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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/02 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
D06F39/02 Z
【請求項の数】 45
(21)【出願番号】P 2022567860
(86)(22)【出願日】2020-09-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2020115916
(87)【国際公開番号】W WO2021232637
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-11-08
(31)【優先権主張番号】202010444329.2
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010446077.7
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010443762.4
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020877825.2
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010444338.1
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010444321.6
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010443755.4
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520238381
【氏名又は名称】▲海▼信冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense Refrigerator Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8 Hisense Road, Nancun, Pingdu, Qingdao, Shandong 266736 China
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ,ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴン,メンフ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,チュングオ
(72)【発明者】
【氏名】ウェン,ティンフイ
(72)【発明者】
【氏名】ツイ,ウェイミン
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2008-0087363(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0352821(US,A1)
【文献】中国実用新案第206090095(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0089443(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0087839(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0125199(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第108004727(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105624982(CN,A)
【文献】中国実用新案第207760582(CN,U)
【文献】中国実用新案第203890745(CN,U)
【文献】韓国公開特許第2003-0009845(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に設置される洗濯槽と、
第1投入装置と、を備える洗濯機において、
前記第1投入装置は、
第1洗剤箱であって、複数の貯蔵キャビティを含み、各前記貯蔵キャビティは、いずれも貯蔵キャビティ入口と、前記洗濯槽に連通する貯蔵キャビティ出口とを含む、第1洗剤箱と、
分水アセンブリであって、複数の分水キャビティを含み、各前記分水キャビティは、いずれも分水キャビティ入口及び分水キャビティ出口を含み、且つ各前記分水キャビティの前記分水キャビティ出口は、少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に連通する、分水アセンブリと、を含
前記分水アセンブリは分水板と蓋板を含み、前記分水板には複数の分水溝が設けられ、少なくとも1つの前記分水溝において、複数の前記分水キャビティ出口は、それらが位置する前記分水溝内の水流方向に沿って離隔して配置され、かつ水流方向に沿って複数の前記分水キャビティ出口の面積が徐々に増加し、
前記第1洗剤箱は、箱底壁と、前記箱底壁の周縁に位置する箱側壁と、前記箱底壁に設けられる分離壁とを含み、前記箱側壁の頂部には取付切欠が形成され、前記分水板には位置決め部がさらに設けられ、前記位置決め部は前記取付切欠内に嵌合して入り込む、
洗濯機。
【請求項2】
前記分水アセンブリは、前記第1洗剤箱の上方に位置し、各前記分水キャビティの前記分水キャビティ出口は、いずれも前記分水キャビティの底部に位置し、且つ少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置される、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
記蓋板は、前記蓋板と前記分水溝とが前記分水キャビティを形成するように、前記分水板に取外可能に蓋設される、
請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
各前記分水溝について、前記分水溝の溝底は少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置され、且つ前記分水溝の溝底の前記貯蔵キャビティ入口と対向する領域には複数の前記分水キャビティ出口が開設される、
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
少なくとも1つの前記分水溝は、蛇行して配置されるサブ溝セクションを含み、前記サブ溝セクションの溝底は、少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置され、前記サブ溝セクションの溝底には、前記サブ溝セクションの延在方向に沿って、離隔して配置される複数の前記分水キャビティ出口が開設される、
請求項又は請求項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記分水アセンブリは、前記分水板の一側表面に設けられる複数の分離リブをさらに含み、複数の前記分離リブは前記分水板と複数の前記分水溝を形成する、
請求項3から請求項のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項7】
各前記分水溝の溝底にはいずれも少なくとも1つの突起が設けられ、各前記突起にはいずれも貫通孔が開設され、前記貫通孔の一端は前記分水板の下側に連通し、他端は前記分水板の上側に連通する、
請求項に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記貫通孔は、前記突起の前記分水板から離れた一端に開設される、
請求項に記載の洗濯機。
【請求項9】
第1投入装置は、頂端に箱口を有する収容箱をさらに含み、前記収容箱は、前記筐体に設置され、前記収容箱の底部には、前記収容箱の箱キャビティに連通する排液口が開設され、前記排液口は、前記洗濯槽に連通し、
前記第1洗剤箱は、前記収容箱の箱キャビティ内に設置され、且つ各前記貯蔵キャビティ入口は、いずれも前記収容箱の箱口に対向して配置され、各前記貯蔵キャビティ出口は、いずれも前記排液口に連通し、前記分水板は、前記収容箱の箱口に蓋設される、
請求項3から請求項のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項10】
前記分水板の縁部は、前記収容箱内の液体の溢れを防止するために、シール構造を介して前記収容箱に接続される、
請求項に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記シール構造は、
前記分水板の周縁に設けられ、前記分水板の周縁に沿って延びる第1止めリブと、
前記収容箱の箱口の周縁に設けられ、前記収容箱の箱口の周縁に沿って延びる挿入溝と、を備え、
前記第1止めリブは、前記挿入溝内に嵌合して挿入される、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記シール構造は、前記分水板の周縁に設けられる第2止めリブをさらに含み、前記第2止めリブは、前記第1止めリブの内側に位置し、且つ前記第1止めリブから離隔して配置され、
前記挿入溝の幅方向に沿った一方の溝壁は、前記第1止めリブと前記第2止めリブとの間に嵌合して挿入される、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項13】
記第1洗剤箱の箱キャビティは、前記箱底壁と前記箱側壁とによって囲まれて形成され、前記分離壁は、前記箱キャビティを複数の前記貯蔵キャビティに分割する、
請求項9から請求項1のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項14】
複数の前記貯蔵キャビティは、それぞれ第1貯蔵キャビティと、第1水平方向に沿って離隔して配置される2つの第2貯蔵キャビティとであり、第2水平方向において、2つの前記第2貯蔵キャビティは前記第1貯蔵キャビティの同じ側に位置し、前記第2水平方向は前記第1水平方向に垂直であり、
2つの前記第2貯蔵キャビティの間には排液溝が形成され、前記排液溝の一端は前記第1貯蔵キャビティに連通し、他端は前記収容箱の箱キャビティに連通し、前記排液溝は、前記第1貯蔵キャビティの前記貯蔵キャビティ出口である、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項15】
前記分水板には、前記第2水平方向に沿って延び、前記排液溝に挿入される第3止めリブがさらに設けられる、
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項16】
前記位置決め部は、平行に離隔して配置される第1位置決めリブと第2位置決めリブとを含み、前記第1位置決めリブは前記取付切欠の一端に当接し、前記第2位置決めリブは前記取付切欠の他端に当接する、
請求項14または15に記載の洗濯機。
【請求項17】
前記第1投入装置は、サイフォン部材をさらに含み、前記サイフォン部材は、
前記第2貯蔵キャビティ内に設けられるライザー管であって、前記ライザー管の下端は前記第2貯蔵キャビティの底部に位置する前記貯蔵キャビティ出口に連通する、ライザー管と、
前記ライザー管に外嵌されるサイフォンキャップであって、前記サイフォンキャップと前記第2貯蔵キャビティの底壁、前記ライザー管の上端及び前記ライザー管の側壁との間には、いずれも液体が通過可能な隙間を有する、サイフォンキャップと、を含む、
請求項1から請求項1のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項18】
前記分水溝の溝底には、前記分水キャビティ出口が設けられ、
前記分水アセンブリは、前記分水板の下方に位置するシャワー管をさらに含み、前記シャワー管の上端管口は前記分水キャビティ出口に接続され、下端管口は前記貯蔵キャビティ入口に向かって設置される、
請求項3から請求項1のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項19】
前記シャワー管は垂直方向に延び、
前記シャワー管の内壁は、筒状の管内壁と、前記管内壁と前記シャワー管の下端面との間に接続される導流壁とを含み、前記導流壁は、前記シャワー管から噴出される水流の方向が前記管内壁と鈍角になるように、前記水流の方向を変更するように配置される、
請求項18に記載の洗濯機。
【請求項20】
前記導流壁は曲面状であり、
及び/又は、前記管内壁はテーパ筒状であり、且つ前記管内壁の小口端は前記導流壁に接続される、
請求項19に記載の洗濯機。
【請求項21】
前記シャワー管の下端面は水平面に対して傾斜して配置され、前記シャワー管の中心軸を通る垂直断面において、前記下端面の第1端の位置は前記下端面の第2端の位置よりも低く、
前記導流壁は、前記下端面の第1端に近い位置に位置する、
請求項19又は請求項2に記載の洗濯機。
【請求項22】
前記シャワー管は、上部管セクションと、上部管セクションの下方に位置する下部管セクションとを含み、
前記上部管セクションの上端は前記分水キャビティ出口に接続され、前記導流壁は前記下部管セクションの下端管口に位置し、
前記上部管セクションの下端は前記下部管セクション内に入り込み、且つ回転構造によって前記下部管セクションに接続されることにより、前記下部管セクションは前記上部管セクションに対して回転可能になり、又は、
前記下部管セクションの上端は前記上部管セクション内に入り込み、且つ回転構造によって前記下部管セクションに接続されることにより、前記下部管セクションは前記上部管セクションに対して回転可能になる、
請求項19から請求項2のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項23】
前記回転構造は、
前記上部管セクション、前記下部管セクションのうちの一方に設けられる環状係合溝と、
前記上部管セクション、前記下部管セクションのうちの他方に設けられる環状凸リブと、を含み、
