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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】計数選別機の出力の自動処理
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/50 20190101AFI20240517BHJP
   G07D 11/40 20190101ALI20240517BHJP
【FI】
G07D11/50
G07D11/40
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022559790
(86)(22)【出願日】2021-05-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021032959
(87)【国際公開番号】W WO2021236637
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-09-30
(31)【優先権主張番号】63/028,697
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/033,050
(32)【優先日】2020-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/027,950
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516086222
【氏名又は名称】ジェイシーエム・アメリカン・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(72)【発明者】
【氏名】ポール ペチンコ
(72)【発明者】
【氏名】クリス ブレベンズ
(72)【発明者】
【氏名】デービット カバヤック
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-028730(JP,A)
【文献】特開昭62-239293(JP,A)
【文献】特開2019-053710(JP,A)
【文献】特開昭62-092095(JP,A)
【文献】特開2016-031619(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0179013(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0140129(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0246745(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 1/00- 3/16,
7/00-13/00
G07F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムであって、
少なくとも1つの移動機構と、
少なくとも1つのデータソースと、
少なくとも1つの制御部とを備え、
前記少なくとも1つの制御部は、
前記少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータを、前記少なくとも1つのデータソースから受信し、
前記データを使用し、出力コンテナのための目標総額に一致する前記紙幣の組合せを決定し、
前記少なくとも1つの移動機構を作動させ、前記組合せに基づいて、前記少なくとも1つの計数選別機から前記出力コンテナに前記紙幣の少なくとも一部を移動させる
システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの移動機構は、コンベヤを含む
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの移動機構は、前記紙幣の少なくとも一部を前記出力コンテナに向けて移動させるロボットを含む
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの制御部は、前記紙幣の一部が束ねられた後に、前記紙幣の一部を移動させる
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記組合せは、第1の通貨種類の第1の数と、第2の通貨種類の第2の数とを含む
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記組合せは、総通貨価値に関連付けられる
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの制御部は、前記出力コンテナに関連付けられる少なくとも1つのメモリに前記組合せを伝達する
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムであって、
少なくとも1つの移動機構と、
少なくとも1つのセンサと、
少なくとも1つの制御部とを備え、
前記少なくとも1つの制御部は、
前記少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータを使用し、前記データを使用して出力コンテナのための目標総額に一致する前記紙幣の組合せを決定し、
少なくとも1つのセンサを使用し、前記少なくとも1つの計数選別機によって出力される前記紙幣の少なくとも一部を識別し、
前記少なくとも1つの移動機構を作動させ、前記組合せを満たすように前記少なくとも1つの計数選別機から前記出力コンテナに前記紙幣の一部を移動させる
システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのセンサは、カメラを備える
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの制御部は、前記カメラを介して取得される前記紙幣の一部の少なくとも1つの画像に対して実行される光学文字認識を使用して、前記紙幣の一部を識別する
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの制御部は、前記紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つの通貨種類を識別することによって、前記紙幣の一部を識別する
請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの制御部は、前記紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つのシリアル番号を識別することによって、前記紙幣の一部を識別する
請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つの制御部は、前記紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つのセキュリティ特徴を識別することによって、前記紙幣の一部を識別する
請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのセキュリティ特徴は、赤外線に反応する片または紫外線に反応する片の少なくとも1つを含む
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムであって、
少なくとも1つの移動機構と、
少なくとも1つのセンサと、
少なくとも1つの制御部とを備え、
前記少なくとも1つの制御部は、
前記少なくとも1つのセンサを使用し、前記少なくとも1つの計数選別機によって出力される紙幣の少なくとも一部を識別し、
前記少なくとも1つの移動機構を作動させ、前記少なくとも1つの計数選別機に供給される各種の前記紙幣の総数に関するデータを使用して決定されると共に目標総額に一致する組合せに基づいて、前記少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに前記紙幣の一部を移動させる
システム。
【請求項16】
前記少なくとも1つの制御部は、前記出力コンテナが前記組合せを収容した後に、少なくとも1つの施錠機構を使用して前記出力コンテナを施錠する
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの制御部は、前記少なくとも1つの計数選別機のいくつかの出力ポートのうちのどれが前記紙幣の一部を出力するかを決定することによって、前記紙幣の一部を識別する
請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの制御部は、前記少なくとも1つのセンサを使用することによって前記紙幣の一部を識別し、前記紙幣の一部の少なくとも一部分を包む少なくとも1つの結束具に関連付けられる少なくとも1つの機械可読要素から識別データを取得する
請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記少なくとも1つの機械可読要素は、少なくとも1つのバーコードを備える
請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記組合せは、総通貨種類数に関連付けられる
請求項15に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年9月22日に出願された米国非仮特許出願第17/027,950号、2020年5月22日に出願された米国仮特許出願第63/028,697号、および2020年6月1日に出願された米国仮特許出願第63/033,050号に基づく優先権を主張し、その内容は、本明細書に完全に開示されるように参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
説明される実施形態は、概して自動カジノシステムに関する。より詳細には、本実施形態は、計数選別機の出力を処理するための自動化システムに関する。
【背景技術】
【0003】
通常、カジノでは、カジノによって制御される1つ以上の電子ゲーム機に関する全取引の正確な記録を維持することが1つ以上の管理機関などによって必要とされる。例えば、そのような取引は、チケット投入/チケット取出取引、遊技者カード取引、1つ以上の種類または単位の通貨および/または他の管理する預り金などを含み得る。多くの場合、これらの記録は、維持され、電子ゲーム機から適切な管理機関によって承認されたローカルサーバおよび/またはリモートサーバに通信され得る。
【0004】
電子ゲーム機および/またはそれに関連する1つ以上の構成要素(1つ以上の紙幣識別機など)によって受け取られた物理的な証書は「金庫」に格納され得て、金庫は施錠され得る。金庫は、電子ゲーム機に関連する場所から取り出され、通常「計数室」と呼ばれる安全が確保され得るカジノ内の場所に輸送され得る。計数室では、利用可能な空きスペースがほとんど残されないまま密に荷物が詰められ得る。また、計数室は、カジノおよび/または計数室の従業員、金庫、台車および/または金庫を輸送するために使用される他の機器、計数選別機および/または他の会計機、および/または、計数室の機器などで混雑し得る。
【0005】
一旦計数室に入ると、金庫は、通常、開錠され得て、および/または、他の方法で開かれ得て、金庫の中に格納された証書の山または他の構成一式(1つ以上のチケット、通貨など)が取り除かれる。これは、1人以上のカジノおよび/または計数室の従業員によって実行され得る。証書一式は、計数選別機に供給されることなどによって、数えられると共に選別され得て、および/または、他の方法で集約され得て、電子ゲーム機および/または関連する構成要素によって報告されるすべての通貨および/または他の取引が記録と正確に一致することが検証される。その後、空になった金庫は、施錠され得て、および/または、他の方法で閉じられ得て、1つ以上の電子ゲーム機で使用するために交換され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理することに関する。少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータは、1つ以上の出力コンテナのための目標総額に一致する紙幣の1つ以上の組合せを決定する際に評価される。1つ以上の移動機構は、組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機の1つ以上の出力ポートから1つ以上の出力コンテナに紙幣の少なくとも一部を移動させるように動作する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
