では、リザーバ2440は、ベアリングハウジング2412に対して(例えば、Oリング、ガスケット、厳密な許容度、または他の適切なシールによって)シールされ、したがって、リザーバ2440からの流出に対してトランスレータチューブ2452に対するシールを効果的に形成する(例えば、容積2470内の圧力がガスベアリング圧力よりも低い場合)。ピストン2450が平行移動する(例えば、ガススプリング2498が膨張および収縮する)と、それに応じて、容積2470の圧力が変化し得る(例えば、一般に、ガススプリング2498の圧力の変化の符号と反対の圧力変化を有する)。容積2470が大きいほど、容積2470内の圧力の変化は小さくなる。例えば、容積2470の圧力の変動は、容積2470を増加させることによって(例えば、リザーバ2440のサイズを増加させることによって、低減することができる。逆に、容積2470の圧力の変動は、容積2470を減少させることによって(例えば、リザーバ2040のサイズを減少させることによって)増加させることができる。いくつかの実施形態では、リザーバ2440は調整可能である(例えば、容積2470は調整可能である)。例えば、1つまたは複数のタンク、ブラダー、または任意の他の適切なコンポーネントは、リザーバ2440に結合することができ、そして開放、閉鎖、または他の方法で調整されて、総容積(例えば、容積2470プラス追加の容積)を調整し得る。いくつかの実施形態では、リザーバ2440は、任意の適切なメカニズム、機構、またはコンポーネントを使用して、それ自体が調整可能である。いくつかの実施形態では、リザーバ2440は、(例えば、ベアリングハウジング2412の代わりに)構造フレームに対してシールするように構成されている。
【0105】
いくつかの実施形態では、リザーバ2440は、燃料圧縮を提供するために使用され得る。例えば、天然ガスまたは他の適切なガス燃料は、容積2270に供給することができ、ピストン2450の作用によって圧縮を受け、したがって、燃料の圧力を増加させ得る。いくつかの実施形態では、ガススプリング2498を使用して、燃料圧縮を提供することができる。例えば、燃料をガススプリング2498に直接入れることができ(例えば、ガススプリング2498は燃料からなる)、またはガススプリング2498の圧縮ガスを使用して燃料を圧縮することができる(例えば、高圧ポート2405およびブラダーまたはピストンポンプアセンブリを使用する)。
【0106】
図25は、本開示のいくつかの実施形態による、吸気圧縮用に構成されたリザーバ2540を有する例示的なガススプリングシステム2500の断面側面図を示す。図示のように、図25のシステムは、図22図24に図示のシステムと同様であるが、吸気供給ポート2541に配置された吸気供給弁2542および任意選択で吸気供給タンク2544が追加されている。ピストン2550およびシール2553がシリンダ2502内の軸2570に沿って移動するにつれて、リザーバ容積2570内の圧力が変化し得る。例えば、ガススプリング2598が膨張するにつれて、リザーバ容積2570内の圧力が増加し得て、ガススプリング2598が収縮するにつれて、リザーバ容積2570内の圧力が減少し得る。図示のように、リザーバ容積2570内の圧力が吸気供給弁2542のクラッキング圧力を超えると、リザーバ容積2570からのガスは、吸気供給ポート2541を通って吸気供給タンク2544に流れ、次に吸気システムに流れる。したがって、ドライババックセクション(例えば、リザーバ容積2570およびトランスレータ2552とシリンダ2502との間の容積を含む)を使用して、吸気ガス(例えば、反応シリンダ用の吸入空気)を提供するか、そうでなければ、吸気ガスを加圧して反応シリンダ内のブースト圧力を増加させることができる。(図25には示さず)。いくつかの実施形態では、例えば、ドライババックセクションは、吸気ガスを加圧して、吸気ブーストブロワーの必要性を低減または排除するために使用される。いくつかの実施形態では、例えば、ドライババックセクションは、吸気ブーストブロワーに加えて吸気ガスを加圧するために使用される(例えば、吸気供給タンク2544からのガスは、吸気システムのブーストブロワーに提供される)。いくつかの実施形態では、リザーバ2540は、吸気供給弁2542の前または後、吸気供給タンク2544の前または後、吸気システムの前、またはそれらの組み合わせにおいて、1つまたは複数のフィルタを含むことができる。例示的な実施例では、リザーバ2540は、ガスがリザーバ供給ポート2543(例えば、供給ポート弁2544とともに示される)を介してリザーバ2540に導入されるとブリージング動作を示し、次いで、ブリージングポート2504(例えば、任意選択の弁2580によって制御され得るが、制御されなくてもよい)を介してガススプリング2598に流れ込み、そして吸気供給ポート2541から吸気供給タンク2544に流れ出る。いくつかの実施形態では、吸気供給タンクを含める必要はない。例えば、吸気供給ポートからのダクトの容積は、十分な容積を含むことができ(例えば、弁の開閉からの非定常流からの圧力変動を低減するために)、別個のタンクは必要とされない場合がある。
【0107】
図26は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステム2600の一部の側面断面図を示す。トランスレータ2620は、示された軸に沿って移動するように構成されている。ベアリングハウジング2630は、トランスレータ2620の表面とベアリングギャップ2631を形成する(例えば、ガスベアリングを形成するために)。シール2621を含むトランスレータ2620、およびシリンダ2602は、ガススプリング2697(例えば、スプリングとして機能するシールされた容積)を画定する。いくつかの実施形態では、ガススプリング2697を画定するトランスレータ2620の部分は、シール2621を含む別個であるが取り付けられたピストンアセンブリ(トランスレータ2620の統合された部分として図26に示される)である。ガススプリングポート2604は、開いている(例えば、図示のように、シール2621がガススプリングポート2604を開放している)とき、ガスがガススプリング供給(例えば、これは大気、圧縮空気、または他の適切なガス供給を含むことができる)からガススプリング2697に入ることができるように構成されている。ガススプリングポート2604は、開いているか、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いていてもよい。リザーバ2640は、図示のように、ステータ2650、ベアリングハウジング2630、およびシリンダ2602に対してシールして、容積2641を画定する。リザーバポート2642は、ガスが容積2641に入ることを可能にするように構成されている。リザーバポート2643は、ガスが容積2641から出ることを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、リザーバポート2642および2643はそれぞれ、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いている。例えば、リザーバポート2643は、容積2641からのガスが吸気システム(図示せず)に流れること、ブーストされた吸入空気を、ガススプリング入口ポート(例えば、ガススプリングポート2604)に提供すること、またはその両方を可能にするように構成され得る。いくつかの実施形態では、リザーバポート2642(入口ポート)を含める必要はなく、リザーバポート2643(出口ポート)のみを含めることができる。例えば、ガススプリング入口ポート2604は、ガススプリング入口ポート2604がガススプリングに対して開いているとき(例えば、シール2621が図26に示されるようにTDCに近い位置にあるとき)、ガススプリング2697に補給空気を提供することができ、また、ガススプリング入口ポート2604がガススプリングに対して閉じている(したがって、リザーバ2641に対して開いている)ときに、リザーバ2641に空気を供給することができる。いくつかの実施形態では、リザーバポート2642(入口ポート)を含める必要はなく、リザーバポート2643(出口ポート)を含める必要はない。
【0108】
図27は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステム2700の一部の側面断面図を示す。トランスレータ2720は、示された軸に沿って移動するように構成されている。ベアリングハウジング2730は、トランスレータ2720の表面とベアリングギャップ2731を形成する(例えば、ガスベアリングを形成するために)。シール2721を含むトランスレータ2720、およびシリンダ2702は、ガススプリング2797を画定する。いくつかの実施形態では、ガススプリング2797を画定するトランスレータ2720の部分は、シール2721を含む別個であるが取り付けられたピストンアセンブリ(トランスレータ2720の統合された部分として図27に示される)である。ガススプリングポート2704は、開いている(例えば、図示のように、シール2721がガススプリングポート2704を開放している)とき、ガスが容積2741からガススプリング2797に入ることができるように構成されている。ガススプリングポート2704は、開いているか、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いていてもよい。
リザーバ2740は、図示のように、ステータ2750、ベアリングハウジング2730、およびシリンダ2702に対してシールして、容積2741を画定する。リザーバポート2742は、ガスが容積2741に入ることを可能にするように構成されている。リザーバポート2743は、ガスが容積2741から出ることを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、リザーバポート2742および2743はそれぞれ、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いている。ガススプリングシステム2700は、トランスレータ2720がBDCからTDCに向かって移動するときに圧縮される容積2741のガスが、ガススプリングポート2704に、開いたときに高圧で流入することを可能にする。例えば、リザーバポート2743は、容積2741からのガスが吸気システム(図示せず)に流れて、ブーストされた吸入空気を提供することを可能にするように構成され得る。
【0109】
図28は、本開示のいくつかの実施形態による、リザーバを有する例示的なガススプリングシステム2800の一部の側面断面図を示す。トランスレータ2820は、示された軸に沿って移動するように構成されている。ベアリングハウジング2830は、トランスレータ2820の表面とベアリングギャップ2831を形成する(例えば、ガスベアリングを形成するために)。シール2821を含むトランスレータ2820、およびシリンダ2802は、ガススプリング2897を画定する。いくつかの実施形態では、ガススプリング2897を画定するトランスレータ2820の部分は、シール2821を含む別個であるが取り付けられたピストンアセンブリ(トランスレータ2820の統合された部分として図28に示される)である。ガススプリングポート2804は、開いている(例えば、図示のように、シール2821がガススプリングポート2804を開放している)とき、ガスが容積2841からガススプリング2897に入ることができるように構成されている。ガススプリングポート2804は、開いているか、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いていてもよい。リザーバ2840は、図示のように、ステータ2850、ベアリングハウジング2830、およびシリンダ2802に対してシールして、容積2841を画定する。リザーバポート8242は、ガスが容積2841に入ることを可能にするように構成されている。いくつかの実施形態では、リザーバポート2842は、(例えば、1つまたは複数の受動弁、制御システムによって制御される1つまたは複数の弁、またはそれらの任意の組み合わせによる)弁が付いている。
【0110】
いくつかの実施形態では、リザーバ2641、2741、または2841に出入りするガスの流路は、例えば、エンコーダ読み取りヘッド、エンコーダストリップ/テープ、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせなどの、1つまたは複数のコンポーネントを冷却するために使用される。例えば、エンコーダ読み取りヘッドは、少なくとも部分的にリザーバ内に含まれるガススプリングシリンダまたはベアリングハウジング上に配置することができ、リザーバに出入りするガス流は、読み取りヘッドを冷却するために使用することができる。別の実施例では、エンコーダストリップまたはテープは、リザーバ内で少なくとも部分的に移動するトランスレータ上に配置することができ、リザーバに出入りするガス流は、エンコーダストリップまたはテープを冷却するために使用することができる。
【0111】
図29は、本開示のいくつかの実施形態による、統合リニア発電機システム2900の例示的なガススプリングシステムの図を示す。図示のように、シリンダ2902は、ポート2962(例えば、ガススプリング補給ガスを受け取るため)およびポート2963(例えば、統合リニア発電機システム2900のベアリングハウジング2916にガスベアリング用のガスを供給するため)を含む。図示のように、リザーバ2998は、シール2992を使用してシリンダ2902にシールし、シール2993を使用してベアリングハウジング2916にシールする。図示のように、ベアリングハウジング2916は、ステータ2917に結合される(例えば、1つまたは複数のマウント、フレクシャ、または表示されていない他のコンポーネントを使用する)。トランスレータチューブ2912およびシール2979を備えたピストン2911は、ガススプリングシリンダ2902に沿って軸方向に移動するように構成されている。図示のように、ピストン2911は、保守、検査、または修理のためにシリンダ2902から外で軸方向に配置される。ハッチ2999は取り外し可能であり、ピストン2911、シール2979、およびトランスレータチューブ2912の端部へのアクセスを可能にする。例えば、ハッチ2999は、動作中、リザーバ2998に取り付けられ(例えば、ファスナ、クランプ、スライド接合、ヒンジ、または任意他の取り付け具を使用して)、リザーバ2998に対してシールすることができる。リザーバ2998は、ポート2962に供給するための補給ガスを受け取るためのポート2967を含むことができる。
【0112】
図30は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なガススプリングシリンダアセンブリ3000の側面断面図を示す。ガススプリングシリンダアセンブリ3000は、シリンダ3002、ヘッド3012、スペーサ3015、エネルギー吸収体3005、およびブリージングポート3004を含む。シリンダ3002は、ファスナ3013によってヘッド3012に取り付けられているフランジ3006を含む。スペーサ3015は、フランジ3006とヘッド3012との間に軸方向に配置される。フランジ3006、スペーサ3014、およびヘッド3012は、スライドブッシング3014を収容するための対応する凹部を有する(例えば、図31の文脈でさらに説明される)。エネルギー吸収体3005は、図示のように、シリンダ3002の半径方向内側に配置されている。トランスレータ3020が十分に内側に(例えば、対応する発電機アセンブリの中心に向かって)移動する場合、トランスレータ3020は、トランスレータの運動エネルギーを変換するように構成されたエネルギー吸収体3005に接触して変形させる。シリンダ3002は、ファスナ3031によってフレームシステム3050にマウントするためのフランジ3030を含む。いくつかの実施形態では、ガススプリング3098の圧縮比に影響を与えるためにスペーサ3015を含めることができる。図31は、本開示のいくつかの実施形態による、スライドブッシング3014を使用して開かれた、例示的なガススプリングシリンダアセンブリ3000の側面断面図を示す。スライドブッシング3014は、ヘッド3012、スペーサ3015、またはその両方が、(例えば、ファスナ3013が取り外されるか、さもなければ緩められるとき)フランジ3006からある距離で軸方向に取り外されることを可能にする。いくつかの実施形態では、距離は、ピストン3021、シール3022、チューブ3023、任意の他の適切なハードウェア、またはそれらの組み合わせのシールの取り外し、取り付け、および検査を可能にするのに十分である。例えば、シリンダ3002は、組み立て位置から任意の適切な長さだけ分離することができ、これは、検査、保守、修理、またはそれらの任意の組み合わせに十分である。いくつかの実施形態では、スペーサ3015は、リングコンプレッサとして機能するように構成されている(例えば、リングの取り外し、リングの取り付け、リングの交換、リングの検査、またはそれらの任意の組み合わせのために)。
【0113】
ベアリングシステムは、摩擦損失を低く抑えながら、トランスレータの動きを(主に半径方向に)拘束するように構成されている。ベアリングシステムは、例えば、接触ベアリング、非接触ベアリング、もしくはそれらの組み合わせ、または、低摩擦を提供しながらトランスレータ運動をサポートするための他の任意の適切な手段を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベアリングシステムは、例えば、トランスレータの摩擦のない、ほぼ摩擦のない、または低摩擦の動きのためのガスベアリングとして機能するようにトランスレータに対してガスの層を提供するように構成されたガスベアリングシステムを含む。例えば、ガスベアリングシステムは、トランスレータとトランスレータが移動するベアリング表面との間に加圧ガスの層を維持することができる。
