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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】冷却装置
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20240520BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20240520BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20240520BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
F25D23/00 301G
F25D23/00 301Q
F25D23/00 301Z
F25D23/00 302Z
F25D11/00 101B
F25D29/00 Z
F25D23/02 303M
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020077363
(22)【出願日】2020-04-24
(65)【公開番号】P2021173470
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】張 馨月
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-524939(JP,A)
【文献】特開2000-154966(JP,A)
【文献】特開2013-181734(JP,A)
【文献】特開2007-144322(JP,A)
【文献】特開2019-042136(JP,A)
【文献】特開2014-102005(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0170608(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109838962(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 1/00-31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過可能であり、前記収容室の内部環境を表す環境画像を表示する表示部と、
前記環境画像を表示するときに前記表示部の前記光の透過率を変更するように、前記表示部を制御する制御部と
を備え
イオンを発生させるイオン発生部を更に備え、
前記制御部は、前記イオン発生部が前記イオンを発生させるときに、前記環境画像を表示するように前記表示部を制御し、
前記環境画像は、前記収容室に放出された前記イオンの流れを含む、冷却装置。
【請求項2】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過可能であり、前記収容室の内部環境を表す環境画像を表示する表示部と、
前記環境画像を表示するときに前記表示部の前記光の透過率を変更するように、前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記冷却部が前記収容空間を冷却するときに、前記環境画像を表示するように前記表示部を制御し、
前記環境画像は、前記収容室に放出された冷気の流れを含む、冷却装置。
【請求項3】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過可能であり、前記収容室の内部環境を表す環境画像を表示する表示部と、
前記環境画像を表示するときに前記表示部の前記光の透過率を変更するように、前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記収容空間内における前記物体の存在を検知する検知部を更に備え、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記制御部は、前記物体によって前記内部環境が変更されることを示す環境画像を表示するように前記表示部を制御する、冷却装置。
【請求項4】
前記検知部の検知結果に基づいて、前記制御部は前記物体によってイオンの流れが変更されることを示す環境画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項に記載の冷却装置。
【請求項5】
前記検知部の検知結果に基づいて、前記制御部は前記物体によって冷気の流れが変更されることを示す環境画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項または請求項に記載の冷却装置。
【請求項6】
物体を収容する収容空間を覆う収容室と、
前記収容空間を冷却する冷却部と、
前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過可能であり、前記収容室の内部環境を表す環境画像を表示する表示部と、
前記環境画像を表示するときに前記表示部の前記光の透過率を変更するように、前記表示部を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記収容室の内部環境のシミュレーションに基づく前記環境画像を表示するように前記表示部を制御する、冷却装置。
【請求項7】
前記検知部の検知結果に基づいて、前記収容室の内部環境をシミュレーションする実行部と、
前記シミュレーションに基づいて、前記環境画像を生成する生成部と
を更に備え、
前記制御部は、前記生成部が生成した前記環境画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項から請求項のいずれか1項に記載の冷却装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記収容空間から前記光を透過させる第1表示状態を有し、
前記制御部は、前記表示部の少なくとも一部の領域が前記第1表示状態であるときに、前記環境画像を表示するように前記表示部を制御する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の冷蔵庫(冷却装置)は、断熱箱体と、冷却部と、扉と、扉開閉検知手段と、照明装置と、制御部とを備える。断熱箱体は、内部に貯蔵空間を有する。冷却部は貯蔵空間を冷却する。扉は貯蔵空間の開口を閉塞する。扉開閉検知手段は、扉の開状態と閉状態とを検知する。照明装置は、断熱箱体に取付けられる。制御部は、扉の開状態が継続して検知される場合、照明装置を制御して異常を報知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-158307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の冷却装置では、冷却部は貯蔵空間を冷却していたが、冷気は目に見えにくい。したがって、冷却装置の発揮した機能が収容部に収容された物体に対してどのように作用しているかを使用者に伝えることができない。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、冷却装置の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる冷却装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、冷却装置は、収容室と、冷却部と、表示部と、制御部とを備える。前記収容室は、物体を収容する収容空間を覆う。前記冷却部は、前記収容空間を冷却する。前記表示部は、前記収容空間の少なくとも一部分を覆っており、前記収容空間から光を透過可能であり、前記収容室の内部環境を表す環境画像を表示する。前記制御部は、前記環境画像を表示するように前記表示部を制御する。前記制御部は、前記環境画像を表示するように前記表示部の前記光の透過率を変更するように、前記表示部を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の冷却装置によれば冷却装置の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態1に係る冷却装置を示す図である。
図2図1の冷却装置の断面を模式的に示す図である。
図3図1の冷却装置を第3側壁の側から見た断面を模式的に示す図である。
図4】実施形態1に係る冷却装置の表示部を示す図である。
図5】実施形態1に係る冷却装置の制御部を示すブロック図である。
図6】第1環境画像を表示した表示部を示す図である。
図7】第2環境画像を表示した表示部を示す図である。
図8】実施形態1に係る制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
図9】実施形態1に係る制御部が実行する表示処理を示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態2に係る冷却装置の断面を模式的に示す図である。
図11】実施形態2に係る冷却装置の制御部を示すブロック図である。
図12】第3環境画像を表示した表示部を示す図である。
図13】第4環境画像を表示した表示部を示す図である。
図14】実施形態2に係る制御部が実行する表示処理を示す図である。
図15】実施形態2に係る制御部が実行する表示処理を示す図である。
図16】本発明の実施形態3に係る冷却装置の制御部を示す図である。
図17】第5環境画像を表示した表示部を示す図である。
図18】第6環境画像を表示した表示部を示す図である。
図19】実施形態3に係る制御部が実行する表示処理を示すフローチャートである。
図20】実施形態3に係る制御部が実行する表示処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
[実施形態1]
まず、図1図2とを参照して本発明の実施形態1に係る冷却装置100を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る冷却装置100を示す。図2は、図1の冷却装置100の断面を模式的に示す。冷却装置100は、本体部2と、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4とを備える。冷却装置100は、例えば、冷蔵庫である。また、冷却装置100は、例えば、冷蔵庫と冷凍庫との組み合わせであってもよい。また、冷却装置100は、家庭用または業務用であり得る。
【0011】
本体部2は、一部が開口した箱形状である。本体部2は、断熱材を有する。断熱材は、例えば、発泡断熱材である。断熱材は、冷却装置100の外側の温度が本体部2の内部に伝わることを抑制する。また、断熱材は、冷却装置100の内側の空気が冷却装置100の外部に伝わることを抑制する。
【0012】
本体部2は、底壁21と、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24と、天壁25とを有する。また、本体部2は、底壁21と第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と天壁25とによって囲まれた空間26を有する。
【0013】
