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特許7490392画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
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  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図1
  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図2
  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図3
  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図4A
  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図4B
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  • 特許-画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240520BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240520BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
H04N1/00 002B
G06F3/12 312
G06F3/12 332
G06F3/12 329
B41J29/38 401
B41J29/38 501
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020030783
(22)【出願日】2020-02-26
(65)【公開番号】P2021040298
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】P 2019154851
(32)【優先日】2019-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 祥晴
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-347977(JP,A)
【文献】特開2002-074350(JP,A)
【文献】特開2004-122630(JP,A)
【文献】特開2019-101906(JP,A)
【文献】特開2018-093288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
他の装置との間の通信の状態の監視結果を取得する取得手段と、
前記画像形成装置と前記他の装置の処理性能を比較する比較手段と、
前記監視結果に基づく前記通信を介したデータの送信に係る条件と前記比較手段による比較結果とに応じて、前記画像形成装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置によって印刷される画像を生成する印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信するか、前記他の装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置による印刷に係る指示を受け付けるための画面を生成する画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信するかを決定する決定手段と、
を有し、
前記画像形成装置が記憶する前記印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信した場合は、当該他の装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示し、
前記他の装置が記憶する前記画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信した場合は、前記印刷画像生成プログラムと前記画面生成プログラムとを実行することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記他の装置との間で確立された前記通信の状態の監視結果を取得する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記他の装置との間の通信の状態を監視する監視手段を更に備え、
前記取得手段は、前記監視手段から前記監視結果を取得する、
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記監視結果に基づく前記通信の帯域の広さが閾値を超える場合であって、前記画像形成装置の処理性能より前記他の装置の処理性能が高い場合、前記印刷画像生成プログラムを前記他の装置に送信して、当該他の装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記帯域の広さが前記閾値以下の場合に、前記他の装置に対して、送信した前記印刷画像生成プログラムの実行の停止または終了を指示する、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記他の装置からの応答を利用する処理が実行中の場合に、前記印刷画像生成プログラムの実行の停止または終了の指示を抑制する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷画像生成プログラムが前記他の装置に既に送信されている場合に、当該他の装置への当該印刷画像生成プログラムの送信を抑制する、請求項4~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
優先度の高い処理が実行中の場合に、前記他の装置への前記印刷画像生成プログラムの送信を抑制する、請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記比較手段は、前記画像形成装置による前記印刷画像生成プログラムの実行に係る性能を示す第1の性能情報と前記他の装置による前記印刷画像生成プログラムの実行に係る性能を示す第2の性能情報を比較する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置は、印刷手段を更に備え、
前記印刷画像生成プログラムを前記他の装置に送信して、当該他の装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示し、
当該印刷画像生成プログラムによって生成された前記画像を当該他の装置から取得する、
請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
画像形成装置と、情報処理装置と、を含み、
前記画像形成装置は、
前記情報処理装置との間の通信の状態の監視結果を取得する取得手段と、
前記画像形成装置と前記情報処理装置の処理性能を比較する比較手段と、
前記監視結果に基づく前記通信を介したデータの送信に係る条件と前記比較手段による比較結果とに応じて、前記画像形成装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置によって印刷される画像を生成する印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記情報処理装置に送信するか、前記情報処理装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置による印刷に係る指示を受け付けるための画面を生成する画面生成プログラムを前記情報処理装置から前記画像形成装置が受信するかを決定する決定手段と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記通信を介して前記画像形成装置から送信された前記印刷画像生成プログラムを受信する受信手段と、