【0114】
図32は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なベアリングシステム3200のシステム図を示す。ベアリングシステムは、例えば、1つまたは複数のベアリングハウジング(例えば、ベアリングハウジング3212および3214)、レギュレータ3210、タンク3208、対応するフィルタを備えた任意選択の補助ベアリングガス供給システム3250、コンプレッサ、弁、配管、センサ、任意のその他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0115】
ベアリングハウジング3212および3214は、例えば、ガスベアリングに接合するように構成されたベアリング表面(例えば、多孔性であり得るか、オリフィスを含むか、またはその両方)を含み、ガスベアリングは、次に、トランスレータに接合する。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングはステータにマウントされている。したがって、いくつかのそのような実施形態では、ベアリングハウジングとステータの位置合わせ(例えば、横方向および軸方向の位置合わせ)が維持され、これにより、リニア発電機の軸に沿ったトランスレータの線形運動が可能になる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングは、ベアリングハウジングとトランスレータとの間の位置合わせを調整するための機構、ベアリングハウジング間の位置合わせを調整するための機構、またはその両方を含む。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングは、トランスレータチューブの膨張および収縮(例えば、熱膨張または収縮によるもの、圧力によるもの)を自動的に調整する機構を含むことができる。ベアリングハウジング3212および3214は、例えば、共通の供給または複数の供給から供給される(例えば、任意の適切な断面の)オリフィス、共通のガス供給または複数のガス供給から供給される多孔質層、またはそれらの組み合わせを介して、ベアリングガスをガスベアリングに供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3212および3214は、対応するトランスレータを実質的に方位角方向に(例えば、必ずしも方位角方向に連続的である必要はなく)取り囲むように構成されている。いくつかの実施形態では、トランスレータチューブは、ガスベアリングに接合するように構成されたベアリング表面(例えば、研磨された、またはそうでなければ滑らかな表面)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングの内面は、表面同士が接触した場合のトランスレータ表面またはベアリング表面(例えば、ベアリング表面)への損傷(擦り傷またはかじり)を最小限にするために、低摩擦材料(例えば、研磨可能な粉末コーティング、グラファイトベースのコーティング、セラミックベースのコーティング)でコーティングされ得る。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3212および3214は、対応するトランスレータを部分的に方位角方向に囲むように構成されている。
【0116】
任意選択のタンク3208は、ベアリングガスを蓄積するための囲い込まれた容積を提供するように構成され、したがって、ベアリングガス供給の変動を低減する。いくつかの実施形態では、例えば、タンク3208は、ガススプリングシステムの高圧ポート(例えば、図22の高圧ポート2205、図23図24の高圧ポート2405、または図25の高圧ポート2505)、補助システム3250、またはその両方からベアリングガスを受け取るように構成されている。いくつかの実施形態では、補助システム3250は、すべてのベアリングガスをベアリングハウジング3212およびベアリングハウジング3214に供給することができる。例えば、起動またはシャットダウン中、または保守イベント中に、補助供給システム3250は、すべてのベアリングガスをベアリングハウジングに供給し得る(例えば、ガススプリングシステムが必要最小限のベアリングガスの流れを提供できない場合、またはガススプリングシステムが必要な圧力以上のベアリングガスを提供できない場合)。任意選択のレギュレータ3210は、ベアリングガスを一定またはほぼ一定の圧力でベアリングハウジング3212および3214に送達するための圧力レギュレータとして機能する。レギュレータ3210は、任意の適切なタイプの圧力レギュレータ(例えば、能動または受動)、流れ絞り(例えば、オリフィス、受動弁、または制御可能な弁)、任意のその他の適切な機器、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、フィルタ(図32には示さず)がレギュレータ3210の上流または下流に含まれる。いくつかの実施形態では、レギュレータ3210は、ベアリングハウジング3212および3214への圧力を調整するために(例えば、手動または遠隔で)制御可能であり得る。いくつかの実施形態では、タンク3208、レギュレータ3210、またはその両方を含める必要はなく、供給源からのベアリングガスは、ベアリングハウジング3212および3214に直接送達され得る。タンク3208は、例えば、ガス圧の変動を低減または制限するように構成されたタンク、パイプ、ボックス、プレナム、または任意のその他の適切なコンポーネントなどの任意の適切な圧力容器を含むことができる。いくつかの実施形態では、タンク3208は、統合リニア発電機システムの構造フレームを使用して実装することができる。例えば、構造フレームは、加圧ガス(例えば、ベアリングガス)を収容するように構成された中空部材(例えば、横方向部材、端部部材、チューブ、または他のもの)を含むことができる。
【0117】
例えば、空気は豊富であり、一般に容易に入手可能であるため、空気は便利なベアリングガスであるが、本開示によれば、任意の適切なガスをベアリングガスとして使用することができる。いくつかの実施形態では、ベアリングガスは、十分に乾燥しており(例えば、結露してない)、十分に清浄であり、所望のガスベアリング性能に適した圧力に圧縮することができることが好ましい。ガスベアリングの剛性は、ガスベアリングの圧力に依存し得る(例えば、ガスベアリングの圧力が高いほど、不安定限界まで剛性を高くすることができる)。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3212および3214は、凝縮した液体(例えば、水)がベアリングハウジングに蓄積するか、ベアリングハウジングから排出されるか、またはその両方を可能にするように構成され得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、ガスベアリングシステムは、ガススプリングシステムの高圧ポート(例えば、図22の高圧ポート2205、図23図24の高圧ポート2405、または図25の高圧ポート2505)に結合することができる。例えば、ガススプリングからの圧縮ガスは、高圧ブリージング中にガススプリングから抽出され、任意選択で調整され、ベアリングガスとして使用され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のガススプリングの高圧ポートは、1つまたは複数のガスベアリングを供給し得るタンク3208などのリザーバに結合され得る。いくつかの実施形態では、同じパッケージ内の1つまたは複数のリニア発電機システム上に配置された1つまたは複数のガススプリングの高圧ポートは、共通のリザーバまたは他の手段を介して一緒に結合することができ、同じパッケージ内の1つまたは複数のリニア発電機システムの1つまたは複数のガスベアリングにガスを供給するように構成することができる。いくつかのそのような実施形態では、外部ガスコンプレッサは必要とされない場合があり(しかし、例えば、特に始動のためには、任意選択で含まれ得る)、したがって、さらなる機械システムを含む必要性を回避する。いくつかの実施形態では、外部ガスコンプレッサが含まれ、リニア発電機アセンブリの起動中、シャットダウン中、または保守中(例えば、ガススプリング内の圧力がガスベアリングにガスを供給するのに不十分な場合)にのみ使用される。タンク3208は、高圧ブリージングプロセスの性質のためにパルス化され得る(例えば、図22の弁2215を介した)高圧ポートからのガスの圧力変動を低減するように構成およびサイズ設定されている。
【0119】
いくつかの実施形態では、補助システム3250は、任意選択でベアリングガスをガスベアリングに供給するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、リニア発電機の起動中に、ガススプリングシステムは、ガスベアリングとして機能するのに十分なガスをまだ提供しない場合があり(例えば、十分なベアリング剛性を有するために)、補助システム3250を使用して適切な圧力のベアリングガスを提供することができる。いくつかのそのような実施形態では、いったんガススプリングシステムが十分なベアリングガスを提供できると、補助システム3250は非アクティブ化されるが、いくつかの実施形態では、補助システム3250は、スタンバイモードのままであるか、または少なくともいくらかのベアリングガスを提供し続ける(例えば、ガススプリングシステムを補足する)ことができる。さらなる実施例では、補助システム3250は、リニア発電機システムが実質的にオフになっている(例えば、電力を生成していない)保守イベント中に適切な圧力および流れでベアリングガスを提供するように構成することができる。
【0120】
図2を参照すると、ベアリングハウジング216、217、226、および227、またはそのサブセットは、例えば、それぞれ図23図24および図25の高圧ポート2305、2405、または2505、補助システム2950、またはその両方などの単一のベアリングガス源から供給され得る。いくつかの実施形態では、例えば、図2のベアリングハウジング216、217、226、および227のいずれかは、ガススプリング298またはガススプリング299のいずれかによって供給され得る。いくつかの実施形態では、パッケージ内に配置されている任意のガススプリングは、同じパッケージ内に配置されている任意のガススプリングによって供給され得、パッケージは、1つ以上の発電機アセンブリを含むことができる。図33は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリ部分3300の断面図を示す。発電機アセンブリ部分3300は、トランスレータ3360、ステータ3350、ベアリングハウジング3302および3304、およびガスベアリング3312および3314を含む、統合リニア発電機システムの部分アセンブリを含む。トランスレータ3360は、剛体結合ピストンおよび剛性トランスレータを形成するための他のコンポーネントとして機能するチューブ3362、反応セクションに接触するように構成されたピストン3361、ガススプリングに接触するように構成されたピストン3364、およびステータ3350と電磁的に相互作用するように構成されたセクション3363を含む。チューブとして論じられているが、チューブ3362は、任意の適切な断面形状を有してもよく、したがって、ガスベアリング3312および3314は、対応する形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、チューブ3362は、長方形の断面を有することができ、したがって、ガスベアリング3312および3314は、環状ではなく平坦であり得る。いくつかの実施形態では、トランスレータ3360は、その長さの少なくとも一部にわたって1つまたは複数のテーパ領域を含む。例えば、トランスレータ3360は、反応ピストン3361からの高温熱伝達を受ける可能性がある。高温の結果として、トランスレータ3360は、最大許容エアベアリングクリアランスを超える熱膨張を経験する可能性がある。いくつかの実施形態では、トランスレータ3360は、トランスレータの熱膨張を補償するために1つまたは複数のテーパセクションを含むことができ、トランスレータおよびエアベアリングがある範囲の動作条件にわたって機能することを可能にする。
【0121】
ベアリングハウジング3302および3304は、それぞれ供給ライン(複数可)3303および3305からベアリングガスを受け取り、それぞれのガスベアリング3312および3314を形成するように構成されている。例えば、管状形状を参照すると、ベアリングハウジング3302および3304のそれぞれは、半径方向内向きの表面に配置され、それぞれの環状ガスベアリング3312および3314に接合するように構成されたベアリング表面を含むことができる。チューブ3362は、環状ガスベアリング3312および3314に接合するように構成された円筒形ベアリング表面を含むことができる。動作中、ガスベアリング3312および3314は、トランスレータ3360が、低いか、ほぼゼロか、またはゼロの摩擦で軸3390に沿って移動し、軸3390から離れる実質的な横方向(例えば、半径方向)の動きを防止するのを可能にする。例えば、ガスベアリング3312および3314は、動作中、ステータ3350(例えば、その鉄および銅部分)とセクション3363の間のモーターエアギャップ3316を維持するように構成することができる。ガスベアリング3312および3314、ならびにモーターエアギャップ3316は、任意の適切な厚さを有し得ることが理解されよう。例えば、一般に、厚さは、信頼性の高い動作を保証しながら、可能な限り薄くすることが好ましい。供給ライン(複数可)3303および3305は、ベアリングガスをベアリングハウジング3302および3304にそれぞれ送達するように構成された1つまたは複数のパイプ、チューブ、ホース、プレナム、任意の他の適切な導管、任意の適切なフィッティング、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、供給ライン3303および3305は、タンク(例えば、図32のタンク3208)をそれぞれのベアリングハウジング3302および3304に結合する可撓性ホースまたは剛性チューブを含むことができる。いくつかの実施形態では、図示のように、ベアリングハウジング3302および3304は、重力、圧力(例えば、加圧ベアリングガスによるパージを介する)、または温度(例えば、凝縮液の蒸発を介する)に基づいて凝縮液を除去できるように構成されたそれぞれの排液ライン3392および3394を含む。排液ライン3392および3394は、例えば、バルブ、配管、ホース、チューブ、フィッティング、センサ、凝縮液蒸発プレート、およびベアリングハウジングから凝縮液を除去するための任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、排液ライン3392および3394は、重力を使用して凝縮液を除去することを可能にするためにそれぞれのベアリングハウジング3302および3304上に配置され得る(例えば、大気圧を超えるベアリングガス圧の有無にかかわらず、廃液ポートが開かれたときに凝縮相が流出することを可能にするためにベアリングハウジングまたはその近くに配置される)。いくつかの実施形態では、排液ライン3392および3394からの凝縮液は、リニア発電機アセンブリまたは、液体状態のリニア発電機アセンブリ、蒸気ステータ、もしくはその両方を囲い込むパッケージから除去される。例えば、ライン3392および3394からの凝縮液は、リニア発電機アセンブリまたはリニア発電機アセンブリを囲い込むパッケージから、液体として環境またはリザーバに移送され得る。さらなる実施例では、ライン3392および3394からの凝縮液は、リニア発電機アセンブリまたはリニア発電機アセンブリを囲い込むパッケージから、リニア発電機アセンブリまたはリニア発電機アセンブリを囲い込むパッケージからの排気中の蒸気として(例えば、蒸発を介して)移送され得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方は、ステータ3350に堅固に取り付けられている。例えば、ベアリングハウジング3302および3304をステータ3350に堅固に取り付けることは、トランスレータ3360にかかる横方向(例えば、半径方向)の負荷を打ち消すのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方は、1つまたは複数のフレクシャ(例えば、1つまたは複数の方向における剛性を規定されている)、固定具、マウント、ファスナ、任意の他の適切なハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせを介して、ステータ3350に取り付けられ得る。例えば、ベアリングハウジングは、フレクシャに取り付けることができ、これが次に(例えば、マウントによって)ステータに結合され、フレクシャは、ベアリングハウジングが、位置合わせを維持しながら、縦揺れ、偏揺れ、または他の方法でトランスレータに適合することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方をステータ3350に取り付ける必要はなく、ドライバシリンダ、反応シリンダ、リニア発電機システムの他の任意の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方は、ステータ3350、ドライバシリンダ、反応シリンダ、リニア発電機システムの他の任意の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに取り付けることができる。
【0123】
