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特許7490380操作レバーの連結構造体及びこれを備えた入力装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】操作レバーの連結構造体及びこれを備えた入力装置
(51)【国際特許分類】
   G05G 9/047 20060101AFI20240520BHJP
   H01H 25/04 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
G05G9/047
H01H25/04 G
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020021259
(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公開番号】P2021128404
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】浅野 光宏
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3156291(JP,U)
【文献】特開2019-153107(JP,A)
【文献】特表2007-508983(JP,A)
【文献】実開昭59-80948(JP,U)
【文献】特開2000-305649(JP,A)
【文献】特表2018-525801(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0279544(US,A1)
【文献】中国実用新案第204332792(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05G 9/047
H01H 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延在しており且つ前記第1方向に交差する第2方向に回動可能な第1連動部材と、
前記第1連動部材に前記第1方向に傾倒可能に連結されると共に、前記第2方向に傾倒することによって前記第1連動部材を同方向に回動させる操作レバーとを備えており、
前記第1連動部材は、前記第1方向に延びており且つ前記第1方向及び前記第2方向に略直交する第3方向の一方に開放された有底孔である第1長孔と、前記第1長孔の前記第2方向の一方側の第1縁部と、前記第1長孔の前記第2方向の他方側の第2縁部と、前記第1長孔の前記第1方向の一方側の第3縁部と、前記第1長孔の前記第1方向の他方側の第4縁部と、底部と、第1軸孔と、第2軸孔とを有しており、
前記第1連動部材の前記底部は、前記第1長孔の前記第3方向の他方を閉塞しており且つ前記第1縁部、前記第2縁部、前記第3縁部及び前記第4縁部に連接されており、
前記第1軸孔は、前記第1縁部に設けられ、前記第1長孔から前記第2方向の一方に延びており且つ前記第1長孔に連通しており、前記第1軸孔は、第1凹部を有しており、前記第1凹部は、前記第1縁部に設けられ、前記第1長孔から前記第2方向の一方に延びており、前記第1長孔に連通しており且つ前記第3方向の一方に開放されており、
前記第2軸孔は、前記第2縁部に設けられ、前記第1長孔から前記第2方向の他方に延びており且つ前記第1長孔に連通しており、前記第2軸孔は、第2凹部を有しており、前記第2凹部は、前記第2縁部に設けられ、前記第1長孔から前記第2方向の他方に延びており、前記第1長孔に連通しており且つ前記第3方向の一方に開放されており、
前記操作レバーは、前記操作レバーの軸方向の一方側の基部と、第1張出部と、第2張出部と、第1回転軸と、第2回転軸と、芯部と、第3突脈及び第4突脈のうちの少なくとも一つの突脈とを有しており、
前記芯部は、前記操作レバーの前記軸方向に延びており且つ前記基部を有しており、
前記基部は、前記第1長孔内に挿入されており、
前記第1張出部は、前記基部から前記第1方向の一方に延びており、
前記第2張出部は、前記基部から前記第1方向の他方に延びており、
前記第1張出部及び前記第2張出部が、前記第1長孔内に揺動自在に挿入されており、
前記第1張出部及び前記第2張出部が前記第1縁部及び前記第2縁部に当接しており、又は、前記操作レバーが周方向の一方に捻られた場合に前記第1張出部、前記第2張出部が前記第1縁部、前記第2縁部を押圧し且つ前記操作レバーが前記周方向の他方に捻られた場合に前記第1張出部、前記第2張出部が前記第2縁部、前記第1縁部を押圧するように、前記第1張出部及び前記第2張出部が前記第1縁部及び前記第2縁部に間隙を有して対向しており、
前記第1回転軸は、前記基部から前記第2方向の一方に延びており且つ前記第1軸孔内に前記第1方向に回転自在に軸支されており、前記第1回転軸は、前記第2方向の他方側の第1部と、前記第1回転軸の前記第1部に対して前記第2方向の一方側に位置する第2部とを有しており、前記第1回転軸の前記第1部、又は、前記第1回転軸の前記第1部及び前記第2部が、前記第1凹部に回転自在に軸支されており、
前記第2回転軸は、前記基部から前記第2方向の他方に延びており且つ前記第2軸孔内に前記第1方向に回転自在に軸支されており、前記第2回転軸は、前記第2方向の一方側の第1部と、前記第2回転軸の前記第1部に対して前記第2方向の他方側に位置する第2部とを有しており、前記第2回転軸の前記第1部、又は、前記第2回転軸の前記第1部及び前記第2部が、前記第2凹部に回転自在に軸支されており、
前記第3突脈は、前記第1回転軸の前記第1部、又は、前記第1回転軸の前記第1部及び前記第2部から前記軸方向の他方に延びると共に前記芯部から前記第2方向の一方に延びており、
前記第4突脈は、前記第2回転軸の前記第1部、又は、前記第2回転軸の前記第1部及び前記第2部から前記軸方向の他方に延びると共に前記芯部から前記第2方向の他方に延びている操作レバーの連結構造体。
【請求項2】
請求項1記載の操作レバーの連結構造体において、
前記底部は、前記第1長孔の底面を有しており、
前記操作レバーは、前記基部に設けられ且つ前記軸方向の一方側に凸の揺動部を更に有しており、前記揺動部は、前記第1長孔内に揺動自在に挿入されており、前記第1長孔の前記底面に摺動可能に当接しており、且つ前記第1縁部及び前記第2縁部に当接又は間隙を有して対向している操作レバーの連結構造体。
【請求項3】
請求項1記載の操作レバーの連結構造体において、
前記底部は、前記第1方向及び前記第3方向において確定される断面視において前記第3方向の他方に凸の円弧状である前記第1長孔の底面を有しており、
前記操作レバーは、前記基部、前記第1張出部及び前記第2張出部に設けられ且つ前記軸方向の一方側に凸の揺動部を更に有しており、前記揺動部は、前記第1長孔内に揺動自在に挿入されており、前記第1長孔の前記底部に摺動可能に当接しており、且つ前記第1縁部及び前記第2縁部に当接又は間隙を有して対向している操作レバーの連結構造体。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の操作レバーの連結構造体において、
前記操作レバーは、第1突脈及び第2突脈のうちの少なくとも一つの突脈を更に有しており、
前記第1突脈は、前記第1張出部から前記軸方向の他方に延びると共に前記芯部から前記第1方向の一方に延びており、
前記第2突脈は、前記第2張出部から前記軸方向の他方に延びると共に前記芯部から前記第1方向の他方に延びている操作レバーの連結構造体。
【請求項5】
請求項4記載の操作レバーの連結構造体において、
前記第1突脈、前記第2突脈、前記第3突脈及び前記第4突脈のうちの少なくとも一つの突脈は、互いに隣り合う二つの突脈を少なくとも一組含んでおり、前記少なくとも一組は、互いに隣り合う前記第1突脈と前記第3突脈との組、互いに隣り合う前記第3突脈と前記第2突脈との組、互いに隣り合う前記第2突脈と前記第4突脈との組、及び、互いに隣り合う前記第4突脈と前記第1突脈との組の少なくとも一つであり、
前記操作レバーは、前記少なくとも一組の互いに隣り合う二つの突脈に懸架されており且つ前記第1連動部材から前記軸方向の他方側に間隙を有して配置された少なくとも一つの補強部を更に有する操作レバーの連結構造体。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載の操作レバーの連結構造体において、
前記第1連動部材の前記第1軸孔は、第1横孔を更に有しており、前記第1横孔は、前記第1凹部から前記第2方向の一方に延びており且つ前記第1凹部に連通しており、
前記第1連動部材の前記第2軸孔は、第2横孔を更に有しており、前記第2横孔は、前記第2凹部から前記第2方向の他方に延びており且つ前記第2凹部に連通しており、
前記第1回転軸の前記第1部が前記第1凹部に回転自在に軸支され、前記第1回転軸の前記第2部が前記第1横孔に回転自在に軸支されており、
前記第2回転軸の前記第1部が前記第2凹部に回転自在に軸支され、前記第2回転軸の前記第2部が前記第2横孔に回転自在に軸支されており、
前記第1連動部材は、前記第1横孔の縁部であって、前記第1回転軸の前記第2部に対して前記第3方向の一方側から当接する第1軸支アームと、
前記第2横孔の縁部であって、前記第2回転軸の前記第2部に対して前記第3方向の一方側から当接する第2軸支アームとを更に有している操作レバーの連結構造体。
【請求項7】
請求項記載の操作レバーの連結構造体において、
前記第1軸支アームは、前記第1軸支アームの前記第1回転軸に対する当接が解除される状態になるまで前記第2方向の一方に弾性変形可能になっており、
前記第2軸支アームは、前記第2軸支アームの前記第2回転軸に対する当接が解除される状態になるまで前記第2方向の他方に弾性変形可能になっている操作レバーの連結構造体。
【請求項8】
請求項6又は7記載の操作レバーの連結構造体において、
前記第1連動部材に対して前記第3方向の一方側で前記第1連動部材に対して交差配置される第2連動部材を更に備えており、
前記第2連動部材は、前記第2連動部材を前記第3方向に貫通しており且つ前記第2方向に延びる第2長孔と、前記第2長孔の前記第1方向の一方側の第1縁部と、前記第2長孔の前記第1方向の他方側の第2縁部と、前記第2長孔の前記第2方向の一方側の第3縁部と、前記第2長孔の前記第2方向の他方側の第4縁部と、第1ガイド部と、第2ガイド部とを有しており、
前記操作レバーが、前記第2長孔内に前記第2方向に傾倒自在に貫通しており、且つ、前記第2長孔の前記第1縁部と前記第2縁部とに摺動可能に当接しており又は前記第2長孔の前記第1縁部と前記第2縁部とに隙間を有して当接可能に対向配置されており、
前記第1ガイド部は、前記第2長孔の前記第3縁部に設けられており且つ前記第1軸支アームに対して、前記第2方向の一方及び前記第3方向の一方の成分を含む斜め方向側又は前記第2方向の一方側に位置しており、前記第1軸支アームが、前記第1ガイド部に前記第2方向に揺動可能にガイドされており、
前記第2ガイド部は、前記第2長孔の前記第4縁部に設けられており且つ前記第2軸支アームに対して、前記第2方向の他方及び前記第3方向の一方の成分を含む斜め方向側又は前記第2方向の他方側に位置しており、前記第2軸支アームが、前記第2ガイド部に前記第2方向に揺動可能にガイドされている操作レバーの連結構造体。
【請求項9】
請求項記載の操作レバーの連結構造体において、
前記第1連動部材に対して前記第3方向の一方側で前記第1連動部材に対して交差配置される第2連動部材を更に備えており、
前記第2連動部材は、前記第2連動部材を前記第3方向に貫通しており且つ前記第2方向に延びる第2長孔と、前記第2長孔の前記第1方向の一方側の第1縁部と、前記第2長孔の前記第1方向の他方側の第2縁部と、前記第2長孔の前記第2方向の一方側の第3縁部と、前記第2長孔の前記第2方向の他方側の第4縁部とを有しており、
前記操作レバーが、前記第2長孔内に前記第2方向に傾倒自在に貫通しており、且つ、前記第2長孔の前記第1縁部と前記第2縁部とに摺動可能に当接しており又は前記第2長孔の前記第1縁部と前記第2縁部とに隙間を有して当接可能に対向配置されており、
前記操作レバーは、前記第1突脈、前記第2突脈、前記第3突脈及び前記第4突脈を有しており、
前記第2長孔の前記第3縁部は、前記第1突脈と前記第3突脈との間の間隙に向けて凸の第1突起と、前記第3突脈と前記第2突脈との間の間隙に向けて凸の第2突起とを有しており、
前記第2長孔の前記第4縁部は、前記第2突脈と前記第4突脈との間の間隙に向けて凸の第3突起と、前記第4突脈と前記第1突脈との間の間隙に向けて凸の第4突起とを有している操作レバーの連結構造体。
【請求項10】
請求項1~7の何れかに記載の操作レバーの連結構造体と、
一対の第1支持部と、
第1検出部と、
第2検出部とを備えており、