前記画像形成装置からの前記指示に応じて、前記印刷画像生成プログラムを実行する実行手段と、
を有し、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置が記憶する前記印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記情報処理装置に送信した場合は、当該情報処理装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示し、
前記情報処理装置が記憶する前記画面生成プログラムを前記情報処理装置から前記画像形成装置が受信した場合は、前記印刷画像生成プログラムと前記画面生成プログラムとを実行することを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
画像形成装置の制御方法であって、
他の装置との間の通信の状態の監視結果を取得する取得ステップと、
前記画像形成装置と前記他の装置の処理性能を比較する比較ステップと、
前記監視結果に基づく前記通信を介したデータの送信に係る条件と前記比較ステップにおける比較結果とに応じて、前記画像形成装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置によって印刷される画像を生成する印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信するか、前記他の装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置による印刷に係る指示を受け付けるための画面を生成する画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信するかを決定する決定とステップと、
を含み、
前記画像形成装置が記憶する前記印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信した場合は、当該他の装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示し、
前記他の装置が記憶する前記画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信した場合は、前記印刷画像生成プログラムと前記画面生成プログラムとを実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1~10のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成装置、情報処理システム、画像形成装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ネットワーク技術の発展に伴い、1つの装置で実行される処理を、ネットワークを介して相互に接続された他の装置に実行させることで、当該処理の実行に伴う負荷を他の装置に分散させる技術が各種提案されている。また、原稿を読み取って画像データを形成する画像形成装置についても、原稿の読み取り結果に応じて生成された画像データに対する画像処理の実行に伴う負荷を、ネットワークを介して接続された情報処理装置に分散させる技術が各種検討されている。例えば、特許文献1及び2には、上述した負荷分散に係る技術の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-65284号公報
【文献】特開2015-61089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、負荷分散に係る技術を適用したとしても、必ずしもシステム全体として処理の効率化を図ることが可能となるとは限らない。例えば、負荷分散の適用に伴い、一部の装置に対する処理負荷が軽減されたとしても、処理の分散を実現するためのデータの転送に時間を要する場合や、一部の処理を実行する他の装置の性能が低い場合には、必ずしも処理時間が短縮されるとは限らない。
【0005】
本発明は上記の問題を鑑み、システム全体としてより効率的に処理を実行可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、他の装置との間の通信の状態の監視結果を取得する取得手段と、前記画像形成装置と前記他の装置の処理性能を比較する比較手段と、前記監視結果に基づく前記通信を介したデータの送信に係る条件と前記比較手段による比較結果とに応じて、前記画像形成装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置によって印刷される画像を生成する印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信するか、前記他の装置が記憶するプログラムであって、前記画像形成装置による印刷に係る指示を受け付けるための画面を生成する画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信するかを決定する決定手段と、を有し、前記画像形成装置が記憶する前記印刷画像生成プログラムを前記画像形成装置が前記他の装置に送信した場合は、当該他の装置に当該印刷画像生成プログラムの実行を指示し、前記他の装置が記憶する前記画面生成プログラムを前記他の装置から前記画像形成装置が受信した場合は、前記印刷画像生成プログラムと前記画面生成プログラムを実行することを特徴とする。
このような構成が適用されることで、例えば、他の装置との通信の状態に応じて、処理プログラムを他の装置に実行させるか否かを選択的に切り替えることも可能となる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、システム全体としてより効率的に処理を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】複合機のハードウェア構成の一例を示した図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
図3】情報処理システムの機能構成の一例を示した図である。
図4A】情報処理システムの処理の一例を示したフローチャートである。
図4B】情報処理システムの処理の一例を示したフローチャートである。
図4C】情報処理システムの処理の一例を示したフローチャートである。
図5】情報処理システムの実施例について説明するための図である。
図6】情報処理システムの処理の他の一例を示したフローチャートである。
図7】情報処理システムの処理の他の一例を示したフローチャートである。
図8】情報処理システムの処理の他の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本開示では、画像形成装置として複合機(デジタル複合機、MFP:Multi Function Peripheral)を適用した場合の一例について説明するが、本開示に係る技術の適用範囲を限定するものではない。すなわち、画像形成装置として、複合機以外の他の装置が適用されてもよい。
【0010】
<複合機のハードウェア構成>
図1を参照して、本実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例について説明する。複合機100は、制御部110と、スキャナ111と、プリンタ112と、操作部113とを含む。また、制御部110は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、ネットワークI/F105と、スキャナI/F106と、プリンタI/F107と、操作部I/F108とを含む。バス109は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、ネットワークI/F105と、スキャナI/F106と、プリンタI/F107と、操作部I/F108とを相互に接続する。
【0011】