説明すると、トランスレータ/エアベアリングシステムのカンチレバー設計は、トランスレータに与える制約を最小限にし、製品の設計と製造を、例えば位置合わせ不良に対してより耐性のあるものにする。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方は、反応シリンダまたはガススプリングシリンダに取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304の一方または両方は、リニア発電機アセンブリの外部フレーム、ハウジング、またはブロックに取り付けることができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、ベアリングガスは、実質的に半径方向内向きの方向(すなわち、軸3390に向けられた流線)でベアリングハウジング3302および3304を出るように(例えば、それぞれのガスベアリング3312および3314を形成するように)構成されている。ベアリングガスは、ベアリングハウジング3302および3304の多孔質セクション、ベアリングハウジング3302および3304内のダクトおよびオリフィス、またはそれらの組み合わせを通って流れ、それぞれのガスベアリング3312および3314に到達することができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング3302および3304は、例えば、トランスレータ3360との接触に対応するための、対応するベアリング表面でのコーティング、消耗層、乾燥フィルム潤滑剤、またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングは、トランスレータの周りで(例えば、360°)完全かつ連続的に方位角方向に延びる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジングは、トランスレータの周りの方位角範囲に延びる1つまたは複数のベアリングセグメントを含む。例えば、ベアリングハウジングは、トランスレータの周囲に90度の間隔で配置された4つのベアリングセグメントを含むことができ、ベアリングセグメント間に方位角のギャップがある。ベアリングハウジングは、任意の適切な数のギャップを有し、任意の適切な構成でトランスレータの周りに配置された任意の適切な数のベアリングセグメントを含むことができる。
【0125】
いくつかの実施形態では、トランスレータ3360は、トランスレータ3360を所定の位置に(例えば、軸方向、半径方向、方位角方向、またはそれらの組み合わせに)実質的にロックするために、ステータ3350、ベアリングハウジング3302、ベアリングハウジング3304、またはそれらの組み合わせの対応する機構と係合し得る1つまたは複数の機構を含むことができる。例えば、動作していないとき(例えば、保守、検査、または修理中)、トランスレータ3360は、ステータ3350に対して適切な軸方向位置に配置され、所定の位置にロックすることができる。トランスレータ3360は、機構(例えば、止まり穴、貫通穴、ノッチ、スロット、ピン、表面、任意の他の適切なボス機構またはくぼみ機構、またはそれらの任意の組み合わせ)を含むことができ、これは、トランスレータ3360が1つまたは複数の方向に移動するのを防ぐための対応する機構によって係合することができる。例えば、トランスレータ3360は、トランスレータ3360の軸方向運動を防止する1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数の止まり穴を含むことができる。さらなる実施例では、トランスレータ3360は、トランスレータ3360の軸方向の動きを妨げる1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数のノッチを含むことができる。
【0126】
図34は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分3400の断面図を示す。発電機アセンブリ部分3400は、シリンダ3402(例えば、反応シリンダ)、トランスレータ3410および3420、ステータ3417および3427、ベアリングハウジング3416および3426、ならびにシール3415および3425を含む、統合リニア発電機システムの部分アセンブリを含む。トランスレータ3410は、例えば、シール3479を備えたピストン3411、チューブ3412、およびセクション3413を含む。トランスレータ3420は、例えば、シール3489を備えたピストン3421、チューブ3422、およびセクション3423を含む。
【0127】
考察の目的で、発電機アセンブリ部分3400は、シリンダ3402の軸方向の反対側に、両方とも弁なしで吸気ポートおよび排気ポートを有する、ユニフロー掃気を使用すると見なされる。したがって、考察の目的で、トランスレータ3410は、ピストン3411が吸気ブリージングポート3419を覆い、開放するので、吸気側のトランスレータと見なされる。さらに、考察の目的で、トランスレータ3420は、ピストン3421が排気ブリージングポート3429を覆い、開放するので、排気側のトランスレータと見なされる。本開示によれば、ユニフロー掃気以外の掃気技術が使用され得ることが理解されるであろう。
【0128】
シール3415および3425は、シリンダ3402とそれぞれのベアリングハウジング3416および3426との間のシールを提供する。いくつかの実施形態では、シール3415および3425は、シリンダ3402に対して(例えば、半径方向外面または軸方向外面上で)、またそれぞれのベアリングハウジング3416および3426の任意の適切な表面に対してシールする。例えば、それぞれのピストン3411および3421の後ろの(例えば、反応セクション3497から離れた)容積3418および3428は、それぞれ、吸気ガスおよび排気を含むことができる。状況によっては、反応バックセクション3418が大気に放出されることは望ましくない。なぜなら、その中の吸気ガスは、大気圧よりも高いブースト圧力であり、吸気ガスがシリンダ3402のボア3403から大気中に流出する可能性がある(例えば、その結果、吸気ガスが予混合されている場合、燃料を排出する可能性があり、したがってエネルギーを浪費する)からである。同様に、状況によっては、反応バックセクション3428が大気に放出されることは望ましくない。なぜなら、その中の排気ガスは高温であり、近くのコンポーネント(例えば、ステータ3427または他のコンポーネントなど)の性能が影響を受けることを引き起こす可能性があるからである。ベアリングハウジング3416および3426は、加圧ガスをそれぞれのガスベアリングに提供するので、対応するベアリングガスは、さらなるシールとして機能し、シリンダ3402のボア3403からのガスまたは容積3418および3428からのガスが対応するガスベアリングを通過するのを防ぐ。例えば、吸気ガスベアリングの圧力が、吸気システム内の圧力または容積3418内のいずれの圧力よりも大きい場合、吸気ガスは、制限されるか、または周囲(例えば、大気)へのリークが防止される。同様に、排気ガスベアリングの圧力が、排気システム内の圧力または容積3428内のいずれの圧力よりも大きい場合、容積3428内の排気ガスは、制限されるか、または周囲(例えば、大気)へのリークが防止される。シール3415および3425は、例えば、Oリング、クラッシュシール、ガスケット、フランジ、ねじ山、位置合わせ機構、合わせ許容度(例えば、気密に近い合わせ接合)、任意の他の適切なコンポーネントまたは機構、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。セクション3480および3481は、図36および37で拡大図を提供する。いくつかの実施形態では、シール3415、シール3425、またはその両方は、シリンダ3402、それぞれのベアリングハウジング3416および3426、またはそれらの組み合わせに全体的または部分的に統合され得る。例えば、シール3415および3425は、剛性コンポーネントまたはハウジング構造を含む必要はなく、合わせコンポーネント間にOリングまたはガスケットを含むことができる。いくつかの実施形態では、シール3415、シール3425、またはその両方は、シリンダ3402に対して間接的にシールするように構成され得る。例えば、シールは、シリンダ3402に対してシールされている統合リニア発電機システムの別のコンポーネント(例えば、吸気または排気マニホールド)に対してシールすることができる。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ部分3400は、図2に示されるように、1つまたは複数のリングコンプレッサを含むことができる。例えば、それぞれのリングコンプレッサは、それぞれのシール3479および3489と相互作用するために、シリンダ3402の各軸方向端部に配置することができる。
【0129】
図35は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリ部分3500の断面図を示す。発電機アセンブリ部分3200は、図34の発電機アセンブリ部分3400と同様であり、吸気マニホールド3598が含まれ、シール3415は含まれていない。吸気マニホールド3598は、シリンダ3402およびベアリングハウジング3416にシールし、吸気マニホールドおよびシールとして機能する(例えば、図34のシール3415と機能が類似している)。吸気ポート3419は、吸気マニホールド3598内に配置され、吸気ガスは、吸気マニホールド3498から吸気ポート3419に流れる。ベアリングガスまたはその一部は、ベアリングハウジング3416からガスベアリングに流れ込み、次に吸気マニホールド3598に流れ込むことができる。吸気マニホールド3598は、例えば、形状および配置の態様が、バックセクションにガスを含むように配置されている図23図29のリザーバと類似していてもよい(ただし、例えば、ポートの配置、容積、および/または他の態様は異なり得る)。いくつかの実施形態では、排気マニホールドは、発電機アセンブリの排気側に含まれる(例えば、吸気側のインテークマニホールド3598と同様)。いくつかの実施形態では、マニホールドは、シリンダ、ベアリングハウジング、またはその両方と嵌合することができる。
【0130】
図36は、本開示のいくつかの実施形態による、シール3479が吸気ポート3419の前に軸方向に配置されている(例えば、吸気ポートは反応セクション3497に対して閉じられている)、図34のセクション3480の拡大図を示す。ガスベアリング3470のベアリングガスは、ベアリングガスでパージされたベアリングハウジング3416とトランスレータ3410(すなわち、ガスベアリング)との間のベアリングギャップ3461(例えば、ベアリングハウジング3416とトランスレータ3410との間の空間)を維持しながら、軸の両方向に流れることができる。したがって、(例えば、吸気ポートからの)吸気ガスとベアリングガスとの混合物が、ボア3403内のピストン3411の後ろ(例えば、反応バックセクション3418内)に存在することができ、ベアリングガスのみが、ステータ3417(例えば、大気に開放されている可能性がある)の近くに流出する。したがって、ベアリングハウジング3416およびシール3415は、ボア3403のガスを、シリンダ3402を取り巻く雰囲気からシールするように作用する。シール3479は、ピストン3411をシリンダ3402にシールし、図34に示すように吸気ポートの前方に配置される。反応バックセクション3418は、ベアリングハウジング3416からシール3479まで延在し、また、シール3415およびシリンダ3402によって境界が定められている。トランスレータ3410が軸方向に平行移動するにつれて、反応バックセクション3418の容積が変化し、それに応じて境界作用(例えば、圧縮および膨張)を受ける可能性がある。反応バックセクション3418内のガスは、シール3479がポート3419の前方にある場合に反応バックセクション3418からポート3419に流れ込むことができる(例えば、ポート3418を通る流れは不安定である可能性がある)ベアリングガスと吸気ガスの混合物を(例えば、ブローバックおよびブローバイからのガスと共に)含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベアリングガスは空気であり、反応バックセクション3418で吸気ガスと混合するあらゆるベアリングガスは、ボア3403内で反応を受ける吸気ガスに含まれる。例示的な実施例では、ベアリングギャップ3461に流れるベアリングガスの約半分は、反応バックセクション3418に流れ込み、反応セクション3497で反応を受ける可能性がある。空気がベアリングガスである場合、反応セクション3497に入るベアリングギャップ3461からのあらゆる空気は、吸気システムから吸気ポート3419に提供される吸気ガス混合物を片寄らせる。説明すると、リニア発電機からの排気ガス組成の測定値は、吸気ガス組成およびベアリングガス組成の両方を表し得る。反応バックセクション3418内の圧力は、ベアリングギャップ3461内のベアリングガスの圧力よりも低く、その結果、少なくともいくらかのベアリングガスがベアリングハウジング3416から反応バックセクション3418に流れる。
【0131】
図37は、本開示のいくつかの実施形態による、シール3419が吸気ポート後ろの軸方向に配置されている(例えば、吸気ポートは反応セクション3497に対して開かれている)、図34のセクション3481の拡大図を示す。セクション3481および3480は、トランスレータ3410の軸方向位置を除いて同じである。いくつかの実施形態では、シール3415は、この境界作用に影響を与えるようなサイズにすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、シール3415は、ブリージングポートが開いているとき(例えば、図37に示されるように)、反応バックセクション3418内のガス圧が、(例えば、ベアリングガスの十分な流れを確保するために)ガスベアリングのガス圧よりも低くなるように構成されている。反応バックセクション3418は、図37に例示的に示されるように、反応バックセクション3418の容積が最小であるとき(例えば、トランスレータ3410のBDC位置またはその近くで)最大圧力を示し得る。
【0132】
例示すると、所与の動作条件について、反応バックセクション3418の容積がBDCで大きいほど、動作中の反応バックセクション3418の容積圧縮比および容積膨張比が低くなり、したがって、反応バックセクション3418の最大ガス圧が低下する。いくつかの実施形態では、反応バックセクション3418の容積は、反応バックセクション3418内の圧力がベアリングガス圧力よりも低くなることを保証するのに十分な大きさであると同時に、可能な限り低い圧力を達成する(例えば、境界作用を最小限にする)。例えば、説明すると、反応バックセクション3418のピーク圧力は低く保つことができ(例えば、3バール未満)、ピストン3411のストロークにわたる変動は比較的低く保つことができる(例えば、最大:最小圧力間で3:1未満の圧力比)。いくつかの実施形態では、反応バックセクション3418内の圧力は、1.2バールの吸気ガス圧力(例えば、ブースト圧力)で2バール未満に保たれる。いくつかの実施形態では、ガスベアリングは、ベアリングギャップ3461で3~4バールの圧力を達成するという最終目標をもって、6~10バールの供給圧力でベアリングガスによって動作する。反応バックセクション3418内のガスの特性は、トランスレータ3410、ピストン3411、シリンダ3402、シール3415、ベアリングハウジング3416の空間的寸法、またはそれらの相対的寸法(例えば、それらギャップまたはクリアランス)、ならびにシール3479の位置およびトランスレータ3410の位置(例えば、TDCおよびBDCの位置)によって影響され得る。図37は、吸気側に関して示されているが、同じ機構を排気側で利用することができる。
【0133】
図38は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な発電機アセンブリ部分の断面の拡大図を示す。ガスベアリングは、ベアリングハウジング3826とベアリングガスでパージされたトランスレータ3820(すなわち、ガスベアリング)との間のベアリングギャップ3871にベアリングガスの流れを提供することによって形成される。したがって、排気ガスとベアリングガスの混合物がボア3803内のピストン3821の後ろに存在する可能性があり、ベアリングガスのみがステータ3827の近くに流出する(例えば、これは大気に開放され得る)。シール3825は、ボア3803のガスを大気からシールするように作用する。シール3825は、トランスレータ3820の動きに対して固定され、シールホルダー3875にマウントされている。シール3825は、ホルダー3875に取り付けられて示されているが、シリンダ3802、リングコンプレッサ3876、任意の他の適切なコンポーネント、または任意の適切な組み合わせにマウントすることができる。シール3889(例えば、シーリングリングアセンブリ)は、シールと共に移動し、ピストン3821をシリンダ3802にシールする。反応バックセクション3828は、シール3825からシール3889まで延在し、また、リングコンプレッサ3876およびシリンダ3802によって境界が定められている。トランスレータ3820が軸方向に平行移動するにつれて、反応バックセクション3828の容積が変化し、それに応じて境界作用(例えば、圧縮および膨張)を受け得る。反応バックセクション3828内のガスは、ベアリングガスと排気ガスの混合物を含むことができ、この混合物は、シール3889がポート3829の前にある場合、反応バックセクション3828およびポート3829に出入りすることができる(例えば、ポート3829を通る流れが不安定であり得る)。例えば、いくつかの実施形態では、ベアリングガスは空気であり、反応バックセクション3828で排気ガスと混合するあらゆるベアリングガスは、排気システムおよび最終的には大気に排出されるガスに含まれる。例示的な実施例では、ベアリングギャップ3871に流れるベアリングガスの約半分が反応バックセクション3828に流れ込むことができる。説明すると、リニア発電機からの排気ガス組成の測定値は、吸気および排気ベアリングからの吸気ガス組成およびベアリングガス組成の両方を表し得る。反応バックセクション3828内の圧力は、ベアリングギャップ3871内のベアリングガスの圧力よりも低く、その結果、少なくともいくらかのベアリングガスがベアリングハウジング3826から反応バックセクション3828に流れる。ベアリングの機能を維持するために、ベアリング供給圧力より低いバックセクション3828の圧力を維持することが重要であり得る。これが重要である場合、排気マニホールド3879に対する曝露およびバックセクション3838との間のガス交換は、バックセクションの過圧を回避し得る。この実施形態では、ポート3877は、反応バックセクション3828を排気マニホールド3879に結合して、反応バックセクション3828に蓄積する圧力を制限する(例えば、ピストン3821およびシール3889が軸方向外向きにBDCに向かって移動しているとき)。シール3899は、図示のように、シリンダ3802の外面とマニホールド3879との間をシールする。いくつかの実施形態では、これは、ピストン3821がBDCにあるとき、バックセクション3838が依然としてポートおよび排気マニホールド3879とガス交換可能であるように軸方向に十分長いポート長さによって達成することができる。いくつかの実施形態では、バックセクション3828の過圧は、逆止弁によって回避することができる。