前記環状凸リブは、前記環状係合溝に係合する、
請求項2に記載の洗濯機。
【請求項24】
前記洗濯機は、第1送水装置と第2送水装置とをさらに含み、
前記第1送水装置は送水ポンプと第1送水管とを含み、前記送水ポンプの入口は再利用可能な水源に連通し、前記送水ポンプの出口は前記第1送水管を介して少なくとも1つの前記分水キャビティの前記分水キャビティ入口に連通し、
前記第2送水装置は第2送水管を含み、前記第2送水管の一端は前記洗濯機の給水弁に連通し、他端は少なくとも1つの前記分水キャビティの前記分水キャビティ入口に連通する、
請求項1から請求項2のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項25】
前記第1送水装置はポンプ導水管をさらに含み、前記ポンプ導水管の一端は、前記第2送水管に連通する1つの前記分水キャビティに連通し、他端は前記送水ポンプのポンプキャビティに連通する、
請求項2に記載の洗濯機。
【請求項26】
前記洗濯機は、第2投入装置をさらに含み、
前記第2投入装置は、
前記筐体に設置される収容ケースと、
頂端に投入口が設置される第2洗剤箱であって、前記第2洗剤箱は、前記収容ケース内に設置され、且つ前記収容ケースからスライド引き出し可能で、前記投入口を前記収容ケースの外部に位置させることができる、第2洗剤箱と、
投入ポンプであって、前記投入ポンプは、ポンプキャビティと、前記ポンプキャビティに連通する入口端と出口端とを含み、前記投入ポンプの前記入口端は前記収容ケース内に入り込む、投入ポンプと、
第1管路であって、前記第1管路の第1端は、前記第2洗剤箱に連通し、前記第1管路の第2端は、前記入口端に連通するように配置され、且つ前記第2洗剤箱が前記収容ケースから引き出される時に、前記第1管路の第2端は前記入口端と分離することができる、第1管路と、
一端が前記出口端に連通し、他端が前記収容箱の箱キャビティに連通する第2管路と、を備える、
請求項から請求項17のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項27】
前記第2投入装置は、前記第1管路を開閉するように配置されるバルブをさらに含む、
請求項2に記載の洗濯機。
【請求項28】
前記バルブは、バルブボディと、バルブスプールと、弾性部材とを含み、
前記バルブボディは、バルブキャビティと、前記バルブキャビティに連通するバルブ入口及びバルブ出口とを含み、前記バルブボディは、前記第1管路内に合わせて配置され、前記バルブ出口は、前記第1管路の第2端に位置し、
前記バルブスプールは、前記バルブキャビティに設けられ、且つ前記バルブ出口を閉じるように前記バルブ出口に位置し、
前記弾性部材は、前記バルブスプールを前記バルブ出口の方向に移動させるように駆動する復元力を、前記バルブスプールに加えるように配置され、
前記投入ポンプは、前記入口端に設けられる当接柱をさらに含み、
前記投入ポンプは、前記第2洗剤箱が前記収容ケース内に位置する時に、前記当接柱が前記第1管路の第2端から前記バルブ出口内に挿入し、前記バルブスプールを押して前記バルブ入口に近づく方向に移動させ、前記バルブスプールに前記バルブ出口を開放させ、第1管路を前記入口端に連通させるように配置される、
請求項2に記載の洗濯機。
【請求項29】
前記バルブボディは、スリーブと、前記スリーブの第1端筒口に取外可能に設けられる端部キャップとを含み、前記バルブスプールは前記スリーブ内に設けられ、前記スリーブの第2端筒口は前記バルブ出口であり、前記バルブ入口は前記端部キャップに設けられる、
請求項28に記載の洗濯機。
【請求項30】
前記バルブは、さらにシールリングを含み、前記バルブボディの外壁には取付リング溝が開設され、前記シールリングは前記取付リング溝内に設置されて、前記バルブボディと前記第1管路の内壁との間をシールする、
請求項28又は請求項29に記載の洗濯機。
【請求項31】
前記第2洗剤箱の前記投入ポンプに近い箱壁には取付孔が開設され、前記第1管路は、前記第2洗剤箱の箱キャビティ内に設置され、前記第1管路の第2端は、前記取付孔に接続される、
請求項2から請求項3のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項32】
前記第1管路は、水平に設置される水平管部と、水平面に対して傾斜して配置される傾斜管部とを含み、前記水平管部の一端は前記取付孔に接続され、他端は前記傾斜管部に接続され、前記傾斜管部の前記水平管部から離れた一端が前記第2洗剤箱の箱底に向かって延びる、
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項33】
前記第1管路の第2端には接続フランジが設けられ、前記第1管路の第2端は前記取付孔に挿入され、前記接続フランジは、前記第2洗剤箱の外部に位置し、且つ前記第2洗剤箱の箱壁に取外可能に接続される、
請求項3又は請求項3に記載の洗濯機。
【請求項34】
前記第2投入装置はさらに管シール部材を含み、前記管シール部材はシールスリーブと、シールスリーブの一端に設けられ、且つシールスリーブの径方向に延びるシールフランジとを含み、
前記シールスリーブは、前記第1管路と前記取付孔の孔壁との間に設けられ、前記シールフランジは、前記取付孔の外に位置し、且つ前記接続フランジと前記第2洗剤箱の箱壁との間に位置する、
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項35】
前記第2洗剤箱の前記投入ポンプに近い箱壁には取付溝が開設され、前記取付孔は前記取付溝の溝壁に開設され、前記接続フランジは前記取付溝内に位置する、
請求項3又は請求項3に記載の洗濯機。
【請求項36】
前記第2洗剤箱は、頂端に箱口を有する箱本体と、前記箱本体の箱口に取外可能に蓋設されるトップキャップとを含み、前記投入口は前記トップキャップに開設される、
請求項2から請求項3のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項37】
前記第2洗剤箱は、前記投入口に蓋設されるフリップキャップをさらに含み、前記フリップキャップは、前記投入口を開くことができるように、一端が自由に設けられ、他端が前記投入口の縁部にヒンジされる、
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項38】
前記トップキャップにはさらに逃げ溝が設けられ、前記逃げ溝は前記フリップキャップの自由端に設けられ、前記逃げ溝の一部は、前記フリップキャップの自由端の下方に位置する、
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項39】
前記第2洗剤箱は導流部材をさらに含み、前記導流部材は前記投入口に設けられ、且つ洗剤を前記箱本体に導くように配置される、
請求項3又は請求項38に記載の洗濯機。
【請求項40】
前記導流部材は導流板であり、前記導流板の一側の縁部は前記投入口の縁部に接続され、且つ前記導流板は前記箱本体内に向かって延びる、
請求項39に記載の洗濯機。
【請求項41】
前記第2洗剤箱の前側壁は、前記収容ケースの外部に位置し、且つ前記前側壁の頂端は前記収容ケースの天面から突出して配置され、又は前記前側壁の底端は前記収容ケースの底面から突出して配置される、
請求項2から請求項40のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項42】
前記第2洗剤箱の前側壁は、容量目盛線が設けられる透明領域を含む、
請求項2から請求項4のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項43】
前記第2洗剤箱の数は複数であり、複数の前記第2洗剤箱は前記収容ケースに並設され、それぞれ前記収容ケースからスライド引き出し可能である、
請求項2から請求項4のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項44】
前記投入ポンプは、前記ポンプキャビティに連通する連通口をさらに含み、前記第2投入装置は、第3管路をさらに含み、前記第3管路の第1端は1つの前記分水キャビティに連通し、第2端は前記連通口に連通する、
請求項2から請求項4のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項45】
前記分水アセンブリは、前記分水板の下方に位置し且つ垂直方向に延びる接続管をさらに含み、前記接続管の上端は1つの前記分水キャビティに連通し、下端は前記収容箱から突出して前記第3管路の第1端の管口内に入り込む、
請求項4に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443755.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010443762.4である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444321.6である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444338.1である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202020877825.2である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010446077.7である中国特許出願、2020年5月22日に出願された出願番号が202010444329.2である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は洗濯機に関するものである。
【背景技術】
【0003】
洗濯機は電気エネルギーを機械エネルギーに変換する原理を利用して衣類を洗濯する設備であり、洗濯機の洗濯槽に洗剤を投入するために、洗濯機には通常、洗濯槽に洗剤を投入するための洗剤投入システムが設けられる。
【発明の概要】
【0004】
第1態様では、本開示の幾つかの実施例は、筐体と、前記筐体内に設置される洗濯槽と、第1投入装置とを備える洗濯機を提供する。前記第1投入装置は、第1洗剤箱と分水アセンブリを有する。前記第1洗剤箱は複数の貯蔵キャビティを有する。各前記貯蔵キャビティは、いずれも貯蔵キャビティ入口と、前記洗濯槽に連通する貯蔵キャビティ出口と、を有する。前記分水アセンブリは、複数の分水キャビティを有する。各前記分水キャビティは、いずれも分水キャビティ入口及び分水キャビティ出口を有し、且つ各前記分水キャビティの分水キャビティ出口は、少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に連通する。
【0005】
幾つかの実施例では、前記分水アセンブリは、前記第1洗剤箱の上方に位置する。各前記分水キャビティの前記分水キャビティ出口は、いずれも前記分水キャビティの底部に位置し、且つ少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置される。
【0006】
幾つかの実施例では、前記分水アセンブリは、分水板と蓋板を含む。前記分水板には複数の分水溝が設けられ、前記蓋板は、前記蓋板と前記分水溝とが前記分水キャビティを形成するように、前記分水板に取外可能に蓋設される。
【0007】
幾つかの実施例では、各前記分水溝について、前記分水溝の溝底は少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置され、且つ前記分水溝の溝底の前記貯蔵キャビティ入口と対向する領域には複数の前記分水キャビティ出口が開設される。
【0008】
幾つかの実施例では、少なくとも1つの前記分水溝において、複数の前記分水キャビティ出口は、それらが位置する前記分水溝内の水流方向に沿って離隔して配置され、かつ複数の前記分水キャビティ出口の面積が徐々に増加する。
【0009】
幾つかの実施例では、少なくとも1つの前記分水溝は、蛇行して配置されるサブ溝セクションを含む。前記サブ溝セクションの溝底は、少なくとも1つの前記貯蔵キャビティ入口に対向して配置される。前記サブ溝セクションの溝底には、前記サブ溝セクションの延在方向に沿って離隔して配置される複数の前記分水キャビティ出口が開設される。
【0010】
幾つかの実施例では、前記分水アセンブリは、前記分水板の一側表面に設けられる複数の分離リブをさらに含む。複数の前記分離リブは前記分水板と複数の前記分水溝を形成する。
【0011】
幾つかの実施例では、各前記分水溝の溝底にはいずれも少なくとも1つの突起が設けられ、各前記突起にはいずれも貫通孔が開設される。前記貫通孔の一端は前記分水板の下側に連通し、他端は前記分水板の上側に連通する。
【0012】
幾つかの実施例では、前記貫通孔は、前記突起の前記分水板から離れた一端に開設される。
【0013】
幾つかの実施例では、第1投入装置は、頂端に箱口を有する収容箱をさらに含む。前記収容箱は、前記筐体に設置される。前記収容箱の底部には、前記収容箱の箱キャビティに連通する排液口が開設され、前記排液口は、前記洗濯槽に連通する。前記第1洗剤箱は、前記収容箱の箱キャビティ内に設置され、且つ各前記貯蔵キャビティ入口は、いずれも前記収容箱の箱口に対向して配置される。各前記貯蔵キャビティ出口は、いずれも前記排液口に連通する。前記分水板は、前記収容箱の箱口に蓋設される。
【0014】
幾つかの実施例では、前記分水板の縁部は、前記収容箱内の液体の溢れを防止するために、シール構造を介して前記収容箱に接続される。
【0015】
幾つかの実施例では、前記シール構造は、前記分水板の周縁に設けられる第1止めリブと、前記収容箱の箱口の周縁に設けられる挿入溝とを含む。前記第1止めリブは、前記分水板の周縁に沿って延び、前記挿入溝は、前記収容箱の箱口の周縁に沿って延びる。前記第1止めリブは前記挿入溝内に嵌合して挿入される。
【0016】
幾つかの実施例では、前記シール構造は、前記分水板の周縁に設けられる第2止めリブをさらに含む。前記第2止めリブは、前記第1止めリブの内側に位置し、且つ前記第1止めリブから離隔して配置される。前記挿入溝の幅方向に沿った一方の溝壁は、前記第1止めリブと前記第2止めリブとの間に嵌合して挿入される。