種々の実施形態において、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのデータソースおよび少なくとも1つの制御部を含む。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータを少なくとも1つのデータソースから受信し、データを使用して出力コンテナのための目標総額に一致する紙幣の組合せを決定し、少なくとも1つの移動機構を作動させ、組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに紙幣の少なくとも一部を移動させる。
【0008】
いくつかの例では、少なくとも1つの移動機構は、コンベヤを含む。種々の例では、少なくとも1つの移動機構は、紙幣の少なくとも一部を出力コンテナに向けて移動させるロボットを含む。いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、紙幣の一部が束ねられた後、紙幣の一部を移動させる。
【0009】
いくつかの例では、組合せは、第1の通貨種類の第1の数と、第2の通貨種類の第2の数とを含む。いくつかの例では、組合せは、総通貨価値に関連付けられる。
【0010】
種々の例では、少なくとも1つの制御部は、出力コンテナに関連付けられる少なくとも1つのメモリに組合せを伝達する。
【0011】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのセンサおよび少なくとも1つの制御部を含む。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータを使用し、出力コンテナのための目標総額に一致する紙幣の組合せを決定する。また、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つのセンサを使用し、少なくとも1つの計数選別機によって出力される紙幣の少なくとも一部を識別する。また、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの移動機構を作動させ、組合せを満たすように少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに紙幣の一部を移動させる。
【0012】
種々の例では、少なくとも1つのセンサはカメラである。そのような例のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの制御部は、カメラを介して取得される紙幣の一部の少なくとも1つの画像に対して実行される光学文字認識を使用して、紙幣の一部を識別する。
【0013】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つの通貨種類を識別することによって、紙幣の一部を識別する。種々の例では、少なくとも1つの制御部は、紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つのシリアル番号を識別することによって、紙幣の一部を識別する。
【0014】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、紙幣の一部に関連付けられる少なくとも1つのセキュリティ特徴を識別することによって、紙幣の一部を識別する。そのような例のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのセキュリティ特徴は、赤外線に反応する片または紫外線に反応する片の少なくとも1つを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのセンサおよび少なくとも1つの制御部を含む。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つのセンサを使用し、少なくとも1つの計数選別機によって出力される紙幣の少なくとも一部を識別する。また、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの移動機構を作動させ、少なくとも1つの計数選別機に供給される各種紙幣の総数に関するデータを使用して決定されると共に目標総額に一致する組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに紙幣の一部を移動させる。
【0016】
種々の例では、出力コンテナが組合せを収容した後において、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの施錠機構を使用して出力コンテナを施錠する。いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機のいくつかの出力ポートのうちのどれが紙幣の一部を出力するかを決定することによって、紙幣の一部を識別する。
【0017】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つのセンサを使用することによって紙幣の一部を識別し、紙幣の一部の少なくとも一部分を包む少なくとも1つの結束具に関連付けられる少なくとも1つの機械可読要素から識別データを取得する。このような例のいくつかの実施形態では、少なくとも1つの機械可読要素は少なくとも1つのバーコードを含む。
【0018】
種々の例では、組合せは総通貨種類数に関連付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本開示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明によって容易に理解され、同様の参照番号は、同様の構造要素を示す。
図1A図1Aは、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための例示的なシステムを示す。
図1B図1Bは、出力ポートを介して選別されて数えられた証書一式を計数選別機が出力した後の図1Aのシステムを示す。
図1C図1Cは、数えられて選別された証書一式をシステムが出力コンテナに移動した後の図1Bのシステムを示す。
図1D図IDは、システムが出力コンテナを閉じて施錠した後の図1Cのシステムを示す。
図1E図IEは、図1A図1Dのシステムの出力コンテナの例示的な実施形態を示す。
図2図2は、図1A図1Eの少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムが組み込まれ得るカジノシステムを示す。
図3図3は、図1Aのシステムの代替実施形態を示す。
図4図4は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための第1の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図1A図3のシステムのうち1つ以上によって実行され得る。
図5図5は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための第2の例示的な方法を示すフローチャートである。この方法は、図1A図3のシステムのうち1つ以上によって実行され得る。
図6図6は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第1の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図7図7は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第2の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図8図8は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第3の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図9図9は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第4の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図10図10は、カジノ環境における金庫の中身に関連する情報を処理するための第1の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図11図11は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの照合をし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図12図12は、カジノ環境における金庫の中身に関連する情報を処理するための第2の例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
図13図13は、ゲーム機で使用するための金庫を構成するための例示的な方法を示すフローチャートを示す。この方法は、図2のカジノシステム、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで、添付の図面に示される代表的な実施形態を詳細に言及する。以下の説明は、実施形態を1の好ましい実施形態に限定することを意図していないことを理解されたい。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、記載された実施形態の趣旨および範囲内に含まれ得る代替形態、変形例および均等物を包含することが意図される。
【0021】
以下の説明は、本開示の種々の要素を具現化するサンプルシステム、方法、装置およびコンピュータプログラム製品を含む。しかし、説明される開示は、本明細書で述べられるものに加えて、種々の形態で実施され得ることを理解されたい。
【0022】
カジノ環境における1つ以上の金庫からの証書(例えば、証書および/または取引に関連した1つ以上の電子ゲーム機および/または他の構成要素に関連した取引を説明する1つ以上のチケット、通貨、ヘッダーおよび/またはトレーラカードなど)は、1つ以上の計数室における1つ以上の計数選別機に供給され得て、数えられるおよび/または選別されるおよび/または他の方法で集約される。計数選別機は、未選別である1つ以上の証書一式が供給される少なくとも1つの入力ポートを含み得る。そして、計数選別機は、供給された1つ以上の証書一式を選別し(例えば、米国通貨一式を1ドル紙幣、5ドル紙幣、10ドル紙幣、20ドル紙幣、50ドル紙幣、100ドル紙幣などのグループに選別する)、選別された1つ以上の証書一式を数え、計数を1つ以上の会計サーバおよび/または他のサーバの記録と照合し、および/または、数えられて選別された1つ以上の証書一式を出力し得る。例えば、計数選別機は、異なる選別済みグループ(例えば、米国の1ドル紙幣、5ドル紙幣、10ドル紙幣、20ドル紙幣、50ドル紙幣、100ドル紙幣などの各出力ポートのペア)に対して別々の出力ポート(および/またはそれらのペアおよび/または他の組合せ)を含み得る。各出力ポートからの出力は、各種紙幣100枚毎のグループの周りに結束具を設ける(および/または束ねられた紙幣のグループを集約する)などして、集約機構および/または結束機構または他の固定機構によってグループにまとめられ得る。これらの束ねられた紙幣は、袋体および/または他の出力コンテナ内に配置され得て、銀行への預金、カジノ内での使用のために出納室または他の場所への移送用などとして運ばれる。
【0023】
しかし、「金庫を定期的に収集し、計数室に金庫を運搬し、金庫を開くおよび/または他の方法で開錠し、金庫から証書一式を取り除き、1つ以上の計数選別機に証書一式を供給し、1つ以上の計数選別機によって出力された数え済み且つ選別済み(および/または結束済みおよび/または他の方法で集約済み)の証書一式を収集し、数え済み且つ選別済みおよび/または他の方法で準備済み(および/または結束済みおよび/または他の方法集約済み)の証書一式を袋体および/または他の出力コンテナに入れ、金庫を閉じるおよび/または他の方法で金庫を再び施錠し、電子ゲーム機で使用するために空の金庫を分配する」過程は、時間がかかり、非効率的であり、人的エラーの影響を受け得る。また、計数室は、大面積を使用し、金庫を処理するために多くの従業員を必要とし得る。このため、例えば追加の電子ゲーム機や来訪者サービス(例えば、ショー、レストラン、ショップなど)などの他の目的のために使用され得るカジノ空間が小さくなり得る。そのような従業員が従来の計数室で働くことに関連するコストは高くなり得る。
【0024】
