(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240520BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240520BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2020024273
(22)【出願日】2020-02-17
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 里美
(72)【発明者】
【氏名】小暮 和成
(72)【発明者】
【氏名】寺内 亨
(72)【発明者】
【氏名】山田 陽一朗
(72)【発明者】
【氏名】松井 潮美
(72)【発明者】
【氏名】石原 智
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 宏一
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-053803(JP,A)
【文献】特開2010-277290(JP,A)
【文献】特開2019-160341(JP,A)
【文献】特開2009-271807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の個別IDのそれぞれに関連付けてアンケートに対する回答状況を記憶する記憶部と、
商品コードを取得する取得部と、
前記商品コードに基づいて前記アンケートへのリンク先情報を取得する取得部と、
個別IDを発行する発行部と、
前記個別IDをセットしたコードシンボルを出力する出力部と、
少なくとも前記アンケートへのリンク先情報をセットしたコードシンボルを出力する出力部と、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部と、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を前記記憶部に保存する記憶制御部と、
前記個別IDを取得する取得部と、
前記記憶部から前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部と、
前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況に基づいて、前記個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する判断部と、
を備え
る情報処理装置。
【請求項2】
個別IDに関連付けてアンケートに対する回答を取得する取得部と、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を出力する出力部と、 を備える第1の情報処理装置と、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部と、 前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を記憶部に保存する記憶制御部と、
前記個別IDを発行する発行部と、
前記個別IDをセットしたコードシンボルを出力する出力部と、
前記個別IDを取得する取得部と、
前記記憶部から前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部と、
前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況に基づいて、前記個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する判断部と、
を備える第2の情報処理装置と、
を備える情報処理システム。
【請求項3】
コンピュータを、
商品コードを取得する取得部、
前記商品コードに基づいてアンケートへのリンク先情報を取得する取得部、
個別IDを発行する発行部、
前記個別IDをセットしたコードシンボルを出力する出力部、
少なくとも前記アンケートへのリンク先情報をセットしたコードシンボルを出力する出力部、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部、
前記個別IDに関連付けて前記アンケートに対する回答状況を記憶部に保存する記憶制御部、
前記個別IDを取得する取得部、
複数の個別IDのそれぞれに関連付けて
前記アンケートに対する回答状況を記憶する
前記記憶部から前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況を取得する取得部、
前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況に基づいて、前記個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する判断部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各企業は、商品の感想などをアンケートによって消費者から収集している。例えば、レシートを活用したアンケート手法がある。この手法では、POS(Point Of Sales)端末は、アンケートサイトへ誘導するURL(Uniform Resource Locator)をセットした二次元コードを印刷したレシートを出す。消費者は、二次元コードを携帯端末で読み取り、アンケートサイトへアクセスし、WEBページ上でアンケートに対して回答する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、消費者へのリワードを伴うアンケートは、しばしば、消費者の個人情報などの登録を求める。そのため、消費者は、個人情報などの煩雑な登録作業を要する。他方、アンケートの提供者は、個人情報などの秘匿性の高い情報を管理しなければならない。
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、アンケートに対するリワードの効率的な提供を可能にする技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、情報処理装置は、記憶部と、個別ID取得部と、回答状況取得部と、判断部とを備える。前記記憶部は、複数の個別IDのそれぞれに関連付けてアンケートに対する回答状況を記憶する。前記個別ID取得部は、個別IDを取得する。前記回答状況取得部は、前記記憶部から前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況を取得する。前記判断部は、前記個別IDに関連付けられている前記アンケートに対する回答状況に基づいて、前記個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図。
【
図2】実施形態に係るアンケート管理データベースを例示する図。
【
図3】実施形態に係る回答状況管理データベースを例示する図。