【0017】
幾つかの実施例では、前記第1洗剤箱は、箱底壁と、前記箱底壁の周縁に位置する箱側壁と、前記箱底壁に設けられる分離壁とを含む。前記第1洗剤箱の箱キャビティは、前記箱底壁と前記箱側壁とによって囲まれて形成され、前記分離壁は、前記箱キャビティを複数の前記貯蔵キャビティに分割する。
【0018】
幾つかの実施例では、複数の前記貯蔵キャビティは、それぞれ第1貯蔵キャビティと、第1水平方向に沿って離隔して配置される2つの第2貯蔵キャビティとである。第2水平方向において、2つの前記第2貯蔵キャビティは前記第1貯蔵キャビティの同じ側に位置し、前記第2水平方向は前記第1水平方向に垂直である。2つの前記第2貯蔵キャビティの間には排液溝が形成され、前記排液溝の一端は前記第1貯蔵キャビティに連通し、他端は前記収容箱の箱キャビティに連通する。前記排液溝は、前記第1貯蔵キャビティの前記貯蔵キャビティ出口である。
【0019】
幾つかの実施例では、前記分水板には、前記第2水平方向に沿って延び、前記排液溝に挿入される第3止めリブがさらに設けられる。
【0020】
幾つかの実施例では、前記箱側壁の頂部には取付切欠が形成され、前記分水板には位置決め部がさらに設けられ、前記位置決め部は前記取付切欠内に嵌合して入り込む。
【0021】
幾つかの実施例では、前記位置決め部は、平行に離隔して配置される第1位置決めリブと第2位置決めリブとを含む。前記第1位置決めリブは前記取付切欠の一端に当接し、前記第2位置決めリブは前記取付切欠の他端に当接する。
【0022】
幾つかの実施例では、前記第1投入装置は、サイフォン部材をさらに含む。前記サイフォン部材は、前記第2貯蔵キャビティ内に設けられるライザー管と、前記ライザー管に外嵌されるサイフォンキャップとを含む。前記ライザー管の下端は、前記第2貯蔵キャビティの底部に位置する前記貯蔵キャビティ出口に連通する。前記サイフォンキャップと前記第2貯蔵キャビティの底壁、前記ライザー管の上端及び前記ライザー管の側壁との間には、いずれも液体が通過可能な隙間を有する。
【0023】
幾つかの実施例では、前記分水溝の溝底には、前記分水キャビティ出口が設けられる。前記分水アセンブリは、前記分水板の下方に位置するシャワー管をさらに含む。前記シャワー管の上端管口は前記分水キャビティ出口に接続され、下端管口は前記貯蔵キャビティ入口に向かって設置される。
【0024】
幾つかの実施例では、前記シャワー管は垂直方向に延びる。前記シャワー管の内壁は、筒状の管内壁と、前記管内壁と前記シャワー管の下端面との間に接続される導流壁とを含む。前記導流壁は、前記シャワー管から噴出される水流の方向が前記管内壁と鈍角になるように、前記水流の方向を変更するように配置される。
【0025】
幾つかの実施例では、前記導流壁は曲面状である。及び/又は、前記管内壁はテーパ筒状であり、且つ前記管内壁の小口端は前記導流壁に接続される。
【0026】
幾つかの実施例では、前記シャワー管の下端面は水平面に対して傾斜して配置される。前記シャワー管の中心軸を通る垂直断面において、前記下端面の第1端の位置は前記下端面の第2端の位置よりも低い。前記導流壁は、前記下端面の第1端に近い位置に位置する。
【0027】
幾つかの実施例では、前記シャワー管は、上部管セクションと、前記上部管セクションの下方に位置する下部管セクションとを含む。前記上部管セクションの上端は前記分水キャビティ出口に接続され、前記導流壁は前記下部管セクションの下端管口に位置する。前記上部管セクションの下端は前記下部管セクション内に入り込み、且つ回転構造によって前記下部管セクションに接続されることにより、前記下部管セクションは前記上部管セクションに対して回転可能になる。又は、前記下部管セクションの上端は前記上部管セクション内に入り込み、且つ回転構造によって前記下部管セクションに接続されることにより、前記下部管セクションは前記上部管セクションに対して回転可能になる。
【0028】
幾つかの実施例では、前記回転構造は、前記上部管セクションと前記下部管セクションとのうちの一方に設けられる環状係合溝と、前記上部管セクションと前記下部管セクションとのうちの他方に設けられる環状凸リブとを含む。前記環状凸リブは、前記環状係合溝に係合している。
【0029】
幾つかの実施例では、洗濯機は、第1送水装置と第2送水装置とをさらに含む。前記第1送水装置は送水ポンプと第1送水管とを含む。前記送水ポンプの入口は再利用可能な水源に連通し、前記送水ポンプの出口は前記第1送水管を介して少なくとも1つの前記分水キャビティの前記分水キャビティ入口に連通する。前記第2送水装置は第2送水管を含む。前記第2送水管の一端は前記洗濯機の給水弁に連通し、他端は少なくとも1つの前記分水キャビティの前記分水キャビティ入口に連通する。
【0030】
幾つかの実施例では、前記第1送水装置はポンプ導水管をさらに含む。前記ポンプ導水管の一端は、前記第2送水管に連通する1つの前記分水キャビティに連通し、他端は前記送水ポンプのポンプキャビティに連通する。
【0031】
幾つかの実施例では、洗濯機は第2投入装置をさらに含む。前記第2投入装置は、前記筐体に設置される収容ケースと、頂端に投入口が設置される第2洗剤箱と、投入ポンプと、第1管路と、第2管路とを含む。前記第2洗剤箱は、前記収容ケース内に設置され、且つ前記収容ケースからスライド引き出し可能で、前記投入口を前記収容ケースの外部に位置させることができる。前記投入ポンプは、ポンプキャビティと、前記ポンプキャビティに連通する入口端と出口端とを含む。前記投入ポンプの前記入口端は、前記収容ケース内に入り込む。前記第1管路の第1端は、前記第2洗剤箱に連通し、前記第1管路の第2端は、前記入口端に連通するように配置され、且つ前記第2洗剤箱が前記収容ケースから引き出される時に、前記第1管路の第2端は前記入口端と分離することができる。前記第2管路の一端は前記出口端に連通し、他端は前記収容箱の箱キャビティに連通する。
【0032】
幾つかの実施例では、前記第2投入装置は、前記第1管路を開閉するように配置されるバルブをさらに含む。
【0033】
幾つかの実施例では、前記バルブは、バルブボディと、バルブスプールと、弾性部材とを含む。前記バルブボディは、バルブキャビティと、前記バルブキャビティに連通するバルブ入口及びバルブ出口とを含む。前記バルブボディは、前記第1管路に合わせて前記第1管路内に配置される。前記バルブ出口は、前記第1管路の第2端に位置する。前記バルブスプールは、前記バルブキャビティに設けられ、且つ前記バルブ出口を閉じるように前記バルブ出口に位置する。前記弾性部材は、前記バルブスプールを前記バルブ出口の方向に移動させるように駆動する復元力を前記バルブスプールに加えるように配置される。前記投入ポンプは、前記入口端に設けられる当接柱をさらに含む。前記投入ポンプは、前記第2洗剤箱が前記収容ケース内に位置する時に、前記当接柱が前記第1管路の第2端から前記バルブ出口内に挿入し、前記バルブスプールを押して前記バルブ入口に近づく方向に移動させ、前記バルブスプールに前記バルブ出口を開放させ、第1管路を前記入口端に連通させるように配置される。
【0034】
幾つかの実施例では、前記バルブボディは、スリーブと、前記スリーブの第1端筒口に取外可能に設けられる端部キャップとを含む。前記バルブスプールは前記スリーブ内に設けられ、前記スリーブの第2端筒口は前記バルブ出口であり、前記バルブ入口は前記端部キャップに設けられる。
【0035】
幾つかの実施例では、前記バルブは、さらにシールリングを含む。前記バルブボディの外壁には取付リング溝が開設され、前記シールリングは前記取付リング溝内に設置されて、前記バルブボディと前記第1管路の内壁との間をシールする。
【0036】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱の前記投入ポンプに近い箱壁には取付孔が開設される。前記第1管路は、前記第2洗剤箱の箱キャビティ内に設置され、前記第1管路の第2端は、前記取付孔に接続される。
【0037】
幾つかの実施例では、前記第1管路は、水平に設置される水平管部と、水平面に対して傾斜して配置される傾斜管部とを含む。前記水平管部の一端は前記取付孔に接続され、他端は前記傾斜管部に接続される。前記傾斜管部の前記水平管部から離れた一端が前記第2洗剤箱の箱底に向かって延びる。
【0038】
幾つかの実施例では、前記第1管路の第2端には接続フランジが設けれる。前記第1管路の第2端は前記取付孔に挿入される。前記接続フランジは、前記第2洗剤箱の外部に位置し、前記第2洗剤箱の箱壁に取外可能に接続される。
【0039】
幾つかの実施例では、前記第2投入装置はさらに管シール部材を含む。前記管シール部材はシールスリーブと、前記シールスリーブの一端に設けられ、且つ前記シールスリーブの径方向に延びるシールフランジとを含む。前記シールスリーブは、前記第1管路と前記取付孔の孔壁との間に設けられる。前記シールフランジは、前記取付孔の外に位置し、且つ前記接続フランジと前記第2洗剤箱の箱壁との間に位置する。
【0040】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱の前記投入ポンプに近い箱壁には、取付溝が開設される。前記取付孔は前記取付溝の溝壁に開設され、前記接続フランジは前記取付溝内に位置する。
【0041】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱は、頂端に箱口を有する箱本体と、前記箱本体の箱口に取外可能に蓋設されるトップキャップとを含む。前記投入口は前記トップキャップに開設される。
【0042】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱は、前記投入口に蓋設されるフリップキャップをさらに含む。前記フリップキャップは、前記投入口を開くことができるように、一端が自由に設けられ、他端が前記投入口の縁部にヒンジされる。
【0043】
幾つかの実施例では、前記トップキャップにはさらに逃げ溝が設けられる。前記逃げ溝は前記フリップキャップの自由端に設けられる。前記逃げ溝の一部は、前記フリップキャップの自由端の下方に位置する。
【0044】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱は導流部材をさらに含む。前記導流部材は前記投入口に設けられ、且つ洗剤を前記箱本体に導くように配置される。
【0045】
幾つかの実施例では、前記導流部材は導流板である。前記導流板の一側の縁部は前記投入口の縁部に接続され、且つ前記導流板は前記箱本体内に向かって延びる。
【0046】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱の前側壁は、前記収容ケースの外部に位置し、且つ前記前側壁の頂端は前記収容ケースの天面から突出して配置され、又は前記前側壁の底端は前記収容ケースの底面から突出して配置される。
【0047】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱の前側壁は、容量目盛線が設けられる透明領域を含む。
【0048】
幾つかの実施例では、前記第2洗剤箱の数は複数である。複数の前記第2洗剤箱は前記収容ケース内に並設され、それぞれ前記収容ケースからスライド引き出し可能である。
【0049】
幾つかの実施例では、前記投入ポンプは、前記ポンプキャビティに連通する連通口をさらに含む。前記第2投入装置は、第3管路をさらに含む。前記第3管路の第1端は1つの前記分水キャビティに連通し、第2端は前記連通口に連通する。
【0050】
幾つかの実施例では、前記分水アセンブリは、前記分水板の下方に位置し且つ垂直方向に延びる接続管をさらに含む。前記接続管の上端は1つの前記分水キャビティに連通し、下端は前記収容箱から突出して前記第3管路の第1端の管口内に入り込む。
【図面の簡単な説明】
【0051】
以下、本開示の技術案をより明確に説明するために、本開示の幾つかの実施例の説明で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の実施例の一部にすぎないことは明らかである。当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。さらに、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施例に係る製品の実際の寸法、方法の実際のプロセス、信号の実際のタイミングなどを限定するものではない。
【0052】
図1】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムの概略図である。
【0053】
図2】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の構造概略図である。
【0054】
図3図2の洗濯機における第1投入装置、第2投入装置と囲み枠の分解図である。
【0055】
図4】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1投入装置、第2投入装置の構造概略図である。
【0056】
図5図4における第1投入装置の分解図である。
【0057】
図6】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機において、第1洗剤箱が収容箱から引き出された後の状態を示す図である。
【0058】
図7】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1洗剤箱が収容箱内に配置される状態を示す図である。
【0059】
図8】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1洗剤箱内の貯蔵キャビティの配置を示す図である。
【0060】
図9図7におけるA-A断面の断面図である。
【0061】
図10】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の収容箱の構造概略図である。
【0062】
