(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-16
(45)【発行日】2024-05-24
(54)【発明の名称】新生児画像リアルタイム配信システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/02 20220101AFI20240517BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240517BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240517BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240517BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20240517BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q50/10
H04M11/00 302
H04N21/258
H04N21/435
(21)【出願番号】P 2023131070
(22)【出願日】2023-08-10
【審査請求日】2023-08-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521054131
【氏名又は名称】株式会社カワニシ
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】本山 章
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-154948(JP,A)
【文献】特開2002-314988(JP,A)
【文献】特開2013-229005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06Q 50/10
H04M 11/00
H04N 21/258
H04N 21/435
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
新生児用ベッド内の新生児を撮像してリアルタイム画像データを生成する、撮像装置と、
前記新生児の識別情報に関するバーコードと画像配信用URLに関する二次元コードとを少なくとも記載した識別カードと、
前記バーコードを読み取る、読取装置と、
通信回線を介して前記リアルタイム画像データを受け付ける、受付部と、
前記
リアルタイム画像データと前記新生児とを関連付ける、結合部と、
前記バーコードの読み取りを契機として前記リアルタイム画像データを配信する、配信部と、
視聴を許可された端末を、前記新生児の前記リアルタイム画像データの閲覧を可能とする、配信制御部と、
を備え、
前記バーコードは有効期限付きコードであり、前記二次元コードは固定コードである、新生児画像リアルタイム配信システム。
【請求項2】
前記配信制御部が、前記新生児のIDおよびパスワードが入力された端末に、前記新生児の前記リアルタイム画像データの視聴を許可する、
請求項1に記載の新生児画像リアルタイム配信システム。
【請求項3】
さらに、格納部を備え、
前記格納部が、前記リアルタイム画像データ、前記リアルタイム画像データを加工した画像データおよび前記端末から提供されたデータを格納する、
請求項1に記載の新生児画像リアルタイム配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新生児画像リアルタイム配信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
新生児が入院する病院を訪問できない親戚には新生児の姿を見たいという要望がある。特許文献1には端末から送信されるIDに応じたカメラを接続して、そのカメラの撮影映像を配信する映像配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、予め、新生児の識別情報(ID)とカメラとの対応関係を入力すること、および、ユーザが端末にIDを入力することが必要であるが、それらの入力方法については具体的に開示されていない。しかしながら、病院のスタッフが新生児のIDとカメラとの対応関係を誤って入力した場合、または、ユーザが新生児のIDを誤って入力した場合には、新生児とは無関係の第三者にも閲覧可能となるという問題がある。
【0005】
本開示は、病院のスタッフおよびユーザの入力ミスを防止することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の一側面における新生児画像リアルタイム配信システムは、
新生児用ベッド内の新生児を撮像して画像データを生成する、撮像装置と、
前記新生児の識別情報に関する識別コードを読み取る、読取装置と、
前記画像データと前記新生児とを関連付ける、結合部と、
通信回線を介して前記画像データを受け付ける、受付部と、
前記識別コードの読み取りを契機として前記画像データを配信する、配信部と、
視聴を許可された端末を、前記新生児の前記画像データの閲覧を可能とする、配信制御部と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、病院のスタッフおよびユーザの入力ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、新生児画像リアルタイム配信システムの構成の例を示す図である。
【
図2】
図2は、新生児画像リアルタイム配信システムにおいて用いられる識別カードの例を示す図である。
【
図3】
図3は、新生児画像リアルタイム配信システムの動作の例を示す図である。
【
図4】