前記第1連動部材は、本体部と、前記本体部から前記第1方向の一方、他方に延びており且つ前記一対の第1支持部に回転自在に軸支された一対の回動軸とを更に有しており、 前記第1連動部材の前記本体部は、前記第1長孔、前記第1長孔の前記第1縁部と、前記第1長孔の前記第2縁部と、前記第1長孔の前記第3縁部と、前記第1長孔の前記第4縁部と、前記底部と、前記第1軸孔と、前記第2軸孔とを有しており、
前記操作レバーが、前記第1回転軸及び前記第2回転軸を支点として前記第1方向に傾倒するようになっており、
前記操作レバーが、前記第1連動部材の前記一対の回動軸を支点として前記第1連動部材と共に前記第2方向に傾倒することによって、前記第1連動部材が、前記一対の回動軸を支点として回動するようになっており、
前記第1検出部は、前記操作レバーの前記第1方向の傾倒を検出するようになっており、
前記第2検出部は、前記操作レバーの前記第2方向の傾倒を検出するようになっている入力装置。
【請求項11】
請求項記載の操作レバーの連結構造体と、
一対の第1支持部と、
一対の第2支持部と、
第1検出部と、
第2検出部とを備えており、
前記第1連動部材は、本体部と、前記本体部から前記第1方向の一方、他方に延びており且つ前記一対の第1支持部に回転自在に軸支された一対の回動軸とを更に有しており、
前記第1連動部材の前記本体部は、前記第1長孔、前記第1長孔の前記第1縁部と、前記第1長孔の前記第2縁部と、前記第1長孔の前記第3縁部と、前記第1長孔の前記第4縁部と、前記底部と、前記第1軸孔と、前記第2軸孔と、前記第1軸支アームと、前記第2軸支アームとを有しており、
前記第2連動部材は、本体部と、前記本体部から前記第2方向の一方、他方に延びており且つ前記一対の第2支持部に回転自在に軸支された一対の回動軸とを更に有しており、
前記第2連動部材の前記本体部は、前記第2長孔、前記第2長孔の前記第1縁部と、前記第2長孔の前記第2縁部と、前記第2長孔の前記第3縁部と、前記第2長孔の前記第4縁部と、前記第1ガイド部と、前記第2ガイド部とを有しており、
前記操作レバーが、前記第1回転軸及び前記第2回転軸を支点として前記第1方向に傾倒し、前記第2連動部材の前記第1縁部又は前記第2縁部を押圧することによって、前記第2連動部材が、当該第2連動部材の前記一対の回動軸を支点として回動するようになっており、
前記操作レバーが、前記第1連動部材の前記一対の回動軸を支点として前記第1連動部材と共に前記第2方向に傾倒することによって、前記第1連動部材が、当該第1連動部材
前記一対の回動軸を支点回動するようになっており、
前記第1検出部は、前記操作レバーの前記第1方向の傾倒を検出するようになっており、
前記第2検出部は、前記操作レバーの前記第2方向の傾倒を検出するようになっている入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作レバーの連結構造体及びこれを備えた入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の入力装置が記載されている。この入力装置は、第1、第2連動部材と、ベースと、操作レバーとを備えている。第1連動部材は、第1方向に延びている。第1連動部材の本体部には、第1長孔及び第1、第2軸孔が設けられている。第1長孔は、第1連動部材の本体部を貫通した貫通孔であって、第1方向に延びている。第1、第2軸孔は、第1長孔の第1方向に略直交する第2方向の両内壁に設けられ且つ第2方向の一方、他方に延びた円柱状の孔である。第2連動部材は、第2方向に延びており且つ第1連動部材の上側で第1連動部材に対して略直交するように配置されている。第2連動部材の本体部には、第2長孔が設けられている。第2長孔は、第2連動部材の本体部を貫通した貫通孔であって、第2方向に延びている。ベースは、第1連動部材の下側に配置されており且つ凹球面状の支持部を有している。操作レバーは、レバー本体と、第1、第2回転軸と、第1、第2膨出部とを有している。レバー本体は、第1、第2連動部材の第1、第2長孔を貫通しており且つベース部の支持部に摺動自在に支持されている。第1、第2回転軸は、レバー本体から第2方向の一方、他方に延びた円柱であって、第1連動部材の第1、第2軸孔内に回転自在に軸支されている。第1、第2膨出部は、レバー本体から第1方向の一方、他方に膨出した凸部であって、第1長孔内に嵌合している。第1、第2膨出部の第2方向の両側面が、第1長孔の両内面に摺動可能に接触している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-164423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1連動部材の本体部は、貫通孔である第1長孔が設けられており、平面視において略枠状であることから、第1連動部材の本体部の剛性が弱い。そのため、操作レバーが、その周方向に捻られると、第1連動部材の本体部の第1長孔の第2方向の一方側の第1縁部が操作レバーの第1膨出部及び第2膨出部の何れか一方によって第2方向の他方側から押圧されると共に、第1連動部材の本体部の第1長孔の第2方向の他方側の第2縁部が操作レバーの第1膨出部及び第2膨出部の他方によって第2方向の一方側から押圧され、これにより、第1連動部材の本体部が歪む恐れがある。このため、従来の入力装置は、操作レバーの周方向の捻りに対する強度が弱い。
【0005】
本発明は、操作レバーの周方向の捻りに対する強度を向上させる操作レバーの連結構造体及びこれを備えた入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の操作レバーの連結構造体は、第1連動部材と、操作レバーとを備えている。
【0007】
第1連動部材は、第1方向に延在しており且つ第1方向に交差する第2方向に回動可能になっている。この第1連動部材は、第1長孔と、第1長孔の第2方向の一方側の第1縁部と、第1長孔の第2方向の他方側の第2縁部と、第1長孔の第1方向の一方側の第3縁部と、第1長孔の第1方向の他方側の第4縁部と、底部と、第1軸孔と、第2軸孔とを有している。第1長孔は、第1方向に延びており且つ第1方向及び第2方向に略直交する第3方向の一方に開放された有底孔である。第1連動部材の底部は、第1長孔の第3方向の他方を閉塞しており且つ第1縁部、第2縁部、第3縁部及び第4縁部に連接されている。第1軸孔は、第1縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の一方に延びており且つ第1長孔に連通している。第2軸孔は、第2縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の他方に延びており且つ第1長孔に連通している。
【0008】
操作レバーは、第1連動部材に第1方向に傾倒可能に連結されると共に、第2方向に傾倒することによって第1連動部材を同方向に回動させるようになっている。操作レバーは、操作レバーの軸方向の一方側の基部と、第1張出部と、第2張出部と、第1回転軸と、第2回転軸とを有している。基部は、第1長孔内に挿入されている。第1張出部は、基部から第1方向の一方に延びている。第2張出部は、基部から第1方向の他方に延びている。第1張出部及び第2張出部が、第1長孔内に揺動自在に挿入されており、且つ第1縁部及び第2縁部に当接又は若干の間隙を有して対向している。第1回転軸は、基部から第2方向の一方に延びており且つ第1軸孔内に第1方向に回転自在に軸支されている。第2回転軸は、基部から第2方向の他方に延びており且つ第2軸孔内に第1方向に回転自在に軸支されている。
【0009】
このような態様の操作レバーの連結構造体による場合、操作レバーの周方向の捻りに対する強度が向上する。なぜなら、第1連動部材の第1長孔は、その第3方向の他方が底部によって閉塞された有底孔であって、この底部が第1縁部、第2縁部、第3縁部及び第4縁部に連接されているので、操作レバーが周方向に捻られ、第1張出部が第1連動部材の第1長孔の第1縁部及び第2縁部の何れか一方を押圧すると共に、第2張出部が、第1縁部及び第2縁部の他方を押圧したとしても、第1連動部材が歪み難いからである。
【0010】
基部は、第1縁部及び第2縁部に当接又は若干の間隙を有して対向していても良い。
【0011】
底部は、第1長孔の底面を有する構成とすることが可能である。この場合、操作レバーは、揺動部を更に有する構成とすることが可能である。揺動部は、基部に設けられ且つ軸方向の一方側に凸となる構成、又は、基部、第1張出部及び第2張出部に設けられ且つ軸方向の一方側に凸となる構成となっていても良い。何れの場合も、揺動部は、第1長孔内に揺動自在に挿入されており且つ第1長孔の底面に摺動可能に当接していると良い。揺動部は、第1縁部及び第2縁部に当接又は若干の間隙を有して対向していても良い。
【0012】
第1連動部材の第1軸孔は、第1凹部を有する構成とすることが可能である。この第1凹部は、第1縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の一方に延びており、第1長孔に連通しており且つ第3方向の一方に開放された構成とすることが可能である。第1連動部材の第2軸孔は、第2凹部を有する構成とすることが可能である。この第2凹部は、第2縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の他方に延びており、第1長孔に連通しており且つ第3方向の一方に開放された構成とすることが可能である。
【0013】
第1回転軸は、第2方向の他方側の第1部と、第1回転軸の第1部に対して第2方向の一方側に位置する第2部とを有する構成とすることが可能である。第1回転軸の第1部、又は、第1回転軸の第1部及び第2部が、第1凹部に回転自在に軸支された構成とすることが可能である。第2回転軸は、第2方向の一方側の第1部と、第2回転軸の第1部に対して第2方向の他方側に位置する第2部とを有する構成とすることが可能である。第2回転軸の第1部、又は、第2回転軸の第1部及び第2部が、第2凹部に回転自在に軸支された構成とすることが可能である。
【0014】
操作レバーは、芯部を更に有する構成とすることが可能である。芯部は、操作レバーの軸方向に延びており且つ基部を有する構成とすることが可能である。
【0015】
操作レバーは、第1突脈、第2突脈、第3突脈及び第4突脈のうちの少なくとも一つの突脈を更に有する構成とすることが可能である。第1突脈は、第1張出部から軸方向の他方に延びると共に芯部から第1方向の一方に延びた構成とすることが可能である。第2突脈は、第2張出部から軸方向の他方に延びると共に芯部から第1方向の他方に延びた構成とすることが可能である。第3突脈は、第1回転軸の第1部、又は、第1回転軸の第1部及び第2部から軸方向の他方に延びると共に芯部から第2方向の一方に延びた構成とすることが可能である。第4突脈は、第2回転軸の第1部、又は、第2回転軸の第1部及び第2部から軸方向の他方に延びると共に芯部から第2方向の他方に延びた構成とすることが可能である。
【0016】
少なくとも一つの突脈は、互いに隣り合う二つの突脈を少なくとも一組含んでいても良い。この少なくとも一組は、互いに隣り合う第1突脈と第3突脈との組、互いに隣り合う第3突脈と第2突脈との組、互いに隣り合う第2突脈と第4突脈との組、及び、互いに隣り合う第4突脈と第1突脈との組を少なくとも一つであると良い。
【0017】
操作レバーは、少なくとも一つの補強部を更に有する構成とすることが可能である。少なくとも一つの補強部は、前述の少なくとも一組の互いに隣り合う二つの突脈に懸架されており且つ第1連動部材から軸方向の他方側に間隙を有して配置された構成とすることが可能である。
【0018】
第1連動部材の第1軸孔は、第1横孔を更に有する構成とすることが可能である。この第1横孔は、第1凹部から第2方向の一方に延びており且つ第1凹部に連通した構成とすることが可能である。第1連動部材の第2軸孔は、第2横孔を更に有する構成とすることが可能である。第2横孔は、第2凹部から第2方向の他方に延びており且つ第2凹部に連通した構成とすることが可能である。この場合、第1回転軸の第1部が第1凹部に回転自在に軸支され、第1回転軸の第2部が第1横孔に回転自在に軸支されていると良い。第2回転軸の第1部が第2凹部に回転自在に軸支され、第2回転軸の第2部が第2横孔に回転自在に軸支されていると良い。第1連動部材は、第1軸支アームと、第2軸支アームとを更に有する構成とすることが可能である。第1軸支アームは、第1横孔の縁部であって、第1回転軸の第2部に対して第3方向の一方側から当接する構成とすることが可能である。第2軸支アームは、第2横孔の縁部であって、第2回転軸の第2部に対して第3方向の一方側から当接する構成とすることが可能である。
【0019】