図11】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1投入装置、第2投入装置の平面図である。
【0063】
図12図11におけるB-B断面の断面図である。
【0064】
図13図11における第1投入装置、第2投入装置から蓋板を取り外した後の状態を示す図である。
【0065】
図14】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の分水板の下側の構造概略図である。
【0066】
図15】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1投入装置から分水アセンブリを取り外した後の構造概略図である。
【0067】
図16図13におけるC-C断面の断面図である。
【0068】
図17図16におけるシャワー管の拡大図である。
【0069】
図18】本開示の他の幾つかの実施例に係る洗濯機のシャワー管の構造概略図である。
【0070】
図19】本開示の他の幾つかの実施例に係る洗濯機のシャワー管の構造概略図である。
【0071】
図20図11におけるD-D断面の断面図である。
【0072】
図21図20に示すシール構造の拡大図である。
【0073】
図22図15における収容箱の左上隅の拡大図である。
【0074】
図23】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第2投入装置の分解図である。
【0075】
図24】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1投入装置と第2投入装置の背面図である。
【0076】
図25図5におけるE-E断面の断面図である。
【0077】
図26】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第2洗剤箱が収容ケース内に位置する状態の側面図である。
【0078】
図27】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第2洗剤箱が収容ケースから引き出された後の状態の平面図である。
【0079】
図28図27におけるF-F断面の断面図である。
【0080】
図29図25におけるバルブの部分拡大図である。
【0081】
図30】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機のバルブの立体構造図である。
【0082】
図31】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第1管路の構造概略図である。
【0083】
図32】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第2洗剤箱を第1管路から取り外した状態を示す図である。
【0084】
図33図11におけるG-G断面の断面図である。
【0085】
図34】本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の第2洗剤箱の立体構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0086】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示に係る実施例に基づいて、当業者が容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の権利範囲に含まれるものとする。
【0087】
本明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む(comprise)」及びその他の形式、例えば、第三人称の単数形である「含む(comprises)」及び現在分詞の形式である「含む(comprising)」は、文脈上別段の解釈を要しない限り、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0088】
明細書の説明において、用語「1つの実施例(one embodiment)」、「幾つかの実施例(some embodiments)」、「例示的な実施例(exemplary embodiments)」、「例(example)」、「特定の例(specific example)」、又は「幾つかの例(some examples)」などは、この実施例又は例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すわけではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含まれ得る。
【0089】
以下、「第1」、「第2」という用語は説明の目的のみに用いられ、相対的な重要性を指示又は暗示するもの、若しくは指示された技術的特徴の数を暗黙的に示すものと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本開示の実施例の説明において、特に説明がない限り、「複数」は2つ又は2つ以上を意味する。
【0090】
幾つかの実施例を説明する際に、「接続」及びそれに由来する表現を使用する場合がある。例えば、幾つかの実施例を説明する際に、2つ又は2つ以上の構成要素が互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「接続」という用語を使用する場合がある。
【0091】
「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」は、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」と同じ意味を有し、いずれもAのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組み合わせ、並びにA、B及びCの組合せのようなA、B及びCの組合せを含む。
【0092】
「A及び/又はB」は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの組合せの3つの組合せを含む。
【0093】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0094】
本明細書では理想化された例示的な図面である断面図及び/又は立体図を参照して例示的な実施形態を説明している。
【0095】
関連技術における洗濯機は、管路を介して、水を洗剤箱の複数の貯蔵キャビティに分流させる。これにより、洗濯機の内部の分流水路の配置が複雑になり、2つの欠点をもたらした。1つは、管路の故障が発生しやすく、修理維持が複雑であり、2つは、生産コストが高く、生産効率が低く、広く普及させることができない。
【0096】
本開示の実施例における洗濯機は、分流水路を分水アセンブリに統合することで、水路レイアウトを簡略化し、洗濯機の管路が故障になる確率を低減すると共に、生産コストを低減する。
【0097】
図1に示すように、図1は本開示の幾つかの実施例に係る洗濯機の投入システムの概略図である。この洗濯機の投入システムは、第1投入装置1、第2投入装置2、洗濯槽3、第1送水装置4及び第2送水装置5を含む。
【0098】
第1投入装置1は、頂部に箱口を有する収容箱11と、収容箱11の箱キャビティ内に設けられる第1洗剤箱12と、分水アセンブリ13とを含む。洗濯槽3は収容箱11の下方に位置する。
【0099】
収容箱11の底部には、収容箱11の箱キャビティに連通する排液口111及び洗剤口112が開設される。排液口111は、接続管路aを介して、洗濯槽3に連通する。
【0100】
第1洗剤箱12は、3つの貯蔵キャビティ121を含む。各貯蔵キャビティ121は、いずれも貯蔵キャビティ入口1211と、収容箱11の箱キャビティに連通する貯蔵キャビティ出口1212とを含む。各貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ入口1211は、いずれも収容箱11の箱口に対向して設置される。貯蔵キャビティ121は洗剤を貯留するために用いられる。複数の貯蔵キャビティ121を設けることで、第1洗剤箱12内に液体洗剤、衣類漂白剤、柔軟剤、消毒剤、粉末洗剤などの機能が異なる様々な洗剤を投入することができ、これによりユーザの洗濯ニーズをよりよく満たすことができる。
【0101】
分水アセンブリ13は収容箱11の箱口に蓋設され、且つ3つの分水キャビティ131を含み、各分水キャビティ131は、いずれも分水キャビティ入口1311と分水キャビティ出口1312を含む。各分水キャビティ131の分水キャビティ出口1312は、いずれも分水キャビティ131の底部に位置し、それぞれ貯蔵キャビティ入口1211に対向して配置される。
【0102】
複数の貯蔵キャビティ121の給水通路を分水アセンブリ13の内部に統合することで、複数の管路をそれぞれ3つの貯蔵キャビティ121に対応して連通させる必要がなく、洗濯機の第1投入装置1の管路の設置を簡略化し、この第1投入装置1の構造をよりコンパクトにすることができる。分水アセンブリ13を収容箱11の箱口に蓋設させ、すなわち分水アセンブリ13が第1洗剤箱12の上方に位置することにより、ポンプで分水キャビティ131内の水を貯蔵キャビティ121に汲み上げる必要がなく、分水キャビティ131内の水が重力の作用によって分水キャビティ131の分水キャビティ出口1312から貯蔵キャビティ121内に流入することができ、ひいては第1投入装置1の構成を簡略化することができる。
【0103】
もちろん、第1洗剤箱12には、3つの貯蔵キャビティ121を設けることに限らず、2つ、4つなどを設けてもよく、具体的には実際の必要に応じて設ければよい。分水アセンブリ13には、3つの分水キャビティ131を設けることに限らず、2つ、4つなどを設けてもよく、具体的には貯蔵キャビティ121の数に応じて決めればよい。
【0104】
第2送水装置5は第2送水管51を含む。第2送水管51の一端は洗濯機の給水弁52に連通し、他端はそれぞれ2つの分水キャビティ131に連通する。給水弁52は洗濯機の水供給システムに接続される。
【0105】
ここで、水供給システムは、一次利用水を提供するための水道水システムであってもよい。
【0106】
第1送水装置4は、送水ポンプ41と、第1送水管42と、ポンプ導水管43と、送給管44とを含む。送水ポンプ41はベーンポンプであり、送水ポンプ41の入口は送給管44を介して再利用可能な水源に連通する。送水ポンプ41の出口は第1送水管42を介して1つの分水キャビティ入口1311に連通する。ポンプ導水管43の一端は第2送水管51に連通する1つの分水キャビティ131に連通し、他端は送水ポンプ41のポンプキャビティに連通する。
【0107】
上記ポンプ導水管43は、一部の水を第2送水管51に連通する1つの分水キャビティ131から、送水ポンプ41のポンプキャビティに導入することができ、これにより、送水ポンプ41の起動を補助し、送水ポンプ41の起動をより容易にする。
【0108】
もちろん、送水ポンプ41は、ベーンポンプ以外の他のタイプのポンプであってもよい。送水ポンプ41が自力で起動可能であれば、ポンプ導水管43を設けなくてもよい。
【0109】
上記の再利用可能な水源は、再利用可能な水を提供するように用いられる。再利用可能な水とは、例えば、風呂水、果物や野菜を洗った水などの循環利用可能な水である。このように、分水アセンブリ13の1つの分水キャビティ131は、再利用可能な水の流入専用に使用することができる。再利用可能な水を利用して適切な衣類を洗濯することにより、水資源を節約し、ユーザの洗濯ニーズを満すこともできる。
【0110】
もちろん、第1送水管42は2つの分水キャビティ131の分水キャビティ入口1311に連通してもよく、第2送水管51も1つの分水キャビティ131の分水キャビティ入口1311に連通してもよく、各分水キャビティ131がいずれも第1送水管42、または第2送水管51に連通することを保証すればよい。
【0111】
第2投入装置2は、2つの第2洗剤箱21と、投入ポンプ22と、2つの第1管路23と、第2管路24と、第3管路25とを含む。各第2洗剤箱21の頂端には、投入口211が設けられる。
【0112】
投入ポンプ22は、ポンプキャビティ221と、ポンプキャビティ221に連通する入口端222と、出口端223と、連通口224とを含む。各第1管路23の第1端は、対応する第2洗剤箱21に連通し、第2端は投入ポンプ22の入口端222に連通する。
【0113】
第2管路24の一端は投入ポンプ22の出口端223に連通し、他端は収容箱11の洗剤口112に連通する。
【0114】
第3管路25の一端は1つの分水キャビティ131に連通し、他端は投入ポンプ22の連通口224に連通する。これにより、第3管路25は、1つの分水キャビティ131内の水を投入ポンプ22のポンプキャビティ221に導入して、投入ポンプ22のポンプキャビティ221内及び第2管路24内に残留した洗剤を洗い流すことができる。
【0115】
上記第2洗剤箱21の数は、2つの他に、1つ、3つなど設けてもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0116】
洗濯機の操作パネルには選択ボタンが設けられる。ユーザは選択ボタンにより、第1投入装置1で投入するか、第2投入装置2で投入するかを選択することができる。
【0117】
第1投入装置1を用いて投入する場合、ユーザは、予め設定された量の洗剤を第1洗剤箱12の貯蔵キャビティ121に投入する。その後、水は、分水キャビティ入口1311から分水キャビティ131内に流入し、そして重力の作用によって分水キャビティ出口1312から第1洗剤箱12の貯蔵キャビティ121内に流入し、貯蔵キャビティ121内の洗剤と混合して洗剤溶液を形成する。洗剤溶液は、貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ出口1212から収容箱11内に流入し、そして重力の作用によって排液口111から洗濯槽3内に流入し、これにより洗剤の投入を完了する。
【0118】