CPU(Central Processing Unit)101は、複合機100の各種動作を制御する。例えば、CPU101は、複合機100全体の動作を制御してもよい。ROM(Read Only Memory)102は、CPU101で実行可能な制御プログラムやブートプログラム等を記憶する。具体的な一例として、ROM102は、ローダー、カーネル、及びアプリケーション等を記憶してもよい。RAM(Random Access Memory)103は、CPU101の主記憶メモリであり、ワークエリアまたは各種プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。HDD(Hard Disk Drive)104は、画像データなどの各種データや各種プログラムを記憶する。なお、HDD104に替えて、またはHDD104とともに、SSD(Solid State Drive)に代表される不揮発性メモリ等のような、HDD104以外の他の記憶装置が使用されてもよい。
【0012】
CPU101は、ROM102またはHDD104に記憶されたプログラムをRAM103に展開し、このプログラムを実行することで、原稿の読み取り、印刷、及び通信等の各種制御を行う。
【0013】
操作部I/F108は、制御部110に対して操作部113を接続するインタフェースである。操作部220は、ユーザからの操作、指示、または入力を受け付ける受付部としての役割を担う。操作部220としては、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボード等が利用可能である。
【0014】
プリンタI/F107は、制御部110に対してプリンタ112を接続するインタフェースである。制御部110は、プリンタ112に印刷させる画像データを、プリンタI/F107を介してプリンタ112に転送する。プリンタ112は、制御部110から転送される画像データを、紙等の記録媒体上に印刷する。
【0015】
スキャナI/F106は、制御部110に対してスキャナ111を接続するインタフェースである。スキャナ111は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F106を介してこの画像データを制御部110に入力する。制御部110は、スキャナ111により生成された画像データを、ファイル送信またはメール送信により他の装置に送信することが可能である。
【0016】
ネットワークI/F105は、制御部110を所定のネットワークに接続するインタフェースである。例えば、図1に示す例では、ネットワークI/F105は、制御部110をネットワーク190に接続している。これにより、制御部110は、ネットワークI/F105を利用することで、ネットワーク190に接続された外部装置に対する画像データや各種情報の送信や、当該外部装置から送信された各種データや各種情報の受信を行うことが可能となる。なお、後述する情報処理装置200が、ネットワーク190に接続される外部装置の一例に相当する。
また、ネットワークI/F105は、制御部110を互いに異なる複数のネットワークそれぞれに接続してもよい。具体的な一例として、ネットワークI/F105は、制御部110を、有線のネットワークと無線のネットワークとのそれぞれに接続してもよい。なお、この場合には、ネットワークI/F105は、複数のネットワークそれぞれに接続するためのデバイスを備えてもよい。また、他の一例として、複数のネットワークそれぞれについて個別にネットワークI/F105が設けられていてもよい。この場合には、各ネットワークに対応するネットワークI/F105のそれぞれは、対応するネットワークに接続するためのデバイスを備えてもよい。
【0017】
なお、ネットワーク190の種別は特に限定されない。具体的な一例として、ネットワーク190は、LAN(Local Area Network)、インターネット、専用線、または、WAN(Wide Area Network)等により構成されていてもよい。また、ネットワーク190は、有線のネットワークにより構成されていてもよいし、無線のネットワークにより構成されていてもよい。また、ネットワーク190は、複数のネットワークを含んでもよく、一部のネットワークとして、他のネットワークと異なる種別のネットワークが適用されてもよい。また、複合機100と外部装置との間の通信が論理的に確立されていればよく、ネットワーク190の物理的な構成は特に限定されない。具体的な一例として、複合機100と外部装置との間の通信が他の通信装置等により中継されてもよい。
なお、上記については、ネットワーク190に限らず、複合機100と外部装置との間の通信に利用される他のネットワークについても同様である。
【0018】
また、複合機100は、図示を省略したモデムに接続するためのインタフェースを備えていてもよい。この場合には、複合機100に当該インタフェースを介して接続されたモデムは、図示を省略したファクシミリ装置との間で画像データの送受信(ファクシミリ通信)を行ってもよい。
【0019】
なお、以降では、1つのCPU101が1つのメモリ(RAM103またはHDD104)を用いて、図3に示す機能や図4A図4Cに示す処理を実現するものとするが、必ずしも複合機100のハードウェア構成を限定するものではない。例えば、複数のCPUや複数のメモリが協働することで図3に示す機能や図4A図4Cに示す処理が実現されてもよい。
【0020】
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例について説明する。情報処理装置200は、ネットワーク190等を介して複合機100に接続される外部装置の一例に相当する。情報処理装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、ネットワークI/F205と、操作部I/F208と、操作部210とを含む。バス209は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、ネットワークI/F205と、操作部I/F208とを相互に接続する。
【0021】
CPU201は、情報処理装置200の各種動作を制御する。例えば、CPU201は、情報処理装置200全体の動作を制御してもよい。ROM202は、CPU201で実行可能な制御プログラムやブートプログラム等を記憶する。具体的な一例として、ROM202は、ローダー、カーネル、及びアプリケーション等を記憶してもよい。RAM203は、CPU201の主記憶メモリであり、ワークエリアまたは各種プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。HDD204は、画像データなどの各種データや各種プログラムを記憶する。なお、HDD204に替えて、またはHDD204とともに、SSDに代表される不揮発性メモリ等のような、HDD204以外の他の記憶装置が使用されてもよい。
【0022】
CPU201は、ROM202またはHDD204に記憶されたプログラムをRAM203に展開し、このプログラムを実行することで、情報処理装置200が有する各種機能の制御を行う。
【0023】
操作部I/F208は、情報処理装置200の各構成に対して操作部210を接続するインタフェースである。操作部220は、ユーザからの操作、指示、または入力を受け付ける受付部としての役割を担う。操作部220としては、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが利用可能である。
【0024】
ネットワークI/F205は、情報処理装置200の各構成を所定のネットワークに接続するインタフェースである。例えば、図2に示す例では、ネットワークI/F205は、情報処理装置200の各構成をネットワーク190に接続している。これにより、例えば、CPU201は、ネットワークI/F205を利用することで、ネットワーク190に接続された複合機100に対する各種データや各種情報の送信や、当該複合機100から送信された各種データや各種情報の受信を行うことが可能となる。
また、ネットワークI/F205は、情報処理装置200の各構成を互いに異なる複数のネットワークそれぞれに接続してもよい。具体的な一例として、ネットワークI/F205は、情報処理装置200の各構成を、有線のネットワークと無線のネットワークとのそれぞれに接続してもよい。なお、この場合には、ネットワークI/F205は、複数のネットワークそれぞれに接続するためのデバイスを備えてもよい。また、他の一例として、複数のネットワークそれぞれについて個別にネットワークI/F205が設けられていてもよい。この場合には、各ネットワークに対応するネットワークI/F205のそれぞれは、対応するネットワークに接続するためのデバイスを備えてもよい。
