(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】メッセージ通知方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 36/16 20090101AFI20240520BHJP
H04W 36/36 20090101ALI20240520BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240520BHJP
【FI】
H04W36/16
H04W36/36
H04W88/06
(21)【出願番号】P 2022544192
(86)(22)【出願日】2021-01-19
(86)【国際出願番号】 CN2021072649
(87)【国際公開番号】W WO2021147845
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】202010067883.3
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】蒲 文娟
(72)【発明者】
【氏名】劉 選兵
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/088675(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0325278(US,A1)
【文献】国際公開第2018/176675(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0267234(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるメッセージ通知方法であって、
前記端末は、異なるネットワーク間での切り替えを実行する際に、第1条件が満たされているか否かを判定するステップと、
前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、
又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないステップと、を含み、
前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含み、
前記端末は、マルチカード端末であり、
前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含み、
前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末により決定されることを特徴とする、メッセージ通知方法。
【請求項2】
前記通知メッセージ内のコンテンツは、
前記端末から前記第1ネットワークに通知される、前記第1ネットワークでのスケジューリング受信又はpagingメッセージ監視を停止しようとする旨、
前記端末が、時分割多重(Time-division multiplexing,TDM)モードの割り当てを要求する情報と、のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通知メッセージの報告条件は、
前記端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
前記端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含み、
前記予め設定されたサービスタイプは、
音声、ショートメッセージ、無線リソース制御RRCシグナリング、非アクセス層NASシグナリングのうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク構成は、
ブロードキャストされるシステム情報、専用シグナリングのうちのいずれかによって前記端末に送信されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1タイマの動作時間閾値はプロトコルに従って取り決められるものであるか、
又は、
前記第1タイマの動作時間閾値は専用シグナリングもしくはブロードキャストされるシステム情報によって前記端末に対して構成されるものであり、
前記第1タイマの起動条件は、前記端末が前記第1ネットワークへ通知メッセージを送信したことであることを特徴とする、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1タイマの停止条件は、
前記第1タイマの動作時間が予め設定された閾値に達したことと、
前記第1タイマに対して新しいタイマパラメータ値が再構成されたことと、のうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク機器によって実行されるメッセージ通知方法であって、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するステップを含み、
前記通知メッセージは、前記端末が異なるネットワーク間での切り替えを実行する際、第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含み、
前記端末は、マルチカード端末であり、
前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含
み、
前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と、
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末により決定されることを特徴とする、メッセージ通知方法。
【請求項8】
前記通知メッセージ内のコンテンツは、
前記端末から前記第1ネットワークに通知される、前記第1ネットワークでのスケジューリング受信又はpagingメッセージ監視を停止しようとする旨、
前記端末が、時分割多重(Time-division multiplexing,TDM)モードの割り当てを要求する情報と、のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記通知メッセージの報告条件は、
前記端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
前記端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含むことを特徴とする、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1タイマの動作時間閾値はプロトコルに従って取り決められるものであるか、
又は、
前記第1タイマの動作時間閾値は前記ネットワーク機器が専用シグナリング又はブロードキャストされるシステム情報によって前記端末に対して構成するものであることを特徴とする、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信する前記ステップの後に、
前記通知メッセージの指示内容に基づき、前記第1ネットワークによって前記端末をスケジューリングもしくはページングするか否かを決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
7に記載の方法。
【請求項12】
端末であって、
前記端末は、異なるネットワーク間での切り替えを実行する際に、第1条件が満たされているか否かを判定するための第1判定モジュールと、
前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないための送信モジュールと、を含み、
前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含み、
前記端末は、マルチカード端末であり、
前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含
み、
前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末により決定されることを特徴とする、端末。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するための受信モジュールを含み、
前記通知メッセージは、前記端末が異なるネットワーク間での切り替えを実行する際、第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含み、
前記端末は、マルチカード端末であり、
前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含
み、
前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と、
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末により決定されることを特徴とする、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年1月20日に中国で出願した中国特許出願No.202010067883.3の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。
本発明は通信技術分野に関し、特にメッセージ通知方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、マルチカード端末はますます広く用いられており、マルチカード端末は2つ又は2つ以上のSIMカードを備えてもよい。マルチカード端末は異なるSIMカードに対応するネットワーク間を切り替えることがある。しかし、従来のマルチカード端末は異なるネットワーク間を切り替える際に、通常、対応するネットワークから直接離れるか又はそこに戻り、これにより、特定のネットワークから離れていたが、マルチカード端末は依然として該ネットワークによりスケジューリングもしくはページングされることがあり、ネットワークリソースが無駄になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、従来のマルチカード端末が異なるネットワーク間を切り替える際に大量のネットワークリソースが無駄に使われるという問題を解決するために、メッセージ通知方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【0004】
上記技術的課題を解決するために、本発明は次のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様において、本発明の実施例は、端末に応用されるメッセージ通知方法であって、
第1条件が満たされているか否かを判定するステップと、
前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、
又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないステップと、を含み、
前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含むメッセージ通知方法を提供する。
【0006】
第2態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用されるメッセージ通知方法であって、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するステップを含み、
前記通知メッセージは前記第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含むメッセージ通知方法を提供する。
【0007】
第3態様において、本発明の実施例は、
第1条件が満たされているか否かを判定するための第1判定モジュールと、
前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないための送信モジュールと、を含み、