【
図4】実施形態に係る情報処理システムによるリワード提供処理の手順を例示するシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、情報処理システム100を例示するブロック図である。
情報処理システム100は、POS端末1、携帯端末2、アンケートサーバ3及びレシートサーバ4を含む。POS端末1、携帯端末2、アンケートサーバ3及びレシートサーバ4は、ネットワークを介して互いに通信自在に接続する。例えば、ネットワークは、インターネットである。なお、情報処理システム100は、POS端末1、携帯端末2、アンケートサーバ3及びレシートサーバ4のうちの少なくとも2つの機器を含むシステムを指すこともある。
【0009】
POS端末1は、店舗内に設置され、商品の決済(会計)を行うことを可能とする機器である。POS端末1は、オフラインでの決済及び決済センタとの通信による決済の両方に対応する。例えば、オフラインでの決済は、現金及び商品券などによる決済である。例えば、決済センタとの通信による決済は、クレジットカード、電子マネー、デビットカード及びコード決済などによる決済である。POS端末1の構成例については後述する。
【0010】
携帯端末2は、他の機器と通信可能な機器である。携帯端末2は、消費者が所有する機器である。例えば、携帯端末2は、スマートフォンまたはタブレット端末などである。携帯端末2の構成例については後述する。消費者は、客、ユーザまたは人と読み替えてもよい。
【0011】
アンケートサーバ3は、種々のアンケートサイト及びアンケートに対する回答のデータを管理する機器である。例えば、アンケートは、商品に関するものである。以下では、アンケートに対する回答のデータは、回答と省略して表記することもある。アンケートサーバ3は、第1の情報処理装置の一例である。アンケートサーバ3の構成例については後述する。
【0012】
レシートサーバ4は、消費者へリワードを提供する機器である。リワードは、消費者にとって有益な報酬である。例えば、リワードは、割引券または無料券などのクーポンであるが、これに限定されない。レシートサーバ4は、第2の情報処理装置の一例である。レシートサーバ4の構成例については後述する。
【0013】
POS端末1の構成例について説明する。
POS端末1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、通信インタフェース14、入力デバイス15、表示デバイス16、印刷デバイス17及び読取デバイス18を含むコンピュータである。POS端末1を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
図1では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0014】
プロセッサ11は、POS端末1の中枢部分に相当する。例えば、プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されない。プロセッサ11は、種々の回路で構成されていてもよい。プロセッサ11は、メインメモリ12または補助記憶デバイス13に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0015】
メインメモリ12は、POS端末1の主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。
【0016】
補助記憶デバイス13は、POS端末1の補助記憶部分に相当する。例えば、補助記憶デバイス13は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)またはSSD(Solid State Drive)などである。補助記憶デバイス13は、上述のプログラム、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ11での処理によって生成されるデータを記憶する。
【0017】
通信インタフェース14は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、POS端末1を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0018】
入力デバイス15は、POS端末1へデータまたは指示を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス15は、キーボードまたはタッチパネルなどである。
【0019】
表示デバイス16は、プロセッサ11の制御により種々の画面を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス16は、液晶ディスプレイまたはEL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。
【0020】
印刷デバイス17は、レシートなどに情報を印刷するデバイスである。例えば、印刷デバイス17は、サーマルプリンタまたはインクジェットプリンタなどである。
【0021】
読取デバイス18は、種々のデータを読取可能なデバイスである。例えば、読取デバイス18は、接触式ICカードからデータを読取可能なリーダを含む。例えば、読取デバイス18は、非接触式ICカードまたはRFID(Radio Frequency Identification)を使用した記録媒体からデータを読取可能なリーダを含む。例えば、読取デバイス18は、カード媒体の磁気ストライプからデータを読取可能なリーダを含む。例えば、読取デバイス18は、コードシンボルからデータを読取可能なスキャナを含む。コードシンボルは、バーコードシンボル及びQRコード(登録商標)などの二次元コードシンボルなどである。スキャナは、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもいいし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。
【0022】
なお、POS端末1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。POS端末1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0023】
携帯端末2の構成例について説明する。
携帯端末2は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インタフェース24、入力デバイス25、表示デバイス26及び読取デバイス27を含むコンピュータである。携帯端末2を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
【0024】