第1凹部及び第2凹部は省略可能である。この場合、第1横孔は、第1縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の一方に延びており且つ第1長孔に連通した構成とすることが可能である。第2横孔は、第2縁部に設けられ、第1長孔から第2方向の他方に延びており且つ第1長孔に連通した構成とすることが可能である。この場合、第1回転軸が第1横孔に回転自在に軸支されており且つ第2回転軸が第2横孔に回転自在に軸支されていると良い。第1連動部材の第1軸支アームは、前述の第1横孔の縁部であって、第1回転軸に対して第3方向の一方側から当接する構成となっていると良い。第1連動部材の第2軸支アームは、前述の第2横孔の縁部であって、第2回転軸に対して第3方向の一方側から当接する構成となっていると良い。
【0020】
第1軸支アームは、第1軸支アームの第1回転軸に対する当接が解除される状態になるまで第2方向の一方に弾性変形可能な構成とすることが可能である。第2軸支アームは、第2軸支アームの第2回転軸に対する当接が解除される状態になるまで第2方向の他方に弾性変形可能な構成とすることが可能である。
【0021】
上記した何れかの態様の操作レバーの連結構造体は、第1連動部材に対して第3方向の一方側で第1連動部材に対して交差配置される第2連動部材を更に備えた構成とすることが可能である。
【0022】
第2連動部材は、第2連動部材を第3方向に貫通しており且つ第2方向に延びる第2長孔と、第2長孔の第1方向の一方側の第1縁部と、第2長孔の第1方向の他方側の第2縁部と、第2長孔の第2方向の一方側の第3縁部と、第2長孔の第2方向の他方側の第4縁部とを有する構成とすることが可能である。この場合、操作レバーが、第2長孔内に第2方向に傾倒自在に貫通していると良い。更に、操作レバーは、第2長孔の第1縁部と第2縁部とに摺動可能に当接していても良いし、又は、第2長孔の第1縁部と第2縁部とに若干の隙間を有して当接可能に対向配置されていても良い。
【0023】
第2連動部材は、第1ガイド部と、第2ガイド部とを更に有する構成とすることが可能である。第1ガイド部は、第2長孔の第3縁部に設けられており、第1軸支アームに対して、第2方向の一方及び第3方向の一方の成分を含む斜め方向側又は第2方向の一方側に位置する構成とすることが可能である。第1軸支アームが、第1ガイド部に第2方向に揺動可能にガイドされる構成とすることが可能である。第2ガイド部は、第2長孔の第4縁部に設けられており、第2軸支アームに対して、第2方向の他方及び第3方向の一方の成分を含む斜め方向側又は第2方向の他方側に位置する構成とすることが可能である。第2軸支アームが、第2ガイド部に第2方向に揺動可能にガイドされる構成とすることが可能である。
【0024】
操作レバーが、第1突脈、第2突脈、第3突脈及び第4突脈を有する場合、第2長孔の第3縁部は、第1突脈と第3突脈との間の間隙に向けて凸の第1突起と、第3突脈と第2突脈との間の間隙に向けて凸の第2突起とを有する構成とし、且つ、第2長孔の第4縁部は、第2突脈と第4突脈との間の間隙に向けて凸の第3突起と、第4突脈と第1突脈との間の間隙に向けて凸の第4突起とを有する構成とすることが可能である。
【0025】
本発明の一態様の入力装置は、上記した何れかに記載の操作レバーの連結構造体と、一対の第1支持部と、第1検出部と、第2検出部とを備えた構成とすることが可能である。第1連動部材は、本体部と、本体部から第1方向の一方、他方に延びており且つ一対の第1支持部に回転自在に軸支された一対の回動軸とを更に有する構成とすることが可能である。第1連動部材の本体部は、上記した第1長孔、第1長孔の第1縁部と、第1長孔の第2縁部と、第1長孔の第3縁部と、第1長孔の第4縁部と、底部と、第1軸孔と、第2軸孔とを有する構成とすることが可能である。この場合、操作レバーが、第1回転軸及び第2回転軸を支点として第1方向に傾倒するようになっており、且つ、第1連動部材の一対の回動軸を支点として第1連動部材と共に第2方向に傾倒することによって、第1連動部材が、当該第1連動部材の一対の回動軸を支点として回動するようになっていると良い。
【0026】
上記した操作レバーの連結構造体が第2連動部材を備えている場合、上記入力装置は、一対の第2支持部を更に備えた構成とすることが可能である。第1連動部材の本体部は、上記した何れかの態様の第1軸支アーム及び第2軸支アームを更に有する構成とすることが可能である。第2連動部材は、本体部と、本体部から第2方向の一方、他方に延びており且つ一対の第2支持部に回転自在に軸支された一対の回動軸とを更に有する構成とすることが可能である。第2連動部材の本体部は、第2長孔、第2長孔の第1縁部と、第2長孔の第2縁部と、第2長孔の第3縁部と、第2長孔の第4縁部と、第1ガイド部と、第2ガイド部とを有する構成とすることが可能である。この場合、操作レバーが、第1回転軸及び第2回転軸を支点として第1方向に傾倒し、第2連動部材の第1縁部又は第2縁部を押圧することによって、第2連動部材が、当該第2連動部材の一対の回動軸を支点として回動するようになっており、且つ、操作レバーが、第1連動部材の一対の回動軸を支点として第1連動部材と共に第2方向に傾倒することによって、第1連動部材が、当該第1連動部材の一対の回動軸を支点に回動するようになっていると良い。
【0027】
入力装置が上記何れの構成である場合であっても、第1検出部は、操作レバーの第1方向の傾倒を検出するようになっており、2検出部は、操作レバーの第2方向の傾倒を検出するようになっていると良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施例1に係る入力装置の正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図2A】前記入力装置の正面、平面及び右側面から表した斜視図であって、筐体を除去した状態の図である。
図2B】前記入力装置の背面、平面及び左側面から表した斜視図であって、筐体を除去した状態の図である。
図3A】前記入力装置の図1中の3A-3A断面図である。
図3B】前記入力装置の図1中の3B-3B断面図である。
図3C】前記入力装置の図3A中の3C-3C断面図である。
図4A】前記入力装置の正面、平面及び右側面から表した分解斜視図である。
図4B】前記入力装置の背面、底面及び左側面から表した分解斜視図である。
図5A】前記入力装置の操作レバーと第1連動部材の正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図5B】前記入力装置の前記操作レバーと前記第1連動部材の背面、平面及び左側面から表した斜視図であって、筐体を除去した状態の図である。
図6】前記入力装置の第1設計変形例の図3Bに対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施例1及びそれらの設計変形例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変形例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【実施例1】
【0030】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係る入力装置Dについて、図1図6を参照しつつ説明する。図1図5Bには、実施例1の入力装置Dが示されている。図6には、実施例1の入力装置Dの第1設計変形例が示されている。なお、図2A図3A及び図3Cには、Y-Y’方向(第1方向)が示されている。Y-Y’方向は、Y方向(第1方向の一方)とY’方向(第1方向の他方)を含む。図2A図2B及び図3B図4Bには、X-X’方向(第2方向)が示されている。このX-X’方向は、図2A図2B及び図3B図4BにおいてY-Y’方向に対して略直交しているが、交差していれば良い。X-X’方向は、X方向(第2方向の一方)とX’方向(第2方向の他方)を含む。図2A図4Bには、Z-Z’方向(第3方向)が示されている。Z-Z’方向はY-Y’方向及びX-X’方向に対して略直交している。Z-Z’方向は、Z方向(第3方向の一方)とZ’方向(第3方向の他方)を含む。
【0031】
入力装置Dは、操作レバー100と第1連動部材200aとの連結構造体L(アッセンブリ)を備えている。この連結構造体Lは、操作レバー100と、第1連動部材200a(以下、単に連動部材200aとも称する。)とを備えている。操作レバー100は、連動部材200aにY-Y’方向(Y方向及びY’方向)に傾倒可能に連結されると共に、X-X’方向(X方向及びX’方向)に傾倒することによって連動部材200aを同方向に回動させるようになっている。
【0032】
操作レバー100は、その軸方向の一方側の基部111と、第1張出部120aと、第2張出部120bと、第1回転軸130aと、第2回転軸130bとを有している。
【0033】
第1張出部120aは、基部111からY方向に延び、第2張出部120bは、基部111からY’方向に延びている。基部111、第1張出部120a及び第2張出部120bは、略同じの幅寸法を有していると良いが、これに限定されるものではない。例えば、第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法が略同じである一方、基部111が第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法より小さくても良い。
【0034】
第1回転軸130aは、基部111からX方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱である。第2回転軸130bは、基部111からX’方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱である。操作レバー100は、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点として原点位置からY方向及びY’方向に傾倒自在になっている。操作レバー100の原点位置は、操作レバー100の軸方向がZ-Z’方向に一致する位置としても良い(図1図3B及び図6参照)が、操作レバー100の軸方向がZ-Z’方向に対して傾斜する位置としても良い(図示なし)。
【0035】
第1回転軸130aは、X’方向側の第1部131aと、第1部131aに対してX方向側に位置する第2部132aとを有する構成とすることが可能である。第1部131aは基部111に連接されている。第2部132aは、第1回転軸130aの第1部131aに対してX方向側の部分の一部又は全部である。第2回転軸130bは、X方向側の第1部131bと、第1部131bに対してX’方向側に位置する第2部132bとを有する構成とすることが可能である。第1部131bは基部111に連接されている。第2部132bは、第2回転軸130bの第1部131bに対してX’方向側の部分の一部又は全部である。
【0036】
X-X’方向がY-Y’方向に対して略直交する場合、上記何れかの態様の操作レバー100の基部111、第1張出部120a、第2張出部120b、第1回転軸130a及び第2回転軸130bは、Y-Y’方向及びX-X’方向で規定される断面視において(図3C参照)、略十字状である。以下、この断面視の略十字状の基部111、第1張出部120a、第2張出部120b、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを操作レバー100の十字部とも称する。X-X’方向がY-Y’方向に対して交差する場合、上記何れかの態様の操作レバー100の基部111と、第1張出部120a、第2張出部120b、第1回転軸130a及び第2回転軸130bは、前記断面視において(図示なし)、略X字状である。以下、この断面視の略X字状の操作レバー100の基部111、第1張出部120a、第2張出部120b、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを操作レバー100のX字部とも称する。
【0037】
操作レバー100は揺動部160を更に有していても良い。揺動部160は、基部111、第1張出部120a及び第2張出部120bに設けられ且つ軸方向の一方側に凸となる突起(図3A及び図3B参照)、又は、基部111に設けられ且つ軸方向の一方側に凸となる突起(図6参照)とすることが可能である。前者の場合、揺動部160は、基部111、第1張出部120a及び第2張出部120bに連接されている。後者の場合、揺動部160は、基部111に連接されているが、第1張出部120a及び第2張出部120bに連接されていない。
【0038】