底壁21は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とを支持する。底壁21は、天壁25よりも第1方向D1の側に位置する。第1方向D1は、天壁25から底壁21へ向かう方向を示す。天壁25は、第1側壁22と、第2側壁23と、第3側壁24とによって支持される。天壁25は、底壁21よりも第2方向D2の側に位置する。第2方向D2は、第1方向D1の逆方向を示す。
【0014】
第1側壁22~第3側壁24は、底壁21から天壁25まで延設される。第1側壁22は、第2側壁23よりも第3方向D3の側に位置する。第3方向D3は、第2側壁23から第1側壁22へ向かう方向を示す。第2側壁23は、第1側壁22よりも第4方向D4の側に位置する。第4方向D4は、第3方向D3と逆方向を示す。第1側壁22と第2側壁23とは対向する。第3側壁24は、第1側壁22と第2側壁23との間に位置する。また、第3側壁24は、本体部2の開口よりも第5方向D5の側に位置する。第5方向D5は、本体部2の開口から第3側壁24へ向かう方向を示す。第6方向D6は、第5方向D5と逆方向を示す。第3側壁24と本体部2の開口とは対向する。
【0015】
図2に示すように、本体部2は、第1断熱壁27を更に含む。第1断熱壁27は、熱が伝わることを抑制する。具体的には、第1断熱壁27は、第1冷蔵室3の熱が第2冷蔵室4に伝わることを抑制する。更に、第1断熱壁27は、第2冷蔵室4の熱が第1冷蔵室3に伝わることを抑制する。
【0016】
また、第1断熱壁27は、空間26を仕切る。つまり、第1断熱壁27によって、空間26は、第1収容空間26A、及び、第2収容空間26Bに分けられる。第1収容空間26Aは、第1冷蔵室3に対応する。第1収容空間26Aには、物体OBが収容される。第1収容空間26Aは、「収容空間」の一例に相当する。第2収容空間26Bは、第2冷蔵室4に対応する。第2収容空間26Bには、物体OBが収容される。第2収容空間26Bは、「収容空間」の一例に相当する。
【0017】
図1図2とに示すように、第1冷蔵室3は、第1収容空間26Aを覆う。具体的には、第1冷蔵室3は、物体OBを収容する第1収容空間26Aを覆う。第1冷蔵室3は、「収容室」の一例に相当する。第1冷蔵室3の第1収容空間26Aに収容された物体OBは、冷却される。例えば、第1冷蔵室3では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。物体OBは、例えば、飲食物である。第1冷蔵室3は、第2冷蔵室4よりも第2方向D2の側に位置する。
【0018】
第2冷蔵室4は、第2収容空間26Bを覆う。第2冷蔵室4は、物体OBを収容する第2収容空間26Bを覆う。第2冷蔵室4の第2収容空間26Bに収容された物体OBは、冷却される。例えば、第2冷蔵室4では、1度以上の温度になるように、物体OBが冷却される。物体OBは、例えば、野菜である。第2冷蔵室4は、いわゆる、野菜室である。第2冷蔵室4は、第1冷蔵室3よりも第1方向D1の側に位置する。なお、第2冷蔵室4では、0度以下の温度になるように、物体OBが冷却されてもよい。0度以下の温度になるように物体OBを冷却する場合、第2冷蔵室4は、いわゆる、冷凍庫である。第2冷蔵室4は、「収容室」の一例に相当する。
【0019】
第1冷蔵室3は、第1扉31と、第1収容部32とを有する。
【0020】
第1収容部32は、第1収容空間26Aに物体OBを収容する。第1収容部32は、開口321を有する。第1収容部32は、箱形状である。第1収容部32は、仕切板311とチルド室310とを有する。チルド室310は、物体OBを収容する。チルド室310の内部空間の温度は、第1収容空間26Aにおけるチルド室310の外部の温度よりも低い。
【0021】
仕切板311は、第1収容空間26Aを仕切る。具体的には、仕切板311は、第1収容空間26Aを少なくとも2つの空間に仕切る。第1収容空間26Aを仕切った仕切板311は、棚として使用される。例えば、仕切板311は、物体OBを載置可能である。つまり、仕切板311の上には、物体OBが載置される。物体OBは、例えば、リンゴである。物体OBは、例えば、瓶に封入された飲料である。
【0022】
また、第1収容部32は、複数の仕切板311を有する。複数の仕切板311は、第1収容空間26Aを複数に仕切る。複数の仕切板311は、第1仕切板311Aと、第2仕切板311Bと、第3仕切板311Cと、第4仕切板311Dとを有する。第1仕切板311Aは、天壁25に最も近い位置に配置される。第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aより第1方向D1側に位置する。また、第2仕切板311Bは、第1仕切板311Aと第3仕切板311Cとの間に位置する。第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bより第1方向D1側に位置する。また、第3仕切板311Cは、第2仕切板311Bと第4仕切板311Dとの間に位置する。第4仕切板311Dは、第3仕切板311Cより第1方向D1側に位置する。また、第4仕切板311Dは、第1断熱壁27に最も近い位置に配置される。第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間は、チルド室310が配置される。
【0023】
第1扉31は、第1収容部32を開閉可能である。具体的には、第1扉31は、第1収容部32の開口321を開閉する。
【0024】
第1扉31は、第1方向D1に沿って延びる回動軸線を中心に回動する。第1扉31は、回動軸線を中心に回動して、第1収容部32の開口321を開閉する。第1扉31が第1収容部32の開口321から離れる方向に回動された状態において、第1扉31は、開口321を開いている。第1扉31が第1収容部32の開口321に接近する方向に回動された状態において、第1扉31は、開口321を閉じている。第1扉31は、略矩形の板状部材である。
【0025】
また、図1に示すように、第1扉31は、枠体301と、表示ユニット80とを有する。枠体301は、表示ユニット80を支持する。表示ユニット80は、画像を表示する。表示ユニット80は、第1収容部32の開口321の半分以上を覆う。例えば、表示ユニット80は、第1収容部32の開口321の「80%以上」を覆う。つまり、表示ユニット80と枠体301によって、第1収容部32の開口321が開閉される。換言すると、表示ユニット80は、第1扉31の本体部を構成する。
【0026】
図2に示すように、第2冷蔵室4は、引出し体41と、第2収容部42とを有する。第2収容部42は、引出し体41の一部を収容する。第2収容部42は、「収容部」の一例に相当する。第2収容部42は、開口421を有する。第2収容部42は、箱形状である。引出し体41は、第2収容部42に対して引き出し及び押し込み自在である。引出し体41は、第2扉411と、収容ケース412と、スライド部材(図示せず)とを有する。
【0027】
第2扉411は、第2収容部42の開口421を開閉可能である。第2扉411は、引出し体41が第2収容部42から引出された状態において、第2収容部42の開口が開いている。第2扉411は、引出し体41が第2収容部42に押し込まれた状態において、第2収容部42の開口421が閉じている。第2扉411は、略矩形の板状部材である。第2扉411は、例えば、前板である。
【0028】
収容ケース412には、物体OBが収容される。収容ケース412に収容された物体OBは、例えば、キャベツである。物体OBは、例えば、大根である。収容ケース412は、例えば、樹脂製の箱である。収容ケース412は、第2扉411の後面に配置される。引出し体41は、第2収容部42から分離可能である。引出し体41が引出されることにより、収容ケース412は第2収容部42内から外へ引出される。引出し体41が押し込まれた状態において、収容ケース412は第2収容部42内に収容される。
【0029】
スライド部材(図示せず)は、引出し体41を案内する。例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42内から外へ引出される方向に引出し体41を案内する。また、例えば、スライド部材(図示せず)は、引出し体41の収容ケース412が第2収容部42外から第2収容部42内へ押し込まれる方向に引出し体41を案内する。
【0030】
次に、図2図3とを参照して、本実施形態に係る冷却装置100を更に詳しく説明する。図3は、図1の冷却装置100を第3側壁24の側から見た断面を模式的に示す図である。図2図3とに示すように、冷却装置100は、冷却部6とイオン発生部9を更に備える。
【0031】
冷却部6は、第1冷蔵室3、及び、第2冷蔵室4のような収容室を冷却する。更に具体的には、冷却部6は、第1冷蔵室3の内部空間と、第2冷蔵室4の内部空間とのうち、少なくとも1つを冷却する。
【0032】
図2図3とに示すように、冷却部6は、冷媒と、冷媒配管601と、圧縮部602と、凝縮部603と、膨張部604と、蒸発部605と、ファン606と、第1冷気通路610と、第2冷気通路620と、ダンパ630とを有する。
【0033】
冷媒は、熱を運搬する。冷媒配管601は、冷媒を案内する。冷媒配管601は、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを接続する。冷媒配管601によって、圧縮部602と凝縮部603と膨張部604と蒸発部605とを冷媒が循環する。
【0034】
圧縮部602は、気体の冷媒を圧縮する。圧縮部602には、蒸発部605で気化した冷媒が送られる。圧縮部602に圧縮された冷媒は、高温及び高圧となる。
【0035】
凝縮部603は、気体の冷媒を液化する。凝縮部603には、圧縮部602で高温及び高圧となった気体の冷媒が送られる。凝縮部603は、圧縮部602から送られた気体の冷媒の熱を放熱する。凝縮部603で放熱された冷媒は、常温及び高圧の液体の冷媒となる。
【0036】
膨張部604は、液体の冷媒を通過させる。膨張部604には、凝縮部603で常温及び高圧の液体の冷媒が送られる。膨張部604は、通過した冷媒にかかる圧力を低下させる。冷媒にかかる圧力の低下に伴って、冷媒の沸点が低下する。つまり、膨張部604は、液体の冷媒を低温及び低圧にする。
【0037】
蒸発部605は、沸点の低下した冷媒を気化する。蒸発部605には、膨張部604から低温及び低圧の液体の冷媒が送られる。そして、蒸発部605に送られた冷媒は気化する。冷媒は、気化する際に周囲の空気から熱を奪う。つまり、冷媒が気化することで蒸発部605の周囲の空気が冷却される。気化した冷媒は、再び蒸発部605から圧縮部602へ送られる。
【0038】
ファン606は、回転する。ファン606は、回転することで、送風する。ファン606は、冷却された空気を送風する。具体的には、ファン606は、蒸発部605で冷却された空気を送風する。以下、冷却された空気を、冷気と記載する場合がある。ファン606は、冷気を第1冷気通路610と第2冷気通路620とに送風する。
【0039】
第1冷気通路610は、冷気を案内する。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3の第3側壁24の側に配置される。第1冷気通路610は、第1断熱壁27から天壁25まで延びる。第1冷気通路610は、第1冷蔵室3に冷気を案内する。第1冷気通路610は、複数の吐出口611を有する。
【0040】