前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含む端末を提供する。
【0008】
第4態様において、本発明の実施例は、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するための受信モジュールを含み、
前記通知メッセージは前記第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含むネットワーク機器を提供する。
【0009】
第5態様において、本発明の実施例は、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含む端末を提供し、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に上記メッセージ通知方法のステップを実現可能である。
【0010】
第6態様において、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される時に上記メッセージ通知方法のステップを実現可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例において、端末は、第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないようにしてもよく、該第1条件は通知メッセージの報告条件、及び/又は第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことを含む。これにより、端末は、異なるネットワーク間での切り替えを実行する際に、ネットワークに関して一定の条件が満たされていれば、通知メッセージを送信することでネットワークに、接続をサスペンドするか否か又はページングを一時停止するか否かを通知し、それにより、ネットワークリソースの浪費を低減し、ネットワークシグナリングのオーバーヘッドを低減することができ、さらに、通知メッセージの報告条件及び/又はタイマによって、通知メッセージの報告頻度を低下させ、それにより、ネットワーク輻輳時のマルチカード端末からの通知メッセージの頻繁な受信を回避し、ネットワークのシグナリング過負荷を回避することもできる。
【0012】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例に係るメッセージ通知方法の手順図である。
【
図2】本発明の実施例に係る別のメッセージ通知方法の手順図である。
【
図3】本発明の実施例に係る端末の構造模式
図1である。
【
図4】本発明の実施例に係るネットワーク機器の構造模式
図1である。
【
図5】本発明の実施例に係る端末の構造模式
図2である。
【
図6】本発明の実施例に係るネットワーク機器の構造模式
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、本発明の実施例に用いられる図面を簡単に説明し、当然ながら、以下の説明における図面は本発明の実施例の一部に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面から他の図面に想到し得る。
【0015】
本明細書に記載の技術は第5世代移動通信(5th-generation,5G)システム及び将来発展型通信システム、並びにLTE/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)及び他のシステムのような、様々な無線通信システムに用いることもできる。
【0016】
本発明の実施例をより良く理解できるために、以下において、まず次の技術点を説明する。
【0017】
マルチカード端末とは、1つの機器(例えば商用機器)に複数の(即ち2つ又は2つ以上の)SIMカードを備えるものをいう。該複数のSIMカードは同じ又は異なる事業者によるものであってもよい。該複数のSIMカードは実カードであってもよく、eSIMのような仮想カードであってもよい。通常、以下のいくつかの一般的な需要シーンを含むが、それらに限定されない。
【0018】
-ビジネス旅行
ユーザの携帯電話は複数のSIMカードをサポートし、目的地に到達した後、現地で新しいSIMカードを購入すると、旅の目的地での現地電話の発着信及びデータ接続用に用いられ、また、元のSIMカードは電話及びショートメールの着信用に用いられる。
【0019】
-日常の仕事及び生活
ユーザの携帯電話は複数のSIMカードをサポートし、例えば、1つのSIMカードは仕事上の連絡に用いられ、仕事期間に該SIMカードからの通話の受信を優先し、別のSIMカードは日常生活、例えば出前注文、日常用品のオンライン購入等に用いられ、それによって、広告及び売り込み等の電話による仕事の電話への影響を回避する。
【0020】
-日常の高トラフィック利用
ユーザの携帯電話は複数のSIMカードをサポートし、例えば、1つのSIMカードは高トラフィックプランを選択し、日常のインターネットアクセスに用いられ、また、別のSIMカードは主に電話の発着信等に用いられる。
【0021】
マルチカード端末は複数のSIMカードでの通信サービスが端末自体の能力に制限されるため、マルチカード端末は単一送信単一受信のMulti-SIM UEと単一送信二重受信のMulti-SIM UE等に分けられる。単一送信単一受信のMulti-SIM UEは、同一時点で1つのネットワークでのみデータを送受信可能なUEを意味し、単一送信二重受信のMulti-SIM UEは、同一時点で1つのネットワークでのみデータを送信可能であるが、2つのネットワークでデータを同時受信可能なUEを意味する。明らかに、単一送信単一受信のMulti-SIM UEは2つのSIMカードでの通信がより多く制限されている。
【0022】
マルチカード端末は、プロトコルの点から見れば、複数のUEであり(複数のSIMカードにそれぞれ対応)、それらは実現技術によって1つの物理的エンティティ(端末)内に統合されたものに過ぎない。したがって、マルチカード端末の各カードはそれぞれ1つのネットワーク及び1つのUEに対応し、例えば、SIMカード1はネットワークAにおいて、UE1なるUEエンティティに対応し、SIMカード2はネットワークBにおいて、UE2なるUEエンティティに対応する。マルチカード端末におけるUE(SIMカードと呼ばれてもよい)は、1つのネットワークにおいて、1つの無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)状態、例えばアイドル状態(Idle)、非アクティブ状態(Inactive)又は接続状態(Connected)を有する。
【0023】
単一送信の能力を有するデュアルカード端末(例えばUE1及びUE2を含む)を例にし、対応するRRC状態の組合せは以下を含んでもよいが、それらに限定されない。
1)UE1(又はSIMカード1)がidle状態で、UE2(又はSIMカード2)がidle状態である。
2)UE1(又はSIMカード1)がidle状態で、UE2(又はSIMカード2)がinactive状態である。
3)UE1(又はSIMカード1)がidle状態で、UE2(又はSIMカード2)がconnected状態である。
4)UE1(又はSIMカード1)がinactive状態で、UE2(又はSIMカード2)がinactive状態である。
5)UE1(又はSIMカード1)がinactive状態で、UE2(又はSIMカード2)がconnected状態である。
6)UE1(又はSIMカード1)がconnected状態で、サスペンドされ、UE2(又はSIMカード2)がconnected状態で、高優先順位のサービスを実行する。
【0024】
単一送信の能力を有するデュアルカード端末は能力が制限されるため、1つの時刻に、1つのみのUE/SIMカードがRRC接続状態であり得、且つデータを送受信可能である。
【0025】
具体的に実施する時、UEは、idle状態及びinactive状態で自身のページング時点(paging occasion,PO)でネットワークの物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)を監視し、これを基にページング(paging)メッセージを受信することで、このとき本UEに関するページングがあるか否かを把握することができる。
【0026】
二重受信のマルチカード端末のネットワーク切換について、少なくとも以下のシーンがあり得る。
【0027】
(1)UE1はネットワークAにおいてconnected状態であるとともに、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態である。
UE1がネットワークAで接続状態のサービスを実行している間、UE2がネットワークBで高優先順位のサービスを実行しようとすると、UE2がネットワークBで接続状態に入り高優先順位のサービスを実行する前に、UE1はネットワークAに、ネットワークAのサービスを一時的にサスペンドすることを通知してもよい(ネットワークAはUE1がネットワークから一定時間離れると認める)。UE2のネットワークBでのサービスが完了した後、UE1はネットワークAに、ネットワークAで一時停止されたサービスを続行することを通知してもよい(ネットワークAはUE1がネットワークに戻ると認める)。
【0028】
(2)UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であるとともに、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態である。
UE2がネットワークBのidle状態又はinactive状態でのページング(paging)メッセージを受信して(又はUE2がネットワークBで高優先順位のサービスをトリガして)、ネットワークBで接続状態に入りサービスを開始しようとするとき、UE1はネットワークAに、ネットワークAでのページングメッセージ受信を一時停止することを通知してもよい(ネットワークAはUE1がネットワークから一定時間離れると認める)。UE2のネットワークBでのサービスが完了した後、UE1はネットワークAに、ネットワークAでのページングメッセージ受信を続行することを通知してもよい(ネットワークAはUE1がネットワークに戻ると認める)。
【0029】
上記2つのシーンについて説明されるのは、UE1がネットワークAから離れよう又はそこに戻ろうとする時にネットワークAに通知を送信して、ネットワークAにスケジューリングもしくはページングを一時的に受信しないことを通知してもよいことである。同様に、他の場合に、UE2もネットワークBから離れる又はそこに戻ることができ、本実施例はこれを限定しない。
【0030】
選択的に、本発明の実施例における無線通信システムは端末及びネットワーク機器を含む。端末は端末機器又はユーザ端末と呼ばれてもよく、端末は携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載機器等の端末側機器であってもよく、説明すべきことは、本発明の実施例は端末の具体的な種類を限定しない点である。ネットワーク機器は基地局又はコアネットワークであってもよく、上記基地局は5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR基地局等)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイント等)であってもよく、基地局はノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード又は前記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成できれば、特定の技術用語に限定されない。
【0031】
以下において図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【0032】
図1を参照し、
