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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20240520BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
H01L23/12 F
H01L21/60 311S
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020125554
(22)【出願日】2020-07-22
(65)【公開番号】P2022021766
(43)【公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100213654
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 晃樹
(72)【発明者】
【氏名】高久 悟
【審査官】佐藤 靖史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0108982(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0277802(US,A1)
【文献】特開2019-220606(JP,A)
【文献】特開2012-074449(JP,A)
【文献】特開2012-009586(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H01L 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁材と、該絶縁材から露出し、絶縁基板に設けられる配線と電気的に接続されるパッドと、を有する配線基板と
前記パッドに接続されるバンプを、前記配線基板に対向する第1面に有する半導体チップと、
前記配線基板と前記半導体チップとの間において前記バンプの周囲を覆う樹脂層と、を備え
前記半導体チップは、前記半導体チップの中央部付近に位置する第1領域と、前記第1領域よりも外側に位置する第2領域と、前記第2領域よりも外側に位置する第3領域と、前記第3領域よりも外側に位置する第4領域と、を有し、
前記第1領域、前記第2領域、前記第3領域および前記第4領域に対向する前記絶縁材の高さは、前記第1領域から前記第2領域に向かって低くなり、前記第2領域から前記第3領域に向かって高くなり、前記第3領域から前記第4領域に向かって低くなる、半導体装置。
【請求項2】
前記第1領域に対向する前記絶縁材は、前記第1領域の中心部から外周部にかけて徐々に低くなり、
前記第3領域に対向する前記絶縁材は、前記第3領域の中心部から前記第2領域側および前記第4領域側の端部にかけて徐々に低くなる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
記第1領域および前記第3領域に対向する前記絶縁材は、前記第2領域および前記第4領域に対向する前記絶縁材よりも高い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1領域および前記第3領域は、前記バンプが設けられる領域である、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1領域および前記第3領域は、電気信号が通過する前記バンプが設けられる領域である、請求項3記載の半導体装置。
【請求項6】
前記配線基板は、前記絶縁材から前記半導体チップの外周部に向けて突出し、上面の高さが前記パッドの高さ以上である突出部をさらに有する、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体チップに対向する前記絶縁材の高さの最大値は、前記パッドの高さ以下である、請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1領域に対向する前記絶縁材は、前記第1領域の中心部から外周部にかけて徐々に高くなり、
前記第3領域に対向する前記絶縁材は、前記第3領域の中心部から前記第2領域側および前記第4領域側の端部にかけて徐々に高くなる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記絶縁材は、前記配線基板との接続時における前記半導体チップの反りに応じた高さになるように設けられる、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半導体チップに対向する前記絶縁材の高さの最大値は、前記パッドの高さより大きい、請求項8または請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記絶縁材は、該絶縁材から前記絶縁基板を露出させる開口部を有しない、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記パッドの周囲における前記絶縁材の高さは、略一定である、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップを配線基板へフリップチップ接続する方法として、マスリフロー方式または熱圧着方式等がある。このうち熱圧着方式によるフリップチップ接続では、半導体チップを配線基板上に搭載したときに、熱によりはんだを溶融させて、半導体チップのバンプと配線基板のパッドとを熱圧着させて接続する。