複数の吐出口611は、第1吐出口611Aと、第2吐出口611Bと、第3吐出口611Cと、第4吐出口611Dと、第5吐出口611Eと、第6吐出口611Fとを含む。第1吐出口611Aは、天壁25の側から冷気を案内する。第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3の天壁25の側に位置する。第1吐出口611Aは、天壁25の側から第1断熱壁27に向けて冷気を吐出する。換言すると、第1吐出口611Aは、第1冷蔵室3に冷気を吐出する。第1吐出口611Aは、矩形状の貫通孔である。
【0041】
第2吐出口611Bは、天壁25と第1仕切板311Aとの間に冷気を案内する。第2吐出口611Bから吐出された冷気は、第1仕切板311Aに載置された物体OBを冷却する。第2吐出口611Bは、矩形状の貫通孔である。
【0042】
第3吐出口611Cは、第1仕切板311Aと第2仕切板311Bとの間に冷気を案内する。第3吐出口611Cから吐出された冷気は、第2仕切板311Bに載置された物体OBを冷却する。例えば、第3吐出口611Cから吐出された冷気は、例えば、果物を冷却する。第3吐出口611Cは、矩形状の貫通孔である。
【0043】
第4吐出口611Dは、第2仕切板311Bと第3仕切板311Cとの間に冷気を案内する。第4吐出口611Dから吐出された冷気は、第3仕切板311Cに載置された物体OBを冷却する。第4吐出口611Dは、矩形状の貫通孔である。
【0044】
第5吐出口611Eは、第3仕切板311Cと第4仕切板311Dとの間に冷気を案内する。第5吐出口611Eから吐出された冷気は、第4仕切板311Dに載置された物体OBを冷却する。例えば、第5吐出口611Eから吐出された冷気は、例えば、飲料を冷却する。第5吐出口611Eは、矩形状の貫通孔である。
【0045】
第6吐出口611Fは、第4仕切板311Dと第1断熱壁27との間に冷気を案内する。具体的には、第6吐出口611Fは、チルド室310に冷気を案内する。第6吐出口611Fから吐出された冷気は、チルド室310に載置された物体OBを冷却する。第6吐出口611Fは、矩形状の貫通孔である。
【0046】
第2冷気通路620は、冷気を案内する。第2冷気通路620は、第2冷蔵室4に冷気を案内する。第2冷気通路620は、第7吐出口621Aを有する。
【0047】
第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に冷気を案内する。具体的には、第7吐出口621Aは、第2冷蔵室4に収容された収容ケース412に冷気を案内する。第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された物体OBを冷却する。例えば、図2に示すように、第2冷蔵室4に案内された冷気は、収容ケース412に収容された野菜を冷却する。
【0048】
ダンパ630は、第1冷気通路610と第2冷気通路620とを開閉する。ダンパ630が開状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、連通する。つまり、ダンパ630が開状態でファン606が冷却された空気を送風する場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内される。一方、ダンパ630が閉状態の場合、第1冷気通路610と第2冷気通路620とは、非連通となる。ダンパ630が閉状態の場合、冷気は第2冷気通路620から第1冷気通路610に案内されない。ダンパ630の開閉によって、第1冷蔵室3と、第2冷蔵室4との温度が調整される。ダンパ630は、温度検知部を有していてもよい。
【0049】
図2に示すように、イオン発生部9は、イオンを発生させる。イオン発生部9は、天壁25に取付けられる。また、イオン発生部9は、第1冷気通路610の内部であって、第1吐出口611Aの近くに配置される。イオン発生部9は、対の放電電極を含む。対の放電電極の各々は、針状の電極である。対の放電電極の各々は、例えば、導電性を有する金属で形成される。
【0050】
対の放電電極は、放電する。具体的には、高電圧を印加された対の放電電極は放電して、活性種を発生する。活性種は、イオンを含む。例えば、高電圧を印加された対の放電電極は、放電電極と放電電極との間でコロナ放電が発生する。そして、対の放電電極のうちの一方の電極は、放電することにより正イオンを放出する。正イオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオン(H+(H2O)m(mは零以上の任意の正数))である。更に、対の放電電極のうちの他方の電極は、放電することにより負イオンを放出する。負イオンは、酸素イオン(O2-)の周囲に複数の水分子がクラスター化したクラスターイオン(O2-(H2O)n(nは零以上の任意の正数))である。
【0051】
放出された正イオン及び負イオンの各々は、例えば、空気中を浮遊するカビ菌を取り囲み、カビ菌の表面上で化学反応を起こす。化学反応によって活性種のヒドロキシルラジカル(・OH)が生成される。そしてヒドロキシルラジカル(・OH)の作用により、カビ菌が除去される。
【0052】
イオン発生部9は、例えば、第1冷気通路610、及び、第2冷気通路620の少なくとも一方に配置される。したがって、イオン発生部9が発生させたイオンは、ファン606が発生させた風に含まれる。つまり、冷気にイオンが含まれる。そして、イオンを含んだ冷気は、第1吐出口611A~第8吐出口621Bから吐出される。この結果、第1冷蔵室3と第2冷蔵室4とのそれぞれに、イオンを含む冷気が送られる。
【0053】
次に、図1図4とを参照して、表示ユニット80を詳しく説明する。図4は、冷却装置100の表示ユニット80を示す図である。
【0054】
表示ユニット80は、画像を表示する。画像は、静止画、または動画のうち少なくとも一方を含む。
【0055】
表示ユニット80は、表示部81と、操作検出部82とを含む。表示部81は環境画像を表示する。以下、環境画像を「環境画像IM」と記載する場合がある。環境画像IMの詳細については、後述する。表示部81は、第1収容空間26Aの少なくとも一部分を覆っている。表示部81は、矩形状である。表示部81は、第1収容空間26Aから光を透過可能である。表示部81と操作検出部82とは重ねて配置される。使用者は、操作検出部82を介して表示部81に表示された環境画像IMを視認できる。
【0056】
図4に示すように、表示部81は、第1表示状態を有する。第1表示状態は、第1収容部32の第1収容空間26Aから光を透過させる状態を示す。また、図1に示すように、表示部81は、第2表示状態を有する。第2表示状態は、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態を示す。つまり、表示部81は、第1表示状態と第2表示状態との間で表示状態が切り替わる。第1表示状態よりも光の透過率が低い状態とは、典型的には、使用者が冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを視認不可能である状態を示す。なお、第1表示状態よりも光の透過率が低い状態は、使用者が冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを第1表示状態よりも視認困難な程度に、表示部81が透き通る状態であってもよい。
【0057】
表示部81は、複数のモードで動作する。表示部81の複数のモードは、待機モードMS、及び透過モードMPを含む。図1に示す表示部81は、待機モードMSの状態である。待機モードMSは、表示部81の全体領域ALが第2表示状態であるモードを示す。表示部81の全体領域ALは、表示部81の表示面全体を含む領域を示す。したがって、待機モードMSにおいて、使用者は、冷却装置100の外部から表示部81を介して第1収容空間26Aを一切視認不可能であるか、または、第1表示状態の場合よりも視認困難である。第2表示状態は、例えば、バックライトを消灯した状態、表示部81の全体領域ALに暗色のソリッド画像を表示した状態、または、駆動電圧を変更して表示部81の透過度を低下させた状態である。
【0058】
図6に示す表示部81は、透過モードMPの状態である。透過モードMPは、表示部81の一部領域VSが第1表示状態であるモードを示す。一部領域VSは、「一部の領域」の一例に相当する。表示部81の一部領域VSは、表示部81の全体領域ALのうちの一部分を示す。したがって、透過モードMPにおいて、例えば、使用者が冷却装置100の外部から表示部81の一部領域VSを介して第1収容空間26Aを視認可能な程度に、表示部81は透き通る。表示部81は、使用者からの操作に応じて待機モードMSから透過モードMPに切り替わる。図4に示すように、透過モードMPにおいて、表示部81の一部領域VSは、透明であり、透き通っている。「透明」は、無色透明、半透明、または有色透明である。換言すれば、「透明」は、第1収容部32の第1収容空間26Aから光を透過させる状態であり、表示部81の表面側と裏面側とのうち表面側から、表示部81の裏面側に位置する物体OBを視認可能なことを示す。
【0059】
また、表示部81は、図1に示すように、環境画像IMを表示していないときには、透明でない。表示部81は、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネル等のディスプレイパネルである。表示部81は、例えば、透明な電極、透明な基板、及び透明な物質層(例えば、液晶層または有機EL層)により形成される。表示部81を透き通るように構成する原理は、種々存在するが、原理の種類に関係なく、本発明を適用できる。例えば、表示部81は、透過型液晶パネルである。表示ユニット80は、表示部81の表示面の裏面に対向しない位置にバックライトを備える構成を有していてもよい。バックライトは、複数の光源を含む。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。例えば、バックライトは、本体部2の第1冷蔵室3の内部の壁面に配置される。例えば、バックライトは、第1冷蔵室3の第1側壁22~第3側壁24に配置される。具体的には、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23とに配置される。また、バックライトは、第1扉31に配置されてもよい。また、バックライトは、第1側壁22と第2側壁23と第3側壁24と第1扉31とのそれぞれに配置されてもよい。また、バックライトは、表示ユニット80のバックライトと第1冷蔵室3の室内灯とを兼ね得る。
【0060】
例えば、表示部81は、自発光型有機ELパネルであってもよい。以下、表示部81として、透過型液晶パネルを例として説明する。
【0061】
操作検出部82は、表示部81上における操作位置を検出する。操作位置は、接触または非接触による操作された位置であり、点を示してもよいし、領域を示してもよい。操作は、タッチ操作を含む。タッチ操作は、接触または非接触によるタッチ操作を含む。例えば、操作検出部82は、指またはタッチペンの擦動を検出する。指またはタッチペンの擦動は、例えば、フリック、スワイプ、またはドラッグを示す。操作検出部82は、オンセル型であってもよいし、インセル型であってもよい。操作検出部82は、透明である。操作位置は、例えば、表示部81に表示された環境画像IMの位置と対応する。
【0062】