第2投入装置2を用いて投入する場合、第2洗剤箱21内の洗剤は、投入ポンプ22の吸引作用により、第1管路23、第2管路24、洗剤口112を経て収容箱11内に流入し、収容箱11内で水(水供給システム又は再利用可能な水源から水は、分水アセンブリ13、貯蔵キャビティ121を経て、収容箱11の箱キャビティ内に流入し、この時貯蔵キャビティ121には洗剤を置かない)と混合して洗剤溶液を形成する。その後、洗剤溶液は、排液口111、接続管路aから洗濯槽3内に流入し、これにより洗剤の投入を完了する。第2投入装置2は、投入ポンプ22により洗剤の投入量を制御し、ユーザが手動で洗剤の投入量を制御することを省くことができ、これによりユーザの負担を軽減することができ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0119】
上記収容箱11は、第1洗剤箱12と、第2洗剤箱21と、洗濯槽3との間に設けられる混液容器に相当する。第1洗剤箱12の貯蔵キャビティ121内の洗剤は、水によって収容箱11内に持ち込まれた後、洗剤は収容箱11内で水と十分に混合して溶解することができる。十分に溶解した洗剤は、スムーズに接続管路を通って、洗濯槽3に流入することができ、溶解しなかった洗剤が接続管路内に残留して管路を塞ぐリスクを大幅に低減する。また、第2洗剤箱21内の洗剤は、投入ポンプ22によって収容箱11内に吸引されると、水と十分に混合して溶解し、洗剤溶液を形成することができ、これにより洗剤の流動粘度を下げ、ひいては洗剤が管路に残留して管路を塞ぐことを回避ことができる。
【0120】
上記洗濯機の投入システムには、第1投入装置1と第2投入装置2を併設する以外に、実際の状況に応じて第1投入装置1と第2投入装置2のいずれか一方のみを設けてもよい。
【0121】
図1に示すように、後続の説明を容易にするために、上記3つの分水キャビティ131を以下のように名付ける。3つの分水キャビティ131は、それぞれ第1分水キャビティ131a、第2分水キャビティ131b、及び第3分水キャビティ131cと言う。
【0122】
第1分水キャビティ131aの分水キャビティ入口1311、分水キャビティ出口1312は、それぞれ第1分水キャビティ入口1311a、第1分水キャビティ出口1312aと言う。
【0123】
第2分水キャビティ131bの分水キャビティ入口1311、分水キャビティ出口1312は、それぞれ第2分水キャビティ入口1311b、第2分水キャビティ出口1312bと言う。
【0124】
第3分水キャビティ131cの分水キャビティ入口1311、分水キャビティ出口1312は、それぞれ第3分水キャビティ入口1311c、第3分水キャビティ出口1312cと言う。
【0125】
第1分水キャビティ入口1311a、第2分水キャビティ入口1311bはいずれも第2送水管51に連通し、第3分水キャビティ入口1311cは第1送水管42に連通する。
【0126】
上記洗濯機は、パルセータ洗濯機であってもよく、ドラム洗濯機であってもよく、パルセータ式の洗濯槽とドラム式の洗濯槽とを有する多槽の洗濯機であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0127】
以下、本開示の実施例における洗濯機投入システムの具体的な構成について、パルセータ洗濯機を例に挙げて説明する。
【0128】
図2及び図3に示すように、図2は本開示の幾つかの実施例における洗濯機の構造概略図である。図3図2の洗濯機における第1投入装置1、第2投入装置2と洗濯機の囲み枠の分解図である。この洗濯機は筐体6を含む。筐体6は、筐体本体61と、筐体本体61の頂部に設けられる囲み枠62とを含む。洗濯槽3は、筐体本体61内に設けられる。囲み枠62は、洗濯槽3の槽口に対向して設けられる衣類投入口621と、衣類投入口621の後側に位置し、衣類投入口621に連通する収容キャビティ622とを含む。第1投入装置1、第2投入装置2は、水平方向に並設され、取外可能に収容キャビティ622内に取り付けられる。
【0129】
図4図5図6に示すように、図4は第1投入装置1、第2投入装置2の構造概略図である。図5図4における第1投入装置1の分解図である。図6は第1洗剤箱12が収容箱11から引き出された後の状態を示す図である。第1洗剤箱12は略直方体状に形成され、収容箱11の前側に開口を有する。第1洗剤箱12は、収容箱11の前側開口から水平方向にスライド引き出し可能なように、収容箱11とスライド接続される。これにより、ユーザが第1洗剤箱12の貯蔵キャビティ121に洗剤を追加することが容易になるので、第1投入装置1による洗濯槽3への洗剤の投入がスムーズに行われることが保証される。
【0130】
幾つかの実施例では、図7及び図8に示すように、図7は、第1洗剤箱12が収容箱11内に配置される状態を示す図である。図8は、第1洗剤箱12内の貯蔵キャビティ121の配置を示す図である。第1洗剤箱12は、箱底壁122と、箱底壁122の周縁に位置する箱側壁123と、箱側壁122に設けられる分離壁124とを含む。第1洗剤箱12の箱キャビティは、箱底壁122と箱側壁123とによって囲まれて形成される。分離壁124は、第1洗剤箱12の箱キャビティを複数の貯蔵キャビティ121に分割する。各貯蔵キャビティ121を独立したサブ箱体として設けることに比べて、第1洗剤箱12の箱キャビティを分離壁124によって複数の貯蔵キャビティ121に分割することにより、2つの貯蔵キャビティ121が1つの分離壁124を共用することができる。これにより、第1洗剤箱12の製造材料の節約を図ることができるとともに、第1洗剤箱12の内部構造を簡略化することもできる。
【0131】
幾つかの実施例では、図7及び図8に示すように、複数の貯蔵キャビティ121は、それぞれ第1貯蔵キャビティ121a及び第1水平方向Xに沿って離隔して配置される2つの第2貯蔵キャビティ121bである。第2水平方向Yにおいて、2つの第2貯蔵キャビティ121bは第1貯蔵キャビティ121aの同じ側に位置し、第2水平方向Yは第1水平方向Xに垂直である。
【0132】
2つの第2貯蔵キャビティ121bの間には、排液溝125が形成される。排液溝125の一端は第1貯蔵キャビティ121aに連通し、他端は収容箱11の箱キャビティに連通する。排液溝125は、第1貯蔵キャビティ121aの貯蔵キャビティ出口1212である。
【0133】
上記第1貯蔵キャビティ121aは、粉末洗剤などの固形の洗剤を置くことができ、2つの第2貯蔵キャビティ121bは、液体洗剤、柔軟剤などの液状の洗剤を置くことができる。第1貯蔵キャビティ121aは、排液溝125を介して収容箱11に連通する。これにより、第1貯蔵キャビティ121a内の洗剤が水と混合した後に収容箱11内に流入するのを容易にすることができる。
【0134】
幾つかの実施例では、図9に示すように、図9図7におけるA-A断面の断面図である。第1投入装置1は、サイフォン部材14をさらに含む。サイフォン部材14は、ライザー管141及びサイフォンキャップ142を含む。ライザー管141は第2貯蔵キャビティ121b内に設置される。ライザー管141の下端は、第2貯蔵キャビティ121bの底部に位置する貯蔵キャビティ出口1212に連通する。サイフォンキャップ142は、ライザー管141に外嵌される。サイフォンキャップ142は、第2貯蔵キャビティ121bの底壁、ライザー管141の上端及びライザー管141の側壁との間に、いずれも液体が通過可能な隙間を有する。
【0135】
第1投入装置1が作動する時、第2貯蔵キャビティ121b内の洗剤が水と混合され、洗剤溶液を形成する。サイフォン部材14のサイフォン作用によって、洗剤溶液は、サイフォンキャップ142とライザー管141の側壁との間の隙間に沿って上昇し、ライザー管141の上端からライザー管141内に流入し、その後ライザー管141の下端に沿って収容箱11内に流入する。
【0136】
もちろん、サイフォン部材14は、上記構造以外にも、サイフォン管として設けてもよく、具体的には実際の状況に応じて決めることができる。
【0137】
幾つかの実施例では、図10に示すように、図10は収容箱11の構造概略図である。第2水平方向Yに沿って、収容箱11の底部は傾斜して設けられ、排液口111は収容箱11の底部の位置が低い一端に設けられる。
【0138】
図7及び図10に示すように、収容箱11の底部を傾斜して設けることで、第1洗剤箱12内の貯蔵キャビティ121から流出した洗剤溶液が、重力の作用によって収容箱11の底部の低い箇所に集まることができるため、収容箱11の底部の排液口111から洗濯槽3内により速く流入することができ、且つ収容箱11内に残留洗剤溶液が溜まらない。
【0139】
収容箱11の底部の傾斜角は、1゜~10゜であってもよく、1゜~15゜であってもよく、1゜~20゜であってもよい。具体的な傾斜角は、実際の必要に応じて設定することができ、ここでは特に限定しない。
【0140】
幾つかの実施例では、図1図4及び図5に示すように、分水アセンブリ13は、分水板132及び蓋板133を含む。分水板132には、第1分水溝134aと、第2分水溝134bと、第3分水溝134cとの3つの分水溝134が設けられる。蓋板133は、蓋板133と第1分水溝134aが第1分水キャビティ131aを形成し、蓋板133と第2分水溝134bが第2分水キャビティ131bを形成し、蓋板133と第3分水溝134cが第3分水キャビティ131cを形成するように、分水板132に取外可能に蓋設される。分水板132と蓋板133の間が溶接で接続することに比べて、分水板132と蓋板133が取外可能に接続することで、第1分水キャビティ131a、第2分水キャビティ131b、第3分水キャビティ131cに詰まりが発生した場合に、容易に分水板132から蓋板133を取り外して、詰まり箇所を清掃することができる。
【0141】
ここで、分水板132と蓋板133との間を水がスムーズに流れるように、分水板132と蓋板133との間の距離を6mm以上とすることができる。
【0142】
もちろん、分水板132には2つの分水溝134を設けてもよく、4つの分水溝134を設けてもよく、ここでは具体的に限定しない。当業者にとって理解できるように、分水キャビティ131の数は、分水板132に設けられる分水溝134の数と同じである。
【0143】
幾つかの実施例では、図5及び図6に示すように、分水アセンブリ13は、分水板132の一側表面に設置される複数の分離リブ135を含み、複数の分離リブ135は、分水板132と第1分水溝134a、第2分水溝134b及び第3分水溝134cを形成する。分水溝134に分離リブ135を設けて複数の分水溝134を形成することにより、分水板132に材料を除去することにより分水溝134を開設する必要がなくなり、分水板132の厚みを小さく設置することができ、分水板132の重量を軽減することに有利である。
【0144】
幾つかの実施例では、図5及び図6に示すように、第1分水溝134a、第2分水溝134b及び第3分水溝134cの溝底には、いずれも1つの突起136(複数の突起136でもよい)が設けられる。各突起136にはいずれも貫通孔1361が開設され、貫通孔1361の一端は分水板132の下側に連通し、他端は分水板132の上側に連通する。このように、貫通孔1361は、分水板132の上下両側の気圧を一致させることができ、これにより水流がスムーズに分水板132上の分水溝134から貯蔵キャビティ121内に流入ことができる。
【0145】
各突起136には1つの貫通孔1361が設けられてもよいし、複数の貫通孔1361が設けられてもよい。分水板132の上下両側の気圧が速やかに一致するように、複数の貫通孔1361は、突起136の異なる高さの位置に設けられてもよい。
【0146】
突起136に1つの貫通孔1361を設ける時、図5及び図6に示すように、この貫通孔1361は、突起136の分水板132から離れた一端に設けられ、これにより、分水溝134内に高い水位の水があっても、貫通孔1361が水没されにくく、空気が通れる状態を維持することができる。
【0147】
図5及び図6に示すように、突起136の高さは、分離リブ135の高さ以上であり、これにより貫通孔1361の上端孔口の位置を高くして、貫通孔1361を水没しにくくする。
【0148】
幾つかの実施例では、図11及び図13に示すように、図11は第1投入装置1、第2投入装置2の平面図であり、図13図11における第1投入装置1、第2投入装置2から蓋板133を取り外した後の状態を示す図である。第1分水キャビティ入口1311aは、蓋板133の第1分水溝134aと対向する位置に設けられる。第2分水キャビティ入口1311bは、蓋板133の第2分水溝134bと対向する位置に設けられる。第3分水キャビティ入口1311cは、蓋板133の第3分水溝134cと対向する位置に設けられる。第1送水管42は第3分水キャビティ入口1311cに連通する。第2送水管51は、それぞれ第1分水キャビティ入口1311a、第2分水キャビティ入口1311bに連通する。
【0149】
これにより、図13に示すように、第2送水管51によって搬送される1次利用水は、第1分水キャビティ入口1311a、第2分水キャビティ入口1311bから第1分水溝134a、第2分水溝134bにそれぞれ流入し、分流される。第1送水管42によって搬送された再利用可能な水は、第3分水キャビティ入口1311cから第3分水溝134c内に流入することができる。
【0150】
図11及び図12に示すように、図12図11におけるB-B断面の断面図である。第2送水管51は、第1ガイド部材53を介して第1分水キャビティ入口1311aに接続される。第1ガイド部材53は、導流板531を有する。導流板531は水平面に対して傾斜して設けられ、且つ第1分水キャビティ入口1311aに対向して設けられる。第1ガイド部材53内に、傾斜して導流板531を設けることで、導流板531が水流の方向を緩やかに変えることができ、これにより第2送水管51内の水をスムーズに第1分水キャビティ入口1311aから第1分水溝134a内に流入させることができる。
【0151】
図11及び図12に示すように、第2送水管51は、さらに第2ガイド部材54を介して第2分水キャビティ入口1311bに接続される。第2ガイド部材54の構造は、第2送水管51内の水がスムーズに第2分水キャビティ入口1311bから第2分水溝134b内に流入するように、第1ガイド部材53の構造と同様にする。
