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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】外科用器具用の力制限機構
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20240520BHJP
   A61B 17/28 20060101ALI20240520BHJP
【FI】
A61B18/12
A61B17/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022512806
(86)(22)【出願日】2020-08-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-28
(86)【国際出願番号】 US2020047773
(87)【国際公開番号】W WO2021041398
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2022-03-11
(31)【優先権主張番号】62/900,104
(32)【優先日】2019-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/892,006
(32)【優先日】2019-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500103074
【氏名又は名称】コンメッド コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザボ アーロン
【審査官】豊田 直希
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0046196(US,A1)
【文献】特開2017-200563(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00-18/00
A61F 2/01
A61N 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用器具であって、
長手方向軸に沿って延在しており、かつ開位置と閉位置との間で移動可能である一対のジョーに結合された駆動シャフトを有する本体と、
それとともに移動するために前記駆動シャフトの周りに固定され、そこから延在している停止部を有する、レバーベアリングと、
前記本体内に枢動可能に装着された第1の上端および前記本体から延在している第1の下端を有する、第1のレバーと、
前記第1のレバーの前記第1の上端に相互接続された第2の上端を有しており、第2の下端まで延在している、第2のレバーであって、前記第2のレバーが、前記レバーベアリングの前記停止部に係合している、第2のレバーと、
前記第1のレバーの中間部分と前記第2のレバーの前記第2の下端との間に延在している、ばねと、を含む、外科用器具。
【請求項2】
前記第2のレバーが、前記レバーベアリングの前記停止部と接触する一対のベアリング表面を含む、請求項1に記載の外科用器具。
【請求項3】
前記第1のレバーの前記第1の上端および前記第2のレバーの前記第2の上端に枢動可能に相互接続されたリンクをさらに含む、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項4】
前記第2のレバーが、前記レバーベアリングの前記停止部と接触する一対のベアリング表面を含む、請求項3に記載の外科用器具。
【請求項5】
前記ばねが、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーを一緒にバイアスする力を提供するように構成されている、請求項4に記載の外科用器具。
【請求項6】
前記第1のレバーが、前記第1のレバーにより、前記駆動シャフトが前記ジョーを前記開位置に置くように、前記第2のレバーが前記レバーベアリングを位置付ける、第1の位置と、前記駆動シャフトが前記ジョーを前記閉位置に置くように、前記第2のレバーが前記レバーベアリングを位置付ける、第2の位置と、前記第2のレバーおよびレバーベアリングが前記駆動シャフトを移動させず、前記ジョーが前記閉位置に留まるように、前記第1のレバーが前記ばねの前記バイアスに対して前記第2のレバーから分離される、第3の位置との間で移動可能である、請求項5に記載の外科用器具。
【請求項7】
前記第1のレバーに位置付けられたポストの第1のセットと、前記第1のレバーと前記第2のレバーとの間の所定の最小距離を設定する、前記第2のレバーに位置付けられたポストの第2のセットとの間に延在している、一対のタブをさらに含む、請求項6に記載の外科用器具。
【請求項8】
前記第1のレバーおよび前記第2のレバーが、共通の枢動点の周りに前記本体内に枢動可能に装着されている、請求項2に記載の外科用器具。