プロセッサ21は、携帯端末2の中枢部分に相当する。プロセッサ21は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ21は、メインメモリ22または補助記憶デバイス23に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0025】
メインメモリ22は、携帯端末2の主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ22は、プログラムを記憶する。
【0026】
補助記憶デバイス23は、携帯端末2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス23は、上述のプログラムを記憶する。
【0027】
通信インタフェース24は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、携帯端末2を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0028】
入力デバイス25は、携帯端末2へデータまたは指示を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス25は、キーボードまたはタッチパネルなどである。
【0029】
表示デバイス26は、プロセッサ21の制御により種々の画面を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス26は、液晶ディスプレイまたはELディスプレイなどである。
【0030】
読取デバイス27は、種々のデータを読取可能なデバイスである。例えば、読取デバイス27は、読取デバイス18と同様に、コードシンボルからデータを読取可能なスキャナを含む。
【0031】
なお、携帯端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。携帯端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0032】
アンケートサーバ3の構成例について説明する。
アンケートサーバ3は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33及び通信インタフェース34を含むコンピュータである。アンケートサーバ3を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
【0033】
プロセッサ31は、アンケートサーバ3の中枢部分に相当する。プロセッサ31は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ31は、メインメモリ32または補助記憶デバイス33に予め記憶されているプログラムをメインメモリ32に展開する。プログラムは、アンケートサーバ3のプロセッサ31に後述する各部を実現させるプログラムである。プロセッサ31は、メインメモリ32に展開されるプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0034】
メインメモリ32は、アンケートサーバ3の主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ32は、プログラムを記憶する。
【0035】
補助記憶デバイス33は、アンケートサーバ3の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス33は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス33は、上述のプログラムを記憶する。補助記憶デバイス33は、記憶部の一例である。
【0036】
通信インタフェース34は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、アンケートサーバ3を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0037】
なお、アンケートサーバ3のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。アンケートサーバ3は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0038】
上述のプロセッサ31に実装される各部について説明する。
プロセッサ31は、第1の出力部310、取得部311、記憶制御部312及び第2の出力部313を実装する。プロセッサ31に実装される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ31に実装される各部は、プロセッサ31及びメインメモリ32を含む制御部に実装されるということもできる。
【0039】
第1の出力部310は、アンケートに関するWebページの要求に対する応答として、アンケートに関するWebページを出力する。
【0040】
取得部311は、個別IDに関連付けて回答を取得する。個別IDは、アンケートと各人の組み合わせを一意に識別する個別のIDである。個別IDは、各消費者の個人情報を特定することなく後述するレシートサーバ4で発行されるものである。例えば、アンケートAに対する消費者Xの回答に関連付けられている個別IDは、アンケートAに対する消費者Yの回答に関連付けられている個別IDとは異なる。アンケートAに対する消費者Xの回答に関連付けられている個別IDは、アンケートBに対する消費者Xの回答に関連付けられている個別IDとは異なる。
【0041】
記憶制御部312は、取得部311で取得される回答を補助記憶デバイス33に保存する。補助記憶デバイス33は、アンケート毎に回答を蓄積する。
【0042】
第2の出力部313は、個別IDに関連付けてアンケートに対する回答状況のデータを出力する。例えば、第2の出力部313は、互いに関連付けられている個別ID及び回答状況のデータを含む完了通知のデータを出力する。以下では、完了通知のデータは、完了通知と省略して表記することもある。アンケートに対する回答状況のデータは、回答状況と省略して表記することもある。回答状況は、アンケートに対する回答の有り様である。例えば、回答状況は、回答完了情報及び回答内容情報を含む。回答完了情報は、回答を完了したことを示す情報である。回答内容情報は、回答の内容に応じて変化する情報である。例えば、回答内容情報は、回答の内容を点数化した情報である。回答内容の点数は、回答中の評価によって変わってもよい。アンケートがある商品に関するものであり、回答がこの商品を高く評価するものであったとする。この場合、回答内容の点数は、高くなり得る。他方、アンケートがある商品に関するものであり、回答がこの商品を低く評価するものであってとする。この場合、回答内容の点数は、低くなり得る。
【0043】
回答内容の点数は、回答に基づいて所定の規則に従ってプロセッサ31によって設定されてもよい。回答内容の点数は、回答に基づいてアンケートサーバ3の管理者によって設定されてもよい。