【0152】
幾つかの実施例では、図13に示すように、第1分水溝134aは、1つの第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向して配置され(図中の左側の円形は、分水板132上の一方の第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向する領域を表す)、第1分水溝134aの当該第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211と対向する領域には、複数の第1分水キャビティ出口1312aが設置される。これにより、水流が第1分水溝134aの当該第2貯蔵キャビティ121bと対向する領域を流れる際に、複数の第1分水キャビティ出口1312aを通って当該第2貯蔵キャビティ121b内に流入し、これにより該第2貯蔵キャビティ121b内の洗剤と混合することができる。
【0153】
第2分水溝134bは、第1貯蔵キャビティ121a及び他方の第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向して設けられ(図中右側の円形は、分水板132上の他方の第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向する領域を表し、図中下側の矩形は、分水板132上の第1貯蔵キャビティ121aの貯蔵キャビティ入口1211に対向する領域を表す)、第2分水溝134bの第1貯蔵キャビティ121aの貯蔵キャビティ入口1211と対向する領域、及び当該他方の第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211と対向する領域には、それぞれ複数の第2分水キャビティ出口1312bが設けられる。これにより、水流が第2分水溝134bの第1貯蔵キャビティ121a及び当該他方の第2貯蔵キャビティ121bと対向する領域を流れる際に、複数の第2分水キャビティ出口1312bを通って第1貯蔵キャビティ121a及び当該他方の第2貯蔵キャビティ121b内に流入し、これによりそれぞれ第1貯蔵キャビティ121a及び当該他方の第2貯蔵キャビティ121b内の洗剤と混合することができる。
【0154】
第3分水溝134cは、第1貯蔵キャビティ121a及び当該他方の第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向して設けられ、第2分水溝134bと第1貯蔵キャビティ121aの貯蔵キャビティ入口1211とが対向する領域には、複数の第3分水キャビティ出口1312cが設けられる。これにより、水流が第3分水溝134cの第1貯蔵キャビティ121aと対向する領域を流れる際に、複数の第3分水キャビティ出口1312cを通って第1貯蔵キャビティ121a内に流入し、これにより第1貯蔵キャビティ121a内の洗剤と混合することができる。
【0155】
もちろん、図6及び図13に示すように、上記第1分水溝134aは、1つの貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ入口1211に対向する他に、複数の貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ入口1211に対向して設けてもよく、第1分水溝134aの各貯蔵キャビティ入口1211と対向する領域のうち、少なくとも1つには、複数の第1分水キャビティ出口1312aが開設される。
【0156】
上記第2分水溝134b、第3分水溝134cは、2つの貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ入口1211に対向する他に、1つの貯蔵キャビティ121の貯蔵キャビティ入口1211に対向してもよい。上記第3分水溝134cにおいて、第2貯蔵キャビティ121bの貯蔵キャビティ入口1211に対向する領域に、複数の第3分水キャビティ出口1312cを設けてもよい。
【0157】
上記第1分水キャビティ入口1311a、第2分水キャビティ入口1311b、第3分水キャビティ入口1311cの形状は、円形であってもよく、方形、菱形等であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0158】
幾つかの実施例では、図13に示すように、第2分水溝134bは、蛇行して配置されるサブ溝セクション1341を含む。このサブ溝セクション1341の溝底は、第1貯蔵キャビティ121aの貯蔵キャビティ入口1211に対向して配置され、且つこのサブ溝セクション1341の延在方向に沿って、このサブ溝セクション1341の溝底には、離隔して配置される複数の第2分水キャビティ出口1312bが開設される。このように、水がサブ溝セクション1341を流れる際に、第1貯蔵キャビティ121a内に大量に流入することができ、第1貯蔵キャビティ121a内の各位置がすべて水で洗われ、洗剤が水と十分に混合されることを保証することができ、これにより洗剤が第1貯蔵キャビティ121a内に残留することを防止することができる。
【0159】
第2分水溝134bの他に、第1分水溝134a、第3分水溝134cにも、蛇行して設置されるサブ溝セクション1341を設けてもよく、具体的には、分水溝134に対向する貯蔵キャビティ入口1211の形状に応じて決めることができる。
【0160】
幾つかの実施例では、図13に示すように、第3分水溝134cにおいて、複数の第3分水キャビティ出口1312cが第3分水溝134cの延在方向に沿って離隔して配置される。これにより、第3分水溝134c内の水は、第1貯蔵キャビティ121a内の洗剤と十分に混合するように、第1貯蔵キャビティ121a内に均一に流入することを保証することができる。
【0161】
もちろん、第1分水溝134aにおいて、複数の第1分水キャビティ出口1312aは、第1分水溝134aの延在方向に沿って離隔して配置されてもよく、具体的には、この分水溝134に対向する貯蔵キャビティ入口1211の形状に応じて決めることができる。
【0162】
幾つかの実施例では、図6及び図13に示すように、第2分水溝134bのサブ溝セクション1341において、複数の第2分水キャビティ出口1312bの大きさは、水がサブ溝セクション1341内を流れ方向に沿って、徐々に増大する。サブ溝セクション1341の延在方向に沿って水流の流速が遅くなるので、複数の第2分水キャビティ出口1312bの大きさは水流の方向に沿って徐々に増大することで、一定時間内の異なる位置の第2分水キャビティ出口1312bから流出する水量を一致させることができ、これにより、第1貯蔵キャビティ121a内の異なる位置の水量を一致させて、第1貯蔵キャビティ121a内の洗剤を水とより良く混合して溶解させる。
【0163】
幾つかの実施例では、図13に示すように、第3分水溝134cにおいて、複数の第3分水キャビティ出口1312cの大きさは、水が第3分水溝134cを流れ方向に沿って、徐々に増大する。これにより、一定時間内の異なる位置の第3分水キャビティ出口1312cから流出する水量を一致させることができ、これにより第1貯蔵キャビティ121a内の異なる位置の水量を一致させて、第1貯蔵キャビティ121a内の洗剤を水とより良く混合して溶解させる。
【0164】
図13における複数の第2分水キャビティ出口1312b及び複数の第3分水キャビティ出口1312cの大きさ分布の規則から明らかなよう、分水溝134において、複数の分水キャビティ出口1312の大きさを水流の方向に沿って徐々に大きくして設置することにより、各分水キャビティ出口1312の出水量がほぼ等しくなることを保証することができる。
【0165】
幾つかの実施例では、図14図15及び図16に示すように、図14は分水板132の下側の構造概略図である。図15は第1投入装置1から分水アセンブリ13を取り外した後の構造概略図である。図16図13におけるC-C断面の断面図である。分水アセンブリ13は、分水板132の下方に位置する複数のシャワー管137を含む。各シャワー管137に対して、シャワー管137の上端管口は1つの分水キャビティ出口1312に接続され、下端管口はいずれも貯蔵キャビティ入口1211に向けて設置される。動作時には、分水溝134内の水は、分水キャビティ出口1312からシャワー管137内に流入し、その後、シャワー管137の下端管口から貯蔵キャビティ121内に流入する。シャワー管137の下端管口は、貯蔵キャビティ121により近いため、水がシャワー管137の下端管口から貯蔵キャビティ121内に流入する時、水の飛散を減らすことができる。
【0166】
図16に示すように、シャワー管137の管内径は、接続される分水キャビティ出口1312の面積の大きさに適合し、ここでの「適合」とは、等しいか近いを意味する。
【0167】
幾つかの実施例では、図16及び図17に示すように、図17図16におけるシャワー管137の拡大図である。シャワー管137は垂直方向に延びる。シャワー管137の内壁は、筒状の管内壁1371と、管内壁1371とシャワー管137の下端面との間に接続される導流壁1372とを含む。導流壁1372は、シャワー管137から噴出される水流の方向を、水流の方向が管内壁1371と鈍角になるように、変更するように配置される。
【0168】
導流壁1372を設けることにより、水流がシャワー管137から噴出される時に管内壁1371と鈍角になる。こうなると、シャワー管137から噴出される水流は、サイフォン部材14などのシャワー管137の周囲の部位を洗浄することができる。これにより、シャワー管137は、貯蔵キャビティ121内に水を送ることができるし、洗浄ヘッドとして他の部位を洗浄することもできる。
【0169】
導流壁1372を有するシャワー管137の個数は、1つであってもよく、複数であってもよく、具体的には実際の状況に応じて決めることができる。
【0170】
導流壁1372の形状は、唯一ではなく、幾つかの実施例では、図17に示すように、ガイド壁1372は曲面状であってもよい。別の幾つかの実施例では、導流壁1372は斜面状であってもよい。斜面状であることに比べて、導流壁1372が曲面状である場合、曲面があり角がなく、これにより水流の方向を穏やかに変更することができ、水流をより良く導くことができる。
【0171】
幾つかの実施例では、水流の方向をより穏やかに変更するために、図17に示すように、管内壁1371はテーパ筒状であり、かつ、管内壁1371の小口端は導流壁1372に接続される。管内壁1371をテーパ筒状に、すなわち管内壁1371を傾斜して配置することで、管内壁1371と導流壁1372との接続箇所の遷移をより緩やかにすることができ、これにより水流の方向をより穏やかに変更して、水流をより良く導くことができる。
【0172】
幾つかの実施例では、シャワー管137から水流が噴出しやすくなるように、図17に示すように、シャワー管137の下端面は水平面に対して傾斜して配置され、シャワー管137の中心軸を通る垂直断面(すなわち図13のC-C断面)内では、シャワー管137の下端面の第一端(すなわち左端)の位置は、下端面の第2端(すなわち、右端)の位置よりも低い。導流壁1372は、シャワー管137の下端面に近い第一端に位置する。
【0173】
図17に示すように、シャワー管137の下端面の第2端と分水板132との間の距離は4mmより大きい。
【0174】
図17に示すように、シャワー管137内の水流が、導流壁1372の導流により右下方に噴出される際に、シャワー管137の下端面の右端がより高く設置されることにより、シャワー管137の管壁と噴出される水流との干渉が回避され、これにより水流がシャワー管137からよりスムーズに噴出される。
【0175】
幾つかの実施例では、シャワー管137から噴出される水流がシャワー管137の周囲の部材をより良く洗浄するために、図16及び図18に示すように設置する。図18は本開示の幾つかの実施例に係るシャワー管137の構造概略図である。シャワー管137は、上部管セクション1373と、上部管セクション1373の下方に位置する下部管セクション1374とを含む。
【0176】
上部管セクション1373の上端は分水キャビティ出口1312に接続される。導流壁1372は下部管セクション1374の下端管口に位置する。上部管セクション1373の下端は下部管セクション1374内に入り込み、且つ回転構造138によって下部管セクション1374に接続され、これにより下部管セクション1374が上部管セクション1373に対して回転可能になる。
【0177】
下部管セクション1374が上部管セクション1373に対して回転することにより、下部管セクション1374の下端管口の向きを調節することができ、これにより、シャワー管137の周囲の複数の部材の洗浄を容易にすることができる。例えば、図16の左側に位置するシャワー管137を、図18に示すシャワー管137に置き換えれば、下部管セクション1374を回転させると、サイフォン部材14の洗浄も、第1洗剤箱12の箱側壁123の洗浄もできる。
【0178】
幾つかの実施例では、回転構造138は、図18に示すように、下部管セクション1374に設けられる環状係合溝1381と、上部管セクション1373に設けられる環状凸リブ1382とを含む。環状凸リブ1382は環状係合溝1381に係合して、上部管セクション1373に対する下部管セクション1374の回転を可能にする。この接続構造は比較的簡単であり、他の部品を追加する必要がなく、コスト削減に有利である。
【0179】
もちろん、上記環状係合溝1381と環状凸リブ1382の設置位置は互いに入れ替えてもよく、即ち環状係合溝1381は上部管セクション1373に設けられ、環状凸リブ1382は下部管セクション1374に設けられる。これによりも下部管セクション1374を上部管セクション1373に対して回転させることを実現できる。
【0180】
図18に示すシャワー管137では、上部管セクション1373の下端が下部管セクション1374内に入り込む。もちろん、この設置方式の以外、下部管セクション1374の上端を上部管セクション1373内に入らせ、そして回転構造138を介して、下部管セクション1374を上部管セクション1373に接続してもよい。これによりも下部管セクション1374を上部管セクション1373に対して回転させることを実現できる。
