(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】加工設備、加工設備の制御方法及び熱交換器
(51)【国際特許分類】
B21D 28/34 20060101AFI20240517BHJP
F28F 3/06 20060101ALI20240517BHJP
B21D 45/08 20060101ALI20240517BHJP
B21D 28/00 20060101ALI20240517BHJP
B21D 53/04 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
B21D28/34 D
F28F3/06 A
B21D45/08 B
B21D28/00 D
B21D53/04 Z
(21)【出願番号】P 2022573326
(86)(22)【出願日】2021-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2021094796
(87)【国際公開番号】W WO2021238756
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】202010470084.0
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020942710.7
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518379566
【氏名又は名称】ジャージャン サンフア オートモーティヴ コンポーネンツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲陸▼ 国建
(72)【発明者】
【氏名】丁 林通
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 建▲偉▼
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-292398(JP,A)
【文献】特開平08-332529(JP,A)
【文献】特開2003-126927(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 28/00 - 28/34
F28F 3/06
B21D 45/08
B21D 53/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1刃先部(221)を有する第1カッター(22)を含む上ダイセット(2)と、
前記上ダイセット(2)と対向に設けられ、第2カッター(32)及び下ダイプレート(31)を含む下ダイセット(3)であって、前記下ダイプレート(31)は前記上ダイセット(2)に向く上端部(313)を有し、前記第2カッター(32)は前記上端部(313)に固定的に接続され、前記第2カッター(32)は前記上端部(313)より高い第2刃先部(322)を含み、ここで、前記第2刃先部(322)と前記上端部(313)の間の距離がHに表示され、Hの値域が0.1mm≦H≦0.3mmとされる、下ダイセット(3)と、
前記上ダイセット(2)及び前記下ダイセット(3)を対向して運動させて前記第1刃先部(221)及び前記第2刃先部(322)を
挿脱させるように構成される、駆動機構と、を含
み、
ここで、前記下ダイセット(3)は第4刃先部(332)を有する第4カッター(33)を含み、前記第4刃先部(332)は前記上端部(313)より高く、前記第4刃先部(332)はリング形状を有し、前記第4カッター(33)は第2スロープ部(331)を更に含み、前記第2スロープ部(331)の一端が前記上端部(313)に接続され、前記第2スロープ部(331)の他端が前記第4刃先部(332)に接続され、前記第2スロープ部(331)と前記上端部(313)の間の垂直距離が前記第4刃先部(332)に向く方向に沿って、徐々に増加し、
前記駆動機構は、前記上ダイセット(2)が上下向きに運動するように駆動するように構成され、前記上ダイセット(2)及び前記第4刃先部(332)を挿脱させる、加工設備。
【請求項2】
前記第2カッター(32)は、前記上ダイセットを向く方向に沿って第1スロープ部(321)を更に有し、前記第1スロープ部(321)の一端が前記上端部(313)に接続され、前記第1スロープ部(321)の他端が前記第2刃先部(322)に接続され、前記第1スロープ部(321)と前記上端部(313)の間の垂直距離は、前記第2刃先部(322)に向く方向に沿って徐々に増加し、ここで、前記第1スロープ部(321)と前記上端部(313)の間の挟角は、Gに表示され、Gの値域が15°≦G≦20°とされる、請求項1に記載の加工設備。
【請求項3】
前記第2カッター(32)は垂直部(323)を有し、前記垂直部(323)の一端が前記上端部(313)に接続され、前記垂直部(323)の他端が第2刃先部(322)に接続され、前記第2カッター(32)の数は2つであり、各前記第2カッター(32)は前記第2刃先部(322)及び前記垂直部(323)を含み、前記2つの第2カッターのうちの一方の第2カッター(32)の垂直部(323)が、前記2つの第2カッターのうちの他方の第2カッター(32)の垂直部(323)と対向に設けられ、前記第1カッター(22)は2つの第1刃先部(221)を含み、
前記駆動機構は、前記第1カッター(22)が上下向きに運動するように駆動するように構成され、前記2つの第1刃先部のうちの一方の第1刃先部(221)と前記2つの第2カッターのうちの一方の第2カッター(32)の第2刃先部(322)と
挿脱させ、且つ前記2つの第1刃先部のうちの他方の第1刃先部(221)と前記2つの第2カッターのうちの他方の第2カッター(32)の第2刃先部(322)と
挿脱させる、請求項1に記載の加工設備。
【請求項4】
前記下ダイプレート(31)には打抜き通路(36)が設けられ、前記下ダイプレート(31)は、前記2つの第2カッターのうちの一方の第2カッター(32)の前記垂直部(323)から下向きに延在する第1側壁部(37)を有し、前記下ダイプレート(31)は、前記2つの第2カッターのうちの他方の第2カッター(32)の垂直部(323)から下向きに延在する第2側壁部(38)を更に有し、前記打抜き通路(36)は前記第1側壁部(37)と前記第2側壁部(38)の間に形成される、請求項3に記載の加工設備。
【請求項5】
前記上ダイセット(2)は上ダイプレート(21)を更に含み、前記第1カッター(22)の前記第1刃先部(221)から離れた一端が前記上ダイプレート(21)に接続され、前記駆動機構は第1駆動部(41,42)を含み、前記第1駆動部(41,42)は前記上ダイプレート(21)が上下向きに運動するように駆動するように構成され、