【0025】
なお、以降では、1つのCPU201が1つのメモリ(RAM203またはHDD204)を用いて、図3に示す機能や図4A図4Cに示す処理を実現するものとするが、必ずしも情報処理装置200のハードウェア構成を限定するものではない。例えば、複数のCPUや複数のメモリが協働することで図3に示す機能や図4A図4Cに示す処理が実現されてもよい。
【0026】
<情報処理システムの機能構成>
図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例について説明する。情報処理システム1は、複合機100と、情報処理装置200とを含む。複合機100は、図1を参照して説明した複合機100に相当する。また、情報処理装置200は、図2を参照して説明した情報処理装置200に相当する。なお、複合機100と情報処理装置200とはネットワーク190を介して接続されるものとする。
【0027】
複合機100は、制御部310と、通信監視部320と、情報送受信部330と、プログラム転送部340とを含む。また、情報処理装置200は、制御部315と、通信監視部325と、情報送受信部335と、プログラム転送部345とを含む。なお、制御部315は、複合機100における制御部310に対応しており、機能を実現する主体が情報処理装置200である点を除けば、制御部310と実質的に同様の機能となる。同様に、通信監視部320及び通信監視部325、情報送受信部330及び情報送受信部335、並びに、プログラム転送部340及びプログラム転送部345のそれぞれが対応している。そこで、以降では、特に複合機100の機能構成に着目して説明し、情報処理装置200の機能構成については詳細な説明を省略するものとする。すなわち、情報処理装置200の各部の処理については、複合機100側の対応する各部の処理において、主体を情報処理装置200とし、通信の相手を複合機100として読み替えたものに相当する。
【0028】
通信監視部320は、複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態を監視する。例えば、通信監視部320は、複合機100と情報処理装置200との間の通信の帯域の広さ(換言すると、通信速度)の変化を監視してもよい。
より具体的な一例として、複合機100と情報処理装置200との間の通信として、有線のネットワークを介した通信(有線接続の通信)と、無線のネットワークを介した通信(無線接続の通信)と、を選択的に切り替えて利用可能であるものとする。この場合には、通信監視部320は、複合機100と情報処理装置200との間の通信として、有線接続の通信と無線接続の通信とのいずれが利用されているかに応じて、通信の帯域の広さを認識してもよい。
一般的には、有線接続の通信の方が、無線接続の通信に比べて帯域が広く、短時間により容量の大きいデータを伝送することが可能である。そのため、例えば、通信監視部320は、有線接続の通信が使用されている場合には通信により広い帯域が利用可能であると認識し、無線接続の通信が使用されている場合には利用可能な帯域が制限されていると認識してもよい。
このように、通信監視部320は、複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態のうち、特に、上記帯域の広さ等のような、当該通信を介したデータの送信に影響を及ぼし得る状態を監視の対象とする。
なお、以降の説明では、上記した有線接続の通信のように、より広い帯域を利用可能な通信を便宜上「広帯域通信」とも称し、上記した無線接続の通信のように、利用可能な帯域が制限されている通信を便宜上「狭帯域通信」とも称する。
【0029】
プログラム転送部340は、情報処理装置200との間で各種機能を実現するための処理プログラムの送受信を行う。本実施形態においては、例えば、図5を参照して後述する印刷画像生成プログラム500や画面生成プログラム501が、当該処理プログラムの一例に相当する。
【0030】
情報送受信部330は、情報処理装置200との間で各種情報や各種データの送受信を行う。なお、本実施形態では、便宜上、情報送受信部330は、上記処理プログラム以外の他の情報やデータを、情報処理装置200との間での送受信の対象とするものとする。具体的な一例として、情報送受信部330は、情報処理装置200や複合機100の上記処理プログラムの実行に係る処理能力に関する処理能力情報を、情報処理装置200との間で送受信してもよい。また、他の一例として、情報送受信部330は、印刷対象となる画像データや、複合機100の操作に係る操作画面を所定の出力部に表示させるためのデータ等を、情報処理装置200との間で送受信してもよい。
【0031】
制御部310は、通信監視部320、情報送受信部330、及びプログラム転送部340それぞれの動作を制御する。例えば、制御部310は、情報送受信部330の動作を制御することで、複合機100の処理能力情報を情報処理装置200に送信させ、情報処理装置200の処理能力情報を当該情報処理装置200から取得させてもよい。
また、制御部310は、通信監視部320による複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態の監視結果に応じて、プログラム転送部340に対して情報処理装置200への処理プログラムの転送を指示してもよい。具体的には、制御部310は、情報処理装置200との通信に利用可能な帯域の広さ等のように、当該通信を介したデータの送信に係る条件に応じて、プログラム転送部340に対して情報処理装置200への処理プログラムの転送を指示してもよい。より具体的には、制御部310は、情報処理装置200との通信を介した処理プログラムの送信に係る条件(例えば、広帯域通信が利用可能か否か等)に応じて、プログラム転送部340に対して情報処理装置200への当該処理プログラムの転送を指示してもよい。
また、制御部310は、情報処理装置200との間の通信が確立されている場合に、当該通信の状態の監視結果に応じて、プログラム転送部340に対して情報処理装置200への処理プログラムの転送を指示してもよい。
【0032】
<処理>
図4A図4Cを参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例について説明する。
【0033】
まず、図4Aについて説明する。図4Aに示す処理は、制御部310及び制御部315のそれぞれが所定の契機で実行する処理である。具体的な一例として、制御部310及び制御部315のそれぞれは、図4Aに示す処理を、所定の期間ごとに定期的に実行してもよい。なお、前述したように、制御部310と制御部315とのそれぞれが実行する処理は、処理の主体となる装置が異なる点を除けば実質的に同様である。そこで、制御部310が図4Aに示す処理を実行する場合について説明を行い、制御部315が図4Aに示す処理を実行する場合については詳細な説明は省略する。
【0034】
S400において、制御部310は、通信監視部320による複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態の監視結果に基づき、情報処理装置200との通信に広帯域通信が利用可能か否かを判定する。
例えば、制御部310は、情報処理装置200との通信の帯域の広さ(例えば、帯域幅)が閾値を超えるか否かを判定することで、情報処理装置200との通信に広帯域通信が利用可能か否かを判定してもよい。具体的には、制御部310は、情報処理装置200との通信の帯域の広さが閾値を超える場合には、情報処理装置200との通信に広帯域通信が利用可能と判定してもよい。これに対して、制御部310は、情報処理装置200との通信の帯域の広さが閾値以下の場合には、情報処理装置200との通信に広帯域通信を利用することが困難であると判定してもよい。