【0003】
しかし、フリップチップ接続時において、加熱により半導体チップが反ってしまい、半導体チップと配線基板との接続不良が発生する可能性がある。また、熱圧着方式では、基板との接続部を保護する樹脂(接着剤)内にボイドがトラップされてしまう場合がある。このボイド内の水分が電気的なリークパスとなり、半導体チップの動作不良が発生する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-226050号公報
【文献】特開H11-186432号公報
【文献】特開H8-213741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フリップチップ接続における不良の発生を抑制することができる半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態による半導体装置は、配線基板と、半導体チップと、樹脂層と、を備える。配線基板は、絶縁材と、該絶縁材から露出し、絶縁基板に設けられる配線と電気的に接続されるパッドと、を有する。絶縁材は、配線基板上の位置に応じて高さが異なる。半導体チップは、パッドに接続されるバンプを、配線基板に対向する第1面に有する。樹脂層は、配線基板と半導体チップとの間においてバンプの周囲を覆う。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態による半導体装置の構成例を示す断面図。
図2】第1実施形態による配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図3】変形例1による配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図4】変形例2による配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図5】変形例3による配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図6】変形例4によるコントローラチップの金属バンプの配置例を示す平面図。
図7A図6のA-A‘線における配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図7B図6のB-B‘線における配線基板、樹脂層およびそれらの周辺の構成例を示す断面図。
図8】第2実施形態による配線基板およびその周辺の構成例を示す断面図。
図9】変形例5による配線基板およびその周辺の構成例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、配線基板の上下方向は、半導体チップが搭載される面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による半導体装置1の構成例を示す断面図である。本実施形態による半導体装置1は、例えば、NAND型フラッシュメモリである。半導体装置1は、配線基板10と、半導体チップとしてのコントローラチップ30と、樹脂層35と、樹脂層90と、樹脂層40と、スペーサ50と、半導体チップとしてのNAND型メモリチップ(以下、メモリチップ)60と、ボンディングワイヤ80を備えている。樹脂層90はいわゆるモールド樹脂であり、封止樹脂である。尚、本実施形態は、NAND型フラッシュメモリに限定されず、フリップチップ接続される半導体装置に適用可能である。
【0010】
配線基板10は、絶縁基板11と、配線12と、コンタクトプラグ13と、金属パッド14と、はんだボール15と、ソルダレジスト16とを備えている。絶縁基板11は、例えば、プリプレグであり、ガラスファイバ等の繊維状補強材とエポキシ等の熱硬化性樹脂との複合材料である。尚、絶縁基板11には、例えば、ガラスエポキシ樹脂、セラミック(アルミナ系、AlN系)等の絶縁材料が用いられてもよい。配線12は、絶縁基板11の表面、裏面または内部に設けられており、金属パッド14とはんだボール15とを電気的に接続する。金属パッド14は、配線12の一部でよい。コンタクトプラグ13は、絶縁基板11内を貫通するように設けられており、配線12間を電気的に接続する。金属パッド14は、配線基板10の表面において、コントローラチップ30の金属バンプ31と接続されている。