【0134】
リングコンプレッサ3876は、保守中の再配置または分解からシール3889を拘束するように構成されている。例えば、シール3889は、リングコンプレッサ3876内に軸方向に配置することができ、これは、保守、検査、設置、取り外し、交換、または他の非動作期間中に発生する任意の他の適切な活動中に軸方向および/または半径方向に移動することができる。スプリング3878は、リングコンプレッサ3876に(図38のホルダー3875を介して)軸方向の力を加えるように構成されており、そのためリングコンプレッサ3876はシリンダ3802と接触したままである。図示のように、スプリング3878はベアリングハウジング3826を押すが、スプリング3878は任意の適切なコンポーネントに対して押すことができる。いくつかの実施形態では、スプリング3878は、単一のコンポーネントまたは単一のアセンブリとして、スプリングコンプレッサ3876および/またはホルダー3875と統合されている。いくつかの実施形態では、リングコンプレッサ3876は、例えば、Vバンド、クランプ、ボルト、ねじ、または任意の他の適切な機械的取り付け方法、または任意の組み合わせを使用して、シリンダに機械的に取り付けられている。いくつかの実施形態では、シール3825、ホルダー3875、リングコンプレッサ3876、およびスプリング3878は、(図38に示されるように)1つの部分、複数の部分、または別個の部分として統合され得る。
【0135】
図39Aは、本開示のいくつかの実施形態による、リングコンプレッサ3975内にシール3989を備えた例示的な発電機アセンブリ部分3900の断面図を示す。いくつかの実施形態では、シール(例えば、示されていないが、図38のシール3825およびシールホルダー3875に類似している)は、図39Aに示される構成では(例えば、保守および検査中に)除去され得る。ベアリングギャップ3971は、ベアリングハウジング3926(例えば、ステータ3927にマウントされ得る)とトランスレータ3920(すなわち、ガスベアリング)との間に配置され、ベアリングガスでパージされ得る。シール3989(例えば、シーリングリングアセンブリ)は、ピストン3921をシリンダ3902のボア3903にシールし、図39Aに示されるように、排気ポート3929の外側に配置される。シール3999は、図示のように、シリンダ3902の外面とマニホールド3979との間をシールする。
【0136】
リングコンプレッサ3976は、保守中の再配置または分解からシール3989を拘束するように構成されている。例えば、図示のように、シール3989は、リングコンプレッサ3976内に軸方向に配置される(例えば、保守、検査、設置、取り外し、交換、または他の非動作期間中に発生する任意の他の適切な活動中に)。図示のように、シール3989は、(例えば、シール3989の摩耗に対応するために)シーリングリングアセンブリを形成するマルチパートシールを含む。いくつかの例示的な実施形態では、リングコンプレッサ3976は、シール3989へのアクセスを提供するために開くことができるクラムシェル構造を含む。他の例示的な実施形態では、リングコンプレッサ3976は、単一の部品からなり得て、シール3989へのアクセスを提供するために、邪魔にならないように軸方向に移動され得る。
【0137】
図39Bは、本開示のいくつかの実施形態による、リングコンプレッサ3976がシール3989から軸方向外向きに取り外された、図39Aの例示的な発電機アセンブリ部分3900の断面図を示す。図示のように、リングコンプレッサ3976が半径方向外側に移動されて、シール3989は部分的に分解され、セグメントがピストン3921から取り外される。例えば、図39Bに示される構成は、シール3989の検査もしくは交換、ピストン3921のランドもしくはリング溝の検査の間の時間、または発電機アセンブリの動作外のその他の適切な時間に対応し得る。いくつかの実施形態では、リングコンプレッサ3976は、リングセグメントを除去するために、半径方向外向き、軸方向外向き、またはその両方に移動するように構成されている。
【0138】
いくつかの実施形態では、図34図39のシールおよびベアリングハウジングは、ガススプリングピストンおよびシリンダと共に使用され得る。例えば、図22図29の文脈で論じられるように、リザーバは、シリンダとベアリングハウジングとの間のシールとして機能し得る。いくつかの実施形態では、シール(例えば、シール34115、シール3425、またはその両方)、吸気マニホールド3298は、図26図28に示される配置と同様に、ステータ(例えば、ステータ3417、ステータ3427)に対して嵌合するか、さもなければシールすることができる。
【0139】
いくつかの実施形態では、トランスレータ3920は、トランスレータ3920を所定の位置(例えば、軸方向、半径方向、方位角方向、またはそれらの組み合わせ)に実質的にロックするために、発電機アセンブリの対応する機構と係合し得る1つまたは複数の機構(図示せず)を含むことができる。例えば、図39Bの構成では、トランスレータ3920は、(例えば、ステータ3927、ベアリングハウジング3926、シリンダ3902、またはそれらの機構に対して)発電機アセンブリの適切な軸方向位置に配置され、所定の位置にロックされ得る。トランスレータ3920は、機構(例えば、止まり穴、貫通穴、ノッチ、スロット、ピン、表面、任意の他の適切なボス機構またはくぼみ機構、またはそれらの任意の組み合わせ)を含むことができ、これは、トランスレータ3920が1つまたは複数の方向に移動するのを防ぐための対応する機構によって係合することができる。例えば、トランスレータ3920は、トランスレータ3920の軸方向運動を防止する1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数の止まり穴を含むことができる。さらなる実施例では、トランスレータ3920は、トランスレータ3920の軸方向の動きを妨げる1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数のノッチを含むことができる。
【0140】
図40は、本開示のいくつかの実施形態による、シール4061を有する発電機アセンブリ部分4000の断面図を示す。発電機アセンブリ部分4000は、例えば、図34の発電機アセンブリ部分3400の片側に類似していてもよい。発電機アセンブリ部分4000は、図示のように、マニホールド4098と、シリンダ4002とベアリングハウジング4016との間をシールするシール4061とを含む。あるいは、シールは、マニホールド4098とベアリングハウジング4016との間をシールするように構成することができる(例えば、シール4062によって示される)。マニホールド4098は、(例えば、シール4062を使用して)シリンダ4002にシールし、吸気ガスをポート4019に向けるか、または排気ガスをポート4019から向ける(例えば、発電機アセンブリマニホールド4098のどちら側に取り付けられているかに応じて)。ポート4019は、マニホールド4098内のシリンダ4002に配置されている。ベアリングガスまたはその一部は、ベアリングハウジング4016からガスベアリングに流れ、次にマニホールド4098に流れることができる。マニホールド4098は、例えば、形状および配置の態様が、バックセクションにガスを含むように配置されている図23図28のリザーバと類似していてもよい(ただし、例えば、ポートの配置、容積、および/または他の態様は異なり得る)。いくつかの実施形態では、シール4061は、取り外し可能であり得るハッチ4099を含む。例えば、ハッチ4099は、ピストン4011、シール4079、またはチューブ4012の端部の保守を可能にする。
【0141】
図41は、本開示のいくつかの実施形態による、ベアリングハウジングに対してシールする吸気マニホールドを有する発電機アセンブリ部分4100の断面図を示す。発電機アセンブリ部分4100は、例えば、図34の発電機アセンブリ部分3400の片側に類似していてもよい。発電機アセンブリ部分4100は、図示のように、シリンダ4102とベアリングハウジング4116との間をシールするマニホールド4198を含む。マニホールド4198は、シール4162を使用してシリンダ4102にシールし、シール4161を使用してベアリングハウジング4116にシールし、吸気ガスをポート4119または排気に向けるか、または排気ガスをポート4119から向ける(例えば、発電機アセンブリマニホールド4198のどちら側に取り付けられているかに応じて)。ポート4119は、マニホールド4198内のシリンダ4102に配置されている。ベアリングガスまたはその一部は、ベアリングハウジング4116からガスベアリングに流れ、次にマニホールド4198に流れることができる。マニホールド4198は、例えば、形状および配置の態様が、バックセクションにガスを含むように配置されている図23図29のリザーバと類似していてもよい(ただし、例えば、ポートの配置、容積、および/または他の態様は異なり得る)。いくつかの実施形態では、マニホールド4198は、取り外し可能であり得るハッチ4199を含む。例えば、ハッチ4199は、ピストン4111、シール4179、またはチューブ4112の端部の保守を可能にする。
【0142】
平行移動アセンブリまたは「トランスレータ」は、ガス容積の膨張と圧縮をステータとの電磁相互作用に結合して電力を生成するアクチュエータである。したがって、トランスレータは、圧力および電磁力の下で移動し、ステータの位相で起電力(emf)を生成し(例えば、ステータによって生成された起電力に逆に反応し)、名目上リニアの移動経路を実現し、そして動作サイクル中に発生する熱的および機械的負荷に耐えることができる。
【0143】
図42は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータ4200の側面図を示す。図43は、本開示のいくつかの実施形態による、トランスレータ4200の軸方向端面図を示す。図43の軸方向端面図は、方向4201から取られている。トランスレータ4200は、ピストン4211および4214が堅固に結合されている(例えば、ボルト締め、ねじ込み、クランプ、または溶接されている)チューブ4212を含む。トランスレータ4200は、ステータとの所望の電磁相互作用を可能にするための機構(例えば、磁石)を含むことができるセクション4213を含む。いくつかの実施形態では、図示のように、トランスレータ4200はまた、任意選択で、位置インデックス、アンチクロッキングベアリング表面、またはその両方を提供するようにそれぞれ構成されたレール4215および4216を含む。いくつかの実施形態では、トランスレータ4200はレールを含まず、方位角方向の十分なアンチクロッキング剛性が、(例えば、図49の文脈で説明されるように)ステータとトランスレータとの間の電磁相互作用を介して提供される。いくつかの実施形態では、トランスレータ4200またはそのコンポーネントは、軸4290に関して対称であり得る(例えば、軸4290を中心とする円形形状、ファスナパターン、レールの配置、および回転対称性を有する他の態様を含む)。いくつかの実施形態では、トランスレータ4200またはそのコンポーネントは、軸4290に関して対称である必要はない。いくつかの実施形態では、セクション4213、ピストン4211、およびピストン4214は、チューブ4212と実質的に同じ直径を有し得る。いくつかの実施形態では、セクション4213、ピストン4211、およびピストン4214は、チューブ4212よりも小さいか大きいかの両方である、異なる直径を有し得る。図示のように、トランスレータ4200は、2つのピストン4211および4214を含む。いくつかの実施形態では、ピストン4214は、図22のガススプリング2298などのドライバセクションと接触するように構成されている。同じ軸方向位置に配置されるように図42に示されているが、いくつかの実施形態では、レールは、2つ以上の軸方向位置または領域に含まれる。ピストン4211と4214は同じであってもよいが、同じである必要はない。例えば、ピストン4211および4214は、サイズ(例えば、直径、軸方向の長さ)、機構、シールの数(例えば、1つのリング、または複数のリング)、取り付け(例えば、異なるファスナまたはファスナの向き)が異なり得る。さらなる実施例では、ピストン4211は、反応セクションに接触するように配置することができ、したがって、ピストン4214よりも高い温度、より大きな熱流束、またはその両方に対応するように構成されている。図示のように、トランスレータ4200は、ベアリングハウジング、ガスベアリングに供給するためのガス通路、またはベアリングに接合するように構成された表面以外のベアリングコンポーネント(例えば、ガスベアリング)を含まない。
【0144】
レール4215は、例えば、位置指示またはインデックス付けのための機構を含むことができる表面4230と、アンチクロッキングベアリング表面を含むことができる表面4231および4232とを含む。アンチクロッキングベアリング表面4231および4232は、方位角方向に力を受けることができる(例えば、それらの面は方位角方向に垂直またはほぼ垂直である)。レール4216は、例えば、位置指示またはインデックス付けのための機構を含むことができる表面4240と、アンチクロッキングベアリング表面を含むことができる表面4241および4242とを含む。いくつかの実施形態では、トランスレータは、本開示に従って、トランスレータの周りに任意の適切な方位角または軸方向の位置決めを有する、0、1、2、または3つ以上のレールを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、トランスレータは、複数の位置指示を提供するために(例えば、冗長性、精度、対称性、またはそれらの組み合わせのために)2つ以上のレールを含むことができる。いくつかの実施形態では、トランスレータ4200は、アンチクロッキングレールまたはアンチクロッキング機構を含む必要はない。いくつかの実施形態では、アンチクロッキングレールなしで、トランスレータとステータとの間の磁気相互作用は、方位角方向に適切なアンチクロッキング剛性を提供し得る。いくつかの実施形態では、例えば、アンチクロッキングレール4215および4216なしで、位置インデックス付け機構は、トランスレータ4200に直接取り付けられるか、または直接組み込まれ得る(例えば、チューブ4212に直接取り付けられるか、または直接組み込まれる)。いくつかの実施形態では、アンチクロッキングレール4215および4216なしで、例えば、位置は、ステータとセクション4213との間の電磁相互作用によって決定され得る。いくつかの実施形態では、表面4231、4232、4241、および4242は、対応するアンチクロッキングベアリング(例えば、アンチクロッキングガスベアリングを含むことができる)に接合するように構成されている。アンチクロッキングベアリングは、方位角方向に剛性を提供するため、トランスレータの方位角運動を防止または低減する。いくつかの実施形態では、表面4230または4240は、位置指示またはインデックス付けのための機械加工された機構、位置指示またはインデックス付けのための磁気テープ、光学的または電気的位置センサ、位置指示またはインデックス付けのための他の任意の適切な機構、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ステータに対するトランスレータの位置を感知することは、トランスレータのセクション4213の磁気機構の1つまたは複数の列の位置を感知することによって、外部位置インデックス付け機構を使用せずに決定され得る。例えば、ステータとトランスレータの相対位置を決定するために、逆起電力(emf)を1つまたは複数の相巻線で測定することができる。さらなる実施例では、制御信号(例えば、電流を印加するためのパルス幅変調信号)、測定された電流、またはその両方を使用して、ステータとトランスレータの相対位置を決定することができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、トランスレータ4200は、トランスレータ4200を所定の位置(例えば、軸方向、半径方向、方位角方向、またはそれらの組み合わせ)に実質的にロックするために、発電機アセンブリの対応する機構と係合し得る1つまたは複数の機構を含むことができる。例えば、動作していないとき(例えば、保守、検査、または修理中)、トランスレータ4200は、(例えば、ステータ、ベアリングハウジング、シリンダ、またはそれらの機構に対して)発電機アセンブリの適切な軸方向位置に配置され、所定の位置にロックすることができる。トランスレータ4200は、機構(例えば、止まり穴、貫通穴、ノッチ、スロット、ピン、表面、任意の他の適切なボス機構またはくぼみ機構、またはそれらの任意の組み合わせ)を含むことができ、これは、トランスレータ4200が1つまたは複数の方向に移動するのを防ぐための対応する機構によって係合することができる。例えば、トランスレータ4200は、トランスレータ4200の軸方向運動を防止する1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数の止まり穴を含むことができる。さらなる実施例では、トランスレータ4200は、トランスレータ4200の軸方向の動きを妨げる1つまたは複数のピンと係合するように構成された1つまたは複数のノッチを含むことができる。