前記上ダイセット(2)はストリッパープレート(24)及び第1弾性部材(25)を更に含み、前記ストリッパープレート(24)は、前記上ダイプレート(21)の前記第2カッター(32)に向く一側に設けられ、且つ前記ストリッパープレート(24)及び前記上ダイプレート(21)は間隔をおいて設けられ、前記第1弾性部材(25)の一端が前記ストリッパープレート(24)に接続され、前記第1弾性部材(25)の他端が前記上ダイプレート(21)に接続され、前記ストリッパープレート(24)には前記第1カッター(22)の運動方向に沿って第1通孔(243)が設けられ、
前記第1刃先部(221)は、前記第1通孔(243)内に上下向きに運動できるように構成され、前記第1刃先部(221)の下止め位置が前記ストリッパープレート(24)の下面以下に位置し、前記下止め位置は、前記第1刃先部(221)が下向きに運動し続けることを阻止できる、請求項
1に記載の加工設備。
【請求項6】
前記上ダイプレート(21)は第1上ダイプレート(211)及び第2上ダイプレート(212)を含み、前記第1上ダイプレート(211)は前記第2上ダイプレート(212)の前記ストリッパープレート(24)から離れた一側に設けられ、前記第1上ダイプレート(211)及び前記第2上ダイプレート(212)のうちの一方に突起(2111)が設けられ、前記第1上ダイプレート(211)及び前記第2上ダイプレート(212)のうちの他方に、前記突起(2111)と配合する凹溝(2122)が設けられ、前記第1カッター(22)の前記第1刃先部(221)から離れた一端が前記第2上ダイプレート(212)中に設けられ、
前記第1駆動部(41,42)は第1サブ駆動部(41)及び第2サブ駆動部(42)を含み、前記第1サブ駆動部(41)は前記第1上ダイプレート(211)が下向きに運動するように駆動するように構成され、前記第2サブ駆動部(42)は前記ストリッパープレート(24)が上向きに運動するように駆動するように構成され、
前記駆動機構は第2駆動部(43)を更に含み、前記第2駆動部(43)は、前記第1上ダイプレート(211)が前記第2上ダイプレート(212)に対して左右向きに運動するように駆動するように構成され、前記突起(2111)及び前記凹溝(2122)に分離させ、或いは組み合わせる、請求項
5に記載の加工設備。
【請求項7】
前記第2上ダイプレート(212)は前記第1サブダイプレート(2121)及び前記第2サブダイプレート(2123)を含み、前記第2サブダイプレート(2123)に段溝(21230)が設けられ、前記第1カッター(22)の前記第1刃先部(221)から離れた一端に段部(222)が設けられ、前記段部(222)は前記段溝(21230)内に設けられ、前記第1サブダイプレート(2121)は前記第2サブダイプレート(2123)上に設けられ、且つ前記段部(222)を押圧し、前記第1サブダイプレート(2121)の前記第1上ダイプレート(211)と相対する一側に前記突起(2111)又は前記凹溝(2122)が設けられる、請求項
6に記載の加工設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2020年05月28日に中国専利局に提出された出願番号が202010470084.0である中国特許出願と、2020年05月28日に中国専利局に提出された出願番号が202020942710.7である中国特許出願とに対して優先権を主張するものであり、該出願の全ての内容を引用により本出願に援用する。
【0002】
本出願は熱交換設備の加工生産分野に関し、例えば加工設備、加工設備の制御方法及び熱交換器に関する。
【背景技術】
【0003】
フィンはプレートフィン型の熱交換器の基本素子であり、熱交換のプロセスは主にフィンに頼って完成される。生産中に、フィン成形機は、ロールに巻き取られたアルミ箔をフィンに連続加工させる専用設備であり、フィンは、型抜されて形成された後、設計ザイズに従って切断される必要があり、切断されたフィンは、バリを除去するなどのプロセスが再び行われる必要があり、フィンの平坦度がより悪ければ、後続のフィンの組み立てと、熱交換器の産品品質及び性能とに影響を与えられる。
【0004】
フィンは、熱交換器の主な部材であり、熱交換面積を増加して熱交換効率を向上する効能を有する。フィンは、金型でプレス加工によって成形されてもよく、ここで、横断は、子型の上下カッターが相対方向に沿って切ることにより、原材料全体を顧客が要求するフィンの形状に切ることである。フィンの平坦性が悪ければ、熱交換器の産品性能に影響を与えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、切断されたフィンの平坦度がより高い加工設備、加工設備の制御方法及び熱交換器を提出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、第1刃先部を有する第1カッターを含む上ダイセットと、
前記上ダイセットと対向に設けられ、第2カッター及び下ダイプレートを含む下ダイセットであって、前記下ダイプレートが前記上ダイセットに向く上端部を有し、前記第2カッターが前記上端部に固定的に接続され、前記第2カッターが第2刃先部を含み、前記第2刃先部が前記上端部より高く、ここで、前記第2刃先部と前記上端部との間の距離がHに表示され、Hの値域が0.1mm≦H≦0.3mmとされる、下ダイセットと、
前記上ダイセット及び前記下ダイセットを対向して運動させて前記第1刃先部及び前記第2刃先部を挿脱させるように構成される駆動機構と、を含む加工設備を提供する。
【0007】
本願は、加工設備が上ダイセット、下ダイセット及び駆動機構を含み、前記上ダイセットが上ダイプレート及び第1カッターを含み、前記第1カッターが第1刃先部を含み、前記第1カッターの前記第1刃先部から離れた一端が前記上ダイプレートに接続され、前記上ダイセットがストリッパープレート及び第1弾性部材を含み、前記ストリッパープレートが前記上ダイプレートの前記第2カッターに寄った一側に設けられ、前記第1弾性部材の一端が前記ストリッパープレートに接続され、前記第1弾性部材の他端が前記上ダイプレートに接続され、前記ストリッパープレートに前記第1カッターの運動方向に沿って第1通孔が設けられ、前記下ダイセットが前記上ダイセットと対向に設けられ、前記下ダイセットが前記第2カッター及び下ダイプレートを含み、前記下ダイプレートが前記上ダイセットに向く上端部を有し、前記第2カッターが前記上端部に固定され、前記第2カッターが第2刃先部を含み、前記第2刃先部の垂直方向における高さが前記上端部より高く、前記駆動機構が第1駆動部を含む、加工設備の制御方法であって、