はんだボール15は、配線基板10の裏面において、配線12に接続されている。配線12、コンタクトプラグ13および金属パッド14には、例えば、Cu、Ni、Au、Sn、Ag、Bi、Pd等の導電性材料の単体膜、複合膜、合金膜を用いられている。はんだボール15には、例えば、Sn、Ag、Cu、Au、Bi、Zn、In、Sb、Ni等の単体膜、複合膜、合金膜などの導電性材料が用いられている。ソルダレジスト16は、配線基板10の表面および裏面に設けられており、隣接する金属パッド14間および金属パッド14の周囲、あるいは、隣接するはんだボール15間に設けられ、それらを電気的に絶縁している。また、ソルダレジスト16は、配線12の表面を被覆して配線12を保護してもよい。
【0011】
より詳細には、配線基板10は、ソルダレジスト16と、該ソルダレジスト16から露出し、絶縁基板11に設けられる配線12と電気的に接続される金属パッド14と、を有する。
【0012】
コントローラチップ30は、配線基板10に対向する面F1と、面F1の反対側にある面F2とを有する。面F1には、複数の金属バンプ31が設けられている。金属バンプ31は、配線基板10の金属パッド14に接続(溶着)されている。即ち、コントローラチップ30は、配線基板10上にフリップチップ接続されている。金属バンプ31には、例えば、はんだ等の導電性金属が用いられている。半導体チップの基板は、シリコン基板、GaAg基板、SiC基板等でよい。
【0013】
コントローラチップ30は、薄化されており、面F1または面F2上に半導体素子を有する。コントローラチップ30は、半導体素子の形成時に反ってしまう場合がある。コントローラチップ30の反りは、例えば、山型、椀型あるいは鞍型になり得る。図1では、コントローラチップ30の反りは図示されていない。
【0014】
樹脂層35は、配線基板10とコントローラチップ30の面F1との間を埋め込んでいる。樹脂層35は、例えばアンダフィルであり液状タイプの非導電性樹脂材料が用いられる。樹脂層35が金属パッド14および金属バンプ31の周囲を覆っている。これにより、樹脂層35が金属パッド14と金属バンプ31との接続をサポートし、金属パッド14と金属バンプ31との間の破断を抑制する。
【0015】
樹脂層35は、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ/シリコーン混合樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、またはフェノール樹脂等をベース材料として用いることができる。
【0016】
また、樹脂層35は、金属バンプ31の表面に形成される金属酸化膜を除去するために、還元性材料、例えば、アルコール類や有機酸を添加材量として含む。アルコール類としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ポリビニルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、カルビトール、セロソルブアルコールなどから選択される少なくとも1種があげられる。またアルキルエーテル系の材料でもよい。例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテルなどがあげられる。アルカン、アミン化合物などを用いることもできる。例えば、ホルムアミド、ジメチルホルムアミドなどがあげられる。これらは単独でもよいし、複数を混合してもよい。またこれらの材料に有機酸を添加してもよい。有機酸としては、ギ酸、酢酸、安息香酸、アビエチン酸、パラストリン酸、デヒドロアビエチン酸、イソピマール酸、ネオアビエチン酸、ピマール酸、ロジン等があげられる。これらは単独でもよいし、複数を混合してもよい。樹脂層35は、ディスペンス法(ジェット法、スクリュー法)、印刷法等の方法で塗布される。また樹脂層35は、金属バンプ31や金属パッド14の表面にある酸化膜(SnO、SnO)等を還元して除去する機能を有する。
【0017】
コントローラチップ30の周囲の配線基板10の上に樹脂層40を介してスペーサ50が設けられている。樹脂層40は例えばDAF(Die Attach Film)が用いられる。樹脂層40によってスペーサ50は配線基板10上に接着されている。スペーサ50は、コントローラチップ30の面F2の高さとほぼ等しい高さであり、メモリチップ60を支持している。スペーサ50は、例えば、四角形の枠形状や四角形でコントローラチップ30を取り囲む形状を有し、配線基板10の表面上においてコントローラチップ30の四方を取り囲むように設けられている(図示せず)。スペーサ50には、例えば、シリコン、ガラス、セラミック、絶縁基板、金属板等の材料が用いられている。スペーサ50上に密着性の向上のために、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、PBO(PolyBenzOxazole)樹脂などの有機膜が形成されていてもよい。