【0044】
なお、第1の出力部310、取得部311及び第2の出力部313は、プログラムを実行することでプロセッサ31に実装されるものとして説明したが、これに限定されない。第1の出力部310、取得部311及び第2の出力部313は、アンケートサーバ3と他の機器との間のデータ通信に関するものである。そのため、通信インタフェース34が第1の出力部310、取得部311及び第2の出力部313の一例であってもよい。第1の出力部310、取得部311及び第2の出力部313は、プログラムを実行することでプロセッサ31と通信インタフェース34との協働で実現されてもよい。
【0045】
レシートサーバ4の構成例について説明する。
レシートサーバ4は、プロセッサ41、メインメモリ42、補助記憶デバイス43及び通信インタフェース44を含むコンピュータである。レシートサーバ4を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
【0046】
プロセッサ41は、レシートサーバ4の中枢部分に相当する。プロセッサ41は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ41は、メインメモリ42または補助記憶デバイス43に予め記憶されているプログラムをメインメモリ42に展開する。プログラムは、レシートサーバ4のプロセッサ41に後述する各部を実現させるプログラムである。プロセッサ41は、メインメモリ42に展開されるプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0047】
メインメモリ42は、レシートサーバ4の主記憶部分に相当する。メインメモリ42は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ42は、プログラムを記憶する。
【0048】
補助記憶デバイス43は、レシートサーバ4の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス43は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス43は、記憶部の一例である。補助記憶デバイス43は、上述のプログラムを記憶する。
【0049】
補助記憶デバイス43は、アンケート管理データベースを記憶する。アンケート管理データベースは、複数の企画IDのそれぞれに関連付けて商品コード及びアンケートに関するWebページのURLを管理するデータベースである。企画IDは、アンケートを一意に識別するIDである。商品コードは、商品を一意に識別するコードである。例えば、商品コードは、JANコードである。アンケートに関するWebページのURLは、アンケートへのリンク先情報の一例である。以下では、アンケートに関するWebページのURLは、URLと省略して表記することもある。アンケート管理データベースの構成例については後述する。
【0050】
補助記憶デバイス43は、回答状況管理データベースを記憶する。回答状況管理データベースは、複数の個別IDのそれぞれに関連付けて回答状況を管理するデータベースである。回答状況管理データベースの構成例については後述する。
【0051】
通信インタフェース44は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、レシートサーバ4を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0052】
なお、レシートサーバ4のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。レシートサーバ4は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0053】
上述のプロセッサ41に実装される各部について説明する。
プロセッサ41は、第1の取得部410、第2の取得部411、発行部412、第1の出力部413、第3の取得部414、記憶制御部415、第4の取得部416、第5の取得部417、判断部418及び第2の出力部419を実装する。プロセッサ41に実装される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ41に実装される各部は、プロセッサ41及びメインメモリ42を含む制御部に実装されるということもできる。
【0054】
第1の取得部410は、商品コードを取得する。
第2の取得部411は、第1の取得部410で取得される商品コードに基づいてURLを取得する。
【0055】
発行部412は、個別IDを発行する。発行は、個別IDを使える状態にすることであり、生成、作成及び編集などの意味を含む。
第1の出力部413は、少なくともURLをセットしたコードシンボル及び個別IDをセットしたコードシンボルを出力する。
【0056】
一例では、第1の出力部413は、第1のコードシンボル、発行部412で発行される個別ID、及び、第2のコードシンボルを出力する。第1のコードシンボルは、第2の取得部411で取得されるURLをセットしたコードシンボルである。第1のコードシンボルにセットされるURLは、企画IDに一意に紐づくが、個別IDに一意に紐づかないURLである。つまり、あるアンケートが異なる個別IDに提供される場合、第1のコードシンボルにセットされるURLは、個別IDによらず同じである。例えば、第1のコードシンボルは、二次元コードである。第2のコードシンボルは、発行部412で発行される個別IDをセットしたコードシンボルである。例えば、第2のコードシンボルは、バーコードである。
【0057】
別の例では、第1の出力部413は、第3のコードシンボル及び第4のコードシンボルを出力する。第3のコードシンボルは、第2の取得部411で取得されるURLをセットしたコードシンボルである。第3のコードシンボルにセットされるURLは、企画IDに一意に紐づき、かつ、個別IDにも一意に紐づくURLである。つまり、あるアンケートが異なる個別IDに提供される場合、第3のコードシンボルにセットされるURLは、個別ID毎に異なる。第3のコードシンボルにセットされるURLは、発行部412で発行される個別IDに専用のWebページに対応する。例えば、第3のコードシンボルは、二次元コードである。第4のコードシンボルは、発行部412で発行される個別IDをセットしたコードシンボルである。例えば、第4のコードシンボルは、バーコードである。
【0058】
第3の取得部414は、個別IDに関連付けて回答状況を取得する。例えば、第3の取得部414は、個別ID及び回答状況を含む完了通知を取得する。第3の取得部414によって取得される回答状況は、第1の出力部413で出力されるURLに関連するアンケートに基づいている。
記憶制御部415は、個別IDに関連付けて、第3の取得部414で取得される回答状況を補助記憶デバイス43に保存する。
【0059】