【0146】
図44は、本開示のいくつかの実施形態による、テーパ領域4402、および任意選択のスペーサ4470を有する例示的なトランスレータ4400の側面断面図を示す。図示のように、示されている端部4450は、(例えば、シール4461を有する)ピストン4460に結合されているスペーサ4470に結合されている。ピストン4460は(例えば、圧縮および/または化学反応からの)比較的高温のガスと接触し得るので、ベアリング表面4410は、不均一な軸方向温度場を示す可能性があり、これは、半径方向に不均一な熱膨張を引き起こし得る。いくつかの実施形態では、トランスレータチューブ4401は、不均一な半径方向の拡張を可能にして、所望のベアリングクリアランス(例えば、ガスベアリングの厚さ)を維持するように構成されたテーパ領域を含むことができる。例えば、テーパ領域4402は、第1の外径(OD1)4411を有するトランスレータチューブの部分と、第2の外径(OD1より大きいOD2)4413を有するトランスレータチューブの第2の部分との間に軸方向に配置される。説明すると、動作中、パワーシリンダピストン(例えば、反応セクションピストン)からの熱伝達、圧縮ガスおよび反応後ガスへの曝露からの熱伝達、あるいはその両方が、スペーサ4470(例えば、これには、ピストン4460またはトランスレータチューブ4401の熱伝導率よりも低い熱伝導率が含まれ得る)によってトランスレータチューブに対して低減され得る。状況によっては(例えば、テーパ領域がない場合)、熱膨張の大きさにより、直径が最大許容直径よりも大きくなり、十分なガスベアリングクリアランスが維持され得る。トランスレータ4400のテーパ領域4402は、この熱膨張を補償するので、ガスベアリングが一定の動作条件範囲(例えば、トランスレータチューブの軸方向温度プロファイル)にわたって機能できるようになる。テーパ領域4402は、例えば、直線遷移(例えば、円錐形)、区分的線形遷移(例えば、複合円錐形)、湾曲遷移(例えば、任意の適切な曲率、連続的または区分的)、その他の適切な遷移、またはそれらの任意の組み合わせまたは複合遷移などの、任意の適切な形状プロファイルを含むことができる。いくつかの実施形態では、トランスレータ4400は、スペーサ4470を含む必要はなく、ピストン4461は、トランスレータチューブ4401に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ピストンは、少なくとも2つの別個のコンポーネント、ピストンセクション4460、および熱容量などを含んで材料特性が異なる、異なる材料でできていてもよい任意選択のカラーセクション(図示せず)を含むことができる。例示的な実施形態では、ピストンカラーは、トランスレータ4401をピストン4460の高温からより遠くに隔離するのに役立つ。
【0147】
本開示のいくつかの実施形態によれば、低熱伝導率材料が、トランスレータチューブ4401の端面とピストン4460との間に挿入され得る。例えば、低熱伝導率材料は、セラミックまたは金属製のシートまたはリング(例えば、ガスケットに似ている)であってもよい。この材料は、(例えば、動作中)圧縮荷重を支えるように構成されているが、(例えば、熱伝達を減らすために)断熱性がある。絶縁材料は、例えば、セラミック材料または金属などの任意の適切な材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピストン(例えば、より耐熱性の材料でできている)の長さは比較的長く、トランスレータチューブの軸方向端面をシリンダの反応セクションの熱からさらに遠ざける。
【0148】
例えば、一方または他方の合わせ面にくぼみを含めることによって、ポケットを形成して熱伝達を低減するのを助けることができる。凹みは、ピストン、トランスレータチューブ、またはその両方において、切断、打ち抜き、プレス、機械加工、またはその他の方法で形成することができる。さらなる実施例では、熱伝達を低減するために、断熱材料の層を接合面に挿入することができる。断熱材料は、例えば、セラミック(例えば、織られたまたは繊維状のセラミック布またはガスケット)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピストンの全部または一部は、より耐熱性のある材料(例えば、インコネルまたはセラミック)を含む。いくつかの実施形態では、ピストンの軸方向の長さを増加させると、トランスレータチューブの端面がシリンダの反応セクションからさらに離れて移動し、その結果、トランスレータへの熱伝達が低下する。ピストンとトランスレータチューブとの間の接合は、反応セクションピストン、ドライバセクションピストン、または熱伝達を低減することが望まれる他の任意の適切なピストンに対応し得ることが理解されよう。
【0149】
説明すると、動作中、パワーシリンダピストン(例えば、反応セクションピストン)からの熱伝達、圧縮ガスおよび反応後ガスへの曝露からの熱伝達、あるいはその両方が、スペーサ4470(例えば、これには、ピストン4460またはトランスレータチューブ4401の熱伝導率よりも低い熱伝導率が含まれ得る)によってトランスレータチューブに対して低減され得る。状況によっては(例えば、テーパ領域がない場合)、熱膨張の大きさにより、直径が最大許容直径よりも大きくなり、十分なガスベアリングクリアランスが維持され得る。トランスレータ4400のテーパ領域4402は、この熱膨張を補償するので、ガスベアリングが一定の動作条件範囲(例えば、トランスレータチューブの軸方向温度プロファイル)にわたって機能できるようになる。テーパ領域4402は、例えば、直線遷移(例えば、通常の円錐形)、区分的線形遷移(例えば、複合円錐形)、湾曲遷移(例えば、任意の適切な曲率、連続的または区分的)、その他の適切な遷移、またはそれらの任意の組み合わせまたは複合遷移などの、任意の適切な形状プロファイルを含むことができる。
【0150】
いくつかの実施形態では、図示のように、トランスレータ4400は、本開示のいくつかの実施形態による、ポケット4471、または他の凹部機構を含む。ピストン4460は、図示のように、スペーサ4470への接合面(あるいは、例えば、スペーサが含まれていない場合はトランスレータチューブ4401の接合面)の周りに方位角方向に配置された1つまたは複数のポケット4471を含む。ポケット4471は、スペーサ4470またはトランスレータチューブ4401の端面とピストン4460の合わせ面との間の接触面積を減少させる。ポケット4471などのくぼみは、例えば、ポケット、溝、止まり穴、スロット、または接合面で圧縮荷重をまだ分散しながら接触面積を減らすように構成されたその他の適切な形状などの任意の適切な形状であり得る。いくつかの実施形態では、スペーサ4470、トランスレータチューブ4401、またはその両方は、凹部機構を含む。例えば、スペーサ4470、トランスレータチューブ4401、またはその両方は、トランスレータチューブ4401の端面とピストン4460の合わせ面との間の接触面積を減少させる連続的な溝を含むことができる。溝は、例えば、正方形、円形、三角形、台形、複合、またはその他の適切な形状などの、任意の適切な断面形状を含むことができる。いくつかの実施形態では、溝は連続的である必要はなく、分割され得るか、またはポケットを含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、冷却空気は、1つまたは複数の表面またはコンポーネントを冷却するためにトランスレータに向けられる(例えば、図2の2628または図38の3898)。例えば、プレナムは、冷却空気をベアリング表面に向けてベアリング表面を冷却し、熱変形または熱膨張を低減することができる。
【0152】
いくつかの実施形態では、ピストンは、シールの下流の(例えば、トランスレータチューブへの)ブローバイガスの悪影響を低減、制限、分散、またはさもなければ制御するための機構またはコンポーネントを含むことができる。これの実施例は、スペーサ4470とともに図44に示されている。いくつかの実施形態では、ピストン4460は、図6に示される機構を含むか、またはそれを備えて構成され得る。いくつかの実施形態では、図示のように、[スライドに基づいて図6の説明を挿入する]
【0153】
図45は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータチューブ4510の端部、およびカンチレバー断面を有するレール4512の側面断面図を示す。例えば、レールは、トランスレータの回転運動を拘束するように、および/または位置測定のためにエンコーダテープをマウントするように構成され得る。いくつかの実施形態では、レールの厚さはトランスレータチューブの厚さに匹敵し得るので、レールは、トランスレータチューブの局所的な剛性を増加させることが可能であり得る(例えば、少なくともレールが取り付けられている場所で)。いくつかの実施形態では、レールがレールの全長にわたってトランスレータチューブに堅固に結合されている場合、レールはレールの端部で比較的大きな局所応力を受ける可能性がある(したがって、例えば、その結果ベアリング表面の変形を引き起こす)。いくつかの実施形態では、レールは、レールの一部に沿ってのみトランスレータに取り付けられ、レールのカンチレバー部分は、チューブに取り付けられない。したがって、カンチレバー部分を有するレールは、トランスレータアセンブリの剛性にあまり寄与せず、また、引き起こされる変形はより少ない可能性がある。例えば、圧縮荷重(例えば、トランスレータチューブに作用する高圧によって引き起こされる)の下では、完全に取り付けられたレールによって提供される剛性の増加により、ガスベアリング動作と互換性のない真円でない形状の局所的な変形が生じる可能性がある。いくつかの実施形態では、この変形によって最も影響を受けるベアリング表面の部分は、レールの一部を片持ちにすることによってレールの剛性から切り離され得る。図45のトランスレータチューブ4510は、取り付けられた部分4504およびカンチレバー部分4502を有するレール4512に結合されている。トランスレータチューブ4510は、カンチレバー部分4502のない完全に取り付けられたレールを有するトランスレータチューブよりも局所的な応力が少ない。参考のために、トランスレータチューブ4510に取り付けられたピストン4560を示す。
【0154】
図46は、本開示のいくつかの実施形態による、ファスナ4605を介してピストン4650に結合された例示的なトランスレータチューブ4601の端部の斜視図を示す。トランスレータチューブ4601は、シール4602(例えば、Oリング、ガスケット、または他のシール材料)を使用してピストン4650にシールされる。図示のように、ファスナ4605は、ピストン4650を通ってピストン面4651からトランスレータチューブ4601の軸方向端部に軸方向に延びるように配向されている。いくつかの実施形態では、ピストン4650は、例えば、ガススプリングピストンとすることができる。
【0155】
図47は、本開示のいくつかの実施形態による、斜めに向けられたファスナ4705を介してピストン4750に結合された例示的なトランスレータチューブ4701の端部の斜視図を示す。トランスレータチューブ4701は、ピストン4750にシールされている。いくつかの実施形態では、ポケット4707は、ピストン4750(例えば、図示のように)、トランスレータチューブ4701、またはその両方に含まれる。図示のように、ファスナ4705は、(例えば、軸方向に対して)斜めの角度に向けられ、トランスレータチューブ4701の側面を通ってピストン4750内に延びる。いくつかの実施形態では、ピストン4750は、例えば、反応セクションピストンとすることができる。例えば、ファスナ4705がピストン4750の裏側に係合するため(例えば、ピストン面4708から離れて)、形成される隙間の容積が少なくなり、熱伝達、反応消炎、またはその両方が減少され得る。
【0156】
斜めに向けられたファスナは、軸方向に対してゼロ以外の角度で方向付けられる(例えば、軸方向に平行または垂直ではない)。いくつかの実施形態では、斜めに向けられたファスナは、軸方向に比較的短いピストンを可能にする(例えば、ピストンは、ファスナの全長に対応する必要はなく、突出した長さのみに対応すればよい)。いくつかの実施形態では、斜めに向けられたファスナは、(例えば、トルクをかけられたときの所望のボルト張力/伸びのために)所望の長さのファスナを使用しながら比較的短いピストン長さを可能にし、これにより、より短いトランスレータ、より短い総発電機アセンブリ長さ、またはその両方が可能になる。
【0157】
いくつかの実施形態では、ファスナ(例えば、斜めに向けられたファスナ)は、正反対に対向して(例えば、半径方向に対向して)配置され得る。例えば、いくつかのそのような実施形態では、各ファスナからの半径方向の張力の寄与は、反対側のファスナによってバランスが取られ、したがって、正味の軸方向クランプ荷重のみが生じる。いくつかの実施形態では、対向する斜めに向けられたファスナ4430の使用は、最小の長さおよび質量でピストンジョイントに十分な軸方向クランプ荷重を可能にする。ピストンは、任意の適切な数のファスナを使用して、任意の適切な配置で、任意の適切な角度に向けられて、トランスレータチューブに取り付けることができる。例えば、ファスナ(例えば、斜めに向けられたファスナ)は、ピストンの周りに方位角方向に等間隔に配置され得る。さらなる実施例では、斜めに向けられたファスナはグループ化することができ、グルーピングはピストンの周りに間隔を置いて配置される。いくつかの実施形態では、トランスレータの軸方向に平行または垂直な向きのファスナを使用することができる。いくつかの実施形態では、異なる配向または不均一な間隔を有するファスナを使用することができる。
【0158】
いくつかの実施形態では、ピストンの軸方向の長さは、ピストン表面からトランスレータのベアリング表面への熱伝達を低減するか、さもなければ制限するように選択され得る。
【0159】
図48は、本開示のいくつかの実施形態による、トランスレータ4800および追加のコンポーネントの端面図を示す。トランスレータ4800は、トランスレータ4800のトランスレータチューブに少なくとも部分的に堅固に取り付けられたレール4816を含む。ベアリングギャップ4845および4846は、それぞれ、レール4816とベアリングハウジング4841および4842との間に配置される。ベアリングギャップ4845および4846は、トランスレータ4800の方位角位置を維持または他の方法で拘束するためのガスベアリングとして機能するのに適した圧力を有するベアリングガスで満たされるように構成されている(例えば、動作中または他のプロセス中)。
【0160】
ベアリングハウジング4841および4842は、対応するガスベアリングに接合するように構成され、ガスベアリングは、次に、レール4816の対応する表面に接合する。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング4841および4842は、トランスレータ4800に対して静止している。例えば、ベアリングハウジング4841および4842は、トランスレータの横方向の動きを拘束するためのベアリングハウジングであるステータ、トランスレータの横方向の動きを拘束するためのベアリングハウジング(例えば、図33のベアリングハウジング3302および3304)、フレームシステム、任意のその他の適切な据え付けコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに、堅固にマウントされる(例えば、固定される)か、柔軟にマウントされる(例えば、フレクシャを介してマウントされる)か、または統合される(例えば、単一部品とする)ことができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング4841および4842は、トランスレータ4800の向きに方位角剛性を提供する(例えば、トランスレータ4800の方位角回転に対して、したがって方位角アンチクロッキングを提供する)対応するガスベアリングを生成するように構成されている。図示のように、供給ライン4871および4872は、ベアリングガス(例えば、1気圧を超えるコンプレッサまたはガススプリングから供給される加圧ベアリングガス)をそれぞれのベアリングハウジング4841および4842に供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、接触ベアリングは、ガスベアリングの代わりに、またはそれに加えて含まれ得る。例えば、ベアリングハウジング4841および4842の一方または両方は、代わりに、レール4816に接触するように構成されたベアリング表面を含み得るか、さもなければ、レール4816が軸方向にスライドすることを可能にしながら、レール4816の方位角回転を制限し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上のレール、3つ以上のガスベアリングハウジング、またはその両方が提供され、トランスレータの方位角回転を拘束するように構成することができる。例えば、第2のレールおよび対応するベアリングハウジングは、第1のレールおよび対応するベアリングハウジングから180°に配置することができる。いくつかの実施形態では、レールおよびベアリングハウジングは必要とされない場合がある。例えば、リニア発電機システム内の別の機構またはコンポーネント(例えば、ステータ)は、トランスレータの方位角回転を拘束することができる。