【0018】
メモリチップ60は、コントローラチップ30の上方に設けられており、樹脂層40によってコントローラチップ30およびスペーサ50上に固定されている。メモリチップ60は、例えば、複数のメモリセルが3次元配置された立体型メモリセルアレイを有する。樹脂層40は、コントローラチップ30の面F2およびスペーサ50上に設けられており、メモリチップ60をコントローラチップ30およびスペーサ50上に固定している。
【0019】
複数の樹脂層40および複数のメモリチップ60が交互にコントローラチップ30およびスペーサ50上に積層されてもよい。このように、複数のメモリチップ60をコントローラチップ30の上方に積層しても、コントローラチップ30の反りが軽減されているので、複数のメモリチップ60がコントローラチップ30の反りの影響を受け難い。即ち、複数のメモリチップ60が欠け難く、樹脂層40から剥がれ難くなる。
【0020】
ボンディングワイヤ80は、メモリチップ60の金属パッド70と配線基板10の金属パッド14のいずれかとの間を電気的に接続する。樹脂層90は、コントローラチップ30、メモリチップ60、ボンディングワイヤ80等の配線基板10上の構造全体を被覆し保護する。また、樹脂層90は、配線基板10とコントローラチップ30の面F1との間に充填され、金属バンプ31の周囲を被覆するように設けられている。
【0021】
尚、図1では、同一の半導体パッケージ内にフリップチップ接続されたコントローラチップ30およびワイヤボンディング接続されたメモリチップ60の両方が設けられている。即ち、図1では、ハイブリッドタイプのマルチチップパッケージとなっている。しかし、本実施形態は、複数のメモリチップ60もコントローラチップ30と同様にフリップチップ接続してもよい。この場合、コントローラチップ30および複数のメモリチップ60は、貫通電極(TSV(Through Silicon Via))を介して電気的に接続されてもよい。
【0022】
また、図1に示すスペーサ50が設けられなくてもよい。この場合、例えば、コントローラチップ30は上方から厚い樹脂層40で埋め込まれ、樹脂層40の上方にメモリチップ60が設けられる。尚、コントローラチップ30の上部に別のチップを搭載しない場合などは、コントローラチップ30上には樹脂層90が存在してもよい。
【0023】
次に、配線基板10および樹脂層35について説明する。
【0024】
図2は、第1実施形態による配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。尚、図2に示すように、コントローラチップ30の面F1に電極ピラー32が設けられていてもよい。電極ピラー32は、金属バンプ31と接続されている。電極ピラー32には、例えば、銅等の導電性金属が用いられる。また、複数の電極ピラー32の高さは、例えば、略一定である。複数の金属パッド14の高さは、例えば、略一定である。また、図2に示す例では、金属パッド14およびソルダレジスト16の下面が絶縁基板11の上面と対応している。
【0025】
図2に示す例では、樹脂層35は、例えば、NCF(Non Conductive Film)またはNCP(Non Conductive Past)等である。また、コントローラチップ30は、例えば、熱圧着により配線基板10と接着される。NCFは、例えば、熱圧着の前に、コントローラチップ30の面F1または配線基板10上に貼り付けられる。NCPは、例えば、熱圧着の前に、配線基板10上に塗布される。以下では、一例として、樹脂層35としてのNCFが面F1に貼り付けられる場合について説明する。尚、熱圧着に限られず、フリップチップ接続時に樹脂層35が充填される場合であればよく、超音波でフリップチップ接続が行われてもよい。
【0026】
ここで、熱圧着方式では、コントローラチップ30を配線基板10に搭載し、加熱しながらコントローラチップ30を押圧する。この場合、樹脂層35は、押圧されるだけであり、流動し難い。従って、配線基板10と樹脂層35との間、または、樹脂層35内に含まれるボイド(空隙)Vは、排出され難く樹脂層35内にトラップされやすい。このボイドV内に水分が入ると、ボイドV間の電気的な接続によりリークパスが発生してしまう。このリークパスは、コントローラチップ30の動作不良につながる可能性がある。
【0027】
そこで、図2に示すように、ソルダレジスト(絶縁材)16は、配線基板10上の位置に応じて高さ(厚さ)が異なっている。これにより、押圧される樹脂層35が配線基板10上を流動しやすくなる。すなわち、ソルダレジスト16の厚さの違いにより樹脂層35内の圧力差を生じさせ、押圧される樹脂層35を流動させやすくすることができる。
【0028】