第4の取得部416は、個別IDを取得する。第4の取得部416で取得される個別IDは、第1の出力部413によって出力されるコードシンボルにセットされる個別IDに基づいている。
第5の取得部417は、補助記憶デバイス43から、第4の取得部416で取得される個別IDに関連付けられている回答状況を取得する。
判断部418は、第5の取得部417で取得される回答状況に基づいて、第4の取得部416で取得される個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する。
【0060】
第2の出力部419は、判断部418による判断結果に応じて、リワードに関する情報の出力の可否を変える。第2の出力部419は、リワードの提供を要とする判断結果に基づいて、リワードに関する情報を出力する。他方、第2の出力部419は、リワードの提供を不要とする判断結果に基づいて、リワードに関する情報の出力を不可とする。
【0061】
なお、第1の取得部410、第1の出力部413、第3の取得部414、第4の取得部416及び第2の出力部419は、プログラムを実行することでプロセッサ41に実装されるものとして説明したが、これに限定されない。第1の取得部410、第1の出力部413、第3の取得部414、第4の取得部416及び第2の出力部419は、レシートサーバ4と他の機器との間のデータ通信に関するものである。そのため、通信インタフェース44が第1の取得部410、第1の出力部413、第3の取得部414、第4の取得部416及び第2の出力部419の一例であってもよい。第1の取得部410、第1の出力部413、第3の取得部414、第4の取得部416及び第2の出力部419は、プログラムを実行することでプロセッサ41と通信インタフェース44との協働で実現されてもよい。
【0062】
アンケート管理データベースの構成例について説明する。
図2は、アンケート管理データベースを例示する図である。
アンケート管理データベースは、「企画ID」項目、「商品コード」項目及び「URL」項目を含む。「企画ID」項目は、企画IDをセットする項目である。「商品コード」項目は、商品コードをセットする項目である。「URL」項目は、URLをセットする項目である。複数の企画IDのそれぞれは、アンケート管理データベースにより、商品コード及びURLに関連付けられている。URLは、企画IDに一意に紐付いているので、企画ID毎に異なる。そのため、アンケートの内容は、企画ID毎に異なる。アンケートは、URLに関連付けられている商品コードで識別される商品に関連するものである。ある商品に関連するアンケートは、この商品自体についてのアンケートでもよい。ある商品に関連するアンケートは、この商品と類似する他社商品についてのアンケートでもよい。
レシートサーバ4は、アンケート管理データベースを適宜更新し得る。
【0063】
回答状況管理データベースの構成例について説明する。
【0064】
図3は、回答状況管理データベースを例示する図である。
回答状況管理データベースは、「個別ID」項目、「回答完了」項目及び「回答内容」項目を含む。「個別ID」項目は、個別IDをセットする項目である。「回答完了」項目は、回答を完了したことを示す値(例えば1)をセットする項目である。「回答完了」項目にセットされる回答を完了したことを示す値は、完了通知の回答状況に含まれる回答完了情報に対応する。「回答内容」項目は、回答内容の点数に相当する値をセットする項目である。「回答内容」項目にセットされる値は、完了通知の回答状況に含まれる回答内容情報に対応する。
【0065】
レシートサーバ4は、個別IDの発行毎に、個別IDを「個別ID」項目にセットする。
レシートサーバ4は、完了通知の取得毎に、「回答完了」項目及び「回答内容」項目に値をセットする。レシートサーバ4は、完了通知の回答状況から抽出される回答完了情報に基づいて、回答を完了したことを示す値を「回答完了」項目にセットする。レシートサーバ4は、完了通知の回答状況から抽出される回答内容情報を「回答内容」項目にセットする。
複数の個別IDのそれぞれは、回答状況管理データベースにより、回答状況に関連付けられている。
レシートサーバ4は、アンケートサーバ3からの完了通知の取得に応じて回答状況管理データベースにレコードを追加することで回答状況管理データベースを更新し得る。
【0066】
情報処理システム100による処理の手順について説明する。
図4は、情報処理システム100によるリワード提供処理の手順を例示するシーケンス図である。なお、以下のPOS端末1を主体とする説明では、POS端末1という表記をプロセッサ11と読み替えてもよい。同様に、携帯端末2を主体とする説明では、携帯端末2という表記をプロセッサ21と読み替えてもよい。
ここでは、携帯端末2を所有する消費者を消費者Xとする。消費者Xは、
図2示す商品コード「1234・・・」に対応する商品を購入するものとする。
【0067】
POS端末1は、商品を読み取る(ACT1)。ACT1では、例えば、POS端末1は、読取デバイス18により、消費者Xが一取引で購入する1以上の商品に付されているコードシンボルから商品コードを読み取る。
POS端末1は、商品コードを出力する(ACT2)。ACT2では、例えば、POS端末1は、通信インタフェース14を介して、消費者Xが一取引で購入する1以上の商品に関する商品コードをレシートサーバ4へ出力する。POS端末1は、消費者Xによる一取引の決済完了後に、商品コードをレシートサーバ4へ出力してもよい。ここでは、POS端末1は、商品コード「1234・・・」をレシートサーバ4へ出力するものとする。
【0068】
第1の取得部410は、商品コードを取得する(ACT3)。ACT3では、例えば、第1の取得部410は、通信インタフェース44を介して、商品コード「1234・・・」POS端末1からを取得する。
【0069】
第2の取得部411は、第1の取得部410で取得される商品コードに基づいてURLを取得する(ACT4)。ACT4では、例えば、第2の取得部411は、アンケート管理データベースから、商品コード「1234・・・」に関連付けられているURLを取得する。商品コード「1234・・・」に関連付けられているURLは、企画ID「111」に関連付けられている。このように、第2の取得部411は、消費者Xが購入した商品に関連するアンケートを取得することができる。これにより、レシートサーバ4は、不要なアンケートを消費者Xへ提供することを防止することができる。
【0070】