【請求項9】
前記ばねが、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーを離れるようにバイアスする力を提供するように構成されている、請求項8に記載の外科用器具。
【請求項10】
前記第1のレバーが、前記第1のレバーにより、前記駆動シャフトが前記ジョーを前記開位置に置くように、前記第2のレバーが前記レバーベアリングを位置付ける、第1の位置と、前記駆動シャフトが前記ジョーを前記閉位置に置くように、前記第2のレバーが前記レバーベアリングを位置付ける、第2の位置と、前記第2のレバーおよびレバーベアリングが前記駆動シャフトを移動させず、前記ジョーが前記閉位置に留まるように、前記第1のレバーが前記ばねの前記バイアスに対して前記第2のレバーの近くに移動している、第3の位置との間で移動可能である、請求項9に記載の外科用器具。
【請求項11】
ユーザが外科用器具のジョーに加えた力の量を制限する外科用器具の製造方法であって、
前記外科用器具の前記ジョーを閉じるためのユーザによる移動のために、前記外科用器具の内部に枢軸可能に取り付けられた第1の上端を有しかつ前記本体から第1の下端まで延在する第1のレバーを提供するステップと、
前記第1のレバーの移動に応答して、前記外科用器具の前記本体の長手方向軸に沿って軸方向にレバーベアリングを並進させるために、前記第1のレバーの前記第1の上端に相互連結された第2の上端を有しかつ第2の下端まで延在する第2のレバーを提供するステップと、
前記外科用器具の前記ジョーの閉鎖をもたらすが、前記第1のレバーの移動が前記ジョーの閉鎖をもたらす位置を超えるように、前記第1のレバーが前記第2のレバーの前記ジョーの前記閉鎖を超えて移動したときの前記第2のレバーの移動を防ぐ、前記第1のレバーが前記位置に移動したときの前記第1のレバーと一緒の前記第2のレバーの移動を可能にする、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーをばねで相互接続するステップと、を含む、方法。
【請求項12】
前記第1のレバーおよび前記第2のレバーが、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーの両方に枢動可能に接続されたリンクと相互接続されている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ばねが、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーを互いに向かってバイアスするように構成されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のレバーおよび前記第2のレバーが、共通の枢動点まで前記本体内に枢動可能に装着されている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ばねが、前記第1のレバーおよび前記第2のレバーを互いに離れてバイアスするように構成されている、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年8月27日に出願された米国仮出願第62/892006号、および2019年9月13日に出願された米国仮出願第62/900104号に対する優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、外科用器具に関し、より具体的には、電気外科用器具のジョーに加えられる力の量を制限するための力制限機構に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
電気外科用血管シーラーは、外科的手技中の血管の閉塞および出血の停止のために使用される。容器シーラーの電極は、一対の対向するジョーによって運ばれ、電極に高周波(RF)エネルギーを選択的に供給することができる電気外科用ジェネレータに相互接続される。ユーザは、ハンドルアセンブリと関連付けられたレバーを絞ることによって密封される容器の周りのジョーを閉じることができる。次に、容器は、クランプされた容器にRFエネルギーを供給することによって密封され得る。可動ブレードは、第2のトリガのユーザの作動に応答して通電電極によって作成されたシールの中間部分に沿って密封された血管を切断するために、ジョー内に追加的に組み込まれ得る。
【0004】