何れの場合も、揺動部160は、Y-Y’方向に揺動自在になっている。より具体的には、操作レバー100のY方向の傾倒に応じて揺動部160がY’方向に揺動し、操作レバー100のY’方向の傾倒に応じて揺動部160がY方向に揺動するようになっている。揺動部160は、軸方向の一方側の先端面を有する。この先端面は、Y-Y’方向及びZ-Z’方向によって規定される断面視においてZ’方向側に凸の円弧状の凸曲面(図3B及び図6参照)、前記凸曲面に近似する多角面(図示なし)、又は、Z’方向側に凸の凸球面(図示なし)とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。揺動部160の幅寸法は、第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法と略同じ又は小さい。なお、揺動部160は省略可能である。
【0039】
以下、操作レバー100の十字部及び揺動部160、操作レバー100のX字部及び揺動部160、揺動部160が省略された操作レバー100の十字部、又は、揺動部160が省略された操作レバー100のX字部を、操作レバー100の第1端部とも称する。また、操作レバー100の基部111、第1張出部120a、第2張出部120b及び揺動部160、又は、揺動部160が省略された操作レバー100の基部111、第1張出部120a及び第2張出部120bを、操作レバー100の第2端部とも称する。なお、操作レバー100の第2端部は、操作レバー100の第1端部から第1回転軸130a及び第2回転軸130bを除いた部分である。
【0040】
操作レバー100は芯部110を更に有する構成とすることが可能である。芯部110は、操作レバー100の軸方向に延びた略角柱であって、そのZ’方向側の部分である基部111を有する。
【0041】
操作レバー100は、第1突脈141、第2突脈142、第3突脈143及び第4突脈144のうちの少なくとも一つの突脈を更に有する構成とすることが可能である。第1突脈141は、第1張出部120aから操作レバー100の軸方向の他方に延びると共に芯部110からY方向に延びている。この第1突脈141は、第1張出部120a及び芯部110に連接されている。第2突脈142は、第2張出部120bから操作レバー100の軸方向の他方に延びると共に芯部110からY’方向に延びている。この第2突脈142は、第2張出部120b及び芯部110に連接されている。第3突脈143は、第1回転軸130aの第1部131a、又は、第1回転軸130aの第1部131a及び第2部132aから操作レバー100の軸方向の他方に延びると共に芯部110からX方向に延びている。この第3突脈143は、第1回転軸130a及び芯部110に連接されている。第4突脈144は、第2回転軸130bの第1部131b、又は、第2回転軸130bの第1部131b及び第2部132bから操作レバー100の軸方向の他方に延びると共に芯部110からX’方向に延びている。この第4突脈144は、第2回転軸130b及び芯部110に連接されている。
【0042】
上記少なくとも一つの突脈は、互いに隣り合う二つの突脈を少なくとも一組含んでいても良い。少なくとも一組は、互いに隣り合う第1突脈141と第3突脈143との組、互いに隣り合う第3突脈143と第2突脈142との組、互いに隣り合う第2突脈142と第4突脈144との組、及び互いに隣り合う第4突脈144と第1突脈141との組のうちの少なくとも一つである。互いに隣り合う第1突脈141と第3突脈143との間には間隙が生じている。互いに隣り合う第3突脈143と第2突脈142との間には間隙が生じている。互いに隣り合う第2突脈142と第4突脈144との間には間隙が生じている。互いに隣り合う第4突脈144と第1突脈141との間には間隙が生じている。
【0043】
操作レバー100は、少なくとも一つの補強部150を更に有する構成とすることが可能である。少なくとも一つの補強部150は、少なくとも一組の互いに隣り合う二つの突脈に懸架されており且つ連動部材200aに対して上記軸方向の他方側に間隙を有して配置されている。少なくとも一つの補強部150は、少なくとも一組の互いに隣り合う二つの突脈に連接されていると良い。少なくとも一つの補強部150と連動部材200aとの間の軸方向の距離は、操作レバー100がY-Y’方向に傾倒した場合に、少なくとも一つの補強部150が連動部材200a(図2A図5Bでは、連動部材200aの第1長孔211aのX方向側の第1縁部212a及び第1長孔211aのX’方向側の第2縁部213a)に当接しない距離に設定されている。少なくとも一つの補強部150の外面は、芯部110側に凹んだ凹曲面状やV字状の凹面であっても良いが、フラット面や芯部110側の反対側に凸の凸曲面状であっても良い。
【0044】
なお、図1図5Bでは、操作レバー100は、第1突脈141、第2突脈142、第3突脈143、第4突脈144及び四つの補強部150を有しており、補強部150が、互いに隣り合う第1突脈141と第3突脈143との間、互いに隣り合う第3突脈143と第2突脈142との間、互いに隣り合う第2突脈142と第4突脈144との間、及び互いに隣り合う第4突脈144と第1突脈141との間にそれぞれ設けられている。補強部150の外面は、芯部110側に凹んだ凹曲面状である。
【0045】
なお、上記少なくとも一つの突脈は省略可能である。また、少なくとも一つの補強部150も省略可能である。
【0046】
操作レバー100は、延長部170を更に有する構成とすることが可能である。延長部170は、芯部110、又は、芯部110及び上記少なくとも一つの突脈からZ方向に延びている。この延長部170のZ方向の端部がユーザーによって操作される部分としても良い。又は、延長部170のZ方向の端部に設けられた図示しないキートップがユーザーによって操作される部分としても良い。なお、延長部170は省略可能である。この場合、芯部110、又は、芯部110及び上記少なくとも一つの突脈がユーザーによって操作される部分としても良いし、芯部110、又は、芯部110及び上記少なくとも一つの突脈に設けられた図示しないキートップがユーザーによって操作される部分としても良い。
【0047】
連動部材200aは、Y-Y’方向に延在している。連動部材200aは、本体部210aを有している。
【0048】
本体部210aは、第1長孔211aと、第1長孔211aのX方向側の第1縁部212aと、第1長孔211aのX’方向側の第2縁部213aと、第1長孔211aのY方向側の第3縁部214aと、第1長孔211aのY’方向側の第4縁部215aと、底部216aとを有している。第1長孔211aは、Y-Y’方向に延びており且つZ方向に開放された有底孔である。第1縁部212aは、第1長孔211aのX方向側の第1内面を有し、第2縁部213aは、第1長孔211aのX’方向側の第2内面を有する。本体部210aの底部216aは、第1長孔211aのZ’方向を閉塞しており且つ第1縁部212a、第2縁部213a、第3縁部214a及び第4縁部215aに連接されている。底部216aは、第1長孔211aの底面216a1を有する。底面216a1は、Y-Y’方向及びZ-Z’方向によって規定される断面視においてZ’方向側に凸の円弧状の凹曲面(図3B参照)又はこの凹曲面に近似する多角面とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。例えば、揺動部160が省略される場合、底面216a1は、Y-Y’方向及びX-X’方向に延びるフラット面であっても良い。
【0049】
第1長孔211a内には、操作レバー100の第2端部(すなわち、操作レバー100の基部111、第1張出部120a、第2張出部120b及び揺動部160、又は、揺動部160が省略された操作レバー100の基部111、第1張出部120a及び第2張出部120b)がZ方向側から嵌合している。第1長孔211aは、操作レバー100の第1張出部120aのY方向の端から第2張出部120bのY’方向の端までのY-Y’方向の距離よりも大きいY-Y’方向の寸法(長手方向の寸法)を有し(図3B参照)、且つ、少なくとも下記(1)又は(2)の短手方向の寸法を有する。なお、X-X’方向がY-Y’方向に対して略直交する場合、第1長孔211aの短手方向はX-X’方向に相当するが、X-X’方向がY-Y’方向に対して交差する場合、第1長孔211aの短手方向はX-X’方向に相当しない。
【0050】
(1)第1長孔211aの短手方向の寸法は、操作レバー100の第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法より若干大きい(図示なし)。換言すると、操作レバー100の第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法は、第1長孔211aの短手方向の寸法より若干小さい。この場合、操作レバー100の第1張出部120a及び第2張出部120bは第1長孔211a内に挿入されており、且つ、第1張出部120a及び第2張出部120bが第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に対して若干の間隙を有して対向している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、第1張出部120a及び第2張出部120bが第1長孔211a内を揺動可能となっている。
【0051】
(2)第1長孔211aの短手方向の寸法は、操作レバー100の第1張出部120a及び第2張出部120bの幅寸法と略同じである(図3C参照)。この場合、第1張出部120a及び第2張出部120bは、第1長孔211a内に挿入されており、且つ第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に当接している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、第1張出部120a及び第2張出部120bが第1長孔211aの第1縁部212a第1内面上及び第2縁部213aの第2内面上を摺動しつつ、第1張出部120a及び第2張出部120bが第1長孔211a内を揺動可能となっている。
【0052】
第1長孔211aが(1)及び(2)の短手方向の寸法の何れを有する場合であっても、操作レバー100が周方向の一方に捻られた場合、第1張出部120aが第1長孔211aの第1縁部212aを押圧する一方、第2張出部120bが第1長孔211aの第2縁部213aを押圧し、操作レバー100が周方向の他方に捻られた場合、第1張出部120aが第1長孔211aの第2縁部213aを押圧する一方、第2張出部120bが第1長孔211aの第1縁部212aを押圧するようになっている。
【0053】
第1長孔211aの短手方向の寸法は、操作レバー100の基部111の幅寸法よりも若干大きくても良いし(図示なし)、操作レバー100の基部111の幅寸法と略同じであっても良い(図3C参照)。前者の場合、基部111は、第1長孔211a内に挿入されており、且つ第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に対して若干の間隙を有して対向している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、基部111が第1長孔211a内を回転可能となっている。後者の場合、基部111は、第1長孔211a内に挿入されており、且つ第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に当接している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、基部111が第1長孔211aの第1縁部212a第1内面上及び第2縁部213aの第2内面上を摺動しつつ、基部111が第1長孔211a内を回転可能となっている。
【0054】
操作レバー100が揺動部160を有している場合、第1長孔211aの短手方向の寸法は、揺動部160の幅寸法よりも若干大きくても良いし(図示なし)、揺動部160の幅寸法と略同じであっても良い(図3A参照)。前者の場合、揺動部160は、第1長孔211a内に挿入されており、且つ第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に対して若干の間隙を有して対向している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、揺動部160が第1長孔211a内を揺動可能となっている。後者の場合、揺動部160は、第1長孔211a内に挿入されており、且つ第1長孔211aの第1縁部212aの第1内面及び第2縁部213aの第2内面に当接している。操作レバー100のY-Y’方向の傾倒に応じて、揺動部160が第1長孔211aの第1縁部212a第1内面上及び第2縁部213aの第2内面上を摺動しつつ、揺動部160が第1長孔211a内を揺動可能となっている。何れの場合も、揺動部160は、第1長孔211aの底面216a1上を摺動可能となっている。換言すると、揺動部160は、揺動時に、第1長孔211aの底面216a1上をY-Y’方向に摺動する。