図4は、新生児画像リアルタイム配信システムにおいて用いられる入力端末の表示画面の例を示す図である。
【
図5】
図5は、新生児画像リアルタイム配信システムの構成の他の例を示す図である。
【
図6】
図6は、新生児画像リアルタイム配信システムを実現するコンピュータの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各実施形態を説明するが、それら各実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではない。
【0010】
なお、以下の実施形態の説明及び図面において、別段の記載が無い場合、同一の符号は同様の事物を示す。また、以下の実施形態の説明において、同様の構成または動作に関しては、繰り返しの説明を省略する場合がある。
【0011】
(第1の実施形態)
[装置の構成]
図1は、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システムの構成の例を示す図である。
図2は、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システムにおいて用いられる識別カードの例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システム10は、撮像装置11と、読取装置12と、受付部13と、結合部14と、配信部15と、配信制御部16と、を備える。
【0013】
撮像装置11は、産婦人科などの病院20内の新生児用ベッド21内の新生児30を撮像して画像データを生成する。撮像装置11としては、例えば、新生児用ベッド21の一部に支持された構成である。この場合には、撮像装置11と新生児用ベッド21と対応関係を一定にできるため、都度設定する必要がないというメリットがあるが、新生児用ベッド21の数に応じた数の撮像装置11を用意する必要があるというデメリットがある。一方、撮像装置11としては、例えば、三脚、キャスター付き三脚などに支持され、新生児用ベッド21に支持されていない構成である。この場合には、新生児用ベッド21の数より撮像装置11の数を少なくできるというメリットがあるが、撮像装置11と新生児用ベッド21と対応関係を都度設定する必要があるというデメリットがある。撮像装置11の支持方法については病院の規模などによって選択可能である。例えば、一部の撮像装置11は、新生児用ベッド21の一部に支持され、他の一部の撮像装置11は、三脚などに支持された構成としてもよい。
【0014】
撮像装置11としては、画像データを生成できるものであれば制約はなく、撮像のみを行う通常のカメラを用いることができ、また、データ通信機能などの付加的な機能を備えたカメラなどを用いることができる。
【0015】
読取装置12は、新生児30の識別情報に関する識別コード70を読み取る。読取装置12としては、レーザ式、CCD式、CMOS式などの形式のリーダを用いることができる。また、読取装置12としては、手持ち式、据え置き式、着脱式(ウェアラブル)などの形式のリーダを用いることができる。また、読取装置12としては、有線式でもよいし、Buluetooth(登録商標)その他の無線式など、いずれの通信形式のリーダを用いることができる。
【0016】
識別コード70としては、例えば、
図2に示すような、バーコードなどを用いることができる。そして、読取装置12は、看護師その他の病院のスタッフ40の操作により、識別カード80に印字された識別コード70を読み取る。
図2に示すように、識別カード80には、例えば、バーコードなどの識別コード70のほか、新生児30の識別情報(例えば、新生児の名前、保護者の名前、ID、パスワードなど)が印字されている。また、二次元コード72は、新生児30の画像配信用URL(Uniform Resource Locator)などと紐づけられている。
【0017】
受付部13は、通信回線を介して、撮像装置11が生成した画像データを受け付ける。
【0018】
結合部14は、撮像装置11が生成した画像データと新生児30とを関連付ける。結合部14は、たとえば、読取装置12が新生児30の識別情報に関する識別コード70を読み取ることを契機として、撮像装置11が生成した画像データと新生児30とを関連付ける。
【0019】
配信部15は、新生児30の識別コードの読み取りを契機として撮像装置11が生成した画像データを配信する。この画像データは、上記の通り、新生児30と関連付けられているため、特定のユーザの端末が、特定の新生児の画像データを視聴可能な状態となる。
【0020】
配信制御部16は、視聴を許可されたユーザ端末18を、新生児30の画像データの閲覧を可能とする。例えば、ユーザ50は、ユーザ端末18に搭載されたカメラ機能を用いて、病院から提供された識別カード80に印字された二次元コード72を読み取ることにより、ユーザ端末18が新生児30の画像配信用URLにアクセス可能な状態とする。ユーザ50は、さらに、識別カード80に記載された新生児30のIDおよびパスワードを入力する。配信制御部16は、ユーザ端末18の認証を行い、正しい新生児30のIDおよびパスワードの入力が行われたユーザ端末18を、視聴を許可された状態とする。
【0021】
なお、受付部13、結合部14、配信部15、配信制御部16および格納部17における処理は、クラウドサーバその他のサーバ90によって行われる。
【0022】
[装置の動作]
図3は、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システムの動作の例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システム10において、まず、撮像装置11は、産婦人科などの病院20内の新生児用ベッド21内の新生児30を撮像して画像データを生成する(ステップS1)。