電気外科用血管シーラーの使用で生じる1つの問題は、ユーザがジョー閉鎖レバーに過度の力を加え、デバイスの破損をもたらす可能性があることである。したがって、当技術分野では、ユーザがハンドルレバーを介してジョーに加えることができる力の量を制限することができるアプローチが必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、ハンドルレバーが閉位置を超えて移動する場合に、ハンドルレバーを駆動シャフトから切り離すことによって、ユーザが外科用器具のジョーに加えることができる力の量を制限する。より具体的には、本発明は、長手方向軸に沿って延在しており、かつ開位置と閉位置との間で移動可能である一対のジョーに結合された駆動シャフトを有する本体と、それとともに移動するために駆動シャフトの周りに固定され、そこから延在している停止部を有する、レバーベアリングと、本体内に枢動可能に装着された第1の上端および本体から延在している第1の下端を有する、第1のレバーと、第1のレバーの第1の上端に相互接続されており、第2の下端に対して延在している第2の上端を有する、第2のレバーであって、第2のレバーが、レバーベアリングの停止部に係合している、第2のレバーと、第1のレバーの中間部分と第2のレバーの第2の下端との間に延在している、ばねと、を含む、外科用器具である。第2のレバーは、レバーベアリングの停止部と接触する一対のベアリング表面を含み得る。
【0006】
一実施形態では、外科用器具は、第1のレバーの第1の上端および第2のレバーの第2の上端に枢動可能に相互接続されたリンクをさらに含み得る。第2のレバーは、レバーベアリングの停止部と接触する一対のベアリング表面を含み得る。この実施形態では、ばねは、第1のレバーおよび第2のレバーを一緒にバイアスする力を提供するように構成され得る。第1のレバーは、第1のレバーにより、駆動シャフトがジョーを開位置に置くように、第2のレバーがレバーベアリングを位置付ける、第1の位置と、駆動シャフトがジョーを閉位置に置くように、第2のレバーがレバーベアリング位置を位置付ける、第2の位置と、第2のレバーおよびレバーベアリングが駆動シャフトを移動させず、ジョーが閉位置に留まるように、第1のレバーがばねのバイアスに対して第2のレバーから分離される、第3の位置と、の間で移動可能であり得る。一対のタブは、第1のレバーに位置付けられたポストの第1のセットと、第1のレバーと第2のレバーとの間の所定の最小距離を設定する、第2のレバーに位置付けられたポストの第2のセットとの間に延在し得る。
【0007】
別の実施形態では、第1のレバーおよび第2のレバーは、共通の枢動点の周りに本体内に枢動可能に装着され得る。この実施形態では、ばねは、第1のレバーおよび第2のレバーを離れるようにバイアスする力を提供するように構成されている。第1のレバーは、第1のレバーにより、駆動シャフトがジョーを開位置に置くように、第2のレバーがレバーベアリングを位置付ける、第1の位置と、駆動シャフトがジョーを閉位置に置くように、第2のレバーがレバーベアリング位置を位置付ける、第2の位置と、第2のレバーおよびレバーベアリングが駆動シャフトを移動させず、ジョーが閉位置に留まるように、第1のレバーがばねのバイアスに対して第2のレバーの近くに移動している、第3の位置と、の間で移動可能である。
【0008】
さらなる実施形態では、本発明は、ユーザが外科用器具のジョーに加えた力の量を制限する方法を含み得る。方法は、外科用器具のジョーを閉じるためのユーザによる移動のために、外科用器具の本体から延在する第1のレバーを提供するステップと、外科用器具の本体の長手方向軸に沿って軸方向にレバーベアリングを並進させるために、第1のレバーの移動に応答する第2のレバーを提供するステップと、外科用器具のジョーの閉鎖をもたらすが、第1のレバーの移動がジョーの閉鎖をもたらす位置を超えるように、第1のレバーが第2のレバーのジョーの閉鎖を超えて移動したときの第2のレバーの移動を防ぐ、第1のレバーがその位置に移動したときの第1のレバーと一緒の第2のレバーの移動を可能にする、第1のレバーおよび第2のレバーをばねで相互接続するステップと、を含む。第1のレバーおよび第2のレバーは、第1のレバーおよび第2のレバーの両方に枢動可能に接続されたリンクと相互接続されており、ばねは、第1のレバーおよび第2のレバーを互いに向かってバイアスするように構成され得る。第1のレバーおよび第2のレバーは、代わりに、共通の枢動点まで本体内に枢動可能に装着されており、ばねは、第1のレバーおよび第2のレバーを互いに離れてバイアスするように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、以下の発明を実施するための形態を添付の図面と併せて読むことにより、より完全に理解され、かつ理解されるであろう。
【0010】
図1】電気外科的に組織を治療するための電極を担持する一対のジョーを有する電気外科用システムの概略図である。
図2】本発明による、電気外科用容器シーラーのためのハンドルアセンブリの構成要素の等角図である。
図3】本発明による、電気外科用容器シーラーのための部分的に分解されたハンドルアセンブリの構成要素の正面図である。
図4A】本発明による、ハンドルおよび力制限機構の第1の等角図である。
図4B】本発明による、ハンドルおよび力制限機構の第2の等角図である。