なお、S400の処理のうち、通信監視部320による複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態の監視に係る処理が、他の装置との間の通信の状態を監視する監視処理の一例に相当する。また、S400の処理のうち、制御部310が、通信監視部320から上記監視結果を取得する処理が、他の装置との間の通信の状態の監視結果を取得する取得処理の一例に相当する。
【0035】
制御部310は、S400において情報処理装置200との通信に広帯域通信が利用可能と判定した場合には、処理をS410に進める。この場合には、S410において、制御部310は、処理プログラムの転送処理を実行する。なお、処理プログラムの転送処理の詳細については、図4Bを参照して別途後述する。
【0036】
一方で、制御部310は、S400において情報処理装置200との通信に広帯域通信の利用が困難であると判定した場合には、処理をS430に進める。この場合には、S430において、制御部310は、処理プログラムの終了処理を実行する。なお、処理プログラムの終了処理の詳細については、図4Cを参照して別途後述する。
【0037】
続いて、図4Bについて説明する。図4Bは、図4AにおけるS410の処理(すなわち、プログラムの転送処理)の一例について示している。
【0038】
S411において、制御部310は、情報送受信部330に通信相手の処理性能情報を取得させる。なお、通信相手とは、例えば、複合機100と情報処理装置200との間の関係に着目すると、複合機100から見た場合には情報処理装置200に相当し、情報処理装置200から見た場合には複合機100に相当する。そのため、制御部310が処理の主体となる場合には、情報送受信部330に情報処理装置200の処理性能情報を取得させることとなる。情報送受信部330は、制御部310からの指示に応じて、ネットワークを介して情報送受信部335から情報処理装置200の処理性能情報を取得し、当該処理性能情報を制御部310に通知する。
なお、処理プログラムの実行に係る処理性能を評価することが可能であれば、その方法は特に限定されない。具体的な一例として、CPUのクロック周波数やコア数、搭載されたメモリの容量等が、処理プログラムの実行に係る処理性能の評価に利用されてもよい。そのため、処理性能情報の内容については、処理プログラムの実行に係る処理性能の評価方法に応じて適宜変更されてもよい。
なお、複合機100から見た場合に、当該複合機100による処理プログラムの実行に係る処理性能情報が「第1の性能情報」の一例に相当する。また、この場合には、情報処理装置200による処理プログラムの実行に係る処理性能情報が「第2の性能情報」の一例に相当する。また、情報処理装置200から見た場合には、当該情報処理装置200による処理プログラムの実行に係る処理性能情報が「第1の性能情報」の一例に相当する。また、この場合には、複合機100による処理プログラムの実行に係る処理性能情報が「第2の性能情報」の一例に相当する。
【0039】
S412において、制御部310は、複合機100の処理性能情報と、情報処理装置200の処理性能情報と、を比較することで、通信相手である情報処理装置200が複合機100に比べて処理性能がより高いか否かを判定する。
【0040】
制御部310は、S412において通信相手である情報処理装置200が複合機100に比べて処理性能が高いと判定した場合には、処理をS413に進める。
S413において、制御部310は、プログラム転送部340に対して処理プログラムの送信を指示する。プログラム転送部340は、制御部310からの当該指示を受けて、対象となる処理プログラムを情報処理装置200に送信する。プログラム転送部340により送信された処理プログラムは、情報処理装置200側のプログラム転送部345により受信される。
S414において、制御部310は、情報送受信部330に対して、情報処理装置200への上記処理プログラムの実行に係る指示の送信を指示する。情報送受信部330は、制御部310からの当該指示を受けて、上記処理プログラムの実行に係る指示を情報処理装置200に送信する。情報送受信部330により送信された上記指示は、情報処理装置200側の情報送受信部335により受信される。そして、情報処理装置200側の制御部315は、S414において情報送受信部335が受信した指示に基づき、S413においてプログラム転送部345が受信した処理プログラムを実行することとなる。また、この場合には、制御部310は、情報処理装置200からの当該処理プログラムの実行結果の取得を情報送受信部330に指示してもよい。
なお、S413及びS414の処理が、処理プログラムを他の装置に送信し、当該他の装置に当該処理プログラムの実行を指示する制御処理の一例に相当する。
【0041】
一方で、制御部310は、S412において通信相手である情報処理装置200が複合機100に比べて処理性能が低いと判定した場合には、処理をS415に進める。
S415において、制御部310は、プログラム転送部340に対して、情報処理装置200からの処理プログラムの取得を指示してもよい。この場合には、プログラム転送部340は、制御部310からの当該指示に応じて、情報処理装置200から送信された処理プログラムを受信する。また、制御部310は、情報処理装置200からの処理プログラムの取得が行われると、処理をS416に進める。
S416において、制御部310は、情報送受信部330に対して、情報処理装置200から送信された上記処理プログラムの実行に係る指示の待ち受けを指示する。情報送受信部330は、制御部310からの当該指示に応じて、情報処理装置200からの上記処理プログラムの実行に係る指示の待ち受けを開始する。そして、情報送受信部330は、情報処理装置200からの当該指示を受け付けると、当該指示を受け付けたことを制御部310に通知する。制御部310は、情報送受信部330からの当該通知を受けて、処理をS417に進める。
S417において、制御部310は、S415において受信された処理プログラムを実行する。また、この場合には、制御部310は、当該処理プログラムの実行結果に応じた情報を情報処理装置200に返送するように、情報送受信部330に指示してもよい。
【0042】
なお、他の一例として、制御部310は、S412において通信相手である情報処理装置200が複合機100に比べて処理性能が低いと判定した場合に、情報処理装置200からの処理プログラムの受信を行わなくてもよい。この場合には、当該処理プログラムは、情報処理装置200側で実行されることとなる。
【0043】
続いて、図4Cについて説明する。図4Cは、図4AにおけるS430の処理(すなわち、プログラムの終了処理)の一例について示している。
【0044】
S431において、制御部310は、情報処理装置200から受信した処理プログラムが存在するか否かを判定する。
制御部310は、S431において情報処理装置200から受信した処理プログラムが存在しないと判定した場合には、処理をS432に進める。
S432において、制御部310は、従前に情報処理装置200に対して処理プログラムの送信が行われている場合には、情報処理装置200に対する当該処理プログラムの停止または終了に係る指示の送信を情報送受信部330に指示する。情報送受信部330は、制御部310からの当該指示に応じて、情報処理装置200に対して、上記処理プログラムの停止または終了に係る指示を送信する。この場合には、情報処理装置200は、上記処理プログラムを実行している場合には、情報送受信部330から当該指示に応じて当該処理プログラムの動作を停止または終了させる。
なお、制御部310は、従前に情報処理装置200に対して処理プログラムの送信が行われていない場合には、S432の処理をスキップしてもよい。
【0045】
一方で、制御部310は、S431において情報処理装置200から受信した処理プログラムが存在すると判定した場合には、処理をS433に進める。
S433において、制御部310は、情報処理装置200からの上記処理プログラムの停止または終了に係る指示の待ち受けを、情報送受信部330に対して指示する。情報送受信部330は、制御部310からの当該指示に応じて、情報処理装置200からの上記処理プログラムの停止または終了に係る指示の待ち受けを開始する。そして、情報送受信部330は、情報処理装置200からの当該指示を受け付けると、当該指示を受け付けたことを制御部310に通知する。制御部310は、情報送受信部330からの当該通知を受けて、処理をS436に進める。