マテリアルを前記上端部に送り、前記第1駆動部を起動し、前記第1駆動部が前記上ダイプレートが下向きに運動するように駆動し、前記第1カッターが前記上ダイプレートとともに下向きに運動し、前記ストリッパープレートが下向きに同期運動し、前記ストリッパープレートが前記マテリアルに接触するまで運動する際に、前記下ダイプレートが前記第1駆動部の作用下で下向きに運動し続け、前記第1弾性部材が圧縮され、前記第1刃先部が前記第1通孔に沿って下向きに運動し始まり、予め設定された距離を運動した後、前記第1刃先部が前記第1通孔から露出し、前記第1刃先部が下止め位置に運動すると、前記第1刃先部が前記第2刃先部と挿脱して前記マテリアルの切断を完成することと、
マテリアルの切断を完成した後、前記第1駆動部が前記上ダイプレートが上向きに運動するように駆動し、前記上ダイプレートが前記第1カッターが上向きに運動するように連行し、前記第1弾性部材が伸び、前記ストリッパープレートが前記第1弾性部材の弾性力により前記上端部に対して静止し、前記第1刃先部が上向きに前記第1通孔の上端口と前記第1通孔の下端口との間に運動すると、前記ストリッパープレートが前記第1駆動部に駆動されて上向きに運動することと、を含む、加工設備の制御方法を更に提供する。
【0008】
本願は、コアを含む熱交換器であって、前記コアが、積層して設けられる第1板片及び第2板片を含み、隣接する前記第1板片と前記第2板片との間に第1板間通路が形成され、前記コアがフィンを更に含み、前記フィンが前記第1板片と前記第2板片との間に設けられ、且つ前記第1板間通路の中に位置し、ここで、前記フィンが複数の突起部及び複数の接続部を含み、前記接続部が隣接する2つの突起部にそれぞれ接続され、各前記突起部が第1側壁、頂壁及び第2側壁を含み、前記第1側壁の一端が前記頂壁の一端に接続され、前記第2側壁の一端が前記頂壁の他端に接続され、前記第1側壁の他端が、各前記突起部と隣接する1つの前記接続部に接続され、前記第2側壁の他端が、各前記突起部と隣接する他の前記接続部に接続され、前記フィンが第1縁部を更に含み、且つ前記第1縁部が、
前記第1縁部が前記第2側壁に接続され、前記第1縁部又は前記第1縁部の前記第2側壁から離れた端部が前記第1板片から浮き上がるという方式、又は、
前記第1縁部が前記第1側壁に接続され、前記第1縁部又は前記第1縁部の前記第1側壁から離れた端部が前記第2板片から浮き上がるという方式によって設けられる、熱交換器を更に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本願の実施例に係る加工設備の構造模式図である。
【
図2】本願の実施例に係る上ダイセット及び下ダイセットの型開き状態の構造模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る上ダイセット及び下ダイセットの型閉め状態の構造模式図である。
【
図6】本願の実施例に係る第2カッターの断面図である。
【
図7】本願の実施例に係る切断されたフィンの一端部の構造模式図である。
【
図8】本願の実施例に係る第4カッターの上面図である。
【
図9】本願の実施例に係る第4カッターの断面図である。
【
図10】本願の実施例に係る加工設備の他の構造模式図である。
【
図11】本願の実施例に係る第1スタッドがストリッパープレートに接続する構造模式図である。
【
図12】本願の実施例に係る第1板片の構造模式図である。
【
図13】本願の実施例に係るフィンの構造模式図である。
【
図14】本願の実施例に係る第1縁部が第1板片から突出する部分図である。
【
図15】本願の実施例に係る第1縁部の一部が第1板片から突出する部分図である。
【
図16】本願の実施例に係る第1板間通路及び第2板間通路にいずれもフィンが設けられる部分図である。
【
図17】本願の実施例に係る第1縁部が第1側壁に接続される部分図である。
【符号の説明】
【0010】
1 上ダイプレート取付台
2 上ダイセット
21 上ダイプレート
211 第1上ダイプレート
2111 突起
212 第2上ダイプレート
2121 第1サブダイプレート
2122 凹溝
2123 第2サブダイプレート
21230 段溝
22 第1カッター
221 第1刃先部
222 段部
24 ストリッパープレート
241 第1スタッド孔
242 第1ストッパ
243 第1通孔
25 第1弾性部材
26 第1スタッド
261 第2ストッパ
27 第2スタッド
3 下ダイセット
31 下ダイプレート
311 下ダイプレート本体
312 取付座
313 上端部
310 位置決め孔
32 第2カッター
321 第1スロープ部
322 第2刃先部
323 垂直部
33 第4カッター
331 第2スロープ部
332 第4刃先部
34 切り欠き溝
35 位置決め突起
36 打抜き通路
37 第1側壁部
38 第2側壁部
41 第1サブ駆動部
42 第2サブ駆動部
421 第2弾性部材
421 駆動腕
43 第2駆動部
431 駆動部本体
432 駆動ロッド
5 下ダイプレート取付台
6 パッド
71 成形溝
72 縁部
10 第1板片
110 第1平面部
120 角孔
130 バーリング
20 フィン
2110 第1側壁
2120 頂壁
213 第2側壁
220 接続部
230 第1縁部
2301 第2縁部
2302 第3縁部
240 流通溝
2401 第1流通溝
2411 第1流通溝の側壁
2412 第1流通溝の開口
2402 第2流通溝
2413 第2流通溝の側壁
2414 第2流通溝の開口
250 流通孔
2501 内延部
30 第2板片
3001 第2平面部
【発明を実施するための形態】
【0011】
本分野の当業者によりよく理解させるために、以下、図面に結び付けて、具体的な実施例を説明する。
【0012】
本願において、「上」、「下」、「左」、「右」等の用語は、図面に示している位置関係に基づくものであり、対応する位置関係は、異なる図面に従って変化するかもしれない。また、「第1」、「第2」という関係用語は、同じ名称を持つ一素子を他の素子から区分するためのものに過ぎず、これらの素子の間に任意の実際の関係又は順序が存在することを要求する或いは暗示するものではない。
【0013】
図1、
図4及び
図6を参照し、本願は、上ダイセット2、下ダイセット3及び駆動機構を含む加工設備を提供し、上ダイセット2は第1カッター22及び上ダイプレート21を含み、第1カッター22は第1刃先部221を含み、第1カッター22の第1刃先部221から離れた一端が上ダイプレート21に接続される。
【0014】