さらに、計数選別機は、入力ポート、種々の出力ポートおよびそれらの間で動作する種々の計数選別機構が一定の動作状態にあるときに最も効率的である。動作の停止(例えば、計数室の従業員が、数え済み且つ選別済みおよび/または結束済みおよび/または他の方法で集約済みの証書一式を出力ポートから取り除き、それらを入れる出力袋体または他のコンテナを決定するのを待つこと、機構が利用可能になるのを待つことなどに関連する)によって、計数選別機が非効率的に動作すること、計数選別機が消耗すること、計数選別機を作動させるのに必要以上のコストがかかることなどが引き起こり得る。
【0025】
以下の開示は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理することに関する。少なくとも1つの計数選別機に供給される金庫証書に関するデータは、1つ以上の出力コンテナのための金庫証書の1つ以上の組合せを決定する際に評価される。1つ以上の移動機構は、組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機の1つ以上の出力ポートから1つ以上の出力コンテナに金庫証書の少なくとも一部を移動させるように動作する。
【0026】
このようにして、従業員に対して、組合せを決定させ、1つ以上の出力ポートから数え済み且つ選別済みおよび/または結束済みおよび/または他の方法で集約済みの証書一式を収集させ、数え済み且つ選別済みおよび/または結束済みおよび/または他の方法で集約済みの証書一式を1つ以上の出力コンテナに移動等させるために動作を停止することなく、少なくとも1つの計数選別機は、より効率的に作動される。これにより、より少ない構成要素および/または手段を使用しながらより効率的に動作するシステムがもたらされ得る。
【0027】
これらの実施形態および他の実施形態は、図1図5を参照して以下に説明される。しかし、当業者は、これらの図に関して本明細書に与えられる詳細な説明が説明の目的のためだけであり、限定として解釈されるべきではないことを容易に理解するのであろう。
【0028】
図1Aは、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための例示的なシステム100を示す。システム100は、1つ以上の制御部101、移動機構103(例えば、1つ以上のコンベヤシステム、線型ロボット、機械アームなど)、センサ105(1つ以上のカメラおよび/または他の画像センサ、バーコードリーダ、無線周波数識別子および/または他のアンテナなど)、施錠および/または出力コンテナ操作機構116(例えば、1つ以上の線型ロボット、機械アーム、鍵など)、出力コンテナインタフェース機構106などを含み得る。
【0029】
制御部101は、少なくとも1つの計数選別機102の出力を処理し得る。制御部101は、計数選別機102に供給される金庫証書に関するデータを評価し得る。制御部101は、1つ以上のデータソース107からこのデータを受信するおよび/または他の方法で取得し得る。制御部101は、データを使用して、1つ以上の出力コンテナ104のための金庫証書の1つ以上の組合せを決定し得る。制御部101は、センサ105を用いて、計数選別機102の1つ以上の出力ポート108A-108Nにおいて金庫証書の一部を検出し得る。制御部101は、移動機構103を作動させ、組合わせに基づいて、計数選別機102の1つ以上の出力ポート108A-108Nから出力コンテナ104に金庫証書の少なくとも一部を移動させ得る。
【0030】
このようにして、従業員に対して、組合わせを決定させ、計数選別機102の出力ポート108A-108Nから金庫証書を回収させ、金庫証書を出力コンテナ104に移動などさせるために動作を停止することなく、計数選別機102は、より効率的に動作する。その結果、システム100は、より少ない構成要素および/または手段を使用しながら、以前のシステムよりも効率的に動作し得る。
【0031】
データソース107は、種々のソースからのデータであり得る、および/または、種々のソースからデータを取得し得る。例えば、金庫は、金庫によって受け取られた証書および/またはそれに関連する取引に関する情報を受信し、記憶し、および/または、提供する1つ以上の構成要素(例えば、1つ以上の処理部または他のプロセッサまたは制御部、メモリまたは他の記憶媒体、通信部など)を含む情報処理機能付き金庫であり得る。例えば、この情報は、関連する電子ゲーム機または他の構成要素に関連するシリアル番号および/または他の識別子、受け取った証書に関連する値(例えば、米国10ドル紙幣に関連する10ドル)、受け取った異なる種類の証書の番号(例えば、米国20ドル紙幣を受け取った100)、受け取った証書に関連する合計値(例えば、米国通貨から受け取った10,000ドル)、受け取った証書に関連するシリアル番号および/または他の識別子(例えば、通貨シリアル番号、チケット識別子など)、受け取った証書の画像などを含み得る。制御部101は、情報処理機能付き金庫および/または1つ以上の仲介部(例えば、会計サーバ、カジノサーバ、追加サービスサーバおよび/または他のサーバ、金庫に通信可能に結合された台車、金庫に通信可能に結合された紙幣識別機または他の構成要素など)からそのようなデータを取得し得る。代替的および/または追加的に、証書が金庫に供給される前に、制御部101は、証書を受け取る紙幣識別機などの金庫に関与しない別の構成要素からそのようなデータを取得し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0032】
カジノ環境における1つ以上の金庫からの証書(例えば、証書および/または取引に関連した1つ以上の電子ゲーム機および/または他の構成要素に関連した取引を説明する1つ以上のチケット、通貨、ヘッダーおよび/またはトレーラカードなど)は、計数選別機102の1つ以上の入力ポート113(証書搬送装置、ホッパーまたは同様の構成要素など)に供給され得る。次に、計数選別機102は、供給された1つ以上の証書一式を選別しおよび/または他の方法で集約し(例えば、米国通貨一式を1ドル紙幣、5ドル紙幣、10ドル紙幣、20ドル紙幣、50ドル紙幣、100ドル紙幣などのグループに選別する)、選別された1つ以上の証書一式を数え、計数を1つ以上の会計サーバおよび/または他のサーバの記録と照合し、および/または、数えられて選別された1つ以上の証書一式を1つ以上の出力ポート108A-108N(証書搬送装置、ホッパーまたは同様の構成要素など)を介して出力し得る。計数選別機102は、異なる選別済みグループ(例えば、米国の1ドル紙幣、5ドル紙幣、10ドル紙幣、20ドル紙幣、50ドル紙幣、100ドル紙幣などの各出力ポートのペア)に対して別々の出力ポート108A-108N(および/またはそれらのペアおよび/または他の組合せ、これにより、それらのペアおよび/または他の組合せの外部が混雑している時に計数選別機102が動作を継続することを可能になり得る)を含み得る。各出力ポート108A-108N からの出力は、例えば各金種の100枚毎のグループに結束具を設ける(および/または束ねられた紙幣のグループを集約する)などして、集約機構および/または結束機構によってグループにまとめられ得る。
【0033】
次いで、制御部101は、センサ105および/または移動機構103を使用して、計数選別機102によって出力された証書を検出し得る(例えば、結束された紙幣、決定された組合せに基づいて出力コンテナ104に出力された証書を移動させるなど)。そして、制御部101は、組合せが完了したと決定すると、銀行へ預金、カジノ内での使用のために出納室または他の場所への移送用などとして、出力コンテナ104の経路を定めるおよび/または信号で知らせ得る。
【0034】
例えば、制御部101は、データを評価し、1000の米国100ドル紙幣、100の米国50ドル紙幣、300の米国20ドル紙幣、500の米国10ドル紙幣、250の米国5ドル紙幣および100の米国1ドル紙幣を含む1つ以上の証書一式が計数選別機102に供給されることを決定し得る。制御部101は、預金を送るための110,000ドルの組合せと、出納室に送って供給するための7350ドルの組合せとを決定し得る。したがって、制御部101は、センサ105および移動機構103を使用して、決定された組合せに基づいて計数選別機102の出力を検出して指示し、1000の米国100ドル紙幣、100の米国50ドル紙幣および500の米国10ドル紙幣を預金用の第1の出力コンテナ104に移動させ、300の米国20ドル紙幣、250の米国5ドル紙幣および100の米国1ドル紙幣を出納室用の第2の出力コンテナ104に移動させ得る。しかし、これは一例であることが理解される。種々の実施形態では、計数選別機102からの出力として移動され得る関連額に影響を及ぼし得るので、決定された組合せは、一緒に束ねられる証書の数(100など)などの他の要因を考慮に入れ得る。別の例として、設定された額の通貨を備える特定の金種グループは、現金箱またはATMまたは簡易屋台に供給するための出力として生成され得る。
【0035】
上記では通貨を数えることおよび選別することについて説明したが、他の証書は、数えられ、選別され、および/または、他の方法で集約され得る。例えば、そのような証書はチケットを含み得る。計数選別機102は、他の証書から分離されたチケットを出力し得て、これらの出力されたチケットは、束ねられ、各出力コンテナ104に供給され、格納され、破壊され、これらを組合せ、および/または、他の方法で処理され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0036】
種々の実施形態において、センサ105は、種々の異なるセンサのうちの1つ以上であり得る。そのようなセンサは、1つ以上のカメラおよび/または他の画像センサ、バーコードリーダ、無線周波数識別子および/または他のアンテナを含み得るが、これらに限定されない。例えば、カメラは、計数選別機102によって出力された結束済みの山積みの証書の1つ以上の画像を取り込み、画像に対して光学文字認識を実行し、(例えば、証書における種類数、証書における種類に関連付けられるシリアル番号などを認識することによって)関連付けられる通貨種類を決定し、それに応じて出力を検出し得る。別の例では、カメラは、1つ以上の紫外線画像および/または赤外線画像を撮影し得る。米国通貨などの証書は、特定の金種に特有である紫外線に反応する片、赤外線に反応する片、および/または、他の目印またはセキュリティ特徴を含むことができる。そのような目印またはセキュリティ特徴は、画像を介して分析され、それに応じて出力を検出するために使用され得る。さらに別の例では、証書を包むために使用される1つ以上の結束具は、機械可読要素(例えば、速読バーコード、マトリクス型バーコード、2Dバーコード、無線周波数識別タグ、近距離通信要素など)を含み得て、センサ105は、機械可読要素を読み取るためのリーダを含み得て、証書の存在、通貨種類または値などについての情報を伝達し得る。さらに別の例では、制御部101は、カメラ、近接センサまたは他のセンサ105を用いて、どの出力ポート108A-108Nが証書を出力するかを決定することができる。各出力ポート108A-108Nは、特定の種類の証書に関連付けられ得て、制御部101は、各証書を出力する出力ポート108A108Nに基づく出力証書を識別し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0037】
図IBは、出力ポート108Cを介して選別され数えられた証書109一式を計数選別機102が出力した後の図1Aのシステム100を示している。制御部101は、図1Cに示すように、センサ105を使用して出力を検出し、移動機構103を使用し、選別され数えられた証書109一式を出力コンテナ104に移動させ得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、出力コンテナ104は、施錠可能な開口部110を含み得て、開口部110は、開状態と閉状態との間で操作されるようにおよび/または錠111を介して施錠されるように動作可能である。そのような実施形態では、制御部101は、出力コンテナ操作機構116を使用し、錠111を開け、施錠可能な開口部110を開き、施錠可能な開口部110を閉じ、(例えば、1つ以上の鍵を1つ以上の鍵溝に挿入すること、そのような鍵を回転させることなどによって)錠111をおろすなどし得る。図1Dは、システム100が出力コンテナ操作機構116を使用して出力コンテナ104を閉じて施錠した後の図1Cのシステム100を示す。
【0039】