より詳細には、ソルダレジスト16は、対向するコントローラチップ30の中心部から外周部にかけて徐々に低く(薄く)なる。熱圧着の際、まず、コントローラチップ30の中心部は、樹脂層35の中心部と接触する。これは、コントローラチップ30の中心部の下方におけるソルダレジスト16が最も厚いためである。さらに樹脂層35が押圧されると、樹脂層35の外周部にも圧力がかかるようになる。このとき、ソルダレジスト16が最も厚いため、中心部の樹脂層35の圧力が最も高くなる。一方、コントローラチップ30の中心部から外周部にかけて、ソルダレジスト16が薄くなることにより樹脂層35の圧力も低くなる。従って、樹脂層35は、圧力の低い、コントローラチップ30の外周部に向かって流動しやすくなる。これにより、図2に示すように、樹脂層35内のボイドVも、矢印で示すように、コントローラチップ30の外周部へ移動しやすくなる。この結果、ボイドVが樹脂層35内から排出されやすくなる。
【0029】
また、より詳細には、コントローラチップ30に対向するソルダレジスト16の高さの最大値は、金属パッド14の高さ以下である。金属パッド14の厚さは、例えば、約10μmである。コントローラチップ30の中心部の下方におけるソルダレジスト16の厚さは、例えば、金属パッド14の厚さ以下であり、約8μm~約10μmである。ソルダレジスト16の厚さは、例えば、コントローラチップ30の外周部に向かって、約2μm毎に階段状に減少する。
【0030】
また、より詳細には、金属パッド14の周囲におけるソルダレジスト16の高さは、略一定である。これにより、金属パッド14の周囲において、金属バンプ31がより均一に金属パッド14と接触しやすくなる。この結果、金属バンプ31の接続信頼性を向上させることができる。また、図2に示す例では、ソルダレジスト16は、金属パッド14間の所定の位置において、階段状に厚さが変化している。
【0031】
ソルダレジスト16の段差は、例えば、コントローラチップ30の面F2の上方から見て、略同心円状である。この場合、樹脂層35は、偏りが少なくスムーズに流動する。しかし、面F2の上方から見た段差形状は、略円形に限られず、例えば、略四角形であってもよい。この場合、金属パッド14の配置に対応させやすく、設計がより容易になる。
【0032】
また、より詳細には、コントローラチップ30に対向するソルダレジスト16の高さは、少なくとも1つの金属パッド14毎に変化する。図2に示す例では、ソルダレジスト16は、1つの金属パッド14毎に薄くなる。しかし、これに限られず、ソルダレジスト16は、複数の金属パッド14毎に薄くなっていてもよい。
【0033】
厚さが異なるソルダレジスト16は、例えば、薄化処理により形成される。例えば、配線基板10(絶縁基板11)に塗布されたソルダレジスト16を露光し、配線基板10を薬液に浸漬させ、薬液が浸透したソルダレジスト16を除去し、配線基板10を洗浄する。この工程を繰り返すことにより、階段状のソルダレジスト16を形成することができる。その後、ソルダレジスト16の硬化処理が行われる。尚、ソルダレジスト16の段差の数を多くする場合、予め塗布するソルダレジスト16を厚くし、薄化処理を繰り返し行えばよい。例えば、薄化処理前に、約20μm~約30μmの厚みのフィルム状のソルダレジスト16を、金属パッド14を埋めるように設ければよい。
【0034】
以上のように、ソルダレジスト16は、配線基板10上の位置に応じて高さが異なる。これにより、コントローラチップ30のマウント時に樹脂層35が流動しやすくなる。また、ソルダレジスト16は、対向するコントローラチップ30の中心部から外周部にかけて徐々に低くなる。これにより、ボイドVが樹脂層35から排出されやすくなる。この結果、例えば、ボイドVに起因するコントローラチップ30の動作不良を抑制することができる。
【0035】
ボイドを排出するための他の方法として、例えば、半導体チップの中央部を下方に凸球面状に突出するように変形させて、半導体チップを基板にマウントする方法が知られている。しかし、この場合、半導体チップの変形により、フリップチップ接続による基板との接続が困難になる可能性がある。
【0036】
これに対して、第1実施形態では、ソルダレジスト16の厚さを変えることにより樹脂層35の流動を促し、フリップチップ接続に影響を与えることなくボイドVを排出させることができる。
【0037】
尚、コントローラチップ30は、フリップチップ接続される、他の半導体チップであってもよい。コントローラチップ30は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、または、NAND型フラッシュメモリ等であってもよい。
【0038】