下ダイセット3は上ダイセット2と対向に設けられ、下ダイセット3は第2カッター32及び下ダイプレート31を含み、下ダイプレート31は、上ダイセット2に向く上端部313を有し、上端部313は切断するフィンを載置するように構成され、第2カッター32は上端部313に固定的に接続され、第2カッター32は上端部313に固定され、第2カッター32は第2刃先部322を含み、第2刃先部322は上端部313より高く、第2刃先部322と上端部313との間の距離Hの値域が0.1mm≦H≦0.3mmとされる。
【0015】
図1、
図4及び
図6を参照し、垂直方向は
図1、
図4及び
図6における上下方向を意味し、即ち、上ダイセット2から下ダイセット3に向く方向が下方向と見なし、下ダイセット3から上ダイセット2に向く方向が上方向見なしている。
【0016】
駆動機構は、上ダイセット2及び下ダイセット3が型閉めする(即ち、上ダイセット2及び下ダイセット3を対向して運動させる)ように駆動でき、これにより、第1カッター22を第2カッター32向きに運動させ、第1刃先部221及び第2刃先部322を挿脱させることができる。当然、駆動機構は、第1カッター22又は第2カッター32が上下向きに運動するように駆動してもよく、これにより、第1刃先部221及び第2刃先部322を挿脱させ、即ち、上端部313に載置されるフィンに対して剪断力を与えてフィンを切断することができる。
【0017】
本願に係る加工設備がフィンを切断する際に、切断するフィンは上端部313に載置され、駆動機構は、上ダイセット2及び下ダイセット3が型閉めするように駆動する(即ち、上ダイセット2及び下ダイセット3を対向して運動させる)ことができ、これにより、第1カッター22を第2カッター32向きに運動させることができる。第1刃先部221及び第2刃先部322は挿脱して切断するフィンを切断した後に、第2刃先部322が上端部313より高いため、フィンの切り口又は切断面が上端部313より高く、また、フィンが上端部313に位置し、これにより、フィンの切り口又は切断面は垂直方向に沿ってフィンの下面より高い。フィンの下面とは、フィンと上端部313が接触した部分が所在する平面を意味する。フィンが切断プロセスに産生されるフィンの下面から突出するバリと、フィンの下面の平坦度に与えた影響とを減少することにより、フィンは取り付けられるプロセスに、フィンの下面が熱交換器の板片によりよく貼り合せ、フィンと熱交換器の板片の溶接品質が向上され、熱交換器の熱交換効率及び使用寿命が向上される。
【0018】
図2~3及び
図6を参照し、第2カッター32は、上ダイセット2を向く方向に沿って第1スロープ部321を更に有し、第1スロープ部321の一端が上端部313に接触し、第1スロープ部321の他端が第2刃先部322に接続される。第1スロープ部321と上端部313との間の垂直距離は、第2刃先部322に向く方向に沿って徐々に増加し、第1スロープ部321と上端部313との間の挟角Gの値域が15°≦G≦20°とされ、ことにより、フィンの原材料を切断する際、フィンは大きく変形せず、且つバリもより少ない。
【0019】
図2~3及び
図6を参照し、第2カッター32は垂直部323を有し、当該垂直部323は第2カッター32の下ダイプレート31にほぼ垂直する壁部であり、垂直部323の一端が上端部313と接触し、垂直部323の他端が第2刃先部322に接続される。
図3において、見やすく且つ記号を付けやすいように、第1カッター22に対して拡大して表示する。
図6を参照し、第2カッター32の一断面の形状は直角三角形であり、第2カッター32の数は2つであり、そのうちの一方の第2カッター32の垂直部323は、他方の第2カッター32の垂直部323と対向に設けられ、第1カッター22は2つの第1刃先部221を含む。駆動機構は、第1カッター22が上下向きに運動するように駆動でき、これにより、そのうちの一方の第1刃先部221及びそのうちの一方の第2刃先部322が
挿脱し、対応的に、他方の第1刃先部221及び他方の第2刃先部322が
挿脱する。
【0020】
図2~3及び
図6を参照し、2つの垂直部323の間に切り欠き溝34が形成され、上ダイセット2及び下ダイセット3が型閉めする際、第1カッター22の切り欠き溝34内に位置する部分の垂直壁と平行する壁部と、第1カッター22又は第2カッター32の垂直部323との間の距離は、アルミ箔の厚さの5%~8%であるため、フィンの切り口の平坦度が向上され、バリの産生が減少され、第1刃先部221の長さ及び第2刃先部322の長さはいずれもフィンの幅より大きく、上カッターは駆動機構の駆動で切り欠き溝34内に往復運動でき、第1刃先部221及び第2刃先部322が
挿脱することにより、フィンを切断でき、2つの第2カッター32が設けられることにより、切断するフィンを必要な長さに切断する際に、連続作業が実現され、時間及びコストが節約される。
【0021】
図2~3を参照し、下ダイプレート31は下ダイプレート本体311及び取付座312を含み、下ダイプレート本体311には取付溝が設けられ、取付座312は取付溝内に設けられ、且つ取付座312の上面が取付溝の溝口に面一され、即ち、取付座312の上面が下ダイプレート本体311の上面と面一されて一緒に上端部313を形成する。
【0022】
第2カッター32は取付座312上に設けられ、取付座312は、そのうちの一方の垂直部323から下向きに延在する第1側壁部37を有し、取付座312は、他方の垂直部323から下向きに延在する第2側壁部38を更に有し、第1カッター22及び第2カッター32が挿脱することで切断するフィンを切断して産生した廃材が、切り欠き溝34から打抜き通路36内に落ち込むように、第1側壁部37と第2側壁部38との間に打抜き通路36が形成され、取付座312が設けられることにより、第2カッター32が損害されるとき、交換しやすく、コストが節約され、同時に、加工設備が異なる形状の第2カッター32に適応することは便利である。
【0023】
図8~9を参照し、下ダイセット3は第4刃先部332を有する第4カッター33を含み、第4刃先部332の垂直方向における高さは上端部313より高く、第4刃先部332はリング形状とされ、第4カッター33は第2スロープ部331を更に含み、第2スロープ部331の一端が上端部313に接触し、第2スロープ部331の他端が第4刃先部332に接続される。第4刃先部332に向く方向に沿って、第2スロープ部331と上端部313との間の垂直距離が徐々に増加する。駆動機構は、上ダイセット2が上下向きに運動するように駆動でき、上ダイセット2及び第4刃先部332に