図1は本発明の実施例で提供されるメッセージ通知方法の手順図であり、該方法は端末(例えば、マルチカード端末)に応用され、
図1に示すように、
第1条件が満たされているか否かを判定するステップ101と、
第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないステップ102と、を含み、
該第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
端末による通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、うちのいずれかを含む。
【0033】
これにより、端末は、異なるネットワーク間での切り替えを実行する際に、一定の条件が満たされていれば、通知メッセージを送信することでネットワークに接続をサスペンドするか否か又はページングを一時停止するか否かを通知し、それにより、ネットワークリソースの浪費を低減することができ、さらに、通知メッセージの報告条件及び/又はタイマによって、通知メッセージの報告頻度を低下させ、それにより、ネットワーク輻輳時のマルチカード端末から送信される通知メッセージの頻繁な受信を回避し、対応するネットワークのシグナリング過負荷を回避することもできる。
【0034】
選択的に、上記通知メッセージは、ネットワークから離れるか又はネットワークに戻ることを指示するために用いられ得、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含んでもよい。該離れメッセージは、端末が該ネットワークの対応するUE(SIMカード)に、該ネットワークから一時的に離れることを指示するためのものであって、離れている間にスケジューリングの受信及び/又はページングメッセージの監視はしないものであるか、又は、該ネットワークに端末をスケジューリングしないかもしくは端末をページングしないことを指示するためのものであり、選択的に、時間範囲を提供してもよく、つまり、該時間範囲内で端末をスケジューリングしないかもしくは端末をページングしないことを指示してもよい。該戻りメッセージは、端末が該ネットワークの対応するUE(SIMカード)に、該ネットワークに戻ってスケジューリングの受信又はページングメッセージの監視を続行できることを指示するためのものである。
【0035】
また、通知メッセージを離れメッセージ及び/又は戻りメッセージ(該離れメッセージ及び戻りメッセージは別の名称としても可)として定義する他、通知メッセージによって、ネットワークから離れるか又はネットワークに戻ることを直接指示してもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0036】
一実施形態において、通知メッセージ、例えば離れメッセージ又は戻りメッセージは、任意のアップリンクメッセージにおいて送信可能である。例えば、RRCメッセージ又はNASメッセージによって送信する場合、離れメッセージは1ビットとしてもよく、0は端末をスケジューリングしないことを指示し、1は端末をページングしないことを指示する。戻りメッセージは1としてもよく、0は端末を再スケジューリングできることを指示し、1は端末を再ページングできることを指示する。あるいは、通知メッセージは2ビットとしてもよく、その第1ビットは0の場合に端末をスケジューリングしないことを指示し、1の場合に端末を再スケジューリングできることを指示し、第2ビットは0の場合に端末をページングしないことを指示し、1の場合に端末を再ページングできることを指示する。
【0037】
選択的に、上記通知メッセージの報告条件は、
端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含んでもよい。
【0038】
指摘すべきことは、上記の第1ネットワーク及び第2ネットワークはマルチカード端末における異なるSIMカードにそれぞれ対応する点である。例えば、第1ネットワークは任意のSIMカードに対応するネットワークであり、第2ネットワークは第1ネットワークに対応するSIMカードを除いた任意のSIMカードに対応するネットワークである。また、例えば、第1ネットワークはSIMカード1に対応するネットワークであり、第2ネットワークはSIMカード1と異なるSIMカード2に対応するネットワークであるか、又は、第1ネットワークはSIMカード2に対応するネットワークであり、第2ネットワークはSIMカード2と異なるSIMカード1に対応するネットワークである。
【0039】
具体的なプロトコル取り決め又はネットワーク構成において、第1ネットワーク及び第2ネットワークが言及しないことがあるが、この場合に、端末は第1ネットワークと第2ネットワークを判別でき、つまり、異なるSIMカードに対応するネットワークを判別し、対応する動作を実行することができる。
【0040】
また、上記の第1ネットワーク及び第2ネットワークは同じ又は異なる事業者によるものであってもよく、同じ又は異なるネットワークタイプであってもよい。
【0041】
例えば、第1ネットワークは事業者1によるものであり、第2ネットワークは事業者2によるものであるか、又は、第1ネットワークは事業者2によるものであり、第2ネットワークは事業者1によるものであるか、又は、第1ネットワーク及び第2ネットワークはいずれも事業者1(又は事業者2)によるものである。
【0042】
また、例えば、第1ネットワークはロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)ネットワークであり、第2ネットワークは第5世代移動通信(5th-generation,5G)ネットワークであるか、又は、第1ネットワークは5Gネットワークであり、第2ネットワークはLTEネットワークであるか、又は、第1ネットワーク及び第2ネットワークはいずれもLTEネットワーク(又は5Gネットワーク)である。
【0043】
一実施形態において、上記予め設定されたサービスタイプは、音声(voice)、ショートメッセージ(SMS)、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)シグナリング、非アクセス層(Non-Access Stratum,NAS)シグナリングのうちのいずれかを含んでもよい。
【0044】
別の実施形態において、上記予め設定されたサービスタイプは、ネットワーク構成、プロトコル取り決め、端末自体の状況のうちの少なくとも1つに基づいて決定されてもよい。
【0045】
本発明の選択的な実施例において、前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と、
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて端末により決定されてもよく、例えば、通知メッセージの報告条件に関するネットワーク構成又はプロトコル取り決めがない場合、端末は通知メッセージの報告条件を自ら決定してもよく、該通知メッセージは例えば離れメッセージ、又は戻りメッセージである。
【0046】
一実施形態において、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、UE1は自身の状況に応じてネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する際に、他のネットワーク、例えばUE2が存在するネットワークBのpagingメッセージに含まれるサービスタイプに応じてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定してもよく、又は、ネットワークAの接続サスペンド状況に応じて離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。例えば、接続がサスペンドされておらず、又は接続サスペンド時間が短いならば、UE1はネットワークAへ離れメッセージを送信しないことを選択してもよい。
【0047】
別の実施形態において、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、UE1は自身の状況に応じてネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する際に、別のネットワーク、例えばUE2が存在するネットワークBのpagingメッセージに含まれるサービスタイプに応じてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定してもよい。
【0048】
さらに、ネットワーク構成は、対応するネットワークが、ブロードキャストされるシステム情報、専用シグナリングのうちのいずれかによって端末に送信するものであってもよい。つまり、ネットワーク構成の方式は、ブロードキャスト又は専用シグナリング送信の方式を採用してもよい。
【0049】
なお、本発明の実施例における実行主体である端末について、上記では該端末が第1ネットワークへ通知メッセージを送信し、該端末が第2ネットワークのページングを受信すると記載しているが、実際に、第1ネットワークに対して、通知メッセージを送信するのは該端末に含まれる第1ネットワークにおけるUEであり(例えばUE1であって、該端末における対応する第1ネットワークのSIMカードに対応)、第2ネットワークに対して、ページングを受信するのは該端末に含まれる第2ネットワークにおけるUEである(例えばUE2であって、該端末における対応する第2ネットワークのSIMカードに対応)ことが理解される。
【0050】
一実施形態において、デュアルカード端末及び通知メッセージの制限される報告条件を例にし、該デュアルカード端末はUE1及びUE2に対応し、UE1はネットワークAに存在し、UE2はネットワークBに存在する。UE2のネットワークBでの何らかのサービスタイプが発生した場合、UE1はネットワークAへ通知メッセージを送信する。該通知メッセージ内のコンテンツは、a、UE1はネットワークAに、ネットワークAでのスケジューリング受信又はpagingメッセージ監視を停止しようとすることを通知し、さらに選択的に、UE1は一定時間内にネットワークAでのスケジューリング受信又はpagingメッセージ監視を停止する情報と、b、UE1は、ネットワークAとのより良好なインタラクションのために、時分割多重(Time-division multiplexing,TDM)モードの割り当てを要求する情報と、のうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0051】
さらに、UE2のネットワークBでの何らかのサービスタイプはネットワークBから送信されるpagingメッセージによって取得するか、又はUE2が自らネットワークBでのサービスをトリガすることによって取得してもよい。該サービスタイプは、音声、ショートメッセージ、RRCシグナリング、NASシグナリング等を含むが、それらに限定されない。
【0052】
さらに、UE1がネットワークAへ通知メッセージを送信する条件は、ネットワーク構成によって決定されるもの、プロトコルによって取り決められるもの、又はUE1が自ら決定するものであってもよい。ネットワーク構成については、ネットワークAにより構成してもよく、ネットワークBにより構成してもよい。例えば、ネットワークAはUE1による通知メッセージ報告をサポートするか否かを構成し、サポートする場合にネットワークBに特定のサービスが出現するとネットワークAに通知するか、又は、ネットワークBはネットワークBに特定のサービスが出現するとネットワークAに通知するように構成する。プロトコル取り決めによれば、UE2のネットワークBでの何らかのサービスが発生した場合、UE1はネットワークAに通知するか、又はUE1のネットワークAでの何らかのサービスが発生した場合、UE2はネットワークBにその離れることを通知するようにしてもよい。
【0053】