S436において、制御部310は、従前に実行を開始した上記処理プログラムの動作を停止または終了させる。また、制御部310は、上記処理プログラムの動作を終了させた場合には、当該処理プログラムのデータを破棄してもよい。
なお、制御部310は、上記処理プログラムの実行を開始していない場合には、当該処理プログラムの停止または終了に係る処理をスキップしてもよい。
【0046】
<実施例>
以下に、本実施形態に係る情報処理システム1の実施例について説明する。
【0047】
(実施例1)
まず、図5を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の実施例1について説明する。図5に示す例では、複合機100と情報処理装置200との間で、その時々の状況に応じて一方から他方に処理プログラムを転送することで、他方が当該処理プログラムを実行する場合の一例について示している。
【0048】
図5に示す例では、複合機100の記憶領域(例えば、ROM102やHDD104等)には、印刷画像生成プログラム500aが記憶されている。印刷画像生成プログラム500aは、原稿の読み取り結果に応じた印刷画像の生成、印刷画像に対する画像処理、及び用紙等の印刷媒体に対する印刷画像の印刷等を実現するための処理プログラムである。また、情報処理装置200の記憶領域(例えば、ROM202やHDD204等)には、画面生成プログラム501aが記憶されている。画面生成プログラム501aは、複合機100への原稿の印刷(例えば、コピー等)に係る指示を受け付けるために出力部(例えば、操作部210の画面等)を介して提示される操作画面を生成するための処理プログラムである。
以上のような前提のもとで、複合機100と情報処理装置200との間のネットワークの状態や、複合機100及び情報処理装置200それぞれの性能に応じた、各処理プログラムの実行に係る動作の一例について、図5(a)~図5(c)に分けて説明する。
【0049】
まず、図5(a)について説明する。図5(a)は、複合機100と情報処理装置200との間の通信に狭帯域通信が利用される場合の動作の一例を示している。この場合には、複合機100と情報処理装置200との間の通信により送受信される情報やデータの量がより少なくなるように制限される。
具体的な一例として、情報処理装置200が画面生成プログラム501aを実行することで、情報処理装置200側の出力部を介して操作画面がユーザに提示される。情報処理装置200は、当該操作画面を介してユーザから受け付けた原稿の印刷に係る指示に基づき、当該印刷を実行するためのコマンドや、当該コマンドに適用されるパラメータ等に関する情報等を複合機100に送信する。
複合機100は、情報処理装置200から送信されるコマンドやパラメータに関する情報等に基づき、印刷画像生成プログラム500aを実行することで、原稿の読み取り、印刷画像の生成、印刷画像に対する画像処理、及び印刷画像の印刷等に係る処理を実行する。
【0050】
次いで、図5(b)について説明する。図5(b)は、複合機100と情報処理装置200との間の通信に広帯域通信が利用可能であり、かつ複合機100の処理能力が情報処理装置200よりも高い場合の動作の一例を示している。
この場合には、情報処理装置200は、情報処理装置200側の記憶領域に記憶された画面生成プログラム501aを複合機100に転送し、当該画面生成プログラム501aの実行を複合機100に指示する。画面生成プログラム501bは、情報処理装置200から複合機100に転送された画面生成プログラム501aを示している。そして、情報処理装置200は、複合機100から画面生成プログラム501bの実行結果に応じた操作画面の出力に係る情報を取得し、当該情報に基づき当該操作画面を出力部に表示させる。
なお、複合機100による印刷画像生成プログラム500aの実行に伴う動作については、図5(a)に示す例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0051】
図5(b)に示す例では、複合機100と情報処理装置200との間の通信に広帯域通信が利用される。そのため、狭帯域通信が利用される場合に比べて、印刷画像生成プログラム500aの転送に係る時間の増加をより短く抑えることが可能である。また、前述のとおり、情報処理装置200に比べて複合機100の処理能力が高い。そのため、複合機100による画面生成プログラム501bの実行に係る処理時間を、情報処理装置200が画面生成プログラム501aを実行する場合に比べてより短く抑えることが可能となる。以上により、図5(b)に示す例では、情報処理装置200が画面生成プログラム501aを実行することで操作画面を生成する場合に比べて、システム全体として、当該操作画面の生成に係る処理の時間をより短縮することが可能となる。
また、図5(b)に示す例では、情報処理装置200が「第1の情報処理装置」の一例に相当し、複合機100が「第2の情報処理装置」の一例に相当する。
【0052】
次いで、図5(c)について説明する。図5(c)は、複合機100と情報処理装置200との間の通信に広帯域通信を利用可能であり、かつ情報処理装置200の処理能力が複合機100よりも高い場合の動作の一例を示している。
なお、情報処理装置200による画面生成プログラム501aの実行に伴う動作については、図5(a)に示す例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
複合機100は、複合機100側の記憶領域に記憶された印刷画像生成プログラム500aを情報処理装置200に転送し、当該印刷画像生成プログラム500aの実行を情報処理装置200に指示する。印刷画像生成プログラム500bは、複合機100から情報処理装置200に転送された印刷画像生成プログラム500aを示している。
この場合には、複合機100は、原稿の読み取り結果やプリントジョブ等に関する情報を、情報処理装置200に転送する。情報処理装置200は、印刷画像生成プログラム500bを実行することで、複合機100から転送される当該情報に基づき、印刷画像の生成や、当該印刷画像に対する画像処理等を実行し、その結果として得られる印刷画像のデータを複合機100に返送する。複合機100は、情報処理装置200から返送される印刷画像のデータに基づき、プリンタ112に当該印刷画像を印刷させる。
【0053】
図5(c)に示す例では、複合機100と情報処理装置200との間の通信に広帯域通信が利用される。そのため、狭帯域通信が利用される場合に比べて、印刷画像生成プログラム500a、原稿画像、及びプリントジョブ等の転送に係る時間の増加をより短く抑えることが可能である。また、前述のとおり、複合機100に比べて情報処理装置200の処理能力が高い。そのため、情報処理装置200による印刷画像生成プログラム500bの実行に係る処理時間を、複合機100が印刷画像生成プログラム500aを実行する場合に比べてより短く抑えることが可能となる。以上により、図5(c)に示す例では、情報処理装置200が画面生成プログラム501aを実行することで操作画面を生成する場合に比べて、システム全体として、当該操作画面の生成に係る処理の時間をより短縮することが可能となる。
また、図5(c)に示す例では、複合機100が「第1の情報処理装置」の一例に相当し、情報処理装置200が「第2の情報処理装置」の一例に相当する。
【0054】
なお、装置間で転送される処理プログラムの数や種別は特に限定されない。例えば、複数の装置間において、実行対象となる処理プログラム単体が転送されてもよい。また、他の一例として、複数の装置間において、実行対象となる処理プログラムに加えて、当該処理プログラムの実行に際し使用される他の処理プログラムやデータが転送されてもよい。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1に依れば、複数の装置間の通信に利用可能な帯域の広さに応じて、一部の装置から他の装置に処理プログラムを転送し、当該処理プログラムを当該他の装置に実行させることが可能となる。これにより、例えば、一部の装置で実行される処理プログラムを、より性能の高い他の装置に実行させることで、システム全体として当該処理プログラムの実行に伴う動作をより効率化させることが可能となる。