挿脱させることで、切断するフィンを切断してフィン上に熱交換器の流通板の角孔と対応する通孔を形成する。第4カッター33及び第2カッター32の相対位置は、要求に従って設けられてもよく、ここで説明を省略し、第4カッター33が設けられることにより、切断するフィンが必要な長さに切断される際に、流通板の角孔に対応する通孔が同期に切断されることでき、切断効率が向上され、フィンの平坦度が向上され、これにより、フィンと熱交換器の板片の溶接品質が向上され、熱交換器の熱交換効率及び使用寿命を向上する。
【0024】
図3を参照し、フィンは成形溝71を含み、上端部313には、成形溝71と配合する複数の位置決め突起35が設けられ、位置決め突起35は成形溝71内に入り込むことができるため、切断するフィンを切断するときにフィンが上端部313に対して左右方向に沿って摺動することを防ぎ、フィンの精度と、切り口又は切断面の平坦度が向上される。
【0025】
図1~2及び
図10を参照し、加工設備は上ダイプレート取付台1を更に含み、駆動機構は上ダイプレート取付台1が上下向きに運動するように駆動できる第1駆動部を含み、ここで、第1駆動部は、シリンダなどの動力部品等のような通常の部品である。上ダイセット2は第2上ダイプレート212を含む上ダイプレート21を更に含み、第2上ダイプレート212は第1サブダイプレート2121及び第2サブダイプレート2123を含み、第1サブダイプレート2121は上ダイプレート取付台1に固定的に接続され、第2サブダイプレート2123は段溝21230を含み、第1カッター22の第1刃先部221から離れた一端には段部222が設けられ、段部222は段溝21230内に設けられ、第1サブダイプレート2121と第2サブダイプレート2123はスタッドなどの手段によって接続され、第1サブダイプレート2121は第2サブダイプレート2123の上に設けられ、且つ第1サブダイプレート2121は段部222を押圧して第1カッター22を第1上ダイプレート211に固定させ、これにより、第1カッター22を交換することが便利である。
【0026】
図10~11を参照し、上ダイセット2はストリッパープレート24及び第1弾性部材25を含み、第1弾性部材25はバネ、弾性プレートなどであってもよく、ストリッパープレート24は第2サブダイプレート2123の下に設けられ、且つ第2サブダイプレート2123と一定の距離で間隔をあけて設けられ、第1弾性部材25の一端がストリッパープレート24に接続され、第1弾性部材25の他端が第2サブダイプレート2123に接続され、ストリッパープレート24には、第1カッター22の運動方向に沿って第1通孔243が設けられ、第1刃先部221は第1通孔243内に上下向きに運動でき、第1刃先部221の下止め位置が、ストリッパープレート24の下面の下に位置し、下止め位置は、第1刃先部221が下向きに運動を続けることを阻止でき、第1刃先部221の下止め位置とストリッパープレート24との間の距離は、少なくとも切断するフィンを切断できるように具体的な要求に従って設けられてもよい。
【0027】
図10~11を参照し、上ダイセット2は第1スタッド26を更に含み、第1スタッド26の上端が第1サブダイプレート2121及び/又は第2サブダイプレート2123に固定的に接続され、固定的に接続する方式は溶接又は螺接であってもよく、ストリッパープレート24は第2サブダイプレート2123の下側に設けられ、第1弾性部材25の一端がストリッパープレート24に接続され、第1弾性部材25の他端が、第1サブダイプレート2121及び/又は第2サブダイプレート2123に接続され、第1弾性部材25は第1スタッド26の外周に嵌設し、第1スタッド26の下端が、ストリッパープレート24に可動的に接続され、例えば、ストリッパープレート24上に第1スタッド孔241が開設され、第1スタッド孔241の孔口に第1ストッパ242が孔口の中心軸線向きに延在して設けられ、第1スタッド26の下端には第1ストッパ242と配合する第2ストッパ261が設けられ、第2ストッパ261は第1スタッド孔241内に設けられ、第1スタッド26の下端が第1スタッド孔241に対して下向きに、第1スタッド孔241の底部まで運動することができる。第1スタッド26の下端が第1スタッド孔241に対して上向きに、第1ストッパ242が第2ストッパ261に当接するまで運動でき、即ち、ストリッパープレート24は第2サブダイプレート2123に対して上下向きに運動でき、且つ、第1ストッパ242と第2ストッパ261の位置限定により、第1スタッド26が設けられることによってストリッパープレート24の運動安定性が増加される。
【0028】
図1及び
図5を参照し、下ダイセット3は下ダイプレート31を含み、上ダイセット2は第2スタッド27を更に含み、第2スタッド27の頂端が第2上ダイプレート212に固定的に接続され、下ダイプレート31には位置決め孔310が設けられ、第2スタッド27の基端が位置決め孔310において往復運動し且つ位置決め孔310から離脱しないことができ、第2スタッド27は位置決め孔310と配合することにより、第2上ダイプレート212の運動安定性が向上され、上カッターの運動の安定性が向上され、フィンの切り口の平坦度が向上される。
【0029】
上記の実施例に説明された加工設備に基づいて、本願の実施例は、以下説明するように、加工設備の制御方法を更に提供する。
【0030】
上ダイセット2及び下ダイセット3は型開き状態にあり、マテリアル(切断するフィン)を上端部313に送り、続いて、第1駆動部を起動し、第1駆動部は、上ダイプレート取付台1が下向きに運動するように駆動し、上ダイプレート取付台1は、上ダイプレート21が下向きに運動するように連行し、第1カッター22は上ダイプレート21に従って下向きに運動し、ストリッパープレート24は下向きに同期運動し、ストリッパープレート24はマテリアルと接触するまで運動する際、上ダイプレート21は第1駆動部の作用下で下向きに運動し続け、第2ストッパ261は第1ストッパ242に対して下向きに運動し、第1弾性部材25は圧縮され、第1刃先部221は、第1通孔243に沿って下向きに運動し始まり、予め設定された距離を運動した後、第1刃先部221は第1通孔243から露出し、第1刃先部221が下止め位置まで運動する際、第1刃先部221と前記第2刃先部322は挿脱してマテリアルを切断し、切断した廃材が打抜き通路36に入り込む。
【0031】