本発明の選択的な実施例において、ネットワークがUEの離れメッセージを受信したならば、ネットワークは、このときUEの本ネットワークでのサービス優先順位が低いと認められるか又はUEが短時間内に戻らない等の理由で、時間T内にUEによる離れメッセージ及び/又は戻りメッセージの再度送信を期待しないようにしてもよい。時間Tが経過した後、UEによる離れメッセージ及び/又は戻りメッセージの送信を許可する。この場合に、タイマ(timerであって、上記の第1タイマ)を使用し、及び対応するUE挙動とネットワーク挙動を規定することで、ネットワークへのUEによる頻繁な通知メッセージ送信を回避してもよい。
【0054】
選択的に、第1タイマは端末による離れメッセージ送信を禁止するためにのみ用いられてもよく、又は端末による戻りメッセージ送信を禁止するためにのみ用いられてもよく、又は端末による離れメッセージ及び戻りメッセージ送信を禁止するために用いられてもよい。離れメッセージ送信を禁止するためにのみ用いられる場合について、UEは第1タイマがタイムアウトする前にいかなる離れメッセージも再度送信せず、UEは第1タイマがタイムアウトした後にのみ離れメッセージの再度送信が許可される。戻りメッセージ送信を禁止するためにのみ用いられる場合について、UEは第1タイマがタイムアウトする前にいかなる戻りメッセージも再度送信せず、UEは第1タイマがタイムアウトした後にのみ戻りメッセージの再度送信が許可される。離れメッセージ及び戻りメッセージ送信を禁止するために用いられる場合について、UEは第1タイマがタイムアウトする前にいかなる戻りメッセージ及び離れメッセージも再度送信せず、UEは第1タイマがタイムアウトした後に且つこの間に対応するネットワークもページングしなかった上にのみ、戻りメッセージを送信でき、その後、UEは離れメッセージも再度送信できる。
【0055】
選択的に、第1タイマは既存のプロトコルにおけるタイマ又は新たに追加されるタイマであってもよい。第1タイマはプロトコルに従って取り決められるものであるか、又は専用シグナリングもしくはブロードキャストされるシステム情報によって端末に対して構成されるものであってもよい。さらに、プロトコルにより取り決められた第1タイマは複数のサービスに関して異なっていてもよい。ネットワークにより構成された第1タイマは複数のサービスに関して異なっていてもよい。マルチカード端末における複数のUEの第1タイマは異なっていてもよい。
【0056】
選択的に、第1タイマの起動条件は、端末が第1ネットワークへ通知メッセージを送信したこととしてもよい。例えば、対応するUEが第1ネットワークへ通知メッセージ(戻りメッセージ又は離れメッセージ)を送信すると、第1タイマを起動又は再起動する。
【0057】
選択的に、第1タイマの停止条件は、
第1タイマの動作時間が予め設定された閾値に達したことであって、例えば、該予め設定された閾値は実際の状況に応じて予め設定されてもよいことと、
第1タイマに対して新しいタイマパラメータ値が再構成されたことであって、例えば、該新しいタイマパラメータ値はプロトコルにより取り決められてもよく、ネットワークにより構成されてもよく、ネットワーク構成の場合、ブロードキャスト又は専用シグナリング送信の方式で発行してもよいことと、のうちのいずれかを含んでもよい。
【0058】
以下において具体例により本発明を詳細に説明する。
実施例1
【0059】
本実施例1において、通知メッセージの報告条件を制限する。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例1におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0060】
ステップ11で、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
3)UE2はネットワークBでのページングを受信した。
4)UE2はネットワークBでサービスを開始した。
【0061】
ステップ12aで、ステップ11でUE2がpagingメッセージを受信したならば、UE1はネットワークBのpagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づき(サービスタイプはRRC層で解析するか又はRRC層によって上位層に報告して解析してもよい)、以下のいずれかの方式でネットワークAに離れメッセージ(leaving message)を送信するか否かを決定する。
(1)プロトコル規定によって決定し、例えば、プロトコルには、「UEが受信したpagingメッセージに含まれるサービスタイプが音声サービスである場合、UEは離れメッセージを送信する」と規定されることがあり、これにより、UE(即ちUE2)が受信したネットワークBのpagingメッセージに含まれるのが音声サービスである場合、UE(即ちUE1)はネットワークAへ離れメッセージを送信する(離れメッセージのカード1での送信は端末により実現され得、つまり、端末のカード2のpagingメッセージによりトリガされる離れメッセージはカード1で送信される)。
(2)UEが受信したネットワークA又はネットワークBのネットワーク構成(ブロードキャスト又は専用シグナリング)によって決定し、例えば、UE1はネットワークAのブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングを受信し、その中の指示に応じて以下の挙動を実行する。UE2が受信したネットワークBのpagingメッセージにvoiceのような何らかのサービスタイプが含まれる場合、UE1は離れメッセージをネットワークAに送信する。又は、UE1が受信したネットワークAのpagingメッセージにvoiceのような何らかのサービスタイプが含まれる場合、UE2は離れメッセージをネットワークBに送信する。要するに、UE1はネットワーク構成及び受信したpagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づき、ネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを判定する。
(3)UE1はネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを自ら決定し、例えば、UE1は、pagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づいてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定するか、又は、ネットワークAの接続サスペンド状況に応じて離れメッセージを送信するか否かを決定する。例えば、接続がサスペンドされておらず、又は接続サスペンド時間が短いならば、UE1はネットワークAへ離れメッセージを送信しないことを選択してもよい。
【0062】
ステップ12bで、ステップ11でUE2がネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガしたならば、以下のいずれかの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(1)プロトコル規定によって決定し、例えば、プロトコルには、「UEが音声サービスを開始した場合、UEは離れメッセージを送信する」と規定されることがあり、これにより、UE(即ちUE2)がネットワークBで音声サービスを開始した場合、UE(即ちUE1)はネットワークAへ離れメッセージを送信する(離れメッセージのカード1での送信は端末により実現され得、つまり、端末のカード2が音声サービスを開始することによりトリガされる離れメッセージはカード1で送信される)。
(2)UEが受信したネットワークA又はネットワークBのネットワーク構成(ブロードキャスト又は専用シグナリング)によって決定し、例えば、UE1はネットワークAのブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングを受信し、その中の指示に応じて以下の挙動を実行する。UE2がネットワークBでvoiceのような何らかのサービスタイプを開始した場合、UE1は離れメッセージをネットワークAに送信する。又は、UE1がネットワークAでvoiceのような何らかのサービスタイプを開始した場合、UE2は離れメッセージをネットワークBに送信する。要するに、UE1はネットワーク構成及び開始したサービスタイプに基づき、ネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(3)UE1はネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを自ら決定し、例えば、UE1は、開始したサービスタイプに基づいてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定するか、又は、ネットワークAの接続サスペンド状況に応じて離れメッセージを送信するか否かを決定する。例えば、接続がサスペンドされておらず、又は接続サスペンド時間が短いならば、UE1はネットワークAへ離れメッセージを送信しないことを選択してもよい。
【0063】
ステップ12cで、ステップ11でUE2がネットワークBでのページングを受信した又はネットワークBでサービスを開始した場合、UE1はネットワークAに離れメッセージ(leaving message)を送信する。
【0064】
ステップ13で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークA内でスケジューリングを受信しない。
【0065】
ステップ14で、ステップ12a又はステップ12bでネットワークAが離れメッセージを受信したならば、ネットワークAは一定時間内にUE1をスケジューリングしないようになり得る。
実施例2
【0066】
本実施例2において、通知メッセージの報告条件を制限する。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例2におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0067】
ステップ21で、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
3)UE2はネットワークBでのページングを受信した。
4)UE2はネットワークBでサービスを開始した。
【0068】
ステップ22aで、ステップ21でUE2がpagingメッセージを受信したならば、UE1はネットワークBのpagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づき(サービスタイプはRRC層で解析するか又はRRC層によって上位層に報告して解析してもよい)、以下のいずれかの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(1)プロトコル規定によって決定し、例えば、プロトコルには、「UEが受信したpagingメッセージに含まれるサービスタイプが音声サービスである場合、UEは離れメッセージを送信する」と規定されることがあり、これにより、UE(即ちUE2)が受信したネットワークBのpagingメッセージに含まれるのが音声サービスである場合、UE(即ちUE1)はネットワークAへ離れメッセージを送信する(離れメッセージのカード1での送信は端末により実現され得、つまり、端末のカード2のpagingメッセージによりトリガされる離れメッセージはカード1で送信される)。