【0056】
(実施例2)
次いで、本実施形態に係る情報処理システム1の実施例2について説明する。実施例1では、制御部310がS412において通信相手の処理能力を評価し、情報処理装置200が複合機100に比べて処理能力が高いと判定した場合には、処理をS413に進めプログラムの送信処理を指示していた。これに対して、本実施例では、複合機100と情報処理装置200との間のプログラムの転送に係る処理をより効率化する手法の一例について説明する。
【0057】
例えば、図6は、本実施例に係る情報処理システム1の処理の一例を示したフローチャートである。本実施例では、複合機100と情報処理装置200との間でのプログラムの転送が重複して実行される事態の発生を抑制することで、通信帯域をより効率的に利用可能とする。
【0058】
具体的には、図6に示す一連の処理は、図4Bに示す一連の処理のうち一部の処理を変更したものであり、図4Bに示す処理に替えて実行される。なお、図4A図4C、及び図5に示す処理については、本実施例においても同様に適用される。そこで、以降では、主に、図6に示す処理について、特に図4Bに示す処理と異なる部分に着目して説明を行い、上述した実施形態と同様の部分については詳細な説明は省略する。
【0059】
図6において、S411及びS412の処理は、図4Bに示す処理と同様のため詳細な説明は省略する。
【0060】
まず、複合機100側の動作に着目する。複合機100側の制御部310は、S412において通信相手である情報処理装置200が複合機100に比べて処理性能が高いと判定した場合には、処理をS611に進める。S611において、制御部310は、情報送受信部330に対して、情報処理装置200への処理プログラムの送信前における確認を指示する。情報送受信部330は、制御部310からの指示を受けて、情報処理装置200に対して、送信対象となる処理プログラムが既に送信済か否かの確認を依頼する。具体的には、情報送受信部330は、送信対象となる処理プログラムを一意に特定可能な情報を情報処理装置200に送信し、当該情報処理装置200からの応答を待ち受ける。上記処理プログラムを一意に特定可能な情報としては、例えば、処理プログラム全体の暗号学的ハッシュ関数(例えば、SHA-256関数等)を利用して算出される値(ハッシュ値)等を利用することが可能である。情報送受信部330により送信された上記情報は、情報処理装置200側の情報送受信部335により受信される。
【0061】
ここで、情報処理装置200側の動作に着目する。情報処理装置200側の制御部315は、S412において通信相手である複合機100が情報処理装置200に比べて処理性能が高くないと判定することとなるため、処理をS613に進める。S613において、制御部315は、情報送受信部335が受信した情報に基づき、情報送受信部335に対して、複合機100からの処理プログラムの受信前における確認を指示する。
S614において、情報送受信部335は、制御部315からの指示を受けて、複合機100がこれから送信しようとしている処理プログラムを受信済か否かを確認する。具体的には、情報送受信部335は、複合機100から送信された情報に基づき、対象となる上記処理プログラムが所定の記憶領域に既に記憶されているか否かを確認する。そして、情報送受信部335は、対象となる処理プログラムが既に記憶されている場合には受信済を示す応答を複合機100側に返送し、当該処理プログラムが記憶されていない場合には未受信を示す応答を複合機100側に返送する。
【0062】
ここで、改めて複合機100側の動作に着目する。情報処理装置200側の情報送受信部335から送信された応答は、複合機100側の情報送受信部330により受信される。
S612において、複合機100側の制御部310は、情報処理装置200から受信した応答に基づき、対象となる処理プログラムが既に送信済か否かを判定する。
制御部310は、S612において対象となる処理プログラムが送信済ではないと判定した場合には、処理をS413に進める。この場合には、S413において、プログラム転送部340により対象となる処理プログラムの送信処理が実行される。
一方で、制御部310は、S612において対象となる処理プログラムが既に送信済であると判定した場合には、処理をS414に進める。この場合には、対象となる処理プログラムの送信処理の実行が抑制されることとなる。
なお、以降の複合機100側の処理については、図4Bに示す例と同様である。
【0063】
ここで、改めて情報処理装置200側の動作に着目する。
S614において、情報処理装置200側の制御部315は、S613における対象となる処理プログラムの確認結果に基づき、当該処理プログラムが受信済か否かを判定する。
制御部315は、S614において対象となる処理プログラムが受信済ではないと判定した場合には、処理をS415に進める。この場合には、S415において、プログラム転送部340により対象となる処理プログラムの送信処理が実行される。
また、S615において、プログラム転送部340は、上記処理プログラムを一意に特定可能な情報を所定の記憶領域に記憶させる。
一方で、制御部315は、S614において対象となる処理プログラムが受信済であると判定した場合には、処理をS416に進める。この場合には、対象となる処理プログラムの受信処理の実行や、当該処理プログラムを一意に特定可能な情報の記憶に係る処理の実行が抑制されることとなる。
なお、以降の情報処理装置200側の処理については、図4Bに示す例と同様である。
【0064】
以上のような制御が適用されることで、既に転送済の処理プログラムが改めて転送される事態の発生が抑制されることとなるため、通信帯域をより効率的に利用することが可能となる。
【0065】
(実施例3)
次いで、本実施形態に係る情報処理システム1の実施例3について説明する。実施例1では、定期的に図4AのS400において、制御部310が、通信監視部320による複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態を監視し、監視結果に応じて、S410やS430の処理を実行している。一方で、複合機100が他の重要な処理を実行する場合に、処理プログラムの転送が行われていない方が望ましい場合もある。具体的な一例として、ファクシミリの送受信処理は、通信規約が厳密に定められており、リアルタイム性が求められているため、当該処理が実行されている状況下では、処理プログラムの転送に係る処理が実行されない方が望ましい場合もある。そこで、本実施例では、複合機100における所定の処理の実行状況に応じて、処理プログラムの転送に係る処理を抑制する場合の一例について説明する。
【0066】
例えば、図7は、本実施例に係る情報処理システム1の処理の一例を示したフローチャートである。図7に示す一連の処理は、図4Aに示す一連の処理のうち一部の処理を変更したものであり、図4Aに示す処理に替えて実行される。なお、図4B図4C、及び図5に示す処理については、本実施例においても同様に適用される。そこで、以降では、主に、図7に示す処理について、特に図4Aに示す処理と異なる部分に着目して説明を行い、上述した実施形態と同様の部分については詳細な説明は省略する。
【0067】
図7に示す一連の処理は、複合機100の制御部310が所定の契機で実行する。具体的な一例として、制御部310は、図7に示す一連の処理を、所定の期間ごとに定期的に実行してもよい。また、他の一例として、制御部310は、所定のトリガに基づき、図7に示す一連の処理を実行してもよい。
【0068】
S711において、制御部310は、複合機100が実行する処理のうち、優先度の高い処理(例えば、優先度を示す値が閾値以上の処理)が実行中か否かを判定する。
制御部310は、S711において優先度の高い処理が実行されていると判定した場合には、図7に示す一連の処理を終了する。