また、操作検出部82は、入力部として機能し得る。表示部81がソフトウェアキーボードを表示することによって、操作検出部82に各種の文字が入力され得る。また、表示部81がメニューキーを表示することによって、操作検出部82に各種機能の実行指示が入力され得る。操作検出部82の検出結果は、検出信号として制御部11に出力される。操作検出部82の検出結果に基づいて、冷却装置100は操作される。
【0063】
次に、図4図5とを参照して、冷却装置100を詳しく説明する。図5は、本実施形態に係る冷却装置100の制御部11を示すブロック図である。図4図5とに示すように、冷却装置100は、検知部90と、制御部11と、記憶部12とを更に備える。
【0064】
検知部90は、移動体を検知する。検知部90は、移動体を検知して、移動体の検出信号を制御部11に出力する。移動体は、例えば、人間である。
【0065】
検知部90は、撮像部91と、測距部92とを含む。撮像部91は、移動体を撮像して、検出信号としての撮像信号を制御部11に出力する。撮像部91は、例えば、カメラを含む。測距部92は、表示ユニット80に対する移動体の距離を検出して、検出信号としての測距信号を制御部11に出力する。測距部92は、例えば、測距センサを含む。
【0066】
制御部11は、表示部81が環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。制御部11は、例えば、天壁25の内部に設置される。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなプロセッサー、及び記憶装置を含む。例えば、制御部11は、操作検出部82が出力した信号を受け取る。制御部11は、受け取った信号に基づいて、冷却装置100の各要素を制御する。具体的には、図5に示すように、制御部11は、冷却部6、表示ユニット80、検知部90及び記憶部12のような冷却装置100の各要素を制御する。
【0067】
記憶部12はデータ及びコンピュータープログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、制御部11の各処理に必要なデータを一時的に記憶したり、表示ユニット80に対する設定データを記憶したりする。記憶部12は、記憶装置(主記憶装置及び補助記憶装置)を含み、例えば、メモリー及びハードディスクドライブを含む。記憶部12はリムーバブルメディアを含んでもよい。記憶部12は、環境画像IMを記憶する。環境画像IMは、静止画、または動画のうち少なくとも一方を含む。
【0068】
次に、図5図6図7とを参照して、環境画像IMを説明する。図6は、第1環境画像IMAを表示した表示ユニット80を示す図である。図7は、第2環境画像IMBを表示した表示ユニット80を示す図である。
【0069】
図6に示すように、表示部81は、画面の一部領域VSが透き通っており、画面の他の領域IVSが不透明となっている。画面の一部領域VSでは、画面が透明であるため、使用者は物体OB1と、物体OB2と、物体OB3とが視認できる。画面の一部領域VSは、第1仕切板311Aから第4仕切板311Dまでを含む範囲に対応する。画面の他の領域IVSでは、画面が不透明である、物体OBを視認できない。画面の他の領域IVSは、例えば、チルド室310に対応する部分である。
【0070】
また、表示部81は、第1環境画像IMAを表示する。第1環境画像IMAは、第1冷蔵室3の内部環境を表す。
【0071】
制御部11は、環境画像IMを表示するときに表示部81の光の透過率を変更するように、表示部81を制御する。つまり、第1収容空間26Aで収容している物体OBに対して、冷却装置100の発揮した機能がどのように物体OBに作用するかを表示部81に表示できる。この結果、冷却装置100の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる。
【0072】
制御部11は、表示部81の少なくとも一部領域VSが第1表示状態である透過モードMPを実行するときに、環境画像IMを表示するように表示部81を制御する。つまり、環境画像IMは、透き通った表示部81の一部領域VSによって、第1冷蔵室3の内部、及び、第1冷蔵室3に収容された物体OBと重なるように表示される。使用者は、表示部81が環境画像IMを表示している際も、第1冷蔵室3の内部を確認できる。つまり、第1冷蔵室3で収容している物体OBに対して、冷却装置100の発揮した機能がどのように物体OBに作用するかを表示部81に表示できる。この結果、透過モードMPでは冷却装置100の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる。
【0073】
制御部11は、表示部81の全体領域ALが第2表示状態である待機モードMSを実行するときに、環境画像IMを表示しないように表示部81を制御する。この結果、第1冷蔵室3で収容している物体OBを隠すことができる。
【0074】
引き続き、図6を参照して、第1環境画像IMAを説明する。第1環境画像IMAは、記憶部12に記憶される。
【0075】
図6に示すように、第1環境画像IMAは、第1冷蔵室3に放出されたイオンの流れを含む。換言すると、第1環境画像IMAは、第1冷蔵室3に放出されたイオンの流れを表現した画像である。第1環境画像IMAは、第1画像IM1と、第2画像IM2と、第3画像IM3とを含む。第1画像IM1は、イオンが放出されていることを示すアイコンである。第2画像IM2は、イオンの位置を模式的に示すアイコンである。第2画像IM2は、表示部81に複数表示される。第3画像IM3は、イオンの流れを模式的に示すアイコンである。また、第1画像IM1と、第2画像IM2と、第3画像IM3とは、半透明で表示部81に表示されてもよい。第1画像IM1と、第2画像IM2と、第3画像IM3とを透明または半透明とすることで、例えば、使用者は、第2画像IM2越しに第1冷蔵室3の内部を視認できる。
【0076】
制御部11が第1冷蔵室3に放出されたイオンの流れを含む第1環境画像IMAを表示するように表示部81を制御する。したがって、使用者は、第1冷蔵室3内におけるイオンの流れを知ることができる。この結果、イオンが第1冷蔵室3に充満し、イオンが気流によって移動しているという実感を使用者に与えることができる。
【0077】
例えば、表示部81に表示された第1環境画像IMAには、第1画像IM1と第2画像IM2と第3画像IM3とが含まれる。例えば、第2画像IM2は、物体OB1と重なる位置、または、物体OBの近傍に表示される。例えば、物体OB1と重なる位置に第2画像IM2が表示されることで、使用者は、物体OBにまでイオンが到達していることを認識できる。
【0078】
また、図7に示すように、第2環境画像IMBは、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む。換言すると、第2環境画像IMBは、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを表現した画像である。第2環境画像IMBは、第4画像IM4と、第5画像IM5とを含む。第4画像IM4は、冷気が放出されていることを示すアイコンである。第5画像IM5は、冷気の流れを模式的に示すアイコンである。第5画像IM5は、表示部81に複数表示される。また、第4画像IM4と第5画像IM5とは、透明または半透明で表示部81に表示されてもよい。第4画像IM4と、第5画像IM5とを透明または半透明とすることで、例えば、使用者は、第4画像IM4越しに第1冷蔵室3の内部を視認できる。
【0079】
制御部11が第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む第2環境画像IMBを表示するように表示部81を制御する。したがって、使用者は、第1冷蔵室3内における冷気の流れを知ることができる。この結果、冷気が第1冷蔵室3に充満し、物体OBを冷やしているという実感を使用者に与えることができる。
【0080】
例えば、表示部81に表示された第2環境画像IMBには、第4画像IM4と第5画像IM5とが含まれる。例えば、第5画像IM5は、物体OB1と重なる位置、または、物体OBの近傍に表示される。例えば、物体OB1と重なる位置に第5画像IM5が表示されることで、使用者は、物体OBにまで冷気が到達していることを認識できる。
【0081】
また、表示部81に環境画像IMを表示する場合、制御部11は記憶部12から第1環境画像IMA及び第2環境画像IMBのうちの1つを取得する。
【0082】
例えば、図6に示すように、表示部81に第1環境画像IMAを表示する場合、制御部11は記憶部12から第1環境画像IMAを取得する。実施形態1では、第1冷蔵室3のイオンの流れを含む内部環境を事前にシミュレーションして第1環境画像IMAは生成される。そして、事前にシミュレーションして生成された第1環境画像IMAは、記憶部12に予め記憶される。
【0083】
また、例えば、図7に示すように、表示部81に第2環境画像IMBを表示する場合、制御部11は記憶部12から第2環境画像IMBを取得する。実施形態1では、第1冷蔵室3の冷気の流れを含む内部環境を事前にシミュレーションして第2環境画像IMBは生成される。そして、事前にシミュレーションして生成された第2環境画像IMBは、記憶部12に予め記憶される。
【0084】
つまり、制御部11は、第1冷蔵室3の内部環境のシミュレーションに基づく環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。したがって、シミュレーションに基づいて生成された第1冷蔵室3におけるイオンの流れ、または、シミュレーションに基づいて生成された冷気の流れを表示部81に表示できる。よって、具体的なイオンの流れまたは冷気の流れを表示部81に表示できる。この結果、使用者がイオンの流れまたは冷気の流れをイメージすることがより容易となる。
【0085】
なお、実施形態1では、表示部81は第1環境画像IMAと第2環境画像IMBとを別々に表示したが、これに限らない。例えば、表示部81は、第1環境画像IMAと第2環境画像IMBとを同時に表示してもよい。例えば、図7図8とに示すように、表示部81は第1画像IM1と第2画像IM2と第3画像IM3と第4画像IM4と第5画像IM5とを同時に表示する。つまり、第1冷蔵室3の内部環境は、冷気の流れとイオンの流れとによって示される。
【0086】
次に、図8を参照して、制御部11が実行する処理を説明する。図8は、制御部11が実行する処理を示すフローチャートである。制御部11が実行する処理は、ステップS101~ステップS105を含む。
【0087】
ステップS101において、制御部11は、環境画像IMを表示するか否かを判定する。環境画像IMを表示しない場合(ステップS101において、No)、処理はステップS105に進む。環境画像IMを表示する場合(ステップS101において、Yes)、処理はステップS102に進む。
【0088】
ステップS101でYesの場合、ステップS102において、制御部11は、表示処理を実行する。処理はステップS103に進む。表示処理については、図9を参照して後述する。
【0089】
ステップS103において、制御部11は、表示部81が環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。処理はステップS104に進む。
【0090】