上述したように、いくつかの実施形態では、システム100は、1つ以上の出力コンテナインタフェース機構106を含み得る。例えば、出力コンテナ104は、出力コンテナ104によって格納された証書に関する情報を受信、記憶および/または提供する1つ以上の構成要素(例えば、1つ以上の処理部または他のプロセッサまたは制御部、メモリまたは他の記憶媒体、通信部など)を含む情報処理機能付きコンテナであり得る。この情報は、証書が出力コンテナ104に入れられる前に、証書が出力コンテナ104に入れられると同時に、証書が出力コンテナ104に入れられた後に、出力コンテナ104が施錠された後に、および/または、それらの任意の他の組合せの方法で、出力コンテナインタフェース機構106を介して出力コンテナ104に伝達され得る。このようにして、出力コンテナ104自体は、出力コンテナ104の中身および/またはそのようなものに関する種々の情報に関して検証可能な記録を記憶および/または提供するように構成され得る。例えば、多くの状況では、カジノの計数室から出納室に輸送される袋体は到着時に計数され、エラーまたは盗難が発生しないことが保証される。しかし、システム100のこの実施形態の状況では、施錠された出力コンテナ104は、検証可能な記録について照会され得て、出納室は、数えることなく、エラーまたは盗難が生じなかったことを信用することが可能であり得る。同様に、施錠された出力コンテナ104を受け取る銀行は、検証可能な記録について施錠された出力コンテナを照会し得て、証書を再び数える前におよび/または証書を再び数える代わりに、含まれる額の暫定預金をカジノに対応する口座に提供することができる。
【0040】
これに応じて、図1Eは、図1A図1Dのシステム100の出力コンテナ104の例示的な実施形態を示す。図示のように、出力コンテナ104は、施錠可能な開口部110、メモリ114および通信部115を含み得る。また、図示のように、出力コンテナインタフェース機構106は、通信部112を含み得る。通信部112は、通信部115と通信するために使用され得て、メモリ114に情報を格納および/またはメモリ114からの情報を照会する。通信部112および115は、種々の異なる有線および/または無線通信機構を使用して通信可能に結合および/または通信され得る。例えば、通信部112および115は、WiFi、近距離無線通信、Bluetooth(登録商標)通信、シリアル接続、ユニバーサルシリアルバス接続、静電容量接続などを用いて通信し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0041】
制御部101は、任意の種類の電子装置であり得る。例としては1つ以上のデスクトップコンピュータ装置、ラップトップコンピュータ装置、モバイルコンピュータ装置、着用可能装置、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置などがあるが、これらに限定されない。制御部101は、1つ以上のプロセッサおよび/または他の処理部および/または制御部、1つ以上の通信部、1つ以上の非一時的記憶媒体(磁気記憶媒体、光記憶媒体、光磁気記憶媒体、読取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、消去可能プログラマブルメモリ、フラッシュメモリなどの形態をとり得るが、これらに限定されない)、および/または、1つ以上の他の構成要素を含み得る。プロセッサは、記憶媒体に記憶された1つ以上の命令を実行し、種々の機能を実行し得る。そのような機能は、少なくとも1つの計数選別機102の出力を処理すること、計数選別機102に供給される金庫証書に関するデータを受信および/または他の方法で取得および/または処理すること、データソース107と通信すること、1つ以上の出力コンテナ104のための金庫証書の1つ以上の組合せを決定すること、センサ105を使用して計数選別機102の1つ以上の出力ポート108A~108Nにおける金庫証書の一部を検出すること、移動機構103を作動させ、組合せに基づいて計数選別機102の1つ以上の出力ポート108A~108Nから出力コンテナ104に金庫証書の少なくとも一部を移動させることなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0042】
システム100は、特定の構成で構成された特定の構成要素を含むものとして図示されて上述されているが、これは一例であり、同じ、類似のおよび/または異なる構成要素の他の構成が使用され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、制御部101は、本開示の範囲から逸脱することなく、同じおよび/または実質的に同様の時間で1つ以上の証書を複数の異なる出力コンテナ104に移動させるように動作可能であり得る。
【0043】
移動機構103は、単一のコンベヤを含むコンベヤシステムとして図示されている。しかし、これは一例であることを理解されたい。他の実施形態では、移動機構103は、1つ以上のコンベヤおよび/またはコンベヤシステム、機械アーム、線型および/または他のロボット、ピストン、掴み機、および/または、1つ以上の証書を種々の方向に移動させるように動作可能な任意の他の機構であり得る。例えば、各々が1つ以上のコンベヤシステム構成要素によって供給される複数の出力コンテナ104が存在してもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0044】
出力コンテナ104は、施錠可能な袋体として示されている。しかし、これは一例であることを理解されたい。他の実施形態では、出力コンテナ104は、本開示の範囲から逸脱することなく、任意の種類の袋体、箱、および/または、他の施錠可能、施錠不能、閉鎖可能、閉鎖不能、および/または、他の容器を含み得る。
【0045】
また、出力コンテナ104は、証書が移動機構103から開口部110を通って出力コンテナ104内に落下することを可能にするように構成されているように示される。しかし、これは一例であることを理解されたい。他の実施例では、出力コンテナ104は、出力ポート108A-108Nと出力コンテナ104との間に位置する証書へのアクセスが防止されるように、移動機構103に連結され得る。そのような実施形態では、出力コンテナ104は、移動機構103に結合されたときに開錠され得ておよび/または開き得て、移動機構103からの取り外しの前および/または取り外し時に、閉じ得るおよび/または施錠され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0046】
図2は、図1A~1Eの少なくとも1つの計数選別機102の出力を処理するシステム100を組み込むことができるカジノシステム200を示す。図示のように、カジノシステム200は、1つ以上の電子ゲーム筐体222を含み得る。ゲーム機筐体222はそれぞれ、1つ以上の電子ゲーム機224、周辺機器アダプタ225、紙幣識別機226および/または他の構成要素(例えば、チケットプリンタ、ディスプレイなど)、および/または、金庫227を含み得る。
【0047】
カジノシステム200の構成要素は、任意の装置を含み得て、および/または、米国特許出願第14/494,629号(名称「Electronic Voucher System」、2014年9月24日出願)、米国特許出願第15/482,615号(名称「Bill Validation and Cash Dispensing Device、System and Method for Use in Casino Context」、2017年4月7日出願)、米国特許出願第16/216,839号(名称「Banknote Handling System for Automated Casino Accounting」、2018年12月11日出願)、米国特許出願第16/810,307号(名称「Drop Cart with Cashbox Data Reader Array and Autonomous Drop Cart Processing System for Automated Casino Accounting」、2020年3月5日出願)、米国特許出願第16/855,089号(名称「Currency Tracking and Accounting Systems」、2020年4月22日出願)、米国特許出願第16/719,249号(名称「Automatic Bill Handling System」、2019年12月18日出願) で述べられる任意の技術を実行し得て、そのすべての内容は、本明細書に完全に開示されているかのように参照により組み込まれている。
【0048】
周辺機器アダプタ225および/またはゲーム機224、紙幣識別機226、および/または、金庫227(場合によっては周辺機器アダプタ225を介して)は、1つ以上のネットワーク223を介して通信し得る。説明のために、周辺機器アダプタ225および/またはゲーム機224、紙幣識別機226、および/または、金庫227は、(場合によっては、周辺機器アダプタ225を介して)ネットワーク223を介して、1つ以上のカジノ管理サーバ221(1つ以上のチケット発行サーバ、遊技者アカウントサーバ、チケットアカウントサーバ、会計サーバ、スロット会計サーバなどを含み得る)および/または追加サービスサーバ107A(1つ以上のチケット発行サーバ、遊技者アカウントサーバ、チケットアカウントサーバ、会計サーバ、スロット会計サーバなどを含み得る)と通信し得る。
【0049】
例えば、紙幣識別機226は、紙幣識別機226によって受信されおよび/または金庫227によって記憶される証書の情報に関して、金庫227および追加サービスサーバ107Aと通信し得る。この情報は、関連する電子ゲーム機または他の構成要素に関連するシリアル番号および/または他の識別子、受け取った証書に関連する値(例えば、米国10ドル紙幣に関連する10ドル)、受け取った異なる種類の証書の番号(例えば、米国20ドル紙幣を受け取った100)、受け取った証書に関連する合計値(例えば、米国通貨から受け取った10,000ドル)、受け取った証書に関連するシリアル番号および/または他の識別子(例えば、通貨シリアル番号、チケット識別子など)、受け取った証書の画像などを含み得る。金庫227および/または追加サービスサーバ107Aは、そのような情報を記憶し、および/または、そのような情報に関する1つ以上の他の装置と通信し得る。
【0050】
説明のために、追加サービスサーバ107Aは、計数選別機102によって実行される証書の計数および/または選別を伴う情報および/または1つ以上のアカウントまたは記録を照合する一部として、この情報に関する計数選別機102と通信し得る。また、紙幣識別機226は、偽造証書の検出、証書の受け入れおよび/または拒否の可否、失敗、金庫227容量などに関する情報を追跡し、記憶し、通信し得る。この情報は、追加サービスサーバ107Aなどによって使用され得て、メンテナンス、金庫227の収集および/または他の処置を通知する。
【0051】
別の例として、追加サービスサーバ107Aは、1つ以上のチケット投入、チケット取出取引に関して、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226と通信し得る。例示として、追加サービスサーバ107Aは、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226のうちの1つ以上に、チケットおよび/または他のアカウント(例えば、仮想チケットに関する情報を記憶する電子アカウント由来のもの、仮想チケットに変換され得る決済アカウントに関連付けられる電子アカウント由来のものなど)に基づいてチケットが受領されることを知らせ得る。この仮想チケットにより、物理的チケットが受け取られたかのようにゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226が機能するが、対応する物理的チケットは金庫227に格納されなくてもよい。また、追加サービスサーバ107Aは、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226と通信し得て、物理的チケットを印刷するおよび/または他の価値ある出力を供給するゲーム機224に関連するプリンタまたは他の価値出力装置ではなく、そのような仮想チケットを用いてそのようなアカウントを信用する。追加サービスサーバ107Aは、仮想チケット処理に関する情報を(例えば、計数選別機102、計数選別出力システム100等に)提供し得て、金庫227の中身で取引記録を有効にし、促進しおよび/または他の方法で照合する。例えば、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226は、すべての取引をスロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221に報告し得る。仮想チケット処理により、受信されたチケットに対応するスロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221にゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226が取引を報告することがもたらされ得る。しかし、チケットは、仮想的であるので、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221から受信された情報に基づいて計数選別機102が要求するように金庫227内にない場合がある。そのように、計数選別機102および/または他の構成要素は、追加サービスサーバ107Aから受け取った仮想チケット処理に関する情報を使用し得て、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226によって報告された取引間の差異を金庫227内に存在する物理的チケットと一致させる。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0052】