【0161】
位置センサ4840は、レール4816の相対位置または絶対位置(したがって、例えば、トランスレータ4800の他の機構の相対位置)を感知するように構成されている。いくつかの実施形態では、トランスレータ4800は、剛性アセンブリである(例えば、各コンポーネントが、振動、圧力誘起ひずみ、または他の小さな摂動以外は実質的に同じ速度で移動する)。いくつかの実施形態では、例えば、位置センサ4840は、エンコーダ読み取りヘッド(例えば、磁気または光学エンコーダ読み取りヘッド)とすることができ、レール4816は、対応するエンコーダテープ(例えば、磁気または光学テープ)を含む。いくつかの実施形態では、位置センサ4840は、エンコーダ読み取りヘッド(例えば、磁気または光学エンコーダ読み取りヘッド)を含むことができ、レール4816は、位置を指示するための1つまたは複数のインデックス付け機構を含む。いくつかの実施形態では、位置センサ4840は、トランスレータ4800に対して静止しており、したがって、ステータ、シリンダ、ベアリングハウジング、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに対するトランスレータの相対運動を感知することができる。例えば、位置センサ4840は、ステータ、ベアリングハウジング、構造フレームシステム、任意のその他の適切な据え付けコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせに堅固にマウントされる(例えば、固定される)か、柔軟にマウントされる(例えば、フレクシャを介してマウントされる)か、または統合される(例えば、単一部品とする)ことができる。位置センサ4840は、絶対センサ、相対センサ、インクリメンタルセンサ、トランスレータ4800の位置を測定するための他の任意の適切なセンサタイプ、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、複数のレール、複数の位置センサ、またはその両方が含まれ得る。例えば、第2のレールおよび対応する位置センサは、第1のレールおよび対応する位置センサから180°に配置することができる。いくつかの実施形態では、レールおよび位置センサは必要とされない場合がある。例えば、リニア発電機システム内の別の機構またはコンポーネント(例えば、ステータ)は、トランスレータの相対位置または絶対位置を決定することができる。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング4841および4842は、凝縮した液体(例えば、空気からの凝縮した水)をベアリングハウジングから排出することを可能にするための機構を含み得る。
【0162】
図49は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なトランスレータ4900およびステータ4970の断面図、ならびに拡大領域4980を示す。図49の断面図は、軸方向位置でのものであり、トランスレータチューブ4902、磁石アセンブリ4903、およびステータ4970を示す。磁石アセンブリ4903は、トランスレータチューブ4902に結合されている(例えば、圧入、固着、粘着、(例えば、接着)、ラッピング、または剛性アセンブリを形成するための他の技術を使用する)。ステータ4970は、例えば、相巻線およびステータ歯(例えば、鉄または鋼、積層シート)を含むことができる。ステータ4970は、トランスレータ4900の磁石アセンブリ4903とエアギャップ4972を形成する。ステータ4970とトランスレータ4900アセンブリの磁気抵抗は、エアギャップ4972のサイズに比例する。エアギャップ4972は、ステータ4970対トランスレータ4900アセンブリの電磁相互作用に直接影響する。いくつかの実施形態では、ステータ4970は、ステータ4970の軸方向長さまたはその一部を継続する方位角ギャップ4971を含むことができ、トランスレータ4900の磁石アセンブリ4903は、磁石アセンブリ4903の軸方向長さまたはその一部を継続する対応する方位角ギャップ4901を含むことができる。ステータのギャップ(例えば、ギャップ4971)および磁石アセンブリのギャップ(例えば、ギャップ4901)は、方位角方向に位置合わせすることができ、動作中に、ステータ4970に対する磁気アセンブリ4903の方位角位置(したがって、例えば、トランスレータ4900およびステータ4970の相対位置)を維持するように作用し得る。ステータ4970およびトランスレータ4900は、トランスレータのアンチクロッキングを提供するように構成された、任意の適切な数の対応するギャップを含み得る(例えば、トランスレータは1つまたは複数のギャップを含むことができ、ステータは1つまたは複数のギャップを含み得る)。ステータとトランスレータの対応するギャップが方位角方向にずれていると、電磁力が発生してギャップが整列する。例えば、領域4980の拡大図の破線の磁石アセンブリは、方位角のずれを示し、復元力FRが生成されることになる。いくつかの実施形態では、ステータの1つまたは複数のギャップは、(例えば、相巻線から離れて配線されるワイヤのための開かれた経路を提供することによって)配線のために相巻線を通過させることを可能にし得る。図49にはほぼ等しいものとして示されているが、ギャップ4971とギャップ4901は方位角の長さが等しい必要はない。例えば、いくつかの実施形態では、ギャップ4971およびギャップ4901は、異なる方位角長さを有してもよく、それらの対応する中心線方位角位置は位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、ギャップ4901、ギャップ4971、またはその両方は、誘電体材料を包含するか、またはそれを含み得る。例えば、ギャップ4901は、プラスチックの「ダミー」磁石で完全にまたは部分的に満たされてもよい。さらなる実施例では、ギャップ4971は、ルーティングのために通過される相巻線を導くためのプラスチックコンポーネントを含み得る。
【0163】
図50は、本開示のいくつかの実施形態による、トランスレータ5000およびステータ5050の断面図を示す。いくつかの実施形態では、ステータ5050は、トランスレータ5000の軸方向運動中(例えば、レール5016がステータ5050と軸方向に一致する場合)、それぞれのレール5016、および任意選択で追加のレールを収容するための1つまたは複数の逃がし5004を含むことができる。いくつかの実施形態では、トランスレータ5000とステータ5050との間のエアギャップは、1つまたは複数の逃がし5004内で維持される必要はない。いくつかの実施形態では、ステータは、トランスレータの軸方向運動中にトランスレータの対応する機構に対応するために1つまたは複数の逃がしを含む。例えば、ステータの一部は、トランスレータとの(例えば、所定の磁気抵抗および寸法許容度を有する)エアギャップを形成するように構成されているが、ステータの他の部分は、トランスレータとのエアギャップを必要としない。いくつかの実施形態では、逃がし5004は必要とされない。例えば、逃がしが必要ないようにレールの高さとエアギャップの組み合わせを十分なものにすることができる。さらなる実施例では、レールは、レールがステータ内で移動しないような位置でトランスレータに取り付けることができる。
【0164】
図51は、本開示のいくつかの実施形態による、トランスレータ5100およびベアリングハウジング5150の断面図を示す。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング5150は、トランスレータ5100の軸方向運動中(例えば、レール5116がベアリングハウジング5150と軸方向に一致するか、さもなければ重なる場合)、レール5116および他の任意のレールを収容するための1つまたは複数の5104を含むことができる。図51に示すように、ベアリングハウジング5150とトランスレータ5100との間に半径方向に配置されたガスベアリングは、1つまたは複数の逃がし5104に延在しない。いくつかの実施形態では、ベアリングハウジング5150とトランスレータ5100との間に半径方向に配置されたガスベアリングは、1つまたは複数の逃がし5104に延在する。いくつかの実施形態では、図示のように、ベアリングハウジング5150はクラムシェルタイプの構造であり、図51に示すように、2つのコンポーネントが互いに結合して完全なベアリングハウジング5150を形成する。明瞭さと説明の容易さのため、本特許出願の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、各機構の実際のまたは相対的なサイズを反映していないことに留意されたい。ベアリングハウジングは、例えば、円形、長方形、多角形、湾曲、または単一のセグメントまたは複数のセグメントを含む任意の他の形状などの任意の適切な形状であり得る。本開示では円筒形として示されているが、トランスレータ「チューブ」は、その軸方向の長さに沿った任意の適切な断面形状または断面形状プロファイルを含むことができる。例えば、トランスレータチューブは、ベアリング表面である外面を含み得、ベアリング表面は、平坦か、円形か、湾曲しているか、区分化されているか、またはベアリングギャップが形成されてガスベアリングを含むことができる他の任意の適切なプロファイルであり得る。いくつかの実施形態では、ガスベアリングは、逃がし5104を含む必要はない。例えば、レールは、レールがガスベアリング内で移動しないような位置でトランスレータに取り付けることができる。
【0165】
冷却システムは、リニア発電機およびハウジングの様々な部分への冷却流体の分配(例えば、空冷用)を容易にするように構成されている。以下の説明は主に空冷システムに言及しているが、冷却システムは、本開示に従って、任意の適切な冷却流体(例えば、ガス、液体、またはそれらの組み合わせ)を分配および調整することができることが理解されよう。冷却は、化学的プロセス(例えば、燃料と空気の反応)、圧縮および膨張プロセス(例えば、作動流体の圧縮作用)、機械的プロセス(例えば、摩擦、または粘性効果から)、電気プロセス(例えば、パワーエレクトロニクスまたは電気部品のオーム損失)、またはそれらの組み合わせによる、熱の形でのエネルギー伝達を打ち消すために実行することができる。
【0166】
図52は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な冷却システム5200のシステム図を示す。例示的な冷却システム5200は、フィルタ5202、ダクト5203、熱交換器5204、ファン5206、冷却ジャケット5250~5254、ダクト5260、任意のその他の適切なダクト(例えば、プレナム、マニホールド、チューブ、配管、およびフィッティング)、ルーバー、センサ、任意の他の適切なコンポーネント(図示せず)、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。
【0167】
ファン5206は、周囲空気または別の適切なガス源を、フィルタ5202、ダクト5203、および熱交換器5204を通して引き込むように構成され、これらは、ファン5206の上流または下流に任意の適切な順序で配置することができ、任意の適切な配置の冷却ジャケット5250、5251、5252、5253、および5254に空気を提供することができる。図52に例示的に示されるように、冷却空気は、冷却ジャケット5250(例えば、反応セクションを収容するシリンダ)に供給され、そこから空気はダクト5260に入り、ダクト5260は、冷却ジャケット5251および5252(例えば、それぞれのステータに配置されている)、ならびに冷却ジャケット5253および5254(例えば、それぞれのガススプリングに配置されている)に並行してガスを分配する。冷却ガスが各冷却ジャケット5250~5254を通って流れるとき、冷却ガスの温度はそれに応じて、熱負荷、冷却ガスの質量流量、および冷却ガスの熱物性に基づいて、上昇する可能性がある。
【0168】
いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254は、発電機アセンブリ5290のコンポーネントをカプセル化し、囲み、または他の方法で覆い隠すプレナムを含む。いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254は、発電機アセンブリ5290のコンポーネントを冷却するように構成された内部通路、チューブ、ホース、冷却プレート、フィン、または他の冷却機構を含む。例えば、いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250は、シリンダの周囲および外側に方位角方向に配置された円筒形シュラウドを含み、シリンダの外側に空気流を導く。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5253および5254はそれぞれ、それぞれのガススプリングシリンダの周囲および外側に方位角方向に配置されたそれぞれの円筒形シュラウドを含み、それぞれのガススプリングシリンダの外側に空気流を導く。いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5251および5252は、発電機アセンブリ5290のそれぞれのステータに統合されている。例えば、冷却ジャケット5251および5252は、それぞれのステータの内部の通路(例えば、ステータの鉄の歯の通路)を含むことができる。
冷却ジャケットは、マニホールド、シュラウド、ベーン、任意のその他の適切な流れ方向付け機構、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。ファン5206から提供される空気は、冷却ジャケット5250~5254内の任意の適切な経路に沿って方向付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254はすべて、ダクト5260から並列に空気を受け取ることができる。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254のいくつかは、互いに並列に、および冷却ジャケット5250~5254の他の1つまたは複数の冷却ジャケットと直列に空気を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254は、任意の適切な順序で直列に配置されている。例えば、順序および配置は、熱負荷、温度制限、配管経路、またはそれらの組み合わせに依存し得る。リニア発電機システムは、(例えば、冷却ジャケット5250~5254とは別の)専用の冷却経路を有する、図52に示されていないコンポーネントを含むことができる。例えば、パワーエレクトロニクス、制御システムエンクロージャ、またはその両方を(例えば、冷却ジャケットを使用して)個別に冷却できる。いくつかの実施形態では、冷却システム5200からの空気流を使用して、パワーエレクトロニクスおよび制御エンクロージャを周囲に対して正圧に維持し、電子部品の動作に有害である可能性のあるほこりおよび他の粒子から電子部品を保護することができる。いくつかの実施形態では、電子部品を冷却するために使用される空気流は、冷却空気からの水分および粒子を低減するための加熱およびフィルタリングを含む、様々な方法で処理され得る。さらなる実施例では、トランスレータのセクションを個別に冷却することができる。いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250の下流のいくらかの冷却空気は、他の冷却目的(例えば、汎用冷却、ステータ冷却、ベアリング冷却、トランスレータ冷却)のためにダクト5260から離れるように向けられ得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、ダクト5203からの吸気ガス(例えば、フィルタリングされている)は、吸気ガス(例えば、空気)の圧力を増加させるブーストブロワー5210に提供され得る。いくつかの実施形態では、追加のフィルタを提供して、ブーストブロワー5210に入る前に空気をさらにフィルタリングすることができる(例えば、より高い関連する圧力降下によるより細かいグレードのフィルタ)。いくつかの実施形態では、吸気ガスは、追加のフィルタの有無にかかわらず、フィルタ5202の上流でブーストブロワー5210に迂回される。次に、吸気ガスは、熱交換器5204を介して(例えば、ブーストブロワー5210の後にガスを冷却するために)、それから吸気システムの他の適切なコンポーネントに向けることができ、その後発電機アセンブリ5290の吸気ブリージングポートに入る。いくつかの実施形態では、熱交換器5204は、ガス対ガス熱交換器、ガス対液体熱交換器、またはそれらの組み合わせとすることができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、冷却ジャケット5250~5254のいくつかまたはすべては、本開示に従って、省略され、組み合わされ、または他の方法で図52に示されるものから変更され得る。いくつかの実施形態では、図52に示されていない追加の冷却ジャケットが含まれ得る。例えば、冷却ジャケットは、1つまたは複数のベアリングハウジング、シール、マニホールド、または他のシステムのコンポーネント(例えば、制御システムのパワーエレクトロニクス、または制御システムの処理装置)に冷却を提供するために含まれ得る。