【0055】
本体部210aは、第1軸孔217a及び第2軸孔217aを更に有している。第1軸孔217aは、第1縁部212aに設けられ、第1長孔211aからX方向に延びており且つ第1長孔211aに連通している。第2軸孔217aは、第2縁部213aに設けられ、第1長孔211aからX’方向に延びており且つ第1長孔211aに連通している。第1軸孔217a内に、操作レバー100の第1回転軸130aが回転自在に軸支されており、第2軸孔217a内に、操作レバー100の第2回転軸130bが回転自在に軸支されている。第1軸孔217a、第2軸孔217a、第1回転軸130a及び第2回転軸130bは、更に以下の(3)、(4)又は(5)構成を有する構成とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0056】
(3)第1軸孔217aが第1凹部217a1を有し、第2軸孔217aが第2凹部217a1を有している。第1凹部217a1は、第1縁部212aに設けられ、第1長孔211aからX方向に延びており、第1長孔211aに連通しており且つZ方向に開放されている。第2凹部217a1は、第2縁部213aに設けられ、第1長孔211aからX’方向に延びており、第1長孔211aに連通しており且つZ方向に開放されている。第1凹部217a1及び第2凹部217a1の底面は、Z-Z’方向と第1凹部217a1及び第2凹部217a1の短手方向とによって規定される断面視においてZ’方向側に凸の円弧状の凹曲面又はこの凹曲面に近似する多角面とすると良い(図2B参照)。第1凹部217a1の短手方向の寸法は、第1回転軸130aの第1部131a、又は、第1回転軸130aの第1部131a及び第2部132aの直径と略同じ又は小さく、第2凹部217a1の短手方向の寸法は、第2回転軸130bの第1部131b、又は、第2回転軸130bの第1部131b及び第2部132bの直径と略同じ又は小さいと良い。第1凹部217a1内に、第1回転軸130aの第1部131a、又は、第1回転軸130aの第1部131a及び第2部132aが回転自在に軸支されていると良く、第2凹部217a1内に、第2回転軸130bの第1部131b、又は、第2回転軸130bの第1部131b及び第2部132bが回転自在に軸支されていると良い。
【0057】
(4)第1軸孔217aが、上記第1凹部217a1と、第1横孔217a2を有し、且つ第2軸孔217aが、上記第2凹部217a1と、第2横孔217a2を有している。第1横孔217a2は、第1凹部217a1からX方向に延びており且つ第1凹部217a1に連通している。第2横孔217a2は、第2凹部217a1からX’方向に延びており且つ第2凹部217a1に連通している。第1横孔217a2の形は、X方向側からの側面視において略円形、一部が欠けた略円形、又は、前記略円形若しくは前記一部が欠けた略円形に近似する多角形であると良く、第2横孔217a2の形は、X’方向側からの側面視において略円形、一部が欠けた略円形、又は、前記略円形若しくは前記一部が欠けた略円形に近似する多角形であると良い。第1横孔217a2の径は、第1回転軸130aの第2部132aの外径と略同じ又は若干大きく、第2横孔217a2の径は、第2回転軸130bの第2部132bの外径と略同じ又は若干大きい。第1凹部217a1内に第1回転軸130aの第1部131aが回転自在に軸支されると共に第1横孔217a2内に第1回転軸130aの第2部132aが回転自在に軸支されていると良く、第2凹部217a1内に第2回転軸130bの第1部131bが回転自在に軸支されると共に第2横孔217a2内に第2回転軸130bの第2部132bが回転自在に軸支されていると良い。
【0058】
第1軸孔217aの第1横孔217a2及び第2軸孔217aの第2横孔217a2が設けられている場合、本体部210aは、第1軸支アーム218a及び第2軸支アーム218aを更に有している。第1軸支アーム218aは、第1横孔217a2のZ方向側の縁部であって、第1回転軸130aの第2部132aに対してZ方向側から当接している。第2軸支アーム218aは、第2横孔217a2のZ方向側の縁部であって、第2回転軸130bの第2部132bに対してZ方向側から当接している。換言すると、第1回転軸130aの第2部132aは、第1軸支アーム218aに対してZ’方向側から回転自在に当接している。第2回転軸130bの第2部132bは、第2軸支アーム218aに対してZ’方向側から回転自在に当接している。
【0059】
(5)第3突脈143及び第4突脈144が省略される場合、第1軸孔217aが第1横孔217a2を有し且つ第2軸孔217aが第2横孔217a2を有する構成とすることが可能である。この場合、第1凹部217a1及び第2凹部217a1は省略される。第1軸孔217aの第1横孔217a2は、第1縁部212aに設けられ、第1長孔211aからX方向に延びており且つ第1長孔211aに連通している以外、上記の通りである。第2軸孔217aの第2横孔217a2は、第2縁部213aに設けられ、第1長孔211aからX’方向に延びており且つ第1長孔211aに連通している以外、上記の通りである。第1横孔217a2内に第1回転軸130aの第1部131a、又は、第1回転軸130aの第1部131a及び第2部132aが回転自在に軸支されており、第2横孔217a2内に第2回転軸130bの第1部131b、又は、第2回転軸130bの第1部131b及び第2部132bが回転自在に軸支されている。第1回転軸130aの第1部131a、又は、第1回転軸130aの第1部131a及び第2部132aは、第1軸支アーム218aに対してZ’方向側から回転自在に当接している。第2回転軸130bの第1部131b、又は、第2回転軸130bの第1部131b及び第2部132bは、第2軸支アーム218aに対してZ’方向側から回転自在に当接している。
【0060】
なお、第1凹部217a1及び第2凹部217a1が省略される場合、第1突脈141及び/又は第2突脈142も省略可能である。
【0061】
第1軸支アーム218aは、第1軸支アーム218aの第1回転軸130aに対する当接が解除される状態になるまでX方向に弾性変形可能になっていても良い。第2軸支アーム218aは、第2軸支アーム218aの第2回転軸130bに対する当接が解除される状態になるまでX’方向に弾性変形可能になっていても良い。この場合、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bは、次のようにして上記(4)又は(5)の構成の第1軸孔217a、第2軸孔217aに軸支され且つ第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aに回転自在に当接すると良い。操作レバー100の第2端部を第1長孔211aにZ方向側から挿入すると共に、操作レバー100の第1回転軸130a及び第2回転軸130bを第1軸支アーム218aと第2軸支アーム218aとの間にZ方向側から挿入する。この過程で、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bが、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aを押圧しつつZ’方向に移動し、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aがX方向、X’方向に弾性変形する。第1回転軸130a、第2回転軸130bが第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aを乗り越えると、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aが復元して第1回転軸130a、第2回転軸130bに対してZ方向側から当接し、第1回転軸130a、第2回転軸130bが第1軸孔217a、第2軸孔217a内に挿入され、且つ操作レバー100の第2端部が連動部材200aの第1長孔211aにZ方向側から嵌合する。
【0062】
第1軸支アーム218a及び第2軸支アーム218aは、上記の通り弾性変形不能であっても良い。この場合、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを有するシャフトが、操作レバー100と別体として設けられており、操作レバー100の第2端部の基部111には、基部111をX-X’方向に貫通する固定孔が設けられていると良い。操作レバー100の第2端部が第1長孔211aに嵌合した後、シャフトが第1軸孔217a、固定孔及び第2軸孔217aに挿入され、且つシャフトが基部111に保持される構成とすると良い。
【0063】
X-X’方向がY-Y’方向に対して略直交する場合、上記何れかの態様の第1長孔211a、第1軸孔217a及び第2軸孔217aは、Y-Y’方向及びX-X’方向で規定される断面視において(図3C参照)、略十字状の凹部となる。以下、この断面視略十字状の凹部である第1長孔211a、第1軸孔217a及び第2軸孔217aを連動部材200aの十字凹部とも称する。上記の通り、連動部材200aの十字凹部内に、揺動部160が省略された操作レバー100の十字部、又は、操作レバー100の十字部及び揺動部160が嵌合している。X-X’方向がY-Y’方向に対して交差する場合、上記何れかの態様の第1長孔211a、第1軸孔217a及び第2軸孔217aは、Y-Y’方向及びX-X’方向で規定される断面視において(図示なし)、略X字状の凹部となる。以下、この断面視略X字状の凹部である第1長孔211a、第1軸孔217a及び第2軸孔217aを連動部材200aのX字凹部とも称する。上記の通り、連動部材200aのX字凹部内に、揺動部160が省略された操作レバー100のX字部、又は、操作レバー100のX字部及び揺動部160が嵌合している。
【0064】
連動部材200aは、一対の回動軸220aを更に有している。一対の回動軸220aのうちの一方は、本体部210aからY方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱であり、他方は、本体部210aからY’方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱である。連動部材200aの本体部210aは、一対の回動軸220aを支点として初期位置からX-X’方向に回動可能になっている。上記した通り、操作レバー100の第1端部が、本体部210aの十字凹部又はX字凹部に嵌合している。このため、本体部210aが一対の回動軸220aを支点として初期位置からX方向に回動することによって、操作レバー100が原点位置からX方向に傾倒する一方、本体部210aが一対の回動軸220aを支点として初期位置からX’方向に回動することによって、操作レバー100が原点位置からX’方向に傾倒するようになっている。換言すると、操作レバー100は、一対の回動軸220aを支点としてX方向、X’方向に傾倒し、この傾倒に伴って連動部材200aが一対の回動軸220aを支点としてX方向、X’方向に回動するようになっている。なお、本体部210aの初期位置は、操作レバー100が原点位置に位置した状態で、本体部210aが位置する位置とすると良い。
【0065】
操作レバー100は、原点位置から第1斜め方向、第2斜め方向、第3斜め方向及び/又は第4斜め方向にも傾倒可能な構成とすることが可能である。第1斜め方向は、Y方向及びX方向の成分を含む方向である。第2斜め方向は、Y方向及びX’方向の成分を含む方向である。第3斜め方向は、Y’方向及びX方向の成分を含む方向である。第4方向は、Y’方向及びX’方向の成分を含む方向である。
【0066】