ドロップシステム107Bは、計数選別機102による金庫227からの証書の計数および選別に備えて、金庫227を処理するために使用され得る。例えば、1つ以上の金庫227は、1つ以上のゲーム筐体222から取り外されて1つ以上のドロップカート上に積まれ得る。ドロップカートは、金庫227に通信可能に接続され、それらに記憶される情報を得るおよび/またはこのような情報を1つ以上の他の機器、例えばカジノ管理サーバ221、追加サービスサーバ107A、システム100(および/またはその制御部)等に伝えるように構成され得る。ドロップシステム107Bは、1つ以上のドロップカートを開き、1つ以上の金庫227を開錠および/または開き、1つ以上の金庫227をドロップカートから取り外し、1つ以上の金庫227をドロップカートに積み、1つ以上の金庫227から1つ以上の証書一式を取り除き、1つ以上の金庫227からの1つ以上の証書一式を1つ以上の計数選別機102に供給し、1つ以上の金庫227から取り除かれおよび/または1つ以上の計数選別機102に供給された1つ以上の証書一式に関するデータを(例えば、カジノ管理サーバ221、追加サービスサーバ107A、システム100および/またはその制御部などに)伝えるための種々の移動機構(例えば、1つ以上のコンベヤシステム、線型ロボット、機械アームなど)を含み得る。そのようなデータは、金庫227、紙幣識別機226、追加サービスサーバ107Aなどによって記憶されるいずれかの情報を含み得る。
【0053】
計数選別機102は、1つ以上の金庫227から取り出された1つ以上の証書一式を受け取り、1つ以上の金庫227から取り出された1つ以上の証書一式を選別および/または数え、追加サービスサーバ107Aおよび/または他の装置と通信し、数え済み且つ選別済みの証書を1つ以上の取引記録と照合し、数え済み且つ選別済みの証書を出力する。数え済みおよび/または選別済みの出力証書は、束ねられ得るおよび/または他の方法で処理され得る。システム100は、上述のようにそのような出力を処理し得る。
【0054】
カジノシステム200は、そのような構成要素間で通信される種々の構成要素および/または情報を使用し得て、種々の機能を実行する。そのような機能は、自動調整、故障追跡、故障解析、盗難防止、偽造防止対策、カジノシステム200流量調整および流量効率調整などを含み得る。
【0055】
カジノシステム200は、特定の構成で構成された特定の構成要素を含むものとして図示されて上述されているが、これは一例であり、同じ、類似のおよび/または異なる構成要素の他の構成が使用され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、追加サービスサーバ107Aは、本開示の範囲から逸脱することなく、システム100の制御部として動作し得る。
【0056】
図3は、図1Aのシステム100の代替実施形態300を示す。図1Aのシステム100と対照的に、コンベヤシステムの代わりに線型ロボットおよび/または他の機械的アーム303が使用され得る。証書一式は、少なくとも1つの計数選別機102の入力ポート113に供給され、数え済み且つ選別済みの証書は、1つ以上の出力ポート108A-108Nを介して出力され得る。制御部101は、データソース107からのデータを使用し得て、1つ以上の組合せを決定する。次に、制御部101は、センサ105を使用して出力証書を検出し、機械的アーム303を制御して組合せに基づいて出力コンテナ104の開口部110内に出力証書を掴んで移動させ、出力コンテナインタフェース機構106を介して組合せおよび/または証書に関するデータを出力コンテナ104に伝え、出力コンテナ操作機構116を介して出力コンテナ104を閉じて錠111をおろす等し得る。
【0057】
図4は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための第1の例示的な方法400を示すフローチャートを示す。この方法400は、図1A図3の1つ以上のシステムによって実行され得る。
【0058】
処理410において、電子装置(図1の制御部101など)は、計数選別機に向かうおよび/または計数選別機に供給される金庫内の証書に関するデータを受信し得る。電子装置は、金庫から、ドロップ箱に通信可能に接続されたドロップカートまたはドロップシステムから、金庫および/または1つ以上のドロップカートまたはドロップシステムに通信可能に接続された1つ以上のサーバなどからそのようなデータを受信し得る。
【0059】
処理420において、電子装置は、データに基づいて計数選別機出力のための証書の組合せを決定し得る。電子装置は、総額、証書の総数、特定の種類の証書(通貨種類など)の総数、預金要件および/または他のパラメータもしくは要件に基づいて組合せを決定し得る。
【0060】
処理430において、電子装置は、1つ以上の搬送機構を作動させ得て、組合せに基づいて、計数選別機の1つ以上の出力から1つ以上のコンテナに結束済み証書を移動させる。そのような搬送機構は、1つ以上のコンベヤシステム、線型および/または他のロボット、機械アームなどを含み得る。
【0061】
種々の例では、この例示的な方法400は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図1Aの制御部101などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0062】
例示的な方法400は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0063】
例えば、処理430は、電子装置が1つ以上の搬送機構を作動させて結束済みの証書を移動させるものとして図示されて説明される。しかし、ある実施形態では、証書は結束されないことがある。さらに他の実施形態では、結束することは、輸送中におよび/または電子装置の指示で起こり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0064】
図5は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するための第2の例示的な方法500を示すフローチャートを示す。この方法500は、図1A図3の1つ以上のシステムによって実行され得る。
【0065】
処理510において、電子装置(図1の制御部101など)は、計数選別機に向かうおよび/または計数選別機に供給される金庫内の証書に関するデータを使用し得て、データに基づいて計数選別機出力のための証書の組合せを決定する。電子装置は、金庫から、ドロップ箱に通信可能に接続されたドロップカートまたはドロップシステムから、金庫および/または1つ以上のドロップカートまたはドロップシステムに通信可能に接続された1つ以上のサーバなどからそのようなデータを取得し得る。電子装置は、総額、証書の総数、特定の種類の証書(通貨種類など)の総数、預金要件および/または他のパラメータもしくは要件に基づいて組合せを決定し得る。
【0066】
処理520において、電子装置は、計数選別機の出力を識別し得る。例えば、電子装置は、1つ以上のカメラまたは他のセンサを使用し得て、計数選別機が数え済みおよび/または選別済みの証書を出力したことを検出し、計数選別機が出力した証書を識別する。例として、電子装置は、カメラを使用し得て画像を取得し、画像を処理し得て計数選別機が結束された山積みの米国100ドル紙幣を出力したことを決定する。
【0067】
処理530において、電子装置は、1つ以上の搬送機構を作動させ得て、組合せに基づいて計数選別機の出力から1つ以上のコンテナに証書を移動させる。そのような搬送機構は、1つ以上のコンベヤシステム、線型および/または他のロボット、機械アームなどを含み得る。
【0068】
処理540において、電子装置は、組合せが完了したかどうかを判定し得る。例えば、組合せに含まれる全ての証書がコンテナに移された場合に、組合せが完了となり得る。組合せが完了した場合、処理550が実行され得る。そうではない場合、処理520が再び行われ得て、電子装置は、計数選別機の出力を再び識別し得る。
【0069】
処理550において、電子装置はコンテナを完成させる。これは、1つ以上のデバイスに指示して、コンテナを閉じること、コンテナを施錠すること、コンテナの中身に関するデータをコンテナのメモリに伝達すること、コンテナを宛先に運び始めるように1つ以上の移動機構に信号を送ることなどを含み得る。
【0070】
種々の例では、この例示的な方法500は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図1Aの制御部101などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0071】
例示的な方法500は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0072】
例えば、ある実施形態では、電子装置は、組合せが完了しているか否かの決定を省略し得る。そのような実施形態では、電子装置は、適切な証書をコンテナ内に移動させ得て、コンテナは、電子装置によるそのような特定の決定なしに、すべての適切な証書が移動された後に完成し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0073】
図2に戻ると、カジノシステム200は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するという観点から図示されて上述されている。しかし、これは一例であることを理解されたい。また、図示されて上述されるように、カジノシステム200は、本開示の範囲から逸脱することなく、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理することを超える他の動作のために使用され得る。そのような動作の例は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮すること、カジノ環境における金庫の中身に関連する情報を処理すること、ゲーム機で使用するための金庫を構成することなどを含み得るが、これらに限定されない。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0074】