【0171】
いくつかの実施形態では、冷却システムは、シリンダ、ベアリングハウジング、トランスレータ、または他の適切なコンポーネントの一部を冷却または加熱して、ベアリングのクリアランスおよび摩擦が損傷、摩耗、またはその両方を最小限に抑えるのに十分に低いままであるのを助けるように構成することができる。例えば、ベアリングギャップは、熱効果、軸外荷重、または他の摂動による接触からの摩擦損失を被ることなく、可能な限り薄くなるように選択することができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、冷却システム5200は、トランスレータを冷却するための冷却サブシステムを含む。例えば、圧縮ガスシステムは、トランスレータの対流冷却を提供するためにトランスレータ表面(例えば、そのベアリング表面)に圧縮ガスを提供するために含まれ得る。いくつかの実施形態では、冷却システム5200は、わずかに加熱された(例えば、環境温度を超える温度に加熱された)ガスを1つまたは複数のコンポーネントに提供するように構成されている。例えば、冷却システム5200は、湿度保護を提供するために(例えば、結露を回避するために)、エレクトロニクス(例えば、エンクロージャまたはラック内の)にわずかに加熱された空気を提供し得る。いくつかの実施形態では、冷却システム5200は、流路を制御してコンポーネントの優先的な加熱または冷却を可能にする1つまたは複数の制御可能なアクチュエータを含む。
【0173】
フレームシステムは、位置、位置合わせ、またはその両方を維持し、統合リニア発電機システムのコンポーネントのたわみに対する剛性を提供するように構成されている。例えば、発電機アセンブリの据え付けコンポーネントは、動作中の相対運動を防ぐためにフレームシステムに固定することができる。いくつかの実施形態では、例えば、リニア発電機は、ガスベアリングおよび比較的厳密な空間許容度を使用して動作することができる。したがって、構造的影響(例えば、コンポーネントの重量とマウント)、周期的な圧力負荷、軸外負荷、熱膨張、およびその他の動作上の影響を考慮した空間配置と位置合わせの維持は、低摩擦で長時間の動作にとって重要である。例えば、フレームシステムは、任意の適切な方向(例えば、軸方向、方位角方向、半径方向、またはそれらの任意の組み合わせ)に沿った位置合わせを提供することができる。
【0174】
図53は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステム5300の上面図を示す。例示的なフレームシステム5300は、端部部材5301および5302、軸方向部材5303、任意の他の適切なコンポーネント(図示せず)、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、フレームシステム5300は、軸5350に関して対称であるか、または部分的に対称である(例えば、軸の周りで発電機アセンブリが中心に置かれる)。いくつかの実施形態では、軸方向部材5303は、フレームシステム5300に対する軸方向剛性、軸5350に沿ったコンポーネントの軸方向位置合わせ(例えば、発電機アセンブリのコンポーネントは、軸方向部材5303にマウントすることができる)、またはその両方を提供する。いくつかの実施形態では、端部部材5301および5302は、それぞれのガススプリングシリンダからの力に反作用するように構成されている。例えば、ガススプリングは、軸方向外側に向かってそれぞれのガススプリングヘッドに大きな力を及ぼすことができる(例えば、トランスレータが外側にあり、ガススプリングが圧縮されている場合)。したがって、端部部材5301および5302、ならびに軸方向部材5303は、対応する軸方向の力に対して反作用するように構成することができる。軸方向部材5303は、溶接、ろう付け、固定(例えば、ボルト締め)、またはその他の方法で端部部材5301および5302に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、軸方向部材5303の端部部材5301および5302への取り付けは、(例えば、タイロッドまたは溶接物の使用によって)強固にすることができる。いくつかの実施形態では、軸方向部材5303と端部部材5301および5302との間で開いている領域は、コンポーネントをフレームシステム5300に上から(例えば、クレーンまたは他の昇降装置を使用して)取り付けることを可能にすることによって、リニア発電機システムの比較的容易な製造を可能にする。
【0175】
図54は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステム5400の側面図を示す。例示的なフレームシステム5400は、端部部材5401および5402、軸方向部材5403、横方向部材5404、任意の他の適切なコンポーネント(図示せず)、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、フレームシステム5400は、縦方向の剛性、横方向の剛性、方位角方向の剛性、またはそれらの組み合わせを発電機アセンブリのコンポーネントに提供する。いくつかの実施形態では、例えば、フレームシステム5400は、軸5450に関して対称であるか、または部分的に対称である(例えば、軸の周りで、発電機アセンブリが中心に置かれるか、そうでなければ位置合わせされ得る)。いくつかの実施形態では、軸方向部材5403は、フレームシステム5400に対する軸方向剛性、軸5450に沿ったコンポーネントの軸方向位置合わせ(例えば、発電機アセンブリのコンポーネントは、軸方向部材5403にマウントすることができる)、またはその両方を提供する。いくつかの実施形態では、横方向部材5404は、マウント位置、横方向剛性、軸方向剛性、またはそれらの任意の組み合わせをリニア発電機のコンポーネントに提供する。いくつかの実施形態では、端部部材5401および5402は、それぞれのガススプリングシリンダからの力に対して反作用するように構成されている。例えば、ガススプリングは、軸方向外側に向かってそれぞれのガススプリングヘッドに大きな力を及ぼすことができる(例えば、トランスレータがBDC位置の近くにあり、ガススプリングが圧縮されている場合)。したがって、端部部材5401および5402は、対応する軸方向の力に反作用するように構成することができる。軸方向部材5403は、溶接、ろう付け、固定(例えば、ボルト締め)、またはその他の方法で端部部材5401および5402に取り付けることができる。横方向部材5404は、溶接、ろう付け、固定(例えば、ボルト締め)、またはその他の方法で軸方向部材5403に取り付けることができる。フレームシステムは、軸方向部材5403に対して任意の適切な角度で配置された任意の適切な数の横方向部材を含むことができる。横方向部材の軸方向間隔は、保守(例えば、ベアリング、ピストン、リング、ステータ、およびその他の主要コンポーネントへのアクセス)を容易にするのに十分であり得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、フレームシステムは、リニア発電機システムのコンポーネントを収容するように配置された1つまたは複数のアクセス領域を含む。フレームシステム5400は、第1のリニア電磁機械(LEM)を受け入れるための1つまたは複数の部材のアクセス領域5491、第2のLEMを受け入れるための1つまたは複数の部材のアクセス領域5493、シリンダを受け入れるための1つまたは複数の部材のアクセス領域5492、ガススプリングシリンダを受け入れるための1つまたは複数の部材のアクセス領域5490、およびガススプリングシリンダを受け入れるための1つまたは複数の部材のアクセス領域5494を含む。フレームシステム5400は、1つまたは複数の部材の間に1つまたは複数の開口部を含み、1つまたは複数の開口部は、アクセス領域5490~5494に対応する。アクセス領域5490および5494は、軸方向に(例えば、軸5450に沿って)位置合わせされるか、横方向に(例えば、軸5450に対して)位置合わせされるか、またはその両方とすることができる。
【0177】
図55は、本開示のいくつかの実施形態による、発電機アセンブリ5550に結合されたフレームシステム5500を含む例示的なアセンブリの側面図を示す(例示の目的で断面図に示されている)。例示的なフレームシステム5500は、端部部材5501および5502、軸方向部材5503、横方向部材5504、任意の他の適切なコンポーネント(図示せず)、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む。発電機アセンブリ5550は、フレームシステム5500に固定することができる。例えば、発電機アセンブリ5550のコンポーネント(例えば、1つまたは複数のシリンダ、1つまたは複数のステータ、1つまたは複数のベアリングハウジング、1つまたは複数のシール)は、1つまたは複数の横方向部材5504、軸方向部材5503、端部部材5501、端部部材5502、またはそれらの組み合わせの両方に、位置合わせされるか、取り付けられるか、またはその両方がなされ得る。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ5550のコンポーネントは、マウントコンポーネント、フレクシャコンポーネント、またはそれらの組み合わせを使用して、1つまたは複数の横方向部材5504、軸方向部材5503、端部部材5501、端部部材5502、またはそれらの組み合わせに位置合わせされるか、固定されるか、またはその両方がなされ得る。いくつかの実施形態では、横方向部材は、発電機アセンブリまたはそのコンポーネントを収容するように構成された開口部を含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の横方向部材、またはすべての横方向部材は、任意の適切なプレート、支持体、またはトラス設計を含むことができる。例えば、横方向部材は、単純な梁(例えば、溶接されたボックス梁)、開口部を備えたプレート、または他の任意の適切な設計を含むことができる。いくつかの実施形態では、各それぞれの横方向部材は、それぞれの横方向部材の周辺に延びる開口部を含むことができ、開口部は、発電機アセンブリまたはその一部を収容するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、各横方向部材の開口部は、横方向部材の上部まで延在することができ、したがって、発電機アセンブリまたはその一部を上部から横方向に挿入することができる。さらなる実施例では、発電機アセンブリの一部は、フレームシステムの1つまたは複数の開口部またはその部材を介して挿入、設置、または除去することができる。
【0178】
例示的なフレームシステム5500は、マウント5590および5591を含む。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのマウントをフレームに取り付けることができる。例えば、リニア発電機は、1つまたは複数の周波数範囲で動作することができ、少なくとも1つのマウントは、リニア発電機からの振動を減衰させることができる。図示のように、マウント5590および5591は、フレームシステム5500に取り付けられている。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ5550は、1つまたは複数の周波数範囲で動作し、マウント5590および5591は、リニア発電機からの振動を(例えば、1つまたは複数の周波数範囲で)減衰させることができる。マウント5590および5591は、本開示のいくつかの実施形態に従って、別個であり、マウントシステムの一部であり、組み合わされ、省略され、または他の方法で修正され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のマウントは、フレームシステム5500を輸送するためのローラーまたはホイールを含み得る。
【0179】
発電機アセンブリ5550は、図示のように、シリンダ5551(ガススプリング)、ベアリングハウジング5552、トランスレータ5553、ステータ5554、ベアリングハウジング5555、シリンダ5556、トランスレータ5557、ベアリングハウジング5558、ステータ5559、ベアリングハウジング5560、およびシリンダ5561(ガススプリング)を含む。ベアリングハウジング5552および5555、トランスレータ5553、ならびにステータ5554は、第1のLEMを形成し、ベアリングハウジング5558および5560、トランスレータ5557、ならびにステータ5559は、第2のLEMを形成する。いくつかの実施形態では、第1のLEMおよび第2のLEMは、フレームシステム5500を使用して互いに位置合わせされる。いくつかの実施形態では、ステータ5554およびステータ5559は、フレームシステム5500、フレームシステム5500が置かれるアセンブリテーブルおよび関連する器具、またはその両方を用いて互いに位置合わせされる。例えば、第1のLEMは、第2のLEMに対して横方向に位置合わせされ得る(例えば、第1および第2のLEMのそれぞれのステータのステータボアを位置合わせするために)。さらなる実施例では、第1のLEMは、第2のLEMに軸方向に位置合わせされる(例えば、第1のLEMと第2のLEMとの間の長手方向の間隔を設定するために)。例示的な実施例では、フレームシステム5500を使用してコンポーネントを互いに位置合わせする場合、これは、コンポーネントを互いに対して、およびフレームシステム5500に対して相対的に配置して、所望の位置合わせを達成することを伴う。一旦配置されると、関連するコンポーネントは、取り付け、機械的係合、フレームシステム5500によって画定される境界、フレームシステム5500によって拘束されるか、さもなければ固定される1つまたは複数の他のコンポーネントによって課される制約によって、また、コンポーネントをフレームシステム5500に拘束または固定するための他の適切なメカニズム、またはそれらの任意の組み合わせによって、拘束されるか、さもなければ固定され得る。
【0180】
発電機アセンブリ5550は、例えば、図2の発電機アセンブリ200と同じであっても、類似していてもよい。いくつかの実施形態では、発電機アセンブリ5550は、互いに結合され得るが、結合される必要はない1つまたは複数のサブアセンブリを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、ステータ5554および5559(例えば、対応するベアリングハウジングが接続されているかどうかにかかわらず)をフレームシステム5500にマウントすることができる。シリンダ5551、5556、および5561もフレームシステム5500にマウントして、対応するステータ5554および5559に位置合わせすることができる。したがって、フレームシステム5500は、発電機アセンブリ5550のコンポーネントの位置合わせまたは位置合わせの維持を助けることができる。いくつかの実施形態では、フレームシステム5500は、位置決め機構(例えば、ピン)、マウント機構(例えば、穴パターン、ねじ切りスタッド)、位置合わせ機構(例えば、調整可能なマウント)、またはそれらの組み合わせを含むことができ、これらは、発電機アセンブリの対応する機構と係合することができる。
【0181】
例示的な実施例では、リニア発電機は、構造フレーム(例えば、フレームシステム5500)、シリンダ(例えば、図2のシリンダ202)、第1のLEM(例えば、図2のLEM256)、および第2のLEM(例えば、図2のLEM252)を含むことができる。シリンダは、構造フレームの中央領域に取り付けることができる。第1のLEMは、シリンダの第1の長手方向側に配置され、構造フレームに取り付けられている。第2のLEMは、シリンダの第2の長手方向側に配置され、構造フレームに取り付けられている。第2の長手方向側は、第1の長手方向側の反対側にある。第2のLEMは第1のLEMに位置合わせされ、シリンダは第1のLEMと第2のLEMに位置合わせされる。他の実施形態では、第1のLEMは第2のLEMに位置合わせされ、シリンダは第1のLEMおよび第2のLEMに位置合わせされる。例えば、図2のリニア発電機200の任意の適切なコンポーネントは、構造フレームおよび対応するマウントコンポーネントを使用して互いに位置合わせすることができる。さらなる実施例では、リニア発電機は、構造フレームに取り付けられ、第1のLEM(例えば、図2のLEM256)に位置合わせされた第1のガススプリングシリンダ(例えば、図2のシリンダ204)、および構造フレームに取り付けられ、第2のLEM(例えば、図2のLEM252)に位置合わせされた第2のガススプリングシリンダ(例えば、図2のシリンダ205)をさらに含み得る。さらなる実施例では、構造フレームは、構造フレームへのシリンダの挿入、構造フレームへの第1のLEMの挿入、および構造フレームへの第2のLEMの挿入、ならびに構造フレームへの他のコンポーネントの挿入を可能にする、上面の1つまたは複数の開口部を含むことができる。さらなる実施例では、シリンダ(例えば、図2のシリンダ202)は、1つまたは複数のフレクシャ、マウント、または両方によって(例えば、図56図58に示されるように)構造フレーム(例えば、フレームシステム5500)に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、補助装置を構造フレームに取り付けることができる。例えば、1つまたは複数のパワーエレクトロニクスシステムをフレームシステムの外側、ステータの近くにマウントして、コネクタの長さを減らし、オーム損失を減らし、電磁干渉(EMI)を減らすことができる。さらなる実施例では、吸気システム(燃料システムの有無にかかわらず)、排気システム、またはその両方をフレームシステムの上部にマウントすることができる。さらなる実施例では、発電機アセンブリのテスト、操作、またはその両方に必要な各コンポーネントを、フレームシステムにマウントすることができる。フレームシステム5500は、発電機アセンブリのコンポーネントへのアクセスの便宜を図るための(例えば、アセンブリ、保守、またはその両方のための)、図54のフレームシステム5400と同様のマウント領域を含む。図示のように、フレームシステム5500は、フレームシステム5500に(例えば、非動作状態での圧縮予荷重の有無にかかわらず)圧縮力を提供するように構成されたタイロッド5509を含む。フレームシステムは、本開示のいくつかの実施形態によれば、1つのタイロッドまたは2つ以上のタイロッドを含むことができるが、タイロッドを含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、フレームシステム(例えば、フレームシステム5500)は、フレーム部材の伸びを所定の範囲(例えば、250ミクロン未満、500ミクロン未満、1mm未満、5mm未満、またはその他の適切な範囲)内に制限するように構成されている。例えば、熱および圧力の影響から生じる応力のために、フレームシステムは1つまたは複数の方向にひずみを受ける可能性がある。ひずみは、準定常(例えば、サイクルと比較して比較的大きな時間スケールで発生する)または周期的またはほぼ周期的(例えば、サイクルの動作に起因する)である可能性がある。フレームシステム5500は、シリンダ、ステータ、ベアリングハウジング、任意の他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせの中心線を維持しながら、1つまたは複数のコンポーネントに対する追従(例えば、軸方向追従)を提供するように構成され得る。