マテリアルが切断された後、第1駆動部は上ダイプレート取付台1が上向きに運動するように駆動し、上ダイプレート取付台1は、上ダイプレート21が上向きに運動するように連行し、上ダイプレート21は、第1カッター22が上向きに運動するように連行し、第2ストッパ261は第1ストッパ242に対して上向きに運動し、第1弾性部材25が伸び、ストリッパープレート24は、第1弾性部材25の弾性力により上端部313に対して静止し、第1刃先部221が上向きに第1通孔243の上端口と第1通孔243の下端口との間に運動する時、即ち、上ダイセット2及び下ダイセット3が型開き状態にある時、第1刃先部221は第1通孔243の位置に位置し、第1ストッパ242と第2ストッパ261は接触して上ダイプレートに従ってストリッパープレート24が上向に運動し続けるように連行し、上ダイプレート21は、初期位置(即ち、上ダイセット2及び下ダイセット3が型開き状態にあるときの初期位置)まで運動する時、運動を停止する。
【0032】
図1を参照し、上ダイプレート21は、第1上ダイプレート211及び第2上ダイプレート212を含み、第1上ダイプレート211は第2上ダイプレート212の上に設けられ、第2上ダイプレート212は第1サブダイプレート2121を含む。第1上ダイプレート211及び第1サブダイプレート2121のうちの一方には、突起2111が設けられ、第1上ダイプレート211及び第1サブダイプレート2121の他方には、突起2111と配合する凹溝2122が設けられる。一実施例において、第1上ダイプレート211には突起2111が設けられ、第1サブダイプレート2121には、突起2111と配合する凹溝2122が設けられる。第1駆動部は、第1サブ駆動部41及び第2サブ駆動部42を含み、第1サブ駆動部41は第1モータを含み、第1サブ駆動部41は、上ダイプレート取付台1が下向きに運動するように駆動でき、更に第1上ダイプレート211が下向きに運動するように連行し、第2サブ駆動部42は第2モータを含み、第2サブ駆動部42は、ストリッパープレート24が上向きに運動するように駆動できる。
【0033】
一実施例において、第1サブ駆動部41は上ダイプレート取付台1に接続され、第2サブ駆動部42はストリッパープレート24に接続される。
【0034】
続いて、フィンは右向きに一定の距離を移動し、位置決め突起35を成形溝71内に収容させ、上記の運動を続けて次の切断が完成される。
【0035】
駆動機構は第2駆動部43を更に含み、第2駆動部43は駆動部本体431及び駆動ロッド432を含み、駆動部本体431は上ダイプレート取付台1の一端に接続され、駆動ロッド432の一端が駆動部本体431に接続され、駆動ロッド432の他端が第1上ダイプレート211の一端に接続され、駆動ロッド432の前記他端は駆動部本体431の駆動により左右向きに運動でき、これにより、第1上ダイプレート211が上ダイプレート取付台1に対して左右向きに運動するように連行する。駆動部本体431は第3モータであってもよい。
【0036】
突起2111は、凹溝2122と対向するとき、凹溝2122内に入り込むことができ、即ち、凹溝2122と組み合わせる。同時に、第1上ダイプレート211は、第2上ダイプレート212に対して左向きに運動できるので、突起2111及び凹溝2122を分離させ、突起2111が凹溝2122から離脱し、突起2111の基端が第1上ダイプレート211の上面に当接され、第2上ダイプレート212を第1上ダイプレート211に対して下向きに押させることができる。第1上ダイプレート211が第2上ダイプレート212に対して右向きに運動するとき、第2上ダイプレート212は第2駆動部43の作用下で上向きに運動し、これにより、突起2111は凹溝2122内に位置し、即ち、凹溝2122と組み合わせる。
【0037】
図1を参照し、加工設備は下ダイプレート取付台5及びパッド6を更に含み、パッド6は下ダイプレート取付台5の上面に設けられ、下ダイプレート31はパッド6の上面に設けられ、第1駆動部は第2サブ駆動部42を更に含み、第2サブ駆動部42は第2弾性部材421及び駆動腕422を含み、第2弾性部材421の上端が駆動腕422の基端に設けられ、第2弾性部材421の基端が下ダイプレート取付台5に固定的に設けられ、下ダイプレート31には垂直方向に沿って第2通孔が設けられ、駆動腕422は、部分的に第2通孔内に位置し、且つ第2通孔に沿って上下方向に沿って運動可能であり、駆動腕422の上端は、第2通孔から露出可能であり、且つストリッパープレート24の下面に当接可能であり、ストリッパープレート24が上向きに運動するように駆動できる。
【0038】
当該加工設備は、フィンの成形設備と同期に動作可能であり、生産効率が向上され、コストが節約される。
【0039】
加工設備の制御方法の他の実施例は、以下のようである。
【0040】
上ダイセット2及び下ダイセット3は型開きし、マテリアル(切断するフィン)は上端部313までに送られ、そして第1サブ駆動部41は、起動され、上ダイプレート取付台1が下向きに運動するように駆動し、上ダイプレート取付台1は第1上ダイプレート211が下向きに運動するように連行し、第1上ダイプレート211は第2上ダイプレート212が下向きに運動するように連行し、第1カッター22は第2上ダイプレート212に従って下向きに運動し、ストリッパープレート24は第1弾性部材25によって同期に下向きに運動し、同時に、ストリッパープレート24は駆動腕422が下向きに運動するように連行し、駆動腕422は第2弾性部材421を圧縮する。
【0041】
ストリッパープレート24が切断するフィンと接触するまで運動すると、第1サブ駆動部41を停止し、これにより、上ダイプレート取付台1は上端部313に対して静止し、即ち、第1上ダイプレート211は垂直方向に沿って上端部313に対して静止し、第1上ダイプレート211は上端部313に対して運動しない。第2駆動部43を起動し、第1上ダイプレート211が第2サブダイプレート2123に対して左向きに運動するように駆動することで、突起2111及び凹溝2122を分離させ、突起2111及び凹溝2122が分離することにより、第2上ダイプレート212が下向きに運動し続け且つ第1弾性部材25を圧縮するように駆動し、第1刃先部221は、第1通孔243に沿って下向きに運動し始まり、一定の距離を運動した後に、第1刃先部221は第1通孔243から露出し、第1刃先部221は下止め位置まで運動すると、突起2111及び凹溝2122は完全に分離し、第1刃先部221及び第2刃先部322は挿脱してマテリアルの切断を完成し、廃材が打抜き通路36に落ち込む。
【0042】
マテリアルの切断が終了した後に、第2駆動部43は、第1上ダイプレート211が第2上ダイプレート212に対して右向きに運動するように駆動し、第1弾性部材25が伸び、第2上ダイプレート212は、第1弾性部材25の弾性力によって上向きに運動することで、突起2111及び凹溝2122とを組み合わせ、第2上ダイプレート212は第1カッター22が上向きに運動するように連行し、ストリッパープレート24は第1弾性部材25の弾性力によって上端部313に対して静止し、第1刃先部221が上向きに第1通孔243の上端口と第1通孔243の下端口との間に運動すると、上ダイセット2及び下ダイセット3が型開き状態にあるとき、第1刃先部221は第1通孔243の位置に位置し、第2駆動部43を停止する。