(2)UEが受信したネットワークA又はネットワークBのネットワーク構成(ブロードキャスト又は専用シグナリング)によって決定し、例えば、UE1はネットワークAのブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングを受信し、その中の指示に応じて以下の挙動を実行する。UE2が受信したネットワークBのpagingメッセージにvoiceのような何らかのサービスタイプが含まれる場合、UE1は離れメッセージをネットワークAに送信する。又は、UE1が受信したネットワークAのpagingメッセージにvoiceのような何らかのサービスタイプが含まれる場合、UE2は離れメッセージをネットワークBに送信する。要するに、UE1はネットワーク構成及び受信したpagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づき、ネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(3)UE1はネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを自ら決定し、例えば、UE1はpagingメッセージに含まれるサービスタイプに基づいてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定する。
【0069】
ステップ22bで、ステップ21でUE2がネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガしたならば、以下のいずれかの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(1)プロトコル規定によって決定し、例えば、プロトコルには、「UEが音声サービスを開始した場合、UEは離れメッセージを送信する」と規定されることがあり、これにより、UE(即ちUE2)がネットワークBで音声サービスを開始した場合、UE(即ちUE1)はネットワークAへ離れメッセージを送信する(離れメッセージのカード1での送信は端末により実現され得、つまり、端末のカード2が音声サービスを開始することによりトリガされる離れメッセージはカード1で送信される)。
(2)UEが受信したネットワークA又はネットワークBのネットワーク構成(ブロードキャスト又は専用シグナリング)によって決定し、例えば、UE1はネットワークAのブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングを受信し、その中の指示に応じて以下の挙動を実行する。UE2がネットワークBでvoiceのような何らかのサービスタイプを開始した場合、UE1は離れメッセージをネットワークAに送信する。又は、UE1がネットワークAでvoiceのような何らかのサービスタイプを開始した場合、UE2は離れメッセージをネットワークBに送信する。要するに、UE1はネットワーク構成及び開始したサービスタイプに基づき、ネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
(3)UE1はネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを自ら決定し、例えば、UE1は開始したサービスタイプに基づいてネットワークAへ離れメッセージを送信するか否かを自ら決定する。
【0070】
ステップ22cで、ステップ11でUE2がネットワークBでのページングを受信した又はネットワークBでサービスを開始したならば、UE1はネットワークAに離れメッセージ(leaving message)を送信する。
【0071】
ステップ23で、ステップ22a又はステップ22bでUE1がネットワークAへ離れメッセージを送信すると決定したならば、まずネットワークAでランダムアクセスを開始し、ネットワークAとのRRC接続を確立する。
【0072】
ステップ24で、UE1はネットワークAで接続状態に入り、ネットワークAへ離れメッセージを送信し、UE1にpagingメッセージの受信を一時停止することを指示する。
【0073】
ステップ25で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークA内でpagingメッセージを監視しない。
【0074】
ステップ26で、ステップ22a又はステップ22bでネットワークAが離れメッセージを受信したならば、ネットワークAは一定時間内にUE1をページングしないようになり得る。
実施例3
【0075】
本実施例3において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは離れメッセージ送信を禁止するためにのみ用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例3におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0076】
ステップ31で、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0077】
ステップ32で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例1におけるステップ12a、ステップ12b及びステップ12cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0078】
ステップ33で、UE1はネットワークAに離れメッセージを送信すると決定し、UE1が離れメッセージを送信すると、timerを起動する。Timer値はプロトコルに従って取り決められるものであってもよく、ネットワークがブロードキャスト又は専用シグナリングによって構成するものであってもよい。
【0079】
ステップ34で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークA内でスケジューリングを受信しない。
【0080】
ステップ35で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1はネットワークAに戻り、このとき、例えばネットワークAに戻りメッセージを送信するように、選択的にネットワークAに通知してもよい。
【0081】
ステップ36で、UE1はネットワークを再度切り替え、つまり、ネットワークAから離れようとしており、UE2はネットワークBで接続状態に入り(ステップ31に記載したとおり)、このとき、以下のいくつかの状況が発生し得る。
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1による離れメッセージ送信を許可し、このとき、ステップ32からステップ36を繰り返し実行する。
-Timerがタイムアウトしていないならば、timerがタイムアウトする前にUE1はネットワークAへ離れメッセージを再度送信することができず、timerがタイムアウトした後にのみ送信が許可され、その後、ステップ32からステップ36を繰り返し実行する。
【0082】
ステップ37で、ステップ36でUE1が離れメッセージの送信を再度許可したならば、離れメッセージを送信するとtimerを起動し、ここでステップ34からステップ36でUE1がブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングから取得した新しいtimer構成値を使用してもよい。
実施例4
【0083】
本実施例4において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは戻りメッセージの送信を禁止するためにのみ用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例4におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0084】
ステップ41で、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、このとき以下の状況が発生したことにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0085】
ステップ42で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例1におけるステップ12a、ステップ12b及びステップ12cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0086】
ステップ43で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークA内でスケジューリングを受信しない。
【0087】
ステップ44で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1はネットワークAに戻り、このとき、UE1はネットワークAに戻りメッセージを送信し、timerを起動する。Timerは戻りメッセージの送信を禁止するためのものであるため、戻りメッセージを送信した後にtimerを起動する。
【0088】
ステップ45で、UE1がネットワークAから再度離れ、且つネットワークAに再度戻る場合、
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1による戻りメッセージ送信を許可し、timerを起動又は再起動する。
-Timerがタイムアウトしていないならば、timerがタイムアウトする前にUE1はネットワークAへ戻りメッセージを再度送信することができ、timerがタイムアウトした後にのみ送信が許可される。
【0089】
ステップ46で、ステップ45でUE1が戻りメッセージの送信を再度許可したならば、戻りメッセージを送信するとtimerを起動し、ここでステップ44からステップ45でUE1がブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングから取得した新しいtimer構成値を使用してもよい。
実施例5
【0090】
本実施例5において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは同時に離れメッセージ及び戻りメッセージの送信を禁止するために用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例5におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0091】
ステップ51で、UE1はネットワークAにおいて接続状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0092】
ステップ52で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例1におけるステップ12a、ステップ12b及びステップ12cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0093】
ステップ53で、UE1はネットワークAに離れメッセージを送信すると決定し、UE1が離れメッセージを送信すると、timerを起動する。timer値はプロトコルに従って取り決められるものであってもよく、ネットワークがブロードキャスト又は専用シグナリングによって構成するものであってもよい。
【0094】
ステップ54で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークA内でスケジューリングを受信しない。
【0095】
ステップ55で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1はネットワークAに戻り、このとき、以下のいくつかの状況が発生し得る。
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1はネットワークAに戻る際にネットワークAに戻りメッセージを送信し、その後、ステップ51からステップ55を繰り返す。
-Timerがタイムアウトしていないならば、UE1は依然としてネットワークAへの通知が禁止されている状態にあり、このとき、UE1はtimerのタイムアウトを待ち、待っている間の挙動によって、timerがタイムアウトした後にUE1が戻りメッセージを送信するか否かを判定することができ、つまり、待っている間に、
-UE2がネットワークBで接続状態に再度入ろうとしていないならば(理由はステップ51と同様)、timerがタイムアウトした後にUE1は直ちにネットワークAに戻りメッセージを送信し、その後、ステップ51からステップ55を繰り返す。