ステップS104において、制御部11は、環境画像IMを表示するとともに、表示部81の一部領域VSが透過モードMPになるように、表示部81を制御する。処理は終了する。
【0091】
ステップS101でNoの場合、ステップS105において、制御部11は、表示部81が待機モードMSになるように、表示部81を制御する。処理は終了する。
【0092】
なお、ステップS104は、ステップS103よりも前に実行されてもよい。また、ステップS104は、ステップS101よりも前に実行されてもよい。
【0093】
次に、図9を参照して、制御部11が実行する表示処理を説明する。図9は、制御部11が実行する表示処理を示すフローチャートである。図9に示す表示処理は、ステップS201~ステップS204を含む。
【0094】
ステップS201において、制御部11は、イオン発生部9がイオンを発生させるか否かを判定する。イオン発生部9がイオンを発生させない場合(ステップS201において、No)、処理はステップS204に進む。イオン発生部9がイオンを発生させる場合(ステップS201において、Yes)、処理はステップS202に進む。
【0095】
ステップS201でYesの場合、ステップS202において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出されたイオンの流れを含む第1環境画像IMAを記憶部12から取得する。処理はステップS203に進む。
【0096】
ステップS203において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む第2環境画像IMBを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0097】
ステップS201でNoの場合、ステップS204において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む第2環境画像IMBを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0098】
[実施形態2]
次に、図10図15を参照して、本発明の実施形態2を説明する。実施形態2に係る冷却装置100は、検知部S1を有する点で、実施形態1と主に異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。図10は、実施形態2に係る冷却装置100の断面を模式的に示す図である。図11は、実施形態2に係る冷却装置100の制御部11を示す図である。
【0099】
図10図11とに示すように、冷却装置100は、冷却部6と、イオン発生部9と、表示ユニット80と、検知部90と、記憶部12と、制御部11とを有している。冷却部6は、圧縮部602と、凝縮部603と、膨張部604と、蒸発部605と、ファン606と、第1冷気通路610と、第2冷気通路620と、ダンパ630とを有する。表示ユニット80は、表示部81と、操作検出部82とを含む。検知部90は、撮像部91と、測距部92とを含む。
【0100】
実施形態2の冷却装置100は、検知部S1を更に有する。検知部S1は、第1収容空間26A内における物体OBの存在を検知する。検知部S1は、本体部2の内部の壁面に配置される。
【0101】
検知部S1は、例えば、赤外線センサである。赤外線センサは、発光部と受光部とを有する。発光部は、光を射出する。具体的には、発光部は、本体部2の内部の壁面から仕切板311に向かう方向に光を射出する。射出された光は、物体OB、または、仕切板311に反射される。受光部は、反射された光を受光する。なお、検知部S1は、透過型のセンサであってもよい。
【0102】
検知部S1は、受光した光の強度に対応する検知信号を制御部11に出力する。例えば、仕切板311の上に物体OBが載置される場合、受光した光の強度が変化する。具体的には、仕切板311の上に物体OBがされる場合、物体OBに反射された光の強度は、仕切板311に反射された光の強度と異なる。つまり、物体OBに反射された光の強度は、物体OBに応じた光の強度となる。一方、仕切板311に物体OBが載置されない場合、受光した光の強度が変化しない。
【0103】
また、検知部S1は、例えば、撮像素子であってもよい。撮像素子は、所定の撮像領域を撮像する。所定の撮像領域は、例えば、仕切板311である。撮像素子は、撮像画像を示すデータを生成し、制御部11へ送信する。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。
【0104】
撮像画像を示すデータを受信した制御部11は、例えば、背景差分法によって、撮像画像の変化を取得する。また、制御部11は、フレーム差分法によって、撮像画像の変化を取得してもよい。例えば、仕切板311に物体OBが載置される場合、撮像画像が変化する。一方、仕切板311に物体OBが載置されない場合、撮像画像が変化しない。
【0105】
次に、図6図12とを参照して、表示部81に表示される第3環境画像IMCを説明する。図12は、第3環境画像IMCを表示した表示ユニット80を示す図である。図12に示すように、表示部81には、第3環境画像IMCが表示される。第3環境画像IMCは、第1冷蔵室3の内部環境を表す。第3環境画像IMCは、例えば、記憶部12に記憶される。第3環境画像IMCは、不透明な状態で表示部81に表示される。なお、また、第3環境画像IMCは、半透明で表示部81に表示されてもよい。
【0106】
第3環境画像IMCは、第4仕切板311Dにおける画像である。第3環境画像IMCは、第4仕切板311Dを第3仕切板311Cから見た図である。つまり、第3環境画像IMCは、第1方向D1側から第4仕切板311Dを平面視した図である。第3環境画像IMCは、第2画像IM2と、第6画像IM6と、第7画像IM7と第8画像IM8とを含む。第6画像IM6は、物体OB3を模式的に示す画像である。第7画像IM7は、第4仕切板411Dを示す画像である。第8画像IM8は、第5吐出口611Eを示す画像である。
【0107】
図12に示すように、第6画像IM6は、第8画像IM8の近くに表示される。具体的には、物体OB3が第5吐出口611Eの近くに配置されている。換言すると、物体OB3は、第5吐出口611Eから吐出されるイオンの流れを妨げている。つまり、第3環境画像IMCは、物体OB3によってイオンの流れが変更されることを示している。具体的には、第3環境画像IMCは、第5吐出口611Eから吐出されるイオンの量が少なくなっていることを示す。なお、図12に示す第6画像IM6は、物体OB3を模式的に示したが、物体OB1を示す画像であってもよい。また、第6画像IM6は、物体OB2を示す画像であってもよい。また、第7画像IM7は、第4仕切板311Dを示す画像であったが、第1仕切板311A~第3仕切板311Cのいずれかを示す画像であってもよい。
【0108】
実施形態2では、制御部11は、検知部S1の検知結果に基づいて、環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。具体的には、制御部11は、検知部S1の検知結果に基づいて、物体OBによって内部環境が変更されることを示す環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。この結果、物体OBによって内部環境が変化することを使用者に報知できる。
【0109】
制御部11は、検知部S1の検知結果に基づいて、物体OBによってイオンの流れが変更されることを示す第3環境画像IMCを表示するように、表示部81を制御する。したがって、物体OBによってイオンの流れが変更されることを使用者に報知できる。この結果、使用者に物体OBの位置を変更することを促すことができる。
【0110】
例えば、図12に示すように、表示部81に第3環境画像IMCを表示する場合、制御部11は記憶部12から第3環境画像IMCを取得する。具体的には、検知部S1が物体OBを検知することを示す検知結果の場合、制御部11は記憶部12から第3環境画像IMCを取得する。そして、制御部11は、第3環境画像IMCを表示するように、表示部81を制御する。したがって、模式的なイオンの流れを表示部81に表示できる。つまり、物体OBによってイオンの流れが妨げられていることを示す環境画像IMを表示部81に表示できる。この結果、使用者にイオンの流れを妨げない位置へ物体OBを移動するよう促すことができる。
【0111】
なお、図6に示すように、表示部81に第1環境画像IMAを表示する場合、制御部11は記憶部12から第1環境画像IMAを取得する。具体的には、検知部S1が物体OBを検知しないことを示す検知結果の場合、制御部11は記憶部12から第1環境画像IMAを取得する。そして、制御部11は、第1環境画像IMAを表示するように、表示部81を制御する。したがって、模式的なイオンの流れを表示部81に表示できる。つまり、第1冷蔵室3の内部でのイオンの流れを示す環境画像IMを表示部81に表示できる。この結果、使用者が第1冷蔵室3の内部でイオンが循環していることを把握できる。
【0112】
次に、図7図13とを参照して、表示部81に表示される第4環境画像IMDを説明する。図13は、第4環境画像IMDを表示した表示ユニット80を示す図である。図13に示すように、表示部81には、第4環境画像IMDが表示される。第4環境画像IMDは、第1冷蔵室3の内部環境を表す。第4環境画像IMDは、例えば、記憶部12に記憶される。第4環境画像IMDは、不透明な状態で表示部81に表示される。なお、また、第4環境画像IMDは、半透明で表示部81に表示されてもよい。
【0113】
第4環境画像IMDは、第4仕切板311Dにおける画像である。第4環境画像IMDは、第4仕切板311Dを第3仕切板311Cから見た図である。つまり、第4環境画像IMDは、第1方向D1側から第4仕切板311Dを平面視した図である。第4環境画像IMDは、第5画像IM5と、第6画像IM6と、第7画像IM7と第8画像IM8とを含む。
【0114】
図13に示すように、第6画像IM6は、第8画像IM8の近くに表示される。具体的には、物体OB3が第5吐出口611Eの近くに配置されている。換言すると、物体OB3は、第5吐出口611Eから吐出される冷気の流れを妨げている。つまり、第4環境画像IMDは、物体OB3によって冷気の流れが変更されることを示している。具体的には、第4環境画像IMDは、第5吐出口611Eから吐出される冷気の量が少なくなっていることを示す。なお、図13に示す第6画像IM6は、物体OB3を模式的に示したが、物体OB1を示す画像であってもよい。また、第6画像IM6は、物体OB2を示す画像であってもよい。また、第7画像IM7は、第4仕切板311Dを示す画像であったが、第1仕切板311A~第3仕切板311Cのいずれかを示す画像であってもよい。
【0115】
実施形態2では、制御部11は、検知部S1の検知結果に基づいて、物体OB3によって冷気の流れが変更されることを示す第4環境画像IMDを表示するように、表示部81を制御する。したがって、物体OBによって冷気の流れが変更されることを使用者に報知できる。この結果、使用者に物体OBの位置を変更することを促すことができる。
【0116】
