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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】調整可能且つ装着可能な装置
(51)【国際特許分類】
   A45B 11/02 20060101AFI20240520BHJP
   A45B 3/00 20060101ALI20240520BHJP
   A45B 9/00 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
A45B11/02
A45B3/00 A
A45B9/00 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022567356
(86)(22)【出願日】2021-10-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 GB2021052543
(87)【国際公開番号】W WO2022112734
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2022-11-14
(31)【優先権主張番号】17/103,746
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年5月10日にウェブサイト(https://www.youtube.com/watch?v=WcVUHZAAC0s)にて公開 令和3年5月10日にウェブサイト(https://www.youtube.com/watch?v=SVxChFfcE3g)にて公開 令和3年5月10日にウェブサイト(https://www.youtube.com/watch?v=DHbogBDS2dk)にて公開 令和3年7月15日にウェブサイト(https://www.youtube.com/watch?v=67QPbQdAr7E)にて公開 令和3年6月6日にウェブサイト(https://huriia.com/)にて公開 令和3年7月8日にウェブサイト(https://huriia.com/collections/huriia-products)にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】522160192
【氏名又は名称】アハメド,ハメイラ サイエド バシール
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】アハメド,ハメイラ サイエド バシール
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2014-0023108(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0031827(US,A1)
【文献】特開2008-073493(JP,A)
【文献】特表平08-503150(JP,A)
【文献】特開2008-100019(JP,A)
【文献】特開2011-072469(JP,A)
【文献】登録実用新案第3160998(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 11/02
A45B 3/00
A45B 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘シャフト部と、前記傘シャフト部から広がる傘天蓋部とを備える傘のハンズフリー式の持ち運びのための調整可能且つ装着可能な装置であって、
使用者の上部胴体を部分的に囲み、つかみ、使用者の上部胴体に形状が合うように設計されたホルダアセンブリであって、第1の端部及び第2の端部を有する湾曲し且つ体に形状が合った細長いストラップ体を備え、ホルダアセンブリ、及び
前記ストラップ体の前記第1の端部及び前記第2の端部を繋ぐように、前記第1の端部及び前記第2の端部に取り外し可能に係合される、固定ストラップ、
含み
前記ストラップ体は、前記第1の端部から前記第2の端部にわたって湾曲した略C字状をなし、前記第1の端部を備える上部と、前記第2の端部を備える底部と、上部から底部へ向かって延びている中央部とを備え、
前記ストラップ体は、前記中央部に半円形に切り込まれて形成された、前記傘シャフト部を収容する大きさの少なくとも2つの開口部を含み、
使用者の上部胴体と前記ストラップ体の中央部との間に、傘シャフト部を収容する空間を提供するように、前記中央部から前記上部へ移行する前記開口部の周縁部分、及び前記中央部から前記底部へ移行する前記開口部の周縁部分が凹んでいる、
調整可能且つ装着可能な装置。
【請求項2】
前記上部及び前記底部がそれぞれ上部自由端及び底部自由端を備え、前記上部自由端及び前記底部自由端はそれぞれ、前記固定ストラップと取り外し可能に係合するための固着構造を備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記上部が、前記使用者の肩に形状が合うように構成された可撓性材料を備える、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記中央部が、前記可撓性材料より剛性セクションを備える、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも2つの開口部が、それぞれ突角部を備える、請求項に記載の装置。
【請求項6】
各固着構造が、それぞれ前記上部自由端及び前記底部自由端を貫いて延在する円形オリフィスを備える、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記ホルダアセンブリの内面が、滑らない裏地を備える、請求項1~のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