-UE2がネットワークBで1回又は数回、接続状態に入りサービスを処理したならば(理由はステップ51と同様)、この間に戻りメッセージ及び/又は離れメッセージの送信が必要でなく、timerがタイムアウトしたとき、UE2のサービスが終了したならば、UE1は戻りメッセージを送信し、その後、ステップ51からステップ55を繰り返す。
-UE2がネットワークBで1回又は数回、接続状態に入りサービスを処理したならば(理由はステップ51と同様)、この間に戻りメッセージ及び/又は離れメッセージの送信が必要でなく、timerがタイムアウトしたとき、UE2にサービスが再度発生したならば(理由はステップ51と同様)、ネットワークAへのUE1による離れメッセージ送信を許可し、その後、ステップ52からステップ55を繰り返す。
【0096】
ステップ56で、ステップ55でUE1による離れメッセージの送信が再度許可されたならば、離れメッセージを送信するとUEはtimerを起動し、ここでステップ54からステップ55でUEがブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングから取得した新しいtimer構成値を使用してもよい。
実施例6
【0097】
本実施例6において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは離れメッセージの送信を禁止するためにのみ用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例6におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0098】
ステップ61、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0099】
ステップ62で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例2におけるステップ22a、ステップ22b及びステップ22cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0100】
ステップ63で、UE1がネットワークAに離れメッセージを送信すると決定したならば、まずネットワークAでランダムアクセスを開始し、ネットワークAとのRRC接続を確立する。
【0101】
ステップ64で、UE1はネットワークAで接続状態に入り、ネットワークAに離れメッセージを送信し、UE1にpagingメッセージの受信を一時停止することを指示する。
【0102】
ステップ65で、UE1が離れメッセージを送信すると、timerを起動する。timer値はプロトコルに従って取り決められるものであってもよく、ネットワークがブロードキャスト又は専用シグナリングによって構成するものであってもよい。
【0103】
ステップ66で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークAでpagingメッセージを監視しない。
【0104】
ステップ67で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1は、例えばネットワークAでランダムアクセスを開始し接続状態に入りネットワークAに戻りメッセージを送信するように、ネットワークAにpagingの監視を続行できることを通知してもよい。
【0105】
ステップ68で、UE1はネットワークを再度切り替え、つまり、ネットワークAから離れようとしており、UE2はネットワークBで接続状態に入り(ステップ61に記載したとおり)、このとき、以下のいくつかの状況が発生し得る。
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1による離れメッセージの送信を許可し、このとき、ステップ62からステップ68を繰り返し実行する。
-Timerがタイムアウトしていないならば、timerがタイムアウトする前にUE1はネットワークAへ離れメッセージを再度送信することができず、timerがタイムアウトした後にのみ送信が許可され、その後、ステップ62からステップ68を繰り返し実行する。
【0106】
ステップ69で、ステップ64、ステップ65でUE1は、ブロードキャストメッセージ内の新しいtimer構成を読み取り、ネットワークAから再度離れる際に、アップリンク離れメッセージを送信し、timerを起動してもよく、該timer値は新しい構成値を使用してもよい。
実施例7
【0107】
本実施例7において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは戻りメッセージの送信を禁止するためにのみ用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例7におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0108】
ステップ71で、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、このとき以下の状況が発生したことにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0109】
ステップ72で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例2におけるステップ22a、ステップ22b及びステップ22cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0110】
ステップ73で、ステップ72でUE1がネットワークAに離れメッセージを送信すると決定したならば、まずネットワークAでランダムアクセスを開始し、ネットワークAとのRRC接続を確立する。
【0111】
ステップ74で、UE1はネットワークAで接続状態に入り、ネットワークAに離れメッセージを送信し、UE1にpagingメッセージの受信を一時停止することを指示する。
【0112】
ステップ75で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークAでpagingメッセージを監視しない。
【0113】
ステップ76で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1は、ネットワークAにpagingの監視を続行できることを通知してもよく(ネットワークAへの戻りと認める)、このとき、UE1はネットワークAに戻りメッセージを送信し(まずランダムアクセスを開始し、次にRRC接続状態に入り戻りメッセージを送信する)、timerを起動する。
【0114】
ステップ77で、UE1がネットワークAから再度離れ、且つネットワークAに再度戻る場合、
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1による戻りメッセージの送信を許可し(まずランダムアクセスを開始し、次にRRC接続状態に入り戻りメッセージを送信する)、timerを起動又は再起動する。
-Timerがタイムアウトしていないならば、timerがタイムアウトする前にUE1はネットワークAへ戻りメッセージを再度送信することができず、timerがタイムアウトした後にのみ送信が許可される(まずランダムアクセスを開始し、次にRRC接続状態に入り戻りメッセージを送信する)。
【0115】
ステップ78で、ステップ77でUE1による戻りメッセージの送信が再度許可されたならば、戻りメッセージを送信するとtimerを起動し、ここでステップ76からステップ77でUE1がブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングから取得した新しいtimer構成値を使用してもよい。
実施例8
【0116】
本実施例8において、通知メッセージの頻度を低下させ、timerは同時に離れメッセージ及び戻りメッセージの送信を禁止するために用いられる。マルチカード端末はカード1(例えばSIMカード1)及びカード2(例えばSIMカード1)を備え、カード1はUE1に対応し、カード2はUE2に対応し、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、UE2はネットワークBにおいてidle状態又はinactive状態で、接続状態に入ろうとしている。本実施例8におけるメッセージ通知プロセスは以下のステップを含んでもよい。
【0117】
ステップ81で、UE1はネットワークAにおいてidle状態又はinactive状態であり、このとき以下の状況が発生し得ることにより、UE2はネットワークBで接続状態に入ろうとしている。
1)UE2はネットワークBのpagingメッセージを受信しており、pagingメッセージはpagingのサービスタイプ、例えばvoice、SMS等のサービスタイプを含む。
2)UE2はネットワークBで高優先順位のサービスを能動的にトリガした。
【0118】
ステップ82で、UE1は以下の2つの方式でネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定してもよい。
I UE1がネットワークAから離れる毎にネットワークAに離れメッセージを送信すると予め規定する。
II 上記実施例2におけるステップ22a、ステップ22b及びステップ22cの方式を採用してネットワークAに離れメッセージを送信するか否かを決定する。
【0119】
ステップ83で、ステップ82でUE1がネットワークAに離れメッセージを送信すると決定したならば、まずネットワークAでランダムアクセスを開始し、ネットワークAとのRRC接続を確立する。
【0120】
ステップ84で、UE1はネットワークAで接続状態に入り、ネットワークAに離れメッセージを送信し、UE1にpagingメッセージの受信を一時停止することを指示する。
【0121】
ステップ85で、UE1が離れメッセージを送信すると、timerを起動する。timer値はプロトコルに従って取り決められるものであってもよく、ネットワークがブロードキャスト又は専用シグナリングによって構成するものであってもよい。
【0122】
ステップ86で、UE2がネットワークBで接続状態に入り音声電話のようなサービスを処理した場合、UE1は一時的にネットワークAでpagingメッセージを監視しない。
【0123】
ステップ87で、UE2のネットワークBでのサービスが終了した後、UE1は、ネットワークAにpagingの監視を続行できることを通知してもよく(ネットワークAへの戻りと認める)、このとき、以下のいくつかの状況が発生し得る。
-Timerがタイムアウトしたならば、UE1は、例えばネットワークAでランダムアクセスを開始し(RACH)接続状態に入り、ネットワークAに戻りメッセージを送信するように、ネットワークAに戻るとすぐにネットワークAに通知し、その後、ステップ81からステップ87を繰り返す。
-Timerがタイムアウトしていないならば、UE1は依然としてネットワークAへの通知が禁止されている状態にあり、このとき、UE1はtimerのタイムアウトを待ち、待っている間の挙動によって、timerがタイムアウトした後にUE1が戻りメッセージを送信するか否かを判定することができ、つまり、待っている間に、
-UE2がネットワークBで接続状態に再度入ろうとしていないならば(理由はステップ81と同様)、timerがタイムアウトした後にUE1はネットワークAでランダムアクセスを開始し接続状態に入り、ネットワークAに戻りメッセージを送信し、その後、ステップ81からステップ87を繰り返す。
-UE2がネットワークBで1回又は数回、接続状態に入りサービスを処理したならば(理由はステップ51と同様)、この間に戻りメッセージ及び/又は離れメッセージの送信が必要でなく、timerがタイムアウトしたとき、UE2のサービスが終了したならば、UE1はネットワークAでランダムアクセスを開始し接続状態に入り戻りメッセージを送信し、その後、ステップ81からステップ87を繰り返す。