発行部412は、個別IDを発行する(ACT5)。ACT5では、例えば、発行部412は、第2の取得部411によるURLの取得に応じて、企画ID「111」に関連する個別IDを発行する。ここでは、発行部412は、個別ID「1111・・・」を発行するものとする。なお、個別IDは、上述のようにアンケートと各人の組み合わせを一意に識別する個別のIDであればよく、限定されない。例えば、発行部412は、企画ID「111」に関連する個別IDを発行するタイミング毎に企画ID「111」の番号の後に異なる番号を付加し、個別IDを発行してもよい。この例では、プロセッサ41は、個別IDから企画IDを検出可能である。発行部412は、回答状況管理データベースの「個別ID」項目に個別ID「1111・・・」をセットし、回答状況管理データベースに新たなレコードを追加する。なお、回答状況管理データベースは、個別IDに企画IDを関連付けて記憶してもよい。このように、発行部412は、アンケートと各人の組み合わせを一意に識別する個別IDを発行することができる。これにより、レシートサーバ4は、各人の個人情報を管理するといった複雑な構成を要することなく、各人のアンケート毎の回答状況を管理することができる。
【0071】
第1の出力部413は、第1の印刷指示を出力する(ACT6)。ACT6では、例えば、第1の出力部413は、通信インタフェース44を介して、第1の印刷指示をPOS端末1へ出力する。第1の印刷指示は、第1のコードシンボル、個別ID「1111・・・」、及び、第2のコードシンボルの印刷指示である。第1の印刷指示は、第1のコードシンボル、個別ID「1111・・・」、及び、第2のコードシンボルのデータを含む。第1のコードシンボルは、企画ID「111」に関連付けられているURLをセットしたコードシンボルである。以下では、企画ID「111」に関連付けられているURLに対応するアンケートを対象アンケートともいう。第2のコードシンボルは、個別ID「1111・・・」をセットしたコードシンボルである。このように、第1の出力部413は、アンケートの回答用のIDとリワードの受け取り用のIDに同じ個別IDを適用するように2つのコードシンボルを出力することができる。これにより、レシートサーバ4は、各人の個人情報を管理するといった複雑な構成を要することなく、個別IDを用いて回答状況とリワードの提供を管理することができる。
【0072】
POS端末1は、第1の印刷指示を取得する(ACT7)。ACT7では、例えば、POS端末1は、通信インタフェース14を介して、第1の印刷指示をレシートサーバ4から取得する。
【0073】
POS端末1は、第1の印刷指示に基づいて印刷する(ACT8)。ACT8では、例えば、POS端末1は、印刷デバイス17により、第1のコードシンボル、個別ID「1111・・・」及び第2のコードシンボルをレシートに印刷する。POS端末1は、決済の明細を印刷するレシートとは別のレシートに第1のコードシンボル、個別ID「1111・・・」及び第2のコードシンボルを印刷してもよい。第1のコードシンボル、個別ID「1111・・・」及び第2のコードシンボルが印刷されているレシートは、第1のレシートともいう。
【0074】
POS端末1は、第1のレシートを排出する(ACT9)。ACT9では、例えば、POS端末1は、レシートの取出口から第1のレシートを排出する。消費者Xは、POS端末1から排出される第1のレシートを受け取ることができる。
【0075】
携帯端末2は、第1のコードシンボルを読み取る(ACT10)。ACT10では、例えば、携帯端末2は、読取デバイス27により、第1のレシートに印刷されている第1のコードシンボルを読み取る。ここでは、消費者Xは、第1のレシートに印刷されている第1のコードシンボルを読取デバイス27に翳すものとする。
【0076】
携帯端末2は、対象アンケートに関するWebページの要求を出力する(ACT11)。ACT11では、例えば、携帯端末2は、読取デバイス27による第1のコードシンボルの読み取りに応じて第1のコードシンボルにセットされているURLを取得する。携帯端末2は、通信インタフェース14を介して、URLにアクセスし、対象アンケートに関するWebページの要求を出力する。
【0077】
第1の出力部310は、対象アンケートに関するWebページの要求に対する応答として、対象アンケートに関するWebページを出力する(ACT12)。ACT12では、例えば、第1の出力部310は、通信インタフェース34を介して、対象アンケートに関するWebページを出力する。
【0078】
携帯端末2は、対象アンケートに関するWebページを取得する(ACT13)。ACT13では、例えば、携帯端末2は、通信インタフェース14を介して、対象アンケートに関するWebページをアンケートサーバ3から取得する。
【0079】
携帯端末2は、対象アンケートに関するWebページの画面を表示する(ACT14)。ACT14では、携帯端末2は、表示デバイス26において、対象アンケートに関するWebページの画面を表示する。対象アンケートに関するWebページの画面は、対象アンケートの回答欄に加えて、個別IDの入力欄を含む。これは、対象アンケートに関するWebページが個別IDに一意ではないので、回答と回答者となる個別IDとを紐付けるためである。ここでは、消費者Xは、第1のレシートを参照し、入力デバイス25により、対象アンケートに関するWebページの画面で個別ID「1111・・・」を入力するものとする。消費者Xは、入力デバイス25により、対象アンケートに関するWebページの画面で回答を入力するものとする。
【0080】
携帯端末2は、回答を出力する(ACT15)。ACT15では、例えば、携帯端末2は、通信インタフェース24を介して、個別IDに関連付けて回答をアンケートサーバ3へ出力する。
【0081】
取得部311は、個別IDに関連付けて回答を取得する(ACT16)。ACT16では、例えば、アンケートサーバ3は、通信インタフェース34を介して、個別IDに関連付けて回答を携帯端末2から取得する。
【0082】
記憶制御部312は、取得部311で取得される回答を補助記憶デバイス33に保存する(ACT17)。ACT17では、例えば、記憶制御部312は、対象アンケートと関連付けて回答を補助記憶デバイス33に保存する。
【0083】
第2の出力部313は、完了通知を出力する(ACT18)。ACT18では、例えば、第2の出力部313は、取得部311による回答の取得に応じて、通信インタフェース34を介して、完了通知をレシートサーバ4へ出力する。完了通知は、個別ID「1111・・・」を含む。完了通知は、回答状況を含む。回答状況は、対象アンケートに対する回答完了情報を含む。回答状況は、対象アンケートに対する回答内容情報を含む。
【0084】
第3の取得部414は、完了通知を取得する(ACT19)。ACT19では、例えば、第3の取得部414は、通信インタフェース44を介して、完了通知を取得する。
【0085】
記憶制御部415は、個別IDに関連付けて、第3の取得部414で取得される完了通知に含まれる回答状況を補助記憶デバイス43に保存する(ACT20)。ACT20では、例えば、記憶制御部415は、回答状況管理データベースにおいて、「回答完了」項目及び「回答内容」項目に値をセットする。記憶制御部415は、完了通知の回答状況に基づいて、個別ID「1111・・・」に関連付けて、回答を完了したことを示す値を「回答完了」項目にセットする。記憶制御部415は、完了通知の回答状況に基づいて、個別ID「1111・・・」に関連付けて、回答内容の点数に相当する値を「回答内容」項目にセットする。