また、ソルダレジスト16は、該ソルダレジスト16から絶縁基板11を露出させる開口部161(図3を参照)を有しない。開口部161は、通常、ソルダレジスト16から金属パッド14を露出させる際に形成される孔部である。絶縁基板11は、大気中の水分を吸湿する。もし、絶縁基板11がソルダレジスト16から露出している場合、絶縁基板11内の水分が樹脂層35または樹脂層35内のボイドVに進入しやすくなる。これに対して、第1実施形態では、絶縁基板11は、少なくとも薄いソルダレジスト16で覆われ、ソルダレジスト16から露出されていない。これにより、樹脂層35への水分の進入を抑制することができる。この結果、HAST(High Accelerated Stress Test)耐性を向上させることができる。HASTは、絶縁性評価試験の1つであり、耐湿性の評価に用いられる。
【0039】
(変形例1)
図3は、変形例1による配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。第1実施形態の変形例1は、開口部(孔部)161が設けられる点で、第1実施形態と異なる。
【0040】
すなわち、ソルダレジスト16は、絶縁基板11を露出させる開口部161を有している。これにより、ソルダレジスト16の厚さの最小値と最大値との差が大きくなる。この結果、樹脂層35をさらに流動させやすくすることができ、ボイドVを排出させやすくすることができる。
【0041】
変形例1による半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。変形例1による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0042】
(変形例2)
図4は、変形例2による配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。第1実施形態の変形例2は、コントローラチップ30の外周部において、ソルダレジスト16がダムとして機能するように厚く設けられる点で、第1実施形態と異なる。
【0043】
配線基板10は、ソルダレジスト16からコントローラチップ30の外周部に向けて突出し、上面の高さが金属パッド14の高さ以上である突出部17をさらに有する。突出部17には、例えば、ソルダレジスト16と同じ材料が用いられる。この場合、突出部17は、ソルダレジスト16と一体で形成される。突出部17は、例えば、コントローラチップ30の外周部に沿って設けられる。突出部17は、コントローラチップ30の外周部において、流動する樹脂層35をせき止めるダムとして機能する。これにより、過剰な流動により樹脂層35が広がりすぎることを抑制することができる。また、樹脂層35の圧力を上昇させることができ、コントローラチップ30の外周部に移動したボイドVを潰すことができる。さらに、樹脂層35から低分子化合物が染み出すこと(ブリード)による影響を抑制することもできる。尚、図4に示す突出部17は、コントローラチップ30の面F2の上方から見て、コントローラチップ30の外側に設けられる。しかし、これに限られず、突出部17の一部は、コントローラチップ30の内側であってもよい。
【0044】
また、突出部17(およびソルダレジスト16)の厚さは、コントローラチップ30の中心部等、コントローラチップ30の下方で最も厚いソルダレジスト16の厚さと略同じでよい。これにより、薄化処理の工程を一段減らすことができる。
【0045】
変形例2による半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。変形例2による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例2による半導体装置1に変形例1を組み合わせてもよい。
【0046】
(変形例3)
図5は、変形例3による配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。変形例3は、配線基板10にソルダレジストが複数回塗布される点で、第1実施形態と異なる。尚、図5に示す例では、変形例2で説明したように、突出部17が設けられている。しかし、第1実施形態のように、突出部17が設けられなくてもよい。
【0047】
図5示すように、ソルダレジスト16は、ソルダレジスト16a、16bを含む。ソルダレジスト16aは、ソルダレジスト16の下部に設けられ、ソルダレジスト16bは、ソルダレジスト16の上部に設けられる。ソルダレジスト16a、16bは、それぞれ異なる材料が用いられる。例えば、ソルダレジスト16aの材料は、信頼性が高い材料であるが、薄化処理による厚さ調整が難しい材料である。一方、ソルダレジスト16の材料は、薄化処理による厚さ調整がしやすい材料である。これにより、複数の材料を用いて絶縁特性および薄化処理のしやすさを両立させることができる。尚、ソルダレジスト16a、16bは、ソルダレジスト16と同様に、ソルダレジスト以外の他の絶縁材であってもよい。
【0048】
ソルダレジスト16a、16bは、薄化処理を用いて形成される。まず、金属パッド14を埋めるように絶縁基板11上にソルダレジスト16aを設け、薄化処理によりソルダレジスト16aを全体的に薄くし、硬化処理を行う。その後、ソルダレジスト16a上にソルダレジスト16bを設け、第1実施形態と同様に、薄化処理により厚さが異なるソルダレジスト16bを形成すればよい。