-UE2がネットワークBで1回又は数回、接続状態に入りサービスを処理したならば(理由はステップ81と同様)、この間に戻りメッセージ及び/又は離れメッセージの送信が必要でなく、timerがタイムアウトしたとき、UE2にサービスが再度発生したならば(理由はステップ81と同様)、UE1がネットワークAでランダムアクセスを開始し接続状態に入り、ネットワークAに離れメッセージを送信することを許可し、その後、ステップ82からステップ87を繰り返す。
【0124】
ステップ88で、ステップ85でUE1による離れメッセージの送信が再度許可されたならば、離れメッセージを送信するとUEはtimerを起動し、ここでステップ86からステップ87でUEがブロードキャストメッセージ又は専用シグナリングから取得した新しいtimer構成値を使用してもよい。
【0125】
図2を参照し、
図2は本発明の実施例で提供されるメッセージ通知方法の手順図であり、該方法はネットワーク機器に応用され、該ネットワーク機器は第1ネットワークに対応し、
図2に示すように、該方法は以下、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するステップ201を含み、
前記通知メッセージは前記第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含む。
【0126】
これにより、端末は異なるネットワーク間での切り替えを実行する際に、ネットワークから離れるとき、通知メッセージを送信することで該ネットワークに、接続をサスペンドするか又はページングを一時停止すること通知し、それにより、ネットワークシグナリングの浪費を低減し、ネットワークシグナリングのオーバーヘッドを低減することができ、さらに、異なるネットワーク間を頻繁に切り替えるとき、通知メッセージの報告条件及び/又はタイマによって、通知メッセージの報告頻度を低下させ、それにより、ネットワーク輻輳時のマルチカード端末からの通知メッセージの頻繁な受信を回避し、対応するネットワークのシグナリング過負荷を回避することができる。
【0127】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
前記端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
前記端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含む。
【0128】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成、プロトコル取り決め、端末自体の状況のうちの少なくとも1つに基づいて前記端末により決定されてもよい。
【0129】
選択的に、前記第1タイマの動作時間閾値はプロトコルに従って取り決められるものであるか、又は、前記第1タイマの動作時間閾値は前記ネットワーク機器が専用シグナリング又はブロードキャストされるシステム情報によって前記端末に対して構成するものである。
【0130】
選択的に、前記ステップ201の後に、前記方法は、
前記通知メッセージの指示内容に基づき、前記第1ネットワークによって前記端末をスケジューリングもしくはページングするか否かを決定するステップをさらに含む。
【0131】
選択的に、上記通知メッセージは、ネットワークから離れるか又はネットワークに戻ることを指示するために用いられ得、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含んでもよい。該離れメッセージは、端末がネットワークから離れる際にネットワークに通知するためのものであり、即ち、該ネットワークに対応するUE(SIMカード)に該ネットワークから一時的に離れることを指示するためのものであって、離れている間にスケジューリングの受信及び/又はページングメッセージの監視はしないものであるか、又は、該ネットワークに端末をページングしないかもしくは端末をスケジューリングしないことを指示するためのものであり、選択的に、時間範囲を提供してもよく、つまり、該時間範囲内に端末をページングしないかもしくは端末をスケジューリングしないことを指示してもよい。該戻りメッセージは、端末がネットワークに戻る際にネットワークに通知するためのものであり、即ち、該ネットワークに対応するUE(SIMカード)に、該ネットワークに戻ってスケジューリングの受信又はページングメッセージの監視を続行できることを指示するためのものである。
【0132】
また、通知メッセージを離れメッセージ及び/又は戻りメッセージ(該離れメッセージ及び戻りメッセージは別の名称としても可)として定義する他、通知メッセージによってネットワークから離れるか又はネットワークに戻ることを直接指示してもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0133】
一実施形態において、通知メッセージ、例えば離れメッセージ又は戻りメッセージは、任意のアップリンクメッセージにおいて送信可能である。例えば、RRCメッセージ/NASメッセージによって送信する場合、離れメッセージは1ビットとしてもよく、0は端末をスケジューリングしないことを指示し、1は端末をページングしないことを指示し、戻りメッセージは1ビットしてもよく、0は端末を再スケジューリングできることを指示し、1は端末を再ページングできることを指示する。又は、通知メッセージは2ビットとしてもよく、その第1ビットは0の場合に端末をスケジューリングしないことを指示し、1の場合に端末を再スケジューリングできることを指示し、第2ビットは0の場合に端末をページングしないことを指示し、1の場合に端末を再ページングできることを指示する。
【0134】
上記実施例は本発明のメッセージ通知方法を説明し、以下において実施例と図面を関連付けて本発明の端末及びネットワーク機器を説明する。
【0135】
図3を参照し、
図3は本発明の実施例で提供される端末の構造模式図であり、
図3に示すように、該端末30は、
第1条件が満たされているか否かを判定するための第1判定モジュール31と、
前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないための送信モジュール32と、を含み、
前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含む。
【0136】
選択的に、前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含む。
【0137】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
前記端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
前記端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含む。
【0138】
選択的に、前記予め設定されたサービスタイプは、
音声、ショートメッセージ、RRCシグナリング、NASシグナリングのうちのいずれかを含む。
【0139】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成、プロトコル取り決め、端末自体の状況のうちの少なくとも1つに基づいて端末により決定される。
【0140】
選択的に、前記ネットワーク構成は、
ブロードキャストされるシステム情報、専用シグナリングのうちのいずれかによって前記端末に対して構成される。
【0141】
選択的に、前記第1タイマの動作時間閾値はプロトコルに従って取り決められるものであるか、又は、前記第1タイマの動作時間閾値は専用シグナリングもしくはブロードキャストされるシステム情報によって前記端末に対して構成されるものである。
【0142】
選択的に、前記第1タイマの起動条件は、前記端末が前記第1ネットワークへ通知メッセージを送信したことである。
【0143】
選択的に、前記第1タイマの停止条件は、
前記第1タイマの動作時間が予め設定された閾値に達したことと、
前記第1タイマに対して新しいタイマパラメータ値が再構成されたことと、のうちのいずれかを含む。
【0144】
本発明の実施例の端末30は、上記
図1に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、及び同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0145】
図4を参照し、
図4は本発明の実施例で提供されるネットワーク機器の構造模式図であり、
図4に示すように、該ネットワーク機器40は、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するための受信モジュール41を含み、
前記通知メッセージは前記第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含む。
【0146】
選択的に、前記通知メッセージは、離れメッセージ及び戻りメッセージのうちの少なくとも一方を含む。
【0147】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
前記端末により受信された第2ネットワークでページングされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末により第2ネットワークでトリガされたサービスタイプが予め設定されたサービスタイプであることと、
前記端末が第2ネットワークでのページングを受信したことと、
前記端末が第2ネットワークでサービスを開始したことと、
前記端末の第2ネットワークでの予め設定されたサービスタイプに適合するサービスが終了したことと、
前記端末の第2ネットワークでのサービスが終了したことと、のうちのいずれかを含む。
【0148】
選択的に、前記通知メッセージの報告条件は、
ネットワーク構成と、
プロトコル取り決めと、
端末自体の状況と、のうちの少なくとも1つに基づいて端末により決定される。
【0149】
選択的に、前記第1タイマの動作時間閾値はプロトコルに従って取り決められるものであるか、又は、前記第1タイマの動作時間閾値は前記ネットワーク機器が専用シグナリングもしくはブロードキャストされるシステム情報によって前記端末に対して構成するものである。
【0150】
選択的に、該ネットワーク機器40は、
前記通知メッセージの指示内容に基づき、前記第1ネットワークによって前記端末をスケジューリングもしくはページングするか否かを決定するための決定モジュールをさらに含む。
【0151】
本発明の実施例のネットワーク機器40は、上記
図2に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、及び同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0152】
本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器をさらに提供し、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に上記
図1又は
図2に示す方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。選択的に、該通信機器は端末又はネットワーク機器であってもよい。
【0153】
具体的には、
図5は本発明の各実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図であり、端末500は、高周波ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インタフェースユニット508、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511等の部材を含むが、それらに限定されない。当業者であれば、