【0086】
POS端末1は、第2のコードシンボルを読み取る(ACT21)。ACT21では、例えば、POS端末1は、読取デバイス18により、第1のレシートに印刷されている第2のコードシンボルを読み取る。ここでは、消費者Xまたは店員は、第1のレシートに印刷されている第2のコードシンボルを読取デバイス18に翳すものとする。例えば、消費者Xまたは店員は、消費者Xが第1のレシートを受け取った翌日以降に来店した際に第2のコードシンボルを読取デバイス18に翳す。
【0087】
POS端末1は、個別IDを出力する(ACT22)。ACT22では、例えば、POS端末1は、読取デバイス18による第2のコードシンボルの読み取りに応じて第2のコードシンボルにセットされている個別IDを取得する。POS端末1は、通信インタフェース14を介して、個別ID「1111・・・」をレシートサーバ4へ出力する。
【0088】
第4の取得部416は、個別IDを取得する(ACT23)。ACT23では、例えば、第4の取得部416は、通信インタフェース44を介して、個別ID「1111・・・」をPOS端末1から取得する。
【0089】
第5の取得部417は、補助記憶デバイス43から、第4の取得部416で取得される個別IDに関連付けられている回答状況を取得する(ACT24)。ACT24では、例えば、第5の取得部417は、回答状況管理データベースを参照する。第5の取得部417は、個別ID「1111・・・」に関連付けられている「回答完了」項目及び「回答内容」項目にセットされている値を取得する。
【0090】
判断部418は、第5の取得部417で取得される回答状況に基づいて、第4の取得部416で取得される個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断する(ACT25)。ACT25では、例えば、判断部418は、個別ID「1111・・・」に関連付けられている「回答完了」項目及び「回答内容」項目にセットされている値を参照する。
【0091】
例えば、判断部418は、「回答完了」項目に回答を完了したことを示す値がセットされているか否かに応じて、リワードの提供の要否を判断することができる。この例では、自社の商品についてのアンケートを企画する会社は、アンケートに回答した消費者への自社の商品に関連するリワードの提供を設定することができる。「回答完了」項目に回答を完了したことを示す値がセットされている場合、判断部418は、個別ID「1111・・・」に対応する対象者へのリワードの提供を要と判断する。「回答完了」項目に回答を完了したことを示す値がセットされていない場合、判断部418は、個別ID「1111・・・」に対応する対象者へのリワードの提供を不要と判断する。このように、判断部418は、対象アンケートに対する回答の有無に応じて、リワードの提供の要否を判断することができる。
【0092】
例えば、判断部418は、「回答内容」項目にセットされている回答内容の点数に相当する値に応じて、リワードの提供の要否を判断することができる。この例では、自社の商品についてのアンケートを企画する会社は、自社の商品を高く評価する消費者への自社の商品に関連するリワードの提供を設定することができる。「回答内容」項目にセットされている値が基準値以上である場合、判断部418は、リワードの提供を要と判断する。「回答内容」項目にセットされている値が基準値未満である場合、判断部418は、リワードの提供を不要と判断する。
【0093】
この例では、逆に、他社の商品についてのアンケートを企画する会社は、他社の商品を低く評価する消費者への自社の商品に関連するリワードの提供を設定することができる。「回答内容」項目にセットされている値が基準値以上である場合、判断部418は、リワードの提供を不要と判断する。「回答内容」項目にセットされている値が基準値未満である場合、判断部418は、リワードの提供を要と判断する。
【0094】
このように、判断部418は、対象アンケートに対する回答内容に応じて、リワードの提供の要否を判断することができる。なお、基準値は、変更可能であってもよい。基準値は、アンケート毎に異なっていてもよい。
【0095】
判断部418は、リワードを提供すると判断した場合、提供対象のリワードを取得する。例えば、補助記憶デバイス43は、企画ID毎にリワードを関連付けて記憶していてもよい。この例では、判断部418は、個別IDに基づいて企画IDを検出し、提供対象のリワードを補助記憶デバイス43から取得することができる。
【0096】
なお、ある企画IDに複数のリワードが用意されている場合、判断部418は、回答状況に応じて提供対象のリワードを判断してもよい。例えば、判断部418は、複数のリワードの中から「回答内容」項目にセットされている値に対応付けられているリワードを提供対象のリワードとして判断することができる。
【0097】
このように、判断部418は、個別IDと関連付けられている回答状況を参照して、この個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断することができる。これにより、レシートサーバ4は、各人の個人情報を管理するといった複雑な構成を要することなく、リワードの提供の要否を判断することができる。また、レシートサーバ4は、回答状況の参照により、リワードの提供に適切な消費者を判断することができる。
【0098】
第2の出力部419は、判断部418による判断結果に応じて、第2の印刷指示の出力の可否を変える(ACT26)。ACT26では、例えば、第2の出力部419は、リワードの提供を要とする判断結果に基づいて、通信インタフェース44を介して、第2の印刷指示をPOS端末1へ出力する。第2の印刷指示は、提供対象のリワードに関する情報の印刷指示である。第2の印刷指示は、リワードに関する情報を含む。このように、第2の出力部419は、店舗での第2のコードシンボルの読み取りに応じて、リワードに関する情報を出力している。これにより、レシートサーバ4は、消費者Xに次回の来店の動機を与えることができる。
【0099】
POS端末1は、第2の印刷指示を取得する(ACT27)。ACT27では、例えば、POS端末1は、通信インタフェース14を介して、第2の印刷指示をレシートサーバ4から取得する。
【0100】
POS端末1は、リワードに関する情報を印刷する(ACT28)。ACT28では、例えば、POS端末1は、印刷デバイス17により、リワードに関する情報をレシートに印刷する。リワードに関する情報が印刷されているレシートは、第2のレシートともいう。
【0101】
POS端末1は、第2のレシートを排出する(ACT29)。ACT29では、例えば、POS端末1は、レシートの取出口から第2のレシートを排出する。消費者Xは、POS端末1から排出される第2のレシートを受け取ることができる。
【0102】