【0043】
第2駆動部43は停止される後に、第1駆動部は開いて、上ダイプレート取付台1が上向きに運動するように連行し、同時に、駆動腕422は、上ダイセット2及び下ダイセット3が型開き状態にあるまで、第2弾性部材421の弾性力によってストリッパープレート24を上向きに押す。
【0044】
続いて、フィンは右向きに一定の距離を移動し、且つ位置決め突起35を成形溝71内に収容させ、上記の動作を続けて次の切断が完成され、
図7を参照し、切断が完成されたフィンは、浮き縁部72を有し、これにより、フィンが切断プロセスに産生されるフィンの下面から突出するバリがフィンの下面の平坦性に与える影響が減少され、フィンが取り付けプロセスにフィンの下面が熱交換器の板片によりよく貼り合せ、フィンと熱交換器の板片との溶接品質が向上され、熱交換器の熱交換効率及び使用寿命が向上される。
【0045】
本願の実施例に係る加工設備の制御方法には、駆動機構によって、上ダイセット及び下ダイセットが型開き及び型閉めを行うように制御し、操作が便利であり、時間が節約される。
【0046】
以下は、熱交換器に対応する実施例である。
【0047】
図12を参照し、本願は、コアを含む熱交換器を提供し、コアは、積層して設けられる第1板片10及び第2板片30を含み、第1板片10及び第2板片30にはそれぞれ4つの角孔120を含み、4つの角孔120には、積層設置によって、第1孔道、第2孔道、第3孔道及び第4孔道がそれぞれ形成される。コアは、第1板間通路及び第2板間通路を更に含み、第1板間通路は、第1板片10と、第1板片10と隣接する第2板片30との間に位置し、第2板間通路は、第1板片10と、第1板片10と隣接する他の第2板片30との間に位置し、第1孔道は第1板間通路によって第2孔道に連通され、第3孔道は、第2板間通路によって第4孔道に連通される。
【0048】
第1板片10は、第1平面部110と、第1平面部110に沿って斜め上に設けられるバーリング130とを含み、第1平面部110は、ほぼ平板形状を有し、第2板片30及び第1板片10はほぼ同じであり、、第2板片30は、第2平面部3001と、第2平面部3001の周縁に沿って斜め上に設けられるバーリングとを含み、第1板片10におけるバーリング130は第2板片30におけるバーリングに溶接される。
【0049】
図12~
図17を参照し、コアはフィン20を含み、フィン20は第1板片10と第2板片30との間に設けられ、第1板間通路及び第2板間通路内にいずれもフィン20が設けられ、フィン20は、複数の突起部及び複数の接続部220を含み、複数の突起部及び複数の接続部220は交互に設けられ、即ち、接続部220は隣接する2つの突起部に接続され、突起部は第1側壁2110、頂壁2120及び第2側壁213を含み、第1側壁2110の一端が頂壁2120の一端に接続され、第2側壁213の一端が頂壁2120の他端に接続され、第1側壁2110の他端が第1側壁2110と隣接する1つの接続部220に接続され、第2側壁213の他端が隣接する他の接続部220に接続される。
図13を参照し、ここで定義されるフィンの幅方向は双方向矢印Aが対応する方向であり、フィンの幅方向において、隣接する2つの突起部がずれて設けられ、流れを乱す効果が向上され、フィンの熱交換性能が向上される。
【0050】
図13~
図14を参照し、フィン20が第1板間通路に位置することを例とし、接続部220は第1板片10に溶接され、頂壁2120は第2板片30に溶接される。フィン20は第1縁部230を更に含み、例えば、型抜中に、型抜で突起部が完成された板材が、原材料のフィン板を形成し、フィン板は横断された後に要求するフィンの長さに達し、接続部220で切り離すことが選択でき、切断に便利であり、切断されたフィンの変形が小さく、フィンにおける切断された接続部220に第1縁部230が形成され、第1縁部230は第2側壁213に接続され、第1縁部230は浮き上がって第1板片10と挟角を形成し、フィン20は第2縁部2301を更に含み、第2縁部2301及び第1縁部230は、フィン20の中心軸に基づいて対称する。
図13を参照し、ここで、フィン20の長手方向が双方向矢印Bの方向であり、第1縁部230及び第2縁部2301は、フィン20の幅方向の側にそれぞれ位置し、即ち、第1縁部230及び第2縁部2301はフィン20の長さを限定し、第2縁部2301は第1側壁2110に接続され、第2縁部2301は、浮き上がって第1板片10と挟角を形成し、第1縁部230と第1平面部110との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされ、第2縁部2301と第1平面部110との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされることを定義する。
【0051】
本願は熱交換器を提供し、フィン20は第2側壁213に接続される第1縁部230を含み、前記第1縁部230は前記第1板片10から浮き上がり、フィン20は第1側壁2110に接続される第2縁部2301を更に含み、第2縁部2301は第1板片10から浮き上がり、第1縁部230及び第2縁部2301は、フィン20の幅方向の側にそれぞれ位置し、フィン20が第1板片10及び/又は第2板片30に溶接される歩留を向上し、熱交換器の熱交換率が向上される。
【0052】
一実施例において、第2板間通路内にはフィン20が設けられてもよい。
【0053】
図15を参照し、接続部220は第1板片10に溶接され、前記頂壁2120は前記第2板片30に溶接され、フィン20は第1縁部230を含み、第1縁部230の第2側壁213から離れた端部が第1板片10から突出し、即ち、第1縁部230は部分的に第1板片10に対して突出し、当該突出する部分と第1板片10との間に間隙が形成され、コストが節約され、第1縁部230の第1板片10に対して突出する部分と、第1平面部110との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされ、第1縁部230の第1板片10に対して突出しない部分が、第1板片10に溶接される。フィン20は第1側壁2110に接続される第2縁部2301を更に含み、第2縁部2301の第1側壁2110から離れた端部が、第1板片10から突出し、当該突出する部分と第1板片10との間に間隙が形成され、コストが節約され、第2縁部2301の第1板片10から突出する部分と、第1平面部110との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされ、第2縁部2301の第2板片30に対して突出しない部分が第1板片10に溶接され、第1縁部230及び第2縁部2301はフィン20の幅方向の側にそれぞれ位置する。