【0023】
読取装置12は、新生児30の識別情報に関する識別コード70を読み取る(ステップS2)。
【0024】
受付部13は、通信回線を介して、撮像装置11が生成した画像データを受け付ける(ステップS3)。
【0025】
結合部14は、撮像装置11が生成した画像データと新生児30とを関連付ける(ステップS4)。
【0026】
配信部15は、新生児30の識別コードの読み取りを契機として撮像装置11が生成した画像データを配信する(ステップS5)。
【0027】
配信制御部16は、視聴を許可されたユーザ端末18を、新生児30の画像データの閲覧を可能とする(ステップS6)。
【0028】
[効果]
本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システム10によれば、新生児画像をリアルタイム配信する際に、病院のスタッフおよびユーザの入力ミスを防止することができる。
【0029】
[装置の具体的構成]
以下、
図1および
図4を参照して、本実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システム10をより具体的に説明する。
図4は、入力端末の表示装置に表示される入力画面の例を示す。
【0030】
図1に示すように、産婦人科などの病院20内には、例えば、新生児用ベッド21上の新生児30を撮像して画像データを生成する撮像装置11、読取装置12、入力端末60などが備えられている。読取装置12は、有線、無線を問わず、入力端末60に接続されている。入力端末60としては、汎用のPCのほか、タブレット、スマートフォンなどが挙げられる。
図1に示す例では、モデム、ルータなどの通信機器を省略している。撮像装置11がインターネット接続のための通信機能を備えない場合には、有線、無線を問わず、入力端末または通信機器に接続される。この場合、生成された画像データは、入力端末60または通信機器、さらにはインターネットを介してサーバ90に配信される。また、撮像装置11がインターネット接続のための通信機能を備える場合には、生成された画像データは、入力端末60または通信機器を介することなくサーバ90に配信される。
【0031】
図4に示すように、入力端末60の表示画面には、撮像装置ID、新生児ID、利用者名、利用開始日、配信一時停止、患者登録・解除などが表示されている。
図4に示す表示画面において、撮像装置IDの欄が「A1」の撮像装置11は、新生児との関連付けがなされておらず、「A2」および「A3」の撮像装置11は、すでに新生児との関連付けがなされている。以下、各撮像装置IDに係る撮像装置11について説明する。
【0032】
まず、「A1」においては、新生児との関連付けがなされていないため、新生児ID、利用者名および利用開始日の欄が「-」となっている。そして、配信一時停止の欄には再生中を意味するマークが表示されている。この例においては、撮像装置11の電源がオンになったときに受付部13へ配信され、受付部13における画像データの受付が開始する。なお、受付部13における画像データの受付は、新生児との関連付けがなされたときでもよいし、その後の任意のときでもよい。そして、例えば、配信一時停止の欄を押す(クリック、タップなどする)と、配信の停止および開始を選択できる。
【0033】
ここで、撮像装置11と、新生児30との関連付けは、例えば、以下のようにして行う。通常、新生児30の腕や足などには、新生児30のID、母親の名前などの新生児30を特定するための情報が示されたタグが取り付けられている。一方、新生児用ベッド21にも、そのベッドを使用する新生児30のID、母親の名前などの新生児30を特定するための情報が表示されている。病院のスタッフ40は、通常、新生児30に取り付けられたタグと、新生児用ベッド21の表示に基づいて、どの新生児30をどの新生児用ベッド21に寝かせるかを決める。そして、病院のスタッフ40は、さらに、特定の新生児用ベッド21を撮影するための未使用の特定の撮像装置11のID(例えば、「A1」)を把握した上で、入力端末の患者登録・解除の欄のボタンを押し、その状態で、読取装置12により新生児IDなどと紐づけられた識別コード70を読み取る。これにより、「A1」のIDを持つ撮像装置11と、特定の新生児30との関連付けがなされる。このとき、特定の新生児に関する新生児ID、利用者名および利用開始日の欄に文字が入力される。
【0034】
「A2」および「A3」の撮像装置11は、すでに新生児との関連付けがなされている。このため、これらの撮像装置については、新生児ID、利用者名および利用開始日の欄に文字が入力されている。例えば、「A2」の撮像装置11は、2023年6月29日に、新生児IDが42番の「山田直子」という利用者に関連付けたことが表示されている。例えば、「A3」の撮像装置11は、2023年6月30日に、新生児IDが10番の「川西花子」という利用者に関連付けたことが表示されている。そして、新生児30が入浴している時間などには、配信一時停止の欄を押して、一時的に配信を停止することができる。「A3」は、一時的に配信を停止している状態を示している。配信一時停止の欄をもう一度押すと、配信を再開できる。
【0035】
なお、ここにいう「配信」は、受付部13への配信を意味し、ユーザ端末18への配信は、別途、配信制御部16による認証が必要となることは、上述のとおりである。
【0036】