図5】本発明による力制限機構の等角図である。
図6】電気外科用容器シーラーのジョーが開位置にあるときのハンドルアセンブリの正面図である。
図7】電気外科用容器シーラーのジョーが閉位置にあるときのハンドルアセンブリの正面図である。
図8】電気外科用容器シーラーのジョーが閉位置にあり、ハンドルレバーが法則を閉じるために必要な点を超えて移動したときのハンドルアセンブリの正面図である。
図9】本発明による、電気外科用容器シーラーのためのハンドルアセンブリの第2の実施形態の構成要素の等角図である。
図10】本発明の第2の実施形態による力制限機構の等角図である。
図11A】本発明の第2の実施形態による、第1の位置にあるハンドルおよび力制限機構の側面図である。
図11B】本発明の第2の実施形態による、ハンドルおよび力制限機構の側面図である。
図12A】本発明の第2の実施形態による、ハンドルおよび力制限機構の側面図である。
図12B】本発明の第2の実施形態による、第2の位置にあるハンドルおよび力制限機構の等角図である。
図13】本発明の第2の実施形態による、ハンドルレバーおよび力制限アセンブリの等角図である。
図14】電気外科用容器シーラーの第2の実施形態のジョーが開位置にあるときのハンドルアセンブリの正面図である。
図15】電気外科用容器シーラーの第2の実施形態のジョーが閉位置にあるときのハンドルアセンブリの正面図である。
図16】電気外科用容器シーラーの第2の実施形態のジョーが閉位置にあり、ハンドルレバーが法則を閉じるために必要な点を超えて移動したときのハンドルアセンブリの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図を参照すると、同様の数値が全体を通して同様の部分を指し、図1には、ジョー14の間に閉じ込められた血管の乾燥のためにジョー14の電極にRFエネルギーを供給することができる電気外科用ジェネレータ16に相互接続された一対の導電性対向ジョー14を有する血管シーラー12を含む、血管シーリングシステム10が見られる。ジョー14の寸法および供給されるRFエネルギーのタイプは、血管に供給されるエネルギーの熱的広がりによって決定されるような特定の幅の領域における血管の乾燥を生成するであろう。当技術分野で知られているように、ジョー14は、シーラー12の本体22から延在しており、かつユーザによって把持され得るレバー18をユーザが操作することに応答する開位置と閉位置との間の移動のために、容器シーラー12に枢動可能に装着されている。
【0012】
図2および図3を参照すると、容器シーラー12は、本体26から延在しており、かつ容器シーラー12の長手方向軸X-Xを駆動する駆動シャフト28を囲むハウジング本体26からなる、ハンドルアセンブリ24を含む。駆動シャフト28は、駆動シャフト28の長手方向の移動が、開位置と閉位置との間でジョー14を機械的に移動させるように、ジョー14に結合されている。ハウジング本体26はまた、ジョー14にエネルギーを送達するためのケーブル30と、ジョー14が開放された第1の位置からジョー14が閉鎖された第2の位置へと移動したときにレバー18を選択的に保持するためのラッチ機構32とを囲む。ハウジング本体26は、ノブ34の回転がジョー14を360度回転させるように、駆動シャフト28を取り囲み、かつジョー14を支持する外側シャフト36に結合されたノブ34を部分的に囲む。ハンドルアセンブリ24は、ジョー14の間にブレード(図示せず)を延伸して処理された容器を切断するためのナイフトリガ40をさらに含む。
【0013】
遠位停止部42および近位停止部44を有するレバーベアリング40は、レバーベアリング40の移動が、駆動シャフト28の長手方向の並進を引き起こし、したがって、ジョー14の開閉を引き起こすように、駆動シャフト28に固定されている。レバーベアリング40は、ユーザがノブ34を回転させるときに、駆動シャフト28とともに360度を通して回転可能であり、これにより、ジョー14が所望のように位置決めされ得る。レバー18は、二次レバー46によって駆動シャフト28の移動のためのレバーベアリング40に相互接続されており、駆動シャフト28のいずれかの側面上に延在している下側脚部48を有するH字形の本体を有し、かつ近位停止部44と係合する近位ベアリング面50および52を有するように図示されている。ベアリング面50および52は、駆動シャフト28の任意の回転に関して近位停止部44と係合したままである。その結果、ジョー14は、ノブ34によるジョー14の任意の回転にかかわらず、レバー18の操作を介して閉じることができ、それによって、ユーザは任意の位置でジョー14を閉じることができる。
【0014】