例として、上述のように、追加サービスサーバ107Aは、チケットおよび/または他のアカウント(仮想チケットに関する情報を記憶する電子アカウント由来のもの、仮想チケットに変換され得る決済アカウントに関連付けられる電子アカウント由来のものなど)に基づいてチケットが受け取られることを、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226のうちの1つ以上に指示し得る。この仮想チケットにより、物理的チケットが受け取られたかのようにゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226が機能するが、対応する物理的チケットは金庫227に格納されなくてもよい。また、追加サービスサーバ107Aは、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226と通信し得て、物理的チケットを印刷するおよび/または他の価値ある出力を供給するゲーム機224に関連するプリンタまたは他の価値出力装置ではなく、そのような仮想チケットを用いてそのようなアカウントを信用する。追加サービスサーバ107Aは、仮想チケット処理に関する情報を(例えば、計数選別機102、計数選別出力システム100等に)提供し得て、金庫227の中身で取引記録を有効にし、促進しおよび/または他の方法で照合する。例えば、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226は、すべての取引をスロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221に報告し得る。仮想チケット処理により、受信されたチケットに対応するスロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221にゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226が取引を報告することがもたらされ得る。しかし、チケットは、仮想的であるので、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバ221から受信された情報に基づいて計数選別機102が要求するように金庫227内にない場合がある。そのように、計数選別機102および/または他の構成要素は、追加サービスサーバ107Aから受け取った仮想チケット処理に関する情報を使用し得て、ゲーム機224、周辺機器アダプタ225および/または紙幣識別機226によって報告された取引間の差異を金庫227内に存在する物理的チケットと一致させる。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0075】
例えば、図6は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第1の例示的な方法600を示すフローチャートを示す。この方法600は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0076】
処理610において、電子装置(図2のドロップ処理システム107Bの1つ以上の構成要素など)は、金庫に関連する仮想チケットに関するデータを受信し得る。例えば、物理的チケットが受け取られず金庫に格納されていなくても金庫に関連付けられた紙幣識別機が受け取ったかのように機能するように命じられた仮想チケットの数を、データが示し得る。
【0077】
処理620において、電子装置は、データを使用して、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードを生成し得る。そのようなヘッダおよび/またはトレーラカードは、金庫の中身についての情報を計数選別機に示し得る。この情報は、内部にあると報告された証書の数、内部にあると報告された証書のシリアル番号、内部にあると報告された証書の総額、金庫の識別子、金庫に関連付けられる紙幣識別機および/または電子ゲーム機の識別子などを含み得る。生成されたヘッダおよび/またはトレーラカードは、金庫に関連付けられる仮想チケット取引の数を示し得て、計数選別機は、金庫に関連付けられる報告されたチケット数を、金庫の中身において物理的チケットのより少ない数と照合し得る。
【0078】
処理630において、電子装置は、1つ以上のヘッダ/トレーラカードを含む金庫中身を計数選別機に供給し得る。例えば、電子装置は、金庫を開き、金庫から山積みの証書を取り出し、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードを生成し、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードを山積みの証書に追加し、山積みの証書を計数選別機に供給し得る。
【0079】
種々の例では、この例示的な方法600は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2のドロップ処理システム107Bの1つ以上の構成要素などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0080】
例示的な方法600は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0081】
例えば、処理620は、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードを生成するものとして示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。ある実施形態では、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードは、山積みの証書に存在し得るが、仮想チケット取引を反映しない場合がある。このように、1つ以上のヘッダおよび/またはトレーラカードは、山積みの証書から取り除かれて読み取られ、仮想チケットデータで前の一式を更新する1つ以上のヘッダまたはトレーラカードの修正済み一式は、前の一式の代わりに山積みの証書に挿入する前に生成され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0082】
別の例として、図7は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第2の例示的な方法700を示すフローチャートを示す。この方法700は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0083】
処理710では、電子装置(図2の追加サービスサーバ107Aなど)は、金庫に関連する仮想チケットに関するデータを受信し得る。電子装置は、金庫に関連する仮想チケット処理を指示する一部としてそのようなデータを受信し得て、そのような仮想チケット処理を指示する装置からデータを受信等し得る。処理720において、電子装置は、金庫中身を計数選別機に供給し得る。
【0084】
処理730において、電子装置は、データを提供し得て中身を照合する。いくつかの例では、電子装置は、計数選別機にデータを提供し得て中身を照合する。これにより、計数室において発見され得る不足と差異報告を計数室の従業員が手動で比較しなければならないことが防止され得る。他の例では、電子装置は、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバにデータを提供し得て、中身を照合する。また、これにより、計数室において発見され得る不足と差異報告を計数室の従業員が手動で比較しなければならないことが防止しされ得る。さらに他の例では、電子装置は、1つ以上の他の電子装置にデータを提供し得て中身を照合し、これにより、計数室で発見され得る不足と差異報告を計数室の従業員が手動で比較しなければならないことが防止され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0085】
例えば、電子装置は、金庫に関連付けられる紙幣識別機が指示された仮想チケットの数を計数選別機に通知し得る。計数選別機は、このデータを使用し得て、受け取った報告済みチケットの数と、金庫内に存在する物理的チケットの数とを照合する。このようにして、計数選別機の管理者は、すべて数えることが完了してあらゆる差異を見つけて説明するのを待つのではなく、報告された総数と、リアルタイムで計数選別機によって提供される計数結果と照合することが可能であり得る。
【0086】
別の例として、電子装置は、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバに、金庫に関連する紙幣識別機が指示された仮想チケットの数を通知し得る。また、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバは、受信された物理的および/または仮想チケットに対応する取引に関して、1つ以上の紙幣識別機および/または他の構成要素から情報を受信し得る。スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバは、電子装置によって提供されるデータを使用し得て、受信された報告済みのチケットの数と、金庫内に実際に存在する物理的チケットの数と照合する。したがって、スロット会計サーバ、他の会計サーバおよび/または他のカジノ管理サーバは、計数選別機結果との比較用に、報告された総数を計数選別機および/またはそのような管理者に提供する前に、物理的に存在しない仮想チケットについて報告された総数を照合し得る。したがって、そのような比較のために使用された報告済み総数がそのようにすでに照合されている場合があるので、報告された総数と計数選別機の結果との比較は、仮想チケットの差異をもたらさない場合がある。これにより、検出される差異が少なくなり得て、そのような差異を見つけて説明するのに時間および/またはリソースが必要としない場合がある。
【0087】
種々の例では、この例示的な方法700は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または例えば図2の追加サービスサーバ107Aのような1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0088】
例示的な方法700は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0089】
例えば、方法700は、処理720において、金庫中身を計数選別機に供給する電子装置として示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、電子装置は、金庫中身を計数選別機に供給することなく、データを受信して提供し得る。そのような実施形態では、別のデバイスまたはシステムは、金庫中身を計数選別機に供給し得る。このようにして処理720は省略され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0090】
さらに別の例では、図8は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第3の例示的な方法800を示すフローチャートを示す。この方法800は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0091】
処理810では、電子装置(図2の追加サービスサーバ107Aおよび/または計数選別機102等)は、金庫に関連する仮想チケットに関するデータを受信し得る。処理820において、電子装置は、金庫中身の計数選別の結果を受信し得る。例えば、結果は、証書の数、各種の証書の数(例えば、チケットの数、通貨の各種類数など)、証書の総額、金庫内の証書のシリアル番号、各種の証書の総額、金庫からの任意の証書と金庫内にあると報告された証書との間の差異などを示し得る。
【0092】
処理830において、電子装置は、結果をデータと照合し得る。例えば、電子装置は、差異が仮想チケットに対応することを示すデータを使用し、予想チケット数と結果からの実際のチケット数との間の差異を照合し得るので、実際には差異を示さない。
【0093】
処理840において、電子装置は、最終照合報告を提供し得る。最終照合報告は、予想される内容を実際の内容と照合し、データを用いて説明することができなかった差異を示し、データを用いて説明された差異を示す等し得る。
【0094】
種々の例では、この例示的な方法800は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2の追加サービスサーバ107Aおよび/または計数選別機102のような1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0095】
例示的な方法800は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0096】
例えば、処理820は、計数選別の結果を受信するものとして示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、方法800は、計数選別機を使用して実行され得る。このようにして、処理820は、金庫証書の計数選別を実行することによって置き換えられ得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0097】
さらに別の例では、図9は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための第4の例示的な方法900を示すフローチャートを示す。この方法900は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0098】