なお、ACT6では、第1の印刷指示が第1のコードシンボル、個別ID、及び、第2のコードシンボルの印刷指示である例について説明したが、これに限定されない。第1の印刷指示は、第3のコードシンボル及び第4のコードシンボルの印刷指示でもよい。第3のコードシンボルは、企画ID「111」に一意に紐づき、かつ、個別ID「1111・・・」にも一意に紐づくURLをセットしたコードシンボルである。第4のコードシンボルは、第2のコードシンボルと同様に、個別ID「1111・・・」をセットしたコードシンボルである。この例では、第2の取得部411は、企画ID「111」に一意に紐づき、かつ、個別ID「1111・・・」にも一意に紐づくURLを取得する。第2の取得部411は、商品コード「1234・・・」に関連付けられているURLを所定の規則に従って個別ID「1111・・・」に一意に紐づくURLへ変えてもよい。ACT8では、例えば、POS端末1は、印刷デバイス17により、第3のコードシンボル及び第4のコードシンボルをレシートに印刷する。ACT10では、例えば、携帯端末2は、読取デバイス27により、第1のレシートに印刷されている第3のコードシンボルを読み取る。ACT12では、例えば、第1の出力部310は、個別ID「1111・・・」に専用の対象アンケートに関するWebページを出力する。ACT14で携帯端末2の表示デバイス26に表示されるアンケートに関するWebページの画面は、個別IDの入力欄を含まない。ACT21では、POS端末1は、第4のコードシンボルを読み取る。これにより、レシートサーバ4は、消費者Xによる個別IDの入力作業を減らすことができる。
【0103】
なお、ACT6では、第1の出力部413は、第1の印刷指示をPOS端末1へ出力しているが、これに限定されない。第1の出力部413は、第1のコードシンボル、個別ID、及び、第2のコードシンボルを携帯端末2へ出力するようにしてもよい。この例では、ACT7~9は省略される。ACT10では、携帯端末2は、自端末に記憶されている第1のコードシンボルを読み取る。ACT21では、POS端末1は、読取デバイス18により、携帯端末2の表示デバイス26に表示されている第2のコードシンボルを読み取る。同様に、第1の出力部413は、第3のコードシンボル及び第4のコードシンボルを携帯端末2へ出力するようにしてもよい。これにより、消費者Xが第1のレシートを持ち歩く必要がなくなるなど、レシートサーバ4は、消費者Xによるコードシンボルの容易な管理を支援することができる。
【0104】
なお、ACT21では、POS端末1が第2のコードシンボルを読み取っているが、第2のコードシンボルを読み取る機器はPOS端末1に限定されない。POS端末1以外の店舗内の機器が第1のレシートに印刷されている第2のコードシンボルを読み取ってもよい。POS端末1以外の店舗内の機器は、レシートサーバ4とネットワークを介して互いに通信自在に接続されている。この例では、ACT22では、POS端末1以外の店舗内の機器は、第2のコードシンボルにセットされている個別IDを取得する。POS端末1以外の店舗内の機器は、個別IDをレシートサーバ4へ出力する。
【0105】
なお、ACT26では、第2の出力部419は、第2の印刷指示をPOS端末1へ出力しているが、これに限定されない。第2の出力部419は、リワードに関する情報を携帯端末2へ出力するようにしてもよい。この例では、ACT27~29は省略される。これにより、消費者Xが第2のレシートを持ち歩く必要がなくなるなど、レシートサーバ4は、消費者Xによるリワードの容易な管理を支援することができる。
【0106】
なお、ACT25では、判断部418は、「回答完了」項目及び「回答内容」項目にセットされている値に応じてリワードの提供の要否を判断しているが、これに限定されない。判断部418は、回答充実度に応じてリワードの提供の要否を判断してもよい。回答充実度は、アンケートに含まれる複数の項目への有効回答数または有効回答の割合である。回答充実度は、回答状況の一例である。この例では、アンケートを企画する会社は、アンケートの回答充実度の高い消費者へリワードの提供を設定することができる。ACT18では、回答状況は、回答充実度の情報を含む。レシートサーバ4は、回答充実度の参照により、リワードの提供に適切な消費者を判断することができる。
【0107】
実施形態によれば、レシートサーバ4は、個別IDと関連付けられている回答状況を参照し、この個別IDに対応する対象者へのリワードの提供の要否を判断することができる。レシートサーバ4は、各人の個人情報を管理するといった複雑な構成を要することなく、リワードの提供の要否を判断することができる。レシートサーバ4は、各人の個人情報を必要とすることなく個別IDを発行するので、非会員の消費者に対してもリワードを提供することができる。このように、レシートサーバ4は、アンケートに対するリワードの効率的な提供を可能にする。
【0108】
なお、上述の例では、アンケートサーバ3及びレシートサーバ4は、異なる機器であったが、1つのサーバで構成されていてもよい。
【0109】
なお、情報処理装置の譲渡は一般に、プログラムがメインメモリまたは補助記憶デバイスに記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムがメインメモリまたは補助記憶デバイスに記憶されていない状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、情報処理装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この情報処理装置とは個別に譲渡されたプログラムがユーザ等の操作に応じて書き込まれる。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読取可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0110】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0111】
1…POS端末、2…携帯端末、3…アンケートサーバ、4…レシートサーバ、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…通信インタフェース、15…入力デバイス、16…表示デバイス、17…印刷デバイス、18…読取デバイス、21…プロセッサ、22…メインメモリ、23…補助記憶デバイス、24…通信インタフェース、25…入力デバイス、26…表示デバイス、27…読取デバイス、31…プロセッサ、32…メインメモリ、33…補助記憶デバイス、34…通信インタフェース、41…プロセッサ、42…メインメモリ、43…補助記憶デバイス、44…通信インタフェース、100…情報処理システム、310…第1の出力部、311…取得部、312…記憶制御部、313…第2の出力部、410…第1の取得部、411…第2の取得部、412…発行部、413…第1の出力部、414…第3の取得部、415…記憶制御部、416…第4の取得部、417…第5の取得部、418…判断部、419…第2の出力部。