操作レバー100が原点位置から第1斜め方向に傾倒する場合、操作レバー100が、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点としてY方向に傾倒すると共に、連動部材200aの一対の回動軸220aを支点としてX方向に傾倒し、且つ、連動部材200aの本体部210aが初期位置からX方向に回動する。操作レバー100が原点位置から第2斜め方向に傾倒する場合、操作レバー100が、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点としてY方向に傾倒すると共に、連動部材200aの一対の回動軸220aを支点としてX’方向に傾倒し、且つ、連動部材200aの本体部210aが初期位置からX’方向に回動する。操作レバー100が原点位置から第3斜め方向に傾倒する場合、操作レバー100が、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点としてY’方向に傾倒すると共に、連動部材200aの一対の回動軸220aを支点としてX方向に傾倒し、且つ、連動部材200aの本体部210aが初期位置からX方向に回動する。操作レバー100が原点位置から第4斜め方向に傾倒する場合、操作レバー100が、第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点としてY’方向に傾倒すると共に、連動部材200aの一対の回動軸220aを支点としてX’方向に傾倒し、且つ、連動部材200aの本体部210aが初期位置からX’方向に回動する。
【0067】
以下、Y方向、第1斜め方向又は第2斜め方向をY方向の成分を含む方向とも称し、Y’方向、第3斜め方向又は第4斜め方向をY’方向の成分を含む方向とも称し、X方向、第1斜め方向又は第3斜め方向をX方向の成分を含む方向とも称し、X’方向、第2斜め方向又は第4斜め方向をX’方向の成分を含む方向とも称する。
【0068】
上記何れかの態様の連結構造体Lは、第2連動部材200b(以下、単に連動部材200bとも称する。)を更に備えていても良い。連動部材200bは、X-X’方向に延在している。連動部材200bは、本体部210bを有している。
【0069】
本体部210bは、第2長孔211bと、第2長孔211bのY方向側の第1縁部212bと、第2長孔211bのY’方向側の第2縁部213bと、第2長孔211bのX方向側の第3縁部214bと、第2長孔211bのX’方向側の第4縁部215bとを有している。第2長孔211bは、本体部210bをZ-Z’方向に貫通する貫通孔であって、X-X’方向に延びている。
【0070】
上記何れかの態様の操作レバー100は、第2長孔211b内をX-X’方向に傾倒自在に貫通している。操作レバー100は、第2長孔211bの第1縁部212bと第2長孔211bの第2縁部213bとに摺動可能に当接していても良いし、第2長孔211bの第1縁部212bと第2長孔211bの第2縁部213bとに若干の隙間を有して当接可能に対向配置されていても良い。例えば、操作レバー100の第1突脈141及び第2突脈142が設けられている場合、操作レバー100の第1突脈141、第2突脈142が、第1縁部212b、第2縁部213bに摺動可能に当接していても良いし(図1図6参照)、第1縁部212b、第2縁部213bに若干の隙間を有して当接可能に対向配置されていても良い。操作レバー100の第1突脈141が省略される場合、操作レバー100の芯部110が第1縁部212bに摺動可能に当接していても良いし、第1縁部212bに若干の隙間を有して当接可能に対向配置されていても良い。操作レバー100の第2突脈142が省略される場合、操作レバー100の芯部110が第2縁部213bに摺動可能に当接していても良いし、第2縁部213bに若干の隙間を有して当接可能に対向配置されていても良い。
【0071】
第1軸支アーム218a及び第2軸支アーム218aが設けられている場合、本体部210bは、第1ガイド部216bと、第2ガイド部216bとを更に有していても良い。
【0072】
第1ガイド部216bは、第2長孔211bの第3縁部214bに設けられており且つ第1軸支アーム218aに対してX方向及びZ方向の成分を含む斜め方向側又はX方向側に位置している。例えば、第1軸支アーム218aがY-Y’方向に延びており且つZ方向に凸の略円弧状である場合、第1ガイド部216bは、第3縁部214bの壁部であって、第1軸支アーム218aに対して斜め方向側又はX方向側から覆っている。この第1ガイド部216bのX’方向側の面には、Y-Y’方向に延びており且つZ方向に凸の略円弧状の凹部(図3A及び図4B参照)又は略円弧状の突脈が設けられている。この凹部又は突脈によって、第1軸支アーム218aがY-Y’方向に揺動自在にガイドされている。第1軸支アーム218aがX方向に弾性変形可能である場合、第1軸支アーム218aが斜め方向側又はX方向側から第1ガイド部216bにガイドされることによって、第1軸支アーム218aがX方向に弾性変形することが抑制されている。
【0073】
第2ガイド部216bは、第2長孔211bの第4縁部215bに設けられており且つ第2軸支アーム218aに対してX’方向及びZ方向の成分を含む斜め方向側又はX’方向側に位置している。例えば、第2軸支アーム218aがY-Y’方向に延びており且つZ方向に凸の略円弧状である場合、第2ガイド部216bは、第4縁部215bの壁部であって、第2軸支アーム218aに対して斜め方向側又はX’方向側から覆っている。この第2ガイド部216bのX方向側の面には、Y-Y’方向に延びており且つZ方向に凸の略円弧状の凹部(図3A及び図4B参照)又は略円弧状の突脈が設けられている。この凹部又は突脈によって、第2軸支アーム218aが、Y-Y’方向に揺動可能にガイドされている。第2軸支アーム218aがX’方向に弾性変形可能である場合、第2軸支アーム218aが斜め方向側又はX’方向側から第2ガイド部216bにガイドされることによって、第2軸支アーム218aがX’方向に弾性変形することが抑制されている。なお、第1ガイド部216b及び第2ガイド部216bは省略可能である。
【0074】
第1軸支アーム218a及び第2軸支アーム218aが設けられていない場合、本体部210bは、図示しない第1抜止部及び第2抜止部を有していても良い。第1抜止部は、第3縁部214bに設けられており且つ第1回転軸130aに対してZ方向側から当接し、第1回転軸130aを回転自在に支持している。第2抜止部は、第4縁部215bに設けられており且つ第2回転軸130bに対してZ方向側から当接し、第2回転軸130bを回転自在に支持している。なお、第1抜止部及び第2抜止部は省略可能である。
【0075】
第1突脈141、第2突脈142、第3突脈143及び第4突脈144が設けられている場合、第2長孔211bの第3縁部214bは、第1突脈141と第3突脈143との間の間隙に向けて凸の第1突起217bと、第3突脈143と第2突脈142との間の間隙に向けて凸の第2突起217bとを有する構成とし、且つ、第2長孔211bの第4縁部215bは、第2突脈142と第4突脈144との間の間隙に向けて凸の第3突起217bと、第4突脈144と第1突脈141との間の間隙に向けて凸の第4突起217bを有する構成とすることが可能である。
【0076】
第1突起217bの突出量は、操作レバー100がY方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX方向の成分を含む方向に傾倒したときに、第1突脈141と第3突脈143に当接しないように設定されていると良い。又は、第1突脈141と第3突脈143との間に補強部150が設けられている場合、第1突起217bの突出量は、操作レバー100がY方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX方向の成分を含む方向に傾倒したときに、補強部150に当接しないように設定されていると良い。第2突起217bの突出量は、操作レバー100がY’方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX方向の成分を含む方向に傾倒したときに、第3突脈143と第2突脈142に当接しないように設定されていると良い。又は、第3突脈143と第2突脈142との間に補強部150が設けられている場合、第2突起217bの突出量は、操作レバー100がY’方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX方向の成分を含む方向に傾倒したときに、補強部150に当接しないように設定されていると良い。第3突起217bの突出量は、操作レバー100がY’方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX’方向の成分を含む方向に傾倒したときに、第2突脈142と第4突脈144に当接しないように設定されていると良い。又は、第2突脈142と第4突脈144との間に補強部150が設けられている場合、第3突起217bの突出量は、操作レバー100がY’方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX’方向の成分を含む方向に傾倒したときに、補強部150に当接しないように設定されていると良い。第4突起217bの突出量は、操作レバー100がY方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX’方向の成分を含む方向に傾倒したときに、第4突脈144と第1突脈141に当接しないように設定されていると良い。又は、第4突脈144と第1突脈141との間に補強部150が設けられている場合、第4突起217bの突出量は、操作レバー100がY方向の成分を含む方向に傾倒したとき且つ操作レバー100がX’方向の成分を含む方向に傾倒したときに、補強部150に当接しないように設定されていると良い。第1~第4突起217bが設けられることによって、連動部材200bの本体部210bの強度が向上している。なお、第1~第4突起217bは省略可能である。
【0077】
連動部材200bは、一対の回動軸220bを更に有している。一対の回動軸220bのうちの一方は、本体部210bからX方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱であり、他方は、本体部210bからX’方向に延びた円柱又はこれに近似する多角柱である。連動部材200bは、一対の回動軸220bを支点としてY-Y’方向に回動可能になっている。
【0078】
操作レバー100が原点位置から第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点としてY方向の成分を含む方向に傾倒する場合、操作レバー100が連動部材200bの本体部210bの第1縁部212bをY方向に押圧することによって、本体部210bが初期位置からY方向に回動する。操作レバー100が原点位置からY’方向の成分を含む方向に第1回転軸130a及び第2回転軸130bを支点として傾倒する場合、操作レバー100が連動部材200bの本体部210bの第2縁部213bをY’方向に押圧することによって、本体部210bが初期位置からY’方向に回動する。なお、本体部210bの初期位置は、操作レバー100が原点位置に位置した状態で本体部210bが位置する位置とすると良い。
【0079】
入力装置Dは、筐体300を更に備えていても良い。筐体300は、以下の(a)又は(b)の構成を有していると良い。
【0080】
(a)筐体300は、収容部310、一対の第1支持部320a及び一対の第2支持部320bを有している。収容部310は、筐体300に設けられた収容空間であって、Z方向側の開口とZ’方向側の開口とを有している。収容部310内に、操作レバー100の第1端部、連動部材200aの本体部210a及び連動部材200bの本体部210bがZ’方向側から収容されている。収容部310から操作レバー100の第1端部に対して上記軸方向の他方側の部分が当該軸方向の他方側に突出している。収容部310から連動部材200bの本体部210bの一部がZ方向側に突出していても良いが、本体部210b全体が収容部310内に収容されていても良い。一対の第1支持部320aは、収容部310からY方向、Y’方向に延びた凹部を有している。この凹部は、収容部310に連通しており且つZ’方向に開放されている。一対の第1支持部320aの凹部内に連動部材200aの一対の回動軸220aがZ’方向側から各々収容され、回動軸220aが第1支持部320aの凹部のX方向側の縁部及びX’方向側の縁部によって、X-X’方向に各々回転自在に支持されている。一対の第2支持部320bは、収容部310からX方向、X’方向に延びた凹部を有する。この凹部は、収容部310に連通しており且つZ’方向に開放されている。一対の第2支持部320bの凹部内に連動部材200bの一対の回動軸220bがZ’方向側から各々収容され、回動軸220bが第2支持部320bの凹部のY方向側の縁部及びY’方向側の縁部によって、Y-Y’方向に各々回転自在に支持されている。なお、一対の第1支持部320aは、一対の回動軸220aをZ’方向側から回転自在に支持する支持台を更に有していても良い。一対の第2支持部320bは、一対の回動軸220bをZ’方向側から回転自在に支持する支持台を更に有していても良い。
【0081】