図5に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、及び万歩計等を含むが、それらに限定されない。
【0154】
プロセッサ510は、第1条件が満たされているか否かを判定するために用いられ、該第1条件は、通知メッセージの報告条件と、前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含み、
高周波ユニット501は、前記第1条件が満たされている場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信するか、又は、前記第1条件が満たされていない場合、第1ネットワークへ通知メッセージを送信しないために用いられる。
【0155】
本発明の実施例の端末500は、上記
図1に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、及び同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0156】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット501は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解すべきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ510で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット501は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。また、高周波ユニット501は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することもできる。
【0157】
端末はネットワークモジュール502によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0158】
オーディオ出力ユニット503は、高周波ユニット501又はネットワークモジュール502が受信した又はメモリ509に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット503は、端末500が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0159】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)5041、及びマイクロホン5042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット506に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット5041で処理された画像フレームは、メモリ509(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット501もしくはネットワークモジュール502によって送信することができる。マイクロホン5042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット501によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0160】
端末500は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ505をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル5061の輝度を調整することができる環境光センサと、端末500が耳元に移動された時、表示パネル5061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計、タップ)等に用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0161】
表示ユニット506は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル5061を構成することができる。
【0162】
ユーザ入力ユニット507は、入力される数字又は文字情報の受信、及び端末でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の生成に用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近で行う操作)を検出可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ510に送信し、そして、プロセッサ510から送信された命令を受信して実行する。また、タッチパネル5071は、抵抗式、容量式、赤外線及び表面弾性波等の様々な形態で実現することができる。タッチパネル5071に加え、ユーザ入力ユニット507は他の入力機器5072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0163】
さらに、タッチパネル5071は、表示パネル5061を被覆してもよく、タッチパネル5071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ510に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061で対応する視覚出力を提供する。
図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、2つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、端末の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル5071と表示パネル5061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0164】
インタフェースユニット508は、外部装置と端末500を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を端末500内の1つ又は複数の部材に伝送するか、又は端末500と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0165】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ509は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0166】
プロセッサ510は、端末の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により端末全体の各部分を接続するものであり、メモリ509内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ509内に記憶されているデータを呼び出すことで、端末の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、端末を全体的に監視する。プロセッサ510は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ510に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ510に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0167】
端末500は各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができる。
【0168】
また、端末500は図示されていないいくつかの機能モジュールをさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0169】
図6を参照し、
図6は本発明の各実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構造模式図であり、前記ネットワーク機器60は、バス61、送受信機62、アンテナ63、バスインタフェース64、プロセッサ65及びメモリ66を含むが、それらに限定されない。
【0170】
本発明の実施例において、前記ネットワーク機器60は、メモリ66に記憶され且つプロセッサ65上で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムはプロセッサ65により実行される時に、
端末から第1ネットワークに対する通知メッセージを受信するステップを実現し、前記通知メッセージは前記第1条件が満たされている場合に前記端末が送信するものであり、前記第1条件は、
通知メッセージの報告条件と、
前記端末による前記通知メッセージ送信を禁止するための第1タイマがタイムアウトした又は動作していないことと、のうちのいずれかを含む。
【0171】
送受信機62は、プロセッサ65の制御下でデータを送受信するために用いられる。
【0172】
本発明の実施例のネットワーク機器60は、上記
図2に示す方法の実施例において実現される各プロセスを実現し、及び同じ有益な効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0173】
図6において、バスアーキテクチャ(バス61で表す)について、バス61は相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、バス61はプロセッサ65を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ66を代表としたメモリを含む様々な回路を一体に接続する。バス61はさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェース64はバス61と送受信機62の間でインタフェースを提供する。送受信機62は1つの部材であってもよく、複数の送信機及び受信機のような、複数の部材であってもよく、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサ65で処理されたデータはアンテナ63によって無線媒体上で伝送され、さらに、アンテナ63はデータを受信してプロセッサ65に伝送する。
【0174】
プロセッサ65は、バス61及び通常の処理の管理を担当し、また、タイミング、周辺インタフェース、電圧調節、電源管理及び他の制御機能を含む様々な機能を提供することもできる。メモリ66はプロセッサ65が操作を実行する時に使用するデータを記憶するために用いることができる。
【0175】
選択的に、プロセッサ65はCPU、ASIC、FPGA又はCPLDであってもよい。
【0176】
本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される時に上記
図1又は
図2に示す方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。該コンピュータ可読記憶媒体は、例えば読み取りメモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0177】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0178】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0179】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本発明の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。