【0182】
図56は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なフレームシステム5600の端面図を示す。例えば、フレームシステム5600は、図53のフレームシステム5300および図54のフレームシステム5400に類似したものであり得る。端部部材5601は、開口部5606(例えば、ガススプリングシリンダを収容するため)および機構5604を含む。例示的な機構5604は、軸方向部材5603の取り付け位置の近くに配置された切り欠きを含み、開口部5606の近くの端部部材5601の部分と軸方向部材5603の取り付け位置の近くの端部部材5601の部分との間の剛性を低下させる。例えば、統合リニア発電機システムの動作中、ガススプリングシリンダは、開口部5606の近くの端部部材5601に外向きに向けられた軸方向の力を与えることができる。機構5604は、軸方向部材5603が受ける軸方向の力をそれに応じて低減することを可能にし得る。例えば、機構5604は、開口部5606と軸方向部材5603との間の端部部材5601の部分がフレクシャとして機能することを可能にし得る。さらなる実施例では、機構5604は、軸方向部材5603に伝達される力を低減し、したがって、軸方向部材5603が経験するたわみを低減する。対応するトランスレータがBDCまたはその近くにあるとき、端部部材5601は大きな軸方向の力を受ける可能性があり、これにより軸方向部材5603がたわむ可能性がある。機構5604は、軸方向部材5603への力の伝達、したがってたわみを低減する。軸方向部材5603のたわみの低減は、フレームシステム5600に結合されたコンポーネントの位置合わせを維持するのに役立ち得る。図56には示されていないが、端部部材5601は、ボルトパターン、ボルト円、1つまたは複数の突出スタッド(例えば、ねじ付きスタッド)、1つまたは複数の位置決め機構(例えば、ピン、穴、スロット)、または任意の他の適切なマウント機構を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、端部部材5601および5602は、対応するガススプリングシリンダ(例えば、対応する保持パターンを備えた対応するフランジを有する)をマウントするための穴パターンを含む。いくつかの実施形態では、機構5604を含める必要はない。
【0183】
図57は、本開示のいくつかの実施形態による、端部部材5702、ガススプリングシリンダ5703、およびヘッド5705を含む、例示的な統合リニア発電機システムの部分の断面図を示す。いくつかの実施形態では、ガススプリングシリンダ5703は、端部部材5702の開口部に接合する。例えば、端部部材5702およびガススプリングシリンダ5703は、1つまたは複数の対応する位置決め機構5710を含むことができる。位置決め機構5710は、例えば、スタッドの配置、ピンの配置、穴の配置、スロットの配置、端部部材5702とガススプリングシリンダ5703の相対位置を拘束するための他の適切な機構、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含むことができる。例えば、位置決め機構5710は、端部部材5702およびガススプリングシリンダ5703のそれぞれにおける対応するボルト円、ならびに一方のコンポーネントの一組の位置決めピンおよび他方のコンポーネントの対応する穴を含むことができる。いくつかの実施形態では、ガススプリングシリンダ5703は、端部部材5702に接合するように構成されたフランジ5706を含むことができる。フランジ5706は、ガススプリングシリンダ5703上に、またはその一部として、任意の適切な軸方向位置に配置することができる。例えば、フランジ5706は、ヘッド5705および端部部材5702に接合することができる。さらなる実施例では、フランジ5706は、ヘッド5705と比較して、シリンダ5703の遠位端に配置することができる。さらなる実施例では、フランジ5706は、高圧ポート、低圧、冷却ジャケット、またはそれらの組み合わせに衝撃を与えないように配置することができる。いくつかの実施形態では、端部部材5702は、端部部材5702の1つまたは複数の部分の軸方向剛性を調整するための図56の機構5604と同様の1つまたは複数の機構を含む。端部部材5702は、シリンダ5703の配置の中心線を維持しながら、機構5604を介して(例えば、軸方向に)追従を提供するように構成されている。
【0184】
図58は、本開示の実施形態による、マウント5820および5822を有するシリンダ5802を含む例示的なアセンブリ5800の側面図を示す。図示のように、いくつかの実施形態では、第1のシリンダマウント5820および第2のシリンダマウント5822は、シリンダ5802に取り付けられる。シリンダマウント5820および5822は、シリンダに取り付けられ、フレームに取り付けられて、シリンダ5802を実質的に固定する。シリンダマウント5820および5822は、フレームの任意の適切なコンポーネント(例えば、軸方向部材、横方向部材、またはその両方)に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、シリンダマウント5820および5822は、シリンダ5802の運動またはシリンダ5802の寸法の変化(例えば、熱膨張による)を可能にするように構成され得るか、または可能にする機構を含み得る。例えば、第1のシリンダマウント5820は、軸方向に堅く、取り付け位置をシリンダ5802に拘束することができる。さらなる実施例では、第2のシリンダマウント5822は、軸方向に柔らかく、(例えば、熱膨張により)シリンダ5802を軸方向に膨張および収縮させることができる。いくつかの実施形態では、第1のシリンダマウント5820および第2のシリンダマウント5822の両方が半径方向に堅く、シリンダ5802が半径方向に著しく移動しないように拘束する。第1のシリンダマウント5820および第2のシリンダマウント5822は、軸方向に任意の適切な位置(例えば、ブリージングマニホールド5810および5812のいずれかの側)に配置することができる。例示的な実施例では、第1のシリンダマウントは、吸気側のシリンダに取り付けることができ(例えば、図示のように、吸気ブリージングマニホールド5810の内側)、第2のシリンダマウントは、排気側のシリンダに取り付けることができ(例えば、図示のように、排気ブリージングマニホールド5812の外側)、ここで、吸気端は軸方向拘束の位置である。吸気ブリージングポート5811は、吸気マニホールド5810内に軸方向に配置され、排気ブリージングポート5813は、排気マニホールド5812内に軸方向に配置される。いくつかの実施形態では、シリンダマウント5820は、マニホールド5810に統合されるか、またはその一部である。いくつかの実施形態では、シリンダマウント5822は、マニホールド5812に統合されるか、またはその一部である。例えば、吸気側シリンダマウント5820は、マニホールドのいずれかの側またはマニホールドの両側で、吸気マニホールド5810に取り付けられるか、またはその機構とすることができる。別の実施例では、排気側シリンダマウント5822は、マニホールドのいずれかの側またはマニホールドの両側で、排気マニホールド5812に取り付けられるか、またはその機構とすることができる。アセンブリ5800は、シリンダ5802(例えば、1つまたは複数のステータボア、1つまたは複数のベアリングハウジング、1つまたは複数の他のシリンダ、任意のその他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせと位置合わせされ得る)の配置の中心線を維持しながら、シリンダ5802(例えば、軸方向)の追従を提供するように構成されている。
【0185】
図59は、本開示のいくつかの実施形態による、マウント5920を有する吸気マニホールド5910を備えた例示的なシリンダアセンブリ5900を示す。シリンダアセンブリ5900は、シリンダ5902(例えば、吸気ポート5911および排気ポート5913を有する)、吸気マニホールド5910、排気マニホールド5912、マウント5920、マウント5930、およびフレクシャ5922を含む。マウント5920は、吸気マニホールド5910を構造フレーム(図示せず)に取り付けるように構成されている。マウント5930は、フレクシャ5922を介して排気マニホールド5912を構造フレーム(図示せず)に取り付けるように構成されている。例えば、フレクシャ5922は、大きな応力を被ることなく、熱膨張によるシリンダ5902の軸方向変位を可能にし得る。さらなる実施例では、フレクシャ5922は、シリンダ5902の横方向の変位に対して比較的堅いものとできる(例えば、その結果、軸5970とステータボアとの位置合わせを維持する)。アセンブリ5900は、シリンダ5902(例えば、1つまたは複数のステータボア、1つまたは複数のベアリングハウジング、1つまたは複数の他のシリンダ、任意のその他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせと位置合わせされ得る)の配置の中心線を維持しながら、シリンダ5902(例えば、軸方向)の追従を提供するように構成されている。
【0186】
図60は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的なコア6000の斜視図を示す。図示のように、コア6000は、発電機アセンブリおよびフレーム6050、吸気システム6010、燃料システム6020、排気システム6030、パワーエレクトロニクス6070(例えば、吸気側LEM用)、およびパワーエレクトロニクス6071(例えば、排気側LEM用)を含む。コア6000には、テスト、特性評価、またはその両方を可能にする任意の適切なコンポーネントが含むことができる。例えば、コア6000は、試験のための(例えば、試験中に生成された電力を放散するための)負荷バンク(例えば、抵抗素子のセット)、ACグリッド、DCグリッド、または任意の他の電気負荷に、(例えば、図61に示すように)フルパッケージアセンブリに設置する前に電気的に結合され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のサブシステムは、冗長性、回復力を提供し、動作中に1つまたは複数のコンポーネント障害が発生した場合の継続された動作、または制御されたシャットダウンを可能にする、バックアップコンポーネントを含むことができる。
【0187】
図61は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的な統合リニア発電機システム6100の斜視図を示す。統合リニア発電機システム6100は、エンクロージャ6150、コア6000、およびコア6001を含む。図61は、コア6001が部分的に取り付け/除去された状態で、エンクロージャ6150に取り付けられたコア6000を示している。エンクロージャ6150は、コア6000および6001のそれぞれを取り付けおよび除去するために、いずれかのコアの構造フレームと係合し得るレールシステム6198を含む。別個のコア(例えば、コア6000および6001)を含むことにより、統合リニア発電機システム6100は、モジュール性を示し、システム全体ではなく、コアの交換または修理が可能である。本開示によれば、エンクロージャは、任意の適切な数のコアを収容するように構成することができる。いくつかの実施形態では、エンクロージャ6150は、吸気装置6010(例えば、コア6000および6001に吸気ガスを供給するため)、排気装置6120(例えば、コア6000および6001から排気ガスを受け取るため)、およびエレクトロニクス6130(例えば、コア6000およびコア6001を制御するための制御システムを含むことができる)を含む。例えば、いくつかの実施形態では、吸気装置6010は、コア6000の吸気システム6010に結合する。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、排気システム6120は、コア6000の排気システム6030に結合する。さらなる実施例において、いくつかの実施形態では、エレクトロニクス6130は、コア6000のパワーエレクトロニクス6070および6071に結合する。
【0188】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンポーネント、システム、または補助装置をコア間で共有することができる。例えば、排気調整されたパイプは、複数のコア間で共有され得る(例えば、各コアは、専用の排気システムまたはその専用の調整されたパイプを有する必要はない)。いくつかの実施形態では、2つ以上のパッケージ(例えば、図61の統合リニア発電機システム6100と同様)は、互いに通信していてもよい。例えば、パッケージは、通信ネットワーク(例えば、任意の適切な有線または無線ネットワーク)を介して通信的に互いにリンクされ得る。さらなる実施例では、パッケージは、共有燃料システム、共有冷却システム、共有吸気システム、共有排気システム、共有制御システム、共有パワーエレクトロニクスシステム、任意の他の適切な共有システム、またはそれらの任意の組み合わせによってリンクされ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコアを他のコアに同期させて、効率、電力、またはノイズを含む動作要件を達成することができる。
【0189】
本開示は、本明細書に記載の実施形態に限定されず、任意の適切なシステムの状況で実施できることが理解されよう。いくつかの適切な実施形態では、本開示は、レシプロエンジンおよびコンプレッサに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、エンジンおよびコンプレッサに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、レシプロエンジンおよびエンジンなどの燃焼および反応装置に適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、レシプロコンプレッサおよびコンプレッサなどの非燃焼および非反応装置に適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示はガススプリングに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、オイルフリーレシプロエンジンおよびエンジンおよびコンプレッサに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、内部または外部の燃焼または反応を伴うオイルフリーエンジンに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、圧縮着火(例えば、予混合圧縮着火、層状給気圧縮着火、または他の圧縮着火)、スパーク着火、またはその両方で作動するオイルフリーエンジンに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、ガス燃料、液体燃料、またはその両方で作動するオイルフリーエンジンに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示はリニアエンジンに適用可能である。いくつかの実施形態では、本開示は、内部燃焼/反応を伴う燃焼エンジン、または外部熱添加を伴う任意のタイプの熱エンジン(例えば、熱源または燃焼などの外部反応から)であり得るエンジンに適用可能である。
【0190】
上記は、本開示の原理の単なる例示であり、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者によって様々な修正を行うことができる。上記の実施形態は、限定ではなく例示の目的で提示されている。本開示はまた、本明細書に明示的に記載されたもの以外の多くの形態をとることができる。したがって、本開示は、明示的に開示された方法、システム、および装置に限定されず、以下の特許請求の趣旨内にあるそれらの変形および修正を含むことを意図していることが強調される。
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