(b)上記(a)の構成において、一対の第1支持部320a及び一対の第2支持部320bの代わりに、筐体300とは別体の図示しない一対の第1支持部及び一対の第2支持部が設けられている。この場合、収容部310内には、操作レバー100の第1端部、連動部材200aの本体部210a、連動部材200aの一対の回動軸220a、連動部材200bの本体部210b及び連動部材200bの一対の回動軸220bがZ’方向側から収容されている。一対の第1支持部は、収容部310内に収容された支持台であって、Y-Y’方向に延びた軸支孔を有している。この一対の第1支持部の軸支孔内に、一対の回動軸220aがX-X’方向に各々回動自在に軸支されている。一対の第2支持部は、収容部310内に収容された支持台であって、X-X’方向に延びた軸支孔を有している。この一対の第2支持部の軸支孔内に、連動部材200bの一対の回動軸220bがY-Y’方向に各々回動自在に軸支されている。
【0082】
連動部材200aは、一対の回動軸220aの少なくとも一方からZ’方向に延びる少なくとも一つの回動部230aを更に有する構成とすることが可能である。少なくとも一つの回動部230aは、操作レバー100がX方向の成分を含む方向、X’方向の成分を含む方向に傾倒し且つ回動軸220aがX方向、X’方向に回転するのに伴って、初期位置からX’方向、X方向の回動するようになっている。なお、回動部230aの初期位置も、操作レバー100が原点位置に位置している状態で、回動部230aが位置する位置とすると良い。
【0083】
連動部材200bは、一対の回動軸220bの少なくとも一方からZ’方向に延びる少なくとも一つの回動部230bを更に有する構成とすることが可能である。少なくとも一つの回動部230bは、操作レバー100がY方向の成分を含む方向、Y’方向の成分を含む方向に傾倒し且つ回動軸220bがY方向、Y’方向に回転するのに伴って、初期位置からY’方向、Y方向の回動するようになっている。なお、回動部230bの初期位置も、操作レバー100が原点位置に位置している状態で、回動部230bが位置する位置とすると良い。
【0084】
筐体300が上記(a)の構成を有している場合、筐体300は、少なくとも一つ収容孔330a及び少なくとも一つの収容孔330bを更に有していても良い。少なくとも一つ収容孔330aは、第1支持部320aの少なくとも一方の外側(図3B及び図4Bでは、Y方向側)に設けられ、少なくとも一つの回動部230aを収容している。少なくとも一つ収容孔330bは、第2支持部320bの少なくとも一方の外側(図3A及び図4Bでは、X’方向側)に設けられ、少なくとも一つの回動部230bを収容している。
【0085】
筐体300が上記(b)の構成を有している場合、少なくとも一つの回動部230a及び少なくとも一つの回動部230bは、筐体300の収容部310内にZ’方向側から収容されていると良い。
【0086】
入力装置Dは、フレーム400と、基板600と、スライダ700a及びスライダ700bを更に備えた構成とすることが可能である。基板600は、筐体300に対してZ’方向側に配置されている。フレーム400は、筐体300に対してZ’方向側から取り付けられている。筐体300とフレーム400とによって基板600が挟持されている。なお、基板600が筐体300に固定される場合、フレーム400は省略可能である。
【0087】
スライダ700aは、連動部材200aの少なくとも一つの回動部230aに係合されている。例えば、スライダ700a及び少なくとも一つの回動部230aの何れか一方に、係合凸部が設けられ、他方に係合凸部が挿入される係合凹部が設けられている。少なくとも一つの回動部230aがX’方向、X方向に回動してスライダ700aをX’方向、X方向に押圧することにより、スライダ700aが基板600上を初期位置から同方向にスライドするようになっている。なお、スライダ700aの初期位置は、回動部230aが初期位置に位置している状態で、スライダ700aが位置する位置とすると良い。
【0088】
スライダ700bは、上記スライダ700aと同様に、連動部材200bの少なくとも一つの回動部230bに係合されている。少なくとも一つの回動部230bがY’方向、Y方向に回動してスライダ700bをY’方向、Y方向に押圧することにより、スライダ700bが基板600上を初期位置から同方向にスライドするようになっている。なお、スライダ700bの初期位置は、回動部230bが初期位置に位置している状態で、スライダ700bが位置する位置とすると良い。
【0089】
筐体300は、移動路340a及び移動路340bを更に有していても良い。移動路340aは、スライダ700aをX-X’方向に移動自在に収容している。移動路340bは、スライダ700bをY-Y’方向に移動自在に収容している。
【0090】
入力装置Dは、検出部500a(第2検出部)及び検出部500b(第1検出部)を更に備えていると良い。検出部500aは、操作レバー100のX方向の成分を含む方向の傾倒及びX’方向の成分を含む方向の傾倒を検出し、当該傾倒量に応じて検出部500aの信号を変化又は当該傾倒により検出部500aの信号を出力する構成となっている。検出部500bは、操作レバー100のY方向の成分を含む方向の傾倒及びY’方向の成分を含む方向の傾倒を検出し、当該傾倒量に応じて検出部500bの信号を変化又は当該傾倒により検出部500bの信号を出力する構成となっている。
【0091】
例えば、検出部500a、500bは可変抵抗器とすることが可能である。この場合、検出部500a、500bは、導電性を有する摺動子510a、510bと、抵抗520a、520b及び導体530a、530bを有している。
【0092】
検出部500aの抵抗520a及び導体530aは基板600のY方向の端部上に形成されている。検出部500aの摺動子510aは、スライダ700aの収容凹部の天面(Z方向の面)に固着され、当該収容凹部内に収容されている。摺動子510aは、抵抗520a及び導体530aに接触し、抵抗520a及び導体530aを導通させている。スライダ700aのX’方向、X方向の移動に応じて、摺動子510aが抵抗520a及び導体530a上を摺動可能である。摺動子510aが抵抗520a及び導体530a上を摺動することによって、検出部500aの抵抗値(信号)が変化する。この抵抗値の変化が基板600を介して、入力装置Dが搭載される電子機器の制御部に入力され、当該制御部により操作レバー100のX方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量、X’方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量が検出される。
【0093】
検出部500bの抵抗520b及び導体530bは基板600のX’方向の端部上に形成されている。検出部500bの摺動子510bは、スライダ700bの収容凹部の天面(Z方向の面)に固着され、当該収容凹部内に収容されている。摺動子510bは、抵抗520b及び導体530bに接触し、抵抗520b及び導体530bを導通させている。スライダ700bのY’方向、Y方向の移動に応じて、摺動子510bが抵抗520b及び導体530b上を摺動可能である。摺動子510bが抵抗520b及び導体530b上を摺動することによって、検出部500bの抵抗値(信号)が変化する。この抵抗値の変化が基板600を介して、電子機器の制御部に入力され、当該制御部により操作レバー100のY方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量、Y’方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量が検出される。
【0094】
検出部500a、500bは、可変抵抗器に限定されることはない。検出部500a、500bは、例えば、静電センサ、磁気センサ、光学センサ、又はスイッチなどで構成することが可能である。検出部500a、500bの静電センサは、少なくとも一つの回動部230a、230b又はスライダ700a、700bに設けられた導体のX-X’方向、Y-Y’方向の移動による静電容量の変化に応じて信号が変化する構成とすると良い。検出部500a、500bの磁気センサは、少なくとも一つの回動部230a、230b又はスライダ700a、700bに設けられた磁性体のX-X’方向、Y-Y’方向の移動による磁束密度の変化に応じて信号が変化する構成とすると良い。検出部500a、500bの光学センサは、少なくとも一つの回動部230a、230bのX-X’方向、Y-Y’方向の複数の回動角度又はスライダ700a、700bの複数の移動位置を光学的に検出して信号を出力する構成とすると良い。検出部500a、500bのスイッチは、少なくとも一つの回動部230a、230bの回動又はスライダ700a、700bのX-X’方向、Y-Y’方向の移動によって電気的又は機械的にオンにされる構成とすると良い。このように静電センサ、磁気センサ、光学センサ、又はスイッチは、少なくとも一つの回動部230a、230bの回動又はスライダ700a、700bの移動に応じて信号を変化又は出力する構成となっている。静電センサ、磁気センサ、光学センサ、又はスイッチが少なくとも一つの回動部230a、230bの回動に応じて信号を変化又は出力する構成である場合、スライダ700a、700b及び筐体300の移動路340a、340bは省略すると良い。
【0095】
電子機器の制御部は、(ア)入力される静電センサ、磁気センサの信号の変化に応じて操作レバー100のX方向の成分を含む方向、X’方向の成分を含む方向、Y方向の成分を含む方向、及び、Y’方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量を検出する構成、又は、(イ)入力される光学センサの出力信号に応じて操作レバー100のX方向の成分を含む方向、X’方向の成分を含む方向、Y方向の成分を含む方向、及び、Y’方向の成分を含む方向の傾倒及びその傾倒量を検出する構成、又は、(ウ)スイッチのオンに応じて操作レバー100のX方向の成分を含む方向、X’方向の成分を含む方向、Y方向の成分を含む方向、及び、Y’方向の成分を含む方向の傾倒を検出する構成とすることが可能である。
【0096】
入力装置Dは、操作レバー100の原点復帰機構800を更に備えた構成とすることが可能である。この場合、連動部材200aは、少なくとも一つの当接面240aを更に有し、且つ連動部材200bは、少なくとも一つの当接面240bを更に有する構成とすることが可能である。
【0097】
少なくとも一つの当接面240aは、本体部210a及び一対の回動軸220aの少なくとも一つのZ’方向側の面であって、操作レバー100が原点位置に位置した状態で、基板600に対して略平行である。少なくとも一つの当接面240bは、本体部210b及び一対の回動軸220bの少なくとも一つのZ’方向側の面であって、操作レバー100が原点位置に位置した状態で、Z-Z’方向において少なくとも一つの当接面240aと同じ高さ位置に位置し、基板600に対して略平行である。
【0098】
原点復帰機構800は、付勢部820と、リング810とを有する構成とすることが可能である。リング810は、略円板であって、連動部材200aの少なくとも一つの当接面240a及び連動部材200bの少なくとも一つの当接面240bに当接している。付勢部820は、コイルスプリングやゴムなどの弾性体であって、基板600とリング810との間に配置されている。
【0099】
原点位置において、操作レバー100の軸方向とZ-Z’方向が一致する場合、付勢部820がリング810を介して少なくとも一つの当接面240a及び少なくとも一つの当接面240bを付勢することによって、両当接面が基板600に対して略平行な状態で維持されている。これにより、連動部材200aの本体部210a、一対の回動軸220a及び少なくとも一つの回動部230aが初期位置で維持され且つ連動部材200bの本体部210b、一対の回動軸220b及び少なくとも一つの回動部230bが初期位置で維持される。この連動部材200aの第1長孔211aの第1縁部212a、連動部材200aの第1長孔211aの第2縁部213a、連動部材200bの第2長孔211bの第1縁部212b及び連動部材200bの第2長孔211bの第2縁部213bが操作レバー100に当接することによって、操作レバー100が原点位置で維持される。
【0100】
原点位置において、操作レバー100の軸方向とZ-Z’方向が一致しない場合、付勢部810が、Z方向の端面が傾斜した形状とすると良い。付勢部820がリング810を介して少なくとも一つの当接面240a及び少なくとも一つの当接面240bを付勢することによって、両当接面が基板600に対して傾斜した状態で維持されるようにすれば良い。
【0101】