【0181】
幾つかの実施例では、上部管セクション1373と下部管セクション1374との間の分離を容易にするために、図19に示すように、環状係合溝1381の一側の縁部には、ガイド面1383が形成される。環状凸リブ1382の断面形状が半球状であり、上部管セクション1373と下部管セクション1374とを分離させる必要がある場合、下部管セクション1374を下方に強く引っ張ると、環状凸リブ1382はガイド面1383に沿って移動して環状係合溝1381の一方の溝壁を押圧し、環状凸リブ1382を環状係合溝1381から離脱させ、これにより上部管セクション1373を下部管セクション1374と分離させることができる。こうして、下部管セクション1374の修理維持や交換が容易になる。
【0182】
幾つかの実施例では、図20及び図21に示すように、図20に示すのは図11におけるD-D断面の断面図である。図21図20におけるシール構造15の拡大図である。収容箱11内からの液体の溢れを防止するために、分水板132の縁部は、シール構造15を介して収容箱11に接続される。これにより、収容箱11から溢れた液体が洗濯機内部の配線に接触することによる安全上の懸念を回避することができる。
【0183】
幾つかの実施例では、図14図15、および図21に示すように、シール構造15は、分水板132の周縁に設けられる第1止めリブ151と、収容箱11の箱口の周縁に設けられる挿入溝152とを含む。第1止めリブ151は分水板132の周縁に沿って延び、挿入溝152は収容箱11の箱口の周縁に沿って延びる。第1止めリブ151は挿入溝152内に嵌合して挿入される。このシール構造15は簡単であり、他の部品を追加する必要がなく、コスト削減に有利である。
【0184】
もちろん、上記第1止めリブ151と挿入溝152の位置は互いに入れ替えてもよく、即ち、第1止めリブ151は収容箱11の箱口の周縁に設けられ、挿入溝152は分水板132の周縁に設けられてよい。これにより、収容箱11内の液体の溢れを防止することもできる。
【0185】
幾つかの実施例では、分水板132と収容箱11との間のシール効果を高めるために、図20及び図21に示すように、シール構造15は、分水板132の周縁に設けられる第2止めリブ153をさらに含む。第2止めリブ153は、第1止めリブ151の内側に位置し、第1止めリブ151から離隔して設けられる。挿入溝152の幅方向に沿う一側の溝壁が第1止めリブ151と第2リブ153との間に嵌合して挿入され、すなわち第1止めリブ151と第2止めリブ153によって形成される溝は、挿入溝152と互いに挿入される。このように設置することで、液体が収容箱11外に溢れる経路の長さが長くなり、収容箱11内の液体が収容箱11外に溢れる確率が大幅に低減され、これにより分水板132と収容箱11との間のシール効果を向上させる。
【0186】
幾つかの実施例では、図15及び図22に示すように、図22図15における収容箱11の左上隅の拡大図である。挿入溝152は、収容箱11の側壁に設けられる。収容箱11の側壁には、さらに垂直方向に沿って延びる排出溝114が開設される。排出溝114の上端は挿入溝152に連通し、排出溝114の下端は収容箱11の底壁まで延びる。
【0187】
排出溝114を設けることにより、挿入溝152内に水などの液体が流入する場合、挿入溝152内の液体は、排出溝114を通って収容箱11内に流入して、収容箱11の排液口111を通って洗濯槽3内に流入することができる。これにより、挿入溝152内に液体が溜まることが回避される。
【0188】
幾つかの実施例では、1つの第2貯蔵キャビティ121b内の洗剤が別の貯蔵キャビティ121内に飛び散って混合汚染になることを防止するために、図14図15及び図16に示すように、分水板132には、第3止めリブ154がさらに設けられる。第3止めリブ154は、第2水平方向Yに沿って延び、排液溝125内に挿入される。このように、第3止めリブ154は、2つの第2貯蔵キャビティ121bを分離して、2つの第2貯蔵キャビティ121b内の洗剤が互いの中に飛び散って、異なる種類の洗剤の混合汚染を防止することができる。
【0189】
ここで、図14及び図16に示すように、第3止めリブ154の数は2つである。2つの第3止めリブ154は、それぞれ排液溝125の両側の溝壁に当接する。これにより、第3止めリブ154と排液溝125との間の接続をより緊密にすることができる。
【0190】
幾つかの実施例では、分水板132を収容箱11の箱口に強固に蓋設させるために、図14図15及び図16に示すように、箱側壁123の頂部には取付切欠1231が形成され、分水板132には位置決め部155がさらに設けられる。位置決め部155は取付切欠1231内に嵌合して入り込む。位置決め部155を取付切欠1231内に嵌合して入り込ませることにより、分水板132を位置決めすることができる。第1止めリブ151と挿入溝152との位置合わせを容易にすることができるとともに、分水板132と収容箱11との間の取付をより強固にする。
【0191】
ここで、図15に示すように、取付切欠1231は、第1洗剤箱12の第2水平方向Yに沿った1つの箱側壁123に設けることができる。これにより、第1水平方向Xにおいて、分水板132を位置決めすることができる。
【0192】
位置決め部155の構造は唯一ではなく、幾つかの実施例では、図16に示すように、位置決め部155は、平行に離間して配置される第1位置決めリブ1551と第2位置決めリブ1552を含む。第1位置決めリブ1551は取付切欠1231の一端に当接する。第2位置決めリブ1552は取付切欠1231の他端に当接する。
【0193】
別の実施例では、位置決め部は位置決めブロックであり、位置決めブロックは取付切欠1231内に入り込み、位置決めブロックの両端はそれぞれ取付切欠1231に当接する。位置決め部が位置決めブロックとして設けることに比べて、位置決め部を離隔して配置される第1位置決めリブ1551と第2位置決めリブ1552として設けることにより、位置決め部の占用スペースを小さくすることができるし、位置決め部の重量を減らすこともでき、これにより分水板132の重量を減らすことができる。
【0194】
幾つかの実施例では、分水板132と収容箱11との接続をより強固にするために、図10図14及び図15に示すように、分水板132の縁部には複数のスナップ式止め具1321が設けられ、収容箱11の箱口の縁部には複数の係合孔127が設けられる。複数のスナップ式止め具1321は複数の係合孔127と一対一に係合することで、分水板132は収容箱11の箱口により強固に蓋設される。
【0195】
幾つかの実施例では、図23図24及び図25に示すように、図23は第2投入装置2の分解図である。図24は第1投入装置1と第2投入装置2の背面図である。図25図5におけるE-E断面の断面図である。第2投入装置2は、筐体6に設けられる収容ケース26と、頂端に投入口211が設けられる第2洗剤箱21と、投入ポンプ22と、第1管路23と、第2管路24とを含む。
【0196】
図23に示すように、収容ケース26は略直方体のケース構造であり、収容ケース26の先端に開口を有する。第2洗剤箱21は、直方体の箱体構造である。第2洗剤箱21は、収容ケース26内に設けられ、且つ収容ケース26の先端の開口から収容ケース26の外部にスライド引き出し可能で、投入口211を収容ケース26の外部に位置させることができる。
【0197】
ここで、第2洗剤箱21は、第2洗剤箱21が収容ケース26からスライド引き出し可能になるように、スライドレールによって収容ケース26に接続されてもよい。また、第2洗剤箱21は、プッシュロックによって収容ケース26に接続されてもよい。プッシュロックは、第2洗剤箱21が収容ケース26内に位置する時に、第2洗剤箱21をロックして、第2洗剤箱21が外力の作用によって収容ケース26から滑り出ることを防止することができる。
【0198】
図24及び図25に示すように、投入ポンプ22は、ポンプキャビティ221と、ポンプキャビティ221に連通する入口端222及び出口端223とを含むプランジャポンプである。投入ポンプ22の入口端222は収容ケース26内に入り込む。
【0199】
第1管路23の第1端は第2洗剤箱21に連通し、第1管路23の第2端は、投入ポンプ22の入口端222に連通するように配置される。図23に示すように、第2洗剤箱21を収容ケース26から引き出す際に、第1管路23の第2端は投入ポンプ22の入口端222と分離することができる。
【0200】
図24に示すように、第2管路24の一端は投入ポンプ22の出口端223に連通し、他端は収容箱11の箱キャビティに連通する。
【0201】
図25に示すように、第2洗剤箱21の投入ポンプ22に近い箱壁には、取付孔212が開設される。第1管路23は第2洗剤箱21の箱キャビティ内に設けられる。第1管路23の第2端は取付孔212に接続される。第1管路23を第2洗剤箱21の箱キャビティ内に設けることにより、第1管路23の第2端が第2洗剤箱21の外部に延び出す必要がない。こうすると、第2洗剤箱21を収容ケース26から引き出し又は収容ケース26に押し戻す際に、第1管路23の第2端が他の部材との間に移動干渉が生じることによる破損になる確率を大幅に低減することができる。
【0202】
図25から図28に示すように、図26は第2洗剤箱21が収容ケース26内に位置する状態の側面図である。図27は第2洗剤箱21が収容ケース26から引き出された後の状態の平面図である。図28図27におけるF-F断面の断面図である。第2洗剤箱21内の洗剤が使い切りそうになる時、ユーザは、第2洗剤箱21を収容ケース26から引き出し、そして投入口211から洗剤を添加して、第2洗剤箱21内の洗剤が持続的に供給されることを確保する。この時、図28に示すように、第1管路23の第2端は投入ポンプ22の入口端222と分離する。洗剤の添加が完了すると、第2洗剤箱21を収容ケース26内に押し戻すことができる。この時、図25に示すように、第1管路23の第2端は投入ポンプ22の入口端222に連通する。
【0203】
上記投入ポンプ22は、プランジャポンプの他、ベーンポンプなどの他のタイプのポンプであってもよく、具体的には実際の状況に応じて決めることができる。
【0204】
幾つかの実施例では、図25に示すように、第2投入装置2は、バルブ27をさらに含む。バルブ27は、第1管路23を開閉するように配置される。図28に示すように、第2洗剤箱21が収容ケース26から引き出される際に、バルブ27は閉じることができる。これにより、第2洗剤箱21内の洗剤が第1管路23を沿って第2洗剤箱21の外部に溢れ出ることを回避することができる。
【0205】
バルブ27のタイプは唯一ではなく、幾つかの実施例では、バルブ27は、コントローラを介してバルブ27の開閉を制御する電磁弁であってもよい。
【0206】
別の幾つかの実施例では、バルブ27は、機械式逆止弁であってもよい。具体的には、図28図29及び図30に示すように、図29図25におけるバルブの部分拡大図である。図30はバルブ27の立体構造図である。バルブ27は、バルブボディ271、バルブスプール275及び弾性部材276を含む。
【0207】
バルブボディ271は、バルブキャビティ272と、バルブキャビティ272に連通するバルブ入口273とバルブ出口274とを含む。バルブボディ271は、第1管路23内に嵌合して設けられ、バルブ出口274は、第1管路23の第2端(図28における第1管路23の上端)に位置する。バルブスプール275は、バルブキャビティ272内に設けられ、バルブ出口274を閉じるように、バルブ出口274に位置する。
【0208】
具体的には、図29に示すように、第1管路23の径方向に沿って、バルブキャビティ272のサイズはバルブ出口274のサイズよりも大きい。バルブスプール275は、弾性部材276の作用により、バルブ出口274内に入り込み、バルブ出口274に嵌合してバルブ出口274を閉じる。
【0209】
弾性部材276は、バルブスプール275をバルブ出口274の方向に移動させるように駆動する復元力を、バルブスプール275に加えるように配置される。上記弾性部材276は、ばねであってもよい。図29に示すように、ばねの一端は端部キャップ2712に接続され、他端はバルブスプール275に接続される。もちろん、ばねの他に、弾性部材276は弾性片などであってもよい。
【0210】
図23図29に示すように、投入ポンプ22は、入口端222に設けられる当接柱225をさらに含む。投入ポンプ22は、第2洗剤箱21が収容ケース26内に位置する時に、当接柱225が第1管路23の第2端からバルブ出口274内に挿入し、バルブスプール275を押してバルブ入口273に近づく方向に移動させ、バルブスプール275にバルブ出口274を開放させ、第1管路23を入口端部222に連通させるように配置される。
【0211】
図28に示すように、第2洗剤箱21が収容ケース26から引き出されると、バルブスプール275はバルブ出口274に位置し、バルブ出口274を閉じる。この時、第2洗剤箱21内の洗剤がバルブ27を通って第2洗剤箱21の外部に溢れ出ることができなくなる。図25に示すように、第2洗剤箱21が収容ケース26内に押し戻されると、当接柱225はバルブスプール275を押してバルブ入口273に近づく方向(つまり右側)に移動させ、バルブスプール275にバルブ出口274を解放させる。この時、投入ポンプ22は第1管路23を通って第2洗剤箱21内の洗剤を抜き出すことができる。
【0212】
幾つかの実施例では、バルブ27のバルブキャビティ272内の部品を修理維持や交換するために、図30に示すように、バルブボディ271は、スリーブ2711と、スリーブ2711の第1端筒口(図中の下端筒口)に取外可能に設けられる端部キャップ2712とを含む。バルブスプール275はスリーブ2711内に設けられ、スリーブ2711の第2端筒口(図中の上端筒口)はバルブ出口274であり、バルブ入口273は端部キャップ2712に設けられる。端部キャップ2712がスリーブ2711と取外可能に接続されるので、バルブスプール275或は弾性部材276が破損した場合、端部キャップ2712をスリーブ2711から取り外すことができ、容易にバルブスプール275と弾性部材276の修理維持や交換をする。