【0054】
一実施例において、
図16を参照し、第2板間通路内にもフィン20が設けられ、接続部220は第2板片30に溶接され、頂壁2120は第1板片10に溶接され、第1縁部230の第2板片30から突出する部分と、第2板片30との間に間隙が形成され、コストが節約され、第1縁部230の第2板片30に対して突出しない部分が、第2板片30に溶接し、第2縁部2301の設置が上記の設置方式に似り、ここで説明を省略し、第1板間通路及び第2板間通路内にいずれもフィン20が設けられ、熱交換効率が向上される。
【0055】
一実施例において、
図17を参照し、フィン20が第1板間通路に位置することを例とし、接続部220は第1板片10に溶接され、頂壁2120は第2板片30に溶接する。フィン20は第1縁部230を含み、例えば、型抜中に、原材料のフィン板、即ち、突起部が型抜された板材は横断されて顧客が要求するフィンの長さに達し、頂壁で切り離され、フィンにおける切断された頂壁に第1縁部が形成される。第1縁部230は第1側壁2110に接続され、第1縁部230又は第1縁部230の第1側壁2110から離れた端部が、第2板片30から突出し、第1縁部230又は第1縁部230の第2板片30に対して突出する部分と、第2平面部3001との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされ、フィン20は第2縁部2301を更に含み、第2縁部2301は第1縁部230とほぼ同じであり、前記第2縁部2301は前記第2側壁213に接続され、前記第2縁部2301又は前記第2縁部2301の前記第2側壁213から離れた端部が、第2板片30から突出し、第2縁部2301又は第2縁部2301の第2板片30に対して突出した部分と、第2平面部3001との間の挟角Eは15°≦E≦20°とされ、第1縁部230及び第2縁部2301は、フィン20の幅方向の側にそれぞれ位置し、頂壁2120で切り離されて形成された縁部は接続部220で切り離された形成された縁部とほぼ同じであり、ここで説明を省略する。
【0056】
一実施例において、前記フィン20は第3縁部2302を更に含み、第3縁部2302はフィン20の長手方向の側に位置し、且つ、第3縁部2302及びフィン20の長手方向がほぼ平行であり、第3縁部2302は接続部220に接続され、第3縁部2302又は第3縁部2302の接続部220から離れた端部が、第1板片10から突出する。或いは、第3縁部2302は頂壁2120に接続され、第3縁部2302又は第3縁部2302の頂壁2120から離れた端部が第2板片30から突出し、第3縁部2302は、第1及び/又は第2縁部2301とほぼ同じであり、ここで説明を省略し、フィン20と、第1板片10及び/又は第2板片30との密着度が向上される。
【0057】
図13~
図14を参照し、フィン20は流通溝240を更に含み、流通溝240の数が2つであり、2つの流通溝240はフィン20上に対角線に沿って設けられ、そのうち、1つの流通溝を第1流通溝2401と定義し、他の流通溝を第2流通溝2402と定義する。第1流通溝2401の側壁2411上に第1縁部230が設けられ、第1流通溝2401は、3つの側壁2411及び1つの開口2412を有し、各側壁2411にいずれも第1縁部230が設けられる。第2流通溝2402の側壁2413上に第2縁部2301が設けられ、第2流通溝2402は3つの側壁2413及び1つの開口2414を有し、各側壁2413にいずれも第2縁部2301が設けられる。そのうち、1つの流通溝240の開口の両側に位置する第1縁部230と、他の流通溝240の開口の両側に位置する第2縁部2301とは、フィン20の長さを限定する。
【0058】
フィン20は流通孔250と、流通孔250の内壁上に位置する内延部2501を含み、流通孔250の数が2つであり、2つの流通孔250はフィン20上に対角線に沿って設けられ、内延部2501は流通孔250の中心線に向いて延在して設けられ、内延部2501は第1側壁2110に接続され、内延部2501又は内延部2501の第1側壁2110から離れた端部が、第1板片10又は第2板片30から突出し、或いは、内延部2501は第2側壁213に接続され、内延部2501又は内延部2501の第2側壁213から離れた端部が、第1板片10から突出し、内延部2501の形成及び設置が、上記の各縁部の形成及び設置の方式とほぼ同じであり、ここで説明を省略する。
【0059】
当然、流通溝240は流通孔250と設けられてもよく、流通孔250は通溝240と設けられてもよく、流通溝240及び流通孔250がフィン20上にある位置も要求に従って設けられてもよい。
【0060】
図14~
図17を参照し、接続部220の厚さDは0.1mm≦D≦0.5mmとされ、フィンの原材料がフィン20に切断されるときに第1縁部230、第2縁部2301及び第3縁部2302の切断面にあるバリの産生を低下でき、フィン20及び第1板片10の密着度が向上され、これにより、フィン20が第1板片10に溶接される歩留が向上され、熱交換器の熱交換率が向上される。
【0061】
図14~
図17を参照し、頂壁2120と接続部220との間の距離はHであり、即ち、フィンの厚さHは1.5mm≦H≦10mmとされ、フィンはよりよく強度及び熱交換率を有する。
【0062】
本願は熱交換器を提供し、第1平面部110又は第2平面部3001上にヘリングボーン波板片又は点波板等のようなスポイラ部(図示されず)が設けられ、第1縁部230、第2縁部2301及び第3縁部2302と、第1平面部110又は第2平面部3001との間の挟角は、第1縁部230、第2縁部2301及び第3縁部2302と、第1平面部110又は第2平面部3001とほぼ平行する面との挟角である。
【0063】
本願の実施例に係る熱交換器において、前記第1縁部230は前記第2側壁213に接続され、前記第1縁部230又は前記第1縁部230の第2側壁213から離れた端部は、前記第1板片10から突出する。或いは、前記第1縁部230は前記第1側壁2110に接続され、前記第1縁部230又は前記第1縁部230の前記第1側壁2110から離れた端部は、前記第2板片30から突出し、フィンと前記第1板片10及び/又は第2板片30との密着度を向上することで、フィンが前記第1板片10及び/又は第2板片30に溶接される歩留は向上され、熱交換器の熱交換効率は向上される。