処理910において、電子装置(図2の計数選別機102など)は、結合時に金庫中身を受信し得る。例えば、電子装置は、電子装置に、計数選別機に、ドロップカートおよび/または図2のドロップ処理システム107Bなどのドロップ処理システムの他の構成要素に金庫中身を結合したとき、金庫中身を受信し得る。
【0099】
処理920において、電子装置は、中身を数え得る。次に、処理930が実行され得て、電子装置は、数えられた金庫中身と、報告された金庫の中身との間で何らかの差異が検出されたかどうかを判定し得る。検出されない場合、処理940が実行され、電子装置は、計数結果の報告を生成し得る。検出された場合、処理950が実行され得る。
【0100】
処理950では、電子装置は、何らかの差異についてサーバ(図2の追加サービスサーバ107Aなど)に確認し得る。例えば、電子装置は、サーバに確認し得て、金庫の中身に数えられる物理チケットの数よりも予想されるチケットの数が大きいことをもたらし得る仮想チケット取引に関連する何らかの差異があるかどうかを調べる。
【0101】
処理960において、電子装置は、数えられた中身を、サーバによって報告された何らかの差異と照合し得る。次に、処理940が実行され得て、電子装置は、計数結果の報告を生成し得る。
【0102】
種々の例では、この例示的な方法900は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2の計数選別機102などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0103】
例示的な方法900は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されるが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0104】
例えば、処理920は、金庫の中身を数えるものとして示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、他の処理が、方法900に含まれ得る。例えば、金庫の中身は、数えられることに加えて選別され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0105】
図6-9はすべて、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための方法600~900として示されて説明される。しかし、これらは一例であることを理解されたい。図示して上述したように、カジノシステム200は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの間の照合を容易にし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮する以外の他の処理のために使用され得る。
【0106】
例えば、図10は、カジノ環境における金庫の中身に関連する情報を処理するための第1の例示的な方法1000を示すフローチャートを示す。この方法1000は、図2のカジノシステム200および/または本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0107】
処理1010では、電子装置(図2の追加サービスサーバ107Aなど)は、金庫切り換えの通知を受信し得る。例えば、紙幣識別機および/または電子ゲーム機に関連付けられる金庫は、取り除かれ、その中身を空にして処理するための計数室に運ばれ、別の金庫と交換され得る。電子装置は、金庫の除去および/または別の金庫による金庫の交換が検出されたという通知を受信し得る。
【0108】
処理1020において、電子装置は、交換された金庫の中身に関するデータを受信し得る。例えば、データは、金庫に関連する取引を監視する図2の追加サービスサーバ107Aのようなサーバから受信され得る。別の例として、データは、図2のドロップ処理システム107Bなどのドロップ処理システムのドロップカートおよび/または他の構成要素から受信され得る。さらに別の例として、データは、金庫および/または受け取ったおよび/または金庫に格納された証書に関連する取引に関するデータを記憶および/または伝達するように構成され得る金庫の記憶媒体から受信され得る。
【0109】
処理1030において、電子装置は、計数選別機に運ばれている交換済みの金庫に関する計数選別ソフトウェア情報を提供し得る。この情報は、処理1020において受信されたデータの一部または全部を含み得る。そのような情報により、計数選別ソフトウェアが、計数選別処理の準備をすること、照合の一部として実行されることを予測すること、計数選別処理の実行を計画すること、計数選別処理を実行するためのリソースおよび/または人員を割り振ること、交換用金庫を運ぶこと、計数室内の金庫混雑予想を立てることなどが可能にされ得る。
【0110】
種々の例では、この例示的な方法1000は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2の追加サービスサーバ107Aなどの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0111】
例示的な方法1000は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0112】
例えば、処理1020は、交換された金庫の中身に関するデータを受信するものとして示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、電子装置は、交換された金庫の中身に関するデータをすでに記憶し得る。そのような実施形態では、処理1020は省略され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0113】
別の例として、図11は、報告された取引と、金庫に格納された物理的チケットとの照合をし、仮想チケットおよび/または他の作用から生じ得る差異を考慮するための例示的な方法1100を示すフローチャートを示す。この方法1100は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0114】
処理1110において、電子装置(図2の計数選別機102など)は、金庫の中身を受け取り得る。処理1120において、電子装置は、金庫に関連する仮想チケットデータを受信し得る。処理1130において、電子装置は、金庫の中身を数え得る。処理1140において、電子装置は、計数を仮想チケットデータと照合し得る。
【0115】
例えば、電子装置は、金庫に関連付けられる取引に関連して指示された仮想チケットの数を示すデータ、金庫からの数え済み物理的チケットに対応しない、受信済みおよび/または金庫に格納済みとして報告されるチケットの数を示すデータを受信し得る。報告されたチケットの数は、仮想チケットの数を減算することによって、数え済みの物理チケットと照合され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0116】
種々の例では、この例示的な方法1100は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2の計数選別機102の1つ以上の構成要素などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0117】
例示的な方法1100は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0118】
例えば、処理1130は、金庫の中身を数えるものとして示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、電子装置は、金庫自体の中身を数える代わりに、金庫の中身の計数結果を受信し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0119】
さらに別の例では、図2の金庫227および追加サービスサーバ107Aに関連付けられる記憶媒体の両方が、金庫227の中身に関する情報を監視して記憶し得る。しかし、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225(および/またはネットワーク223および/または他の構成要素)が、種々の時に利用できない場合がある。これにより、金庫227に関連付けられる記憶媒体に記憶された情報と、金庫227の中身に関する追加サービスサーバ107Aとの間の差異がもたらされ得る。いくつかの実施形態では、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225が利用できない場合(例えば、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225と通信することができない場合に自身が機能停止になることによって、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225が利用できない場合に機能停止命令を受信することなどによって)、金庫227は機能停止にされる場合がある。
【0120】
他の実施形態では、金庫227は、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225が利用できない場合、稼働し続け得る。このような実施形態では、追加サービスサーバ107Aおよび/または周辺機器アダプタ225の利用不能のために追加サービスサーバ107Aが記録していない間について金庫227に関連する記憶媒体に記憶された情報がデータを記録した取引により、金庫227に関連する記憶媒体に記憶された情報は、追加サービスサーバ107Aによって記憶された情報よりも正確であり得る。したがって、金庫227に関連する記憶媒体に記憶された情報は、追加サービスサーバ107Aによって記憶された情報を訂正するために使用され得る。
【0121】
例として、図12は、カジノ環境における金庫の中身に関連する情報を処理するための第2の例示的な方法1200を示すフローチャートを示す。この方法1200は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0122】
処理1210では、電子装置(図2の追加サービスサーバ107Aなど)は、数えるためにおよび/または計数室への輸送のために金庫に結合し得る。これは、金庫が結合されたことを検出すること、結合を実行する構成要素に指示することなどを含み得る。処理1220において、電子装置は、金庫の中身に関する金庫データを受信し得る。処理1230において、電子装置は、金庫を伴う取引に関するサーバ監視データを受信し得る。処理1240において、電子装置は、金庫データを使用してサーバ監視データを修正し得る。
【0123】
例えば、サーバ監視データは、サーバが使用できない間に実行された取引に関連する金庫データに存在する情報を損なっているおそれがある。したがって、サーバ監視データは、金庫データからの欠損情報をサーバ監視データに追加することにより修正され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0124】
種々の例では、この例示的な方法1200は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2の追加サービスサーバ107Aなどの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0125】
例示的な方法1200は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0126】
例えば、処理1210は、金庫に結合する電子装置として示されて説明される。しかし、これは一例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、処理1220は省略され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0127】
別の例として、金庫データを用いてサーバ監視データを補正するものとして方法1200を示して説明する。しかし、これは一例であることを理解されたい。他の実施形態では、金庫データは、サーバ監視データを使用して代わりに訂正され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0128】
図2のカジノシステム200を使用して実行され得る機能のさらに別の例として、金庫は、特定のゲーム機224、紙幣識別機226および/またはゲーム筐体222および/または他の構成要素に関連付けられるおよび/または関連付け解除され得る。多くのシステムでは、金庫は、ゲーム機、紙幣識別機および/または他の構成要素と手動で対にされ得る。対にされた金庫が別の機械と共に使用され得る前に、金庫は、手動で対解除および/または再び対にされる必要があり得る。