【0213】
幾つかの実施例では、バルブ27を第1管路23内により強固に設けるために、図29及び図30に示すように、バルブ27は、端部キャップ2712に設けられる係止爪277をさらに含む。第1管路23の内壁には係止部235が設けられ、係止爪277は係止部235に係合する。これにより、バルブ27が第1管路23に沿って移動することを防止することができ、バルブ27を第1管路23内により強固に取り付ける。
【0214】
幾つかの実施例では、バルブボディ271の外壁と第1管路23の内壁との間のシール性を高めるために、図29及び図30に示すように、バルブ27は、シールリング278をさらに含む。バルブボディ271の外壁には取付リング溝2713が開設される。シールリング278は、バルブボディ271と第1管路23の内壁の間とをシールするように、取付リング溝2713内に設けられる。バルブボディ271の外壁と第1管路23との間にシールリング278を設けることにより、バルブボディ271と第1管路23との間をより良好にシールして、バルブ27と第1管路23との間の液漏れを防止することができる。
【0215】
幾つかの実施例では、第1管路23の内部の清掃を容易にするため、図29及び図31に示すように設置する。図31は第1管路23の構造図である。第1管路23の第2端(図31中の上端)には、接続フランジ236が設けられる。第1管路23の第2端は取付孔212に挿入される。接続フランジ236は第2洗剤箱21の外部に位置し、且つ第2洗剤箱21の箱壁に取外可能に接続される。例えば、接続フランジ236は、ねじで第2洗剤箱21の箱壁に接続される。
【0216】
第1管路23と第2洗剤箱21とを取外可能に接続することにより、第1管路23内を清掃する必要がある場合、第1管路23を第2洗剤箱21から取り外して、ユーザによる第1管路23の清掃を容易にすることができる。
【0217】
幾つかの実施例では、接続フランジ236と第2洗剤箱21との間をより強固に接続するために、図29に示すように、第2洗剤箱21の投入ポンプ22に近い箱壁に取付溝213が開設され、取付孔212が取付溝213の溝底(すなわち、取付溝213の溝口に対向する溝壁)に開設され、接続フランジ236が取付溝213内に位置する。接続フランジ236を取付溝213に設けることにより、取付溝213は、接続フランジ236に対して一定の位置制限機能を果たすことができ、接続フランジ236が取付孔212の径方向に移動することを制限することができ、これにより接続フランジ236と第2洗剤箱21との間の接続をより強固にする。
【0218】
幾つかの実施例では、第1管路23と第2洗剤箱21の箱壁との間のシール性を高めるために、図28図29に示すように、第2投入装置2は、管シール部材28をさらに含む。管シール部材28は、シールスリーブ281と、シールスリーブ281の一端に設けられ、シールスリーブ281の径方向に延びるシールフランジ282とを含む。
【0219】
シールスリーブ281は、第1管路23と取付孔212の孔壁との間に設けられる。シールフランジ282は取付孔212の外部に位置し、且つ接続フランジ236と第2洗剤箱21の箱壁との間に位置する。
【0220】
管シール部材28を設けることにより、第1管路23の外壁と取付孔212との間、及び第2洗剤箱21の箱壁と接続フランジ236との間をより良くシールすることができ、第2洗剤箱21内の洗剤が第1管路23の外壁と取付孔212との間の隙間、第2洗剤箱21の箱壁と接続フランジ236との間の隙間から漏れることを防止することができる。
【0221】
幾つかの実施例では、図28及び図32に示すように設置する。図32は第2洗剤箱21を第1管路23から取り外した模式図である。第1管路23は、水平に設けられる水平管部231と、水平面に対して傾斜して設けられる傾斜管部232とを含む。水平管部231の一端は取付孔212に接続され、他端は傾斜管部232に接続される。傾斜管部232の水平管部231から離れる一端は第2洗剤箱21の箱底に向かって延びる。
【0222】
第1管路23の傾斜管部232の一端は、第2洗剤箱21の箱底に向かって延びるので、傾斜管部232の管口と第2洗剤箱21の箱底との距離を小さくすることができる。これにより、第2洗剤箱21内の洗剤を第1管路23によって十分に引き出すことができ、第2洗剤箱21内の洗剤の利用効率を高め、液体洗剤を頻繁に添加することを回避することができる。
【0223】
図29に示すように、上記係止爪277と係合する係止部235は、水平管部231と傾斜管部232とが接続する位置に位置してもよい。
【0224】
幾つかの実施例では、投入ポンプ22のポンプキャビティ221及び第2管路24の洗浄を容易にするために、図24及び図33に示すように設置する。図33図11におけるG-G断面の断面図である。投入ポンプ22は、ポンプキャビティ221に連通する連通口224を含む。連通口224及び投入ポンプ22の出口端223の位置は、いずれも分水アセンブリ13より低い。第2投入装置2は、第3管路25をさらに含む。第3管路25の第1端は1つの分水キャビティ131に連通し(図1参照)、第3管路25の第2端は連通口224に連通する。連通口224及び投入ポンプ22の出口端223の位置は、いずれも分水アセンブリ13より低いため、分水キャビティ131内の水が連通口224及び出口端223の位置に対して重力ポテンシャルを持つ。これにより、分水キャビティ131内の水は重力の作用によって、第3管路25に沿って連通口224から投入ポンプ22のポンプキャビティ221内に流入し、そして投入ポンプ22の出口端223から第2管路24内に流入して、投入ポンプ22のポンプキャビティ221と第2管路24を洗浄することができ、ポンプキャビティ221と第2管路24内に洗剤の残留を回避することができる。
【0225】
幾つかの実施例では、図14及び図33に示すように、第3管路25と分水キャビティ131との連通を容易にするために、分水アセンブリ13は、分水板132の下方に位置し、垂直方向に延びる接続管139をさらに含む。接続管139の上端は1つの分水キャビティ131に連通し、下端は収容箱11から突出して第3管路25の第1端の管口内に入り込む。このように設けることで、第3管路25が破損した場合に、第3管路25を分水アセンブリ13から容易に取り外すことができ、これにより第3管路25の修理維持や交換を容易にすることができる。
【0226】
ここで、図10及び図33に示すように、収容箱11内には、垂直方向に延びる配管126が設けられる。配管126の下端は収容箱11の外部に連通する。接続管139の下端は配管126を突き抜けて収容箱11の外部に延び出す。
【0227】
幾つかの実施例では、図26に示すように、ユーザが第2洗剤箱21を収容ケース26から引き出すことを容易にするために、第2洗剤箱21の前側壁214は収容ケース26の外部に位置し、前側壁214の頂端が収容ケース26の天面から突出して配置される。これにより、ユーザは第2洗剤箱21の前側壁214の頂端に作用力を加えることにより、第2洗剤箱21を収容ケース26の内部から容易に引き出すことができる。
【0228】
もちろん、図26に示すように、第2洗剤箱21の前側壁214の底端も、収容ケース26の底面から突出して設けられてよい。ユーザは、第2洗剤箱21の前側壁214の底端に作用力を加えることにより、同様に、第2洗剤箱21を収容ケース26の内部から容易に引き出すことができる。
【0229】
なお、説明の便宜上、第2洗剤箱21が収容ケース26から引き出される時の第2洗剤箱21の移動方向を前とし、第2洗剤箱21が収容ケース26に押し込まれる時の第2洗剤箱21の移動方向を後とする。前記「前」、「後」等は、方向性を示す語句であり、言及される装置が特定の方位を有することを指示または暗示するものではない。
【0230】
ユーザが第2洗剤箱21内の洗剤の容量を判断しやすくするために、図23に示すように、第2洗剤箱21の前側壁214は透明領域2141を含む。透明領域2141内には容量目盛線2142が設けられ、ユーザは洗剤の液位と容量目盛線2142との関係から投入された洗剤の容量を判断して、第2洗剤箱21に添加される洗剤の添加量を制御することができる。また、ユーザは、容量目盛線2142を介して、第2洗剤箱21内の洗剤の残量を判断することもできる。洗剤が少なすぎる場合、適時洗剤を追加することができる。
【0231】
幾つかの実施例では、図23に示すように、収容ケース26の底部には凹溝261が設置される。凹溝261の形状は略U字状であるが、U字状に限定されるものではなく、他の形状でもよい。凹溝261は残った洗剤を収容するために用いられて、残った洗剤が収容ケース26内であちこち流れるのを避ける。この残った洗剤は、第2洗剤箱21内の洗剤以外の洗剤、例えば、第2洗剤箱21の押し込み又は引き出し中に飛び出した洗剤、或いは第2洗剤箱21自体から溢れ出た洗剤である。
【0232】
幾つかの実施例では、図23及び図28に示すように、第2洗剤箱21の内部の清掃を容易にするために、第2洗剤箱21は、頂端に箱口を有する箱本体215と、箱本体215の箱口に取外可能に蓋設されるトップキャップ216とを含む。投入口211はトップキャップ216に開設される。第2洗剤箱21を取外可能な箱本体215とトップキャップ216に設けることにより、一方では、ユーザが自分で取り外して洗浄することを容易にし、ユーザはトップキャップ216を箱本体215から取り外して洗浄し、又は箱本体215に残留した溶液を交換することができ、ユーザの洗浄と交換のニーズを満たし、ユーザの体験を向上させ、一方では、トップキャップ216が取外可能であるため、ユーザは、トップキャップ216を取り外すことにより、箱本体215に十分な量の洗剤製品を一度に投入することができ、ユーザの大容量の洗剤製品の投入ニーズを満たすことができる。
【0233】
投入口211は、円形、長尺形又は多角形等であってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0234】
幾つかの実施例では、図28に示すように、洗剤がトップキャップ216と箱本体215との間から溢れ出るのを防止するために、箱本体215とトップキャップ216との間にシール部材217が設けられる。ここで、シール部材217は、シールリング、ガスケット、シールストリップのうちの1つ又は複数の組合せであってもよい。シール部材217を設けることで、箱本体215とトップキャップ216との間の密封が実現され、箱本体215に添加される洗剤が溢れ出るのを防止する。
【0235】
幾つかの実施例では、図28及び図34に示すように、図34は第2洗剤箱21の立体構造図である。第2洗剤箱21は、投入口211に蓋設されるフリップキャップ218をさらに含む。フリップキャップ218は、投入口211を開くことができるように、一端は自由に設けられ、他端は投入口211の縁部にヒンジされる。箱本体215内に洗剤を投入する必要がある場合、フリップキャップ218を開いて、投入口211から洗剤を投入する。洗剤を投入した後、フリップキャップ218を閉めて、投入口211を閉じる。これにより、第2洗剤箱21が収容ケース26内に押し込まれる過程で、洗剤が投入口211から飛び出して無駄になるのを回避することができる。
【0236】
幾つかの実施例では、図27に示すように、ユーザがフリップキャップ218を開けやすくするために、トップキャップ216には、さらに逃げ溝2161が設けられる。逃げ溝2161はフリップキャップ218の自由端に設けられ、且つ逃げ溝2161の一部はフリップキャップ218の自由端の下方に位置する。これにより、ユーザは、逃げ溝2161を通ってフリップキャップ218の自由端の下方に手を入れることができ、フリップキャップ218を開くことを容易にする。
【0237】
幾つかの実施例では、図28に示すように、箱本体215内に洗剤のスムーズな投入を保証するために、第2洗剤箱21は導流部材219をさらに含む。導流部材219は、投入口211に設けられ、且つ洗剤を箱本体215に導くように配置される。投入口211に導流部材219を設けることで、洗剤を導流部材219に沿って箱本体215内に流入させることができ、投入時の投入速度が速すぎるなどの原因による洗剤の飛出しを防止することができる。
【0238】
導流部材219の構造は唯一ではなく、幾つかの実施例では、図28に示すように、導流部材219は導流板である。導流板の一側の縁部は投入口211の縁部に接続され、且つ導流板は箱本体215内に向かって延びる。他の幾つかの実施例では、導流部材219は導流管であり、導流管の一端は投入口211の縁部に接続され、他端は箱本体215内に入り込む。導流管に比べて、導流板は開放的な構造であるため、より容易に投入口211にある洗剤を箱本体215に導く。
【0239】
幾つかの実施例では、図23に示すように、第2洗剤箱21の数は複数である。複数の第2洗剤箱21は収容ケース26内に並設され、且つそれぞれ収容ケース26からスライド引き出し可能である。投入ポンプ22は、複数の入口端222を含む。各入口端222は、第1管路23を介して対応する第2洗剤箱21に連通することができる。複数の第2洗剤箱21を設けることにより、異なる第2洗剤箱21に異なる種類の洗剤を収容することができ、例えば、一方に柔軟剤を収容し、他方に洗剤を収容することができ、これにより衣類を良好に洗浄することができる。
【0240】
上述した実施形態の説明において、具体的な特徴、構造、材料または特性は、何れか1つ又は複数の実施例又は例示において、好適な方法で組み合せることができる。
【0241】
以上は本開示の具体的な実施形態に過ぎずないが、本開示の保護範囲は、これらに限定されず、当業者が本開示の技術的範囲内に容易に想到できる変更や置換は、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるものとする。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲を準拠するものとする。
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