記開口部の内側包囲面が、滑らない裏地を備える、請求項1~のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記固定ストラップが、フック及び両面ループ式の材料を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記固定ストラップが、中央ループ材料と、その両端部に配置されたフックセクションとを備える、請求項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
[0001] 本明細書に記載される実施形態は概して装着可能な道具に関し、詳細には、使用者の肩と上背部の周囲に固定するように設計された調整可能及び装着可能な傘ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
[0002] 既存の装着可能な傘ホルダは独自の傘を含んでおり、これは使用者が傘を他のサイズ、色、又はブランドに交換できないことを意味する。さらに、既存の装置は、不便で、複雑で、不快で、傘をしっかりと保持せず、装置を取り付けるためにバックパックを必要とすることが多い。
【0003】
[0003] 別の装着可能な傘は頭部に装着され、これにより両手が自由になるが、頭部の傘は風が吹くと頭部にしっかりと留まらない。オールインワン型のベストと傘は、毎日の公共の場での使用にはかさばり、重い。背後のストラップは、風で揺らぐので傘をしっかり保持せず、アクセスが制限されているため傘の設置と取り外しが困難である。
【0004】
[0004] したがって、必要とされているのは、容易且つ迅速に傘の支柱と係合され又はそれから離脱される一方、使用者の両手を自由なままにしておく、軽量で調整可能で安全で機能的で快適な装着可能な装置であり、この装置は任意の個人用の傘と両立性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
[0005] 本開示のいくつかの実施形態は、傘シャフト部と、傘シャフト部から広がる傘天蓋部とを有する傘のハンズフリー式の持ち運びのための調整可能且つ装着可能な装置を含む。この装置は、使用者の上部胴体を部分的に囲み、つかみ、当該部位に形状が合うように設計されたホルダアセンブリを含み得、ホルダアセンブリは、第1の端部及び第2の端部を有する半可撓性の湾曲し且つ体に形状が合った細長いストラップ体であり、ストラップ体は、傘シャフト部を収容する大きさの少なくとも2つの半円形の曲がりくねった開口部を含んでいる。装置は、ストラップ体の第1の端部及び第2の端部に取り外し可能に係合される固定ストラップを含み得る。他の例では、ホルダアセンブリは、ストラップ体の第1の端部及び第2の端部と係合した固定ストラップがなくても、使用者の上部胴体をつかむように設計され得る。
【0006】
図面の簡単な説明
[0006] 本発明のいくつかの実施形態の詳細な記載が添付の図を参照して以下になされ、ここで、同様の数字は図の対応する部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】[0007]使用中に示される、本開示の一実施形態の斜視図である。
図2】[0008]本開示の一実施形態の斜視図である。
図3】[0009]本開示の一実施形態の前面図である。
図4】[0010]本開示の一実施形態の後面図である。
図5】[0011]本開示の一実施形態の斜視図である。
図6】[0012]本開示の一実施形態の斜視図である。
図7】[0013]使用中の、本開示の一実施形態の前面図である。
図8】[0014]使用中の、本開示の一実施形態の後面図である。
図9】[0015]使用中の、本開示の一実施形態の前面図である。
図10】[0016]使用中の、本開示の一実施形態の後面図である。
図11】[0017]使用中の、本開示の一実施形態の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な記載
[0018] 本発明の以下の詳細な記載において、本発明の多数の詳細、例及び実施形態が記載される。しかしながら、本発明は記載された実施形態に限定されず、本発明はいくつかの用途のいずれかに適合させることができることは当業者には明白であり明らかであろう。
【0009】
[0019] 本開示の装置は、装着可能且つ調整可能な傘ホルダとして使用することができ、以下の要素を備え得る。可能な構成要素のこのリストは、もっぱら例示的なものであることが意図され、このリストが、本出願の装置をこれらの要素だけに限定するために使用されることは意図していない。本開示に関連する技術分野において通常の技術を有する者は、装置の本質的な機能又は動作を変えることなく本開示内で置換され得る等価な要素が存在することを理解し得る。
【0010】
[0020] 本開示の様々な要素は、以下の例示的な方法で関連付けることができる。様々な要素間の関係の範囲又は性質を制限することを意図しておらず、以下の例はもっぱら説明に役立つ例として提示される。
【0011】
[0021] 例として、及び図1~11を参照すると、本発明のいくつかの実施形態は、傘天蓋部14aと傘天蓋部14aから延びる傘シャフト部14bとを備える傘14のハンズフリー式の持ち運びのための調整可能且つ装着可能な装置10を含み、装置10は、使用者の肩及び背中を部分的に囲み、つかみ、それらの部位に形状が合うように設計されたホルダアセンブリ12を備え、ホルダアセンブリ12は、傘シャフト部14bを収容する大きさの少なくとも2つの半円形の曲がりくねった開口部(semi-circular and curvy opening)12fと、ホルダアセンブリ12の各端部と取り外し可能に係合される固定ストラップとを備える。例えば、ホルダアセンブリ12の各端部は、必要に応じて、使用者の身体に対してストラップ18、22を固着して回転することを可能にする円形オリフィス(circular orifice)12hを備え得る。
【0012】