また、例えば、図13に示すように、表示部81に第4環境画像IMDを表示する場合、制御部11は記憶部12から第4環境画像IMDを取得する。具体的には、検知部S1が物体OBを検知することを示す検知結果の場合、制御部11は記憶部12から第4環境画像IMDを取得する。制御部11は、第1冷蔵室3の内部環境のシミュレーションに基づく第4環境画像IMDを表示するように、表示部81を制御する。したがって、模式的な冷気の流れを表示部81に表示できる。つまり、物体OBによって冷気の流れが妨げられていることを示す環境画像IMを表示部81に表示できる。この結果、使用者に物体OBの位置を変更することを促すことができる。
【0117】
なお、図7に示すように、表示部81に第2環境画像IMBを表示する場合、制御部11は記憶部12から第2環境画像IMBを取得する。具体的には、検知部S1が物体OBを検知しないことを示す検知結果の場合、制御部11は記憶部12から第2環境画像IMBを取得する。そして、制御部11は、第2環境画像IMBを表示するように、表示部81を制御する。したがって、模式的な冷気の流れを表示部81に表示できる。つまり、第1冷蔵室3の内部での冷気の流れを示す環境画像IMを表示部81に表示できる。この結果、使用者が第1冷蔵室3の内部で冷気が循環していることを把握できる。
【0118】
また、図10図13に示すように、検知部S1は、複数の検知部を含む。複数の検知部は、第1検知部S11と、第2検知部S12と、第3検知部S13と、第4検知部S14とを含む。
【0119】
第1検知部S11は、第1仕切板311Aに載置された物体OBを検知する。第1検知部S11は、天壁25側の内壁に配置される。つまり、第1検知部S11は、第1仕切板311Aよりも第2方向D2側に配置される。
【0120】
例えば、第1検知部S11が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第1仕切板311Aにおける第3環境画像IMCを取得する。そして、制御部11は、表示部81が第3環境画像IMCを表示するように、表示部81を制御する。また、第1検知部S11が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第1仕切板311Aにおける第4環境画像IMDを取得する。そして、制御部11は、表示部81が第4環境画像IMDを表示するように、表示部81を制御する。なお、制御部11は、表示部81が第3環境画像IMCと第4環境画像IMDとを表示するように、表示部81を制御してもよい。
【0121】
第2検知部S12は、第2仕切板311Bに載置された物体OBを検知する。第2検知部S12は、第1仕切板311A側の内壁に配置される。つまり、第2検知部S12は第2仕切板311Bよりも第2方向D2側に配置される。
【0122】
例えば、第2検知部S12が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第2仕切板311Bにおける第3環境画像IMCを取得する。また、第2検知部S12が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第2仕切板311Bにおける第4環境画像IMDを取得する。
【0123】
第3検知部S13は、第3仕切板311Cに載置された物体OBを検知する。第3検知部S13は、第2仕切板311B側の内壁に配置される。つまり、第3検知部S13は第3仕切板311Cよりも第2方向D2側に配置される。
【0124】
例えば、第3検知部S13が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第3仕切板311Cにおける第3環境画像IMCを取得する。また、第3検知部S13が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第3仕切板311Cにおける第4環境画像IMDを取得する。
【0125】
第4検知部S14は、第4仕切板311Dに載置された物体OBを検知する。第4検知部S14は、第3仕切板311C側の内壁に配置される。つまり、第4検知部S14は第4仕切板311Dよりも第2方向D2側に配置される。
【0126】
例えば、第4検知部S14が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第4仕切板311Dにおける第3環境画像IMCを取得する。また、第4検知部S14が物体OBを検知した場合、制御部11は、記憶部12に記憶された第4仕切板311Dにおける第4環境画像IMDを取得する。
【0127】
次に、図14図15とを参照して、実施形態2に係る制御部11が実行する表示処理を説明する。図14は、実施形態2に係る制御部11が実行する表示処理を示す図である。図15は、実施形態2に係る制御部11が実行する表示処理を示す図である。実施形態2の制御部11が実行する表示処理は、ステップS301~ステップS313を含む。表示処理は、図8に示すステップS102に相当する。
【0128】
ステップS301において、制御部11は、イオン発生部9がイオンを発生させるか否かを判定する。イオン発生部9がイオンを発生させない場合(ステップS301において、No)、処理はステップS311に進む。イオン発生部9がイオンを発生させる場合(ステップS301において、Yes)、処理はステップS302に進む。
【0129】
ステップS301でYesの場合、ステップS302において、制御部11は、検知部S1は、物体OBを検知する。検知部S1が第1収容空間26A内における物体OBの存在を検知したか否かを判定する。検知部S1が物体OBを検知しない場合(ステップS302において、No)、処理はステップS306に進む。検知部S1が物体OBを検知した場合(ステップS302において、Yes)、処理はステップS303に進む。
【0130】
ステップS302でYesの場合、ステップS303において、制御部11は、物体OBによってイオンの流れが変更されることを示す第3環境画像IMCを記憶部12から取得する。処理は、ステップS304に進む。
【0131】
ステップS304において、制御部11は、物体OBによって冷気の流れが変更されることを示す第4環境画像IMDを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0132】
ステップS302でNoの場合、ステップS306において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出されたイオンの流れを含む第1環境画像IMAを記憶部12から取得する。処理はステップS307に進む。
【0133】
ステップS307において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む第2環境画像IMBを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0134】
ステップS301でNoの場合、ステップS311において、制御部11は、検知部S1が物体OBを検知したか否かを判定する。検知部S1が物体OBを検知しない場合(ステップS311において、No)、処理はステップS313に進む。検知部S1が物体OBを検知した場合(ステップS311において、Yes)、処理はステップS312に進む。
【0135】
ステップS311でYesの場合、ステップS312において、制御部11は、物体OBによって冷気の流れが変更されることを示す第4環境画像IMDを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0136】
ステップS311でNoの場合、ステップS313において、制御部11は、第1冷蔵室3に放出された冷気の流れを含む第2環境画像IMBを記憶部12から取得する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0137】
なお、ステップS304は省略してもよい。ステップS304を省略する場合、ステップS303の後、処理は図8に示すステップS103に戻る。
【0138】
また、ステップS307は省略してもよい。ステップS307を省略する場合、ステップS306の後、処理は図8に示すステップS103に戻る。
【0139】
[実施形態3]
次に、図12図13、及び、図16図20を参照して、実施形態3を説明する。実施形態3に係る冷却装置100は、制御部11が実行部111と生成部112とを有する点で主に異なる。以下、実施形態3について、実施形態1と実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。図16は、実施形態3に係る冷却装置100の制御部11を示す図である。
【0140】
図16に示すように、冷却装置100は、冷却部6と、検知部S1と、イオン発生部9と、表示ユニット80と、検知部90と、記憶部12と、制御部11とを有している。冷却部6は、圧縮部602と、凝縮部603と、膨張部604と、蒸発部605と、ファン606と、第1冷気通路610と、第2冷気通路620と、ダンパ630とを有する。検知部S1は、第1検知部S11と、第2検知部S12と、第3検知部S13と、第4検知部S14とを含む。表示ユニット80は、表示部81と、操作検出部82とを含む。検知部90は、撮像部91と、測距部92とを含む。
【0141】
実施形態3の冷却装置100の制御部11は、実行部111と、生成部112とを有する。制御部11は、制御プログラムを実行することで、実行部111及び生成部112として機能する。
【0142】
実行部111は、検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部環境をシミュレーションする。例えば、実行部111は、検知部S1の検知結果に基づいて、物体OBと第1検知部S11との距離を算出する。そして、算出結果に基づいて、実行部111はイオンの流れまたは冷気の流れをシミュレーションする。
【0143】
例えば、実行部111は、第1検知部S11の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。第1検知部S11の検知結果は、第1仕切板311Aにおける物体OBの位置を含む。つまり、物体OBの位置に応じてシミュレーション結果が異なる。
【0144】
また、例えば、実行部111は、第2検知部S12の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。第2検知部S12の検知結果は、第2仕切板311Bにおける物体OB1と物体OB2の位置を含む。つまり、物体OB1の位置と物体OB2の位置とに応じてシミュレーション結果が異なる。
【0145】
また、例えば、実行部111は、第3検知部S13の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。第3検知部S13の検知結果は、第3仕切板311Cにおける物体OBの位置を含む。つまり、物体OBの位置に応じてシミュレーション結果が異なる。
【0146】
また、例えば、実行部111は、第4検知部S14の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。第4検知部S14の検知結果は、第4仕切板311Dにおける物体OB3の位置を含む。
【0147】