配信制御部16は、二次元コード72を読み取り、新生児30の画像配信用URLにアクセスしてきたユーザ端末18のうち、識別カード80に記載された新生児30のIDおよびパスワードが入力されたユーザ端末18に、新生児30の画像データの視聴を許可する。具体的には、病院のスタッフ40は、例えば、予め所定数の新生児30の識別コード70および二次元コード72を印字した識別カード80を印刷し、新生児30の関係者(父親、祖父母、親戚など)に配布する。ユーザ50は、ユーザ端末18のカメラ機能などを用いて識別カード80に印字された二次元コード72を読み取ることにより、特定の新生児30の画像配信用URLにアクセスし、さらに識別カード80に記載された新生児30のIDおよびパスワードを入力することにより、特定の新生児の画像データを視聴可能な状態とすることができる。なお、病院のスタッフ40は、例えば、新生児30の母親に識別カード80を配布し、当該母親が識別カード80に印字された二次元コードを所定の関係者に共有することも可能であるし、新生児30の母親に識別カード80を複数枚配布してもよい。
【0037】
識別コードとしては、例えば、有効期限付きコードを使用することができる。有効期限付きコードとは、一定の期間のみ有効なコードであり、使い捨てコードとも称される。通常、新生児30の入院期間は一週間から10日程度であるので、病院は、その期間に基づいた所定期間の有効期限付きコードを発行すればよい。一方、二次元コード72は、特定の撮像装置11が生成した画像データを配信するための画像配信用URLと紐づけられている固定のコードである。
【0038】
図5は、他の実施形態に係る新生児画像リアルタイム配信システム100の構成を示す図である。
図5においては、病院20内のデバイスなど
図1と同様のデバイスを省略している。
図5に示すように、新生児画像リアルタイム配信システム100は、撮像装置11と、読取装置12と、受付部13と、結合部14と、配信部15と、配信制御部16とに加え、さらに、格納部17を備える。
【0039】
格納部17は、新生児30の画像データ、その画像データを加工した画像データおよびユーザ端末18から提供されたデータを格納する。これにより、ユーザ端末18間で様々な画像データの共有が可能となる。また、格納部17に格納された画像データを用いてメモリアル動画などを作成することも可能となる。このような格納部17を備える新生児画像リアルタイム配信システム100においては、有効期限付きコードを用いる場合の有効期限を新生児30の入院期間より長く設定してもよい。
【0040】
なお、受付部13、結合部14、配信部15、配信制御部16および格納部17における処理は、クラウドサーバその他のサーバ91によって行われる。
【0041】
[物理構成]
ここで、本実施形態におけるプログラムを実行することによって、新生児画像リアルタイム配信システム10,100の処理を実現するコンピュータについて
図6を用いて説明する。
図6は、新生児画像リアルタイム配信システム10,100の処理を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0042】
図6に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0043】
また、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。この態様では、GPU又はFPGAが、実施の形態におけるプログラムを実行することができる。
【0044】
CPU111は、記憶装置113に格納された、コード群で構成された実施の形態におけるプログラムをメインメモリ112に展開し、各コードを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。
【0045】
また、実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
【0046】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0047】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0048】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
【0049】
なお、処理装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェア、例えば、電子回路を用いることによっても実現可能である。更に、処理装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。実施の形態において、コンピュータは、
図6に示すコンピュータに限定されることはない。
【0050】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本開示によれば、病院のスタッフおよびユーザの入力ミスを防止することができる。
【符号の説明】
【0052】
10、100 新生児画像リアルタイム配信システム
11 撮像装置
12 読取装置
13 受付部
14 結合部
15 配信部
16 配信制御部
17 格納部
18 ユーザ端末
20 病院
21 新生児用ベッド
30 新生児
40 スタッフ
50 ユーザ
60 入力端末
70 識別コード(バーコード)
72 二次元コード
80 識別カード
90、91 サーバ
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
【要約】
【課題】新生児画像をリアルタイム配信時の入力ミスの防止
【解決手段】 新生児画像リアルタイム配信システム10は、新生児用ベッド21内の新生児30を撮像して画像データを生成する、撮像装置11と、新生児30の識別情報に関する識別コード70を読み取る、読取装置12と、通信回線を介して前記画像データを受け付ける、受付部13と、前記画像データと新生児30とを関連付ける、結合部14と、識別コード70の読み取りを契機として前記画像データを配信する、配信部15と、視聴を許可されたユーザ端末18を、新生児30の画像データの閲覧を可能とする、配信制御部16と、を備える。
【選択図】
図1