[0022] 図5及び6に示すように、固定ストラップ(securing strap)は、例えば、より短い固定ストラップ18又はより長い固定ストラップ22を備え得る。実施形態において、ストラップの長さは、使用者16の大きさに依存し得、又は使用者が装置10をどのように装着することを望むかに依存し得る。装置10を装着する様々な方法が存在し得る。例えば、図7に示すように、ホルダアセンブリ12は、肩に近接する背中の領域から、肩の上を越え、腕をくぐり、使用者の腋窩及び背中に近接する位置まで延び得る。実施形態において、装置10は、しっかりと屈曲して肩及び背中をつかむことができ、これはストラップ18、22から独立してそれを使用することを可能にする。図8に示すように、より短い固定ストラップ18は、ホルダアセンブリ12の両端部に固定され、ホルダアセンブリ12の第1の端部からホルダアセンブリ12の第2の端部まで、使用者の背中を直接下って延び得る。或いは、図10に示すように、より長い固定ストラップ22は、ホルダアセンブリ12の第1の端部に取り付けられ、反対側の肩の上を越え、反対側の腋窩をくぐり、使用者の背中を横切ってホルダアセンブリ12の第2の端部まで戻り得る。装置10が使用者16に固定されると、図1、7、及び11に示すように、傘シャフト部14bが半円形の曲がりくねった開口部12fに挿入又はスライドされ得、その結果、傘の天蓋部14aが使用者16の上に垂直に位置決めされる。
【0013】
[0023] 図2~4に示すように、ホルダアセンブリ12は、実質的に湾曲し体に形状が合った細長いストラップ体を備えてもよく、ストラップ体の上部12aは、使用者の肩の上部に位置決めされるように設計されている。特定の実施形態では、上部12aは、肩に着座し、形状が合い、肩をつかむゴム材料で裏打ちされた柔軟なプラスチック材料を含み得る。使用者16は、肩に快適且つ確実に着座するまで、上部12aの位置を調整してもよい。上部12aの第1の端部は、固定ストラップと取り外し可能に係合するための固着構造を備え得る。例えば、上部12aの第1の端部12gは、円形オリフィス12hなど、そこを通って延在するオリフィス備え得る。上部12aの第2の端部は、ストラップ体の中央部12bに取り付けられるか又は移行してもよく、中央部12bは、そこに切り込まれた少なくとも2つの半円形の開口部12fを有する中間の硬質プラスチックセクションを含んでもよく、半円形の開口部12fは、傘シャフト部14bがそこをスライドして適所に固定されることを可能にする大きさ及び形状である。さらに、半円形の開口部12fは、8mmと10mmの両方の傘シャフト部14bがその中にしっかりと嵌まるように設計されたゴム材料で裏打ちされてもよい。さらに、開口部12fは、使用中に装置10から傘シャフト部14bが偶発的に外れることを低減するために、突角部upward corner)を含んでもよい。半円形の開口部12fは、非使用時に傘14から延びるストラップを掛けるための配置としても機能し得、これにより終日ハンズフリー体験がもたらされる。使用者16は、中央部12bが傘14の位置決めに関して前肩の好ましい位置にくるまで、装置12を上方又は下方に動かしてもよい。
【0014】
[0024] 中央部12bの第2の端部は、ストラップ体の底部12cに取り付けられるか又は移行してもよく、底部12cは、脇の下から背中まで使用者16を包み込むように設計されている。底部12cは、必要に応じて、脇の下がそれをつかむことができるように、図3に示すように、外向きの湾曲で中央部12bに近接して開始してもよく、その後、任意の人間の体の大きさに合うように背中に向かって徐々に屈曲してもよい。使用者16は、腋窩及び背中の下で安全且つ快適に感じるまで、底部12cを上方又は下方に位置決めすることができる。中央部12bから遠位の底部12cの端部は、固定ストラップと取り外し可能に係合するための固着構造を備えてもよい。例えば、中央部12bから遠位の底部12cの端部は、中央部12bから遠位の上部12aの端部と同様の構造を有してよく、したがって、円形オリフィス12hなど、そこを通って延びるオリフィスを備えてもよい。ホルダアセンブリ12は、任意の所望の材料で作られてもよいが、いくつかの実施形態では、その外皮12dは、様々な厚さ及び可撓性を有するポリプロピレン材料を備えてもよく、内側裏地12e(すなわち、使用中に使用者16に向かって位置決めされる表面)は、半円形の開口部12fも囲む、滑らない熱可塑性エラストマー材料を含んでもよい。滑らないゴム状裏地12eは、改善された快適さを提供し得、また、特別な質感、角度、及び形状を有することによって半円形の開口部12fにシャフト14bを固定するのに役立ち得、一方、可撓性プラスチック外皮12dは、使用者の肩及び上背部をしっかりとつかむように設計されてもよい。
【0015】
[0025] 図に示すように、固定ストラップ18、22は、ホルダアセンブリ12と取り外し可能に係合するように設計された細長いストラップを備え得る。例えば、固定ストラップ18、22は、フックアンドループ材料(hook and loop material)20を備え得る。特定の実施形態において、及び図5及び6に示すように、固定ストラップは、中央ループ材料20bを備え、ストラップの各端部は、フックセクション20aを備え得る。フック及び/又はループ材料は、固定ストラップが容易且つ迅速に使用され得るように、両面式であってもよい。フックアンドループファスナが想定されているが、代替のファスナを有する他の細長いストラップの使用も想定される。例えば、細長いストラップは、クリップ、スナップ、ボタンなどを含んでもよい。さらに、固定ストラップは任意の所望の材料を備えてもよいが、いくつかの実施形態では、固定ストラップは弾性材料又は伸縮性材料を備える。
【0016】
[0026] 本発明の上述した実施形態は、説明の目的で提示されたものであり、限定するものでない。本発明のこれらの実施形態は、多数の特定の詳細を参照して記載されたが、当業者であれば、本発明は、本発明の趣旨から逸脱することなく他の特定の形態で具現化できることを認識するだろう。したがって、当業者であれば、本発明が前述の説明に役立つ詳細によって限定されるものではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義されるべきものであることを理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11