【0129】
しかし、種々の実施形態では、資産識別子および/または他の識別子が、金庫227(追加サービスサーバ107Aなどによって金庫227の記憶媒体に記憶され得る)ならびにゲーム機223、ゲーム筐体222、周辺機器アダプタ225、紙幣識別機226などに関連付けられ得る。金庫227が紙幣識別機226および/または他の構成要素に結合されおよび/または他の方法で関連付けられるとき、これらの資産識別子は、割り当てられ、格納されおよび/または相関され得る。金庫227が処理されたとき(例えば、ドロップ処理システム107Bのドロップカートおよび/または他の構成要素に結合することによって、金庫227の中身を計数選別機102へ引き渡すこと等によって)、この資産識別子は、消去され得る(例えば、金庫227の記憶媒体から資産識別子を消去することによって、および/または、追加サービスサーバ107Aによって)および/または他の方法で金庫227と関連付け解除され得る。次に、金庫207は、別のゲーム機223、ゲーム筐体222、周辺機器アダプタ225、紙幣識別機226などとともに使用され得て、その後、別の資産識別子が割り当てられ得る(追加サービスサーバ107Aなどによって金庫227の記憶媒体に記憶され得る)。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0130】
例として、図13は、ゲーム機で使用するための金庫を構成するための例示的な方法1300を示すフローチャートを示す。この方法1300は、図2のカジノシステム200、および/または、本明細書で論じられるおよび/または参照される1つ以上の他のシステムによって実行され得る。
【0131】
処理1310では、電子装置(図2のドロップ処理システム107Bの1つ以上の構成要素、紙幣識別機226、追加サービスサーバ107Aおよび/または計数選別機102など)が金庫に結合し得る。結合は、金庫から金庫データを取得することを含み得る。処理1320において、電子装置は、金庫データを消去し得る。処理1330において、電子装置は、金庫と紙幣識別機との間の接続を検出し得る。処理1340において、電子装置は、資産識別子および/または他の識別子または資産番号を金庫に割り当て得て、すべての金庫を紙幣識別機および/または関連するゲーム機もしくは構成要素に関連付ける。
【0132】
例えば、システムは、図2のドロップ処理システム107Bなどのドロップ処理システムのドロップカートに金庫を結合し得る。システムは、金庫データを読み取り、金庫の中身を除去し、金庫データを金庫から消去し、別のゲーム機で使用するために金庫を配送し得る。新しいゲーム機に関連する紙幣識別機への金庫の接続時に、新しい資産識別子は、金庫に関連付けられ、金庫の金庫データに格納され、および/または、追加サービスサーバ107Aによって格納された記録に更新され得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0133】
種々の例では、この例示的な方法1300は、本明細書で説明する種々の機能を実行する相関的なソフトウェアモジュールまたは構成要素のグループとして実施され得る。これらのソフトウェアモジュールまたは構成要素は、クラウドネットワーク内でおよび/または図2のドロップ処理システム107B、紙幣識別機226、追加サービスサーバ107Aおよび/または計数選別機102の1つ以上の構成要素などの1つ以上の電子装置によって実行され得る。
【0134】
例示的な方法1300は、特定の順序で実行される特定の処理を含むものとして図示されて説明されているが、これは一例であることを理解されたい。種々の実施形態では、同じ、類似のおよび/または異なる処理の種々の順序が、本開示の範囲から逸脱することなく実行され得る。
【0135】
例えば、方法1300は、処理1310および1320を含むものとして示されている。しかし、これは一例であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、別の電子装置は、処理1310、1320および/または同様の処理を実行し得て、方法1300は、処理1310および/または1320を省略し得る。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の構成が可能であり検討される。
【0136】
種々の実施形態では、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのデータソースおよび少なくとも1つの制御部を含み得る。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機に供給される金庫証書に関する少なくとも1つのデータソースからデータを受信し、データを使用して出力コンテナのための金庫証書の組合せを決定し、少なくとも1つの移動機構を作動させ、組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに金庫証書の少なくとも一部を移動させ得る。
【0137】
いくつかの例では、少なくとも1つの移動機構は、コンベヤを含み得る。種々の例では、少なくとも1つの移動機構は、線型ロボットを含み得る。いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、金庫証書の一部が束ねられた後に金庫証書の一部を移動させ得る。
【0138】
いくつかの例では、組合せは、第1の通貨種類の第1の数と、第2の通貨種類の第2の数とを含み得る。いくつかの例では、組合せは総通貨価値に関連付けられ得る。
【0139】
種々の例では、少なくとも1つの制御部は、出力コンテナに関連付けられる少なくとも1つの機械可読記憶媒体に組合せを伝達し得る。
【0140】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのセンサおよび少なくとも1つの制御部を含み得る。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機に供給される金庫証書に関するデータを使用し得て、出力コンテナのための金庫証書の組合せを決定し、少なくとも1つのセンサを使用し得て、少なくとも1つの計数選別機によって出力される金庫証書の少なくとも一部を識別し、少なくとも1つの移動機構を作動させ得て、組合せを満たすように少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに金庫証書の一部を移動させる。
【0141】
種々の例では、少なくとも1つのセンサはカメラであり得る。いくつかのそのような例では、少なくとも1つの制御部は、カメラを介して取得される金庫証書の一部の少なくとも1つの画像に対して実行される光学文字認識を使用して、金庫証書の一部を識別し得る。
【0142】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、金庫証書の一部に関連付けられる少なくとも1つの通貨種類を識別することによって、金庫証書の一部を識別し得る。種々の例では、少なくとも1つの制御部は、金庫証書の一部に関連付けられる少なくとも1つのシリアル番号を識別することによって、金庫証書の一部を識別し得る。
【0143】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、金庫証書の一部に関連付けられる少なくとも1つのセキュリティ特徴を識別することによって、金庫証書の一部を識別し得る。いくつかのそのような例では、少なくとも1つのセキュリティ特徴は、赤外線に反応する片または紫外線に反応する片の少なくとも1つを含み得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理するためのシステムは、少なくとも1つの移動機構、少なくとも1つのセンサおよび少なくとも1つの制御部を含み得る。少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つのセンサを使用し得て、少なくとも1つの計数選別機によって出力される金庫証書の少なくとも一部を識別し、少なくとも1つの移動機構を作動させ得て、少なくとも1つの計数選別機に供給される金庫証書に関するデータを使用して決定される組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機から出力コンテナに金庫証書の一部を移動させる。
【0145】
種々の例では、出力コンテナが組合せを収容した後において、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの施錠機構を使用し得て出力コンテナを施錠することができる。いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つの計数選別機のいくつかの出力ポートのうちのどれが金庫証書の一部を出力するかを決定することによって、金庫証書の一部を識別し得る。
【0146】
いくつかの例では、少なくとも1つの制御部は、少なくとも1つのセンサを使用することによって金庫証書の一部を識別し得て、金庫証書の一部の少なくとも一部分を包む少なくとも1つの結束具に関連付けられる少なくとも1つの機械可読要素から識別データを取得する。このようないくつかの例では、少なくとも1つの機械可読要素は少なくとも1つのバーコードを含む。
【0147】
種々の例では、組合せは総通貨種類数に関連付けられ得る。
【0148】
いくつかの異なる実施形態について上述したが、これらの実施形態からの種々の技法が、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態において組合せられ得ることを理解されたい。種々の実施形態が可能であり検討される。
【0149】
上述されて添付の図面で示されるように、本開示は、少なくとも1つの計数選別機の出力を処理することに関する。少なくとも1つの計数選別機に供給される金庫証書に関するデータは、1つ以上の出力コンテナのための金庫証書の1つ以上の組合せを決定する際に評価される。1つ以上の移動機構は、組合せに基づいて、少なくとも1つの計数選別機の1つ以上の出力ポートから1つ以上の出力コンテナに金庫証書の少なくとも一部を移動させるように動作する。
【0150】
本開示では、開示される方法は、装置による読み取り可能な命令またはソフトウェアの一式として実施され得る。さらに、開示される方法におけるステップの特定の順序または分類体系はサンプル手法の例であることを理解されたい。他の実施形態では、方法におけるステップの特定の順序または分類体系は、開示された主題内に留まりながら再構成され得る。添付の方法クレームは、種々のステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または分類体系に必ずしも限定されるものではない。
【0151】
説明される開示は、コンピュータシステム(または他の電子装置)をプログラムするために使用され得て、命令を記憶した非一時的機械可読媒体を含み得るコンピュータプログラム製品またはソフトウェアとして提供され得て、本開示による工程を実行する。非一時的機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって読取可能な形式で情報を記憶する任意の機構(例えば、ソフトウェア、処理アプリケーション)を含む。非一時的機械可読媒体は、磁気記憶媒体(例えば、フロッピーディスク、ビデオカセットなど)、光記憶媒体(例えば、CD-ROM)、光磁気記憶媒体、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラム可能メモリ(例えば、EPROMおよびEEPROM)、フラッシュメモリなどの形態をとり得るが、これらに限定されない。
【0152】
前述の記載では、説明の目的のために、特定の命名法が使用され、記載された実施形態の完全な理解が提供された。しかし、記載された実施形態を実施するために特定の詳細が必要とされないことは当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に記載される特定の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的のために提示される。それらは、網羅的であることまたは開示された正確な形態に実施形態を限定することを目的としない。上記の教示を考慮して多くの修正および変形が可能であることは当業者には明らかであろう。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13