操作レバー100が原点位置からX方向の成分を含む方向、X’方向の成分を含む方向、Y方向の成分を含む方向、又は、Y’方向の成分を含む方向に傾倒されると、少なくとも一つの当接面240a及び/又は少なくとも一つの当接面240bが傾斜すると共にリング810が傾斜し、付勢部820が圧縮される。操作レバー100が解放されると、付勢部820が復元して、リング810を介して、少なくとも一つの当接面240a及び/又は少なくとも一つの当接面240bを、基板600に対して略平行な状態又は傾斜した状態(初期状態)に復帰させる。これにより、連動部材200aの本体部210a、一対の回動軸220a及び少なくとも一つの回動部230aが初期位置に復帰する及び/又は連動部材200bの本体部210b、一対の回動軸220b及び少なくとも一つの回動部230bが初期位置に復帰し、これに伴って操作レバー100が原点位置に復帰する。
【0102】
なお、リング810は省略可能である。この場合、付勢部820が少なくとも一つの当接面240a及び当接面240bに直接当接していると良い。
【0103】
以上のような操作レバー100の連結構造体L及びこれを備えた入力装置Dによる場合、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
【0104】
(第1技術的特徴及び効果)
操作レバー100の連結構造体Lは、操作レバー100の周方向の捻りに対する強度が向上する。その理由は以下の通りである。操作レバー100の十字部が連動部材200aの十字凹部内に、又は、操作レバー100のX字部が連動部材200aのX字凹部内に嵌合している。このため、操作レバー100自体の周方向の捻りに対する強度が向上する。これに加えて、連動部材200aの第1長孔211aは、そのZ’方向側が底部216aによって閉塞された有底孔であり、底部216aが第1長孔211aの第1縁部212a、第2縁部213a、第3縁部214a及び第4縁部215aに連接されているので、操作レバー100が周方向に捻られ、操作レバー100の第1張出部120aが第1縁部212a及び第2縁部213aのうちの何れか一方を押圧すると共に、操作レバー100の第2張出部120bが、第1縁部212a及び第2縁部213aの他方を押圧したとしても、連動部材200aの本体部210aが歪み難い。
【0105】
連動部材200aの十字凹部内に操作レバー100の十字部に加えて、揺動部160が嵌合している場合、又は、連動部材200aのX字凹部内に操作レバー100のX字部に加えて、揺動部160が嵌合している場合、操作レバー100自体の周方向の捻りに対する強度が向上する。
【0106】
揺動部160が、基部111、第1張出部120a及び第2張出部120bに連接されている場合、第1張出部120a及び第2張出部120bの前記周方向の捻り強度が向上する。
【0107】
第1突脈141が第1張出部120a及び芯部110に連接されている場合、第1張出部120aの前記周方向の捻り強度が向上する。第2突脈142が第2張出部120b及び芯部110に連接されている場合、第2張出部120bの前記周方向の捻り強度が向上する。第3突脈143が第1回転軸130a及び芯部110に連接されている場合、第1回転軸130aの前記周方向の捻り強度が向上する。第4突脈144が第2回転軸130b及び芯部110に連接されている場合、第2回転軸130bの前記周方向の捻り強度が向上する。
【0108】
少なくとも一つの補強部150が、少なくとも一組の互いに隣り合う二つの突脈に懸架されている場合、当該二つの突脈の強度が向上し、その結果、当該二つの突脈に連接された第1張出部120a、第2張出部120b、第1回転軸130a及び第2回転軸130bのうちの少なくとも二つの前記周方向の捻り強度が向上する。
【0109】
連動部材200bの本体部210bが第1~第4突起217bを有している場合、本体部210bの強度が向上し、その結果として、連動部材200bの前記周方向の捻り強度が向上する。
【0110】
(第2技術的特徴及び効果)
操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bが、上記何れかの通りに、連動部材200aの第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aによってZ方向側から回転自在に軸支されている場合、操作レバー100がZ方向に移動させられたときに、連動部材200aの第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aに対して操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bからZ方向に荷重がかかるので、前記荷重が連動部材200bに対してかかり難くなる。このため、連動部材200bの本体部210bのZ-Z’方向の寸法を低減できる。
【0111】
また、連動部材200bの第1ガイド部216b、第2ガイド部216bが第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aを上記の何れかの通りに覆い、ガイドしている場合、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aに対して前述のZ方向の荷重がかかったとしても、第1ガイド部216b、第2ガイド部216bによって、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aがX方向、X’方向に弾性変形することが抑制される。このため、操作レバー100がZ方向に移動させられたときに、連動部材200aの第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aがX方向、X’方向に弾性変形して、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bと第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aとの当接が解除される可能性が低減される。更に、操作レバー100の第1回転軸130aからの前記荷重が、第1軸支アーム218aだけでなく、第1ガイド部216bにもかかり、両者に分散される。操作レバー100の第2回転軸130bからの前記荷重も、第2軸支アーム218aだけでなく、第2ガイド部216bにもかかり、両者に分散される。
【0112】
上記した入力装置Dは、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
【0113】
操作レバー100の十字部が連動部材200aの有底の十字凹部内に、又は、操作レバー100のX字部が連動部材200aの有底のX字凹部内に嵌合している。このため、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bの外形寸法を小さくすることが可能になり、その結果として入力装置DのZ-Z’方向の寸法の低減を図ることができる。しかも、第3突脈143が第1回転軸130a及び芯部110に連接され、第4突脈144が第2回転軸130b及び芯部110に連接されている場合も、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bの外形寸法を小さくすることが可能になるので、入力装置DのZ-Z’方向の寸法の低減を図ることができる。
【0114】
更に、操作レバー100の第1回転軸130a、第2回転軸130bが、上記何れかの通りに、連動部材200aの第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aによってZ方向側から回転自在に軸支され、操作レバー100の第1回転軸130aからかかる前記荷重が、第1軸支アーム218a及び第1ガイド部216bに分散され、且つ、操作レバー100の第2回転軸130bからかかる前記荷重が、第2軸支アーム218a及び第2ガイド部216bに分散される場合、第1軸支アーム218a、第2軸支アーム218aのZ-Z’方向の寸法を低減でき、且つ第1ガイド部216b、第2ガイド部216bのZ-Z’方向の寸法を低減できる。この結果、入力装置DのZ-Z’方向の寸法の低減を図ることができる。
【0115】
連動部材200aの一対の回動軸220aが、一対の第1支持部320aの凹部のX方向側の縁部及びX’方向側の縁部に支持されている場合、連動部材200aの前記周方向の捻り強度が向上する。連動部材200bの一対の回動軸220bが、一対の第2支持部320bの凹部のY方向側の縁部及びY’方向側の縁部に支持されている場合、連動部材200bの前記周方向の捻り強度が向上する。このように連動部材200a及び連動部材200bの前記周方向の捻り強度が向上した結果、入力装置Dの前記周方向の捻り強度も向上する。
【0116】
なお、上記した操作レバーの連結構造体及び入力装置は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0117】
本発明の第2連動部材は省略可能である。この場合、第2連動部材に関連する構成要素(例えば、第2支持部やスライダ)も省略すると良い。また、検出部500a、500bは、操作レバー100の傾倒を直接的に検出する構成とすると良い。例えば、検出部500a、500bは、静電センサ又は磁気センサなどで構成することが可能である。検出部500aの静電センサは、操作レバー100の基部111又は揺動部160に設けられた導体のX方向の成分を含む方向及びX’方向の成分を含む方向の移動による静電容量の変化に応じて信号が変化する構成とし、検出部500bの静電センサは、前記導体のY方向の成分を含む方向及びY’方向の成分を含む方向の移動による静電容量の変化に応じて信号が変化する構成とすると良い。検出部500aの磁気センサは、操作レバー100の基部111又は揺動部160に設けられた磁性体のX方向の成分を含む方向及びX’方向の成分を含む方向の移動による磁束密度の変化に応じて信号が変化する構成とし、検出部500bの磁気センサは、前記磁性体のY方向の成分を含む方向及びY’方向の成分を含む方向の移動による磁束密度の変化に応じて信号が変化する構成とすると良い。
【0118】
本発明の操作レバーの連結構造体は、上記した何れかの態様の第2連動部材に代えて、カバーを備えた構成とすることが可能である。このカバーは、上記した何れかの態様の第2連動部材の本体部と同様の構成とすることが可能である。このカバーは、例えば、上記何れかの態様の第2長孔、第2長孔の第1方向の一方側の第1縁部、第2長孔の第1方向の他方側の第2縁部、第2長孔の第2方向の一方側の第3縁部、及び、第2長孔の第2方向の他方側の第4縁部を有する構成とすることが可能である。また、カバーは、上記何れかの態様の第1ガイド部と、第2ガイド部を更に有する構成とすることが可能である。カバーは、筐体、基板又はフレーム等に固定されていても良い。
【0119】
本発明の操作レバーは、X-X’方向及びY-Y’方向にのみ傾動可能な構成とすることが可能である。この場合、筐体300の収容部310のZ方向側の開口をX-X’方向及びY-Y’方向に延びた略十字状又は略X字状とし、操作レバーがこの略十字状又は略X字状の開口にガイドされるようにすれば良い。
【0120】
なお、本発明の第1方向は、本発明の第1連動部材の第1長孔の長手方向である限り任意に設定可能である。本発明の第2方向は、第1方向に交差する限り任意に設定可能である。本発明の第3方向は、第1方向及び第2方向に略直交する限り任意に設定することができる。
【符号の説明】
【0121】
D:入力装置
100:操作レバー
110:芯部
111:基部
120a、120b:第1張出部、第2張出部
130a、130b:第1回転軸、第2回転軸
131a、131b:第1部
132a、132b:第2部
141、142、143、144:第1突脈、第2突脈、第3突脈、第4突脈
150:補強部
160:揺動部
170:延長部
200a、200b:第1連動部材、第2連動部材
210a、210b:本体部
211a、211b:第1長孔、第2長孔
212a、212b:第1縁部
213a、213b:第2縁部
214a、214b:第3縁部
215a、215b:第4縁部
216a:底部
216a1:底面
217a:第1軸孔、第2軸孔
217a1:第1凹部、第2凹部
217a2:第1横孔、第2横孔
218a:第1軸支アーム、第2軸支アーム
216b:第1ガイド部、第2ガイド部
217b:第1~第4突起
220a、220b:回動軸
230a、230b:回動部
240a、240b:当接面
300:筐体
400:フレーム
500a、500b:検出部(第2検出部、第1検出部)
600:基板
700a、700b:スライダ
800:原点復帰機構
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6