レバー18は、本体26内に位置付けられ、かつ長手方向軸X-Xのいずれかの側に延在している一対の対向するタイン56および58を形成する上端を有する。対向するタイン56および58の各々は、対応する一対のリンク60および62のうちの1つによって、二次レバー46の上端に枢動可能に結合されている。一対のばね66および68は、それぞれ、二次レバー46の下端とタイン56および58のベースとの間に結合されている。ばね66および68は、レバー18および二次レバー46を一緒に保持する所定のバイアス力を提供する予荷重を有するように構成されており、これにより、ユーザによるレバー18の枢動は、二次レバーを近位停止部44に対して引っ張ることになる。一対の位置決めタブ72および74は、二次レバー46上に位置決めされた第2の一対のポスト76および78、ならびにタイン56および58上に位置決めされた第1の一対のポスト82および84に枢動可能に接続されている。図4A図4B、および図5に見られるように、タブ72および74の各々は、スロット92および94を使用して第2のセットのポスト84および86に結合されてもよく、これにより、ばね66および68の予荷重が克服される場合、レバー18が二次レバー46に対して枢動することができる。位置決めタブ72および74は、ユーザがレバー18に力を加えていないときに、ばね66および68の予荷重力に対して、レバー18と二次レバー46との間の最小距離を維持する。
【0015】
図6を参照すると、レバー18が第1の位置にあるとき、ジョー14は開放されることになる。レバー18が第2の位置に枢動されると、図7に示すように、二次レバー46は、ばね66および68の予荷重下でレバー18とともに枢動する。二次レバー46の枢動は、ベアリング面50および52を近位停止部44に押し付け、それによって、レバーベアリング40を長手方向軸X-Xに沿って軸方向に動かし、その結果、ジョー14が閉位置に移動する。図8を参照すると、レバー18への力のいくつかのさらなる適用は、ばね66およびばね68が長くなるようにばね66およびばね68の予荷重を克服し、それによって、レバー18が静止したままの二次レバー46から独立して枢動することを可能にする。その結果、力のさらなる印加は、駆動シャフト28に伝達されない。
【0016】
図9に見られるのは、ハウジング本体126から延在しており、かつ容器シーラー12の長手方向軸X-Xに沿って延在している駆動シャフト128を囲む、本体126からなるハンドルアセンブリ124の別の実施形態である。この実施形態では、レバー118は、ハウジング本体126内の固定位置の上端に枢動可能に装着されており、ユーザによって把持されるために本体126から延在している。レバー118は、共通の旋回点に装着されており、かつばね166によってレバー118に相互接続されている二次レバー146を介して、駆動シャフト128に結合されている。
【0017】
図10を参照すると、遠位停止部142および近位停止部144を有するレバーベアリング140は、レバーベアリング140の移動が、駆動シャフト128の長手方向の並進を引き起こし、したがって、ジョー14の開閉を引き起こすように、駆動シャフト128に固定されている。図11Aおよび図11Bに見られるように、二次レバー146は、ハウジング本体126内に二次レバー146を枢動可能に装着するための枢動ピン160を受け入れることができる上端170を有する。上端170は、レバー18および2次レバー146が共通の旋回点に装着されるように、レバー18に枢動可能に結合するためのベアリング190および192をさらに含み得る。二次レバー146は、レバーベアリング140の周りに延在している、一対の下側脚部148を含む。脚部148は、近位停止部144と係合するための近位ベアリング面150および152を含む。二次レバー146の枢動移動により、近位ベアリング面150および152が近位停止部144およびレバーベアリング140を軸方向に移動させ、それによって、軸X-Xに沿って駆動シャフトを軸方向に移動させる。下側脚部148は、ばね166を受け入れるためのばねホルダー180を画定するように協働する。
【0018】
図12Aおよび図12Bを参照すると、レバー118は、ハンドル本体126が組み立てられたときに、ばね166の周りに閉じられた2つの半部分118aおよび118bと、二次レバー146とを含む。図13に見られるように、予荷重ピン182は、レバー118が、図14に見られるようなジョー14が開いている第1の位置から、図15に見られるようなジョー14が閉じている第2の位置へと移動した際に、ばねが圧縮されないように設置されたときに、ばね166を部分的に圧縮するために使用されてもよい。代わりに、図16に示すように、ばね166は、ジョー14がすでに閉じられ、ユーザがレバー18に力を加え続けるときにのみさらに圧縮されることになる。その結果、ジョーが閉じた後にレバー118に加えられた任意の力は、ばね166によって吸収されることになり、ジョー14に伝達されない。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16