一方で、制御部310は、S711において優先度の高い処理が実行されていないと判定した場合には、処理をS400に進める。この場合には、図4Aに示す例と同様に、S400以降の処理が実行されることとなる。なお、S400以降の処理については、図4Aに示す例と同様のため、詳細な説明は省略する。
【0069】
以上のような制御が適用されることで、複合機100において優先度の高い処理が実行されている場合には、処理プログラムの転送に係る処理の実行が抑制される。これにより、処理プログラムの転送に係る処理の実行に伴う、優先度の高い処理への影響を抑制することが可能となる。
【0070】
(実施例4)
次いで、本実施形態に係る情報処理システム1の実施例4について説明する。実施例1では、定期的に図4AのS400において、制御部310が、通信監視部320による複合機100と情報処理装置200との間の通信の状態を監視し、広帯域通信の利用が困難な場合に、S430においてプログラムの終了処理を実行している。一方で、複合機100が情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理を実行している場合には、プログラムの終了処理が実行されない方が望ましい場合もある。
具体的な一例として、図5(c)に示す例のような情報処理装置200において印刷画像の生成プログラムの実行中に、広帯域通信の利用が困難となり、プログラムの終了処理が実行されることで、複合機100が印刷画像を受け取ることが困難となる場合がある。このような状況下では、例えば、印刷画像の生成に係る処理を改めて実行することとなる場合がある。
そこで、本実施例では、複合機100における情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理の実行状況に応じて、プログラムの終了処理を抑制する場合の一例について説明する。
【0071】
例えば、図8は、本実施例に係る情報処理システム1の処理の一例を示したフローチャートである。図8に示す一連の処理は、図4Aに示す一連の処理のうち一部の処理を変更したものであり、図4Aに示す処理に替えて実行される。なお、図4B図4C、及び図5に示す処理については、本実施例においても同様に適用される。そこで、以降では、主に、図8に示す処理について、特に図4Aに示す処理と異なる部分に着目して説明を行い、上述した実施形態と同様の部分については詳細な説明は省略する。
【0072】
図8に示す一連の処理は、複合機100の制御部310が所定の契機で実行する。具体的な一例として、制御部310は、図8に示す一連の処理を、所定の期間ごとに定期的に実行してもよい。また、他の一例として、制御部310は、所定のトリガに基づき、図8に示す一連の処理を実行してもよい。
【0073】
S400の処理については、図4Aに示す例と同様のため詳細な説明は省略する。
制御部310は、S400において広帯域通信の利用が困難であると判定した場合には、処理をS810に進める。S810において、制御部310は、複合機100が情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理を実行中か否かを判定する。
制御部310は、S810において、複合機100が情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理を実行中であると判定した場合には、図8に示す一連の処理を終了する。
一方で、制御部310は、S810において、複合機100が情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理を実行中でないと判定した場合には、処理をS430に進める。この場合には、図4Aに示す例と同様に、S430として示したプログラムの終了処理が実行されることとなる。なお、以降の処理については、図4Aに示す例と同様のため、詳細な説明は省略する。
【0074】
以上のような制御が適用されることで、複合機100において情報処理装置200から応答として送信されるデータを利用する処理が実行されている場合に、プログラムの終了処理の実行を抑制することが可能となる。これにより、プログラムの終了処理の実行に伴い少なくとも一部の処理が中断され、当該処理が改めて実行されるような事態の発生を防止することが可能となる。
【0075】
(補足)
なお、上述した実施例については、個々に適用される場合のみに限らず、例えば、複数の実施例の組み合わせが適用されてもよい。具体的な一例として、図4Aに示す処理に替えて、図7に示す処理と図8に示す処理との組み合わせ(すなわち、実施例3及び4それぞれに係る処理の組み合わせ)が適用されてもよい。また、実施例3及び4において、図4Bに相当する処理に替えて、図6に示す処理(すなわち、実施例2に係る処理)が適用されてもよい。
【0076】
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0077】
また、図1及び図3を参照して説明したハードウェア構成及び機能構成はあくまで一例であり、複合機100のハードウェア構成及び機能構成を限定するものではない。すなわち、本開示に係る技術思想を逸脱しない範囲で、一部の構成が適宜変更されてもよい。
例えば、図1に示す複合機100のハードウェア構成のうち、一部の構成が複合機100の外部に外付けされていてもよい。より具体的な一例として、スキャナ111、プリンタ112、及び操作部113のうち少なくともいずれかが、複合機100の外部に外付けされていてもよい。
また、他の一例として、図3に示す複合機100の機能構成のうち、一部の機能が複合機100とは異なる他の装置により実現されてもよい。より具体的な一例として、通信監視部320に相当する機能が他の装置により実現されてもよい。なお、図3に示す複合機100の機能構成のうち少なくとも制御部310を実現する装置が、他の装置との間の通信の状態に応じて、処理プログラムを他の装置に送信して、当該他の装置に当該処理プログラムの実行を指示する「情報処理装置」の一例に相当する。
【0078】
同様に、図2及び図3を参照して説明したハードウェア構成及び機能構成はあくまで一例であり、情報処理装置200のハードウェア構成及び機能構成を限定するものではない。すなわち、本開示に係る技術思想を逸脱しない範囲で、一部の構成が適宜変更されてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、主に2つの装置間の関係に着目して、一方の装置が他方の装置に対して処理プログラムを送信し、当該他の装置に対して当該処理プログラムの実行を指示する場合の一例にいて説明した。しかしながら、同内容は必ずしも本開示に係る技術の適用範囲を限定するものでない。
例えば、処理プログラムの送信元となる装置と、当該処理プログラムの送信先となる装置と、が1:mの関係(mは1以上の整数)となるようにシステムを構成することも可能である。具体的には、1つの装置が、他の複数の装置に対して処理プログラムを送信し、当該他の複数の装置に対して当該処理プログラムの実行を指示する構成とすることも可能である。このような構成により、1つの装置で実行される処理プログラムを、他の複数の装置に連携して処理させる(例えば、並列処理させる)ことも可能である。
また、他の一例として、処理プログラムの送信元となる装置と、当該処理プログラムの送信先となる装置と、がn:1の関係(nは1以上の整数)となるようにシステムを構成することも可能である。具体的には、複数の装置が相互に連携して処理プログラムを実行する状況下において、当該処理プログラムを他の1つの装置に送信して実行させる構成とすることも可能である。
また、上記した例をさらに組み合わせることで、処理プログラムの送信元となる装置と、当該処理プログラムの送信先となる装置と、がn:mの関係(n、mのそれぞれは1以上の整数)となるようにシステムを構成することも可能である。
【符号の説明】
【0080】
1 情報処理システム
100 複合機
200 情報処理装置
310、315 制御部
320、325 通信監視部
330、335 情報送受信部
340、345 プログラム転送部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8