生成部112は、シミュレーションに基づいて、環境画像IMを生成する。具体的には、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、環境画像IMを生成する。例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図12に示すような第3環境画像IMCを生成する。例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図13に示すような第4環境画像IMDを生成する。
【0148】
次に、図12図17とを参照して、表示部81に表示される第5環境画像IMEを説明する。図17は、第5環境画像IMEを表示した表示ユニット80を示す図である。図17に示すように、表示部81には、第5環境画像IMEが表示される。第5環境画像IMEは、第1冷蔵室3の内部環境を表す。具体的には、第5環境画像IMEは、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、生成部112が生成した環境画像IMである。生成部112が生成した第5環境画像IMEは記憶部12に記憶される。第5環境画像IMEは、不透明な状態で表示部81に表示される。なお、第5環境画像IMEは、半透明で表示部81に表示されてもよい。
【0149】
第5環境画像IMEは、第4仕切板311Dにおける画像である。第5環境画像IMEは、第4仕切板311Dを第3仕切板311Cから見た図である。第5環境画像IMEは、第2画像IM2と、第6画像IM6と、第7画像IM7と、第8画像IM8とを含む。
【0150】
図12に示す第6画像IM6と比較して、図17に示す第6画像IM6は、第8画像IM8から離れた位置に表示される。具体的には、図12と比較して、物体OB3が第5吐出口611Eの遠くに配置されている。換言すると、物体OB3は、第5吐出口611Eから吐出されるイオンの流れを妨げていない。なお、図16に示す第6画像IM6は、物体OB3を模式的に示したが、物体OB1を示す画像であってもよい。また、第6画像IM6は、物体OB2を示す画像であってもよい。また、第7画像IM7は、第4仕切板311Dを示す画像であったが、第1仕切板311A~第3仕切板311Cのいずれかを示す画像であってもよい。
【0151】
次に、図13図18とを参照して、表示部81に表示される第6環境画像IMFを説明する。図18は、第6環境画像IMFを表示した表示ユニット80を示す図である。図18に示すように、表示部81には、第6環境画像IMFが表示される。
【0152】
第6環境画像IMFは、第1冷蔵室3の内部環境を表す。具体的には、第6環境画像IMFは、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、生成部112が生成した環境画像IMである。生成部112が生成した第6環境画像IMFは記憶部12に記憶される。第6環境画像IMFは、不透明な状態で表示部81に表示される。なお、また、第6環境画像IMFは、半透明で表示部81に表示されてもよい。
【0153】
第6環境画像IMFは、第4仕切板311Dにおける画像である。第6環境画像IMFは、第4仕切板311Dを第3仕切板311Cから見た図である。第6環境画像IMFは、第5画像IM5と、第6画像IM6と、第7画像IM7と第8画像IM8とを含む。
【0154】
図13に示す第6画像IM6と比較して、図18に示す第6画像IM6は、第8画像IM8から離れた位置に表示される。具体的には、図13と比較して、物体OB3が第5吐出口611Eの遠くに配置されている。換言すると、物体OB3は、第5吐出口611Eから吐出される冷気の流れを妨げていない。なお、図18に示す第6画像IM6は、物体OB3を模式的に示したが、物体OB1を示す画像であってもよい。また、第6画像IM6は、物体OB2を示す画像であってもよい。また、第7画像IM7は、第4仕切板311Dを示す画像であったが、第1仕切板311A~第3仕切板311Cのいずれかを示す画像であってもよい。
【0155】
例えば、図12図13とに示すように、第5吐出口611Eの付近で物体OB3を第4検知部S14が検知した場合、第4検知部S14は物体OB3が第5吐出口611Eの付近に配置されていることを示す検知結果を実行部111に出力する。
【0156】
次に、実行部111は、検知結果に基づいて、物体OB3によって変更されたイオンの流れをシミュレーションする。そして、実行部111が実行したシミュレーションは、生成部112に出力される。更に、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図12に示す第3環境画像IMCを生成する。
【0157】
また、実行部111は、検知結果に基づいて、物体OB3によって変更された冷気の流れをシミュレーションする。そして、実行部111が実行したシミュレーションは、生成部112に出力される。更に、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図13に示す第4環境画像IMDを生成する。
【0158】
また、例えば、図17図18とに示すように、第5吐出口611Eの付近で物体OB3を第4検知部S14が検知しない場合、第4検知部S14は物体OB3が第5吐出口611Eの付近に配置されていないことを示す検知結果を実行部111に出力する。
【0159】
次に、実行部111は、検知結果に基づいて、物体OB3によって変更されたイオンの流れをシミュレーションする。そして、実行部111が実行したシミュレーションは、生成部112に出力される。更に、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図17に示す第5環境画像IMEを生成する。
【0160】
また、実行部111は、検知結果に基づいて、物体OB3によって変更された冷気の流れをシミュレーションする。そして、実行部111が実行したシミュレーションは、生成部112に出力される。更に、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、図18に示す第6環境画像IMFを生成する。
【0161】
そして、実施形態3の制御部11は、生成部112が生成した環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。したがって、第1冷蔵室3に収容された物体OBの配置に基づいて、シミュレーションが実行される。この結果、物体OBがイオンの流れまたは冷気の流れを実質的または現実的に遮っているか否かを使用者は知ることができる。
【0162】
次に、図19図20とを参照して、実施形態3に係る制御部11が実行する表示処理を説明する。図19は、実施形態3に係る制御部11が実行する表示処理を示すフローチャートである。図20は、実施形態3に係る制御部11が実行する表示処理を示すフローチャートである。実施形態3の制御部11が実行する表示処理は、ステップS401~ステップS415を含む。ステップS401、ステップS402、及び、ステップS411は、図14に示すステップS301、ステップS302、及び、ステップS311に対応するために、説明は省略する。表示処理は、図8に示すステップS102に相当する。
【0163】
ステップS402でYesの場合、ステップS403において、実行部111は、物体OBを検知したことを示す検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。処理はステップS404に進む。
【0164】
ステップS404において、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、物体OBによってイオンの流れが変更されることを示す第3環境画像IMCを生成する。処理はステップS405に進む。
【0165】
ステップS405において、制御部11は、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、物体OBによって冷気の流れが変更されることを示す第4環境画像IMDを生成する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0166】
ステップS402でNoの場合、ステップS406において、実行部111は、物体OBを検知しないことを示す検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。処理はステップS407に進む。
【0167】
ステップS407において、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、イオンの流れを含む第5環境画像IMEを生成する。処理はステップS408に進む。
【0168】
ステップS408において、制御部11は、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、冷気の流れを含む第6環境画像IMFを生成する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0169】
ステップS411でYesの場合、ステップS412において、実行部111は、物体OBを検知したことを示す検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。処理はステップS413に進む。
【0170】
ステップS413において、制御部11は、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、物体OBによって冷気の流れが変更されることを示す第4環境画像IMDを生成する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0171】
ステップS411でNoの場合、ステップS414において、実行部111は、物体OBを検知したことを示す検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部空間をシミュレーションする。処理はステップS415に進む。
【0172】
ステップS415において、制御部11は、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、物体OBによって冷気の流れが変更されることを示す第6環境画像IMFを生成する。処理は、図8に示すステップS103に戻る。
【0173】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0174】
(1)本実施形態の冷却装置100は、表示ユニット80は、音声入力部を有していてもよい。音声入力部には、音声が入力される。具体的には、ユーザーが発話した音声が音声入力部に入力される。音声入力部は、例えば、マイクである。マイクは、集音装置の一例である。音声入力部に入力された音声は、制御部11に送信される。
【0175】
そして、制御部11は、音声入力部から入力される音声に基づいて、キーワードを抽出する。具体的には、制御部11は、ユーザーの音声をデジタル信号に変換する。そして、制御部11は、デジタル信号に基づいて、ユーザー音声に対応するテキスト情報を生成する。更に、制御部11は、音声入力部から入力される音声を示すテキスト情報と、記憶部12に記憶された音声パターンとが一致するか否かを判定する。そして、制御部11は、音声パターンと一致する音声を示すテキスト情報をキーワードとして抽出する。更に、抽出したキーワードに基づいて、制御部11は、冷却装置100の各部位を制御する。