【0049】
尚、ソルダレジスト16a、16bには、同じ材料が用いられてもよい。すなわち、必ずしも薄化処理だけでなく、ソルダレジスト16を新たに設けることによってソルダレジスト16の段差を形成してもよい。
【0050】
変形例3による半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。変形例3による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例3による半導体装置1に変形例1および変形例2を組み合わせてもよい。
【0051】
(変形例4)
図6は、変形例4によるコントローラチップ30の金属バンプ31の配置例を示す平面図である。第1実施形態の変形例4は、ソルダレジスト16が局所的に厚くなっている点で、第1実施形態と異なる。
【0052】
R1は、コントローラチップ30の面F1のうち、金属バンプ31が設けられる領域を示す。R2は、コントローラチップ30の面F1のうち、金属バンプ31が設けられない領域を示す。
【0053】
図7Aは、図6のA-A‘線における配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。図7Bは、図6のB-B‘線における配線基板10、樹脂層35およびそれらの周辺の構成例を示す断面図である。尚、図7Aに示す例では、変形例2で説明したように、突出部17が設けられている。しかし、第1実施形態のように、突出部17が設けられなくてもよい。
【0054】
面F1の領域R1に対向するソルダレジスト16は、領域R1以外の面F1の領域R2に対向するソルダレジスト16よりも高い。これにより、図7Aおよび図7Bに示すように、樹脂層35を領域R1から領域R2に流動させることができる。従って、領域R1のボイドVを領域R2に移動させることができる。
【0055】
また、上記のように、領域R1は、金属バンプ31が設けられる領域である。従って、ボイドVを、金属バンプ31および金属パッド14から離れるように移動させることができる。ボイドVはリークパスとなり得るため、例えば、隣接する金属パッド14間、または、隣接する金属バンプ31間の導通を抑制することができる。
【0056】
また、より詳細には、領域R1におけるソルダレジスト16は、領域R1の中心部から外周部にかけて薄くなる。これにより、ボイドVを領域R1内から排出させやすくすることができる。尚、これに限られず、樹脂層35が所望の方向に流動するように、領域R1におけるソルダレジスト16の厚さが変更されてもよい。
【0057】
尚、領域R1は、電気信号が通過する金属バンプ31が設けられる領域であってもよい。図6に示す例では、中心側の領域R1および外周側の領域R1のうち、中心側の領域R1を領域R2としてもよい。外周側の領域R1に設けられる金属バンプ31は、例えば、信号電極を含む。信号電極は、配線基板10とコントローラチップ30との間の信号の送受信に用いられる。信号電極は、信号配線を短くするために、コントローラチップ30の外周側に配置される場合がある。一方、中心側の領域R1に設けられる金属バンプ31は、例えば、電源電極およびグランド電極を含む。電源電極は、配線基板10内の電源配線と接続される。グランド電極は、配線基板10内のグランド配線と接続される。例えば、グランド電極間にリークパスとなるボイドVが存在しても、コントローラチップ30の動作にはほとんど影響はない。しかし、信号電極間にボイドVが存在すると、コントローラチップ30の動作に影響を与える可能性がある。従って、信号電極である金属バンプ31付近におけるソルダレジスト16のみが厚くてもよい。
【0058】
変形例4による半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。変形例4による半導体装置1は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例4による半導体装置1に変形例1~3を組み合わせてもよい。
【0059】
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態による配線基板10およびその周辺の構成例を示す断面図である。第2実施形態は、ソルダレジスト16が中心部から外周部にかけて徐々に厚くなる点で、第1実施形態と異なる。
【0060】
図8は、例えば、マスリフロー方式によるフリップチップ接続時の配線基板10およびコントローラチップ30の断面図を示す。図8に示す例では、フリップチップ接続後に、樹脂層35(図示せず)が供給される。樹脂層35は、例えば、アンダフィル材であり、配線基板10とコントローラチップ30との間に入り込み、金属バンプ31の周囲を被覆する。尚、樹脂層35は、流動しながら充填されるため、樹脂層35内にボイドVはトラップされ難い。また、複数の電極ピラー32の高さは、例えば、略一定である。複数の金属パッド14の高さは、例えば、略一定である。複数の金属バンプ31(はんだ)の量は、例えば、略一定である。