【0176】
(2)本実施形態の冷却装置100は、制御部11は検知部90の検知結果に基づいて、表示部81に画像を表示してもよい。例えば、検知部90が移動体を検知する場合、制御部11は表示部81に環境画像IMを表示する。つまり、冷却装置100の近くに人間がいる場合、制御部11は、表示部81に環境画像IMを表示する。一方、検知部90が移動体を検知しない場合、制御部11は表示部81に環境画像IMを表示しない。つまり、冷却装置100の近くに人間がいない場合、制御部11は、表示部81に環境画像IMを表示しない。したがって、検知部90の検知結果に基づいて、表示部81に環境画像IMを表示するか否かを決定できる。この結果、適切なタイミングで冷却装置100の各種機能が発揮されているという実感を使用者に与えることができる。
【0177】
(3)本実施形態の冷却装置100は、複数の仕切板311が、第1仕切板311A~第4仕切板311Dを含んだが、これに限らない。例えば、複数の仕切板311が、第1仕切板311Aと第4仕切板311Dとを含んでもよい。また、第4仕切板311Dのみであってもよい。複数の仕切板311は、第1収容部32から取り外すことができる。
【0178】
また、第1収容部32の内部の壁面は、同一の色で塗装される。第1収容部32の内部の壁面の色は、例えば、白色である。壁面の色を白色とすることで、表示ユニット80のバックライトが発射した光を反射する。したがって、第1収容部32の内部の壁面をバックライトの反射部材とすることができる。また、壁面の色を白色とすることでバックライトから発射された光を効率良く反射できる。この結果、表示部81に表示した環境画像IMが見えにくくなることを抑制できる。
【0179】
また、複数の仕切板311の色を第1収容部32の内部の壁面の色と同一の色としてもよい。つまり、複数の仕切板311の色は白色である。したがって、仕切板311は表示ユニット80のバックライトから出射された光を反射する。この結果、表示部81に表示した環境画像IMが見えにくくなることを抑制できる。
【0180】
(4)本実施形態の冷却装置100は、第1扉31に表示ユニット80が配置されたがこれに限らない。例えば、表示ユニット80は、第2扉411に配置されてもよい。また、例えば、表示ユニット80は、本体部2の第1側壁22に配置されてもよい。また、例えば、表示ユニット80は、本体部2の第2側壁23に配置されてもよい。
【0181】
(5)本実施形態の冷却装置100は、制御部11は第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさを変更する。換言すると、制御部11は、第1扉31の開閉に応じて、バックライトの明るさをコントロールする。例えば、冷却装置100は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞しているか否かを検知する開閉センサを有する。開閉センサは、第1収容部32の閉塞を検知する。そして、制御部11は、開閉センサの検知結果に基づいて、バックライトをコントロールする。具体的には、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していないことを示す検知結果の場合、第1収容部32の内部が見えるようにバックライトの明るさをコントロールする。具体的には、例えば、制御部11は、第1扉31が開口321を閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81の環境画像IMが見えるようにバックライトの明るさコントロールする。したがって、第1扉31が開口321を開放している場合、使用者は第1収容空間26Aを確認することが容易となる。第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞している場合、使用者は表示部81を確認することが容易となる。この結果、使用者が確認したい対象の明るさを大きくして、対象の確認を容易にできる。
【0182】
また、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していないことを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも小さくする。また、制御部11は、第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞していることを示す検知結果の場合、表示部81側の明るさを第1収容部32側の明るさよりも大きくする。したがって、第1扉31が第1収容部32の開口321を開放している場合、使用者は第1収容部32の内部を確認することが容易となる。第1扉31が第1収容部32の開口321を閉塞している場合、使用者は表示部81を確認することが容易となる。この結果、使用者が確認したい対象の明るさを大きくして、対象の確認を容易にできる。
【0183】
(6)本実施形態の冷却装置100は、本体部2と表示ユニット80との間で無線給電を行ってもよい。具体的には、冷却装置100は、給電部と、受電部と、第1通信部と、第2通信部とを有していてもよい。
【0184】
給電部は、受電部へ電力を供給する。給電部は、受電部を介して、表示ユニット80に電力を供給する。給電部は、本体部2の天壁25に配置される。給電部は、制御部11に信号線で接続される。給電部は、発振コイルを有する。
【0185】
受電部は、給電部から供給される電力を受ける。受電部は、第1扉31に配置される。受電部は、表示ユニット80と信号線で接続される。受電部は、受電コイルと、整流回路を有する。
【0186】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部は給電部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、受電部の受電コイルは、給電部の発振コイルと対向する。受電コイルと発振コイルとが対向することで、受電コイルと発振コイルとの間には電磁誘導結合が生じる。そして、受電コイルに交流電流が誘起される。したがって、表示ユニット80に電力が供給される。この結果、表示ユニット80に対して非接触(無線)で電力を供給できる。
【0187】
第1通信部は、第2通信部と情報通信を行う。第1通信部は、第2通信部を介して、表示ユニット80を制御する。第1通信部は、本体部2の天壁25に配置される。第1通信部は、制御部11に信号線で接続される。第1通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0188】
第2通信部は、第1通信部と情報通信を行う。第2通信部は、表示ユニット80に第1通信部から受信した信号を送信する。第2通信部は、第1扉31に配置される。第2通信部は、表示ユニット80に信号線で接続される。第2通信部は、例えは、赤外線の受光部と、赤外線の発光部とを有する。
【0189】
第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部は第2通信部と対向する。具体的には、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の受光部は、第2通信部の赤外線の発光部と対向する。また、第1扉31が第1収容部32を閉塞する場合、第1通信部の赤外線の発光部は、第2通信部の赤外線の受光部と対向する。つまり、制御部11と表示ユニット80との間でデータのやり取りを行う。
【0190】
なお、制御部11と表示ユニット80との間の情報通信の方法を赤外線通信としたが、これに限定されない。なお、無線での給電方法、情報通信方法を説明したが、これに限らない。例えば、給電方法と情報通信方法とが有線接続されてもよい。
【0191】
(7)本実施形態の表示ユニット80は、バッテリを有していてもよい。表示ユニット80に供給された電力は、バッテリに貯留される。
【0192】
(8)本実施形態の実行部111は、検知部S1の検知結果に基づいて、第1冷蔵室3の内部の温度分布を含む内部環境をシミュレーションしてもよい。そして、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、第1冷蔵室3の内部の温度分布を含む環境画像IMを生成する。更に、制御部11は、生成部112が生成した第1冷蔵室3の内部の温度分布を含む環境画像IMを表示するように、表示部81を制御する。したがって、第1冷蔵室3内における温度分布を使用者に報知できる。この結果、使用者に温度分布が均一になるように、物体OBの位置を変更することを促すことができる。
【0193】
具体的には、例えば、実行部111は、第1冷蔵室3の第1仕切板311Aにおける温度分布をシミュレーションする。実行部111は、実行部111は、第1冷蔵室3の第2仕切板311Bにおける温度分布をシミュレーションする。実行部111は、実行部111は、第1冷蔵室3の第3仕切板311Cにおける温度分布をシミュレーションする。実行部111は、実行部111は、第1冷蔵室3の第4仕切板311Dにおける温度分布をシミュレーションする。
【0194】
そして、例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、第1仕切板311Aにおける温度分布を含む環境画像IMを生成する。例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、第2仕切板311Bにおける温度分布を含む環境画像IMを生成する。例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、第3仕切板311Cにおける温度分布を含む環境画像IMを生成する。例えば、生成部112は、実行部111が実行したシミュレーションに基づいて、第4仕切板311Dにおける温度分布を含む環境画像IMを生成する。
【0195】
(9)実施形態1では、第1環境画像IMAは、事前にシミュレーションして生成された画像であると説明したがこれに限らない。また、第2環境画像IMBは、事前にシミュレーションして生成された画像であると説明したがこれに限らない。つまり、実施形態1の記憶部12は、シミュレーションせずに生成された第1環境画像IMAと第2環境画像IMBとを記憶してもよい。
【0196】
(10)環境画像IMは、匂いに関する情報を含むものであってもよい。例えば、冷却装置100は、匂いを検出する匂いセンサ(図示を省略)を有しており、匂いセンサの検出結果に基づいて、匂いに関する環境画像IMが生成される。また、例えば、匂いに関する環境画像IMは、イオンの放出に伴い変化するものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0197】
本発明は、冷却装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0198】
3 :第1冷蔵室(収容室)
6 :冷却部
9 :イオン発生部
11 :制御部
12 :記憶部
31 :第1扉
32 :第1収容部(収容部)
80 :表示ユニット
81 :表示部
100 :冷却装置
111 :実行部
112 :生成部
160 :制御部
IM :画像
OB :物体
S1 :検知部
VS :一部領域(一部の領域)
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