【0061】
また、図8に示すコントローラチップ30は、下凸に反っている。これは、フリップチップ接続時に加熱されているためである。
【0062】
通常、コントローラチップ30は、常温で上凸に反っており、フリップチップ接続時の高温(例えば、240℃以上)で下凸に反っている。これは、シリコン層が設けられる面F2側は膨張し難く、PI(Polyimide)および銅等を含むデバイス層が設けられる面F1側は膨張しやすいためである。コントローラチップ30が下凸に反っている場合、コントローラチップ30の外周側に設けられた電極ピラー32は、金属パッド14との距離が離れるため金属パッド14との接続が困難になる可能性がある。
【0063】
そこで、図8に示すように、ソルダレジスト16は、配線基板10上の位置に応じて厚さが異なっている。より詳細には、ソルダレジスト16は、対向するコントローラチップ30の中心部から外周部にかけて徐々に高く(厚く)なる。コントローラチップ30の中心部の下方では、ソルダレジスト16が薄く、金属パッド14の側面がソルダレジスト16から露出している。従って、金属バンプ31は、金属パッド14の側面まで金属バンプ31が濡れる。一方、コントローラチップ30の外周部の下方では、ソルダレジスト16が厚く、金属パッド14の側面がソルダレジスト16で覆われている。従って、金属バンプ31は、金属パッド14の側面に濡れることない。また、金属バンプ31は、金属パッド14との接続部において、ソルダレジスト16によりはじかれる。これにより、金属バンプ31は、金属パッド14と電極ピラー32との間の領域にとどまりやすくなる。この結果、金属パッド14と電極ピラー32との間が離れていても、接続をより安定化させることができる。すなわち、金属バンプ31が金属パッド14の側面に濡れることによる、金属バンプ31の不足を抑制することができる。
【0064】
コントローラチップ30に対向するソルダレジスト16の高さの最大値は、金属パッド14の高さより大きくてもよい。すなわち、ソルダレジスト16は、金属パッド14よりも厚くてもよい。これにより、金属パッド14の上面と金属バンプ31との接続を維持しつつ、金属バンプ31を上方に押し上げることができる。この結果、金属パッド14と電極ピラー32との接続をより安定化させることができる。
【0065】
より詳細には、ソルダレジスト16は、配線基板10との接続時におけるコントローラチップ30の反りに応じた高さになるように設けられる。コントローラチップ30の反りの大きさは、例えば、コントローラチップ30の世代、チップサイズ、および、コントローラチップ30に対する金属バンプ31の位置等により、事前に予測することができる。尚、ソルダレジスト16の厚さの最大値と最小値との差が、コントローラチップ30の反りよりも大きい場合があってもよい。この場合、ソルダレジスト16の厚さは、最大値と最小値との間の範囲内で変化するように設定されればよい。
【0066】
また、図8に示す例では、ソルダレジスト16は、開口部161を有している。これにより、ソルダレジスト16の厚さの最小値をさらに小さく(略ゼロ)することができる。この結果、ソルダレジスト16を、コントローラチップ30の反りに応じた高さにしやすくすることができる。
【0067】
第2実施形態による半導体装置1のその他の構成は、第1実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
【0068】
(変形例5)
図9は、変形例5による配線基板10およびその周辺の構成例を示す断面図である。第2実施形態の変形例5は、開口部161が設けられない点で、第2実施形態と異なる。
【0069】
すなわち、ソルダレジスト16は、該ソルダレジスト16から絶縁基板11を露出させる開口部161を有しない。この場合、第1実施形態において説明したように、HAST耐性を向上させることができる。
【0070】
変形例5による半導体装置1のその他の構成は、第2実施形態による半導体装置1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。変形例5による半導体装置1は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0072】
1 半導体装置、10 配線基板、11 絶縁基板、12 配線、14 金属パッド、16 ソルダレジスト、161 開口部、17 突出部、30 コントローラチップ、31 金属バンプ、35 樹脂層、F1 面、R1 領域、R2 領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9